JP2003291742A - 車両用ルーフの取付方法及び車両用ルーフ - Google Patents

車両用ルーフの取付方法及び車両用ルーフ

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JP2003291742A
JP2003291742A JP2002102718A JP2002102718A JP2003291742A JP 2003291742 A JP2003291742 A JP 2003291742A JP 2002102718 A JP2002102718 A JP 2002102718A JP 2002102718 A JP2002102718 A JP 2002102718A JP 2003291742 A JP2003291742 A JP 2003291742A
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vehicle
ceiling
panel
roof panel
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JP2002102718A
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Nobuhiko Todaka
信彦 戸高
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Toyota Motor Corp
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大を抑制すると共に各機能部
品の天井への配置が容易に行うことができ、且つ外観品
質を高い水準で保つことができる車両用ルーフの取付方
法を提供する。 【解決手段】 ルーフパネル3と天井5とをベルクロテ
ープで接合してルーフ2を形成し、該ルーフ2の天井5
の車両幅方向両側を一対の搭載用アームで押圧して復元
可能に湾曲させ、この状態でルーフ2の天井5の両側を
上方からルーフ開口部23内へ挿通させてルーフ2をボ
デー1に取付ける。従って、単体で上方を向いたルーフ
パネル3に各機能部品を取付けて各機能部品の天井への
配置が容易となる。また、ルーフパネル3をボデー1に
仮接合してボデー1とルーフパネル3とを同時に塗装す
ることが可能となり、製造コストの増大を抑制すると共
に外観品質を高い水準で保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ルーフの取
付方法及び車両用ルーフに関し、特に、ルーフパネルが
ボデーと別個に形成される車両用ルーフの取付方法及び
車両用ルーフに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボデーと別個に形成されたル
ーフパネルに部品を予め組み付けてなるルーフ組立体
を、ボデーフレームのルーフ開口部に組み付ける車両用
ルーフの取付方法が知られている。例えば、特表200
1−516301号公報には、車両用ルーフの外縁を越
えて張り出しているインナーシェル又はインナーシェル
の下層を、角領域を部分的に折り込みつつ、下方に折り
曲げ、上記インナーシェルの折り曲げられた領域をボデ
ーフレームの中に通過させつつ、上記車両用ルーフの外
縁を上方からボデーフレームに載せて、それに固定し、
上記ボデーフレームの被覆のために形成されたインナー
シェルの領域を曲げ戻し、ボデーフレームの下方又は内
方に向いた複数の面に接触させてからボデーフレームに
固定する車両用ルーフの取付方法が開示されている。上
記従来の車両用ルーフの取付方法では、例えば、サンバ
イザ、ハンドル、換気格子、室内灯、安全要素、エアバ
ッグ等の機能部品がルーフパネルに予め取付けられた状
態でルーフをボデーフレームのルーフ開口部に装着す
る。これにより、ルーフパネルに機能部品を組み付ける
工程を車体本体組立ラインと別工程で並行して行うこと
が可能となり、サイクルタイムを短縮して製造ラインを
合理化することができる。
【0003】しかしながら、上記従来の車両用ルーフの
取付方法においては、天井、特にルーフ四隅近傍の部位
は複合的に折り曲げられた後、復元して外観品質を保つ
必要があり、天井基材として軟質で且つ復元性の高い材
料を用いる必要がある。これら諸条件を満たす材料で構
成された天井は、自重による垂れ下がりにより外観不良
を生じ易く、ルーフパネルと広い面積で接合されている
必要がある。この場合、通常天井の略中央部に配置され
る室内照明用の配線を配索することができず、当該室内
