JP2003287025A - 検出器及びセンサ付転動装置 - Google Patents

検出器及びセンサ付転動装置

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JP2003287025A
JP2003287025A JP2002230329A JP2002230329A JP2003287025A JP 2003287025 A JP2003287025 A JP 2003287025A JP 2002230329 A JP2002230329 A JP 2002230329A JP 2002230329 A JP2002230329 A JP 2002230329A JP 2003287025 A JP2003287025 A JP 2003287025A
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cable
sensor
detector
rolling device
case
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JP2002230329A
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Mamoru Aoki
護 青木
Hiroaki Ishikawa
寛明 石川
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Shigeru Endo
茂 遠藤
Takeshi Takizawa
岳史 滝澤
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐振動性、耐衝撃性、耐水性等に優れて、転
動装置の状態を正確に外部に知らせることができる検出
器及びセンサ付転動装置を提供する。 【解決手段】 転動装置17の状態を検出する検出器2
0であって、検出部26を収容するセンサケース25
と、センサケース25に形成された開口部24aを挿通
して一端が検出部に接続されると共に他端が外部へと延
びたケーブル38とを備え、且つ、開口部24aの周縁
部にはセンサケース25の外部に向かって突出する突起
部69が設けられ、ケーブル38が突起部69に固定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ付転動装置
に関し、機械装置などの予防保全、例えば振動を受け易
い環境下で使用される鉄道車両、自動車、搬送車などの
移動体の軸受装置やギヤボックス等の予防保全に最適な
ものである。また、映像情報機器等に使用される軸受装
置にも適用でき、更にボールねじやリニアガイドなどの
直動部品にも適用できる。
【0002】
【従来の技術】産業機械の軸受装置や、鉄道車両及び自
動車等の車両の軸受装置、あるいはギヤボックスには、
保全のために振動や温度等を検出するセンサを備えた検
出器(センサユニット)を取り付ける場合がある。図1
4に示すように、従来の検出器140は、温度センサ、
回転速度センサ等の検出部を含む電子部品141が実装
されたプリント基板147を、センサケース143内に
樹脂145でモールド固定していた。電源ケーブル及び
信号ケーブル等のケーブル148の一端は、プリント基
板147に直にハンダ付けされたり、コネクタや端子台
等の中継部品を介してプリント基板147に接続された
りしていた。そして、ケーブル148は直接センサケー
ス143の外部に引き出されたり、センサケース143
にケーブルグランドを取り付けて、該ケーブルグランド
を介してケーブル148を引き出すこともあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ケーブル14
8をプリント基板147に直にハンダ付けしたり、ケー
ブル148をそのままセンサケース143から外部に引
き出す場合は、下記のような問題がある。すなわち、セ
ンサケース143内でケーブル148が自由な状態で配
されているため、大きな振動や衝撃が作用すると、ケー
ブル148にも振動や衝撃の加速度が作用し、ケーブル
148が力を受けることになる。その結果、ケーブル1
48の自重分の荷重がプリント基板147に作用し、プ
リント基板147が繰返し応力によって割れたり、ケー
ブル148やコネクタ、端子台などの中継部品をハンダ
付けするためのランド(回路パターン)が剥がれたりす
ることがあった。また、ケーブル148に振動や衝撃が
繰返し作用することで、ケーブル148をプリント基板
147にハンダ付けした部分でケーブル148の芯線が
折れてしまうことがあった。
【0004】また、ケーブルの引き出しにケーブルグラ
ンドを用いた場合は、ケーブルグランドのねじ部から、
センサケース内に水が浸入することがあった。その水に
よって、回路が正常に動作しない場合があった。
【0005】このようなケーブル挿通部の微小な隙間に
よる浸水等の不都合、或いはケーブルの折れによる不都
合を回避するために、図15に示す構造が利用されるこ
とも少なくない。この構造は、特開平08−12235
1号公報に開示されたもので、内輪152に回転センサ
