JP2003291226A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法

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JP2003291226A
JP2003291226A JP2002104759A JP2002104759A JP2003291226A JP 2003291226 A JP2003291226 A JP 2003291226A JP 2002104759 A JP2002104759 A JP 2002104759A JP 2002104759 A JP2002104759 A JP 2002104759A JP 2003291226 A JP2003291226 A JP 2003291226A
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winding
rubber layer
tire rubber
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layer profile
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JP2002104759A
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Nobuhiro Tani
信廣 谷
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気入りタイヤのストリップビルド工法にお
いて、試作回数を減らすことにより、試作コスト及び時
間を削減する。 【解決手段】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付けるス
トリップビルド工法において、所望タイヤゴム層プロフ
ァイルに基づいて決定された巻き付け指示データによ
り、巻き付け装置を制御する。巻き付け指示データは、
ステップ100で所望タイヤゴム層プロファイルを入力
し、ステップ110で初期巻き付け指示データを入力
し、ステップ120で入力された巻き付け指示データか
ら形成される予測タイヤゴム層プロファイルを予測し、
ステップ140で所望タイヤゴム層プロファイルと予測
タイヤゴム層プロファイルとを比較し、ステップ150
で比較結果に基づいて巻き付け指示データを修正し、決
定される。ステップ120、140、150を繰り返
し、巻き付け指示データを決定することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストリップビルド
工法による空気入りタイヤの製造方法、ストリップビル
ド工法において、形成されるタイヤゴム層プロファイル
を予測し、所望するタイヤゴム層プロファイルを得るた
めに必要な巻き付け指示データを決定する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】加硫前において、タイヤゴム層を形成する
方法として、ストリップビルド工法が採用されている。
すなわち、図1(a)及び(b)に示すように、ドラム
2上にタイヤ3を装着し、駆動装置6によりドラム2を
R方向に回転させ、かつ、駆動装置7により押し出し機
5を回転軸方向Tに移動させ、押し出し機5から押し出
される帯状ゴム4を相対的に移動させることにより、タ
イヤ3上に帯状ゴム4を積層させ何度も巻き付け、所望
するプロファイル(形状)を有するタイヤゴム層を形成
する工法である。もちろん、押し出し機5を回転軸方向
Tに移動させる代わりに、ドラム2を回転軸方向Tに移
動させてもよい。
【0003】かかる工法において、所望するタイヤゴム
層プロファイルが形成されるように、巻き付け指示デー
タを制御装置10に入力し、巻き付け指示データに基づ
いて制御装置10が駆動装置6、7を制御することによ
り、ドラムの回転及びドラム上の巻き付け位置を制御す
る。したがって、制御装置10に指示する巻き付け指示
データをあらかじめ決定する必要があり、該巻き付け指
示データは、設計者の経験等により決定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所望す
るタイヤゴム層プロファイルから巻き付け指示データを
一意に決定することは困難であり、何度かの試作を繰り
返し、試行錯誤の末、巻き付け指示データが決定されて
いた。すなわち、タイヤゴム層を形成した後、該タイヤ
