JP2003287010A - シャフトの抜け防止構造 - Google Patents
シャフトの抜け防止構造Info
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Abstract
く、組み立て工程を簡略化し、かつ、組み立ての際にも
特別な治具も必要としないようにする。 【解決手段】 ベース部材10とプレート部材11のシ
ャフト挿入部13a、18aにシャフト14を挿通して
開閉自在に支持するベルトクリップおいて、シャフト1
4の一方の端部に、塑性変形によりシャフト14よりも
大径のローレット部20を設ける。また、内側となるプ
レート部材11のシャフト挿入部18aに、シャフト1
4のローレット部20が嵌まるザグリ19を設け、その
ザクリ19に前記ローレット部20が嵌まるようにシャ
フト14を圧入する。前記ローレット部20は、挿入孔
15、17よりも大径なので、シャフトの抜け防止がで
きる。このような構造により、部品点数を少なく、組み
立て工程を簡略化し、かつ、組み立ての際にも特別な治
具も必要としないようにできる。
Description
閉自在に支持するもの、例えば、クリップ、蝶番・・・
などのシャフトの抜け防止構造に関するものである。
例えば、クリップ、蝶番・・・などの一つとして図8に
示すようなベルトクリップがある。
ンシーバーなどの携帯機器をベルトに装着するためのも
ので、携帯機器を保持するベース部材1と、そのベース
部材1をベルトに掛けるプレート部材2とで構成されて
いる。
ではプレート部材2)に間隔を置いて設けた複数のシャ
フト挿入部2a、2bの間に他方の部材(ここではベー
ス部材1)のシャフト挿入部1a、1bを嵌入して、嵌
入した両部材1、2のシャフト挿入部1a、1b、2
a、2bの端面同士を当接させ、当接させた両部材1、
2に設けられた挿入孔3にシャフト4を挿通し、その
際、シャフト4にスプリング5をプレート部材2が閉じ
る向きに付勢するように取り付けて、両部材1、2を開
閉自在に支持するようになっている。このとき、シャフ
ト4は、シャフト端に形成した鍔部と他端に取付けられ
るリング6とにより抜け防止がなされている。
ようなシャフトの抜け防止構造では、リングによる抜け
止金具が必要である。そのため、リングを嵌める治具や
それを用いた組み立て工程も必要になる。このとき、リ
ングを用いないようにしたいが、構造がシンプルなた
め、これに代わる抜け防止構造を考え出すのは難しいと
いう問題がある。
ためにシャフトの端部がベース部材やプレート部材から
突出することになり、衣服に引っ掛かったり、身体を傷
つけるなどの問題もある。
なく、かつ、組み立て工程も簡略化でき、特別な治具も
必要としない抜け防止構造を提供することである。その
際、シャフトが衣服に引っ掛かるような不都合も生じな
いようにすることである。
め、この発明では、一方の部材に間隔を置いて設けた複
数のシャフト挿入部の間に他方の部材のシャフト挿入部
を嵌入して、嵌入した両部材のシャフト挿入部の端面同
士を当接させ、当接させた両部材に設けられた挿入孔に
シャフトを挿通して両端に抜け止を設け、両部材を開閉
自在に支持するシャフトの抜け防止構造において、上記
シャフトの両端の抜け止に代えて、シャフトの一端面か
ら一方の部材のシャフト挿入部の幅を置き、上記他方の
部材のシャフト挿入部の幅よりも小さな幅で、かつ、シ
ャフトよりも大径の突部を塑性変形によりシャフトの周
に沿って設けるとともに、前記突部の嵌まるザグリを他
方の部材のシャフト挿入部に一方の部材のシャフト挿入
部との当接面から形成した構成を採用したのである。
性変形によりシャフトの周に沿って設けた大径(シャフ
ト径よりも)の突部は、一方の部材のシャフトの挿入孔
より大径であるため、一方の部材側(外側)へ抜け出る
ことはない。また、突部の幅は、他方の部材のシャフト
挿入部の幅よりも小さく形成し、突部が嵌入される他方
の部材のシャフト挿入部のザグリの幅もそれに合わせて
ある。そのため、シャフトの突部は、他方の部材の残り
の挿入孔(ザグリから内側の)より大径であるため、他
方の部材側(内側)へも抜けない。このとき、シャフト
の突部は塑性変形により加工したものなので、部品点数
を削減できるし、シャフトの取付けは、従来と同様に圧
入すればよい。さらに、シャフトの両端に抜け止を設け
ないので、シャフトを部材から突出させる必要がなく、
シャフトが衣服に引っ掛かったり、身体を傷つけるよう
な不都合も生じない。また、このとき、上記突部が塑性
変形によって形成されたローレットである構成を採用す
