JP2003285020A - 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法 - Google Patents

塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法

Info

Publication number
JP2003285020A
JP2003285020A JP2002087808A JP2002087808A JP2003285020A JP 2003285020 A JP2003285020 A JP 2003285020A JP 2002087808 A JP2002087808 A JP 2002087808A JP 2002087808 A JP2002087808 A JP 2002087808A JP 2003285020 A JP2003285020 A JP 2003285020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
slurry
chlorine
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002087808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3840422B2 (ja
Inventor
Takayuki Suzuki
崇幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2002087808A priority Critical patent/JP3840422B2/ja
Publication of JP2003285020A publication Critical patent/JP2003285020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3840422B2 publication Critical patent/JP3840422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素分を含む廃棄物を水洗処理した後の濾液
中の塩素分濃度を高めて、塩素分の回収工程で液分の蒸
発のために必要とされるエネルギー量を削減することが
できるとともに、比較的小型の装置を用いて廃棄物を効
率的に水洗処理して塩素分を除去することのできる廃棄
物の水洗処理方法を提供する。 【解決手段】 水洗処理方法は、塩素バイパスダスト等
の廃棄物とスラリー化用水とを混練機1を用いて混練し
てスラリーとする工程と、このスラリーをドラムフィル
ター2で濾過する工程とを含む。これらの工程を再度、
混練機4及びドラムフィルター4を用いて繰り返した
後、濾別されたケーキは、散水器5からの洗浄水によっ
て洗浄される。ドラムフィルター2で得られた濾液は、
濾過タンク7等を経由して、混練機1のスラリー化用水
として繰り返し循環して用いることができる。それによ
って、濾液の塩素分濃度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素バイパスダス
ト等の水溶性塩素分を多く含む廃棄物から、水抽出によ
って水溶性塩素分を除去するための廃棄物の水洗処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミ焼却設備等から排出される煤
塵等の廃棄物をセメント原料として用いる技術が実用化
されている。その際、廃棄物に含まれている塩素分は、
セメントの品質を低下させるため、セメント原料化過程
の中で除去する必要がある。このような塩素分の除去の
技術としては、廃棄物と水とを混合して、廃棄物中の塩
素分を水中に溶出させる技術が知られている。例えば、
特開平11−100243号公報には、塩素を含む廃棄
物に水を添加して、廃棄物中の塩素を溶出させ、これを
濾過し、得られた脱塩ケークをセメント原料に使用する
ことを特徴とするセメント化処理方法が、記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の技術は、撹
拌槽の中に廃棄物(処理対象物)及び水を投入し、混合
するものである。このように撹拌槽を用いる場合には、
一般に、好適な撹拌作用を確保するために、水の投入量
(重量)を処理対象物の重量よりも大きくすることが必
要である。上記公報中の実施例においても、水の投入量
(重量)は、処理対象物の重量の約1.3倍としてい
る。しかし、廃棄物と共に混合される水の量が多いと、
廃棄物と水とを撹拌処理し更に固液分離した後の濾液
(排水)中に含まれる塩素分濃度が小さくなるため、こ
の塩素分を晶析法で回収する際に必要なエネルギー量が
大きくなり、コストが増大するとともに、塩素分の回収
工程中に設置される設備が大型化する等の欠点がある。
また、水の量が多いと、廃棄物と水とを撹拌処理する際
の全体の液量が大きくなるため、撹拌槽は、比較的容量
の大きなものでなければならない。したがって、本発明
の目的は、廃棄物を水洗処理した後の濾液中の塩素分濃
