JP2003292001A - 蓋 体 - Google Patents
蓋 体Info
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Abstract
り切り部によるすり切り計量を行なうことができる蓋体
を提供する。 【解決手段】粉体を収容する容器Aの上部開口部に固定
して開口部Bの略一側半部を閉塞する固定蓋部6と、ヒ
ンジ部7を介して固定蓋部6に連設されて開口部Bの他
側半部を開閉自在に閉塞する開閉蓋部8とを設ける。固
定蓋部6の下面にすり切り部9を設ける。すり切り部9
を、固定蓋部6の下面から離間してヒンジ部に沿って延
設された延設部11と、延設部11を固定蓋部6に連結
し且つ延設部11を開閉蓋部8の下方位置に支持する連
結支持部12とにより構成する。
Description
を収容する容器の上部開口部に冠着される蓋体に関し、
詳しくは、容器内部の粉体を取り出すときにスプーン等
のすり切り計量を行なうすり切り部が設けられた蓋体に
関する。
281116号公報に見られるように、粉ミルク等の粉
体を収容する容器の上部開口部に冠着され、容器内部の
粉体を取り出す際に計量スプーンによるすり切り計量が
行なえるようにすり切り部が設けられている。この種の
蓋体は、容器の開口部の略一側半部を閉塞する固定蓋部
と、該固定蓋部にヒンジ部を介して揺動自在に連設され
て該開口部の他側半部を開閉自在に閉塞する開閉蓋部と
を備え、更に、前記固定蓋部の下面から垂直下方に突出
してヒンジ部に沿って延設された長板状のすり切り部が
形成されている。
先ず、開閉蓋部を揺動させて容器の開口部を一部開放さ
せた後、計量スプーンにより粉体を取り出しつつすり切
り部の下縁によるすり切り計量を行なう。これにより、
容器からの粉体の取り出しに際して円滑に計量スプーン
による計量を行なうことができる。
切り部20が固定蓋部21の下面から垂直下方に突出し
て設けられているために、開閉蓋部22によって容器の
開口部が開放されても、すり切り部20が固定蓋部21
に隠れて視認し難く、計量スプーンXによるすり切り計
量が円滑に行なえない不都合がある。また、固定蓋部2
1の下面から垂直下方に突設されたすり切り部20によ
ると、粉体Wのすり切りを行なう際に、すり切り部20
の上縁と固定蓋部21との連接位置にある角隅部23に
粉体Wが付着して留まり、固定蓋部21の下面が汚れた
り、角隅部23に付着した粉体Wが次回のすり切り時に
落下してすり切り精度が悪化するおそれがある。
て、本発明は、固定蓋部の下面に粉体を付着させること
なくすり切り部によるすり切り計量を行なうことができ
る蓋体を提供することを目的とする。
めに、本発明の第1の態様は、粉体を収容する容器の上
部開口部に冠着され、該開口部の略一側半部を閉塞する
固定蓋部と、該固定蓋部にヒンジ部を介して揺動自在に
連設されて該開口部の他側半部を開閉自在に閉塞する開
閉蓋部と、前記固定蓋部の下面側に設けられたすり切り
部とを備える蓋体において、前記すり切り部は、前記固
定蓋部の下面から離間して前記ヒンジ部に沿って延設さ
れた延設部と、該延設部の両端から前記固定蓋部の下面
に延びて該延設部を前記固定蓋部に連結支持する一対の
連結支持部とによって構成されていることを特徴とす
る。
を前記固定蓋部の下面から離間させて設けたことによ
り、従来のような固定蓋部の下面側に延在する角隅部が
形成されず、該延設部によってすり切り計量を行なった
ときに、固定蓋部の下面側への付着を極めて小とするこ
とができる。これにより、固定蓋部の下面の汚れや、固
定蓋部からの粉体の落下によるすり切り精度の悪化を防
止することができる。
延設部は、前記固定蓋部の下面から前記ヒンジ部を介し
て前記開閉蓋部の下方に延出された前記両連結支持部に
よって、前記開閉蓋部の下方位置に支持されていること
を特徴とする。
容器の開口部を開放させたときに延設部を確実に視認す
ることができるので、延設部によるすり切り計量を円滑
に行なうことができる。
すり切り部は、前記固定蓋部の下面に連設されて前記ヒ
ンジ部に沿って延びる板状に形成され、該すり切り部の
先端縁は前記開閉蓋部の下方位置に延出して設けられて
いることを特徴とする。
切り部を固定蓋部の下面に連設されていても、その先端
縁が前記開閉蓋部の下方位置に延出しているので、前記
開閉蓋部を揺動させて容器の開口部を開放させたとき
に、すり切り部の先端縁を確実に視認することができ
る。これにより、すり切り部の先端縁によるすり切り計
量を円滑に行なうことができる。更に、板状のすり切り
部の先端縁を前記開閉蓋部の下方位置に延出させたこと
により、すり切り部と固定蓋部内面との連接部分はすり
切り時の粉体に接触しにくい位置とされ、固定蓋部内面
への粉体の付着を小とすることができる。
いて説明する。図1は本実施形態の蓋体を示す説明的平
面図、図2は図1のII−II線断面説明図、図3は開閉蓋
部を開けた状態の説明的斜視図、図4はすり切り部を拡
大して示す説明的断面図、図5は本発明の他の実施形態
を示す説明的斜視図、図6は図5示のすり切り部を拡大
して示す説明的断面図である。
示すように、粉体である粉ミルクを内容物とする缶体A