ゴム層のプロファイルを測定し、所望するタイヤゴム層
プロファイルと比較することにより、巻き付け指示デー
タを修正するというサイクルを何度も繰り返した末に巻
き付け指示データが決定される。そのため、試作のコス
ト及び時間を削減することが大きな課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、鋭意検討の
結果、ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付けるストリップ
ビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、加硫成型する
空気入りタイヤの製造方法において、制御装置に入力さ
れた巻き付け指示データに基づいて、制御装置が巻き付
け制御データを算出し、該巻き付け制御データに基づい
て、少なくともドラムの回転及びドラム上の巻き付け位
置が制御され、前記巻き付け指示データが所望タイヤゴ
ム層プロファイルに基づいて決定された巻き付け指示デ
ータである空気入りタイヤの製造方法を採用した。
【0006】所望するタイヤゴム層プロファイル(所望
タイヤゴム層プロファイル)から巻き付け指示データが
決定できれば、試作回数を大幅に減らすことができ、試
作のコスト及び時間の削減が可能となる。巻き付け指示
データは、本来なら試作において制御装置に入力するデ
ータであり、ドラム回転速度、巻きつけ速度、巻き付け
区間、巻き付けピッチ、平行巻き付け角度、巻き付け方
向などが含まれる。
【0007】ドラム回転速度で一定のドラムの回転速度
を指示し、巻きつけ速度で一時的なドラムの回転速度の
増減を指示することにより、ドラムの回転が制御され
る。また、巻き付け区間で複数の巻き付け区間を指示
し、該巻き付け区間ごとに、巻き付けピッチ、平行巻き
付け角度を指示することにより、ドラム上の巻き付け位
置が制御される。また、巻き付け方向を指示することに
よっても、ドラム上の巻き付け位置が制御される。
【0008】更に、ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付け
るストリップビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、
加硫成型する空気入りタイヤの製造方法において、制御
装置に入力された巻き付け指示データに基づいて、制御
装置が巻き付け制御データを算出し、該巻き付け制御デ
ータに基づいて、少なくともドラムの回転及びドラム上
の巻き付け位置が制御され、前記巻き付け指示データ
が、所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップ
と、初期巻き付け指示データを入力するステップと、前
記初期巻き付け指示データに基づき、形成される予測タ
イヤゴム層プロファイルを求めるステップと、予測タイ
ヤゴム層プロファイルと所望タイヤゴム層プロファイル
との比較結果を求めるステップと、該比較結果に基づい
て、前記初期巻き付け指示データを修正し、巻き付け指
示データを決定するステップと、を有する巻き付け指示
データの決定方法により決定された巻き付け指示データ
である空気入りタイヤの製造方法を採用できる。
【0009】入力された初期巻き付け指示データから、
ドラム1回転ごとに、帯状ゴムの巻き付け位置が求めら
れる。そして、各巻き付け位置に帯状ゴムが積層される
として、形成される予測タイヤゴム層プロファイルを予
測する。
【0010】そして、予測タイヤゴム層プロファイルと
所望タイヤゴム層プロファイルとを比較する。比較結果
より、タイヤゴム層プロファイルの差が大きい箇所の初
期巻き付け指示データを修正し、新たな巻き付け指示デ
ータとすることができる。例えば、予測タイヤゴム層プ
ロファイルが所望タイヤゴム層プロファイルに対して大
きい箇所に対しては、当該箇所における巻き付けピッチ
を疎にすることにより予測タイヤゴム層プロファイルが
小さくなり、逆の場合は、巻き付けピッチを密にするこ
とにより予測タイヤゴム層プロファイルを大きくなるの
で、予測タイヤゴム層プロファイルを所望タイヤゴム層
プロファイルにより近づけることができる。もちろん、
プロファイルの比較と巻き付け指示データの修正を繰り
返すことにより、より最適な巻き付け指示データを得る
ことができる。
【0011】また、ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付け
るストリップビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、
加硫成型する空気入りタイヤの製造方法において、制御
装置に入力された巻き付け指示データに基づいて、制御
装置が巻き付け制御データを算出し、該巻き付け制御デ
ータに基づいて、少なくともドラムの回転及びドラム上
の巻き付け位置が制御され、前記巻き付け指示データ
が、所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップ
と、初期巻き付け指示データを入力するステップと、前
記初期巻き付け指示データとプロファイル予測データベ
ースに基づき、形成が予測される予測タイヤゴム層プロ
ファイルを求めるステップと、予測タイヤゴム層プロフ
ァイルと所望タイヤゴム層プロファイルとの比較結果を
求めるステップと、該比較結果に基づいて、前記初期巻
き付け指示データを修正し、巻き付け指示データを決定
するステップと、を有する巻き付け指示データの決定方
法により決定された巻き付け指示データである空気入り
タイヤの製造方法も採用できる。
【0012】実際には、巻き付けに伴い帯状ゴムが伸び
たり、先に巻き付けられた帯状ゴムが後から巻き付けら
れた帯状ゴムに圧縮されたりするので、帯状ゴムの断面
形状は変形することがある。かかる場合、プロファイル
予測データベースをも利用して、予測精度を高めること
ができる。
【0013】すなわち、過去の試作において、いかなる
巻き付け指示データからいかなるタイヤゴム層プロファ
イルが形成されたかを記録されているプロファイル予測
データベースを参照して、プロファイルを予測すること
ができる。例えば、帯状ゴムの巻き付けピッチ及び移動
量から関連付けられたタイヤゴム層の厚さに関するデー
タなどがデータベースとして参照できる。
【0014】本発明に係る空気入りタイヤの製造方法に
おいて、タイヤゴム層には、トレッド、サイドウォー
ル、インナーライナー、他のタイヤ成型部材が含まれ
る。また、タイヤゴム層の形成は、タイヤゴム層の全部
の形成であっても一部の形成でもよい。また、本発明に
係る空気入りタイヤの製造方法により製造された空気入
りタイヤも特許請求の範囲に含まれる。
【0015】なお、本発明に係るタイヤゴム層プロファ
イルの予測方法及び巻き付け指示データの決定方法、本
発明に係るタイヤゴム層プロファイルの予測方法又は巻
き付け指示データの決定方法を実行可能なプログラムも
特許請求の範囲に含まれる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。まず、巻き付け指示データの決定方法に
ついて説明する。図2は本発明に係る巻き付け指示デー
タの決定方法のフロー図である。なお、本発明に係る方
法は、コンピュータに実行させることより実施でき、使
用されるコンピュータは特に限定されない。
【0017】ステップ100では、所望するタイヤゴム
層プロファイルを入力する。該プロファイルは、幅方向
断面の複数の代表点におけるタイヤゴム層の厚さにより
決められる。例えば、図3に示す所望タイヤゴム層プロ
ファイル入力画面200において、代表点入力欄20
1、202に、各代表点の幅方向座標を指定し、該代表
点のプロファイルの厚さを入力する方法をとることがで
きる。同欄において、左端、右端は厚さがゼロになる所
望タイヤゴム層プロファイルの両端の位置である。セン
ター厚さ入力欄203に所望タイヤゴム層プロファイル
の中心における厚さを入力することで、所望タイヤゴム
層プロファイルの入力が完了する。
【0018】入力された所望タイヤゴム層プロファイル
は、所望タイヤゴム層プロファイル表示画面204にグ
ラフ表示され、確認することができる。グラフのスケー
ルは、スケール変更ボタン208により変更でき、グラ
フ消去ボタン210で消去でき、グラフ表示ボタン20
9で表示できる。
【0019】入力された所望タイヤゴム層プロファイル
は、工程番号入力欄205に工程番号を入力し管理する
ことができ、所望タイヤゴム層プロファイル管理ボタン
207により、保存、読出、削除が可能である。左右対
称なプロファイルである場合、コピーボタン206よ
り、左側データを右側データにコピーできる。テキスト
消去ボタン211に入力したデータを消去することも可
能である。
【0020】ステップ110では、初期巻き付け指示デ
ータが入力される。初期巻き付け指示データの入力項目
は、実際に制御装置に入力する巻き付け指示データと同
じ入力項目で、巻き付け区間、巻き付けピッチ、ドラム