153を取り付けたセンサ付軸受154において、回転
センサ153に接続するケーブル155の周囲に樹脂1
56をモールドすることで、ケーブル挿通部の隙間を封
止して、防水性を確保すると同時に、ケーブル155を
モールドした樹脂156でしっかりと固定して、ケーブ
ルの折れを防止するものである。
【0006】ところが、ケーブル155を樹脂156の
モールドで固める方法は、モールド成形に、多大な手間
と時間がかかり、コストアップと、生産性の低下を招く
という問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、耐振動性、耐衝撃性、耐水性等に優れ
て、転動装置の状態を正確に外部に知らせることができ
る検出器及びセンサ付転動装置を提供すること、また、
検出器に接続したケーブルを手間を掛けずに固定でき
て、コストの低減及び生産性の向上を図ることのできる
検出器及びセンサ付転動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成により達成される。 (1) 転動装置の状態を検出する検出器であって、検
出部を収容するセンサケースと、前記センサケースに形
成された開口部を挿通して一端が前記検出部に接続され
ると共に他端が外部へと延びたケーブルとを備え、且
つ、前記開口部の周縁部には前記センサケースの外部に
向かって突出する突起部が設けられ、前記ケーブルが前
記突起部に固定されていることを特徴とする検出器。 (2) 前記検出部を実装したプリント基板と、前記セ
ンサケース内で前記プリント基板を所定位置に固定する
固定用治具とを備え、前記ケーブルが前記プリント基板
近傍で前記固定用治具に固定されていることを特徴とす
る請求項1に記載の検出器。 (3) 前記センサケースに取り付けられたケーブルグ
ランドを備え、前記センサケースの外部で、前記ケーブ
ルグランドと前記ケーブルのケーブルグランド近傍箇所
とが密着性を有する被覆材によって被覆されていること
を特徴とする請求項1に記載の検出器。 (4) 前記突起部が、前記センサケースの一部に切り
込みを設けることで区画された折り曲げ片を前記センサ
ケースの外部に向かって立ち上げることで形成されてい
ることことを特徴とする前記(1)から(3)のいずれ
か1つに記載の検出器。 (5) 前記突起部と前記ケーブルの突起部近傍箇所と
を、これらの部位の外周に被嵌された熱収縮チューブで
密着状態に被覆したことを特徴とする前記(1)から
(4)のいずれか1つに記載の検出器。 (6) 前記検出部は、温度センサ、振動センサ、速度
センサの少なくとも一つである前記(1)〜(5)のい
ずれか1つに記載の検出器。 (7) 前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の検
出器を転動装置に備え、前記検出器により前記転動装置
の状態を検出するセンサ付転動装置。 (8) 前記転動装置が、外方部材と、内方部材と、前
記外方部材及び内方部材間に配された転動体とを有し、
前記外方部材及び内方部材のうち、一方が静止部材、他
方が可動部材とされており、前記検出器が前記静止部材
又は該静止部材に固定された部材に取り付けられている
前記(7)に記載のセンサ付転動装置。 (9) 前記転動装置が転がり軸受である前記(7)又
は(8)に記載のセンサ付転動装置。 (10) 前記転動装置がボールねじである前記(7)
又は(8)に記載のセンサ付転動装置。 (11) 前記転動装置がリニアガイドである前記
(7)又は(8)に記載のセンサ付転動装置。
【0009】上記構成の検出器及びセンサ付転動装置に
よれば、プリント基板から引き出したケーブルを、セン
サケースに形成された突起部に固定しているので、振動
や衝撃が作用しても、ケーブルの自重分の力はその固定
部分で支持され、ケーブルが接続された検出部には力が
作用しない。その結果、振動や衝撃が繰り返し作用して
も、検出部が破損したり、ケーブルが折れたりすること
がなくなり、長期間にわたって検出器及びセンサ付転動
装置の性能を維持することができる。また、センサケー
スの外部でケーブルグランドとケーブルのケーブルグラ
ンド近傍箇所とを密着性を有する被覆材によって被覆し
た場合、ケーブルグランドのねじ部から水が浸入するの
を顕著に防止できる。また、被覆材によってケーブルを
ケーブルグランドに補強固定した状態になる。したがっ
て、長期間にわたって検出器及びセンサ付転動装置の性
能が維持される。なお、上記(9)においていう「転が
り軸受」には、複数の転がり軸受の外輪にハウジングが
外嵌されてなる、いわゆる軸受装置も、含まれる。
【0010】また、ケーブルをセンサケースの開口部の
周縁部に設けた突起部に固定しているため、突起部がケ
ーブルを弾性的に(塑性変形させて)挟んで固定する構
成とすることで、ケーブルの固定のために結束バンドや
ねじ等の部品点数が増加を抑えることができ、また、ケ
ーブルをセンサケースの開口部に挿通するだけでケーブ
ルを固定することができ、樹脂のモールド成形によって
ケーブルの固定を行う従来の方法と比較すると、検出器
に接続したケーブルを手間を掛けずに固定できて、コス
トの低減及び生産性の向上を図ることができる。更に、
突起部をセンサケースの一部を切り起こすことによって
形成する構成の場合には、突起部の装備が部品点数の増
加を招くことがなく、部品点数の削減及び組み立て工程
数の低減によって、コストの低減及び生産性の向上を図
ることができる。また、(5)に記載のように、突起部
とその近傍のケーブルとを熱収縮チューブで密着状態に
被覆する構成では、収縮していない状態の熱収縮チュー
ブの被嵌、被嵌した熱収縮チューブの加熱処理といった
単純で簡単な操作で、ケーブル挿通部におけるケーブル
周囲の隙間を無くすことができ、ケーブルの固定強度の
向上と、ケーブル挿通部における防水性や防塵性を、安
価に得ることができる。さらに、熱収縮チューブによっ
てケーブルを固定することができるため突起部を塑性変
形可能に構成する必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面に基づいて詳しく説明する。図1に、本発明の第1実
施形態のセンサ付転動装置(センサ付軸受装置)10を
示す。センサ付転動装置10は、軸方向に間隔をあけて
配された一対の転がり軸受(ここでは玉軸受)11,1
1と、それら転がり軸受の外輪12,12に外嵌された
ハウジング18と、を備えた転がり軸受装置17に、セ
ンサユニット(検出器)20を取り付けた構成になって
いる。転がり軸受の内輪13,13に、軸15が内嵌さ
れている。ここでは、外輪12,12及びハウジング1
8が外方部材かつ静止部材として機能し、内輪13,1
3及び軸15が内方部材かつ可動部材として機能し、両
者の間には複数の転動体(ここでは玉)14が配されて
いる。
【0012】ハウジング18内における軸15の端部に
は、被検出部材としての速度検出用歯車16が設けられ
ている。速度検出用歯車16は、鋼材等の磁性金属材料
からなり、その外周縁部における磁気特性を円周方向に
関して交互に且つ等間隔で変化させている。軸15が回
転することで、歯車16が回転する。速度検出用歯車1
6の代わりに、S極、N極が互い違いに着磁された磁極
部がその外周面に形成された速度検出用エンコーダを採
用することもできる。
【0013】ハウジング18は円筒形状に形成されてお
り、一方の(図中右方の)転がり軸受11よりも軸方向
に突出して延びており、その端部には、エンドカバー1
9が固定されている。ハウジング18の、一方の転がり
軸受11よりも軸方向に突出した位置であって、前記速
度検出用歯車16と同等な軸方向位置には、ハウジング
18の内面と外面とを貫通する取付孔18aが設けられ
ている。そして、取付孔18aを介してセンサユニット
20がハウジング18に固定されている。
【0014】センサユニット20は、ケース本体23と
ケースカバー24とで構成されるセンサケース25と、
センサ本体26とを備えている。センサ本体26は、プ
リント基板に、温度センサ、振動センサ(加速度セン
サ)、回転速度センサ、及び信号を処理するための検出
部として機能する電子部品などが実装されてなる。圧力
センサをプリント基板に実装すれば、軸受装置17内部
の圧力を測定することができる。
【0015】図2は、センサユニット20の拡大図であ
る。図2に示すように、センサケース25のケース本体
23は、中空筒状に形成されたセンサ本体収容部23a
と、センサ本体収容部23aの一端側に(図では上端側
に)設けられてセンサ本体収容部23aの外周側に突出
したフランジ23bとを有している。フランジ23b
は、ハウジング18の外面上に載置される。フランジ2
3bに挿通されるボルト39により、センサユニット2
0がハウジング18に固定される。
【0016】ケース本体23の、センサ本体収容部23
a内には、速度センサ28、センサ本体26のプリント
基板27に実装された温度センサ29、振動センサ3
0、これらセンサ28,29,30で検出した信号を処
理する電子部品34が収容されている。プリント基板2
7は、長方形板状に形成され、その長手方向及び面方向
が鉛直方向に平行になるようにセンサ本体収容部23a
内に配置されている。
【0017】プリント基板27をケース本体23に固定
するために、固定用治具31が用いられている。固定用
治具31は、センサ本体収容部23a内に収容され、セ
ンサ本体収容部23aの外側(外周面)からねじ込まれ
た固定ねじ32によってセンサ本体収容部23a内に固
定されている。その固定用治具31に、プリント基板2
7が、基板固定ねじ27aによって固定されている。こ
こでは、固定用治具31が、センサ本体収容部23aの
長手方向と同様な長手方向を有する柱状に形成され、固
定用治具31の一方の側面(取付面)がセンサ本体収容
部23aの内周面の一部に固定されている。固定用治具
31の他方の側面には、基板支持凸部31bが突設され
ている。基板支持凸部31b上にプリント基板27を置
いた状態で、基板固定ねじ27aをプリント基板27に
貫通させ且つ基板支持凸部31bにねじ込んでいる。
【0018】固定用治具31には、ケースカバー24側
の端部(図では上端部)に、ケーブル支持部31aが設
けられている。ケースカバー24のケーブル挿通孔24
aを介して挿通されたケーブル38は、プリント基板2
7近傍において、ケーブル支持部31aに固定され、そ
