JP2003289995A - ベッド等における転落防止装置 - Google Patents
ベッド等における転落防止装置Info
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- JP2003289995A JP2003289995A JP2002097111A JP2002097111A JP2003289995A JP 2003289995 A JP2003289995 A JP 2003289995A JP 2002097111 A JP2002097111 A JP 2002097111A JP 2002097111 A JP2002097111 A JP 2002097111A JP 2003289995 A JP2003289995 A JP 2003289995A
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- bed
- mattress
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 人体がマットレス側面寄りに寄ってきたこと
を検出して、マットレス側面側を突出させて、ベッドか
らの転落を防止する。 【解決手段】 ベッド装置1におけるボード4に、人体
がベッド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を
配設する。ベッド装置1長手方向一端側に、前記膨縮マ
ット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出させ、マ
ットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させて
人体をベッド側面から転落するのを阻止するマットレス
内流体圧調整手段6を設ける。マットレス内流体圧調整
手段6は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体で
ある水素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部
3bの各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸
収したりして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整す
る水素放出吸収手段7を備える。
を検出して、マットレス側面側を突出させて、ベッドか
らの転落を防止する。 【解決手段】 ベッド装置1におけるボード4に、人体
がベッド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を
配設する。ベッド装置1長手方向一端側に、前記膨縮マ
ット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出させ、マ
ットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させて
人体をベッド側面から転落するのを阻止するマットレス
内流体圧調整手段6を設ける。マットレス内流体圧調整
手段6は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体で
ある水素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部
3bの各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸
収したりして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整す
る水素放出吸収手段7を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド上から転落
しないようにするための、ベッド等における転落防止装
置に関するものである。
しないようにするための、ベッド等における転落防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベッドには、転落防止用の柵
が備えられている。かかる柵は、背に対応するボトム脇
とか、足に対応するボトム脇の箇所をカバーする、部分
的なものが多い。また、中にはベッド側面を全面的にカ
バーする柵もある。さらには、最近、転落対策用として
マットレス両側面側にマットレス上面より突出させるよ
うにサイドサポート部材を配置したベッド装置もある。
が備えられている。かかる柵は、背に対応するボトム脇
とか、足に対応するボトム脇の箇所をカバーする、部分
的なものが多い。また、中にはベッド側面を全面的にカ
バーする柵もある。さらには、最近、転落対策用として
マットレス両側面側にマットレス上面より突出させるよ
うにサイドサポート部材を配置したベッド装置もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな柵が備えられているにもかかわらず、 (1)完全に転落を防止することは困難である。 (2)就寝時に手足をぶつけて怪我するおそれがある。 (3)柵とマットレス、サイドフレーム等との隙間に挟
まるおそれがある。 (4)ベッド使用者に拘束感を抱かせる。 (5)柵は非使用時には邪魔になり、そのために取り外
す手間がかかり、保管場所も考慮せねばならない。 (6)折り畳み式側柵では、ベッドから使用者を車椅子
等に移乗させる際、邪魔になる。 (7)サイドサポート部材においても、移乗の際に支障
がある場合もある。 本発明は、以上のような課題を克服するために提案され
たものであって、人体がマットレス側面寄りに寄ってき
たことを検出して、マットレス側面側を突出させること
で、ベッド上から転落させないようにした、ベッド等に
おける転落防止装置を提供することを目的とする。
うな柵が備えられているにもかかわらず、 (1)完全に転落を防止することは困難である。 (2)就寝時に手足をぶつけて怪我するおそれがある。 (3)柵とマットレス、サイドフレーム等との隙間に挟
まるおそれがある。 (4)ベッド使用者に拘束感を抱かせる。 (5)柵は非使用時には邪魔になり、そのために取り外
す手間がかかり、保管場所も考慮せねばならない。 (6)折り畳み式側柵では、ベッドから使用者を車椅子
等に移乗させる際、邪魔になる。 (7)サイドサポート部材においても、移乗の際に支障
がある場合もある。 本発明は、以上のような課題を克服するために提案され
たものであって、人体がマットレス側面寄りに寄ってき
たことを検出して、マットレス側面側を突出させること
で、ベッド上から転落させないようにした、ベッド等に
おける転落防止装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明では、請求項1において、ベッド等にお
けるマットレス下に配設した、厚さ方向に拡縮可能な膨
縮マットと、人体が前記マットレス上においてベッド側