度を高めることができ、晶析法による塩素分の回収工程
において、必要とされるエネルギー量を削減したり、設
備を小型化することができるとともに、比較的小型の装
置を用いて廃棄物を効率的に水洗処理して塩素分を除去
することのできる廃棄物の処理方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、廃棄物に含まれる塩
素分を水中に溶出させる操作を行なうに際し、混練機を
用いれば、水の使用量が少ないため、水洗処理後の濾液
に含まれる塩素分濃度が高くなり、晶析法によって塩素
分を回収する際に必要なエネルギー量が少なくてすみ、
かつ、塩素分の回収工程中に設置される設備を小型化す
ることができること、及び、水の使用量が少ないため、
混練物(混合物)全体の容積が減少し、比較的小型の装
置で処理することができることに想到し、本発明を完成
した。
【0005】すなわち、本願請求項1に記載の塩素分を
含む廃棄物の水洗処理方法は、塩素分(具体的には、水
中で塩化物イオンとなる水溶性の塩素分)を含む廃棄物
(例えば、塩素分を多く含む塩素バイパスダスト)と、
スラリー化用水(例えば、重金属の溶出を促進するため
にカルシウムイオンを含む水溶液)とを混練機(例え
ば、水平軸を有するスクリュー式の連続混練機)内で混
合し、スラリーとするスラリー化工程(A)と、上記ス
ラリーを濾過装置等によって固液分離する固液分離工程
(B)とを含むことを特徴とする。このように混練機を
用いることによって、処理対象物である廃棄物に対する
水の使用量が少なくなり、混練物(スラリー)を濾過し
た後の濾液中の塩素分濃度を高めることができるので、
晶析法による塩素分の回収工程において必要なエネルギ
ー量を削減することができるとともに、塩素分の回収工
程中に設置される設備の小型化を図ることができる。ま
た、水の使用量が少なくなることから、廃棄物とスラリ
ー化用水とからなるスラリーの量が少なくなり、廃棄物
から塩素分を溶出させる装置(混練機)の小型化を図る
ことができる。
【0006】上記水洗処理方法において、上記スラリー
化工程(A)における上記スラリー化用水の量は、好ま
しくは、上記廃棄物100重量部当たり20〜60重量
部である(請求項2)。この範囲内にスラリー化用水の
量を調整することによって、廃棄物からの塩素分の除去
を十分に行ない、かつ、廃棄物とスラリー化用水とを均
一な状態になるように良好に混練することができる。
【0007】上記水洗処理方法において、上記固液分離
工程(B)で得られた濾液の少なくとも一部を、上記ス
ラリー化工程(A)のスラリー化用水として使用するよ
うに構成することができる(請求項3)。このように構
成することによって、スラリー化用水中の塩素分濃度を
より一層高めて、塩素分回収工程における更なる省エネ
ルギーや設備の小型化を図ることができる。
【0008】上記水洗処理方法は、上記固液分離工程
(B)で得られた固形分(ケーキ)を再度、混練機(例
えば、上記スラリー化工程(A)で用いる混練機と同様
に構成された連続混練機)内で再スラリー化用水(具体
的には、上記スラリー化工程で用いるスラリー化用水よ
りも塩素分濃度の低い水)と混合し、スラリーとする再
スラリー化工程(C)と、該再スラリー化工程(C)で
得られたスラリーを固液分離し、得られた固形分を洗浄
用水(好ましくは、塩素分等の不純物をほとんど含まな
い水)で洗浄する洗浄工程(D)とを含むことができる
(請求項4)。このように再スラリー化工程(C)と洗
浄工程(D)を含むことによって、廃棄物からの塩素分
の除去率をより一層高めることができる。
【0009】上記水洗処理方法において、上記再スラリ
ー化工程(C)における上記再スラリー化用水の量は、
好ましくは、上記固液分離工程(B)で得られる固形分
(濾別されたケーキ)100重量部当たり20〜60重
量部である(請求項5)。この範囲内に再スラリー化用
水の量を調整することによって、固液分離工程(B)か
ら供給されたケーキ(固形分)からの塩素分の除去を十
分に行ないことができるとともに、混練機のハンドリン
グ性を低下させることなく、ケーキとスラリー化用水と
を均一な状態となるように良好に混練することができ
る。
【0010】上記水洗処理方法において、上記洗浄工程
(D)で得られた洗浄後の洗浄濾液の少なくとも一部
を、上記スラリー化工程(A)のスラリー化用水及び上
記再スラリー化用水(C)の再スラリー化用水として使
用するように構成することができる(請求項6)。この
ように構成することによって、塩素分を含む洗浄濾液を
外部(系外)に排出させることなく、本発明の方法の工
程中で利用することができる。
【0011】上記廃棄物の水洗処理方法は、上記スラリ
ー化工程(A)で得られる濾液の一部を、当該濾液中の
塩素分を回収するために晶析法によって処理する塩化物
回収工程(E)を含むとともに、該塩化物回収工程
(E)で発生する蒸留水を、上記洗浄工程(D)の洗浄
用水として使用するように、構成することができる(請
求項7)。このように塩化物回収工程(E)を含むこと
によって、廃棄物中の塩素分を塩化ナトリウム等として
回収し利用することができる。また、塩化物回収工程