照明の取付位置が狭い範囲に限定される。また、従来の
車両用ルーフの取付方法では、上記の理由によりルーフ
パネルと天井とを一体成形するか又は広い範囲で接合す
る必要があるため、製造中或いはユーザ納入後にルーフ
パネル乃至天井のいずれか一方のみを損傷した場合であ
ってもルーフパネルと天井とを一体で交換する必要があ
り、コストが嵩むといった問題を生じていた。さらに、
一般に車体においては、ルーフをボデーに接合後、錆止
め、中塗り、上塗りの塗装工程が順次施されるが、ルー
フパネルと天井とを一体成形する場合、ルーフをボデー
と別個に塗装する必要があり、ルーフの塗装に関わる製
造コストが増大するだけでなく、ボデーとルーフとの外
観仕上げを一致させるのが極めて困難で外観不良を生じ
る虞がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、製造
コストの増大を抑制すると共に各機能部品の天井への配
置が容易に行うことができ、且つ外観品質を高い水準で
保つことができる車両用ルーフの取付方法を提供するこ
とにある。また第2の目的は、製造コストの増大を抑制
すると共に各機能部品の天井への配置が容易に行うこと
ができ、且つ外観品質を高い水準で保つことができる車
両用ルーフを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ボデ
ーと別個に形成されたルーフパネルに部品を組み付けて
なるルーフ組立体を、ボデーの車体前後方向に配置した
一対のルーフリンフォース間のルーフ開口部に装着する
車両用ルーフの取付方法であって、ルーフ組立体をルー
フ開口部の上方に位置決めし、ルーフパネルに組み付け
られた天井を車体幅方向両側を押圧して復元可能に湾曲
させ、次にルーフ組立体を車体前後方向に傾斜させるよ
うに下降させ天井の前端又は後端をルーフ開口部内側で
且つルーフリンフォースの一方よりも低い位置に位置決
めし、次にルーフ組立体を車体前方向又は後方向に移動
させルーフパネルと天井の前側又は後側との間にルーフ
リンフォースの一方を介在させ、次にルーフ組立体の後
側又は前側を下降させ天井の後端又は前端をルーフ開口
部内側で且つルーフリンフォースの他方よりも低い位置
に位置決めし、次にルーフ組立体を車体後方向又は前方
向に移動させルーフパネルと天井の後側又は前側との間
にルーフリンフォースの他方を介在させることを特徴と
する。上記第1の目的を達成するために、本発明のうち
請求項2に記載の発明は、ボデーと別個に形成されたル
ーフパネルに部品を組み付けてなるルーフ組立体を、ボ
デーの車体前後方向に配置した一対のルーフリンフォー
ス間のルーフ開口部に装着する車両用ルーフの取付方法
であって、ルーフ組立体をボデーの前側又は後側から車
体後方又は前方に移送してルーフ開口部の下方に位置決
めし、位置決め後、ルーフ組立体を上昇させることを特
徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、ルーフパネルをボデーに仮接合し
てボデーと同一工程で塗装することを特徴とする。請求
項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載
の発明において、ルーフパネルと天井とをベルクロテー
プで接着することを特徴とする。また第2の目的を達成
するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、ル
ーフパネルがボデーと別個に形成される車両用ルーフで
あって、ルーフパネルと天井とがベルクロテープで接着
してルーフ組立体を形成することを特徴とする。
【0006】従って、請求項1に記載の発明では、天井
が組み付けられた状態のルーフ組立体をボデーのルーフ
開口部の上方から下降させてボデーに装着することがで
きる。請求項2に記載の発明では、天井が組み付けられ
た状態のルーフ組立体をルーフ開口部の下方から上昇さ
せてボデーに装着することができる。請求項3に記載の
発明では、ボデーとルーフパネルとが別個に構成される
場合であっても、ボデーとルーフとの外観品質を同一に
保つことができる。請求項4に記載の発明では、ルーフ
パネルに室内照明用の配線を配索後、ルーフパネルに天
井を取外し可能に接合することができる。従って、ルー
フパネル、天井、或いは室内照明用の配線が破損した場
合であっても、破損した部品のみを容易に交換すること
ができる。請求項5に記載の発明では、ルーフパネルに
室内照明用の配線を配索後、ルーフパネルに天井を取外
し可能に接合することができる。従って、ルーフパネ
