JP2003292229A - シート材排出機構およびシート材処理装置 - Google Patents

シート材排出機構およびシート材処理装置

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JP2003292229A
JP2003292229A JP2002101262A JP2002101262A JP2003292229A JP 2003292229 A JP2003292229 A JP 2003292229A JP 2002101262 A JP2002101262 A JP 2002101262A JP 2002101262 A JP2002101262 A JP 2002101262A JP 2003292229 A JP2003292229 A JP 2003292229A
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Kiyoshi Sasho
清 佐生
Tatsuya Inoue
達也 井上
Taiji Yoneda
泰治 米田
Junya Masuda
潤也 増田
Masao Matsui
正雄 松井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仕分け機能を搭載したシート材処理装置におい
ても、最適なシート材の排出の制御が可能なシート材排
出機構およびシート材処理装置を提供する。 【解決手段】通常、シート材収容トレイ2上に用紙Pが
満杯になった後に満杯になったことを検出して用紙に対
する処理を中断していたところ、シート材収容トレイ2
の収容能力に余裕を持たせた状態で予備的満杯状態を検
出して、予備的満杯状態が検出されてからシート材収容
トレイ2が実際に満杯になるまでの間において、用紙に
対する処理を停止させる適正なタイミングを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙、OHP用
紙等のシート材の排出を行うシート材排出機構、および
当該シート材排出機構が搭載されたシート材処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用紙、OHP用紙等のシート材
(以下、用紙ともいう。)に対して所定の処理を行う画
像形成装置等の装置から用紙が、順次排出される際に1
箇所に集められずに散乱したり、排出された順番が分か
らなくなること等を防止するために、排出される用紙を
収容する排紙トレイ等のシート材収容トレイ(以下、排
紙トレイという。)を設け、例えば、画像形成処理がさ
れた用紙を排紙トレイ上に順次積載して散乱等すること
を防止していた。
【0003】ところが、各排紙トレイ毎に収容能力の限
界があり、画像形成する枚数が膨大である場合には、排
紙トレイ上に画像形成処理がされた用紙を収容しきれな
くなり、画像形成装置等から排出される用紙が排紙トレ
イからこぼれて散乱したり、排紙トレイ上に積載された
用紙が、画像形成装置等の内部から排出される用紙の排
出口を閉鎖してしまい画像形成装置本体等から排出され
るべき用紙が適正に排出されなくなるといった不都合が
生じることがあった。
【0004】そこで、シート材収容トレイの収容能力を
超えて用紙等が積載されないように、シート材収容トレ
イに用紙等が満杯になったことを検知する手段が取り入
れられることがあった。例えば、画像形成装置等に搭載
されるシート排出機構での満杯検知の制御として、満杯
検知手段により排紙トレイ上の用紙が満杯であることを
検知し、この満杯が検知された後には、装置内に存在す
る排出すべき用紙を排出した時点で排紙等の動作を中断
させる制御が、採用されることが多かった。
【0005】このように、排紙トレイ上の用紙が満杯に
なった際に、画像形成処理が中断されるように制御する
ことにより、排紙トレイの収容能力を超えて用紙が積載
されることがなく、排紙トレイ上から用紙がこぼれて散
乱したり、積載された用紙が、装置内部から排出される
用紙の排出位置を閉鎖してしまうといった不都合を防止
することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、複数枚の原稿を複数部ずつ印刷等する場合に、シフ
ト動作により用紙を仕分けする機構や、画像または用紙
を各部毎に角度をずらして回転させつつ仕分ける機構を
備えた画像形成装置が開発されているが、このような仕
分け機構を使用している際に、上述のように用紙排出機
構での満杯検知を用いて、例えば、満杯検知手段がトレ
イ上の用紙の満杯を検知し、その後画像形成装置内の用
紙の排出が完了した時点で動作が中断するように制御す
ると、以下のような不都合が生じる。
【0007】つまり、排紙トレイ上の用紙が満杯である
旨が検知された後、その時点において画像形成装置内に
存在する用紙の排出が完了したときに画像形成処理等を
停止させると、本来連続して画像形成が行われるべき各
部を構成する一群の用紙に対する処理の途中で、画像形
成処理および排出処理が停止することになる。
【0008】このため、排紙トレイ上が満杯であること
により用紙の排出を停止させた後に、排紙トレイより用
紙を取り除き、引き続き用紙を排出した後に、停止の前
後で分割して処理された用紙をつなぎ合わせて1部を完
成させる必要が生じる。そして、この分割して処理され
た1部をつなぎ合わせる作業時に、分割して処理された
各部を構成する一群の用紙がユーザによって誤ってつな
ぎ合わされたり、つなぎ合わせるべき用紙群が特定でき
なくなってしまうという問題が発生しやすい。
【0009】この発明の目的は、仕分け機能を搭載した
シート材処理装置においても、最適なシート材の排出の
制御が可能なシート材排出機構およびシート材処理装置