(E)で発生する蒸留水を、洗浄工程(D)の洗浄用水
として使用することによって、新たに外部(系外)から
供給する水の量を削減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の水洗処理方法の対象とな
る廃棄物は、水溶性の塩素分(塩化物イオン)を含む廃
棄物である。中でも、水溶性の塩素分を高含有率(例え
ば、10重量%以上)で含む廃棄物は、本発明の方法を適
用する対象として好適である。水溶性の塩素分を高含有
率で含む廃棄物としては、例えば、塩素バイパスダス
ト、溶融飛灰、焼却飛灰、セメントキルンから排出され
る煤塵等が挙げられる。ここで、塩素バイパスダストと
は、セメント焼成工程の燃焼ガス中に高濃度で含まれる
塩素分を抜き出すための塩素バイパス技術において、キ
ルンから抽気してサイクロンに送られた高温の排ガスか
ら粗粉ダストを除去した後のガス分を冷却することによ
って析出する微粉ダストをいう。なお、この塩素バイパ
ス技術によれば、キルンの排ガスの2%程度を抽気する
ことによって、塩素分の約80%を燃焼系から除去するこ
とができる。なお、塩素バイパスダストの主な成分は、
カルシウム23重量%、カリウム30重量%、硫黄10重量
%、塩素20重量%(ただし、塩素を除き、酸化物換算の
数値である。)であり、重金属としては、鉛を33,500mg
/kg(3.35重量%)の高い含有割合で含む。
【0013】以下、本発明の廃棄物の洗浄方法を工程毎
に分けて説明する。本発明の廃棄物の水洗処理方法は、
塩素分を含む廃棄物と、スラリー化用水とを混練機内で
混合し、スラリーとするスラリー化工程(A)と、スラ
リー化工程(A)で得られたスラリーを固液分離する固
液分離工程(B)と、固液分離工程(B)で得られた固
形分(ケーキ)を再度、混練機内で再スラリー化用水と
混合し、スラリーとする再スラリー化工程(C)と、再
スラリー化工程(C)で得られたスラリーを固液分離
し、得られた固形分(ケーキ)を洗浄用水で洗浄する洗
浄工程(D)と、スラリー化工程(A)で得られた濾液
の一部を、当該濾液中の塩素分を回収するために晶析法
によって処理する塩化物回収工程(E)を含むものであ
る。
【0014】[スラリー化工程(A)]本発明の方法の
処理対象物である廃棄物は、混練機を用いて比較的少量
のスラリー化用水と共に混練される。ここで、スラリー
化用水の量は、廃棄物100重量部当たり、好ましくは
20〜60重量部、より好ましくは25〜50重量部、
特に好ましくは30〜40重量部である。該量が20重
量部未満であると、廃棄物の水洗処理が不十分になり、
廃棄物に含まれる塩素分の除去率が低くなるだけでな
く、次工程の固液分離工程(B)において固液分離を良
好に行なうことが困難になるおそれがある。該量が60
重量部を超えると、スラリーがほぼ液体状になり、混練
機におけるハンドリング性が低下するおそれがある。
【0015】混練機としては、廃棄物とスラリー化用水
とを均一に混練することのできるものであればよく、連
続式と回分式のいずれの種類であっても用いることがで
きる。連続式の混練機は、処理能力(単位時間当たりの
処理量の大きさ)に優れる点、及び、設備を小型化する
ことができる点で、好ましく用いられる。連続式の混練
機としては、例えば、スクリュー型ニーダー、セルフク
リーニング式2軸ニーダー等の固定容器型の混練機や、
湿式混練ミル等の回転容器型の混練機が挙げられる。特
に、連続式で固定容器型の混練機を用いた場合には、処
理対象物である廃棄物を投入する投入口を一端に設け、
スラリーの排出口を他端に設け、これら投入口と排出口
の間の適宜の位置にスラリー化用水の投入口や塩素分の
溶出を促進するための薬剤(例えば、塩化カルシウム水
溶液)の投入口を設けることができるので、高い処理能
力を有して効率的に混練することができる。
【0016】[固液分離工程(B)]スラリー化工程
(A)で得られたスラリーは、濾過装置等の固液分離手
段によって、濾液とケーキ(固形分)とに固液分離され
る。固液分離手段は、回分式でも連続式でもよいが、処
理能力(単位時間当たりの処理量の大きさ)に優れる
点、及び、設備を小型化することができる点で、連続式
のもの(特に、真空連続式の濾過装置)が好ましい。例
えば、ドラムフィルターやスクリュープレス等の濾過装
置は、水分含有量の少ないスラリーであっても良好な濾
過作用を示すので、好ましく用いられる。
【0017】固液分離工程(B)で得られた濾液は、一
部が、スラリー化工程(A)のスラリー化用水として用
いるために、スラリー化工程(A)に返送され、残部
が、濾液中の塩素分(塩化物イオン)を塩化ナトリウム
等として回収するために、塩化物回収工程(E)に送ら
れる。なお、スラリー化工程(A)に返送される濾液の
量と、塩化物回収工程(E)に送られる濾液の量の比率
は、流量調整弁等を用いて適宜調整される。こうして流
量を調整されたスラリー化工程(A)に返送される濾液
(高濃度の塩素分を含む。)は、洗浄工程(D)からの
洗浄濾液(低濃度の塩素分を含む。)と適宜の比率で混
合された後、スラリー化用水として用いられる。
【0018】スラリー化工程(A)に返送される濾液
