JP2011219158A - 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置 - Google Patents

電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011219158A
JP2011219158A JP2010093547A JP2010093547A JP2011219158A JP 2011219158 A JP2011219158 A JP 2011219158A JP 2010093547 A JP2010093547 A JP 2010093547A JP 2010093547 A JP2010093547 A JP 2010093547A JP 2011219158 A JP2011219158 A JP 2011219158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
sterilization
electron beam
vessel
sterilized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010093547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5665348B2 (ja
Inventor
Atsushi Tsuo
篤志 津尾
Yasushi Oyama
泰史 大山
Shingo Fuchimoto
伸吾 淵本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Food and Packaging Machinery Co Ltd
Priority to JP2010093547A priority Critical patent/JP5665348B2/ja
Publication of JP2011219158A publication Critical patent/JP2011219158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5665348B2 publication Critical patent/JP5665348B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

【課題】殺菌不良の容器により、殺菌正常の容器が再汚染されるのを回避する。
【解決手段】容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置4と、上流から搬送されてくる容器Pを受渡して容器搬送装置4の容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置5と、容器搬送装置4によって搬送される容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置3と、殺菌済容器を容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置6と、電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器3sと、殺菌良否検出器3sによって殺菌不良と判定された容器を容器搬送装置4から外部へ排斥する排斥装置2とを備える。排斥装置2による排斥は、容器の周回ルート上の電子線照射装置3による殺菌位置Eと排出装置6による排出受渡し位置Dとの間で行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、殺菌室内で電子線照射により容器等を殺菌する電子線殺菌装置に関するものである。
殺菌室内に供給され、搬送されるPETボトル等の容器に電子線を照射して容器を殺菌する電子線殺菌装置において、電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備え、該殺菌良否検出器によって殺菌不良と判定された容器を前記電子線殺菌装置の外部へ排斥することは従来から行われている。(特許文献1、特許文献2)
近年、殺菌正常の容器が殺菌不良と判定された容器と混在しないようにすること、即ち、殺菌正常の容器が殺菌不良と判定された容器により再汚染されないようにすることが、衛生管理上強く求められるようになってきている。
特開2008−213845号公報(図1) 特開2007−126168号公報(図1、図2)
前記特許文献1によれば、電子線殺菌システムは、外部から殺菌ボックス内に搬入された容器が、容器搬送装置により搬送され、電子線照射装置からの電子線照射を受けて、温度計により測定された電子線照射後の容器温度が設定温度範囲から外れていると判定された場合、即ち、殺菌不良と判定された場合には、前記殺菌ボックスに隣接して配置されているリジェクトボックスに排出されるとしている。
しかしながら、前記特許文献1の技術では、リジェクトボックス内の中間リジェクトホイールが、電子線照射により殺菌された殺菌正常の容器を後工程のフィラへ搬送するための受渡しホイールを兼ねたホイールとなっているため、前記ホイールが殺菌不良容器の搬送によって汚染された後に殺菌正常の容器を搬送することになり、殺菌正常の容器が再汚染されるという恐れがある。
