JP2002254531A - ストリップゴム部材の送りピッチ算出方法、これを用いたタイヤ構成部材の作製方法およびプログラム - Google Patents

ストリップゴム部材の送りピッチ算出方法、これを用いたタイヤ構成部材の作製方法およびプログラム

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JP2002254531A
JP2002254531A JP2001057827A JP2001057827A JP2002254531A JP 2002254531 A JP2002254531 A JP 2002254531A JP 2001057827 A JP2001057827 A JP 2001057827A JP 2001057827 A JP2001057827 A JP 2001057827A JP 2002254531 A JP2002254531 A JP 2002254531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺状のストリップゴム部材をドラム支持装置
のドラム上で部分的に重ねつつ巻き回して所定の断面形
状を有するタイヤ構成部材を成形する際のストリップゴ
ム部材の送りピッチを自動的に求め、さらに、最適に送
りピッチを算出するストリップゴム部材の送りピッチ算
出方法、これを用いたタイヤ構成部材の作製方法および
プログラムを提供する。 【解決手段】ストリップゴム部材Gの巻き回しによって
できる、ストリップゴム部材Gのドラム周方向に沿った
平均周状厚みtn を計算して求め、この平均周状厚みt
n を合計加算して得られる合計加算厚みの分布形状が、
タイヤ構成部材の断面形状に略等しくなるように送りピ
ッチを求める(ステップ104〜114)。特に、遺伝
的アルゴリズムを用いた最適送りピッチ算出工程を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状のストリッ
プゴム部材をドラム支持装置のドラム周上で部分的に重
ねつつ巻き回して所定の断面形状を有するタイヤ構成部
材を成形する際の、ストリップゴム部材の送りピッチを
自動的に算出し、さらに、最適に算出するストリップゴ
ム部材の送りピッチ算出方法、これを用いたタイヤ構成
部材の作製方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、空気入りタイヤは、ドラム支持装
置のドラム表面上にカーカス部材やビード部材等を配置
し、さらに、この上層にサイドゴム部材やトレッドゴム
部材等の所定の断面形状を成したゴム部材を巻き付け貼
り合わせることによって、加硫前の生タイヤを成形して
いる。
【0003】一方、このような所定の断面形状を有する
ゴム部材からなるタイヤ構成部材を、長尺状のストリッ
プゴム部材をドラム支持装置のドラム周上で部分的に重
ねつつスパイラル状に巻き回すことによって、成形する
タイヤストリップワインディング工法が提案されてい
る。従来のタイヤ構成部材の製造方法は、ゴム部材から
なるタイヤ構成部材を、所定の開口形状を持った開口部
を有する押出機の金型からゴム部材を押し出すことによ
って作製する方法であり、タイヤ構成部材の断面形状が
変わる度に煩雑な金型を作製する必要があるのに対し、
上記ストリップワインディング工法は、所望の断面形状
を持つタイヤ構成部材を、ドラム支持装置の上で直接成
形して生タイヤを作製することができるため、工数やコ
ストの面で大きな低減が期待されている。
【0004】このようなストリップワインディング工法
では、長尺状のストリップゴム部材を部分的に重ねつつ
スパイラル状に巻き回してタイヤ構成部材を成形するた
め、タイヤ構成部材の断面の目標形状からずれないよう
に正確に成形することが必要である。従って、長尺状の
ストリップゴム部材を部分的に重ねつつスパイラル状に
巻き回すストリップゴム部材の送りピッチを、目標形状
とするタイヤ構成部材の断面の設計形状に一致するよう
に設定することが重要な課題となっている。特に、スト
リップゴム部材を巻き回して作られるタイヤ構成部材の
断面形状の設計形状に対する誤差の程度が、タイヤ性能
の良し悪し、例えば、車両に装着した際に発生するタイ
ヤの振動成分(ユニフォーミティ成分)の大小に大きな
影響を与える。従って、長尺状のストリップゴム部材の
送りピッチをどのように設定するかが、タイヤ性能の良
し悪しを決定する一要因にもなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ストリ
ップワインディング工法では、特開昭61−13003
0号公報に記載されているように、ドラム支持装置上で
ストリップゴムを巻き回しつつ、巻き厚センサー等を用
いてタイヤ構成部材の厚みを測定してタイヤ構成部材を
成形し、定められた厚みになるとドラム支持装置のドラ
ム軸方向にストリップゴム部材を送っていた。また、こ
のストリップゴム部材をドラム上に巻き付ける周回毎の
送りピッチを予め設定する場合、この送りピッチの設定
は作業者の技能や経験に頼って手作業で行われており、
成形されるタイヤ構成部材の断面形状は、粗荒な断面形
状となる場合が多かった。そのため、目標形状に近い送
りピッチを設定するには多くの試行錯誤の時間を必要と
し、たとえ比較的正確に目標形状に近くなるように送り
ピッチを設定できたとしても、この送りピッチが最適な
送りピッチとなっているかどうかについても判断するこ
とができないといった問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記問題点を解決すべ
く、長尺状のストリップゴム部材をドラム支持装置のド
ラム周上で部分的に重ねつつ巻き回してタイヤ構成部材
を成形する際のストリップゴム部材の送りピッチを自動
的に算出し、さらには、ストリップゴム部材を巻き回し
て得られる断面形状の、設計形状に対する誤差が最も小
さくなる最適な送りピッチに調整するストリップゴム部
材の送りピッチ算出方法、およびこれを用いたタイヤ構
成部材の作製方法および上記送りピッチを算出するコン
ピュータが実行可能なプログラムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、長尺状のストリップゴム部材をドラム支
持装置のドラム幅方向に沿って少なくとも部分的に重ね
つつドラム周上で巻き回して所定の断面形状を有するタ
イヤ構成部材を作製する際の、前記ドラム支持装置のド
ラム幅方向に沿ったストリップゴム部材の送りピッチを
算出する方法であって、前記送りピッチは、ストリップ
ゴム部材の巻き回しによって得られる、ストリップゴム
部材のドラム周方向に沿った平均周状厚みに基づいて算
出されることを特徴とするストリップゴム部材の送りピ
ッチ算出方法を提供するものである。
【0008】ここで、上記ストリップゴム部材の送りピ
ッチ算出方法は、前記送りピッチが、ストリップゴム部
材の巻き回し開始端から、ストリップゴム部材を巻き回
す周回毎に算出される送りピッチ算出工程を有するのが
好ましく、前記送りピッチ算出工程は、ストリップゴム
部材を巻き回す周回の順番に送りピッチを順次算出する
のが好ましい。また、前記送りピッチ算出工程は、算出
すべき送りピッチの巻き回し周回後のストリップゴム部
材の断面内の、前記ドラム幅方向における巻き回し開始
側の端点位置において、前記算出すべき送りピッチの算
出前に既に算出された送りピッチから求まる平均周状厚
みの累積加算厚みにストリップゴム部材の厚みを加算す
ることによって得られる新たな厚みが、前記端点位置に
対応した前記タイヤ構成部材の対応位置における断面の
厚みに略等しくなるように、前記算出すべき送りピッチ
を算出するのが好ましい。その際、前記送りピッチ算出
工程で前記累積加算厚みに加算するストリップゴム部材
の厚みが、ストリップゴム部材の断面積および横幅と同
じ断面積および横幅を持つ等価矩形断面形状の厚みであ
るのがよい。
【0009】また、上記ストリップゴム部材の送りピッ
チ算出方法は、前記送りピッチ算出工程で算出された送
りピッチの各々を調整する第1の送りピッチ調整工程を
有し、この第1の送りピッチ調整工程は、調整すべき送
りピッチを除き送りピッチの値をそのまま保持するとと
もに、前記調整すべき送りピッチの値を所定の範囲内で
変化させることによって得られる合計加算厚みが、前記
調整すべき送りピッチの巻き回し周回後のストリップゴ
ム部材の断面内の、前記ドラム幅方向における巻き回し
開始側の端点位置において、この端点位置に対応した前
記タイヤ構成部材の対応位置における断面の厚みに略等
しくなるように、前記調整すべき送りピッチを調整する
のが好ましい。
【0010】さらに、上記ストリップゴム部材の送りピ
ッチ算出方法は、前記第1の送りピッチ調整工程で調整
された送りピッチの各々を調整する第2の送りピッチ調
整工程を有し、この第2の送りピッチ調整工程は、前記
第1の送りピッチ調整工程で調整された送りピッチを、
調整すべき送りピッチを除き送りピッチの値をそのまま