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は以下の構成を
備えている。
【0011】(1)シート材に所定の処理を施すシート
材処理装置に搭載されるとともにシート材処理装置から
排出されるシート材を積載して収容するシート材収容ト
レイを備えたシート材排出機構であって、シート材収容
トレイの最大収容枚数からシート材処理状況に基づいて
決定される収容余力枚数を減じた枚数がシート材収容ト
レイに収容された状態を予備的満杯状態として検出する
検出手段と、該検出手段が予備的満杯状態を検出したと
きに、予備的満杯状態を検出した旨およびシート材処理
装置の処理を停止させるべきタイミングに関する信号を
シート材処理装置に対して出力する信号出力手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0012】この構成においては、シート材処理装置に
より所定の処理が施されて排出されるシート材を収容す
る際に、シート収容トレイの収容能力にある程度余裕が
ある段階で、すなわちシート収容トレイの最大収容可能
枚数をシート材処理状態に応じて定められる収容余力枚
数で減じた枚数の用紙がシート収容トレイ上に積載され
た段階で、シート収容トレイが予備的満杯状態である旨
が検出されるとともに、シート排出機構に備えられた信
号出力手段が、シート収容トレイが予備的満杯状態であ
るときにおけるシート材の処理の停止のタイミング等を
含む情報がシート材処理装置に対して提供される。
【0013】これにより、シート材の処理状態に基づい
て妥当なタイミングでシート材の処理が中断されるた
め、本来連続して処理されるべきタイミングにおいてシ
ート材の処理が中断する等の不都合が防止される。
【0014】(2)複数部数のシート材を排出する際に
各部を構成する一群のシート材ごとに仕分けを行う仕分
け機能を備えるとともに、前記信号出力手段は、前記仕
分け機能が動作している場合には、排出中のシート材を
含むn部数目(nは自然数である。以下、同じ。)を構
成する一群のシート材のすべてについての処理が終了す
るタイミングでシート材処理装置の処理を停止すべき旨
の信号を出力することを特徴とする。
【0015】この構成においては、例えば、複数枚の原
稿を複数部数複写する場合等であって、各部ごとに仕分
けを行いつつ用紙等のシート材を排出するときに、n部
数目の複写の最中で予備的満杯状態が検出されると、n
部数目の複写が完了するタイミングを処理の区切りとし
て、複写等の処理が中断されることから、連続して排出
されるべき同一部内に属する用紙等が分散することがな
く、すべての処理が完了した後に分散された同一部内に
属する用紙を結合させることが不要になるとともに、こ
の結合作業において不注意等により結合ミス等が発生す
ることが防止される。
【0016】(3)前記収容余力枚数は、前記シート材
処理装置が連続してシート材の処理をすることが可能な
枚数以上に設定されることを特徴とする。
【0017】この構成においては、予備的満杯状態が検
出された時点において、シート材収容トレイの収容能力
に、シート材処理装置の連続処理可能枚数以上の余裕が
生じるように収容余力枚数が設定されることから、例え
ば、新たなシート材の処理を開始した直後に予備的満杯
状態が検出された場合であっても、連続して行うべき一
連のシート材の処理の途中で、積載されるシート材の枚
数がシート材収容トレイの収容能力の限界に到達して、
シート材の処理の中断を余儀なくされる等の不都合が確
実に防止される。
【0018】(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の
シート材排出機構を搭載したシート材処理装置であっ
て、前記シート材収容トレイが予備的満杯状態におい
て、シート材の処理が中断した場合には、予備的満杯状
態が検出されなくなるまで新たなシート材の処理を行わ
ないことを特徴とする。
【0019】この構成においては、シート収容トレイが
予備的満杯状態に検出された後に、例えば、予備的満杯
状態が検出される以前から継続していた一連のシート材
の処理が終了した場合には、シート収容トレイ上にシー
ト材を収容するスペースが存在するときでも、予備的満
杯状態の検出が解除されるまでシート処理を再開しない
ことから、連続して行うべき一連のシート材の処理の最
中でシート材収容トレイ上にシート材を収容するスペー
スがなくなり、シート材の処理の中断を余儀なくされる
ことが防止されるため、連続的にシート材の処理がされ
るべきタイミングにおいてシート材の処理が中断するこ
とが防止され、当該中断の前後におけるシート材の連結
等の作業が不要になる。
【0020】(5)前記検出手段を複数備えるととも
に、互いに異なる複数の収容余力枚数に対応する複数の
予備的満杯状態を検出することを特徴とする。
【0021】この構成においては、シート材収容トレイ
上において、複数種類の予備的満杯状態が検出されるこ
とから、シート材処理の状況に対応した最適な状況が予
備的満杯状態として任意に設定されるため、シート材の
処理内容ごとに最適な排出処理がされるとともに、排出
の作業効率が低下することなく、連続して処理すべきタ
イミングにおいてシート材の処理が中断される不都合が
防止される。
【0022】(6)処理されるべきシート材の厚さを参
照して、前記収容余力枚数を最適化する収容余力枚数最
適化手段を備えたことを特徴とする。
【0023】この構成においては、処理されるシートの
厚さが相違し、同じ枚数であっても、積み重なり高さが
異なる場合があることを考慮して、シート材収容トレイ
に収容されるシート材の厚さを参照しつつ収容余力枚数
が設定されることから、例えば、通常使用されるシート