また、前記特許文献2によれば、電子線殺菌システムは、外部から殺菌室内に搬入された容器が、搬送装置により搬送されながら電子線照射装置からの電子線照射を受ける殺菌部を経て、順次後工程のすすぎリンサ、充填装置、キャッパへと搬送されるようになっていて、電子線照射装置の電子線照射口に設けられたビームセンサでの検出により殺菌に有効な電子線の有無検出が行われ、前記容器に対して適正な電子線照射がなされていない場合、即ち、殺菌不良となっている場合には、充填装置で殺菌不良の容器に充填しないようにし、充填装置とキャッパの間に設けた不良品除去装置により殺菌不良の容器を除去するようにするとしている。
しかしながら、前記特許文献2の技術では、前記不良品除去装置は、充填装置とキャッパの間に限定せず、殺菌部の後であれば他の位置に設定してもよいとしてはいるものの、電子線照射により殺菌された殺菌正常の容器が、殺菌不良の容器で汚染された搬送装置を経ていくことになり、再汚染されるという恐れがある。
本発明は、電子線殺菌装置において、電子線照射を受けて殺菌不良と判定された容器の搬送の後に、殺菌正常の容器が搬送されて再汚染されるという恐れのないように、殺菌不良と判定された容器の排斥を適正に行える殺菌不良容器の排斥方法および装置を提供することを目的としている。
前記の課題に対し、本発明は以下の手段により解決を図る。
(1)第1の手段の殺菌不良容器の排斥方法は、容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置と、上流から搬送されてくる容器を受渡して前記容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置と、前記容器搬送装置によって搬送される前記容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置と、殺菌済容器を前記容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置と、前記電子線照射装置により電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備えた電子線殺菌装置の使用方法において、前記電子線殺菌装置内に前記殺菌良否検出器によって殺菌不良と判定された容器を排斥する排斥装置を設けて、前記殺菌不良容器の排斥を前記電子線照射装置と前記容器受渡し排出装置との間で行うようにしたことを特徴とする。
(2)第2の手段の殺菌不良容器の排斥方法は、前記第1の手段の殺菌不良容器の排斥方法において、前記排斥装置によって排斥された容器を、その出口開口部にシャッターを有する排斥容器受け箱に受けて、前記シャッターを介して陽圧の前記排斥容器受け箱内から外部へ排出するようにして、前記排斥容器受け箱内の陽圧を保持するようにしたことを特徴とする。
(3)第3の手段の殺菌不良容器の排斥装置は、容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置と、上流から搬送されてくる容器を受渡して前記容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置と、前記容器搬送装置によって搬送される前記容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置と、殺菌済容器を前記容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置と、前記電子線照射装置により電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備えた電子線殺菌装置において、前記電子線照射装置と前記容器受渡し排出装置との間に殺菌不良容器を排斥する排斥装置を設け、前記殺菌良否検出器からの殺菌不良検出信号を受けて、前記排斥装置に殺菌不良容器を排斥する指令を出す制御装置を設けるように構成したことを特徴とする。
(4)第4の手段の殺菌不良容器の排斥装置は、前記第3の手段の殺菌不良容器の排斥装置において、前記排斥装置によって排斥された容器を受ける排斥容器受け箱と、該排斥容器受け箱の排斥容器排出用出口開口部にシャッターを設けて構成したことを特徴とする。
(5)第5の手段の殺菌不良容器の排斥装置は、前記第3および第4の手段の殺菌不良容器の排斥装置において、前記電子線照射装置を通過する容器を検出してカウントする容器カウント装置を設けて、該容器カウント装置でカウントした容器信号を受けて前記制御装置から該排斥装置に指令を出し、前記殺菌不良容器を排斥するように構成したことを特徴とする。
(6)第6の手段の殺菌不良容器の排斥装置は、前記第3から第5の手段の殺菌不良容器の排斥装置において、前記容器把持装置に前記容器を把持する一対のグリッパの開閉と一体に作動するカムフォロアを備えて、カムフォロアを前記制御装置からの指令で作動するカムと係合させて前記一対のグリッパを開くように構成したことを特徴とする。
(7)第7の手段の殺菌不良容器の排斥装置は、前記第3から第6の手段の殺菌不良容器の排斥装置において、前記排斥容器受け箱に排斥容器の溜まり具合を検出する容器センサを設けて、該容器センサからの検出信号を受けて前記シャッターの開閉を制御するように構成したことを特徴とする。
