JPH1053260A - 密閉型容器 - Google Patents
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Abstract
使用時において、開披した蓋にごみや虫等の付着するこ
とが少なく、内容物としての粉ミルク等のこぼれを防止
するにある。 【解決手段】 巻き締め缶容器の上端開口部の螺条に対
し、開閉蓋と蓋本体とよりなる合成樹脂製蓋を螺着する
とともに、蓋本体の下縁に設けた帯状のジッパーをし
て、缶容器の螺条に続く環状凹溝に嵌合させた構成をと
っている。
Description
製蓋とよりなる密閉型容器、詳しくは螺着部を有する巻
き締め缶に対し、螺着脱できる合成樹脂製蓋を設けた密
閉型容器に関するものであり、容易に分別廃棄できるも
のである。
されたオーバーキャップとしては、特開平7−3153
98号公報に開示されており、また実公平7−3980
3号公報には蓋付き合成樹脂製容器として、蓋の下縁部
を切り離すことによって開口しうるシール性の良好な合
成樹脂製容器が開示されている。前者は、嵌合蓋に関す
るものであり、後者は、蓋付き合成樹脂製容器として、
蓋体を全部開放しなくても内容物を取り出すことができ
るヒンジ部を介して開閉するものである。
従来の技術の前者にあっては、嵌合蓋は開蓋したら缶本
体より取り外して置くところから、ごみや虫等が蓋の内
側に付き易く、また嵌合蓋のため蓋の開閉がしずらく、
さらに蓋を持ったとき、蓋がきちんと閉じていないと外
れ易く、内容物がこぼれてしまうというおそれがあっ
た。また後者にあっては、開閉蓋部を開披した場合、そ
の蓋の安定性がなく、閉蓋したり、ぶらぶらしたりする
状態になるものであった。
に創出されたもので、その目的とするところは、缶容器
と合成樹脂製蓋とよりなる蓋付き密閉型容器において、
商品として店頭にあるときは、その不正使用を防止する
ことができるが、使用者にあっては、その容器を容易に
使用することができるとともに、使用後にあっては、そ
の分別及び廃棄が容易にできるようにするにある。
っては、巻き締め缶容器に、合成樹脂製蓋を螺着すると
ともに、合成樹脂製蓋の蓋本体の下縁に、不正使用を防
止する帯状のジッパーを一体に設けることによって課題
の解決を図っている。
め部を有する缶本体の上端開口部の外周に、蓋本体にヒ
ンジ部を介して開閉蓋を設けた合成樹脂製蓋の蓋本体を
螺着するとともに、蓋本体の下端縁にそって、不正使用
を防止する帯状のジッパーを薄肉部を介して一体に形成
した構成をとっている。
脂製蓋における蓋本体と開閉蓋とは、その内部において
開閉蓋の開披を防止する内部ロック機構が設けられた構
成をとっており、また蓋本体に対する開閉蓋の係止突片
は、帯状のジッパーの下側にあることにより、開閉蓋の
開披が阻止される構成をとっている。
の蓋本体に対する開閉蓋のヒンジ部は、開閉の死点を越
えて開閉の位置にクイック停止する弾性利用の構成であ
るとともに、蓋本体には内部に向って内容物を計量する
ための摺り切り板を設けた構成をとっている。
に示す実施例について説明する。本発明の密閉型容器
は、缶容器(A)とこれに螺着脱できる合成樹脂製蓋
(B)とからなるものである。缶容器(A)は、錻力等
の金属板からなる缶本体(a)と、この上縁開口部に巻
き締め(1)されたプルタブ付きのアルミ蓋(b)とか
らなっており、缶本体(a)の上縁開口部寄りには合成
樹脂製蓋(B)を螺着するための螺条(2)が形成され
ている。この螺条(2)は、缶体と合成樹脂製の蓋体の
螺着脱であるから、そのピッチは比較的粗くともよい。
合成樹脂製蓋(B)は、合成樹脂の射出成形によるもの
で、樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等が
用いられる。
開閉蓋(d)とより構成するもので、開閉蓋(d)は、
それの天板(3)の1/3〜1/4位の位置の内側に形
成したV字形の凹溝によるヒンジ部(4)(図1、図
2)、又は周縁部におけるヒンジ部(5)(図6〜図
8)にて開閉されるものであるが、このヒンジ部(5)
は、両側における小幅のヒンジ部(5’)、(5’)
と、この間にあって広幅にして、開閉蓋(d)の天板
(3)と蓋本体(c)とにわたる変曲したヒンジ片
(5”)とより構成され、開閉の死点を越えることによ
って開閉の位置にクイック停止するようになっている。
使用は、図1、図2に示す開閉蓋(d)の場合と図6〜
図8に示す開閉蓋(d)の場合とが逆であってもよい。
このヒンジ部(4)又はヒンジ部(5)の位置と対する
反対側には、図3にあっては、開閉蓋(d)を蓋本体
(c)に係止めするための係止突片(e)が設けられて
おり、また図6〜図8にあっては、係止突片(e’)が
設けられている。蓋本体(c)は、内面に缶本体(a)
の螺条(2)に螺着脱できる螺条(6)が設けられてお
り、この螺条(6)部の下縁には、薄肉部(7)をもっ
て不正使用を防止するための帯状ジッパー(f)が一体
に設けられている。図7に示す帯状のジッパー(f)に
は、その一部に屈曲凹部(8)があって、この部分で、
上記の開閉蓋(d)の係止突片(e’)を覆うようにな
っており、また、帯状のジッパー(f)の端部には摘み
