JP2003290910A - 溶融金属供給システム、溶融金属供給装置及び車輌 - Google Patents

溶融金属供給システム、溶融金属供給装置及び車輌

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JP2003290910A JP2002098037A JP2002098037A JP2003290910A JP 2003290910 A JP2003290910 A JP 2003290910A JP 2002098037 A JP2002098037 A JP 2002098037A JP 2002098037 A JP2002098037 A JP 2002098037A JP 2003290910 A JP2003290910 A JP 2003290910A
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器から保持炉に溶融金属を供給する際の供
給量を的確に制御でき、特に、保持炉内で所定の貯留
量、あるいは満杯量になるように溶融金属を供給するこ
と。 【解決手段】 保持炉12内へ溶融アルミニウムを供給
していき、溶融アルミニウム所定の満タン量に達したこ
とを上部液面センサ47で検出すると、中央制御部16
がこのことを認識し、満杯量に達したことがフォークリ
フト18の電気制御盤に対し無線43で送信される。保
持炉12に導出された溶融アルミニウムの満タン量を検
出し、この検出結果に基づき容器100からの溶融アル
ミニウムの導出を自動的に停止するようにしている。従
って、加圧気体の圧送にかかる操作の人為的なミス等に
より溶融アルミニウムが溢れ出てしまうことを防止で
き、また、溢れ出る無駄な溶融アルミニウムの消費を防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば溶融したア
ルミニウム等の溶融金属を供給する溶融金属供給システ
ム、溶融金属供給装置及びこれらに用いられる車輌に関
する。
【0002】
【従来の技術】多数のダイキャストマシーンを使ってア
ルミニウムの成型が行われる工場では、工場内ばかりで
なく、工場外からアルミニウム材料の供給を受けること
が多い。この場合、溶融した状態のアルミニウムを収容
した取鍋を材料供給側の工場から成型側の工場へと搬送
し、溶融した状態のままの材料を各ダイキャストマシー
ンへ供給することが行われている。
【0003】従来から用いられている取鍋は、溶融金属
が貯留される容器本体の側壁に供給用の配管を取り付け
たいわば急須のような構造で、かかる取鍋をフォークリ
フト等により持ち上げ、更に傾けることにより配管から
成型側の保持炉に溶融金属を供給することが行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな保持炉に対する取鍋からの溶融金属の供給は、保持
炉内の溶融金属が満杯に近くなるまで行われるため、保
持炉から高温の溶融金属が溢れ出てしまうおそれがあ
り、非常に危険であった。特に、取鍋を傾けることによ
り溶融金属を供給していたので、保持炉から溶融金属が
溢れ出たり、あるいは飛び散ったりしないようにするた
めにフォークリフト等の操作に熟練した作業者を要して
いた。
【0005】そこで、本発明者等は、容器内に圧力を加
えることで保持炉に溶融金属を供給したり、容器内を減
圧することで容器に溶融金属を吸引したりすることが可
能な差圧式の溶融金属供給システムを提唱している。こ
のような差圧式の容器を採用することで安全性や作業性
が向上する。しかしながら、保持炉の満杯近くにおいて
は、例えば容器の圧力操作の人為的なミス等により溶融
金属が溢れ出てしまうことが考えられ、保持炉の満杯の
量まで溶融金属を容器から導出することは、やはり困難
である。
【0006】以上のような事情に鑑み、本発明は、容器
から保持炉に溶融金属を供給する際の供給量を的確に制
御でき、特に、保持炉内で所定の貯留量、あるいは満杯
量になるように溶融金属を供給することができる溶融金
属供給システム、溶融金属供給装置及びこれら溶融金属
の供給に用いられる車輌を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の溶融金属供給システムは、内部に溶融金属
を収容可能であって、圧力差を利用して外部に溶融金属
を導出可能な容器と、前記溶融金属を使用するユースポ
イントに配置され、前記容器から導出される溶融金属を
貯留する保持炉と、前記容器を保持可能で、保持した容
器を少なくとも前記ユースポイントに対し運搬可能な車
輌と、前記保持炉内に保持された溶融金属の量を検出す
る手段と、前記検出結果に基づき前記圧力差を制御する
制御系とを具備する。また、本発明の溶融金属供給装置
は、内部に溶融金属を収容可能であって、前記溶融金属
を使用するユースポイントに配置され溶融金属を貯留す
る保持炉に、圧力差を利用して溶融金属を導出可能な容
器と、前記容器を保持可能で、保持した容器を少なくと
も前記ユースポイントに対し運搬可能な車輌と、前記保
持炉内に保持された溶融金属の量の検出結果に基づき前
記圧力差を制御する制御系とを具備する。
【0008】本発明では、溶融金属を収容した容器を、
車輌により保持してユースポイントまで運搬し、容器か
ら圧力差を利用して溶融金属を導出することによって、
ユースポイントにおける保持炉に対して溶融金属を供給
する。この際、保持炉内に保持された溶融金属の量を検
出し、この検出結果に基づき容器内の圧力差を制御する
ことにより、保持炉に貯留される溶融金属の量を的確に
制御できる。従って、保持炉から溶融金属が溢れ出るお
それはなく作業の安全性を向上させることができ、ま
た、溢れ出る無駄な溶融金属の消費を防止できる。
【0009】本発明の一の形態によれば、前記検出手段
は、前記保持炉内で溶融金属が満杯になったことを検出
するものであり、前記制御系は、前記検出手段により満
杯が検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する
手段を具備する。このように自動で溶融金属の導出を停
止するようにしたので、保持炉に貯留される溶融金属が
所定の量に達したことを人の目視で判断していた従来に
比べ、保持炉に貯留されるべき所定の溶融金属の量を正
確に制御できる。これにより供給される溶融金属の満杯
量を正確に制御でき、溶融金属が保持炉から溢れ出るこ
とを防止できる。また、容器内部の圧力の制御は、例え
ば、容器内部に加圧気体を圧送するために容器に接続さ
れた配管等に介挿された開閉弁等を電子的に制御するこ
とで行うことができる。
【0010】本発明の一の形態によれば、前記制御系
は、前記車輌に搭載されている。制御系には、例えば、
容器内を加圧するための加圧気体を収容する加圧タンク
やコンプレッサ、この加圧タンクから加圧気体を容器内
へ圧送する際の圧力コントローラ、圧送の実行及び停止
を切り替える開閉弁、その他リーク弁やリリーフ弁等も
含まれる。これらを高温の保持炉から離れた車輌側に搭
載することにより、高熱による悪影響等を回避でき、特
に弁等の損壊及び老朽化を防止でき、安全に溶融金属を
取り扱うことができる。更に、本発明において前記導出
された溶融金属の量の検出結果を無線で、そのように車
輌に搭載された制御系に送信することで、容器を保持し
た車輌とユースポイントの保持炉との間で電気ケーブル
等を用いる必要がなく、車輌自体の運転操作の作業性及
び安全性を向上させることができる。
【0011】本発明の一の形態によれば、前記検出手段
は、前記保持炉に貯留された溶融金属の液面を検出す
る。これにより、確実に保持炉内での溶融金属の量を検
出でき、保持炉から溶融金属が溢れ出ることを防止でき
る。検出手段としては、前記溶融金属の液面が、前記保
持炉における所定の位置に設置された電極に接して通電
することで液面を検出することができる。また、溶融金
属が高温であることにより、この高温の液面に接する電
極の耐久性や安全性の観点から、光を前記溶融金属の液
面に反射させ、この反射光を検出することにより液面の
高さを測定する光距離測定器を用いることもできる。
【0012】また、本発明において光距離測定器は、車
輌に搭載されることが好ましい。このように、高温の保
