JP2003286397A - 熱可塑性樹脂製レバーハンドル - Google Patents

熱可塑性樹脂製レバーハンドル

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JP2003286397A
JP2003286397A JP2003010155A JP2003010155A JP2003286397A JP 2003286397 A JP2003286397 A JP 2003286397A JP 2003010155 A JP2003010155 A JP 2003010155A JP 2003010155 A JP2003010155 A JP 2003010155A JP 2003286397 A JP2003286397 A JP 2003286397A
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Japan
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temperature
lever handle
inorganic filler
terephthalate resin
weight
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JP2003010155A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Ariyasu
秀之 有安
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒケやガラス浮きがなく外観性に優れるのみ
でなく、耐候性、剛性、耐熱変形性、耐薬品性にも優れ
たレバーハンドルを提供する。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、
結晶核剤及び/又は無機フィラー及び着色剤の組成物か
らなるレバーハンドル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の所属する技術分野】本発明は、各種ドアや窓等
を開閉する際に把手にするレバーハンドル等住宅設備用
のレバーハンドルに関するものである。さらに詳しく
は、表面外観に優れるのみではなく、耐候性、剛性、耐
熱変形性、耐薬品性、寸法安定性に優れたレバーハンド
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、各種ドアや窓等の開閉用レバーハ
ンドルにおいては、例えば、リビングルーム等で使用さ
れるドア等に設置されているレバーハンドル等では、住
居者の住宅設備用機具意匠に対するニーズの多様化がす
すんでいる。一方、製作経費軽減のニーズも高く、かか
るニーズに応えて、樹脂製のレバーハンドルが検討され
ている。例えば、窓の開閉用レバーハンドル材料を、従
来の金属に替えて、ポリアミド樹脂にガラス繊維を配合
した樹脂組成物としている例がある。しかしながら、ポ
リアミド樹脂を成分とするレバーハンドルは、ポリアミ
ド樹脂由来の吸湿による寸法変化及び剛性低下は避けら
れず、その使用時要求特性に問題が生じる。一方、ポリ
エステル系樹脂は、耐熱性、耐薬品性(耐油性)、吸水
特性(低吸水性)等に優れ、レバーハンドル材料として
その可能性がある。
【0003】ポリエステル系樹脂の一つの代表である、
ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBTと略称
することがある。)は、結晶化速度が非常に大きく、か
つ、高結晶性であり、成形時の結晶化に由来して、大き
なソリ変形が発生する。特に、レバーハンドル材料とし
て重要な特性のひとつである高剛性等を満足させるため
にガラス繊維や無機繊維等を配合した場合ソリ変形は著
しく大きくなる。満足できる成形品を得るためには金型
を複雑な構造にしたり、又、複雑な成形条件を設定する
必要があり非常に煩雑である。又、PBTは、ガラス繊
維を多量に配合すると表面にガラスが浮き上がり著しく
外観を損なう問題があり、レバーハンドル材料として限
界がある。一方、ポリエステル系樹脂の他の代表である
ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PETと略称
することがある。)は、結晶化速度が非常に小さく、た
とえ特定の核剤等を併用したとしても、成形条件を複雑
に設定する必要があり煩雑である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、外観性に優れるのみでなく、耐候性、剛性、耐熱変
形性、耐薬品性、吸水特性(低吸水性)にも優れたレバ
ーハンドルを提供することが本発明の目的のひとつであ
る。優れた外観性とは、塗装を施さずそのまま使用する
ことが可能であることも意味する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、熱可塑性ポリエステル系
樹脂であるポリトリメチレンテレフタレート樹脂と結晶
