JP2004338737A - 摺り切り具付の蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器口部から蓋の固定部分を取り外すことなく密封用の仕切り部材を取り除くことができ、しかも蓋の固定部分と一体に摺り切り具を形成しておくことができる摺り切り具付の蓋を提供すること。
【解決手段】容器としての缶口部C1に嵌合固定される環状の固定枠体11に摺り切り具12の一端部12aを係止する係止部13を設け、固定枠体11と一体に形成される摺り切り具12の他端部12cを缶Cの仕切り部材C3を取り外すときに退避可能に連結形成するとともに、一端部12aを固定枠体11に切り離し可能に連結形成しておき、この摺り切り具12を仕切り部材C3の上方に収納して固定枠体11を覆う蓋体15を設けて構成する。
これにより、容器である缶口部C1から固定枠体11を取り外すことなく密封用の仕切り部材C3を取り除くことができ、しかも固定枠体11と一体に摺り切り具12を形成しておくことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は摺り切り具付の蓋に関し、容器口部から蓋の固定用部分を取り外すことなく蓋の固定用部分と一体に形成した摺り切り具を退避させて密封用の仕切り部材を取り除くことができ、しかもこの摺り切り具を周囲2点間を結んで配置して摺り切りできるようにしたもので、特に粉ミルクの缶等の容器の蓋として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、粉粒体の計量、例えば粉ミルクなどの計量には、スプーンに掬い取ったものを摺り切って計量することが行われており、種々の摺り切り具が提案されている。
【0003】
例えば、棒状の摺り切り具を開封した缶の内側に取り付けて摺り切りできるようにしていたが、これに代わり、特許文献1には、図5に示すように、摺り切り部1が架橋状に形成されているリング2と外蓋3とで構成し、さらにリング2と外蓋3とを接続片4で連接してあり、粉ミルクの場合には、防湿のためのアルミシールを取り除く必要から缶口部からリング2および外蓋3を一旦取り外し、アルミシールを取り除いた後、再びリング2および外蓋3を取り付け、外蓋3を開閉して使用するようにしている。
【0004】
また、特許文献2には、図6に示すように、筒状蓋を固定用の固定蓋部5と、開閉用の開閉蓋部6とで構成し、開閉蓋部6を開いて、固定蓋部5の下面の摺り切り条7で摺り切ることができるようにしており、この場合にも固定蓋部5と開閉蓋部6を一旦取り外し、アルミシールを取り除いた後、再び取り付けて、開閉蓋部6のみを開閉して使用するようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−77134号公報
【特許文献2】
特開平2000−281116号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のリング2と外蓋3で構成したものや固定蓋部5と開閉蓋部6とで構成したもののいずれでも、使用開始時に、防湿のため取り付けてあるアルミシールなどを取り除く必要があり、缶口部からリング2と外蓋3や固定蓋部5および開閉蓋部6(以下、これらの部材2,3,5,6を蓋部分全体という。)を一旦取り外さなければならず、大きな蓋部分全体の取り外しや取り付けが煩雑であるという問題がある。
【0007】
また、通常、リング2と外蓋3との間や固定蓋部5と開閉蓋部6との間に店頭などでのいたずらや改ざんを防止するためのバージンシールが設けられ、これを切り取った後でなければ蓋部分を開けることができないようにしてあるが、使用開始時の蓋部分全体の取り外しを前提としているため、場合によってはバージンシールの切り取り前でも蓋部分全体を取り外すことができる恐れもある。
【0008】
さらに、蓋部分全体を缶から完全に取り外すことから、使用開始時の1回であるが、粉ミルクの場合などには、取り外した蓋部分全体を衛生的な場所に置かねばならいないという問題もある。
【0009】
また、一旦アルミシールを取り除いた後保存用の開閉蓋として利用するため缶口部に再取り付けするが、この場合の嵌合力が小さくなって蓋部分全体を持ったときに缶が落下してしまう恐れがあるという問題がある。