持炉から離れた車輌側に光距離測定器を搭載することに
より、高熱による光距離測定器への悪影響等を回避でき
る。光距離測定器による光は、レーザ光を用いることに
より、保持炉における液面の高さを高精度に測定でき
る。レーザ光としては、赤外線や可視光等を利用するこ
とができる。
【0013】本発明の一の形態によれば、前記保持した
容器の重量を計測する手段と、前記重量の計測結果に基
づき圧力差を制御する手段とを具備する。例えば容器か
ら溶融金属を導出している途中で容器の重量を計測する
ことにより、容器内の溶融金属の導出量が把握できる。
この重量の計測結果に基づいて圧力差を制御して導出量
の制御を行うことができる。この場合、前記重量計測手
段により、前記容器から導出される溶融金属の量が前記
保持炉で満杯となる量であることが推定されたときに、
前記容器内部への加圧を停止する手段を設けるようにす
る。
【0014】また本発明では、前記重量計測手段による
計測と前記保持炉内の溶融金属の量の検出手段による検
出とを両方行い、前記重量計測又は溶融金属の量の検出
のうちいずれか一方により前記満杯となることが推定又
は検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する手
段を更に具備する。このような二重安全装置(フェール
セーフ:fail safe)を設けることにより、例えば重量
計測手段又は検出手段のうち一方が故障等した場合であ
っても、満杯を検出でき更に安全性を増すことができ
る。
【0015】本発明の一の形態によれば、前記保持炉内
の溶融金属の量の検出手段は、前記保持炉内の満杯より
も少ない所定量の溶融金属を検出可能であり、前記制御
系は、前記検出手段により前記満杯よりも少ない所定量
が検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する手
段を更に具備する。本発明では気体圧により容器から溶
融金属を導出しているため、レスポンスが油圧等による
場合に比べ遅いこと等の観点より、気体の圧送の停止命
令から溶融金属の容器からの導出が実際に停止するまで
にディレイが発生する可能性がある。この場合に満杯を
検出した後に加圧を停止する命令を出したのでは溶融金
属が満杯を超えて保持炉から溢れ出てしまうおそれがあ
る。しかし、本発明では、満杯よりも少ない所定量で溶
融金属を検出しているので、そのような危険性を回避す
ることができる。ここで、満杯よりも少ない所定量と
は、例えば溶融金属の量が保持炉内の7割から9割5分
までの量等が考えられる。
【0016】また、本発明では、前記重量計測手段によ
り、前記容器から導出される溶融金属が前記満杯よりも
少ない所定量となることが推定されたときに、前記容器
内部への加圧を停止する手段を具備するようにしてもよ
い。
【0017】更に、本発明では、前記重量計測手段によ
る計測と前記保持炉内の溶融金属の量の検出手段による
検出とを両方行い、前記重量計測又は溶融金属の量の検
出のうちいずれか一方により、前記満杯より少ない所定
量となることが推定又は検出されたとき、前記容器内部
への加圧を停止する手段を更に具備するようにしてもよ
い。このような気体圧を考慮した安全対策に加え、上記
フェールセーフを採用することにより、より安全性を増
すことができる。
【0018】本発明の一の形態によれば、前記計測手段
により計測された重量に基づき容器内の溶融金属がほぼ
なくなることが検知されたとき、前記容器内部の圧力を
大きくするように制御する。溶融金属の圧送供給におい
ては、圧送最終段階で溶湯と気体の間欠吐出が発生しや
すく、容器内の溶融金属が少なくなるに従って、容器に
対する圧力を最終段階では大きくなるように制御した方
がこのような溶湯と気体の間欠吐出を効果的に抑えるこ
とができる。本発明者等の識見によると、最終段階で圧
力を小さくすることでは、間欠吐出する溶湯はかえって
増大し、その一方で本発明のごとく制御することで間欠
吐出するものは気体が大半となり、上記の不具合の発生
を効果的に防止できる。
【0019】本発明の車輌は、内部に溶融金属を収容可
能であり、融金属を使用するユースポイントに配置され
溶融金属を貯留する保持炉に圧力差を利用して溶融金属
を導出可能な容器を保持可能で、保持した容器を少なく
とも前記ユースポイントに対し運搬可能な車輌であっ
て、前記保持炉内に保持された溶融金属の量の検出結果
に基づき前記圧力差を制御する制御系を具備する。
【0020】本発明では、保持炉内に保持された溶融金
属の量を検出し、この検出結果に基づき容器内の圧力差
を制御することにより、保持炉に貯留される溶融金属の
量を的確に制御できる。従って、保持炉から溶融金属が
溢れ出るおそれはなく作業の安全性を向上させることが
でき、また、溢れ出る無駄な溶融金属の消費を防止でき
る。
【0021】本発明の別の観点に係る溶融金属供給シス
テムは、内部に溶融金属を収容可能であって、圧力差を
利用して外部に溶融金属を導出可能な容器と、前記容器
から導出される溶融金属を貯留する複数の保持炉を有す
る第1の工場と、前記複数の保持炉うち一の保持炉に導
出された溶融金属の量が、この一の保持炉の満杯に達し
たことを検出する手段と、前記検出結果に基づき前記圧
力差を制御することで、前記溶融金属の導出を停止する
制御系と、前記満杯に達した一の保持炉以外の保持炉に
対して、前記容器から残りの溶融金属を導出するように
指示する制御部とを具備する。
【0022】本発明では、容器からの溶融金属の導出量
が一の保持炉の満杯に達したとき、その導出を停止し、
容器内の残りの溶融金属を他の保持炉へ供給することに
より、容器内に溶融金属を残すことなく、作業効率を向
上させることができる。ここで、複数の保持炉間では前
述したような容器を保持できる車輌により運搬するよう
にすることができる。
【0023】本発明の一の形態によれば、複数の金属を
溶解しこの溶解した金属を前記容器に供給するための第
2の工場と、前記検出手段が前記導出量が前記満杯に達
したことを検出したとき、これを前記第2の工場に伝送
する手段とを更に具備する。これにより、第2の工場は
この伝送された情報を基に配送すべき溶融金属の量の最
適化を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係る金属供給
システムの全体構成を示す図である。
【0026】同図に示すように、第1の工場10と第2
の工場20とは例えば公道30を介して離れた所に設け
られている。
【0027】第1の工場10には、ユースポイントとし
てのダイキャストマシーン11が複数配置されている。
各ダイキャストマシーン11は、溶融したアルミニウム
を原材料として用い、射出成型により所望の形状の製品
を成型するものである。その製品としては例えば自動車
のエンジンに関連する部品等を挙げることができる。ま
た、溶融した金属としてはアルミニウム合金ばかりでな
くマグネシウム、チタン等の他の金属を主体とした合金
であっても勿論構わない。各ダイキャストマシーン11
の近くには、ショット前の溶融したアルミニウムを一旦
貯留する保持炉(手元保持炉)12が配置されている。
この保持炉12には、複数ショット分の溶融アルミニウ
ムが貯留されるようになっており、ワンショット毎にラ
ドル13或いは配管を介して保持炉12からダイキャス
トマシーン11に溶融アルミニウムが注入されるように
なっている。また、各保持炉12には、後述するよう
に、容器内に貯留された溶融アルミニウムの液面を検出
する液面検出センサや溶融アルミニウムの温度を検出す
るための温度センサ(図示せず)が配置されている。こ
れらのセンサによる検出結果は各ダイキャストマシーン
11の制御盤(図示せず)もしくは第1の工場10の中
央制御部16に伝達されるようになっている。
【0028】第1の工場10の受け入れ部で受け入れら
れた容器100は、本発明に係るフォークリフト18に
より所定のダイキャストマシーン11まで配送され、容
器100から保持炉12に溶融アルミニウムが供給され
るようになっている。供給の終了した容器100はフォ
ークリフト18により再び受け入れ部に戻されるように
なっている。
【0029】第1の工場10には、アルミニウムを溶融
して容器100に供給するための第1の炉19が設けら
