JP2003289631A - オルタネータ制御装置及びそのコンピュータ・プログラム - Google Patents
オルタネータ制御装置及びそのコンピュータ・プログラムInfo
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- JP2003289631A JP2003289631A JP2002091283A JP2002091283A JP2003289631A JP 2003289631 A JP2003289631 A JP 2003289631A JP 2002091283 A JP2002091283 A JP 2002091283A JP 2002091283 A JP2002091283 A JP 2002091283A JP 2003289631 A JP2003289631 A JP 2003289631A
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- alternator
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- engine speed
- engine
- speed
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】アイドル時のアイドル回転フィードバック制御
とオルタネータ負荷変動とによるハンチング現象抑制と
バッテリ充電維持との両立を図ることにある。 【解決手段】オルタネータの発電電流をエンジン回転数
に応じて設定される最大発電電流によって規制する発電
電流規制手段10jを備え、発電電流規制手段10j
は、アイドル回転フィードバック制御が実行されるアイ
ドル回転領域内における低回転時は高回転時に対して、
最大発電電流が小さく設定される。従って、アイドル回
転領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設
定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネー
タトルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制
限され、ハンチング現象の発生を抑制できる。また、ア
イドル回転領域内における高回転時は、最大発電電流が
大きく設定されるため、オルタネータの発電電力が高め
られ、バッテリ充電性能を維持することができる。
とオルタネータ負荷変動とによるハンチング現象抑制と
バッテリ充電維持との両立を図ることにある。 【解決手段】オルタネータの発電電流をエンジン回転数
に応じて設定される最大発電電流によって規制する発電
電流規制手段10jを備え、発電電流規制手段10j
は、アイドル回転フィードバック制御が実行されるアイ
ドル回転領域内における低回転時は高回転時に対して、
最大発電電流が小さく設定される。従って、アイドル回
転領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設
定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネー
タトルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制
限され、ハンチング現象の発生を抑制できる。また、ア
イドル回転領域内における高回転時は、最大発電電流が
大きく設定されるため、オルタネータの発電電力が高め
られ、バッテリ充電性能を維持することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルタネータ制御
装置に関し、特に、アイドル時、アイドル回転数制御に
よってオルタネータ負荷が変動することを抑制できるオ
ルタネータ制御装置に関するものである。
装置に関し、特に、アイドル時、アイドル回転数制御に
よってオルタネータ負荷が変動することを抑制できるオ
ルタネータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オルタネータにより充電されるバ
ッテリを備え、そのバッテリの電圧を設定電圧と比較
し、バッテリ電圧の方が低い場合はオルタネータのフィ
ールド電流を増大するとともに、バッテリ電圧が高い場
合はオルタネータのフィールド電流を減少し、バッテリ
電圧を設定電圧に維持するよう制御することは知られて
いる。このオルタネータは、エンジンによって駆動され
ており、エンジン回転数が低い場合にオルタネータ負荷
が大きすぎるとエンストする惧れがあることから、エン
ジン回転数が低い時はオルタネータの発電電流が大きく
ならないよう最大発電電流でガードすることが行われて
いる。(例えば、特開平6−284597号公報参照) また、アイドル時のエンジン安定性を維持するため、ア
イドル時、アイドル回転数が予め設定された目標回転数
に収束するようエンジンに吸入される空気量等をフィー
ドバック制御するアイドル回転フィードバック制御も知
られている。
ッテリを備え、そのバッテリの電圧を設定電圧と比較
し、バッテリ電圧の方が低い場合はオルタネータのフィ
ールド電流を増大するとともに、バッテリ電圧が高い場
合はオルタネータのフィールド電流を減少し、バッテリ
電圧を設定電圧に維持するよう制御することは知られて
いる。このオルタネータは、エンジンによって駆動され
ており、エンジン回転数が低い場合にオルタネータ負荷
が大きすぎるとエンストする惧れがあることから、エン
ジン回転数が低い時はオルタネータの発電電流が大きく
ならないよう最大発電電流でガードすることが行われて
いる。(例えば、特開平6−284597号公報参照) また、アイドル時のエンジン安定性を維持するため、ア
イドル時、アイドル回転数が予め設定された目標回転数
に収束するようエンジンに吸入される空気量等をフィー
ドバック制御するアイドル回転フィードバック制御も知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記オルタ
ネータ制御とアイドル回転フィードバック制御との両方
を備えた場合、アイドル時において電気負荷の使用状態
が過剰になると、エンジン回転変動に対するオルタネー
タトルク変動が大きくなり、アイドル時のトルク変動が
大きくなるという問題を本出願人は見出した。まず、エ
ンジン回転数(オルタネータ回転数)に対するオルタネ
ータ駆動トルク特性は、図9に示すようにエンジン回転
数の変化に対するオルタネータトルクの変化勾配がオル
タネータのフィールド電流(図9中ではduty値がフ
ィールド電流相当の値)の大きさによって異なり、オル
タネータのフィールド電流が大きい時は、小さい時に対
してエンジン回転数変化に対するオルタネータトルク変
化勾配が大きくなる。尚、図9はオルタネータ温度が高
い熱時の特性を示しており、オルタネータ温度が低い冷
時は熱時に対してエンジン回転数変化に対するオルタネ
ータトルク変化勾配が緩やかになる。従って、アイドル
回転のフィードバック制御によってエンジン回転数が変
動すると、そのエンジン回転数の変動によってオルタネ
ータトルクが変動し、そのオルタネータトルクの変動に
伴って再度エンジン回転数が変動してしまう。つまり、
アイドル回転フィードバックによるエンジン回転数変動
とオルタネータトルク変動によるエンジン回転数変動と
によって、フィードバック系が発散し、ハンチング現象
が生じる。そして、このようなハンチング現象は、図9
にも示したとおり、アイドル時の目標回転数をオルタネ
ータのトルクピーク付近となるアイドル回転領域内の中
でも比較的低回転側(図9では750回転)に設定した
場合顕著になるため、このようなアイドル回転領域内に
おける低回転域ではオルタネータのフィールド電流を小
さくし、発電を規制したいという要求がある。一方で、
アイドル回転領域内でも、エンジン温度が低い冷間時や
外部負荷作動時等アイドル時の目標回転数が高く設定さ
れた場合は、エンジンに吸入される空気量が多くエンジ
ントルクが大きいことから、エンジントルク全体におけ
るオルタネータトルク変動が占める割合が小さくなり、
上述のハンチング現象の影響が小さくなるため、むしろ
オルタネータのフィールド電流を大きくし、発電を積極
的に行いバッテリの充電を行いたいという要求がある。
尚、上述の先行技術によれば、エンジン回転数が低い
時、オルタネータの最大発電電流を小さくしてエンジン
ストップを防止することが開示されているものの、アイ
ドル回転領域を低回転域と高回転域とに分け、その領域
毎に最大発電電流を変えてハンチング現象を抑制するこ
とについて何ら開示されていない。
ネータ制御とアイドル回転フィードバック制御との両方
を備えた場合、アイドル時において電気負荷の使用状態
が過剰になると、エンジン回転変動に対するオルタネー
タトルク変動が大きくなり、アイドル時のトルク変動が
大きくなるという問題を本出願人は見出した。まず、エ
ンジン回転数(オルタネータ回転数)に対するオルタネ