【0010】
この発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、容器口部から蓋の固定部分を取り外すことなく密封用の仕切り部材を取り除くことができ、しかも蓋の固定部分と一体に摺り切り具を形成しておくことができる摺り切り具付の蓋を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載の摺り切り具付の蓋は、容器口部の上部に不通気性の仕切り部材が設けられた容器本体に、蓋の周囲2点間を結んで摺り切り具が設けられた容器の口部に備えられる摺り切り具付の蓋であって、容器口部に嵌合固定されるとともに、前記摺り切り具の一端部を係止する係止部を備えた環状の固定枠体を設け、この固定枠体と一体に形成される前記摺り切り具の他端部を前記仕切り部材を取り外すときに退避可能に連結形成するとともに、前記一端部を前記固定枠体に切り離し可能に連結形成する一方、この摺り切り具を前記仕切り部材の上方に収納して前記固定枠体を覆う蓋体を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この摺り切り具付の蓋によれば、容器口部の上部に不通気性の仕切り部材が設けられた容器本体に、蓋の周囲2点間を結んで摺り切り具が設けられた容器の口部に備えられる摺り切り具付の蓋であって、容器口部に嵌合固定されるとともに、前記摺り切り具の一端部を係止する係止部を備えた環状の固定枠体を設け、この固定枠体と一体に形成される前記摺り切り具の他端部を前記仕切り部材を取り外すときに退避可能に連結形成するとともに、前記一端部を前記固定枠体に切り離し可能に連結形成する一方、この摺り切り具を前記仕切り部材の上方に収納して前記固定枠体を覆う蓋体を設けて構成してあり、固定枠体を容器の口部に嵌合固定したまま一体に形成された摺り切り具の他端部を連結した状態で退避させて仕切り部材を取り外すようにし、切り離した一端部を固定枠体の係止部に係止して周囲2点間を結んで配置することで摺り切り具として機能させるようにし、これらを蓋体で覆うようにすることで、容器口部から固定枠体を取り外すことなく密封用の仕切り部材を取り除くことができ、しかも固定枠体と一体に摺り切り具を形成しておくことができるようになる。
【0013】
また、この発明の請求項2記載の摺り切り具付の蓋は、請求項1記載の構成に加え、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を上方に退避可能に前記固定枠体に連結して形成したことを特徴とするものである。
【0014】
この摺り切り具付の蓋によれば、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を上方に退避可能に前記固定枠体に連結して形成してあり、固定枠体に一体に摺り切り具が形成してあっても一端部を切り離し、他端部を連結状態のまま上方に退避させて仕切り部材を取り除くことができ、切り離した一端部を係止することで摺り切り具を固定枠体にセットできるようになる。
【0015】
さらに、この発明の請求項3記載の摺り切り具付の蓋は、請求項1記載の構成に加え、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を前記固定枠体の内周面に沿わせて退避可能に連結して形成したことを特徴とするものである。
【0016】
この摺り切り具付の蓋によれば、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を前記固定枠体の内周面に沿わせて退避可能に連結して形成してあり、固定枠体に一体に摺り切り具が形成してあってもそのまま仕切り部材を取り除くことができ、他端部を連結状態のまま一端部を切り離して、係止することで摺り切り具を固定枠体にセットできるようになる。
【0017】
また、この発明の請求項4記載の摺り切り具付の蓋は、請求項1または2記載の構成に加え、前記固定枠体と前記蓋体とをヒンジを介して開閉可能に連結して形成したことを特徴とするものである。