れており、この第1の炉19により溶融アルミニウムが
供給された容器100もフォークリフト18により所定
のダイキャストマシーン11まで配送されるようになっ
ている。
【0030】第1の工場10には、各ダイキャストマシ
ーン11において溶融アルミニウムの追加が必要になっ
た場合にそれを表示する表示部15が配置されている。
より具体的には、例えばダイキャストマシーン11毎に
固有の番号が振られ、表示部15にはその番号が表示さ
れており、溶融アルミニウムの追加が必要になったダイ
キャストマシーン11の番号に対応する表示部15にお
ける番号が「点灯」あるいは溶融アルミニウムが残り少
ない旨の表示がされるようになっている。作業者はこの
表示部15の表示に基づきフォークリフト18を使って
容器100をその番号に対応するダイキャストマシーン
11まで運び溶融アルミニウムを供給する。
【0031】また、表示部15は、各ダイキャストマシ
ーン11において溶融アルミニウムが満杯になった場合
も、例えば、この満杯になったダイキャストマシーン1
1の表示部15における番号が「点滅」あるいは満杯量
に達した旨の表示をするようになっている。
【0032】第2の工場20には、アルミニウムを溶融
して容器100に供給するための炉21が設けられてい
る。容器100は容量、配管長、高さ、幅等の異なる複
数種が用意されている。例えば第1の工場10内のダイ
キャストマシーン11の保持炉12の容量等に応じて、
容量の異なる複数種がある。この炉21により溶融アル
ミニウムが供給された容器100は、フォークリフトに
より搬送用のトラック32に載せられる。トラック32
は公道30を通り第1の工場10の受け入れ部まで容器
100を運ぶようになっている。また、受け入れ部にあ
る空の容器100はトラック32により第2の工場20
へ返送されるようになっている。
【0033】第2の工場20には、第1の工場10にお
ける各ダイキャストマシーン11において溶融アルミニ
ウムの追加が必要になった場合にそれを表示する表示部
22が配置されている。表示部22の構成は第1の工場
10内に配置された表示部15とほぼ同様である。表示
部22における表示は、例えば通信回線33を介して第
1の工場10における中央制御部16が制御することに
よって行われる。
【0034】なお、第2の工場20における表示部22
においては、溶融アルミニウムの供給を必要とするダイ
キャストマシーン11のうち第1の工場10における第
1の炉19から溶融アルミニウムが供給されると決定さ
れたダイキャストマシーン11は、それ以外のダイキャ
ストマシーン11とは区別して表示されるようになって
いる。例えば、そのように決定されたダイキャストマシ
ーン11に対応する番号は点滅するようになっている。
これにより、第1の炉19から溶融アルミニウムが供給
されると決定されたダイキャストマシーン11に対して
第2の工場20側から誤って溶融アルミニウムを供給す
るようなことをなくすことができる。また、この表示部
22には、上記の他に中央制御部16から送信されたデ
ータも表示されるようになっている。
【0035】次に、このように構成されたシステムに好
適な容器100について、図2、図3及び図4に基づき
説明する。図2は容器100の断面図、図3はその平面
図、図4は、図3におけるA−A断面図である。
【0036】容器100は、有底で筒状の本体50の上
部開口部51に大蓋52が配置されている。本体50及
び大蓋52の外周にはそれぞれフランジ53、54が設
けられており、これらフランジ間をボルト55で締める
ことで本体50と大蓋52が固定されている。なお、本
体50や大蓋52は例えば外側が金属(例えば鉄)であ
り、内側が耐火材により構成され、外側の金属と耐火材
との間には断熱材が介挿されている。
【0037】本体50の外周の1箇所には、本体50内
部から配管56に連通する流路57が設けられた配管取
付部58が設けられている。
【0038】図4に示すように、容器100の外側は金
属のフレーム100a、内側は耐火材100bにより構
成され、フレーム100aと耐火材100bとの間には
耐火材よりも熱伝導率の小さな断熱材100cが介挿さ
れている。そして、流路57は容器100の内側に設け
られた耐火材100bの中に形成されている。すなわ
ち、流路57は、容器100内底部に近い位置から容器
100上面の耐火材100bの露出部まで耐火材100
bに内在している。これにより、流路57は、熱伝導率
の大きな耐火部材によって容器内部と分離されている。
このような構成を採用することにより、容器内からの放
熱が流路に伝わりやすくなる。流路の外側(容器内とは
反対側)には、耐火部材の外側に断熱材を配している。
耐火材は断熱材よりも密度、熱伝導率が高いものを用い
る。耐火材としては例えば緻密質の耐火系セラミック材
料をあげることができる。また断熱材としては、断熱キ
ャスター、ボード材料など断熱系のセラミック材料をあ
げることができる。
【0039】配管取付部58における流路57は、本体
50内周の該容器本体底部50aに近い位置に設けられ
た開口57aを介し、該本体50外周の上部57bに向
けて延在している。この配管取付部58の流路57に連
通するように配管56が固定されている。
【0040】配管56は逆U字状の形状(曲率を有する
形状)を有している。配管56のフレーム78aは例え
ば鉄などの金属からなり、その内部には、内張りとして
ライニングが形成されており、このライニングは、耐火
材75を有している。そしてこのライニングの内側が溶
融金属の流路72として形成されている。耐火材75と
しては例えば緻密質の耐火系セラミック材料をあげるこ
とができる。
【0041】また、このように配管56を逆U字状(曲
率を有する形状)とし、これに対応して流路72を逆U
字状の形状とすることにより、配管56の端部開口59
は下方を向いている。配管56がこのような形状を有す
ることで溶融金属がスムーズに流路72を流れるように
なる。すなわち、配管56の内側に不連続な面があると
その位置にぶつかる溶融金属が流れようとする等の理由
により、その位置が侵食され、最終的には穴が明く等の
不具合がある。これに対して、配管56の流路72が曲
率を有する形状であれば不連続な面がなく、上記のよう
な不具合は発生しない。
【0042】配管取付部58近傍の配管56の周囲に
は、この配管56を包囲するように、保温部材56aが
配設されている。これにより、配管56側が流路57側
の熱を奪い、流路57の温度低下が発生することを極力
抑えることができる。特に、配管取付部58近傍の配管
56の周囲は溶融金属が冷えやすくしかも容器搬送の際
に液面が丁度揺れる位置にあるので、溶融金属が固化す
ることが多いのに対して、このように配管取付部58近
傍の配管56の周囲を保温部材56aにより包囲するこ
とでこの位置における溶融金属の固化を防止することが
できる。
【0043】流路57及びこれに続く配管56の有効内
径はほぼ等しく、65mm〜85mm程度が好ましい。
従来からこの種の配管の内径は50mm程度であった。
これはそれ以上であると容器内を加圧して配管から溶融
金属を導出する際に大きな圧力が必要であると考えられ
ていたからである。これに対して本発明者等は、流路5
7及びこれに続く配管56の内径としてはこの50mm
を大きく超える65mm〜85mm程度が好ましく、よ
り好ましくは70mm〜80mm程度、更には好ましく
は流路57は70mm、配管56の内径は80mmであ
ることを見出した。
【0044】すなわち、溶融金属が流路57や配管56
を上方に向けて流れる際に、流路57や配管56に存在
する溶融金属自体の重量及び流路や配管の内壁の粘性抵
抗の2つパラメータが溶融金属の流れを阻害する抵抗に
大きな影響を及ぼしているものと考えられる。ここで、
内径が65mmより小さいときには流路57を流れる溶
融金属はどの位置においても溶融金属自体の重量と内壁
の粘性抵抗の両方の影響を受けているが、内径が65m
m以上となると流れのほぼ中心付近から内壁の粘性抵抗
の影響を殆ど受けない領域が生じ始め、その領域が次第
に大きくなる。この領域の影響は非常に大きく、溶融金
属の流れを阻害する抵抗が下がり始める。溶融金属を容
器内から導出する際に容器内を非常に小さな圧力で加圧
