JP2003291634A - 車室内換気装置 - Google Patents
車室内換気装置Info
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Abstract
排出する車室内換気装置において、車両走行により該車
両が受ける走行風を利用して車室内の換気を行う。 【解決手段】 車室内の空気を吸い込んで該空気を車室
外に排出する車室内換気装置10において、車両走行に
より該車両が受ける走行風を取り込むダクト11を有
し、該ダクト11の入口部12側から出口部13側にか
けて上記走行風の流路が連続的に狭くなる絞り部14を
形成し、上記走行風の流路の断面積が最小となるスロー
ト部15又はその近傍に上記車室内に連通し該車室内の
空気を吸い込む吸込口16を形成した。これにより、車
両走行により該車両が受ける走行風を利用して車室内の
換気を行うことができる。
Description
い込んで該空気を車室外に排出する車室内換気装置に関
し、特に、車両走行により該車両が受ける走行風を利用
して車室内の換気を行うことができる車室内換気装置に
関するものである。
煙草の煙などで汚れた場合には、窓を開けてこの汚れた
空気を車室外に出して換気を行っていたが、このとき開
いた窓から雨や雪などが車室内に浸入してくることがあ
った。また、雨水等が浸入してこないように窓を少しだ
けしか開かないときには、車室内の換気を十分に行うこ
とができなかった。
込み、それを車室外に排出する装置が従来から提案され
ており、このような装置の具体例として、例えば特開2
001−138732号公報に記載された自動車用換気
装置がある。この自動車用換気装置は、図6に示すよう
に、例えば自動車のトランクルーム内に、ファンとモー
タを内蔵した送風機1を取り付け、この送風機1の吸い
込み部2と車室内に設けた空気吸込口3とをホース及び
パイプ4で連結していた。また、上記送風機1の排出部
側に取り付けたパイプ5は、自動車の外板に設けられた
穴を通り外部へ抜けるようになっていた。
る車室内の換気は、上記送風機1を作動させることによ
り行われていた。すなわち、上記送風機1のファンを回
転させることにより、車室内の空気を上記空気吸込口3
から吸い込み、この空気を上記ホース及びパイプ4を介
して送風機1の排出部側のパイプ5から車室外に排出す
るようになっていた。
来の自動車用換気装置においては、車室内の空気を吸い
込む送風機1の取り付けスペースを車両内に確保しなけ
ればならならず、装置が大掛かりなものとなっており、
設計の自由度が制限されていた。また、車室内の換気を
行うためには、上記送風機1のファンを回転させなけれ
ばならず、その分電力消費量が増大することがあった。
処し、簡単な構造を有することにより設計の自由度が大
きく、また車両走行により該車両が受ける走行風を利用
して車室内の換気を行うことができる車室内換気装置を
提供することを目的とする。
に、本発明による車室内換気装置は、車室内の空気を吸
い込んで該空気を車室外に排出する車室内換気装置にお
いて、車両走行により該車両が受ける走行風を取り込む
ダクトを有し、該ダクトの入口部側から出口部側にかけ
て上記走行風の流路が連続的に狭くなる絞り部を形成
し、上記走行風の流路の断面積が最小となるスロート部
又はその近傍に上記車室内に連通し該車室内の空気を吸
い込む吸込口を形成したものである。
車両が受ける走行風が上記ダクトの入口部から取り込ま
れ、上記走行風の流路が連続的に狭くなる絞り部を通っ
て上記スロート部が負圧となる。これにより、車両走行
により該車両が受ける走行風を利用して、上記スロート
部又はその近傍に形成された吸込口から車室内の空気を
吸い込み、該車室内の換気を行うことができる。
されるものである。これにより、上記車室内換気装置を
車両の外部に取り付けることができる。
れ、該ダクトの入口部が車両前面部に配置されるもので
ある。これにより、上記車室内換気装置を車両のドアに
内蔵することができる。
は、該吸込口を車室の内側から開閉可能とする蓋部材が
設けられている。これにより、上記蓋部材によって、上
記吸込口が開いた状態、或いは閉じた状態に切り換え可
能となる。
側から出口部側に向けて上記吸込口を覆うカバーが設け
られている。これにより、上記カバーによって、上記入
口部から入り込んだ雨水等が上記吸込口から車室内に浸
入するのが防止される。
は、上記入口部から入り込んだ雨水等が車室内に浸入す
るのを防止する堰き止め部が設けられている。これによ
り、上記堰き止め部によって、上記入口部から入り込ん
だ雨水等が車室内に浸入するのが防止される。
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による車
室内換気装置10の実施形態を示す斜視図である。この
車室内換気装置10は、車両走行により該車両が受ける
走行風Aを利用して車室内の空気を吸い込んで(破線矢
印B参照)、該車室内の空気を車室外に排出して換気を
行うもので、例えば車両の天井部20に設置されてい
る。
うに、図1に示す車両の走行により該車両が受ける走行
風Aを取り込むダクト11を有し、該ダクト11の入口
部12側から出口部13側にかけて上記走行風Aの流路
が連続的に狭くなる絞り部14を形成し、上記走行風A
の流路の断面積が最小となるスロート部15又はその近
傍に上記車両の車室内に連通し該車室内の空気を吸い込
む吸込口16が形成されている。
16には、図3に示すように、蓋部材17が設けられて
いる。この蓋部材17は、上記吸込口16を車室の内側
から開閉可能とするもので、例えば、上記ダクト11の
内側から外側に向かって延びた操作部17aを有し、該
操作部17aの操作により上記ダクト11の底面に沿っ