材よりも厚いシート材に対する処理がされている場合に
おいても、適正なタイミングで予備的満杯状態が検出さ
れ、連続して処理すべき一連のシート材の処理の最中で
シート材収容トレイの収容スペースがなくなり、シート
材の処理の中断を余儀なくされる不都合が防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシート排出機構を
シート材処理装置としてのディジタル複写機に適用する
実施形態を図を用いて説明する。なお、以下の実施形態
において、シート材として用紙を使用しているが、用い
られるシート材の種類は用紙に限定されることはない。
【0025】まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明のディジタル複写機1の概略構成を示し
ている。図1に示すように、ディジタル複写機1は、原
稿読取部110、画像形成部210、給紙部270、お
よび後処理装置260を備えている。さらに、ディジタ
ル複写機1の上面の透明ガラスからなる原稿台111の
上方には、自動原稿搬送装置112が備えられている。
【0026】自動原稿搬送装置112は、原稿セットト
レイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に
原稿台111上へ給送する装置である。原稿読取部11
0は、原稿台111の下方に配置され、原稿台111上
に載置された原稿の画像を走査して読み取るものであ
り、第1の走査ユニット113、第2の走査ユニット1
14、光学レンズ115、および光電変換素子であるC
CDラインセンサ116とを有している。
【0027】第1の走査ユニット113は、原稿面上を
露光する露光ランプユニットと、原稿からの反射光像を
所定の方向に反射させる第1ミラーと、を備えている。
第2の走査ユニット114は、第1ミラーから反射され
てくる原稿からの反射光をCCDラインセンサ116に
導く第2ミラーおよび第3ミラーを備えている。光学レ
ンズ115は、原稿からの反射光をCCDラインセンサ
116上に結像させる。
【0028】さらに、原稿読取部110は、自動原稿搬
送装置112と協働して自動原稿搬送装置112により
原稿台111上に自動搬送される原稿の画像を、所定の
読取位置において読み取る。
【0029】原稿読取部110で読み取られた原稿画像
は、画像データとして画像データ入力部11へと送ら
れ、画像データに対して所定の画像処理が施された後、
画像データ記憶部12に一旦記憶され、その後の出力指
示に応じて画像データ記憶部12から読み出されて画像
形成部210の露光装置227に転送される。
【0030】画像形成部210に設けられる画像形成ユ
ニットは、像担持体としての感光体ドラム222を備え
ており、感光体ドラム222の周囲に、感光体ドラム2
22を所定の電位に帯電させる帯電装置223、感光体
ドラム222の表面を露光して静電潜像を形成する露光
装置227、感光体ドラム222の表面に形成された静
電潜像にトナーを供給して顕像化する現像装置224、
感光体ドラム222表面のトナー像を用紙に転写する転
写チャージャまたは転写ローラ等の転写装置225、感
光体ドラム222の表面に付着した余分なトナー等を回
収するクリーニング装置226、および除電チャージャ
等の除電装置229を備えている。
【0031】なお、本実施形態の露光装置227は、メ
モリから読み出した画像データ、または外部の装置から
転送されてきた画像データに応じてレーザ光を出射する
半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴ
ンミラー、および等角速度で偏向されたレーザ光が感光
体ドラム222上において等角速度で偏向されるように
補正するf−θレンズ等から構成されるレーザスキャナ
ユニットを用いているが、露光の方式はこれに限られる
ことはなく、例えばLEDヘッドやELヘッドなどの固
体走査書込み手段を用いることをできる。
【0032】用紙は、画像形成ユニットで、未定着のト
ナー像が転写された状態で、用紙搬送経路上における画
像形成ユニットの下流側に配置される定着ユニット21
7に案内されて、未定着のトナー像が用紙の表面に定着
される。
【0033】画像形成部210の排出側には、上記定着
ユニット217の他に、用紙の裏面に再度画像を形成す
るために用紙の前後を反転させるスイッチバック搬送路
221、用紙をそのまま収容トレイ2に排出したりステ
ープルを施して下段トレイ3に排出させる後処理装置2
60を備えている。定着ユニット217にてトナー像が
定着された用紙は、必要に応じてスイッチバック搬送路
221を経て排紙ローラ219にて後処理装置260へ
と導かれ、ここで所定の後処理が施された後、排出され
る。
【0034】給紙部270は、画像形成部210の下方
に配設されており、本体に備えられた手差しトレイ25
4、両面ユニット255、および用紙トレイ251と、
多段給紙部270に備えられた給紙トレイ252および
253と、で構成されている。また、これらのトレイ2
51、252、253、および254から給紙した用紙
を画像形成部210における転写装置225と感光体ド
ラム222との間に位置する転写位置へと搬送する搬送
手段250を備えている。
【0035】両面ユニット255は、用紙を反転させる
スイッチバック搬送路221に通じており、用紙の両面
に画像形成を行なう際に用いられる。なお両面ユニット
255は通常の用紙カセットと交換可能な構成となって
おり、両面ユニット255を通常の用紙カセットに置き
換えることもできる。
【0036】図2は、ディジタル複写機1の電気的構成
を示すブロック図である。なお、ここでは主に本発明の
シート排出機構に関係する部分のみについて説明する。