すればよくなる。つまり、従来はこのような領域の影響
は全く考慮に入れず、溶融金属自体の重量だけが溶融金
属の流れを阻害する抵抗の変動要因として考えられてお
り、作業性や保守性等の理由から内径を50mm程度と
していた。一方、内径が85mmを超えると、溶融金属
自体の重量が溶融金属の流れを阻害する抵抗として非常
に支配的となり、溶融金属の流れを阻害する抵抗が大き
くなってしまう。本発明者等の試作による結果によれ
ば、70mm〜80mm程度の内径が容器内の圧力を非
常に小さな圧力で加圧すればよく、特に70mm、80
mmが標準化及び作業性の観点から最も好ましい。すな
わち、配管径は50mm、60mm70mm、、、と1
0mm単位で標準化されており、配管径がより小さい方
が取り扱いが容易で作業性が良好だからである。
【0045】さて、上記の大蓋52のほぼ中央には開口
部60が設けられ、開口部60には取っ手61が取り付
けられたハッチ62が配置されている。ハッチ62は大
蓋52上面よりも少し高い位置に設けられている。ハッ
チ62の外周の1ヶ所にはヒンジ63を介して大蓋52
に取り付けられている。これにより、ハッチ62は大蓋
52の開口部60に対して開閉可能とされている。ま
た、このヒンジ63が取り付けられた位置と対向するよ
うに、ハッチ62の外周の2ヶ所には、ハッチ62を大
蓋52に固定するためのハンドル付のボルト64が取り
付けられている。大蓋52の開口部60をハッチ62で
閉めてハンドル付のボルト64を回動することでハッチ
62が大蓋52に固定されることになる。また、ハンド
ル付のボルト64を逆回転させて締結を開放してハッチ
62を大蓋52の開口部60から開くことができる。そ
して、ハッチ62を開いた状態で開口部60を介して容
器100内部のメンテナンスや予熱時のガスバーナの挿
入が行われるようになっている。
【0046】また、ハッチ62の中央、或いは中央から
少しずれた位置には、容器100内の減圧及び加圧を行
うための内圧調整用の貫通孔65が設けられている。こ
の貫通孔65には加減圧用の配管66が接続されてい
る。この配管66は、貫通孔65から上方に伸びて所定
の高さで曲がりそこから水平方向に延在している。この
配管66の貫通孔65への挿入部分の表面には螺子山が
きられており、一方貫通孔65にも螺子山がきられてお
り、これにより配管66が貫通孔65に対して螺子止め
により固定されるようになっている。
【0047】この配管66の一方には、加圧用または減
圧用の配管67が接続可能になっており、加圧用の配管
には加圧気体に蓄積されたタンクや加圧用のポンプが接
続されており、減圧用の配管には減圧用のポンプが接続
されている。そして、減圧により圧力差を利用して配管
56及び流路57を介して容器100内に溶融アルミニ
ウムを導入することが可能であり、加圧により圧力差を
利用して流路57及び配管56を介して容器100外へ
の溶融アルミニウムの導出が可能である。なお、加圧気
体として不活性気体、例えば窒素ガスを用いることで加
圧時の溶融アルミニウムの酸化をより効果的に防止する
ことができる。
【0048】本実施形態では、大蓋52のほぼ中央部に
配置されたハッチ62に加減圧用の貫通孔65が設けら
れている一方で、上記の配管66が水平方向に延在して
いるので、加圧用または減圧用の配管67を上記の配管
66に接続する作業を安全にかつ簡単に行うことができ
る。また、このように配管66が延在することによって
配管66を貫通孔65に対して小さな力で回転させるこ
とができるので、貫通孔65に対して螺子止めされた配
管66の固定や取り外しを非常に小さな力で、例えば工
具を用いることなく行うことができる。
【0049】ハッチ62の中央から少しずれた位置で前
記の加減圧用の貫通孔65とは対向する位置には、圧力
開放用の貫通孔68が設けられ、圧力開放用の貫通孔6
8には、リリーフバルブ(図示を省略)が取り付けられ
るようになっている。これにより、例えば容器100内
が所定の圧力以上となったときには安全性の観点から容
器100内が大気圧に開放されるようになっている。
【0050】大蓋52には、液面センサとしての2本の
電極69がそれぞれ挿入される液面センサ用の2つの貫
通孔70が所定の間隔をもって配置されている。これら
の貫通孔70には、それぞれ電極69が挿入されてい
る。これら電極69は容器100内で対向するように配
置されており、それぞれの先端は例えば容器100内の
溶融金属の最大液面とほぼ同じ位置まで延びている。そ
して、電極69間の導通状態をモニタすることで容器1
00内の溶融金属の最大液面を検出することが可能であ
り、これにより容器100への溶融金属の過剰供給をよ
り確実に防止できるようになっている。
【0051】本体50の底部裏面には、例えばフォーク
リフトのフォーク(図示を省略)が挿入される断面口形
状で所定の長さの脚部71が例えば平行するように2本
配置されている。また、本体50内側の底部50aは、
流路57側が低くなるように全体が傾斜している。これ
により、加圧により流路57及び配管56を介して外部
に溶融アルミニウムを導出する際に、いわゆる湯の残り
が少なくなる。また、例えばメンテナンス時に容器10
0を傾けて流路57及び配管56を介して外部に溶融ア
ルミニウムを導出する際に、容器100を傾ける角度を
より小さくでき、安全性や作業性が優れたものとなる。
【0052】このように本実施形態に係る容器100で
は、容器100内の溶融金属に晒されるストークのよう
な部材は不要となるので、ストーク等の部品交換を行う
必要はなくなる。また、容器100内にストークのよう
に予熱を邪魔するような部材は配置されないので、予熱
のための作業性が向上し、予熱を効率的に行うことがで
きる。また容器100に溶融金属を収容した後、溶融金
属の表面の酸化物等をすくい取る作業が必要なことが多
い。内部にストークがあるとこの作業がやりにくいが、
容器100内部にストークのような構造物がないので作
業性を向上することができる。更に、流路57が熱伝導
率の高い耐火材100bに内在されるように構成されて
いるので、容器100内の熱が流路57に伝達し易い。
従って、流路57を流通する溶融金属の温度低下を極力
抑えることができる。
【0053】また、本実施形態に係る容器100では、
ハッチ62に内圧調整用の貫通孔65を設け、その貫通
孔65に内圧調整用の配管66を接続しているので、容
器100内に溶融金属を供給する度に内圧調整用の貫通
孔65に対する金属の付着を確認することができる。従
って、内圧調整に用いるための配管66や貫通孔65の
詰りを未然に防止することができる。
【0054】更に、本実施形態に係る容器100では、
ハッチ62に内圧調整用の貫通孔65が設けられ、しか
もそのハッチ62が溶融アルミニウムの液面の変化や液
滴が飛び散る度合いが比較的に小さい位置に対応する容
器100の上面部のほぼ中央に設けられているので、溶
融アルミニウムが内圧調整に用いるための配管66や貫
通孔65に付着することが少なくなる。従って、内圧調
整に用いるための配管66や貫通孔65の詰りを防止す
ることができる。
【0055】更にまた、本実施形態に係る容器100で
は、ハッチ62が大蓋52の上面部に設けられているの
で、ハッチ62の裏面と液面との距離が大蓋52の裏面
と液面との距離に比べて大蓋52の厚み分だけ長くな
る。従って、貫通孔65が設けられたハッチ62の裏面
にアルミニウムが付着する可能性が低くなり、内圧調整
に用いるための配管66や貫通孔65の詰りを防止する
ことができる。
【0056】図5は本実施形態の溶融金属供給システム
に用いられる上記のフォークリフト(運搬車輌)18及
び容器100の構成を示す図であり、ダイキャストマシ
ーンの保持炉12に対して容器100から溶融アルミニ
ウムを導出している状態を示す図である。また、図6
は、図5に示すシステムの制御系の構成図を示してい
る。
【0057】図5に示すように、フォークリフト18
は、フォーク41が容器100の脚部71に係合するこ
とで容器100を保持している。フォークリフト18
は、フォーク41及びこのフォーク41を昇降させるこ
とで、容器100を昇降させる昇降機構152を有す
る。また、フォーク41の表面には圧力センサ153が
