JP2003285296A - 熱可塑性シート打抜き用打抜きピン - Google Patents

熱可塑性シート打抜き用打抜きピン

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JP2003285296A
JP2003285296A JP2002085716A JP2002085716A JP2003285296A JP 2003285296 A JP2003285296 A JP 2003285296A JP 2002085716 A JP2002085716 A JP 2002085716A JP 2002085716 A JP2002085716 A JP 2002085716A JP 2003285296 A JP2003285296 A JP 2003285296A
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JP
Japan
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punching
pin
thermoplastic sheet
punching pin
sheet
Prior art date
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Application number
JP2002085716A
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English (en)
Inventor
Shinichi Mikami
真一 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 打ち抜き形状を鋭利に仕上げ、かつ打ち抜き
工程の合理化が可能となる打ち抜きピンを提供する。 【解決手段】 打ち抜きピンの先端部において、熱可塑
性シートと接する面、つまりピンの軸と垂直の面の中心
部を外周部より一段窪ませた形状とする。熱可塑性シー
トの切断・打ち抜き加工はこの外周部のある一定幅の部
分とブッシュによって行われる。このことにより、ピン
に加えられた力はこの外周部に集中することとなり、打
ち抜き・切断力を大きくしバリ、カエリの発生を最小限
に抑え、寸法精度の良好な打ち抜き孔を加工する事が可
能となる。また、熱可塑性シートの材質によって、この
外周部のリングの幅を変更することによりシートの打ち
抜き特性に応じた打ち抜き・切断力を容易に得ることが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性シートの
打ち抜き加工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、本発明に関連する熱可塑性シ
ートの打ち抜きの多くには先端形状がストレートな形の
打ち抜きピンが多く使用されている。
【0003】先端がストレートな形状の打ち抜きピンを
使用した場合、特に打ち抜き加工を行おうとする熱可塑
性シートの組成にゴム質が含まれている場合、シートは
引き千切られた様に加工が行われ、バリ 或いは 返りの
発生が生じる。また、この引き千切られるような加工経
過の為加工断面は非常にきたなく、かつ寸法精度を向上
させるということが非常に難しかった。また、寸法精度
或いは 形状を良好な状態に形成する為には、打ち抜き
ピンを何度か上下させるか、または別なステージにて仕
上げ加工等を行う必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは打ち抜き形状を鋭利に仕上げ、かつ打ち抜き工
程の合理化が可能となる打ち抜きピンを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1) 打ち抜きピンの先端部において、ピンの軸と垂
直の面の中央部が外周部より一段窪ませた形状であるこ
とを特徴とする熱可塑性シート打ち抜き用打ち抜きピ
ン、(2) 打ち抜きピンのピン表面が粗化されている
面を有する(1)項記載の熱可塑性シート打ち抜き用打
ち抜きピン、(3) 打ち抜きピンが、複数本のピン外
周に渡る溝を有する(1)または(2)項記載の熱可塑
性シート打ち抜き用打ち抜きピンである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、打ち抜き
ピン先端部において、ピンの軸と垂直の面に外周部より
一定距離入った位置より内側の部分に窪みを形成、シー
トを打ち抜く際打ち抜き・切断力が増加する形状であ
る。また、本発明の第2の態様は、第1の態様の打ち抜
きピンの側面に粗化面処理を施し、この粗化面にて打ち
抜き孔内壁を一定厚み削りとり、より孔壁面状態の良好
な打ち抜き孔が得られる形状である。
【0007】更に本発明の第3の態様は、第1の態様の
形状のピンに1本以上のピン外周に渡る溝を形成し、1
回の打ち抜き動作で複数回の打ち抜き加工の状態を得ら
れる形状とし、粗打ち抜き加工、仕上げ打ち抜き加工を
同時に行える形状である。本発明の第4の態様は、第3
の態様の打ち抜きピンの側面に粗化面処理を施し、この
粗化面にて打ち抜き孔内壁を一定厚み削りとり、より孔
壁面状態の良好な打ち抜き孔が得られる形状である。
【0008】以下、本発明の実施の形態を図面を参考に
して説明する。図1は従来から用いられている先端形状
がストレートな打ち抜きピンの正面図および下面図、図
2は本発明の第1の態様の打ち抜きピンの正面図および
下面図、図3は本発明の第2の態様の打ち抜きピンの正
面図および下面図、図4は本発明の第3の態様の打ち抜
きピンの正面図および下面図、図5は本発明の第4の態
様の打ち抜きピンの正面図および下面図を示す。また、
図6は従来の打ち抜きピンの打ち抜き加工時における打
ち抜きピンの位置に伴う熱可塑性シートの変形・加工状
態、図7は本発明を適用した打ち抜きピンの打ち抜き加
工時における打ち抜きピンの位置に伴う熱可塑性シート
の加工・変形状態を工程順に示す。
【0009】図6に示されるように、従来の打ち抜きピ
ンにより打ち抜き加工される場合、熱可塑性シートを打
ち抜き加工する際、まずシートには上下方向の剪断力が
かかり、シートを下方へ押し下げる、更に打ち抜きピン
が下方へ移動した際、熱可塑性シートには破断力が作用