てスライドするようになっている。これにより、上記蓋
部材17によって、上記ダクト11の吸込口16を開い
た状態にしたり(図3参照)、或いは閉じた状態に切り
換えることができる(図示省略)。
1の内部にはカバー18が設けられている。このカバー
18は、上記ダクト11の入口部12側から出口部13
側に向けて上記吸込口16を覆うもので、例えば上記ダ
クト11の底面から立ち上がって吸込口16の上方にま
で延びて形成されている。これにより、図1に示す車両
が走行するときに上記入口部12から入り込んだ雨水等
は、上記カバー18によって、上記吸込口16から車室
内に浸入しないようになる。また、上記カバー18は、
上記ダクト11の入口部12側から出口部13側にかけ
て走行風Aの流路が連続的に狭くなる絞り部14の一部
を構成するため、上記走行風Aの流路が上記スロート部
15の近傍でさらに狭くなる。
1の吸込口16の後端部側には、堰き止め部19が設け
られている。この堰き止め部19は、上記入口部12か
ら入り込んだ雨水等が車室内に浸入するのを防止するも
ので、例えば、上記吸込口16の後端部を折り返して形
成されている。これにより、上記入口部12から入り込
んだ雨水等が上記カバー18の上面を伝わって上記吸込
口16の後方に流れ落ちても、上記堰き止め部19によ
って堰き止められ、上記雨水等が車室内に浸入するのを
防止することができる。
0は、例えば図1に示すように、そのダクト11が車両
の天井部20にて、該ダクト11の入口部12を車両の
前方に向け、その吸込口16が例えば運転席の上方に配
置されるように設置される。したがって、上記車両が走
行したときには、図4(a)に示すように、該車両が受
ける走行風Aが上記ダクト11の入口部12から取り込
まれる。
置10のダクト11は、絞り部14が形成されており、
また上記ダクト11の内部には、カバー18が設けられ
ているので、図3に示すダクト11の入口部12から取
り込まれる走行風Aの流路の断面積(D−D線断面にお
ける断面積)S1は大きく、また上記ダクト11のスロ
ート部15における走行風Aの流路の断面積(E−E線
断面における断面積)S2は、上記入口部12における
断面積S1と比べて小さくなっている。
ける走行風Aの流量Qは一定であることから、上記流量
Qは以下の(1)式で示される。 Q=S1・V1=S2・V2 …(1) ここで、V1は上記D−D線断面における走行風Aの流
速、V2はE−E線断面における走行風Aの流速であ
る。
面積S2が上記入口部12の断面積S1より小さく形成さ
れるほど、上記スロート部15における走行風Aの流速
V2が速くなることを示す。上述のように、上記スロー
ト部15の断面積S2は、上記入口部12の断面積S1と
比べて小さく形成されているため、上記入口部12から
取り込んだ走行風Aの流速は、上記絞り部14で増加し
てスロート部15において最大となり、該ストロート部
15が負圧となる。したがって、図4(b)に示すよう
に、上記吸込口16が開いているときには、上記スロー
ト部15に生じる負圧を利用して上記吸込口16から車
室内の空気を吸い込み(破線矢印B参照)、車室内の換
気を行うことができる。このことから、例えば煙草の煙
などで車室内の空気汚れた場合には、窓を開けなくても
車室の換気を行うことができる。
端部側には、堰き止め部19が設けられているため、上
記入口部12から入り込んだ雨水等が車室内に浸入しな
くなり、そのまま出口部13から抜け出るようになる。
したがって、雨や雪のときにも、上記車室内換気装置1
0を使用することができる。また、図示省略したが、上
記吸込口16に設けられた蓋部材17を閉じた場合に
は、上記吸込口16から車室内の空気が吸い込まれなく
なり、車室内の空気の換気がされなくなる。
施形態を示す斜視図である。この実施形態は、車室内換
気装置10を構成するダクト11′が車両のドア21に
内蔵され、その入口部12′が車両前面部22(例えば
フロントパネル)に配置されるものである。これによ
り、上記車室内換気装置10を車両のドア21に内蔵す
ることができる。
置10は、車両の天井部20に設置された例(図1参
照)、及び車両のドア21に内蔵された例(図5参照)
について説明したが、本発明はこれに限られず、車両走
行により該車両が受ける走行風を取り込むダクトを有
し、該ダクトの入口部側から出口部側にかけて上記走行
風の流路が連続的に狭くなる絞り部を形成し、上記走行
風の流路の断面積が最小となるスロート部又はその近傍
に上記車室内に連通し該車室内の空気を吸い込む吸込口
を形成したものであれば、車両のどの位置にも適用する
ことができる。
請求項1に係る発明によれば、車両走行により該車両が
受ける走行風を取り込むダクトを有し、該ダクトの入口
部側から出口部側にかけて上記走行風の流路が連続的に
狭くなる絞り部を形成し、上記走行風の流路の断面積が
最小となるスロート部又はその近傍に上記車室内に連通
し該車室内の空気を吸い込む吸込口を形成したことによ
り、上記走行風が上記ダクトの入口部から取り込まれ、
上記絞り部を通ってスロート部が負圧となる。したがっ
て、車両走行により該車両が受ける走行風を利用して、
上記スロート部又はその近傍に形成された吸込口から車
室内の空気を吸い込み、該車室内の換気を行うことがで
きる。
ダクトは、車両の天井部に設置されるものであることに
より、上記車室内換気装置を車両の外部に取り付けるこ
とができる。したがって、簡単な構造を有することによ
り設計の自由度を確保することができる。
ダクトは、車両のドアに内蔵され、該ダクトの入口部が
車両前面部に配置されるものであることにより、上記車
室内換気装置を車両のドアに内蔵することができる。し
たがって、簡単な構造を有することにより設計の自由度
