JP2003287392A - 沸騰型伝熱管 - Google Patents

沸騰型伝熱管

Info

Publication number
JP2003287392A
JP2003287392A JP2002093372A JP2002093372A JP2003287392A JP 2003287392 A JP2003287392 A JP 2003287392A JP 2002093372 A JP2002093372 A JP 2002093372A JP 2002093372 A JP2002093372 A JP 2002093372A JP 2003287392 A JP2003287392 A JP 2003287392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
heat transfer
pitch
pipe
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002093372A
Other languages
English (en)
Inventor
宏行 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
Chikara Saeki
主税 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2002093372A priority Critical patent/JP2003287392A/ja
Publication of JP2003287392A publication Critical patent/JP2003287392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管内を流れる冷媒の圧力損失を小さくしなが
ら、伝熱性能を向上させることができる沸騰型伝熱管を
提供する。 【解決手段】 管軸を含む断面において、凸部4間の開
口部の幅(W)は0.13mm<W≦0.40mmであ
り、空洞部3のピッチ(P2)は0.50mm≦P2≦
0.90mmである。管軸直交断面において、凹部5の
対向する両側面がなす角度(θ)は、55°以下、管円
周方向の凹凸ピッチ(P1)は0.28mm≦P1≦
0.55mmである。更に、管本体の内面に螺旋状に設
けられたリブ7は、その管軸を含む断面におけるリブの
開き角度(θ2)が64°≦θ2≦98°、その管軸に
対するリード角(α)が40°≦α≦44°、リブ高さ
(h)が0.22mm≦h≦0.35mm、管軸方向ピ
ッチ(P3)が1.0mm≦P3≦3.6mmである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はターボ冷凍機及びス
クリュー冷凍機等の蒸気圧縮式冷凍機の蒸発器に組み込
まれ、液体冷媒中(例えば、フロン、液体窒素等)に浸
漬され、この液体冷媒を加熱沸騰させるために使用され
る沸騰型伝熱管に関し、特に、低密度冷媒においてその
伝熱性能向上を図った沸騰型伝熱管に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の沸騰型伝熱管としては既
に数種類の伝熱面形状が提案されており、例えば、特公
平4−78917号のように、管外表面にフィンを成形
し、フィンの先端に孔となる切れ込みを設け、そのフィ
ン先端を倒して沸騰伝熱に有益な空洞を設けたものがあ
る。 【0003】また、例えば、特公昭64−2878号及
び特開平8−219674号のように、管外表面に螺旋
状のフィンを成形した後、フィン先端を圧縮変形して管
周方向及び管軸方向に空洞を設け、空洞と外部とを連通
する幅0.13mm以下の間隙部を設けたものもある。 【0004】更に、特開平4−236097号及び特開
平7−151485号のように、空洞内の沸騰を促進す
ると共に、管外表面での液冷媒及び気化した媒の乱流を
促進させて伝熱性能向上を図ったものもある。 【0005】しかし、これらの伝熱管は、トリクロロフ
ルオロメタン、クロロジフルオロメタン、又は1,1−
ジクロロ−2,2,トリフルオロエタン等の冷媒を使用
した場合は伝熱性能が向上するものの、1.1.2−テ
トラフルオロエタン等の密度が低い冷媒に対しては、従
来の伝熱管では空洞と外部とを連通する開口部(間隙
部)が小さく、空洞内に液冷媒が流入する際に抵抗とな
り、空洞内が乾燥し、性能が低下するという問題点があ
る。 【0006】また、この問題点を回避するには、蒸発器
に充填する液冷媒の量を多くする方法も考えられるが、
冷媒の充填コストがかかり、更に熱交換器の容積を大き
くする必要があり、コストが増大するという欠点があ
る。 【0007】これらの問題点を解決するために、特開平
11−316096号の沸騰型伝熱管が提案されてい