核剤及び/又は無機フィラー及び着色剤の組成物からな
るレバーハンドルは、外観性に優れ、かつ、剛性、耐熱
性、耐薬品性、吸水特性(低吸水性)にも優れることを
見出し本発明に至った。
【0006】すなわち本発明は、以下の発明に関する。 [1](A)ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、
(B)結晶核剤及び/又は(C)無機フィラーを含み、
さらに(A)ポリトリメチレンテレフタレート樹脂10
0重量部に対して、(D)着色剤0.01〜10.0重
量部を含有し、かつ、下記(1)及び(2)に示す結晶
化挙動を有する組成物からなる、レバーハンドル。 (1)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて23℃まで急冷した場合における結晶
化開始温度Tcが170℃以下である。 (2)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて温度T℃まで急冷し以後T℃にて保持
した場合における結晶化ピーク時間が、Tの全温度領域
で+20秒以下である(ここで、温度Tは60〜120
℃の範囲)。
【0007】[2](C)無機フィラーの量が、(A)
ポリトリメチレンテレフタレート樹脂と(C)無機フィ
ラーの総重量に対し70重量%以下である、前記[1]
に記載のレバーハンドル。 [3](C)無機フィラーが、ガラス繊維、ガラスビー
ズ及びガラスフレークからなる群から選ばれる1種類以
上のガラス材料である、前記[1]又は[2]に記載の
レバーハンドル。 [4](C)無機フィラーが、タルク、マイカ、ウォラ
ストナイト、カオリン、炭酸カルシウム、炭素繊維及び
チタン酸カリウムウィスカーの群からなる群から選ばれ
る1種類以上である、前記[1]又は[2]に記載のレ
バーハンドル。
【0008】以下に本発明を詳細に記載する。本発明に
おけるポリトリメチレンテレフタレート樹脂(以下、P
TTと略称することがある。)とは、酸成分に主として
テレフタル酸を、グリコール成分に主としてトリメチレ
ングリコールを用いたポリエステル樹脂である。テレフ
タル酸以外の他の酸成分としては、テレフタル酸以外の
芳香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、
ジフェニルケトンジカルボン酸、ジフェニルスルフォン
ジカルボン酸等;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等
の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等
の脂環族ジカルボン酸;ε−オキシカプロン酸、ヒドロ
キシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸等のオキシ
ジカルボン酸が例示される。なお、テレフタル酸は、酸
成分の80モル%以上であることが好ましい。
【0009】トリメチレングリコールとしては、1,3
−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
1−プロパンジオール、2,2−プロパンジオールある
いはこれらの混合物の中から選ばれるが、安定性の観点
から1,3−プロパンジオールが特に好ましく、グリコ
ール成分の80モル%以上であることが好ましい。他の
グリコール成分としてはエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、オクタメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、キ
シリレングリコール、ジエチレングリコール、ポリオキ
シアルキレングリコール、ハイドロキノンなどが例示さ
れる。
【0010】また、上述のポリエステルには、分岐成
分、例えばトリカルバリル酸、トリメシン酸、トリメリ
ット酸等の三官能または四官能のエステル形成能を持つ
酸またはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリトリットなどの三官能または四官能のエステル形成
能を持つアルコールが共重合されていてもよく、その場
合、分岐成分の量は全ジカルボン酸成分の1.0モル%
以下、好ましくは、0.5モル%以下、さらに好ましく
は、0.3モル%以下である。更に、PTTはこれら共
重合成分を2種類以上組み合わせて使用しても構わな
い。
【0011】本発明に用いられるPTTの製造方法は、
特に限定されるものではないが例えば、特開昭51−1
40992号公報、特開平5−262862号公報、特
開平8−311177号公報等に記載されている方法に
よって、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体
(例えばジメチルエステル、モノメチルエステル等の低
級アルキルエステル)とトリメチレングリコールまたは
そのエステル形成性誘導体とを、触媒の存在下、好適な
温度・時間で加熱反応させ、更に得られるテレフタル酸
のグリコールエステルを触媒の存在下、好適な温度・時
