JP2006247115A - いびき防止用枕 - Google Patents

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優 岩▲崎▼
Yoshioki Fujimoto
宜意 冨士本
Tsutomu Nakamura
勤 中村
Yoji Shimura
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Abstract

【課題】 通常睡眠時には楽な姿勢で安眠可能としながら、いびきを防止できるようにしたいびき防止用枕を提供すること。
【解決手段】 頭部を支持する枕部2と、枕部2内の左右方向の中央部に収納されたエアーバッグ7と、睡眠者のいびきを検出するいびき検出器14と、いびき検出器14によりいびきが検出されたときにエアーバッグ7を膨張させるように機能する制御部3とを有する。また、枕部2は、エアーバッグ7収縮時における中央部2aの高さが仰臥姿勢に適切な高さであり、エアーバッグ7収縮時及び膨張時における左側部2b及び右側部2cの高さが横臥姿勢に適切な高さであり、さらに、エアーバッグ7膨張時における中央部2aの高さがエアーバッグ7収縮時及び膨張時における左側部2b及び右側部2cの高さと等しい又はそれ以上高くなるように調整されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアーバッグの膨張により睡眠者のいびきを防止するようにしたいびき防止用枕に関するものである。
従来のエアーバッグを用いたいびき防止用枕としては特許文献1に記載されたものがある。この枕は、枕本体の後頭部に位置するクッション部材をくり抜いて、後頭部を支持するエアーバッグを配置し、さらに、枕本体の首筋から肩口にかけて位置するクッション部材をくり抜いて、首筋から肩口を支持するエアーバッグを配置している。就寝時は後頭部を支持するエアーバッグを膨張させているが、いびきをかいたときにはこのエアーバッグを収縮させるようにしている。このように動作させることにより、盆の窪付近に対し頭部の頂部が下がるように頭部を傾斜させ、上気道を開いていびきを止めるようにしている。また、この処置でいびきがとまらないときには、首筋から肩部にかけての左右のエアーバッグを膨張又は収縮させて体を左右に傾けて舌根の後退を防いで、いびきを防止するようにしている。
特開2004−223026号公報
いびきをかくメカニズムは、眠ると咽頭筋の緊張が低下して舌根が後退し、上気道が狭くなって呼吸のための空気の通路が狭くなり、空気圧が高くなって上気道を通過した空気が咽頭部を振動させるためであるといわれている。したがって、頭部の頂部側が盆の窪付近よりも下がるように頭部を所定角度傾斜させると、上気道を押し広げることができ、いびきを防止することができる。また、横臥姿勢をとらせると、舌根の後退による上気道の閉塞を防止することができ、いびきを防止することができるといわれている。
上記従来のいびき防止用の枕は、上記メカニズムから考えられたものであって、いびきを検出したときに通常睡眠時の状態からエアーバッグの空気を抜いて頭部の頂部側を下げ、盆の窪付近が頂部側の後頭部より上方となるように頭部を傾斜させる構造としていた。しかしながら、この枕は、睡眠時に安眠可能な高さに設定されているため、この状態からエアーバッグの空気を抜いて頭部の頂部側を下げるようにしても、頭部を所定角度傾斜させることは困難であった。また、この従来の枕では、枕の中のクッション部材をくり抜いてエアーバッグを埋め込む構成としているので、枕の構造が複雑となり高価になるという欠陥があった。
本発明は、従来技術におけるこのような問題点に鑑みなされたものであって、通常睡眠時には安眠可能な楽な姿勢をとれるようにしながら、いびきを防止できるようにしたいびき防止用枕を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、本発明に関するいびき防止用枕は、頭部を支持する枕部と、枕部内の左右方向の少なくとも中央部に収納されたエアーバッグと、睡眠者のいびきを検出するいびき検出器と、いびき検出器によりいびきが検出されたときにエアーバッグを膨張させるように制御する制御部とを有し、前記枕部は、エアーバッグ収縮時における中央部の高さが仰臥姿勢に適切な高さであり、エアーバッグ収縮時及び膨張時における左側部及び右側部の高さが横臥姿勢に適切な高さであり、さらに、エアーバッグ膨張時における中央部の高さがエアーバッグ収縮時及び膨張時における左側部及び右側部の高さと等しい又はそれ以上高くなるように調整されていることを特徴とする。
