JP2003286405A - ポリウレタン組成物およびポリウレタン組成物の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン組成物およびポリウレタン組成物の製造方法

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JP2003286405A JP2002092844A JP2002092844A JP2003286405A JP 2003286405 A JP2003286405 A JP 2003286405A JP 2002092844 A JP2002092844 A JP 2002092844A JP 2002092844 A JP2002092844 A JP 2002092844A JP 2003286405 A JP2003286405 A JP 2003286405A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明に係るポリウレタン組成物は、イ
ソシアネート化合物(A)、ポリオール(B)および特
定構造の内部離型剤(C)から得られるポリウレタン組
成物であって、イソシアネート化合物(A)とポリオー
ル(B)と内部離型剤(C)との総質量に対する前記内
部離型剤(C)の含有量が0.01〜10質量%である
ことを特徴としている。 【効果】 本発明に係るポリウレタン組成物は、金型か
らの離型性能に優れるとともに、ポリウレタンフォーム
パッドとの接着性能に優れ、ポリウレタンフォームパッ
ドとの接着面に内部離型剤のブリードがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン組成
物およびポリウレタン組成物の製造方法に関する。詳し
くは、例えば、車両、船舶、航空機等の輸送体の内装装
飾部品;店舗、オフィス、その他の建築内装部品;一般
および事務用家具など、特に、各種自動車内装装飾部
品、例えば自動車計器盤(インストルメントパネル)等
のスキン層形成に好適なポリウレタン組成物およびポリ
ウレタン組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のダッシュボード、すなわち、イ
ンストルメントパネルなどに代表される自動車内装装飾
部品等としては、長期間の耐熱性、耐光性が必要され
る。このような耐熱性および耐候性が必要とされる内装
装飾部品等の分野において、その表皮材としては、ポリ
ウレタン等が挙げられる。
【0003】ポリウレタン表皮は、その伸び、加工性に
優れ、ポリウレタンフォームパッドとの接着性について
も良好なものが得られうるが、ポリウレタン表皮の金型
からの離型には、外部離型剤または内部離型剤が必須で
ある。これらの内部離型剤、外部離型剤はこれまでに鋭
意検討されてきた。外部離型剤は、ポリウレタン表皮と
ポリウレタンフォームパッドとの接着性を損なわず、金
型からの離型性を向上させるが、毎回金型へ離型剤を塗
布するため作業性が低下し、繰り返し離型をすると、金
型の離型面が汚れ、定期的に洗浄工程が必要となる。こ
れに対し内部離型剤は、金型への外部離型剤の塗布回数
を削減できるうえ、金型離型面の汚染も削減できる。し
かしながら、内部離型剤は金型とポリウレタン表皮との
接着力を低下させることで離型性能を向上させるため、
同時にポリウレタンフォームパッドとポリウレタン表皮
との接着性が低下してしまうという問題がある。
【0004】また、ポリウレタン表皮(ポリウレタン組
成物)とポリウレタンフォームパッドとの接着性は内部
離型剤のポリウレタン組成物の表面へのブリードに大き
く影響があることが考えられる。内部離型剤がブリード
することにより、ポリウレタン組成物とポリウレタンフ
ォームパッドの接着が阻害されるため、内部離型剤のブ
リードがないことが好ましい。
【0005】例えば、特開平02−283711号公報
において、スプレー工法によりシロキサンエーテルコポ
リマー系の内部離型剤を用いたポリウレタンの製造方法
が記載されている。ここで使用している内部離型剤は末
端にOH基を持っており、本発明者らの検討の結果、末
端にOH基をもつジメチルシロキサン系内部離型剤を使
用した場合、ポリウレタンフォームパッドとの接着性が
著しく低下することが確認されている。
【0006】したがって、金型からの離型性とポリウレ
タンフォームパッドとの接着性が共に良好である性能を
有するポリウレタン組成物の出現が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規なポリウ
レタン組成物を提供することを目的とする。本発明はま
た、金型からの離型性、ポリウレタンフォームパッドと
の接着性能を有するポリウレタン組成物を提供すること
を目的とする。本発明は、さらにスプレー工法により得
られるポリウレタン組成物を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意研究し、以下に示すような特性をもつ
新規なポリウレタン組成物を見出し、以下のような本発
明を完成するに至った。本発明に係るポリウレタン組成
物は、少なくとも、イソシアネート化合物(A)、ポリ
オール(B)および内部離型剤(C)を配合してなるポ
リウレタン組成物であって、前記内部離型剤(C)が下
記一般式(C−1)
【0009】
【化6】
【0010】(前記式(C−1)中、R1、R2は、互い
に同一でも異なっていてもよく、炭素数が2〜120の
活性水素含有官能基を有しない置換基であり、nは3〜
200の整数を表わす)で表される化合物であり、イソ
シアネート化合物(A)とポリオール(B)と内部離型
剤(C)との総質量に対する前記内部離型剤(C)の含
有量が0.01〜10質量%であることを特徴としてい
る。
【0011】前記R1、R2は、下記一般式(C−2)
【0012】
【化7】
【0013】で表わされる置換基であり、前記式(C−
2)中、pは1〜10の整数を表わし、R3は、下記(a)
〜(c) で表わされる置換基から選ばれるいずれかの置換
基であることが好ましい。 (a)活性水素を有しない炭素数1〜10の置換基 (b)下記一般式(C−3)
【0014】
【化8】
【0015】(前記式(C−3)中、mは0〜50の整
数を表わし、R4は水素原子またはメチル基を表わし、
5は活性水素を有しない炭素数1〜10の置換基を表
わす)で表わされる置換基 (c)下記一般式(C−4)
【0016】
【化9】
【0017】(前記式(C−4)中、mは0〜50の整
数を表わし、R4は水素原子またはメチル基を表わし、
5は活性水素を有しない炭素数1〜10の置換基を表
わす)で表される置換基。前記R1およびR2の少なくと
も一方は、前記式(C−3)または(C−4)で表わさ
れる置換基を有し、前記式(C−3)または(C−4)
で表される置換基中のR5がメチル基、アセチル基、ア
セチルオキシ基、ビニル基、ビニルカルボニル基、ビニ
ルカルボニルオキシ基、メタクリル基、メタクリルカル
ボニル基、メタクリルカルボニルオキシ基、エポキシ
基、グリシジル基、グリシジルオキシ基、エポキシシク
ロヘキシル基およびエポキシシクロヘキシルオキシ基か
らなる群から選ばれる1種であることが好ましい。
【0018】前記イソシアネート化合物(A)は、脂肪
族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリイソシアネー
ト化合物および芳香族基に直接結合しない少なくとも2
個のNCO基を有するイソシアネート化合物からなる群
から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。前
記イソシアネート化合物(A)は、該イソシアネート化
合物中に、2、5−−ビスイソシアナトメチル−ビシク
ロ[2、2、1]ヘプタンおよび/または2、6−ビスイ
ソシアナトメチル−ビシクロ[2、2、1]ヘプタン、お
よび/またはその誘導体を少なくとも20質量%含むこ
とが好ましい。
【0019】前記イソシアネート化合物(A)は、脂肪
族イソシアネート化合物および脂環族イソシアネート化
合物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、これら
の誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種との混
合物であることが好ましい。前記ポリウレタン組成物
は、ポリウレタン組成物の成形後に前記内部離型剤
(C)が成形物の表面にブリードすることがないことが
好ましい。
【0020】本発明に係るポリウレタン組成物は、少な
くとも、イソシアネート化合物(A)、ポリオール
(B)および内部離型剤(C)を配合してなるポリウレ
タン組成物であって、前記イソシアネート化合物(A)
が脂肪族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリイソシ
アネート化合物および芳香族基に直接結合しない少なく
とも2個のNCO基を有するイソシアネート化合物の群
から選ばれる少なくとも1種であり、前記内部離型剤
(C)が4〜200のジメチルシロキサンの繰り返し単
位を有する、分子内に活性水素をもたないポリシロキサ
ン系化合物であり、イソシアネート化合物(A)とポリ
オール(B)と内部離型剤(C)との総質量に対する前
記内部離型剤(C)の含有量が0.01〜10質量%で
あることを特徴としている。
【0021】本発明に係るポリウレタン組成物の製造方
法は、少なくとも、イソシアネート化合物(A)、ポリ
オール(B)および内部離型剤(C)を接触させるポリ
ウレタン組成物の製造方法であって、前記内部離型剤
(C)が下記一般式(C−1)
【0022】
【化10】
【0023】(前記式(C−1)中、R1、R2は、互い
に同一でも異なっていてもよく、炭素数2〜120の活
性水素含有官能基を有しない置換基であり、nは3〜2
00の整数を表わす)で表される化合物であり、該内部
離型剤(C)を、前記イソシアネート化合物(A)、前
記ポリオール(B)および前記内部離型剤(C)の合計
量に対して0.01〜10質量%の割合で用いることを
特徴としている。
【0024】本発明に係るポリウレタン組成物は、少な
くとも、イソシアネート化合物(A)、ポリオール
(B)および内部離型剤(C)を接触させるポリウレタ
ン組成物の製造方法であって、前記イソシアネート
(A)が脂肪族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリ
イソシアネート化合物および芳香族基に直接結合しない
少なくとも2個のNCO基を有するイソシアネート化合
物からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、前記
内部離型剤(C)が4〜200のジメチルシロキサンの
繰り返し単位を有する、分子内に活性水素をもたないポ
リシロキサン系化合物であり、該内部離型剤(C)を前
記イソシアネート化合物(A)、前記ポリオール(B)
および前記内部離型剤(C)の合計量に対して0.01
〜10質量%の割合で用いることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。1.ポリウレタン組成物、その製造方法、ポリウレタン
成形物 本発明に係るポリウレタン組成物は、少なくともイソシ
アネート化合物(A)、ポリオール(B)および特定の
内部離型剤(C)を配合してなるポリウレタン組成物で
ある。
【0026】なお、本発明において「配合してなるポリ
ウレタン組成物」とは、少なくともイソシアネート化合
物(A)とポリオール(B)とが接触して得られる、分
子中にウレタン結合を有するポリマーを含む組成物を意
味している。このようなポリウレタン組成物は、イソシ
アネート化合物(A)、ポリオール(B)とを、内部離
型剤(C)と、必要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止
剤、耐熱安定剤、ウレタン化触媒、ヌレート化触媒、顔
料、可塑剤、難燃剤、その他添加剤等の成分共存下、接
触させることにより得られる。
【0027】ポリウレタン組成物の製造では、イソシア
ネート化合物(A)、ポリオール(B)とを、内部離型
剤(C)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、多
機能安定剤等の安定剤、ウレタン化触媒又はヌレート化
触媒等の触媒とを共存下接触させることが好ましい。こ
のようなポリウレタン組成物の製造では、イソシアネー
ト化合物(A)、ポリオール(B)の各々いずれか又は
双方にその他の添加剤を予め混合した液をそれぞれ調製
し、その2液を混合反応してポリウレタン組成物を製造
することが更に好ましい。このようなポリウレタン組成
物は通常2液型ポリウレタンと呼称される(以下単に2
液型ポリウレタンと呼称する)。
【0028】これらのポリウレタン組成物の製造に際し
てはスプレー成形工法を用いることが好ましい。その際
のスプレー設備としては、特に限定されるものではなく
種々のものを用いることが可能であるが、ポリオール
(B)とイソシアネート化合物(A)の反応時に優れた
混合性を示すものを好ましく用いることができる。ま
た、本発明のポリウレタン成形物は、このようなポリウ
レタン組成物がその製造過程で所望の形状に成形された
成形物である。
【0029】2.内部離型剤(C) 本発明に用いられる内部離型剤としては、4〜200の
ジメチルシロキサンの繰り返し単位を有する、分子内に
活性水素をもたないポリシロキサン系化合物が好まし
く、その配合量は前記イソシアネート化合物(A)、ポ
リオール(B)、内部離型剤(C)の総質量に対して
0.01〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%
であることが望ましい。
【0030】このような内部離型剤(C)は、下記一般
式(C−1)
【0031】
【化11】
【0032】で表される化合物であることが好ましい。
式(C−1)中、R1、R2は、互いに同一でも異なって
いてもよく、炭素数が2〜120の活性水素含有官能基
を有しない置換基であり、nは、3〜200、好ましく
は5〜150、さらに好ましくは10〜100の整数で
あることが望ましい。
【0033】前記一般式(C−1)中の、R1、R2は、
下記一般式(C−2)で表わされる置換基であることが
好ましい。
【0034】
【化12】
【0035】前記式(C−2)中、pは1〜10、好ま
しくは1〜6の整数を表わし、R3は、下記(a)、(b)お
よび(c)から選ばれるいずれかの置換基であることが望
ましい。 (a)炭素数が1〜10、好ましくは1〜8、さらに好ま
しくは1〜6の活性水素を有しない置換基が望ましく、
さらにこのような炭素数を有するアルキル基が望まし
い。該置換基(a)は酸素原子を含有しないことが好まし
い。このような置換基としては、具体的には、たとえ
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシ
ル基、iso−ペンチル基、iso−ヘキシル基等の脂
肪族アルキル基またはシクロペンチルメチル基、メチル
シクロヘキシル基、シクロヘキシル基等の脂環族アルキ
ル基などが挙げられる。 (b)下記一般式(C−3)で表される置換基
【0036】
【化13】
【0037】ただし、式(C−3)中、mは0〜50、
好ましくは0〜30、さらに好ましくは0〜10の整数
を表わし、R4は水素、またはメチル基を表わし、R5
炭素数が、1〜10、好ましくは1〜8、さらに好まし
くは1〜6である活性水素を有しない置換基を表わして
いる。R4はメチル基であることがより好ましい。R5
しては、具体的には、たとえば、メチル基、メトキシ
基、アセチル基、アセチルオキシ基、ビニル基、ビニル
カルボニル基、ビニルカルボニルオキシ基、メタクリル
基、メタクリルカルボニル基、メタクリルカルボニルオ
キシ基、エポキシ基、グリシジル基、グリシジルオキシ
基、エポキシシクロヘキシル基およびエポキシシクロヘ
キシルオキシ基の中から選ばれる基であることが望まし
く、これらのうちでは、メタクリルカルボニルオキシ
基、グリシジルオキシ基、メタクリル基、メタクリルカ
ルボニル基、エポキシ基、グリシジル基、エポキシシク
ロヘキシル基、エポキシシクロヘキシルオキシ基から選
ばれる基であることが望ましい。 (c)下記一般式(C−4)で表される置換基
【0038】
【化14】
【0039】ただし、式(C−4)中、mは0〜50、
好ましくは0〜30、さらに好ましくは0〜10の整数
を表わし、R4は水素、またはメチル基を表わし、R5
炭素数が1〜10、好ましくは1〜8である活性水素を
有しない置換基を表わしている。R5としては、具体的
には、たとえば、メチル基、アセチル基、アセチルオキ
シ基、ビニル基、ビニルカルボニル基、ビニルカルボニ
ルオキシ基、メタクリル基、メタクリルカルボニル基、
メタクリルカルボニルオキシ基、エポキシ基、グリシジ
ル基、グリシジルオキシ基、エポキシシクロヘキシル基
およびエポキシシクロヘキシルオキシ基の中から選ばれ
る基であることが望ましく、これらのうちでは、メタク
リルカルボニルオキシ基、グリシジルオキシ基、メタク
リル基、メタクリルカルボニル基、エポキシ基、グリシ
ジル基、エポキシシクロヘキシル基、エポキシシクロヘ
キシルオキシ基から選ばれる基であることが望ましい。
【0040】さらに、前記式(C−1)で表される置換
基中のR1またはR2の少なくとも一方は、前記式(C−
2)で表され、(C−2)中のR3は前記式(C−3)
または(C−4)、好ましくは式(C−3)で表わされ
る置換基を有することが望ましい。さらに、前記式(C
−1)で表される置換基中のR1、R2が互いに異なる置
換基である場合、R1、R2の一方が前記式(C−2)中
置換基(a)を有し、他が、前記式(C−3)または(C
−4)で表わされる置換基を有することが望ましい。
【0041】このような構造の内部離型剤を特定量用い
ると、得られるポリウレタン組成物は金型からの離型性
能に優れるとともに、ポリウレタンフォームパッドとの
接着性能に優れるものとなる。また、ポリウレタンフォ
ームパッドとの接着面に内部離型剤のブリードを著しく
低減させることができる。3.イソシアネート化合物(A) 本発明に用いられるイソシアネート化合物(A)として
は、ポリウレタンの製造に用いるものであれば用いるこ
とができるが、脂肪族ポリイソシアネート化合物、脂環
族ポリイソシアネート化合物および芳香族基に直接結合
しない少なくとも2個のNCO基を有するイソシアネー
ト化合物から選ばれる少なくとも1種であることが好ま
しい。
【0042】なお、本明細書では、イソシアネート化合
物(A)と、その他の添加剤等を含有する成分をイソシ
アネート成分ということがある。これらのイソシアネー
ト化合物は、単独でも複数を併用してもよく、それらの変
性物やその他のTDIやMDI等の芳香族イソシアネー
ト化合物等と併用してもよい。
【0043】前記脂肪族ポリイソシアネート化合物とし
ては、たとえば1、6−ジイソシアナトヘキサン(HD
I)等が挙げられる。前記脂環族ポリイソシアネート化
合物としては、たとえば2、5−ビスイソシアナトメチ
ル−ビシクロ[2、2、1]ヘプタンおよび/または2、
6−ビスイソシアナトメチル−ビシクロ[2、2、1]ヘ
プタン(これらの単独または混合物を「NBDI」と称
することがある。)、3、3、5−トリメチル−1−イ
ソシアナト−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン
(IPDI)、1、6−ビスイソシアナトメチルシクロ
ヘキサン(H6−XDI)、1、6−ジイソシアナトヘ
キサン(HDI)、ビス(4、4’イソシアナトシクロ
ヘキシル)メタン(H12−MDI)等が挙げられる。
【0044】前記芳香族基に直接結合しない少なくとも
2個のNCO基を有するイソシアネート化合物として
は、たとえば1、6−ビスイソシアナトメチルベンゼン
(XDI)等が挙げられる。また、前記イソシアネート
化合物(A)は、脂肪族イソシアネート化合物および脂
環族イソシアネート化合物からなる群から選ばれる少な
くとも1種と、これらの誘導体からなる群から選ばれる
少なくとも1種との混合物であってもよい。
【0045】混合質量比率は、(脂肪族イソシアネート
化合物および脂環族イソシアネート化合物からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種)/(これらの誘導体からな
る群から選ばれる少なくとも1種)が、99/1〜50
/50であることが望ましい。これらのうちでは、脂肪
族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリイソシアネー
ト化合物が好ましく、脂環族がさらに好ましく、2、5
−および/または2、6−ビスイソシアナトメチル−ビ
シクロ[2、2、1]ヘプタン(NBDI)(a−1)、