部(9)が設けられている。そして、この帯状のジッパ
ー(f)は、缶本体(a)の螺条(2)に続く環状凹溝
(2’)に嵌合されているので、合成樹脂製蓋(B)は
螺脱することはできない。
周面(10)が係止突片(e’)側からヒンジ部(5)
側に向かって上方に傾斜しており、蓋本体(c)の側周
面(10’)は開閉蓋(d)の側図面(10)とは逆に
傾斜することになり、このような傾斜により缶本体
(a)内の内容物、例えば粉ミルク等をスプーンで取出
すとき、その操作がし易くなっている。また、図8に示
すように蓋本体(c)のヒンジ部(5)側はカバー(1
1)を設けており、その端面には、粉ミルク等のスプー
ンによる取出しの際、計量のための摺り切り板(g)が
垂設されている。 なお、蓋本体(c)の側周面(1
0)には切欠部(12)があり、この部分には細い突条
(13)がある。開閉蓋(d)を閉じたとき、係止突片
(e’)の係止突子(14)が突条(13)に係止する
ようになっている。
によるヒンジ部(4)を有するもの(図2)にあって
は、ヒンジ部(4)側の位置と反対側の位置の下面には
係止突片(e)があり、これには係止突起(15)があ
る。また、この係止突片(e)より内側には、内部ロッ
ク機構(h)が設けられている。図3にあって、これら
の係止突起(15)及び内部ロック機構(h)は、蓋本
体(c)の上端の突出屈曲部(i)に対応し、係止突起
(15)は側部の係止溝(16)に係止し、内部ロック
機構(h)を構成する係合板(17)には、切り取るた
めの切り込み溝(18)を設けるとともに、その下方の
切り取り片(19)の係合突起(20)を突出屈曲部
(i)の係合片(21)の下端に係合するようになって
いる。
(6)を有する蓋本体(c)の下端縁には、薄肉部
(7)を介して帯状のジッパー(j)が一体に形成され
ており、このジッパー(j)は缶本体(a)の螺条
(2)の下縁に続く環状凹溝(22)に嵌合されている
から、合成樹脂製蓋(B)を螺脱しようとしても、帯状
ジッパー(j)が環状凹溝(22)に制約されて螺脱し
得ない。
ついて説明する。図1〜図5に示す蓋付き密閉型容器に
あっては、 帯状ジッパー(j)の摘み部(9)を摘んで蓋本体
(c)の下端部の薄肉部(7)より切り離す。 合成樹脂製蓋(B)を缶本体(a)より螺脱する。 合成樹脂製蓋(B)内の内部ロック機構(h)の切
り取り片(19)を、切り込み溝(18)より引きちぎ
る。 缶本体(a)の上端開口部に巻き締め(1)してあ
るプルタブ付きアルミ蓋(b)をプルタブ(23)をも
って開蓋する。 合成樹脂製蓋(B)を再び缶本体(a)の上端開口
部寄りの螺条(2)に蓋本体(c)の螺条(6)をもっ
て螺着する。 以上の準備の後、開閉蓋(d)の指掛け部(24)
に指を掛け、係止突片(e)の係止突起(15)を、蓋
本体(c)の突出屈曲部(i)の係止溝(16)より外
して開閉蓋(d)を開披する。
ては、 帯状ジッパー(f)を、その摘み部(9)摘んで、
蓋本体(c)の下端部の薄肉部(7)より切り離す。 合成樹脂製蓋(B)を缶本体(a)より螺脱する。 缶本体(a)の上端開口部に巻き締めしてあるプル
タブ付きアルミ蓋を、プルタブをもって開蓋する。 合成樹脂製蓋(B)を再び缶本体(a)の上端開口
部寄りの螺条(2)に蓋本体(c)の螺条(6)をもっ
て螺着する。 以上の準備の後、開閉蓋(d)の係止突片(e’)
を押し上げると、開閉蓋(d)は2つのヒンジ部
(5’)(5’)とその間にあるヒンジ片(5”)とか
らなるヒンジ部(5)により、開閉の死点を越えて開披
点にクイック停止して開披する。閉蓋するときも同様
に、開閉蓋(d)は死点を越えて閉蓋の位置にクイック
停止する。
ては、開閉蓋(d)を開披した後、スプーンをもって粉
ミルク等を掬い、これを摺り切り板(g)にて摺り切っ
て計量する。
充填した巻き締め缶の上端開口部の螺条部に、蓋本体に
ヒンジ部を介して開閉蓋を設けた合成樹脂製蓋を螺着す
るとともに、その蓋本体の下端縁に薄肉部をもって帯状
のジッパーを一体に形成したものであるから、この帯状
のジッパーにより合成樹脂蓋は螺脱できなく、したがっ
て不正使用が防止され、帯状ジッパーを引きちぎった後
の使用においては、片手によっても容易に開閉蓋を開披
することができ、また閉蓋することができる。開閉蓋を
開披した場合、従来の嵌着蓋のように取外して置くもの
でないから、蓋にごみ等の付着することは少なく、ま
た、使用後においての廃棄処分も、缶体と蓋体とを容易
に分別することができる。
との内部ロック機構を設けたものにあっては、合成樹脂
製蓋を螺脱後でないと、この内部ロック機構を解除する
ことができないから、悪戯による開閉蓋の開披はできな
い。さらに、蓋本体側に摺り切り板を垂設したものにあ
っては、粉ミルク等の内容物をスプーンで掬った後、こ
れを摺り切って計量することができる。このとき、蓋本
体の側面がヒンジ部側に向って上傾斜になっているこ
と、すなわち開口部が上方に傾斜していることにより、
スプーンの出し入れ等の操作に便利である。
面図である。
に螺着した密閉型容器の一部切断端面図(合成樹脂製蓋
のみ図4X2 −X2 )である。
ック機構部の斜視図である。