回転速度、平行巻き付け角度、巻き付け速度、巻き付け
方向が含まれる。また、帯状ゴムの断面形状及び寸法も
同時に入力される。
【0021】初期巻き付け指示データの入力は、図4に
示す巻き付け指示データ入力画面220上で行われる。
帯状ゴム形状入力欄221には、帯状ゴムの断面形状及
び寸法が入力される。帯状ゴムの断面形状には、長方
形、二等辺三角形、楕円などがあり、長方形であれば断
面縦横の長さを、二等辺三角形であれば底辺及び高さ
を、楕円であれば短軸長及び長軸長を、それぞれ入力す
る。
【0022】ドラム回転速度入力欄222には、ドラム
回転速度を入力する。機械原点絶対位置入力欄223に
は、タイヤゴム層プロファイルの中心に対する巻き付け
装置座標系での位置が入力される。したがって、後述す
る巻き付け区間は巻き付け装置座標系で入力される。
【0023】通常、帯状ゴムの巻き付けは、ドラムを一
定速度で回転させ、指定された区間を回転軸方向に一定
の巻き付けピッチで帯状ゴムを移動させることにより行
われる。また、一時的に巻き付け速度を変化させたり、
一定の角度だけ帯状ゴムを移動せずに巻き付けたりする
(平行巻き付け)必要もある。したがって、各区間の指
示は巻き付け区間で指示され、各巻き付け区間の巻き付
け位置の指示は、巻き付けピッチ、平行巻き付け角度、
巻き付け速度で指示される。これらの指示は、巻き付け
区間入力欄224、巻き付けピッチ入力欄225、平行
巻き付け角度入力欄226、巻き付け速度入力欄227
に入力される。
【0024】例えば、n回目巻き付け区間では、n回目
巻き付けピッチで指定された一定の巻き付けピッチ(帯
状ゴムの回転軸方向移動速度)で帯状ゴムが巻き付けら
れる。n回目平行巻き付け角度がゼロでなければ、当該
巻き付けの最後の指定された角度だけ帯状ゴムが移動せ
ずに巻き付けられる。また、ドラム回転速度入力欄22
2に入力したドラム回転速度にn回目巻き付け速度で指
定された比率を乗じた速度でドラムが回転する。なお、
n回目巻き付け区間とは、巻き付け区間入力欄224で
(n−1)回目からn回目までの区間であり(n=0の
ときはスタートとする。)、通常、各区間の巻き付けは
連続して行われる。
【0025】また、巻き付け方向の指定もできる。スト
リップビルド工法においては、ドラムの回転軸方向の一
端から他端に巻き付ける方法、中央から一端に向かって
巻き付け、折り返した後他端に向かって巻き付け、更に
もう一度折り返して中央で巻き付けを終了する方法など
があるので、巻き付け方向設定欄228で指定する。
【0026】入力した初期巻き付け指示データは、工程
番号入力欄229に工程番号を入力し、巻き付け指示デ
ータ管理ボタン230により、保存、読出、削除が可能
である。
【0027】ステップ120では、形成されるであろう
予測タイヤゴム層プロファイルの予測が行われる。タイ
ヤゴム層のある幅方向断面に注目すると、初期巻き付け
指示データから、1回転ごとに巻き付け位置が計算でき
る。帯状ゴムは伸びにより変形しないと仮定すると、所
定の巻き付け位置に所定の断面形状の帯状ゴムが積層さ
れて、タイヤゴム層が形成されると考えられる。したが
って、タイヤゴム層のある幅方向の位置には何回目巻き
付けが行われ、何mmの帯状ゴムが積層されるかを求め
ることにより、当該位置におけるタイヤゴム層の厚さが
計算できる。このような計算をタイヤ幅方向断面にわた
って行えば、タイヤゴム層プロファイルを求めることが
できる。
【0028】巻き付け向き(帯状ゴムが回転軸方向に移
動する向き)が変化する場合は、一つの向きごとにプロ
ファイルを計算して、重ね合わせることにより全体のプ
ロファイルを計算すれば、最終的に形成される予測タイ
ヤゴム層プロファイルを計算することができる。
【0029】実際には、巻き付けに伴い帯状ゴムが伸び
たり、先に巻き付けられた帯状ゴムが後から巻き付けら
れた帯状ゴムに圧縮されたりするので、帯状ゴムの断面
形状は変形することがある。かかる場合、過去の試作に
おいて、いかなる巻き付け指示データからいかなるタイ
ヤゴム層プロファイルが形成されたかを記録されている
プロファイル予測データベースを参照して、プロファイ
ルを予測することができる。
【0030】例えば、帯状ゴムの巻き付けピッチ及び移
動量から関連付けられたタイヤゴム層の厚さに関するデ
ータなどがデータベースとして参照できる。具体的に、
図5に示すように、横軸を帯状ゴムの移動量、縦軸を巻
き付け開始から帯状ゴムの移動量に応じて形成されるタ
イヤゴム層の厚さとして、巻き付けピッチごとに表した
