JP2003289024A - セラミックサセプターの取付構造、セラミックサセプターの支持構造およびセラミックサセプターの支持部材 - Google Patents
セラミックサセプターの取付構造、セラミックサセプターの支持構造およびセラミックサセプターの支持部材Info
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Abstract
げを小さくでき、かつセラミックサセプターと支持部材
との接合部分における熱応力を低減でき、微細なクラッ
クや気体リークを生じにくいような支持構造を提供す
る。 【解決手段】加熱されるセラミックサセプター1A、お
よびサセプター1Aに接合されているセラミックス製の
支持部材3を備えている支持構造14Aを提供する。支
持部材3の外壁面3hとサセプターの背面2bとの間に
連続的な一体の湾曲部20が設けられている。湾曲部2
0を支持部材3の縦断面で見たときの曲率半径Rが4m
m以上、25mm以下である。支持部材3の最小肉厚t
が1mm以上、15mm以下である。
Description
ターのチャンバーへの取付構造、セラミックサセプター
の支持構造およびセラミックサセプター用支持部材に関
するものである。
化アルミニウム製のセラミックヒーターをチャンバーの
内側壁面へと取り付ける必要がある。このため、セラミ
ック板製の筒状の支持部材の一端をセラミックヒーター
の接合面へと取り付け、この支持部材の他端をチャンバ
ーの内側壁面へと取り付けることが行われている。支持
部材は、アルミナ、窒化アルミニウム等の耐熱性のセラ
ミック板によって形成されている。支持部材とチャンバ
ーとの間はOリングによって気密に封止する。これによ
って、支持部材の内側空間とチャンバーの内部空間とを
気密に封止し、チャンバーの内部空間のガスがチャンバ
ーの外部へと漏れないようにする。
ターの接合面(背面)に接合し、セラミックヒーターを
昇温させると、セラミックヒーターと支持部材との接合
面に微細なクラックが発生したり、これによる気体のリ
ークが生ずる可能性がある。この問題を解決するため
に、本出願人は、特願2000−58349号(特開2
001−250858号公報)において、蛇腹状の支持
部材をセラミックヒーターに対して接合することを開示
した。
サセプターの表面ないし加熱面における温度分布を小さ
くするような設計を検討していた。サセプターから背面
側の支持部材への熱の逃げが大きくなると、サセプター
の表面温度分布が大きくなる。従って、サセプターから
支持部材を通る熱の逃げを少なくするためには、支持部
材を薄くすることが有効と考えられる。しかし、サセプ
ターを高温で運転している最中や、サセプターの温度を
上昇させている間には、支持部材とサセプターとの接合
部分に熱応力が加わる。そして、支持部材を薄くする
と、強度が下がるため、支持部材とサセプターとの接合
部分に加わる熱応力に耐えられず、接合部分に微細なク
ラックや気体リークが生じやすくなる。従って、サセプ
ターの温度分布を均一化させつつ、室温から高温まで昇
温させるような過酷な条件下においても、セラミックサ
セプターと支持部材との接合部分に微細なクラックや気
体リークを生じにくいような支持構造が求められる。
ら支持部材への熱の逃げを小さくでき、かつセラミック
サセプターと支持部材との接合部分における熱応力を低
減でき、微細なクラックや気体リークを生じにくいよう
な支持構造を提供することである。
ラミックサセプター、このセラミックサセプターの背面
に接合されているセラミックス製の支持部材、およびこ
の支持部材を固定しているチャンバーを備えているセラ
ミックサセプターの取付構造であって、支持部材の外壁
面とセラミックサセプターの背面との間に連続的な一体
の湾曲部が設けられており、この湾曲部を支持部材の縦