は、廃棄物に含まれていた塩素分が溶出しているため、
高濃度の塩素分を含んでいる。そして、固液分離工程
(B)の濾液をスラリー化工程(A)のスラリー化用水
として繰り返し循環させて用いることによって、スラリ
ー化工程(A)を通過する毎に廃棄物から溶出する塩素
分を液中に蓄積し、当該濾液中の塩素分の濃度を次第に
高めていくことができる。そのため、塩化物回収工程
(E)に送られる濾液中の塩素分の濃度が高くなり、晶
析法によって塩化物を回収する工程の中で必要なエネル
ギー量が少なくなるので、低コストで塩化物を回収する
ことができる。また、当該濾液中の塩素分の濃度が高く
なることによって、塩化物回収工程(E)で用いられる
設備の小型化を図ることができる。
【0019】[再スラリー化工程(C)]固液分離工程
(B)で得られたケーキは、スラリー化工程(A)の混
練機と同様に構成された混練機に供給されて、再スラリ
ー化用水と共に混練され、スラリーにされる。再スラリ
ー化用水の量は、固液分離工程(B)で得られた固形分
(ケーキ)100重量部当たり、好ましくは20〜60
重量部、より好ましくは25〜50重量部、特に好まし
くは30〜40重量部である。該量が20重量部未満で
あると、ケーキの水洗処理が不十分になり、ケーキに含
まれる塩素分の除去率が低くなるおそれがあるだけでな
く、次工程の固液分離工程(D)において固液分離を良
好に行なうことが困難になるおそれがある。該量が60
重量部を超えると、スラリーがほぼ液体状になり、混練
機におけるハンドリング性が低下するおそれがある。
【0020】[洗浄工程(D)]再スラリー化工程
(C)で得られたスラリーは、濾過装置等の固液分離手
段によって、濾液とケーキ(固形分)とに固液分離され
る。固液分離後、ケーキは、散水器等の洗浄手段を用い
て、塩素分をほとんど含まない洗浄水で洗浄される。固
液分離手段及び洗浄手段としては、一体的に構成された
ものを用いると好都合である。例えば、スラリーを濾過
してケーキと濾液を得るための真空ドラムフィルター
と、真空ドラムフィルター内に残ったケーキに向けて洗
浄水を散布するための散水器とを有する濾過・洗浄兼用
装置を挙げることができる。この場合、洗浄水を散布し
て含水率の高くなったケーキは、再度、真空ドラムフィ
ルターを回転させて脱水することができる。なお、洗浄
工程(D)は、固液分離手段と洗浄手段とを直列的に分
けて配置し、固液分離と洗浄とを別の位置で行なうよう
にしても差し支えない。
【0021】洗浄水の量は、ケーキ(固形分)の重量の
2倍程度であることが好ましい。洗浄水で洗浄された後
のケーキは、塩素分が十分に除去されており、かつ、カ
ルシウム分を多く含むことから、セメントキルン内にセ
メント原料として投入することができる。洗浄工程
(D)で得られた洗浄後の洗浄濾液は、固液分離工程
(B)で得られる濾液と比べて低濃度の塩素分を含むも
のであり、スラリー化工程(A)のスラリー化用水及び
再スラリー化工程(C)の再スラリー化用水として用い
られる。なお、スラリー化工程(A)のスラリー化用水
は、固液分離工程(B)で得られる濾液の一部と、洗浄
工程(D)で得られる洗浄濾液の一部と、必要に応じて
添加される塩化カルシウム水溶液等の薬剤とが混合され
てなるものであり、塩化物回収工程(E)における省エ
ネルギー等の観点から、所定の濃度以上の塩素分濃度に
なるように調整される。一方、再スラリー化工程(C)
の再スラリー化用水は、既にスラリー化工程(A)で塩
素分がある程度除去されているケーキから更に塩素分を
除去することを目的とするため、固液分離工程(B)で
得られる濾液を合流させることなく、低濃度の塩素分を
含む洗浄工程(D)の洗浄濾液のみが用いられる。
【0022】[塩化物回収工程(E)]固液分離工程
(B)で得られた濾液の一部は、鉛回収工程及びカルシ
ウム回収工程を経た後、塩化物回収工程(E)に送られ
る。ここで、鉛回収工程は、スラリー化工程(A)で薬
剤(例えば、塩化カルシウム水溶液)の添加によって液
中に多く溶出した鉛を回収するための工程である。液中
の鉛は、水硫化ソーダ等の硫化剤を添加して硫化鉛とし
て沈澱させ、回収することができる。また、カルシウム
回収工程は、廃棄物及びスラリー化工程(A)で供給さ
れる薬剤(例えば、塩化カルシウム)に由来するカルシ
ウム分を、炭酸ガスの吹き込み等によって炭酸カルシウ
ムとして沈澱させ、回収するための工程である。
【0023】塩化物回収工程(E)は、濾液中の塩素分
を塩化物として回収する工程である。塩化物回収工程
(E)において、濾液を減圧条件下で加熱し、液分を蒸
発させて、濃縮した後、濾液の液温を変化させると、結
晶析出温度の差異に基づいて、各種の塩化物を分別して
析出させることができる。例えば、塩化ナトリウムと塩
化カリウムを分別して回収するには、まず、濾液の温度
を50℃以上にして、塩化ナトリウムを析出させて、こ
れを濾別し回収した後、濾液の温度を30℃以下に冷却
して、塩化カリウムを析出させて、これを濾別し回収す
ればよい。つまり、高温晶析工程によって塩化ナトリウ
ムを回収した後、低温晶析工程によって塩化カリウムを
回収するという手順を行なえばよい。塩化物回収工程で