NBDIから得られる誘導体をイソシアネート化合物中
に少なくとも20質量%含むことが特に好ましい。
【0046】本発明では、前記誘導体としては、前記イ
ソシアネート化合物から得られる変性体が好ましい。変
性体としては、たとえば、ウレタン変性体、アロファネ
ート変性体、ビウレット変性体、ヌレート変性体、ウレ
ア変性体、ウレタンウレア変性体、カルボジイミド変性
体、オキサゾリジンジオン変性体、オキサゾリジン変性
体などが挙げられる。
【0047】これらの変性体のうちでは、ヌレート変性
体が好ましい。前記NBDI(a−1)/NBDIから
得られる変性体(a−2)の好ましい混合質量比率は9
9/1〜60/40であることが望ましい。NBDIから得られる変性体(a−2) 前記NBDIから得られる変性体(a−2)としては、
NBDIから得られる多官能体であることが好ましい。
【0048】また、NBDIとその変性体は他のイソシ
アネートと併用して用いることができる。他のイソシア
ネートとしては、例えば、3、3、5−トリメチル−1
−イソシアナト−5−イソシアナトメチルシクロヘキサ
ン(IPDI)、1、6−ビスイソシアナトメチルベン
ゼン(XDI)、1、6−ビスイソシアナトメチルシク
ロヘキサン(H6−XDI)、1、6−ジイソシアナト
ヘキサン(HDI)、ビス(4、4’イソシアナトシク
ロヘキシル)メタン(H12−MDI)、上記イソシアネ
ートのカルボジイミド変性ポリイソシアネート、イソシ
アヌレート変性体があげられる。
【0049】前記多官能体としては、NBDIから得ら
れるイソシアネート基を3ヶ以上有し、NBDIを反応
して得られる化合物であればいずれでもよいが、特にノ
ルボルナン環またはトリシクロ環を維持したものが好ま
しく、さらにはヌレート体がより好ましい。前記ヌレー
ト体としては、ポリイソシアヌレートの3量体であり、
イソシアヌレート環(トリアジン環と呼称することもあ
る)を有するものが挙げられる。
【0050】NBDIから得られる変性体(a−2)が
多官能体であるヌレート体である場合、(a−1)/
(a−2)の混合質量比率は、好ましくは99/1〜6
0/40である。前記ヌレート体の質量比率が1%以上
であることにより、反応が早くなり、得られたポリウレ
タンの耐熱・耐光物性が向上するため好ましい。40質
量%(質量%)以下であるとポリオール成分との相溶性
が良好となり、その結果反応硬化速度が向上する。又、
得られたポリウレタン組成物の伸び率も優れたものとな
る。さらに、得られたポリウレタン組成物のソフトタッ
チ性も向上する。
【0051】NBDIの製造方法 NBDIの製造方法は、特に限定されないが例えば、D
E P3,018,198.7 、DE−OS 1,645,
595および同2,819,980 号に記載されるよう
な、二量化シクロペンタジエンからヒドロホルミル化、
還元性アミノ化合物およびホスゲン化の順次反応による
方法で製造する方法、あるいは、USP3,143,57
0号公報に記載されているような、該当するジアミンの
ホスゲン化反応による方法等に準じて製造することがで
きる。
【0052】ウレタン変性プレポリマー 本発明において用いられるイソシアネート化合物(A)
として、たとえば、上記混合ポリイソシアネート((a
−1)と(a-2)との混合物)をポリオール成分
(Bpre)により一部ウレタン変性したプレポリマーを
より好ましく用いることができる。
【0053】上記混合イソシアネートを一部ウレタン変
性したプレポリマーにすると、反応硬化速度が速くな
り、ソフトタッチ性能も大幅に向上する。プレポリマー製造用ポリオール成分(Bpre ウレタン変性に使用する変性剤であるポリオール成分
(Bpre)としては、特に限定されるものではなく、通
常のポリウレタン組成物に用いられるものであればいず
れでもよい。例えば、多価アルコール、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオー
ル等が例示できるが、このうち、ポリエーテルポリオー
ルを用いることが好ましい。
【0054】なかでも、特に好ましい態様においては、
前記ポリオール成分(Bpre)が、(b−1)活性水素
化合物にアルキレンオキシドを付加重合した平均官能基
数2〜3、水酸基価24〜120mgKOH/gのポリ
エーテルポリオール、であり、さらに好ましい態様にお
いては、前記ポリオール成分(Bpre)が、(b−1−
2)非アミン系多価アルコールにアルキレンオキシドを
付加重合した平均官能基数2〜3、水酸基価24〜12
0mgKOH/gのポリエーテルポリオールであること
が望ましい。
【0055】上記のように変性剤として好ましく使用さ
れるポリエーテルポリオールは、その平均官能基数が2
〜3、水酸基価が24〜120mgKOH/gである。
平均官能基数が2より低い、あるいは、水酸基価が24
mgKOH/gより低くなると、反応硬化速度を速くす
る効果が無くなり、また得られたポリウレタン組成物の
硬度が低くなり過ぎる。一方、平均官能基数が3より高
い、あるいは、水酸基価が120mgKOH/gより高
くなるとポリウレタン組成物のソフトタッチ性能が向上
しない。
【0056】さらに上記のように変性剤として好ましく
使用されるポリエステルジオール、ポリカーボネートジ
オールは、その水酸基価が、55〜120mgKOH/
gのものである。水酸基価が55mgKOH/g以上と
することにより反応速度が向上し、120mgKOH/
g以下とすることによりポリウレタン組成物の硬度を所
定の範囲に制御しやすいので好ましい。
【0057】ポリエーテルポリオール(b−1) 前記ウレタン変性に使用することのできるポリエーテル
ポリオール(b−1)としては、活性水素化合物にアル
キレンオキシドを付加重合した平均官能基数2〜3、水
酸基価24〜120mgKOH/gのポリエーテルポリ
オールが挙げられる。
【0058】ポリエーテルポリオール(b−1)製造用
の活性水素化合物 ポリエーテルポリオールの製造に際して開始剤として用
いられる活性水素化合物としては酸素原子上に活性水素
原子を有する活性水素化合物、窒素原子上に活性水素原
子を有する活性水素化合物等が挙げられる。 (1) 酸素原子上に活性水素原子を有する活性水素化
合物 本発明の方法における活性水素化合物のうち、酸素原子
上に活性水素原子を有する活性水素化合物としては水、
炭素数1ないし20のカルボン酸、炭素数2ないし20
の2ないし6個のカルボキシル基を有する多価カルボン
酸、カルバミン酸類、炭素数1ないし20のアルコー
ル、炭素数2ないし20の2ないし8個の水酸基を有す
る多価アルコール、糖類またはその誘導体、炭素数6な
いし20の1ないし3個の水酸基を有する芳香族化合物
等が挙げられる。
【0059】炭素数1ないし20のカルボン酸として
は、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、フェニル
酢酸、ジヒドロ桂皮酸またはシクロヘキサンカルボン
酸、安息香酸、パラメチル安息香酸または2-カルボキ
シナフタレン等が挙げられる。炭素数2ないし20の2
ないし6個のカルボキシル基を有する多価カルボン酸と
しては例えば、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン
酸、フマル酸、アジピン酸、イタコン酸酸、ブタンテト
ラカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸またはピロメリット酸等が挙げられ
る。
【0060】カルバミン酸としては例えば、N,N-ジエ
チルカルバミン酸、N-カルボキシピロリドン等が挙げ
られる。炭素数1ないし20のアルコールとしては例え
ば、メタノール、エタノール、ノルマル-プロパノー
ル、イソプロパノール、ノルマル-ブチルアルコール、s
ec-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコール、イソペ
ンチルアルコール、tert-ペンチルアルコール、ノルマ
ル-オクチルアルコール、ラウリルアルコール、セチル
アルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノー
ル、アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビ
ニルカルビノール、ベンジルアルコール、1-フェニル
エチルアルコール、トリフェニルカルビノールまたはシ
ンナミルアルコール等が挙げられる。
【0061】炭素数2ないし20の2ないし8個の水酸
基を有する多価アルコールとしては例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,3-プロパンジオー
ル、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、
1,6-ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ジグリセリ
ン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトー
ル等が挙げられる。
【0062】糖類またはその誘導体としては例えば、グ
ルコース、ソルビトール、デキストロース、フラクトー
スまたはシュクロース等が挙げられる。炭素数6ないし
20の1ないし3個の水酸基を有する芳香族化合物とし
ては例えば、フェノール、2-ナフトール、2,6-ジヒ
ドロキシナフタレンまたはビスフェノールA等が挙げら
れる。
【0063】2ないし8の末端を有しその末端に1ない
し8の水酸基を有するポリアルキレンオキシドとしては
例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド
またはそれらのコポリマー等であって2ないし8の末端
を有しその末端に1ないし8の水酸基を有するポリアル
キレンオキシドが挙げられる。 (2) 窒素原子上に活性水素原子を有する活性水素化合
物 また本発明の方法における活性水素化合物のうち、窒素
原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物として
は、炭素数1ないし20の脂肪族または芳香族一級アミ
ン、炭素数2ないし20の脂肪族または芳香族二級アミ
ン、炭素数2ないし20の2ないし3の一級もしくは二
級アミノ基を有する多価アミン、炭素数4ないし20の
飽和環状二級アミン、炭素数4ないし20の不飽和環状
二級アミン、炭素数4ないし20の2ないし3個の二級
アミノ基を含む環状の多価アミン、炭素数2ないし20
の無置換またはN-一置換の酸アミド、5ないし7員環
の環状アミド類、炭素数4ないし10のジカルボン酸の
イミド等が挙げられる。
【0064】炭素数1ないし20の脂肪族または芳香族
一級アミンとしては例えば、メチルアミン、エチルアミ
ン、ノルマル-プロピルアミン、イソプロピルアミン、
ノルマル-ブチルアミン、イソブチルアミン、sec-ブチ
ルアミン、tert-ブチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、β-フェニルエチルアミン、アニ
リン、o-トルイジン、m-トルイジンまたはp-トルイ
ジン等が挙げられる。
【0065】炭素数2ないし20の脂肪族または芳香族
二級アミンとしては例えば、ジメチルアミン、メチルエ
チルアミン、ジエチルアミン、ジ-ノルマル-プロピルア
ミン、エチル-ノルマル-ブチルアミン、メチル-sec-ブ
チルアミン、ジペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、n-メチルアニリンまたはジフェニルアミン等が挙
げられる。
【0066】炭素数2ないし20の2ないし3の一級も
しくは二級アミノ基を有する多価アミンとしては例え
ば、エチレンジアミン、ジ(2-アミノエチル)アミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、4,4'-ジアミノジフェ
ニルメタン、トリ(2-アミノエチル)アミン、N,N'-
ジメチルエチレンジアミン、N,N'-ジエチルエチレン
ジアミンまたはジ(2-メチルアミノエチル)アミン等
が挙げられる。
【0067】炭素数4ないし20の飽和環状二級アミン
としては例えば、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン
または1,2,3,4-テトラヒドロキノリン等が挙げられ
る。炭素数4ないし20の不飽和環状二級アミンとして
は例えば、3-ピロリン、ピロール、インドール、カル
バゾール、イミダゾール、ピラゾールまたはプリン等が
挙げられる。
【0068】炭素数4ないし20の2ないし3個の二級
アミノ基を含む環状の多価アミンとしては例えば、ピペ
ラジン、ピラジンまたは1,4,7-トリアザシクロノナ
ン等が挙げられる。炭素数2ないし20の無置換または
N-一置換の酸アミドとしては例えば、アセトアミド、
プロピオンアミド、N-メチルプロピオンアミド、N-メ
チル安息香酸アミドまたはN-エチルステアリン酸アミ
ド等が挙げられる。
【0069】5ないし7員環の環状アミドとしては例え
ば、2-ピロリドンまたはε-カプロラクタム等が挙げら
れる。炭素数4ないし10のジカルボン酸のイミドとし
ては例えば、コハク酸イミド、マレイン酸イミドまたは
フタルイミド等が挙げられる。これらの活性水素化合物
のうち、炭素数2ないし20のアルコール、炭素数2な
いし20の2ないし8の水酸基を有する多価アルコー
ル、糖類またはその誘導体、2ないし8の末端を有しそ
の末端に2ないし8の水酸基を有する分子量100ない
し4500のポリアルキレンオキシド、炭素数2ないし
20の脂肪族または芳香族二級アミン、炭素数2ないし
20の2ないし3個の一級もしくは二級アミノ基を有す
る多価アミン、炭素数4ないし20の飽和環状二級アミ
ン、炭素数4ないし20の2ないし3個の二級アミノ基
を含む環状の多価アミンが好ましい。
【0070】更に、炭素数2ないし10の2ないし4の
水酸基を有する多価アルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシドもしくはそれらのコポリマ
ー等であって2ないし6の末端を有しその末端に2ない
し4の水酸基を有する分子量100ないし4500のポ
リアルキレンオキシド、炭素数2ないし10の2ないし
3個の二級アミノ基を有する多価アミン、炭素数4ない
し10の飽和環状二級アミン、炭素数4ないし10の2
ないし3の二級アミノ基を含む環状の多価アミン等が特
に好ましい。
【0071】ポリエーテルポリオール(b−1)製造用
のアルキレンオキシド化合物 アルキレンオキシドとしては、例えばエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、1,2-ブチレンオキシド、
2,3-ブチレンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘ
キセンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモヒド
リン、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテルまたはフェニルグリシジルエーテル等のエポキシ
化合物が挙げられる。
【0072】これらのアルキレンオキシド化合物のう
ち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブ
チレンオキシドまたはスチレンオキシドが好ましく、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが最も好ましい。
非アミン系開始剤を使用することにより、長期間高温下
に保持しても変色の恐れが著しく低減し好ましい。
【0073】ポリエーテルポリオール(b−1-2) 前記本発明により好ましく用いられる前記ポリエーテル
ポリオール(b−1−2)は、非アミン系多価アルコー
ルにアルキレンオキシドを付加重合した平均官能基数2
〜3、水酸基価24〜120mgKOH/gのポリエー
テルポリオールが挙げられる。
【0074】例えば炭素数1乃至16の多価アルコール
好ましくは炭素数1乃至10の多価アルコールを開始剤
にアルキレンオキシド類を1種又は2種以上を付加重合
したものである。多価アルコールの具体例としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエ
チレングリコール、ペンタンジオール、シクロヘキサン
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
メチロールエタン、ペンタエリスリトール等の非アミン
系多価アルコールが挙げられ、この中でもエチレングリ
コール、トリプロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、あるいはグリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジグリセリンが好ましい。
【0075】アルキレンオキシド類としては、例えばエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブチレン
オキシド、2,3-ブチレンオキシド、スチレンオキシ
ド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エ
ピブロモヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテルまたはフェニルグリシジルエーテル
等のエポキシ化合物が挙げられる。
【0076】これらのアルキレンオキシド化合物のう
ち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブ
チレンオキシドまたはスチレンオキシドが好ましく、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが最も好ましい。
非アミン系開始剤を使用することにより、長期間高温下
に保持しても変色の恐れが著しく低減し好ましい。
【0077】プレポリマーの調製 イソシアネートを前記ポリオール成分(Bpre)により
一部ウレタン変性したプレポリマーの好ましいNCO含
量は、20〜30質量%である。20質量%以上とする
ことによりプレポリマーの粘度低く操作性が向上し好ま
しく、また30質量%以下とすることにより反応硬化速
度、ソフトタッチ性能の向上と合わせてポリウレタン組
成物の伸び率が向上するので好ましい。
【0078】4.ポリオール成分 ポリオール成分とは、ポリオール(B)を、さらに、必
要に応じて、内部離型剤(C)、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、耐熱安定剤等の安定剤、ウレタン化触媒又はヌレ
ート化触媒等の触媒、その他添加剤を含有する成分であ
る。これらの各成分について以下に説明する。
【0079】ポリオール(B) 本発明においてポリイソシアネート化合物と反応させる
ポリオール(B)としては、例えば多価アルコール、ポ
リエーテルポリオール(ポリオキシアルキレンポリエー
テルポリオールと呼称されることもある)、ポリエステ
ルポリオール、ポリマーポリオール等が挙げられる。こ
のうちポリオキシアルキレンポリオールを用いることが
好ましい。
【0080】本発明のポリオール(B)として以下のポ
リエーテルポリオール(b−4)または、該ポリエーテ
ルポリオール(b−4)と非アミン系グリコール(b−
5)との混合物からなるポリオールを好ましく用いるこ
とができる。これらのうちでは混合物を用いることが望
ましい。 (b−4)活性水素化合物にアルキレンオキシドを付加
重合した平均官能基数2〜4、水酸基価24〜120m
gKOH/gのポリエーテルポリオール (b−5)平均官能基数が1.5〜2.5、代表的には
2で、水酸基価が1000〜2000mgKOH/gの
非アミン系グリコール このようなポリオールは、紫外線吸収剤(d−1)、酸
化防止剤(d−2)、耐熱安定剤(d−3)および多機
能安定剤(d−4)からなる群から選ばれてなる少なく
とも1種の安定剤(D)と、ウレタン化触媒(e−1)
およびヌレート化触媒(e−2)からなる群から選ばれ
てなる少なくとも1種の触媒(E)と、顔料(F)とを
併用することが好ましい。
【0081】その量比は、特に限定されるものではない
が、例えば、前記ポリエーテルポリオール(b−4)ま
たはその混合物100質量部に対して、紫外線吸収剤
(d−1)、酸化防止剤(d−2)、耐熱安定剤(d−
3)および多機能安定剤(d−4)からなる群から選ば
れてなる少なくとも1種の安定剤(D)0.01〜5質
量部、より好ましくは0.05〜5質量部、ウレタン化
触媒(e−1)およびヌレート化触媒(e−2)からな
る群から選ばれてなる少なくとも1種の触媒(E)0.