ル、天井、或いは室内照明用の配線が破損した場合であ
っても、破損した部品のみを容易に交換することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1乃至
図13に基づいて説明する。図1は、ボデー1に装着さ
れるルーフ組立体としてのルーフ2の概略構成を示すも
のである。本ルーフ2は、ボデー1と別個に形成された
ルーフパネル3に各種機能部品を装着して構成されてい
る。上記ルーフパネル3は鋼鈑をプレス加工して成形さ
れ、図2及び図3に示すように、車体幅方向両側縁部の
略中央がルーフリインフォース4により連結されて補強
されている。また、上記ルーフパネル3には当該ルーフ
パネル3の内面を覆い車室外観を形成する天井5が設け
られている。また、図1及び図2に示すように、上記ル
ーフリインフォース4の略中央にはルームランプ6が設
けられ、上記ルームランプ6はハウジング7とルーフリ
インフォース4とで天井5を挟持させるようにしてルー
フリインフォース4にボルト8で固定されている。な
お、上記ルームランプ6のハーネスワイヤ9はルーフパ
ネル3と天井5との間に配索されている。
【0008】また、図1及び図3に示すように、上記天
井5には車体幅方向両側縁に略コの字状のアシストグリ
ップ10が配設されている。該アシストグリップ10は
各端部にボデー1のルーフサイドレール11に穿設され
たグリップ係止孔12に押圧することで復帰可能に狭窄
して当該グリップ係止孔12に係止される被係止部13
を備え、各被係止部13を天井5に穿設したグリップ挿
通孔14に挿通して上記グリップ係止孔12に係止させ
ることで取付けられる構造になっている。また、上記ア
シストグリップ10にはグリップ本体部と被係止部13
との間に段差15が形成され、該段差15により天井の
グリップ挿通孔14周縁部を支持する構造になってい
る。また、図1及び図4に示すように、上記天井5の車
体前側にはサンバイザ16が配設されている。該サンバ
イザ16は、基部17の取付孔17a及び天井に穿設さ
れたクリップ挿通孔18を貫通させたクリップ19をフ
ロントヘッダーリンフォース20(ボデー1の車体前側
に配置されたルーフリインフォース)に穿設されたクリ
ップ係止孔21に係止させることで取付けられる構造に
なっている。
【0009】また、図5に示すように、上記天井5の車
体後側部分は、当該天井5に穿設したクリップ挿通孔1
8を貫通させたクリップ19をリアヘッダーリンフォー
ス22(ボデー1の車体後側に配置されたルーフリイン
フォース)に穿設されたクリップ係止孔21に係止させ
ることで当該リアヘッダーリンフォース22に固定され
ている。さらに、天井5は、ルーフパネル3、該ルーフ
パネル3に接合されたリンフォース4、或いはボデー1
側のルーフ開口部23(図7参照)と、必要に応じてベ
ルクロテープ(図示せず)により接合されている。そし
て、図3乃至図5に示すように、ルーフパネル3は、フ
ロントヘッダーリンフォース20、リアヘッダーリンフ
ォース22、及び車体幅方向両側のルーフサイドレール
11と、接着剤24により接合されている。なお、図1
に示す符号26はオーバーヘッドコンソール、符号27
は衝撃吸収材、符号28はサイレンサ、符号29はカー
テンシールドエアバッグである。上記オーバーヘッドコ
ンソール26に装着される電気部品のワイヤーハーネス
(図示せず)とカーテンシールドエアバッグ29及びそ
の配線は、各々ルーフパネル3と天井5との間に配設さ
れている。
【0010】次に、図6に基づいて本車両用ルーフ2の
製造工程の概略を説明する。まず、多段で積載されたル
ーフパネル3をルーフパネル供給装置30によりボデー
1のルーフ開口部23に載置しルーフパネル3をボデー
1に仮組みし、該ボデー1に仮組みされた状態のルーフ
パネル3にボデー1と同時に下地処理及び塗装処理を施
す(ボデー工程)。そして、その乾燥後、ルーフ2をボ
デー1から取り外し、取外されたルーフ2をルーフサブ
ラインへと移送する。該ルーフサブラインでは、まず、
ルーフパネル3にルームランプ6等の配線を組み付け、
配線の組み付け後、シート材にワイヤーハーネスを貼着
して構成したアンテナ31を組み付ける。次に、ルーフ
パネル3に、ルームランプ6、オーバーヘッドコンソー
ル26、さらにサンルーフ装着車にはサンルーフ32等
の内装機能部品を組み付ける。そして、ルーフパネル3
に天井5をベルクロテープ(図示せず)で接合して組み
付け、該天井5の組み付け後、ルーフリインフォース4
(図1及び図2参照)との間に天井5を介在させるよう