間で所望の重合度まで重縮合反応させる方法が挙げられ
る。
【0012】本発明のPTTは、その数平均分子量が
5,000〜100,000であることが好ましく、分
子量分布を示すMw/Mnが1.5〜4.5であること
が好ましい。さらには、分子量100,000以上の分
子が、1〜20%含有されることが好ましい。数平均分
子量および分子量分布は、例えば、浸透圧法や末端定量
法、或いはGPC法(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)により測定することができる。具体的には、
測定装置として東ソー(株)製HLC−8120及びカ
ラムとして昭和電工(株)HFIP804−803(3
0cmカラム2本)、キャリアとしてヘキサフルオロイ
ソプロパノール(以後HFIPと呼ぶ)を用い、標準試
料としてポリマーラボラトリー社製PMMAを用いて、
温度40℃、流量0.5ml/分で実施することができ
る。
【0013】本発明でいう結晶化開始温度Tcとは、示
差走査熱量測定器を用いて、樹脂組成物のサンプル10
〜20mgを室温から100℃/分の昇温速度にて28
0℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の設
定降温速度にて23℃まで急冷した際に発現する、結晶
性樹脂の結晶化に伴う吸熱ピークのトップが観測された
時のサンプル温度をいう。この際、吸熱ピークが複数発
現する場合は、最初に観測される吸熱ピークを観測対象
のピークとする。結晶化開始温度Tcが170℃以下の
場合、射出成形において金型内固化時の結晶化速度が適
度であるため、例えば、ガラス繊維等を含有する場合、
表面のガラス浮きがなく高外観の成形品が得られるため
本発明のレバーハンドルに好適である。より好ましい結
晶化開始温度Tcは165℃以下であり、さらに好まし
くは160℃以下である。
【0014】又、本発明でいう結晶化ピーク時間とは、
示差走査熱量測定器を用いて、樹脂組成物のサンプル1
0〜20mgを室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて温度T℃まで急冷し、以後T℃にて1
0分間保持した際、サンプル温度がT℃に達した時間
(t1)と、降温開始から温度をT℃で保持し続ける間
に発現する結晶性樹脂の結晶化に伴う吸熱ピークのトッ
プが観測された時の時間(t2)との差(t2−t1)
をいう。この際、吸熱ピークが複数発現する場合は、最
後に観測される吸熱ピークを観測対象のピークとする。
なお、温度Tとは、60〜120℃の範囲をいい、現実
の射出成形を考えた場合、金型表面温度は厳密には均一
でなく温度分布が存在するため、結晶化ピーク時間は、
幅広い温度領域、即ち、温度Tの全領域において+20
秒以下である必要がある。
【0015】ここで、本発明においては、結晶化ピーク
時間が負の値となる場合が含まれる。以下、図1を用い
て説明する。図1は結晶化ピーク時間を得る際の示差走
査熱量測定器の温度プロファイルと、得られるチャート
の模式図である。サンプルAの場合は、最後に観測され
る吸熱ピークがサンプル温度をT℃にて保持している間
に発現しており、結晶化ピーク時間は正の値となる。一
方、サンプルBの場合は、サンプル温度がT℃に達する
までの間に吸熱ピークのトップが発現しており、t2<
t1となるため、結晶化ピーク時間は負の値となる。
【0016】本発明の温度T=60〜120℃という温
度範囲は、通常一般的な射出成形時の金型温度と同一で
あり、結晶化ピーク時間が+20秒以下であれば、結晶
化速度が適度となるため、金型内での冷却滞留時間を短
く抑えることができ経済的に得策である。好ましい結晶
化ピーク時間は+10秒以下、より好ましい結晶化ピー
ク時間は±0秒以下である。結晶性熱可塑性ポリエステ
ル樹脂は、機械的性質、物理的・化学的特性等に優れる
ため、レバーハンドル材料として種々の提案がなされて
いるが、代表的な熱可塑性ポリエステル樹脂であるPB
Tは結晶化開始温度Tcが高く、結晶化速度も非常に大
きいため、成形時の残留歪みあるいは外観不良を招きや
すい。また、PBTはあまりにも結晶化速度が大きいた
め、添加剤等にて結晶化速度をコントロールすることが
容易でない。
【0017】一方、PETの結晶化速度はあまりにも小
さい為、例え、特定の結晶核剤を配合したとしても、成
形条件を複雑に設定する必要があり、本発明のレバーハ
ンドル材料としては不適である。又、本発明のポリトリ
メチレンテレフタレート樹脂は、その特性を損なわない
範囲で、ポリトリメチレンテレフタレートと、ポリエチ
レンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等の
他のポリエステル樹脂との混合物であってもかまわな
い。
【0018】本発明で用いる(B)結晶核剤は結晶性熱
可塑性ポリエステル樹脂の結晶核剤として一般的に用い
られている公知の化合物が好ましい。例えば、タルク、
マイカ、窒化硼素、カオリン、シリカ、クレー、金属酸
化物、無機カルボン酸塩、無機スルホン酸塩、有機カル
ボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機カルボン酸エステル
塩、炭酸塩、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン
酸塩とからなるイオン性共重合体等が好ましく使用され
る。中でも、下記一般式(1)で表される脂肪酸金属塩
は、より好ましく用いられる。 CH(CHCOO(M) (1) (式中、n≧0、M=Na、Ca、Li) 脂肪酸金属塩の中では、高級脂肪酸Na塩、高級脂肪酸
Ca塩、高級脂肪酸Li塩がさらに好ましい。これらの
結晶核剤はそれぞれ単独で用いても良いし、それらの混
合物を用いてもよい。
【0019】結晶核剤の添加量は、ポリトリメチレンテ
レフタレート樹脂組成物の結晶化開始温度Tcと結晶化
ピーク時間が本発明の範囲にあれば特に制限はなく、使
用する結晶核剤の種類、組み合わせ、性能等に応じて適
宜選択する。本発明でいう(C)無機フィラーとは、熱
可塑性ポリエステル樹脂に一般的に配合されるような公
知の無機フィラーをいう。この中で、例えば、タルク、
カオリン、マイカ、ガラス繊維等では、使用する種類等
により、(B)成分の結晶核剤として作用する性質を持
つものもある。
【0020】本発明においては、(C)無機フィラーと
して、ガラス繊維、ガラスビーズ及びガラスフレークか
らなる群から選ばれる1種以上のものを用いることが好
ましい。ここで、ガラス繊維とは、通常ポリエステル樹
脂に用いられるものであれば特に制限はない。又、組成
物中のガラス繊維の数平均長さ(以下Lという)、数平
均繊維径(以下Dという)およびLとDの比(以下L/
Dともいう)については特に限定されないが、Lは10
0μm以上、L/Dは20以上であることが好ましい。
ガラス繊維の配合量は、成形体の表面外観の観点から、
ポリトリメチレンテレフタレート樹脂とガラス材料の総
重量に対し70重量%以下が好ましい。又、ガラスビー
ズやガラスフレーク等、他のガラス材料と併用する場合
は、ガラス材料の総重量が、樹脂とガラス材料の総重量
に対し70重量%以下が好ましい。
【0021】又、前記ガラス繊維は、特に表面処理を施
したものが好ましく用いられる。表面処理としては公知
のカップリング剤やフィルム形成剤を用いて行う。好ま
しく用いられるカップリング剤としては、シラン系カッ
プリング剤、チタン系カップリング剤があげられる。
【0022】シラン系カップリング剤としては、トリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(1,1−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピル−トリス(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、トリアミノプロピルトリメトキシシラン、
3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−4,5
ジヒドロイミダゾールプロピルトリエトキシシラン、ヘ
キサメチルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリ
ル)アミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレア
等が挙げられる。
【0023】この中でも、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、β−(1,1−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン等のアミノシランお
よびエポキシシランが好ましく用いられる。チタン系カ
ップリング剤は、イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)チタネート、テトライソプロピルビス
(ジオクチルホスフェイト)チタネート、テトラオクチ
ルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テト
ラ(1,1−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネー
ト、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタ
ネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、
イソプロピルトリ(N−アミドエチル、アミノエチル)
チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等が挙げ
られる。
【0024】フィルム形成剤としては、ウレタン系ポリ
マー、アクリル酸系ポリマー、無水マレイン酸とエチレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソ
プレン、クロロプレン、2,3−ジクロロブタジエン、
1,3−ペンタジエン、シクロオクタジエンなどの不飽
和単量体とのコポリマー、エポキシ系ポリマー、ポリエ