配置されている。
【0058】またフォークリフト18の運転席154の
上部には、容器100に対して加圧用の気体、例えば高
圧のエアーを供給するレシーバタンク171が設けられ
ている。このレシーバタンク171にはタンク圧の下限
を知るための圧力スイッチ156が設けられている。レ
シーバタンク171と容器100の貫通孔65とは、エ
アーホース157により接続されている。これらの間に
は、送圧をオンオフするための電子圧力コントローラ1
58、送圧圧力を検出するための圧力センサ159が設
けられている。また、この電子圧力コントローラ158
は、送圧のオンオフだけでなく、所定の1次側圧力に対
して2次側圧力を能動的に変動させて供給することがで
きるものである。圧力センサ159は運転席154の作
業者から見える位置に配置されている。同様にその近く
に手元操作盤160も配置され、作業者がこの手元操作
盤160によりこの圧送の操作が行えるようになってい
る。また、運転席154の後方には、電気制御盤161
が配置されており、この電気制御盤161により、電子
圧力コントローラ158、その他リーク等が電子的に制
御されるようになっている。
【0059】保持炉12の上部には、溶融アルミニウム
を受け入れるための開口12aが形成されている。この
保持炉12内の上部には、上述したように、内部に貯留
された溶融アルミニウム46の満杯量を検出する上部液
面センサ47が設置されている。すなわち、上部液面セ
ンサ47による液面の検出は、保持炉12内の溶融アル
ミニウム46の量が満杯に達したことを検出するもので
ある。また、保持炉12内の底部には、貯留された溶融
アルミニウム46が残り少なくなったことを検出する底
部液面センサ48が設置されている。これらの液面セン
サ47,48は、それぞれ2本の電極からなっている。
上部液面センサ47はこれら2本の電極に溶融アルミニ
ウム46の液面46aが接することで通電し、満杯量を
検出するものである。一方、底部液面センサ48は、2
本の電極から液面46aが離れることで通電が中止され
残りが少なくなったことを検出するものである。
【0060】次に、以上のように構成された溶融アルミ
ニウムの供給システムの動作を説明する。
【0061】まず、図1に示す第2の工場において炉2
1から容器100へアルミニウムが供給される。この供
給については、図7に示すように、まず容器100の配
管56に吸引用の配管201の一端201bを取り付
け、他端201aを炉21内に貯留されている溶融金属
の中に入れ、吸引用の配管201を保持機構202によ
り固定する。そして、この状態で容器100内を例えば
真空ポンプ313で減圧することにより、容器100内
にアルミニウムが収容される。
【0062】本実施形態では、特に、このように炉21
内に貯留されている溶融アルミニウムを吸引管201及
び配管56を介して容器100内に導入するようにして
いるので、溶融アルミニウムが外部の空気と接触するこ
とはない。従って、酸化物が生じることがなく、本シス
テムを用いて供給される溶融アルミニウムは非常に品質
が良いものとなる。また、容器100内から酸化物を除
去するための作業は不要となり、作業性も向上する。
【0063】ここで、第1の工場における中央制御部1
6では、各保持炉12に設けられた液面検出センサ4
7,48を介して各保持炉12における溶融アルミニウ
ムの量を監視している。例えば、ある保持炉12におい
て、底部液面センサ48が溶融アルミニウムの残りが少
なくなったことを検出して、溶融アルミニウムの供給の
必要性が生じた場合に、中央制御部16は、その保持炉
12の「固有の番号」、その保持炉12に設けられた温
度センサにより検出された保持炉12の「温度デー
タ」、その保持炉12の形態に関する「形態データ」、
その保持炉12から溶融アルミニウムがなくなる最終的
な「時刻データ」、公道30の「トラフィックデー
タ」、その保持炉12で要求される溶融アルミニウムの
「量データ」及び「気温データ」等を、通信回線33を
介して第2の工場20側に送信する。第2の工場20で
は、これらのデータを表示部22に表示する。これらの
表示されたデータに基づき作業者が経験的に上記保持炉
12から溶融アルミニウムがなくなる直前に保持炉12
に容器100が届き、かつ、その時の溶融アルミニウム
が所望の温度となるように第2の工場20からの容器1
00の発送時刻及び溶融アルミニウムの発送時の温度を
決定する。或いはこれらのデータを例えばパソコン(図
示せず)に取り込んで所定のソフトウェアを用いて上記
保持炉12から溶融アルミニウムがなくなる直前に保持
炉12に容器100が届き、かつその時の溶融アルミニ
ウムが所望の温度となるように該第2の工場20からの
容器100の発送時刻及び溶融アルミニウムの発送時の
温度を推定してその時刻及び温度を表示するようにして
もよい。或いは推定された温度により炉21を自動的に
温度制御してもよい。更には、容器100に収容すべき
溶融アルミニウムの量についても上記「量データ」に基
づき決定してもよい。
【0064】このようにして発送時刻に容器100を載
せたトラック32が出発し、公道30を通り第1の工場
10に到着すると、容器100がトラック32から受け
入れ部に受け入れられる。そして、受け入れられた容器
100は、フォークリフト18により所定のダイキャス
トマシーン11まで配送され、容器100から保持炉1
2に溶融アルミニウムが供給される。
【0065】ここで、このような容器100から保持炉
12への溶融アルミニウムの供給について、より詳細に
説明する。
【0066】まず、図5に示すように、フォークリフト
18の昇降機構152により容器100を所定の高さに
調整する。すなわち保持炉12の開口部12aに容器1
00の配管56の先端が受け入れられるような高さに昇
降機構152を操作する。そして、レシーバタンク17
1から加圧気体を圧送し、容器100内部を加圧するこ
とで容器100の配管56から溶融アルミニウムを導出
する。
【0067】このようにして保持炉12内へ溶融アルミ
ニウムを供給していき、溶融アルミニウム所定の満杯量
に達したことを上部液面センサ47で検出すると、中央
制御部16がこのことを認識し、満杯量に達したことが
フォークリフト18の電気制御盤に対し無線43で送信
される。このように無線43で送受信を行うことによ
り、容器100を保持したフォークリフト18と保持炉
12との間で電気ケーブル等を用いる必要がなく、フォ
ークリフト自体の運転操作の作業性及び安全性を向上さ
せることができる。
【0068】なお、本実施形態では液面検出センサ4
7,48の検出が中央制御部16に伝送される構成とし
た。しかし、例えば上部液面センサ47のみによる満杯
検出信号を電気制御盤161に送信する送信手段を、各
保持炉12ごとに専用に設けるようにしてもよい。
【0069】本実施形態では、保持炉12に導出された
溶融アルミニウムの満杯量を検出し、この検出結果に基
づき容器100からの溶融アルミニウムの導出を自動的
に停止するようにしている。従って、加圧気体の圧送に
かかる操作の人為的なミス等により溶融アルミニウムが
溢れ出てしまうことを防止でき、また、溢れ出る無駄な
溶融アルミニウムの消費を防止できる。
【0070】また、レシーバタンク171、電子圧力コ
ントローラ158、リリーフ弁、リーク弁、電気制御盤
等の制御系を高温の保持炉12から離れたフォークリフ
ト18側に搭載することにより、高熱による悪影響等を
回避でき、特に弁等の損壊及び老朽化を防止でき、安全
に溶融アルミニウムを取り扱うことができる。
【0071】次に図8を参照して、本発明の他の実施形
態を説明する。なお、図8において、図5及び図6にお
ける構成要素と同一のものについては同一の符号を付す
ものとし、その説明を省略する。
【0072】本実施形態では、フォークリフト18にお
ける昇降機構152の上部に、レーザ光を利用した距離
測定器80が設置されている。本実施形態は、このよう
な距離測定器80を用いて保持炉12に貯留された溶融
アルミニウム46の液面46aを検出しようというもの
である。この距離測定器80は、例えば水平方向に発射
したパルスレーザ光81をミラー84で鉛直方向に反射
させて液面46aに照射するようになっている。ミラー