にしてルームランプハウジング7を当該ルーフリインフ
ォース4に固定する。
【0011】次に、ルーフパネル3に各内装機能部品を
組み付けてルーフ2を構成した後、ロボットアーム33
に設けられた接着剤塗布用ガンにより、ルーフ2(ルー
フパネル3)のボデー1(フロントヘッダーリンフォー
ス20、リアヘッダーリンフォース22、及びルーフサ
イドレール11)との接合面に接着剤24を塗布する。
そして、上記ルーフサブラインにより各種機能部品が組
み付けられ接着剤24が塗布されたルーフ2をボデー1
のルーフ開口部23に組み付け、さらにボデー1に車体
前後のウィンドウ34,35とドア36とを組み付ける
(組立工程)。なお、ドア36においてもルーフ2と同
様に、ドアパネルをボデー1に仮組付けした状態で当該
ボデー1と同時に上記ボデー工程が施される。そして、
その乾燥後、ボデー1から取外されてドアサブライン
(図示せず)においてウィンドウ、ウィンドウ駆動装
置、ドアトリム等の内装機能部品が組み付けられる。
【0012】次に、上記ルーフサブラインでルーフパネ
ル3に内装機能部品を組付けて構成したルーフ2をボデ
ー1組付ける上記組立工程のルーフ組付けを図7乃至図
13に基づいて工程順に説明する。まず、図7に示すよ
うに、ルーフ2をマグネット或いはバキュームパット等
を複数配した搭載機保持装置37の吸着部に保持した状
態で移送し、当該ルーフ2をボデー1のルーフ開口部2
3直上に位置決めする。次に、図2及び図8に示すよう
に、ルーフ2を挟むようにして上記搭載機保持装置37
の車体幅方向両側に配設された一対の搭載用アーム38
でルーフ2の天井5の車体幅方向両側を押圧し、天井5
をルーフ開口部23からボデー1内側へ挿入可能なよう
に湾曲させる。そして、図9に示すように、一対の搭載
用アーム38で天井5を湾曲させた状態を維持しなが
ら、ルーフ2の車体後側を下方へ下げるようにして当該
ルーフ2を傾斜させると共に、ルーフ2を、ルーフパネ
ル3後端がリアヘッダーリンフォース22よりも高い位
置で且つ天井5の後端がリアヘッダーリンフォース22
よりも低い位置に位置するまで下降させる。なお、図2
に示すように、上記一対の搭載用アーム38はルーフ2
の下降に伴い下降し、ルーフ開口部23の車体幅方向両
側に配置された一対のルーフサイドレール11の内側に
入り込む。
【0013】次に、図10に示すように、ルーフ2を車
体後方に向けて移動させる。この際、ルーフ2の移動に
伴い一対の搭載用アーム38をボデー1に対して車体前
方へ移動させながら間隔を次第に狭めて下降させ、天井
5の車体幅方向両側縁をボデー1のルーフ開口部23内
側へ向けて案内する。そして、図11に示すように、ル
ーフ2の車体後方への移動を天井5の前端の直下にルー
フ開口部23が臨む位置まで継続させ、ルーフ2の移動
停止後、ルーフ2の車体前方のみを下降させ、ルーフパ
ネル3の前端がフロントヘッダーリンフォース20より
も高い位置で且つ天井5の前端がフロントヘッダーリン
フォース20よりも低い位置に位置するまで下降を継続
させる。そして、ルーフ2の下降を停止させた後、図1
2に示すように、一対の搭載用アーム38を間隔を広げ
ながら上昇させて退避させる。次に、搭載機保持装置3
7の吸着部によるルーフ2の吸着を解除して、図13に
示すように、搭載機保持装置37及び一対の搭載用アー
ム38を退避位置に移動させる。そして、図3〜図5に
示すように、アシストグリップ10、サンバイザ16等
をボデー1内側から組み付けると共に天井5の側縁の所
定部位をクリップ19で固定する。
【0014】この実施の形態では以下の効果を奏する。
ルーフパネル3を車室内側の面を上方に向けた状態で、
当該ルーフパネル3にサンルーフ32、ルームランプ
6、配線、サイレンサ28等の内装機能部品を組み付け
ることができ、これにより、これら内装機能部品をルー
フパネル3をボデー1に装着した状態で組み付ける場合
と比較して狭い場所での上向き作業がなくなり、作業効
率を向上させることができると共に作業者への負担を軽
減することが可能となる。さらに、ルーフレール25、
受信或いは通信用アンテナ31等の高所で行われる作業
を廃止して作業者への負担を大幅に軽減することができ
る。また、ルーフパネル3と天井5とをベルクロテープ
(図示せず)により剥離可能に接合するので、電気或い
は電子機能部品の配線及び当該配線の結合をルーフ2単
体の状態で行うことで、上記電気或いは電子機能部品の
検査(動作確認)をルーフ2をボデー1に装着する以前
に行うことが可能となり、ルーフ2をボデー1に装着後
検査を行う場合と比較して、検査を効率的に行うことが