の先がプリント基板27に接続されている。ここでは、
そのケーブル支持部31aに、固定具としての結束バン
ド33によりケーブル38が固定されている。ケーブル
38は、電源ケーブル及び信号ケーブルを一体化して図
示したものである。電源ケーブルはプリント基板27に
電源を供給し、信号ケーブルは温度センサ、振動セン
サ、速度センサ等の検出部によって検出した信号をセン
サユニット20の外部に伝送する。
【0019】結束バンド33によりケーブル38をケー
ブル支持部31aに固定することで、振動や衝撃が作用
した際のケーブル38の自重分の力は固定用治具31で
支持されるようになり、プリント基板27には力が作用
しなくなる。すなわち、振動や衝撃が作用すると、ケー
ブル38には、F=m・α(mはケーブルの質量;αは
加速度)の力が作用する。例えば、ケーブル38のケー
ス本体23内の部分の質量が10gで、980m/se
(=100G)の加速度が作用したときは、ケーブ
ルには、F=0.01×980=9.8N(=1kg
f)の力が作用する。ケーブル38が結束バンド33に
より固定されていない場合は、プリント基板27にこの
力が作用し、プリント基板27に曲げ応力が発生する。
このような振動や衝撃が繰り返し作用すると、プリント
基板27が割れたり、ケーブル38のプリント基板27
へのハンダ付け部が折れたりするなどの問題が生じる。
【0020】本実施形態においては、ケーブル38を挿
通させるための開口部としてケースカバー24に形成さ
れたケーブル挿通孔24aの周縁部に、前記センサ本体
25の外部に向かって突出する一対の突起部69a,6
9bが追加されており、前記ケーブル38が前記突起部
69a,69bの挾持によって固定されている。
【0021】突起部69a,69bは、図3(a)に示
すようにケースカバー24の一部に切り込み70を設け
ることで区画された折り曲げ片71a,71bを、図7
(b)に示すようにセンサケース25の外部に向かって
立ち上げることによって形成されている。各折り曲げ片
71a,71bの立ち上げによって開いた箇所が、ケー
ブルをセンサケース25の外部に挿通させる開口部とし
て機能する。
【0022】一対の突起部69a,69bは、ケースカ
バー24が薄肉の金属板の場合は、ケーブル38を挟む
弾性力を発生するように、先端をケーブル38側に傾斜
させた板ばね状に切り起こす。このように一対の突起部
69a,69bに挾持力を持たせると、ケーブル38の
固定のために結束バンドやねじ等の部品点数が増えるこ
とがなく、また、ケーブル38をセンサケース25を構
成しているケースカバー24のケーブル挿通孔24aに
挿通するだけでケーブル38を固定することができ、樹
脂のモールド成形によってケーブルの固定を行う従来の
方法と比較すると、検出器に接続したケーブル38を手
間を掛けずに固定できて、コストの低減及び生産性の向
上を図ることができる。
【0023】さらに、本実施形態では、突起部69a,
69bが、ケースカバー24の一部を切り起こすことに
よって形成しているため、突起部69a,69bの装備
が部品点数の増加を招くことがなく、部品点数の削減及
び組み立て工程数の低減によって、コストの低減及び生
産性の向上を図ることもできる。
【0024】なお、ケーブル38を固定するためにケー
スカバー24に装備する突起部69a、69bの具体的
な形態は、上記実施形態に限定するものではない。例え
ば、図4(a)及び(b)に示すように、十字形状の切
れ込み80を設けることで区画された4つの折り曲げ片
81aを、センサケースの外部に立ち上げることでケー
ブル挿通孔84aを形成される構成としてもよい。例え
ば、ケースカバー24が樹脂等の一体成形品の場合等
は、突起部を円筒状又はテーパ管状に突出させることも
可能である。その場合に、ケーブル38を締め付ける挾
持力が得られるように、周方向の数カ所にスリット(切
り離し部)を形成することが好ましい。
【0025】また、ケーブル挿通孔24aの周縁に突設
した突起部69a、69bだけで、プリント基板27付
近のケーブル38に対して十分な固定強度が得られる場
合には、図5に示すように、固定用治具31のケーブル
支持部31aへの固定を廃止してもよく、それによっ
て、結束バンドを装着する手間が省け、生産性を向上さ
せることができる。また、ケーブルを介して外部の振動
や衝撃等がプリント基板27側に伝達されないように、
突起部69a、69bだけで十分なケーブル固定強度が
得られる場合には、ケーブル支持部31aを廃止して、
固定用治具31の構造を単純化することもできる。
【0026】なお、突起部69a,69bは、その外周
をテープ巻きや結束バンドで締め付けて、ケーブル38
の固定強度を向上させることができる。また、図6に示
すように、センサケース25の外部で、突起部69a,
69bとケーブル38の突起部近傍箇所とを、これらの
部位の外周に被嵌された熱収縮チューブ74で密着状態
に被覆するようにしてもよい。このようにすると、未収
縮状態の熱収縮チューブの被嵌、被嵌した熱収縮チュー
ブの加熱処理といった単純で簡単な操作で、ケーブル挿
通部におけるケーブル周囲の隙間を無くすことができ、