る。この伝熱管においては、管の外面に管円周方向に延
び、管軸方向に所定ピッチで形成されたフィンと、この
フィンがその長手方向に断続的に押圧されて形成された
凹部及び凸部とを有し、更に管内面にリブを有する。 【0008】特開平11−316096号の沸騰型伝熱
管は管内面にリブを有するため、管内側における伝熱性
能が向上し、その結果沸騰型伝熱管として性能が向上し
ている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記沸
騰型伝熱管においても、管内面に形成させるリブの形状
が完全には開示されておらず、管内側性能を向上させた
分、圧力損失が増加するため、管内側の性能向上率と圧
力損失の増加率から比較すると、十分満足できるもので
は無かった。 【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、管内を流れる冷媒の圧力損失を小さくしな
がら、伝熱性能を向上させることができる沸騰型伝熱管
を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明に係る沸騰型伝熱
管は、伝熱管本体と、この管本体の外面に管円周方向に
延びるように又は管軸方向に傾斜する方向に延びるよう
に管軸方向に所定ピッチで形成されたフィンと、このフ
ィンがその長手方向に断続的に押圧されて形成された凹
部及び凸部とを有し、更に管内面螺旋状に設けられたリ
ブとを有することを特徴とする。 【0012】この沸騰型伝熱管において、前記フィンの
間の空洞部の上端の開口部は、前記凹部にて相互に接近
するように張り出し、且つ前記凸部にて相互に接近する
ように張り出している。 【0013】また、管軸直交断面における前記凸部の形
状は台形状である。そして、管軸を含む断面において、
前記凸部間の開口部の幅(W)は0.13mm<W≦
0.40mmであり、管軸直交断面において、凹部の対
向する両側面がなす角度(θ)は、55°以下であり、
管軸直交断面において、管円周方向の凹凸ピッチ(P
1)は0.28mm≦P1≦0.55mmであり、管軸
を含む断面において、前記空洞部のピッチ(P2)は
0.50mm≦P2≦0.90mmである。更に、前記
管本体の内面に螺旋状に設けられたリブを有し、前記リ
ブは、その管軸を含む断面におけるリブの開き角度(θ
2)が64°≦θ2≦98°、その管軸に対するリード
角(α)が40°≦α≦44°、リブ高さ(h)が0.
22mm≦h≦0.35mm、管軸方向ピッチ(P3)
が1.0mm≦P3≦3.6mmである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る沸騰型伝熱管を示す斜視図、図2は同じく
その管軸を含む断面図、図3は管軸直交断面図である。
管本体1の外面には、管軸方向に傾斜する方向に延びる
フィン2が形成されている。このフィン2は管軸方向に
対して螺旋状に延びるものであり、管軸方向に対してピ
ッチP2(図2参照)で設けられている。そして、フィ
ン2の長手方向には、このフィンを歯車等で断続的に押
圧することにより、凸部4と凹部5とが交互に形成され
ている。なお、フィン2は管軸方向に直交する方向に延
びるものでもよい。 【0015】図2に示すように、フィン2間には空洞部
3が形成され、この空洞部3の上端の開口部6におい
て、フィン2の凸部4及び凹部5は上端が相互に接近す
るように張り出している。管軸を含む断面において、凸
部4の開口部6の幅はWである。また、空洞部3のピッ
チはフィンのピッチと同一のP2である。 【0016】一方、図3に示すように、管軸直交断面に
おいて、凸部4の管円周方向のピッチはP1である。ま
た、凹部5の対向する両側面がなす角度はθである。 【0017】また、図2に示すように、管本体1の内面
に管軸方向に対して螺旋状に延びるリブ7が形成されて
いる。このリブ7の管軸を含む断面における開き角度
(リブの斜面のなす角度)はθ2であり、リブ7の管軸
方向に対するリード角はαであり、リブ7の管軸方向の
ピッチはP3であり、リブ7の高さはhである。 【0018】このように構成された沸騰伝熱管において
は、フィン2の上端形状を凹凸状にすることにより、空
洞部3内にて発生した気泡は凸部4の開口部6から排出
され、凹部5の開口部6から必要量の液冷媒が空洞部3
内に流入する。 【0019】凹部5はその上端の開口部6が管軸方向に
空洞部3上で張り出しており、その張り出し長は対面す
る開口部端同士が接触しないものであることが望まし
い。凹部5が張り出すことにより、空洞部3内の気泡が
開口部6から離脱するときに、攪乱され、沸騰が促進さ
れる。 【0020】なお、凸部4の上端の開口部6の幅(W)
は0.13mm<W≦0.40mmでなければならな
い。開口部6の幅Wが0.13mm以下であると、空洞
部3内から気泡が離脱しにくくなり、空洞内が乾燥し、