84は、例えばフォークリフト18側に水平に設けられ
た支持部材82により支持すればよい。そして液面46
aから反射したレーザパルスの伝達時間を測定すること
で、図に示すr1+r2の距離を測定できるようになっ
ている。この場合、距離r1及び距離測定器80(ミラ
ー84)の高さと保持炉12の底部の高さとの相対関係
を予め把握しておくことで距離r2が得られ、結果とし
て液面46aの高さ(溶融アルミニウムの満杯量)が得
られることになる。あるいは、r1+r2が所定の値と
なったときに溶融アルミニウム46が満杯量に達したと
みなしてもよい。また、この光距離測定器80は、得ら
れた液面46aの高さ情報を電気制御盤161に無線4
3で送信するようになっている。なお、保持炉12は各
種の形態があるため、各保持炉12ごとにその満杯量や
配置(高さ位置)等を把握しておくことが好ましい。
【0073】このような構成によっても、光距離測定器
80により得られた満杯量の情報に基づき電気制御盤1
61が電子圧力コントローラ158を制御することで、
容器100からの溶融アルミニウムの導出を自動的に停
止させることができる。従って、溶融アルミニウム46
が溢れ出てしまうことを防止できる。特に、溶融アルミ
ニウム46が高温であることにより、上記のように電極
による液面検出センサ47を設ける代わりに、本実施形
態のように、溶融アルミニウム46に接しない光距離測
定器80を用いた方がセンサの耐久性や安全性の観点か
らもよい。また、レーザ光を用いているため、液面の高
さを保持炉における液面の高さをmm(ミリメートル)
単位であっても容易にかつ正確に測定することができ
る。更に、この光距離測定器80を高温の保持炉12か
ら離れたフォークリフト18側に光距離測定器80を搭
載することにより、高熱による光距離測定器への悪影響
等を回避できる。レーザ光としては、赤外線や可視光等
を利用することができる。
【0074】なお、本実施形態では、光距離測定器80
による検出結果の電気制御盤161への伝送は、電気ケ
ーブル49等を用いて有線で行うようにしてもよい。こ
の場合、光距離測定器80はフォークリフト18側に搭
載しているので、前述したようなフォークリフト18の
運転操作の作業性及び安全性を考慮しなくてもよいから
である。
【0075】以上のようにして、第1の工場のある一の
保持炉12における溶融アルミニウムの満杯量が検出さ
れた場合、中央制御部16が、その一の保持炉12以外
の保持炉12に、今まで供給していた容器100を移動
させるように指示するようにしてもよい。この場合、中
央制御部16が表示部15にその旨を表示するようにす
ればよい。これにより、作業効率を向上させることがで
きる。
【0076】また、このように満杯量が検出された場
合、中央制御部16はその旨を第2の工場20に伝送す
るようにすることも可能である。この場合、中央制御部
16は、例えば第1の工場に複数ある保持炉12のうち
ある複数の保持炉12が満杯量に達したとき、満杯量に
達していない他の保持炉12を表示部15に表示すると
ともに、第2の工場20の表示部22にも表示すること
ができる。そして、第2の工場はこの情報を基に配送す
べき溶融アルミニウムの量の最適化を図ることができ
る。
【0077】図9は、フォークリフト18のフォーク4
1に設けられた圧力センサ153を用いた場合の溶融ア
ルミニウム供給システムを示す制御ブロック図である。
【0078】同図に示すように、圧力センサ153によ
り検出された重量情報は電気制御盤161に送られ、電
気制御盤161はこの重量情報に基づき電子圧力コント
ローラ158のオンオフを制御する。すなわち、容器1
00から導出された溶融アルミニウムの量に基づき圧送
のオンオフを制御するようになっている。これにより、
例えば、容器100内のアルミニウムがほぼなくなる直
前に、レシーバタンク171から容器100への加圧を
それまでより大きくすることで、配管56からの気体と
アルミニウムとの同時噴出による不具合をより少なくす
ることができる。なお、容器100内のアルミニウムの
量が減るに従いタンク171から容器100への加圧を
段階的に又は連続的に大きくなるように制御してよい。
【0079】図10は、本発明の別の実施形態に係る溶
融アルミニウムの供給システムを示す。
【0080】本実施形態では、上記圧力センサ153に
よる重量計測と、液面センサ47による液面の検出とを
両方行うシステムである。この実施形態では、例えば容
器100の重量が所定の重量にまで達したとき、つまり
容器100から導出されるアルミニウムの量が所定の量
に達したときに、電気制御盤161が電子圧力コントロ
ーラ158に対し圧送の停止命令を送出する。すなわ
ち、電気制御盤161は圧力センサ153により容器1
00から導出されるアルミニウムの量が保持炉12で満
杯となる量であることを推定している。また、この場
合、保持炉12にアルミニウムを導出する前にもともと
この保持炉12に貯留されているアルミニウムを中央制
御部が把握しておき、この貯留量に基づいて、フォーク
リフト側は、保持炉12で満杯になる量を推定して、こ
の量だけのアルミニウムを容器100から導出すること
もできる。
【0081】本実施形態では、圧力センサ153による
重量計測又は液面センサ47による液面の検出のうちい
ずれか一方により保持炉12が満杯となることが推定又
は検出されたとき、容器内部への加圧を停止することで
そのアルミニウムの導出を停止する。このようなフェー
ルセーフを採用することにより、例えば圧力センサ15
3又は液面センサ47のうち一方が故障等した場合であ
っても、満杯を検出でき更に安全性を増すことができ
る。
【0082】図11は、本発明の更に別の実施形態に係
る溶融アルミニウムの供給システムを示す。
【0083】本実施形態では、保持炉12の満杯量より
も少ない貯留量46aを検出し、これに基づき容器10
0から保持炉12へのアルミニウムの供給を停止する。
具体的には、上記上部液面センサ47の配置を、図11
に示す低い位置(符号47aで示す)に配置させてい
る。この液面センサ47aにより、例えば保持炉12の
7割から9割5分等のアルミニウム46の量を検出する
ことができるようにすればよい。
【0084】本実施形態では、気体圧により容器100
からアルミニウムを導出しているため、レスポンスが油
圧等による場合に比べ遅いこと等の観点より、気体の圧
送の停止命令からアルミニウムの容器100からの導出
が実際に停止するまでにディレイが発生する可能性があ
る。この場合に満杯量を検出した後に加圧を停止する命
令を出したのではアルミニウムが満杯を超えて保持炉1
2から溢れ出てしまうおそれがある。しかし、本実施形
態では、満杯よりも少ない所定量46aでアルミニウム
を検出しているので、そのような危険性を回避すること
ができる。
【0085】更に本実施形態では、圧力センサ153に
より計測したアルミニウムの導出量が、保持炉12内の
満杯よりも少ない所定量46aまで達したことを推定し
たときに、前記容器100内部への加圧を停止するよう
にしてもよい。具体的には、例えば、保持炉12内にあ
と500kgだけアルミニウムが供給されれば満杯量に
達するとした場合、容器100の重量計測が450kg
だけ減少したときに加圧を停止すればよい。
【0086】本発明は以上説明した実施形態には限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
容器100から保持炉12へ溶融アルミニウムを供給す
る場合において、上記実施形態では、保持炉12内の溶
融アルミニウムの量が残り少なくなったこと及び満杯量
に達したことの両者の検出を行うようにしたが、これに
加え、例えば両者の中間当りの量、つまり保持炉12の
満杯量のほぼ半分の量を検出するようにしてもよい。あ
るいは段階的または連続的に量を検出するようにしても
よい。この検出手段としては、上述したように電極によ
る液面検出センサであってもよいし、距離検出器で行う
ことができる。
【0087】これにより、第1及び第2の工場10及び
20の間でやり取りされる上記「量データ」を高精度で
得ることができる。また、当該ほぼ半分の量を検出した
ときに容器100内の圧力を所定値まで下げることで、
