JP2003290901A - 金属射出成形機の離型剤拡散防止装置 - Google Patents

金属射出成形機の離型剤拡散防止装置

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JP2003290901A
JP2003290901A JP2002094889A JP2002094889A JP2003290901A JP 2003290901 A JP2003290901 A JP 2003290901A JP 2002094889 A JP2002094889 A JP 2002094889A JP 2002094889 A JP2002094889 A JP 2002094889A JP 2003290901 A JP2003290901 A JP 2003290901A
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injection molding
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Shinichi Ueki
紳一 植木
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フードからの離型剤ミストの漏洩防止、スプ
レー部のコンパクト化およびメンテナンスの容易化を図
る。 【解決手段】 金属射出成形機1に、型締め装置31に
対し着脱可能に離型剤拡散防止装置6が搭載されてい
る。離型剤拡散防止装置6は、離型剤ミスト10の機外
への漏洩を防止するフード11を有し、フード11の上
面11aには、離型剤水溶液を噴霧するスプレー部6
a、また、フード11の取付台15a上には、フード1
1内の離型剤ミストを吸引する吸引部15が設けられて
いる。吸引部15は、フード11の接続部11bと吸引
部15の接続部15bとを接続するダクト16により、
フード11内と連通している。フード11の外部には、
フード11を開閉するための、スライド用シリンダ23
を有するスライド駆動部30が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマグネシウム合金や
アルミニウム合金などの金属材料を用いて成形品を成形
する場合に好適な金属射出成形機における、成形機外へ
の離型剤ミストの拡散を防止する離型剤拡散防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属射出成形機は、金型内のキ
ャビティに溶融した金属材料を射出し、金属材料が冷却
した後、金型を開いて固化した成形品を取り出す構成と
なっている。そして、成形品を取り出した後、キャビテ
ィの内壁には、次の成形品が金型から剥離しやすいよう
に離型剤水溶液を毎回塗布する。
【0003】図3に従来の金属射出成形機の一例の模式
的な一部構成図を示す。
【0004】図3に示す、金属射出成形機101は、溶
融金属材料を射出する射出装置102、成形品に対応し
たキャビティが形成された金型103a、103bを開
閉する型締め装置117、および金型103a、103
bが開いた際に、金型103a、103b内のキャビテ
ィに離型剤水溶液をスプレーノズル108から噴霧する
スプレー装置106を有する。
【0005】射出装置102は、先端部には溶融金属材
料を射出するノズル102bが取り付けられ、内部に
は、回転可能かつ軸方向に摺動可能な不図示のスクリュ
を備えたシリンダ102aを有する。シリンダ102a
は矢印a方向に移動可能である。
【0006】型締め装置117は、台座119に固定さ
れ、金型103bを保持する固定盤104と、駆動手段
118により矢印b方向に摺動可能な、金型103aを
保持する可動盤105とを有する。
【0007】スプレー装置106は、スプレーノズル1
08を矢印c方向に昇降させる昇降用シリンダ107
と、この昇降用シリンダ107を保持する架台109を
有し、この架台109が固定盤104の上面104aに
固定されてなるものであり、不図示の供給手段から供給
される離型剤水溶液をスプレーノズル108から噴霧す
る構成となっている。
【0008】次に、図4に、図3に示した金属射出成形
機101における離型剤水溶液の噴霧状態を示す。
【0009】駆動手段118により可動盤105が矢印
1方向に移動されることで開いた金型103a、10
3b内より成形品を取り出した後、昇降用シリンダ10
7により、スプレーノズル108の先端が金型103
a、103b内の各キャビティに対面するまでスプレー
ノズル108を矢印c1方向に降下させ、この状態で離
型剤水溶液を金型103a、103b内の各キャビティ
に対して噴霧する。