ータ駆動トルク特性は、図9に示すようにエンジン回転
数の変化に対するオルタネータトルクの変化勾配がオル
タネータのフィールド電流(図9中ではduty値がフ
ィールド電流相当の値)の大きさによって異なり、オル
タネータのフィールド電流が大きい時は、小さい時に対
してエンジン回転数変化に対するオルタネータトルク変
化勾配が大きくなる。尚、図9はオルタネータ温度が高
い熱時の特性を示しており、オルタネータ温度が低い冷
時は熱時に対してエンジン回転数変化に対するオルタネ
ータトルク変化勾配が緩やかになる。従って、アイドル
回転のフィードバック制御によってエンジン回転数が変
動すると、そのエンジン回転数の変動によってオルタネ
ータトルクが変動し、そのオルタネータトルクの変動に
伴って再度エンジン回転数が変動してしまう。つまり、
アイドル回転フィードバックによるエンジン回転数変動
とオルタネータトルク変動によるエンジン回転数変動と
によって、フィードバック系が発散し、ハンチング現象
が生じる。そして、このようなハンチング現象は、図9
にも示したとおり、アイドル時の目標回転数をオルタネ
ータのトルクピーク付近となるアイドル回転領域内の中
でも比較的低回転側(図9では750回転)に設定した
場合顕著になるため、このようなアイドル回転領域内に
おける低回転域ではオルタネータのフィールド電流を小
さくし、発電を規制したいという要求がある。一方で、
アイドル回転領域内でも、エンジン温度が低い冷間時や
外部負荷作動時等アイドル時の目標回転数が高く設定さ
れた場合は、エンジンに吸入される空気量が多くエンジ
ントルクが大きいことから、エンジントルク全体におけ
るオルタネータトルク変動が占める割合が小さくなり、
上述のハンチング現象の影響が小さくなるため、むしろ
オルタネータのフィールド電流を大きくし、発電を積極
的に行いバッテリの充電を行いたいという要求がある。
尚、上述の先行技術によれば、エンジン回転数が低い
時、オルタネータの最大発電電流を小さくしてエンジン
ストップを防止することが開示されているものの、アイ
ドル回転領域を低回転域と高回転域とに分け、その領域
毎に最大発電電流を変えてハンチング現象を抑制するこ
とについて何ら開示されていない。
【0004】本発明は、以上のような課題に勘案してな
されたもので、その目的は、アイドル時のアイドル回転
フィードバック制御とオルタネータ負荷変動とによるハ
ンチング現象の抑制とバッテリ充電維持との両立を図る
ことにある。
されたもので、その目的は、アイドル時のアイドル回転
フィードバック制御とオルタネータ負荷変動とによるハ
ンチング現象の抑制とバッテリ充電維持との両立を図る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあってはその解決手法として次のようにし
てある。すなわち、本発明の第1の構成において、エン
ジン出力を調整するエンジン出力調整手段と、エンジン
回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、該エンジ
ン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数がア
イドル回転領域にある時、エンジン回転数が予め設定さ
れた目標回転数に収束するよう上記エンジン出力調整手
段を制御するアイドル回転フィードバック制御手段と、
エンジンによって駆動されるオルタネータと、該オルタ
ネータの出力電力を蓄電するバッテリと、上記オルタネ
ータの発電電流を調整する発電電流調整手段と、上記バ
ッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、該バ
ッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧が予
め設定された目標電圧に収束するよう上記発電電流調整
手段を制御する発電制御手段と、該発電制御手段によっ
て調整される発電電流を上記エンジン回転数検出手段に
より検出されたエンジン回転数に応じて設定される最大
発電電流によって規制する発電電流規制手段とを備えた
オルタネータ制御装置であって、上記発電電流規制手段
は、上記エンジン回転数検出手段により検出されたエン
ジン回転数が上記アイドル回転フィードバック手段によ
りアイドル回転フィードバック制御が実行されるアイド
ル回転領域内における低回転域にある時は高回転域にあ
る時に対して、最大発電電流が小さく設定されるよう構
成してある。本発明の第1の構成によれば、アイドル回
転領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設
定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネー
タトルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制
限され、アイドル時のアイドル回転フィードバック制御
によるトルク変動とオルタネータトルク変動とによるハ
ンチング現象の発生を抑制できる。また、アイドル回転
領域内における高回転時は、最大発電電流が大きく設定
されるため、オルタネータの発電電力が高められ、バッ
テリ充電性能を維持することができる。
め、本発明にあってはその解決手法として次のようにし
てある。すなわち、本発明の第1の構成において、エン
ジン出力を調整するエンジン出力調整手段と、エンジン
回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、該エンジ
ン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数がア
イドル回転領域にある時、エンジン回転数が予め設定さ
れた目標回転数に収束するよう上記エンジン出力調整手
段を制御するアイドル回転フィードバック制御手段と、
エンジンによって駆動されるオルタネータと、該オルタ
ネータの出力電力を蓄電するバッテリと、上記オルタネ
ータの発電電流を調整する発電電流調整手段と、上記バ
ッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段と、該バ
ッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧が予
め設定された目標電圧に収束するよう上記発電電流調整
手段を制御する発電制御手段と、該発電制御手段によっ
て調整される発電電流を上記エンジン回転数検出手段に
より検出されたエンジン回転数に応じて設定される最大
発電電流によって規制する発電電流規制手段とを備えた
オルタネータ制御装置であって、上記発電電流規制手段
は、上記エンジン回転数検出手段により検出されたエン
ジン回転数が上記アイドル回転フィードバック手段によ
りアイドル回転フィードバック制御が実行されるアイド
ル回転領域内における低回転域にある時は高回転域にあ
る時に対して、最大発電電流が小さく設定されるよう構
成してある。本発明の第1の構成によれば、アイドル回
転領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設
定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネー
タトルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制
限され、アイドル時のアイドル回転フィードバック制御
によるトルク変動とオルタネータトルク変動とによるハ
ンチング現象の発生を抑制できる。また、アイドル回転
領域内における高回転時は、最大発電電流が大きく設定
されるため、オルタネータの発電電力が高められ、バッ
テリ充電性能を維持することができる。
【0006】本発明の第2の構成において、上記発電電
流規制手段は、上記バッテリ電圧検出手段により検出さ
れたバッテリ電圧が設定電圧以下の時、アイドル回転領
域内における低回転域において最大発電電流を小さく設
定することが制限されるよう構成してある。本発明の第
2の構成によれば、バッテリ電圧が低い時は、最大発電
電流が小さくされることが制限されるため、オルタネー
タの発電電力が高められ、バッテリ充電性能を維持でき
る。
流規制手段は、上記バッテリ電圧検出手段により検出さ
れたバッテリ電圧が設定電圧以下の時、アイドル回転領
域内における低回転域において最大発電電流を小さく設
定することが制限されるよう構成してある。本発明の第
2の構成によれば、バッテリ電圧が低い時は、最大発電
電流が小さくされることが制限されるため、オルタネー
タの発電電力が高められ、バッテリ充電性能を維持でき
る。
【0007】本発明の第3の構成において、上記発電電
流規制手段は、アイドル回転領域内における低回転域に
おいて最大発電電流が小さく設定される状態が所定期間
継続された時、最大発電電流が大きくされるよう構成し
てある。本発明の第3の構成によれば、最大発電電流が