断面で見たときの曲率半径Rが4mm以上、25mm以
下であり、支持部材の最小肉厚tが1mm以上、15m
m以下であることを特徴とする。
セプター、およびこのセラミックサセプターの背面に接
合されているセラミックス製の支持部材を備えているセ
ラミックサセプターの支持構造であって、支持部材の外
壁面とセラミックサセプターの背面との間に連続的な一
体の湾曲部が設けられており、この湾曲部を支持部材の
縦断面でみたときの曲率半径Rが4mm以上、25mm
以下であり、支持部材の最小肉厚tが1mm以上、15
mm以下であることを特徴とする。
セプターに接合されるべきセラミックス製の支持部材で
あって、支持部材のセラミックサセプター側端部の外壁
面に連続的な一体の湾曲部が設けられており、この湾曲
部を支持部材の縦断面で見たときの曲率半径Rが4mm
以上、25mm以下であり、支持部材の最小肉厚tが1
mm以上、15mm以下であることを特徴とする。
ら支持部材を通る熱の逃げを最小限に抑制でき、これに
よってサセプターにおける温度分布を最小限に制御でき
る。その上、セラミックサセプターを高温において動作
させたり、あるいはセラミックサセプターを急速昇温し
たりするような過酷な条件下においても、セラミックサ
セプターと支持部材との接合部分に微細なクラックや気
体リークを生じにくいような支持構造を提供できる。
いて更に説明する。
造を概略的に示す断面図である。略平板状のセラミック
サセプター1Aと、サセプター1Aの背面に接合された
支持部材3とによって、支持構造14Aが構成されてい
る。サセプター1Aは、略平板状の基体2と、基体2内
に埋設された抵抗発熱体8と、抵抗発熱体8に接続され
た端子7を備えている。サセプターの基体2は、平坦な
加熱面2aと、加熱面2aの反対側の背面2bとを有し
ている。背面2b側には、円形の小段差2cが形成され
ており、小段差2cの外周に沿って湾曲面2dが形成さ
れている。小段差2cの表面2e、2fは平坦面であ
る。
筒部3a、サセプター側の端部3c、およびチャンバー側
のフランジ部3eを備えている。支持部材3の内周面3
gは、支持部材の軸方向に向かって真っ直ぐに延びてい
る。支持部材3の端部3cの外壁面には湾曲面3dが設
けられている。そして、支持部材3とサセプター1Aと
は、リング形状の接合面3bと2eとにおいて接合され
ている。
が、チャンバー9の内壁面9bに対して固定されてい
る。この結果、チャンバー9の開口9aと支持部材の内
側空間5とが連通し、支持部材3の内側空間5がチャン
バー9の内部空間4に対して気密に封止される。端子8
に対して、例えば棒状の電力供給手段6が接続されてい
る。
背面2bとの間において、湾曲面2dと湾曲面3dとが
連続し、一つの湾曲部20を形成している。この湾曲部
20を支持部材3の軸方向に切ってみた断面20の曲率
半径Rは、本発明に従い、4mm以上、25mm以下と
する。また、支持部材の最小肉厚tは、1mm以上、1
5mm以下とする。以下、このような構成によって得ら
れた作用効果を説明する。
とすることによって、サセプター1Aからチャンバー9
側への熱の移動を抑制でき、サセプター1Aにおける局
所的な温度低下やコールドスポットを防止できる。この
観点からは、tを10mm以下とすることが更に好まし
い。
なると、支持部材3の破壊が生じやすくなるので、tを
1mm以上とする。支持部材3の破壊を抑制するという
観点からは、tを1.5mm以上とすることが更に好ま
しい。
することによって、支持部材3からの熱の逃げを抑制す
ると、支持部材3とサセプター1Aとの接合部分におけ
る熱応力が大きくなり、微細なクラックや気体漏れが生
じやすくなることが判明した。これに対しては、本発明
に従い、支持部材3の外壁面3hとサセプター1Aの背