の開口部Bに冠着されるものであり、缶体Aの開口部B
を開閉自在に閉塞するだけでなく、缶体Aの内部から粉
ミルクを取り出す際に計量スプーンによるすり切り計量
を可能とするものである。
状に形成されており、上縁部には環状の枠部材Cが巻き
締められている。該枠部材Cには、未開封時の缶体Aを
気密に封止するシート状の封止部材Dが剥離可能に貼着
されている。
り、図1に示すように、円盤状の天板2と、図2に示す
ように、該天板2の周縁から下方に延びるスカート部3
と、該スカート部3の下縁に沿ってスコア4を介して切
除可能に連設された切除帯5とを備えている。該蓋体1
は、前記缶体Aを開封するときに、切除帯5を切除して
缶体Aの上部から取り外され、前記封止部材Dを剥離し
た後に再び缶体Aの上部に取り付けられる。
の開口部Bの略一側半部を覆う略半円形状の固定蓋部6
と、該固定蓋部6の直線縁に沿って形成されたヒンジ部
7を介して揺動自在に連設されて、缶体Aの開口部Bの
他側半部を覆う略半円形状の開閉蓋部8とによって構成
されている。更に、固定蓋部6の下面には、すり切り計
量を行なうためのすり切り部9が固定蓋部6と一体に設
けられている。なお、前記スカート部3は、開閉蓋部8
の揺動が円滑に行なえるように、固定蓋部6と開閉蓋部
8との境界位置において分断されている。
固定蓋部6の外周に位置する前記スカート部3の内側に
対向する複数の係止片10を備え、該係止片10とスカ
ート部3とによって缶体Aの開口部Bの周縁部を挟持す
る。これにより、固定蓋部6は比較的強固に缶体Aの開
口部Bに取り付けられ、該開口部Bの略一側半部を閉塞
する状態を維持するようになっている。なお、係止片1
0とスカート部3とによる固定蓋部6の取り付け状態
は、缶体Aの開口部Bから取外し不能とするものではな
く、少なくとも、後述する開閉蓋部8の開閉時に固定蓋
部6の不用意な外れを防止できればよい。
動自在に設けられており、缶体Aの開口部Bの他側半部
を開閉自在に閉塞する。該開閉蓋部8が開口部Bを閉塞
しているときには、該開閉蓋部8の外周に位置する前記
スカート部3が缶体Aの開口部Bの外周に脱離自在に係
止されて閉塞状態が維持される。そして、図3に示すよ
うに、該開閉蓋部8は、ヒンジ部7を介して起立方向に
揺動させることにより、缶体Aの開口部Bの一部を開放
する。
ンジ部7に沿った両側には、一対の係合凸部8aが形成
されており、固定蓋部6には各係合凸部8aに対応する
一対の係合凹部6aが形成されている。これにより、開
閉蓋部8を最大に開放したとき、係合凸部8aが係合凹
部6aに係合して開閉蓋部8の開放状態が維持される。
なお、係合凹部6aの両側壁には突起6bが形成されて
おり、係合凸部8aが係合凹部6aに係合したとき、係
合凸部8aの両側に係合凹部6aの両側壁の突起6bを
圧接させることで、確実な係合状態として開閉蓋部8の
開放状態を確実に維持することができるようになってい
る。
ように、ヒンジ部7に沿って延設された延設部11と、
該延設部11の両端を支持して該延設部11を固定蓋部
6の下面に一体に連結する一対の連結支持部12によっ
て構成されている。図2に示すように、両連結支持部1
2は、固定蓋部6の下面からヒンジ部7の下方を経て開
閉蓋部8の下方に延出されており、両連結支持部12に
よって、延設部11は開閉蓋部8の下方位置に延在する
ように支持されている。これにより、図3に示すよう
に、開閉蓋部8を起立方向に揺動させて開口部Bが開放
されたとき、該すり切り部9の延設部11が視認し易く
露出される。
計量を行なうときには、図4に示すように、粉ミルクW
をすくい取った計量スプーンXの上縁を延設部11に摺
接される。このとき、延設部11は固定蓋部6の下面か
ら離間した位置にあることにより、計量スプーンXから
すり切られた粉ミルクWは、延設部11と固定蓋部6の
下面との間の間隙から円滑に落下し、すり切り部9への
粉ミルクWの付着が小であると共に固定蓋部6への粉ミ
ルクWの付着を防止することができる。このように、本
実施形態によれば、延設部11を確実に視認してすり切
り計量を円滑に行なうことができ、しかも、固定蓋部6
の汚れを防止することができる。更に、固定蓋部6への
粉ミルクWの付着が防止されていることにより固定蓋部
6からの粉ミルクWの落下もなく、精度の高いすり切り
計量を行なうことができる。
6に基づいて説明する。図5及び図6において前述の実
施形態と同様の構成であるものは、図1乃至図4と同一
の符号を付してその説明を省略する。
うに、固定蓋部6の下面に、すり切り計量を行なうため
のすり切り部14を一体に備えている。該すり切り部1
4は、長手方向がヒンジ部7に沿った板状に形成されて
おり、図6に示すように、基端縁14aが固定蓋部6の
下面に連設され、先端縁14bがヒンジ部7の下方を経
て開閉蓋部8の下方に延出されている。
8を起立方向に揺動させて開口部Bが開放されたとき、
該すり切り部14の先端縁14bが視認し易く露出され
る。これにより、すり切り部14の先端縁14bを確実
に視認してすり切り計量を円滑に行なうことができる。
4の基端縁14aと固定蓋部6の下面との連接位置に形