小さくされる状態が所定期間継続された時最大発電電流
が大きくされるため、長期間オルタネータの発電電力が
低めに抑制されることによるバッテリの過放電を抑制で
きる。
流規制手段は、アイドル回転領域内における低回転域に
おいて最大発電電流が小さく設定される状態が所定期間
継続された時、最大発電電流が大きくされるよう構成し
てある。本発明の第3の構成によれば、最大発電電流が
小さくされる状態が所定期間継続された時最大発電電流
が大きくされるため、長期間オルタネータの発電電力が
低めに抑制されることによるバッテリの過放電を抑制で
きる。
【0008】本発明の第4の構成において、上記オルタ
ネータの温度に関連する温度を検出するオルタネータ温
度検出手段が備えられ、上記発電電流規制手段は、上記
オルタネータ温度検出手段により検出されたオルタネー
タの温度が設定温度以上の時のみアイドル回転領域内に
おける低回転域において最大発電電流を小さく設定する
ことが許容されるよう構成してある。エンジン回転数に
対するオルタネータトルク変化勾配が大きくなる状態
は、オルタネータ温度が高い所謂熱時であり、オルタネ
ータ温度が低い冷時は熱時程問題にならない。つまり、
オルタネータ(実際には、フィールドコイル)の温度が
高い熱時は、フィールドコイルの抵抗が増大してフィー
ルドコイルを流れる電流が減少し、磁界が弱くなり、ロ
ータの駆動抵抗が小さくなるためと考えられる。本発明
の第4の構成によれば、エンジン回転数に対するオルタ
ネータトルク変化勾配が大きくなるオルタネータ温度が
高い時のみ、最大発電電流を小さくされるため、オルタ
ネータ温度が高い時のハンチング現象を抑制しつつ、オ
ルタネータ温度が低い時のバッテリ充電性能を維持でき
る。
ネータの温度に関連する温度を検出するオルタネータ温
度検出手段が備えられ、上記発電電流規制手段は、上記
オルタネータ温度検出手段により検出されたオルタネー
タの温度が設定温度以上の時のみアイドル回転領域内に
おける低回転域において最大発電電流を小さく設定する
ことが許容されるよう構成してある。エンジン回転数に
対するオルタネータトルク変化勾配が大きくなる状態
は、オルタネータ温度が高い所謂熱時であり、オルタネ
ータ温度が低い冷時は熱時程問題にならない。つまり、
オルタネータ(実際には、フィールドコイル)の温度が
高い熱時は、フィールドコイルの抵抗が増大してフィー
ルドコイルを流れる電流が減少し、磁界が弱くなり、ロ
ータの駆動抵抗が小さくなるためと考えられる。本発明
の第4の構成によれば、エンジン回転数に対するオルタ
ネータトルク変化勾配が大きくなるオルタネータ温度が
高い時のみ、最大発電電流を小さくされるため、オルタ
ネータ温度が高い時のハンチング現象を抑制しつつ、オ
ルタネータ温度が低い時のバッテリ充電性能を維持でき
る。
【0009】本発明の第5の構成において、少なくとも
コンピュータ、エンジン出力調整手段、オルタネータ及
び該オルタネータのフィールド電流を調整するフィール
ド電流調整手段を含むオルタネータ制御装置に組込ま
れ、エンジン回転数を検出する第1手順と、第1手順に
より検出されたエンジン回転数がアイドル回転領域にあ
る時、エンジン回転数が予め設定された目標回転数に収
束するようエンジン出力調整手段を制御する第2手順
と、バッテリの電圧を検出する第3手順と、第3手順に
より検出されたバッテリ電圧が予め設定された目標電圧
に収束するよう発電電流調整手段を制御する第4手順
と、第4手順によって調整される発電電流を、第1手順
により検出されたエンジン回転数が低い程小さく設定さ
れるとともに、第1手順により検出されたエンジン回転
数がアイドル回転領域内における低回転域にある時は、
アイドル回転領域内における高回転域にある時に対して
小さく設定される最大発電電流によって規制する第5手
順とを上記オルタネータ制御装置に実行させるよう構成
してある。本発明の第5の構成によれば、アイドル回転
領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設定
されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネータ
トルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制限
され、アイドル時のアイドル回転フィードバック制御に
よるトルク変動とオルタネータトルク変動とによるハン
チング現象の発生を抑制できる。また、アイドル回転領
域内における高回転時は、最大発電電流が大きく設定さ
れるため、オルタネータの発電電力が高められ、バッテ
リ充電性能を維持することができる。
コンピュータ、エンジン出力調整手段、オルタネータ及
び該オルタネータのフィールド電流を調整するフィール
ド電流調整手段を含むオルタネータ制御装置に組込ま
れ、エンジン回転数を検出する第1手順と、第1手順に
より検出されたエンジン回転数がアイドル回転領域にあ
る時、エンジン回転数が予め設定された目標回転数に収
束するようエンジン出力調整手段を制御する第2手順
と、バッテリの電圧を検出する第3手順と、第3手順に
より検出されたバッテリ電圧が予め設定された目標電圧
に収束するよう発電電流調整手段を制御する第4手順
と、第4手順によって調整される発電電流を、第1手順
により検出されたエンジン回転数が低い程小さく設定さ
れるとともに、第1手順により検出されたエンジン回転
数がアイドル回転領域内における低回転域にある時は、
アイドル回転領域内における高回転域にある時に対して
小さく設定される最大発電電流によって規制する第5手
順とを上記オルタネータ制御装置に実行させるよう構成
してある。本発明の第5の構成によれば、アイドル回転
領域内における低回転時は、最大発電電流が小さく設定
されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネータ
トルク変化が大きくなるオルタネータ特性の使用が制限
され、アイドル時のアイドル回転フィードバック制御に
よるトルク変動とオルタネータトルク変動とによるハン
チング現象の発生を抑制できる。また、アイドル回転領
域内における高回転時は、最大発電電流が大きく設定さ
れるため、オルタネータの発電電力が高められ、バッテ
リ充電性能を維持することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、アイドル時のアイドル
回転フィードバック制御とオルタネータ負荷変動とによ
るハンチング現象の抑制とバッテリ充電性能維持との両
立を図ることができる。
回転フィードバック制御とオルタネータ負荷変動とによ
るハンチング現象の抑制とバッテリ充電性能維持との両
立を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態に関する全体構
成図を示しており、1は交流発電機から成り、エンジン
の出力軸に駆動連結されたオルタネータであって、その
内部には、3相のステータコイル1aと、9個の整流用
ダイオードD1〜D9と、フィールドコイル1bとが備
えられている。2は、オルタネータ1による発電電流を
調整するコントローラ、3はオルタネータ1から給電用
ハーネス4を経て充電されるバッテリ、5は車載バッテ
リ3に車両のイグニッションキー6を介して接続された
パワーウインドやリヤ熱線等の車載電気負荷である。上
記コントローラ1内部には、オルタネータ1のフィール
ドコイル1bへの通電制御をデューティ制御する制御ト
ランジスタTr1と、内部にCPUを有する制御ユニッ
ト10とが備えられている。制御ユニット10のA/D
端子10aにはオルタネータ1の整流ダイオードD7〜
D9を経て内部発電電圧信号が入力されるとともに、他
のA/D端子10bには車載バッテリ3の端子電圧Vs
が入力され、該A/D端子10bへの車載バッテリ3端
子電圧Vsの入力により、車載バッテリ3の電圧を検出
するバッテリ電圧検出手段11を構成している。また、
A/D端子10cには、エンジンの吸気温度を検出する
吸気温度センサ12の吸気温度信号が入力される。ま
た、PWM端子10dには上記制御トランジスタTr1
のベースが接続され、PO端子10eには警告ランプ1
3を点灯制御するトランジスタTr2のベースが接続さ
れ、PWM端子10fにはスロットル弁14をバイパス
するバイパス通路15に配置されるアイドル制御用のバ
イパス空気量制御弁16の開度をデューティ制御する制
御トランジスタTr3のベースが接続される。また、後
述する制御トランジスタTr1及びバイパス空気量制御
弁16を制御するコンピュータ・プログラムは、制御ユ
ニット10内のメモリに予め記憶されている。尚、本実
施形態では、制御ユニット10によって制御されるエン
ジンとして、各気筒毎に燃料噴射弁、点火プラグ(いず
れも図示は省略)を各々備えた4気筒エンジンに適用し
た例として示す。
基づいて説明する。図1は、本実施形態に関する全体構
成図を示しており、1は交流発電機から成り、エンジン
の出力軸に駆動連結されたオルタネータであって、その