【0018】
この摺り切り具付の蓋によれば、前記固定枠体と前記蓋体とをヒンジを介して開閉可能に連結して形成してあり、蓋体も取り外して別置きにする必要がなく、置き場所を考慮することなく常に衛生的に保つことができるとともに、片手で開閉できるようになる。
【0019】
さらに、この発明の請求項5記載の摺り切り具付の蓋は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記固定枠体と前記蓋体との間に改ざんを防止する改ざん防止構造を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
この摺り切り具付の蓋によれば、前記固定枠体と前記蓋体との間に改ざんを防止する改ざん防止構造を設けるようにしており、容器に嵌合固定した固定枠体と蓋体との間に改ざん防止構造を設けることで、固定枠体を1度も取り外す必要がなく、強固に取り付けておくことができ、固定枠体ごと取り外されることを防止して、バージンシール性を確保することができるようになる。
【0021】
なお、ここで、容器とは、円筒状、角筒状、多角筒状などの形状の容器本体を持つ容器をいい、材質は金属製や合成樹脂製などなんであっても良い。また、周囲2点間を結ぶとは、周囲の2点を直線状に結ぶことをいい、円の場合には弦で結ぶこととなり、他の場合には、2点を直線状に結んで横断することをいう。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1および図2はこの発明の摺り切り具付の蓋の一実施の形態にかかり、図1は使用前の状態の一部分を省略した概略平面図、図2は使用状態の一部分を省略した概略平面図である。
【0023】
この摺り切り具付の蓋10は、容器として、例えば円筒形の缶Cに備えられ、その口部C1に嵌合固定することができる合成樹脂製の環状の固定枠体11を備えている。この固定枠体11は、図1(a)中に拡大して示すように、缶Cの上端縁であるカール部C2に被せるようにして固定するための逆U字状の嵌合固定部11aが形成され、この摺り切り具付の蓋10では、一旦、カール部C2に嵌合固定した後は、廃棄するまで一度も取り外す必要がないことから、例えば、粉ミルクの製造ラインで強固に嵌合固定できるようにしてある。
【0024】
この固定枠体11には、合成樹脂により一体に摺り切り具12が形成してあり、図1,2に示すように、固定枠体11の内周部に沿って配置され、一端部12aが係止部13を構成する略球状の係止凸部13aとされて略球状の側面の一部が固定枠体11に切り離すことができるように連結されている。そして、摺り切り具12の中間部12bは横断面形状が矩形や円形などとされて固定枠体11とは隙間をあけて形成され、他端部12cは連結状態のままここを基点に摺り切り具12を固定枠体11の周囲2点間を結んで、例えば円形の缶Cの周囲2点を結ぶ弦となるように動かしても切り離れることがないように固定枠体11と一体成形で連結してある。
【0025】
また、この固定枠体11には、摺り切り具12の切り離される一端部12aの係止部13の係止凸部13aを係止するための係止凹部13bが摺り切り具12の他端部12cを基点に周囲2点間を結ぶ弦状に張った場合の位置に対応して一体に形成してある。この係止凹部13bは、摺り切り具12の他端部12cを基点として周囲2点間を結ぶ弦状に張る場合には、固定枠体11の2箇所が選択できるが、いずれの位置でも良く、例えば図1(b)のように、一端部12aを大きく動かす位置としたり、一端部12aをそのまま固定枠体11の内周に沿わせて前方に動かす位置としても良い。
【0026】
なお、容器としては円筒状の缶に限らず、角筒状や多角筒状であっても良く、材質も金属に限らず合成樹脂などであっても良い。また、摺り切り具は、円形の場合には、周囲2点間を結ぶ弦状に配置するが、他の場合には、周囲2点間を結んで横断するように配置すれば良い。
【0027】
このように構成した摺り切り具付の蓋10の固定枠体11は、図1(a)に示すように、固定枠体11の内周に沿うように摺り切り具12が配置されて一端部12aは切り離し可能に、中間部12bは、空間に位置した状態で、他端部12cは連結状態のままそこを基点に一端部12aを弦状に動かすことができるようにした状態のまま不通気性のアルミシールC3が取り付けられた缶Cに強固に嵌合固定される。
