JP2003285762A - 自動車の電動パワーステアリング装置 - Google Patents

自動車の電動パワーステアリング装置

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JP2003285762A
JP2003285762A JP2002096147A JP2002096147A JP2003285762A JP 2003285762 A JP2003285762 A JP 2003285762A JP 2002096147 A JP2002096147 A JP 2002096147A JP 2002096147 A JP2002096147 A JP 2002096147A JP 2003285762 A JP2003285762 A JP 2003285762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標操舵力特性を得ると共に車両外乱に伴
う車両挙動の安定化を図ることができる自動車の電動パ
ワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、電動モータ14によりハンド
ル2の操舵をアシストする自動車の電動パワーステアリ
ング装置である。本発明は、操舵トルクを検出するトル
クセンサ24と、車両の外乱により生じる車両挙動(ヨ
ーレート)を検出する車両挙動検出手段(ヨーレートセ
ンサ)27と、トルクセンサの値を小さくするように電
動モータの制御量を設定する第1制御部18と、予め設
定した目標操舵力となるように電動モータの制御量を設
定する第2制御部20と、これらの第1制御部と第2制
御部によるそれぞれの制御量を加算した制御量により電
動モータを制御する電動モータ制御部21と、を有し、
第2制御手段は、車両挙動が検出された場合、この車両
挙動を抑制するように目標操舵力を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の電動パワ
ーステアリング装置に係わり、特に、電動モータにより
ハンドルの操舵をアシストする自動車の電動パワーステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、例えば、特開平8−332964
号公報等に示されているような、電動機の動力をステア
リング系に作用させて操作力の低減を図るようにした電
動パワーステアリング装置が使用されるようになってき
ている。この電動パワーステアリング装置は、操舵力検
出手段を備え、この操舵力検出手段により運転者の操舵
力(操舵トルク)を検出すると共に、同時に車速に基づ
き所定補正トルクを発生させるように電動機への駆動電
流を制御し、運転者の操舵力の軽減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電動パワー
ステアリング装置を設計する場合、良好な操舵フィーリ
ングを得るためには、操舵角に対する操舵力の特性(以
下「操舵力特性」という)を所望の操舵力特性(目標操
舵力特性)となるように設定する必要がある。
【0004】そして、目標操舵力特性が設定された場合
には、ドライバは、この設定された目標操舵力特性によ
り目標通りの操舵力を感じるので確かにほぼ一定の操舵
フィーリングを得ることができる。しかしながら、横風
や路面不整等の外乱による車両挙動が生じた場合には、
ドライバの車両挙動に対する修正操舵が減少するように
操舵力特性を変更する必要がある。このため、車両外乱
が生じた場合には、ドライバは常にほぼ一定の操舵フィ
ーリングを感じることができず、そのため、違和感が生
じる。特に高車速且つほぼ直進状態の走行時の操舵フィ
ーリング(以下、センターフィーリング)において顕著
である。このような新たな課題が本件発明者らによって
見出されたのである。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るためになされたものであり、目標操舵力特性を得ると
共に車両外乱に伴う車両挙動の安定化を図ることができ
る自動車の電動パワーステアリング装置を提供すること
を目的としている。また、本発明は、良好なセンターフ
ィーリングの実現と車両外乱に対する車両安定性を両立
させることができる自動車の電動パワーステアリング装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、電動モータによりハンドルの操舵をアシ