【0037】同図が示すように、ディジタル複写機1の
システムは、画像データ入力部11、画像データ記憶部
12、情報記憶部13、操作部15、シート検知部1
4、仕分け機構部16、満杯検知部17、定着部21
7、給紙部270、帯電部223、現像部224、転写
部225、露光部227、およびこれらを統括する制御
部10により構成されている。
【0038】まず、画像データ入力部11は、原稿読取
部110等からの画像形成すべき画像データおよび画像
形成処理内容を示す処理データを一時的に保持する。こ
のとき、画像データ入力部11は、入力された当該画像
データについて、仕分け機能の使用の有無、部数および
画像形成枚数を認定する。なお、この仕分け機能の使用
の有無、部数および画像形成枚数の認定は、画像形成す
べきデータを転送する時に行うようにしてもよい。
【0039】画像データ記憶部12は、画像データ入力
部11に入力されたデータのうちの画像データを記憶す
る。また、情報記憶部13は、画像データ入力部11に
より認定された処理データを記憶する。なお、画像デー
タ記憶部12および情報記憶部13を一体的にして画像
データ、部数、および枚数等の情報が同一の記憶部に格
納されるようにすることもできる。
【0040】操作部15は、ユーザからのコマンド等を
入力するための操作パネル等のインタフェースである。
シート検知部14は、処理される用紙の情報を検知す
る。仕分け機構部16は、画像形成処理が施され排出さ
れる用紙に対して、所定の仕分け処理を行う。満杯検知
部17は、後述する用紙を収容するトレイの予備的満杯
状態を検知する。
【0041】このシステムの構成において、情報記憶部
13には、用紙トレイ251と多段給紙部270に備え
られた給紙トレイ252、253にセットされている用
紙の種類や厚さ等の属性に関する情報が記憶されてい
る。このため、制御部10は、選択されたトレイに応じ
て、この用紙の属性の情報を参照しつつ予備的満杯状態
である旨の信号が入力された後に満杯を確定させるまで
の枚数等を決定することができる。
【0042】ここで、ディジタル複写機1の動作の概略
を説明すると、画像形成動作時には、順次用紙に画像形
成処理が施され、画像形成処理がされた用紙は収容トレ
イ2または、下段トレイ3に排出される。その過程にお
いて、満杯検知部17で満杯検知が行われた場合であっ
て、仕分け機能が使用されているときには、情報記憶部
13に記憶されている画像形成部数や画像形成枚数等の
情報、および予め記憶されている収容余力枚数等から、
画像形成処理の一時的に中断しても用紙の管理上等にお
いて支障が生じない箇所、例えば、複数部数の画像形成
時における各部に対する処理の切れ間となるタイミング
までに排出する用紙の枚数である排出可能枚数が制御部
10により算出される。
【0043】制御部10は、当該画像形成処理において
画像形成処理および排出すべき残り枚数の総数を示す出
力残り枚数を算出して、前記排出可能枚数を比較しつ
つ、排出可能枚数が出力残り枚数以上のときには出力残
り枚数をすべて排出し、その後に操作部15等に備えら
れる表示手段に満杯状態となった旨の表示をさせる。
【0044】一方、出力残り枚数が排出可能枚数を超え
ているときには、とりあえず出力残り枚数のうちの排出
可能枚数に相当する枚数の用紙が画像形成された時点で
当該画像形成処理が中断される。なお、本実施形態では
情報記憶部13には用紙トレイ251と、多段給紙部2
70に備えられた給紙トレイ252、253と、にセッ
トされている用紙の種類や厚さ等の属性に関する情報を
予め記憶しているが、厚紙モードを設けて、操作部15
より厚紙モードが選択された情報を基に満杯検知信号が
発信された後の制御を行なうこともできる。
【0045】さらに、用紙の搬送路に用紙の厚さを検出
する検出器を配置して、その検出信号に応じて同様な制
御を行なうようにしても良い。また、満杯を検出する検
出器を用紙の積載量を逐次あるいは複数のポイントで検
出できる検知器とすれば、用紙の属性の情報が無い場合
においても、トレイの用紙の積載状況をこまめに検出で
き、予め設定された所定の用紙以外の用紙を用いた場合
などにも対応することが可能になる。
【0046】次に、本発明の特徴部となるシート排出機
構の動作を説明する。
【0047】図3は、ディジタル複写機1の後処理装置
260の近傍の構成を示す図である。同図に示すよう
に、後処理装置260は、後処理搬送ローラ261、後
処理排紙ローラ263、シート検知手段262、満杯検
知手段264、収容トレイ2、および下段トレイ3を備
えている。
【0048】ディジタル複写機1から排出される用紙
は、排紙ローラ219を経て、後処理搬送ローラ261
に供給され、シート検知手段262を通過後、後処理排
紙ローラ263により収容トレイ2上に排出される。
【0049】ここで、図7は、ディジタル複写機1に備
えられる満杯検知手段264の構成を示している。満杯
検知手段264は、満杯検知指4とそれを支える検知指
ステイ5、および検知センサ6を備えている。満杯検知
に至るまでは、検知センサ6の光路が検知羽根7により
遮光されておりオフ状態となっている。
【0050】しかし、用紙が収容トレイ2上に積載され
るにつれ、満杯検知指4が回転し検知羽根7による遮光
が外れて、検知センサ6がオン状態となり満杯検知信号
が発信される。なお、本実施形態では、フォトセンサを
用いているが、リード式検知センサ等でも同様に用いる
ことができる。
【0051】ここで、従来では、図4(a)に示すよう
に、排出された用紙が順次収容トレイ2上に積載される
ことにより、満杯検知手段264が徐々に押し上げられ
て検知位置Eに達すると、収容トレイ2上の用紙が満杯
になったとして用紙の排出を停止するように制御される
ことが多かった。