ステル系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、ポリエーテ
ル系ポリマーなどの重合体を挙げることが出来る。これ
らの中でも、エポキシ系ポリマー、ウレタン系ポリマ
ー、アクリル酸系ポリマー、ブタジエン無水マレイン酸
コポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、スチ
レン無水マレイン酸コポリマー、及び、これらの混合物
が好ましく用いられる。
【0025】又、好ましい無機フィラーとして、ガラス
材料以外にも、タルク、マイカ、ウォラストナイト、カ
オリン、炭酸カルシウム、炭素繊維、及び、チタン酸カ
リウムウィスカー等を挙げることができる。その他の無
機フィラーとして、繊維状の無機フィラー、例えば、ア
スベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジ
ルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化ケイ素繊維、硼素繊
維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真
鍮等の金属繊維状物があげられる。
【0026】又、粉粒状である、シリカ、石英粉末、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、ケイ藻
土のごときケイ酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、
アルミナのごとき金属の酸化物、炭酸マグネシウムのご
とき金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムのご
とき金属の硫酸塩、その他、炭化ケイ素、窒化ケイ素、
各種金属粉末も用いることができる。無機フィラーの含
有量は、成形体の表面外観の観点から、ポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂と無機フィラーの総重量に対し7
0重量%以下とすることが好ましい。又、2種類以上の
無機フィラーを併用する場合も、無機フィラーの総重量
が、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂と無機フィラ
ーの総重量に対し70重量%以下となるようにすること
が好ましい。
【0027】2種類以上の無機フィラーの組み合わせと
しては、タルク、マイカ、ウォラストナイト、カオリ
ン、および炭酸カルシウム等からなる群から選ばれた少
なくとも1種とガラス繊維との組み合わせが好ましい。
又、本発明においては、(B)結晶核剤と(C)無機フ
ィラーの併用も好ましい。本発明で用いる(D)着色剤
は、従来、熱可塑性ポリエステル系樹脂に公知の顔料、
染料等であり、好ましい顔料としては、有機顔料として
は、モノアゾ及び縮合アゾ系、アンスラキノン系、イソ
インドリノン系、複素環系、ペリノン系、キナクリドン
系、ペリレン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系等が
あげられる。
【0028】無機顔料としては、カーボンブラック、酸
化チタン、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コバルトブ
ルー、焼成顔料、メタリック顔料等があげられる。又、
有機染料としては、アンスラキノン系、複素環系、ペリ
ン系の染料があげられる。ここで、カーボンブラックと
しては、チャネルブラック系、ファーネスブラック系、
ランプブラック系、サーマルブラック系、ケッチェンブ
ラック系、ナフタレンブラック系等が好ましく用いられ
る。これらのカーボンブラックは1種で用いても良い
し、又、2種以上を組み合わせて用いても良い。又、他
の着色剤との併用も好ましい。
【0029】(D)着色剤として用いられるメタリック
顔料としては、アルミニウム、着色アルミニウム、ニッ
ケル、スズ、銅、金、銀、白金、酸化鉄、ステンレス、
チタン等の金属粒子、マイカ製パール顔料、カラーグラ
ファイト、カラーガラス繊維、カラーガラスフレーク等
をあげることができる。中でも、アルミニウム、ニッケ
ル、スズ、マイカ製パール顔料が好ましい。これらの顔
料は1種で用いても良いし、又、2種以上を組み合わせ
て用いても良い。前記メタリック顔料の平均粒子径は、
数平均粒子径にして1〜500μmであることが好まし
く、5〜300μmが更に好ましい。数平均粒子径が1
〜500μmであると、表面平滑性に優れ、かつ、メタ
リック色調が鮮やかに発現される。
【0030】(D)着色剤の配合量は、ポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.01〜
10.0重量部であり、より好ましくは、ポリトリメチ
レンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.05
〜5.0重量部である。配合量がポリトリメチレンテレ
フタレート樹脂100重量部に対して0.01〜10.