面2bとの間に連続的な一体の湾曲部20を設けること
が有効であった。この場合、意外なことに、支持部材3
の外壁面3hとサセプター1Aの背面2bとの間に、段
階的に複数の互いに離れた湾曲部を設ける場合よりも、
連続的な一体の湾曲部を設ける場合の方が、熱応力が一
層顕著に低減された。
と、接合面に加わる熱応力が大きくなるため,熱応力低
減という観点から、湾曲部の曲率半径Rを4mm以上と
する必要がある。この観点からは、湾曲部の曲率半径R
を7mm以上とすることが一層好ましい。
熱応力低減という観点からは、湾曲部の曲率半径Rを大
きくすることが有効であるが、Rが20mmを超える
と、熱応力低減の作用効果の向上はほとんどない。一
方、Rが大きくなると、新たに次の問題点が生ずること
を見いだした。
と、例えば図1において、支持部材3の接合面3bの幅
D1が大きくなってくる。そして、幅D1は、支持部材
3の端面3fの幅D2に接近し、更にはD2以上となっ
てくる。しかし、支持部材の接合面3bの幅D1が、反
対側の端面3fの幅D2以上となると、サセプターと支
持部材との接合面の一部に接合不良が残留する傾向が見
られた。このような接合不良があると、サセプターを高
温に加熱し、サセプターと支持部材との接合部分に熱応
力が加わったときに、接合部分にクラックが発生する原
因となる。このため、接合不良の残留する製品は不良品
となるため、製造歩留りが低下する。
ミックサセプターを支持部材と接合する際の接合方法は
限定されないが、一般的には図2に示すように圧力を加
えつつ接合する。即ち、サセプター1Aの背面2b上に
支持部材3を設置し、基体2の接合面2eと支持部材3
の接合面3bとを接触させ、フランジ部3eの端面3f
側から圧力Aを加えて接合する。この圧力は、例えばお
もり15を端面3f上に載せることによって印加でき
る。
が、反対側の端面3fの幅D2よりも小さい場合には、
接合面3bの全面にわたってほぼ均等に圧力が加わりや
すい。しかし、D1がD2以上になると、接合面3bの
うち少なくとも一部には充分な大きさの圧力が印加され
ず、接合不良部分として残留する。この接合不良部分
が、熱応力印加時に破壊の開始点となるものと思われ
る。
さくすることが好ましく、このためには湾曲部の曲率半
径Rを25mm以下とすることが好ましいことが判明し
た。この観点からは、Rを15mm以下とすることが一
層好ましい。
1mm以上、15mm以下とする。好ましくは、支持部
材が直筒部3aを備えているので、直筒部3aの肉厚が
支持部材の最小肉厚である。
セプターに対する接合面の外側輪郭の幅D1を、支持部
材の接合面と反対側の端面の外側輪郭の幅D2よりも小
さくする。ここで、D1、D2は、接合面または端面の
外側輪郭の幅である。図1においては、接合面3bはリ
ング状であるので、接合面3bの内側輪郭と外側輪郭と
の間隔が接合面3bの幅となる。しかし、本発明におけ
るD1は、接合面3bの外側輪郭の幅であって、外側輪
郭と内側輪郭との間隔ではない。また、前記接合面の幅
または端面の幅とは、接合面または端面の各外側輪郭に
仮想的な対角線を記入した場合の、その対角線の長さを
意味している。従って、接合面または端面の外側輪郭が
円形である場合には、幅D1、D2は、外側輪郭の直径
である。接合面または端面の外側輪郭が楕円形である場
合には、幅D1、D2は、外側輪郭の長径である。接合
面または端面の外側輪郭が多角形である場合には、幅D
1、D2は、多角形の対角線長さの最大値である。
対する比率D1/D2は、1以下であり、更に好ましく
は0.9以下である。また、好適な実施形態においては、
(D2−D1)は0mm以上であり、更に好ましくは3m
m以上である。
率半径Rも小さくなる傾向があり、このためにサセプタ
ーと支持部材との接合部分における熱応力が増大する傾