面側に近寄ったところを検出する検出手段と、前記膨縮
マットに流体を送り込んで膨縮マットを膨出させ、マッ
トレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体を
ベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記
マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、
前記膨縮マットのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調
整してマットレスの高さを元に戻すマットレス内流体圧
調整手段とを備えたベッド等における転落防止装置を開
示する。また本発明では、請求項2において、ベッド等
におけるマットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方
向に拡縮可能な構成とし、人体が前記マットレス上にお
いてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段
を有し、この検出手段によって人体がベッド側面側に近
寄ったところを検出することで、前記マットレスのベッ
ド側面寄りの箇所に流体を送り込んで、前記マットレス
のベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に膨出させて、マ
ットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体
をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前
記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたこと
で、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所内の流体圧
を調整してマットレスの厚さを元に戻すマットレス内流
体圧調整手段を備えたベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項3において、前記検
出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側
面側に近寄ったことを検出して、報知するようにしたベ
ッド等における転落防止装置を開示する。また本発明で
は、請求項4において、前記ベッド等のマットレス中央
部位に人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段を
設け、この荷重検出手段により人体が存在しないとし、
且つ前記検出手段により人体が前記マットレス上のベッ
ド側面側にも存在しないとした際に、使用者が転落した
かまたはベッドを離れたとして報知するようにしたベッ
ド等における転落防止装置を開示する。また本発明で
は、請求項5において、前記膨縮マットをベッド長手方
向中心軸に近接する中央箇所に対応する固定部と、ベッ
ド幅方向両側面近傍に対応する膨張部とによって構成
し、前記膨張部は、固定部との取付箇所からベッド幅方
向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状
に膨張する、複数の膨張ユニットに区画構成し、前記マ
ットレス内流体圧調整手段とそれぞれ流体をやりとりす
るように連結してなるベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項6において、前記マ
ットレスを複数の袋体ユニットで構成し、ベッド側面寄
りの袋体ユニットをベッド側面側が最も高く膨張可能な
構成としたベッド等における転落防止装置を開示する。
また本発明では、請求項7において、前記検出手段に、
赤外線センサを用いたベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項8において、前記検
出手段に、超音波センサを用いたベッド等における転落
防止装置を開示する。また本発明では、請求項9におい
て、前記検出手段に、圧力センサを用いたベッド等にお
ける転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項
10において、前記マットレス内流体圧調整手段は、検
出手段からの検出信号に基づき水素を発生させて送り込
んだり、水素を吸収したりする水素放出吸収手段を備え
たベッド等における転落防止装置を開示する。さらに本
発明では、請求項11において、前記マットレス内流体
圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づきエアを
送り込むエアコンプレッサを備えたベッド等における転
落防止装置を開示する。
ために、本発明では、請求項1において、ベッド等にお
けるマットレス下に配設した、厚さ方向に拡縮可能な膨
縮マットと、人体が前記マットレス上においてベッド側
面側に近寄ったところを検出する検出手段と、前記膨縮
マットに流体を送り込んで膨縮マットを膨出させ、マッ
トレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体を
ベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記
マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、
前記膨縮マットのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調
整してマットレスの高さを元に戻すマットレス内流体圧
調整手段とを備えたベッド等における転落防止装置を開
示する。また本発明では、請求項2において、ベッド等
におけるマットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方
向に拡縮可能な構成とし、人体が前記マットレス上にお
いてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段
を有し、この検出手段によって人体がベッド側面側に近
寄ったところを検出することで、前記マットレスのベッ
ド側面寄りの箇所に流体を送り込んで、前記マットレス
のベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に膨出させて、マ
ットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体
をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前
記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたこと
で、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所内の流体圧