保持するとともに、前記調整すべき送りピッチの値を所
定の範囲内で変化させることによって得られる平均周状
厚みの合計加算厚みの分布形状を、前記タイヤ構成部材
の断面形状に略等しくするように、前記調整すべき送り
ピッチを調整するのが好ましい。その際、前記第2の送
りピッチ調整工程は、ストリップゴム部材を巻き回す周
回の順番に、あるいは周回の順番と逆の順番に、送りピ
ッチを順次調整するのが好ましい。
【0011】さらに、上記ストリップゴム部材の送りピ
ッチ算出方法は、前記第2の送りピッチ調整工程で調整
された送りピッチの各々を、前記第2の送りピッチ調整
工程で調整される送りピッチの調整の順番と逆の順番に
調整する第3の送りピッチ調整工程を有し、この第3の
送りピッチ調整工程は、前記第2の送りピッチ調整工程
で調整された送りピッチを、調整すべき送りピッチを除
き送りピッチの値をそのまま保持するとともに、調整す
べき送りピッチの値を所定の範囲内で変化させることに
よって得られる合計加算厚みの分布形状を、前記タイヤ
構成部材の断面形状に略等しくするように、送りピッチ
を調整するのが好ましい。
【0012】また、前記第2の送りピッチ調整工程およ
び前記第3の送りピッチ調整工程の少なくとも一方は、
前記合計加算厚みの分布形状の、前記タイヤ構成部材の
断面形状に対する最大誤差、および、前記合計加算厚み
の分布形状の、前記タイヤ構成部材の断面形状に対する
平均誤差、および、前記最大誤差と前記平均誤差との加
重平均、の内の一つを用いて前記調整すべき送りピッチ
の調整を行うのが好ましい。
【0013】さらに、上記ストリップゴム部材の送りピ
ッチ算出方法は、前記送りピッチ算出工程を少なくとも
経て得られた複数の送りピッチからなる送りピッチ群を
用いて複数組の送りピッチ群を生成し、これらの送りピ
ッチ群を解集合として初期設定する初期解集合設定工程
と、送りピッチ群の送りピッチから得られる平均周状厚
みを合計加算することによって得られる合計加算厚みの
分布形状の、前記タイヤ構成部材の断面形状に対する誤
差をフィットネス関数として設定するフィットネス関数
設定工程と、送りピッチ群の解集合から、前記フィット
ネス関数に基づいて、送りピッチ群の対を複数組設定す
る対設定工程と、この設定された送りピッチ群の対の各
々が有する送りピッチ情報の一部を所定の確率でお互い
に交叉させる交叉工程と、この交叉工程で交叉して得ら
れた送りピッチ情報の一部を所定の確率で変更する変更
工程と、前記交叉工程前の送りピッチ群の解集合を、前
記変更工程を経て得られた送りピッチ群に置き換える置
き換え工程とを備え、この置き換え工程で得られた解集
合のすべての送りピッチ群に対して前記フィットネス関
数を適用して得られる前記フィットネス関数の値の最小
値が所定の値以下になるまで、前記対設定工程、前記交
叉工程、前記変更工程および前記置き換え工程を繰り返
すことによって、最適な送りピッチ群を算出する最適送
りピッチ算出工程を有するのが好ましい。
【0014】その際、前記対設定工程は、前記解集合か
らランダムに選択された2つの送りピッチ群の内、前記
フィットネス関数の値が小さい方の送りピッチ群を、送
りピッチ群の対の一方とし、さらに、前記解集合から新
たにランダムに選択された2つの送りピッチ群の内、前
記フィットネス関数の値が小さい方の送りピッチ群を送
りピッチ群の対の他方とするのが好ましく、前記フィッ
トネス関数は、前記合計加算厚みの分布形状の、タイヤ
構成部材の断面形状に対する最大誤差、あるいは、前記
合計加算厚みの分布形状の、タイヤ構成部材の断面形状
に対する平均誤差と前記最大誤差との加重平均であるの
が好ましい。
【0015】上記ストリップゴム部材の送りピッチ算出
方法は、少なくとも長尺状のストリップゴム部材を複数
本用いてドラム周上で巻き回す送りピッチを、ストリッ
プゴム部材毎に算出してもよい。この場合、タイヤ構成
部材の断面形状を2分割した各々の分割断面形状に対し
てストリップゴム部材の送りピッチを算出する際、前記
分割断面形状の各々に対して設定される送りピッチから
作られる各々の前記合計加算厚みの分布形状を1つにま
とめた分布形状の、タイヤ構成部材の断面形状に対する
最大誤差が最小になるように、分割位置が設定されても
よく、あるいは、前記分割断面形状の各々に対して設定
される、ストリップゴム部材の巻き回しの順番に対する
送りピッチが、高次多項式で最適に近似されるように分
割位置が設定されてもよい。
【0016】また、本発明は、上記ストリップゴム部材
の送りピッチ算出方法を用いて算出された送りピッチを
用いて、タイヤ構成部材を作製することを特徴とするタ
イヤ構成部材の作製方法を提供するものである。
【0017】さらに、本発明は、長尺状のストリップゴ
ム部材をドラム支持装置上で少なくとも部分的に重ねつ
つドラム周上で巻き回して所定の断面形状を有するタイ
ヤ構成部材を作製する際の、前記ドラム支持装置のドラ
ム幅方向に沿ったストリップゴム部材の送りピッチを求
める方法をコンピュータに実行させるプログラムであっ
て、前記送りピッチを、前記ストリップゴム部材のドラ
ム周方向に沿った平均周状厚みに基づいて、コンピュー
タの演算手段を用いて算出させることを特徴とするプロ
グラムを提供するものである。
【0018】ここで、上記プログラムは、前記ストリッ
プゴム部材を巻き回す周回毎に、前記演算手段を用いて
前記送りピッチを求める手順と、この求められた複数の
送りピッチからなる送りピッチ群を用いて複数組の送り
ピッチ群を生成し、これらの送りピッチ群を解集合とし
て初期設定し、この解集合をコンピュータの記憶手段に
記録させる初期解集合設定手順と、送りピッチ群の送り
ピッチから得られる平均周状厚みを合計加算することに
よって得られる合計加算厚みの分布形状の、前記タイヤ
構成部材の断面形状に対する誤差をフィットネス関数と
して設定するフィットネス関数設定手順と、前記送りピ
ッチ群の解集合から、前記フィットネス関数に基づい
て、送りピッチ群の対を複数組設定し、この複数組の対
を前記記憶手段に記録させる対設定手順と、この設定さ
れた送りピッチ群の対の各々が有する送りピッチ情報の
一部を、コンピュータの乱数発生手段を用いて、所定の
確率でお互いに交叉させる交叉手順と、この交叉手順で
交叉して得られた送りピッチ情報の一部を、前記乱数発
生手段を用いて、所定の確率で変更する変更手順と、前
記交叉手順が実行される前の送りピッチ群の解集合を、
前記変更手順を経て得られた送りピッチ群に置き換え、
この置き換えた解集合を前記記憶手段に記録させる置き
換え手順とを有し、この置き換え手順で得られた送りピ
ッチ群の解集合に対して前記フィットネス関数を適用し
て得られる前記フィットネス関数の値の最小値が所定の
値以下になるまで、前記対設定手順、前記交叉手順、前
記変更手順および前記置き換え手順を繰り返すことによ
って、最適な送りピッチ群を算出するプログラムである
のが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のストリップゴム部
材の送りピッチ算出方法およびこれを用いたタイヤ構成
部材の作製方法およびプログラムについて、添付の図面
に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0020】図1(a)は、本発明のストリップゴム部
材の送りピッチ算出方法を用いたタイヤ構成部材の作製
方法を説明する説明図である。タイヤ構成部材、例えば
サイドゴム部材やトレッドゴム部材は、長尺状のストリ
ップゴム部材Gを少なくとも部分的に重ねつつドラム周
上で巻き回して作製される。すなわち、カーカス部材や
ビード部材等をドラム支持装置10のドラム表面12に
巻き付けて得られるタイヤ中間組立体14の上から、ス
トリップゴム部材Gを少なくとも部分的に重ねつつ、ド
ラム支持装置10のドラム周上に巻き回し、図1(b)
に示す様に、ストリップゴム部材Gの輪郭形状が目標形
状16に略一致するようにタイヤ構成部材は成形され
る。ここで、ストリップゴム部材Gの巻き回しは、少な
くとも1部分が重なっており、一方向に巻かれる。勿
論、タイヤ構成部材の断面形状に応じて、ストリップゴ
ム部材Gは、1つ前の巻き回しのストリップゴム部材G
の全体とドラム幅方向で重なってもよい。
【0021】ここで、ストリップゴム部材Gの断面形状
18は、図1(c)に示す様に、矩形形状の上両端部が
切り欠かれた形状となっており(図1(a),(b)や
図2のストリップゴム部材Gは簡略化のために矩形断面
形状のストリップゴム部材として表している)、このス
トリップゴム部材Gをドラム支持装置10のドラム幅方
向(x方向)に沿って巻き回す送りピッチPn (n=
1,2,・・・N)が、巻き回し毎に設定されている。
すなわち、図1(a)に示す様に、ストリップゴム部材
Gをスパイラル状にx方向に巻き回していく場合、スト
リップゴム部材Gの巻き回し開始端から360度ずつ巻
き回す周回毎(n=1,2,・・・N)にストリップゴ
ム部材Gのx方向への送り量であるn巻目の送りピッチ