【0052】ところが、用紙を排出する際に、排出され
る用紙を各部ごとに仕分けながら排出するような仕分け
機能が使用されることがある。この仕分け機能を使用す
る場合には、例えば、図5(a)に示すように、後処理
排紙ローラ263が位置Aまたは位置Bにシフトするこ
とで、用紙を仕分けつつ排出したり、図5(b)に示す
ように用紙を回転させて仕分けを行いつつ排出すること
がなるところ、この仕分け機能を用いて排出を行なう仕
分けモードで動作する場合において、従来のように収容
トレイ2が満杯になったのを検出して画像形成処理を停
止させる場合には、以下のような不都合を生じることに
なる。
【0053】つまり、満杯検知手段264が満杯検知信
号を制御部10に発信することにより、この信号の発信
のタイミングによっては、n部数目(nは自然数であ
る。以下、同じ。)の途中で用紙の排出が中断されるこ
とがある。そしてn部数目の途中で用紙の排出が中断さ
れた場合には、ユーザが後に、当該中断の前後に分かれ
たn部数目を構成する用紙群を一つにまとめる作業が必
要となり、場合によっては中断の前後の用紙群が誤って
重ね合わされたりする虞がある。
【0054】そこで、ディジタル複写機1においては、
大量の原稿を複数部数複写する場合においても適正に用
紙の排出の制御が可能となるように、収容トレイ2が満
杯になる前に、予備的満杯状態を一度検出しておき、収
容トレイ2が予備的満杯状態のときには、例えば処理中
の用紙を含むn部数目の用紙のすべての画像形成処理の
完了時等、一連の画像形成処理における区切りのよいタ
イミングで画像形成処理が停止されるような停止タイミ
ングを調整する制御方式が採用されている。
【0055】つまり、原稿を読み取る際、または画像デ
ータを転送する際に仕分け機能の使用の有無、部数およ
び枚数の情報が得られるため、図4(b)に示すよう
に、満杯検知手段264が満杯検知する位置を、収容ト
レイ2の満杯状態時における最上位の用紙の位置から、
所定の収容余力枚数の用紙の量に相当する収容余力Xの
余裕がある位置D1に設定し、用紙Pが積載されてい
き、位置D1で満杯検知手段264が満杯検知した場合
に、収容トレイ2上が予備的満杯状態となったことを認
識するような構成を採用している。
【0056】この設定枚数はディジタル複写機1本体の
連続して処理可能な枚数、例えば操作部15により設定
できる最大の枚数が99枚の場合には、その枚数を超え
る130枚とする。これは、仕分けを行わないシート排
出設定で、出力画像形成枚数が最大枚数99枚に設定さ
れた場合であって、99枚のうちの最初の1枚が排出さ
れた際に予備的満杯状態が検出されたときであっても、
当該画像形成処理に係る全ての用紙に画像形成を行なう
とともに、当該画像形成処理が途中で中断することな
く、画像形成処理が施されたすべての用紙を収容トレイ
2に排出することを可能にするためである。
【0057】そして、予備的満杯状態の検出後に設定さ
れた枚数の用紙の排出が完了した後はトレイの残り容量
に余力があっても満杯を確定して、これ以上画像形成処
理がされて、用紙の排出が行われないようにする。これ
は、いったん予備的満杯状態が検出された後において画
像形成処理を継続した場合には、設定された枚数の画像
形成が途中で中断する蓋然性が高いためである。
【0058】仕分け機能を使用する場合、つまり、用紙
を所定部数に仕分けして排出する設定がなされた場合
で、満杯検知信号発信時にn部数目の途中を画像形成処
理しているときには、当該画像形成処理を停止せずにn
部数目のすべての用紙が排出される部の切れ間まで用紙
を排出し、一連の画像形成処理を中断させるのに適した
タイミングで用紙の排出を停止させる。
【0059】この場合に、予備的満杯状態が検出された
後における直後の部の切れ間で停止させても良いし、部
を構成する枚数と収容余力枚数より算出される排出可能
な部数を排出した後の部の切れ目において用紙の排出を
停止させても良い。例えば、収容余力枚数が130枚で
ある場合に、部を構成する枚数が30枚のときには満杯
検出信号発信後の部を含め4部排出した時点に用紙の排
出を停止させるのであり、収容トレイ2の収容能力に余
裕を持たせつつ、かつ、最大の部数の用紙を排出して各
部の切れ間等の区切りにおいて用紙の排出を停止させる
ことが可能となるのである。
【0060】または、排出中のn部数目の残り枚数を考
慮し、収容余力枚数よりn部数目の残り枚数を差し引い
た枚数に基づいて、画像形成処理を停止させるべきタイ
ミングを決定することもできる。つまり、原稿が30枚
であり、n部数目の残りの枚数が30枚のうちの6枚で
ある場合、とりあえずこの6枚を排出させる必要があ
り、6枚目が排出された時点で、130−6=124枚
が排出できる最大枚数となる。
【0061】そして、この最大枚数である124枚を超
えない範囲として4部(30×4=120枚)の排出が
完了したタイミングで画像形成処理を停止させることが
できる。よって、この場合、予備的満杯状態が検出され
てから、最初に排出された6枚と30枚×4部の120
枚との和である総枚数126枚を排出した後に、収容ト
レイ2の満杯が確定されて用紙の排出が停止される。
【0062】ただし、厚手の用紙が選択された場合に
も、収容余力枚数が130枚であれば、通常の用紙を1
30枚重ねた高さよりも、積み重なり高さが高くなり収
容トレイ2の最大収容量を越えてしまう。このため、通
常用紙130枚を積み上げた高さと同じ高さになる枚
数、例えば、100枚が収容余力枚数として設定して収
容余力枚数を最適化するようにしている。この設定は予
め操作部15等から入力されて情報記憶部13に記憶さ
れている用紙トレイ251や給紙トレイ(252、25
3)に収容されている用紙の種類や厚さ等の属性の情報