請求項1及び3に係わる本発明は、容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置と、上流から搬送されてくる容器を受渡して前記容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置と、前記容器搬送装置によって搬送される前記容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置と、殺菌済容器を前記容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置と、前記電子線照射装置により電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備えた電子線殺菌装置の使用方法および装置において、前記電子線殺菌装置内に前記殺菌良否検出器によって殺菌不良と判定された容器を排斥する排斥装置を設けて、前記殺菌不良容器の排斥を前記電子線照射装置と前記容器受渡し排出装置との間で行うようにしたことにより、殺菌不良の容器を把持していた前記容器把持装置が殺菌正常の容器を把持して再汚染させるということがないという効果を有する。
請求項2及び4に係わる本発明は、請求項1又は3に記載する殺菌不良容器の排斥方法、又は装置において、前記排斥装置によって排斥された容器を、その出口開口部にシャッターを有する排斥容器受け箱に受けて、前記シャッターを介して陽圧の前記排斥容器受け箱内から外部へ排出するようにしたことにより、前記排斥容器受け箱内の陽圧を保持できるという効果を有するとともに、前記殺菌室内の空気中の酸素が電子線照射によって活性化して発生する有害なオゾンを含む雰囲気が外部へ出にくくなるという効果を有する。
請求項5に係わる本発明は、前記請求項3又は4に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記電子線照射装置を通過する容器を検出してカウントする容器カウント装置を設けて、該容器カウント装置でカウントした容器信号を受けて前記制御装置から該排斥装置に指令を出し、前記殺菌不良容器を排斥するように構成したことにより、殺菌不良容器の排斥が確実に行われたことの確認ができるという効果を有する。
請求項6に係わる本発明は、前記請求項3から5のいずれか一項に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記容器把持装置に前記容器を把持する一対のグリッパの開閉と一体に作動するカムフォロアを備えて、カムフォロアを前記制御装置からの指令で作動するカムと係合させて前記一対のグリッパを開くように構成したことにより、前記容器把持装置が前記容器受渡し供給装置から又は前記容器受渡し排出装置へ容器の受渡しをする機構と共通の機構を流用できるという効果を有する。
請求項7に係わる本発明は、前請求項3から6のいずれか一項に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記排斥容器受け箱に排斥容器の溜まり具合を検出する容器センサを設けて、該容器センサからの検出信号を受けて前記シャッターの開閉を制御するように構成したことにより、前記排斥容器受け箱に排斥された容器の重量が軽い場合でも、排斥された容器が前記排斥容器受け箱出口開口部と前記シャッターに挟まれることなく、確実に外部へ排出され、また、前記シャッターが強制的に閉となることにより、前記排斥容器受け箱内がクリーンな雰囲気の陽圧に維持されるという効果を有するとともに、前記殺菌室内の空気中の酸素が電子線照射によって活性化して発生する有害なオゾンを含む雰囲気が外部へ出にくくなるという効果を有する。
本発明の第1の実施の形態に係わる殺菌不良容器の排斥装置を備えた電子線殺菌装置を摸式的に示した平面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる電子線殺菌装置の殺菌不良容器の排斥装置で、図3に相当する図である。
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(発明の第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる第1の実施の形態の殺菌不良容器の排斥装置を備えた電子線殺菌装置を摸式的に示した平面図である。
図2は、図1の要部拡大図である。
図3は、図2のA−A断面図である。
図において、電子線殺菌装置1は、図示4aの方向に回転するロータリー式(閉ループ周回式)の容器搬送装置4と、前記容器搬送装置4に円周等分に設けられ、容器Pの首部を把持して容器Pを倒立状態で搬送する容器把持装置30と、図示5aの方向に回転し、上流から矢印7の方向へ正立状態で搬送されてくる容器Pの首部を把持して容器Pを上下反転させながら搬送して、図示Cの位置で受渡して前記容器把持装置30に供給する容器受渡し供給装置5と、前記容器搬送装置4によって搬送される容器Pに図示Eの位置で電子線を照射して殺菌する電子線照射装置3と、該電子線照射装置3に付属されている殺菌対象容器Pの殺菌良否を検出する殺菌良否検出器3sと、該殺菌良否検出器3sにより殺菌不良と判定された容器Pを図示Fの位置で排斥する排斥装置2と、前記容器搬送装置4で搬送される殺菌済の容器Pを図示Dの位置で受渡され、前記容器Pの首部を把持して容器Pを上下反転させながら図示6aの方向に回転搬送して、矢印8の方向の後工程へ排出する容器受渡し排出装置6と、これらの装置を制御する制御装置10と、内部がクリーンな雰囲気によって陽圧に保たれている殺菌室1aによって主に構成されている。
なお、前記容器搬送装置4は前記容器受渡し供給装置5および前記容器受渡し排出装置6と同期して回転するようになっている。