ストする自動車の電動パワーステアリング装置であっ
て、操舵トルクを検出するトルクセンサと、車両の外乱
により生じる車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、
トルクセンサの値を小さくするように電動モータの制御
量を設定する第1制御部と、予め設定した目標操舵力と
なるように電動モータの制御量を設定する第2制御部
と、これらの第1制御部と第2制御部によるそれぞれの
制御量を加算した制御量により電動モータを制御する電
動モータ制御部と、を有し、第2制御手段は、車両挙動
が検出された場合、この車両挙動を抑制するように目標
操舵力を補正することを特徴としている。
【0007】このように構成された本発明においては、
第2制御部により予め設定した目標操舵力となるように
電動モータの制御量が設定される。しかしながら、車両
挙動検出手段が車両の外乱により生じる車両挙動を検出
した場合には、第2制御部により、この車両挙動を抑制
するように目標操舵力が補正させる。この結果、車両挙
動が検出された場合、ドライバは、この車両挙動に応答
して、修正操舵を行なうが、第2制御部により車両挙動
が抑制されるようになっているので、この修正操舵を減
少させることができる。
【0008】また、本発明において、好ましくは、第2
制御部は、目標操舵力を、ばね成分、粘性成分、及び、
摩擦成分を含む操舵力特性モデルから演算し、さらに、
車両挙動が検出された場合、この操舵力特性モデルの粘
性成分の特性パラメータを増加補正する。
【0009】また、本発明において、好ましくは、第2
制御部は、操舵力特性モデルの特性パラメ−タを所定の
評価指標から定義し、さらに、車両挙動が検出された場
合、この評価指標の許容範囲を越えないように粘性成分
の特性パラメータを増加補正する。
【0010】また、本発明において、好ましくは、車両
挙動検出手段は、ヨーレート及び操舵角のぞれぞれの値
から車両挙動を検出する。
【0011】さらに、本発明において、好ましくは、車
両挙動検出手段は、所定値以上の路面不整か否かから、
車両挙動を検出し、所定値以上の路面不整を検出したと
き、第2制御手段は、粘性成分の特性パラメータを増加
補正する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される自動
車の電動パワーステアリング装置の一例を示す斜視図で
ある。この図1に示すように、自動車の電動パワーステ
アリング装置1は、ハンドル(ステアリングホィール)
2を備え、このハンドル2は、ステアリングシャフト4
の上端に連結されており、ハンドル2を操作する操舵力
がスタアリングシャフト4に伝達されるようになってい
る。このステアリングシャフト4の下端部には自在継手
を介して中間シャフト6の上端が連結され、この中間シ
ャフト6の下端には、ステアリングギヤボックス8が設
けられている。このステアリングギヤボックス8の両側
にはタイロッド10が連結されており、これらの各タイ
ロッド10にはタイヤ(車輪)12が取り付けられてい
る。
【0013】ここで、ステアリングギヤボックス8の内
部には、ラック・ピニオン機構(図示せず)が設けられ
ており、このピニオンには、中間シャフト6の下端が連
結されている。一方、ラックの両端部には上述したよう
にタイロッド10を介してタイヤ12が連結されてい
る。ステアリングギヤボックス8には、減速ギヤ(図示
せず)を介してピニオン側に力を付与する電動モータ1
4が設けられ、さらに、減速ギヤと中間シャフト6の間
にはトルクセンサ(図示せず)が配置されている。この
トルクセンサは、中間シャフト6に作用している操舵力
(操舵トルク)を検出するためのものである。これらの
電動モータ14及びトルクセンサは、それぞれ制御ユニ
ット16に接続されている。この制御ユニット16は、
後述する第1制御部(通常のアシスト制御部)18、第
2制御部(センターフィール補償制御部)20、及び、
モータ電流制御部22から構成されており、トルクセン
サの検出値(操舵トルク)及び車速等に基づき、トルク
センサの検出値が小さくなるようにすると共に目標操舵
力特性を実現するように、電動モータ14が制御される
ようになっている。
【0014】次に、本実施形態は、高車速且つほぼ直進
状態の走行時(以下、「センターフィール感応域」と言
う)に適用可能である。ここで、高車速とは、80km