し打ち抜きピンとブッシュの線上で破壊が進行し孔加工
される。しかしながら、熱可塑性シートは弾性力を保持
するものが多く、特にその組成分にゴム成分を含有する
ものは剪断力による破壊よりも、そのゴム的性質により
引きちぎられる加工形態を示し、その加工断面にそのゴ
ム成分による引きちぎられたシートの一部分が残留する
ことが多く発生する。
【0010】また、熱可塑性シートは、打ち抜き加工
時、剪断力と共に被加工物に加えられる横方向への押し
圧力の為の横方向への変形を大きく受け、その為に打ち
抜きピンが上部方向へ抜け戻った後の戻り現象による寸
法の収縮度合いが大きく発生する。特に、ゴム成分を含
む熱可塑性シートの場合はその現象が顕著に表れ、所定
の寸法精度を得る為に、常にその戻り量を充分に考慮し
た上で打ち抜きピンの寸法を決定する必要が有った。ま
た、狙い通りの寸法制度に仕上げる為には、多数回同じ
部分を、同じ打ち抜きピンで、或いはその加工段階に応
じて寸法を変更した打ち抜きピンを使用して繰返し加工
する必要が有り、加工工程を複雑なものとしていた。
【0011】これに対し本発明の第1の態様の打ち抜き
ピンを使用した場合、例えば直径1.55mmのピンにおい
て、ピンの軸と垂直の面に外周部より0.2mm入った位置
より内側の部分を1mmの深さで掘り込んだくぼみを形成
することによりシートにピンが接触する面積は0.45倍と
なり、打ち抜き力つまり剪弾力はは2.2倍に増加する。
剪弾力が増加すると共に、シートが伸びる以前に切断が
発生し、バリ、カエリを減少させることが可能となる。
また、本発明の第2の態様の打ち抜きピンを使用するこ
とにより、打ち抜きピンの移動と共にその粗化面がヤス
リ効果を発揮し、よりその効果を得ることが可能とな
り、より良好な仕上げ面を容易に得ることが可能とな
る。
【0012】さらに図7に示されるように、本発明の第
3の態様の打ち抜きピンを使用した場合、高い打ち抜き
・切断力をもってまず打ち抜き加工が行われる。続いて
2段目の鋭利な部分が熱可塑性シートに接触し下方向に
移動する際、1段目の加工でむしられた形でわずかに残
った部分を切り落とし、同時に1段目の加工時に発生し
た加工戻りの部分についての加工が行われる。この為、
本発明に記載の打ち抜きピン先端部に加工される溝部分
の幅は、加工しようとする被加工物の厚みより広いこと
が望ましい。本発明の第4の態様の打ち抜きピンを使用
することにより、打ち抜きピンの移動と共にその粗化面
がヤスリ効果を発揮し、よりその効果を得ることが可能
となり、より良好な仕上げ面を容易に得ることが可能と
なる。本発明の形状の打ち抜きピンを使用することによ
り、被加工物である熱可塑性シートを移動させること無
く、祖加工から仕上げ加工迄を1回の打ち抜き動作で終
了することが可能となり、加工穴の寸法精度の向上、打
ち抜き工程の簡素化が可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による打ち
抜きピンを使用することによって、1度の打ち抜き加工
で複数回打ち抜きを行う(粗打ち抜き、仕上げ打ち抜き
加工)効果が容易に得られ、熱可塑性シート(特にその
組成にゴム成分を含んだ場合)の打ち抜き加工におい
て、内壁形状が良好で、バリ、返りが少なく、孔寸法精
度が良好で、かつそれら孔位置精度の良好な打ち抜き孔
が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の先端形状がストレートな打ち抜きピン
の正面図および下面図
【図2】 本発明の第1の態様である、打ち抜きピンの
先端部において、ピンの軸と垂直の面の中央部が外周部
より一段窪ませた形状である熱可塑性シート打ち抜き用
打ち抜きピンの1例の正面図および下面図。
【図3】 本発明の第2の態様である、打ち抜きピンの
先端部において、ピンの軸と垂直の面の中央部が外周部
より一段窪ませた形状であり、かつそのピン表面が粗化
されている面を有する熱可塑性シート打ち抜き用打ち抜
きピンの1例の正面図および下面図。
【図4】 本発明の第3の態様である、打ち抜きピンの
先端部において、ピンの軸と垂直の面の中央部が外周部
より一段窪ませた形状であり、かつ1本以上の複数本の
ピン外周に渡る溝を有する熱可塑性シート打ち抜き用打
ち抜きピンの1例の正面図および下面図。
【図5】 本発明の第4の態様である、打ち抜きピンの
先端部において、ピンの軸と垂直の面の中央部が外周部
より一段窪ませた形状であり、かつ1本以上の複数本の
ピン外周に渡る溝を有し、かつそのピン表面が粗化され
ている面をもつ熱可塑性シート打ち抜き用打ち抜きピン
の1例の正面図および下面図。
【図6】 従来の打ち抜きピンの打ち抜き加工時におけ
る打ち抜きピンの位置に伴う熱可塑性シートの変形・加
工状態
【図7】 本発明を適用した打ち抜きピンの打ち抜き加
工時における打ち抜きピンの位置に伴う熱可塑性シート
の加工・変形状態

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打ち抜きピンの先端部において、ピンの
    軸と垂直の面の中央部が外周部より一段窪ませた形状で
    あることを特徴とする熱可塑性シート打ち抜き用打ち抜
    きピン。
  2. 【請求項2】 打ち抜きピンのピン表面が粗化されてい
    る面を有する請求項1記載の熱可塑性シート打ち抜き用
    打ち抜きピン。
  3. 【請求項3】 打ち抜きピンが、複数本のピン外周に渡
    る溝を有する請求項1または2記載の熱可塑性シート打
    ち抜き用打ち抜きピン。
JP2002085716A 2002-03-26 2002-03-26 熱可塑性シート打抜き用打抜きピン Pending JP2003285296A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010054615A1 (de) * 2008-11-13 2010-05-20 Envipco Holding N.V. Kompaktiervorrichtung
CN105751312A (zh) * 2016-04-01 2016-07-13 中航飞机起落架有限责任公司 一种非金属挡圈冲裁装置

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