JP2003291496A - インクジェット用記録材料 - Google Patents
インクジェット用記録材料Info
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Abstract
性、インク吸収性、裏のインク受理層のインク滲み性、
塗布性、塗層強度、カール性及び筆記性が良好なハガキ
用途でも使用可能なインクジェット用記録材料を提供す
る。 【解決手段】耐水性支持体の片面に平均一次粒径が10
0nm以下の無機微粒子と親水性バインダーを含有する
少なくとも1層のインク受理層Aを設け、他面に少なく
とも2層以上のインク受理層Bを設け、該インク受理層
Bの耐水性支持体から最も遠い最上層B2が平均一次粒
径1〜10μmの無機微粒子とポリビニルアルコールを
含有し、耐水性支持体に近い下層B1が平均一次粒径が
100nm以下の無機微粒子と親水性バインダーを含有
し、最上層B2の固形分塗布量が0.5〜5g/m2であ
ることを特徴とするインクジェット用記録材料により達
成された。
Description
層を有するインクジェット用記録材料に関し、さらに詳
しくは、片面は高光沢でフォトライクな画質を有し、プ
リンターでの連続搬送を行った際の擦れキズもつきにく
く、他面は、印字した際のインクの滲みも少なく、筆記
性を有し、塗層の強度も強く、製造上の塗液の塗布性に
も優れており、シート状の記録材料としては、カール性
が優れており、印字した後、重ねて輸送する場合にも印
字部分に傷の発生も無く、両面印字する場合に後で印字
する時にもプリンター搬送性が良好で、ハガキ用途にも
使用できる インクジェット用記録材料に関するもので
ある。
録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称
される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニルア
ルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク
吸収層を設けてなる記録材料が知られている。
6−157号、同57−107879号、同57−10
7880号、同59−230787号、同62−160
277号、同62−184879号、同62−1833
82号、及び同64−11877号公報等に開示のごと
く、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支
持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
−188287号、同平10−81064号、同平10
−119423号、同平10−175365号、同平1
0−193776号、同10−203006号、同10
−217601号、同平11−20300号、同平11
−20306号、同平11−34481号公報等公報に
は、気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリ
カと称す)を用いることが開示されている。この気相法
シリカは、一次粒子の平均粒径が数nm〜数十nmの超
微粒子であり、高い光沢が得られるという特徴がある。
しかし超微粒子であるが故に、インク受理層表面に傷が
発生しやすく、プリンター等での搬送時に重送の問題、
および印字したシートを重ねて揃えるときに滑りにくい
問題、印字したシートを重ねて輸送する場合に印字部に
傷が発生する問題がある。
受容性被覆層の反対面に特定の滑剤を含有させてプリン
ターの搬送性を向上させる記録用紙が提案されている
が、保存時のブロッキング性の問題、インク受容面の傷
の問題がある。また、特開平7−179025号公報に
は、支持体の裏塗り層に球状微粒子ポリマーを含有させ
る記録シートが提案されているが、球状微粒子ポリマー
単独では製造時、加工時等でインク受容層表面に傷がつ
きやすく、特にインク受理層に微細な無機微粒子を用い
た場合には印字部に傷が目立ちやすい問題がある。
しては、従来、紙が一般的に用いられており、紙自体に
インク吸収層としての役割を持たせていた。近年、フォ
トライクの記録シートが要望される中、紙支持体を用い
た記録シートは、光沢、質感、耐水性、印字後のコック
リング(皺あるいは波打ち)等の問題があり、耐水性加
工された紙支持体、例えば、紙の両面にポリエチレン等
のポリオレフィン樹脂をラミネートした樹脂ラミネート
紙(ポリオレフィン樹脂被覆紙)、プラスチックフィル
ム等が用いられるようになってきた。しかしながら、こ
れらの耐水性支持体は、紙支持体と違ってインク受理層
を設けた表面の平滑性が高く、裏面と重ねた場合に擦れ
によるインク受理面に傷が発生しやすく、印字したシー
トを重ねて輸送する場合に印字部に傷が発生しやすい。