切断端面図(合成樹脂製蓋のみ図4X3 −X3 )であ
る。
斜視図である。
された状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 巻き締め部を有する缶本体の上端開口部
の外周に、蓋本体にヒンジ部を介して開閉蓋を設けた合
成樹脂製蓋の蓋本体を螺着するとともに、蓋本体の下端
縁にそって不正使用を防止する帯状のジッパーを薄肉部
を介して一体に成形したことを特徴とする密閉型容器。 - 【請求項2】 合成樹脂製蓋の蓋本体と開閉蓋とは、そ
の内部において開閉蓋の開披を防止する内部ロック機構
が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密
閉型容器。 - 【請求項3】 合成樹脂製蓋の蓋本体に対する開閉蓋の
係止突片は、不正使用を防止する帯状のジッパーの下側
にあって、開閉蓋の開披が阻止されていることを特徴と
する請求項1に記載の密閉型容器。 - 【請求項4】 合成樹脂製蓋の蓋本体に対する開閉蓋の
ヒンジ部は、開閉の死点を越えて開閉の位置にクイック
停止する弾性を利用する構成であるとともに、蓋本体に
は、内部に向って内容物を計量するための摺り切り板を
設けたことを特徴とする請求項1及び請求項3に記載の
密閉型容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20700096A JP3950496B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 密閉型容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20700096A JP3950496B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 密閉型容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1053260A true JPH1053260A (ja) | 1998-02-24 |
JP3950496B2 JP3950496B2 (ja) | 2007-08-01 |
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ID=16532539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20700096A Expired - Fee Related JP3950496B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 密閉型容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3950496B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004035022A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Hokkai Can Co Ltd | 蓋体 |
JP2006528585A (ja) * | 2003-07-24 | 2006-12-21 | ブラジラータ・エス・アー・エンバラゲンス・メタリカス | 不正開封防止機能部分を有する缶のプラスチック蓋 |
JP2017218218A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 大日本印刷株式会社 | 開閉容器 |
JP2018165577A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機の室内機 |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP20700096A patent/JP3950496B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004035022A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Hokkai Can Co Ltd | 蓋体 |
JP2006528585A (ja) * | 2003-07-24 | 2006-12-21 | ブラジラータ・エス・アー・エンバラゲンス・メタリカス | 不正開封防止機能部分を有する缶のプラスチック蓋 |
JP2017218218A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 大日本印刷株式会社 | 開閉容器 |
JP2018165577A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機の室内機 |
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---|---|
JP3950496B2 (ja) | 2007-08-01 |
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