ケーブルの固定強度の向上と、ケーブル挿通部における
防水性や防塵性を、安価に得ることができる。
【0027】図1及び図2に示すように、結束バンド3
3によりケーブル38をケーブル支持部31aに固定す
ると、ケーブル38に作用する力は固定用治具31及び
ケース本体23が支持されるようになり、プリント基板
27には力が作用しなくなる。したがって、繰返し振動
や衝撃が作用してもプリント基板27が破損することは
ない。また、ランドが剥がれたり、ケーブル38が折れ
たりすることもない。つまり、結束バンド33によりケ
ーブル38をケーブル支持部31aに固定する構成とす
れば、ケーブル38の芯線が太い場合や、ケーブル38
の芯数が多い場合にケーブルの固定強度をより一層向上
させることができる。また図1及び図2に示す構成で
は、振動センサ30が実装されたプリント基板27が、
固定用治具31を介して機械的にケース本体23に固定
されているので、ケース本体23に伝わる振動を高精度
で測定することができる。本実施形態は、鉄道車両の車
軸の軸受装置や、圧延機用軸受装置のように、大きな振
動や衝撃が作用する軸受装置に最適である。
【0028】なお、固定具として、結束バンド33以外
のものを用いてもよく、例えば、ねじ等を用いてケーブ
ル38をケーブル支持部31aないし固定用治具31に
固定してもよい。結束バンド33と接着剤とを併用して
ケーブル38を固定用治具31に固定してもよい。固定
用治具31をケース本体23に固定する固定ねじ32の
頭部は、センサ本体収容部23aの外周面から突出して
いないことが好ましい。また、固定ねじ32の頭部近傍
を、シリコン樹脂やエポキシ樹脂などでモールドして防
水構造とすると、センサユニット内部に水が浸入しない
ので好ましい。
【0029】検出部として温度センサ29を使用する場
合は、温度センサ29とケース本体23との間に熱伝導
性の良いシリコン樹脂などを充填しておくと、熱の伝わ
りが早くなり、温度を正確に測定することができるので
好ましい。プリント基板27の防湿を目的として、セン
サ及び電子部品が実装されたプリント基板27の表面
を、シリコン樹脂などでコーティングしてもよい。ま
た、プリント基板27や固定用治具31をケース本体2
3内に固定した後、それらプリント基板27や固定用治
具31をシリコン樹脂やエポキシ樹脂でモールドしても
よい。
【0030】なお、硬度が高いエポキシ樹脂でモールド
する場合は、プリント基板27のセンサや電子部品が実
装された部分を、前もって軟らかいシリコン樹脂などで
コーティングし、その後硬いエポキエシ樹脂でモールド
するのが好ましい。さらに、シリコン樹脂等の上に独立
気泡を有する緩衝材を貼り付けた状態でモールドすると
さらに好ましい。その理由は以下の通りである。外側の
ケース本体23の材質としては、一般的にステンレス鋼
やアルミ合金が使用されており、中のプリント基板27
やモールド材とはケース本体23の熱膨張係数が異な
る。また、プリント基板27とモールド材も熱膨張係数
が異なることが多い。そのため、温度が変化するとケー
ス本体23とモールド材とプリント基板27の熱膨張量
に差が生じ、その差によって各部材間に大きな力が発生
し、その結果、電子部品が破損したり、ハンダが剥がれ
たりすることがある。シリコン樹脂等のやわらかい樹脂
で予め電子部品を保護しておけば、温度変化に伴うそれ
らの寸法変化を、やわらかい樹脂が吸収するので、電子
部品等に大きな力が作用せず、上記のような問題は発生
しない。さらに、独立気泡を有する緩衝材をシリコン樹
脂の上面に貼り付けると、この緩衝材は発泡スチロール
のような独立気泡を有していることから、温度変化によ
ってモールド材内部の圧力が上昇した際にはこの独立気
泡が圧縮され、その変形分で圧力上昇を緩和できる。こ
うして、電子部品の損傷をより確実に防止できる。
【0031】基板固定ねじ27aによる、プリント基板
27の固定用治具31へのねじ止め位置は、プリント基
板27の大きさや板厚あるいは剛性などを考慮して、検
出対象の振動と共振しないように適宜設定される。基板
固定ねじ27aと接着剤とを併用してプリント基板27
を固定用治具31に固定してもよく、こうすれば基板固
定ねじ27aがゆるむのを防止できる。図7に示すよう
に、固定用治具31の、センサ本体収容部23aへの取
付面は、センサ本体収容部23aの内周面形状にならう
円筒面にされているが、この取付面の曲率半径R2は、
センサ本体収容部23aの内周面の曲率半径R1よりわ
ずかに大きくしておくことが好ましい。
【0032】図8に、本発明の第2実施形態のセンサ付
転動装置に係るセンサユニット40を示す。なお、以下
に説明する実施形態において、既に説明した部材等と同
様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一
符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或い
は省略する。第2実施形態では、センサ本体43のセン
サ本体収容部43a内に、検出部及び電子部品が実装さ
れたプリント基板27が収容され、プリント基板27か
ら延びた電源供給線や信号線が、ケーブルグランド47