できる。さらに、従来の車両用ルーフ2のように、ルー
フパネル3と天井5とが一体成形されていないので、ル
ーフパネル3をボデー1に装着した状態でボデー1と同
時に塗装してルーフ2とボデー1との外観を一致させる
ことが可能となり、車両の外観品質を向上させることが
できる。また、従来の車両用ルーフ2のように、ルーフ
パネル3とボデー1とが広範囲で接着剤24により接着
されていないので、ルーフパネル3、天井5、或いはル
ーフパネル3と天井5との間に配置される内装機能部品
を交換する場合、必要部品のみを容易に取外して交換す
ることが可能となり、コストの発生を極力抑えることが
できる。また、ルーフ2に車両の仕様毎に異なる内装機
能部品をサブアッセンブリするルーフサブラインをメイ
ンラインから切り離すことが可能となり、組付け作業時
間のばらつきをルーフサブラインで吸収してメインライ
ンの作業負荷を均一化することができる。これにより、
より高い精度の生産計画を組むことができる。
【0015】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように構成してもよい。まず、図
14に示すように、搭載機保持装置37で保持したルー
フ2(ルーフ組立体)をボデー1正面のフロントウィン
ドウガラスが嵌め込まれる開口部からボデー1内に向け
て挿入し、図15に示すように、ルーフ開口部23の直
下に位置決めさせる。その位置決め後、ルーフ2を上昇
させてルーフ開口部23に装着し、ルーフ2(ルーフパ
ネル3)側縁の所定位置をボデー1のフロントヘッダー
リンフォース20、リアヘッダーリンフォース22、及
び両ルーフサイドレール11の所定位置に接合する。こ
の場合、フロントヘッダーリンフォース20及びリアヘ
ッダーリンフォース22上にはルーフパネル3が存在し
ないので、別体のルーフパネル3を予め設置しておくこ
とが必要である。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
製造コストの増大を抑制すると共に各機能部品の天井へ
の配置が容易に行うことができ、且つ外観品質を高い水
準で保つことができる車両用ルーフの取付方法を提供す
ることができる。また、製造コストの増大を抑制すると
共に各機能部品の天井への配置が容易に行うことがで
き、且つ外観品質を高い水準で保つことができる車両用
ルーフを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の車両用ルーフの概略構造を示す
分解斜視図である。
【図2】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、搭載機保持装置37で保持した状態のルー
フの天井を一対の搭載用アームで押圧して湾曲させた状
態を示す図である。
【図3】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、天井の側部がアシストグリップにより支持
された状態を示す図である。
【図4】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、天井の前部がクリップによりサンバイザの
基部と共にフロントヘッダーリンフォースに固定された
状態を示す図である。
【図5】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、天井の後部がクリップによりリアヘッダー
リンフォースに固定された状態を示す図である。
【図6】本実施の形態の車両用ルーフの製造工程を示す
図である。
【図7】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、ルーフを搭載機保持装置37で保持した状
態でボデーのルーフ開口部上方に位置決めした状態を示
す図である。
【図8】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、図7の状態から、天井の車体幅方向両側を
一対の搭載用アームで押圧して湾曲させた状態を示す図
である。
【図9】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説明
図で、特に、図8の状態から、ルーフを、後側を下げる
ように傾斜させて下降させ、天井の側部後側部分をルー
フ開口部に挿入させた状態を示す図である。
【図10】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説
明図で、特に、図9の状態から、ルーフを後方へ移動さ