内部には、3相のステータコイル1aと、9個の整流用
ダイオードD1〜D9と、フィールドコイル1bとが備
えられている。2は、オルタネータ1による発電電流を
調整するコントローラ、3はオルタネータ1から給電用
ハーネス4を経て充電されるバッテリ、5は車載バッテ
リ3に車両のイグニッションキー6を介して接続された
パワーウインドやリヤ熱線等の車載電気負荷である。上
記コントローラ1内部には、オルタネータ1のフィール
ドコイル1bへの通電制御をデューティ制御する制御ト
ランジスタTr1と、内部にCPUを有する制御ユニッ
ト10とが備えられている。制御ユニット10のA/D
端子10aにはオルタネータ1の整流ダイオードD7〜
D9を経て内部発電電圧信号が入力されるとともに、他
のA/D端子10bには車載バッテリ3の端子電圧Vs
が入力され、該A/D端子10bへの車載バッテリ3端
子電圧Vsの入力により、車載バッテリ3の電圧を検出
するバッテリ電圧検出手段11を構成している。また、
A/D端子10cには、エンジンの吸気温度を検出する
吸気温度センサ12の吸気温度信号が入力される。ま
た、PWM端子10dには上記制御トランジスタTr1
のベースが接続され、PO端子10eには警告ランプ1
3を点灯制御するトランジスタTr2のベースが接続さ
れ、PWM端子10fにはスロットル弁14をバイパス
するバイパス通路15に配置されるアイドル制御用のバ
イパス空気量制御弁16の開度をデューティ制御する制
御トランジスタTr3のベースが接続される。また、後
述する制御トランジスタTr1及びバイパス空気量制御
弁16を制御するコンピュータ・プログラムは、制御ユ
ニット10内のメモリに予め記憶されている。尚、本実
施形態では、制御ユニット10によって制御されるエン
ジンとして、各気筒毎に燃料噴射弁、点火プラグ(いず
れも図示は省略)を各々備えた4気筒エンジンに適用し
た例として示す。
【0012】図2は、本実施形態に関する制御ブロック
図であり、制御ユニット10には、吸気温度センサ12
により検出された吸気温度に基づいて車載バッテリ3の
電解液温度を推定し、該推定温度に基づいて目標電圧V
regを設定する目標電圧設定手段10gと、目標電圧
設定手段10gにより設定された目標電圧Vregとバ
ッテリ電圧検出手段11により検出されたバッテリ電圧
との偏差ΔVに基づいて目標発電電流iaを設定する発
電電流制御手段10hと、発電電流制御手段10hによ
り設定された目標発電電流iaをデューティ信号fdu
tyに変換する第1デューティ変換手段10iと、第1
デューティ変換手段10iにより変換されたデューティ
信号を後述する最大発電電流によって規制する発電電流
規制手段10jとから成るオルタネータ制御系の各種手
段と、エンジン水温センサ17により検出されたエンジ
ン水温や、外部負荷センサ18により検出された外部負
荷状態とに応じてアイドル時の目標回転数noを設定す
る目標回転数設定手段10kと、目標回転数noに応じ
て基本制御量cebを設定する基本制御量設定手段10
lと、アイドル状態が検出された時、エンジン回転数セ
ンサ19により検出されたエンジン回転数neと目標回
転数設定手段10kにより設定された目標回転数noと
の偏差に基づいてフィードバック補正量cefbを設定
するフィードバック補正量設定手段10mと、外部負荷
センサ18により検出された外部負荷の大きさに応じて
負荷補正量celを設定する負荷補正量設定手段10n
と、基本制御設定手段10lにより設定された基本制御
量cebと、フィードバック補正量設定手段10mによ
り設定されたフィードバック補正量cefb及び負荷補
正量設定手段10nにより設定された負荷補正量cel
等に基づいて最終制御量ceoを算出する最終制御量算
出手段10oと、最終制御量算出手段10oにより算出
された最終制御量ceoをデューティ信号に変換する第
2デューティ変換手段10pとから成るアイドル回転数
制御系の各種手段とが備えられている。
図であり、制御ユニット10には、吸気温度センサ12
により検出された吸気温度に基づいて車載バッテリ3の
電解液温度を推定し、該推定温度に基づいて目標電圧V
regを設定する目標電圧設定手段10gと、目標電圧
設定手段10gにより設定された目標電圧Vregとバ
ッテリ電圧検出手段11により検出されたバッテリ電圧
との偏差ΔVに基づいて目標発電電流iaを設定する発
電電流制御手段10hと、発電電流制御手段10hによ
り設定された目標発電電流iaをデューティ信号fdu
tyに変換する第1デューティ変換手段10iと、第1
デューティ変換手段10iにより変換されたデューティ
信号を後述する最大発電電流によって規制する発電電流
規制手段10jとから成るオルタネータ制御系の各種手
段と、エンジン水温センサ17により検出されたエンジ
ン水温や、外部負荷センサ18により検出された外部負
荷状態とに応じてアイドル時の目標回転数noを設定す
る目標回転数設定手段10kと、目標回転数noに応じ
て基本制御量cebを設定する基本制御量設定手段10
lと、アイドル状態が検出された時、エンジン回転数セ
ンサ19により検出されたエンジン回転数neと目標回
転数設定手段10kにより設定された目標回転数noと
の偏差に基づいてフィードバック補正量cefbを設定
するフィードバック補正量設定手段10mと、外部負荷
センサ18により検出された外部負荷の大きさに応じて
負荷補正量celを設定する負荷補正量設定手段10n
と、基本制御設定手段10lにより設定された基本制御
量cebと、フィードバック補正量設定手段10mによ
り設定されたフィードバック補正量cefb及び負荷補
正量設定手段10nにより設定された負荷補正量cel
等に基づいて最終制御量ceoを算出する最終制御量算
出手段10oと、最終制御量算出手段10oにより算出
された最終制御量ceoをデューティ信号に変換する第
2デューティ変換手段10pとから成るアイドル回転数
制御系の各種手段とが備えられている。
【0013】(実施形態1)次に、実施形態1のオルタ
ネータ制御に関する制御ユニット10による具体的制御
を図3のフローチャートに基づき説明する。図3のステ
ップS1において、吸気温度センサ12により検出され
た吸気温度、バッテリ電圧検出手段11により検出され
たバッテリ電圧Vs、エンジン回転数センサ19により
検出されたエンジン回転数等各種信号を読込む。続く、
ステップS2では、吸気温度に基づいてバッテリの電解
液の温度を推定し、該温度に基づいて目標電圧Vreg
を設定する。ステップS3では、ステップS2で設定さ
れた目標電圧Vregと検出されたバッテリ電圧Vsと
の偏差ΔVを算出し、ステップS4では、その算出され
た偏差ΔVに基づいて目標発電電流iaを設定した後、
続くステップS5ではステップS4で算出された目標発
電電流iaをデューティ信号fdutyに変換する。ス
テップS6では、図4に示すように発電電流iaの最大
発電電流iamaxを設定する。最大発電電流iama
xは、図4中実線で示すように、エンジン回転数が55
0回転以下の時10%duty、550回転から590
回転の間はエンジン回転数の上昇に応じて10%dut
yから95%dutyまで比例的に上昇する値とされ、
590回転から800回転までは95%dutyに固定
され、800回転以上の時は95%dutyから100
%dutyまでエンジン回転数の上昇に応じて比例的に
上昇した後100%dutyに固定されるよう設定して
ある。従来における最大発電電流iamax設定の考え
方は、あくまでエンジンストール防止の観点に基づいて
おり、図4中一点鎖線で示すように、エンジン回転数が
600回転以上になるとエンジンストールの問題がない
ことから、最大発電電流iamaxを一律100%du
tyに設定していた。これに対し、本実施形態では、図
4中実線で示すように、アイドル回転領域、例えば、5
50回転(無負荷アイドル)から1000回転(冷間
時、外部負荷作動時でアイドル目標回転が上昇されたア
イドル時)付近までの回転領域の中でも800回転以上
の高回転域では最大発電電流iamaxは100%du
tyに設定されるものの、800回転以下の低回転域で
は高回転域に対して小さい95%dutyに設定され、
この設定によってアイドル時のハンチング現象を抑制し
ようとするものである。続く、ステップS7では、ステ
ップS5で設定されたデューティ信号fdutyがステ
ップS6で設定された最大発電電流iamaxよりも大
きいか否か判定する。ステップS7でYESと判定され
た時は、ステップS8に進み、ステップS5で設定され
たデューティ信号fdutyをステップS6で設定され
た最大発電電流iamaxでガードする。つまり、ステ
ップS4で設定されたデューティ信号fdutyをステ
ップS6で設定された最大発電電流iamaxに置換え
る。また、ステップS7でNOと判定された時は、ステ
ップS8の処理をバイパスする。ステップS9では、ス
テップS5で設定されたデューティ信号fduty若し