5〜3質量部、より好ましくは0.6〜2質量部、顔料
(F)0.1〜10質量部、より好ましくは0.5〜8
質量部の割合にすることが望ましい。
【0082】ポリエーテルポリオール(b−4) 本発明でポリオール(B)として用いられるポリエーテ
ルポリオール(b−4)は、活性水素化合物を開始剤と
してアルキレンオキシドを付加重合した平均官能基数2
〜4、水酸基価24〜120mgKOH/gのポリエー
テルポリオールであり、平均官能基数2〜4、水酸基価
24〜55mgKOH/gであることが更に好ましい。
【0083】水酸基価が24mgKOH/g以上である
と、ポリエーテルポリオールの粘度が低く、取り扱いが
簡便であり好ましく、120mgKOH/g以下である
と、得られたポリウレタン組成物の伸び率高く好まし
い。また平均官能基数が2以上であると、ポリオール成
分とイソシアネート化合物(A)との反応硬化が向上し
好ましく、平均官能基数が4以下であると、得られたポ
リウレタン組成物の伸び率が高くなるので好ましい。
【0084】ポリエーテルポリオール(b−4)製造用
の活性水素化合物 前記ポリエーテルポリオール(b−4)の製造用に用い
られる活性水素化合物としては、ポリエーテルポリオー
ル(b−1)製造用の活性水素化合物と同じものを用い
ることができ、これらは(b−1)を製造するものと同
じでも異なっていてもよく、それらを単独で用いても複
数を併用してもよい。
【0085】ポリエーテルポリオール(b−4)製造用
のアルキレンオキシド 前記ポリエーテルポリオール(b−4)の製造用に用い
られるアルキレンオキシドとしては、例えば、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブチレンオキシ
ド、2,3-ブチレンオキシド、スチレンオキシド、シク
ロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモ
ヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジ
ルエーテルまたはフェニルグリシジルエーテル等のエポ
キシ化合物が挙げられる。
【0086】これらのアルキレンオキシド化合物のう
ち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブ
チレンオキシドまたはスチレンオキシドが好ましく、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが最も好ましい。
非アミン系開始剤を使用することにより、長期間高温下
に保持しても変色の恐れが著しく低減し好ましい。
【0087】このようにして得られる本発明に用いられ
るポリエーテルポリオール(b−4)としてより好まし
いものは、非アミン系多価アルコールにアルキレンオキ
シドを付加重合した平均官能基数2〜4、水酸基価24
〜120mgKOH/gのポリエーテルポリオールが好
ましく、平均官能基数2〜4、水酸基価24〜55mg
KOH/gであることが更に好ましい。
【0088】水酸基価が24mgKOH/g以上である
とポリエーテルポリオールの粘度が低く、取り扱いが簡
便であり好ましく、120mgKOH/g以下である
と、得られるポリウレタン組成物の伸び率高くなり好ま
しい。また平均官能基数が2以上であると、ポリオール
成分とイソシアネート化合物(A)の反応硬化が向上し
好ましく、4以下とすることにより得られるポリウレタ
ン組成物の伸び率が高くなり好ましい。
【0089】非アミン系多価アルコールとしては、例え
ば炭素数1〜16の多価アルコール好ましくは炭素数1
〜10の多価アルコールを開始剤にアルキレンオキシド
類を1種又は2種以上を付加重合したものが挙げられ
る。多価アルコールの具体例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエ
タン、ペンタエリスリトール等の非アミン系多価アルコ
ールが挙げられ、この中でもエチレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、あるい
はグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、ジグリセリンが好ましい。
【0090】アルキレンオキシド類としては、例えばエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブチレン
オキシド、2,3-ブチレンオキシド、スチレンオキシ
ド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エ
ピブロモヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテルまたはフェニルグリシジルエーテル
等のエポキシ化合物が挙げられる。
【0091】これらのアルキレンオキシド化合物のう
ち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2-ブ
チレンオキシドまたはスチレンオキシドが好ましく、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドが最も好ましい。
非アミン系開始剤を使用することにより、長期間高温下
に保持しても変色の恐れが著しく低減し好ましい。
【0092】非アミン系グリコール(b−5) 本発明で用いられる非アミン系グリコール(b−5)
は、平均官能基数が1.5〜2.5、水酸基価1000
〜2000mgKOH/gの非アミン系グリコールであ
り、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5ペンタジオール等が挙げられ、
好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールである。
【0093】その水酸基価が1000mgKOH/g以
上、2000mgKOH/g以下であると、ポリオール
成分とイソシアネート成分の反応硬化、ポリウレタン組
成物の硬度を好ましい範囲に保つことができ、好まし
い。また平均官能基数が2の非アミン系グリコールがさ
らに好ましい。非アミン系グリコール(b−5)の使用
量は、前記ポリエーテルポリオール(b−4)を100
質量部としたとき、8〜40質量部が好ましく、さらに
好ましくは10〜35質量部が好ましい。8質量部以上
40質量部以下の範囲とすることにより得られるポリウ
レタン組成物の硬度が好ましい範囲に保つことができ
る。
【0094】5.安定剤(D) 本発明で用いられる安定剤(D)は、紫外線吸収剤(d
−1)、酸化防止剤(d−2)、耐熱安定剤(d−
3)、および多機能安定剤(d−4)の群から選ばれる
少なくとも1種であり、前記ポリエーテルポリオール
(b−4)100質量部に対し、安定剤(D)を、0.