インクジェット印字時に重送や空送りが発生しやすく、
印字したシートを重ねて揃える場合に滑りにくい問題が
有った。特に両面印字で後で印字する場合に重送が発生
しやすかった。
ト記録適性を有し、表面にフォトライクな高い光沢性、
印字画質が要求される場合には表面での搬送性、耐傷性
の改良には特に光沢性の低下による制限が有るために難
しく、更に表面の高い光沢性を有するインク受理層面に
印字した後で反対面のインク受理層面に印字する場合に
搬送性が低下し、空送りや重送が発生する問題が発生し
た。特開平8−260382号公報には、紙基材に顔料
層を設けるインクジェット記録用両面記録紙が提案され
ているが十分な光沢性、印字画像が得られなかった。特
開平8−11422号公報にはインク受理層を有する原
紙をポリオレフィン樹脂ラミネート層で貼り合わせる提
案がなされたが、特に高光沢なインク受容層を有する場
合の貼り合わせ時の傷の発生が懸念され、プリンター搬
送性や耐傷性についても十分ではなかった。特開200
0−301823号公報には紙基材の一方の面に比較的
薄い疎水性樹脂層を介して多孔性のインク吸収層を有
し、他面に直接インク吸収層を有するインクジェット記
録用紙の提案がなされており、好ましい態様として平均
粒径が5μm以上のマット剤を多孔性のインク吸収層に
含有する記載が有るが、充分な耐傷性を得るには光沢性
の低下が大きく、片面印字後に反対面に印字する場合に
発生する重送や空送りといった搬送性の低下についての
記載や改良についての対応記載は無い。
平11−301106号公報等に開示のごとく、両面印
字可能なインクジェット記録用紙として、紙を張り合わ
せるものや、インク受理層を両面に設けるものが提案さ
れている。
ット記録用紙では、ハガキやカードとして使われること
もあり、光沢面は写真同等の高品位の画像が必要とされ
る。一方、バックコート面では、鉛筆、シャープペン、
ボールペン、万年筆などの筆記性も要求され、さらにイ
ンクジェットでの印字も可能である必要がある。また雨
水等に対する耐水性等も必要とされる。さらにハガキと
して印字を行う際は、まとめた枚数での印字を行うこと
が多く、プリンターでの搬送性や塗層の粉落ち等の問題
もある、前述した紙を張り合わせるものや、インク受理
層を両面に設けるものでは、全ての問題を満足できるも
のではなかった。
は、片面のインク受理層が高光沢で、耐傷性が良好なフ
ォトライクな画質と良好な触感が得られ、他面は、高い
インク吸収性を有し、カラー印字した際の滲みも少な
く、塗層の強度も強く、塗液の塗布性にも優れ、高い筆
記性を有するものであり、シート状の記録材料として
は、カール性が優れており、両面印字する場合でも後で
印字する時の重送等の搬送性の問題も無いインクジェッ
ト用記録材料を提供する事にある。また印字したシート
を重ねて輸送する場合にも印字部に傷の発生が無いイン
クジェット用記録材料を提供することにある。
水性支持体の片面に平均一次粒径が100nm以下の無
機微粒子と親水性バインダーを含有する少なくとも1層
のインク受理層Aを設け、他面に少なくとも2層以上の
インク受理層Bを設け、該インク受理層Bの耐水性支持
体から最も遠い最上層B2(以後「裏のインク受理層中
の最上層」と記載する)が平均一次粒径1〜10μmの
無機微粒子とポリビニルアルコールを含有し、耐水性支
持体に近い下層B1(以後裏のインク受理層中の下
層」)に平均一次粒径が100nm以下の無機微粒子と
親水性バインダーを含有し、裏のインク受理層中の最上
層B2の固形分塗布量が0.5〜5g/m2であることを
特徴とするインクジェット用記録材料により基本的に達
成された。
本発明で使用される耐水性支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ジアサテート
樹脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のプラスチック樹脂フィルム、及び紙
と樹脂フィルムを貼り合わせたもの、紙の少なくとも片
面にポリオレフィン樹脂等の疎水性樹脂をラミネートし
た樹脂被覆紙が挙げられる。耐水性支持体の厚みは50
〜300μm、好ましくは100〜260μmのものが
用いられ、インク受理層面の光沢性からは耐水性支持体
面のJIS−B0601で規定されるカットオフ値が
0.8mmでの中心線平均粗さ(Ra)は2.6μm以
下であり、2μm以下が好ましい。以降、RaはJIS
−B−0601で規定されるカットオフ値が0.8mm
での中心線平均粗さを表す。
ン樹脂被覆紙支持体(以降、樹脂被覆紙と称す)につい
て詳細に説明する。本発明に用いられる樹脂被覆紙は、
その含水率は特に限定しないが、カール性より好ましく
は5.0〜9.0%の範囲であり、より好ましくは6.