性能が低下する。また、開口部6の幅Wが0.40mm
より大きくなると、空洞部内の気泡が離脱しやすく、更
に液冷媒が空洞部3内に流入されやすくなり、伝熱性能
が低下する。 【0021】また、凸部4の開口部6も管軸方向に広が
ることにより、凸部4にて空洞部3内で発生した気泡が
離脱する際に気泡を助長させる。 【0022】更に、凸部4が管軸直交断面において台形
状をなしていることにより、凸部4において、台形の上
底部(先端の細い方)にて特に気泡が離脱しやすくな
り、凹部5では下底部(空洞に近い根元の細い方)にて
液が流入するため、開口部の幅が狭くなくても、空洞内
の気泡離脱及び液冷媒の流入の効率が向上し、沸騰が促
進される。このとき、管軸直交断面において、凹部の側
面のなす角度(θ)は55°より大きくなると、液冷媒
が空洞部に流入されやすくなり、性能が低下する。 【0023】管軸直交断面において、凹凸の管円周方向
のピッチ(P1)は0.28mm≦P1≦0.55mm
でなければならない。0.28mmよりも小さくなる
と、液冷媒が空洞部に流入されにくくなり、空洞部内が
乾燥されてしまい、性能が低下する。また、ピッチP1
が0.55mmより大きいと、液冷媒が空洞内に流入さ
れやすくなり、性能が低下する。 【0024】空洞部3の管軸方向のピッチ(P2)は
0.50mm≦P2≦0.90mmでなければならな
い。ピッチP2が0.50mmより小さくなると、空洞
部3が小さくなり、液冷媒の流入しにくくなり性能が低
下する。ピッチP2が0.90mmより大きくなると、
単位長さあたりの空洞が少なくなり、伝熱性能が低下す
る。 【0025】管内面に螺旋状に設けられたリブ7の管軸
を含む断面における開き角度(θ2)が64°≦θ2≦
98°、リブ7の管軸方向に対するリード角(α)が4
0°≦α≦44°、リブ高さ(h)が0.22mm≦h
≦0.35mm、リブ7の管軸方向のピッチ(P3)が
1.0mm≦P3≦3.6mmでなければならない。 【0026】リブの管軸を含む断面における開き角度
(θ2)が64°より小さいと、リブの下流側に形成さ
れる乱流が大きくなり、圧力損失が増加する。一方、開
き角度θ2が98°より大きくなると、管内面の伝熱性
能が上昇し難い。 【0027】リブの管軸に対するリード角(α)が40
°より小さいと、リブ間の溝を流れる流体の割合が増加
し、攪乱効果が小さくなって温度境界層が発達し、空洞
部3内に流入する液冷媒を加熱沸騰させにくく、伝熱性
能の向上効果が少ない。一方、リード角αが44°より
大きくなると、リブの凸部を越えて流れる流体の量が増
加し、リブが抵抗となり、管内側の圧力損失が大きくな
る。 【0028】また、リブ高さhが0.22mmより低い
と、管内面側の流体の攪乱効果が小さく、空洞内に流入
する液冷媒を加熱沸騰させにくく、性能向上が少ない。
一方、リブ高さhが0.35mmより高くなると、空洞
部3内が乾燥され易くなり、伝熱性能が低下すると共
に、圧力損失が増加し、冷水のポンプ動力が増加する。 【0029】更に、リブのピッチP3が1.0mm未満
であると、管内側の流体の攪乱効果が小さくなり、性能
が向上しにくい。また、ピッチP3が3.6mmより大
きくなると、管内の流体に速度境界層及び温度境界層が
形成され、性能向上が少ない。 【0030】なお、伝熱管の材質は通常銅及び銅合金で
あるが、本発明はこの銅又は銅合金以外のものを使用し
ても同様の効果が得られる。 【0031】 【実施例】次に、本発明の実施例に係る沸騰型伝熱管を
製造し、その特性を評価した結果について説明する。こ
の評価した伝熱管の伝熱性能試験条件を下記表1に示
す。 【0032】 【表1】 【0033】次に、試験装置及び試験方法について説明
する。図4は性能評価試験装置を示す図である。凝縮器
20は複数本の伝熱管21をその管軸方向を水平にして
垂直方向に配列して構成したものである。各伝熱管21
の内部には入口22から冷却水が供給され、出口23か
ら冷却水が排出される。また、各伝熱管21の上方の入
口24から、冷媒蒸気が伝熱管21の周囲に供給され、
凝縮した液冷媒は、出口25から蒸発器30に供給され
る。蒸発器30においては、冷媒36内に試験すべき供
試管31がその管軸方向を水平にして浸漬されており、
蒸発器30の下方の入口32から液冷媒が供給され、供
試管31に加熱されて蒸発した冷媒蒸気は蒸発器30の
上方の出口33から排出されて凝縮器20の冷媒蒸気入
口24に供給される。供試管31内には、入口34から
冷水が供給され、出口35から冷却後の冷水が排出され
る。 【0034】このように構成された試験装置は、シェル
アンドチューブ型の凝縮器20と蒸発器30とを配管で
接続した構造を有し、蒸発器30にて発生した冷媒蒸気
は蒸発器上部の配管の入口24を通って凝縮器20に入
り、凝縮器20内の伝熱管21に冷却水を通水すること
