JP2003231797A - 熱可塑性樹脂製手摺り部品 - Google Patents

熱可塑性樹脂製手摺り部品

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JP2003231797A
JP2003231797A JP2002343206A JP2002343206A JP2003231797A JP 2003231797 A JP2003231797 A JP 2003231797A JP 2002343206 A JP2002343206 A JP 2002343206A JP 2002343206 A JP2002343206 A JP 2002343206A JP 2003231797 A JP2003231797 A JP 2003231797A
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handrail
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inorganic filler
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Hideyuki Ariyasu
秀之 有安
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観意匠性に優れ、かつ、剛性、耐候性にも
優れた熱可塑性樹脂製手摺り部品を提供する。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、
結晶核剤及び/又は無機フィラー並びに着色剤の組成物
からなる手摺り部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の所属する技術分野】本発明は、洗面所、浴室、
トイレ等の屋内用、駅等公共施設等の階段等の準屋内
用、または横断歩道橋等の階段等の屋外用の手摺りを構
成する手摺り部品に関する。さらに詳しくは、外観意匠
性に優れるのみではなく、剛性にも優れ、かつ、耐候性
にも優れた熱可塑性樹脂製手摺り部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内外の手摺りを構成する手摺り
部品には、真鍮、ステンレス等の金属、あるいは、種々
の熱可塑性樹脂が用いられていた。金属製の手摺り部品
は、剛性には優れてはいるものの、例えば、浴室内に設
置する手摺り等では、握り部に手で触れた時に冷たく感
じるという問題がある。又、部品形状によっては複雑な
加工工程が必要であり、さらに、意匠性の観点からは様
々な色合いの手摺り部品を作製するには表面に塗装を施
す必要があり、生産性の面での課題がある。
【0003】一方、熱可塑性樹脂製の手摺り部品では、
剛性では金属に敵わないまでも、例えば、射出成形等の
一般的で簡便な加工法にて製品の大量生産が可能であ
り、又、例えば、あらかじめ着色しておいた樹脂材料を
用いれば表面に塗装を施すことなく様々な色合いの製品
を作製することができ、生産性の面で金属製の物より有
利である。熱可塑性樹脂からなる手摺り部品としては、
ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、及びポリアセタール系樹脂等の例示がある。
(例えば、特許文献1参照)。
【0004】ポリエステル系樹脂の代表であるポリエチ
レンテレフタレート樹脂(以下、PETと略称すること
がある)では、その結晶化速度は非常に小さく、手摺り
部品を射出成形により作製する場合、成形条件を複雑に
設定する必要があり煩雑である。又、ポリエステル系樹
脂の他の代表であるポリブチレンテレフタレート樹脂
(以下、PBTと略称することがある。)では、その結
晶化速度は非常に大きく、かつ、高結晶性であり、成形
時の結晶化に由来して、大きなソリが発生する。特に、
高剛性が必要とされる部品においては、その特性を満足
させるためにガラス繊維や無機繊維等を配合した場合、
このソリは著しく大きくなる。満足する成形品を得るた
めには金型を複雑な構造にしたり、又、複雑な成形条件
を設定する必要があり、非常に煩雑である。又、PBT
は、ガラス繊維を多量に配合すると表面にガラスが浮き
上がり著しく外観を損なう問題があり、手摺り部品材料
として高剛性を実現させる上でも限界がある。
【0005】又、6、6−6に代表されるポリアミド樹
脂では、高剛性が必要とされる部品では、ガラス繊維や
無機繊維等にて強化された材料が多く用いられるが、ポ
リアミド樹脂は乾燥時の剛性は優れてはいるものの、吸
水率が高いため、平衡吸水時には剛性が低下してしまう
という問題があり、例えば、屋外用手摺り部品、浴室用
手摺り部品等では、必ずしも満足できる性能を有しては
いない。又、表面外観の観点からも、例えば、ガラス繊
維を多量に配合すると表面にガラス繊維が浮き上がり、
著しく外観を損なうという問題がある。加えて、前述し
た屋外用手摺り部品はもとより、屋内用手摺り部品にお
いても、採光窓等から侵入する太陽光に対する耐候性が
必要とされているが、ポリアミド樹脂は、一般的に、黒
色系の特殊な着色組成物以外は耐候性に劣るため、意匠
性を考慮した場合、例えば、赤、白、その他有彩色等の
様々な色調を得るには成形品に塗装等を施す必要があり
煩雑である。
【0006】一方、ポリプロピレン樹脂においても、ガ
ラス繊維の浮き上がりによる外観不良、耐候性について
の課題等はポリアミド樹脂と同様である。ポリアセター
ル樹脂は、高結晶性であり、成形時の結晶化に由来し
て、金型への転写性が劣り、又、フローマークが発生し
やすい等成形品の表面外観にも劣るため、手摺り部品用
材料として使用する場合には、成形品表面に塗装等を施
す必要があり煩雑である。
【0007】
【特許文献1】特開2000−169606号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、外観意匠性に優れるのみではなく、剛性にも優れ、
かつ、耐候性にも優れた熱可塑性樹脂製手摺り部品を提
供することが本発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、熱可塑性ポリエステル系
樹脂であるポリトリメチレンテレフタレート樹脂と結晶
核剤及び/又は無機フィラー及び着色剤の組成物からな
る手摺り部品は、外観意匠性に優れるのみでなく、剛性
にも優れ、かつ、耐候性にも優れることを見出し本発明
に至った。すなわち本発明は、以下の発明に関する。
【0010】[1](A)ポリトリメチレンテレフタレ
ート樹脂、(B)結晶核剤及び/又は(C)無機フィラ
ーを含み、さらに(A)ポリトリメチレンテレフタレー
ト樹脂100重量部に対して、(D)着色剤0.01〜
10.0重量部を含有し、かつ、下記(1)及び(2)
に示す結晶化挙動を有する組成物からなることを特徴と
する手摺り部品。 (1)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて23℃まで急冷した場合における結晶
化開始温度Tcが、170℃以下。 (2)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて温度T℃まで急冷し以後T℃にて保持
した場合における結晶化ピーク時間が、Tの全温度領域
で+20秒以下である(ここで、温度Tは60〜120
℃の範囲)。
【0011】[2](C)無機フィラーの量が、(A)
ポリトリメチレンテレフタレート樹脂及び(C)無機フ
ィラーの総重量に対して70重量%以下である、前記
[1]に記載の手摺り部品。 [3](C)無機フィラーが、ガラス繊維、ガラスビー
ズ及びガラスフレークからなる群から選ばれる1種類以
上のガラス材料である、前記[1]又は[2]に記載の
手摺り部品。 [4](C)無機フィラーが、タルク、マイカ、ウォラ
ストナイト、カオリン、炭酸カルシウム、炭素繊維及び
チタン酸カリウムウィスカーの群から選ばれる1種類以
上ある、前記[1]又は[2]に記載の手摺り部品。
【0012】[5]手摺り部品が、リブ構造を有する、
前記[1]から[4]のいずれかに記載の手摺り部品。 [6]手摺り部品が、握り部である、前記[1]から
[5]のいずれかに記載の手摺り部品。 [7]手摺り部品が、壁等への取り付け部である、前記
[1]から[5]のいずれかに記載の手摺り部品。
【0013】以下に本発明を詳細に記載する。本発明に
おけるポリトリメチレンテレフタレート樹脂(以下、P
TTと略称することがある。)とは、酸成分に主として
テレフタル酸を、グリコール成分に主としてトリメチレ
ングリコールを用いたポリエステル樹脂である。テレフ
タル酸以外の他の酸成分としては、テレフタル酸以外の
芳香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、
ジフェニルケトンジカルボン酸、ジフェニルスルフォン
ジカルボン酸等;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等
の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等
の脂環族ジカルボン酸;ε−オキシカプロン酸、ヒドロ
キシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸等のオキシ
ジカルボン酸が例示される。なお、テレフタル酸は、酸
成分の80モル%以上であることが好ましい。
【0014】トリメチレングリコールとしては、1,3
−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
1−プロパンジオール、2,2−プロパンジオールある
いはこれらの混合物の中から選ばれるが、安定性の観点
から1,3−プロパンジオールが特に好ましく、グリコ
ール成分の80モル%以上であることが好ましい。他の
グリコール成分としてはエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、オクタメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、キ
シリレングリコール、ジエチレングリコール、ポリオキ
シアルキレングリコール、ハイドロキノンなどが例示さ
れる。
【0015】また、上述のポリエステルには、分岐成
分、例えばトリカルバリル酸、トリメシン酸、トリメリ
ット酸等の三官能または四官能のエステル形成能を持つ
酸またはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリトリットなどの三官能または四官能のエステル形成
能を持つアルコールが共重合されていてもよく、その場
合、分岐成分の量は全ジカルボン酸成分の1.0モル%
以下、好ましくは、0.5モル%以下、さらに好ましく
は、0.3モル%以下である。更に、PTTはこれら共
重合成分を2種類以上組み合わせて使用しても構わな
い。
【0016】本発明に用いられるPTTの製造方法は、
特に限定されるものではないが例えば、特開昭51−1
40992号公報、特開平5−262862号公報、特
開平8−311177号公報等に記載されている方法に
よって、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体
(例えばジメチルエステル、モノメチルエステル等の低
級アルキルエステル)とトリメチレングリコールまたは
そのエステル形成性誘導体とを、触媒の存在下、好適な
温度・時間で加熱反応させ、更に得られるテレフタル酸
のグリコールエステルを触媒の存在下、好適な温度・時
間で所望の重合度まで重縮合反応させる方法が挙げられ
る。
【0017】本発明のPTTは、その数平均分子量が
5,000〜100,000であることが好ましく、分
子量分布を示すMw/Mnが1.5〜4.5であること
が好ましい。さらには、分子量100,000以上の分
子が、1〜20%含有されることが好ましい。数平均分
子量および分子量分布は、例えば、浸透圧法や末端定量
法、或いはGPC法(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)により測定することができる。具体的には、
測定装置として東ソー(株)製HLC−8120及びカ
ラムとして昭和電工(株)HFIP804−803(3
0cmカラム2本)、キャリアとしてヘキサフルオロイ
ソプロパノール(以後HFIPと呼ぶ)を用い、標準試
料としてポリマーラボラトリー社製PMMAを用いて、
温度40℃、流量0.5ml/分で実施することができ
る。
【0018】本発明でいう結晶化開始温度Tcとは、示
差走査熱量測定器を用いて、樹脂組成物のサンプル10
〜20mgを室温から100℃/分の昇温速度にて28
0℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の設
定降温速度にて23℃まで急冷した際に発現する、結晶
性樹脂の結晶化に伴う吸熱ピークのトップが観測された
時のサンプル温度をいう。この際、吸熱ピークが複数発
現する場合は、最初に観測される吸熱ピークを観測対象
のピークとする。結晶化開始温度Tcが170℃以下の
場合、射出成形において金型内固化時の結晶化速度が適
度であるため、例えば、ガラス繊維等を含有する場合、
表面のガラス浮きがなく高外観の成形品が得られるため
本発明の手摺り部品に好適である。より好ましい結晶化
開始温度Tcは165℃以下であり、さらに好ましくは
160℃以下である。
【0019】又、本発明でいう結晶化ピーク時間とは、
示差走査熱量測定器を用いて、樹脂組成物のサンプル1
0〜20mgを室温から100℃/分の昇温速度にて2
80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
設定降温速度にて温度T℃まで急冷し、以後T℃にて1
0分間保持した際、サンプル温度がT℃に達した時間
(t1)と、降温開始から温度をT℃で保持し続ける間
に発現する結晶性樹脂の結晶化に伴う吸熱ピークのトッ
プが観測された時の時間(t2)との差(t2−t1)
をいう。この際、吸熱ピークが複数発現する場合は、最
後に観測される吸熱ピークを観測対象のピークとする。
なお、温度Tとは、60〜120℃の範囲をいい、現実
の射出成形を考えた場合、金型表面温度は厳密には均一
でなく温度分布が存在するため、結晶化ピーク時間は、
幅広い温度領域、即ち、温度Tの全領域において+20
秒以下である必要がある。
【0020】ここで、本発明においては、結晶化ピーク
時間が負の値となる場合が含まれる。以下、図1を用い
て説明する。図1は結晶化ピーク時間を得る際の示差走
査熱量測定器の温度プロファイルと、得られるチャート
の模式図である。サンプルAの場合は、最後に観測され
る吸熱ピークがサンプル温度をT℃にて保持している間
に発現しており、結晶化ピーク時間は正の値となる。一
方、サンプルBの場合は、サンプル温度がT℃に達する
までの間に吸熱ピークのトップが発現しており、t2<
t1となるため、結晶化ピーク時間は負の値となる。
【0021】本発明の温度T=60〜120℃という温
度範囲は、通常一般的な射出成形時の金型温度と同一で
あり、結晶化ピーク時間が+20秒以下であれば、結晶
化速度が適度となるため、金型内での冷却滞留時間を短
く抑えることができ経済的に得策である。好ましい結晶
化ピーク時間は+10秒以下、より好ましい結晶化ピー
ク時間は±0秒以下である。結晶性熱可塑性ポリエステ
ル樹脂は、機械的性質、物理的・化学的特性等に優れる
ため、手摺り部品として種々の提案がなされているが、
代表的な熱可塑性ポリエステル樹脂であるPBTは結晶
化開始温度Tcが高く、結晶化速度も非常に大きいた
め、成形時の残留歪みあるいは外観不良を招きやすい。
また、PBTはあまりにも結晶化速度が大きいため、添
加剤等にて結晶化速度をコントロールすることが容易で
ない。
【0022】一方、PETの結晶化速度はあまりにも小
さい為、成形条件を複雑に設定する必要があり、本発明
の手摺り部品用材料としては不適である。又、本発明の
ポリトリメチレンテレフタレート樹脂は、その特性を損
なわない範囲で、ポリトリメチレンテレフタレートと、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等の他のポリエステル樹脂との混合物であってもか
まわない。
【0023】本発明で用いる(B)結晶核剤は結晶性熱
可塑性ポリエステル樹脂の結晶核剤として一般的に用い
られている公知の化合物が好ましい。例えば、タルク、
マイカ、窒化硼素、カオリン、シリカ、クレー、金属酸
化物、無機カルボン酸塩、無機スルホン酸塩、有機カル
ボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機カルボン酸エステル
塩、炭酸塩、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン
酸塩とからなるイオン性共重合体等が好ましく使用され
る。中でも、下記一般式(1)で表される脂肪酸金属塩
は、より好ましく用いられる。 CH(CHCOO(M) (1) (式中、n≧0、M=Na、Ca、Li) 脂肪酸金属塩の中では、高級脂肪酸Na塩、高級脂肪酸
Ca塩、高級脂肪酸Li塩がさらに好ましい。これらの
結晶核剤はそれぞれ単独で用いても良いし、それらの混
合物を用いてもよい。
【0024】結晶核剤の添加量は、ポリトリメチレンテ
レフタレート樹脂組成物の結晶化開始温度Tcと結晶化
ピーク時間が本発明の範囲にあれば特に制限はなく、使
用する結晶核剤の種類、組み合わせ、性能等に応じて適
宜選択する。本発明でいう(C)無機フィラーとは、熱
可塑性ポリエステル樹脂に一般的に配合されるような公
知の無機フィラーをいう。この中で、例えば、タルク、
カオリン、マイカ、ガラス繊維等では、使用する種類等
により、(B)成分の結晶核剤として作用する性質を持
つものもある。
【0025】本発明においては、(C)無機フィラーと
して、ガラス繊維、ガラスビーズ及びガラスフレークか
らなる群から選ばれる1種以上のものを用いることが好
ましい。ここで、ガラス繊維とは、通常ポリエステル樹
脂に用いられるものであれば特に制限はない。又、組成
物中のガラス繊維の数平均長さ(以下Lという)、数平
均繊維径(以下Dという)およびLとDの比(以下L/
Dともいう)については特に限定されないが、Lは10
0μm以上、L/Dは20以上であることが好ましい。
ガラス繊維の配合量は、成形体の表面外観の観点から、
ポリトリメチレンテレフタレート樹脂とガラス材料の総
重量に対し70重量%以下が好ましい。又、ガラスビー
ズやガラスフレーク等、他のガラス材料と併用する場合
は、ガラス材料の総重量が、樹脂とガラス材料の総重量
に対し70重量%以下が好ましい。又、前記ガラス繊維
は、特に表面処理を施したものが好ましく用いられる。
表面処理としては公知のカップリング剤やフィルム形成
剤を用いて行う。好ましく用いられるカップリング剤と
しては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリン
グ剤があげられる。
【0026】シラン系カップリング剤としては、トリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(1,1−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピル−トリス(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、トリアミノプロピルトリメトキシシラン、
3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−4,5
ジヒドロイミダゾールプロピルトリエトキシシラン、ヘ
キサメチルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリ
ル)アミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレア
等が挙げられる。
【0027】この中でも、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、β−(1,1−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン等のアミノシランお
よびエポキシシランが好ましく用いられる。チタン系カ
ップリング剤は、イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)チタネート、テトライソプロピルビス
(ジオクチルホスフェイト)チタネート、テトラオクチ
ルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テト
ラ(1,1−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネー
ト、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタ
ネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、
イソプロピルトリ(N−アミドエチル、アミノエチル)
チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等が挙げ
られる。
【0028】フィルム形成剤としては、ウレタン系ポリ
マー、アクリル酸系ポリマー、無水マレイン酸とエチレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソ
プレン、クロロプレン、2,3−ジクロロブタジエン、
1,3−ペンタジエン、シクロオクタジエンなどの不飽
和単量体とのコポリマー、エポキシ系ポリマー、ポリエ
ステル系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、ポリエーテ
ル系ポリマーなどの重合体を挙げることが出来る。これ
らの中でも、エポキシ系ポリマー、ウレタン系ポリマ
ー、アクリル酸系ポリマー、ブタジエン無水マレイン酸
コポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、スチ
レン無水マレイン酸コポリマー、及び、これらの混合物
が好ましく用いられる。
【0029】又、好ましい無機フィラーとして、ガラス
材料以外にも、タルク、マイカ、ウォラストナイト、カ
オリン、炭酸カルシウム、炭素繊維、及び、チタン酸カ
リウムウィスカー等を挙げることができる。その他の無
機フィラーとして、繊維状の無機フィラー、例えば、ア
スベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジ
ルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化ケイ素繊維、硼素繊
維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真
鍮等の金属繊維状物があげられる。
【0030】又、粉粒状である、シリカ、石英粉末、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、ケイ藻
土のごときケイ酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、
アルミナのごとき金属の酸化物、炭酸マグネシウムのご
とき金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムのご
とき金属の硫酸塩、その他、炭化ケイ素、窒化ケイ素、
各種金属粉末も用いることができる。無機フィラーの含
有量は、成形体の表面外観の観点から、ポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂と無機フィラーの総重量に対し7
0重量%以下とすることが好ましい。又、2種類以上の
無機フィラーを併用する場合も、無機フィラーの総重量
が、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂と無機フィラ
ーの総重量に対し70重量%以下となるようにすること
が好ましい。
【0031】2種類以上の無機フィラーの組み合わせと
しては、タルク、マイカ、ウォラストナイト、カオリ
ン、および炭酸カルシウム等からなる群から選ばれた少
なくとも1種とガラス繊維との組み合わせが好ましい。
又、本発明においては、(B)結晶核剤と(C)無機フ
ィラーの併用も好ましい。本発明で用いる(D)着色剤
は、従来、熱可塑性ポリエステル系樹脂に公知の顔料、
染料等であり、好ましい顔料としては、有機顔料として
は、モノアゾ及び縮合アゾ系、アンスラキノン系、イソ
インドリノン系、複素環系、ペリノン系、キナクリドン
系、ペリレン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系等が
あげられる。
【0032】無機顔料としては、カーボンブラック、酸
化チタン、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コバルトブ
ルー、焼成顔料、メタリック顔料等があげられる。又、
有機染料としては、アンスラキノン系、複素環系、ペリ
ン系の染料があげられる。ここで、カーボンブラックと
しては、チャネルブラック系、ファーネスブラック系、
ランプブラック系、サーマルブラック系、ケッチェンブ
ラック系、ナフタレンブラック系等が好ましく用いられ
る。これらのカーボンブラックは1種で用いても良い
し、又、2種以上を組み合わせて用いても良い。又、他
の着色剤との併用も好ましい。
【0033】(D)着色剤として用いられるメタリック
顔料としては、アルミニウム、着色アルミニウム、ニッ
ケル、スズ、銅、金、銀、白金、酸化鉄、ステンレス、
チタン等の金属粒子、マイカ製パール顔料、カラーグラ
ファイト、カラーガラス繊維、カラーガラスフレーク等
をあげることができる。中でも、アルミニウム、ニッケ
ル、スズ、マイカ製パール顔料が好ましい。これらの顔
料は1種で用いても良いし、又、2種以上を組み合わせ
て用いても良い。前記メタリック顔料の平均粒子径は、
数平均粒子径にして1〜500μmであることが好まし
く、5〜300μmが更に好ましい。数平均粒子径が1
〜500μmであると、表面平滑性に優れ、かつ、メタ
リック色調が鮮やかに発現される。
【0034】(D)着色剤の配合量は、ポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.01〜
10.0重量部であり、より好ましくは、ポリトリメチ
レンテレフタレート樹脂100重量部に対して0.05
〜5.0重量部である。配合量がポリトリメチレンテレ
フタレート樹脂100重量部に対して0.01〜10.
0重量部であれば、ポリトリメチレンテレフタレート樹
脂が本来有する機械特性を低下させることなく、鮮明な
色調を発現させることができる。本発明のポリトリメチ
レンテレフタレート樹脂組成物には、所望に応じて、酸
化防止剤、熱安定剤、離型剤、潤滑剤、耐候剤等、従
来、熱可塑性ポリエステル系樹脂に公知の添加剤を配合
してもよい。
【0035】又、本発明の効果を損なわない範囲で、ポ
リトリメチレンテレフタレート樹脂組成物には、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂
等のスチレン系樹脂、ポリアセタール、ポリアミド類、
変性ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性樹脂の1
種又は2種以上を配合してもかまわない。本発明で言う
リブ(rib)とは、成形品において、例えば、その肉厚
を厚くしないで剛性や強度を持たせるために用いる補強
部分をいう。このリブは、キャビティ内の成形材料の流
れを容易にし、肉厚を増す場合よりも成形サイクルの短
縮を可能にし、また成形材料の使用量が少ない等の利点
をもたらすものである。
【0036】一般に、裏面(非意匠面)側に突出したリ
ブを有する成形品では、冷却に伴う結晶性熱可塑性樹脂
の収縮によって、この裏面側のリブに対応する成形品表
面(意匠面)にヒケと呼ばれる窪みを生ずる場合があ
る。これを防止するに、しばしば、例えば、リブの幅を
成形品の厚みに比べて狭く設計し、成形品本体側の樹脂
が流動状態を維持している間にリブを冷却することによ
り、リブの収縮によるヒケを成形品本体側の意匠面に発
生させないようにする方法が採用されるが、この時、幅
狭なリブのため補強効果が充分に得られない場合があ
る。本発明のポリトリメチレンテレフタレート樹脂組成
物では、リブ部(薄肉部)では、低温部(60〜120
℃)の結晶化ピーク時間が短いため速やかに固化するの
に対し、成形品本体側(厚肉部)では、Tcが小さく適
度な結晶化速度を有するため固化が適度に遅くなり、上
述したように、過度にリブを幅狭にする必要がない。
【0037】このリブは、本発明の手摺り部品において
は、例えば、壁等への取り付け部等に好ましく用いられ
る。本発明でいう手摺り部品としては、握り部、壁等へ
の取り付け部、取り付けねじ等が挙げられる。本発明の
手摺り部品からなる手摺りは、それぞれの部品が成形時
に一体化されたものでもかまわないし、又、各部分をそ
れぞれ独立に成形し、組み合わせることにより手摺りと
して製品化したものでもかまわない。本発明の手摺り部
品を成形する場合、従来公知の射出成形法が好ましく用
いられる。又、ガスアシストインジェクション等の中空
射出成形法も好ましく用いられる。又、本発明の手摺り
部品では必要に応じて、表面に塗装等を施すことも好ま
しい。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、実施例により本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれらの例により何ら限定され
るものではない。まず、実施例におけるポリトリメチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ガラス
繊維、タルク、核剤及び測定項目と測定条件を述べる。
【0039】(1)ポリエステル樹脂 a−1:極限粘度[η]が1.02であり、かつ、数平
均分子量が9800、Mw/Mn=2.5、100,0
00以上の分子量が占める割合が5.8%であるポリト
リメチレンテレフタレート樹脂 なお、極限粘度[η]は以下の定義式によって求められ
る値である。 [η]=lim1/C×(η−1) [C→0] 式中のηは、ポリエステル樹脂を純度98%以上のo
−クロロフェノールに溶解させた希釈溶液の35℃にお
ける粘度を、同一温度における上記溶媒の粘度で除した
値であり、相対粘度として定義されているものである。
また、Cは上記希釈溶液100ml中の溶質の重量
(g)である。 a−2:極限粘度1.05のポリブチレンテレフタレー
ト樹脂 a−3:極限粘度0.70のポリエチレンテレフタレー
ト樹脂
【0040】(2)ポリアミド樹脂 b−1:UBEナイロン1013B(宇部興産(株)
製) (3)ポリプロピレン樹脂 c−1:230℃、2.16kgfの荷重下でのメルト
フローレートが11.0であるポリプロピレンホモポリ
マー (4)ポリアセタール樹脂 d−1:M90−36(ポリプラスチック(株)社製) (5)ガラス繊維 GF−1:繊維径10μm、長さ3mmのチョップドス
トランドをアミノシランカップリング剤とエポキシ系収
束剤の混合物で表面処理したもの
【0041】(6)タルク MF−1:ミクロエースL−1(日本タルク(株)製) (7)核剤 NAV−1:モンタン酸ナトリウム(リコモントNaV
101;クラリアント(株)製) (8)結晶化開始温度 パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC7型を用
い、サンプル約12mgを室温から100℃/分の昇温
速度にて280℃まで加熱し、同温度で2分間保持した
後、500℃/分の設定降温速度にて23℃まで急冷
し、最初に発現する結晶化に伴う吸熱ピークのトップが
観測された時のサンプル温度を求めた。
【0042】(9)結晶化ピーク時間 パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC7型を用
い、サンプル約12mgを室温から100℃/分の昇温
速度にて280℃まで加熱し、同温度で2分間保持した
後、500℃/分の設定降温速度にて目標温度(T)6
0℃まで急冷し、以後60℃にて10分間保持した。降
温開始から60℃で保持する間に発現する結晶化に伴う
吸熱ピークのトップまでの時間(秒)を求めた。この
時、吸熱ピークが複数発現する場合、最も遅い時間に発
現する吸熱ピークの時間を結晶化ピーク時間とした。ま
た、サンプル温度が60℃に達した時間を±0秒として
表示した。さらに、サンプルを替え、目標温度(T)を
それぞれ70、80、90、100、110、120℃
とし、上記と同様に測定を行い、それぞれの結晶化ピー
ク時間を求め、目標温度(T)の60〜120℃の範囲
での結晶化ピーク時間を評価した。
【0043】(10)曲げ弾性率:JIS K 7171
準拠 試験機:(株)オリエンテック製テンシロンUTC−3
0T型 試験片:110mm×10mm×4mmt 試験温度:23℃ 試験速度:2mm/min 絶乾調整:試験片をシリカゲル共存のデシケーター中に
23℃×24時間放置して調整する 吸水調整:試験片を23℃、50%RHの条件下で60
日間放置して調整する
【0044】(11)成形体表面外観−1 射出成形にて100ショットの成形を行い、以下の基準
に基準に基づき目視判定を実施した。 ○ : 100ショット全てにヒケ、フローマークの発生
がない。 × : ヒケ、フローマークの発生した成形体がある。 (12)成形体表面外観−2 以下の基準に基準に基づき目視判定を実施した。 ○ : ガラスの浮き上がりがない。 × : ガラスの浮き上がりがある。
【0045】(13)耐候性 キセノン耐候性試験機(スガ試験機社製)を用い、IS
O4892の条件にて、1000時間の耐候性試験を行
った。試験後の試料を以下の基準に基づき判定した。 (A)色差;色差計(スガ試験機製ハンディーカラーテ
スターHC−T)を用いて、ΔE値(JISZ−873
0)を求めた。値が小さいほど色の変化が少ないことを
示している。 (B)クラックの程度;試験片の光照射面を100倍の
顕微鏡で観察し、その程度を次の判定基準に従って評価
した。 判定基準: 0:クラックはない。 1:クラックが、僅かにある。 2:クラックが、長くはっきりしている。 3:クラックが、長く、一視野に20本以上ある。 4:クラックが全面にわたり発生している。
【0046】
【実施例1】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)と結晶核剤(NAV−1)とを表1に示す比率で
混合し、さらに、着色剤として平均粒径16μmのカー
ボンブラックを1.0重量部(ポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂を100重量部とする)を添加し、2軸押
出機(東芝機械(株)製:TEM35、2軸同方向スク
リュー回転型、L/D=47.6(D=37mmφ))
を用いて溶融混練を行った。この時、スクリュー回転数
は300rpm、シリンダー温度は260℃、押出しレ
ート60kg/Hrであった。先端ノズルからストラン
ド状にポリマーを排出し、水冷、カッティングを行いペ
レットを得た。該ペレットを120℃の窒素雰囲気下で
5時間乾燥した。このペレットを用い、結晶化開始温
度、及び、結晶化ピーク時間を測定した。評価結果を表
1に示す。
【0047】該ペレットを用い、曲げ弾性率評価用試験
片を射出成形し、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価し
た。成形は、樹脂温度260℃、金型温度95℃で行っ
た。評価結果を表3に示す。又、該ペレットを用い、図
2で示すような形状の握り部と裏側にリブを有する取り
付け部が一体化された構造の手摺りを射出成形し、成形
体表面外観−1を評価した。この時、樹脂温度260
℃、金型温度95℃であった。評価結果を表3に示す。
さらに、該手摺りを耐候性試験に供し色差及びクラック
の程度を評価した。評価結果を表3に示す。
【0048】
【実施例2】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)とタルク(MF−1)とを表1に示す重量比で混
合し、さらに、着色剤として平均粒径16μmのカーボ
ンブラックを1.0重量部(ポリトリメチレンテレフタ
レート樹脂+タルク重量を100重量部とする)を添加
した以外は実施例1と同様の操作を行い、ペレットを得
た。該ペレットを用い、実施例1と同様に、結晶化開始
温度、結晶化ピーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ
弾性率を評価した。評価結果を表1、表3に示す。又、
該ペレットを用い、実施例1と同様に、図2で示すよう
な形状の握り部と裏側にリブを有する取り付け部が一体
化された構造の手摺りを射出成形し、実施例1と同様
に、成形体表面外観−1、及び、耐候性を評価した。評
価結果を表3に示す。
【0049】
【比較例1】ペレット化したポリトリメチレンテレフタ
レート樹脂(a−1)を120℃の窒素雰囲気下で5時
間乾燥し、結晶化開始温度、及び、結晶化ピーク時間を
測定した。評価結果を表1に示す。該ペレットを用い、
実施例1と同様に、射出成形にて、曲げ弾性率測定用の
試験片を作製したが、ヒケが大きく、曲げ弾性率の測定
が不可であった。
【0050】
【比較例2】ポリブチレンテレフタレート樹脂(a−
2)と着色剤として平均粒径16μmのカーボンブラッ
クを1.0重量部(ポリブチレンテレフタレート樹脂を
100重量部とする)とを混合し、実施例1と同様の操
作を行いペレットを得た。該ペレットを用い、実施例1
と同様に、結晶化開始温度、結晶化ピーク時間、及び、
絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価した。評価結果を表
1、表3に示す。又、該ペレットを用い、実施例1と同
様に、図2で示すような形状の握り部と裏側にリブを有
する取り付け部が一体化された構造の手摺りを射出成形
し、実施例1と同様に、成形体表面外観−1、及び、耐
候性を評価した。評価結果を表3に示す。本比較例で
は、取り付け部のリブ部の裏側にヒケが認められた。
【0051】
【比較例3】ポリエチレンテレフタレート樹脂(a−
3)と着色剤として平均粒径16μmのカーボンブラッ
クを1.0重量部(ポリエチレンテレフタレート樹脂を
100重量部とする)とを混合し、2軸押出機(東芝機
械(株)製:TEM35、2軸同方向スクリュー回転
型、L/D=47.6(D=37mmφ))を用いて溶
融混練を行った。この時、スクリュー回転数は300r
pm、シリンダー温度は290℃、押出しレート60k
g/Hrであった。先端ノズルからストランド状にポリ
マーを排出し、水冷、カッティングを行いペレットを得
た。該ペレットを120℃の窒素雰囲気下で5時間乾燥
した。該ペレットを用い、樹脂温度285℃、金型温度
95℃の条件下、射出成形にて曲げ弾性率測定用の試験
片を作製したが、結晶化せず、満足できる成形片が得ら
れなかった。結果を表3に示す。
【0052】
【実施例3】ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a
−1)とガラス繊維(GF−1)とを表2に示す重量比
で混合し、さらに、着色剤として平均粒系60μmのア
ルミ粉末0.5重量部(ポリトリメチレンテレフタレー
ト樹脂+ガラス繊維重量を100重量部とする)を添加
した以外は実施例1と同様の操作を行い、ペレットを得
た。該ペレットを用い、実施例1と同様に、結晶化開始
温度、結晶化ピーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ
弾性率を評価した。評価結果を表2、表3に示す。又、
該ペレットを用い、図2の1ような形状の、取り付け部
とはセパレートされた構造の握り部を、ガスアシストイ
ンジェクションにより中空射出成形し、成形体表面外観
−1及び成形体表面外観−2を評価した。この時、樹脂
温度260℃、金型温度95℃であった。評価結果を表
3に示す。さらに、該握り部を耐候性試験に供し、色差
及びクラックの程度を評価した。評価結果を表3に示
す。
【0053】
【比較例4】実施例3で用いたポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂(a−1)の代わりにポリブチレンテレフ
タレート樹脂(a−2)を用いた以外は、表2に示す重
量比にて、実施例3と同様の操作を行いペレットを得
た。該ペレットを用い、実施例1と同様に、結晶化開始
温度、結晶化ピーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ
弾性率を評価した。評価結果を表2、表3に示す。又、
該ペレットを用い、実施例3と同様に、図2の1ような
形状の、取り付け部とはセパレートされた構造の握り部
を、ガスアシストインジェクションにより中空射出成形
し、成形体表面外観−1及び成形体表面外観−2を評価
した。評価結果を表3に示す。本比較例では、表面にガ
ラス浮きが認められた。さらに、該握り部を耐候性試験
に供し、色差及びクラックの程度を評価した。評価結果
を表3に示す。
【0054】
【実施例4】実施例3で作製したペレットを用い、図2
の2ような形状の、握り部とはセパレートされた構造の
取り付け部を射出成形し、成形体表面外観−1及び成形
体表面外観−2を評価した。評価結果を表4に示す。さ
らに、該取り付け部を耐候性試験に供し、色差及びクラ
ックの程度を評価した。評価結果を表4に示す。
【0055】
【実施例5】実施例3に対して、表2に示す重量比のよ
うに、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(a−1)
とガラス繊維(GF−1)との比率を変えた以外は実施
例1と同様の操作を行い、ペレットを得た。該ペレット
を用い、実施例1と同様に、結晶化開始温度、結晶化ピ
ーク時間、及び、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価し
た。評価結果を表2、表4に示す。又、該ペレットを用
い、実施例4と同様に、図2の2ような形状の、握り部
とはセパレートされた構造の取り付け部を射出成形し、
成形体表面外観−1及び成形体表面外観−2を評価し
た。評価結果を表4に示す。さらに、該取り付け部を耐
候性試験に供し、色差及びクラックの程度を評価した。
評価結果を表4に示す。
【0056】
【比較例5】比較例3で作製したペレットを用い、実施
例4と同様に、図2の2ような形状の、握り部とはセパ
レートされた構造の取り付け部を射出成形し、成形体表
面外観−1及び成形体表面外観−2を評価した。評価結
果を表4に示す。本比較例では、表面にガラス浮きが認
められた。さらに、該取り付け部を耐候性試験に供し、
色差及びクラックの程度を評価した。評価結果を表4に
示す。
【0057】
【比較例6】実施例3で用いたポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂(a−1)の代わりにポリアミド樹脂(b
−1)を用いた以外は、表2に示す重量比にて、実施例
3と同様の操作を行いペレットを得た。該ペレットを用
い、実施例1と同様に、絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を
評価した。評価結果を表4に示す。又、該ペレットを用
い、実施例4と同様に、図2の2ような形状の、握り部
とはセパレートされた構造の取り付け部を射出成形し、
成形体表面外観−1及び成形体表面外観−2を評価し
た。評価結果を表4に示す。本比較例では、表面にガラ
ス浮きが認められた。さらに、該取り付け部を耐候性試
験に供し、色差及びクラックの程度を評価した。評価結
果を表4に示す。
【0058】
【比較例7】実施例3で用いたポリトリメチレンテレフ
タレート樹脂(a−1)の代わりにポリプロピレン樹脂
(c−1)を用いた以外は、表2に示す重量比にて、実
施例3と同様の操作を行いペレットを得た。該ペレット
を用い、実施例1と同様に、絶乾時、吸水時の曲げ弾性
率を評価した。評価結果を表4に示す。又、該ペレット
を用い、実施例4と同様に、図2の2ような形状の、握
り部とはセパレートされた構造の取り付け部を射出成形
し、成形体表面外観−1及び成形体表面外観−2を評価
した。評価結果を表4に示す。本比較例では、表面にフ
ローマーク及びガラス浮きが認められた。さらに、該取
り付け部を耐候性試験に供し、色差及びクラックの程度
を評価した。評価結果を表4に示す。
【0059】
【比較例8】ポリアセタール樹脂(d−1)とガラス繊
維(GF−1)とを表2に示す重量比で混合し、さら
に、着色剤として平均粒系60μmのアルミ粉末0.5
重量部(ポリアセタール樹脂+ガラス繊維重量を100
重量部とする)を添加し、2軸押出機(東芝機械(株)
製:TEM35、2軸同方向スクリュー回転型、L/D
=47.6(D=37mmφ))を用いて溶融混練を行
った。この時、スクリュー回転数は300rpm、シリ
ンダー温度は210℃、押出しレート60kg/Hrで
あった。先端ノズルからストランド状にポリマーを排出
し、水冷、カッティングを行いペレットを得た。該ペレ
ットを120℃の窒素雰囲気下で5時間乾燥した。
【0060】このペレットを用い、実施例1と同様に、
絶乾時、吸水時の曲げ弾性率を評価した。この時、成形
の樹脂温度は200℃、金型温度は95℃であった。評
価結果を表4に示す。又、該ペレットを用い、実施例4
と同様に、図2の2ような形状の、握り部とはセパレー
トされた構造の取り付け部を射出成形し、成形体表面外
観−1及び成形体表面外観−2を評価した。成形の樹脂
温度は200℃、金型温度は95℃であった。評価結果
を表4に示す。本比較例では、表面にフローマーク、ガ
ラス浮きが認められた。さらに、該取り付け部を耐候性
試験に供し、色差及びクラックの程度を評価した。評価
結果を表4に示す。本比較例では、表面のガラス浮きが
激しく耐候性色差の測定が不可であった。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【発明の効果】本発明の、ポリトリメチレンテレフタレ
ート樹脂と結晶核剤及び/又は無機フィラー及び着色剤
の組成物からなる手摺り部品は、表面外観性に優れ、か
つ、高剛性を必要とされる手摺り部品にも適しており、
又、多彩な色調において耐候性に優れ、吸水率が小さ
く、環境による剛性の低下がないため、屋外用手摺り等
の手摺り構成部品としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶化ピーク時間の模式図である。
【図2】手摺りの斜視図である。
【符号の説明】
1:握り部 2:取り付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 11/18 E04F 11/18 Fターム(参考) 2D032 GA00 2D037 EA05 2E101 GG07 HH01 KK01 KK05 KK09 PP00 4F071 AA45 AA89 AB03 AB20 AB21 AB26 AB28 AD01 AD02 AD05 AE09 AE17 AE22 AF14 AF57 AH19 BA01 BB05 BC07 4J002 CF051 DA016 DA076 DA096 DC006 DE096 DE106 DE116 DE136 DE146 DE186 DE236 DG046 DG056 DJ006 DJ016 DJ026 DJ036 DJ046 DJ056 DK006 DL006 EG016 FA016 FA046 FA086 FB096 FD016 FD097 FD206 GL00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリトリメチレンテレフタレート
    樹脂、(B)結晶核剤及び/又は(C)無機フィラーを
    含み、さらに(A)ポリトリメチレンテレフタレート樹
    脂100重量部に対して、(D)着色剤0.01〜1
    0.0重量部を含有し、かつ、下記(1)及び(2)に
    示す結晶化挙動を有する組成物からなることを特徴とす
    る手摺り部品。 (1)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
    定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
    80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
    設定降温速度にて23℃まで急冷した場合における結晶
    化開始温度Tcが、170℃以下。 (2)前記組成物の10〜20mgを、示差走査熱量測
    定器を用いて、室温から100℃/分の昇温速度にて2
    80℃まで加熱し、2分間保持した後、500℃/分の
    設定降温速度にて温度T℃まで急冷し以後T℃にて保持
    した場合における結晶化ピーク時間が、Tの全温度領域
    で+20秒以下である(ここで、温度Tは60〜120
    ℃の範囲)。
  2. 【請求項2】 (C)無機フィラーの量が、(A)ポリ
    トリメチレンテレフタレート樹脂及び(C)無機フィラ
    ーの総重量に対して70重量%以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の手摺り部品。
  3. 【請求項3】 (C)無機フィラーが、ガラス繊維、ガ
    ラスビーズ及びガラスフレークからなる群から選ばれる
    1種類以上のガラス材料であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の手摺り部品。
  4. 【請求項4】 (C)無機フィラーが、タルク、マイ
    カ、ウォラストナイト、カオリン、炭酸カルシウム、炭
    素繊維及びチタン酸カリウムウィスカーの群から選ばれ
    る1種類以上あることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の手摺り部品。
  5. 【請求項5】 手摺り部品が、リブ構造を有することを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の手摺り部
    品。
  6. 【請求項6】 手摺り部品が、握り部であることを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載の手摺り部品。
  7. 【請求項7】 手摺り部品が、壁等への取り付け部であ
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    手摺り部品。
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