0〜9.0%の範囲である。樹脂被覆紙の含水率は、任
意の水分測定法を用いて測定することができる。例え
ば、赤外線水分計、絶乾重量法、誘電率法、カールフィ
ッシャー法等を用いることができる。
なく、一般に用いられている紙が使用できるが、より好
ましくは例えば写真用支持体に用いられているような平
滑な原紙が好ましい。基紙を構成するパルプとしては天
然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2
種以上混合して用いられる。この基紙には一般に製紙で
用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止
剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合される。
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィン
のホモポリマーまたはエチレン−プロピレン共重合体な
どのオレフィンの2つ以上からなる共重合体及びこれら
の混合物であり、各種の密度、溶融粘度指数(メルトイ
ンデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して
使用できる。
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
する基紙上にポリオレフィン樹脂を加熱溶融した状態で
流延する、いわゆる押出コーティング法により製造さ
れ、その少なくとも片面が樹脂により被覆される。ま
た、樹脂を基紙に被覆する前に、基紙にコロナ放電処
理、火炎処理などの活性化処理を施すことが好ましい。
基本的には裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール
防止の点からは樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通
常無光沢面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面
にもコロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すこ
とができる。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制限
はないが、一般に片面で5〜50μmの厚みに表面また
は表裏両面にコーティングされる。片面だけを樹脂被覆
する場合には、得られるインクジェット記録材料のカー
ル性からは樹脂被覆層の厚みは5〜25μm程度が好ま
しい。
塗設される面(以後樹脂被覆紙の表面と称す)は、主と
して原紙の片面にポリオレフィン樹脂を押出機で加熱溶
融し、基紙とクーリングロールとの間にフィルム状に押
出し、圧着、冷却して製造される。この際、クーリング
ロールはポリオレフィン樹脂コーティング層の表面形状
の形成に使用され、樹脂層の表面はクーリングロール表
面の形状により鏡面、微粗面、またはパターン化された
絹目状やマット状等に型付け加工することが出来、プリ
ンターの搬送性からは型付け加工が好ましいが、インク
受理層面の光沢性からはRaは2.6μm以下であり、
2μm以下が好ましく、特に1.8μm以下が好まし
い。
塗設される面の反対面(以後樹脂被覆紙の裏面と称す
る)は、基紙面のままでも良いが、カール性や印字画像
の向上からは主としてポリオレフィン樹脂を押出機で加
熱溶融し、基紙とクーリングロールとの間にフィルム状
に押出し、圧着、冷却して製造される。この際プリンタ
ーでの搬送性や、裏面にもインク受理層を設ける場合の
印字画像からはクーリングロールはRaが0.3〜5μ
m、好ましくは0.8〜4μmになるようにクーリング
ロール表面の形状により微粗面、またはパターン化され
た、例えば絹目状やマット状等に型付け加工することが
好ましい。
法は、加熱溶融樹脂を押し出して塗設する以外に電子線
硬化樹脂を塗設後、電子線を照射する方法や、ポリオレ
フィン樹脂エマルジョンの塗液を塗設後乾燥、表面平滑
化処理を施す方法等が有る。いずれも凹凸を有する熱ロ
ール等での型付けを行うことで本発明に適応可能な樹脂
被覆紙が得られる。
面には下引き層を設けても良い。この下引き層は、イン
ク受理層が塗設される前に、予め支持体の樹脂層表面に
塗布乾燥されたものである。この下引き層は、皮膜形成
可能な水溶性ポリマーやポリマーラテックス等を主体に
含有する。好ましくは、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース等の水溶
性ポリマーであり、特に好ましくはゼラチンである。こ
れらの水溶性ポリマーの付着量は、10〜500mg/
m2が好ましく、20〜300mg/m2がより好ましい。
更に、下引き層には、他に界面活性剤や硬膜剤を含有す
るのが好ましい。また、樹脂被覆紙に下引き層を塗布す
る前には、コロナ放電することが好ましい。
均一次粒径が100nm以下の無機微粒子は、気相法シ
リカ等の合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン等が使用
される。好ましくは、平均一次粒径が3〜50nmの気
相法シリカ、アルミナ、およびアルミナ水和物の少なく
とも1種が使用される。
られる塗布量は、一般的には5〜50g/m2でであり、
好ましくは固形分として10〜40g/m2であり、より
好ましくは13〜35g/m2の範囲である。含有量が上
記範囲でひび割れが、インク吸収性が良好となる。
法によるものと気相法によるものがある。通常シリカ微
粒子といえば湿式法シリカを指す場合が多い。湿式法シ
リカとしては、ケイ酸ナトリウムの酸などによる複分
解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾル、ま
たはこのシリカゾルを加熱熟成して得られるコロイダ
ルシリカ、シリカゾルをゲル化させ、その生成条件を
変えることによって数μmから10μm位の一次粒子が
シロキサン結合をした三次元的な二次粒子となったシリ
カゲル、更にはシリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アル
ミン酸ナトリウム等を加熱生成させて得られるもののよ
うなケイ酸を主体とする合成ケイ酸化合物等がある。
は、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎
加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素
を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知ら
れているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロ
シランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または