により、伝熱管21の表面上にて冷媒蒸気が凝縮し、凝
縮した冷媒は凝縮器の下部の配管を通って蒸発器に戻
る。 【0035】試験方法は、蒸発器30に設置した供試管
31に一定流量の冷水を流し、冷水入口温度が一定の条
件になるように調節する、一方、蒸発圧力は、試験条件
になるよう、凝縮器内の伝熱管に流す冷却水流量を調節
する。冷水流量・出入口温度、蒸発圧力が所定の条件で
安定状態になった後、測定を行った。 【0036】なお、蒸発圧力の測定は、ひずみゲージ式
圧力変換器で測定し、冷水の出入口温度は白金測温抵抗
体を供試管端に夫々設置して測定し、冷水流量は電磁流
量計にて測定した。伝熱係数は各測定器の信号を、ハイ
ブリットレコーダーで取り込んで数値変換し、伝熱係数
は各測定変換値を、次の手順で算出した。 【0037】(1)冷却水伝熱量Q 冷却水流量及び冷却水出入口温度より、下記数式1に基
づいて算出した。 【0038】 【数1】 Q=G・Cp・(Tin−Tout) 【0039】(2)対数平均温度差ΔTm 冷水出入口温度及び冷媒蒸発温度より、下記数式2に基
づいて算出した。なお、冷媒蒸発温度Tsは、凝縮圧力
より換算して算出した数値を使用した。 【0040】 【数2】 ΔTm=(Tin−Tout)/ln[(T
in−Ts)/(Tout−Ts)] 【0041】(3)管外表面積Ao 管外表面積は、供試管フィン加工部外径を基準とし、下
記数式3により算出した。 【0042】 【数3】 Ao=π・Do・Lh 【0043】(4)総括伝熱係数Ko(外表面積基準) 上記数式1乃至3により算出した数値を使用して下記数
式4に基づいて算出した。 【0044】 【数4】 Ko=Q/(ΔTm・Ao) 【0045】図5は圧力損失評価に使用したテスト装置
の概略図である。この評価装置は、冷却水が入口60か
ら供試管50内に供給され、出口61から排出される。
供試管50の両管端には、ドリルにより直径0.5mm
の孔が夫々4個所開口されており、これらの孔をひずみ
ゲージ式圧力変換器からなる差圧計51に接続して差圧
を測定するようになっている。 【0046】供試管50内に供給される冷却水は、冷却
水タンク内に設けられた冷却コイルと電気ヒータにより
一定温度に調節され、冷却水の出入口温度は夫々供試管
50の両管端に設置された白金測温抵抗体52a、52
bにより測定される。また、冷却水流量は電磁流量計5
5により測定される。 【0047】供試管の管内に入口水温一定にした冷却水
を流し、各冷却水流量での温度および差圧が安定した事
を確認した後に、差圧及び管内冷却水流量を測定し、各
測定器にて測定した信号をハイブリットレコーダーにて
取り込んで数値変換し、管内圧力損失および管摩擦係数
を算出した。 【0048】測定値に基づいて、レイノルズ数〔Re〕に
対する管摩擦係数〔f〕を算出し、その数値を用いてm
当たりの管内圧力損失値を算出した。算出に使用した計
算式を、下記数式5乃至7式に示す。 【0049】 【数5】 Re=v・Dimax/ν 【0050】 【数6】 v=G/(3600・γ・Dimax・π
/4) 【0051】 【数7】 f=98.07・ΔP・(Dimax/L)
・(2g/v)・1/γ 【0052】但し、この式における各記号は以下の内容
を示す。 Q:冷水伝熱量(kW) G:冷水流量(kg/h) Cp:冷水比熱(kJ/kg/K) Tin:冷水入口温度(℃) Tout:冷水出口温度(℃) ΔTm:対数平均温度差(℃) Ts:冷媒蒸発温度(℃) Ko:総括伝熱係数(kW/mK) Ao:供試管フィン加工部外表面積(m) π :円周率(−) Do:供試管フィン加工部外径(m) Dimax:供試管フィン加工部最大内径(m) Lh:伝熱有効長(m) Re:レイノルズ数(−) v:冷却水流速(m/s) ν:冷却水動粘性係数(m/s) G:冷却水流量(kg/h) γ:冷却水密度(kg/m) f:管摩擦係数(−) ΔP:管内圧力損失(差圧)(kPa) Lp:差圧部有効長(m) g:重力加速度(m/s) 【0053】下記表2及び表3は作製した実施例及び比
較例の沸騰型伝熱管の寸法を示す。これらの伝熱管につ
いて前述の方法により総括伝熱係数を測定し、また管内
面のリブの形状を変化させたe1〜h5の伝熱管につい
ては更に圧力損失も測定した。 【0054】これらの結果を図6乃至図17と表3に示
す。管外面の開口部幅W(mm)、凹部角度θ(°)、
凹部ピッチP1(mm)、空洞ピッチP2(mm)、及
び管内リブのリード角α(°)、リブの開き角度θ2
(°)、リブ高さh(mm)、リブピッチP3(mm)
が本発明の特許請求範囲に入る実施例の伝熱管はいずれ
も総括伝熱係数が高く、また管内の圧力損失が小さいも
のであった。これに対し、前記値が本発明の特許請求の
範囲から外れる比較例の伝熱管においては、総括伝熱係
数及び/又は管内の圧力損失が実施例の伝熱管より劣る