n (n=1,2,・・・N)が設定されている。従っ
て、ドラム表面12に沿って巻き付けられたストリップ
ゴム部材Gを展開した図2上で説明すると、ストリップ
ゴム部材Gの巻き回しの傾斜角は、目標形状16に応じ
て変化する。すなわち、目標形状16の厚い部分は、重
ね合わせ部分を大きくするために送りピッチPn の値は
小さくなり、薄い部分は、重ね合わせ部分を小さくする
ために送りピッチPnの値は大きくなる。また、図1
(d)に示す様に、ストリップゴム部材Gの断面形状1
8は、送りピッチPn の算出の際、必要に応じて断面形
状18の断面積と横幅Bと同じ断面積と横幅を持つ等価
矩形形状19として取り扱われる。
【0022】このような送りピッチPn は、図3に示す
様な、本発明のストリップゴム部材の送りピッチ算出方
法を実施する送りピッチ設定装置20によって、最適送
りピッチ群(P1 ,P2 ,・・・,PN )の要素として
算出される。送りピッチ算出装置20は、入力設定部2
2、平均周状厚み算出部24、送りピッチ算出部26、
第1送りピッチ調整部28、第2送りピッチ調整部3
0、第3送りピッチ調整部32、最適送りピッチ算出部
34、分割位置算出部36、およびメモリ部38を有
し、その他、各種画面を表示するディスプレイやこれら
の各部位を制御する制御部等を有して構成される。この
ような送りピッチ算出装置20は、プログラムを実行す
ることで上記各部位の機能を実行するコンピュータによ
って構成される。
【0023】入力設定部22は、ストリップゴム部材G
の断面形状18を、図1(c)中のストリップゴム部材
Gの断面形状18のパラメータA’,B’,C’および
D’や、実際に巻かれる際のストリップゴム部材Gの断
面形状を求める際に必要とする引張り率qが作業者から
入力され、また、タイヤ構成部材の断面の目標形状が入
力され、また、後述する様なタイヤ構成部材を1本のス
トリップゴム部材Gで成形するか、2本のストリップゴ
ム部材Gでタイヤ構成部材の断面形状を成形するかとい
った1筆の選択や2筆の選択、さらには、後述する最適
送りピッチ群の算出に用いられる各種パラメータが入力
され、送りピッチ設定装置20における各種パラメータ
を設定する部位である。
【0024】入力された断面形状18のパラメータ
A’,B’,C’およびD’は、引張り率qから、下記
式(1)〜(4)によって、実際に巻かれる際の断面形
状のパラメータA,B,CおよびDに修正される。 A = A’/ (q)^(1/2) (1) B = B’/ (q)^(1/2) (2) C = C’/ (q)^(1/2) (3) D = D’/ (q)^(1/2) (4) 修正されたパラメータA、B、C、及びDは、平均周状
厚み算出部24に送られる。また、作業者から入力され
るタイヤ構成部材の断面の目標形状は、ドラム幅方向
(x方向)における所定間隔毎の厚みの数値データがメ
モリ部38に送られて記憶される。なお、タイヤ構成部
材の断面の目標形状は、ドラム幅方向における所定間隔
の厚みの数値データが目標形状の識別符号とともに記憶
されており、この識別符号を入力することで目標形状を
設定してもよいし、目標形状を表すドラム幅方向におけ
る所定間隔の厚みの数値データを直接入力してもよい。
また、1筆の選択や2筆の選択の指示に応じて、例え
ば、2筆が選択された場合は、その指示が分割位置算出
部36に送られる。1筆が選択された場合、その指示が
送りピッチ算出部26に送られる。
【0025】平均周状厚み算出部24は、図4(a)に
示す様に、ストリップゴム部材Gの巻き回し開始端Gs
の断面形状の開始側端点位置g1 をx方向の原点とし、
ストリップゴム部材Gのn巻目の巻き回しの送りピッチ
をPn 、n巻目のストリップゴム部材Gの開始側端点位
置gn の原点からの距離をSn とした時、このn巻目の
ストリップゴム部材Gの巻き回しによって得られるスト
リップゴム部材Gのドラム周方向(図4(a)中のy方
向)に沿った平均周状厚みtn を算出する部位である。
【0026】ここで、ストリップゴム部材Gはy方向に
傾斜して巻き回されるので、図4(b)に示す様に、ス
トリップゴム部材Gの傾斜、すなわち送りピッチP
n と、ストリップゴム部材Gの巻き回し位置を表す距離
n とを情報として与え、入力設定部22から送られて
きたストリップゴム部材Gの断面形状のパラメータA,
B,C,Dを用いることで、x方向の任意の位置mにお
ける平均周状厚みtn を算出することができる。例え
ば、図4(c)〜(f)に、位置mが種々変化した際の
平均周状厚みtnを示している。図4(c)および
(f)に示す位置mの場合、n巻目の巻き回しによる平
均周状厚みtn はゼロとなり、n巻目のストリップゴム
部材Gは、位置mにおいて後述する合計加算厚みに寄与
しないことを意味する。平均周状厚み算出部24は、後
述する送りピッチ算出部26や第1送りピッチ調整部2
8、第2送りピッチ調整部30、第3送りピッチ調整部
32から、位置m、距離Sn および送りピッチPn が与
えられると、平均周状厚みtn を自動的に算出し、この
平均周状厚みtn の値を送り返す構成となっている。
【0027】送りピッチ算出部26は、ストリップゴム
部材Gを巻き回す順番に(巻き回す順番をn=1,2,
・・・,Nで表す)送りピッチPn を順次算出する部位
である。具体的には、まず、最初の巻き回し(n=
1)、すなわち1巻目における送りピッチP1 は、図5
(a)に示す様に、ストリップゴム部材Gの断面形状を
図1(d)に示す等価矩形形状19として巻き回して1
周させた時の開始側端点位置g2 において、目標形状1
6の厚みが等価矩形形状19の高さC* に略一致する送
りピッチを見つけ出すことによって得られる。
【0028】より具体的に説明すると、送りピッチの値
を0から例えば0.1mm刻み幅でずらして、1巻目の
巻き回し周回後の開始側端点位置g2 における目標形状
16の高さが等価矩形形状19の高さC* 以上であり、
かつ、この高さC* に最も近い送りピッチの値を送りピ
ッチP1 とする。図5(a)に示す開始側端点位置g 1
をx方向の原点としたx軸に沿ったタイヤ構成部材の断
面の目標形状16の厚み分布をTg (x)とすると、下
記式(5)で表される値v1 を、値v1 が正または0と
する範囲内で最も小さくするxを求めることになる。 v1 = Tg (x) − C* (5)
【0029】次に、2巻目は、1巻目の平均周状厚みt
1 に少なくとも部分的に重ねてストリップゴム部材Gを
巻くので、下記式(6)で表される値v2 を、値v2
正または0とする範囲内で最も小さくするxを求め、こ
の値から、式(5)で求めた送りピッチP1 を差し引く
ことによって送りピッチP2 を求める。 v2 = Tg (x) − (C* +t1 (x)) (6) 従って、n巻目は、1巻目、2巻目、・・・(n−1)
巻目の平均周状厚みt 1 、t2 、・・・tn-1 を加算し
た累積加算厚みΣtk に少なくとも部分的に重ねてスト
リップゴム部材Gを巻くので、図5(b)に示すように
このストリップゴム部材Gの厚みC* を、既に算出され
た送りピッチによって定まる平均周状厚みの累積加算厚
みΣtk に加算することで得られる新たな厚みが、この
巻き回し周回後の(n+1)巻目の開始側端点位置g
n+1 において、目標形状16の厚みに略一致する送りピ
ッチを見つけ出すことによって得られる。すなわち、下
記式(7)で表される値vn を、値vn が正または0と
する範囲内で最も小さくするxを求め、この値から、n
巻目の開始側端点位置gn の原点からの距離Sn (=P
1 +P2 + ・・・ +Pn-1 )を差し引くことによっ
て送りピッチPn を求める。 vn = Tg (x) − (C* +(t1 (x)+t2 (x)+・ ・・+tn-1 (x)) (7) ここで、ti (x)(i=1・・・n−1)は、平均周
状厚み算出部24に位置xと距離Si および送りピッチ
i を与えることによって平均周状厚み算出部24から
送り返される平均周状厚みti の値である。また、スト
リップゴム部材Gの巻き数Nは、目標形状の断面積を等
価矩形形状19の横幅Bおよび高さC* を除算し、小数
点1位が0.1以上の場合は切り上げて整数とすること
によって求められる。送りピッチ算出部26は、N個の
送りピッチP1 、P2 、・・・PN を算出し、第1送り
ピッチ調整部28に送る。
【0030】第1送りピッチ調整部28は、送りピッチ
算出部26で算出された送りピッチP1 、P2 、・・・
N をより正確に調整する部位である。例えば、送りピ
ッチPn の調整は、送りピッチ算出部26で算出された
n巻目の送りピッチPn の2分の1の値を下限とし、送
りピッチ算出部26で算出されたn巻目の送りピッチP
n と送りピッチ算出部26で算出されたn+1巻目の送
りピッチPn+1 の2分の1の値を加算した値を上限とす
る範囲内を、例えば0.1mm刻みで送りピッチの値を
変化させ、この変化させたn巻目の送りピッチとn巻目
以外の送りピッチとから各周回毎の平均周状厚みtn