01〜5質量部、より好ましくは0.5〜5質量部の量
で用いることが好ましい。
【0095】添加部数が0.01質量部以上であると得
られたポリウレタン組成物の耐熱,耐光物性が著しく向
上し好ましく、添加部数が5質量部以下であると、安定
剤のポリウレタン組成物の表面へのブリードアウトする
ことを防止でき、ポリウレタンフォームパッドとの接着
性能を高く維持することができ、更にポリウレタン組成
物の表面の白化を予防することができ好ましい。
【0096】これら紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐熱安
定剤、多機能安定剤は単独で使用してもよく、あるいは
併用して使用してもよい。紫外線吸収剤(d−1) 前記紫外線吸収剤(d−1)は、紫外線吸収能をもった
安定剤であり、特に限定されるわけではないが、例え
ば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、
サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫
外線吸収剤、アクリロニトリル系紫外線吸収剤、および
ニッケルないしコバルト錯塩系紫外線吸収剤などが挙げ
られる。
【0097】使用できる紫外線吸収剤としては、ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外
線吸収剤が特に好ましい。前記紫外線吸収剤(d−1)
の配合量は、ウレタン系組成物100質量部に対し、
0.01〜10質量部の範囲が好ましい。0.01質量
部より少ないと、ウレタン系組成物の耐候性が、充分に
優れたものとならない場合があり、他方、10質量部よ
り多いときは、他の組成物添加物とともに組成物表面に
噴き出したりするという問題がおこる場合がある。上記
範囲のうち、0.1〜3質量部の範囲が特に好ましい。
【0098】酸化防止剤(d−2) 前記酸化防止剤(d−2)は、酸化防止能をもった安定
剤であり、特に限定されるわけではないが、例えば、ヒ
ンダードフェノール系安定剤、アミン系安定剤、リン系
安定剤、イオウ安定剤等の安定剤が挙げられる。使用で
きる酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系安定剤が特
に好ましい。
【0099】耐熱安定剤(d−3) 前記耐熱安定剤(d−3)は、耐熱安定能をもった安定
剤であり、特に限定されるわけではないが、例えば、リ
ン化合物等を用いることができる。多機能安定剤(d−4) 前記多機能安定剤(d−4)は、例えば、紫外線吸収機
能と酸化防止機能の両機能を併せ持った安定剤が挙げら
れ、具体的にはベンゾトリアゾリル−アルキルビスフェ
ノール化合物を好ましく例示できる。
【0100】前記ベンゾトリアゾリル−アルキルビスフ
ェノール化合物の含有量に特に限定は無いが、ポリウレ
タン組成物の製造に用いられるポリオール成分の総量又
はポリウレタン組成物に対して0.01〜5質量%、好
ましくは0.05〜5質量%の量で用いられる。このよ
うなポリオール組成物を用いることによって得られたポ
リウレタン組成物では着色又熱劣化を著しく抑制でき
る。
【0101】前記ベンゾトリアゾリル−アルキルビスフ
ェノール化合物は、前記ベンゾトリアゾリル−アルキル
ビスフェノール化合物は、単に所定温度において攪拌混
合する等任意の方法でポリオール成分と配合することが
できる。特に鉱油、パラフィン油又は植物油等で希釈し
た後、ポリオールに添加することにより、相溶性を一層
改善するので好ましい。
【0102】ベンゾトリアゾリル−アルキルビスフェノ
ール化合物を含有したポリオール組成物は親油性に富
み、耐揮散性が良好である。該ポリオール組成物及び該
ポリオール組成物により得られたポリウレタン組成物は
外気および光の作用に長期間にわたり連続的に暴露され
た場合にも効果的に保護される。6.触媒(E) 本発明のポリウレタン組成物の製造に際しては、触媒
(E)を用いることが好ましく、この触媒としてはウレ
タン化触媒(e−1)、ヌレート化触媒(e−2)が挙
げられる。これらは単独でも併用しても良いが、ポリオ
ール成分(B)とイソシアネート成分(A)の反応硬化
を著しく早めるためには、併用することが好ましい。
【0103】これら触媒(E)の使用量は、前記ポリエ
ーテルポリオール(b−4)を100質量部としたと
き、0.5〜3質量部であることが望ましい。0.5質
量部以上であると、ポリオール成分とイソシアネート成
分の反応硬化時間を著しく短縮できるので好ましく、3
質量部以下であると得られたポリウレタン組成物の耐
熱,耐光物性向上し好ましい。
【0104】ウレタン化触媒(e−1) ウレタン化触媒(e−1)としては、Sn系あるいはB
i系金属触媒が挙げられる。Sn系触媒としては、酢酸
錫、オクタン酸錫、オレイン酸錫、ラウリル酸錫、スタ
ナスオクトエート、ジブチルチンジアセテート、ジブチ
ルチンジラウレート、ジブチルチンジメルカプチド、ジ
ブチルチンマレエート、ジメチルチンジラウレート、ジ
オクチルチンジメルカプチド等があり、Bi系触媒とし
ては、ネオデカン酸ビスマス等が挙げられる。
【0105】これらの中で、ジメチルチンジラウレー
ト、ジブチルチンジラウレートが、ポリオール成分とイ
ソシアネート成分の反応硬化を早めるので、特に好まし
い。ヌレート化触媒(e−2) ヌレート化触媒(e−2)としては、酢酸カリウム、オ
クチル酸カリウム、カリウムフェノラート、非アミン系
グリコールあるいは非アミン系ポリエーテルポリオール
のKOH水溶液による一部アルコラート化脱水した化合
物等が挙げられる。
【0106】このなかでカリウムフェノラートがポリオ
ール成分とイソシアネート成分の反応硬化を著しく早
め、しかも得られたポリウレタン組成物の耐熱,耐光物
性を良好に保つことから好ましい。7.顔料(F) 顔料(F)は、ポリウレタン組成物を着色させる為の添
加剤である。顔料としては、公知の無機および有機顔料
のいずれを用いることも可能である。例えば無機顔料と
しては、カーボンブラック、酸化チタン、アルミナ、チ
タン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カル
シウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、
クレー、雲母、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ベンガラ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、シリ
カ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ホウ素、炭化タング
ステン、炭化チタンなどが、また、有機顔料としては、
例えば、、ネーブルスイエロー、ナフトールイエロー
S、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジRK、パ
ーマネントレッド4R、ブリリアントカーミンB、ファス
トバイオレットB、メチルバイオレットレーキフタロシ
アニンブルー、ファストスカイブルー、ピグメントグリ
ーンB、マラカアイトグリーンレーキなどを例示的に示
すことができるが、もちろんこれらに何ら限定されるも
のではない。
【0107】これらは粉体で取り扱いにくい為、ポリエ
ーテルポリオール中に練り込んで使用することが好まし
い。これら粉体の添加量は、前記ポリエーテルポリオー
ル(b−4)を100質量部としたとき、0.1〜10
質量部であることが望ましい。10質量部以下とする
と、ポリオール成分の粘度を低くすることができ取り扱
いが容易になるので好ましい。
【0108】8.その他の添加剤 また、他の添加剤として、可塑剤、金属不活性化剤、滑
剤、乳化剤、界面活性剤、脱泡剤、充填剤、発泡剤、蛍
光増感剤、難燃剤、帯電防止剤等を用いてもよい。な
お、前記においては、ポリオール成分中に、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、多機能安定剤等の安定
剤、ウレタン化触媒又はヌレート化触媒等の触媒、顔
料、その他の添加剤を予め配合しておく態様を示した
が、本発明において、これらの添加剤の添加形態として
は、必ずしもこのような態様に限定されるものではな
く、ポリオール成分とイソシアネート化合物(A)との
混合時に別途添加する、イソシアネート化合物(A)に
予め配合する、あるいは、ポリオール成分とイソシアネ
ート化合物(A)との双方に予め配合しておく、といっ
た態様を取ることも可能である。
【0109】9.ポリウレタン組成物の用途および複合
本発明に係るポリウレタン組成物は、前記したように、
優れた外観品質を有し、耐熱性、耐光性、耐スクラッチ
性能、ソフトタッチ性能にも優れ、また従来表皮材とし
て汎用される塩化ビニル組成物とは異なり、ポリウレタ
ンフォームパッドとの接着性に優れ、廃棄焼却時にダイ
オキシン等の有害物質の発生のないものである。
【0110】このため、本発明に係るポリウレタン組成
物は、各種のポリウレタン成形物に適用可能である。ポ
リウレタン成形物は、ポリウレタン組成物の製造過程
で、所望の形状となるようにして得られる成形物であ
る。例えば、車両、船舶、航空機等の輸送体の内装装飾
部品;店舗、オフィス、その他の建築内装部品;一般お
よび事務用家具など、特に、各種自動車内装装飾部品、
例えば自動車計器盤(インストルメントパネル)等のス
キン層形成に用いられる表皮材として、好適に用いられ
る。しかし、その用途としても上記したものに特に限定
されるものではない。
【0111】このような表皮材として使用される態様に
おいては、ポリウレタン組成物のシートの肉厚は、特に
限定されるものではないが、例えば、0.3〜3.0m
m、より好ましくは0.5〜2.0mm程度のものとさ
れる。また、本発明のポリウレタン組成物を用いて、上
記したようなポリウレタン組成物のシートと、フォーム
材及び/または芯材とを有する複合体を得ることもでき
る。この複合体において、ポリウレタン組成物のシート
からなる層は、その特性から表皮、すなわち、スキンと
して最表面に通常位置し、そのスキンより下層となるフ
ォーム材及び/または芯材により、複合体として必要と
される他の特性を補っている。
【0112】このような複合体において、ポリウレタン
組成物のシートとしては、例えば、厚みが0.3〜3.