ものであった。 【0055】 【表2】【0056】 【表3】【0057】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る沸騰
伝熱管によれば、密度が小さい冷媒を使用した場合で
も、沸騰伝熱を効率良く促進し、優れた伝熱性能を有
し、且つ管内を流れる冷媒に対する圧力損失の小さい沸
騰型伝熱管を得ることができる。従って、本発明は、熱
交換機の性能向上、小型化及び軽量化、使用部材及び冷
媒充填量の低減、並びに冷凍機等の効率の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る沸騰型伝熱管を示す斜視
図である。 【図2】同じくその管軸を含む断面の断面図である。 【図3】同じくその管軸に直交する方向の断面図(図1
のA−A線断面)である。 【図4】実施例の試験装置を示す図である。 【図5】圧力損失の試験装置を示す模式図である。 【図6】開口部幅Wと総括伝熱係数との関係を示すグラ
フ図である。 【図7】凹部側面がなす角度θと総括伝熱係数との関係
を示すグラフ図である。 【図8】凹部ピッチP1と総括伝熱係数との関係を示す
グラフ図である。 【図9】空洞部ピッチP2と総括伝熱係数との関係を示
すグラフ図である。 【図10】リブのリード角αと総括伝熱係数との関係を
示すグラフ図である。 【図11】リブのリード角αと管内の圧力損失との関係
を示すグラフ図である。 【図12】リブの開き角度θ2と総括伝熱係数との関係
を示すグラフ図である。 【図13】リブの開き角度θ2と管内の圧力損失との関
係を示すグラフ図である。 【図14】リブ高さhと総括伝熱係数との関係を示すグ
ラフ図である。 【図15】リブ高さhと管内の圧力損失との関係を示す
グラフ図である。 【図16】リブピッチP3と総括伝熱係数との関係を示
すグラフ図である。 【図17】リブピッチP3と管内の圧力損失との関係を
示すグラフ図である。 【符号の説明】 1:管本体 2:フィン 3:空洞部 4:凸部 5:凹部 6:開口部 7:リブ 20:凝縮器 30:蒸発器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 伝熱管本体と、この管本体の外面に管円
    周方向に延びるように又は管軸方向に傾斜する方向に延
    びるように管軸方向に所定ピッチで形成されたフィン
    と、前記管本体の内面に螺旋状に設けられたリブとを有
    する沸騰型伝熱管において、前記フィンがその長手方向
    に断続的に押圧されて形成された凹部及び凸部とを有
    し、前記フィン間に形成された空洞部の上端の開口部
    は、前記凹部及び凸部にて相互に接近するように張り出
    し、前記凸部は、管軸直交断面における形状が台形状で
    あり、管軸を含む断面における前記凸部間の開口部の幅
    (W)は0.13mm<W≦0.40mmであり、前記
    凹部は、管軸直交断面にける前記凹部の対向する両側面
    がなす角度(θ)が55°以下であり、管軸直交断面に
    おいて、管円周方向の凹凸ピッチ(P1)は0.28m
    m≦P1≦0.55mmであり、管軸を含む断面におけ
    る前記空洞部のピッチ(P2)は0.50mm≦P2≦
    0.90mmであり、前記リブは、その管軸を含む断面
    におけるリブの開き角度(θ2)が64°≦θ2≦98
    °、その管軸に対するリード角(α)が40°≦α≦4
    4°、リブ高さ(h)が0.22mm≦h≦0.35m
    m、管軸方向ピッチ(P3)が1.0mm≦P3≦3.
    6mmであることを特徴とする沸騰型伝熱管。
JP2002093372A 2002-03-28 2002-03-28 沸騰型伝熱管 Pending JP2003287392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002093372A JP2003287392A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 沸騰型伝熱管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002093372A JP2003287392A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 沸騰型伝熱管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003287392A true JP2003287392A (ja) 2003-10-10

Family