を確保することができる。
記ダクトに形成された吸込口に、該吸込口を車室の内側
から開閉可能とする蓋部材を設けたことにより、この蓋
部材によって、上記吸込口を開いた状態、或いは閉じた
状態に切り換えることができる。したがって、上記吸込
口が開いた状態のときには、上記走行風を利用して車室
内の空気を吸い込んで車室内の換気を行うことができ、
また上記蓋部材で吸込口を閉じた状態のときには、車室
内の換気をしないようにできる。
ダクトの内部に、上記入口部側から出口部側に向けて上
記吸込口を覆うカバーを設けたことにより、このカバー
によって、上記入口部から入り込んだ雨水等が上記吸込
口から車室内に浸入するのを防止することができる。ま
た、上記スロート部における走行風の流路をさらに狭く
することができる。これにより、上記走行風の流速を増
加させ、上記スロート部における負圧を大きくすること
ができる。したがって、上記走行風を利用して車室内の
空気を吸い込み、車室内の換気を行うことができる。
記ダクトの吸込口の後端部側に、上記入口部から入り込
んだ雨水等が車室内に浸入するのを防止する堰き止め部
を設けたことにより、該堰き止め部によって、上記入口
部から入り込んだ雨水等が車室内に浸入するのを防止す
ることができる。したがって、上記入口部から入り込ん
だ雨や雪等が車室内に浸入せずに、そのまま出口部から
抜け出るようになり、雨や雪のときにも車室内換気装置
を使用することができる。
に設置した状態を示す斜視図である。
である。
C線断面図である。
を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)は右
側面図を示すものである。
視図であり、車両のドアに内蔵された状態を示すもので
ある。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】車室内の空気を吸い込んで該空気を車室外
に排出する車室内換気装置において、 車両走行により該車両が受ける走行風を取り込むダクト
を有し、該ダクトの入口部側から出口部側にかけて上記
走行風の流路が連続的に狭くなる絞り部を形成し、上記
走行風の流路の断面積が最小となるスロート部又はその
近傍に上記車室内に連通し該車室内の空気を吸い込む吸
込口を形成したことを特徴とする車室内換気装置。 - 【請求項2】上記ダクトは、車両の天井部に設置される
ものであることを特徴とする請求項1記載の車室内換気
装置。 - 【請求項3】上記ダクトは、車両のドアに内蔵され、該
ダクトの入口部が車両前面部に配置されるものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の車室内換気装置。 - 【請求項4】上記ダクトに形成された吸込口に、該吸込
口を車室の内側から開閉可能とする蓋部材を設けたこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車室
内換気装置。 - 【請求項5】上記ダクトの内部に、上記入口部側から出
口部側に向けて上記吸込口を覆うカバーを設けたことを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車室内
換気装置。 - 【請求項6】上記ダクトの吸込口の後端部側に、上記入
口部から入り込んだ雨水等が車室内に浸入するのを防止
する堰き止め部を設けたことを特徴とする請求項1〜5
のいずれか1項に記載の車室内換気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002097405A JP3957160B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 車室内換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002097405A JP3957160B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 車室内換気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003291634A true JP2003291634A (ja) | 2003-10-15 |
JP3957160B2 JP3957160B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=29239935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002097405A Expired - Fee Related JP3957160B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 車室内換気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3957160B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112172941A (zh) * | 2019-07-02 | 2021-01-05 | 麦格纳外饰有限公司 | 用于改善商用车辆的空气动力学的装置 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002097405A patent/JP3957160B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3957160B2 (ja) | 2007-08-15 |
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