を参照して設定される。
【0063】なお、本実施形態では、後処理排紙ローラ
263をシフトさせて仕分けを行ったが、この方式に限
定されるものではなく、収容トレイ2の位置をシフトさ
せて仕分けを行う方式であってもよい。また、本実施形
態では、後処理装置260内の後処理排紙ローラ263
をシフトさせて仕分けを行ったが、本体内の排紙ローラ
219をシフトさせて仕分けする方式であってもよい。
仕分けの方法についても、図5(a)および(b)に示
す以外の構成が採用されるときであっても、本発明を適
用することができる。
【0064】本発明の第2の実施形態に係るシート排出
機構の動作を図4(c)および図8を用いて説明する。
【0065】図8に示すように、本実施形態のシート排
出機構では、満杯検知手段264の満杯検知位置D1以
外にもう一つの満杯検知位置D2を備えている。満杯検
知位置を2つ設けるには、例えば、検知センサ6に加え
て検知センサ6′を設け、2つの検知センサ6および
6′の位置を互いにずらして満杯検出手段を構成させれ
ばよい。
【0066】また、第1の実施形態と同様に検知センサ
6′はフォトセンサ以外のリードセンサを用いても良
い。満杯検知位置D1は、原稿読み込み時、またはデー
タ転送時に仕分け機能が選択されたときにのみ使用す
る。仕分け機能が選択されると、満杯検知手段264が
満杯検知位置D1で収容トレイ2が予備的満杯状態にな
った旨の信号が発信され、現在排出中の用紙を含む部を
構成するすべての用紙を排出し終わった後に、満杯を確
定させて排出を停止する。仕分け機能が選択されていな
い場合は、満杯検知位置D2で予備的満杯状態が検出さ
れ、本体内に残っている画像形成済みの用紙のみを排出
した後に排出を停止する。
【0067】なお、仕分け機能選択時に満杯検知手段2
64が満杯検知位置D2から満杯検知信号が発信された
場合は、本来満杯検知位置位置D1において満杯検知信
号が発信されるべあったにもかかわらず、何かのトラブ
ルが発生して満杯検知信号が発信されなかったものと予
測されるため、n部数目の排出の途中であっても用紙の
排出を強制的に停止させる。
【0068】本実施形態の構成によれば、特に、仕分け
機能を動作させない通常の用紙排出時において正確に満
杯検知が行え、ユーザが用紙を収容トレイ2より用紙を
取り除く回数を少なく抑えることができる。なお、本実
施形態では、満杯検知後、n部数目の排出の途中であれ
ば、n部数目を構成する用紙の排出が完了した時点でデ
ィジタル複写機1の動作を停止するようにしたが、原稿
の読み取り時、またはデータ転送時に部数及び枚数等が
認定されるため、それらの情報を参照して、収容トレイ
2の収容能力に余裕を持たせつつ、収容トレイ2の収容
能力に相当する枚数の直近の部の切れ間となるタイミン
グまで排出を継続するように設定してもよい。
【0069】最後に、図6のフローチャートを用いて、
本発明のディジタル複写機1の動作を説明する。
【0070】原稿がセットされ操作部15より画像形成
の要求がなされると、まず、操作部15にて設定された
情報より仕分け動作の設定の有無が判断される(s
1)。次に仕分け動作の設定がされている場合は、部数
及び各部を構成する用紙枚数が情報記憶部13に記憶さ
れるとともに、画像データが画像データ記憶部12に記
憶され(s2)、画像形成出力が開始される(s3)。
一方、仕分け動作の設定がされていない場合には、その
まま画像形成出力が開始される(s3)。
【0071】その後、画像形成された用紙が順次排出さ
れる。そして、用紙排出の過程では、用紙が後処理搬送
ローラ261を通過し(s4)、その後シート検知手段
262を通過することにより(s5)、画像形成された
用紙が確実に搬送されているか否かが検出される。その
後、後処理排紙ローラ263を経て(s6)、収容トレ
イ2上に排出される。
【0072】このとき、画像形成出力されるべき用紙の
すべてについて出力が完了したか否かの判断がされる
(s7)。s7の判断工程において、すべての出力が完
了している場合には、当該画像形成動作が終了する(s
8)。一方、画像形成作業が未だ終了していない場合に
は、続いて満杯検知信号が発信されたか否か、すなわち
収容トレイ2が予備的満杯状態になっているか否かが判
断される(s9)。この判断において満杯検知信号の発
信がされていなければ、作業を続行するために画像形成
出力工程に戻る(s9→s3)。s9の判断工程で満杯
検知信号の発信がされていれば、さらに、情報記憶部1
3の情報に基づいて仕分け機能が選択されているか否か
が判断される(s11)。
【0073】s11の判断工程において、情報記憶部1
3に記憶されている各部を構成する用紙の枚数、現在処
理中のn部数目における残り枚数、および収容余力枚数
より、排出可能枚数や排出可能部数が算出される(s1
2)。
【0074】このとき、排出可能枚数(部数)と当該画
像形成処理において処理すべき残りの出力枚数(部数)
とが比較される(s13)。この比較において(s1
3)、処理すべき残り出力枚数(部数)の総数が、収容
トレイ2の収容能力限度に至るまでの各部と部の切れ間
となる枚数を示す排出可能枚数(部数)より少なけれ
ば、当該画像形成処理における残りの部数が全て画像形
成され排出されるとともに(s14)、当該画像形成の
作業が終了する(s15)。なお、この作業終了後、収
容トレイ2の満杯が確定され、予備的満杯状態が検出さ
れなくなるまで、すなわち満杯検知手段がリセットされ
るまで画像形成出力が禁止される。
【0075】s13の比較工程において、当該画像形成
処理で処理すべき残りの出力枚数が、前記排出可能枚数
(部数)より多ければ、排出可能枚数(部数)まで画像
形成処理が行われ、画像形成処理を施された用紙が排出
される(s16)。そして、排出可能枚数(部数)の用