また、前記図の説明では、前記容器把持装置30は容器Pを倒立状態で搬送する場合として説明したが、容器Pを倒立状態でなくて正立状態で搬送する場合としてもよいことはもちろんであり、詳細な説明は省略する。
前記容器搬送装置4は、前記容器把持装置30を円周等分に設けたリング45が、回転円盤44を介し、さらに固定されたボス41に軸受42で軸支されて図示しない駆動装置によって回転される軸43を介して回転するように構成されている。
前記電子線照射装置3の図示Eの位置の前後には、前記電子線照射装置3を通過する容器Pを検出してカウントする容器カウント装置9aおよび容器カウント装置9bが設けられており、カウントした容器信号が前記制御装置10に送られるようになっている。
なお、ここでは、容器カウント装置を2箇所に設けて、前記電子線照射装置3を通過する容器Pをカウントするようにした場合を説明したが、容器カウント装置9a又は容器カウント装置9bの何れかを1箇所に設けるとしてもよい。
前記容器把持装置30は、容器Pの首部を把持する一対のグリッパ31およびグリッパ31aがそれぞれ軸32および軸32aに固定され、軸32および軸32aが前記リング45に設けた孔45aに軸支されて摺動回転するようになっている。
なお、前記軸32および軸32aには互いに噛合う歯車33が取り付けられていて、軸32が回転揺動するともう一方の軸32aが反対方向に回転揺動するようになっている。
また、前記軸32にはレバー34が固定されていて、該レバー34にはカムフォロア36が軸35を介して設けられており、前記カムフォロア36は前記固定ボス41と一体になっている固定円盤46のCの位置およびDの位置に設けたカム47と係合するようになっている。
ここで、前記グリッパ31およびグリッパ31aは、前記レバー34に取り付けられたピン37と前記固定円盤46に取り付けられたピン38に懸架されたばね39によってレバー34、軸32を介して、閉じる方向に作用するようになっているが、前記カムフォロア36が前記カム47に係合する時には、前記ばね39の力に抗して前記グリッパ31および前記グリッパ31aが、それぞれ軸32および軸32aを回転揺動中心として開くように作用される構成となっている。
前記殺菌不良容器Pの排斥装置2は、前記Fの位置で、2個の軸23が前記固定円盤46に取り付けられた2対の軸受24に摺動支持されて、ブラケット22を介して前記固定円盤46に取り付けられたアクチュエータ21によって往復動され、それに伴って前記軸23の先端に取り付けられたカム25が往復動されるように構成されている。
前記カム25は、前記アクチュエータ21が後退状態の時には前記カムフォロア36に係合しないようになっているが、前記アクチュエータ21が前進状態の時には前記カムフォロア36に係合して、前記レバー34の前記軸32を中心とした回転揺動に伴う前記軸32の回転を介し、前記グリッパ31および前記グリッパ31aが、それぞれ軸32および軸32aを回転揺動中心として開くようになっている。
なお、前記アクチュエータ21は、前記殺菌良否検出器3sにより容器Pが殺菌不良と判定された場合に、前記容器カウント装置9aおよび容器カウント装置9bによる殺菌不良対象容器Pの信号が制御装置10に送られ、殺菌不良対象容器Pが図示Fの位置に到達した時に前記制御装置10からの指令によって前進作動するようになっており、これにより前記グリッパ31および前記グリッパ31aが開状態となって、前記グリッパ31および前記グリッパ31aに首部を把持されていた容器Pが自然落下で排斥されるようになっている。
また、前記Fの位置では、排斥された容器Pを受ける排斥容器受け箱26が備えられていて、該排斥容器受け箱26の排斥容器排出用出口開口部26wには、該開口部26wの上部に設けられたヒンジ27により開閉するシャッター28が設けられている。
さらに、前記シャッター28の内側の雰囲気は陽圧になっていて、前記シャッター28の外側から内側への空気の流れがないようになっている。
なお、シャッター28はゴム製の暖簾のようなものとしてもよいが、詳細な説明は省略する。
なお、前記殺菌良否検出器3sについては、例えば、特開2008−213845号の特許文献に記載されているような電子線照射後の容器温度を温度計により検出するもの、或いは、特開2007−126168号の特許文献に記載されているような電子線照射装置の電子線照射口に設けられたビームセンサでビーム電流の電流値を検出するもの等の公知技術の検出器があり、ここでは詳細な説明は省略する。
また、前記電子線殺菌装置1では、空気中の酸素が電子線照射によって活性化して発生するオゾンを分解するため、殺菌室1a内の大気を図示しない吸引ダクトで回収して図示しないオゾン分解装置に通し、有害なオゾンを分解して排気する装置が設けられているが、ここでは詳細な説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態に係わる電子線殺菌装置1の殺菌不良容器の排斥装置2の作用を説明する。
上流から矢印7の方向へ正立状態で搬送されてくる容器Pは、容器受渡し供給装置5により図示しない首部把持具によって首部を把持されて上下反転されながら矢印5aの方向に搬送され、図示Cの位置に達すると、カムフォロア36とカム47の係合によって開状態となっているグリッパ31およびグリッパ31aに首部が受渡され、回転円盤44の回転によりカムフォロア36とカム47の係合が解除されると、グリッパ31およびグリッパ31aに首部が把持された状態となり、回転円盤44の回転により搬送されて図示Eの位置に達すると、電子線照射装置3によって電子線が照射され、ここで、殺菌良否検出器3sによって殺菌良否を検出されて、殺菌不良と判定された場合には容器カウント装置9aおよび容器カウント装置9bにより殺菌不良対象容器Pの信号が制御装置10へ送られる。