/h程度以上の速度であり、ほぼ直進状態とは、ハンド
ルをゆっくりと操作する状態、具体的には、0.2Hz
の正弦波でハンドルを操作し横加速度(横G)が0.2
G以下となるような操舵状態を想定している。
【0015】本実施形態では、詳細は後述するように、
高速直進時の操舵力特性を、ばね成分(操舵角を含む線
形及び/又は非線形の関数で表される)、粘性成分(操
舵角速度に比例する)、摩擦成分(操舵角速度を含む非
線形関数で表される)とに分解した操舵力特性モデルで
表現すると共に、センターフィーリングを規定した複数
のセンターフィール評価指数(CF1,CF2,CF
3)に基づいて目標操舵力(目標値)を設定し、この目
標操舵力となるように上記操舵力特性モデルの各成分の
特性パラメータの値を設定し、さらに、横風や路面不整
(悪路)等の車両外乱に伴う車両挙動が検出された場合
には、車両挙動を抑制するように粘性成分の特性パラメ
ータ(Kd)の値を変更(増加補正)するようにしてい
る。このようにして、本実施形態では、車両外乱に伴う
車両挙動が検出された場合には、車両挙動が抑制される
ように粘性成分の特性パラメータ(Kd)の値を変更
(増加補正)するように電動モータ14が制御される。
この結果、本実施形態では、車両挙動が検出された場
合、ドライバは、この車両挙動に応答して、修正操舵を
行なうが、車両挙動が抑制されるようになっているの
で、この修正操舵を減少させることができる。
【0016】以下、本実施形態を詳細に説明する。図2
は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の制御ユ
ニットを示すブロック図である。この図2に示すよう
に、制御ユニット16は、第1制御部(通常のアシスト
制御部)18、第2制御部(センターフィール補償制御
部)20、及び、モータ電流制御部22から構成されて
いる。また、本実施形態の電動パワーステアリング装置
は、ステアリングシャフト又は中間シャフトに作用して
いる操舵力(操舵トルク)を検出するためのトルクセン
サ24、横加速度(横G)を検出する横Gセンサ25、
車速を検出する車速センサ28、ヨーレートを検出する
ヨーレートセンサ27、所定値以上の路面不整(悪路)
であるか否かを検出するための車輪速センサ28、及
び、操舵角を検出する操舵角センサ30を備えており、
これらの各センサの出力値が制御ユニット16に入力さ
れるようになっている。
【0017】第1制御部18は、通常のアシスト制御を
行なう制御部であり、トルクセンサ24の出力値を小さ
くするように、即ち、操舵力を減らす方向のアシスト力
を発生させるように、電動モータ14を制御するための
制御部である。この第1制御部18には、トルクセンサ
24からのトルクセンサ値が入力され、フィルタ34に
よりノイズがカットされ、制御ゲインK1により基準目
標電流I0 が演算されるようになっている。ここで、こ
の制御ゲインK1は、横Gセンサ25及び車速センサ2
6の値に基づいて設定される。この第1制御部18は、
センタフィール感応域では、抑制又は禁止されるように
なっている。
【0018】第2制御部20は、センターフィール補償
制御部であり、高車速且つほぼ直進状態(センターフィ
ール感応域)に、予め設定した目標操舵力となるように
電動モータ14を制御するための制御部である。第2制
御部20は、目標操舵力演算部36を有し、この目標操
舵力演算部36には、操舵角センサ30の出力値がフィ
ルタ38を通って入力される。目標操舵力演算部36
は、操舵角により表現された後述する操舵力特性モデル
を用いて、目標操舵力を演算するようになっている。
【0019】第2制御部20は、ローパスフィルタであ
るフィルタ(フィルタ2)38,40を有し、これらフ
ィルタ38,40により、センターフィール感応域に対
応した帯域(例えば、0.2Hzを含む帯域)のトルク
センサ24の値及び操舵角センサ30の値のみを入手で
きるようになっている。また、第2制御部20は、後述
するセンターフィール評価指標目標値設定部42及びセ
ンターフィール評価指標演算部44、さらに、車両挙動
検出部46を有し、車両挙動が検出された場合、目標操
舵力を目標操舵力演算部36で演算し直すようになって
いる。
【0020】この第2制御部20では、目標操舵力演算
部36から出力された目標操舵力とフィルタ40から出
力されたトルクセンサ値(Ts2)との偏差が求めら
れ、この偏差から、制御ゲインK3により補償目標電流
f が演算される。ここで、この制御ゲインK3は、
横Gセンサ25及び車速センサ26の値に基づいて設定
される。この第2制御部20は、非センターフィール感
応域では、抑制又は禁止されるようになっている。
【0021】次に、第1制御部20から出力された基準
目標電流I0 と補償目標電流If とが加算され、目標電
流Iが算出される。具体的には、符号を、操舵力を減少
させるためにアシスト力を増大する場合には(+)、操
舵力を増大させるためにアシスト力を減少させる場合に
は(−)としているため、基準目標電流I0 に対して補
償目標電流If を減算する演算が行なわれる。
【0022】モータ電流制御部22は、電動モータ14
に供給される電流が目標電流Iとなるようにするための
フィードバック制御を行なうための制御部である。この
ため、モータ電流制御部22は、制御ゲンンK2、比例
積分制御を行なうPI制御部48、モータ特性補償部5
0を有している。
【0023】次に、図3及び図4により、第2制御部2
0の目標操舵力演算部36において使用される目標操舵
力特性モデルについて説明する。図3は、操舵力特性モ
デルを示す図であり、図4は、この操舵力特性モデルに
おけるばね成分、粘性成分及び摩擦成分を示す図であ
る。操舵力特性モデルは、図3に示すように、ばね成
分、粘性成分、及び、摩擦成分からなるモデルである。
なお、この操舵力特性モデルは、高速直進走行時の操舵
力特性を対象したものであるため、ハンドルは、上述し
たようにゆっくりと操舵される(0.2Hzの正弦波)
ため、慣性成分は含まないモデルとなっている。
【0024】ばね成分は、電動パワーステアリング装置
の軸(ステアリングシャフト、中間シャフト、タイロッ
ド等)の剛性、さらに、操舵角に応じてタイヤから発生
する力やサスペンションによる力、電動パワーステアリ
ング装置の電動モータによるアシスト力を含めた成分で
あり、以下の式(数1)に示す指数関数として設定す
る。この式(数1)において、θは操舵角であり、Kp
及びTpは、ばね成分の特性パラメータである。ばね成
分は、基本的には、操舵角にほぼ比例するが、所定の操
舵角以上となると飽和状態となるため、特性パラメータ
Kpはこの飽和状態に対応し、特性パラメータTpは、
指数関数の時定数を示している。このように、ばね成分
を示す式(数1)は、非線形関数となっている。このよ
うに、ばね成分は、操舵角を含む線形及び/又は非線形
の関数で表されるものと定義される。
【数1】
【0025】粘性成分は、操舵角速度に比例した力であ
り、以下の式(数2)により示されている。この式(数
2)において、Kdは、粘性成分の特性パタメータであ
る。このように粘性成分は、操舵角速度に比例するもの
として定義される。
【数2】
【0026】摩擦成分は、操舵角速度が舵角が小さいと
きは操舵角速度にほぼ比例した力であり、操舵角速度が
大きくなると一定の大きさの摩擦力(飽和状態)とな
る。この摩擦成分は、以下の式(数3)に示す指数関数
として設定する。この式(数3)において、Kf及びT
fが摩擦成分の特性パラメータである。特性パラメータ
Kfはこの飽和状態に対応し、特性パラメータTfは、
指数関数の時定数を示している。このように、ばね成分
を示す式(数3)は、非線形関数となっている。このよ
うに、摩擦成分は、操舵角速度を含む非線形関数として
定義される。
【数3】
【0027】このようにして、操舵力特性モデルにおい
て、ばね成分、粘性成分、摩擦成分が設定され、操舵力
(操舵トルク:Torque)はこれらの各成分の合計値とし
て設定される。即ち、操舵力特性モデルは、以下の式
(数4)となる。
【数4】
【0028】次に、図5及び図6により、センターフィ
ール評価指標(CF1,CF2,CF3)を説明する。
センターフィール評価指標は、不感帯(CF1)、ステ
アリング剛性(CF2)及び動き易さ(CF3)の3つ
の評価指標からなり、これらの評価指標により、自動車
のセンターフィール感応域におけるセイターフィーリン
グの味付けが決まるようになっている。ここで、不感帯
(CF1)は、操舵角変化に対してドライバが操舵力を
感じない範囲を定義し、ステアリング剛性(CF2)
は、操舵角変化に対する操舵力の変化率を定義し、動き
易さ(CF3)は、操舵力に対する車両挙動の位相遅れ
量を定義している。
【0029】これらのセンターフィール評価指標(CF
1,CF2,CF3)と、上述した操舵力特性モデルの
各成分の特性パラメータ(Kp,Tp,Kd,Kf、T