このように構成されたいびき防止用枕によれば、通常睡眠時は、エアーバッグを収縮させるとともに、仰臥姿勢で寝るときには頭部を中央部に位置させ、横臥姿勢で寝るときには頭部を左側部又は右側部に位置させることにより、楽な姿勢で寝ることができる。一方、仰臥姿勢で寝ている睡眠者がいびきをかいたときは、枕部内の左右方向の中央部に収納されたエアーバッグが膨張し、睡眠者の盆の窪付近が押し上げられ、睡眠者の咽頭筋の緊張がほぐされて上気道が押し開かれ、睡眠者のいびきの発生が抑止される。また、睡眠者は、盆の窪付近が押し上げられて窮屈な仰臥姿勢が強いられたときは、無意識に横臥姿勢をとるように促される。睡眠者は、このようにして横臥姿勢をとることにより、舌根が後退して舌根による上気道の閉塞が防止されるので、いびきをかかなくなる。また、本発明のいびき防止用枕では、エアーバッグが枕部の左右方向の少なくとも中央部に配置されるとともに、このエアーバッグのみが制御されるように構成されているので、構造及び制御が簡単である。
また、前記エアーバッグ収縮時における前記枕部の中央部高さは、睡眠者の立位時の背中と後頭部との間の水平距離に略等しいのが好ましく、このようにすると、エアーバッグ収縮時における中央部の高さを仰臥姿勢に適切な高さとすることができる。また、前記枕部の左側部及び右側部の高さは、睡眠者の横臥姿勢における頭部から肩までの垂直距離と略等しいのが好ましく、このようにする、エアーバッグ収縮時及び膨張時における左側部及び右側部の高さを横臥姿勢に適切な高さとすることができる。
また、具体的には、前記エアーバッグ収縮時における前記枕部の中央部高さを2〜6cmとし、前記枕部の左側部及び右側部の高さを5.5〜13.5cmとするのが好ましい。また、前記エアーバッグ膨張時における前記枕部の中央部の高さは、枕部の左側部及び右側部の高さより0〜5cm高くするのが好ましい。
また、前記エアーバッグは、枕部の左右方向の中央部における睡眠者の身長方向の足元側を上方に膨出させるように形成されていることが好ましい。このようにすれば、前記エアーバッグを膨張させて仰臥姿勢の睡眠者の盆の窪付近を押し上げることが容易になる。
また、上記枕部には最下部に基盤部材を設けるとともに、前記エアーバッグは、睡眠者の身長方向の頭上側において基盤部材に固定するとともに、睡眠者の身長方向の足元側において基盤部材に固定しないように構成すると、エアーバッグは、睡眠者の身長方向の足元側で立ち上がり、仰臥姿勢で寝ている睡眠者の盆の窪付近を効果的に押し上げることができる。また、エアーバッグをこのように固定すると、少ない空気で効果的に盆の窪付近を押し上げることができ、睡眠者のいびきを検出してエアーバッグを膨張させる際の応答性を向上させることができる。また、この場合において、エアーバッグを上下方向に重ねられた複数のエアーバッグから構成すると、より少ない空気で盆の窪付近を押し上げることができる。
また、エアーバッグ自体の膨張時の形状を、睡眠者の身長方向の頭上側で低く、睡眠者の身長方向の足元側で高くなる形状としてもよい。エアーバッグ自体の形状をこのようにすると、エアーバッグを膨張させるのに必要な空気量を少なくすることができ、いびき防止用枕の作動応答性を向上させることができる。
また、前記枕部は、左側部及び右側部が中央部に比し硬質の材料により形成されているものとしてもよい。このように構成すれば、枕部の形状を安定化することができ、左側部及び右側部の高さの調整が容易になる。
また、エアーバッグは、枕部における中央部から左側部及び右側部に跨って配置してもよい。このようにすると、エアーバッグ膨張時における枕部の高さを中央部から左側部及び右側部にかけてなだらかに変化させることができるので、睡眠者の睡眠を妨げないで睡眠者を横臥姿勢に促し易くなる。
本発明に係るいびき防止用枕によれば、就寝時、楽な仰臥姿勢又は横臥姿勢で寝ることができる。また、仰臥姿勢で寝ている睡眠者がいびきをかいたときには、中央部のエアーバッグを膨張させて盆の窪付近を押し上げることにより、上気道を押し開くことができ、睡眠者の安眠を妨げずにいびきを抑制することができる。また、その後睡眠者を仰臥姿勢から横臥姿勢への姿勢に変化させるので、これにより、より確実にいびきを防止することができる。
(実施の形態1)
本発明を具体化した実施の形態1に係るいびき防止用枕を図面に基づき説明する。図1は本発明の実施の形態1に係るいびき防止用枕の概要図である。図2は同いびき防止用枕を寝具上に配置した状態図である。図3は同いびき防止用枕のエアーバッグ収縮時の外観斜視図である。図4は同いびき防止用枕のカバーを取り外した状態における斜視図である。図5は同いびき防止用枕のカバー及び上部のクッション部材を取り外した状態における斜視図である。図6は同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時の外観斜視図である。図7は同いびき防止用枕を使用して仰臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。図8は同いびき防止用枕を使用して横臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。図9は同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における仰臥姿勢睡眠状態図である。図10は同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における横臥姿勢睡眠状態図である。図11は、同いびき防止用枕における枕部の図9の側断面図である。