0重量部であれば、ポリトリメチレンテレフタレート樹
脂が本来有する機械特性を低下させることなく、鮮明な
色調を発現させることができる。本発明のポリトリメチ
レンテレフタレート樹脂組成物には、所望に応じて、酸
化防止剤、熱安定剤、離型剤、潤滑剤、耐候剤等、従
来、熱可塑性ポリエステル系樹脂に公知の添加剤を配合
してもよい。
【0031】又、本発明の効果を損なわない範囲で、ポ
リトリメチレンテレフタレート樹脂組成物には、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂
等のスチレン系樹脂、ポリアセタール、ポリアミド類、
変性ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性樹脂の1
種又は2種以上を配合してもかまわない。本発明のレバ
ーハンドルは、住宅設備用レバーハンドルであれば特に
制約されるものではない。例えば、窓の開閉ハンドル、
室内扉の把手、玄関扉の把手、門扉の把手等がある。
【0032】本発明のレバーハンドルは、表面外観に優
れるばかりではなく耐候性にも優れる為、塗装を施さず
そのまま使用することができる。又、本発明のレバーハ
ンドルは、その表面に塗装を施して使用してもよい。こ
の場合、塗装方法、塗料等は公知の技術、材料等が使用
できる。特に、本発明に用いられる組成物は表面外観に
優れる為、塗装前に表面をサンドペーパー等で研磨加工
する工程等が簡略化でき有用である。本発明のレバーハ
ンドルを塗装を施さず着色して使用する場合、例えば、
耐傷付き性を改善するため、部品表面にクリアー等のコ
ーティングを施すことも好ましい。本発明ではポリトリ
メチレンテレフタレート樹脂を成形する場合、従来公知
の射出成形法が好ましく用いられる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、実施例により本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれらの例により何ら限定され
るものではない。まず、実施例におけるポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリアミド樹脂、ガラス繊維、タルク、核剤及び測
定項目と測定条件を述べる。
【0034】(1)ポリエステル樹脂 a−1:極限粘度[η]が1.02であり、かつ、数平
均分子量が9800、Mw/Mn=2.5、100,0
00以上の分子量が占める割合が5.8%であるポリト
リメチレンテレフタレート樹脂 なお、極限粘度[η]は以下の定義式によって求められ
る値である。 [η]=lim1/C×(η−1) [C→0] 式中のηは、ポリエステル樹脂を純度98%以上のo
−クロロフェノールに溶解させた希釈溶液の35℃にお
ける粘度を、同一温度における上記溶媒の粘度で除した
値であり、相対粘度として定義されているものである。
また、Cは上記希釈溶液100ml中の溶質の重量
(g)である。 a−2:極限粘度1.05のポリブチレンテレフタレー
ト樹脂
【0035】(2)ポリアミド樹脂 b−1:UBEナイロン1013B(宇部興産(株)
製) (3)ガラス繊維 GF−1:繊維径10μm、長さ3mmのチョップドス
トランドをアミノシランカップリング剤とエポキシ系収
束剤の混合物で表面処理したもの (4)タルク MF−1:ミクロエースL−1(日本タルク(株)製)
【0036】(5)核剤 NAV−1:モンタン酸ナトリウム(リコモントNaV
101;クラリアント(株)製) (6)結晶化開始温度 パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC7型を用
い、サンプル約12mgを室温から100℃/分の昇温
速度にて280℃まで加熱し、同温度で2分間保持した
後、500℃/分の設定降温速度にて23℃まで急冷
し、最初に発現する結晶化に伴う吸熱ピークのトップが
観測された時のサンプル温度を求めた。
【0037】(7)結晶化ピーク時間 パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC7型を用
い、サンプル約12mgを室温から100℃/分の昇温
速度にて280℃まで加熱し、同温度で2分間保持した
後、500℃/分の設定降温速度にて目標温度(T)6
0℃まで急冷し、以後60℃にて10分間保持した。降
温開始から60℃で保持する間に発現する結晶化に伴う
吸熱ピークのトップまでの時間(秒)を求めた。この
時、吸熱ピークが複数発現する場合、最も遅い時間に発
現する吸熱ピークの時間を結晶化ピーク時間とした。ま
た、サンプル温度が60℃に達した時間を±0秒として
表示した。さらに、サンプルを替え、目標温度(T)を
それぞれ70、80、90、100、110、120℃
とし、上記と同様に測定を行い、それぞれの結晶化ピー
ク時間を求め、目標温度(T)の60〜120℃の範囲
での結晶化ピーク時間を評価した。
【0038】 (8)曲げ弾性率:JIS K 7171 準拠 試験機:(株)オリエンテック製テンシロンUTC−3
0T型 試験片:110mm×10mm×4mmt 試験温度:23℃ 試験速度:2mm/min 絶乾調整:試験片をシリカゲル共存のデシケーター中に