ID=29237862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002093372A Pending JP2003287392A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 沸騰型伝熱管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003287392A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164126A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Hitachi Cable Ltd 沸騰用伝熱管及びその製造方法
CN100365369C (zh) * 2005-08-09 2008-01-30 江苏萃隆铜业有限公司 蒸发器热交换管
KR101115097B1 (ko) * 2009-05-12 2012-03-02 엘지전자 주식회사 터보 냉동기의 증발기용 전열관
KR101151872B1 (ko) 2010-03-18 2012-05-31 (주)현대기공 터보냉동기의 증발기용 전열관
KR101151871B1 (ko) 2010-03-18 2012-05-31 (주)현대기공 터보냉동기의 응축기용 전열관
CN102636067A (zh) * 2012-05-09 2012-08-15 苏州新太铜高效管有限公司 一种外表面带有轴向螺旋形槽道的降膜蒸发换热管
JP2014152948A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 伝熱管および排熱回収ボイラ
JP2020101362A (ja) * 2020-03-30 2020-07-02 株式会社コベルコ マテリアル銅管 沸騰型伝熱管

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758088A (en) * 1981-08-10 1982-04-07 Hitachi Ltd Heat transfer pipe
JPH051891A (ja) * 1991-11-22 1993-01-08 Hitachi Cable Ltd 内面溝付伝熱管
JPH08174044A (ja) * 1994-12-28 1996-07-09 Kobe Steel Ltd 細径内面溝付き伝熱管の製造方法
JPH11257888A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Kobe Steel Ltd 流下液膜式蒸発器用伝熱管
JPH11316096A (ja) * 1998-03-04 1999-11-16 Kobe Steel Ltd 沸騰型伝熱管

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758088A (en) * 1981-08-10 1982-04-07 Hitachi Ltd Heat transfer pipe
JPH051891A (ja) * 1991-11-22 1993-01-08 Hitachi Cable Ltd 内面溝付伝熱管
JPH08174044A (ja) * 1994-12-28 1996-07-09 Kobe Steel Ltd 細径内面溝付き伝熱管の製造方法
JPH11316096A (ja) * 1998-03-04 1999-11-16 Kobe Steel Ltd 沸騰型伝熱管
JPH11257888A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Kobe Steel Ltd 流下液膜式蒸発器用伝熱管

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164126A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Hitachi Cable Ltd 沸騰用伝熱管及びその製造方法
CN100365369C (zh) * 2005-08-09 2008-01-30 江苏萃隆铜业有限公司 蒸发器热交换管
KR101115097B1 (ko) * 2009-05-12 2012-03-02 엘지전자 주식회사 터보 냉동기의 증발기용 전열관
KR101151872B1 (ko) 2010-03-18 2012-05-31 (주)현대기공 터보냉동기의 증발기용 전열관
KR101151871B1 (ko) 2010-03-18 2012-05-31 (주)현대기공 터보냉동기의 응축기용 전열관
CN102636067A (zh) * 2012-05-09 2012-08-15 苏州新太铜高效管有限公司 一种外表面带有轴向螺旋形槽道的降膜蒸发换热管
JP2014152948A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 伝熱管および排熱回収ボイラ