加算合計することによって作られる分布形状(合計加算
厚みの分布形状)が、各巻き回し周回後の開始側端点位
置gn+1 (n=1,2・・・N−1)において目標形状
16に略等しくなる(最も良く近似する)送りピッチを
見出し、この送りピッチを送りピッチPn とするもので
ある。ここで、n巻目の送りピッチPn を調整の対象と
する際に用いる平均周状厚みは、図4(c)〜(f)で
示されるような、図1(c)に示す断面形状18を用い
た平均周状厚みtn が用いられる。
【0031】このような送りピッチの調整は、巻き回し
の順番、すなわち、1巻目から順番に行われるが、本発
明においては、送りピッチの調整の順番は限定されず、
N巻目から1巻目に向かって調整してもよいし、ランダ
ムの順番に調整してもよい。また、上記例では、n巻目
の送りピッチPn の2分の1の値を下限とし、n巻目の
送りピッチPn とn+1巻目の送りピッチPn+1 の2分
の1の値を加算した値を上限とする範囲内で送りピッチ
の値を変化させて調整するが、この送りピッチの値を変
化させる範囲は、必ずしも上記範囲に限定されない。調
整された送りピッチPn は、第2送りピッチ調整部30
に送られる。
【0032】第2送りピッチ調整部30は、第1送りピ
ッチ調整部28で算出された送りピッチP1 、P2 、・
・・PN をより正確に調整する部位である。例えば、送
りピッチPn の調整は、第1送りピッチ調整部28で調
整されたn巻目の送りピッチPn の2分の1の値を下限
とし、第1送りピッチ調整部28で調整されたn巻目の
送りピッチPn とn+1巻目の送りピッチPn+1 の2分
の1の値を加算した値を上限とする範囲内を、例えば
0.1mm刻みで送りピッチの値を変化させ、この変化
させたn巻目の送りピッチとn巻目以外の送りピッチと
から各周回毎の平均周状厚みtn を加算合計することに
よって作られる合計加算厚みの分布形状が、目標形状1
6に略等しくなるような送りピッチの値を見出し、これ
を送りピッチPn とするものである。ここで目標形状1
6に略等しいかどうかの判断は、上記合計加算厚みの分
布形状の目標形状16に対する最大誤差あるいは平均誤
差あるいは最大誤差と平均誤差の加重平均を求めること
によって行う。例えば、x方向において1mm刻みで目
標形状16に対する誤差を求め、この誤差から最大誤差
あるいは平均誤差あるいは最大誤差と平均誤差の加重平
均した加重平均誤差を求め、この最大誤差、平均誤差、
あるいは、加重平均誤差を最小とする送りピッチを見出
し、この送りピッチを送りピッチPn とするものであ
る。
【0033】ここで、n巻目の送りピッチPn を調整の
対象とする場合に用いる平均周状厚みは、図4(c)〜
(f)で示されるような断面形状18を用いた平均周状
厚みtn が用いられる。このような送りピッチの調整
は、巻き回しの周回の順番、すなわち、1巻目から順番
に行われる。あるいは、N巻目から1巻目の順番に調整
してもよい。また、上記例では、n巻目の送りピッチP
n の2分の1の値を下限とし、n巻目の送りピッチPn
とn+1巻目の送りピッチPn+1 の2分の1の値を加算
した値を上限とする範囲内で送りピッチの値を変化させ
て調整するが、この送りピッチの値を変化させる範囲
は、必ずしも上記範囲に限定されない。調整された送り
ピッチPn は、第3送りピッチ調整部32に送られる。
【0034】第3送りピッチ調整部32は、第2送りピ
ッチ調整部30で算出された送りピッチP1 、P2 、・
・・PN をより正確に調整する部位である。具体的に
は、第2送りピッチ調整部30で調整された送りピッチ
の順番と逆の順番に送りピッチが調整される。このよう
に、第2送りピッチ調整部30の調整と逆の順番に調整
することで、一方向から調整される場合に比べて、平均
周状厚みtn から作られる合計加算厚みの分布形状が目
標形状16に近づくからである。調整された送りピッチ
1 、P2 、・・・PN は、最適送りピッチ算出部34
に送られる。
【0035】最適送りピッチ算出部34は、遺伝的アル
ゴリズム(GA)を用いて最適送りピッチP1 、P2
・・・PN の算出を行う部位である。最適送りピッチP
1 、P2 、・・・PN の算出方法は、後述する。こうし
て得られた最適送りピッチP1 、P2 、・・・PN は、
送りピッチ算出装置20の出力として出力される。この
最適送りピッチP1 、P2 、・・・PN は、上述したタ
イヤ構成部材の作製の際の送りピッチとして用いられ
る。
【0036】分割位置算出部36は、入力設定部22で
2筆が選択される場合、その設定に応じてタイヤ構成部
材の断面の目標形状16を2分割し、その最適分割位置
を算出する部位である。
【0037】具体的には、図6(a)に示すようなタイ
ヤ構成部材の断面の目標形状16が設定される場合、図
6(b)に示す様に、例えば距離100mmの位置近傍
で目標形状16を部分目標形状(分割断面形状)16L
と部分目標形状(分割断面形状)16Rに分割すると、
この時の部分目標形状16L、16Rのそれぞれがメモ
リ部38に送られて記憶され、さらに、この部分目標形
状16L,16Rについての送りピッチPn (n=1,
2・・・N)が送りピッチ算出部26でそれぞれ算出さ
れ、この算出された送りピッチPn が、分割位置算出部
36に戻される様に構成される。すなわち、分割位置算
出部36で分割位置を設定すると、この分割位置により
分割されて得られた部分目標形状16L、16Rをメモ
リ部38に送るとともに、送りピッチ算出部26で得ら
れたそれぞれの送りピッチPn (n=1,2・・・N)
が分割位置算出部36に返され、部分目標形状16L、
16Rのそれぞれの送りピッチPn から作られる合計加
算厚みの分布形状が1つにまとめられ、図6(c)に示
す様な目標形状16に対応する1つの断面形状17が作
成される。しかし、図6(c)に示す様に、断面形状1
7は、必ずしも分割位置付近(図6(c)中の距離90
〜110mm付近)で、目標形状16に対して一致せ
ず、大きな誤差(最大誤差)が生じてしまう。そのた
め、分割位置算出部36は、予め指定された範囲内で分
割位置を変化させ、上記最大誤差が最も小さくなる最適
分割位置を算出する。
【0038】なお、分割位置は、図6(b)に示すよう
に、厚み方向で変化する領域を形成している。そのた
め、分割位置を予め指定する範囲も、領域で設定され
る。例えば、分割開始位置Ds と厚み方向の中心に位置
する中心分割位置Dm を指定し、中心分割位置Dm と分
割開始位置Ds を結ぶ直線の傾斜角度を限度とし、中心
分割位置Dm を通り距離軸(横軸)に対する垂線を対称
線として傾斜角度を変化させた直線を分割領域線として
分割する。
【0039】なお、上記例における最適分割位置の算出
は、目標形状16に対する最大誤差が最も小さくなる分
割位置を抽出することによって行われるが、本発明にお
いて、最適分割位置の算出は、最大誤差を最小とする分
割位置の算出に限定されず、ストリップゴム部材の巻き
回しの順番に対する送りピッチを、高次多項式で最適に
近似する、つまり、3次や4次や5次等の所定の高次多
項式に最も相関係数が高く回帰する、つまり、滑らかに
送りピッチが変動する、分割位置を抽出してもよい。な
お、入力設定部22で1筆が選択される場合、分割算出
部36は機能せず、送りピッチ算出部26でタイヤ構成
部材の断面の目標形状16がそのまま用いられる。
【0040】メモリ部38は、タイヤ構成部材の断面形
状の目標形状16や部分断面形状16L、16Rや、各
部位で設定される各種情報を記憶保持する部位である。
なお、送りピッチ算出装置20は、目標形状16や上記
各部位で得られた送りピッチPn から作られる断面形状
18等の合計加算厚みの断面形状、さらには、上記最大
誤差や平均誤差の数値を表示するディスプレイ(図示さ
れず)、および、各部位の動作を制御する制御部(図示
されず)を有する。
【0041】次に、本発明のストリップゴム部材の送り
ピッチ算出方法について、図7に示す流れに基づいて説
明する。まず、ストリップゴム部材Gの断面形状18の
パラメータA’、B’、C’、D’、ストリップゴム部
材Gの引っ張り率qや、タイヤ構成部材の断面の目標形
状16の設定や、1筆や2筆の選択、さらには、2筆が
選択された場合の分割位置の範囲、後述する最適送りピ
ッチの算出に用いられる各種パラメータが、入力設定部
22において入力されて設定される(ステップ10
0)。次に、入力設定部22において、1筆が選択され
たか、2筆が選択されたか判別され(ステップ10
2)、1筆が選択された場合、メモリ部38に目標形状
16の厚みの数値データが記録され、この目標形状16
に対して送りピッチ算出部26において上述した方法で
送りピッチPn の算出が行われる(ステップ104)。
【0042】一方、2筆が選択された場合、分割位置算
出部36で最適分割位置の算出が行われる(ステップ1
08)。具体的には、分割位置が予め設定された範囲内
で、分割点位置を変化させ、その度に、分割位置で分割
された部分目標形状各々について送りピッチ算出部26
で送りピッチPn が求められ、得られた各々の送りピッ
チPn から作られる合計加算厚みの分布形状が1つにま
とめられる。このような1つにまとめられた分布形状の
中から、この分布形状の、目標形状16に対する最大誤
差が最小となる、あるいは送りピッチPn が所定の高次
多項式で滑らかにカーブフィッティングされる分割位置
が求められ、この分割位置が最適分割位置とされる。そ
して、この最適分割位置で分割して得られる2つの部分
目標形状の各々に対して送りピッチ算出部26で送りピ
ッチPn が算出される。なお、最適分割位置の算出の
際、2つの部分目標形状の各々に対して送りピッチPn
がすでに求められている場合は、送りピッチの算出が省
略され、第1送りピッチ調整(ステップ106)および
第2送りピッチ調整(ステップ110)が行われる。
【0043】次に、算出された送りピッチPn は、第1
送りピッチ調整部28に送られ、第1送りピッチ調整が
行われる(ステップ106)。すなわち、ステップ10
4で算出されたn巻目の送りピッチPn の2分の1の値
を下限とし、ステップ104で算出されたn巻目の送り
ピッチPn と送りピッチ算出部26で算出されたn+1
巻目の送りピッチPn+1 の2分の1の値を加算した値を
上限とする範囲内で、例えば0.1mm刻みで送りピッ
チの値を変化させ、この変化させたn巻目の送りピッチ
とn巻目以外の送りピッチとによって作られる平均周状
厚みtn の合計加算厚みの分布形状が、各巻き回し周回
後の開始側端点位置gn+1 (n=1,2.・・・,N−
1)において目標形状に略一致するような送りピッチの
値が見出され、この送りピッチが送りピッチPn とされ
る。
【0044】第1送りピッチ調整が行われた後、第2送
りピッチ調整部30において、第2送りピッチ調整が行
われる(ステップ110)。ステップ106で調整され
たn巻目の送りピッチPn の2分の1の値を下限とし、
ステップ106で調整されたn巻目の送りピッチPn
n+1巻目の送りピッチPn+1 の2分の1の値を加算し
た値を上限とする範囲内を、例えば0.1mm刻みで送
りピッチの値を変化させ、この変化させたn巻目の送り
ピッチとn巻目以外の送りピッチによる平均周状厚みt
n から作られる合計加算厚みの分布形状が、目標形状1
6に略一致する送りピッチの値が見出され、送りピッチ
n とされる。目標形状16に略一致するかどうかの判
断は、平均周状厚みtn によって作られる合計加算厚み
の分布形状の目標形状16に対する最大誤差あるいは平
均誤差あるいは最大誤差と平均誤差を加重平均した加重
平均誤差を最小とするn巻目の送りピッチを求めること
によって行われる。このような送りピッチの調整は1巻
目の送りピッチP1 から順番に行われる。また、最後の
N巻目の送りピッチPN から逆の順番に調整されてもよ
い。
【0045】次に、第2送りピッチ調整が行われた後、
第3送りピッチ調整部32において、第3送りピッチ調
整が行われる(ステップ112)。具体的には、第2送
りピッチ調整部30で調整される送りピッチの順番と逆
の順番に送りピッチが調整される。例えば第2送りピッ
チ調整が1巻目の送りピッチP1 から順番に行われる場
合、第3送りピッチ調整は、最後のN巻目の送りピッチ
N から逆の順番に調整され、第2送りピッチ調整がN
巻目の送りピッチP N から送りピッチP1 に向けて順番
に行われる場合、1巻目の送りピッチP1 から順番に調
整される。このように、第2送りピッチ調整と逆の順番
に送りピッチPn を調整することで、一方向から調整さ
れる場合に比べて、平均周状厚みtnによって作られる
合計加算厚みの分布形状が目標形状16に近づく。
【0046】こうして解析的に算出あるいは調整された
送りピッチPn から、遺伝的アルゴリズム(GA)を用
いた最適設計手法を用いて、最適送りピッチPn が算出
される(ステップ114)。ここで、ステップ112で
調整された送りピッチPn (n=1,2・・・N)をP
n ’(n=1,2・・・N)とし、さらに、この送りピ
ッチPn ’(n=1,2・・・N)を1つにまとめて送
りピッチ群(P1,’P2 ’,・・・PN ’)とする。最
適送りピッチの算出は、送りピッチ群(P1 ’,
2 ’,・・・PN’)を初期状態として、タイヤ構成
部材の断面の目標形状16に最も近く近似される最適送
りピッチ群(P1 ,P2 ,・・・PN )を算出する。こ
のような最適送りピッチの算出方法の流れを図8に示
す。
【0047】まず、ステップ112で求められた送りピ
ッチ群(P1 ’,P2 ’,・・・P N ’)からK組の送
りピッチ群が生成され、このK組の送りピッチ群が初期
の解集合とされる(ステップ114a)。具体的には、
まず、送りピッチ群(P1 ’,P2 ’,・・・PN ’)
を用いて作られる合計加算厚みの分布形状の、目標形状
に対する最大誤差をΔmax とし、このΔmax の2倍の値
を216−1分割して得られる216個の離散化された数値
を用いて、送りピッチPn ’が表現される。すなわち、
送りピッチ群(P1 ’,P 2 ’,・・・PN ’)の各送
りピッチPn ’を、下記式(8)によって表されるVに
置き換える。
【0048】
【数1】 ここで、xbk は、送りピッチPn ’を2進法で表した
際のkビット目の0又は1の値である。
【0049】このようにして、例えば、16ビットの2
進数で離散化された0と1のみで表されたビット形式の
送りピッチPn ’から成る送りピッチ群を、0と1との
乱数を発生させることによってK組の送りピッチ群を生
成し、このK組の送りピッチ群が初期の解集合とされ
る。ここで、1つの送りピッチを表すビット数は、16
ビットに限定されず、12〜24ビットが好ましい。な
お、初期の解集合の送りピッチ群の組数(K組)は、最
適な送りピッチを求めるために、ストリップゴム部材G
の巻き数Nの10倍程度とするのがよい。例えば、スト
リップゴム部材Gの巻き数Nが20であれば送りピッチ
群の組数を200程度とするのが好ましい。こうして生
成されたK組の送りピッチ群の送りピッチを用いて合計
加算厚みの分布形状が、図4(a)に示す巻き回し開始
端Gs の断面形状の開始側端点位置g1 から所定の間隔
で設けられた確認点、例えば1mm刻み毎に設けられた
確認点における厚みの数値データとして求められる。
【0050】次に、フィットネス関数Fi (i=1,
2,・・・K)がステップ100の入力に応じて設定さ
れる(ステップ114b)。フィットネス関数Fi は、
ステップ114aで求められた上記確認点における断面
形状の厚みと上記確認点の位置に対応する位置における
目標形状16の厚みとの誤差のうち、最大誤差を取り出
す関数である。すなわち、フィットネス関数Fi は、K
組の送りピッチ群の送りピッチを用いて作られる平均周
状厚みの合計加算厚みの分布形状と目標形状16との最
大誤差を求める。なお、フィットネス関数Fi として、
上記断面形状と目標形状16の平均自乗誤差としてもよ
いが、断面形状と目標形状16の誤差が部分的に大きく
なる場合があるため、フィットネス関数Fi として最大
誤差を用いることが好ましい。
【0051】次に、親選定の工程が行われる(ステップ
114c)。親選定では、図9(a)および(b)に示
す様に、解集合であるK組の送りピッチ群からK/2組
の親Aと親Bを、例えば、トーナメント方式を用いて選
定する。トーナメント方式では、K組の送りピッチ群に
ついて第1番目から第K番目まで番号を付すとともに、
最適送りピッチ算出部34で1〜Kまでの整数の乱数を
2回発生させ、この乱数発生によって出た2つの数に対
応した2つの送りピッチ群を取り出し、この2つの送り
ピッチ群について得られる上記フィットネス関数Fi
値の大小を比較し、フィットネス関数Fi の値の小さい
方を親Aとして選出する。同様に、1〜Kまでの乱数を
2回発生させ、この乱数の発生によって出た2つの数に
対応した2つの送りピッチ群を取り出し、この2つの送
りピッチ群について得られるフィットネス関数Fi の値
の大小を比較し、フィットネス関数Fi の値の小さい方
を親Bとして選出する。こうして1組の親Aと親Bが選
出される。このような親Aと親Bの組をK/2組選出す
る。親Aと親Bの送りピッチ群は、1〜Kまでの乱数を
2回発生させ、この乱数発生によって出た2つの数に対
応した2つの送りピッチ群がK組の解集合から選出され
るので、親Aと親Bが、同一の送りピッチによって構成
される同一の送りピッチ群が選出される場合がある他、
別の組の親A、Bに、同一の送りピッチから構成される
同一の送りピッチ群が選出される場合もある。
【0052】図9(a)に示す様に、送りピッチ群(P
1 ’,P2 ’,・・・PN ’)の送りピッチPn ’の値
を識別するために、第i番目を付した送りピッチ群の送
りピッチPn ’の値をPn (i) (i=1〜K)と記載す
ると、例えば、図9(b)に示す様に、第1組目の親A
には第5番目が付された送りピッチ群が、親Bには第3