0mm、より好ましくは0.5〜2.0mmのシートが
好ましく、例えば、スプレー工法により得られるスプレ
ースキンである。またフォーム材としては、特に限定さ
れるものではないが、ポリウレタン組成物からなるシー
トとの接着性が良好となり、また再生利用が容易となる
といった観点から、ポリウレタンフォームであることが
望ましい。なお、このフォームとしては、複合体として
所望される特性に応じて、硬質フォーム、半硬質フォー
ム、軟質フォーム等から適宜選択され得、その肉厚とし
ても適宜選択され得る。
【0113】また芯材としても、特に限定されるもので
はなく、例えば、複合体に必要とされる剛性、強度、弾
性等の特性を付与し得るものであれば、任意のものを用
いることができる。例えば、ABS組成物、スチレン組
成物、オレフィン組成物、アクリル組成物等の組成物な
いしエラストマー、その他、アルミニウム板、鋼板等の
金属板等を例示することができるが、もちろんこれらに
何ら限定されるものではなく、また、その肉厚等も複合
体として所望される特性に応じて適宜選択され得る。
【0114】このような複合体における各層の被着方法
としても、特に限定されるものではなく、例えば、各種
接着剤、ヒートシール等を用いて接合することも可能で
あるが、ウレタンフォームの成形時に、ポリウレタンス
キン、あるいはポリウレタンスキンおよび芯材を、型内
に配置しておき、一体発泡成形を行なうことが望まし
い。なお、このような一体発泡成形方法として、公知の
いずれの方法も用いることが可能である。
【0115】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るポリウレ
タン組成物は、金型からの離型性能に優れるとともに、
ポリウレタンフォームパッドとの接着性能に優れ、ポリ
ウレタンフォームパッドとの接着面に内部離型剤のブリ
ードがない。
【0116】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限さ
れるものではない。また本実施例の項に記載する「%」
は、特に記載がない限り、「質量%」を意味する。原料 また以下の比較例および実施例において用いた原料は、
以下の通りである。・ポリエーテルポリオール グリセリンにプロピレンオキシドを付加重合した後、エ
チレンオキシドを付加重合した。なお、プロピレンオキ
シド/エチレンオキシドは85/15の質量比率で付加
重合した。平均官能基数3、水酸基価34mgKOH/
gのポリエーテルポリオール。・グリコール 1,4BD(1247):三菱化学社製1,4−ブタン
ジオール。水酸基価1247mgKOH/g・紫外線吸収剤 T−770:チバガイギー社製TINUVIN770・酸化防止剤 I−1035:チバガイギー社製IRGANOX103
・多機能安定剤 JAST−500:城北化学工業社製JAST−500・10%安定剤溶液の調製 ポリエーテルポリオール/T−770/I−1035/
JAST−500を13.5/0.5/0.5/0.5の質
量比率で溶解させた安定剤のポリオール溶液なお、この
安定剤溶液は、ポリエーテルポリオール 450gとT
−77016.7gとI−1035 16.7gとJA
ST−500 16.7gを1Lのビ−カーに仕込み、
攪拌しながら130℃に加熱し、完全に溶解させた。・ウレタン化触媒 DMTDL:ジメチルチンジラウレート・ヌレート化触媒 弗化カリウムとポリエチレングリコール(PEG40
0)を室温で3時間混合し、1.6%弗化カリウムのP
EG400溶液とした。・消泡剤 SAG−47:日本ユニカー社製シリコーン SAG−
47・顔料の調製 ポリエーテルポリオール/カーボンブラック/酸化チタ
ンを28.87/11.4/7.6の質量比率で混合、
分散させたものを顔料として使用した(以下この顔料成
分をトナーグレーと略す)。・外部離型剤 内容量5Lの耐圧ホモミキサーに、水1500mlおよ
び水酸化カリウム5.3gを入れ、200℃に加熱し
て、500rpmで攪拌しながら、1軸押出し機で19
0℃溶融混練した低密度ポリエチレン/無水マレイン酸
含有ポリエチレン1500gを供給した。さらに15分
攪拌後、室温まで冷却し、0.5質量%ポリアクリル酸
水溶液を加え、水性分散剤の艶消し剤を得た(pH=
9.0、平均粒径=6μm、固形分濃度=40%、粘度
500mPa・s)。この艶消し剤に水系離型剤(シリ
コーン類および乳化剤6.5%、水93.5%)を艶消
し剤/水系離型剤=100/15の質量比率で混合し、
外部離型剤とした。・イソシアネート NBDI:三井化学社製コスモネートNBDI NCO
含量40.7% NBDIヌレートマス:室温でNBDI 430.0g
と、弗化カリウム 1.70gを5時間攪拌し、混合し
た後、ろ過を行う。ろ液にジブチルチンラウレートを
0.043g添加し、減圧脱気を行う。次に40℃に昇
温し、ヌレート化触媒を1.83g添加、40〜45℃
で17.3時間反応を行った。次に反応停止剤(JP−
506H:城北化学社製)を130g添加後、40〜4
5℃で1時間攪拌したものを排出し、NBDIヌレート
マスを得た。NCO含量32.1%ヌレート含量38.
1%・プレポリマー 500mlセパラブルフラスコにNBDIヌレートマス
372.60g、NBDI 100.60g、ポリエ
ーテルポリオール126.92g装入し、窒素雰囲気
下、攪拌しながら90℃、3.5時間反応した。その後
60℃まで冷却したところでSAG−47を2.5g装
入し、攪拌、分散させた。これを排出し、プレポリマー
を得た。NCO含量は26.115%であった。・内部離型剤 内部離型剤1:一般式(C−1)で表わされ、(C−
1)中のnが57、R1がn−ブチル基であり、R2が一
般式(C−2)で表わされ、(C−2)中のpが3、R
3が一般式(C−3)で表わされ、(C−3)中のmが
0、R5がグリシジルオキシ基であるポリジメチルシロ
キサン。
【0117】内部離型剤2:一般式(C−1)で表わさ
れ、(C−1)中のnが56、R1がn−ブチル基であ
り、R2が一般式(C−2)で表わされ、(C−2)中
のpが3、R3が一般式(C−3)で表わされ、(C−
3)中のmが0、R5がメタクリルカルボニルオキシ基
であるポリジメチルシロキサン。内部離型剤3:一般式
(C−1)で表わされ、(C−1)中のnが62、R1
がn−ブチル基であり、R2が一般式(C−2)で表わ
され、(C−2)中のpが2、R3が一般式(C−3)
で表わされ、(C−3)中のmが0、R5がヒドロキシ
ル基であるポリジメチルシロキサン。
【0118】内部離型剤4:一般式(C−1)で表わさ
れ、(C−1)中のnが22、R1、R2が一般式(C−
2)で表わされ、(C−2)中のpが3、R3が一般式
(C−4)で表わされ、(C−4)中のmが12、R4
が水素、R5がヒドロキシル基であるポリジメチルシロ
キサン。 (内部離型剤の測定方法)主鎖、側鎖の構造はCDCl
3を溶媒とした核磁気共鳴測定装置(1H−NMR)によ
り測定し、一般式(C−1)ないし(C−4)中のp、
n、mは、高分子合成の実験法;化学同人 1994年
第14刷;木下 雅悦、大津 隆行 共著に記載の光散
乱法により測定した質量平均分子量から算出した。・ポリウレタンスキン/ポリウレタンフォームパッド複
合体の成形 ポリウレタンスキンを用いて以下の方法によりポリウレ
タンフォームとの複合体を成形した。
【0119】型温30〜40℃に調節した300x40
0x15mm厚みのアルミニウム製テストモールドの上
型にポリウレタンスキンを装着し、下記に示すポリオー
ル成分 97.7gとイソシアネート成分 62.3g
を5秒攪拌混合した半硬質ポリウレタンフォーム反応液
を流し込み、上型を閉じて、50秒後に上型を開け開圧
し、その10秒後に再び上型を閉じ、さらに30秒硬化
させた後、ポリウレタンスキン/半硬質ポリウレタンフ
ォームの2層を一体化した複合体をモールドより離型し
た。 (半硬質ポリウレタンフォーム反応液) 1)ポリオール成分 ポリエーテルポリオール 93.46% 水 2.80% トリエタノールアミン 1.87% ジエタノールアミン 0.93% トリエチルアミン 0.47% トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコール溶液 0.47% 2)イソシアネート成分 ポリメリックMDI(三井武田ケミカル(株)製コスモネートM−200)物性測定方法 以下に示す実施例および比較例において得られたポリウ
レタン組成物の物性評価は次に示すような方法および基
準より行なった。・金型からのポリウレタンスキンの離型性能評価方法 ポリウレタンスキンを金型から離型する際、プッシュプ
ルゲージにより剥離強度を測定した。予め外部離型剤を
金型に5gスプレーした条件で、内部離型剤を含まない
ポリウレタンスキンの成形と離型を4回繰り返し、その
後外部離型剤を用いることなく、内部離型剤を含有した
スキンの成形、離型を繰り返した。このときの連続剥離
強度が1.1kgf以下の場合、離型可能とした。ま
た、連続離型可能回数が連続5回以上であったものを離
型性能○と判定した。・ポリウレタンフォームパッドとの接着性能評価方法 ポリウレタンスキンとポリウレタンフォームパッドとの
一体成形を行い、ポリウレタンフォームパッドとの接着
性能を測定した。スキンにフォームパッドが90〜10
0面積%付着しているものを接着性能○と判定した。接
着性能の評価は、ポリウレタンスキン成形後当日、1日
後、30日後について行った。・ポリウレタンスキン表面における内部離型剤のブリー
ド評価方法 ポリウレタンスキンのポリウレタンフォームパッドとの
接着面において、目視による観察で内部離型剤のブリー
ドによる光沢がないものを○、光沢があるものを×とし
た。
【0120】
【実施例1】(1)レジンの調製 ポリエーテルポリオールを42.2g、10%安定剤溶
液を8.8g、トナーグレーを13.0g、1,4BD
(1247)を17.7g、SAG−47を0.3g、
内部離型剤1を1.18g、常温、大気圧下にて30分
攪拌し、レジン1を調製した。 (2)ポリウレタン組成物の成形 200mlセパラブルフラスコ中で、レジン1 80.
