JP3053699U - 帯体保護カバー付完栓瓶蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、一見して外部から開蓋されているか
どうかを容易に見定める事ができるようにし、これによ
り悪意に中栓が取り除かれているのを消費者が購入後開
栓に気付くといった事態、又は輸送中の衝撃などで上蓋
がみだりに開くことのないように工夫することが必要の
課題である。 【解決の手段】本考案における瓶蓋の改良構造は、上蓋
と下蓋との二重構造であって下蓋は容器の口部に固定さ
れており、上蓋を開くと下蓋上部にリング状取手のつい
た切除開口部を有する瓶蓋において、開口用瓜部及び上
蓋、下蓋の重合接面部を覆った帯体保護カバーを下蓋と
一体に設置して置き、上蓋と下蓋を合わせた後は帯体保
護カバーを切除しない限り容易に開蓋できない構造とす
る。又上蓋下部周辺に凹部又は凸部を設け、且つ帯体保
護カバー内部に凹部又は凸部を設け、両者を噛み合わせ
ることで更に確実に閉蓋効果を上げ、衝撃等による開蓋
を防止できるので課題解決の手段とした。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は上蓋と下蓋に嵌合密着するよう成型し両蓋を帯状保護カバーによって完 栓密着する瓶蓋に関するものである。

【従来の技術】

従来この種の瓶蓋は、上蓋と下蓋の連結組合せ、又は別成型組合せに成型した瓶 蓋が公知であっても上蓋が容易に開蓋が出来る為悪者が悪意に下蓋の切除開口部 を除去して、そのまま上蓋をして置くと、外部からわからないまま販売されると いうこともあったりして弊害が生じる欠点があるのでこの点の改善が必緊の課題 となっている。

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたような欠点を解消するのが本考案に課せられた課題であった 。その解決は瓶蓋が開栓することが出来ないよう工夫改善することが必要である 。即ち一見して外部から開蓋されているかどうか容易に見定める事ができるよう にすることである。これにより悪意に中栓が取り除かれているのを消費者が購入 後に開栓に気付くといった事態、又は輸送中の衝撃などで上蓋がみだりに開く事 のないよう工夫することが必要であり、本考案の目的もこの点にある。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における瓶蓋の改良構造は、上蓋と下蓋とが 完全に密着するように構成し、両蓋の該周縁に取外し自在の帯状の保護カバーを 接着して完封し、使用時には保護カバーを取外せば上蓋は解放される。このよう にして本考案は、瓶が倒れても開栓によって流出することなく開栓して使用した 後でも、上下両蓋が完栓されているので流出防止の効果を有するので課題解決の 手段となる。

【作 用】

本考案に係る瓶蓋においては、下蓋は容器の開口部に嵌合固定され、上蓋のみが 自在に開閉出来る構造となっている。開蓋前は帯体保護カバーによって未開蓋が 確認出来、しかも上蓋、下蓋、帯体保護カバーの三者によって完全に嵌合密着さ れ、閉蓋されている帯体保護カバーの除去後は上蓋と下蓋の嵌合によって密着閉 蓋される。

【実施例】

実施例については、図面を参照して説明する。 本考案の瓶蓋は、合成樹脂のような従来公知の材料を用いて成型される。その構 成は、図１、図２に示す如く瓶容器に対して装着されるもので、瓶容器蓋との固 定は瓶口９と下蓋１の内壁凸部７によって完全に嵌合固定される。開口するにつ いては下蓋１の上面の注ぎ口となるリング状開栓取手５を引いて切除して開口 した注ぎ口より液を注いだ後、下蓋に上蓋を合わせ再び閉蓋する事が出来る瓶 蓋において帯体保護カバー８を装着する。 図３は、帯体保護カバー８の付いた下蓋１と上蓋２を開いた状態に一体成型する 。そして上蓋２を閉じて容器に装着する。蓋完止用の下蓋１の凹欠溝４は上蓋２ の凸起体６が嵌合して密閉され、上下蓋の重合部が嵌合するので一層完封状態と なる。更に上下蓋の嵌合接面部は帯体保護カバー８によって完全に保護され、帯 体保護カバー、上蓋、下蓋の三者が完全に嵌合するので容易に開蓋することはで きなくなる。開蓋する場合は、先づ帯体保護カバー８を切除した後引手５を持っ て引っ張り接続部を切断して開蓋用瓜部を持って開ける。下蓋内壁に設けた凸体 ７と瓶口が接合状態となるので完全に固定される。

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。上蓋と下 蓋の接面部を帯体保護カバーで覆われ、且つよく嵌合している為この帯体保護カ バーを除去しない限り容易に開蓋出来ない。よって次のような効果がある。 （１）帯体保護カバー付であるため中栓である切除開口部が取り除かれるような 事故を防止することが出来る。 （２）開蓋したい時は帯体保護カバーを除去し更に下蓋の取手を取外せば従来の 公知の瓶蓋と全く同様に使用できる。 （３）瓶が倒れても上下蓋が完栓されているのでこぼれることはない。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示す。図１は、本考案の帯
体保護カバー付瓶蓋容器に装着した全形正面図。図２
は、上蓋を開いた状態を示す正面図。図３は、上、下蓋
部を解放して内面を表した平面図。図４は、上、下蓋部
の正面開放図。図５は、帯体保護テープの平面図。図６
は、瓶容器に蓋した構成正面図。図７は、使用時の注ぎ
口を表した実施図である。

【符号の説明】

１−−−−−下蓋 ２−−−−−上蓋 ３−−−−−上蓋と下蓋との連結片 ４−−−−−下蓋の円形凹欠溝 ５−−−−−取手 −−−−−開口部注ぎ口 ６−−−−−中央突起体 ７−−−−−下蓋下部内壁凸起体 ８−−−−−帯体保護カバー ９−−−−−瓶口部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下蓋１の端部と上蓋２の一端部を連結片３によって連結
   して一体形とした瓶蓋において、下蓋１の盤面に円形凹
   欠溝４を設け、更に中央部には取外し容易な開口用取手
   ５を設けて開口部とし、上蓋２の盤面には下蓋１の円
   形凹欠溝４と対向嵌合する円形凸起体６を対設し、閉蓋
   時には前記凹凸部４、６が嵌合して完蓋される。下蓋の
   下部内壁には凸起体７を設けて瓶口部９に密着するよう
   にし上蓋と下蓋の接合周縁部に帯状保護カバー８を取外
   し自在に環着して成る帯体保護カバー付完栓瓶蓋。