向がある。こうした熱応力を低減するという観点から
は、D1/D2は、0.3以上であることが好ましく、0.5
以上であることが更に好ましい。また、(D2−D1)
は40mm以下であることが好ましく、30mm以下である
ことが更に好ましい。
ターと支持部材との接合部分の熱応力を低減するという
観点から、50mm以下であることが好ましい。また、サ
セプターに、取り扱い上充分な機械的強度を与えるとい
う観点からは、サセプターの肉厚は3mm以上であるこ
とが好ましい。
プターの取付構造および支持構造を概略的に示す断面図
である。図3において、図1、図2に既に示した構成部
分および寸法を示す符号については、その説明を省略す
る。
プター11Aと、サセプター11Aの背面に接合された
支持部材13とからなる。サセプター11Aは、略平板
状の基体12と、基体12内に埋設された抵抗発熱体8
と、抵抗発熱体8に接続された端子7を備えている。基
体12は、平坦な加熱面12aと、加熱面12aの反対
側の背面12bとを有している。本例においては、背面
12b側に小段差2c(図1参照)は形成されていな
い。
サセプター側の端部13c、およびチャンバー側のフラ
ンジ部13eを備えている。支持部材13の内周面13
gは、支持部材の軸方向に向かって真っ直ぐに延びてい
る。支持部材13の端部13cの外壁面には湾曲面13
dが設けられている。そして、支持部材13とサセプタ
ー11Aとは、リング形状の接合面13bと12cとに
おいて接合されている。12dは、内側空間5への露出
面である。支持部材13のフランジ部13eの端面13
fが、チャンバー9の内壁面9bに対して固定されてい
る。
12の背面12bとの間には、一体の連続的な湾曲部1
3dが形成されている。湾曲部13dを支持部材13の
軸方向に切ってみた断面の曲率半径Rは、本発明に従
い、4mm以上、25mm以下とする。
セプターの背面との間に、連続的な一体の湾曲部を設
け、かつその断面の曲率半径を規定する。ここで、支持
部材の外壁面とサセプターの背面との間に、連続的な一
体の湾曲部を設けるとは、一つの湾曲面を設ける場合
と、複数の湾曲面を連続的に設ける場合とを含む。一つ
の湾曲面とは、曲率中心および曲率半径を共通にする湾
曲部を意味している。複数の湾曲面とは、曲率中心と曲
率半径との一方または双方を異にする湾曲面を意味して
いる。
設けられ、平坦面、溝、段位によって2つの湾曲面が区
分される場合は除外される。
であっても、複数の湾曲面が連続的に設けられることに
よって、一体の湾曲部として見ることができる場合は含
まれる。例えば、曲率半径の異なる複数の湾曲面を連続
的に設けることができる。また、曲率中心の異なる複数
の湾曲面を連続的に設けることができる。更に,曲率半
径および曲率中心の異なる複数の湾曲面を連続的に設け
ることができる。
は、湾曲部21は、複数の湾曲面21aと21bとから
なっており、湾曲部21aと21bとは連続している。
湾曲面21aの曲率中心はO1であり、曲率半径はR1
である。湾曲部21bの曲率中心はO2であり、曲率半
径はR2である。
設ける場合には、曲率中心間の距離を10mm以下とする
ことが好ましく、5mm以下とすることが更に好まし
い。また、曲率半径が異なる複数の湾曲部を連続的に設
ける場合には、曲率半径間の偏差を10mm以下とするこ
とが好ましく、5mm以下とすることが更に好ましい。
るので、特に限定されない。ただし、ハロゲン系腐食性
ガスに対して耐蝕性を有するセラミックスが好ましく、
特に窒化アルミニウムまたは緻密質アルミナが好まし
く、95%以上の相対密度を有する窒化アルミニウム質
セラミックス、アルミナが一層好ましい。サセプター中
には、抵抗発熱体、静電チャック用電極、プラズマ発生
用電極などの機能性部品を埋設することができる。
