JP2003290618A - 集塵機のフイルター除塵装置 - Google Patents
集塵機のフイルター除塵装置Info
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フイルターの目詰り具合に応じた的確な払い
落しを行うことで、フイルターの性能を最大限に発揮さ
せることができると共に、フイルターの寿命を延長し、
且つ、省エネルギー化を達成できるように工夫した集塵
機のフイルター除塵装置を提供する。 【解決手段】 フイルター6内への逆洗用圧縮空気の噴
射時に於けるフイルター内外の圧力差を、外部に比較し
て内部がプラス圧と成るように、逆洗用圧縮空気の噴射
圧力或は噴射時間を調整する。
落しを行うことで、フイルターの性能を最大限に発揮さ
せることができると共に、フイルターの寿命を延長し、
且つ、省エネルギー化を達成できるように工夫した集塵
機のフイルター除塵装置を提供する。 【解決手段】 フイルター6内への逆洗用圧縮空気の噴
射時に於けるフイルター内外の圧力差を、外部に比較し
て内部がプラス圧と成るように、逆洗用圧縮空気の噴射
圧力或は噴射時間を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵運転によって
フイルターに付着(捕集)された塵埃を、高圧の逆洗用
圧縮空気の噴射によって払い落すことにより、フイルタ
ーの目詰りを防止するように構成した集塵機のフイルタ
ー除塵装置に関するものである。
フイルターに付着(捕集)された塵埃を、高圧の逆洗用
圧縮空気の噴射によって払い落すことにより、フイルタ
ーの目詰りを防止するように構成した集塵機のフイルタ
ー除塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記集塵機のフイルター除塵装置に関し
ては、従来より例えば特開昭56−89816号公報に
記載されている「集塵機のフイルター除塵装置」が存在
する。上記の装置によれば、フイルター前後の差圧、即
ち、ダストサイドの気圧とクリーンサイドの気圧を測定
して、その差圧を検出すると共に、検出した差圧検出信
号に基づいて除塵作動部のオン・オフタイムをコントロ
ールすることにより、フイルターの圧力損失を常時上限
と下限の設定範囲内に自動調整して、フイルターの圧力
損失を常に望ましい状態に保持することを可能にしてい
る。
ては、従来より例えば特開昭56−89816号公報に
記載されている「集塵機のフイルター除塵装置」が存在
する。上記の装置によれば、フイルター前後の差圧、即
ち、ダストサイドの気圧とクリーンサイドの気圧を測定
して、その差圧を検出すると共に、検出した差圧検出信
号に基づいて除塵作動部のオン・オフタイムをコントロ
ールすることにより、フイルターの圧力損失を常時上限
と下限の設定範囲内に自動調整して、フイルターの圧力
損失を常に望ましい状態に保持することを可能にしてい
る。
【0003】一方、従来多くの集塵装置に於いて、除塵
用の圧縮空気(パルスジェット空気)を噴射するタイミ
ングと言えば、一定時間間隔で圧縮空気を噴射するもの
や、ダスト室(ダストサイド)と清浄室(クリーンサイ
ド)との差圧を検出して、その値が所定値を越えると圧
縮空気を噴射するもの等が存在する。また、噴射する圧
縮空気の圧力に関しても、常に一定であることが大勢を
占めていた。
用の圧縮空気(パルスジェット空気)を噴射するタイミ
ングと言えば、一定時間間隔で圧縮空気を噴射するもの
や、ダスト室(ダストサイド)と清浄室(クリーンサイ
ド)との差圧を検出して、その値が所定値を越えると圧
縮空気を噴射するもの等が存在する。また、噴射する圧
縮空気の圧力に関しても、常に一定であることが大勢を
占めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、集塵装置の運
転中は、粉塵が常時フイルター側に供給(吸引)されて
いることから、払い落し動作を行っても圧力計に現れる
圧力の変化はあまり顕著でなく、その結果、フイルター
の目詰りが進行してしまって、払い落し効果が充分に得
られない状態に目詰りが進んだ場合であっても、相変わ
らず同じ条件で払い落しを続行することになってしま
い、無駄な払い落しが続けられてしまう問題があった。
つまり、従来の集塵装置は、払い落し動作の際に、フイ
ルター面に対して払い落し用の圧縮空気が有効に作用し
ているか否かを判定することができないため、その正否
が不明のまま圧縮空気を噴射し続けるだけのものであっ
た。
転中は、粉塵が常時フイルター側に供給(吸引)されて
いることから、払い落し動作を行っても圧力計に現れる
圧力の変化はあまり顕著でなく、その結果、フイルター
の目詰りが進行してしまって、払い落し効果が充分に得
られない状態に目詰りが進んだ場合であっても、相変わ
らず同じ条件で払い落しを続行することになってしま
い、無駄な払い落しが続けられてしまう問題があった。
つまり、従来の集塵装置は、払い落し動作の際に、フイ
ルター面に対して払い落し用の圧縮空気が有効に作用し
ているか否かを判定することができないため、その正否
が不明のまま圧縮空気を噴射し続けるだけのものであっ
た。
【0005】また、従来方式のパルスジェット式集塵装
置に於いて、その圧縮空気の噴射条件の設定値は、フイ
ルターが目詰り状態に成っても充分な払い落し効果が発
揮されるように、予め圧縮空気の噴射圧力又は噴射時間
を必要以上に多く設定しているため、フイルターに対し
て常時必要以上の力を加えることになり、その結果、フ
イルターの寿命を縮めてしまう原因にも成っていた。
置に於いて、その圧縮空気の噴射条件の設定値は、フイ
ルターが目詰り状態に成っても充分な払い落し効果が発
揮されるように、予め圧縮空気の噴射圧力又は噴射時間
を必要以上に多く設定しているため、フイルターに対し
て常時必要以上の力を加えることになり、その結果、フ
イルターの寿命を縮めてしまう原因にも成っていた。
【0006】従って本発明に技術的課題は、フイルター
の目詰り具合に応じた的確な払い落しを行うことで、フ
イルターの性能を最大限に発揮させることができると共
に、フイルターの寿命を延長し、且つ、省エネルギー化
を達成できるように工夫した集塵機のフイルター除塵装
置を提供することである。
の目詰り具合に応じた的確な払い落しを行うことで、フ
イルターの性能を最大限に発揮させることができると共
に、フイルターの寿命を延長し、且つ、省エネルギー化
を達成できるように工夫した集塵機のフイルター除塵装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 上記の技術的課
題を解決するために、本発明では前記請求項1に記載の
如く、ブロアーの吸引作用によってダスト室内に吸引し
た含塵気流を、断面略筒状又は袋状に形成したフイルタ
ーの内部に通して濾過した後、その清浄空気を清浄室を
通して機外に排出する一方、上記フイルターに付着した
ダストを、フイルターの内部に逆洗用の圧縮空気を吹き
込んで払い落すように構成した集塵機であって、上記フ
イルターを設けたダスト室内の圧力を検出するダスト室
圧力検出手段と、上記フイルターの内部圧力を検出する
フイルター内圧力検出手段と、上記ダスト室圧力検出手
段とフイルター内圧力検出手段によって検出された各圧
力から、フイルター内外の圧力差を算出する圧力差演算
手段と、上記フイルター内部への逆洗用圧縮空気の噴射
時に於けるフイルター内外の圧力差を、外部に比較して
内部がプラス圧とする所定の基準値又は基準範囲と成る
ように、上記逆洗用圧縮空気の噴射圧力或は噴射時間の
いずれか一方、又は、両方を調整する圧縮空気噴射制御
手段、とを備えるように構成している。
題を解決するために、本発明では前記請求項1に記載の
如く、ブロアーの吸引作用によってダスト室内に吸引し
た含塵気流を、断面略筒状又は袋状に形成したフイルタ
ーの内部に通して濾過した後、その清浄空気を清浄室を
通して機外に排出する一方、上記フイルターに付着した
ダストを、フイルターの内部に逆洗用の圧縮空気を吹き
込んで払い落すように構成した集塵機であって、上記フ
イルターを設けたダスト室内の圧力を検出するダスト室
圧力検出手段と、上記フイルターの内部圧力を検出する
フイルター内圧力検出手段と、上記ダスト室圧力検出手
段とフイルター内圧力検出手段によって検出された各圧
力から、フイルター内外の圧力差を算出する圧力差演算
手段と、上記フイルター内部への逆洗用圧縮空気の噴射
時に於けるフイルター内外の圧力差を、外部に比較して
内部がプラス圧とする所定の基準値又は基準範囲と成る
ように、上記逆洗用圧縮空気の噴射圧力或は噴射時間の
いずれか一方、又は、両方を調整する圧縮空気噴射制御
手段、とを備えるように構成している。
【0008】(2) また、本発明では前記請求項2に
記載の如く、前記逆洗用圧縮空気の噴射圧力と、前記逆
洗用圧縮空気のパルス長さを、逆洗用圧縮空気の供給経
路中に設けた圧縮空気噴射コントロールバルブと、圧縮
空気を噴射するブローチユーブに取付けた電磁弁を夫々
制御することによって調整するように構成している。
記載の如く、前記逆洗用圧縮空気の噴射圧力と、前記逆
洗用圧縮空気のパルス長さを、逆洗用圧縮空気の供給経
路中に設けた圧縮空気噴射コントロールバルブと、圧縮
空気を噴射するブローチユーブに取付けた電磁弁を夫々
制御することによって調整するように構成している。
【0009】(3) また、本発明では前記請求項3に
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、圧縮空気が噴射されている最中の最
大フイルター素材圧力損失値から求めるように構成して
いる。
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、圧縮空気が噴射されている最中の最
大フイルター素材圧力損失値から求めるように構成して
いる。
【0010】(4) また、本発明では前記請求項4に
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、逆洗用圧縮空気が噴射されている最
中のフイルター素材圧力損失値と、逆洗用圧縮空気の噴
射時間との積である力積値から求めるように構成してい
る。
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、逆洗用圧縮空気が噴射されている最
中のフイルター素材圧力損失値と、逆洗用圧縮空気の噴
射時間との積である力積値から求めるように構成してい
る。
【0011】(5) 更に本発明では、前記請求項5に
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、外部に比較して内部をプラス圧とす
る所定の基準値又は基準範囲が、予め前記圧縮空気噴射
制御手段に記憶されており、且つ、これ等の基準値又は
基準範囲が、各濾過風速別に採取されると共に、各濾過
風速毎に所定の払い落し効率を達成するべく設定された
最大フイルター素材圧力損失値、又は、フイルター素材
圧力損失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である力
積値の何れかによって構成さている。
記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイルタ
ー内外の圧力差を、外部に比較して内部をプラス圧とす
る所定の基準値又は基準範囲が、予め前記圧縮空気噴射
制御手段に記憶されており、且つ、これ等の基準値又は
基準範囲が、各濾過風速別に採取されると共に、各濾過
風速毎に所定の払い落し効率を達成するべく設定された
最大フイルター素材圧力損失値、又は、フイルター素材
圧力損失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である力
積値の何れかによって構成さている。
【0012】(6) 更にまた本発明では、前記請求項
6に記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於ける最大
フイルター素材圧力損失値、又は、フイルター素材圧力
損失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である力積値
を計測し、これ等の各計測値と前記制御部に記憶されて
いる各濾過風速毎の基準値又は基準範囲とを比較して、
測定値が制御部に記憶されている基準値又は基準範囲よ
りも高い場合は、次回からの逆洗用圧縮空気の噴射圧力
又は噴射時間を減圧或は短く調整し、低い場合には、上
記次回からの噴射圧力又は噴射時間を増圧或は長く調整
するように構成している。
6に記載の如く、逆洗用圧縮空気の噴射時に於ける最大
フイルター素材圧力損失値、又は、フイルター素材圧力
損失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である力積値
を計測し、これ等の各計測値と前記制御部に記憶されて
いる各濾過風速毎の基準値又は基準範囲とを比較して、
測定値が制御部に記憶されている基準値又は基準範囲よ
りも高い場合は、次回からの逆洗用圧縮空気の噴射圧力
又は噴射時間を減圧或は短く調整し、低い場合には、上
記次回からの噴射圧力又は噴射時間を増圧或は長く調整
するように構成している。
【0013】上記(1)で述べた手段によれば、除塵用
(逆洗用)の圧縮空気をフイルター内に向けて噴射させ
ている最中に、フイルターの内外圧力を検知し、その圧
力差がフイルター内においてプラス状態であるように、
圧縮空気の噴射圧力又は噴射時間をコントロールするか
ら、フイルターの内部が常にプラス圧力状態にあり、フ
イルターの逆洗効果を保証することになる。逆にフイル
ター内が外に対してマイナス圧となると、表面的には圧
縮空気が噴射されていて逆洗を行っているかに見える
が、実際はフイルター表面のダストは払い落されないこ
とになり、圧縮空気の除塵効果は発揮されないことにな
る。
(逆洗用)の圧縮空気をフイルター内に向けて噴射させ
ている最中に、フイルターの内外圧力を検知し、その圧
力差がフイルター内においてプラス状態であるように、
圧縮空気の噴射圧力又は噴射時間をコントロールするか
ら、フイルターの内部が常にプラス圧力状態にあり、フ
イルターの逆洗効果を保証することになる。逆にフイル
ター内が外に対してマイナス圧となると、表面的には圧
縮空気が噴射されていて逆洗を行っているかに見える
が、実際はフイルター表面のダストは払い落されないこ
とになり、圧縮空気の除塵効果は発揮されないことにな
る。
【0014】上記(2)で述べた手段によれば、前記圧
縮空気の噴射圧力を、圧縮空気噴射コントロールバルブ
を制御することによって調整でき、また、圧縮空気の噴
射時間は、ブローチューブに取付けた電磁弁をON/O
FF制御することによって調整できるものであって、こ
れ等コントロールバルブと電磁弁のいずれか一方、又
は、両方を制御することにより、フイルター内外の圧力
差を、外部に比較して内部をプラス圧とする所定の基準
値又は基準範囲と成るように自動的に調整することを可
能にする。
縮空気の噴射圧力を、圧縮空気噴射コントロールバルブ
を制御することによって調整でき、また、圧縮空気の噴
射時間は、ブローチューブに取付けた電磁弁をON/O
FF制御することによって調整できるものであって、こ
れ等コントロールバルブと電磁弁のいずれか一方、又
は、両方を制御することにより、フイルター内外の圧力
差を、外部に比較して内部をプラス圧とする所定の基準
値又は基準範囲と成るように自動的に調整することを可
能にする。
【0015】上記(3)で述べた手段によれば、フイル
ター内外の圧力差を、圧縮空気が噴射されている逆洗最
中の最大フイルター素材圧力損失値、即ち、逆洗可能な
圧力状態に於ける最大値(瞬間値)から求めるため、最
大値を用いることから若干の測定誤差は生じるものの、
測定が容易であり、フイルターの剥離性が良好な場合や
粉塵の付着性が低い場合に用いて好適であって、圧縮空
気の制御を行う際の評価手段として、適宜選択すること
を可能にする。
ター内外の圧力差を、圧縮空気が噴射されている逆洗最
中の最大フイルター素材圧力損失値、即ち、逆洗可能な
圧力状態に於ける最大値(瞬間値)から求めるため、最
大値を用いることから若干の測定誤差は生じるものの、
測定が容易であり、フイルターの剥離性が良好な場合や
粉塵の付着性が低い場合に用いて好適であって、圧縮空
気の制御を行う際の評価手段として、適宜選択すること
を可能にする。
【0016】上記(4)で述べた手段によれば、フイル
ター内外の圧力差を、上記逆洗中(払い落し中)のフイ
ルター内外の圧力差と逆洗時間(圧縮空気の噴射時間)
とを積分した力積値から求めるため、測定や判定にやや
難しい点があるものの、フイルターの剥離性が悪い場合
や、粉塵の付着性が高い場合に用いて好適であって、圧
縮空気の制御を行う際の評価手段として、適宜選択する
ことを可能にする。
ター内外の圧力差を、上記逆洗中(払い落し中)のフイ
ルター内外の圧力差と逆洗時間(圧縮空気の噴射時間)
とを積分した力積値から求めるため、測定や判定にやや
難しい点があるものの、フイルターの剥離性が悪い場合
や、粉塵の付着性が高い場合に用いて好適であって、圧
縮空気の制御を行う際の評価手段として、適宜選択する
ことを可能にする。
【0017】上記(5)で述べた手段によれば、逆洗時
に於けるフイルター内外の圧力差を調整するに当って、
制御手段の記憶部に予め各濾過風速別に採取された基準
値又は基準範囲と対比しながら、コントロールバルブ、
或は、電磁弁を制御することにより、集塵機の運転条件
とフイルターの目詰りに見合った適正な圧縮空気をフイ
ルターに噴射して、粉塵の払い落しを的確に行うことを
可能にする。
に於けるフイルター内外の圧力差を調整するに当って、
制御手段の記憶部に予め各濾過風速別に採取された基準
値又は基準範囲と対比しながら、コントロールバルブ、
或は、電磁弁を制御することにより、集塵機の運転条件
とフイルターの目詰りに見合った適正な圧縮空気をフイ
ルターに噴射して、粉塵の払い落しを的確に行うことを
可能にする。
【0018】上記(6)で述べた手段によれば、圧縮空
気を噴射して粉塵を払い落した結果、測定値が基準値又
は基準範囲よりも高い場合は、次回の圧縮空気の噴射に
よる払い落しを1段低く調整し、逆に低い場合は1段高
く調整するため、常に最適な状態でフイルターに付着し
たダストの払い落しを行うことができるものであって、
フイルターに対して必要以上の負荷が掛らないようにし
て、フイルターの寿命の延長と、省エネルギー化を可能
にする。
気を噴射して粉塵を払い落した結果、測定値が基準値又
は基準範囲よりも高い場合は、次回の圧縮空気の噴射に
よる払い落しを1段低く調整し、逆に低い場合は1段高
く調整するため、常に最適な状態でフイルターに付着し
たダストの払い落しを行うことができるものであって、
フイルターに対して必要以上の負荷が掛らないようにし
て、フイルターの寿命の延長と、省エネルギー化を可能
にする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、上述した本発明に係る集
塵機のフイルター除塵装置の実施の形態を図面と共に説
明すると、図1は本発明の全体を明示した構成図、図2
は本発明を実施した集塵機の内部構造を説明した構成図
であって、図2に於いて、符号1で全体的に示したのは
集塵機で、その機体の内部は仕切板2によって清浄室2
Aとダスト室2B(フイルター室)の上下2室に区画さ
れていて、ダスト室2Bの一側には含塵空気の吸込口1
Aが開口され、また、ダスト室2Bの底部にはホッパー
1Hと、落下して来るダストを収容する引出し自在なダ
ストボックス1Xが設けられている。
塵機のフイルター除塵装置の実施の形態を図面と共に説
明すると、図1は本発明の全体を明示した構成図、図2
は本発明を実施した集塵機の内部構造を説明した構成図
であって、図2に於いて、符号1で全体的に示したのは
集塵機で、その機体の内部は仕切板2によって清浄室2
Aとダスト室2B(フイルター室)の上下2室に区画さ
れていて、ダスト室2Bの一側には含塵空気の吸込口1
Aが開口され、また、ダスト室2Bの底部にはホッパー
1Hと、落下して来るダストを収容する引出し自在なダ
ストボックス1Xが設けられている。
【0020】同じく図2に於いて、4は上記清浄室2A
の上部に連設したモータ室、3Aはこれ等清浄室2Aと
モータ室4を区画する区画板、5はモータ5Mによって
回転される集塵用のファン、3は吸引した空気をファン
5側にガイドするガイド板、6…は前記ダスト室2B内
に位置するように前記仕切板2に吊下げて取付けたフイ
ルター、7…は各フイルター6の口元に設けた圧縮空気
吹込み用のベンチュリーで、図面には断面略円筒状、又
は、周面に多数のヒダを並設した断面略星型状に造った
成形フイルターが記載されているが、代りに、内部に形
状保持用のケージを挿入した円筒状、或は、袋状に造っ
たバグフイルターを用いてもよく、その選択は任意とす
る。
の上部に連設したモータ室、3Aはこれ等清浄室2Aと
モータ室4を区画する区画板、5はモータ5Mによって
回転される集塵用のファン、3は吸引した空気をファン
5側にガイドするガイド板、6…は前記ダスト室2B内
に位置するように前記仕切板2に吊下げて取付けたフイ
ルター、7…は各フイルター6の口元に設けた圧縮空気
吹込み用のベンチュリーで、図面には断面略円筒状、又
は、周面に多数のヒダを並設した断面略星型状に造った
成形フイルターが記載されているが、代りに、内部に形
状保持用のケージを挿入した円筒状、或は、袋状に造っ
たバグフイルターを用いてもよく、その選択は任意とす
る。
【0021】更に図中、9は前記清浄室2A内設けたブ
ローチューブで、このブローチューブ9の噴射ノズル9
A…から、各フイルター6のベンチュリー7に向かって
逆洗用(除塵用)の圧縮空気が吹込まれる仕組に成って
いる。また、10は各ブローチューブ9の根端部分に取
付けた電磁弁(ダイヤフラム弁)、11はコンプレッサ
ー(図示省略)より送られて来る逆洗用の圧縮空気を、
ヘッダータンク又はヘッダーパイプ8を通して上記各ブ
ローチューブ9に供給する圧縮空気の供給パイプ、12
はこの供給パイプ11の途中に設けた圧縮空気噴射コン
トロールバルブであって、上記電磁弁10は逆洗用圧縮
空気のパルス長さ(噴射時間)を調節し、上記コントロ
ールバルブ12は逆洗用圧縮空気の噴射圧力を調節する
仕組に成っている。
ローチューブで、このブローチューブ9の噴射ノズル9
A…から、各フイルター6のベンチュリー7に向かって
逆洗用(除塵用)の圧縮空気が吹込まれる仕組に成って
いる。また、10は各ブローチューブ9の根端部分に取
付けた電磁弁(ダイヤフラム弁)、11はコンプレッサ
ー(図示省略)より送られて来る逆洗用の圧縮空気を、
ヘッダータンク又はヘッダーパイプ8を通して上記各ブ
ローチューブ9に供給する圧縮空気の供給パイプ、12
はこの供給パイプ11の途中に設けた圧縮空気噴射コン
トロールバルブであって、上記電磁弁10は逆洗用圧縮
空気のパルス長さ(噴射時間)を調節し、上記コントロ
ールバルブ12は逆洗用圧縮空気の噴射圧力を調節する
仕組に成っている。
【0022】次に、13は上記フイルター6の外部圧力
を検出するために、上記ダスト室2Bの天井板である仕
切板2に取付けたダスト室圧力検出器、14は上記フイ
ルター6の内部圧力を検出するために、ベンチュリー7
を取付けたフイルター6の天板部分に取付けたフイルタ
ー内圧力検出器、15は上記清浄室2A内の圧力を検出
するために、上記ガイド板3の部分に取付けた清浄室内
圧力検出器で、これ等の各検出器13、14、15は集
塵機1の制御部(図示省略)に連繋されていて、各部の
圧力を検出することができる。
を検出するために、上記ダスト室2Bの天井板である仕
切板2に取付けたダスト室圧力検出器、14は上記フイ
ルター6の内部圧力を検出するために、ベンチュリー7
を取付けたフイルター6の天板部分に取付けたフイルタ
ー内圧力検出器、15は上記清浄室2A内の圧力を検出
するために、上記ガイド板3の部分に取付けた清浄室内
圧力検出器で、これ等の各検出器13、14、15は集
塵機1の制御部(図示省略)に連繋されていて、各部の
圧力を検出することができる。
【0023】図1に示した構成図に於いて、16は上記
の制御部に設けた圧力差演算手段で、この圧力差演算手
段16は、上記フイルター内圧力検出器14と、ダスト
室圧力検出器13から送られて来る圧力検出値に基づい
て、フイルター内外の圧力差を演算する機能を備えてい
る。また、17は逆洗用圧縮空気の噴射圧力及び噴射時
間を調整する圧縮空気噴射制御手段であって、この制御
手段17は、上記圧力差演算手段16が演算したフイル
ター内外の圧力差に基づき、その圧力差がフイルター6
の外部圧力に比較して内部圧力がプラス圧となるよう
に、前記コントロールバルブ12及び電磁弁10のいず
れか一方、又は、両方を制御して、ブローチューブ9か
ら噴射される逆洗用圧縮空気の噴射圧力及び噴射時間を
調整する仕組に成っていて、上記圧力差演算手段16と
圧縮空気噴射制御手段17は、いずれも前述した集塵機
1の制御部にプログラムとして格納されている。
の制御部に設けた圧力差演算手段で、この圧力差演算手
段16は、上記フイルター内圧力検出器14と、ダスト
室圧力検出器13から送られて来る圧力検出値に基づい
て、フイルター内外の圧力差を演算する機能を備えてい
る。また、17は逆洗用圧縮空気の噴射圧力及び噴射時
間を調整する圧縮空気噴射制御手段であって、この制御
手段17は、上記圧力差演算手段16が演算したフイル
ター内外の圧力差に基づき、その圧力差がフイルター6
の外部圧力に比較して内部圧力がプラス圧となるよう
に、前記コントロールバルブ12及び電磁弁10のいず
れか一方、又は、両方を制御して、ブローチューブ9か
ら噴射される逆洗用圧縮空気の噴射圧力及び噴射時間を
調整する仕組に成っていて、上記圧力差演算手段16と
圧縮空気噴射制御手段17は、いずれも前述した集塵機
1の制御部にプログラムとして格納されている。
【0024】また、本発明では上記圧力差演算手段16
によるフイルター内外の圧力差を、フイルター6内に逆
洗用の圧縮空気が噴射されている最中に於ける、最大フ
イルター素材圧力損失値、即ち、逆洗可能な圧力状態の
最大値(瞬間値)から求めるか、又は、同じく逆洗用圧
縮空気が噴射されている最中に於ける、フイルター素材
圧力損失値と、逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である
力積値(逆洗可能な圧力状態の圧力の逆洗可能圧力状態
時間内の積分値)から求めるように構成されている。な
お、図4はこの力積値の定義を説明したグラフである。
によるフイルター内外の圧力差を、フイルター6内に逆
洗用の圧縮空気が噴射されている最中に於ける、最大フ
イルター素材圧力損失値、即ち、逆洗可能な圧力状態の
最大値(瞬間値)から求めるか、又は、同じく逆洗用圧
縮空気が噴射されている最中に於ける、フイルター素材
圧力損失値と、逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である
力積値(逆洗可能な圧力状態の圧力の逆洗可能圧力状態
時間内の積分値)から求めるように構成されている。な
お、図4はこの力積値の定義を説明したグラフである。
【0025】上記フイルター内外の圧力差を上記最大フ
イルター素材圧力損失値から求めた場合は、最大値(瞬
間値)を用いるため、測定誤差(ノイズの影響等を含
む)が生じるものの、測定判定が容易であって、フイル
ター6の剥離性が良好な場合や、粉塵の付着性が低い場
合に用いて好適であり、また、上記の圧力差を上記の力
積値(静圧仕事量)から求める場合は、測定や判定がや
や難しいものの、フイルター6の剥離性が悪い場合や、
粉塵の付着性が高い場合に用いて好適であることは、前
述した通りである。
イルター素材圧力損失値から求めた場合は、最大値(瞬
間値)を用いるため、測定誤差(ノイズの影響等を含
む)が生じるものの、測定判定が容易であって、フイル
ター6の剥離性が良好な場合や、粉塵の付着性が低い場
合に用いて好適であり、また、上記の圧力差を上記の力
積値(静圧仕事量)から求める場合は、測定や判定がや
や難しいものの、フイルター6の剥離性が悪い場合や、
粉塵の付着性が高い場合に用いて好適であることは、前
述した通りである。
【0026】次に、本発明によるフイルター除塵の手順
を図3に示したフローチャートに従って説明すると、始
めのステップS1でオフタイム設定、若しくは、フイル
ター差圧の設定に基づいて払い落し信号(除塵信号)が
発せられると、次のステップS2に進んで運転中の集塵
機1の濾過風速(集塵風速)が計測され、次いでステッ
プS3に進んで、予め制御部にプログラムされている下
記の表1から、上記濾過風速に合った1サイクル目の払
い落し条件、即ち、逆洗用圧縮空気の噴射圧力と噴射時
間(オンタイム)が決定されて、ステップS4に進む。
を図3に示したフローチャートに従って説明すると、始
めのステップS1でオフタイム設定、若しくは、フイル
ター差圧の設定に基づいて払い落し信号(除塵信号)が
発せられると、次のステップS2に進んで運転中の集塵
機1の濾過風速(集塵風速)が計測され、次いでステッ
プS3に進んで、予め制御部にプログラムされている下
記の表1から、上記濾過風速に合った1サイクル目の払
い落し条件、即ち、逆洗用圧縮空気の噴射圧力と噴射時
間(オンタイム)が決定されて、ステップS4に進む。
【表1】
上記表1の初期設定値は、各濾過風速毎に図5に示した
グラフ1と、図6に示したグラフ2、及び、図7に示し
たグラフ3に示されているデータから決定される。な
お、上記の表1に於いて「エアー圧力」は前記ヘッダー
タンク8内の圧力値を示したものである。
グラフ1と、図6に示したグラフ2、及び、図7に示し
たグラフ3に示されているデータから決定される。な
お、上記の表1に於いて「エアー圧力」は前記ヘッダー
タンク8内の圧力値を示したものである。
【0027】ステップS4では、上記ステップS3で決
定された払い落し条件に従って、前記コントロールバル
ブ12と電磁弁10を制御しながら、1サイクルの払い
落し、即ち、フイルター6内への逆洗用圧縮空気の噴射
を行う。圧縮空気の噴射に当っては、電磁弁10を作動
させて先ず一列目のフイルター6…への噴射(払い落
し)を終えると、次の電磁弁10を作動させて次の列の
フイルター6…への噴射を行うように順番に作動させる
ことにより、複数本・複数列のフイルター6…の全てに
対して、払い落しを行う仕組に成っている。
定された払い落し条件に従って、前記コントロールバル
ブ12と電磁弁10を制御しながら、1サイクルの払い
落し、即ち、フイルター6内への逆洗用圧縮空気の噴射
を行う。圧縮空気の噴射に当っては、電磁弁10を作動
させて先ず一列目のフイルター6…への噴射(払い落
し)を終えると、次の電磁弁10を作動させて次の列の
フイルター6…への噴射を行うように順番に作動させる
ことにより、複数本・複数列のフイルター6…の全てに
対して、払い落しを行う仕組に成っている。
【0028】次のステップS5では、前各検出器13,
14からの圧力検出値に基づいて、逆洗用圧縮空気の噴
射時(払い落し中)に於ける最大フイルター素材圧力損
失値(Pa)か、又は、前述した力積値、即ち、静圧仕
事量(Pa×T)を計測して、次のステップS6に進
む。ステップS6では、ステップS5で測定した値が予
め制御部に記憶されている下記の表2に示す基準値(又
は基準範囲)に達しているか否かが判定される。
14からの圧力検出値に基づいて、逆洗用圧縮空気の噴
射時(払い落し中)に於ける最大フイルター素材圧力損
失値(Pa)か、又は、前述した力積値、即ち、静圧仕
事量(Pa×T)を計測して、次のステップS6に進
む。ステップS6では、ステップS5で測定した値が予
め制御部に記憶されている下記の表2に示す基準値(又
は基準範囲)に達しているか否かが判定される。
【表2】
上記の表2に記載の数値は、図8乃至図13に示したグ
ラフ4乃至グラフ9のデターによって決定されたもので
ある。
ラフ4乃至グラフ9のデターによって決定されたもので
ある。
【0029】上記の表2は、フイルター6の濾過風速の
違いによって、最大フイルター素材圧力損失値(Pa)
と払い落し効率の関係、及び、力積値(Pa×T)と払
い落し効率の特性が異なるため、実験結果から作成した
各グラフ4乃至グラフ9に基づいて払い落し効率を一定
(例えば80%)とする値を求めたものであって、図8
と図9に示したグラフ4と5からは、濾過風速0.5m
/minに於ける上記の(Pa)と(Pa×T)が求め
られ、図10と図11に示したグラフ6と7からは、濾
過風速1.0m/minに於ける上記の(Pa)と(P
a×T)が求められ、図12と図13に示したグラフ8
と9からは、濾過風速2.0m/minに於ける上記の
(Pa)と(Pa×T)が求められる。
違いによって、最大フイルター素材圧力損失値(Pa)
と払い落し効率の関係、及び、力積値(Pa×T)と払
い落し効率の特性が異なるため、実験結果から作成した
各グラフ4乃至グラフ9に基づいて払い落し効率を一定
(例えば80%)とする値を求めたものであって、図8
と図9に示したグラフ4と5からは、濾過風速0.5m
/minに於ける上記の(Pa)と(Pa×T)が求め
られ、図10と図11に示したグラフ6と7からは、濾
過風速1.0m/minに於ける上記の(Pa)と(P
a×T)が求められ、図12と図13に示したグラフ8
と9からは、濾過風速2.0m/minに於ける上記の
(Pa)と(Pa×T)が求められる。
【0030】上記ステップS6による判定の結果、基準
値以下と判定された場合は、ステップS7に進んで次回
からの圧縮空気の噴射による払い落し設定のエアー圧力
を、コントロールバルブ12を調整して1段低くする
か、又は、電磁弁10を調整して圧縮空気の噴射時間を
1段短くする。また、基準値以上と判定された場合は、
ステップS8に進んで次回からの圧縮空気のエアー圧力
を、コントロールバルブ12及び電磁弁10を調整して
1段高くするか、又は、1段長く調整し、その結果、フ
イルター内外の圧力差を、外部に比較して内部がプラス
圧となる目的の圧力に調整することができる。
値以下と判定された場合は、ステップS7に進んで次回
からの圧縮空気の噴射による払い落し設定のエアー圧力
を、コントロールバルブ12を調整して1段低くする
か、又は、電磁弁10を調整して圧縮空気の噴射時間を
1段短くする。また、基準値以上と判定された場合は、
ステップS8に進んで次回からの圧縮空気のエアー圧力
を、コントロールバルブ12及び電磁弁10を調整して
1段高くするか、又は、1段長く調整し、その結果、フ
イルター内外の圧力差を、外部に比較して内部がプラス
圧となる目的の圧力に調整することができる。
【0031】次いで、ステップS9では上記ステップS
7とステップS8で得た調整値を取り込んで、次回から
の払い落し設定(逆洗用圧縮空気の噴射圧力又は噴射時
間)を決定し、次のステップS10でオフタイム設定、
又は、フイルター差圧設定に従って、払い落し信号が発
生すると、ステップS11に進んで上記ステップS9で
決定された条件に従ってフイルター6の払い落し(逆
洗)が1サイクル実行され、その後、再び前述したステ
ップS5に戻って処理を繰返す。
7とステップS8で得た調整値を取り込んで、次回から
の払い落し設定(逆洗用圧縮空気の噴射圧力又は噴射時
間)を決定し、次のステップS10でオフタイム設定、
又は、フイルター差圧設定に従って、払い落し信号が発
生すると、ステップS11に進んで上記ステップS9で
決定された条件に従ってフイルター6の払い落し(逆
洗)が1サイクル実行され、その後、再び前述したステ
ップS5に戻って処理を繰返す。
【0032】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る集塵機
のフイルター除塵装置によれば、フイルターの目詰りに
応じた適格な圧力又はオンタイムで払い落し用の圧縮空
気を噴射することにより、フイルター内外の圧力差を、
外部に比較して内部がプラス圧となる理想的な状態に調
整できるため、圧縮空気の噴射による粉塵の払い落しを
的確に行って、フイルターの性能を最大限に発揮させる
ことができると共に、フイルターに対して必要以上の負
荷を掛けることがないため、フイルターの寿命を長く
し、且つ、省エネルギー化を達成できるものであって、
集塵機に用いるフイルター除塵装置として洵に画期的な
ものである。
のフイルター除塵装置によれば、フイルターの目詰りに
応じた適格な圧力又はオンタイムで払い落し用の圧縮空
気を噴射することにより、フイルター内外の圧力差を、
外部に比較して内部がプラス圧となる理想的な状態に調
整できるため、圧縮空気の噴射による粉塵の払い落しを
的確に行って、フイルターの性能を最大限に発揮させる
ことができると共に、フイルターに対して必要以上の負
荷を掛けることがないため、フイルターの寿命を長く
し、且つ、省エネルギー化を達成できるものであって、
集塵機に用いるフイルター除塵装置として洵に画期的な
ものである。
【図1】本発明に係る集塵機のフイルター除塵装置の全
体を明示した構成図である。
体を明示した構成図である。
【図2】本発明が実施された集塵機の内部構造を説明し
た正面図である。
た正面図である。
【図3】本発明によるフイルター払い落しの手順を説明
したフローチャートである。
したフローチャートである。
【図4】本発明で用いる力積値の定義を示した説明図で
ある。
ある。
【図5】濾過風速0.5m/minに於ける初期設定値
の決定に用いたグラフである。
の決定に用いたグラフである。
【図6】濾過風速1.0m/minに於ける初期設定値
の決定に用いたグラフである。
の決定に用いたグラフである。
【図7】濾過風速2.0m/minに於ける初期設定値
の決定に用いたグラフである。
の決定に用いたグラフである。
【図8】濾過風速0.5m/minに於ける最大フイル
ター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
ター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
【図9】濾過風速0.5m/minに於ける力積値の決
定に用いたグラフである。
定に用いたグラフである。
【図10】濾過風速1.0m/minに於ける最大フイ
ルター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
ルター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
【図11】濾過風速1.0m/minに於ける力積値の
決定に用いたグラフである。
決定に用いたグラフである。
【図12】濾過風速2.0m/minに於ける最大フイ
ルター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
ルター素材圧力損失値の決定に用いたグラフである。
【図13】濾過風速2.0m/minに於ける力積値の
決定に用いたグラフである。
決定に用いたグラフである。
1 集塵機
2A 清浄室
2B ダスト室
5 ファン
6 フイルター
7 ベンチュリー
8 ヘッダータンク(ヘッダーパイプ)
9 ブローチューブ
10 電磁弁
11 圧縮空気の供給パイプ
12 コントロールバルブ
13 ダスト室圧力検出器
14 フイルター内圧力検出器
16 圧力差演算手段
17 圧縮空気噴射制御手段
Claims (6)
- 【請求項1】 ブロアーの吸引作用によってダスト室内
に吸引した含塵気流を、断面略筒状又は袋状に形成した
フイルターの内部に通して濾過した後、その清浄空気を
清浄室を通して機外に排出する一方、上記フイルターに
付着したダストを、フイルターの内部に逆洗用の圧縮空
気を吹き込んで払い落すように構成した集塵機であっ
て、 上記フイルターを設けたダスト室内の圧力を検出するダ
スト室圧力検出手段と、 上記フイルターの内部圧力を検出するフイルター内圧力
検出手段と、 上記ダスト室圧力検出手段とフイルター内圧力検出手段
によって検出された各圧力から、フイルター内外の圧力
差を算出する圧力差演算手段と、 上記フイルター内部への逆洗用圧縮空気の噴射時に於け
るフイルター内外の圧力差を、外部に比較して内部がプ
ラス圧とする所定の基準値又は基準範囲と成るように、
上記逆洗用圧縮空気の噴射圧力或は噴射時間のいずれか
一方、又は、両方を調整する圧縮空気噴射制御手段、 とを備えて成ることを特徴とする集塵機のフイルター除
塵装置。 - 【請求項2】 前記逆洗用圧縮空気の噴射圧力と、前記
逆洗用圧縮空気のパルス長さを、逆洗用圧縮空気の供給
経路中に設けた圧縮空気噴射コントロールバルブと、圧
縮空気を噴射するブローチユーブに取付けた電磁弁を夫
々制御することによって調整することを特徴とする請求
項1に記載の集塵機のフイルター除塵装置。 - 【請求項3】 逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイル
ター内外の圧力差を、圧縮空気が噴射されている最中の
最大フイルター素材圧力損失値から求めることを特徴と
する請求項1又は2に記載の集塵機のフイルター除塵装
置。 - 【請求項4】 逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイル
ター内外の圧力差を、逆洗用圧縮空気が噴射されている
最中のフイルター素材圧力損失値と、逆洗用圧縮空気の
噴射時間との積である力積値から求めることを特徴とす
る請求項1、2又は3に記載の集塵機のフイルター除塵
装置。 - 【請求項5】 逆洗用圧縮空気の噴射時に於けるフイル
ター内外の圧力差を、外部に比較して内部をプラス圧と
する所定の基準値又は基準範囲が、予め前記圧縮空気噴
射制御手段に記憶されており、且つ、これ等の基準値又
は基準範囲が、各濾過風速別に採取されると共に、各濾
過風速毎に所定の払い落し効率を達成するべく設定され
た最大フイルター素材圧力損失値、又は、フイルター素
材圧力損失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である
力積値の何れかであることを特徴とする請求項1、2、
3又は4に記載の集塵機のフイルター除塵装置。 - 【請求項6】 逆洗用圧縮空気の噴射時に於ける最大フ
イルター素材圧力損失値、又は、フイルター素材圧力損
失値と逆洗用圧縮空気の噴射時間との積である力積値を
計測し、これ等の各計測値と前記制御部に記憶されてい
る各濾過風速毎の基準値又は基準範囲とを比較して、測
定値が制御部に記憶されている基準値又は基準範囲より
も高い場合は、次回からの逆洗用圧縮空気の噴射圧力又
は噴射時間を減圧或は短く調整し、低い場合には、上記
次回からの噴射圧力又は噴射時間を増圧或は長く調整す
ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載
の集塵機のフイルター除塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002095765A JP2003290618A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 集塵機のフイルター除塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002095765A JP2003290618A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 集塵機のフイルター除塵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003290618A true JP2003290618A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29239109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002095765A Pending JP2003290618A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 集塵機のフイルター除塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003290618A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205325A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Osaka Gas Co Ltd | ダスト回収装置 |
JP2010194455A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 集塵機の運転方法 |
JP2010279884A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 集塵装置 |
KR101390786B1 (ko) | 2012-09-20 | 2014-05-27 | 고등기술연구원연구조합 | 고압 집진설비의 비산재 배출 장치 및 방법 |
CN115209775A (zh) * | 2020-04-01 | 2022-10-18 | 喜利得股份公司 | 根据需要的过滤器清洁 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002095765A patent/JP2003290618A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205325A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Osaka Gas Co Ltd | ダスト回収装置 |
JP2010194455A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 集塵機の運転方法 |
JP2010279884A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 集塵装置 |
KR101390786B1 (ko) | 2012-09-20 | 2014-05-27 | 고등기술연구원연구조합 | 고압 집진설비의 비산재 배출 장치 및 방법 |
CN115209775A (zh) * | 2020-04-01 | 2022-10-18 | 喜利得股份公司 | 根据需要的过滤器清洁 |
JP2023518074A (ja) * | 2020-04-01 | 2023-04-27 | ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト | 必要性に応じたフィルタクリーニング |
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