ることにより、突部の形成が容易にできる。
帯機器を脱着するホルダー部とし、他方の部材をベルト
に掛けるクリップ部として、クリップ部を付勢するよう
にスプリングをシャフトに設けた構成を採用することに
より、携帯機器用のベルトクリップに適用できる。
面に基づいて説明する。
抜け止め防止構造を備えた携帯機器(例えば、トランシ
ーバー、携帯電話、PDA・・・など)用のベルトホル
ダーで、ベース部材10とプレート部材11とで構成さ
れている。
ルダー部12が形成されたもので、前記ホルダー部12
の溝に係合用の突起を用いて携帯機器を、後述のよう
に、保持させることができるものである。
側に突出した一対のシャフト挿入部13a、13bが設
けられており、このシャフト挿入部13a、13bに
は、シャフト14が挿通できるように、挿入孔15が設
けられている。
うに、先端に折曲したフック16を形成したもので、前
記フック16をベルトに引っ掛けて係止するようになっ
ている。
示すような、挿入孔17の設けられた一対のシャフト挿
入部18a、18bが、ベース部材10のシャフト挿入
部18a、18bの幅の分だけ内側となるように設けら
れており、ベース部材10のシャフト挿入部13a、1
3bの間に嵌入できるように形成されている。
入部18a、18bをベース部材10のシャフト挿入部
13a、13bの間に嵌入すると、両挿入部13a、1
3b、18a、18bの端面同志が当接して両挿入部1
3a、13b、18a、18bの挿通孔15、17にシ
ャフト14を貫通できるようになっている。
フト挿入部18aの端面にザグリ19を形成し、後述す
るシャフト14のローレット部20が嵌まるようにして
ある。
シャフト挿入部13aの端面に当接する端面で、ザグリ
19の径は、後述するシャフト14に形成された突部
(ローレット部)20の外径よりも大きく、また、ザグ
リ19の深さは、ローレット部20の幅に合わせてシャ
フト挿入部18aの幅の半分程度に形成してある。
に、ザグリ(周面)19とローレット部20とは当たら
ないようになっており、ローレット部20からの負荷は
かからないようにようになっている。
に、両端が突出しないように、ベース部材10の幅と同
じ長さか、少しだけ短く形成したもので、一方の端面か
らベース部材10のシャフト挿入部13aの幅をおいて
(幅の分だけ内側の位置に)、塑性変形による突部(=
ローレット部)20を形成してある。
ャフト14の表面にローレット駒を強く押しつけて加工
を行うローレット加工による塑性加工を行うことで、突
部20としてシャフト14の端部に図4に示すようなロ
ーレットを形成しており、その際、突部20の幅は、こ
の形態では、プレート部材11のシャフト挿入部18a
の幅の半分より少し短い長さにしてある。
グ21が取り付けられる。スプリング21は、シャフト
14に挿通して、図2のように、両部材10、11のシ
ャフト挿入部13a、13b、18a、18b間に形成
された取り付け部22へ取り付けるようになっている。
に、固定用の溝23を設けて、スプリング21の端部を
嵌めて固定できるようにしたもので、溝23に嵌められ
たスプリング21は、図2に示すように、両部材10、
11に設けられたリブ24によって、上下から押し圧が
加えられ、上下のガタを防止して固定できるようになっ
ている。
ルトクリップは図5のように、ベース部材10とプレー
ト部材11の取り付け部22に、スプリング21を挟む
ようにする(固定用の溝23にスプリング21の端部を
嵌める)。そして、ベース部材10のシャフト挿入部1
3a、13bにプレート部材11のシャフト挿入部18
a、18bを嵌入する。次に、シャフト14をローレッ
ト部20が形成された側を後方にして、ベース部材10
のシャフト挿入部13aの側の挿入孔15から図5の矢
印のように挿通する。
ース部材10のシャフト挿入部13aの挿通孔15より
も少し大きめなので挿入孔15に引っ掛かるが、圧入す
ることでローレット部20を内側のプレート部材11の
シャフト挿入部18aのザグリ19まで進出させる。す
ると、ザグリ19は、ローレット部20の外径よりも大
きく形成してあるので簡単に嵌まる。このように、特別
な治具を必要とせずに組み立てることができる。
ット部20の外径は、ベース部材10のシャフト挿入部
13aの挿入孔15より大きいので、シャフトは外側
(ホルダー側)へ抜け落ちることはない(圧入したと
き、孔が削られて大きくなることが考えられるが、ベー
ス部材10を弾性のある樹脂や合金などで構成すれば、
ローレット程度の小さな突起では孔が伸縮して径が大き
くならないようにできる)。
シャフト挿入部18aの幅の半分程度として、挿通孔1
7の残りはローレット部20の外径よりも小径としてあ
るため、シャフトは内側へ抜け落ちることもない。
たシャフト挿入部13a、13b、18a、18bを当
接させてシャフト14を挿通しているので、両部材1
0、11は外れることはない。
えることで、リングなどの抜け止め金具を用いることな
く、抜け防止ができるようにしたので、部品点数を削減
することができる。また、組み立ての際に特別な治具も
必要とせず、組み立ても圧入だけで済むので簡略化でき
る。そのため、コストの低減と組み立て効率のアップを
図ることができる。
設けなくとも、シャフト14の抜け防止ができるので、
シャフト14の両端をベース部材10から突出させる必
要はなく、図6のようにベルトに装着しても衣服に引っ
掛けたり、腕などを傷つけることはない。
ト部材11の一方のシャフト挿入部18aに設けるよう
にしたが、これに限定されるものではない。ザグリ19
をプレート部材11の両方のシャフト挿入部18a、1
8bに設けるようにすれば、シャフト14をどちら側か
らでも挿通することができる。そのため、いちいち、シ
ャフト14を挿入する側を確認する必要が無くなるの
で、作業性を大幅に向上できる。
トを形成したものを用いたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、図7(a)、(b)に示すようなロー
レット以外の形状でもよい。
ホルダーについて述べたが、これに限定されるものでは
ない。例えば、二つの部材を開閉自在に支持するもので
あれば、兆番や紙などを挟むクリップなどにも適用でき
る。
により、シャフトの抜け防止構造の部品点数を少なく
し、かつ、組み立て工程も簡略化することができ、組み
立ての際にも特別な治具も必要としないようにできる。
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の部材に間隔を置いて設けた複数の
シャフト挿入部の間に他方の部材のシャフト挿入部を嵌
入して、嵌入した両部材のシャフト挿入部の端面同士を
当接させ、当接させた両部材に設けられた挿入孔にシャ
フトを挿通して両端に抜け止を設け、両部材を開閉自在
に支持するシャフトの抜け防止構造において、 上記シャフトの両端の抜け止に代えて、シャフトの一端
面から一方の部材のシャフト挿入部の幅を置き、上記他
方の部材のシャフト挿入部の幅よりも小さな幅で、か
つ、シャフトよりも大径の突部を塑性変形によりシャフ
トの周に沿って設けるとともに、前記突部の嵌まるザグ
リを他方の部材のシャフト挿入部に一方の部材のシャフ
ト挿入部との当接面から形成したシャフトの抜け防止構
造。 - 【請求項2】 上記突部が塑性変形によって形成された
ローレットである請求項1に記載のシャフトの抜け防止
構造。 - 【請求項3】 上記請求項1または2に記載の抜け防止
構造の一方の部材を携帯機器を脱着するベース部材と
し、他方の部材をベルトに掛けるプレート部材として、
プレート部材が閉じる向きに付勢するスプリングをシャ
フトに設けた携帯機器用のベルトクリップ。
Priority Applications (1)
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JP2009298218A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シートの回転ヒンジ機構 |
JP2011005971A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Daifuku Co Ltd | 折り畳み自在荷台付き搬送台車 |
JP2015177846A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 日本光電工業株式会社 | クリップ電極 |
JP2016176518A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社日中製作所 | 軸止め構造 |
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2002
- 2002-03-29 JP JP2002095091A patent/JP4104890B2/ja not_active Expired - Lifetime
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