四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。
気相法シリカは、日本アエロジル(株)からアエロジ
ル、トクヤマ(株)からQSタイプとして市販されてお
り入手することができる。
径は、5〜50nmが好ましく、より高い光沢を得るた
めには、5〜20nmでかつBET法による比表面積が
90〜400m2/gのものを用いるのが好ましい。本発
明で云うBET法とは、気相吸着法による粉体の表面積
測定法の一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ
総表面積、即ち比表面積を求める方法である。通常吸着
気体としては、窒素ガスが多く用いられ、吸着量を被吸
着気体の圧、または容積の変化から測定する方法が最も
多く用いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最
も著名なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であっ
てBET式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。
BET式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面
で占める面積を掛けて、表面積が得られる。
好で光沢性が高い記録材料が得られる反面、シリカ表面
のシラノール基が少ない為か二次粒子の凝集性が弱く、
傷がつきやすい欠点を有している。この欠点により表裏
面こすれによる傷の発生等が問題となるが本発明により
改良される。
ムのγ型結晶であるγ−アルミナが好ましく、中でもδ
グループ結晶が好ましい。γ−アルミナは一次粒子を1
0nm程度まで小さくすることが可能であるが、通常
は、数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高圧ホ
モジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で50〜3
00nm程度まで粉砕したものが好ましく使用出来る。
物は、Al2O3・nH2O(n=1〜3)の構成式で表
される。nが1の場合がベーマイト構造のアルミナ水和
物を表し、nが1より大きく3未満の場合が擬ベーマイ
ト構造のアルミナ水和物を表す。アルミニウムイソプロ
ポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、ア
ルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加
水分解等の公知の製造方法により得られる。
粒子の平均粒径は、5〜50nmが好ましく、より高い
光沢を得るためには、5〜20nmでかつ平均アスペク
ト比(平均厚さに対する平均粒径の比)が2以上の平板
状の粒子を用いるのが好ましい。
以上とするのが好ましく、最上層は光沢性と耐傷性の向
上を目的とし、下層にはインク吸収性の向上を目的とす
る。
送性、ブロッキング性の改良のために平均粒径が1〜7
μmの球状粒子の少なくとも1種と10μm以上の球状
粒子の少なくとも1種を含有させるほうが好ましい。平
均一次粒径が10μm以上の球状粒子はインク受理層の
膜厚よりも大きいことが好ましく、上限は40μm程度
である。特に表のインク受理層を2層以上とし、最上層
に前記の2種の球状粒子を含有させるほうが耐傷性、光
沢性からは好ましく、10μm以上の粒子の平均粒径は
最上層の膜厚より大きいことが好ましいが、インク受容
層から10μmより大きく突出しないほうが触感からは
好ましい。特に最上層が無機微粒子を1〜10g/m2含
有し、平均一次粒径1〜7μmと10μm以上の球状粒
子を合計で0.005〜0.2g/m2含有する場合には
耐傷性、搬送性が良好でインク吸収性、光沢性に優れた
ものが得られる。特にハガキ用途で宛名面である裏のイ
ンク受理層に印刷する場合に表のインク受理層に傷が発
生するのを防止出来るので好ましい。この場合の印刷と
は、凸版方式、凹版方式、平版方式による印刷であり、
インク受理層と印刷機のロール等との擦れによる傷が発
生しやすい。
の球状粒子を併用することで各々を単独で用いた場合よ
りも耐傷性、搬送性が良好となる理由は以下のように推
測される。即ち、10μm以上の球状粒子単独でもイン
ク受理層表面に凸部が発生するので耐傷性、ブロッキン
グ性は良化するが、併用する事で1〜7μmの球状粒子
が10μm以上の球状粒子に加わった外力に対する緩衝
剤として働くために耐傷性と搬送性が大幅に向上すると
予測される。
収剤、ヒンダードアミン類、ヒンダードフェノール類等
の公知の耐光性改良剤を添加することにより耐光性が改
良される。その他、塗布性向上のための界面活性剤、消
泡剤、着色剤等も添加可能である。
ての特性を維持するためと、透明性が高くインクのより
高い浸透性が得られる親水性バインダーが用いられる。
親水性バインダーの使用に当たっては、親水性バインダ
ーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を塞いでしま
わないことが重要であり、この観点から比較的室温付近
で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いられ
る。ポリビニルアルコール系化合物、ポリエチレングリ
コール系化合物、澱粉類、デキストリン、カルボキシメ
チルセルロース等やそれらの誘導体が使用されるが、特
に好ましい親水性バインダーは完全または部分ケン化の
ポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルア
ルコールである。
いのは、ケン化度が80%以上の部分または完全ケン化
したものである。平均重合度500〜5000のポリビ
ニルアルコールが好ましい。
としては、例えば特開昭61−10483号に記載され
ているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有
するポリビニルアルコールである。
水性バインダーを無機微粒子に対して8〜30質量%、
好ましくは10〜25質量%含有することが望ましい。
以上とする必要があり、最上層は筆記性と耐傷性の向
上、搬送性の向上を目的とし、下層にはインク吸収性の
向上、製造上での塗布性の向上、塗層強度の向上を目的
とする。
用される平均一次粒径が1〜10μmの無機粒子として
は、シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チ
タン、クレー、カオリン、タルク等が挙げられるが、特
に好ましくは湿式シリカである。使用される無機粒子の
平均一次粒子径は手触り感や印字面質、及び表のインク
受容層の耐傷性からは1〜10μmが好ましく、特に3
〜7μmがより好ましい。1μmより小さい場合には、
インクの吸収容量が不足するためインク滲み性が悪化
し、筆記性も充分でなく、10μmより大きい場合に
は、搬送性、表の耐傷性が充分でなくなる。