図1に示すように、実施の形態1に係るいびき防止用枕1は、枕部2とこれを制御する制御部3とから構成されている。枕部2は、図1、図4、図5及び図7〜図11に示すように、基盤部材4の上面両サイドに支持部材5、6が固定され、支持部材5、6の間の中央部における基盤部材4上にエアーバッグ7が固定されている。また、左右の支持部材5、6及びエアーバッグ7の上方を覆うようにクッション部材8が載せられている。また、これら部品全体を包み込んで所定形状を保持するカバーとして布製のカバー9が用いられている。
基盤部材4及び支持部材5、6は、枕の形状を保持する都合上硬質の発泡性ウレタンから形成されている。また、クッション部材8は、睡眠者30の頭部31(図11参照)になじみやすいように軟質の発泡性ウレタンが使用されている。なお、支持部材5、6やクッション部材8は、低反発性ウレタンで形成してもよい。
エアーバッグ7は、表裏2枚の軟質製シート材を重ね合わせて外周部を接合して袋状に形成したものである。軟質性シートとしては、伸縮性材料からなるシート又は非伸縮性材料からなるシートを用いることができる。また、伸縮性材料からなるシートとしては、ゴム又は弾性樹脂からなるシートを挙げることができる。また、非伸縮性材料からなるシートとしては、ナイロン、ナイロンナフタで補強したポリエチレン、生地付ウレタン又は布などからなるシートを挙げることができる。また、軟質性シートとして伸縮性材料と非伸縮性材料との中間的な材料を用いてもよく、このような材料としてウレタンシートを挙げることができる。また、エアーバッグ7のシート接合方法としては、接着剤で接着する方法、溶着により接合する方法などを用いることができる。
枕部2は、上記のように構成されているので、中央部2aでは、基盤部材4、エアーバッグ7、クッション部材8、及びカバー9が積層された積層構造で構成され、左側部2b及び右側部2cでは、基盤部材4、支持部材5、6、クッション部材8及びカバー9が積層された積層構造で構成されている。
また、エアーバッグ7は、図5に示すように、左右支持部材5、6の間の中央部において睡眠者30の身長方向の足元側に配置されている。このようにエアーバッグ7を足元側に配置する理由を図12により説明する。図12はエアーバッグの身長方向における取付位置の相違により、エアーバッグ膨張時の頭部の傾斜状態説明図であって、図12(a)はエアーバッグ7が膨張していない状態図である。例えば、図7に示す枕部2の中央部2aに頭部31が乗っている状態を想定している。この場合、頭部31は略水平状態にあり仰臥姿勢をとるのに楽な状態となっている。図12(b)はエアーバッグが足元側に配置されている場合であって、エアーバッグ膨張時の状態図であり、エアーバッグ7の膨張により睡眠者30の盆の窪付近32が押し上げられることを示している。図12(c)はエアーバッグが頭部31の頭上側よりの下方に配置されている場合であって、エアーバッグ膨張時の状態図であり、エアーバッグ7の膨張により頭部31が起こされて上気道が締め付けられることを示している。これら図から、睡眠者30の盆の窪付近32を押し上げるには、エアーバッグ7を図12(b)のように足元側に配置するのが好ましいことが分かる。
また、エアーバッグ7は、図5及び図11に示すように、頭上側の一定幅の縁部7aを基盤部材4に固定するのが好ましい。その理由を図13に基づき説明する。図13は、エアーバッグ7の固定箇所の相違によるエアーバッグ7の膨張状態を比較した説明図であって、図13(a)は、エアーバッグ7の頭上側を枕部2に固定した例を模式的に示したものである。図13(b)はエアーバッグ7を頭上側及び足元側を枕部2に固定した例を模式的に示したものである。これから分かるように、図13(a)のように固定した場合は図13(b)の場合と比較し、同じ大きさのエアーバッグ7を使用して睡眠者30の盆の窪付近32を十分に押し上げることができる。そこで、本発明では、小さなエアーバッグ7で盆の窪付近32を押し上げることができるように頭上側の一定幅の縁部7aで基盤部材4に固定している。
上記のように構成された枕部2は、安眠に最適な高さであって、仰臥姿勢の睡眠者30がいびきをかいたときには横臥姿勢に寝返りを打ちやすい高さとなるように意図されて、次に記す高さH1、H2、H3が設定されている。ここに、H1(図7参照)は、エアーバッグ7の収縮時において、睡眠者30が頭部31を枕部2の中央部2aに位置させて仰臥している状態における枕部2の中央部2aの高さであり、H2(図8及び図10参照)は、エアーバッグ7の膨張又は収縮時において、睡眠者30が頭部31を枕部2の左側部2b又は右側部2cに位置させて横臥している状態における枕部2の左側部2b及び右側部2cの高さであり、H3(図9参照)は、エアーバッグ7の膨張時において、睡眠者30が頭部31を枕部2の中央部2aに位置させて仰臥している状態における枕部2の中央部2aの高さである。