前記殺菌良否検出器3sによって殺菌正常と判定された容器Pは、回転円盤44の回転によって図示Dの位置に達すると、カムフォロア36とカム47の係合によって開状態となったグリッパ31およびグリッパ31aから首部の把持が解除されて、容器受渡し排出装置6の図示しない首部把持具によって首部を把持されて上下反転されながら矢印6aの方向に搬送され、首部把持の解除に伴って矢印8の方向の後工程へ排出される。
容器Pは、前記殺菌良否検出器3sにより殺菌不良と判定された場合、殺菌不良対象容器Pの信号が制御装置10に送られ、該当容器PがFの位置に達すると、制御装置10からの指令でアクチュエータ21が前進作動することに伴い、ブラケット22、軸23を介してカム25が前進し、該カム25が容器把持装置30のカムフォロア36と係合して、グリッパ31およびグリッパ31aが開状態となって、図示矢印Rのように排斥容器受け箱26に自然落下して排斥される。
前記排斥容器受け箱26に排斥された容器Pは、その自重の力によりシャッター28が開いて、圧力が殺菌室1aより低い外部へ排出される。
ここで、前記排斥容器受け箱26および前記シャッター28の内側は陽圧となっているので、排斥された容器Pの排出に際して前記シャッター28の外側の空気が前記排斥容器受け箱26の内側に入ることはなく、殺菌室1a内は陽圧でクリーンな雰囲気を保持されるとともに、前記殺菌室1a内の空気中の酸素が電子線照射によって活性化して発生する有害なオゾンを含む雰囲気が外部へ出にくくなる。
容器把持装置30は、前記Fの位置で排斥装置2により殺菌不良容器Pを排斥した後、容器搬送装置4の搬送によりCの位置に達すると、容器受渡し供給装置5から殺菌前の容器Pの受渡し供給を受けて、該容器PがEの位置で電子線照射装置3により電子線照射を受けるので、殺菌不良の容器Pにより汚染された容器把持装置30が殺菌正常の容器Pを把持して再汚染させるというようなことはない。
(発明の第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。
図4は、本発明に係わる第2の実施の形態の電子線殺菌装置の殺菌不良容器の排斥装置で、図3に相当する断面図である。
図4において、第1の実施の形態と同じ構造のものは同じ記号を記してあり、重複する説明は省略する。
図において、電子線殺菌装置1aの殺菌不良容器の排斥装置2aは、排斥容器受け箱26aに排斥された容器Pを検出する容器検出センサ29を備えて、該容器検出センサ29によって検出された信号を制御装置10aに送るようになっており、該制御装置10aからの指令により図示しないアクチュエータが作動してシャッター28が開または閉となるように構成されている。
次に、第2の実施の形態の電子線殺菌装置1aの殺菌不良容器の排斥装置2aの作用を説明する。
排斥容器受け箱26aに排斥された容器Pは、容器検出センサ29によって検出されると、信号が制御装置10aに送られて、該制御装置10aからの指令により閉となっていたシャッター28が開となるように作動することにより、外部へ排出される。
その後シャッター28は前記制御装置10aからの指令により再び閉となり、前記排斥容器受け箱26a内はクリーンな雰囲気の陽圧が維持されるとともに、前記殺菌室1a内の空気中の酸素が電子線照射によって活性化して発生する有害なオゾンを含む空気が外部へ出にくくなる。
前記排斥容器受け箱26aに排斥された容器Pの重量が軽い場合は、該容器Pが前記排斥容器受け箱26aの出口開口部の端と前記シャッター28に挟まれたままとなって、前記シャッター28が開のままとなることがあるが、上記説明のように、前記制御装置10aからの指令により前記シャッター28が強制的に開となれば、排斥された容器Pが前記排斥容器受け箱26aの出口開口部の端と前記シャッター28に挟まれることなく、確実に外部へ排出され、また、前記制御装置10aからの指令により前記シャッター28が強制的に閉となることにより、前記排斥容器受け箱26a内が確実にクリーンな雰囲気の陽圧に維持される。
1,1a 電子線殺菌装置
2,2a (殺菌不良容器の)排斥装置
3 電子線照射装置
3s 殺菌良否検出器
4 容器搬送装置
5 容器受渡し供給装置
6 容器受渡し排出装置
9a,9b 容器カウント装置
10,10a 制御装置
21 アクチュエータ
23 軸
25 カム
26,26a 排斥容器受け箱
28 シャッター
29 容器検出センサ
30 容器把持装置
31,31a グリッパ
32,32a 軸
33 (互いに噛合う)歯車
34 レバー
36 カムフォロア
39 ばね
41 固定円盤
44 回転円盤
47 カム
P 容器

Claims (7)

  1. 容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置と、上流から搬送されてくる容器を受渡して前記容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置と、前記容器搬送装置によって搬送される前記容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置と、殺菌済容器を前記容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置と、前記電子線照射装置により電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備えた電子線殺菌装置の使用方法において、前記電子線殺菌装置内に前記殺菌良否検出器によって殺菌不良と判定された容器を排斥する排斥装置を設けて、前記殺菌不良容器の排斥を前記電子線照射装置と前記容器受渡し排出装置との間で行うようにしたことを特徴とする殺菌不良容器の排斥方法。
  2. 請求項1に記載する殺菌不良容器の排斥方法において、前記排斥装置によって排斥された容器を、その出口開口部にシャッターを有する排斥容器受け箱に受けて、前記シャッターを介して陽圧の前記排斥容器受け箱内から外部へ排出するようにして、前記排斥容器受け箱内の陽圧を保持するようにしたことを特徴とする殺菌不良容器の排斥方法。
  3. 容器把持装置で容器を把持して搬送する閉ループ周回式の容器搬送装置と、上流から搬送されてくる容器を受渡して前記容器把持装置に供給する容器受渡し供給装置と、前記容器搬送装置によって搬送される前記容器に電子線を照射して殺菌する電子線照射装置と、殺菌済容器を前記容器把持装置から受渡されて下流に排出する容器受渡し排出装置と、前記電子線照射装置により電子線を照射された容器の殺菌良否を検出する殺菌良否検出器を備えた電子線殺菌装置において、前記電子線照射装置と前記容器受渡し排出装置との間に殺菌不良容器を排斥する排斥装置を設け、前記殺菌良否検出器からの殺菌不良検出信号を受けて、前記排斥装置に殺菌不良容器を排斥する指令を出す制御装置を設けるように構成したことを特徴とする殺菌不良容器の排斥装置。
  4. 請求項3に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記排斥装置によって排斥された容器を受ける排斥容器受け箱と、該排斥容器受け箱の排斥容器排出用出口開口部にシャッターを設けて構成したことを特徴とする殺菌不良容器の排斥装置。
  5. 請求項3又は4に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記電子線照射装置を通過する容器を検出してカウントする容器カウント装置を設けて、該容器カウント装置でカウントした容器信号を受けて前記制御装置から該排斥装置に指令を出し、前記殺菌不良容器を排斥するように構成したことを特徴とする殺菌不良容器の排斥装置。
  6. 請求項3から5のいずれか一項に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記容器把持装置に前記容器を把持する一対のグリッパの開閉と一体に作動するカムフォロアを備えて、該カムフォロアを前記制御装置からの指令で作動するカムと係合させて前記一対のグリッパを開くように構成したことを特徴とする殺菌不良容器の排斥装置。
  7. 請求項3から6のいずれか一項に記載する殺菌不良容器の排斥装置において、前記排斥容器受け箱に排斥容器の溜まり具合を検出する容器センサを設けて、該容器センサからの検出信号を受けて前記シャッターの開閉を制御するように構成したことを特徴とする殺菌不良容器の排斥装置。
JP2010093547A 2010-04-14 2010-04-14 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置 Active JP5665348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093547A JP5665348B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093547A JP5665348B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011219158A true JP2011219158A (ja) 2011-11-04
JP5665348B2 JP5665348B2 (ja) 2015-02-04

Family

ID=45036649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010093547A Active JP5665348B2 (ja) 2010-04-14 2010-04-14 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5665348B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133152A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線キャップ殺菌装置
JP2016137895A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 日立造船株式会社 電子線滅菌設備