を介して、一本のケーブル38として外部に引き出され
ている。ケーブルグランド47は、センサ本体43のケ
ースカバー44に設けられたねじ孔44aに取り付けら
れている(ねじ込まれている)。
【0033】ねじ孔の内周面下方(図8に向かって下
側)には内周側に突出するように設されたフランジの先
端からケーブルグランド47側に立設された突起部89
が設けられている。ケーブル38の外周面は突起部89
の内周面に嵌め込まれることで固定されている。本実施
形態の構造によれば、突起部89とケーブルグランド4
7とがそれぞれセンサケースに固定されているため、ケ
ーブルの固定強度をより一層向上させることができる。
【0034】そして、センサ本体43の外部で、ケーブ
ルグランド47と、ケーブル38のケーブルグランド4
7近傍箇所とが、密着性を有する被覆材48によって覆
われている。被覆材48としては、熱収縮チューブを用
いるのが好ましい。熱収縮チューブを、ケーブルグラン
ド47及びそれに繋がるケーブル38に被せ、その後、
熱風を吹き付けてチューブを収縮させることができる。
図8に示すように、被覆材(熱収縮チューブ)48の端
部を結束バンド49、49で結束して、被覆材48の密
着性を上げることはさらに好ましい。被覆材48の一端
(ケーブル38を覆った部分)と、他端(ケーブルグラ
ンド47を覆った部分)とを、結束バンド49、49で
巻き締めることができるが、片側だけでもよい。
【0035】また、被覆材49として、接着効果を有す
る、防水性の熱収縮チューブを用いることは好ましい。
防水性の熱収縮チューブは、内面に接着剤が塗布されて
おり、熱を加えることで接着剤が溶融し、その接着剤に
より熱収縮チューブとその内側のケーブルグランド47
やケーブル38を接着できる。したがって、高い防水性
を得ることができる。
【0036】また、密着性を有する被覆材48として、
熱収縮チューブの代わりに、自己融着テープや熱収縮テ
ープを使用してもよい。これらを用いれば、被覆材48
を取り付けるのが容易になる。自己融着テープは、ブチ
ルゴムからできており、接着剤は塗布されていないもの
の、2〜3倍に伸ばしながらケーブルグランド47及び
ケーブル38に巻き付けると、それらに一体化される。
【0037】上記構成のセンサユニット40によれば、
被覆材48によって、ケーブルグランド47のねじ部か
ら内部に水が浸入するのを顕著に防止できる。また、被
覆材48によってケーブル38をケーブルグランド47
に補強固定した状態になる。
【0038】なお、上記実施形態において、ケーブルの
プリント基板近傍箇所を固定用治具に固定し、かつ、ケ
ーブルグランド及びケーブルのケーブルグランド近傍箇
所を密着性を有する被覆材で覆ってもよい。また、軸受
装置17における転がり軸受は玉軸受に限らず、円筒こ
ろ軸受、円錐ころ軸受や、各種の複列軸受でもよい。ま
た、プリント基板27近傍で、ケーブル38をケース本
体23に直に固定してもよい。
【0039】例えば、本発明のセンサ付転動装置は、上
記の軸受装置17に限らず、図9に示すようにボールね
じ50に本発明を適用することもできる。ボールねじ5
0では、ナット51にセンサユニット60を取り付ける
ことにより、ねじ軸52とナット51との係合部におけ
る剥離等の異常を検知することができる。なお、センサ
ユニット60の取付け相手はナット51に限らず、ねじ
軸52をサポートしている固定側のサポートユニット5
3や単純支持側のサポートユニット54に取り付けても
よい。ねじ軸52はロックナット55により固定側のサ
ポートユニット53に軸方向に固定されており、カップ
リング56を介して結合された駆動モータ57によって
回転する。また、ボールねじに限らず、リニアガイドや
その他の直同部品における可動部やレールにセンサユニ
ット60を取り付けることによって、剥離等の異常を検
知することもできる。
【0040】図10は、本発明の第4実施形態を示した
ものである。図10に示すように、本実施形態のセンサ
付転動装置110は、軸受装置117の軸方向側にセン
サユニット120を備えた構造を有している。センサユ
ニット120は、板金からなる環状のセンサケース12
5とセンサ本体126とを備えている。センサ本体12
6は、回転側である内輪113に取り付けられたシール
部材116が軸方向に延長した箇所に取り付けられた多
極マグネット129と、環状に形成されたセンサ支持部
材121の外周面に取り付けられた位置検出用ホールI
C130及び回転数用ホールIC131とを備えてい
る。多極マグネット129と位置検出用ホールIC13
0及び回転数用ホールIC131とは軸の径方向で対向
するようにそれぞれ配されている。センサ支持部材12
1の中空の部分には図示しない軸が挿通されている。
【0041】図11に示すように、センサケース125
は略環状の部材で、軸受装置117の軸方向に延びる側
面125aと該側面125aの一方の周縁部を垂直に内
周側に折り曲げることで形成された底面125bとを有
している。側面125aにおける他方の周縁部、つま
り、底面125bと反対側の周縁部が、図10に示すよ
うに軸受装置117の外輪に固定されている。センサ支
持部材121の外周面にはフランジ部121aが形成さ