せると共に一対の搭載用アームを前方へ移動させながら
間隔を狭めて下降させルーフ開口部に挿入させた状態を
示す図である。
【図11】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説
明図で、特に、図10の状態から、天井の前部がルーフ
開口部を臨む位置まで移動した状態を示す図である。
【図12】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説
明図で、特に、図11の状態から、一対の搭載用アーム
を退避させると共に、ルーフを前方に移動させボデーに
対して正規装着位置させた状態を示す図である。
【図13】本実施の形態の車両用ルーフの取付方法の説
明図で、特に、図12の状態から、搭載機保持装置及び
一対の搭載用アームを退避させた状態を示す図である。
【図14】他の実施の形態の車両用ルーフの取付方法の
説明図で、特に、ルーフを搭載機保持装置で保持した状
態でボデー正面からボデー内に挿入される状態を示す図
である。
【図15】他の実施の形態の車両用ルーフの取付方法の
説明図で、特に、図14の状態から、ルーフをルーフ開
口部の直下に位置決めさせた状態を示す図である。
【図16】他の実施の形態の車両用ルーフの取付方法の
説明図で、特に、図15の状態から、ルーフを上昇させ
てルーフ開口部に装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ボデー 2 ルーフ 3 ルーフパネル 5 天井 20 フロントヘッダーリンフォース(ルーフリ
ンフォース) 22 リアヘッダーリンフォース(ルーフリンフ
ォース) 23 ルーフ開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデーと別個に形成されたルーフパネル
    に部品を組み付けてなるルーフ組立体を、前記ボデーの
    車体前後方向に配置した一対のルーフリンフォース間の
    ルーフ開口部に装着する車両用ルーフの取付方法であっ
    て、前記ルーフ組立体を前記ルーフ開口部の上方に位置
    決めし、前記ルーフパネルに組み付けられた天井を車体
    幅方向両側を押圧して復元可能に湾曲させ、次に前記ル
    ーフ組立体を車体前後方向に傾斜させるように下降させ
    前記天井の前端又は後端を前記ルーフ開口部内側で且つ
    前記ルーフリンフォースの一方よりも低い位置に位置決
    めし、次に前記ルーフ組立体を車体前方向又は後方向に
    移動させ前記ルーフパネルと前記天井の前側又は後側と
    の間に前記ルーフリンフォースの一方を介在させ、次に
    前記ルーフ組立体の後側又は前側を下降させ前記天井の
    後端又は前端を前記ルーフ開口部内側で且つ前記ルーフ
    リンフォースの他方よりも低い位置に位置決めし、次に
    前記ルーフ組立体を車体後方向又は前方向に移動させ前
    記ルーフパネルと前記天井の後側又は前側との間に前記
    ルーフリンフォースの他方を介在させることを特徴とす
    る車両用ルーフの取付方法。
  2. 【請求項2】 ボデーと別個に形成されたルーフパネル
    に部品を組み付けてなるルーフ組立体を、前記ボデーの
    車体前後方向に配置した一対のルーフリンフォース間の
    ルーフ開口部に装着する車両用ルーフの取付方法であっ
    て、前記ルーフ組立体を前記ボデーの前側又は後側から
    車体後方又は前方に移送して前記ルーフ開口部の下方に
    位置決めし、位置決め後、前記ルーフ組立体を上昇させ
    ることを特徴とする車両用ルーフの取付方法。
  3. 【請求項3】 前記ルーフパネルを前記ボデーに仮接合
    して前記ボデーと同一工程で塗装することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の車両用ルーフの取付方法。
  4. 【請求項4】 前記ルーフパネルと前記天井とをベルク
    ロテープで接着することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の車両用ルーフの取付方法。
  5. 【請求項5】 ルーフパネルがボデーと別個に形成され
    る車両用ルーフであって、前記ルーフパネルと天井とを
    ベルクロテープで接着してルーフ組立体を形成すること
    を特徴とする車両用ルーフ。
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