布量は固形分として、0.5〜5g/m2であり、好まし
くは1〜3g/m2である。上記範囲により筆記性、イン
ク吸収性が良好となる。0.5g/m2より少ない場合に
は、筆記性や裏のインク受理層のインク滲み性が悪化
し、5g/m2より多い場合には、塗層強度や裏のインク
受理層のインク滲み性が悪化する。
リビニルアルコール含有量は、一般的には無機微粒子に
対して固形分で20〜80質量%であり、好ましくは3
0〜70質量%であり、より好ましくは40〜60質量
%である。上記範囲により筆記性、皮膜強度、インク滲
み性、搬送性が良好となる。
られる平均一次粒径が100nm以下の無機微粒子は、
気相法シリカ等の合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和
物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン
等が使用される。好ましくは、平均一次粒径が3〜50
nmの気相法シリカ、アルミナ、およびアルミナ水和物
の少なくとも1種が使用される。インク受理層中の下層
に100nm以下の無機微粒子を設けることにより、イ
ンク受理層中の下層でインクの横への広がりが起こりに
くく、より鮮明な印字が可能となる。下層に平均一次粒
径100nmより大きい無機微粒子を用いるとインク滲
みが発生する理由は、以下と推測される。すなわちイン
ク受理層中の下層にインク受理層中の最上層の無機微粒
子と同等以上である1μm以上の無機微粒子を用いた場
合には、インク受理層中の下層とインク受理層中の最上
層との層間にてインクの吸収速度が減少し、結果として
インクの滲みが発生する。100nm〜1μmの無機微
粒子を用いた場合には、インク受理層中の下層でインク
の横への広がりが起こりやすく、鮮明な印字が困難とな
り、結果としてインク滲みが発生する。
層に用いられる塗布量は、一般的には、固形分として5
〜30g/m2であり、好ましくは、5〜25g/m2であ
り、より好ましくは8〜20g/m2である。上記範囲に
より、ひび割れとインク吸収性が良好となる。
性バインダーは、表のインク受理層と同じ理由で、透明
性が高くインクのより高い浸透性が得られ、比較的室温
付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いら
れる。ポリビニルアルコール系化合物、ポリエチレング
リコール系化合物、澱粉類、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース等やそれらの誘導体が使用されるが、
特に好ましい親水性バインダーは完全または部分ケン化
のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニル
アルコールである。
性バインダーは、カールの観点より表のインク受理層に
用いられた親水性バインダーと同じ種類の親水性バイン
ダーが好ましい。例としてポリビニルアルコールの場
合、特にケン化度や重合度は同じでなくても問題ない。
異なる親水性バインダーを用いた場合には、裏のインク
受理層中の最上層と同じ理由により表のインク受理層に
用いられた親水性バインダーと同じ種類の親水性バイン
ダーが好ましい。
に水溶性の金属化合物を含有することによって、ひび割
れを防止することができる。従って、インク吸収性を向
上させるために親水性バインダー量の更なる低減及び無
機微粒子付着量の更なる増量が可能となる。
性の多価金属塩として、カルシウム、バリウム、マンガ
ン、銅、コバルト、ニッケル、アルミニウム、鉄、亜
鉛、ジルコニウム、クロム、マグネシウム、タングステ
ン、モリブデンから選ばれる金属の水溶性塩が挙げられ
る。具体的には例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウ
ム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、
硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マ
ンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫酸マンガンアンモニ
ウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)
ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバル
ト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケ
ル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアン
モニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸
アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニ
ウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和
物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一
鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、フェノール
スルホン酸亜鉛、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和
物、硫酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、
塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコ
ニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、
塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水
和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タ
ングストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブド
りん酸n水和物等が挙げられる。
に耐水性を向上させるためにカチオンポリマーを含有さ
せるのが好ましい。カチオンポリマーとしては、ポリエ
チレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミ
ン、特開昭59−20696号、同59−33176
号、同59−33177号、同59−155088号、
同60−11389号、同60−49990号、同60
−83882号、同60−109894号、同62−1
98493号、同63−49478号、同63−115
780号、同63−280681号、特開平1−403
71号、同6−234268号、同7−125411