を調整してマットレスの厚さを元に戻すマットレス内流
体圧調整手段を備えたベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項3において、前記検
出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側
面側に近寄ったことを検出して、報知するようにしたベ
ッド等における転落防止装置を開示する。また本発明で
は、請求項4において、前記ベッド等のマットレス中央
部位に人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段を
設け、この荷重検出手段により人体が存在しないとし、
且つ前記検出手段により人体が前記マットレス上のベッ
ド側面側にも存在しないとした際に、使用者が転落した
かまたはベッドを離れたとして報知するようにしたベッ
ド等における転落防止装置を開示する。また本発明で
は、請求項5において、前記膨縮マットをベッド長手方
向中心軸に近接する中央箇所に対応する固定部と、ベッ
ド幅方向両側面近傍に対応する膨張部とによって構成
し、前記膨張部は、固定部との取付箇所からベッド幅方
向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状
に膨張する、複数の膨張ユニットに区画構成し、前記マ
ットレス内流体圧調整手段とそれぞれ流体をやりとりす
るように連結してなるベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項6において、前記マ
ットレスを複数の袋体ユニットで構成し、ベッド側面寄
りの袋体ユニットをベッド側面側が最も高く膨張可能な
構成としたベッド等における転落防止装置を開示する。
また本発明では、請求項7において、前記検出手段に、
赤外線センサを用いたベッド等における転落防止装置を
開示する。また本発明では、請求項8において、前記検
出手段に、超音波センサを用いたベッド等における転落
防止装置を開示する。また本発明では、請求項9におい
て、前記検出手段に、圧力センサを用いたベッド等にお
ける転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項
10において、前記マットレス内流体圧調整手段は、検
出手段からの検出信号に基づき水素を発生させて送り込
んだり、水素を吸収したりする水素放出吸収手段を備え
たベッド等における転落防止装置を開示する。さらに本
発明では、請求項11において、前記マットレス内流体
圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づきエアを
送り込むエアコンプレッサを備えたベッド等における転
落防止装置を開示する。
【0005】なお本発明において、ベッド等とは、病院
用ベッドを初めとして、I.C.Uベッド、在宅用ベッ
ドも含むものとする。
用ベッドを初めとして、I.C.Uベッド、在宅用ベッ
ドも含むものとする。
【0006】請求項1によれば、人体が例えば就寝中に
寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出
手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号が
マットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内
流体圧調整手段から、前記ベッド側面寄りの膨縮マット
に流体を送り込んで前記膨縮マットを膨出させること
で、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させ
て人体をベッド側面から転落するのを阻止することがで
きる。
寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出
手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号が
マットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内
流体圧調整手段から、前記ベッド側面寄りの膨縮マット
に流体を送り込んで前記膨縮マットを膨出させること
で、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させ
て人体をベッド側面から転落するのを阻止することがで
きる。
【0007】請求項2によれば、人体が例えば就寝中に
寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出
手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号が
マットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内
流体圧調整手段から、前記マットレスのベッド側面寄り
の箇所に流体を送り込んでマットレスのベッド側面寄り
の箇所を、厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側を
マットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から
転落するのを阻止することができる。
寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出
手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号が
マットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内
流体圧調整手段から、前記マットレスのベッド側面寄り
の箇所に流体を送り込んでマットレスのベッド側面寄り
の箇所を、厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側を
マットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から
転落するのを阻止することができる。
【0008】請求項3によれば、検出手段により人体が
前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったこと
を検出して、報知するようにしたので、介護者等に使用
者が転落のおそれがあることや、徘徊せんとすることを
前もって知らせることができ、介護者等は直ちにベッド
傍らに急行して転落や徘徊を未然に防止することができ
る。
前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったこと
を検出して、報知するようにしたので、介護者等に使用
者が転落のおそれがあることや、徘徊せんとすることを
前もって知らせることができ、介護者等は直ちにベッド
傍らに急行して転落や徘徊を未然に防止することができ
る。
【0009】請求項4によれば、荷重検出手段により人
体がベッド中央に存在しないし、検出手段により人体が
マットレス上のベッド側面側にも存在しないとした際
に、使用者は転落したか、徘徊等でベッドを離れたと判
定し、報知するようにしたので、介護者等は直ちにベッ
ド傍らに急行して転落した使用者を助け上げたり、徘徊
しているであろう使用者を速やかに連れ戻すことができ
る。
体がベッド中央に存在しないし、検出手段により人体が
マットレス上のベッド側面側にも存在しないとした際
に、使用者は転落したか、徘徊等でベッドを離れたと判
定し、報知するようにしたので、介護者等は直ちにベッ
ド傍らに急行して転落した使用者を助け上げたり、徘徊
しているであろう使用者を速やかに連れ戻すことができ
る。
【0010】請求項5によれば、検出手段により人体が
前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったこと
を検出すると、マットレス内流体圧調整手段から、ベッ
ド側面側の膨張ユニットに、流体が放出され、固定部と
の取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方
向側端を先端として扇形状に膨張し、マットレス側端が
最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったこと
を検出すると、マットレス内流体圧調整手段から、ベッ
ド側面側の膨張ユニットに、流体が放出され、固定部と
の取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方
向側端を先端として扇形状に膨張し、マットレス側端が
最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
【0011】請求項6によれば、流体がマットレスのベ
ッド側面寄りの箇所の袋体に送り込まれることにより、
マットレスのベッド側面寄りの箇所が、マットレス側端
が最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
ッド側面寄りの箇所の袋体に送り込まれることにより、
マットレスのベッド側面寄りの箇所が、マットレス側端
が最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
【0012】請求項7によれば、人体がマットレスの側
面寄りに寄ったことを赤外線センサによって確実に捉え
ることができる。
面寄りに寄ったことを赤外線センサによって確実に捉え
ることができる。
【0013】請求項8によれば、人体がマットレスの側
面寄りに寄ったことを超音波センサによって確実に捉え
ることができる。
面寄りに寄ったことを超音波センサによって確実に捉え
ることができる。
【0014】請求項9によれば、人体がマットレスの側
面寄りに寄ったことを圧力センサによって確実に捉える
ことができる。
面寄りに寄ったことを圧力センサによって確実に捉える
ことができる。
【0015】請求項10によれば、人体がマットレスの
ベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に
基づき、水素放出吸収手段から水素を放出させてマット
レス側面寄りの膨縮マットに水素を送り込んで前記膨縮
マットを膨出させることで、マットレス側面側をマット
レス厚さ方向に突出させることができるので、機械的手
段を伴わず、騒音が皆無である。
ベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に
基づき、水素放出吸収手段から水素を放出させてマット
レス側面寄りの膨縮マットに水素を送り込んで前記膨縮
マットを膨出させることで、マットレス側面側をマット
レス厚さ方向に突出させることができるので、機械的手
段を伴わず、騒音が皆無である。
【0016】請求項11によれば、人体がマットレスの
ベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に
基づき、エアコンプレッサを起動して、エアをマットレ
スのベッド側面寄りの箇所の袋体に送り込んで、袋体を
膨らませ、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突
出させることができる。
ベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に
基づき、エアコンプレッサを起動して、エアをマットレ
スのベッド側面寄りの箇所の袋体に送り込んで、袋体を
膨らませ、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突
出させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるベッド等に
おける転落防止装置について、一つの実施の形態を示
し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1に示すベ
ッド装置1では、ベッドフレーム2上に転落防止装置を
構成する膨縮マット3を介在させてマットレスMを載置
するようにしている。また、前記ベッド装置1における
ボード4には、人体が前記マットレスM上においてベッ
ド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を配設し
ている。そしてベッド装置1長手方向一端側には、前記
膨縮マット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出さ
せ、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出
させて人体をベッド側面から転落するのを阻止するマッ
トレス内流体圧調整手段6を設けている。
おける転落防止装置について、一つの実施の形態を示
し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1に示すベ
ッド装置1では、ベッドフレーム2上に転落防止装置を
構成する膨縮マット3を介在させてマットレスMを載置
するようにしている。また、前記ベッド装置1における
ボード4には、人体が前記マットレスM上においてベッ
ド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を配設し
ている。そしてベッド装置1長手方向一端側には、前記
膨縮マット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出さ
せ、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出
させて人体をベッド側面から転落するのを阻止するマッ
トレス内流体圧調整手段6を設けている。
【0018】前記膨縮マット3は、ベッドフレーム2上