くはステップS8でガードされた最大発電電流iama
xのいずれかを制御トランジスタTr1に出力する。
ネータ制御に関する制御ユニット10による具体的制御
を図3のフローチャートに基づき説明する。図3のステ
ップS1において、吸気温度センサ12により検出され
た吸気温度、バッテリ電圧検出手段11により検出され
たバッテリ電圧Vs、エンジン回転数センサ19により
検出されたエンジン回転数等各種信号を読込む。続く、
ステップS2では、吸気温度に基づいてバッテリの電解
液の温度を推定し、該温度に基づいて目標電圧Vreg
を設定する。ステップS3では、ステップS2で設定さ
れた目標電圧Vregと検出されたバッテリ電圧Vsと
の偏差ΔVを算出し、ステップS4では、その算出され
た偏差ΔVに基づいて目標発電電流iaを設定した後、
続くステップS5ではステップS4で算出された目標発
電電流iaをデューティ信号fdutyに変換する。ス
テップS6では、図4に示すように発電電流iaの最大
発電電流iamaxを設定する。最大発電電流iama
xは、図4中実線で示すように、エンジン回転数が55
0回転以下の時10%duty、550回転から590
回転の間はエンジン回転数の上昇に応じて10%dut
yから95%dutyまで比例的に上昇する値とされ、
590回転から800回転までは95%dutyに固定
され、800回転以上の時は95%dutyから100
%dutyまでエンジン回転数の上昇に応じて比例的に
上昇した後100%dutyに固定されるよう設定して
ある。従来における最大発電電流iamax設定の考え
方は、あくまでエンジンストール防止の観点に基づいて
おり、図4中一点鎖線で示すように、エンジン回転数が
600回転以上になるとエンジンストールの問題がない
ことから、最大発電電流iamaxを一律100%du
tyに設定していた。これに対し、本実施形態では、図
4中実線で示すように、アイドル回転領域、例えば、5
50回転(無負荷アイドル)から1000回転(冷間
時、外部負荷作動時でアイドル目標回転が上昇されたア
イドル時)付近までの回転領域の中でも800回転以上
の高回転域では最大発電電流iamaxは100%du
tyに設定されるものの、800回転以下の低回転域で
は高回転域に対して小さい95%dutyに設定され、
この設定によってアイドル時のハンチング現象を抑制し
ようとするものである。続く、ステップS7では、ステ
ップS5で設定されたデューティ信号fdutyがステ
ップS6で設定された最大発電電流iamaxよりも大
きいか否か判定する。ステップS7でYESと判定され
た時は、ステップS8に進み、ステップS5で設定され
たデューティ信号fdutyをステップS6で設定され
た最大発電電流iamaxでガードする。つまり、ステ
ップS4で設定されたデューティ信号fdutyをステ
ップS6で設定された最大発電電流iamaxに置換え
る。また、ステップS7でNOと判定された時は、ステ
ップS8の処理をバイパスする。ステップS9では、ス
テップS5で設定されたデューティ信号fduty若し
くはステップS8でガードされた最大発電電流iama
xのいずれかを制御トランジスタTr1に出力する。
【0014】次に、アイドル回転数制御に関する制御ユ
ニット10による具体的制御を図5のフローチャートに
基づき説明する。図5のステップS10において、エン
ジン水温センサ17により検出されたエンジン水温、外
部負荷センサ18により検出された外部負荷状態、エン
ジン回転数センサ19により検出されたエンジン回転数
等各種信号を読込む。続く、ステツプS11では、目標
回転数noを算出する。目標回転数noは、例えば、エ
ンジン水温が低いほど高く、外部負荷が大きい程高くな
るよう設定される。ステップS12では、ステップS1
1で設定された目標回転数noに応じて基本制御量ec
bを設定、つまり、目標回転数noが高い程その目標回
転数を達成するための基本制御量cefbを大きく設定
する。ステップS13では、アイドル状態か否か判定す
る。例えば、アイドルスイッチ(図示省略)がオン(ス
ロットル弁が全閉)で、かつエンジン回転数neがアイ
ドル判定回転数よりも低いアイドル回転領域(例えば、
目標回転数no+α回転よりも低い回転領域)内にある
時アイドル状態であると判定する。ステップS13でY
ESと判定された時は、ステップS14に進み、エンジ
ン回転数neが目標回転数noよりも低いか否か判定す
る。ステップS14でYESと判定された時は、エンジ
ン回転数neが目標回転数noよりも低いため、ステッ
プS15に進み、前回のフィードバック補正量cefb
(i−1)に所定値TICFBを加算して今回のフィー
ドバック補正量cefb(i)として設定する。また、
ステップS14でNOと判定された時は、エンジン回転
数neが目標回転数noよりも高いため、ステップS1
6に進み、前回のフィードバック補正量cefb(i−
1)に所定値TICFBを減算して今回のフィードバッ
ク補正量cefb(i)として設定する。尚、上記ステ
ップS13でNOと判定された時は、アイドル以外の運
転状態にあるため、フィードバック補正量cefbを設
定する必要がないため、ステップS14〜S16の処理
をバイパスする。続く、ステップS17では、外部負荷
センサ18により検出された外部の種類に応じて負荷補
正量celが設定される。例えば、負荷補正量cel
は、エアコンが作動されている場合は、エアコンのコン
プレッサー圧力が高い程大きく設定されるエアコン補正
量、パワーステアリングが作動状態にある場合設定され
るパワーステアリング補正量、電気負荷(オルタネー
タ)の作動状態に応じて設定される電気負荷補正量等か
ら構成される。ステップS18では、ステップS12で
設定された基本制御量cebと、ステップS15若しく
はステップS16で設定されたフィードバック補正量c
efb、ステップS17で設定された負荷補正量cel
及びその他各種補正(大気圧補正、吸気温度補正、学習
補正等)に基づいて最終制御量ceoを設定する。ステ
ップS19では、ステップS18で設定された最終制御
量ceoをデューティ信号Idutyに変換し、ステッ
プS20ではデューティ信号Idutyに基づいて制御
トランジスタTr3をデューティ制御し、バイパス空気
量制御弁16を通過する空気量を制御する。
ニット10による具体的制御を図5のフローチャートに
基づき説明する。図5のステップS10において、エン
ジン水温センサ17により検出されたエンジン水温、外
部負荷センサ18により検出された外部負荷状態、エン
ジン回転数センサ19により検出されたエンジン回転数
等各種信号を読込む。続く、ステツプS11では、目標
回転数noを算出する。目標回転数noは、例えば、エ
ンジン水温が低いほど高く、外部負荷が大きい程高くな
るよう設定される。ステップS12では、ステップS1
1で設定された目標回転数noに応じて基本制御量ec
bを設定、つまり、目標回転数noが高い程その目標回
転数を達成するための基本制御量cefbを大きく設定
する。ステップS13では、アイドル状態か否か判定す
る。例えば、アイドルスイッチ(図示省略)がオン(ス
ロットル弁が全閉)で、かつエンジン回転数neがアイ
ドル判定回転数よりも低いアイドル回転領域(例えば、
目標回転数no+α回転よりも低い回転領域)内にある
時アイドル状態であると判定する。ステップS13でY
ESと判定された時は、ステップS14に進み、エンジ
ン回転数neが目標回転数noよりも低いか否か判定す
る。ステップS14でYESと判定された時は、エンジ
ン回転数neが目標回転数noよりも低いため、ステッ
プS15に進み、前回のフィードバック補正量cefb
(i−1)に所定値TICFBを加算して今回のフィー
ドバック補正量cefb(i)として設定する。また、
ステップS14でNOと判定された時は、エンジン回転
数neが目標回転数noよりも高いため、ステップS1
6に進み、前回のフィードバック補正量cefb(i−
1)に所定値TICFBを減算して今回のフィードバッ
ク補正量cefb(i)として設定する。尚、上記ステ
ップS13でNOと判定された時は、アイドル以外の運
転状態にあるため、フィードバック補正量cefbを設
定する必要がないため、ステップS14〜S16の処理
をバイパスする。続く、ステップS17では、外部負荷
センサ18により検出された外部の種類に応じて負荷補
正量celが設定される。例えば、負荷補正量cel
は、エアコンが作動されている場合は、エアコンのコン
プレッサー圧力が高い程大きく設定されるエアコン補正
量、パワーステアリングが作動状態にある場合設定され
るパワーステアリング補正量、電気負荷(オルタネー
タ)の作動状態に応じて設定される電気負荷補正量等か
ら構成される。ステップS18では、ステップS12で
設定された基本制御量cebと、ステップS15若しく
はステップS16で設定されたフィードバック補正量c
efb、ステップS17で設定された負荷補正量cel
及びその他各種補正(大気圧補正、吸気温度補正、学習