号、同10−193776号公報等に記載された1〜3
級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが
好ましく用いられる。これらのカチオンポリマーの分子
量は、5,000以上が好ましく、更に5,000〜1
0万程度が好ましい。
のインク受理層、裏のインク受理層ともに無機粒子に対
して0.5〜10質量%、好ましくは1〜8質量%であ
る。
に皮膜の脆弱性を改良するために各種油滴を含有するこ
とができる。そのような油滴としては室温における水に
対する溶解性が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機
溶媒(例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等)や
重合体粒子(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、
ジビニルベンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート等の重合性モノマーを一種以上重
合させた粒子)を含有させることができる。そのような
油滴は好ましくは親水性バインダーに対して10〜50
質量%の範囲で用いることができる。
性バインダーと共に硬膜剤を含有するのが好ましい。硬
膜剤の具体的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタ
ルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、
クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−
クロロエチル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロ
ロ−1,3,5トリアジン、米国特許第3,288,7
75号記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジ
ビニルスルホン、米国特許第3,635,718号記載
の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第
2,732,316号記載の如きN−メチロール化合
物、米国特許第3,103,437号記載の如きイソシ
アナート類、米国特許第3,017,280号、同2,
983,611号記載の如きアジリジン化合物類、米国
特許第3,100,704号記載の如きカルボジイミド
系化合物類、米国特許第3,091,537号記載の如
きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボ
キシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオ
キサン誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう
酸及びほう酸塩の如き無機硬膜剤等があり、これらを1
種または2種以上組み合わせて用いることができる。こ
れらの中でも、特にほう酸あるいはほう酸塩が好まし
い。硬膜剤の添加量はインク受容層を構成する親水性バ
インダーに対して、0.1〜40質量%が好ましく、よ
り好ましくは0.5〜30質量%である。
に、界面活性剤、硬膜剤の他に着色染料、着色顔料、イ
ンク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の
分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、
粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤を添加
することもできる。
裏のインク受理層の塗布方法は、特に限定されないが、
表のインク受理層が2層以上の場合で同時塗布する場合
は、スライドビードコーター、カーテンコーター、エク
ストルージョンコーター等の塗布装置が使用出来、連続
塗布の場合は、上記の塗布装置の組み合わせや、エアー
ナイフコーター、ロッドコーター、ブレードコーター等
と上記の塗布装置により連続で塗布することができる。
本発明で同時塗布とは各層をほぼ同時に塗布することで
あり、連続塗布とは下層塗布後乾燥工程無しで短時間後
(通常十秒程度以内)に連続で上層を塗布することであ
る。インク受理層の均一性からは同時塗布するほうが好
ましい。
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
ラフトパルプ(LBKP)と広葉樹晒サルファイトパル
プ(LBSP)の1:1混合物をカナディアン スタン
ダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パ
ルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキ
ルケテンダイマーを対パルプ0.5質量%、強度剤とし
てポリアクリルアミドを対パルプ1.0質量%、カチオ
ン化澱粉を対パルプ2.0質量%、ポリアミドエピクロ
ロヒドリン樹脂を対パルプ0.5質量%添加し、水で希
釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機
で坪量170g/m2になるように抄造し、乾燥調湿して
ポリオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原紙
に、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン1
00質量%の樹脂に対して、10質量%のアナターゼ型
チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を32
0℃で溶融し、200m/分で厚さ35μmになるよう
に押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロ
ールを用いて微粗面被覆層を設け、他面も同様にして両
面に押出被覆層を設け、その上に表のインク受理層と裏
のインク受理層を設けた。
周波コロナ放電処理を施した後、下記組成の下引き層を
ゼラチンが50mg/m2となるように塗布乾燥して支持
体を作成した。尚、部とは、質量部を表す。
処理を施した後、下記組成の裏のインク受理層中の最下
層塗布液をスライド塗布テストコーターにて固形分で1
5g/m2、裏のインク受理層中の最上層塗布液をスライ
ド塗布テストコーターにて固形分で1.5g/m2になる
ように塗布、乾燥した。続いて樹脂被覆紙の表面に下記
の表のインク受容層中の最下層の塗布液をスライド塗布
テストコーターにて塗布量が固形分で19g/m2に、表
のインク受容層中の最上層の塗布液を塗布量が固形分で
4g/m2になるように塗布、乾燥した。
送性、表のインク受理層の耐傷性、裏のインク滲み性、
塗布性、裏の塗層強度、カール性、及び筆記性性を下記