【0028】
このような固定枠体11には、一端部に連結部14が一体に形成されるとともに、この連結部14の他端部に蓋体15が一体に形成してある。
【0029】
この蓋体15は底付円筒状に形成されて固定枠体11に被せて密閉できるようになっており、その側壁内周部15aを固定枠体11の外周の段差部11bに嵌合することで密閉状態となるようにしてある。
【0030】
そして、この蓋体15と固定枠体11との間に、改ざんなどを防止するための改ざん防止機構16が設けてあり、通常使用されている改ざん防止機構がそのまま使用でき、例えば、つまみ部の両側を薄肉部としておき、つまみ部をつまんで両側を切り取りことで分離して初めて開閉できるようにする。また、つまみ部の内側に係止部を設けて固定枠体11に設けた係止部とで、一旦切り離した後に蓋体15を閉じた状態に保持できるようにしてある。
【0031】
なお、蓋体15は、連結部14としてのヒンジで連結された一体構造とする場合に限らず、別体としても良い。
【0032】
このように構成した摺り切り具付の蓋10によれば、粉ミルクなどの容器としての缶Cに取り付けられて使用され、使用開始時に、改ざん防止機構16を切り取って蓋体15を開け、不通気性のアルミシールC3をつまみC4をつまんで取り除く。
【0033】
このアルミシールC3を取り除く場合に、摺り切り具12が固定枠体11の内周に沿って一体に形成してあるので、この摺り切り具12となんら干渉することなく、スムーズに取り除くことができる。
【0034】
この後、図2(a)に示すように、摺り切り具12の一端部12aを固定枠体11から切り離し、この係止凸部13aを固定枠体11の周囲2点間を結ぶ弦となるように移動し、係止部13の係止凹部13bに、図2(b)に示すように、上から押さえるようにして嵌め込む。
【0035】
すると、図2(c)に示すように、摺り切り具12がその他端部12cを基点として周囲2点間を結ぶ弦状に張られた状態で係止部13の係止凹部13bに係止固定され、スプーンですくった粉ミルクなどを摺り切ることができる。
【0036】
こうして使用を開始した後は、蓋体15を開閉することで、保存用容器として使用することができ、例えば蓋体15だけ持つようなことがあっても、固定枠体11を製造ラインで強固に嵌合することができ、落下を完全に防止することができる。
【0037】
また、蓋体15を連結部14としてのヒンジで固定枠体11と連結してあるので、蓋体15を外して別置きにする必要がなく、常に衛生的に保つことができ、特に使いはじめにも固定枠体11と蓋体15との蓋部全体を取り外す必要もなく衛生的である。
【0038】
さらに、摺り切り具12は固定枠体11から切り離して取り付けるだけであり、蓋部分全体を一旦取り外してから再び取り付けるのに比べ、わずかな力で簡単に使い始めの準備ができる。
【0039】
次に、この発明の摺り切り具付の蓋の他の一実施の形態について図3および図4により説明するが、既に説明した上記実施の形態と同一部分は、同一記号を記し、説明は省略する。
【0040】
図3および図4はこの発明の摺り切り具付の蓋の他の一実施の形態にかかり、図3は使用前の状態の一部分を省略した概略平面図、図4は使用状態の一部分を省略した概略平面図である。
【0041】
この摺り切り具付の蓋20は、図3に示すように、使用前の状態の摺り切り具21の配置(合成樹脂による固定枠体11と摺り切り具21の一体成形状態)が異なるものであり、摺り切り具21が固定枠体11を横断するように配置してある。
【0042】
この摺り切り具21の一端部21aが係止部22を構成する略板状の係止凸部22aとされて略板状の先端面の一部が固定枠体11に切り離すことができるように連結されて一体に成形してある。そして、摺り切り具21の中間部21bは横断面形状が略三角形などとされて固定枠体11を横断し、他端部21cは連結状態のままここを基点に摺り切り具21を上方に退避させることができるように動かした後、さらに下方に戻して固定枠体11の周囲2点間を結ぶ、例えば水平な弦となるように動かしても切り離れることがないように固定枠体11と一体成形で連結してある。
【0043】
また、この固定枠体11には、摺り切り具21の切り離される一端部21aである係止部22の係止凸部22aを係止するための係止凹部22bが摺り切り具21の他端部21cを基点に周囲2点間を結ぶ、例えば水平な弦状とする場合の位置に対応して一体に形成してある。この係止凹部22bは、摺り切り具21の他端部21cを基点として周囲2点間を結ぶ、例えば水平な弦状とする場合には、固定枠体11の2箇所が選択できるが、ここでは、例えば、図3に示すように、一端部21aを大きく動かす必要のない切り離し前の取付位置に隣接して形成してある。そして、この係止凹部22bは、図4(b)中に拡大して示すように、水平部22cと、直角な2辺の押え部22dとで前方が開口した係止溝22eが構成され、水平部22cに沿って係止凸部22aを滑らせて斜め下方の係止溝22e内に押しこむようにすることで、係止凸部22aが係止凹部22bの押え部22dで押えられて係止されるようにしてある。
【0044】
なお、これ以外の他の構成は、既に説明した上記実施の形態と同一である。また、容器の形状や材質についても上記実施の形態の場合と同一である。
【0045】
このように構成した摺り切り具付の蓋20では、図3(a)に示すように、固定枠体11の内周を横断するように摺り切り具21が配置されて一端部21aは切り離し可能に、中間部21bは、空間を横断した状態で、他端部21cは連結状態のままそこを基点に一端部21aを上方に退避させた後に水平に戻して周囲2点間を結ぶ弦状に係止することができるようになっている。
【0046】
したがって、図4(a)に示すように、摺り切り具21は、一端部21aを切り離して上方に回動して退避させることで、不通気性のアルミシールC3を缶Cから取り除くことができ、同図(b)に示すように、水平に戻して弦状に係止部22の係止溝22eに滑り込ませて係止することで摺り切り具21をセットすることができる(図4(c)参照)。
【0047】
このような摺り切り具付の蓋20によっても既に説明した上記実施の形態の場合と同様の効果を奏するとともに、摺り切り具21の横断面形状を三角形などとして剛性を高めてあるので、摺り切る場合のたわみを抑えることができる。
【0048】
なお、上記2つの実施の形態では、摺り切り具の横断面形状を矩形や円形、あるいは三角形などとしたが、これらに限らずT字状など他の形状であっても良く、摺り切りやすく、しかも固定枠体と一体に成形できるものであれば良い。
【0049】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の摺り切り具付の蓋によれば、容器口部の上部に不通気性の仕切り部材が設けられた容器本体に、蓋の周囲2点間を結んで摺り切り具が設けられた容器の口部に備えられる摺り切り具付の蓋であって、容器口部に嵌合固定されるとともに、前記摺り切り具の一端部を係止する係止部を備えた環状の固定枠体を設け、この固定枠体と一体に形成される前記摺り切り具の他端部を前記仕切り部材を取り外すときに退避可能に連結形成するとともに、前記一端部を前記固定枠体に切り離し可能に連結形成する一方、この摺り切り具を前記仕切り部材の上方に収納して前記固定枠体を覆う蓋体を設けて構成したので、固定枠体を容器の口部に嵌合固定したまま一体に形成された摺り切り具の他端部を連結した状態で退避させて仕切り部材を取り外すことができ、切り離した一端部を固定枠体の係止部に係止して周囲2点間を結んで配置することで摺り切り具として機能させるようにセットすることができ、これらを蓋体で覆うことで、保存用の容器の蓋とすることができる。
【0050】
これにより、容器口部から固定枠体を取り外すことなく密封用の仕切り部材を取り除くことができ、しかも固定枠体と一体に摺り切り具を形成しておくことができる。
【0051】
また、この発明の請求項2記載の摺り切り具付の蓋によれば、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を上方に退避可能に前記固定枠体に連結して形成したので、固定枠体に一体に摺り切り具が形成してあっても一端部を切り離し、他端部を連結状態のまま上方に退避させて仕切り部材を取り除くことができ、切り離した一端部を係止することで摺り切り具を固定枠体にセットすることができる。