発生する蒸留水は、塩素分等の不純物を含まないため、
洗浄工程(D)の洗浄用水として好適に使用することが
できる。
【0024】次に、図面に基づいて、本発明の方法の一
例を説明する。図1は、本発明の塩素分を含む廃棄物の
水洗処理方法の一例を示すフロー図である。廃棄物は、
まず、混練機1の一端に設けられた投入口から混練機1
内に投入される。混練機1は、廃棄物の投入口の他に、
ドラムフィルター2で得られる濾液等を供給するための
濾液供給口と、系外から新たに薬剤(例えば、塩化カル
シウム(CaCl2)水溶液)を供給するための薬剤供給口
と、混練後のスラリーを排出するために廃棄物の投入口
とは反対側の他端に設けられた排出口とを有している。
また、混練機1内の空洞部分には、水平軸を有するスク
リューが取り付けられており、このスクリューを回転さ
せることによって、廃棄物とスラリー化用水とを混練
し、スラリーとするようになっている。混練機1は、連
続式のものであるため、廃棄物を所定の速度で連続的に
供給し、効率的にスラリー化を行なうことができる。
【0025】混練機1から排出されたスラリーは、導管
を経由して、ドラムフィルター2の一端に設けられた投
入口からドラムフィルター2内に供給される。ドラムフ
ィルター2のフィルターは、水平方向に延びる略円筒形
の形状を有しており、軸線(水平方向に延びる中心線)
を中心にして回転し、かつ、フィルターの外部を減圧す
ることによって、ドラムフィルター2内のスラリーをケ
ーキ(固形分)と液分に固液分離するようになってい
る。
【0026】ドラムフィルター2で得られたケーキは、
混練機3に送られ、混練機3の一端に設けられたケーキ
の投入口から混練機3内に投入される。混練機3は、ケ
ーキ投入口の他に、ドラムフィルター4で得られる洗浄
濾液を再スラリー化用水として供給するための洗浄濾液
供給口と、混練後のスラリーを排出するためにケーキ投
入口とは反対側の他端に設けられた排出口とを有してい
る。なお、混練機3は、薬剤供給口を有しない点を除
き、混練機1と同様に構成されている。
【0027】混練機3による混練によって得られたスラ
リーは、導管を通って、ドラムフィルター4の一端に設
けられた投入口からドラムフィルター4内に供給され
る。ドラムフィルター4は、上述のドラムフィルター2
と同様に構成されている。ただし、ドラムフィルター4
の円筒形状のフィルターの上方には、散水器5が設けら
れており、ドラムフィルター4内で濾別されたケーキ
(固形分)に対して、洗浄水を散布することのできるよ
うに構成されている。
【0028】散水器5から散布される洗浄水は、塩化物
回収装置11で発生する蒸留水と、系外から新たに供給
される水(例えば、蒸留水)とを混合したものであり、
ドラムフィルター4内のケーキに含まれている塩素分を
ほぼ完全に除去するために用いられる。ドラムフィルタ
ー4内の固液分離及び洗浄によって得られるケーキ(固
形分)は、塩素分が除去されているので、セメントキル
ンに送り、セメント原料として用いることができる。一
方、ドラムフィルター4内の固液分離及び洗浄によって
得られる濾液は、導管を通って流量調整弁6に達した
後、分岐して、一部が、混練機1にスラリー化用水とし
て供給され、残部が、混練機3に再スラリー化用水とし
て供給される。流量調整弁6は、混練機1に供給する濾
液の量と、混練機3に供給する濾液の量の比率を調整す
るためのものである。
【0029】ドラムフィルター2で得られた濾液は、一
旦、濾液タンク7内に貯留された後、流量を調整した上
で導管中に排出される。その後、濾液は、流量調整弁8
にて、混練機1に送られる濾液の液量と、鉛回収装置9
に送られる濾液の液量の比率を調整された上で、分岐し
て、混練機1と鉛回収装置9の各々に導管を通って導か
れる。鉛回収装置9に導かれた濾液は、鉛を除去された
後、更に、カルシウム分を除去するためのカルシウム回
収装置10を経て、塩化物回収装置11に送られる。塩
化物回収装置11では、濾液中の塩化物(例えば、塩化
ナトリウムや塩化カリウム)が除去され、回収される。
また、塩化物回収装置11で蒸発した液分を凝結させて
得られる蒸留水は、導管を通って散水器5に導かれ、ド
ラムフィルター4内のケーキの洗浄水として用いられ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実験例を説明する。 [実験例]処理対象物の廃棄物として、塩素バイパスダ
スト(CaO:23%、Na2O:2.0%、K2O:25%、Cl:20
%、Pb:3.5%)を用いた。この塩素バイパスダストを
対象にして、図1に示す水洗処理システムを用いて、塩
素分等を除去する処理を行なった。まず、連続混練機1
(水平軸を有するスクリュー型ニーダー)内に塩素バイ
パスダストを投入するとともに、塩素バイパスダスト1
00重量部当たり35重量部のスラリー化用水を供給
し、これら塩素バイパスダストとスラリー化用水を混練
した。
【0031】この際、塩素バイパスダストが連続混練機
1内に投入されてからスラリーとして排出されるまでの
滞留時間は、15分であった。また、スラリー化用水と
しては、濾液タンク7からの濾液と、ドラムフィルター