35gとプレポリマー79.2gとDMTDL 0.5
8gを5秒間攪拌・真空脱泡し、予め70℃に加温さ
れ、外部離型剤5gをスプレーガンにより噴霧された金
型上に排出し、ポリウレタンスキンの厚みが1mmにな
るようにステンレス製の板でキャストした。離型性能、
接着性能の結果を表1に示す。
【0121】
【実施例2】実施例1の(1)において、内部離型剤1
を1.16g用いたのに代えて、内部離型剤1を2.3
2g用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行った。
離型性能、接着性能の結果を表1に示す。
【0122】
【実施例3】実施例1の(1)において、内部離型剤1
を1.16g用いたのに代えて、内部離型剤2を1.1
6g用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行った。
離型性能、接着性能の結果を表1に示す。
【0123】
【実施例4】実施例1の(1)において、内部離型剤1
を1.16g用いたのに代えて、内部離型剤2を2.3
2g用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行った。
離型性能、接着性能の結果を表1に示す。
【0124】
【比較例1】実施例1の(1)において、内部離型剤1
を1.16g用いたのに代えて、内部離型剤3を1.1
6g用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行った。
離型性能、接着性能の結果を表2に示す。
【0125】
【比較例2】実施例1の(1)において、内部離型剤1
を1.16g用いたのに代えて、内部離型剤4を1.1
6g用いた以外は実施例1と全く同様の操作を行った。
離型性能、接着性能の結果を表2に示す。
【0126】
【表1】
【0127】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 女 鹿 泉 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井武田ケ ミカル株式会社内 (72)発明者 笹 岡 邦 男 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井武田ケ ミカル株式会社内 (72)発明者 吉 田 義 夫 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井武田ケ ミカル株式会社内 Fターム(参考) 4J002 CK021 CK041 CP032 CP052 CP132 CP142 CP162 FD090 GC00 GN00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、イソシアネート化合物
    (A)、ポリオール(B)および内部離型剤(C)を配
    合してなるポリウレタン組成物であって、前記内部離型
    剤(C)が下記一般式(C−1) 【化1】 (前記式(C−1)中、R1、R2は、互いに同一でも異
    なっていてもよく、炭素数が2〜120の活性水素含有
    官能基を有しない置換基であり、nは3〜200の整数
    を表わす)で表される化合物であり、イソシアネート化
    合物(A)とポリオール(B)と内部離型剤(C)との
    総質量に対する前記内部離型剤(C)の含有量が0.0
    1〜10質量%であることを特徴とするポリウレタン組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記R1、R2が、下記一般式(C−2) 【化2】 で表わされる置換基であり、前記式(C−2)中、pは
    1〜10の整数を表わし、R3は、下記(a)〜(c) で表わ
    される置換基から選ばれるいずれかの置換基であること
    を特徴とする請求項1に記載のポリウレタン組成物: (a)活性水素を有しない炭素数1〜10の置換基 (b)下記一般式(C−3) 【化3】 (前記式(C−3)中、mは0〜50の整数を表わし、
    4は水素原子またはメチル基を表わし、R5は活性水素
    を有しない炭素数1〜10の置換基を表わす)で表わさ
    れる置換基 (c)下記一般式(C−4) 【化4】 (前記式(C−4)中、mは0〜50の整数を表わし、
    4は水素原子またはメチル基を表わし、R5は活性水素
    を有しない炭素数1〜10の置換基を表わす)で表され
    る置換基。
  3. 【請求項3】 前記R1およびR2の少なくとも一方が、
    前記式(C−3)または(C−4)で表わされる置換基
    を有し、前記式(C−3)または(C−4)で表される
    置換基中のR5がメチル基、アセチル基、アセチルオキ
    シ基、ビニル基、ビニルカルボニル基、ビニルカルボニ
    ルオキシ基、メタクリル基、メタクリルカルボニル基、
    メタクリルカルボニルオキシ基、エポキシ基、グリシジ
    ル基、グリシジルオキシ基、エポキシシクロヘキシル基
    およびエポキシシクロヘキシルオキシ基からなる群から
    選ばれる1種であること特徴とする請求項2に記載のポ
    リウレタン組成物。
  4. 【請求項4】 前記イソシアネート化合物(A)が、脂
    肪族ポリイソシアネート化合物、脂環族ポリイソシアネ
    ート化合物および芳香族基に直接結合しない少なくとも
    2個のNCO基を有するイソシアネート化合物からなる
    群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のポリウレタン組成物。
  5. 【請求項5】 前記イソシアネート化合物(A)が、該
    イソシアネート化合物中に、2、5−ビスイソシアナト
    メチル−ビシクロ[2、2、1]ヘプタンおよび/または
    2、6−ビスイソシアナトメチル−ビシクロ[2、2、
    1]ヘプタン、および/またはその誘導体を少なくとも
    20質量%含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のポリウレタン組成物。
  6. 【請求項6】 前記イソシアネート化合物(A)が、脂
    肪族イソシアネート化合物および脂環族イソシアネート
    化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、これ
    らの誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種との
    混合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のポリウレタン組成物。
  7. 【請求項7】 ポリウレタン組成物の成形後に前記内部
    離型剤(C)が成形物の表面にブリードすることがない
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポリ
    ウレタン組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも、イソシアネート化合物
    (A)、ポリオール(B)および内部離型剤(C)を配
    合してなるポリウレタン組成物であって、 前記イソシアネート化合物(A)が脂肪族ポリイソシア
    ネート化合物、脂環族ポリイソシアネート化合物および
    芳香族基に直接結合しない少なくとも2個のNCO基を
    有するイソシアネート化合物の群から選ばれる少なくと
    も1種であり、前記内部離型剤(C)が4〜200のジ
    メチルシロキサンの繰り返し単位を有する、分子内に活
    性水素をもたないポリシロキサン系化合物であり、イソ
    シアネート化合物(A)とポリオール(B)と内部離型
    剤(C)との総質量に対する前記内部離型剤(C)の含
    有量が0.01〜10質量%であることを特徴とするポ
    リウレタン組成物。
  9. 【請求項9】 少なくとも、イソシアネート化合物
    (A)、ポリオール(B)および内部離型剤(C)を接
    触させるポリウレタン組成物の製造方法であって、前記
    内部離型剤(C)が下記一般式(C−1) 【化5】 (前記式(C−1)中、R1、R2は、互いに同一でも異
    なっていてもよく、炭素数2〜120の活性水素含有官
    能基を有しない置換基であり、nは3〜200の整数を
    表わす)で表される化合物であり、 該内部離型剤(C)を、前記イソシアネート化合物
    (A)、前記ポリオール(B)および前記内部離型剤
    (C)の合計量に対して0.01〜10質量%の割合で
    用いることを特徴とするポリウレタン組成物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 少なくとも、イソシアネート化合物
    (A)、ポリオール(B)および内部離型剤(C)を接
    触させるポリウレタン組成物の製造方法であって、 前記イソシアネート(A)が脂肪族ポリイソシアネート
    化合物、脂環族ポリイソシアネート化合物および芳香族
    基に直接結合しない少なくとも2個のNCO基を有する
    イソシアネート化合物からなる群から選ばれる少なくと
    も1種であり、 前記内部離型剤(C)が4〜200のジメチルシロキサ
    ンの繰り返し単位を有する、分子内に活性水素をもたな
    いポリシロキサン系化合物であり、 該内部離型剤(C)を前記イソシアネート化合物
    (A)、前記ポリオール(B)および前記内部離型剤
    (C)の合計量に対して0.01〜10質量%の割合で
    用いることを特徴とするポリウレタン組成物の製造方
    法。
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