紙が排出された後に、収容トレイ2の満杯が確定されて
画像形成処理および排出処理が停止する(s17)。収
容トレイ2の満杯が確定すると、操作部15の表示部等
に収容トレイ2が満杯となった旨の表示がされ、ユーザ
に対して収容トレイ2から用紙を取り除く旨のメッセー
ジが通知される。
【0076】仕分け機能が選択されているか否かの判断
において(s11)、仕分け機能が選択されていない場
合は、予備的満杯状態が検出された後に、収容余力枚数
分の画像形成出力が継続して行われる(s21→s
3)。
【0077】この場合においても、収容余力枚数に達す
る前、つまり満杯が確定するまでに画像形成出力を完了
したときであったも、満杯を確定し満杯検知手段がリセ
ットされるまで、それ以降の画像形成出力が禁止され
る。
【0078】s21の収容余力枚数に達したか否かの判
断において、収容余力枚数に達した場合は、収容トレイ
2の満杯を確定させて処理が停止される(s22)。こ
こでも、上述と同様に満杯が確定した旨の表示が操作部
15の表示部等に表示され、ユーザに収容トレイ2から
用紙を取り除く旨のメッセージが通知される。
【0079】このように、収容トレイ2の収容能力に画
像形成状態に基づいて調整される収容余力枚数分の余裕
を持たせて満杯検知信号を発信し、排出モードに応じて
用紙の排出を停止する最適なタイミングを決定できるの
で、例えば、仕分け機能を動作させない通常のモードで
は収容トレイ2の最大収容枚数まで用紙を排出するよう
に制御したり、仕分け機能を動作させる仕分けモードの
場合には部の途中で収容トレイ2が満杯とならないよう
に必ず部の切れ目で満杯状態を確定して用紙の排出を停
止させることができる。
【0080】つまり、部の途中において画像形成処理が
中断され、収容トレイ2より下ろした用紙と、画像形成
処理を再開した後に収容トレイ2に排出される用紙と、
を注意深く重ね合わせる作業をする必要がなくなるた
め、重ね合わせの際の合わせミスが生じることなく容易
に排出された用紙を仕分けることが可能となり、ユーザ
等の負担を軽減することができる。
【0081】さらに、満杯検知器を追加し画像形成状態
に対応して収容トレイ2の満杯検知位置を設けることに
より、精度良く満杯状態が検知できるととともに、第1
の満杯検知信号検知後に仕分けをしない時には、正確に
収容トレイ2の収容許容枚数まで用紙を排出することが
可能となる。
【0082】また、厚い用紙が収容されている用紙トレ
イが選択された場合は、予備的満杯状態が検出されてか
ら満杯が確定されるまでの収容余力枚数を、通常の厚さ
の用紙が収容されている用紙トレイが選択された場合よ
り少なくすることにより、収容トレイの収容能力を越え
て画像形成がされた用紙が排出されないようにすること
ができる。
【0083】なお、上述の実施形態では、用紙に画像形
成処理を行うディジタル複写機がシート材処理装置とし
て用いられたが、例えば、用紙以外のシート材に穿孔処
理等の画像形成処理以外の処理を施すシート材処理装置
に対しても本発明を適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、以下
の効果を奏することができる。
【0085】(1)シート材処理装置により所定の処理
が施されて排出されるシート材を収容する際に、シート
収容トレイの収容能力にある程度余裕がある段階で、す
なわちシート収容トレイの最大収容可能枚数をシート材
処理状態に応じて定められる収容余力枚数で減じた枚数
の用紙がシート収容トレイ上に収容された段階で、シー
ト収容トレイが予備的満杯状態である旨を検出するとと
もに、シート排出機構に備えられた信号出力手段が、シ
ート収容トレイが予備的満杯状態であるときにおけるシ
ート材の処理の停止のタイミング等を含む情報をシート
材処理装置に対して提供することから、シート材の処理
状態に基づいて妥当なタイミングでシート材の処理を中
断できるため、本来連続して処理されるべきタイミング
においてシート材の処理が中断する等の不都合を防止す
ることができる。
【0086】(2)例えば、複数枚の原稿を複数部数複
写する場合等であって、各部ごとに仕分けを行いつつ用
紙等のシート材を排出するときに、n部数目の複写の最
中で予備的満杯状態が検出されると、n部数目の複写が
完了するタイミングを処理の区切りとして、複写等の処
理を中断することから、連続して排出されるべき同一部
内に属する用紙等が分散することがなく、すべての処理
が完了した後に分散された同一部内に属する用紙を結合
させることを不要にし、この結合作業において不注意等
により結合ミス等が発生することを防止することができ
る。
【0087】(3)予備的満杯状態が検出された時点に
おいて、シート材収容トレイの収容能力に、シート材処
理装置の連続処理可能枚数以上の余裕が生じるように収
容余力枚数を設定することから、例えば、新たなシート
材の処理を開始した直後に予備的満杯状態が検出された
場合であっても、連続して行うべき一連のシート材の処
理の途中で、積載されるシート材の枚数がシート材収容
トレイの収容能力の限界に到達して、シート材の処理の
中断を余儀なくされる等の不都合を確実に防止すること
ができる。
【0088】(4)シート収容トレイが予備的満杯状態
に検出された後に、例えば、予備的満杯状態が検出され
る以前から継続していた一連のシート材の処理が終了し
た場合には、シート収容トレイ上にシート材を収容する
スペースが存在するときでも、予備的満杯状態の検出が
解除されるまでシート処理を再開しないことから、連続
して行うべき一連のシート材の処理の最中でシート材収
容トレイ上にシート材を収容するスペースがなくなり、
シート材の処理の中断を余儀なくされることを防止でき
るため、連続的にシート材の処理がされるべきタイミン