満杯量に達するまで容器100からのアルミニウムの導
出速度を下げるようにすることも可能である。これによ
り、満杯量近くで保持炉12外へ溶融アルミニウムが飛
び散ることを防止でき、作業を安全に行うことができ
る。
【0088】また、例えば、図9に示す圧力センサ15
3により得られた容器100内のアルミニウムの量と、
保持炉12内に貯留されているアルミニウムの量とを比
較することができる。例えば、上記のようにある一の保
持炉12が満杯になったとき、この容器100内に残っ
ている溶融アルミニウムを他の複数の保持炉のうちいず
れの保持炉12に供給すれば、その保持炉12がちょう
ど満杯か、あるいは満杯に近くなるか、という判断を自
動的に行うようにすることもできる。すなわち、容器1
00内のアルミニウムの残量と、満杯量に達していない
保持炉12内の受け入れることができるアルミニウムの
量が近似していれば、中央制御部16がフォークリフト
18の運転者に対してその保持炉12に移動するように
指示することができる。この指示は、表示部15で表示
するようにしてもよい。
【0089】なお、本発明は実施形態に示した構成要素
を合理的な範囲で組み合わせたものも当然含むものであ
る。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器から保持炉に溶融金属を供給する際の供給量を的確
に制御でき、特に、保持炉内で所定の貯留量、あるいは
満杯量になるように溶融金属を供給することができる。
従って、容器の圧力操作の人為的なミス等により溶融金
属が溢れ出てしまうこと等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る溶融金属供給システ
ムの構成を示す概略図である。
【図2】一実施形態に係る容器の断面図である。
【図3】図2に示す容器の平面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るフォークリフトによ
り、保持炉に金属を供給している状態を示す図である。
【図6】図5に示すシステムの制御系の構成図である。
【図7】第2の工場で容器内に溶融金属を収容している
状態を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る供給システムを示
す制御系の構成図である。
【図9】容器の重量に基づいた溶融金属の供給システム
を示す制御ブロック図である。
【図10】本発明の別の実施形態に係る供給システムを
示す制御系の構成図である。
【図11】本発明の更に別の実施形態に係る供給システ
ムを説明するための図である。
【符号の説明】 10…第1の工場 11…ダイキャストマシーン 12…保持炉 16…中央制御部 18…フォークリフト 20…第2の工場 22…表示部 33…通信回線 43…無線 46…溶融アルミニウム 46a…液面 47…上部液面センサ 48…底部液面センサ 49…電気ケーブル 80…光距離測定器 100…容器 153…圧力センサ 158…電子圧力コントローラ 161…電気制御盤 171…レシーバタンク 313…真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 46/00 B22D 46/00

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に溶融金属を収容可能であって、圧
    力差を利用して外部に溶融金属を導出可能な容器と、 前記溶融金属を使用するユースポイントに配置され、前
    記容器から導出される溶融金属を貯留する保持炉と、 前記容器を保持可能で、保持した容器を少なくとも前記
    ユースポイントに対し運搬可能な車輌と、 前記保持炉内に保持された溶融金属の量を検出する手段
    と、 前記検出結果に基づき前記圧力差を制御する制御系とを
    具備することを特徴とする溶融金属供給システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記検出手段は、前記保持炉内で溶融金属が満杯になっ
    たことを検出するものであり、 前記制御系は、前記検出手段により満杯が検出されたと
    き、前記容器内部への加圧を停止する手段を具備するこ
    とを特徴とする溶融金属供給システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記制御系は、前記車輌に搭載されていることを特徴と
    する溶融金属供給システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記導出された溶融金属の量の検出結果を無線で前記制
    御系に送信する手段を更に具備することを特徴とする溶
    融金属供給システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記検出手段は、前記保持炉に貯留された溶融金属の液
    面を検出することを特徴とする溶融金属供給システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記検出手段は、前記溶融金属の液面が、前記保持炉に
    おける所定の位置に設置された電極に接して通電するこ
    とで液面を検出することを特徴とする溶融金属供給シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記検出手段は、光を前記溶融金属の液面に反射させ、
    この反射光を検出することにより液面の高さを測定する
    光距離測定器であることを特徴とする溶融金属供給シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記光距離測定器は、前記車輌に搭載されていることを
    特徴とする溶融金属供給システム。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の溶融金属供給システム
    であって、 前記光は、レーザ光を含むことを特徴とする溶融金属供
    給システム。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の溶融金属供給システ
    ムであって、 前記保持した容器の重量を計測する手段と、 前記重量の計測結果に基づき圧力差を制御する手段とを
    更に具備することを特徴とする溶融金属供給システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記重量計測手段により、前記容器から導出される溶融
    金属の量が前記保持炉で満杯となる量であることが推定
    されたときに、前記容器内部への加圧を停止する手段を
    更に具備することを特徴とする溶融金属供給システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記重量計測手段による計測と前記保持炉内の溶融金属
    の量の検出手段による検出とを両方行い、 前記重量計測又は溶融金属の量の検出のうちいずれか一
    方により前記満杯となることが推定又は検出されたと
    き、前記容器内部への加圧を停止する手段を更に具備す
    ることを特徴とする溶融金属供給システム。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記保持炉内の溶融金属の量の検出手段は、前記保持炉
    内の満杯よりも少ない所定量の溶融金属を検出可能であ
    り、 前記制御系は、前記検出手段により前記満杯よりも少な
    い所定量が検出されたとき、前記容器内部への加圧を停
    止する手段を更に具備することを特徴とする溶融金属供
    給システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記重量計測手段により、前記容器から導出される溶融
    金属が前記満杯よりも少ない所定量となることが推定さ
    れたときに、前記容器内部への加圧を停止する手段を更
    に具備することを特徴とする溶融金属供給システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記重量計測手段による計測と前記保持炉内の溶融金属
    の量の検出手段による検出とを両方行い、 前記重量計測又は溶融金属の量の検出のうちいずれか一
    方により、前記満杯より少ない所定量となることが推定
    又は検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する
    手段を更に具備することを特徴とする溶融金属供給シス
    テム。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記計測手段により計測された重量に基づき容器内の溶
    融金属がほぼなくなることが検知されたとき、前記容器
    内部の圧力を大きくするように制御することを特徴とす
    る溶融金属供給システム。
  17. 【請求項17】 内部に溶融金属を収容可能であって、
    前記溶融金属を使用するユースポイントに配置され溶融
    金属を貯留する保持炉に、圧力差を利用して溶融金属を
    導出可能な容器と、 前記容器を保持可能で、保持した容器を少なくとも前記
    ユースポイントに対し運搬可能な車輌と、 前記保持炉内に保持された溶融金属の量の検出結果に基
    づき前記圧力差を制御する制御系とを具備することを特
    徴とする溶融金属供給装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記制御系は、 前記溶融金属が前記保持炉内で満杯になったことが検出
    されたとき、前記容器内部への加圧を停止する手段を具
    備することを特徴とする溶融金属供給装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記溶融金属の量を検出する手段は、前記溶融金属の液
    面が、前記保持炉における所定の位置に設置された電極
    に接して通電することで液面を検出する手段であること
    を特徴とする溶融金属供給装置。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記溶融金属の量を検出する手段は、光を前記溶融金属
    の液面に反射させ、この反射光を検出することにより液
    面の高さを測定する光距離測定器であることを特徴とす
    る溶融金属供給装置。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記保持した容器の重量を計測する手段と、 前記重量の計測結果に基づき圧力差を制御する手段とを
    更に具備することを特徴とする溶融金属供給装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記重量計測手段により、前記容器から導出される溶融
    金属の量が前記保持炉で満杯となる量であることが推定
    されたときに、前記容器内部への加圧を停止する手段を
    更に具備することを特徴とする溶融金属供給装置。
  23. 【請求項23】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記重量計測手段による計測と前記保持炉内の溶融金属
    の量の検出手段による検出とを両方行い、 前記重量計測又は溶融金属の量の検出のうちいずれか一
    方により前記満杯となることが推定又は検出されたと
    き、前記容器内部への加圧を停止する手段を更に具備す
    ることを特徴とする溶融金属供給装置。
  24. 【請求項24】 請求項17に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記保持炉内の溶融金属の量の検出手段は、前記保持炉
    内の満杯よりも少ない所定量の溶融金属を検出可能であ
    り、 前記制御系は、前記満杯よりも少ない所定量の溶融金属
    が検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する手
    段を更に具備することを特徴とする溶融金属供給装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記重量計測手段により、前記容器から導出される溶融
    金属の量が前記満杯よりも少ない所定量となる量である
    ことが推定されたときに、前記容器内部への加圧を停止
    する手段を更に具備することを特徴とする溶融金属供給
    装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の溶融金属供給装置
    であって、 前記重量計測手段による計測と前記保持炉内の溶融金属
    の量の検出手段による検出とを両方行い、 前記重量計測又は溶融金属の量の検出のうちいずれか一
    方により、前記満杯より少ない所定量となることが推定
    又は検出されたとき、前記容器内部への加圧を停止する
    手段を更に具備することを特徴とする溶融金属供給装
    置。
  27. 【請求項27】 内部に溶融金属を収容可能であり、融
    金属を使用するユースポイントに配置され溶融金属を貯
    留する保持炉に圧力差を利用して溶融金属を導出可能な
    容器を保持可能で、保持した容器を少なくとも前記ユー
    スポイントに対し運搬可能な車輌であって、 前記保持炉内に保持された溶融金属の量の検出結果に基
    づき前記圧力差を制御する制御系を具備することを特徴
    とする車輌。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の車輌であって、 前記制御系は、 前記溶融金属が前記保持炉内で満杯になったことが検出
    されたとき、前記容器内部への加圧を停止する手段を具
    備することを特徴とする車輌。
  29. 【請求項29】 請求項27に記載の車輌であって、 前記溶融金属の量を検出する手段は、前記溶融金属の液
    面が、前記保持炉における所定の位置に設置された電極
    に接して通電することで液面を検出する手段であること
    を特徴とする車輌。
  30. 【請求項30】 請求項27に記載の車輌であって、 前記溶融金属の量を検出する手段は、光を前記溶融金属
    の液面に反射させ、この反射光を検出することにより液
    面の高さを測定する光距離測定器であることを特徴とす
    る車輌。
  31. 【請求項31】 内部に溶融金属を収容可能であって、
    圧力差を利用して外部に溶融金属を導出可能な容器と、 前記容器から導出される溶融金属を貯留する複数の保持
    炉を有する第1の工場と、 前記複数の保持炉うち一の保持炉に導出された溶融金属
    の量が、この一の保持炉の満杯に達したことを検出する
    手段と、 前記検出結果に基づき前記圧力差を制御することで、前
    記溶融金属の導出を停止する制御系と、 前記満杯に達した一の保持炉以外の保持炉に対して、前
    記容器から残りの溶融金属を導出するように指示する制
    御部とを具備することを特徴とする溶融金属供給システ
    ム。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記容器を保持し、この保持した容器を少なくとも前記
    複数の保持炉の間で運搬可能な車輌を更に具備すること
    を特徴とする溶融金属供給システム。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 前記制御系は、前記検出手段により満杯が検出されたと
    き、前記容器内部への加圧を停止する手段を具備するこ
    とを特徴とする溶融金属供給システム。
  34. 【請求項34】 請求項31に記載の溶融金属供給シス
    テムであって、 複数の金属を溶解しこの溶解した金属を前記容器に供給
    するための第2の工場と、 前記検出手段が前記導出量が前記満杯に達したことを検
    出したとき、これを前記第2の工場に伝送する手段とを
    更に具備することを特徴とする溶融金属供給システム。
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