したがって、H1及びH2は安眠に最適な寸法として設定されるものであり、H3は、いびきをかいている仰臥姿勢の睡眠者30を、安眠を妨げることなく無意識のうちに寝返りさせるのに適した寸法に設定されるものである。なお、安眠に最適な寸法とするためには、寝ている姿勢を、自然に立っているときの姿勢に近づけることであると考えられている。そこで、このような姿勢を維持するために必要な枕の寸法を導き出すべく必要な身体的データを調査し、その結果に基づき各部の高さH1、H2、H3を次のように設定している。
高さH1は、睡眠者30が仰臥姿勢で安眠するのに適正な枕の高さとするものであって、睡眠者30の立位時の背中と後頭部との間の水平距離に略等しい寸法とされている。具体的には略2〜6cmとなるように設定されている。なお、略2〜6cmと設定したのは、前記調査により、立位姿勢の人では、背中と後頭部との間の水平距離が、2〜6cmの間で分布しているとの調査結果に基づくものである。
また、H2は、睡眠者30が横臥姿勢で安眠するのに適正な枕の高さとするものであって、睡眠者30の横臥姿勢での頭部側部から肩の側端部までの距離(以下これを側高と呼ぶ)と略等しい高さとされている。具体的には、H2は、略5.5cm〜13.5cmとなるように設定されている。調査により立位姿勢の人の立位時の側高(人の肩幅から頭部の幅を減算し、これを2で割った値)を求めたところ7〜17cmの間で分布していた。一方、横臥姿勢時の側高は、立位時の側高より約20%小さくなると言われている。このようなことから、H2を略5.5cm〜13.5cmとした。
また、H3は、仰臥姿勢で睡眠する睡眠者30が、身体に異常をきたすことはないが、苦痛を感じて寝返りを打つようになる枕の高さであって、睡眠者30の立位時の背中と盆の窪付近との水平距離より高くしたもであって、高さH2より略0〜5cm高くなるように設定されている。
次に、制御部3は、図1に示すように、エアーポンプ11、エアーポンプ11とエアーバッグ7とを接続する空気配管12、空気配管12に接続された給排気弁13、睡眠者30のいびきを検出するように寝具20上にあって睡眠者30の身体に触れるように配置されたいびきセンサ14、いびきセンサ14からの信号に基づき給排気弁13及びエアーポンプ11を制御するコントローラ15などから構成されている。コントローラ15には、操作スイッチ16も設けられている。
上記のように構成されたいびき防止用枕1の動作について説明する。
まず、就寝に際し睡眠者30は、図2のように寝具20の上に枕部2を設置する。次いで、コントローラ15の操作スイッチ16により作動状態にする。就寝時は、給排気弁13が排気状態に制御され、エアーバッグ7が収縮状態に制御されている。このため、枕部2は、図7に示すような収縮状態となっており、睡眠者30は、頭部31が略平行に保持されて楽な仰臥姿勢又は横臥姿勢で睡眠することができる。
就寝後、仰臥姿勢の睡眠者30がいびきをかくと、制御部3のいびきセンサ14がいびきを検知する。なお、仰臥姿勢であるかどうかは枕部2の中央部2aに頭部31の重量が作用しているか否かを検出するセンサ(図示せず)を設けて行うことができる。また、頭部31が中央部2aにないときは、頭部31が左側部2b又は右側部2cのいずれかにあり、かつ、横臥姿勢での睡眠である場合が多く、いびきを発生することも少ないと予測される。このため、本発明に係るいびき防止用枕1では、睡眠者30の頭部31が枕部2の左側部2b及び右側部2cにある場合には、エアーバッグ7を膨張させないようにしてもよい。
いびきセンサ14により仰臥姿勢の睡眠者30のいびきが検知されると、コントローラ15がいびきセンサ14からのいびき発生の信号を受信し、エアーポンプ11を駆動するとともに、給排気弁13を給気状態としてエアーバッグ7に給気される。このとき、図11に示すように、エアーバッグ7の頭上側が固定され足元側が固定されていないことからエアーバッグ7の足元側が高くなるようにエアーバッグ7を起こした状態とすることができる。エアーバッグ7の足元側を所定高さに押し上げる方法としてエアーバッグ7の頭上側及び足元側を固定して脹らませる方法も考えられるが、図13に基づき前述したように、本実施の形態のように構成した場合の方が所定高さまでエアーバッグ7の足元側を押し上げるのに少量の空気で処理することができる。
エアーバッグ7の足元側を押し上げると、睡眠者30の盆の窪付近32を押し上げることができ(図11参照)、これにより、上気道を押し開きいびきを防止することができる。また、睡眠者30は、時間が経過するにつれ仰臥姿勢を維持するのが苦痛になり、無意識のうちに寝返りして図10に示すように横臥姿勢で寝るように促される。この場合において睡眠者30の睡眠を妨げない程度の刺激とするために高さH3(図9参照)を睡眠者の立位時の背中と盆の窪付近との距離より高くするとともに、この高さH3と高さH2(図10参照)との差を、0〜5cmに調整している。
このようにして、睡眠者30が横臥姿勢になると、舌根の後退による上気道の閉塞が妨げられ、より一層確実にいびきを防止することができる。そして、エアーバッグ7が所定時間継続して膨張した後、コントローラ15からの指示に従いエアーポンプ11が停止され、給排気弁13を排気状態として、エアーバッグ7を収縮させ、当初の状態に戻す。これにより、睡眠者30は、楽な仰臥姿勢を取り戻すことができる。なお前述においてエアーポンプ11を停止させてエアーバッグ7を収縮するために、コントローラ15は、所定時間いびきが止まっていることがいびきセンサで確認されたときに、エアーポンプ11に停止の指示を出すようにしてもよい。