4からの濾液を、重量比で1:3の比率で混合したもの
を用いた。なお、スラリー化用水は、特に液温を上昇さ
せず、常温のものを用いた。
【0032】次に、連続混練機1で得られたスラリーを
ドラムフィルター(連続式の真空ドラムフィルター)2
に供給し、濾過による固液分離を行ない、ケーキと濾液
を得た。得られた濾液の一部は、濾液タンク7及び流量
調整弁8を経由し、連続混練機1のスラリー化用水とし
て繰り返し循環して用いるようにした。濾液の残部は、
鉛回収装置9及びカルシウム回収装置10を経由して、
塩化物回収工程11に導き、塩化ナトリウム及び塩化カ
リウムを回収するとともに、塩化物回収工程11で生じ
た蒸留水を散水器5に導いた。ドラムフィルター2で得
られたケーキは、混練機3に導き、ケーキ100重量部
(乾燥重量)当たり35重量部の再スラリー化用水を供
給し、これらケーキと再スラリー化用水とを混練した。
この際、ドラムフィルター2から供給されたケーキが連
続混練機3内に投入されてからスラリーとして排出され
るまでの滞留時間は、15分であった。また、再スラリ
ー化用水は、ドラムフィルター4で得られた洗浄濾液を
導管で導いたものであり、特に液温を上昇させず、常温
のものを用いた。
【0033】次いで、連続混練機3で得られたスラリー
を、ドラムフィルター(連続式の真空ドラムフィルタ
ー)4に供給し、濾過による固液分離を行ない、ケーキ
と濾液を得た。その後、ドラムフィルター4の上方から
洗浄水を散布して、ドラムフィルター内のケーキを洗浄
し、洗浄済みケーキを得た。この際、洗浄水の量は、ケ
ーキ100重量部(乾燥重量)当たり200重量部程度
になるように調整した。なお、洗浄水としては、塩化物
回収装置11における晶析法で発生した蒸留水と、系外
から新たに供給される水を重量比で3:7の割合で混合
したものを用いた。ドラムフィルター4の洗浄濾液(す
なわち、ケーキに由来する液分と、洗浄後の洗浄水とか
らなるもの)は、混練機1のスラリー化用水及び混練機
3の再スラリー化用水として用いた。
【0034】以上の処理工程において、ドラムフィルタ
ー2からの濾液と、混練機1に供給されるスラリー化用
水と、混練機3に供給される再スラリー化用水と、ドラ
ムフィルター4からの洗浄濾液と、ドラムフィルター4
から回収される水洗済みケーキの各々について、塩化物
イオン濃度を測定した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から、スラリー化用水及び洗浄濾液中
の塩化物イオン濃度が目標値の範囲内であるため、濾液
中の塩化物イオン濃度が、目標値である13重量%以上
となっており、本発明の目的の一つである高塩素濃度化
を達成している。また、水洗済みケーキの塩化物イオン
濃度(0.8重量%)から算出される処理対象物(塩素
バイパスダスト)の塩素除去率は、97.0重量%であ
り、極めて高い値が得られた。このことから、本発明の
方法で得られる水洗済みケーキがセメント原料として好
適に使用し得ることがわかった。
【0037】
【発明の効果】本発明の水洗処理方法によれば、撹拌槽
(混合槽)で水洗する場合と比べて水(スラリー化用
水)の使用量が少なくてすむ混練機を用いているので、
塩素バイパスダスト等の廃棄物を水洗処理した後の濾液
中の塩素分濃度を高めることができ、晶析法による塩素
分の回収工程において、必要とされるエネルギー量を削
減したり、塩素分回収設備を小型化することができる。
また、混練機は、撹拌槽(混合槽)等と比べて小型であ
るので、廃棄物の処理工場内において使用可能な空間が
小さい場合等であっても、設置が可能であるなど、小型
化に伴う利点を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法の
一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1,3 混練機 2,4 ドラムフィルター 5 散水器 6 流量調整弁 7 濾液タンク 8 流量調整弁 9 鉛回収装置 10 カルシウム回収装置 11 塩化物回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 9/02 610 B01F 3/12 619 B09B 3/00 304G B01F 3/12 ZAB

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素分を含む廃棄物と、スラリー化用水
    とを混練機内で混合し、スラリーとするスラリー化工程
    (A)と、上記スラリーを固液分離する固液分離工程
    (B)とを含むことを特徴とする塩素分を含む廃棄物の
    水洗処理方法。
  2. 【請求項2】 上記スラリー化工程(A)における上記
    スラリー化用水の量が、上記廃棄物100重量部当たり
    20〜60重量部である請求項1に記載の塩素分を含む
    廃棄物の水洗処理方法。
  3. 【請求項3】 上記固液分離工程(B)で得られた濾液
    の少なくとも一部を、上記スラリー化工程(A)のスラ
    リー化用水として使用する請求項1又は2に記載の塩素