されず、外部の熱源(例えば赤外線ランプ)によって加
熱されるサセプターと、内部の熱源(例えばサセプター
内に埋設されたヒーター)によって加熱されるサセプタ
ーとの双方を含む。支持部材を構成するセラミックスの
形態は限定されないが、例えば長手方向に対して厚さ方
向が小さい板状物からなる。また、筒状であることが好
ましい。
ゲン系腐食性ガスに対して耐蝕性を有するセラミックス
が好ましく、特に窒化アルミニウムまたは緻密質アルミ
ナが好ましい。
されず、固相接合、固液接合、ろう付け、ねじ止めなど
の機械的締結であってよい。固液接合法は、特開平10
−273370号公報に記載された方法である。
支持部材とが固相接合されている。固相接合法において
は、サセプターを構成するセラミックスと、支持部材を
構成するセラミックスとの少なくとも一方に対して有効
な焼結助剤を含有する溶液を接合面に塗布し、接合面に
対して略垂直方向へと向かって圧力を加えながら、焼結
温度よりも若干低い程度の温度で熱処理する。特に好ま
しくは、以下のようにして固相接合を行う。
化アルミニウムの前駆体化合物を、支持部材の端面とサ
セプター背面との間に介在させた状態で熱分解させるこ
とによって、両者を接合する。この場合において好まし
くは、平板状部およびサセプターが、窒化アルミニウム
質セラミックスからなる。
−窒素結合を有する有機金属化合物または無機化合物を
使用できる。これには、R3Alとアンモニアやエチレ
ンジアミンの付加物(Rはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基)、AlH3とNH3との縮合生成物、
ポリアルキルイミノアラン[(HAlNR)n]を使用
できる。ポリアルキルイミノアランは、アルキルイミノ
アラン(HAlNR)の重合体であり、いわゆるカゴ型
構造を有するもので、Rはアルキル基である。これを製
造するには、アルミニウムの水素化物を、アミンやアミ
ン塩酸塩と反応させる。Rがエチル基の場合には8量体
[(HAlNR)8:Rはエチル基]が主として生成
し、イソプロピル基の場合には6量体[(HAlNR)
6:Rはイソプロピル基]が主として生成する。Rがメ
チル基であると、不溶性の高分子が生成しやすい。
熱分解温度は、好ましくは1600℃以下である。接合
時の雰囲気は、アルゴン等の不活性ガスやアンモニア−
窒素等の還元性雰囲気が好ましく、熱分解時にアルミニ
ウム−窒素結合を有する化合物から発生する炭素を除去
するためには、アンモニア−不活性ガスの雰囲気が好ま
しい。
向に向かって加圧することが、接合強度を一層向上させ
る上で好ましい。加圧の効果は、実質的には0.1kg
/cm2 の圧力で現れる。上限は500kg/cm2で
ある。
合物に加えて、珪素−窒素結合を有する化合物をも使用
できる。
に、サセプターを構成するセラミックスと支持部材を構
成するセラミックスとの少なくとも一方に対して有効な
焼結助剤を含む溶液を介在させ、次いで熱処理を行う。
例えば、セラミックスが窒化アルミニウムまたは窒化珪
素からなる場合には、イットリウム化合物、イッテルビ
ウム化合物およびアルカリ土類元素の化合物からなる群
より選ばれた一種以上の接合助剤が好ましく、イットリ
ウム化合物が特に好ましい。
酸塩、硝酸塩、炭酸塩が濡れやすく、ハンドリング性が
良い。例えば塩化イットリウム、塩化イットリウム水和
物、硫酸イットリウム、酢酸イットリウムの水溶液や、
塩化イットリウム、塩化イットリウム水和物、酢酸イッ
トリウムの水溶液を使用することが好ましい。
理、ホットプレス法、プラズマ活性化焼結、レーザーに
よる局部加熱法を例示できる。
サセプター1Aとしては、直径300mm、厚さ10mm
の窒化アルミニウム焼結体製の円盤を使用した。支持部
材3はセラミック板によって成形した。支持部材3の長