成される角隅部15が該すり切り部14の先端縁14b
から比較的遠い位置にあるので、計量スプーンXからす
り切られた粉ミルクWを角隅部15に付着させることな
くすり切り計量を行なうことができる。これにより、す
り切り部14の基端縁14aと固定蓋部6の下面との連
接位置の角隅部15等からの粉ミルクWの落下がなく、
精度の高いすり切り計量を行なうことができる。
図。
図。
明図。
固定蓋部、7…ヒンジ部、8…開閉蓋部、9,14…す
り切り部、11…延設部、12…連結支持部、14b…
先端縁。
Claims (3)
- 【請求項1】粉体を収容する容器の上部開口部に冠着さ
れ、該開口部の略一側半部を閉塞する固定蓋部と、該固
定蓋部にヒンジ部を介して揺動自在に連設されて該開口
部の他側半部を開閉自在に閉塞する開閉蓋部と、前記固
定蓋部の下面側に設けられたすり切り部とを備える蓋体
において、 前記すり切り部は、前記固定蓋部の下面から離間して前
記ヒンジ部に沿って延設された延設部と、該延設部の両
端から前記固定蓋部の下面に延びて該延設部を前記固定
蓋部に連結支持する一対の連結支持部とによって構成さ
れていることを特徴とする蓋体。 - 【請求項2】前記延設部は、前記固定蓋部の下面から前
記ヒンジ部を介して前記開閉蓋部の下方に延出された前
記両連結支持部によって、前記開閉蓋部の下方位置に支
持されていることを特徴とする請求項1記載の蓋体。 - 【請求項3】粉体を収容する容器の上部開口部に冠着さ
れ、該開口部の略一側半部を閉塞する固定蓋部と、該固
定蓋部にヒンジ部を介して揺動自在に連設されて該開口
部の他側半部を開閉自在に閉塞する開閉蓋部と、前記固
定蓋部の下面側に設けられたすり切り部とを備える蓋体
において、 前記すり切り部は、前記固定蓋部の下面に連設されて前
記ヒンジ部に沿って延びる板状に形成され、該すり切り
部の先端縁は前記開閉蓋部の下方位置に延出して設けら
れていることを特徴とする蓋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002103220A JP2003292001A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 蓋 体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002103220A JP2003292001A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 蓋 体 |
Publications (1)
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---|---|
JP2003292001A true JP2003292001A (ja) | 2003-10-15 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002103220A Pending JP2003292001A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 蓋 体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003292001A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004035022A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Hokkai Can Co Ltd | 蓋体 |
JP2007269332A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 開閉蓋付き容器 |
JP2008127077A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Aska Company | 容器の蓋 |
JP2009274744A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | ヒンジ式オーバーキャップ |
JP2011225240A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Hiromi Shimogama | 粉ミルク缶用擦り切り |
JP2013199298A (ja) * | 2012-03-24 | 2013-10-03 | Hokkai Can Co Ltd | 蓋体 |
CN108455065A (zh) * | 2018-02-05 | 2018-08-28 | 海宁市立派商贸有限公司 | 一种乳制品包装罐 |
-
2002
- 2002-04-05 JP JP2002103220A patent/JP2003292001A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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