f)との間には所定の関係式が成立しており、一方が決
れば他方も決定される関係がある。具体的には、以下の
式(数5)の関係がある。
【数5】 この式(数5)において、λは車両挙動の応答遅れ量
(λ:度)であり、h1a,h1b,h1c,h2a,
h2b,h3aは、定数である。
【0030】センターフィール評価指標(CF1,CF
2,CF3)の各目標値(CF1t,CF2t,CF3
t)及びこれらの各目標値の許容範囲(α1,α2,α
3)は、車両実験により予め決定されており、図2に示
す第2制御部20のセンターフィール評価指標設定部4
2に事前に記憶されている。また、第2制御部20の目
標操舵力演算部36では、このセンターフィール評価指
標の目標値(CF1t,CF2t,CF3t)に基づい
て、各成分の特性パラメータ(Kp,Tp,Kd,K
f、Tf)の値が設定される。さらに、この目標操舵力
演算部36には、操舵角センサ30からのフィルタ処理
された操舵角センサ値が入力され、これにより、目標操
舵力が演算される。
【0031】本実施形態では、車両挙動検出部46は、
操舵角センサ30からのフィルタ処理された操舵角セン
サ値、ヨーレートセンサ27からのヨーレート値及び/
又は車輪速センサ28からの車輪速値のばらつきから、
外乱による車両挙動を検出する。外乱による車両挙動が
検出された場合には、目標操舵力演算部46は、ドライ
バの修正操舵が減少するように操舵力特性モデルの粘性
成分の特性パラメータKdを増加補正する。このとき、
この粘性成分の特性パラメータKdの増加補正により、
不感帯(CF1)及び動き易さ(CF3)がぞれぞれの
許容範囲(α1,α3)を越える場合には、この特性パ
ラメータKdの増加補正を禁止する。このようにして、
第2制御部20の目標操舵力演算部36は、車両外乱に
伴う車両挙動が検出された場合であっても、センターフ
ィーリングが悪くならない範囲にてドライバの修正操舵
を減少するように目標操舵力を再演算(補正)するよう
にしているので、良好なセンターフィーリングの実現と
車両外乱に対する車両安定性を両立させることができ
る。
【0032】次に、図7により、本実施形態による制御
フローを説明する。なお、図7における「S」は、各ス
テップを示している。この制御フローにおいては、先
ず、S1において、各センサの入力値を更新する。具体
的には、トルクセンサ24、横Gセンサ25、車速セン
サ26、ヨーレートセンサ27、車輪速センサ28、及
び、操舵角センサ30からの各入力値を更新する。次
に、S2において、以下の式(数6)により、操舵力特
性モデルのばね成分、粘性成分及び摩擦成分の各特性パ
ラメータ(Kp,Tp,Kd,Kf,Tf)を設定する
(目標操舵力演算部36)。ここで、以下の式(数6)
で示すように、操舵力特性モデルの特性パラメータ(K
p,Tp,Kd,Kf,Tf)は、ぞれぞれ、センター
フィール評価指標の目標値(CF1t,CF2t,CF
3t)及び車両挙動の応答遅れ量(λ)をパラメータと
した関数として設定される。
【数6】 ここで、式(数6)において、a,bは、定数である。
【0033】次に、S3に進み、車速及び横Gの値に基
づき、自動車の走行状態が、センターフィール感応域か
否かを判定する。センターフィール感応域でなければ、
S4に進み、第2制御部における補償電流Ifを0と設
定する。センターフィール感応域であれば、S5に進
み、所定値以上の悪路(路面不整)であるか否かを判定
する。悪路であれば、S13に進み、粘性成分の特性パ
ラメータKdを増加補正する。このとき、この増加補正
値Kd1は、後述する評価指標の許容範囲外の予め設定
された値である。センターフィール感応域であっても、
所定値以上の悪路ではセンターフィーリングを重視した
操舵力特性となるように設定しても意味がないからであ
る。悪路でなければ、S6に進み、車両挙動検出手段4
6が、操舵角に対するヨーレートの位相進み量(λ:
度)を算出する。
【0034】ここで、図8により、車両外乱による車両
挙動と判定する方法を説明する。図8はヨーレートと操
舵角を示した線図である。通常、操舵角に対するヨーレ
ートの位相は、位相遅れとなる。このため、本実施形態
では、操舵角に対するヨーレートの位相(λ)が所定値
以上進んだ場合には、車両外乱による車両挙動であると
判定する。即ち、図8に示されたように、通常は操舵角
に対するヨーレートの位相は位相遅れとなっているが、
ヨーレートの位相が位相進みとなり、この位相進み量が
所定値以上となった時点で、車両挙動と判定するように
している。
【0035】図7に戻り、S6の後、S7に進み、ヨー
レートの位相進み量(λ)が所定値より大きいか否かを
判定する。ヨーレートの位相進み量(λ)が所定値より
大きくなければ、S8に進み、操舵力特性モデルの粘性
成分の特性パラメータKdを増加補正しない。ヨーレー
トの位相進み量(λ)が所定値より大きい場合には、S
9に進み、操舵力特性モデルの粘性成分の特性パラメー
タKdの増加補正値Kd1を算出する。次に、S10に
進み、関数h1にこの増加補正値Kd1を入力して、不
感帯(CF1)の値を算出し、さらに、関数h3に増加
補正値Kd1を入力して、動き易さ(CF3)の値を算
出する。
【0036】次に、S11において、この不感帯の値
(CF1)がその目標値(CF1t)の許容範囲(α
1)内か否かを判定し、S12において、動き易さの値
(CF3)がその目標値(CF3t)の許容範囲(α
3)内か否かを判定する。S11及びS12において、
少なくとも一方が許容範囲でない場合には、S8に進
み、操舵力特性モデルの粘性成分の特性パラメータKd
を増加補正しない。次に、S11及びS12において、
不感帯の値(CF1)及び動き易さの値(CF3)の値
の両方がそれぞれの目標値の許容範囲内の場合には、S
13に進み、操舵力特性モデルの粘性成分の特性パラメ
ータKdを増加補正する、即ち、Kdの増加補正値Kd
1を算出する。
【0037】次に、S14に進み、第2制御部における
補償電流をIf =(f(θ)−Ts2)*K3と設定す
る。ここで、(f(θ))は上述した(式4)により表
現された操舵力特性モデル、(Ts2)はフィルタ40
を通ったトルクセンサ値、K3は第2制御部20の制御
ゲインである。
【0038】次に、S15に進み、第1制御部における
基準目標電流がI0 =Ts1*K1と設定する。ここ
で、(Ts1)はフィルタ34を通ったトルクセンサ
値、(K1)は第1制御部19の制御ゲインである。次
に、S16に進み、目標電流をI=I0 −If と設定す
る。さらに、S17に進み、この目標電流Iを電動モー
タ14に提供し、電動モータ14の電流制御を実行す
る。
【0039】次に、図9乃至図11により、本実施形態
の作用効果を説明する。図9は車両外乱(ヨーレート)
による車両挙動の例を示す線図である。図10は、車両
外乱による車両挙動が検出された場合の操舵力特性(操
舵角と操舵力の関係)の変化を示す図である。図11
は、車両外乱による車両挙動が検出された場合の操舵力
特性(横Gと操舵力の関係)の変化を示す図である。図
9において、実線Aは操舵力特性モデルの粘性成分の特
性パラメータKdを増加補正しない場合の車両挙動(ヨ
ーレート)を示し、破線Bは特性パラメータKdを無制
限に増加補正した場合の車両挙動を示し、鎖線Cは特性
パラメータKdを制限付きで増加補正した場合(本実施
形態)の車両挙動を示している。ここで、制限付きの増
加補正は、上述したように、センターフィール評価指標
の許容範囲を越えないように特性パラメータKdを増加
補正することを意味し、無制限の増加補正は、センター
フィール評価指標の許容範囲を越えて特性パラメータK
dを増加補正することを意味している。図10及び図1
1において、実線Aは操舵力特性モデルの粘性成分の特
性パラメータKdを増加補正しない場合の操舵力特性を
示し、破線Bは特性パラメータKdを無制限に増加補正
した場合の操舵力特性を示し、鎖線Cは特性パラメータ
Kdを制限付きで増加補正した場合(本実施形態)の操
舵力特性を示している。
【0040】先ず、図9に示すように、実線Aで示すよ
うな車両挙動が発生した場合、操舵力特性モデルの粘性
成分の特性パラメータKdを増加補正すればするほど、
破線B及び鎖線Cで示すように、車両挙動は抑制され
る。しかしながら、特性パラメータKdを無制限に増加
補正したのでは、図10及び図11において破線Bで示
すように、センターフィールの評価指標の許容範囲を超
えるので、センターフィーリングが悪くなる。従って、
本実施形態によれば、図10及び図11において鎖線C
で示すように、車両挙動が発生した場合、センターフィ
ールの評価指標の許容範囲を越えないように、制限付き
で特性パラメータKdを増加補正するようにしたので、
センターフィーリングの実現と車両外乱に対する車両安
定性を両立させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車の
電動パワーステアリング装置によれば、良好なセンター
フィーリングの実現と車両外乱に対する車両安定性を両
立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電動パワーステアリング装
置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装
置の制御ユニットを示すブロック図である。
【図3】操舵力特性モデルを示す図である。
【図4】操舵力特性モデルにおけるばね成分、粘性成分
及び摩擦成分を示す図である。
【図5】センターフィール評価指標(CF1,CF2)
を示す図である。
【図6】センターフィール評価指標(CF3)を示す図
である。
【図7】本発明の実施形態による制御フローを示すフロ
ーチャートである。
【図8】ヨーレートと操舵角を示した線図である。
【図9】車両外乱(ヨーレート)による車両挙動の例を
示す線図である。
【図10】車両外乱による車両挙動が検出された場合の
操舵力特性(操舵角と操舵力の関係)の変化を示す図で
ある。
【図11】車両外乱による車両挙動が検出された場合の
操舵力特性(横Gと操舵力の関係)の変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置 2 ハンドル 4 ステアリングシャフト 6 中間シャフト 12 タイヤ 14 電動モータ 16 制御ユニット 18 第1制御部 20 第2制御部 22 モータ電流制御部 24 トルクセンサ 25 横Gセンサ 26 車速センサ 27 ヨーレートセンサ 28 車輪速センサ 30 操舵角センサ 34,38,40 フィルタ 36 目標操舵力演算部 42 センターフィール評価指標目標値設定部 44 センターフィール評価指標演算部 46 車両挙動検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 B62D 137:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータによりハンドルの操舵をアシ
    ストする自動車の電動パワーステアリング装置であっ
    て、 操舵トルクを検出するトルクセンサと、 車両の外乱により生じる車両挙動を検出する車両挙動検
    出手段と、 上記トルクセンサの値を小さくするように上記電動モー
    タの制御量を設定する第1制御部と、 予め設定した目標操舵力となるように上記電動モータの
    制御量を設定する第2制御部と、 これらの第1制御部と第2制御部によるそれぞれの制御
    量を加算した制御量により上記電動モータを制御する電
    動モータ制御部と、を有し、 上記第2制御手段は、車両挙動が検出された場合、この
    車両挙動を抑制するように上記目標操舵力を補正するこ
    とを特徴とする自動車の電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 上記第2制御部は、上記目標操舵力を、
    ばね成分、粘性成分、及び、摩擦成分を含む操舵力特性
    モデルから演算し、さらに、車両挙動が検出された場
    合、この操舵力特性モデルの粘性成分の特性パラメータ
    を増加補正する請求項1記載の自動車の電動パワーステ
    アリング装置。
  3. 【請求項3】 上記第2制御部は、上記操舵力特性モデ
    ルの特性パラメータを所定の評価指標から定義し、さら
    に、車両挙動が検出された場合、この評価指標の許容範
    囲を越えないように粘性成分の特性パラメータを増加補
    正する請求項2記載の自動車の電動パワーステアリング
    装置。
  4. 【請求項4】 上記車両挙動検出手段は、ヨーレート及
    び操舵角のぞれぞれの値から、上記車両挙動を検出する
    請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車の電動パワー
    ステアリング装置。
  5. 【請求項5】 上記車両挙動検出手段は、所定値以上の
    路面不整か否かから、上記車両挙動を検出し、所定値以
    上の路面不整を検出したとき、上記第2制御手段は、粘
    性成分の特性パラメータを増加補正する請求項2項記載
    の自動車の電動パワーステアリング装置。
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