の方法で評価した。その結果を表1に示す。
条件でセイコーエプソン社製インクジェットプリンター
PM−830Cで表のインク受理層と裏のインク受理層
それぞれ100枚連続印字を行って搬送性を評価した。 ○;重送が全く発生しなかった。 △;重送が1〜2回発生した。 ×;重送が3回以上発生した。
性)>23℃、50%RHの条件でセイコーエプソン社
製インクジェットプリンターPM−830Cで 表のイ
ンク受理層ににベタ印字を行い、その後裏のインク受理
層に印字を行って連続搬送性を評価した。 ○;重送が全く発生しなかった。 △;重送が1〜2回発生した。 ×;重送が3回以上発生した。
ないインクジェット用記録材料を2枚重ね、その上に1
00gの分銅を置いた状態で下の記録材料を抜き出した
後、表のインク受理層の傷を目視で観察した。 ○;表のインク受理層の傷付きが認められなかった。 △;表のインク受理層の傷付きが若干認められたが実用
上は問題無し。 ×;表のインク受理層の傷付きが著しく実用に耐えな
い。
用記録材料の裏のインク受理層面に20℃、65%RH
の条件でセイコーエプソン社製インクジェットプリンタ
ーPM−830Cで カラー(C、M、Y)文字を印字
し、インク滲み性を評価した。 ○;文字がつぶれることなく認識するのも問題なし。 △;若干の文字つぶれはあるが、認識するのには問題な
し。 ×;文字がつぶれ文字の認識ができない。
23℃、50%RHに8時間調湿でサンプルを静置し、
四隅のカール高さを平均し評価した。 ○;四隅のカール高さを平均±0〜2mm △;四隅のカール高さを平均±2〜5mm ×;四隅のカール高さを平均±5mm以上 ただし、「+」を表のインク受理層側へのカール「−」
を裏のインク受理層側へのカールとする。
Bシャープペンにて文字を書き、筆記性を評価した。 ○;文字を書いた時、塗膜の剥がれもなく文字認識でき
る。 △;文字を書いた時、塗膜の若干の剥がれがあるが文字
認識できる。 ×;文字を書いた時、塗膜の剥がれや濃度的に文字認識
不可能である。
コーターにて塗布する場合の塗布性を評価した。 ○;問題なく塗布できる。 △;塗布時に筋状になったり、液が均一に広がりにくい
が塗布は可能である。 ×;塗布時に筋状になったり、液が均一に広がりにく
く、塗布できない。
ク受理層にセロハンテープを貼りその後剥がし、塗層の
強度を評価した。 ○;塗層が全く剥離しない。 △;若干の剥離が見られるが問題はない。 ×;塗層が完全に剥離し実用上問題がある。
を1.5g/m2から0.6g/m2に変更した以外は同様
にして実施例2のインクジェット用記録材料を得た。実
施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
を1.5g/m2から4g/m2に変更した以外は同様にし
て実施例3のインクジェット用記録材料を得た。実施例
1と同様に評価した結果を表1に示す。
ルコール量を無機顔料100部に対して15部とした以
外は同様にして実施例4のインクジェット用記録材料を
得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
ルコール量を無機顔料100部に対し85部とした以外
は同様にして実施例5のインクジェット用記録材料を得
た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
平均一次粒径3μmから8μmに変更した以外は同様に
して実施例6のインクジェット用記録材料を得た。実施
例1と同様に評価した結果を表1に示す。
層の気相法シリカを固形分23g/m2になるようにして
実施例7のインクジェット用記録材料を得た。実施例1
と同様に評価した結果を表1に示す。
た以外は実施例1と同様にして実施例8のインクジェッ
ト用記録材料を得た。実施例1と同様に評価した結果を
表1に示す。
の塗布量を固形分で16.5g/m2として1層塗布とし
た以外は、同様にして比較例1のインクジェット用記録
材料を得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示
す。
形分で1.5g/m2から 0.3g/m2に 変更した以外
は同様にして、比較例2のインクジェット用記録材料を
得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
形分で1.5g/m2から7g/m2に変更した以外は同様
にして、比較例3のインクジェット用記録材料を得た。
実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
ある平均一次粒径3μmの湿式シリカを平均一次粒径2
0nmのアルミナゾル(日産化学社製:アルミナゾル−
520)に変更した以外は同様にして、比較例4のイン
クジェット用記録材料を得た。実施例1と同様に評価し
た結果を表1に示す。
平均一次粒径12.5μm(水澤科学社製、P−78
F)に変更した以外は同様にして、比較例5のインクジ
ェット用記録材料を得た。実施例1と同様に評価した結
果を表1に示す。
ルコールをゼラチン(ニッカゼラチン社製、IK−20
00)に代え、配合量を50部から80部に代えてほう
酸を抜いた以外は同様にして比較例6のインクジェット
用記録材料を得た。実施例1と同様にして評価した結果
を表1に示す。
の塗布量を固形分で16.5g/m2として1層塗布とし
た以外は、同様にして比較例7のインクジェット用記録
材料を得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示
す。
平均一次粒径12.5μm(水澤科学社製、P−78
F)の湿式シリカに変更した以外は、同様にして比較例
8のインクジェット用記録材料を得た。実施例1と同様
に評価した結果を表1に示す。
理層を示す。 注2;搬送性の「白紙」は、表または裏の印字時の搬送
性を示し、「印字後」は、表のインク受理層を印字した
後、裏のインク受理層を印字搬送するときを示す。 注3;カールでの「‐」は、裏のインク受理層方向にカ
ールしていることを示す。
クジェット用記録材料は、プリンターによる連続搬送性
に優れ、裏のインク受理層のインク滲みも少なく、筆記
性に優れ、且つ表のインク受理層のインク吸収性が良好
で、フォトライクな画質であり、製造時、加工時及び取
り扱う場合でのインク受理層の傷が付きにくい結果であ
った。
少させた実施例2の記録材料では、筆記性がやや低下し
たが、その他品質は良好であった。裏のインク受理層中
の最上層の塗布量を4g/m2まで増量した実施例3の記
録材料では、裏のインク受理層のインク滲み性がやや低
下したが、その他品質は良好であった。さらに裏のイン
ク受理層中の最上層のポリビニルアルコールを無機顔料
に対して15部まで減少させた実施例4の記録材料で
は、筆記性と塗層強度がやや低下したが、その他は品質
は良好であった。逆に裏のインク受理層中の最上層のポ
リビニルアルコールを無機顔料に対して85部まで増加
させた実施例5の記録材料では、表のインク受理層を印
字した後の裏のインク受理層の搬送性と、裏のインク受