グラフをデータベースとすることが可能である。したが
って、移動量に応じて、何mmのタイヤゴム層が形成さ
れるかを知ることができ、その結果から形成されるタイ
ヤゴム層の厚さを予測することができる。なお、図5の
グラフにおいて、何mm/回転とあるのは、巻き付けピ
ッチを示している。
【0031】次に、ステップ140において、予測タイ
ヤゴム層プロファイルと所望タイヤゴム層プロファイル
との比較が行われる。比較は、代表点における両プロフ
ァイルの差の2乗和など、様々な比較基準が採用でき
る。
【0032】比較の結果、許容される範囲であれば、ス
テップ160に進み、予測タイヤゴム層プロファイルを
表示して終了する。許容される範囲でなければ、ステッ
プ150に進み、巻き付け指示データの修正が行われ
る。
【0033】巻き付け指示データの修正は、比較結果に
基づいて行われる。例えば、タイヤゴム層プロファイル
の差が大きい箇所の巻き付け指示データを修正し、新た
な巻き付け指示データとすることができる。例えば、予
測タイヤゴム層プロファイルが所望タイヤゴム層プロフ
ァイルに対して大きい箇所に対しては、当該箇所におけ
る巻き付けピッチを疎にすることにより予測タイヤゴム
層プロファイルが小さくなり、逆の場合は、巻き付けピ
ッチを密にすることにより予測タイヤゴム層プロファイ
ルを大きくなるので、予測タイヤゴム層プロファイルが
所望タイヤゴム層プロファイルにより近づけることがで
きる。
【0034】もちろん、巻き付け指示データの修正に際
して、前述のプロファイル予測データベースを参照する
ことも可能である。各巻き付けピッチにおける、所定の
移動量に対するタイヤゴム層の厚さを知ることができる
ので、所望するタイヤゴム層の厚さを達成する巻き付け
ピッチを得ることができる。
【0035】また、更に、ステップ120の予測プロフ
ァイルの算出、ステップ140のプロファイルの比較、
ステップ150の巻き付け指示データの修正を繰り返す
ことにより、より最適な巻き付け指示データを得ること
ができる。
【0036】最終的に得られた巻き付け指示データによ
る予測タイヤゴム層プロファイルは、ステップ160に
おいて、図6に示す予測タイヤゴム層プロファイル出力
画面240に表示し、確認することが可能である。
【0037】例えば、プロファイル表示欄241には、
所望タイヤゴム層プロファイル242、予測タイヤゴム
層プロファイル243が表示されている。巻き付け向き
ごとに形成された予測タイヤゴム層プロファイル244
〜246も表示でき、各巻き付け区間(トラバース位
置)表示247も可能である。これらのグラフの描画・
消去は、グラフ制御ボタン250で行うことができる。
【0038】したがって、設計者が、所望タイヤゴム層
プロファイル242、予測タイヤゴム層プロファイル2
43などを比較することにより、どの巻き付け指示デー
タを修正すべきかを判断し、巻き付け指示データを修正
することができる。
【0039】また、巻き付け指示データの決定方法にお
けるステップの一部をタイヤゴム層プロファイルの予測
方法とすることも可能である。図7は、タイヤゴム層プ
ロファイルの予測方法のフロー図である。ステップ10
0、110、120、160は巻き付け指示データの決
定方法におけるステップと同一であり、単独でタイヤゴ
ム層プロファイルの予測方法として使用できる。
【0040】以上述べた方法により決定された巻き付け
指示データに基づいて、タイヤゴム層が形成され、加硫
成型され空気入りタイヤが製造される。すなわち、図1
において、まず、決定された巻き付け指示データがスト
リップビルド工法の巻き付け装置1の制御装置10に入
力される。入力方法は、手動入力でもコンピュータによ
る入力でも構わない。
【0041】次に、制御装置10は、巻き付け指示デー
タから巻き付け制御データを算出する。巻き付け制御デ
ータは、ドラム2の回転(R方向)を行う駆動装置6及
び押し出し機5の回転軸方向(T方向)の移動を行う駆
動装置7に送られ、ドラム2の回転や相対位置が制御さ
れる。その結果、帯状ゴム4がドラム2に装着されたタ
イヤ3上に巻き付けけられ、所望のプロファイルを有す
るタイヤゴム層が形成される。なお、押し出し機5を移
動する代わりに、ドラム2を回転軸方向Tに移動するこ
とにより帯状ゴム4のドラム上の巻き付け位置を移動さ
せてもよい。
【0042】本発明において、タイヤゴム層には、トレ
ッド、サイドウォール、インナーライナー、他のタイヤ
成型部材も含まれる。したがって、これらのタイヤ成型
部材のうち1つ又は複数のタイヤ成型部材を本発明に係