補正等)に基づいて最終制御量ceoを設定する。ステ
ップS19では、ステップS18で設定された最終制御
量ceoをデューティ信号Idutyに変換し、ステッ
プS20ではデューティ信号Idutyに基づいて制御
トランジスタTr3をデューティ制御し、バイパス空気
量制御弁16を通過する空気量を制御する。
【0015】以上のように、実施形態1によれば、アイ
ドル回転領域内における低回転時(800回転以下)
は、最大発電電流iamaxが小さい95%dutyに
設定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネ
ータトルク変化が大きくなるオルタネータ特性(図9中
100%dutyの特性)の使用が制限され、アイドル
時のアイドル回転フィードバック制御によるトルク変動
とオルタネータトルク変動とによるハンチング現象の発
生を抑制できる。また、アイドル回転領域内における高
回転時(800回転以上)は、最大発電電流iamax
が大きい100%dutyに設定されるため、オルタネ
ータの発電電力が高められ、バッテリ充電性能を維持す
ることができる。
ドル回転領域内における低回転時(800回転以下)
は、最大発電電流iamaxが小さい95%dutyに
設定されるため、エンジン回転数変化に対するオルタネ
ータトルク変化が大きくなるオルタネータ特性(図9中
100%dutyの特性)の使用が制限され、アイドル
時のアイドル回転フィードバック制御によるトルク変動
とオルタネータトルク変動とによるハンチング現象の発
生を抑制できる。また、アイドル回転領域内における高
回転時(800回転以上)は、最大発電電流iamax
が大きい100%dutyに設定されるため、オルタネ
ータの発電電力が高められ、バッテリ充電性能を維持す
ることができる。
【0016】(実施形態2)実施形態1におけるオルタ
ネータ制御では、常時発電電流ia相当のデューティ信
号fdutyに最大発電電流iamaxによってガード
する例を示したが、バッテリ電圧Vsが低い状態におい
て発電電流iaを最大発電電流iamaxによってガー
ドするとバッテリ3が過放電になる懸念がある。そこ
で、実施形態2では、最大発電電流iamaxによるガ
ードをバッテリ電圧Vsが高い略満充電状態に近い状態
に限って実行する例を示す。
ネータ制御では、常時発電電流ia相当のデューティ信
号fdutyに最大発電電流iamaxによってガード
する例を示したが、バッテリ電圧Vsが低い状態におい
て発電電流iaを最大発電電流iamaxによってガー
ドするとバッテリ3が過放電になる懸念がある。そこ
で、実施形態2では、最大発電電流iamaxによるガ
ードをバッテリ電圧Vsが高い略満充電状態に近い状態
に限って実行する例を示す。
【0017】以下、図6のフローチャートに基づき実施
形態2を説明する。尚、図6のステップS21〜S2
6、S30は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
27〜S29の処理について、説明する。ステップS2
7では、バッテリ電圧Vsが設定電圧以上か否か判定す
る。ステップS27でYESと判定された時、つまり、
バッテリ電圧Vsが略満充電状態でバッテリ放電の可能
性が低い状態の時は、ステップS28に進み、ステップ
S25で設定されたデューティ信号fdutyがステッ
プS26で設定された最大発電電流iamaxよりも大
きいか否か判定する。ステップS28でYESと判定さ
れた時は、ステップS29に進み、ステップS25で設
定されたデューティ信号fdutyをステップS26で
設定された最大発電電流iamaxでガードする。つま
り、ステップS25で設定されたデューティ信号fdu
tyをステップS26で設定された最大発電電流iam
axに置換える。また、ステップS27でNOと判定さ
れた時は、バッテリ電圧Vsが満充電状態になくガード
処理によってバッテリ過放電の可能性があるため、ステ
ップS28、S29の処理をバイパスし、ガード処理を
スキップする。また、ステップS28でNOと判定され
た時は、ステップS29の処理をバイパスする。
形態2を説明する。尚、図6のステップS21〜S2
6、S30は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
27〜S29の処理について、説明する。ステップS2
7では、バッテリ電圧Vsが設定電圧以上か否か判定す
る。ステップS27でYESと判定された時、つまり、
バッテリ電圧Vsが略満充電状態でバッテリ放電の可能
性が低い状態の時は、ステップS28に進み、ステップ
S25で設定されたデューティ信号fdutyがステッ
プS26で設定された最大発電電流iamaxよりも大
きいか否か判定する。ステップS28でYESと判定さ
れた時は、ステップS29に進み、ステップS25で設
定されたデューティ信号fdutyをステップS26で
設定された最大発電電流iamaxでガードする。つま
り、ステップS25で設定されたデューティ信号fdu
tyをステップS26で設定された最大発電電流iam
axに置換える。また、ステップS27でNOと判定さ
れた時は、バッテリ電圧Vsが満充電状態になくガード
処理によってバッテリ過放電の可能性があるため、ステ
ップS28、S29の処理をバイパスし、ガード処理を
スキップする。また、ステップS28でNOと判定され
た時は、ステップS29の処理をバイパスする。
【0018】以上のように、実施形態2によれば、バッ
テリ電圧Vsが設定電圧以下で、最大発電電流iama
xによるガード処理によってバッテリ3の放電の可能性
がある場合は、最大発電電流iamaxによるガード処
理が制限されるように構成されているため、バッテリ3
の過放電を抑制しつつハンチング現象を抑制できる。
尚、ガード処理の制限として、最大発電電流iamax
を若干大きな値(例えば、95%を97%に変更)に変
更し、実質的にガード処理がかかりづらいようにしても
よい。
テリ電圧Vsが設定電圧以下で、最大発電電流iama
xによるガード処理によってバッテリ3の放電の可能性
がある場合は、最大発電電流iamaxによるガード処
理が制限されるように構成されているため、バッテリ3
の過放電を抑制しつつハンチング現象を抑制できる。
尚、ガード処理の制限として、最大発電電流iamax
を若干大きな値(例えば、95%を97%に変更)に変
更し、実質的にガード処理がかかりづらいようにしても
よい。
【0019】(実施形態3)実施形態3では最大発電電
流iamaxによるガード処理が所定期間継続された
時、最大発電電流iamaxを大きくしてバッテリの過
放電を抑制する例を示す。
流iamaxによるガード処理が所定期間継続された
時、最大発電電流iamaxを大きくしてバッテリの過
放電を抑制する例を示す。
【0020】以下、図7のフローチャートに基づき実施
形態3を説明する。尚、図7のステップS40〜S4
5、S50は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
46〜S51の処理について、説明する。ステップS4
6では、ステップS44で設定されたデューティ信号f
dutyがステップS46で設定された最大発電電流i
amaxよりも大きいか否か判定する。ステップS46
でYESと判定された時は、ステップS47に進み、カ
ウンターCを加算する。続く、ステップS48では、ス
テップS47で設定されたカウンターCが所定値α以下
か否か判定する。ステップS48でYESと判定された
時は、ステップS49に進み、ステップS44で設定さ
れたデューティ信号fdutyをステップS46で設定
された最大発電電流iamaxでガードする。つまり、
ステップS44で設定されたデューティ信号fduty
をステップS46で設定された最大発電電流iamax
に置換える。また、ステップS48でNOと判定された
時、つまり、デューティ信号fdutyが最大発電電流
iamaxによってガードされる期間が所定期間継続し
た時は、バッテリ3の過放電の懸念があることから、ス
テップS49によるガード処理を行うことなくステップ
S51に進み、カウンターCを0にリセットする。
形態3を説明する。尚、図7のステップS40〜S4
5、S50は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
46〜S51の処理について、説明する。ステップS4
6では、ステップS44で設定されたデューティ信号f
dutyがステップS46で設定された最大発電電流i
amaxよりも大きいか否か判定する。ステップS46
でYESと判定された時は、ステップS47に進み、カ
ウンターCを加算する。続く、ステップS48では、ス
テップS47で設定されたカウンターCが所定値α以下
か否か判定する。ステップS48でYESと判定された
時は、ステップS49に進み、ステップS44で設定さ
れたデューティ信号fdutyをステップS46で設定
された最大発電電流iamaxでガードする。つまり、