以上の如く構成された実施の形態1のいびき防止用枕1によれば、次の効果を奏することができる。
(1)睡眠者30は、通常睡眠時、仰臥姿勢で寝るときは頭部31を中央部2aに置くことにより、また、横臥姿勢で寝るときは頭部31を左側部2b又は右側部2cに置くことにより、楽な姿勢で寝ることができる。一方、仰臥姿勢で寝ている睡眠者30がいびきをかいたときは、中央部2aに配置されたエアーバッグ7が膨張して睡眠者30の盆の窪付近32を押し上げ、睡眠者30の上気道を押し開く。これにより、睡眠者30のいびきを早くに抑止することができる。また、中央部2aを上方に押し上げることにより横臥姿勢で寝るように促すことができる。これにより、舌根を後退させ、舌根による上気道の閉塞を妨げて、いびきを防止することができる。
(2)すなわち、本実施の形態のいびき防止用枕1では、高さH1が2〜6cmであるので、睡眠者30は頭部31を枕部2の中央部2aに位置させて仰臥姿勢で安眠することができる。また、エアーバッグ7収縮時において、高さH2が5.5〜13.5cmであるので、睡眠者30は頭部31を枕部2の左側部2b又は右側部2cに位置させて横臥姿勢で安眠することができる。
(3)また、エアーバッグ7膨張時において、睡眠者30が頭部31を枕部2の中央部に位置させて仰臥しているときの、枕部2の中央部2aの高さH3を、睡眠者30の立位時の背中と盆の窪付近との水平距離より高くするとともに、睡眠者30が頭部31を枕部2の左側部2b又は右側部2cに位置させて横臥しているときの、枕部2の左側部2b及び右側部2cの高さH2より0〜5cm高くなるように設定されているので、頭部31を枕部2の中央部に位置させて仰臥している睡眠者30がいびきをかいた場合、睡眠者30は、いびき防止用枕1の作動により盆の窪付近32が押し上げられ、時間の経過とともに仰臥姿勢での睡眠に苦痛を感じ、無意識に横臥姿勢をとるように促される。このように作用することにより、いびきを迅速に抑制することができる。
(4)また、エアーバッグ7は、枕部2の左右方向の中央部2aにおける睡眠者30の身長方向の足元側を上方に膨出させるように形成されているので、エアーバッグ7を膨張させることにより、仰臥姿勢の睡眠者30の盆の窪付近32を容易に押し上げることができる。
(5)また、エアーバッグ7における睡眠者30の身長方向の頭上側を基盤部材4に対し固定するとともに、エアーバッグ7における睡眠者30の身長方向の足元側を基盤部材4に対し固定せずにフリーにしているので、エアーバッグ7は、睡眠者30の身長方向の足元側で立ち上るようになる。このため、少ない空気で効果的に睡眠者30の盆の窪付近32を押し上げることができ、睡眠者30のいびきを検出したときのエアーバッグ7の膨張応答性を向上させることができる。
(6)また、枕部2は、左側部2b及び右側部2cが中央部2aに比し硬質の材料により形成されているので、枕部2の形状を安定化することができ、左側部2b及び右側部2cの高さを容易に調整することができる。
(7)また、エアーバッグ7は、枕部2の左右方向の中央部2aのみに配置されているので、左側部2b及び右側部2cの高さを横臥姿勢に適した高に調整するのが容易であり、かつ、仰臥姿勢で睡眠している睡眠者30の盆の窪付近32を、エアーバッグ7の膨張により容易に押し上げることができる。
(8)また、枕部2の中央部2a、左側部2b及び右側部2cを覆うクッション部材8を有し、枕部2の左側部2b及び右側部2cの内部にクッション部材8より硬い素材からなる支持部材5、6を有するので、両側部2b、2cの高さを保持しながらソフトなタッチで頭部31を支持することができる。また、枕部2の中央部2a、左側部2b及び右側部2cとも各部材を積層した単純な積層構造であるので、安価ないびき防止用枕1を構成することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図14〜図18に基づき説明する。図14は実施の形態2に係るいびき防止用枕の枕部の自然状態断面図である。図15は同いびき防止用枕を使用して仰臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。図16は同いびき防止用枕を使用して横臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。図17は同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における仰臥姿勢睡眠状態図である。図18は同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における横臥姿勢睡眠状態図である。