23℃×24時間放置して調整する 吸水調整:試験片を23℃、50%RHの条件下で60
日間放置して調整する
【0039】(9)成形体表面外観−1 射出成形にて100ショットの成形を行い、以下の基準
に基準に基づき目視判定を実施した。 ○ :100ショット全てにヒケ、フローマークの発生
がない。 × :ヒケ、フローマークの発生した成形体がある。 (10)成形体表面外観−2 以下の基準に基準に基づき目視判定を実施した。 ○ :ガラスの浮き上がりがない。 × :ガラスの浮き上がりがある。
【0040】(11)耐候性 キセノン耐候性試験機(スガ試験機社製)を用い、IS
O4892の条件にて、1000時間の耐候性試験を行
った。試験後の試料を以下の基準に基づき判定した。 (A)色差;色差計(スガ試験機製ハンディーカラーテ
スターHC−T)を用いて、ΔE値(JISZ−873
0)を求めた。値が小さいほど色の変化が少ないことを
示している。 (B)クラックの程度;試験片の光照射面を100倍の
顕微鏡で観察し、その程度を次の判定基準に従って評価
した。 判定基準: 0:クラックはない。 1:クラックが、僅かにある。 2:クラックが、長くはっきりしている。 3:クラックが、長く、一視野に20本以上ある。 4:クラックが全面にわたり発生している。
【0041】
【実施例1】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)とガラス繊維(GF−1)とを表1に示す重量比
で混合し、さらに、着色剤として平均粒系60μmのア
ルミ粉末0.5重量部(ポリトリメチレンテレフタレー
ト樹脂+ガラス繊維重量を100重量部とする)を添加
し、2軸押出機(東芝機械(株)製:TEM35、2軸
同方向スクリュー回転型、L/D=47.6(D=37
mmφ))を用いて溶融混練を行った。この時、スクリ
ュー回転数は300rpm、シリンダー温度は260
℃、押出しレート60kg/Hrであった。先端ノズル
からストランド状にポリマーを排出し、水冷、カッティ
ングを行いペレットを得た。該ペレットを120℃の窒
素雰囲気下で5時間乾燥した。このペレットを用い、結
晶化開始温度、及び、結晶化ピーク時間を測定した。評
価結果を表1に示す。
【0042】該ペレットを用い、曲げ弾性率評価用試験
片を射出成形し、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価し
た。成形はいずれも樹脂温度260℃、金型温度95℃
で行った。評価結果を表2に示す。さらに、該ペレット
を用い、図2の1、2で示すドア用レバーハンドルを射
出成形し、成形体表面外観−1及び成形体表面外観−2
を評価した。この時、成形は、樹脂温度260℃、金型
温度95℃であった。評価結果を表2に示す。さらに、
図2の1で示すレバーハンドルを耐候性試験に供し、色
差及びクラックの程度を評価した。評価結果を表2に示
す。
【0043】
【実施例2】実施例1に対し、表1に示すように、ポリ
トリメチレンテレフタレート樹脂(a−1)とガラス繊
維(GF−1)の重量比を変えた以外は実施例1と同様
の操作を行いペレットを得た。該ペレットを用い、実施
例1と同様に、結晶化開始温度、結晶化ピーク時間、及
び、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価した。評価結果
を表1、表2に示す。又、該ペレットを用い、実施例1
と同様に、図2の1、2で示すドア用レバーハンドルを
射出成形し、成形体表面外観−1、成形体表面外観−2
及び耐候性を評価した。評価結果を表2に示す。
【0044】
【実施例3】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)と、ガラス繊維(GF−1)、及び、タルク(M
F−1)とを表1に示す重量比で混合し、さらに、着色
剤として平均粒系60μmのアルミ粉末0.5重量部
(ポリトリメチレンテレフタレート樹脂+ガラス繊維+
タルク重量を100重量部とする)を添加した以外は実
施例1と同様の操作を行い、ペレットを得た。該ペレッ
トを用い、実施例1と同様に、結晶化開始温度、結晶化
ピーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価
した。評価結果を表1、表2に示す。又、該ペレットを
用い、実施例1と同様に、図2の1、2で示すドア用レ
バーハンドルを射出成形し、成形体表面外観−1、成形
体表面外観−2及び耐候性を評価した。評価結果を表2
に示す。
【0045】
【実施例4】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)と結晶核剤(NAV−1)及びタルク(MF−
1)とを表1に示す重量比で混合し、さらに、着色剤と
して平均粒系60μmのアルミ粉末0.5重量部(ポリ
トリメチレンテレフタレート樹脂+タルク重量を100
重量部とする)を添加した以外は実施例1と同様の操作
を行い、ペレットを得た。該ペレットを用い、実施例1
と同様に、結晶化開始温度、結晶化ピーク時間、及び、
絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価した。評価結果を表
1、表2に示す。又、該ペレットを用い、実施例1と同
様に、図2の1、2で示すドア用レバーハンドルを射出