ステップS44で設定されたデューティ信号fduty
をステップS46で設定された最大発電電流iamax
に置換える。また、ステップS48でNOと判定された
時、つまり、デューティ信号fdutyが最大発電電流
iamaxによってガードされる期間が所定期間継続し
た時は、バッテリ3の過放電の懸念があることから、ス
テップS49によるガード処理を行うことなくステップ
S51に進み、カウンターCを0にリセットする。
【0021】以上のように、実施形態3によれば、デュ
ーティ信号fdutyが最大発電電流iamaxによっ
てガードされる期間が所定期間継続した時、最大発電電
流iamaxが大きくされるよう構成されているため、
バッテリ3の過放電を抑制しつつハンチング現象を抑制
できる。尚、上記所定期間は、バッテリVsの状態によ
って変わるため、バッテリ電圧が低い程所定期間を短く
するようにしてもよい。
ーティ信号fdutyが最大発電電流iamaxによっ
てガードされる期間が所定期間継続した時、最大発電電
流iamaxが大きくされるよう構成されているため、
バッテリ3の過放電を抑制しつつハンチング現象を抑制
できる。尚、上記所定期間は、バッテリVsの状態によ
って変わるため、バッテリ電圧が低い程所定期間を短く
するようにしてもよい。
【0022】(実施形態4)実施形態4では、オルタネ
ータ熱時のみデューティ信号fdutyを最大発電電流
iamaxによってガードする例を示す。
ータ熱時のみデューティ信号fdutyを最大発電電流
iamaxによってガードする例を示す。
【0023】以下、図8のフローチャートに基づき実施
形態4を説明する。尚、図4のステップS60〜S6
5、S69は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
66〜S68の処理について、説明する。ステップS6
6では、オルタネータ1が熱時であるか否か判定する。
ステップS66では、例えば、吸気温度センサ12によ
り検出された吸気温度が所定値以上で、エンジン水温セ
ンサ17により検出されたエンジン水温が所定値以上の
時、オルタネータ1温度が高く、熱時であることを間接
的に判定する。ステップS66でYESと判定された
時、つまり、オルタネータ1の回転変化に対するオルタ
ネータトルク変化が大きくなり、エンジン回転変動が大
きくなる時は、デューティ信号fdutyを最大発電電
流iamaxによってガードする必要があるため、ステ
ップS67に進み、ステップS64で設定されたデュー
ティ信号fdutyがステップS65で設定された最大
発電電流iamaxよりも大きいか否か判定する。ステ
ップS67でYESと判定された時、ステップS68に
進み、ステップS64で設定されたデューティ信号fd
utyをステップS65で設定された最大発電電流ia
maxでガードする。つまり、ステップS64で設定さ
れたデューティ信号fdutyをステップS65で設定
された最大発電電流iamaxに置換える。また、ステ
ップS67でNOと判定された時は、ステップS68の
処理をバイパスする。
形態4を説明する。尚、図4のステップS60〜S6
5、S69は、図3のステップS1〜S6、S9と同様
であるため、説明を省略する。以後、相違点ステップS
66〜S68の処理について、説明する。ステップS6
6では、オルタネータ1が熱時であるか否か判定する。
ステップS66では、例えば、吸気温度センサ12によ
り検出された吸気温度が所定値以上で、エンジン水温セ
ンサ17により検出されたエンジン水温が所定値以上の
時、オルタネータ1温度が高く、熱時であることを間接
的に判定する。ステップS66でYESと判定された
時、つまり、オルタネータ1の回転変化に対するオルタ
ネータトルク変化が大きくなり、エンジン回転変動が大
きくなる時は、デューティ信号fdutyを最大発電電
流iamaxによってガードする必要があるため、ステ
ップS67に進み、ステップS64で設定されたデュー
ティ信号fdutyがステップS65で設定された最大
発電電流iamaxよりも大きいか否か判定する。ステ
ップS67でYESと判定された時、ステップS68に
進み、ステップS64で設定されたデューティ信号fd
utyをステップS65で設定された最大発電電流ia
maxでガードする。つまり、ステップS64で設定さ
れたデューティ信号fdutyをステップS65で設定
された最大発電電流iamaxに置換える。また、ステ
ップS67でNOと判定された時は、ステップS68の
処理をバイパスする。
【0024】以上のように、実施形態4によれば、オル
タネータ1の回転変化に対するオルタネータトルク変化
が大きくなり、エンジン回転変動が大きくなるオルタネ
ータ1熱時のみ、最大発電電流iamaxによってガー
ド処理を行うようにしたため、バッテリ3の過放電を抑
制しつつハンチング現象を抑制できる。尚、オルタネー
タ1の熱時を吸気温度とエンジン水温とに基づいて推定
したが、オルタネータ1に温度センサを設け、オルタネ
ータ1温度を直接検出するようにしてもよい。
タネータ1の回転変化に対するオルタネータトルク変化
が大きくなり、エンジン回転変動が大きくなるオルタネ
ータ1熱時のみ、最大発電電流iamaxによってガー
ド処理を行うようにしたため、バッテリ3の過放電を抑
制しつつハンチング現象を抑制できる。尚、オルタネー
タ1の熱時を吸気温度とエンジン水温とに基づいて推定
したが、オルタネータ1に温度センサを設け、オルタネ
ータ1温度を直接検出するようにしてもよい。
【0025】尚、本実施形態では、発電電流iaをデュ
ーティ変換した後のfdutyに対してiamaxによ
ってガードする例を示したが、デューティ変換前のia
にガードするようにしてもよい。また、本実施形態で
は、アイドル回転数フィードバック制御用のエンジン出
力調整手段として、空気量(バイパス空気量制御弁1
6)を調整する例を示したが、その他、点火時期や燃料
噴射量を調整するようにしてもよい。また、本実施形態
では、4気筒エンジンに適用した例を示したが、V型6
気筒エンジン等その他の気筒数を有するエンジンに適用
させてもよい。また、本実施形態では、本発明に関わる
制御を実行させるコンピュータ・プログラムをアイドル
回転数制御用制御ユニット10のメモリに記憶させて実
行させる例を示したが、アイドル回転数制御用制御ユニ
ット10とは別体の記憶媒体(CD−ROM等)に記憶
させて実行させてもよい。また、上記コンピュータ・プ
ログラムを、インターネットなどの無線通信手段を介し
て入手し、書き換え可能なROMに記憶させる事によっ
て実行させるようにしてもよい。
ーティ変換した後のfdutyに対してiamaxによ
ってガードする例を示したが、デューティ変換前のia
にガードするようにしてもよい。また、本実施形態で
は、アイドル回転数フィードバック制御用のエンジン出
力調整手段として、空気量(バイパス空気量制御弁1
6)を調整する例を示したが、その他、点火時期や燃料
噴射量を調整するようにしてもよい。また、本実施形態
では、4気筒エンジンに適用した例を示したが、V型6
気筒エンジン等その他の気筒数を有するエンジンに適用
させてもよい。また、本実施形態では、本発明に関わる
制御を実行させるコンピュータ・プログラムをアイドル
回転数制御用制御ユニット10のメモリに記憶させて実
行させる例を示したが、アイドル回転数制御用制御ユニ
ット10とは別体の記憶媒体(CD−ROM等)に記憶
させて実行させてもよい。また、上記コンピュータ・プ
ログラムを、インターネットなどの無線通信手段を介し
て入手し、書き換え可能なROMに記憶させる事によっ
て実行させるようにしてもよい。
【図1】実施形態に関する全体構成図。
【図2】実施形態に関する制御ブロック図。
【図3】実施形態1に関するオルタネータ制御内容を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図4】実施形態に関する最大発電電流特性を示す特性
図。
図。
【図5】実施形態に関するアイドル制御内容を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図6】実施形態2に関するオルタネータ制御内容を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図7】実施形態3に関するオルタネータ制御内容を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図8】実施形態4に関するオルタネータ制御内容を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図9】オルタネータ特性図。
1:オルタネータ
2:コントローラ
TR1:制御トランジスタ(発電電流調整手段)
3:バッテリ
10:制御ユニット
10h:発電電流制御手段(発電制御手段)
10j:発電電流ガード手段
10m:フィードバック補正量設定手段(アイドル回転