実施の形態1では、エアーバッグ7を枕部2における左右方向の中央部2aにのみ配置していたが、この実施の形態2は、エアーバッグを枕部における左右方向の中央部から左側部及び右側部に跨るように配置したものである。なお、制御部は実施の形態1と同一であるので、以下では枕部のみについて説明する。なお、以下の説明において実施の形態1におけると同一の符号を使用している構成要素については、格別の断りがなくても同一であるものとする。
図14〜図18に示すように、実施の形態2に係るいびき防止用枕の枕部52は、基盤部材53が硬質の第1基盤部材54とやや柔らかい第2基盤部材55とにより構成されている。また、第1基盤部材54と第2基盤部材55との間には、エアーバッグ56が挟持されて固定されている。なお、エアーバッグ56は、実施の形態1で説明したエアーバッグ7と基盤部材4との固定方法と同様な方法で第1基盤部材54に固定してもよい。第2基盤部材55の上面両側部には、硬質の発泡性ウレタンからなる支持部材57、58が固定されている。この支持部材57、58の上方には、上面全体を覆う柔らかい発泡性ウレタンからなるクッション部材59が積層された積層構造をなしている。そして、このように構成された積層構造の部品全体を包み込んで所定形状に保持するものとして、布製のカバー60が用いられている。
第1基盤部材54は、枕部52の形態を保持する基礎部材であるので、硬質の材料が使用されている。この第1基盤部材54は実施の形態1における基盤部材4と同一の材料でよい。
エアーバッグ56は、実施の形態1におけるエアーバッグ7と同様のものであるが、エアーバッグ7とは寸法が異なる。エアーバッグ56は、実施の形態1におけるエアーバッグ7より左右方向に長く、枕部52における中央部2aから左側部2b及び右側部2cに跨っている点で実施の形態1と相違する。そして、エアーバッグ56を膨張させることにより、第2基盤部材55、支持部材57、58及びクッション部材59を介して枕部52の中央部52aを押し上げることができるように構成されている。このとき、枕部52の中央部52aを押し上げやすいように、実施の形態1の場合と同様に、エアーバッグ56は、枕部52における睡眠者30の足元側に片寄せて配置することが好ましい。また、このように片寄せたエアーバッグ56は、睡眠者30の頭上側で第1基盤部材54に固定し、睡眠者30の足元側を固定せずにフリーにするのが好ましい。
第2基盤部材55は、枕部52の中央部52aにおいてクッション部材59を直接支持するように構成されているので、睡眠者44の頭部31への当りを柔らかくするように第1基盤部材54より柔らかい材質により形成されている。
支持部材57、58は、エアーバッグ56膨張時に、枕部52における左側部52b及び右側部52cを傾斜状態にして、第2基盤部材55及びクッション部材59を介して睡眠者30の頭部31を支持する。また、支持部材57、58は、硬質の発泡性ウレタンにより形成されている。なお、支持部材57、58は実施の形態1における支持部材5、6と同一の材料でよいし、また、実施の形態1における支持部材5、6より薄い材料でもよい。
クッション部材59は、実施の形態1におけるクッション部材8と同様に、睡眠者30の頭部31になじみやすいように軟質の発泡性ウレタンや低反発性ウレタンが使用されている。
上記のように構成された枕部52は、実施の形態1の枕部2と同様に安眠に最適な高さであって、仰臥姿勢の睡眠者30がいびきをかいたときには横臥姿勢に寝返りを打ちやすい高さとなるように意図されて、次に記す高さH11、H12、H13が設定されている。ここに、H11(図15参照)は、エアーバッグ56の収縮時において、睡眠者30が頭部31を枕部52の中央部52aに位置させて仰臥している状態における枕部52の中央部2aの高さである。H12(図16及び図18参照)は、エアーバッグ56の膨張又は収縮時において、睡眠者30が頭部31を枕部52の左側部52b又は右側部52cに位置させて横臥している状態における枕部2の左側部2b及び右側部2cの高さである。なお、エアーバッグ56の膨張時における左側部52b及び右側部52cの高さH12は、最も端に位置する部分の高さとする(図18参照)。H53(図17参照)は、エアーバッグ56の膨張時において、睡眠者30が頭部31を枕部52の中央部52aに位置させて仰臥している状態における枕部52の中央部52aの高さである。
このように、H11、H12、H13は実施の形態1におけるH1、H2、H3に対応するものであって、H1、H2、H3と同様に設定されている。すなわち、高さH11は、睡眠者30が仰臥姿勢で安眠するのに適正な枕の高さとするものであって、睡眠者の立位時の背中と後頭部との間の水平距離に略等しい寸法とされている。具体的には略2〜6cmとなるように設定されている。その根拠は前述のH1の場合と同様である。
また、H12は、睡眠者30が仰臥姿勢で安眠するのに適正な枕の高さとするものであって、睡眠者30の横臥姿勢における頭部側部から肩の側端部までの距離(以下これを側高と呼ぶ)と略等しい高さとされている。具体的には、H12は、5.5cm〜13.5cmとなるように設定されている。その根拠は前述のH2の場合と同様である。