さは70mmとする。支持部材3とサセプター1Aとを、
図2に示すようにセットし、固相接合した。接合条件は
以下のとおりである。 炉内雰囲気の圧力 0.5kg/cm2G 最高温度 2000℃ 最高温度での保持時間 60分間 接合時の圧力 0.5〜1.0kg/cm2 接合材 イットリウムと酢酸を主成分とする
溶液
をねじ固定した。支持部材3とチャンバー9とは、フッ
素ゴムからなるOリングによって封止した。
の温度を約600°に加熱し、チャンバー9と支持部材
3との接合部の温度を約150℃に保持したものという
設定で、シュミレーションを行った。ただし、D1を4
0mmとし、D2を50mmとし、tを2.5mmと
し、Tを10mmとする。曲率半径Rを、図5に示すよ
うに変更し、支持部材3の内部応力をその全体にわたっ
て計算し、最大応力を算出した。Rと最大応力との関係
を図5に示す。
mm以上とすることが、支持部材3内部の最大応力の低
減に特に有効である。支持部材3内部の最大応力の低減
という観点からは、Rを7mm以上とすることが更に好
ましい。Rが20mm以上の領域では、Rの増大による
最大応力の低減効果は小さい。
6.0kg/mm2以下の最大応力は、これまで実現不
能であった数値である。本発明の構造は、図1に示した
ような比較的に単純な形態によって、従来達成不能であ
った極めて低い最大応力を実現したものであり、有用性
が高い。
3内の最大応力の計算を行った。ただし、実験Aにおい
て、D1を40mmとし、D2を50mmとし、Tを1
0mmとし、Rを10mmとした。支持部材3の肉厚t
を、図6に示すように変更し、支持部材3の内部応力を
その全体にわたって計算し、最大応力を算出した。
応力が徐々に減少することが分かった。最大応力低減と
いう観点からは、肉厚tが15mm以下であれば問題な
い。ただし、肉厚tを3mm以下、あるいは6mm以上
とすることが、最大応力低減という観点からは特に好ま
しい。肉厚tが1mm未満になると、機械的応力による
支持部材の破損が生じやすくなる。
す支持構造14Aを作製した。ただし、D1を40mm
とし、D2を50mmとし、tを2.5mmとし、Tを
10mmとし、Rを10mmとした。
内に収容し、固定用治具にセットした。チャンバー内を
10Torrの窒素雰囲気にした。固定用治具に30℃
の冷却水を流した。ヒーターに通電し、加熱面の温度で
約600℃になるまで昇温した。昇温速度は、100℃
/分とした。加熱面の温度で約600℃に到達した後
に、定常運転を継続した。運転中には、通電データ、支
持部材3とサセプターとの接合部分からのガスリーク量
をモニターし、異常がないことを確認した。また、加熱
面内の温度分布を放射温度計によって測定した。この結
果、加熱面内の最高温度と最低温度との差は10℃であ
った。
まで低下させた。この後、サセプターおよび支持部材の
外観の破損の有無を確認したところ、破損は見られなか
った。また、サセプターと支持部材との接合部分につい
て、蛍光探傷法によって微細クラックの有無を確認した
ところ、微細クラックは見いだされなかった。
に単純な構造によって、例えば600℃への急速昇温を
初めて可能としたものである。
ラミックサセプターから支持部材への熱の逃げを小さく
でき、かつセラミックサセプターと支持部材との接合部
分における熱応力を低減でき、微細なクラックや気体リ
ークを生じにくいような支持構造を提供できる。
示す断面図である。
接合している状態を示す断面図である。
に示す断面図である。
形態を模式的に示す図である。
グラフである。
ラフである。
基体 2a、12a 加熱面 2b、12b 背面
2c 突起 2d 湾曲面 2e、12c 接合面 2
f、12d 内側空間5への露出面 3、13
支持部材 3a、13a 直筒部(円筒部)