面全体をカバーする面積を有した、周知の素材で構成し
たマットであり、ベッド長手方向中心軸に近接する中央
箇所に対応する固定部3aと、ベッド幅方向両側面近傍
に対応する膨張部3b,3bとによって構成している。
前記固定部3aは、所定の厚さの単層材で、膨張部3b
は、固定部3aとの取付箇所からベッド幅方向側端に向
かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張可能
な袋体で構成し、複数の膨張ユニット3buに区画構成
され、前記マットレス内流体圧調整手段6とそれぞれ流
体送給パイプ(後述)で連結している。
面全体をカバーする面積を有した、周知の素材で構成し
たマットであり、ベッド長手方向中心軸に近接する中央
箇所に対応する固定部3aと、ベッド幅方向両側面近傍
に対応する膨張部3b,3bとによって構成している。
前記固定部3aは、所定の厚さの単層材で、膨張部3b
は、固定部3aとの取付箇所からベッド幅方向側端に向
かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張可能
な袋体で構成し、複数の膨張ユニット3buに区画構成
され、前記マットレス内流体圧調整手段6とそれぞれ流
体送給パイプ(後述)で連結している。
【0019】また、前記ボード4に配設した検出手段5
としては、赤外線センサを用いることができる。また、
超音波センサも可能である。さらには、検出手段5とし
ては、前記膨縮マット3における膨張部3bに圧力セン
サを配置し、人体の体重がかかったことを検出して前記
マットレス内流体圧調整手段6に検出信号を送るように
してもよい(図2中、仮想線で示した検出手段5)。
としては、赤外線センサを用いることができる。また、
超音波センサも可能である。さらには、検出手段5とし
ては、前記膨縮マット3における膨張部3bに圧力セン
サを配置し、人体の体重がかかったことを検出して前記
マットレス内流体圧調整手段6に検出信号を送るように
してもよい(図2中、仮想線で示した検出手段5)。
【0020】そして前記マットレス内流体圧調整手段6
は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体である水
素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部3bの
各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸収した
りして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整する水素
放出吸収手段7を備えたものである。すなわちマットレ
ス内流体圧調整手段6は、図2に示すように、前記検出
手段5からの検出信号を取り込んで水素放出吸収手段7
に制御電圧を印加するコントローラ8を有している。前
記水素放出吸収手段7は、水素吸蔵合金9と熱電変換素
子であるペルチェ素子10,10とを一体化加工して容
器内に格納したもので、前記ペルチェ素子10,10に
は、前記コントローラ8と電気的に接続してコントロー
ラ8から制御電圧を印加する一方、水素吸蔵合金9を納
める容器から送給パイプ11を介して前記膨縮マット3
における膨張部3bの各膨張ユニット3buに水素を送
り込んだり吸収したりするようにしている。
は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体である水
素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部3bの
各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸収した
りして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整する水素
放出吸収手段7を備えたものである。すなわちマットレ
ス内流体圧調整手段6は、図2に示すように、前記検出
手段5からの検出信号を取り込んで水素放出吸収手段7
に制御電圧を印加するコントローラ8を有している。前
記水素放出吸収手段7は、水素吸蔵合金9と熱電変換素
子であるペルチェ素子10,10とを一体化加工して容
器内に格納したもので、前記ペルチェ素子10,10に
は、前記コントローラ8と電気的に接続してコントロー
ラ8から制御電圧を印加する一方、水素吸蔵合金9を納
める容器から送給パイプ11を介して前記膨縮マット3
における膨張部3bの各膨張ユニット3buに水素を送
り込んだり吸収したりするようにしている。
【0021】前記コントローラ8には、定電圧回路が搭
載され、前記検出手段5から、人体が前記マットレスM
上においてベッド側面側に寄ったとする検出信号をスイ
ッチング信号として、前記定電圧回路から制御電圧を前
記ペルチェ素子10,10に印加する一方、人体が前記
マットレスM上においてベッド側面側から離れたとする
検出信号に基づき、前記定電圧回路から制御電圧を前記
ペルチェ素子10,10に逆転印加する設定としてい
る。
載され、前記検出手段5から、人体が前記マットレスM
上においてベッド側面側に寄ったとする検出信号をスイ
ッチング信号として、前記定電圧回路から制御電圧を前
記ペルチェ素子10,10に印加する一方、人体が前記
マットレスM上においてベッド側面側から離れたとする
検出信号に基づき、前記定電圧回路から制御電圧を前記
ペルチェ素子10,10に逆転印加する設定としてい
る。
【0022】以上のようなベッド等における転落防止装
置において、ベッド使用者が就寝時、寝返りなどによっ
てマットレスMの側面に寄ると、ボード4に配設した検
出手段5により、人体がマットレスMのベッド側面側に
寄ったとする検出信号が取り出され、マットレス内流体
圧調整手段6におけるコントローラ8において、前記検
出手段5からの検出信号をスイッチング信号として、前
記定電圧回路から制御電圧を前記ペルチェ素子10,1
0に印加し、ペルチェ素子10,10を加熱する。する
と、ペルチェ素子10,10間の水素吸蔵合金9から水
素が放出され、水素吸蔵合金9を納める容器から送給パ
イプ11を介して、膨縮マット3における膨張部3bの
各膨張ユニット3buに水素が送り込まれ、これによっ
て、各膨張ユニット3buは、ベッド幅方向側端に向か
ってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張し、マ
ットレスM側面側をマットレス厚さ方向に突出させるこ
とができるので、ベッド使用者のベッド側面からの転落
を防止することができる。
置において、ベッド使用者が就寝時、寝返りなどによっ
てマットレスMの側面に寄ると、ボード4に配設した検
出手段5により、人体がマットレスMのベッド側面側に
寄ったとする検出信号が取り出され、マットレス内流体
圧調整手段6におけるコントローラ8において、前記検
出手段5からの検出信号をスイッチング信号として、前
記定電圧回路から制御電圧を前記ペルチェ素子10,1