【0010】離型剤水溶液を噴霧する際の金型103
a、103bは概ね150〜200℃の高温状態にある
ため、金型103a、103bに噴霧された離型剤水溶
液は瞬時にして蒸気状になり、離型剤ミスト110が機
外に拡散放出される。離型剤水溶液には種々の添加剤が
含まれているので、この離型剤ミスト110を成形機の
操作員が長期にわたり吸い続けることは人体に悪影響を
及ぼすおそれがある。そこで、離型剤ミスト110の機
外への拡散防止のために、図5に示すようなミスト拡散
防止装置が設けられる場合があった。
【0011】金属射出成形機101に取り付けられたミ
スト拡散防止装置119は、離型剤ミスト110を機外
に拡散させないためのフード111、およびフード11
1内の離型剤ミスト110を吸引する、フード111に
ダクト113で接続された吸引装置112とを有する。
【0012】このミスト拡散防止装置119は、スプレ
ーノズル108から高温の金型103a、103bに対
して噴霧された離型剤水溶液の蒸気である離型剤ミスト
110がフード111により機外に拡散するのが防止さ
れるとともに、フード111内に離型剤ミスト110が
充満しないようにフード111内の離型剤ミスト110
を、ダクト113を介して吸引装置112で吸引する構
成となっている。この吸引装置112は、金属射出成形
機101とは別体として床に設置されている。ダクト1
13は、支持手段130により支持されている。
【0013】また、このフード111は、コロ120を
有しており、レール121上に矢印d方向に摺動可能に
搭載されており、離型剤水溶液を噴霧する際は、このフ
ード111は、図5に示す実線に位置に、また、金型1
03a、103bを上方から取り替える際には、フード
111が邪魔にならないように二点鎖線で示した位置に
移動させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すような、移動式のフード111の場合、フード11
1と、固定盤104の上面104aに固定されたスプレ
ー装置106とが干渉しないように、フード111の上
面に、スプレーノズル108および架台109の取り出
し孔122が形成されているため、この取り出し孔12
2と、スプレーノズル108および架台109との隙間
から離型剤ミスト110が漏洩ミスト114として機外
に漏洩してしまう場合があった。
【0015】さらに、図5に示すような構成の場合、フ
ード111と吸引装置112とを接続しているダクト1
13内に離型剤の添加剤が凝固付着して堆積すること
で、吸引効率が低下する場合があった。また、吸引装置
112の吸引効率を回復させるために、ダクト113内
に堆積した離型剤を除去する際には、金属射出成形機1
01の稼働を中止しなければならないし、その場合は、
足場を組む必要があるため大掛かりな作業となってしま
う。また、摺動するフード111に対応させるために
は、ダクト113がフレキシブルなものでなくてはなら
ず、蛇腹構造のホースが一般に用いられることとなる。
この場合、内壁面が凹凸であるため、離型剤の除去も煩
雑となるというメンテナンス上で問題となる場合があっ
た。
【0016】さらに、吸引装置112は、金属射出成形
機101とは別体で床に設置されているため、吸引装置
112からフード111までの距離が遠い、加えて摺動
するフード111に対応させるため長さに余裕を持たせ
る必要があるといったことから、ダクト113の長さは
比較的長いものになりがちであった。また、ダクト11
3の長さだけでなく、蛇腹構造のホースの場合には、内
壁面に凹凸が形成されているため、流動抵抗が大きく、
よって吸引装置112も大型化してしまう場合があっ
た。さらには、この長いダクト113を支持する支持手
段130が必要となる場合もあった。
【0017】そこで、本発明は、離型剤のミストが機外
に漏洩するのを防止することができ、かつ、メンテナン
スが容易で小型化された金属射出成形機の離型剤拡散防
止装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の離型剤拡散防止装置は、金型からの成形品
の離型性を良好にするための離型剤水溶液を高温状態の
前記金型に噴霧した際に発生する離型剤ミストが成形機
外に拡散するのを防止する離型剤拡散防止装置におい
て、離型剤ミストが拡散する領域を覆うフードと、離型
剤を金型に対して噴霧するスプレーノズル、および前記
スプレーノズルを移動させるシリンダを有し、フードに
取り付けられたスプレー部とを有する。
【0019】上記の通り構成された本発明の離型剤拡散
防止装置は、スプレー部がフードに取り付けられている
ため、従来、金型の交換時に移動させるフードと、金型
側に固定されているスプレーノズルとが干渉しないよう
にするための、フードに形成されている取り出し孔に相
当する隙間が本発明の離型剤拡散防止装置のフードには
形成されていない。よって、離型剤ミストが成形機外に
拡散するのを効果的に防止することができる。
【0020】また、本発明の離型剤拡散防止装置は、フ
ードの一部に備え付けられた、離型剤ミストを吸引する
吸引部、および吸引部の接続部とフードの接続部とに着
脱可能に接続されるダクトを有するものであってもよ
い。この場合、吸引部もフードに取り付けられているこ
とで吸引部とフードとの距離が近いため、フードから離
れて設置されている吸引手段に接続されているホースに
比べて、本発明のダクトは、その長さが短いものとする
ことができる。また、ダクトとして、必ずしも、内壁面
に凹凸がある蛇腹構造のものである必要もなく、内壁面
が平滑なものを用いることができる。このように、ダク
トの長さが短い、かつ、内壁面が平滑であるということ
により流動抵抗が小さくなり、ダクト内への離型剤の堆
積が少なくなる、そして、吸引効率の低下も抑制できる
こととなる。よって、ダクトを支持する設備などは不要
であり、メンテナンスの回数を抑えることができるだけ
でなく、堆積した離型剤の除去も容易となる。さらに、
このダクトは吸引部の接続部とフードの接続部との間で
着脱可能であるため、メンテナンスの際のダクトの取り
外しも容易となる。
【0021】また、本発明の離型剤拡散防止装置は、コ
ロが取り付けられたフードを、コロを案内するレールに
沿って移動させるスライド用シリンダを有するものであ
ってもよく、さらに、コロを固定するクランパを有する
ものであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1に本発明の離型剤拡散防止装置を備え
た金属射出成形機の一例の模式的な概略図を示す。ま
た、図2に、金型に対して離型剤の水溶液をスプレーノ
ズルから噴霧する状態を示す模式図を示す。
【0024】図1に示す、金属射出成形機1は、溶融し
たマグネシウム合金を射出する射出装置2、成形品に対
応したキャビティが形成された金型3a、3bを開閉す
る型締め装置31、および金型3a、3bが開いた際
に、金型3a、3b内の不図示のキャビティから成形品
の離型を容易にするための離型剤の水溶液をスプレーノ
ズル8から噴霧するスプレー部6aを含む離型剤拡散防
止装置6を有する。
【0025】射出装置2は、先端部には溶融材料を射出
するノズル2bが取り付けられ、内部には回転可能かつ
軸方向に摺動可能な不図示のスクリュを備えたシリンダ
2aを有する。シリンダ2aは矢印A方向に移動可能で
ある。
【0026】型締め装置31は、台座9に固定され、金
型3bを保持する固定盤4と、駆動手段18により矢印
B方向に摺動可能な、金型3aを保持する可動盤5とを
有する。
【0027】離型剤拡散防止装置6は、後述する離型剤
ミスト10の機外への漏洩を防止するためのフード11
と、離型剤水溶液を噴霧するスプレー部6aと、フード
11内の離型剤ミスト10を吸引する吸引部15と、離
型剤拡散防止装置6自身を矢印D方向に摺動させるため
のスライド駆動部30とを有し、型締め装置31に対し
て着脱可能に搭載されている。
【0028】スプレー部6aは、離型剤を供給する不図
示の供給手段から供給される離型剤水溶液を噴霧するス
プレーノズル8と、このスプレーノズル8を、図1に示
す待機位置から、図2に示す離型剤水溶液の噴霧時の噴
霧位置まで昇降可能に支持する昇降用シリンダ7とを有
する。このスプレー部6aは、フード11の上面11a
に取り付けられているが、フード11へのスプレー部6
aの取付部7aは、離型剤ミスト10の漏洩をより確実
になくすためにシールされているものであってもよい。
【0029】吸引部15は、フード11に設けられた取
付台15a上に設置されており、フード11の上面11
aの接続部11bと吸引部15の接続部15bとを接続
するダクト16により、フード11内と連通している。
ダクト16は、接続部11bおよび接続部15bに対し
て着脱自在となっている。ダクト16は、離型剤の堆積
を助長させないため、また、流動抵抗を小さくするため
にもその内壁面が平滑なものが好ましいが、これに限定
されるものではなく、蛇腹構造のホースを用いるもので
あってもよい。また、本実施形態では、接続部11bお
よび接続部15bからのダクト16の取り外しを容易に
することでメンテナンス性を向上させるために、図1お
よび図2に示す位置に吸引部15を設置し、湾曲した形
状のダクト16と組み合わせた例を示したが、これに限
定されるものではなく、例えば、フード11の後面11
b側に接続部を設け、吸引部15とフード11とを直接
接続するものであってもよいし、ストレート形状のダク
ト16を用いるものであってよい。
【0030】スライド駆動部30は、フード11の外部
に取り付けられた、スライド用シリンダ23と、コロ2
0と、コロ20を案内するレール21とを有する。スラ
イド用シリンダ23は、シャフト23aを延ばすこと
で、フード11を図1に示す実線の位置、すなわち、離
型剤ミスト10を機外に漏洩させない位置に移動させ、
一方、シャフト23aを縮めることでフード11を二点
差線の位置、すなわち、金型3a、3bを上方から取り
替える際にフード11が邪魔にならない位置に移動させ
るものである。言うまでもないが、このフード11の移
動に伴い、フード11に装着されている吸引部15およ
びスプレー部6aも移動する。また、フード11がそれ
ぞれの位置に移動した後には、クランパ22によりコロ
20が回転しないようにブレーキを掛けておくことでフ
ード11の位置を決めておくことができる。このスライ
ド駆動部30は、上述したように、フード11の外部に
取り付けられているため、スライド駆動部30に離型剤
ミスト10が堆積固着することはない。また、スライド
用シリンダ23としては、エアシリンダが好適である
が、この他、油圧シリンダ、モータ駆動によるものであ
ってもよい。また、スライド用シリンダ23を用いず
に、手動でフード11をレール21に沿って摺動させる
ものであってもよく、フード11をレール21に沿って
摺動させることが可能であればいかなるものであっても
よい。
【0031】次に、離型剤水溶液を金型に噴霧する噴霧
工程における各部の動作について説明する。
【0032】閉じた状態の金型3a、3b内に射出装置
2から溶融金属材料を射出し、冷却固化させた後、駆動
手段18により可動盤5をB1方向に移動させて、金型
3a、3bを開き、成形品を取り出す。
【0033】次に、昇降用シリンダ7によりスプレーノ
ズル8を図2に示す位置まで降下させ、金型3a、3b
のキャビティに対して離型剤水溶液を噴霧する。なお、
フード11は、クランパ22でコロ20にブレーキを掛
けておくことで図2の位置に固定されている。
【0034】この際の金型3a、3bは概ね150〜2
00℃の高温状態にあり、金型3a、3bに噴霧された
離型剤水溶液は瞬時にして蒸気状の離型剤ミスト10と
なる。この離型剤ミスト10はフード11内に閉じこめ
られることで機外には漏洩せず、充満した離型剤ミスト
10はダクト16を介して吸引部15へと吸引される。
【0035】離型剤水溶液の噴霧終了後、スプレーノズ
ル8が上昇し、離型剤水溶液の噴霧工程を終了する。
【0036】上述した噴霧工程は成形加工の度毎に実施
されるため、ダクト16内に離型剤の添加剤が凝固付着
して堆積することで、吸引効率が低下する場合がある。
よって、吸引部15による吸引効率を回復させるために
ダクト16内に堆積した離型剤を除去する必要がある。
この場合には、ダクト16を、接続部11b、あるいは
接続部15bのいずれか一方から外す、あるいは双方と
も外してダクト16内に堆積した離型剤を除去する。
【0037】以上のように、本実施形態の離型剤拡散防
止装置6は、フード11にスプレー部6aが直接取り付
けられているため、上述した従来例のようにフード11
1と、スプレーノズル108あるいはスプレーノズル1
08を固定する架台109との間の取り出し孔122を
形成する必要がなく、取り出し孔122からの離型剤ミ
ストの漏洩といった問題を生じない。
【0038】また、本実施形態の離型剤拡散防止装置6
の場合、吸引部15もフード11の取付台15aに取り
付けられているため、ダクト16は、その長さが短いも
のでよく、また、必ずしも、内壁面に凹凸がある蛇腹構
造のホースである必要もなく、内壁面が平滑なものを用
いることができる。このように、ダクト16の長さが短
い、かつ、内壁面が平滑であるということにより流動抵
抗が小さくなり、ダクト16内への離型剤の堆積が少な
くなる、そして、吸引効率の低下も抑制できることとな
る。よって、ダクト16を支持する設備などは不要であ
り、メンテナンスの回数を抑えることができ、メンテナ
ンスの際においてもダクト16は取り外しが容易である
だけでなく、堆積した離型剤の除去も容易となる。
【0039】さらに、ダクト16の流動抵抗が小さいこ
とで吸引部15の吸引力も小さくて済むため、吸引部1
5をフード11の取付台15aに設置可能な小さなもの
とすることができる。このように、本実施形態の離型剤
拡散防止装置6は、コンパクトなものとすることができ
る。
【0040】また、本実施形態では、金型3a、3bの
上方からスプレーノズル8が、開いた金型3a、3b間
に垂直方向に挿入される構成を一例に説明したが、本発
明のスプレー部6aは、上述したようにフード11に対
して着脱可能に搭載されているため、このような構成で
ない場合、すなわち、粉体離型剤システムを使用する金
型を搭載する場合や、開いた金型間に水平方向に挿入さ
れる成形品取り出し機にスプレーノズルが併設されてい
る構成とする場合には取り外すことができる。なお、ス
プレー部6aを取り外した場合には、代わりに密閉カバ
ーを取り付けることで離型剤ミスト10の機外への拡散
が防止される。
【0041】さらに、複数の金属射出成形機から発生す
る離型剤ミストを、床に設置された大型の吸引装置1台
でまとめて吸引する吸引配管とする場合には、吸引部1
5を取り外し、吸引配管をフード11の接続部11bに
接続することで対応することができる。
【0042】なお、本実施形態においては、成形品の材
料である金属材料としては、マグネシウム合金に限定さ
れるものではなく、アルミニウム合金や亜鉛合金等の金
属材料が用いられるものであってもよい。また、本実施
形態においては、水で希釈される水溶性の離型剤を使用
する場合について記載したが、植物性油などで希釈され
る油性の離型剤を使用する場合にも適用することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
プレー部がフードに取り付けられているため、従来のフ
ードに形成されていた取り出し孔に相当する隙間が必要
なく、よって、離型剤ミストが成形機外に拡散するのを
効果的に防止することができる。さらに、吸引部もフー
ドに取り付けられていることで、装置全体の小型化、吸
引効率の低下抑制、メンテナンス性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の離型剤拡散防止装置を備えた金属射出
成形機の一例の模式的な概略図である。
【図2】本発明の離型剤拡散防止装置により、金型に対
して離型剤の水溶液をスプレーノズルから噴霧する状態
を示す模式図である。
【図3】従来の金属射出成形機の一例の模式的な一部構
成図である。
【図4】従来の金属射出成形機の一例により、金型に対
して離型剤の水溶液をスプレーノズルから噴霧する状態
を示す模式図である。
【図5】フードを備えた従来の金属射出成形機により、
金型に対して離型剤の水溶液をスプレーノズルから噴霧
する状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 金属射出成形機 2 射出装置 2a シリンダ 2b ノズル 3a 金型 3b 金型 4 固定盤 5 可動盤 6 離型剤拡散防止装置 6a スプレー部 7a 取付部 7 昇降用シリンダ 8 スプレーノズル 9 台座 10 離型剤ミスト 11 フード 11a 上面 11b 後面 11b 接続部 15 吸引部 15a 取付台 15b 接続部 16 ダクト 18 駆動手段 20 コロ 21 レール 22 クランパ 23a シャフト 23 スライド用シリンダ 30 スライド駆動部 31 型締め装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型からの成形品の離型性を良好にする
    ための離型剤溶液を高温状態の前記金型に噴霧した際に
    発生する離型剤ミストが成形機外に拡散するのを防止す
    る離型剤拡散防止装置において、 離型剤ミストが拡散する領域を覆うフード(11)と、 離型剤溶液を金型(3a、3b)に対して噴霧するスプ
    レーノズル(8)、および前記スプレーノズル(8)を
    移動させるシリンダ(7)を有し、前記フード(11)
    に取り付けられたスプレー部(6a)とを有することを
    特徴とする金属射出成形機の離型剤拡散防止装置。
  2. 【請求項2】 前記フード(11)の一部に備え付けら
    れた、離型剤ミストを吸引する吸引部(15)、および
    前記吸引部(15)の接続部(15b)と前記フード
    (11)の接続部(11b)とに着脱可能に接続される
    ダクト(16)を有する、請求項1に記載の金属射出成
    形機の離型剤拡散防止装置。
  3. 【請求項3】 コロ(20)が取り付けられた前記フー
    ド(11)を、前記コロ(20)を案内するレール(2
    1)に沿って移動させるスライド用シリンダ(23)を
    有する、請求項1または2に記載の金属射出成形機の離
    型剤拡散防止装置。
  4. 【請求項4】 前記コロ(20)を固定するクランパ
    (22)を有する、請求項3に記載の金属射出成形機の
    離型剤拡散防止装置。
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