【0052】
さらに、この発明の請求項3記載の摺り切り具付の蓋によれば、前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を前記固定枠体の内周面に沿わせて退避可能に連結して形成したので、固定枠体に一体に摺り切り具が形成してあってもそのまま仕切り部材を取り除くことができ、他端部を連結状態のまま一端部を切り離して、係止することで摺り切り具を固定枠体にセットすることができる。
【0053】
また、この発明の請求項4記載の摺り切り具付の蓋によれば、前記固定枠体と前記蓋体とをヒンジを介して開閉可能に連結して形成したので、蓋体も取り外して別置きにする必要がなく、置き場所を考慮することなく常に衛生的に保つことができるとともに、片手で開閉することができる。
【0054】
さらに、この発明の請求項5記載の摺り切り具付の蓋によれば、前記固定枠体と前記蓋体との間に改ざんを防止する改ざん防止構造を設けるようにしたので、容器に嵌合固定した固定枠体と蓋体との間に改ざん防止構造を設けることで、固定枠体を1度も取り外す必要がなく、強固に取り付けておくことができ、固定枠体ごと取り外されることを防止して、バージンシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の摺り切り具付の蓋の一実施の形態にかかる使用前の状態の一部分を省略した概略平面図である。
【図2】この発明の摺り切り具付の蓋の一実施の形態に使用状態の一部分を省略した概略平面図である。
【図3】この発明の摺り切り具付の蓋の他の一実施の形態にかかる使用前の状態の一部分を省略した概略平面図である。
【図4】この発明の摺り切り具付の蓋の他の一実施の形態に使用状態の一部分を省略した概略平面図である。
【図5】従来の摺り切り具付の蓋の概略斜視図である。
【図6】従来の他の摺り切り具付の蓋の概略斜視図である。
【符号の説明】
10,20 摺り切り具付の蓋
11 固定枠体
11a 嵌合固定部
11b 段差部
12、21 摺り切り具
12a,21a 一端部
12b、21b 中間部
12c,21c 他端部
13、22 係止部
13a,22a 係止凸部
13b,22b 係止凹部
14 連結部
15 蓋体
15a 側壁内周部
16 改ざん防止機構
22c 水平部
22d 押え部
22e 係止溝
C 缶(容器)
C1 口部
C2 カール部
C3 アルミシール
C4 つまみ

Claims (5)

  1. 容器口部の上部に不通気性の仕切り部材が設けられた容器本体に、蓋の周囲2点間を結んで摺り切り具が設けられた容器の口部に備えられる摺り切り具付の蓋であって、容器口部に嵌合固定されるとともに、前記摺り切り具の一端部を係止する係止部を備えた環状の固定枠体を設け、この固定枠体と一体に形成される前記摺り切り具の他端部を前記仕切り部材を取り外すときに退避可能に連結形成するとともに、前記一端部を前記固定枠体に切り離し可能に連結形成する一方、この摺り切り具を前記仕切り部材の上方に収納して前記固定枠体を覆う蓋体を設けたことを特徴とする摺り切り具付の蓋。
  2. 前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を上方に退避可能に前記固定枠体に連結して形成したことを特徴とする請求項1記載の摺り切り具付の蓋。
  3. 前記摺り切り具の前記他端部を、当該摺り切り具を前記固定枠体の内周面に沿わせて退避可能に連結して形成したことを特徴とする請求項1記載の摺り切り具付の蓋。
  4. 前記固定枠体と前記蓋体とをヒンジを介して開閉可能に連結して形成したことを特徴とする請求項1または2記載の摺り切り具付の蓋。
  5. 前記固定枠体と前記蓋体との間に改ざんを防止する改ざん防止構造を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の摺り切り具付の蓋。
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