理層のインク滲み性が低下した以外は良好な結果であっ
た。裏のインク受理層中の最上層の湿式シリカを平均一
次粒径9μmに変更した実施例6の記録材料では、表の
インク受理層を印字した後の裏のインク受理層の搬送性
と、表のインク受理層の耐傷性がやや低下した以外は、
良好な結果であった。表のインク受理層中の最上層をな
くした実施例7の記録材料では、表のインク受理層を印
字した後の裏のインク受理層の搬送性と、表のインク受
理層の耐傷性がやや低下した以外は、良好な結果であっ
た。気相法シリカの代わりにアルミナ水和物を用いた実
施例8では、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
のインク受理層中の下層塗布液を単層にて塗布した比較
例1の記録材料では、表のインク受理層を印字した後の
裏のインク受理層の搬送性と、筆記性が大きく悪化し、
実用上問題となるレベルであった。裏のインク受理層中
の最上層の塗布量を固形分で0.3g/m2に変更した比
較例2の記録材料では、表のインク受理層を印字した後
の裏のインク受理層の搬送性、塗布性がやや悪化したほ
か、筆記性が大きく悪化し、実用上問題となるレベルで
あった。裏のインク受理層中の最上層の塗布量を固形分
で7g/m2に変更した比較例3の記録材料では、塗層強
度がやや悪化したほか、裏のインク受理層のインク滲み
性が大きく悪化し、実用上問題となるレベルであった。
裏のインク受理層中の最上層の湿式シリカを、平均一次
粒径20nmのアルミナゾルに変更した比較例4の記録
材料では、搬送性がやや悪化したほか、裏のインク受理
層のインク滲み性と筆記性が大きく悪化し、実用上問題
となるレベルであった。裏のインク受理層中の最上層の
湿式シリカの平均一次粒径を12.5μmに変更した比
較例5の記録材料では、表のインク受理層を印字した後
の裏のインク受理層の搬送性と、表のインク受理層の耐
傷性が大きく悪化し、実用上問題となるレベルであっ
た。裏のインク受理層中の最上層のポリビニルアルコー
ルをゼラチンに変更した比較例6の記録材料では、表の
インク受理層を印字した後の裏のインク受理層の搬送性
と、裏のインク受理層のインク滲み性、カール性が大き
く悪化し、実用上問題となるレベルであった。裏のイン
ク受理層中の下層をなくし、裏のインク受理層中の最上
層塗布液を単層にて塗布した比較例7の記録材料では、
裏のインク受理層のインク滲み性がやや悪化したほか、
塗布性、塗層強度が大きく悪化し、実用上問題となるレ
ベルであった。裏のインク受理層中の下層の気相法シリ
カを平均一次粒径12.5μmの湿式シリカに変更した
比較例8の記録材料では、表のインク受理層を印字した
後の裏のインク受理層の搬送性と裏のインク受理層の塗
層強度がやや悪化したほか、裏のインク受理層のインク
滲みと塗布性が大きく悪化し、実用上問題となるレベル
であった。
のインク受理層の耐傷性、裏のインク受理層のインク滲
み性、塗布性、塗層強度、カール性及び筆記性が良好で
あり、ハガキ用途でも使用可能なインクジェット用記録
材料が得られた。
Claims (6)
- 【請求項1】 耐水性支持体の片面に平均一次粒径が1
00nm以下の無機微粒子と親水性バインダーを含有す
る少なくとも1層のインク受理層(A)を設け、他面に
少なくとも2層以上のインク受理層(B)を設け、該イ
ンク受理層(B)の耐水性支持体から最も遠い最上層
(B2)が平均一次粒径1〜10μmの無機微粒子とポ
リビニルアルコールを含有し、耐水性支持体に近い下層
(B1)が平均一次粒径が100nm以下の無機微粒子
と親水性バインダーを含有し、最上層(B2)の固形分
塗布量が0.5〜5g/m2であることを特徴とするイン
クジェット用記録材料。 - 【請求項2】 前記耐水性支持体が、基紙の少なくとも
前記インク受理層Aを設ける面がポリオレフィン樹脂で
被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のイン
クジェット用記録材料。 - 【請求項3】 前記インク受理層Bの最上層B2のポリ
ビニルアルコールを、前記無機微粒子に対して20〜8
0質量%含有 することを特徴とする請求項1または2
の何れか1項に記載のインクジェット用記録材料。 - 【請求項4】 前記インク受理層A、及び前記インク受
理層Bの下層B1の無機微粒子が平均一次粒径3〜50
nmの気相法シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、お
よびアルミナ水和物の少なくとも1種であることを特徴
とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェッ
ト用記録材料。 - 【請求項5】 前記インク受理層Aが2層以上であるこ
とを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のイン
クジェット用記録材料。 - 【請求項6】 前記インク受理層Aの耐水性支持体に最
も遠い最上層が平均一次粒径1〜7μmの球状粒子の少
なくとも1種と平均一次粒径10μm以上の球状粒子の
少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項5に
記載のインクジェット用記録材料。
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JP2003291496A5 JP2003291496A5 (ja) | 2005-04-07 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009027155A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-02-05 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | インク受容膜形成用塗工液、その製造方法、インク受容膜、積層基板および配線材料 |
CN109298841A (zh) * | 2018-10-13 | 2019-02-01 | 森大(深圳)技术有限公司 | 多喷头喷墨打印方法、装置、设备及存储介质 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002095734A patent/JP3862586B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109298841A (zh) * | 2018-10-13 | 2019-02-01 | 森大(深圳)技术有限公司 | 多喷头喷墨打印方法、装置、设备及存储介质 |
CN109298841B (zh) * | 2018-10-13 | 2021-07-27 | 森大(深圳)技术有限公司 | 多喷头喷墨打印方法、装置、设备及存储介质 |
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