成形し、成形体表面外観−1及び耐候性を評価した。評
価結果を表2に示す。
【0046】
【比較例1】実施例1で用いたポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂(a−1)の代わりにポリブチレンテレフ
タレート樹脂(a−2)用いた以外は、表1に示す重量
比にて、実施例1と同様の操作を行いペレットを得た。
該ペレットを用い、実施例1と同様に、結晶化開始温
度、結晶化ピーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ弾
性率を評価した。評価結果を表1、表2に示す。又、該
ペレットを用い、実施例1と同様に、図2の1、2で示
すドア用レバーハンドルを射出成形し、成形体表面外観
−1、成形体表面外観−2及び耐候性を評価した。評価
結果を表2に示す。本比較例では、表面にガラス浮きが
認められた。
【0047】
【比較例2】実施例1で用いたポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂(a−1)の代わりにポリアミド樹脂(c
−1)用いた以外は、表1に示す重量比にて、実施例1
と同様の操作を行いペレットを得た。該ペレットを用
い、実施例1と同様に、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を
評価した。評価結果を表2に示す。又、該ペレットを用
い、実施例1と同様に、図2の1、2で示すドア用レバ
ーハンドルを射出成形し、成形体表面外観−1、成形体
表面外観−2及び耐候性を評価した。評価結果を表2に
示す。本比較例では、表面にガラス浮きが認められた。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】実施例及び比較例からも明らかなよう
に、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂と結晶核剤及
び/又は無機フィラー及び着色剤の組成物からなるレバ
ーハンドルは、吸水特性、特に吸水時の剛性保持率に優
れ、又、ヒケやガラス浮きがなく表面外観にも優れ、か
つ、耐候性にも優れているため非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶化ピーク時間の模式図である。
【図2】本発明のレバーハンドルの一例を示す。
【符号の説明】
1:レバーハンドル 2:レバーハンドル 3:芯部材 4:ドア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリトリメチレンテレフタレート
    樹脂、(B)結晶核剤及び/又は(C)無機フィラーを
    含み、さらに(A)ポリトリメチレンテレフタレート樹
    脂100重量部に対して、(D)着色剤0.01〜1
    0.0重量部を含有し、かつ、下記(1)及び(2)に
    示す結晶化挙動を有する組成物からなることを特徴とす
    るレバーハンドル。 (1)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
    定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
    80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
    設定降温速度にて23℃まで急冷した場合における結晶
    化開始温度Tcが170℃以下である。 (2)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
    定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
    80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
    設定降温速度にて温度T℃まで急冷し以後T℃にて保持
    した場合における結晶化ピーク時間が、Tの全温度領域
    で+20秒以下である(ここで、温度Tは60〜120
    ℃の範囲)。
  2. 【請求項2】 (C)無機フィラーの量が、(A)ポリ
    トリメチレンテレフタレート樹脂と(C)無機フィラー
    の総重量に対し70重量%以下であることを特徴とする
    請求項1に記載のレバーハンドル。
  3. 【請求項3】 (C)無機フィラーが、ガラス繊維、ガ
    ラスビーズ及びガラスフレークからなる群から選ばれる
    1種類以上のガラス材料であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のレバーハンドル。
  4. 【請求項4】 (C)無機フィラーが、タルク、マイ
    カ、ウォラストナイト、カオリン、炭酸カルシウム、炭
    素繊維及びチタン酸カリウムウィスカーの群からなる群
    から選ばれる1種類以上であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のレバーハンドル。
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