また、H13は、仰臥姿勢で睡眠する睡眠者30が、身体に異常をきたすことはないが、苦痛を感じて寝返りを打つようになる枕の高さであって、睡眠者30の立位時の背中と盆の窪付近との水平距離より高くしたものである。具体的には、H13は、高さH12より0〜5cm高くなるように設定されている。
上記のように構成された実施の形態2に係るいびき防止用枕は、実施の形態1におけるいびき防止用枕と同様に制御部3により制御される。すなわち、いびきセンサ14がいびきを検知すると、エアーバッグ56に給気されてエアーバッグ56が膨張する。この結果、睡眠者30の盆の窪付近32が押し上げられて上気道が押し開かれ、仰臥姿勢のままでまずいびきが抑制される。そして、時間の経過とともに睡眠者30に対し、睡眠を妨げない程度に仰臥姿勢を苦痛に感じさせて寝返りを促し、横臥姿勢になるようにする。これにより睡眠者30を横臥姿勢にさせて、いびきの発生を完全に封ずるようにしている。
以上のように構成された実施の形態2に係るいびき防止用枕によれば、実施の形態1と同様いびきの発生を防止することができる他、次のような効果を奏することができる。すなわち、実施の形態2に係るいびき防止用枕によれば、エアーバッグ56を枕部52における中央部52aから左側部52b及び右側部52cに跨って配置されているので、エアーバッグ56膨張時における枕部52の高さを中央部52aから左側部52b及び右側部52cにかけてなだらかに変化させることができ、睡眠者30の睡眠を妨げないで睡眠者を横臥姿勢に促し易くなる。また、左側部52b及び右側部52cに硬質の支持板を配置しているので、中央部52aから左側部52b及び右側部52cにかけてなだらかな傾斜形状を容易に形成することができる。
本発明に係るいびき防止用枕は、上述の各実施の形態において次のように変更して適用することもできる。
(1)実施の形態1において、エアーバッグ7を上下方向に複数重ねて構成してもよい。図19はこの一例を示すものであって、上下に2個のエアーバッグ71、72を重ねて形成し、これらエアーバッグ71、72の縁部70aで基盤部材4に固定するようにしたものである。このように複数のエアーバッグ71、72にすると、各エアーバッグ71、72を小さくすることができるので、いびきセンサ14作動時のエアーバッグ71、72を膨張させる速度が速くなり、エアーバッグ71、72の応答性を向上させることができる。
(2)実施の形態2において、上記変形例の場合と同様に、エアーバッグ56を複数個のエアーバッグから構成することもできる。
(3)実施の形態1において、エアーバッグ7自身を次のように変形させた形状とすることもできる。すなわち、エアーバッグ7の膨張時の形状を、睡眠者の身長方向の頭上側で低く、睡眠者の身長方向の足元側で高くなる形状に形成してもよい、エアーバッグ7をこのような形状にすると、エアーバッグ7の基盤部材4への固定は、実施の形態1及び上記変形例のように縁部7aのみとする必要はなく、基盤部材4への固定を任意にしても、実施の形態1の場合と同様の空気量でエアーバッグを膨張するように形成することは可能である。
(4)実施の形態1において、基盤部材4を実施の形態2におけるように、2枚の基盤部材とし、上方の基盤部材を柔らかくすると、エアーバッグ7収縮時に頭部31を中央部2aに位置させたときの頭部31への当りを柔らかくすることができる。
(5)実施の形態2において、第2基盤部材55と支持部材57とを一体成型品としてもよい。この場合は、支持部材57相当部を硬質とし、第2基盤部材55に相当する部分を少し柔らかくするように一体成型すればよい。
上述したようないびき防止用枕は主として成人向けの枕として利用できる。ただし、この枕を実施するに当っては、体格により枕部における各部の適正高さが異なるので、男性用、女性用に区別するか、身長別に区別するのが好ましい。
本発明の実施の形態1に係るいびき防止用枕の概要図である。 同いびき防止用枕を寝具上に配置した状態図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ収縮時の外観斜視図である。 同いびき防止用枕のカバーを取り外した状態における斜視図である。 同いびき防止用枕のカバー及び上部のクッション部材を取り外した状態における斜視図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時の外観斜視図である。 同いびき防止用枕を使用して仰臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。 同いびき防止用枕を使用して横臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における仰臥姿勢睡眠状態図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における横臥姿勢睡眠状態図である。 同いびき防止用枕における枕部の図9の側断面図である。 