グにおいてシート材の処理が中断する不都合を防止し
て、当該中断の前後におけるシート材の連結等の作業を
不要にすることができる。
【0089】(5)シート材収容トレイ上において、複
数種類の予備的満杯状態が検出されることから、シート
材処理の状況に対応した最適な状況を予備的満杯状態と
して任意に設定できるため、シート材の処理内容ごとに
最適な排出処理をすることができるとともに、排出の作
業効率を低下させることなく、連続して処理すべきタイ
ミングにおいてシート材の処理が中断される不都合を防
止することができる。
【0090】(6)処理されるシートの厚さが相違し、
同じ枚数であっても、積み重なり高さが異なる場合があ
ることを考慮して、シート材収容トレイに収容されるシ
ート材の厚さを参照しつつ収容余力枚数を設定すること
から、例えば、通常使用されるシート材よりも厚いシー
ト材に対する処理をしている場合においても、適正なタ
イミングで予備的満杯状態を検出して、連続して処理す
べき一連のシート材の処理の最中でシート材収容トレイ
の収容スペースがなくなり、シート材の処理の中断を余
儀なくされる不都合を防止することができる。
【0091】よって、仕分け機能を搭載したシート材処
理装置においても、最適なシート材の排出の制御が可能
なシート材排出機構およびシート材処理装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル複写機の概略構成を示す図
である。
【図2】本発明のディジタル複写機のシステムの構成を
示す図である。
【図3】ディジタル複写機の後処理装置の近傍の構成を
示す図である。
【図4】ディジタル複写機の後処理装置の収容トレイ近
傍の構成を示す図である。
【図5】仕分け機能を動作状態を示す図である。
【図6】本発明のディジタル複写機1の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の検出手段の構成を示す図である。
【図8】本発明の検出手段の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−ディジタル複写機 2−収容トレイ 3−下段トレイ 4−満杯検知指 5−検知指ステイ 6−検知センサ 7−検知羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 泰治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 増田 潤也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 松井 正雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AC01 BA04 BG02 CA11 CA12 CA22 CA31 DA04 DA06 3F107 AA01 AB01 AC01 BA02 CB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材に所定の処理を施すシート材処理
    装置に搭載されるとともにシート材処理装置から排出さ
    れるシート材を積載して収容するシート材収容トレイを
    備えたシート材排出機構であって、 シート材収容トレイの最大収容枚数からシート材処理状
    況に基づいて決定される収容余力枚数を減じた枚数がシ
    ート材収容トレイに収容された状態を予備的満杯状態と
    して検出する検出手段と、該検出手段が予備的満杯状態
    を検出したときに、予備的満杯状態を検出した旨および
    シート材処理装置の処理を停止させるべきタイミングに
    関する信号をシート材処理装置に対して出力する信号出
    力手段と、を備えたことを特徴とするシート材排出機
    構。
  2. 【請求項2】複数部数のシート材を排出する際に各部を
    構成する一群のシート材ごとに仕分けを行う仕分け機能
    を備えるとともに、前記信号出力手段は、前記仕分け機
    能が動作している場合には、排出中のシート材を含むn
    部数目(nは自然数)を構成する一群のシート材のすべ
    てについての処理が終了するタイミングでシート材処理
    装置の処理を停止すべき旨の信号を出力することを特徴
    とする請求項1に記載のシート材排出機構。
  3. 【請求項3】前記収容余力枚数は、前記シート材処理装
    置が連続してシート材の処理をすることが可能な枚数以
    上に設定されることを特徴とする請求項1または2に記
    載のシート材排出機構。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のシート材
    排出機構を搭載したシート材処理装置であって、前記シ
    ート材収容トレイが予備的満杯状態において、シート材
    の処理が中断した場合には、予備的満杯状態が検出され
    なくなるまで新たなシート材の処理を行わないことを特
    徴とするシート材処理装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段を複数備えるとともに、互い
    に異なる複数の収容余力枚数に対応する複数の予備的満
    杯状態を検出することを特徴とする請求項4に記載のシ
    ート材処理装置。
  6. 【請求項6】処理されるべきシート材の厚さを参照し
    て、前記収容余力枚数を最適化する収容余力枚数最適化
    手段を備えたことを特徴とする請求項4または5のいず
    れかに記載のシート材処理装置。
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