フィードバック手段) 11:バッテリ電圧検出手段 16:バイパス空気量制御弁(エンジン出力調整手段)
フィードバック手段) 11:バッテリ電圧検出手段 16:バイパス空気量制御弁(エンジン出力調整手段)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤岡 憲二
広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ
株式会社内
Fターム(参考) 3G093 AA16 BA02 CA04 CA08 CA10
DA01 DA05 DA14 DB19 DB20
DB26 EA05 EA07 EA13 EB09
EC01 FA07 FB02
5G060 AA02 AA04 AA05 CA02 CA08
CA21 DB07
5H590 AA13 CA07 CA23 CC01 CD01
CE02 CE05 EA13 EB02 FA01
FA06 FB03 FC12 GA02 GA10
GB05 HA02 HA18 HA27 HB06
JA02 JB04 KK02
Claims (5)
- 【請求項1】エンジン出力を調整するエンジン出力調整
手段と、 エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、 該エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回
転数がアイドル回転領域にある時、エンジン回転数が予
め設定された目標回転数に収束するよう上記エンジン出
力調整手段を制御するアイドル回転フィードバック制御
手段と、 エンジンによって駆動されるオルタネータと、 該オルタネータの出力電力を蓄電するバッテリと、 上記オルタネータの発電電流を調整する発電電流調整手
段と、 上記バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段
と、 該バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧
が予め設定された目標電圧に収束するよう上記発電電流
調整手段を制御する発電制御手段と、 該発電制御手段によって調整される発電電流を上記エン
ジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に
応じて設定される最大発電電流によって規制する発電電
流規制手段とを備えたオルタネータ制御装置であって、 上記発電電流規制手段は、上記エンジン回転数検出手段
により検出されたエンジン回転数が上記アイドル回転フ
ィードバック手段によりアイドル回転フィードバック制
御が実行されるアイドル回転領域内における低回転域に
ある時は高回転域にある時に対して、最大発電電流が小
さく設定されるよう構成されていることを特徴とするオ
ルタネータ制御装置。 - 【請求項2】上記発電電流規制手段は、上記バッテリ電
圧検出手段により検出されたバッテリ電圧が設定電圧以
下の時、アイドル回転領域内における低回転域において
最大発電電流を小さく設定することが制限されるよう構
成されていることを特徴とする請求項1記載のオルタネ
ータ制御装置。 - 【請求項3】上記発電電流規制手段は、アイドル回転領
域内における低回転域において最大発電電流が小さく設
定される状態が所定期間継続された時、最大発電電流が
大きくされるよう構成されていることを特徴とする請求
項1記載のオルタネータ制御装置。 - 【請求項4】上記オルタネータの温度に関連する温度を
検出するオルタネータ温度検出手段が備えられ、 上記発電電流規制手段は、上記オルタネータ温度検出手
段により検出されたオルタネータの温度が設定温度以上
の時のみアイドル回転領域内における低回転域において
最大発電電流を小さく設定することが許容されるよう構
成されていることを特徴とする請求項1記載のオルタネ
ータ制御装置。 - 【請求項5】少なくともコンピュータ、エンジン出力調
整手段、オルタネータ及び該オルタネータの発電電流を
調整する発電電流調整手段を含むオルタネータ制御装置
に組込まれ、 エンジン回転数を検出する第1手順と、 第1手順により検出されたエンジン回転数がアイドル回
転領域にある時、エンジン回転数が予め設定された目標
回転数に収束するようエンジン出力調整手段を制御する
第2手順と、 バッテリの電圧を検出する第3手順と、 第3手順により検出されたバッテリ電圧が予め設定され
た目標電圧に収束するよう発電電流調整手段を制御する
第4手順と、 第4手順によって調整される発電電流を、第1手順によ
り検出されたエンジン回転数が低い程小さく設定される
とともに、第1手順により検出されたエンジン回転数が
アイドル回転領域内における低回転域にある時は、アイ
ドル回転領域内における高回転域にある時に対して小さ
く設定される最大発電電流によって規制する第5手順と
を上記オルタネータ制御装置に実行させることを特徴と
するコンピュータ・プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091283A JP2003289631A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | オルタネータ制御装置及びそのコンピュータ・プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091283A JP2003289631A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | オルタネータ制御装置及びそのコンピュータ・プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003289631A true JP2003289631A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29236409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002091283A Pending JP2003289631A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | オルタネータ制御装置及びそのコンピュータ・プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003289631A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074815A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Denso Corp | 発電機制御装置 |
US7528585B2 (en) | 2006-04-21 | 2009-05-05 | Denso Corporation | Vehicle-use power generation control apparatus |
DE102011088734A1 (de) * | 2011-12-15 | 2013-06-20 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Generatorregler für einen Generator eines Kraftfahrzeugs mit einer Einrichtung zur Störgrößenaufschaltung |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091283A patent/JP2003289631A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074815A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Denso Corp | 発電機制御装置 |
JP4491839B2 (ja) * | 2005-09-07 | 2010-06-30 | 株式会社デンソー | 発電機制御装置 |
US7528585B2 (en) | 2006-04-21 | 2009-05-05 | Denso Corporation | Vehicle-use power generation control apparatus |
DE102011088734A1 (de) * | 2011-12-15 | 2013-06-20 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Generatorregler für einen Generator eines Kraftfahrzeugs mit einer Einrichtung zur Störgrößenaufschaltung |
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