JP2020101362A (ja) * 2020-03-30 2020-07-02 株式会社コベルコ マテリアル銅管 沸騰型伝熱管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Laohalertdecha et al. The effects of corrugation pitch on the condensation heat transfer coefficient and pressure drop of R-134a inside horizontal corrugated tube
Webb et al. Heat transfer and friction characteristics of internal helical-rib roughness
Liao et al. Augmentation of convective heat transfer inside tubes with three-dimensional internal extended surfaces and twisted-tape inserts
US4044797A (en) Heat transfer pipe
Laohalertdecha et al. Condensation heat transfer and flow characteristics of R-134a flowing through corrugated tubes
Solanki et al. Condensation of R-134a inside dimpled helically coiled tube-in-shell type heat exchanger
Schael et al. Flow pattern and heat transfer characteristics during flow boiling of CO2 in a horizontal micro fin tube and comparison with smooth tube data
Mozafari et al. Condensation and pressure drop characteristics of R600a in a helical tube-in-tube heat exchanger at different inclination angles
Khoeini et al. Experimental study of condensation heat transfer of R-134a flow in corrugated tubes with different inclinations
Kruzel et al. Heat transfer and pressure drop during refrigerants condensation in compact heat exchangers
JP2003287392A (ja) 沸騰型伝熱管
Yi et al. Heat transfer characteristics of the evaporator section using small helical coiled pipes in a looped heat pipe
JP4119836B2 (ja) 内面溝付伝熱管
JP2008020166A (ja) 蒸発器用内面溝付伝熱管
JP6738593B2 (ja) 沸騰型伝熱管
Chamra et al. Condensation and evaporation in micro-fin tubes at equal saturation temperatures
JPS61265499A (ja) 伝熱管
JP3862584B2 (ja) 流下液膜式蒸発器用伝熱管
JP3573640B2 (ja) 沸騰型伝熱管
Wang et al. Pool boiling heat transfer on a reentrant cavity tube with R134a: Effects of saturation temperature under ice storage condition
JP6807476B2 (ja) 沸騰型伝熱管
JP2004301446A (ja) 凝縮器用伝熱管
Zhu et al. Experimental study of flow boiling characteristics in minigap channels over a wide heat flux range
JP7164557B2 (ja) 沸騰型伝熱管
JP2003287393A (ja) 凝縮器用伝熱管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108