れている。センサケース125の底面125bが、セン
サ支持部材121のフランジ部121aに固定されてい
る。
【0042】本実施形態は、前記の実施形態と同様に外
輪112が外方部材かつ静止部材として機能し、内輪1
13が内方部材かつ可動部材として機能している。つま
り、可動部材である内輪113と一体に回転する多極マ
グネット129の周方向の移動を位置検出用ホールIC
130及び回転数用ホールIC131で検出した信号を
図示しない電子部品で処理する。ここで、外極マグネッ
ト129、位置検出用ホールIC130、回転数用ホー
ルIC131は検出部として機能している。
【0043】図11に示すように、底面125bには、
一端が位置検出用ホールIC130、回転数用ホールI
C131などの固定側(回転しない側)の検出部に接続
されたケーブル38をセンサケース125の外部へ導出
する開口部124aが形成されている。開口部124a
の周縁部には、センサケース125の外部に向かって突
出するように形成された半円形状の一組の突起部169
が凹部の湾曲面を対向させる状態で設けられている。突
起部169は塑性変形可能に構成されている。このた
め、本実施形態のセンサケース125は、突起部169
を変形させ、開口部124a(つまり、突起部169の
内周側)を介してセンサケース125外部に導き出され
たケーブル138の外周面を挟み込むことで固定する。
【0044】上記のセンサケース125の突起部169
は、上記実施形態と同様に、センサケースの一部に切れ
込みを設けることで区画された折り曲げ片をセンサケー
スの外部に立ち上げることで形成される構造とすること
ができる。図12(a)から(c)は、本実施形態にお
ける突起部の一例を示す、センサケース125の要部拡
大図である。まず、図12(a)に示すように、センサ
ケース125の一部に略S字状の切れ込み170が設け
られている。この切れ込み170で区画された折り曲げ
片171a、171bを、図12(b)に示すように、
センサケースの外部(図12(a)から(c)において
手前側)に立ち上げる。すると、切れ込み170を開放
することで開口部124aが形成され、同時に、立ち上
げられて折り曲げ片171a、171bがそれぞれ突起
部169a、169bとなる。そして、開口部124a
に挿通させることで外部に導き出されたケーブル38
を、図12(c)に示すように、突起部169aと16
9bとを変形させて挟み込むことで固定する構造を有し
ている。
【0045】センサケースに設ける切れ込み及び突起部
は適宜に変形することが可能である。例えば、センサケ
ースに、図4で示した構成のような十字上の切れ込みを
設けて4つの折り曲げ片を区画し、これらの折り曲げ片
を立ち上げて形成された突起部としてもよい。本実施形
態の構成によれば、軸受装置の軸方向位置に検出部を備
え付けても上記実施形態と同様に、ケーブルの固定強度
を向上させた検出器及びセンサ付転動装置を得ることが
できる。
【0046】本実施形態において、図13に示すように
突起部169a及び169bに熱収縮チューブ133を
かぶせる構成とすれば、ケーブル38の固定強度をより
一層向上させることができ、かつ、防塵性も向上させる
ことができる。また、このように熱収縮チューブ133
を突起部にかぶせる構成においては、突起部169a、
169bを塑性変形させてケーブル38を挟み込むこと
で固定する必要がない。このため、突起部169a、1
69bの形状及び材質について、熱収縮チューブを適宜
に取り付けることができる範囲で自由に設定することが
できる。
【0047】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能であ
る。上記の実施形態においては、センサケースに切れ込
みを設けてこの切れ込みによって区画された折り曲げ部
を立ち上げることで形成される突起部を例として取り上
げたがこの構成に限られない。例えば、切り込みの数、
大きさ、形状は任意に選ぶことができる。また、切れ込
みを設けず、センサケースに一体に、かつ、円環状、角
筒状などの突起部が形成された構成としてもよい。例え
ば、センサケースは板金に限らず、樹脂を射出成形した
ものであってもよい。こうすれば、突起形状や長さは自
由に設定することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐振動性、耐衝撃性、耐水性等に優れて、転動装置の状
態を正確に外部に知らせることができる検出器及びセン
サ付転動装置を提供できる。また、検出器及びセンサ付
転動装置の生産性の向上と、製造コストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の縦断面図である。
【図2】第1実施形態の要部拡大図である。
【図3】第1実施形態のセンサカバーを示す斜視図であ
る。
【図4】図3のセンサカバーの変形例を示す斜視図であ
る。
【図5】第1実施形態の変形例を示す縦断面図である。
【図6】第1実施形態の要部拡大図である。
【図7】図2に示すセンサ本体の断面図である。
【図8】第2実施形態の要部拡大図である。
【図9】本発明が適用されるボールねじを示す図であ
る。