3b、13b 接合面 3c、13c 支持
部材の端部 3d 湾曲面 3e、13e フランジ部
3f、13f 支持部材のサセプターとは反対側の
端面 3g、13g 支持部材の内壁面
3h、13h 支持部材の外壁面 4 チャンバ
ーの内部空間 5 支持部材の内側空間
7 端子 8 抵抗発熱体 9 チャンバー 13d、20 湾曲部
14A、14Bサセプターの支持構造 D1 支
持部材のサセプターに対する接合面の外側輪郭の幅
D2 支持部材の接合面と反対側の端面の外側輪郭
の幅 O、O1、O2 湾曲面の曲率中心 R、R1、
R2 湾曲面の曲率半径 t 支持部材の最小肉
厚
Claims (10)
- 【請求項1】加熱されるセラミックサセプター、このセ
ラミックサセプターの背面に接合されているセラミック
ス製の支持部材、およびこの支持部材を固定しているチ
ャンバーを備えているセラミックサセプターの取付構造
であって、 前記支持部材の外壁面と前記セラミックサセプターの前
記背面との間に連続的な一体の湾曲部が設けられてお
り、この湾曲部を前記支持部材の縦断面で見たときの曲
率半径Rが4mm以上、25mm以下であり、前記支持
部材の最小肉厚tが1mm以上、15mm以下であるこ
とを特徴とする、セラミックサセプターの取付構造。 - 【請求項2】前記セラミックサセプターの肉厚Tが3m
m以上、50mm以下であることを特徴とする、請求項
1記載の取付構造。 - 【請求項3】前記支持部材の前記セラミックサセプター
に対する接合面の外側輪郭の幅D1が、前記支持部材の
前記接合面と反対側の端面の外側輪郭の幅D2よりも小
さいことを特徴とする、請求項1または2記載の取付構
造。 - 【請求項4】前記セラミックサセプターと前記支持部材
とが固相接合されていることを特徴とする、請求項1〜
3のいずれか一つの請求項に記載の取付構造。 - 【請求項5】加熱されるセラミックサセプター、および
このセラミックサセプターの背面に接合されているセラ
ミックス製の支持部材を備えているセラミックサセプタ
ーの支持構造であって、前記支持部材の外壁面と前記セ
ラミックサセプターの前記背面との間に連続的な一体の
湾曲部が設けられており、この湾曲部を前記支持部材の
縦断面で見たときの曲率半径Rが4mm以上、25mm
以下であり、前記支持部材の最小肉厚tが1mm以上、
15mm以下であることを特徴とする、セラミックサセ
プターの支持構造。 - 【請求項6】前記セラミックサセプターの肉厚Tが3m
m以上、50mm以下であることを特徴とする、請求項
5記載の支持構造。 - 【請求項7】前記支持部材の前記セラミックサセプター
に対する接合面の外側輪郭の幅D1が、前記支持部材の
前記接合面と反対側の端面の外側輪郭の幅D2よりも小
さいことを特徴とする、請求項5または6記載の支持構
造。 - 【請求項8】前記セラミックサセプターと前記支持部材
とが固相接合されていることを特徴とする、請求項5〜
7のいずれか一つの請求項に記載の支持構造。 - 【請求項9】加熱されるセラミックサセプターに接合さ
れるべきセラミックス製の支持部材であって、 前記支持部材の前記セラミックサセプター側端部の外壁
面に連続的な一体の湾曲部が設けられており、この湾曲
部を前記支持部材の縦断面で見たときの曲率半径Rが4
mm以上、25mm以下であり、前記支持部材の最小肉
厚tが1mm以上、15mm以下であることを特徴とす
る、セラミックサセプターの支持部材。 - 【請求項10】前記支持部材の前記セラミックサセプタ
ーに対する接合面の外側輪郭の幅D1が、前記支持部材
の前記接合面と反対側の端面の外側輪郭の幅D2よりも
小さいことを特徴とする、請求項9記載の支持部材。
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