WO2024093601A1 (zh) * 2022-10-31 2024-05-10 康美包(苏州)有限公司 包装套筒及其灭菌和质量检测方法、液体食品的灌装方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114030A (ja) * 1997-10-08 1999-04-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JP2002308419A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 容器搬送システム
JP2003285926A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 容器搬送装置の分別リジェクト装置
JP2008239181A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線殺菌装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114030A (ja) * 1997-10-08 1999-04-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JP2002308419A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 容器搬送システム
JP2003285926A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 容器搬送装置の分別リジェクト装置
JP2008239181A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線殺菌装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133152A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Shibuya Kogyo Co Ltd 電子線キャップ殺菌装置
JP2016137895A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 日立造船株式会社 電子線滅菌設備
WO2024093601A1 (zh) * 2022-10-31 2024-05-10 康美包(苏州)有限公司 包装套筒及其灭菌和质量检测方法、液体食品的灌装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5665348B2 (ja) 2015-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6565171B2 (ja) 容器搬送制御装置
EP2657182B1 (en) Beverage filling apparatus
JP5034683B2 (ja) 電子線殺菌装置
KR101390759B1 (ko) 용기 충전 시스템
JP4784812B2 (ja) 電子線殺菌システム
EP2653395A1 (en) Beverage filling method and machine
JP5665348B2 (ja) 電子線殺菌装置における殺菌不良容器の排斥方法および装置
CN109153470B (zh) 盖体杀菌装置、内容物填充系统、盖体杀菌方法和内容物填充方法
JP4420237B2 (ja) プラスチック空容器の電子線殺菌装置および殺菌方法
JP6132454B2 (ja) 容器充填システム
WO2020179521A1 (ja) 容器殺菌装置、内容物充填システム、容器殺菌方法および内容物充填方法
JP2020015547A (ja) 包装システム
JP5018121B2 (ja) 電子線殺菌システム
JP2015093679A (ja) 電子線照射設備における容器の搬送方法および電子線照射設備
JP2020158147A (ja) 内容物充填システム
JP6292251B2 (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JP2018090332A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JP2019099179A (ja) 電子線滅菌装置の非常時対処方法
WO2022130872A1 (ja) 容器殺菌方法、容器殺菌装置および内容物充填システム
WO2022130868A1 (ja) 容器殺菌方法、容器殺菌装置および内容物充填システム
JP2012075452A (ja) 電子線殺菌装置
JP2018090330A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JP2018090333A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JP2018090329A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JP2018090331A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20120910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140808

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5665348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350