番目が選出され、2組目の親Aには3番目の送りピッチ
群が、親Bには7番目の送りピッチ群が選出されてい
る。すなわち、第3番目の送りピッチ群が親として2回
選出されている。
【0053】次に、親Aと親Bの交配(交叉)工程が各
組の親Aと親Bの間で行われる(ステップ114d)。
親Aと親Bの交配は、最適送りピッチ算出部34で0〜
1までの乱数を発生させ、この乱数によって出た値が、
所定の値、例えば0.7以下の場合、以下の交配が行わ
れる。所定の値より大きい場合、交配はおこなわれず、
親A、Bの2つの送りピッチ群が、そのまま保持され
る。親Aと親Bの交配は、図10に示す様に、送りピッ
チPn (i) からなる親Aと送りピッチPn (j) からなる
親Bの各送りピッチを、16ビットの2進法で表し、即
ち、式(8)で示されるxbk の値で表し、この数値を
1〜N個の送りピッチの順番に一列に並べ、合計16・
Nビットの0または1の数値から成る数値列を作り送り
ピッチ情報とする。さらに、1〜(16・N−1)まで
の整数の乱数を発生させ、発生した値に対応した数値列
のビット以降の下位ビットの数値列A ' およびB’が入
れ替えられて交配が行われる。
【0054】さらに、突然変異の工程が行われる(ステ
ップ114e)。突然変異の工程は、まず、0〜1まで
の乱数を発生させ、この乱数によって出た値が、所定の
値、例えば0.08以下の場合、ビットの数値が反転さ
れる。すなわち、ビットの値が0の場合1となり、ビッ
トの値が1の場合0となる。このような突然変異の工程
は、交配されて得られた16・Nビットの数値列のビッ
ト毎に行われる。このように突然変異の工程を設けるの
は、解集合の送りピッチ群を所定の範囲でばらつかせる
ことによって、最適送りピッチ群を適格に見つけ出すよ
うにするためである。
【0055】次に、得られた16・Nビットの数値列か
ら、数値列の順番に16ビット毎に分けて、送りピッチ
の値を10進法で表して、N個の送りピッチの値からな
る送りピッチ群を式(8)に従って生成する。このよう
な送りピッチ群は、各組の親A、Bを交配させることに
よって2つの送りピッチ群が生成され、親A、Bの交配
がない場合でも、親A、Bの2つの送りピッチ群がその
まま生成される送りピッチ群として保持されるので、K
/2組の親A、BからK組の送りピッチ群が生成される
(ステップ114f)。
【0056】次に、ステップ114fで生成されたK組
の送りピッチ群について、フィットネス関数Fi の計算
が行われる(ステップ114g)。すなわち、K組の送
りピッチ群に、フィットネス関数Fi を適用してK個の
値を算出する。このようなK組の送りピッチ群が次世代
の解集合として置き換えられる(ステップ114h)。
【0057】次に、ステップ114gで計算されたフィ
ットネス関数Fi の値の最小値が、所定の値、例えば、
0.05(mm)以下となるか判断し(ステップ114
i)、所定の値以下の場合、送りピッチ群が収束したも
のと判断し、上記フィットネス関数Fi の値が最小とな
る送りピッチ群が、最適送りピッチ群(P1 ,P2 ,・
・・,PN )とされる。上記フィットネス関数Fi の値
の最小値が上記所定の値より大きい場合、送りピッチ群
が依然として収束しないものと判断し、ステップ114
hで置き換えられたK組の解集合が次世代の解集合とし
て、ステップ114cに戻される。この場合、次世代へ
の世代交代の交代数が予め設定された世代交代数を超え
ない範囲でステップ114cに戻され、ステップ114
hで生成された次世代の解集合を用いて、再度親選定、
交配工程・・・が繰り返される。この場合、フィットネ
ス関数Fi の値を最大にする送りピッチ群が、フィット
ネス関数Fi の値を最小にする送りピッチ群に置き換え
られる。
【0058】なお、世代交代数が所定の世代交代数、例
えば10世代数に達成すると、最適送りピッチは見出せ
なかったものとし、新たな試行による最適送りピッチの
算出が行われる。すなわち、試行回数が試行回数の上限
とする最大試行回数、例えば20回以下であるか判断さ
れる(ステップ114k)。なお、試行回数が1回目の
場合、式(8)の中のΔmax は、上述した様にステップ
112の第3送りピッチ調整で得られた送りピッチ群の
最大誤差を用いるが、試行回数が2回目以上の場合、K
組の送りピッチ群の解集合は、直前のステップ114h
で置き換えられたK組の送りピッチ群の解集合が用いら
れ、さらに、式(8)におけるΔmax は、フィットネス
関数Fi で算出された最大誤差が用いられる。
【0059】最適送りピッチ群が最大試行回数以内で算
出されない場合、最適送りピッチ群は得られなかったも
のと判断されて終了するが、この場合、フィットネス関
数F i を最小にする送りピッチ群を最適送りピッチ群に
準ずる送りピッチ群として求めてもよい。以上が最適送
りピッチの算出(ステップ114)である。このように
して求められた最適送りピッチ群(P1 ,P2 ,・・
・,PN )の各送りピッチPn は、上述したタイヤ構成
部材の製造方法におけるストリップゴム部材Gの巻き回
しにおける送りピッチとして用いられる。
【0060】一例として、図6(c)に示される2筆の
選択によって算出された送りピッチについて、第1送り
ピッチ調整後、最適送りピッチの算出を行った例を図1
1(a)、(b)に示している。具体的に説明すると、
図1(c)に示すストリップゴム部材Gの断面形状のパ
ラメータA’,B’,C’,D’およびqをそれぞれ、
10mm、20mm、1mm、0.3mmおよび1.0
とすると、図6(a)に示す目標形状16に対してスト
リップゴム部材Gの巻き数Nは20となる。図11
(a)には、第1送りピッチ調整後の平均周状厚みの合
計加算厚みの分布形状(鎖線)が、図11(b)には、
最適送りピッチの算出を行った後の平均周状厚みの合計
加算厚みの分布形状(鎖線)が、目標形状16(実線)
と共に示されている。図6(c)の合計加算厚みの分布
形状と目標形状16との最大誤差は0.5205mmで
あるが、図11(a)に示す第1送りピッチ調整後の合
計加算厚みの分布形状(鎖線)と目標形状16(実線)
との最大誤差は、0.4972mmに縮小し、図11
(b)に示す最適送りピッチ算出後の合計加算厚みの分
布形状(鎖線)と目標形状16(実線)との最大誤差
は、0.4000mmに縮小している。
【0061】また、表1には、6種の目標形状(6ケー
ス)に対して、1筆選択、あるいは2筆選択の区分け
と、巻き数Nの情報と、作業者がマニュアルで設定した
送りピッチから作られる合計加算厚みの分布形状と目標
形状との最大誤差E1 と、上記送りピッチの算出および
第1〜第3送りピッチ調整を行って得られた送りピッチ
から作られる合計加算厚みの分布形状と目標形状との最
大誤差E2 と、さらに、上記GAを用いた最適送りピッ
チの算出方法によって最適化された送りピッチから作ら
れる合計加算厚みの分布形状と目標形状との最大誤差E
3 とが示されている。
【0062】
【表1】
【0063】表1より、最大誤差E2 は、最大誤差E1
より略小さく、最大誤差E3 は最大誤差E2 よりすべて
のケースで小さくなっていることが判る。なお、ケース
6の場合、最大誤差E1 に比べて最大誤差E2 が略同一
となっているが、作業者の送りピッチの設定が比較的良
好であったことに起因するものである。ケース1〜5で
はすべて最大誤差E2 が最大誤差E1 より小さくなって
いる。
【0064】このように、本実施例は、ストリップゴム
部材Gの送りピッチをステップ104〜ステップ112
で解析的に算出し、その後、平均周状厚みを加算合計し
た加算合計厚みの分布形状の、目標形状に対する誤差が
最も小さくなる最適送りピッチをGAを用いて算出する
ものであるが、このGAによる最適送りピッチの算出
は、予め送りピッチを算出して調整しなければ、送りピ
ッチを最適に収束させることが難しく、また得られた最
適送りピッチも算出の度に異なり、最適送りピッチの解
が安定性に欠ける場合があるからである。
【0065】なお、本発明は、必ずしも第1〜第3送り
ピッチ調整を経た後、最適送りピッチの算出を行う上記
例に限定されるものではなく、第1送りピッチ調整後、
あるいは、第2送りピッチ調整後に、ステップ114に
おける最適送りピッチの算出を行ってもよい。また、上
記例では、ストリップゴム部材Gの送りピッチが巻き回
し毎に変化し、巻き回し毎の送りピッチを求めるもので
あるが、本発明では上記例に限定されず、2巻き目毎や
3巻き目毎に送りピッチを変化させるものであってもよ
く、この送りピッチを求めるものであってもよい。
【0066】また、本発明は、図7に示すストリップゴ
ム部材の送りピッチ算出方法をコンピュータ内で実行す
るプログラムを提供する。このようなプログラムは、フ
ロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の公知
の記録媒体に記録されて提供され、あるいは、インター
ネット等のネットワークを利用して搬送波によって搬送
される。すなわち、プログラムは、長尺状のストリップ