    分を含む廃棄物の水洗処理方法。
  4. 【請求項4】 上記固液分離工程(B)で得られた固形
    分を再度、混練機内で再スラリー化用水と混合し、スラ
    リーとする再スラリー化工程(C)と、該再スラリー化
    工程(C)で得られたスラリーを固液分離し、得られた
    固形分を洗浄用水で洗浄する洗浄工程(D)とを含む請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の塩素分を含む廃棄物
    の水洗処理方法。
  5. 【請求項5】 上記再スラリー化工程(C)における上
    記再スラリー化用水の量が、上記固液分離工程(B)で
    得られる固形分100重量部当たり20〜60重量部で
    ある請求項4に記載の塩素分を含む廃棄物の水洗処理方
    法。
  6. 【請求項6】 上記洗浄工程(D)で得られた洗浄後の
    洗浄濾液の少なくとも一部を、上記スラリー化工程
    (A)のスラリー化用水及び上記再スラリー化工程
    (C)の再スラリー化用水として使用する請求項4又は
    5に記載の塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法。
  7. 【請求項7】 上記スラリー化工程(A)で得られる濾
    液の一部を、当該濾液中の塩素分を回収するために晶析
    法によって処理する塩化物回収工程(E)を含むととも
    に、該塩化物回収工程(E)で発生する蒸留水を、上記
    洗浄工程(D)の洗浄用水として使用する請求項4〜6
    のいずれか1項に記載の塩素分を含む廃棄物の水洗処理
    方法。
JP2002087808A 2002-03-27 2002-03-27 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法 Expired - Fee Related JP3840422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087808A JP3840422B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087808A JP3840422B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003285020A true JP2003285020A (ja) 2003-10-07
JP3840422B2 JP3840422B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=29233866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002087808A Expired - Fee Related JP3840422B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3840422B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281079A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 飛灰の含有塩素低減装置および方法
JP2009241010A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 水溶性ハロゲン含有粉体の洗浄方法
JP2009297639A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Ohbayashi Corp 焼却灰の処理方法、及び焼却灰の処理システム
WO2016047235A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 太平洋セメント株式会社 主灰の脱塩・セメント原料化方法及び装置
JP2017148720A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 太平洋セメント株式会社 塩素含有ダストの処理装置及び処理方法
CN113694795A (zh) * 2021-09-27 2021-11-26 成都倍特药业股份有限公司 一种液体制剂制备系统及制备方法
CN113877270A (zh) * 2021-12-07 2022-01-04 临朐恒辉新材料有限公司 一种氢氧化铝粉生产用浆化罐
JP7442219B2 (ja) 2021-08-06 2024-03-04 リチウム・アーク・ホールディング・ベスローテン・フェンノートシャップ 水酸化リチウムおよび炭酸リチウムの生産

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281079A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 飛灰の含有塩素低減装置および方法
JP2009241010A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 水溶性ハロゲン含有粉体の洗浄方法
