JP2003285926A - 容器搬送装置の分別リジェクト装置 - Google Patents
容器搬送装置の分別リジェクト装置Info
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Abstract
遅れによる誤動作をなくして不良容器のリジェクトがで
きる比較的簡単な構成の容器分別リジェクト装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 スターホイール形状のグリッパ式水平回
転搬送装置において、各グリッパ毎にカムフォロワ上下
移動手段を設け、グリッパ開閉工程間の十分なタイミン
グを利用してカムフォロワとグリッパ開き用カムとの係
合を制御することができるので、搬送速度が高速におい
ても不良容器のリジェクトをし損なうことがなく、安定
した不良容器のリジェクト、分離が可能となる。
Description
ラスチック容器)を回転体に所定の位置に配置した開閉
グリッパに把持して搬送中に特定の容器又は不良容器を
搬送ラインから分別ラインまたは排除ラインに分別除去
するリジェクト装置に関する。
と見なされた容器を搬送ラインを止めずに排除するリジ
ェクト装置について、特開昭50−149056号にお
いて公示された従来例は、水平に回転するスターホイー
ルと下部の敷板にガイドされて搬送中の容器群の中か
ら、不良容器を検出して、その不良容器の位置を指示す
る信号によりソレノイド装置が瞬間的に上下作動するこ
とにより、解放位置にあるグリッパの掛け金が外れて不
良容器を把持し、正常容器が正常容器用の搬送コンベア
に渡される間は不良容器は把持されたままで通過し、排
除コンベアの位置でグリッパのカムフォロワを固定カム
に係合させてグリッパを開き不良容器を解放するように
なっている。グリッパの掛け金は別位置の固定カムによ
り復旧する。
されたクランプ式容器搬送装置は図8に示すように、第
2排出位置の上流側の第1排出位置Bにおいて選択的に
グリップアーム06Aとグリップアーム06Bを開いて
容器を排出させるように作用する係合手段100を備え
ている。上記係合手段100は、第4軸部104(駆動
軸)に連動させた第2揺動レバー110と、この第2揺
動レバー110の先端に設けた第2カムフォロワ111
と、上記第1排出位置Bに設けられるとともに、半径方
向に相対移動して第2カムフォロワ111に接離する可
動カム部材113と備えており、この可動カム部材11
3は半径方向外方に位置した際には第2カムフォロワ1
11に係合して容器が排出されるのを防止し、他方半径
方向内方に位置した際には第2カムフォロワ111から
離隔して容器を排出させるようにしている。
56号のびん除去装置は、ソレノイド装置が瞬間的に作
動することにより、グリッパが容器を把持するようにな
っているが、容器が高速で搬送されているときは誤作動
をする虞がある。また、スターホイールは容器サイズを
変更するときはその都度交換しなければならない。ま
た、特開2000−72245号のクランプ式容器搬送
装置は、隣り合うグリッパで排出方向を変更したい場合
があるため、アクチュエータは、隣接するグリッパがカ
ム位置に来るまでの短時間の間にカムを稼働させなけれ
ばならず、高速性が要求される場合は実質的に困難であ
る(もし、カム移動速度を早くするためには、強力なア
クチュエータを必要とし装置が大きくなる)、1ピッチ
置きに動作させるカムを設置した例もあるが物理的に制
約がある。この発明は、高速な容器搬送においても、カ
ム等の作動遅れによる誤動作をなくして不良容器のリジ
ェクトができる比較的簡単な構成の容器分別リジェクト
装置を提供することを目的とする。
明は、以下の各項の手段により課題の解決を図る。 (1) グリップアームが回転して容器を挟むグリッパ
を回転体の同一円周上の所定の位置に配置し、円周に沿
って設置された固定カムの作用によりグリッパを開閉し
て容器を把持、解放するグリッパ式の容器搬送装置にお
いて、各グリッパ毎にグリップアームの回転軸に装着し
軸方向に移動可能で回転を拘束される摺動部と一体にア
ームが設けられた摺動アームと、同摺動アームに設けら
れたカムフォロワと、それぞれの摺動アームを軸方向に
移動させる摺動アーム移動手段と、円周に沿ってそれぞ
れ所定の角度位置の外部固定部材に互いに段差をつけて
取り付けられた複数の固定カムと、指定容器又は充填密
封不良容器の信号を受けて指定容器又は充填密封不良容
器の保持位置のグリッパに付属する前記摺動アーム移動
手段に指令してカムフォロワを移動させ、係合する固定
カムを変更するよう作動させる制御装置とを備えたこと
を特徴とする容器搬送装置の分別リジェクト装置。 (2) ピニオンで噛み合っている一対のグリップアー
ムが互いに反対の方向に回転して容器を挟むグリッパ
と、両グリップアームの間から容器の方向に突き出すセ
ンタリングセッタとで容器の位置を決めて保持する構成
のグリッパ複数組を水平回転体に同一円周上に等角配置
し、円周に沿って設置された固定カムの作用によりグリ
ッパを開閉して容器を把持、解放するグリッパ式の容器
搬送装置において、全部のグリッパの片方のグリップア
ームの回転軸の延長軸に外嵌し軸方向に移動可能で回転
方向を拘束される摺動部と一体にアームが設けられた摺
動アームと、同摺動アームに設けられたカムフォロワ
と、それぞれの摺動アームを軸方向に移動させる摺動ア
ーム移動手段と、円周に沿って外部固定部材に取付けら
れ容器取り込み位置に設けられた第1のグリッパ開き用
カムと、容器排出位置に第1のグリッパ開き用カムと同
じ高さに設けられた第2のグリッパ開き用カムと、第2
のグリッパ開き用カムに続く分別排出位置に前記の両カ
ムと段差をつけて外部固定部材に取付けられた第3のグ
リッパ開き用カムと、指定容器又は充填密封不良容器の
信号を受けて指定容器又は充填密封不良容器の保持位置
のグリッパに付属する前記摺動アーム移動手段に指令し
てカムフォロワを移動させて第2のグリッパ開き用カム
との係合を外すように作動させる制御装置とを備えた容
器搬送装置の分別リジェクト装置。
クト装置において、摺動アームを軸方向に移動させる摺
動アーム移動手段は、摺動アームとグリップアームの回
転延長軸に固設した取付け部材との間に設けられたエア
シリンダと、前記回転体に取付けられたエアシリンダと
同数のエア切換用電磁弁と、前記エア切換用電磁弁に圧
縮エアを供給分配するエア源とからなり、制御装置は指
定容器又は充填密封不良容器の信号を受けて指定容器又
は充填密封不良容器の保持位置のグリッパに付属する前
記エア切換用電磁弁に圧縮エア切換を指示し、該当する
グリッパのエアシリンダを作動させ、カムフォロワを移
動させて第2のグリッパ開き用カムとの係合を外す作動
をさせるようにした容器搬送装置の分別リジェクト装
置。 (4) 上記(2)に記載する分別リジェクト装置にお
いて、摺動アームを軸方向に移動させる摺動アーム移動
手段は、摺動アームの上下に取付けた磁石と、同磁石に
対向する位置のグリップアームの回転延長軸の上下に設
けられた鉄片と、グリップアームの回転延長軸の下部に
設けられた電磁ソレノイドと、摺動アームに取付けられ
た副カムフォロワと、同副カムフォロワを介して摺動ア
ームを圧し下げる作用をする固定部材に固設した戻しカ
ムとからなり、制御装置は指定容器又は充填密封不良容
器の信号を受けて該当位置の電磁ソレノイドに作動を指
示し、摺動アームを押し上げ永久磁石で保持することに
よりグリッパ作動用カムフォロワを上方に移動させて第
2のグリッパ開き用カムとの係合を外し、同カムフォロ
ワが第3のグリッパ開き用カムに係合してグリッパを開
いて容器を排除した後、戻しカムにより副カムフォロワ
を介して摺動アームを押し下げカムフォロワを元の位置
に戻すようにしたことを特徴とする容器搬送装置の分別
リジェクト装置。
クト装置において、グリッパ全部の片方のグリップアー
ムの回転軸の延長軸に一体に固設しアームの先端にカム
フォロワが取付けてある固定アームと、前記延長軸に外
嵌し摺動アーム移動手段により軸方向に移動可能で回転
方向を拘束された摺動部と一体のアームの先端にカムフ
ォロワが取付けてある摺動アームとを併設し、固定アー
ムのカムフォロワは第1のグリッパ開き用カムと第3の
グリッパ開き用カムと係合する位置に設置し、第2のグ
リッパ開き用カムは第1、第3のグリッパ開き用カムと
段差を付けて設置し、摺動アームのカムフォロワは摺動
アーム移動手段が作動したときに第2のグリッパ開き用
カムとの係合が外れるようにしたことを特徴とする容器
搬送装置の分別リジェクト装置。 (6) 上記(2)〜(4)に記載する分別リジェクト
装置において、第1のグリッパ開き用カムと第3のグリ
ッパ開き用カムとの厚さをほぼ2倍にしてカムフォロワ
の移動のいずれの位置でも係合可能とし、第2のグリッ
パ開き用カムは、摺動アーム移動手段が作動しないとき
のカムフォロワの係合位置にあり、摺動アーム移動手段
が作動したときは、カムフォロワの係合が外れる位置に
取付けてあることを特徴とする容器搬送装置の分別リジ
ェクト装置。
いて説明する。図1はグリッパ式の容器搬送装置の分別
リジェクト装置のレイアウト図、図2はリジェクト装置
の側面断面図、図3は図2のA−A断面を示す部分平面
図、図4は図2のB−B断面を示す部分平面図である。
において飲料水等を充填した図示しない容器(実入りP
ETボトル)は、キャッパー1において容器のびん口に
キャップを被せ、液密に巻締めする。キャッパー1には
不完全なキャッピング(例えば、キャップ無し、キャッ
プの斜め被せ等)を検出する図示しないキャップセンサ
が設けられ、キャップセンサの信号は後工程の容器リジ
ェクト装置に適宜送られる。キャッパー1でキャッピン
グ済みの容器は搬送スターホイール2、3を経てリジェ
クト装置を備えたグリッパ式の容器搬送装置4へ送ら
れ、正常な容器は本流のコンベア5へ渡され、不良容器
はリジェクト装置で選別してリジェクトスターホイール
6へ渡される。また、この容器搬送装置4は分別信号に
より、任意数の容器を分岐搬出手段へ取り出す使い方も
可能である。
開閉機構について説明する。図2及び図3において、ピ
ニオン21aとピニオン22aが噛み合っている対称な
一対のグリップアームA21とグリップアームB22が
互いに反対の方向に回転して容器10を挟むように動作
する。グリップアームA21とグリップアームB22で
グリッパ90を構成する。容器10の上部は容器首に形
成されたフランジ10aの下部においてネック支持回転
板13で支えられる。両グリップアームA21とグリッ
プアームB22の間から容器10の方向に突き出すセン
タリングセッタ23で半径方向の容器10の位置を決め
て保持するようになっている。センタリングセッタ23
は上部回転体14に固設されたガイド板24と、ガイド
板24に対称に取付けられた一対のガイドブロック25
によって上部回転体14の半径方向にガイドされる。
に回転可能に外嵌しているセクターギアであり、センタ
リングセッタ23に固設されたピン26がセクターギア
27に加工された切り欠き長孔27aによってガイドさ
れ、セクターギア27が回転することにより、センタリ
ングセッタ23の位置が調整される。29はセクターギ
ア27に噛み合うリングギアであり、リングギア29は
上部回転体14に固設された複数の軸32に回転可能に
外嵌している複数の溝付き車31にガイドされて回転す
ることができる。33は上部回転体14に回転可能に支
えられる回転軸33aと一体の調整用ピニオンであり、
調整用ピニオン33はリングギア29に噛合っていて、
ネック支持回転板13に明けられた図示しない孔を通し
て手回しすることにより、リングギア29、セクターギ
ア27、ピン26を介して、同時に全てのセンタリング
セッタ23の位置を調整することができる。調整後は図
示しないロック機構により調整用ピニオン33の回転を
ロックすることができる。
転体14と下部回転体15で保持し、同一円周上に等角
配置し、グリップアームB22の縦回転軸22cが揺動
することによってピニオン21aとピニオン22aが噛
み合いグリッパ90が開閉する。上部回転体14と下部
回転体15は複数の間隔部材91で一定間隔に固定され
る。また、上部回転体14は複数の支持部材17で水平
回転体12に固定支持される。最下部回転体16も複数
の支持部材18で水平回転体12の下側に固定支持され
る。グリップアームB22の縦回転軸22cの下方の延
長軸に揺動軸39が外嵌し、揺動軸39の下部は最下部
回転体16でブッシュ92を介して支えられる。揺動軸
39には円筒部と一体に水平アーム42aが設けられた
摺動アーム42が上下方向に移動可能で回転方向を拘束
されるように外嵌している。摺動アーム42の水平アー
ム42aの端にはカムフォロワ44が設けられている。
また、水平アーム42aと最下部回転体16との間に
は、揺動軸39の下部に固設されたアーム部材95が設
けられ、同アーム部材95の下面には戻し用の引張ばね
45が最下部回転体16との間に取付けられ、引張ばね
45の張力は、グリップアームA21、グリップアーム
B22が容器10を挟んで把持する方向に作用してい
る。円周に沿って設置されたカム7、8、9は、カムフ
ォロワ44、摺動アーム42、揺動軸39、グリップア
ームB22の縦回転軸22cを介して、グリッパ90を
開き、容器10を解放する方向に作用する。
摺動アーム42との間にエアシリンダ43が取付けら
れ、エアシリンダ43は摺動アーム42を軸方向に上下
移動させる。第1のグリッパ開き用カム7は、図1に示
す容器10の取り込み位置で、実線で示したカムフォロ
ワ44に係合する高さに固定フレーム20に取付けられ
ている。第2のグリッパ開き用カム8は、容器10の排
出位置に、第1のグリッパ開き用カム7と同じ高さに固
定フレーム20に取付けられている。第3のグリッパ開
き用カム9は、第2のグリッパ開き用カム8に続く容器
10の不良容器排出用リジェクトスターホイール6への
排出位置に、摺動アーム42が上昇したときのカムフォ
ロワ44と係合する位置に(2点鎖線で示したよう
に)、第2のグリッパ開き用カム8と段違いの高さに固
定フレーム20に取付けられている。
ンダ43は、上部水平回転体19に取付けられたエア切
換用電磁弁35(エアシリンダ43と同数)によりエア
配管93を通して作動され、作動エアは水平回転体12
の主回転軸11に取付けられた図示しないロータリジョ
イントから供給分配される。図示しない制御装置はキャ
ッパ1からのキャッピング不良容器の信号をカウント
し、第2のグリッパ開き用カム8に到達する手前の(図
1に示す)aゾーンにおいて、該当するエア切換用電磁
弁35に作動を指令し、摺動アーム42を上昇させて当
該カムフォロワ44が第2のグリッパ開き用カム8との
係合を避け、当該グリッパは不良容器をグリップしたま
ま本流のコンベア5を通過し、当該グリッパのカムフォ
ロワ44は第3のグリッパ開き用カム9と係合し、不良
容器をリジェクトスターホイール6へ排出する。第3の
グリッパ開き用カム9と第1のグリッパ開き用カム7の
間の(図1に示す)bゾーンで、エア切換用電磁弁35
がエアを切換えて摺動アーム42を下降させ、当該カム
フォロワ44は元の位置へ戻る。
容器リジェクト装置は、スターホイール形状のグリッパ
式水平回転搬送装置において、各グリッパ毎にカムフォ
ロワ上下移動手段を設け、グリッパ開閉工程間の十分な
タイミングを利用してカムフォロワとグリッパ開き用カ
ムとの係合を制御することができるので、搬送速度が高
速になっても不良容器のリジェクトし損ねることがな
く、安定した不良容器のリジェクト、分離が可能とな
る。なお、第1のグリッパ開き用カム7と第3のグリッ
パ開き用カム9の厚さをほぼ2倍にして、カムフォロワ
44が上下移動するしないに拘わらず、必ずグリッパ開
き用カムと係合するようにしても良く、このようにすれ
ば、グリッパ開閉のタイミングにより多くの余裕を持た
せることができる。
異なる所は、第1の実施形態においては摺動アーム移動
手段にエアシリンダを用いているが、第2の実施形態に
あっては、エアシリンダの代わりに電磁ソレノイドと固
定部材に取付けた戻しカムを使用したことであり、その
他の構成は第1の実施形態と同じであるので、摺動アー
ム移動手段の関連以外構成については説明を省略する。
第2実施形態に係るリジェクト装置を図に基づいて説明
する。図5はリジェクト装置の側面部分断面図、図6は
図5のリジェクト装置の戻しカムの配置を示す平面図で
ある。
下移動させる摺動アーム移動手段は、摺動アーム52の
上下に取付けた永久磁石56と、同磁石56に対向する
位置の揺動軸47の下部47aに固設した上部円筒51
の下面に設けられた鉄片57と、揺動軸47の下部に固
設されたアーム部材53の上部に設けられた電磁ソレノ
イド54と、鉄片57と、摺動アーム52に取付けられ
た永久磁石56と、副カムフォロワ55と、同副カムフ
ォロワ55を介して摺動アーム52を圧し下げるように
作用する固定部材に固設した戻しカム58とで構成され
ている。アーム部材53と最下部回転体16との間に
は、戻し用の引張ばね45が取付けられている。
キャッピング不良容器の信号をカウントし、第2のグリ
ッパ開き用カム8に到達する前の(図6に示す)aゾー
ンにおいて、該当する電磁ソレノイド54に作動を指令
し、摺動アーム52を上昇させると、摺動アーム52は
電磁ソレノイド54の作動コアが元に戻っても、永久磁
石56と鉄片57の吸着力で上端位置に保持される。こ
の位置に摺動アーム52が保持されることにより、当該
カムフォロワ44は第2のグリッパ開き用カム8との係
合を避け、当該グリッパは不良容器をグリップしたまま
本流のコンベア5を通過し、当該グリッパのカムフォロ
ワ44は第3のグリッパ開き用カム9と係合して不良容
器をリジェクトスターホイール6へ排出する。第3のグ
リッパ開き用カム9と第1のグリッパ開き用カム7の間
の(図6に示す)bゾーンには戻しカム58が控えてい
るので、この戻しカム58により副カムフォロワ55を
介して摺動アーム52が押し下げられ、摺動アーム52
の下側の永久磁石56とアーム部材53の鉄片57の吸
着力で下端位置に安定に保持される。
第1の実施形態の容器リジェクト装置と同じ作用と特徴
を有すると共に、エア切換電磁弁とエアシリンダの組合
わせの代わりに、電磁ソレノイドと永久磁石を用い、リ
ジェクトすべき容器の信号を使って直接電磁ソレノイド
を作動することができるので、構成と制御機能が簡単に
なり、従って製造コストも安価になる。
置は、グリップアームを揺動させる揺動軸にカムフォロ
ワを備えた固定アームと、摺動アーム移動手段により揺
動軸の軸方向に移動可能で回転方向を拘束されていてカ
ムフォロワを備えた摺動アームが設けられたもの、即ち
上下に移動できないカムフォロワと移動可能なカムフォ
ロワとを併設したものである。図7は第3実施形態のリ
ジェクト装置の側面部分断面図であり、同図に基づいて
説明するが、前述以外の構成は全て第1の実施形態のリ
ジェクト装置と同じであるので説明を省略する。
させる揺動軸49に、揺動アーム管61が外嵌し固設し
てある。揺動アーム管61の上部の固定アーム61aの
先端にカムフォロワ44が取付けられ、下部のアーム6
1bには戻し用の引張りばね45の片端が取付けてあ
る。また、揺動アーム管61には、エアシリンダ63が
取付けられ、カムフォロワ64を支える摺動軸65が摺
動可能なようにブッシュが内嵌する眼鏡ブッシュ62が
固設されている。エアシリンダ63のロッド63aの先
端に連結部材66が取付けられ、連結部材66はカムフ
ォロワ64の摺動軸65と連結している。眼鏡ブッシュ
62に植え込まれたピン67は連結部材66の回り止め
である。
む方向へ作動すると、カムフォロワ64は連結部材66
を介して、図7において2点鎖線で示すように、(第2
のグリッパ開き用カム8から外れる位置に)押し上げら
れる。第1のグリッパ開き用カム7と第3のグリッパ開
き用カム9の高さは同一であり、第2のグリッパ開き用
カム8は第1、第2のカム7、9に対して段差をつけた
位置とし、固定アーム61aのカムフォロワ44は常に
第1、第3のグリッパ開き用カム7、9と係合し、摺動
軸65に取付けてあるカムフォロワ64はエアシリンダ
63が作動したときに、第2のグリッパ開き用カム8と
の係合が外れるようになっている。
装置は、前工程から容器10を受け取るときの第1のグ
リッパ開き用カム7に係合するカムフォロワ44は固定
アーム61aに取付けてあり、容器不良が滅多に発生し
なければ、エアシリンダ63作動の機会は少ないので、
正常な容器を本流に送るときのカムフォロワの支持機構
を強固にし、摺動軸65側のカムフォロワ64の負担を
少なくして耐久性の向上を図ったものである。
リジェクト装置は、スターホイール形状のグリッパ式水
平回転搬送装置において、各グリッパ毎にカムフォロワ
上下移動手段を設け、グリッパ開閉工程間の十分なタイ
ミングを利用してカムフォロワとグリッパ開き用カムと
の係合を制御することができるので、搬送速度が高速に
おいても不良容器のリジェクトをし損なうことがなく、
安定した不良容器のリジェクト、分離が可能となる。な
お、第1のグリッパ開き用カム(容器受取用)と第3の
グリッパ開き用カム(リジェクト用)の厚さをほぼ2倍
にして、カムフォロワが上下移動する、しないに拘わら
ず、必ずグリッパ開き用カムと係合するようにしても良
く、このようにすれば、グリッパ開閉のタイミングによ
り多くの余裕を持たせることができる。
ソレノイと永久磁石を用いた容器分別、不良容器リジェ
クト装置は、リジェクトすべき容器の信号により直接電
磁ソレノイドを作動することができるので、構成と制御
機能が簡単になり、従って製造コストも安価になる。ま
た、上下移動しないカムフォロワと上下移動可能なカム
フォロワを併設した容器分別、不良容器リジェクト装置
は、前工程から容器を受け取るときと、容器リジェクト
のときは固定アームに取付けたカムフォロワを用い、分
別用のグリッパ開き用カムだけに係合する上下移動可能
なカムフォロワは上下の作動機会が少ないので、カムフ
ォロワ機構の負担が少なく、耐久性の向上の効果があ
る。
装置の分別リジェクト装置のレイアウト図である。
側面断面図である。
側面部分断面図である。
平面図である。
側面部分断面図である。
ジェクト手段を示す平面図である。
置 7 第1のグリッパ開き用カム 8 第2のグリッパ開き用カム 9 第3のグリッパ開き用カム 10 容器(実入りPETボトル) 11 主回転軸 12 水平回転体 13 ネック支持回転板 14 上部回転体 15 下部回転体 16 最下部回転体 20 固定フレーム 21 グリップアームA 22 グリップアームB 23 センタリングセッタ 35 エア切換用電磁弁 39 揺動軸 42 摺動アーム 43 エアシリンダ 44 カムフォロワ 45 引張りばね 49 揺動軸 52 摺動アーム 54 電磁ソレノイド 55 副カムフォロワ 56 永久磁石 57 鉄片 58 戻しカム 61 揺動アーム管 62 眼鏡ブッシュ 63 エアシリンダ 64 カムフォロワ 65 摺動軸 66 連結部材 90 グリッパ
Claims (6)
- 【請求項1】 グリップアームが回転して容器を挟むグ
リッパを回転体の同一円周上の所定の位置に配置し、円
周に沿って設置された固定カムの作用によりグリッパを
開閉して容器を把持、解放するグリッパ式の容器搬送装
置において、 各グリッパ毎にグリップアームの回転軸に装着され、軸
方向に移動可能で回転を拘束される摺動部と一体にアー
ムが設けられた摺動アームと、同摺動アームに設けられ
たカムフォロワと、それぞれの摺動アームを軸方向に移
動させる摺動アーム移動手段と、円周に沿ってそれぞれ
所定の角度位置の外部固定部材に、少なくとも2つが互
いに段差をつけて取り付けられた複数の固定カムと、指
定容器又は充填密封不良容器の信号を受けて指定容器又
は充填密封不良容器の保持位置のグリッパに付属する前
記摺動アーム移動手段に指令してカムフォロワを移動さ
せ、係合する固定カムを変更するよう作動させる制御装
置とを備えたことを特徴とする容器搬送装置の分別リジ
ェクト装置。 - 【請求項2】 ピニオンで噛み合っている一対のグリッ
プアームが互いに反対の方向に回転して容器を挟むグリ
ッパと、両グリップアームの間から容器の方向に突き出
すセンタリングセッタとで容器の位置を決めて保持する
構成のグリッパ複数組を水平回転体に同一円周上に等角
配置し、円周に沿って設置された固定カムの作用により
グリッパを開閉して容器を把持、解放するグリッパ式の
容器搬送装置において、 全部のグリッパの片方のグリップアームの回転軸の延長
軸に外嵌し軸方向に移動可能で回転方向を拘束される摺
動部と一体にアームが設けられた摺動アームと、同摺動
アームに設けられたカムフォロワと、それぞれの摺動ア
ームを軸方向に移動させる摺動アーム移動手段と、円周
に沿って外部固定部材に取付けられ容器取り込み位置に
設けられた第1のグリッパ開き用カムと、容器排出位置
に第1のグリッパ開き用カムと同じ高さに設けられた第
2のグリッパ開き用カムと、第2のグリッパ開き用カム
に続く分別排出位置に前記の両カムと段差をつけて外部
固定部材に取付けられた第3のグリッパ開き用カムと、
指定容器又は充填密封不良容器の信号を受けて指定容器
又は充填密封不良容器の保持位置のグリッパに付属する
前記摺動アーム移動手段に指令してカムフォロワを移動
させて第2のグリッパ開き用カムとの係合を外すように
作動させる制御装置とを備えたことを特徴とする容器搬
送装置の分別リジェクト装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載する分別リジェクト装置
において、摺動アームを軸方向に移動させる摺動アーム
移動手段は、摺動アームとグリップアームの回転延長軸
に固設した取付け部材との間に設けられたエアシリンダ
と、前記回転体に取付けられたエアシリンダと同数のエ
ア切換用電磁弁と、前記エア切換用電磁弁に圧縮エアを
供給分配するエア源とからなり、制御装置は指定容器又
は充填密封不良容器の信号を受けて指定容器又は充填密
封不良容器の保持位置のグリッパに付属する前記エア切
換用電磁弁に圧縮エア切換を指示し、該当するグリッパ
のエアシリンダを作動させ、カムフォロワを移動させて
第2のグリッパ開き用カムとの係合を外す作動をさせる
ようにしたことを特徴とする容器搬送装置の分別リジェ
クト装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載する分別リジェクト装置
において、摺動アームを軸方向に移動させる摺動アーム
移動手段は、摺動アームの上下に取付けた磁石と、同磁
石に対向する位置のグリップアームの回転延長軸の上下
に設けられた鉄片と、グリップアームの回転延長軸の下
部に設けられた電磁ソレノイドと、摺動アームに取付け
られた副カムフォロワと、同副カムフォロワを介して摺
動アームを圧し下げる作用をする固定部材に固設した戻
しカムとからなり、制御装置は指定容器又は充填密封不
良容器の信号を受けて該当位置の電磁ソレノイドに作動
を指示し、摺動アームを押し上げ永久磁石で保持するこ
とによりグリッパ作動用カムフォロワを上方に移動させ
て第2のグリッパ開き用カムとの係合を外し、同カムフ
ォロワが第3のグリッパ開き用カムに係合してグリッパ
を開いて容器を排除した後、戻しカムにより副カムフォ
ロワを介して摺動アームを押し下げカムフォロワを元の
位置に戻すようにしたことを特徴とする容器搬送装置の
分別リジェクト装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載する分別リジェクト装置
において、グリッパ全部の片方のグリップアームの回転
軸の延長軸に一体に固設しアームの先端にカムフォロワ
が取付けてある固定アームと、前記延長軸に外嵌し摺動
アーム移動手段により軸方向に移動可能で回転方向を拘
束された摺動部と一体のアームの先端にカムフォロワが
取付けてある摺動アームとを併設し、固定アームのカム
フォロワは第1のグリッパ開き用カムと第3のグリッパ
開き用カムと係合する位置に設置し、第2のグリッパ開
き用カムは第1、第3のグリッパ開き用カムと段差を付
けて設置し、摺動アームのカムフォロワは摺動アーム移
動手段が作動したときに第2のグリッパ開き用カムとの
係合が外れるようにしたことを特徴とする容器搬送装置
の分別リジェクト装置。 - 【請求項6】 請求項2〜4に記載する分別リジェクト
装置において、第1のグリッパ開き用カムと第3のグリ
ッパ開き用カムとの厚さをほぼ2倍にしてカムフォロワ
の移動のいずれの位置でも係合可能とし、第2のグリッ
パ開き用カムは、摺動アーム移動手段が作動しないとき
のカムフォロワの係合位置にあり、摺動アーム移動手段
が作動したときは、カムフォロワの係合が外れる位置に
取付けてあることを特徴とする容器搬送装置の分別リジ
ェクト装置。
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