る製造方法により、形成することができる。また、タイ
ヤゴム層の形成はタイヤゴム層の全部であってもタイヤ
ゴム層の一部であってもよく、例えば、トレッドの一部
を従来の方法で形成し、残りを本発明に係る方法により
形成してもよい。そして、加硫成型し、空気入りタイヤ
が製造される。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の空気入
りタイヤの製造方法によると、実際にタイヤを試作する
ことなく、所望のタイヤゴム層プロファイルから巻き付
け指示データを決定することができるので、試作のコス
ト及び時間を大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストリップビルド工法に使用される巻き付け装
置を示す概略図で、(a)は平面図、(b)は側面図で
ある。
【図2】本発明に係る巻き付け指示データの決定方法の
フロー図である。
【図3】所望タイヤゴム層プロファイルを入力する画面
の一例を示す図である。
【図4】巻き付け指示データを入力する画面の一例を示
す図である。
【図5】巻き付けゴムの巻き付けピッチ及び移動量とタ
イヤゴム層厚さとの関係を示す図である。
【図6】予測タイヤゴム層プロファイルを出力する画面
の一例を示す図である。
【図7】本発明に係るタイヤゴム層プロファイルの予測
方法のフロー図である。
【符号の説明】
1 巻き付け装置 2 ドラム 3 タイヤ 4 帯状ゴム 5 押し出し機 6、7 駆動装置 8 押さえローラ 10 制御装置 200 所望タイヤゴム層プロファイル入力画面 220 初期巻き付け指示データ入力画面 240 予測タイヤゴム層プロファイル出力画面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付けるス
    トリップビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、加硫
    成型する空気入りタイヤの製造方法において、 制御装置に入力された巻き付け指示データに基づいて、
    制御装置が巻き付け制御データを算出し、該巻き付け制
    御データに基づいて、少なくともドラムの回転及びドラ
    ム上の巻き付け位置が制御され、前記巻き付け指示デー
    タが所望タイヤゴム層プロファイルに基づいて決定され
    た巻き付け指示データである空気入りタイヤの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付けるス
    トリップビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、加硫
    成型する空気入りタイヤの製造方法において、制御装置
    に入力された巻き付け指示データに基づいて、制御装置
    が巻き付け制御データを算出し、該巻き付け制御データ
    に基づいて、少なくともドラムの回転及びドラム上の巻
    き付け位置が制御され、 前記巻き付け指示データが、 所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップと、 初期巻き付け指示データを入力するステップと、 前記初期巻き付け指示データに基づき、形成される予測
    タイヤゴム層プロファイルを求めるステップと、 予測タイヤゴム層プロファイルと所望タイヤゴム層プロ
    ファイルとの比較結果を求めるステップと、 該比較結果に基づいて、前記初期巻き付け指示データを
    修正し、巻き付け指示データを決定するステップと、を
    有する巻き付け指示データの決定方法により決定された
    巻き付け指示データである空気入りタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付けるス
    トリップビルド工法によりタイヤゴム層を形成し、加硫
    成型する空気入りタイヤの製造方法において、 制御装置に入力された巻き付け指示データに基づいて、
    制御装置が巻き付け制御データを算出し、該巻き付け制
    御データに基づいて、少なくともドラムの回転及びドラ
    ム上の巻き付け位置が制御され、 前記巻き付け指示データが、 所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップと、 初期巻き付け指示データを入力するステップと、 前記初期巻き付け指示データとプロファイル予測データ