ゴム部材Gをドラム支持装置10上で少なくとも部分的
に重ねつつ巻き回して断面が所定の形状を有するタイヤ
構成部材を作製する際のストリップゴム部材Gの送りピ
ッチを、平均周状厚みt n に基づいて、コンピュータの
CPU(中央演算ユニット)等の演算手段によって算出
させるプログラムである。
【0067】このようなプログラムは、図7に示すステ
ップ104からステップ112までのうち少なくともス
テップ104を、上記CPUを用いて行う手順と、この
手順で算出、調整された複数の送りピッチからなる送り
ピッチ群から、複数組の送りピッチ群を解集合として初
期設定し、この解集合をコンピュータのメモリに記録さ
せる初期解集合設定手順と、平均周状厚みtn を合計加
算して得られる合計加算厚みの分布形状の、タイヤ構成
部材の断面の目標形状に対する誤差をフィットネス関数
i として設定するフィットネス関数設定手順と、送り
ピッチ群の解集合から上記フィットネス関数Fi に基づ
いて、送りピッチ群の対を複数組設定し、この複数組の
対をメモリに記録させ対設定手順と、この設定された送
りピッチ群の対の各々が有する送りピッチ情報の一部
を、コンピュータの乱数発生関数を用いて、所定の確率
で交叉させる交叉手順と、この交叉手順で交叉して得ら
れた送りピッチ情報の一部を、コンピュータの乱数発生
関数を用いて、所定の確率で変更する変更手順と、交叉
手順の実行前の送りピッチ群の解集合を、変更手順を実
行して得られる送りピッチ群に置き換え、この置き換え
た解集合をメモリに記録させる置き換え手順を有し、こ
の置き換え手順で生成された解集合にフィットネス関数
I を適用して得られるフィットネス関数Fi の値の最
小値が所定の値以下になるまで、対設定手順、交叉手
順、変更手順および置き換え手順を繰り返し行う、コン
ピュータに実行させるプログラムである。このような手
順は、上述したストリップゴム部材の送りピッチ算出方
法と同一の工程で行われるのでその説明は省略する。
【0068】以上、本発明のストリップゴム部材の送り
ピッチ算出方法、これを用いたタイヤ構成部材の作製方
法およびプログラムについて詳細に説明したが、本発明
は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲において、各種の改良および変更を行ってもよい
のはもちろんである。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ストリップゴム部材の平均周状厚みを求め、こ
の平均周状厚みを加算合計して得られる加算合計厚みの
分布形状が、タイヤ構成部材の断面の目標形状に略等し
くなるように送りピッチを求めるので、ストリップゴム
部材を用いてタイヤ構成部材を作製する際、ストリップ
ゴム部材の送りピッチを作業者が経験に基づきマニュア
ルで設定する場合に比べて、目標形状に対する誤差を低
減することができる。しかも、作業者がマニュアルで設
定する場合と異なり、特殊な技能や慣れを必要としな
い。特に、GAによる最適設計手法を用いることで、目
標形状に対する誤差を飛躍的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(d)は、本発明のタイヤ構成部材
の作製方法の一例を説明する説明図である。
【図2】 本発明のタイヤ構成部材の作製方法の一例を
説明する説明図である。
【図3】 本発明のストリップゴム部材の送りピッチ算
出方法の一例を実施する最適送りピッチ算出装置の構成
を示す構成図である。
【図4】(a)〜(f)は、本発明のストリップゴム部
材の送りピッチ算出方法の一工程の一例を説明する説明
図である。
【図5】 (a)および(b)は、本発明のストリップ
ゴム部材の送りピッチ算出方法の他の工程の一例を説明
する説明図である。
【図6】 (a)〜(c)は、本発明のストリップゴム
部材の送りピッチ算出方法の一工程で得られる断面形状
を説明する説明図である。
【図7】 本発明のストリップゴム部材の送りピッチ算
出方法の一例の流れを説明すフローチャートである。
【図8】 本発明のストリップゴム部材の送りピッチ算
出方法における最適送りピッチ算出の流れを説明すフロ
ーチャートである。
【図9】 (a)および(b)は、図8に示す最適送り
ピッチ算出の一工程を説明する説明図である。
【図10】 図8に示す最適送りピッチ算出の他の工程
を説明する説明図である。
【図11】 (a)および(b)は、本発明のストリッ
プゴム部材の送りピッチ算出方法によって得られる断面
形状の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 ドラム支持装置 12 ドラム表面 14 タイヤ中間組立体 16 目標形状 17,18 断面形状 19 等価矩形形状 20 送りピッチ算出装置 22 入力設定部 24 平均周状厚み算出部 26 送りピッチ算出部 28 第1送りピッチ調整部 30 第2送りピッチ調整部 32 第3送りピッチ調整部 34 最適送りピッチ算出部 36 分割位置算出部 38 メモリ部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺状のストリップゴム部材をドラム支持
    装置のドラム幅方向に沿って少なくとも部分的に重ねつ
    つドラム周上で巻き回して所定の断面形状を有するタイ
    ヤ構成部材を作製する際の、前記ドラム支持装置のドラ
    ム幅方向に沿ったストリップゴム部材の送りピッチを算
    出する方法であって、 前記送りピッチは、ストリップゴム部材の巻き回しによ
    って得られる、ストリップゴム部材のドラム周方向に沿
    った平均周状厚みに基づいて算出されることを特徴とす
    るストリップゴム部材の送りピッチ算出方法。
  2. 【請求項2】前記送りピッチが、ストリップゴム部材の
    巻き回し開始端から、ストリップゴム部材を巻き回す周
    回毎に算出される送りピッチ算出工程を有することを特
    徴とする請求項1に記載のストリップゴム部材の送りピ
    ッチ算出方法。
  3. 【請求項3】前記送りピッチ算出工程は、ストリップゴ
    ム部材を巻き回す周回の順番に送りピッチを順次算出す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のストリッ
    プゴム部材の送りピッチ算出方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のストリップゴム部材の送
    りピッチ算出方法であって、 前記送りピッチ算出工程は、 算出すべき送りピッチの巻き回し周回後のストリップゴ
    ム部材の断面内の、前記ドラム幅方向における巻き回し
    開始側の端点位置において、前記算出すべき送りピッチ
    の算出前に既に算出された送りピッチから求まる平均周
    状厚みの累積加算厚みにストリップゴム部材の厚みを加
    算することによって得られる新たな厚みが、前記端点位
    置に対応した前記タイヤ構成部材の対応位置における断
    面の厚みに略等しくなるように、前記算出すべき送りピ
    ッチを算出することを特徴とするストリップゴム部材の
    送りピッチ算出方法。
  5. 【請求項5】前記送りピッチ算出工程で前記累積加算厚
    みに加算するストリップゴム部材の厚みが、ストリップ
    ゴム部材の断面積および横幅と同じ断面積および横幅を
    持つ等価矩形断面形状の厚みであることを特徴とする請
    求項4に記載のストリップゴム部材の送りピッチ算出方
    法。
  6. 【請求項6】前記送りピッチ算出工程で算出された送り
    ピッチの各々を調整する第1の送りピッチ調整工程を有
    し、 この第1の送りピッチ調整工程は、調整すべき送りピッ
    チを除き送りピッチの値をそのまま保持するとともに、
    前記調整すべき送りピッチの値を所定の範囲内で変化さ
    せることによって得られる合計加算厚みが、前記調整す
    べき送りピッチの巻き回し周回後のストリップゴム部材
    の断面内の、前記ドラム幅方向における巻き回し開始側
    の端点位置において、この端点位置に対応した前記タイ
    ヤ構成部材の対応位置における断面の厚みに略等しくな
    るように、前記調整すべき送りピッチを調整することを
    特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のストリップ
    ゴム部材の送りピッチ算出方法。
  7. 【請求項7】前記第1の送りピッチ調整工程で調整され
    た送りピッチの各々を調整する第2の送りピッチ調整工
    程を有し、 この第2の送りピッチ調整工程は、前記第1の送りピッ
    チ調整工程で調整された送りピッチを、調整すべき送り
    ピッチを除き送りピッチの値をそのまま保持するととも
    に、前記調整すべき送りピッチの値を所定の範囲内で変
    化させることによって得られる平均周状厚みの合計加算