エアーバッグの身長方向における取付位置の相違により、エアーバッグ膨張時の頭部の傾斜状態説明図であって、(a)はエアーバッグが膨張していない状態図であり、(b)はエアーバッグが足元側に配置されている場合におけるエアーバッグ膨張時の状態図であり、(c)はエアーバッグが頭上側よりに配置されている場合におけるエアーバッグ膨張時の状態図である。 エアーバッグの固定箇所の相違によるエアーバッグの膨張状態を比較した説明図であって、(a)は、エアーバッグの頭上側を枕部に固定した例を模式的に示したものであり、(b)はエアーバッグを頭上側及び足元側を枕部に固定した例を模式的に示したものである。 実施の形態2に係るいびき防止用枕に係る枕部の自然状態断面図である。 同いびき防止用枕を使用して仰臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。 同いびき防止用枕を使用して横臥姿勢で就寝する場合における枕部の使用状態図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における仰臥姿勢睡眠状態図である。 同いびき防止用枕のエアーバッグ膨張時における横臥姿勢睡眠状態図である。 実施の形態1の変形例を示す側断面図である。
符号の説明
H1 エアーバッグ収縮時で頭部が中央部に位置しているときの、枕部の中央部の高さ
H2 エアーバッグ収縮時で頭部が側部に位置しているときの、枕部の両側部の高さ
H3 エアーバッグ膨張時で頭部が中央部に位置しているときの、枕部の中央部の高さ
H11 エアーバッグ収縮時で頭部が中央部に位置しているときの、枕部の中央部の高さ
H12 エアーバッグ収縮時で頭部が側部に位置しているときの、枕部の両側部の高さ
H13 エアーバッグ膨張時で頭部が中央部に位置しているときの、枕部の中央部の高さ
2、52 枕部
2a、52a 中央部
2b、52b 左側部
2c、52c 右側部
3 制御部
4、53 基盤部材
7、56、71、72 エアーバッグ
14 いびきセンサ
30、44 睡眠者
31 頭部
32 盆の窪付近

Claims (11)

  1. 頭部を支持する枕部と、枕部内の左右方向の少なくとも中央部に収納されたエアーバッグと、睡眠者のいびきを検出するいびき検出器と、いびき検出器によりいびきが検出されたときにエアーバッグを膨張させるように制御する制御部とを有し、
    前記枕部は、エアーバッグ収縮時における中央部の高さが仰臥姿勢に適切な高さであり、エアーバッグ収縮時及び膨張時における左側部及び右側部の高さが横臥姿勢に適切な高さであり、さらに、エアーバッグ膨張時における中央部の高さがエアーバッグ収縮時及び膨張時における左側部及び右側部の高さと等しい又はそれ以上高くなるように調整されていることを特徴とするいびき防止用枕。
  2. 前記エアーバッグ収縮時における前記枕部の中央部の高さは、睡眠者の立位時の背中と後頭部との間の水平距離に略等しく、また、前記枕部の左側部及び右側部の高さは、睡眠者の横臥姿勢における頭部から肩までの垂直距離と略等しいことを特徴とする請求項1記載のいびき防止用枕。
  3. 前記エアーバッグ収縮時における前記枕部の中央部高さは2〜6cmであり、また、前記枕部の左側部及び右側部の高さは5.5〜13.5cmであることを特徴とする請求項2記載のいびき防止用枕。
  4. 前記エアーバッグ膨張時の前記枕部の中央部の高さは、睡眠者の立位時の背中と盆の窪付近との間の水平距離より高いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のいびき防止用枕。
  5. 前記エアーバッグ膨張時における前記枕部の中央部の高さは、枕部の左側部及び右側部の高さより0〜5cm高いことを特徴とする請求項4記載のいびき防止用枕。
  6. 前記エアーバッグは、枕部の左右方向の少なくとも中央部における睡眠者の身長方向の足元側を上方に膨出させるように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のいびき防止用枕。
  7. 前記枕部は最下部に基盤部材を有し、前記エアーバッグは、枕部内において、前記基盤部材に対し睡眠者の身長方向の頭上側で固定されるとともに、睡眠者の身長方向の足元側では基盤部材に固定しないように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のいびき防止用枕。
  8. 前記エアーバッグは、上下方向に重ねられた複数のエアーバッグからなることを特徴とする請求項7記載のいびき防止用枕。
  9. 前記エアーバッグは、膨張時に、睡眠者の身長方向の頭上側で低く、睡眠者の身長方向の足元側で高くなる形状に形成されていることを特徴とする請求項6記載のいびき防止用枕。
  10. 前記枕部は、左側部及び右側部が中央部に比し硬質の材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のいびき防止用枕。
  11. 前記エアーバッグは、枕部における中央部から左側部及び右側部に跨って配置されていることを特徴とする請求項10記載のいびき防止用枕。
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