0に印加し、ペルチェ素子10,10を加熱する。する
と、ペルチェ素子10,10間の水素吸蔵合金9から水
素が放出され、水素吸蔵合金9を納める容器から送給パ
イプ11を介して、膨縮マット3における膨張部3bの
各膨張ユニット3buに水素が送り込まれ、これによっ
て、各膨張ユニット3buは、ベッド幅方向側端に向か
ってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張し、マ
ットレスM側面側をマットレス厚さ方向に突出させるこ
とができるので、ベッド使用者のベッド側面からの転落
を防止することができる。
【0023】一方、人体が前記マットレスM上において
ベッド側面側から離れると、前記検出手段5によって人
体が検出されなくなり、これにより、コントローラ8に
おいて、定電圧回路から制御電圧をペルチェ素子10,
10に逆転印加する。すると、前記ペルチェ素子10,
10は冷却され、これによって、膨縮マット3における
膨張部3bの各膨張ユニット3buから水素が送給パイ
プ11を通って水素吸蔵合金9に吸蔵され、各膨張ユニ
ット3buは当初の状態に復帰し、マットレスMは平坦
な状態に戻るのである。
ベッド側面側から離れると、前記検出手段5によって人
体が検出されなくなり、これにより、コントローラ8に
おいて、定電圧回路から制御電圧をペルチェ素子10,
10に逆転印加する。すると、前記ペルチェ素子10,
10は冷却され、これによって、膨縮マット3における
膨張部3bの各膨張ユニット3buから水素が送給パイ
プ11を通って水素吸蔵合金9に吸蔵され、各膨張ユニ
ット3buは当初の状態に復帰し、マットレスMは平坦
な状態に戻るのである。
【0024】このように、この転落防止装置では、検出
手段5からの人体がマットレスMの側面に寄ったとする
検出信号に基づき水素放出吸収手段7における水素吸蔵
合金9から水素を放出させてマットレスM側面寄りの膨
縮マット3の膨張部3bに水素を送り込んで前記膨縮マ
ット3を膨出させ、マットレスM側面側をマットレスM
厚さ方向に突出させることができるので、人体の転落を
効果的に防止することができ、しかも、膨縮マット3を
機械的手段によらずに膨出させることができるので、騒
音が皆無である。また、マットレスMは、通常は平坦な
状態であり、ベッドから降りたり、乗ったりする際に邪
魔になることはない。さらに上述のようにマットレスM
両側面が突出してきても拘束感は少ない。また、就寝
時、足などをぶつけてもマットレスMであるので、苦痛
を感じるようなこともなく、マットレスM両側面が突出
することにより、寝返りのような効果も期待できる。
手段5からの人体がマットレスMの側面に寄ったとする
検出信号に基づき水素放出吸収手段7における水素吸蔵
合金9から水素を放出させてマットレスM側面寄りの膨
縮マット3の膨張部3bに水素を送り込んで前記膨縮マ
ット3を膨出させ、マットレスM側面側をマットレスM
厚さ方向に突出させることができるので、人体の転落を
効果的に防止することができ、しかも、膨縮マット3を
機械的手段によらずに膨出させることができるので、騒
音が皆無である。また、マットレスMは、通常は平坦な
状態であり、ベッドから降りたり、乗ったりする際に邪
魔になることはない。さらに上述のようにマットレスM
両側面が突出してきても拘束感は少ない。また、就寝
時、足などをぶつけてもマットレスMであるので、苦痛
を感じるようなこともなく、マットレスM両側面が突出
することにより、寝返りのような効果も期待できる。
【0025】本発明にかかるベッド等における転落防止
装置は、次のような構成とすることもできる。この場合
の転落防止装置では、マットレスMを厚さ方向に拡縮可
能なエアマットレスで構成し、マットレス内流体圧調整
手段6を、検出手段5からの検出信号に基づきエアを送
り込むエアコンプレッサ12によって構成している。す
なわち、前記マットレスMは、複数に区画した袋体Mb
で構成し、ベッド側面寄りの袋体Mbを側面側が最も厚
くなるように構成している。そして、マットレスMを構
成する各袋体Mbには、エアコンプレッサ12からのエ
ア供給パイプ13が連結され、各袋体Mbに適正なエア
が送り込まれるようにコントローラ8によって圧力制御
弁Vを制御し、各袋体Mb内の空気圧を調整するように
している(図5参照)。なお、前記各袋体Mbに至る、
エアコンプレッサ12からのエア供給パイプ13には、
大気開放弁(図示せず)を介在している。そして前記コ
ントローラ8において、前記マットレス内流体圧調整手
段6を構成するエアコンプレッサ12を作動させるため
に、マットレスM上においてベッド側面側に近寄ったと
ころを検出する検出手段5によって人体が前記マットレ
スMの側面寄りにもたらされたことを検出することで、
特に前記マットレスMの側面寄りの袋体Mbにエアを送
り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に膨出させて、マッ
トレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させる一
方、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側か
ら離れたとする検出信号に基づき、前記エアコンプレッ
サ12を停止させると共に、エア供給パイプ13に介在
させた大気開放弁を作動させて膨張させた袋体Mb内の
エアを大気に開放し、袋体Mbを速やかに元の状態に戻
す設定としている。
装置は、次のような構成とすることもできる。この場合
の転落防止装置では、マットレスMを厚さ方向に拡縮可
能なエアマットレスで構成し、マットレス内流体圧調整
手段6を、検出手段5からの検出信号に基づきエアを送
り込むエアコンプレッサ12によって構成している。す
なわち、前記マットレスMは、複数に区画した袋体Mb
で構成し、ベッド側面寄りの袋体Mbを側面側が最も厚
くなるように構成している。そして、マットレスMを構
成する各袋体Mbには、エアコンプレッサ12からのエ
ア供給パイプ13が連結され、各袋体Mbに適正なエア
が送り込まれるようにコントローラ8によって圧力制御
弁Vを制御し、各袋体Mb内の空気圧を調整するように
している(図5参照)。なお、前記各袋体Mbに至る、
エアコンプレッサ12からのエア供給パイプ13には、
大気開放弁(図示せず)を介在している。そして前記コ
ントローラ8において、前記マットレス内流体圧調整手
段6を構成するエアコンプレッサ12を作動させるため
に、マットレスM上においてベッド側面側に近寄ったと
ころを検出する検出手段5によって人体が前記マットレ
スMの側面寄りにもたらされたことを検出することで、
特に前記マットレスMの側面寄りの袋体Mbにエアを送
り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に膨出させて、マッ
トレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させる一