    厚みの分布形状を、前記タイヤ構成部材の断面形状に略
    等しくするように、前記調整すべき送りピッチを調整す
    ることを特徴とする請求項6に記載のストリップゴム部
    材の送りピッチ算出方法。
  8. 【請求項8】前記第2の送りピッチ調整工程は、ストリ
    ップゴム部材を巻き回す周回の順番に、あるいは周回の
    順番と逆の順番に、送りピッチを順次調整することを特
    徴とする請求項7に記載のストリップゴム部材の送りピ
    ッチ算出方法。
  9. 【請求項9】前記第2の送りピッチ調整工程で調整され
    た送りピッチの各々を、前記第2の送りピッチ調整工程
    で調整される送りピッチの調整の順番と逆の順番に調整
    する第3の送りピッチ調整工程を有し、 この第3の送りピッチ調整工程は、前記第2の送りピッ
    チ調整工程で調整された送りピッチを、調整すべき送り
    ピッチを除き送りピッチの値をそのまま保持するととも
    に、調整すべき送りピッチの値を所定の範囲内で変化さ
    せることによって得られる合計加算厚みの分布形状を、
    前記タイヤ構成部材の断面形状に略等しくするように、
    送りピッチを調整することを特徴とする請求項8に記載
    のストリップゴム部材の送りピッチ算出方法。
  10. 【請求項10】前記第2の送りピッチ調整工程および前
    記第3の送りピッチ調整工程の少なくとも一方は、前記
    合計加算厚みの分布形状の、前記タイヤ構成部材の断面
    形状に対する最大誤差、および、前記合計加算厚みの分
    布形状の、前記タイヤ構成部材の断面形状に対する平均
    誤差、および、前記最大誤差と前記平均誤差との加重平
    均、の内の一つを用いて前記調整すべき送りピッチの調
    整を行う請求項7〜9のいずれかに記載のストリップゴ
    ム部材の送りピッチ算出方法。
  11. 【請求項11】前記送りピッチ算出工程を少なくとも経
    て得られた複数の送りピッチからなる送りピッチ群を用
    いて複数組の送りピッチ群を生成し、これらの送りピッ
    チ群を解集合として初期設定する初期解集合設定工程
    と、 送りピッチ群の送りピッチから得られる平均周状厚みを
    合計加算することによって得られる合計加算厚みの分布
    形状の、前記タイヤ構成部材の断面形状に対する誤差を
    フィットネス関数として設定するフィットネス関数設定
    工程と、 送りピッチ群の解集合から、前記フィットネス関数に基
    づいて、送りピッチ群の対を複数組設定する対設定工程
    と、 この設定された送りピッチ群の対の各々が有する送りピ
    ッチ情報の一部を所定の確率でお互いに交叉させる交叉
    工程と、 この交叉工程で交叉して得られた送りピッチ情報の一部
    を所定の確率で変更する変更工程と、 前記交叉工程前の送りピッチ群の解集合を、前記変更工
    程を経て得られた送りピッチ群に置き換える置き換え工
    程とを備え、 この置き換え工程で得られた解集合のすべての送りピッ
    チ群に対して前記フィットネス関数を適用して得られる
    前記フィットネス関数の値の最小値が所定の値以下にな
    るまで、前記対設定工程、前記交叉工程、前記変更工程
    および前記置き換え工程を繰り返すことによって、最適
    な送りピッチを算出する最適送りピッチ算出工程を有す
    ることを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の
    ストリップゴム部材の送りピッチ算出方法。
  12. 【請求項12】前記対設定工程は、前記解集合からラン
    ダムに選択された2つの送りピッチ群の内、前記フィッ
    トネス関数の値が小さい方の送りピッチ群を、送りピッ
    チ群の対の一方とし、さらに、前記解集合から新たにラ
    ンダムに選択された2つの送りピッチ群の内、前記フィ
    ットネス関数の値が小さい方の送りピッチ群を送りピッ
    チ群の対の他方とすることを特徴とする請求項11に記
    載のストリップゴム部材の送りピッチ算出方法。
  13. 【請求項13】前記フィットネス関数は、前記合計加算
    厚みの分布形状の、タイヤ構成部材の断面形状に対する
    最大誤差、あるいは、前記合計加算厚みの分布形状の、
    タイヤ構成部材の断面形状に対する平均誤差と前記最大
    誤差との加重平均であることを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載のストリップゴム部材の送りピッチ算出
    方法。
  14. 【請求項14】少なくとも長尺状のストリップゴム部材
    を複数本用いてドラム周上で巻き回す送りピッチを、ス
    トリップゴム部材毎に算出することを特徴とする請求項
    1〜13のいずれかに記載のストリップゴム部材の送り
    ピッチ算出方法。
  15. 【請求項15】タイヤ構成部材の断面形状を2分割した
    各々の分割断面形状に対してストリップゴム部材の送り
    ピッチを算出する際、 前記分割断面形状の各々に対して設定される送りピッチ
    から作られる各々の前記合計加算厚みの分布形状を1つ
    にまとめた分布形状の、タイヤ構成部材の断面形状に対
    する最大誤差が最小になるように、タイヤ構成部材の断
    面形状を2分割する分割位置が設定されることを特徴と
    する請求項14に記載のストリップゴム部材の送りピッ
    チ算出方法。
  16. 【請求項16】タイヤ構成部材の断面形状を2分割した
    各々の分割断面形状に対してストリップゴム部材の送り
    ピッチを算出する際、 前記分割断面形状の各々に対して設定される、ストリッ
    プゴム部材の巻き回しの順番に対する送りピッチが、高
    次多項式で最適に近似されるように分割位置が設定され
    ることを特徴とする請求項14に記載のストリップゴム
    部材の送りピッチ算出方法。
  17. 【請求項17】請求項1〜16のいずれかに記載のスト
    リップゴム部材の送りピッチ算出方法を用いて算出され
    た送りピッチを用いて、タイヤ構成部材を作製すること
    を特徴とするタイヤ構成部材の作製方法。
  18. 【請求項18】長尺状のストリップゴム部材をドラム支
    持装置上で少なくとも部分的に重ねつつドラム周上で巻
    き回して所定の断面形状を有するタイヤ構成部材を作製
    する際の、前記ドラム支持装置のドラム幅方向に沿った
    ストリップゴム部材の送りピッチを求める方法をコンピ
    ュータに実行させるプログラムであって、 前記送りピッチを、前記ストリップゴム部材のドラム周
    方向に沿った平均周状厚みに基づいて、コンピュータの
    演算手段によって算出させることを特徴とするプログラ
    ム。
  19. 【請求項19】請求項18に記載のプログラムであっ
    て、 前記ストリップゴム部材を巻き回す周回毎に、前記演算
    手段を用いて前記送りピッチを求める手順と、 この求められた複数の送りピッチからなる送りピッチ群
    を用いて複数組の送りピッチ群を生成し、これらの送り
    ピッチ群を解集合として初期設定し、この解集合をコン
    ピュータの記憶手段に記録させる初期解集合設定手順
    と、 送りピッチ群の送りピッチから得られる平均周状厚みを
    合計加算することによって得られる合計加算厚みの分布
    形状の、前記タイヤ構成部材の断面形状に対する誤差を
    フィットネス関数として設定するフィットネス関数設定
    手順と、 前記送りピッチ群の解集合から、前記フィットネス関数
    に基づいて、送りピッチ群の対を複数組設定し、この複
    数組の対を前記記憶手段に記録させる対設定手順と、 この設定された送りピッチ群の対の各々が有する送りピ
    ッチ情報の一部を、コンピュータの乱数発生手段を用い
    て、所定の確率でお互いに交叉させる交叉手順と、 この交叉手順で交叉して得られた送りピッチ情報の一部
    を、前記乱数発生手段を用いて、所定の確率で変更する
    変更手順と、 前記交叉手順が実行される前の送りピッチ群の解集合
    を、前記変更手順を経て得られた送りピッチ群に置き換
    え、この置き換えた解集合を前記記憶手段に記録させる
    置き換え手順とを有し、 この置き換え手順で得られた送りピッチ群の解集合に対
    して前記フィットネス関数を適用して得られる前記フィ
    ットネス関数の値の最小値が所定の値以下になるまで、
    前記対設定手順、前記交叉手順、前記変更手順および前
    記置き換え手順を繰り返すことによって、最適な送りピ
    ッチ群を算出することを特徴とするプログラム。
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