    ベースに基づき、形成が予測される予測タイヤゴム層プ
    ロファイルを求めるステップと、 予測タイヤゴム層プロファイルと所望タイヤゴム層プロ
    ファイルとを比較結果を求めるステップと、 該比較結果に基づいて、前記初期巻き付け指示データを
    修正し、巻き付け指示データを決定するステップと、 を有する巻き付け指示データの決定方法により決定され
    た巻き付け指示データである空気入りタイヤの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記プロファイル予測データベースに
    は、少なくとも帯状ゴムの巻き付けピッチ及び移動量か
    ら関連付けられたタイヤゴム層の厚さに関するデータが
    含まれる請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 タイヤゴム層が、トレッド、サイドウォ
    ール、インナーライナーのいずれか、またはそれらの一
    部である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタ
    イヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の空気
    入りタイヤの製造方法により製造された空気入りタイ
    ヤ。
  7. 【請求項7】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付け、タ
    イヤゴム層を形成するストリップビルド工法において、 当該工法が、制御装置に入力された巻き付け指示データ
    に基づいて、制御装置が巻き付け制御データを算出し、
    該巻き付け制御データに基づいて、少なくともドラムの
    回転及びドラム上の巻き付け位置が制御される工法であ
    り、 所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップと、 初期巻き付け指示データを入力するステップと、 前記初期巻き付け指示データに基づき、形成が予測され
    る予測タイヤゴム層プロファイルを求めるステップと、 予測タイヤゴム層プロファイルを表示するステップと、
    を有するタイヤゴム層プロファイルの予測方法。
  8. 【請求項8】 ドラムを用いて帯状ゴムを巻き付け、タ
    イヤゴム層を形成するストリップビルド工法において、 当該工法が、制御装置に入力された巻き付け指示データ
    に基づいて、制御装置が巻き付け制御データを算出し、
    該巻き付け制御データに基づいて、少なくともドラムの
    回転及びドラム上の巻き付け位置が制御される工法であ
    り、 所望タイヤゴム層プロファイルを入力するステップと、 初期巻き付け指示データを入力するステップと、 前記初期巻き付け指示データとプロファイル予測データ
    ベースに基づき、形成が予測される予測タイヤゴム層プ
    ロファイルを求めるステップと、 予測タイヤゴム層プロファイルを表示するステップと、
    を有するタイヤゴム層プロファイルの予測方法。
  9. 【請求項9】 前記プロファイル予測データベースに
    は、少なくとも帯状ゴムの巻き付けピッチ及び移動量か
    ら関連付けられたタイヤゴム層の厚さに関するデータが
    含まれる請求項8に記載のタイヤゴム層プロファイルの
    予測方法。
  10. 【請求項10】 タイヤゴム層が、トレッド、サイドウ
    ォール、インナーライナーのいずれか、またはそれらの
    一部である請求項7乃至9のいずれかに記載のタイヤゴ
    ム層プロファイルの予測方法。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれかに記載の
    予測方法により予測された予測タイヤゴム層プロファイ
    ルと所望タイヤゴム層プロファイルとの比較結果を求め
    るステップと、 該比較結果に基づいて、前記初期巻き付け指示データを
    修正し、巻き付け指示データを決定するステップと、を
    有する巻き付け指示データの決定方法。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至11に記載のタイヤゴム
    層プロファイルの予測方法又は巻き付け指示データの決
    定方法を実行可能なプログラム。
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