方、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側か
ら離れたとする検出信号に基づき、前記エアコンプレッ
サ12を停止させると共に、エア供給パイプ13に介在
させた大気開放弁を作動させて膨張させた袋体Mb内の
エアを大気に開放し、袋体Mbを速やかに元の状態に戻
す設定としている。
【0026】以上のような転落防止装置によれば、マッ
トレスM上においてベッド側面側に近寄ったところを検
出する検出手段5によって人体が前記マットレスMの側
面寄りにもたらされたことを検出することで、コントロ
ーラ8はエアコンプレッサ12を作動させて、圧力制御
弁Vの制御下に、特に前記マットレスMの側面寄りの袋
体Mbにエアを送り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に
膨出させ、マットレス側端が最も厚く中央に向かって傾
斜するように突出するので、人体をベッド側面から転落
するのを防止することができる。そして、人体が前記マ
ットレスM上においてベッド側面側から離れると、コン
トローラ8は、エアコンプレッサ12を停止させると共
に、エア供給パイプ13に介在させた大気開放弁を作動
させて膨張させた袋体Mb内のエアを大気に開放し、袋
体Mbを速やかに元の状態に戻すことができる。
トレスM上においてベッド側面側に近寄ったところを検
出する検出手段5によって人体が前記マットレスMの側
面寄りにもたらされたことを検出することで、コントロ
ーラ8はエアコンプレッサ12を作動させて、圧力制御
弁Vの制御下に、特に前記マットレスMの側面寄りの袋
体Mbにエアを送り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に
膨出させ、マットレス側端が最も厚く中央に向かって傾
斜するように突出するので、人体をベッド側面から転落
するのを防止することができる。そして、人体が前記マ
ットレスM上においてベッド側面側から離れると、コン
トローラ8は、エアコンプレッサ12を停止させると共
に、エア供給パイプ13に介在させた大気開放弁を作動
させて膨張させた袋体Mb内のエアを大気に開放し、袋
体Mbを速やかに元の状態に戻すことができる。
【0027】また、本発明にかかるベッド等における転
落防止装置において、ボード4に配設した検出手段5に
より、人体がマットレスMのベッド側面側に寄ったとす
る検出信号により、コントローラ8から報知手段14
(例えばブザー、スピーカ等)によって介護者等に報知
するように構成すれば、使用者が転落のおそれがあるこ
とや、徘徊せんとすることを前もって知らせることがで
き、介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落や徘徊
を未然に防止することができる(図2参照)。
落防止装置において、ボード4に配設した検出手段5に
より、人体がマットレスMのベッド側面側に寄ったとす
る検出信号により、コントローラ8から報知手段14
(例えばブザー、スピーカ等)によって介護者等に報知
するように構成すれば、使用者が転落のおそれがあるこ
とや、徘徊せんとすることを前もって知らせることがで
き、介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落や徘徊
を未然に防止することができる(図2参照)。
【0028】さらに、本発明にかかるベッド等における
転落防止装置においては、マットレスM中央部位に人体
が存在するか否かを検出する荷重検出手段Sp(圧力セ
ンサ等)を設け、この荷重検出手段Spにより人体が存
在しないとし、且つ前記検出手段5により人体が前記マ
ットレスM上のベッド側面側にも存在しないとした際
に、使用者が転落したかまたはベッドを離れたとして報
知するようにすることもできる。このようにすれば介護
者等は直ちにベッド傍らに急行して転落した使用者を助
け上げたり、徘徊しているであろう使用者を速やかに連
れ戻すことができる。
転落防止装置においては、マットレスM中央部位に人体
が存在するか否かを検出する荷重検出手段Sp(圧力セ
ンサ等)を設け、この荷重検出手段Spにより人体が存
在しないとし、且つ前記検出手段5により人体が前記マ
ットレスM上のベッド側面側にも存在しないとした際
に、使用者が転落したかまたはベッドを離れたとして報
知するようにすることもできる。このようにすれば介護
者等は直ちにベッド傍らに急行して転落した使用者を助
け上げたり、徘徊しているであろう使用者を速やかに連
れ戻すことができる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、転落事故
を防止できることは勿論、マットレス側面側が突出して
きても圧迫感や束縛感を抑えることができる。マットレ
ス内流体圧調整手段に水素吸蔵合金を利用したものにあ
っては、機械的手段によらずにマットレス側面側を突出
傾斜させることができるので、騒音が皆無である。ま
た、マットレスは、通常は平坦な状態であり、ベッドか
ら降りたり、乗ったりする際に邪魔になることはない。
また、就寝時、足などをぶつけてもマットレスであるの
で、打撲を負うようなこともなく、マットレス両側面が
突出することにより、寝返りのような効果も期待でき
る。
を防止できることは勿論、マットレス側面側が突出して
きても圧迫感や束縛感を抑えることができる。マットレ
ス内流体圧調整手段に水素吸蔵合金を利用したものにあ
っては、機械的手段によらずにマットレス側面側を突出
傾斜させることができるので、騒音が皆無である。ま
た、マットレスは、通常は平坦な状態であり、ベッドか
ら降りたり、乗ったりする際に邪魔になることはない。
また、就寝時、足などをぶつけてもマットレスであるの
で、打撲を負うようなこともなく、マットレス両側面が
突出することにより、寝返りのような効果も期待でき
る。
【0030】
【図1】本発明にかかる転落防止装置を備えたベッド装
置の一例を示す、外観斜視図である。
置の一例を示す、外観斜視図である。
【図2】本発明にかかる転落防止装置の一例を示す、構
成ブロック図である。
成ブロック図である。
【図3】図1に示すベッド装置における転落防止装置の
一側面説明図である。
一側面説明図である。
【図4】図1に示すベッド装置における転落防止装置の
作用説明図である。
作用説明図である。
【図5】本発明にかかるベッド等における転落防止装置
の別例を示す、一側面説明図である。
の別例を示す、一側面説明図である。
1 ベッド装置
2 ベッドフレーム
3 膨縮マット
3a 固定部
3b 膨張部
3bu 膨張ユニット
4 ボード
5 検出手段
6 マットレス内流体圧調整
手段 7 水素放出吸収手段 8 コントローラ 9 水素吸蔵合金 10 ペルチェ素子 11 送給パイプ 12 エアコンプレッサ 13 エア供給パイプ M マットレス Mb 袋体 V 圧力制御弁 Sp 荷重検出手段
手段 7 水素放出吸収手段 8 コントローラ 9 水素吸蔵合金 10 ペルチェ素子 11 送給パイプ 12 エアコンプレッサ 13 エア供給パイプ M マットレス Mb 袋体 V 圧力制御弁 Sp 荷重検出手段
Claims (11)
- 【請求項1】 ベッド等におけるマットレス下に配設
した、厚さ方向に拡縮可能な膨縮マットと、人体が前記
マットレス上においてベッド側面側に近寄ったところを
検出する検出手段と、前記膨縮マットに流体を送り込ん
で膨縮マットを膨出させ、マットレス側面側をマットレ
ス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落する
のを阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面
寄りの箇所から離れたことで、前記膨縮マットのベッド
側面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの高さ
を元に戻すマットレス内流体圧調整手段とを備えたこと
を特徴とするベッド等における転落防止装置。 - 【請求項2】 ベッド等におけるマットレスのベッド
側面寄りの箇所を、厚さ方向に拡縮可能な構成とし、人
体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄った
ところを検出する検出手段を有し、この検出手段によっ
て人体がベッド側面側に近寄ったところを検出すること
で、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所に流体を送
り込んで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所を、
厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側をマットレス
厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するの
を阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面寄
りの箇所から離れたことで、前記マットレスのベッド側
面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの厚さを
元に戻すマットレス内流体圧調整手段を備えたことを特
徴とするベッド等における転落防止装置。 - 【請求項3】 前記検出手段により人体が前記マット
レス上においてベッド側面側に近寄ったことを検出し
て、報知するようにしたことを特徴とする請求項1また
は2記載のベッド等における転落防止装置。 - 【請求項4】 前記ベッド等のマットレス中央部位に
人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段を設け、
この荷重検出手段により人体が存在しないとし、且つ前
記検出手段により人体が前記マットレス上のベッド側面
側にも存在しないとした際に、使用者が転落したかまた
はベッドを離れたとして報知するようにしたことを特徴
とする請求項1または2記載のベッド等における転落防
止装置。 - 【請求項5】 前記膨縮マットをベッド長手方向中心
軸に近接する中央箇所に対応する固定部と、ベッド幅方
向両側面近傍に対応する膨張部とによって構成し、前記
膨張部は、固定部との取付箇所からベッド幅方向側端に
向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張す
る、複数の膨張ユニットに区画構成し、前記マットレス
内流体圧調整手段とそれぞれ流体をやりとりするように
連結してなることを特徴とする請求項1記載のベッド等
における転落防止装置。 - 【請求項6】 前記マットレスを複数の袋体ユニット
で構成し、ベッド側面寄りの袋体ユニットをベッド側面
側が最も高く膨張可能な構成としたことを特徴とする請
求項2記載のベッド等における転落防止装置。 - 【請求項7】 前記検出手段に、赤外線センサを用い
たことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等に
おける転落防止装置。 - 【請求項8】 前記検出手段に、超音波センサを用い
たことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等に
おける転落防止装置。 - 【請求項9】 前記検出手段に、圧力センサを用いた
ことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等にお
ける転落防止装置。 - 【請求項10】 前記マットレス内流体圧調整手段
は、検出手段からの検出信号に基づき水素を発生させて
送り込んだり、水素を吸収したりする水素放出吸収手段
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6記載のう
ち、いずれか1記載のベッド等における転落防止装置。 - 【請求項11】 前記マットレス内流体圧調整手段
は、検出手段からの検出信号に基づきエアを送り込むエ
アコンプレッサを備えたことを特徴とする請求項1ない
し6記載のうち、いずれか1記載のベッド等における転
落防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002097111A JP2003289995A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ベッド等における転落防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002097111A JP2003289995A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ベッド等における転落防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003289995A true JP2003289995A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29239832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002097111A Pending JP2003289995A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ベッド等における転落防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003289995A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002097111A patent/JP2003289995A/ja active Pending
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