【図10】第3実施形態を示す縦断面図である。
【図11】図10のセンサケースの全体斜視図である。
【図12】第3実施形態の要部拡大図である。
【図13】図12の突起部に熱収縮チューブを配した構
成を説明する図である。
【図14】従来の検出器の断面図である。
【図15】従来の別の検出器のケーブル接続構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 センサ付軸受装置(センサ付転動装
置) 11 転がり軸受 12 外輪 13 内輪 15 軸 17 転がり軸受装置(転動装置) 18 ハウジング 20,40,60 センサユニット(検出器) 23 ケース本体 23b,43b フランジ 24a ケーブル挿通孔(開口部) 25,43 センサケース 31 固定用治具 38 ケーブル 47 ケーブルグランド 48 被覆材 50 ボールねじ(転動装置) 68 センサユニット 69a,69b 突起部 74 熱収縮チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/30 H02G 3/26 P (72)発明者 坂谷 郁紀 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 遠藤 茂 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 滝澤 岳史 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J062 AA02 AA04 AB22 AC07 BA21 BA22 CD42 3J101 AA02 AA62 AA64 BA77 FA22 FA23 FA24 GA01 GA11 5G361 AA06 AB09 AC01 AC11 AD01 AE01 5G363 AA01 BA01 CB08 DC02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動装置の状態を検出する検出器であっ
    て、検出部を収容するセンサケースと、前記センサケー
    スに形成された開口部を挿通して一端が前記検出部に接
    続されると共に他端が外部へと延びたケーブルとを備
    え、且つ、前記開口部の周縁部には前記センサケースの
    外部に向かって突出する突起部が設けられ、前記ケーブ
    ルが前記突起部に固定されていることを特徴とする検出
    器。
  2. 【請求項2】 前記検出部を実装したプリント基板と、
    前記センサケース内で前記プリント基板を所定位置に固
    定する固定用治具とを備え、前記ケーブルが前記プリン
    ト基板近傍で前記固定用治具に固定されていることを特
    徴とする請求項1に記載の検出器。
  3. 【請求項3】 前記センサケースに取り付けられたケー
    ブルグランドを備え、前記センサケースの外部で、前記
    ケーブルグランドと前記ケーブルのケーブルグランド近
    傍箇所とが密着性を有する被覆材によって被覆されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の検出器。
  4. 【請求項4】 前記突起部が、前記センサケースの一部
    に切り込みを設けることで区画された折り曲げ片を前記
    センサケースの外部に向かって立ち上げることで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    つに記載の検出器。
  5. 【請求項5】 前記突起部と前記ケーブルの突起部近傍
    箇所とを、これらの部位の外周に被嵌された熱収縮チュ
    ーブで密着状態に被覆したことを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれか1つに記載の検出器。
  6. 【請求項6】 前記検出部は、温度センサ、振動セン
    サ、速度センサの少なくとも1つである請求項1〜5の
    いずれか1つに記載の検出器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の検
    出器を転動装置に備え、前記検出器により前記転動装置
    の状態を検出するセンサ付転動装置。
  8. 【請求項8】 前記転動装置が、外方部材と、内方部材
    と、前記外方部材及び内方部材間に配された転動体とを
    有し、前記外方部材及び内方部材のうち、一方が静止部
    材、他方が可動部材とされており、前記検出器が前記静
    止部材又は該静止部材に固定された部材に取り付けられ
    ている請求項7に記載のセンサ付転動装置。
  9. 【請求項9】 前記転動装置が転がり軸受である請求項
    7又は8に記載のセンサ付転動装置。
  10. 【請求項10】 前記転動装置がボールねじである請求
    項7又は8に記載のセンサ付転動装置。
  11. 【請求項11】 前記転動装置がリニアガイドである請
    求項7又は8に記載のセンサ付転動装置。
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