JP2009297639A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Ohbayashi Corp 焼却灰の処理方法、及び焼却灰の処理システム
TWI660782B (zh) * 2014-09-24 2019-06-01 日商太平洋水泥股份有限公司 底灰的脫鹽、水泥原料化方法及裝置
WO2016047235A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 太平洋セメント株式会社 主灰の脱塩・セメント原料化方法及び装置
JPWO2016047235A1 (ja) * 2014-09-24 2017-07-06 太平洋セメント株式会社 主灰の脱塩・セメント原料化方法及び装置
CN107073531A (zh) * 2014-09-24 2017-08-18 太平洋水泥株式会社 底灰的脱盐·水泥原料化方法及装置
JP2017148720A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 太平洋セメント株式会社 塩素含有ダストの処理装置及び処理方法
JP7442219B2 (ja) 2021-08-06 2024-03-04 リチウム・アーク・ホールディング・ベスローテン・フェンノートシャップ 水酸化リチウムおよび炭酸リチウムの生産
CN113694795A (zh) * 2021-09-27 2021-11-26 成都倍特药业股份有限公司 一种液体制剂制备系统及制备方法
CN113694795B (zh) * 2021-09-27 2023-07-25 成都倍特药业股份有限公司 一种液体制剂制备系统及制备方法
CN113877270A (zh) * 2021-12-07 2022-01-04 临朐恒辉新材料有限公司 一种氢氧化铝粉生产用浆化罐
CN113877270B (zh) * 2021-12-07 2022-03-11 临朐恒辉新材料有限公司 一种氢氧化铝粉生产用浆化罐

Also Published As

Publication number Publication date
JP3840422B2 (ja) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101309761B (zh) 含氯废弃物的处理方法及处理装置
JP5023469B2 (ja) 塩素含有廃棄物の処理方法及び処理装置
TWI552796B (zh) 氯分流塵及排氣之處理方法及處理裝置
US20130092057A1 (en) Treatment Method and Treatment Apparatus for Converting Chlorine-Containing Waste into Raw Material for Cement
JP5954863B2 (ja) ごみ焼却灰の処理方法及び処理装置
EP2347998A1 (en) Industrial salt, and apparatus and process for producing industrial salt
JP4549579B2 (ja) 塩素分および鉛分の含有量が高い廃棄物の処理方法
JP2003080199A (ja) 灰の洗浄処理方法
EP2586753A1 (en) Treatment device and treatment method for chlorine bypass dust
EP2583946A1 (en) Calcium removal method
TW200416211A (en) Cement kiln chlorine sulfur bypass system
JP2003285020A (ja) 塩素分を含む廃棄物の水洗処理方法
JP5355431B2 (ja) 焼却飛灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法及び処理装置
JP2009196860A (ja) 鉛成分、カリウム成分及び塩素成分を含有するダストの処理方法
JP2012245467A (ja) 排ガス処理装置、及び排ガス処理方法
JP6189717B2 (ja) 焼却灰のセメント原料化方法
JP3683870B2 (ja) ダスト水洗システム及びダスト水洗方法
JP2003236497A (ja) 廃棄物の処理方法
JP2003236503A (ja) 鉛分を含む廃棄物の処理方法
JP2003225633A (ja) 塩化物含有ダストの処理方法
JP5000743B2 (ja) ふっ素含有排水の処理方法
JP4348046B2 (ja) キルン排ガスダストの処理方法
JP2004337797A (ja) 塩素バイパスダストの水洗ろ過処理方法および水洗ろ過処理システム
JP3374966B2 (ja) アルカリ分および塩素分除去システムを備えたセメント製造設備
JP2002528378A (ja) 塩化ナトリウム水溶液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees