JP2003080199A - 灰の洗浄処理方法 - Google Patents

灰の洗浄処理方法

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JP2003080199A
JP2003080199A JP2001275644A JP2001275644A JP2003080199A JP 2003080199 A JP2003080199 A JP 2003080199A JP 2001275644 A JP2001275644 A JP 2001275644A JP 2001275644 A JP2001275644 A JP 2001275644A JP 2003080199 A JP2003080199 A JP 2003080199A
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cleaning
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Kenichi Nakagawa
健一 中川
Kozo Osaki
功三 大崎
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Fuji Jukogyo KK
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】焼却灰から粗粒子と微粒子を速やかに分離し、
また、微粒子には充分に時間と適当な攪拌を与えて脱塩
作用を完結させる灰の洗浄処理方法を提供する。 【解決手段】 2段以上の複数の機械式湿式分級機を直
列に設置し、前段の分級機に焼却灰を入れ後段の分級機
に洗浄水を加えて洗浄脱水作用と粒子分級作用をしなが
ら、焼却灰は前段から後段へ水は後段から前段へ向流的
に接触移動させ、粗粒の焼却灰は後段から系外に取り出
し、微粒の焼却灰を含んだ洗浄液は前段から取り出し、
その後、洗浄液と微粒とを分離させ脱塩された焼却灰と
含塩洗浄液を得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉から排出さ
れる焼却灰を好適に水洗処理する方法、および各種炉か
ら排出される排ガス集塵飛灰、セメントキルンのバイパ
スダストを好適に水洗処理する方法に関するものであ
り、併せて生成する洗浄濾液を適切に処理する方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術】ごみの焼却炉からは、炉床からの焼却灰と
燃焼排ガスの集塵飛灰が発生するが、後者は特別管理一
般廃棄物として何らかの無害化処理をして管理型処分場
で埋め立て処理されなければならない。一方、前者は一
般廃棄物として管理型処分場にそのまま埋め立て処分さ
れている。
【0003】しかし、近年最終埋め立て処分場の残余容
量が減少し、特に首都圏では枯渇して余裕が殆ど無くな
り、何らかの別の処理処分法が種々検討されている。
【0004】その一つとして灰の溶融処理があるが、そ
れも熔融スラグの用途に限度があり、やむなく埋め立て
処理されており、また灰の溶融処理において発生する熔
融飛灰の再処理の問題が出るため最適な方法とは言い難
いのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、焼却灰、飛灰
を充分に脱塩処理をして、セメント原料としてキルンに
投入することが出来れば最も合理的な灰の洗浄処理方法
ということができる。
【0006】現在、飛灰は一部のセメント工場で脱塩し
てセメント原料に使用され始めているが、炉床からの主
灰である焼却灰は脱塩操作が難しいので、そのまま投入
量を限定してセメントキルンに投入している。したがっ
て、焼却灰を好適に脱塩できれば、量を限定されること
なくキルンに投入し利用することができる。
【0007】焼却灰をセメント原料に大量に使用出来る
方法と、あわせて飛灰を経済的にしかも無排水で処理す
ること、さらにセメントキルンで発生する塩素バイパス
法の発生ダストも合わせて処理すること等、セメント工
場で焼却灰の関連を一括処理する好適な方法が必要であ
る。
【0008】さらに、現在主として中小の焼却炉から発
生する焼却灰と飛灰の混合灰の処理、また部分的に発生
する熔融飛灰の処理もあわせて可能にする方法の提供が
望まれている。
【0009】灰の発生量は、通常ごみの10%程度で、
ストーカー炉では焼却灰の量は9に対して飛灰の量は1
と云われている。しかし塩酸ガス除去のために石灰を吹
き込むので飛灰の量が増えるし、流動床炉では飛灰の方
が焼却灰よりも多いので、平均すると飛灰に対して焼却
灰は5〜6倍程度の割合で発生していると云われてい
る。
【0010】各焼却炉によりばらつきが多いものの、焼
却灰には平均1.5%程度の塩素が含まれていると推定
して、これを水洗処理すると焼却灰中の塩素の約50
%、酸洗いをすると80%以上の塩素分を除去できるこ
とが知られている。
【0011】しかし、これにより発生する重金属を含む
塩濃度の薄い大量の廃液の処理に重大な問題があり、こ
の解決が出来ないために、この方式がいまだに実施され
難い状態にある。
【0012】仮に10トン/hの焼却灰を、焼却灰トンあ
たり3トンの水で洗浄するとすれば、浮遊微粒子を含み
塩素濃度が0.42%で、しかもPb、Zn、Cdなど
の有害な重金属類を含んだ30トン/hの大量のしかも
pHが12.5以上あるアルカリ排水の処理が問題であ
り、工場では無害化排水処理をしても塩類を含む廃液で
あるために容易に排水する事が出来ず、最終的には莫大
なエネルギーを投入して廃液を濃縮し塩を回収し、重金
属も系外に取り出すリサイクル方式をとらねばならぬこ
となる。
【0013】したがって、焼却灰を水洗脱塩処理しセメ
ント原料化を経済的に行なうためには、廃液量をいかに
少なくして好適に脱塩洗浄が出来るかということにかか
っている。
【0014】一般的に、焼却灰の洗浄について考えられ
る従来の方法を図1に示す。第1の攪拌槽A1に焼却灰と
水を加えて適当な時間攪拌洗浄して塩分を溶出させ、第
1の濾過機B1に移送して洗浄液を系外に取り出し、洗
浄済み固体を次の第2の攪拌槽A2に投入して、清水を
加えて同伴母液を洗浄し、次の第2の濾過機B2により
脱塩焼却灰と洗浄液に分離して洗浄液は第1の攪拌槽A
1に戻すようにしている。
【0015】この際問題になるのは、第1の攪拌槽A1
内で充分な固液接触ができる固液比が必要である。炉の
形式とごみの種類により様々な粒度分布の焼却灰がある
ために一様には云えないが、平均的には固体の3倍量の
液を要することになり、これが洗浄廃液となる。
【0016】その洗浄廃液の減少のための対応策とし
て、図1に実線で示すように、第1の濾過機B1からの
脱水廃液をバイパス管Cで第1の攪拌槽A1に戻すこと
により適当なスラリー濃度を保持することができる。
【0017】しかし、焼却灰は荒い粉粒体とはいえ、1
00ミクロン以下の微粉も10%程度は含んでいて、し
かも微粒子に殆どの塩分が含まれているので、微粉には
十分な液中滞留時間と混合攪拌作用が必要である。一
方、焼却灰中の粗粒成分は、ゆっくりした攪拌と短時間
の滞留時間で十分である。これを微粒成分からの脱塩作
業に合わせて、十分な液中滞留時間と混合攪拌作用を行
う場合、攪拌槽A1では、10ミリ単位の荒い砂状のも
のを含んでいるので、その沈降防止のために、本来の溶
出作用以上の強力攪拌が必要であり、動力の損失と攪拌
羽根などの磨耗の原因ともなる。そのために、攪拌槽A
1においては、焼却灰の粗粒成分と微粒成分とは別々に
攪拌したいものである。
【0018】ただ、攪拌槽A1において、機械攪拌が可
能な粒径はほぼ2、3ミリから5ミリ程度のものであ
る。焼却灰をこのような粒径の成分にまで篩い分けるに
は、湿った原材料のままでは行えない。つまり、湿った
ままの原材料では2、3ミリから5ミリ程度のものは篩
いの目詰まりを起こす。湿った原材料の篩い分けが可能
な粒径は10ミリ程度である。従って、2、3ミリから
5ミリ程度のものを篩い分けるには、一旦焼却灰を乾燥
して分別可能な粒径にしなければならず、篩い分け作業
が煩雑となる。できれば湿った原材料のままで、好まし
くは10ミリ程度の灰も含めて洗浄処理したいものであ
る。
【0019】さらに、第1の濾過機B1で固液分離した
固体側の付着水分の多寡が次工程の第2の攪拌槽A2の
水洗液量に大きく影響する。5ミリから数十ミクロンの
広範囲な粒度分布を持つスラリーの濾過作業は、沈降、
機械的磨耗等では困難であり、現実的には簡単な自重に
よる重力式脱水方式とならざるを得ず、そのため脱水率
が悪くなる。
【0020】また、脱水率による残存保持水分は粗粒子
中の微粒子の存否に影響することが極めて大きい。つま
り砂(粗粒)のように粒子が揃っていると水切りがよ
く、粘土(微粒)が混ざった砂(粗粒)は水切りが悪い
ことは日常的にも経験することである。
【0021】したがって、管Cのようなバイパス路を設
け、洗浄液を還流して洗浄液量を少なくしようとして
も、次工程の第2の攪拌槽A2に塩を含んだ付着母液を
多量に持ち込めば、母液洗浄水を多く要することとな
り、また、第2の濾過機B2では、広範囲な粒度分布を
持つスラリーであるため、その抜き出し液量を少なくす
ることが出来ない。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決して、塩濃度の高い洗浄廃液を効率よく得ることが出
来て、経済的成立が可能な灰の洗浄処理方法を提供しよ
うとするものである。そのために以下の3項目が可能な
方法であればよい。 1)粗粒から微粒まで広範囲な粒度分布を有する焼却灰か
ら、粗粒子と微粒子を速やかに分 離する。 2)微粒子には充分な塩溶出時間と充分な混合攪拌作用を
与えて脱塩作用を完結させる。 3)微粒子分を除いた粗粒子部分は自重脱水しながら速や
かに取り出す。
【0023】以上の3点を満足するために次の様な方法
を図により説明する。 <機械的湿式分級機の適用>図2(a)(b)におい
て、1aおよび1bは機械的湿式分級機の一種でスパイ
ラル分級機を表わし、同分級機は断面が半月形の傾斜樋
A内に、スクリューコンベヤーCを置いたごとき装置
で、通称エーキンス分級機と称される。前段の分級機1
aと後段の分級機1bとは直列に設置される。
【0024】前段の分級機1aに焼却灰を投入し、後段
の分級機1bより戻る液(溢流水)により緩やかな攪拌
と粒子分級作用を行ない、微粒子を伴ったオーバーフロ
ー液は、下部に設けた第1の攪拌槽2で受け取り、十分
な攪拌と滞留時間を与えて脱塩作用を完了させ、次に後
続の濾過機4により脱水し、脱水5された微粒灰は脱水
ケーキとして取り出し、廃液は濾過機4より管6によっ
て取り出す。
【0025】前段の分級機1aよりの粗粒は傾斜スクリ
ュウコンベア―で掻き揚げながら自然脱水し、次の後段
の分級機1bに供給され、ここで加えられた清水により
同伴母液を洗浄して、同じく傾斜スクリュウコンベア―
で掻き揚げながら自然脱水し、脱水7された粗粒脱塩灰
は系外に取り出す。
【0026】この際、洗浄液が最小流量で分級機内を通
過するため、分級機能が不完全な場合がある。最小流量
でさらに分級機能を良好に調節するためには、分級機1
aの下部に位置する液貯め部分の供給液量の調節が必要
である。そのため、攪拌槽2に液量調節用の循環ポンプ
3を設けて、分級機1aに適当量の液循環を行わせ、所
望の分級効果を与える方式にすることもできる。
【0027】以上により、前段の分級機1aで上記条件
(1)を満足させ、攪拌槽2と循環ポンプ3により上記
条件(2)を、分級機1aおよび分級機1bによって条
件(3)を満たすことができる。また、機械的湿式分級
機を使用することによって10ミリ程度の焼却灰が入っ
ても何ら支障がなく、原料も乾燥しないで篩にかけてセ
メントキルンに投入することができるので、設備が簡単
になり、かつ乾燥経費も不要となる。すなわち、微粒脱
塩灰(脱水ケーキ)と粗粒脱塩灰はそのままセメントキ
ルンに投入され、洗浄廃液は別途処理される。
【0028】本方法によると、在来法では磨耗の激しい
攪拌槽が微細粒子のみとなって、安心して攪拌が出来、
しかも十分な攪拌が不要な粗粒部分や、付着液と清水交
換の洗浄は何れも分級機下部槽内のスクリュウCによる
緩やかな攪拌で充分であり、磨耗の心配もなく、攪拌と
固液分離分級作用が同時に出来て極めて効果的である。
【0029】このような操作で粗粒脱塩灰は微細粒子の
除去により附着水分も場合によると半分以下にすること
が出来、セメントキルンに投入する際の乾燥機の設備、
燃料費共に経済的である。また、微粒脱塩灰(脱水ケー
キ)の量は焼却灰全体の10〜30%程度であるが、濾
過機4により機械的に脱水されるので、その水分は随分
少なくなり、両者あわせてさらに経済的である。
【0030】本発明において、機械的湿式分級機1a、
1bは、図2(b)に示すように、傾斜した底面を持つ
槽Aと、槽下部の液貯め部Bと、集泥排出のための機構
部Cとからなるものであればよく、これを満足する分級
機としては、スクリュウ方式のエーキンス以外にレーキ
式、ドラグ式、傾斜回転円筒型のハージング式など何種
類かあり、スクリュウ方式に限定されるものではない。
【0031】さらに、焼却灰の脱塩効果を上げるために
酸を加えて塩の溶出を促進する方法も知られているが、
この方法を適用する場合には、分級機1aあるいは洗浄
攪拌槽2にpHを調整しながら酸を入れることができ
る。
【0032】さらに、焼却灰の脱塩効果の向上と、洗浄
水の流量を減少させ塩濃度の高い洗浄濾液を得るように
性能を上げるために次の図3に示す方式を採用すること
ができる。
【0033】図3の方式は、図2の方式に比べて、機械
的湿式分級機を3段直列に設置し、濾過機4の後流に水
洗機8を設け、この水洗機8からの排水を機械的湿式分
級機に還流する方式である。つまり、図2の方式に対し
て、微粒部の濾過機4の後に水洗機8を設けてケーキ洗
浄工程を実行し、水洗機8によってケーキの母液を水で
洗浄して一段と塩分を少なくし、その洗浄済み液を分級
機の洗浄水として使用することにより、全体の洗浄廃液
を増加することなく脱塩率の高い微粒脱塩灰(濾過ケー
キ)を得るようにしたものである。
【0034】さらに、粗粒灰の付着塩分を減少させるた
めと、さらに高濃度洗浄廃液を得るために、機械的湿式
分級機分級機1bの後流にさらに機械的湿式分級機1c
を設置する多段洗浄方式を採用し、水洗機8からの排水
を3段目の分級機1cに還流するようにすれば、[図
2]方式の性能をより高めることができる。
【0035】ここで、焼却灰10トン/h処理の場合を考
える。一般に焼却灰は燃え殻や金属などを含むため粗大
なものは予め篩い分け、また、鉄分はマグネットセパレ
ーターで取り除き、残部は10ミリ以下約7トンを処理し
てセメント原料に供する計画とする。塩分は塩素として
1.5%とし、最大溶出量を実験値85%(約90kg/
h)をベースとすると、[図2]方式では溶出回収液量5
トン、塩濃度は塩素分として1.67%、溶出効果は
(85%に対して)93%である。一方、同様な条件で、
[図3]方式では、溶出回収液量3トン、塩濃度2.93
%、溶出効果は97.7%を示し、[図3]方式の方が塩
濃度と回収率が共に高い値を示す。セメント製造工場に
おいてはクリンカーの製造量が決まっているため、処理
する焼却灰の量から要求される脱塩性能も決まってくる
ので、本方式によればフレキシブルな対応が可能とな
る。
【0036】また、焼却灰の引き取り処理費から考えて
も、無排水とするために、この程度の水分蒸発量は経済
的採算ベースに充分にのることになる。したがって、本
方式は、在来法として考えられる[図1]の方式に比較し
て極めて少ない洗浄液量で処理できることが分かる。
【0037】また、[図3]方式と同じような性能を得
るための別方式として[図4]の方式を提供することがで
きる。[図4]の方式は、図3の方式に対して2段の機
械的湿式分級機1a,1bを直列に設置し、附着液を水
洗するための後段1bの分級機1bのオーバーフロー液
(溢流液)を濾過工程4の後工程である水洗工程8の水
洗液として利用し、さらに、その水洗機8からの排水を
脱塩分級機1a(あるいは攪拌槽2)に入れるようにし
たものである。本方式は次に説明するその他の灰を合わ
せて処理する場合に極めて有利になる方法である。
【0038】<CO2吸収および加温による焼却灰の脱塩
促進>次に、焼却灰の塩分は飛灰に比べて少なく、飛灰
の1/10程度で、しかも粒度の荒い側には塩分は少な
く大部分が微細粒子側に存在している。飛灰の塩分は水
に溶けやすいが、焼却灰の塩分は水には溶け難く、大凡
50〜60%程度の溶出率である。これは、焼却灰が炉
内で生成されたカルシウムクロロアルミネートが水に接
してできる所謂フリーデル氏塩3CaO・Al2O3・CaCl2
溶解性の悪さに起因するようである。酸を加えて上記し
たフリーデル塩のCaO部を外せば、複塩の構造が破壊さ
れて溶けることが知られている。酸は硫酸、塩酸等の鉱
酸でなくともよいわけで、燃焼排ガス中のCO2を加えて
次の反応によりCaOをCa[HCO3]2として可溶化し、複塩の
構造破壊をしてもよいわけである。 CaO+CO2+H2O= Ca[HCO3]2
【0039】鉱酸は高価であり特に効果的な塩酸は経済
性からも問題があり、危険物でもあり取り扱いに注意を
要し、さらに硫酸カルシウム、塩化カルシウム等を複製す
る。これに対して、CO2は炭酸カルシウム、重炭酸カル
シウムが生成されてセメントキルンに戻っても無害な原
料の一部となる。従って、CO2が含まれる燃焼排ガスを
利用して焼却灰の脱塩を促進することが最も経済的な方
法である。
【0040】図4に示すように、攪拌槽2からスラリー
循環ポンプ3によって微粒スラリーをガス吸収塔10に
移送し、ガス吸収塔10に送られた燃焼排ガスと気液接
触させて上記反応を進行させる。CO2の吸収が過剰にな
ってpHが下がると重金属の溶出が始まり好ましくな
い。また、pHが高すぎても必要な反応が進行しないこ
とと、槽内に不溶性のCaCO3が生成し、ガス吸収塔10の
内面やポンプ配管内に強固なスケールを析出して運転不
能になる恐れがある。そこで、pHを9前後に調節しな
がらスケールの発生には十分注意して運転するようにす
る。pH9前後ではバッファがよく効くので、比較的pH
の調整がやり良い。スケール発生の可能性を考慮して、
循環液量を一定としてガス量をpH調整計に連動させる
よう循環ポンプ3の運転を制御するのがよい。
【0041】また、焼却灰の微粒スラリーをほぼ90℃
に加温することにより、フリーデル氏塩の複塩が構造破
壊されて溶解することが知られている。したがって、酸
溶解によらずとも焼却灰の微粒スラリーを、例えば水蒸
気加熱によって80℃から沸点よりも低い温度の範囲、
つまり大気圧で80℃〜100℃、好ましくは90〜9
5℃に保つことでも塩の溶出率を向上させることができ
る。さらに、微粒スラリーを高温の燃焼排ガスと接触さ
せ、CO2を吸収させると共に加温し、さらに水蒸気吹き
込みにより80℃から沸点よりも低い温度の範囲、つま
り大気圧で80℃〜100℃、好ましくは90〜95℃
に保つことにより、溶出率の向上を高めることもでき
る。つまり、燃焼排ガスを、脱塩促進のために、酸の供
給源として、また、熱エネルギー源として利用すること
ができる。
【0042】<混合灰の処理>次に、多くの焼却場にお
いては、色々な理由で焼却灰と飛灰を分別せずに混合灰
として排出しているが、その場合ダイオキシンを多く含
有しているため、混合灰が特別管理廃棄物の対象になっ
ている。特に、小形焼却炉を有する自治体は混合灰の処
理に困っているのが現状である。
【0043】前述したように、混合灰の効果的な処理方
法は今まで見出されていないが、混合灰を[図2]方式
から[図4]方式のいずれの洗浄処理設備においても、
前段の機械的湿式分級機1aに焼却灰と共に投入するこ
とにより処理が可能になる。投入された混合灰は、分級
機1aで焼却灰と飛灰に自動的に分別され、つまり焼却
灰の粗粒成分と微粒成分とが分別され、微粒成分は同じ
く微粒な飛灰と共に洗浄液中に含まれることになる。そ
して、塩と重金属の多い飛灰部は速やかに攪拌槽2に移
行して充分に脱塩され、さらに後述するように、[図
5]の方式を採用する場合には第2の攪拌槽2bにおい
て完全に脱塩処理できる。また、混合灰からの焼却灰部
は焼却灰からの粗粒部と共に排出処理され何ら問題が起
こらない。
【0044】ただ、洗浄中の塩濃度を考慮した場合、処
理する灰の均質化を図るため、間歇的に少量持ち込まれ
る混合灰は一旦溜めて、一定量を連続的に焼却灰に混ぜ
て供給するのが好ましい。
【0045】このように、今まで混合灰の湿式処理は経
済的に困難であったが、本発明は小形焼却場に対しても
好都合な方法を提供することとなる。
【0046】<飛灰の処理>次に、焼却場においては炉
床からの焼却灰と共に燃焼排ガスから飛灰も発生する。
飛灰は通常セメント固化され埋め立て処分されるが、焼
却灰と飛灰の両者を同時に適正処理できる方法があれ
ば、それが最も望ましい。
【0047】ストーカー炉と流動床炉により両者の発生
量比は異なるものの、平均的には飛灰1トンに対して焼
却灰が略5トン出るとし、また焼却灰から粗大物を除去
して水洗可能な焼却灰の量が4トンになるとして、焼却
灰及び飛灰を共に洗浄処理する方法を[図5]の方式に
より説明する。
【0048】前方式の[図4]方式では、分級機1aで
焼却灰を洗浄した洗浄液(溢流スラリー)を攪拌槽2a
で攪拌した後、濾過機4で濾過するようにしているが、
[図5]方式では、攪拌槽2aで攪拌した後、溢流する
後流側に飛灰洗浄のための第2の攪拌槽2bを設け、こ
こに第1の攪拌槽2aの溢流洗浄液を供給すると共に粉
状の飛灰を加えて攪拌し、飛灰の塩類を溶出して、これ
らを濾過機4で焼却灰の微粒と共に濾過し、ケーキ水洗
工程8を経て取り出し、セメントキルンに供給するよう
にしている。一方、濾液は濾過工程6から取り出され
る。つまり、図4の中で、飛灰水洗槽(第2の攪拌層2
b)を攪拌槽2aと濾過機4の間に設けることで成り立
つ。また、[図5]方式では、水洗機8からの排水を第
1の攪拌槽2aに入れるようにして洗浄液の低減するよ
うにしている。
【0049】この[図5]方式の利点は、焼却灰、飛灰
を別々に水洗するのではなく、共通に洗浄脱塩処理し
て、濾過、ケーキ水洗も同時に処理をする点にある。し
たがって、全体として水洗廃液を少なくして塩の濃度を
高くすることができる。
【0050】また、次なる利点は、混合スラリーの濾過
性が著しく改良されることである。飛灰は平均20ミク
ロンで10ミクロン以下も10〜15%もある極微細な
粉体からなるもので、そのスラリーは連続濾過、例えば
ベルトフィルターの使用を難しくしているが、焼却灰の
分級された微粒が混合されることにより濾過性が改善さ
れる。焼却灰の分級された微粒は平均100ミクロン程
度の粒子径で丁度濾過助剤的な役割を果たし、著しく濾
過性を良くしベルトフィルターの使用を可能と成し、か
つ脱水率も上がる。
【0051】したがって、水洗効果も良くなるから水洗
水量も減少させることができ、最終的に濃度の高い洗浄
液を回収することが可能となる。また、焼却灰の分級点
の調節を行なうことにより濾過性の最適条件を設定する
こともでき、投入される灰の条件にあった運転ができる
ようになる。以上のように、単に第2の攪拌槽2bを新
設するだけで効果的に飛灰の処理も可能となる。
【0052】また、第2の攪拌槽2bの操作温度を例え
ばスチームの吹込みにより、80℃から沸点よりも低い
温度の範囲、つまり大気圧で80℃〜100℃、好まし
くは90℃〜95℃に保持することにより、焼却灰の微
粒部および飛灰の脱塩を促進することができることは前
述したが、この加温操作を採用した[図6]方式も提供
することができる。
【0053】[図6]方式は、第2の攪拌槽2bにスチ
ームの吹込みにより、80℃から沸点よりも低い温度の
範囲、つまり大気圧で80℃〜100℃、好ましくは9
0〜95℃に保持し、焼却灰の微粒部および飛灰の脱塩
を促進するようにしたものである。その際、攪拌槽2b
から溢流するスラリーの一部を抜き出し、後流の濾過機
4に入れる前に、冷却器(熱交換器9)で例えば55℃
にまで冷却すると、その温度に対応する水蒸気圧が12
0ミリ水銀柱となり、後続の濾過機4として真空式濾過
機を採用する際に極めて適当なる圧力となり、連続濾過
作業を行うことができる。この場合の冷却器として熱交
換器9を用い、分級機1bから第1の攪拌槽1aに流れ
る溢流水と熱交換させれば、第1の攪拌槽1aの脱塩促
進用の熱エネルギーとしても有効利用できる。
【0054】<溶融炉飛灰の処理>近年、各地で焼却灰
の溶融炉が稼動しているが、そこから発生する溶融炉飛
灰は高濃度の重金属とKClを主成分とする塩類を含むも
のであるが、その処置が新たな問題になってきている。
【0055】焼却灰だけを溶融する場合の溶融炉飛灰
は、無機質の飛散灰が主であり、塩類と重金属は比較的
少なく、それを再度熔融炉に戻すと、溶融炉設備系内の
閉塞障害などを招くため、炉に戻すことが出来ず、また
重金属も濃度が薄いために山元還元が難しい。
【0056】一方、飛灰単独あるいは混合灰熔融の場合
の溶融炉飛灰は、KClの濃度が極めて高く、これに重金
属が混ざっており、無機質の配分は少ないものの、塩類
が多いために、やはり山元還元がしにくいのが現状であ
る。
【0057】そこで、いずれにしろ、図5、図6に示す
攪拌槽2bに溶融炉飛灰を定量的に投入することによ
り、無機質分はセメント原料に、塩類は精製して回収す
ることが出来、重金属は山元還元するか、あるいは別の
処理をすることも可能である。
【0058】<セメントキルン・バイパスダストの処理
>セメント焼成キルンでは、原料および燃料から持ち込
まれる塩素、アルカリ、イオウなどの揮発成分は、キル
ンプレヒーター内で循環することにより濃縮され、低融
点物質の形成により循環閉塞を起こすので、これを防止
するために、塩素バイパスシステムによりバイパスダス
トとして系外に低融点揮発物質を取り出している。
【0059】バイパスダストの成分は各キルンで差があ
るが、主たるものはKClを主とする塩類と、Pbを主とす
る重金属、それにキルン原料やセメントクリンカーの一
部CaO、CaCO3、CaSO4、C2Sなどが微粉としてバグフィル
ターにより連続的に取り出されている。
【0060】セメント工場では、このバイパスダストの
処理をしなければならないが、現在ではセメントクリン
カーに混合することも行なわれている。しかし、セメン
トに再び塩類を戻すのはセメントの品質の面からも極め
て不合理である。また、図5または図6の飛灰洗浄槽
(第2の攪拌槽2b)で同時処理すれば脱塩処理は出来
ても、Pbを主とする低沸点揮発性重金属が灰と共に再び
キルンに戻り、系内を循環濃縮することになるので、こ
れも好ましくない。
【0061】そこで、バイパスダストを効果的に処理で
きる方式を次に説明する。図7-1において、攪拌槽2
(図5及び図6の方式では第2攪拌槽2bに相当する攪
拌槽)にバイパスダストなどの各種飛灰を連続的に供給
し、飛灰と同時洗浄をする。攪拌槽2からのスラリー
は、一旦沈降槽12に供給し、濃縮したスラリーは下部
から抜き出し、濾過機4、及びケーキを水洗する水洗機
8を経てケーキとしてキルンへ供給する。
【0062】一方、沈降槽12内において、極微粒子は
沈降できずに懸濁状態を呈する。それは、塩化重金属が
水と反応して水酸化メタルを生成し、これがアルカリ性
のため溶解度が極めて小さく、したがって極めて微小な
粒子でコロイド的になり沈降することなく懸濁すること
になる。一部の微粒灰成分も供給液量と沈降槽12の断
面積により同じ現象を示す。これらのコロイド的微粒子
は沈降性が無いため液と同じ挙動をする。
【0063】したがって、沈降槽12の下部抜き出し液
量とオーバーフロー液量の比で極微粒子は分配されるこ
とになる。そこで、沈降槽12の後流に凝集剤混合槽1
3と第2の沈降槽14を設け、第1の沈降槽12からの
オーバーフロー液を凝集剤混合槽13に供給するように
する。オーバーフロー液は凝集剤混合槽13ではフロッ
ク状となり、沈降速度が速くなって第2の沈降槽14で
凝集微粒子と液とに分離する。そして、微粒子の無くな
った液は再度攪拌槽2に戻るようにする。凝集微粒子
は、フィルタープレス等で脱水して凝集スラッジとして
山元還元、あるいはセメントクリンカーに混合処理する
ことが考えられる。
【0064】一例として、沈降槽12の上下の流量比を
5とすると、83%の重金属が凝集スラッジとして系外
に抜き出され、残り17%は濾過ケーキとして再びキルン
に戻ることになる。
【0065】さらに、本方式の大きな利点は、極微粒子
を事前除去できるためにフィルターの濾過性能を大きく
向上させることができることである。この極微粒子が粒
子間の空間に入り、濾布の目詰まりを起こし濾過性の悪
化の最大原因となるので、これを除去することにより、
連続濾過機の採用が可能となる。
【0066】上記の例のように、オーバーフロー液と濾
過液との比を5とした場合、濾過機4の通過液中の極微
粒子濃度は微粒子の除去により5分の1になり、濾過性
能が改良されることになる。本発明は、このような操作
をすることにより、重金属のキルンへの再循環の防止
と、フィルターの目詰まりを防いで、連続濾過できると
いう二つの利点を生む。この[図7-1]の方式は、[図
2]方式から[図6]方式に組合わせて使用できる他、
各種飛灰単独の洗浄処理方式としても適用できる。
【0067】また、本発明では、図7-2に示すよう
に、図7−1の凝集剤混合槽13及び第2の沈降層4の
代わりに、珪藻土などの濾過助剤を予めプレコートして
連続的に削り落とす清澄濾過機15を使うこともでき、
清澄濾液は再び攪拌槽2に戻すようにしても[図7-1]
方式と同様な効果が期待できる。
【0068】[図7−1]方式及び[図7−2]方式にお
いて、スラリーの運転操作性を考えると、沈降槽12内
のスラリー濃度は経験上20%以下が適正である。すな
わち、飛灰1に対して5倍以上の水量が必要である。飛
灰1トン/hの処理を考えると、攪拌槽2からの抜き出
しとしてスラリー操作性の最小液量5トン/hの3倍す
なわち15トン/hに設定すれば、槽内スラリー濃度も
6%程度となり、水洗攪拌作用と、沈降槽の干渉沈降性
から考えても良好な運転範囲と思われる。
【0069】このように、槽内スラリー濃度は最小限度
の0.3倍程度となるので薄い場合は問題なく、また濾
過機4への沈降槽12の抜き出し液量を2トン/hとす
れば、重金属は約85%が系外に抜き出され、また極微
粒子濃度も格段に少なくなる。
【0070】したがって、攪拌槽2では、色々な微粒子
を生成する原因物質の洗浄も可能となる。すなわち、酸
性廃液の石灰中和で生じた塩や重金属を含んだ石膏スラ
ッジも、攪拌槽2に投入して塩を洗いキルンに投入する
こともできる。濾過性が改善されるため、塩分および重
金属を多く含むスラッジを投入して適正に濾過処理する
ことも可能になる。当然、前述の焼却灰と飛灰の同時処
理にも適応できる。
【0071】以上のように、焼却灰、飛灰、セメントキ
ルン・バイパスダスト、さらに溶融飛灰などを処理した
液は、CaCl2、NaCl、KClなどの塩類と、数十ppm〜
数100ppm程度のPb,Zn,Cdなどの重金属、さらに
フィルターからもれた100ppm前後の微粒子を含
み、pH 12.5を越えるアルカリ性の液となる。この
廃液を経済的に処理することも肝要である。
【0072】<排水の処理方法>今までは、液処理につ
いて、規制値を満たす処理をして下水に排水する以外
に、排煙脱硫装置の脱硫液との組み合わせ方法、硫酸に
よる石膏と塩酸の回収方法、海水と作用して水酸化マグ
シウムを得る方式が知られている。本発明は脱塩回収液
からできるだけ経済的にNaClとKClの生成塩を得る方法
である。
【0073】若干の微粒子をほぼ完全に除去し、同じく
100ppm程度溶け込んでいる重金属も既存の技術を
利用して取り除くことが可能である。問題点は塩類を生
成品として経済的に回収できる方法の良し悪しにある。
塩類は大部分がCa,Na,Kの3種類の塩化物であるが、これ
らから各々の分別回収は簡単に行かないので、分別容易
なNa,Kの2種を残すため、予めCaを取り出し除去する方
法が良い。
【0074】そのために、新たな塩を作らずに、NaClか
KClを生成させれば、どちらかの塩が増加するわけで塩
の回収には好都合である。そのためにはNaかKの硫酸
塩、あるいは炭酸塩を加えて次式のようにCaを不溶解性
の石膏、または炭酸カルシウムとして濾過分離し、Naか
Kの塩化物に変化させることである。
【0075】CaCl2+Na2CO3=CaCO3 +2NaCl CaCl2 +Na2SO4 +2H2O=CaSO4・2H2O+2NaCl CaCl2+K2CO3=CaCO3+2KCl CaCl2+K2SO4+2H2O=CaSO4・2H2O+2KCl
【0076】そうすれば、NaClとKClとは相互溶解度の
関係から蒸発濃縮晶析と冷却晶析とを繰り返すことで精
度よく分離が出来、NaClはソーダ原料に、KClはカリ肥
料として利用できる。
【0077】[図8-1]方式及び[図8-2]方式は複分
解反応を起こさせ、Caを不溶解性の石膏、または炭酸カ
ルシウムとして濾過分離し、NaかKの塩化物に変化させ
る方式を示すものである。図2〜図7に示す濾過機4か
らの排水を複分解反応槽16に入れ、ここで炭酸ソー
ダ、硫酸ソーダ、炭酸カリ、硫酸カリなどの反応薬剤を
投入して複分解反応を起こさせ、NaClかKClを生成さ
せ、また、Caは不溶解性の石膏または炭酸カルシウムを
生成させる。
【0078】[図8-1]方式では、この複分解反応槽1
6から濾過機4に導いて不溶解性の石膏または炭酸カル
シウムを濾過分離する。濾液中のNaClかKClは、図10-
2に示すように、蒸発濃縮晶析と冷却晶析とを繰り返す
ことで精度よく分離が出来、NaClはソーダ原料に、KCl
はカリ肥料として利用できるようにしている。
【0079】[図8-2]方式では、複分解反応槽16か
ら凝集剤混合槽13a、凝集沈降槽14aを経て清澄濾
過機15aで濾過されたNaCl及びKClを含む濾液に対し
て蒸発濃縮晶析と冷却晶析とを繰り返すことによりNaCl
はソーダ原料に、KClはカリ肥料として利用できるよう
にしている。
【0080】CaCl2の含有量の少ないケースでは炭酸カ
ルシウムとしてセメント原料に、多い場合は石膏として
セメント製品に混合使用する。さらにNa塩を加えるか、
K塩を加えるかは回収塩の引き取り事情や、各塩の組成
割合により最も経済的な物を選定できる。
【0081】複分解反応槽16に投入する炭酸ソーダ、
硫酸ソーダ、炭酸カリ、硫酸カリは何れも工業的には汎
用されている工業薬品で結晶として容易に入手でき、単
価も比較的安価な工業製品であるので反応薬剤としては
使用しやすい。このようにして塩化物を2種にするため
に塩類の分離回収が極めて容易にできる。
【0082】次に問題となる重金属ではPbとHgである
が、今回は鉛については既知であるアルカリとCO2によ
る塩基性炭酸鉛の低溶解度を利用し、水銀については、
キレート樹脂によることにした。
【0083】鉛など重金属の除去に関しては、図2〜図
7に示す濾過機4からの排水液に燃焼排ガスを気液接触
させることにより、液の中和と高アルカリのために再溶
解した鉛がpH9前後で極めて難溶性の塩基性重炭酸塩
を生成し、これを濾過することで鉛の除去が可能となる
ことが知られている。ただ、Caイオンを含んだ排水に燃
焼排ガスを吹き込み、pH9前後で運転を継続すると、
炭酸ガス吸収塔11やポンプ18、配管の内部に炭酸カ
ルシウムの強固なスケールが固結して運転不能になるお
それがある。これを避けるためには、pH6以下の運転
をすれば固結の心配はなくなるが、鉛が溶けるので意味
がない。
【0084】そこで、[図8-1]の方式を採用すれ
ば、炭酸ガス吸収塔11におけるスケールの心配がなく
鉛の除去が可能となる。すなわち、図8-1に示すよう
に、2段階に考えて複分解反応槽16の槽内液の一部を
抜き出して気液接触槽17から炭酸ガス吸収塔11に入
れてpHを6以下にしてCa(HCO3)2として吸収し、これを
複分解反応槽16に戻すようにする。複分解反応槽16
内は炭酸のみでは所定のpHに下がらないので不足分を
pH9前後になるように硫酸あるいは塩酸などの酸を加
えてpH調節することにより、複分解反応槽16内でカ
ルシウム分及び鉛分を析出させる。そうすると、炭酸ガ
ス吸収塔11におけるスケールの心配がなく、かつ鉛の
除去処理も可能となる。ポンプ18により炭酸ガス吸収
塔11と槽17で充分にCO2を吸収した液を反応槽16
内に一定量供給するだけで炭酸イオンが0.001モル/リ
ッター程度は保てるので塩基性炭酸鉛を析出するのに充
分である。
【0085】さらに、上記したように、複分解反応槽1
6に炭酸ナトリウム、あるいは硫酸ナトリウムを反応当
量供給することにより、複分解反応槽16で鉛の析出
と、塩化カルシウムの塩化ナトリウム化が同時に可能と
なり、設備を簡単化させることができる。生成した鉛は
微量のため、特に炭カル、石膏の濾過性に大きく影響を
与えることはない。
【0086】図8-1に示すように、複分解反応槽16
で生成した石膏は濾過機4aにより脱水、さらに水洗機
8aによる水洗工程を経て取り出しクリンカーと混合
し、濾液は連続濾過機4aよりもれた微量の微粒子を含
むため、図10-2に示すように、凝集沈降13a,14
a、更に精密清澄濾過機15aを経て、水銀はキレート
樹脂21で除去し、必要ならば活性炭層22を通して清
澄濾液となし、貯槽23に溜めて、その後、蒸発濃縮結
晶と冷却晶析24を繰り返し、品位の高いNaCl、KClを
固液分離して製品として回収する。この際、凝集沈降槽
14aで取り出された微量の凝集沈殿スラッジは、前工
程で出たスラッジと共にフィルタープレスで濾過脱水
し、山元還元、その他の対応をする。
【0087】しかし、生成石膏や炭酸カルシウムの発生
量が少ない場合は、小量の副生品を取り出しても経済的
に意味がない。また、副生品が炭酸カルシウムの場合は
キルンに戻すため、[図8-2]の方式のように設備を
簡単化することができる。[図8-2]の方式は、複分
解反応槽16で副生した石膏等を、図8−1に示すよう
な濾過機4aを省略して、凝集剤混合槽13a及び凝集
沈降槽14aにより濃縮・清澄させて沈降スラッジを
得、また、沈降槽14aの上澄液は、さらに精密清澄濾
過機15aにかけることにより、この辺りの設備が簡略
化されることになる。
【0088】また、図示しないが、複分解反応16の終
了後のスラリーを濾過機4aで濾過し、その固形分を分
離すると共に、濾液を沈降槽14aに導いて沈降分離
し、その沈降スラッジを飛灰洗浄槽または沈降槽に戻
し、また、沈降槽14aの清澄液は別途液処理系統にて
処理することもできる。
【0089】また、場合によると、熔融炉飛灰や他のセ
メント工場のバイパスダスト、あるいは重金属を大量に
含んだスラッジを処理した場合は無視できない重金属の
量となることがある。その場合に山元還元するときには
出来るだけ不純物の少ない、成分濃度の高い重金属とし
て取り出す必要がある。
【0090】[図9]方式はこの場合に好適な方式であ
る。すなわち、各所から集まった沈降スラッジや濾過ケ
ーキを槽19aまたは槽19bに集め、塩酸などの酸を
加えてpHを4にして攪拌すると重金属の大部分が溶出
し、不溶性のスラッジ分をフィルタープレス濾過機20
で分別し、スラッジのケーキはセメントキルンへ投入
し、濾液は槽19bまたは19aに蓄え、アルカリを加
えてpHを9程度に上げて再びメタルの水酸化物としてフ
ロック化し、それを濾過してメタル純度の高い水酸化重
金属を回収することができる。
【0091】常道に従えば濾過機を2台必要になるが、
この操作をバッチ運転として槽、例えば19a、19b
を2基設け、片方の1基は貯槽とし、別の1基で重金属
溶解系統を1日運転してスラッジと重金属溶解液を得、
翌日は水酸化物分離工程とすれば濾過機を1台で操作す
ることができ、設備を簡単化して初期の目的を果たすこ
とができる。集合されるスラッジの量は少ないので貯槽
19a、19bは小さくて済み、複数台にしても問題は
ない。
【0092】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施態様の一例を図
10-1及び図10-2に示す。焼却灰を5トン/h受け
入れて、1トン/hは粗大物として篩い分け除外し、水
洗処理量は4トン/hとし、また飛灰は1トン/h、キ
ルンバイパスダストは0.25トン/hを処理するとし
て、そのうち可溶性成分は0.15トン/hとして計画
する。
【0093】飛灰の塩類成分はNaCl 5%、KCl 4
%、CaCl2 15%とし、焼却灰は塩分を全量NaClと仮定
して1.6%と考える。バイパスダストは全量KCl と
して150kg/hとして計算する。また、焼却灰は機械
的湿式分級機により微粒0.8トン/h 粗粒3.2ト
ン/hに分別する。重金属は飛灰中にPb 0.3% Zn
1.0%含まれるとし、焼却灰中の重金属は溶出が少な
いために計算には入れないものとする。バイパスダスト
中にはPb 3.5% Zn 0.1%が含まれるベースとす
る。
【0094】焼却灰、飛灰、バイパスダストの三者を処
理した脱塩水洗系統に置ける塩類の総量はNaCl 0.
114トン/h、KCl 0.19トン/h、CaCl2
0.15トン/hとなり、三者の灰分総量のうち焼却灰
粗粒部は3.2トン/hであり、微粒部は1.65トン
/hである。重金属としては大凡Pb 8 kg/h、Zn 10
kg/hとなる。
【0095】粗大物を除去しマグネットセパレーターで
鉄分も取り除き、約10mm以下の焼却灰を機械的湿式分
級機1aに連続的に供給する。粗粒部は微粒を分離して
簡単に脱塩脱水されて3.2トン/hが20%(乾物ベ
ース)の付着水分を持って湿式分級機1a内のスクリュ
ーコンベアーにより掻き揚げられて次の機械的湿式分級
機1bに移送され、ここに加えられた5.476トン/
hの工業用水で充分に水洗されて、0.182%の塩分
を含んだ20%含水物として系外に取り出される。この際
の脱塩効率は理論値に対して98%以上となる。ここで云
う理論値とはこの水量でビーカー実験で得られる脱塩率
を示す。
【0096】前段の湿式分級機1aのオーバーフロー液
は攪拌槽2aを経由して充分に脱塩されて次の飛灰洗浄
槽である攪拌槽2bに導かれる。攪拌槽2aの溶液中の
塩濃度は0.56%で、液量は5.47トン/hであ
る。第2の攪拌槽2bに飛灰1トン/h、バイパスダス
ト0.25トン/hが加えられ、スチーム吹込みによる
加温によって90℃を保持し、十分な攪拌と滞留時間を
与えて可溶性塩の溶出を完了させる。ここでの塩濃度は
11.1%と高くなり、スラリーは、熱交換器9を経由
して約55℃に冷却され、沈降槽12に供給される。
【0097】沈降槽12からのスラリーは濾過機4(例
えば真空式ベルトフィルター)に流して脱水され、脱水
ケーキと洗浄濾液4.5トン/hを得る。沈降槽12の
オーバーフロー液は約30トン/hと設定し、凝集剤混
合槽13にて凝集剤を加えてフロックを形成し、凝集沈
降槽14でSS分を除去し、そのオーバーフローは再び第
2の攪拌槽2bに戻し循環使用する。
【0098】これにより重金属の約85%は系外に取り出
すことが出来、セメントキルンへの重金属の戻り量は15
%程度に抑えられる。さらに、金属類の水酸化物、灰の
微小成分による極微粒子濃度はおおよそ6分の1と少な
くすることができる。また、この際、重金属の水酸化物
だけでも5000ppmと推定されるので、それが800ppmに
下がると濾過性能が著しく改善されることになる。
【0099】機械的湿式分級機1bに加えた水洗水のオ
ーバーフロー液(溢流水)を、水洗機8に供給してケー
キ洗浄を終え、ケーキは系外に取り出し、ケーキ洗浄液
は、その後、熱交換器9を通り加温されて焼却灰洗浄系
の攪拌槽2a(あるいは前段の機械的湿式分級機1a)に
戻し、リサイクルさせる。
【0100】濾過機4(ベルトフィルター)から取り出
された焼却灰、飛灰、バイパスダストのケーキは乾量
1.65トン/h、水分70%(乾物ベース)、塩濃度
0.7%の附着水分量1.15トン/hが得られる。こ
の系列の塩の回収率は理論回収量に対し大凡98%と高い
値になる。
【0101】焼却灰粗粒部はウエットベースで3.84
トン/h、微粒部はウエットベース2.8トン/h、
計6.64トン/hを合わせてセメントキルンに連続的
に投入しセメント原料とすることができる。
【0102】第1の攪拌槽2aに酸を供給し焼却灰の塩
類の溶解を促進する方法があるが、この実施例では酸の
代わりに攪拌槽2aの液をガス吸収塔10に送り、燃焼
排ガスと気液接触させてCO2を吸収すると共に加温さ
せ、さらに第2の攪拌槽2bでスチーム加温により槽内
温度を90℃に保持することによって、脱塩率の向上を
図る方式としている。この際、CO2濃度が7%、10
00NM3/hの排ガスが必要である。
【0103】なお、分級調節用のスラリーポンプ3の能
力は通過液量5トンに対し最大15倍の循環給水能力を
持って液量を調節することにより、前段の湿式分級機1
aの液貯め部の液滞留時間を変化させることにより適当
な粒度の分級調節を行わせることができる。
【0104】上記濾過工程で得られた洗液は、H20:
4.086トン/h、NaCl:0.114トン/h、 KC
l: 0.19トン/h、CaCl2 :0.15トン/hの組
成になる。濾過機4からの洗浄濾液を複分解反応槽16
に加え、この複分解反応層16で、さらに炭酸ガス吸収
塔11からの気液接触槽17を介して行われる炭酸ガス
の吸収と、反応薬剤を用いた硫酸ソーダによる石膏及び
食塩の生成反応と、硫酸を加えたpH調節操作と、石膏
の結晶成長操作の4工程を同時に完結させる。
【0105】ここで複分解反応槽16において析出する
Pbは0.4kg/h以下で、セメント混合用の石膏に含
まれることには問題がなく、また石膏に対して500分
の1から1000分の1程度の量であり、液中濃度も8
00ppm程度では濾過性に対しても特に問題がない。炭
酸ガス吸収塔11から200NM3/hの燃焼排ガスを加
え、反応当量の0.19トン/hのNa2SO4と若干の硫酸
を加えてpHを9前後となし、反応を完結させて230
kg/hの石膏と158kg/hのNaClを副生する。副生さ
れた石膏は濾過機4aにより脱水、水洗機8aで水洗し
て固形分を濾別し、セメント粉砕工程に移送してセメン
ト製品とする。
【0106】濾過機4aで得られた濾液はNaCl 0.2
72トン/h、KCl 0.190トン/h、 水約4ト
ン/hとなり、組成としてはNaCl 6.8%、KCl 4.
75%の液を回収したことになる。
【0107】濾過機4aからの濾液中の微粒子を除去す
るため、図10-2に示すようん、凝集剤混合槽13a、
凝集沈殿槽14a、清澄濾過装置15aにより極めて清澄
な液を得て、水銀除去用のキレート樹脂槽21を通し、
必要ならば活性炭層22を通過させて貯層23に貯留し
て、蒸発冷却結晶缶24にて精製NaCl、KClを回収す
る。
【0108】二重効用缶である蒸発冷却結晶缶24によ
り消費水蒸気は2.5トン/h程度でよい。また、スラ
ッジは凝集沈降槽14及び14aと清澄濾過装置15aか
ら発生するが、それらは溶解槽貯槽19aか19bに集
めてpHを調整し、金属の水酸化物を生成させ、水酸化
物とスラッジを交互にフィルタープレス濾過機20で脱
水し、山元還元、その他の処置に対応させる。
【0109】なお、混合灰、熔融飛灰、中和スラッジ等
の挿入についてはマテリアルバランス上には影響しない
ので、その説明を省略した。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、以下に列記するように種々の効果がある。 (1)焼却灰の効果的な脱塩が出来てセメント原料に大
量に使用出来るようになる。 (2)焼却灰の種類の変化に柔軟に対応ができ、焼却灰
のみの単独処理も可能となる。 (3)混合焼却灰の処理も可能となる。 (4)各種の熔融飛灰の処理も可能である。 (5)セメント工場の塩素バイパスダストの処理が同時
に出きる。 (6)Na,Ka,Caの塩類を含んだ廃液中和スラッ
ジ、重金属を含んだスラッジの処 理が可能とな
る。 (7)飛灰の処理が焼却灰と共に且つ経済的にできる。 (8)前記の処理工程が無排水方式で処理できて規制や
公害問題が新たに出ない。 (9)NaCl、KClとして回収できるので経済的であり、
しかも省資源的と言える。 (10)重金属の処分、回収も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却灰の従来の洗浄処理方法を示す概略図
【図2】(a)は焼却灰の分級洗浄処理方法を示す概略
図、(b)は分級機の構成図
【図3】焼却灰の分級洗浄処理方法を示す概略図
【図4】焼却灰の分級洗浄脱塩促進処理方法を示す概略
【図5】焼却灰の分級洗浄脱塩促進処理方法並びに各種
飛灰の洗浄処理方法を示す概略図
【図6】焼却灰の分級洗浄脱塩促進処理方法並びに各種
飛灰の洗浄処理方法を示す概略図
【図7-1】各種飛灰の洗浄処理方法を示す概略図
【図7-2】各種飛灰の洗浄処理方法を示す概略図
【図8-1】焼却灰および各種飛灰の洗浄処理排水の処
理方法を示す概略図
【図8-2】焼却灰および各種飛灰の洗浄処理排水の処
理方法を示す概略図
【図9】焼却灰および各種飛灰の洗浄処理排スラッジの
処理方法を示す概略図
【図10-1】実施形態を示す概略図(その1)
【図10-2】実施形態を示す概略図(その2)
【符号の説明】
A1、A2 攪拌槽(従来法) B1、B2 濾過機(従来法) C 管 1a、1b、1c 機械的湿式分級機 2、2a、2b 攪拌槽 3 スラリーポンプ 4、4a 濾過機 5 微粒灰排出路 6 管 7 粗粒灰排出路 8、8a 水洗機 9 冷却器(熱交換器) 10 ガス吸収塔 11 炭酸ガス吸収塔 12 沈降槽 13、13a 凝集剤混合槽 14、14a 凝集沈降槽 15、15a 精密清澄濾過機 16 複分解反応槽 17 気液接触槽 18 ポンプ 19a、19b 溶解槽貯槽 20 フイルタープレス 21 キレート樹脂槽 22 活性炭槽 23 貯槽 24 蒸発冷却結晶缶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03B 5/28 B03B 9/06 4D071 5/52 C02F 1/52 K 7/00 1/62 Z 9/06 B09B 3/00 304G B09B 5/00 ZAB C02F 1/52 B01D 53/34 135Z 1/62 B09B 5/00 N (72)発明者 中川 健一 奈良県生駒市新旭ケ丘16番49号 (72)発明者 大崎 功三 千葉県船橋市大穴北3丁目3−3 Fターム(参考) 4D002 AA09 AB01 AC04 BA02 DA02 DA03 DA05 DA14 DA16 DA17 EA07 4D004 AA36 AA37 AB03 CA10 CA13 CA15 CA40 CB21 CC03 4D015 BA19 BA24 BB05 CA17 CA20 EA32 FA01 FA12 4D038 AA08 AB73 AB74 AB79 BA04 BB13 BB17 BB18 4D066 AA06 AB06 AC08 BA01 BA05 BB22 CA02 DA02 4D071 AA54 AB25 CA01 CA03 DA01 DA15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の炉床から排出される焼却灰、お
    よび/または焼却炉排ガスの集塵飛灰を焼却灰に混合し
    た混合灰を水洗処理するに際し、機械式湿式分級機を用
    いて、該分級機に洗浄水を加えて洗浄脱水作用と粒子分
    級作用を行わせ、脱水された粗粒の灰成分と、洗浄水中
    に含まれる微粒の灰成分とに分級して取り出し、次に、
    微粒の灰成分を含む洗浄液を攪拌槽と濾過機とを用いて
    微粒の灰成分と洗浄濾液とに分離することを特徴とする
    灰の洗浄処理方法。
  2. 【請求項2】前記機械式湿式分級機を複数個を直列に設
    置し、前段の分級機に焼却灰および/または混合灰を入
    れ、後段の分級機に洗浄水を加え、焼却灰および/また
    は混合灰を前段から後段の分級機へ移動させ、また洗浄
    水は後段から前段の分級機に移動させ、灰と洗浄水とを
    向流接触移動させて、脱水された粗粒の灰成分を後段の
    分級機から取り出し、微粒の灰成分を含んだ洗浄水を前
    段の分級機から取り出すことを特徴とする請求項1記載
    の灰の洗浄処理方法。
  3. 【請求項3】前記分級機に攪拌槽とに亘って微粒の灰成
    分を含む洗浄液を循環させるスラリーポンプを付設し、
    微粒の灰成分を含んだスラリー洗浄液を分級機と攪拌槽
    とを循環させつつスラリー洗浄液の一部を濾過機に導
    き、微粒の灰成分と洗浄濾液に分離することを特徴とす
    る請求項1または2記載の灰の洗浄処理方法。
  4. 【請求項4】前記濾過機で脱水した微粒の灰成分を水で
    母液水洗し、その水洗液を前記後段の分級機の洗浄水と
    して利用することを特徴とする請求項2または3記載の
    灰の洗浄処理方法。
  5. 【請求項5】前記濾過機で脱水した微粒の灰成分を後段
    の分級機から出る水洗液で母液水洗し、その水洗濾液を
    前段の分級機に入れることを特徴とする請求項2または
    3記載の灰の洗浄処理方法。
  6. 【請求項6】前記攪拌槽のスラリー洗浄液と燃焼排ガス
    を気液接触させて排ガス中の酸性ガスを吸収させること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の灰の洗浄
    処理方法。
  7. 【請求項7】前記攪拌槽の液を80℃から沸点よりも低
    い温度の範囲で加温することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の灰の洗浄処理方法。
  8. 【請求項8】前記攪拌槽と前記濾過機の中間に飛灰を水
    洗する飛灰水洗槽を設け、焼却灰および/または混合灰
    のスラリー洗浄液を飛灰水洗槽を経由して濾過機に入
    れ、また、飛灰を飛灰水洗槽に入れて洗浄濾過処理する
    請求項1〜7のいずれかに記載の灰の洗浄処理方法。
  9. 【請求項9】焼却炉、ガス化溶融炉、灰溶融炉などから
    排出される排ガス集塵飛灰、および/またはセメントキ
    ルンからのバイパスダストを飛灰水洗槽に投入し、該飛
    灰水洗槽のスラリー液を80℃から沸点よりも低い温度
    の範囲で加温し、前記飛灰水洗槽のスラリー液の一部を
    抜き出し、冷却器で冷却した後に真空濾過機に導入する
    ことを特徴とする灰の洗浄処理方法。
  10. 【請求項10】前記冷却器として熱交換器が用いられ、
    前記真空濾過機により得られる脱水ケーキを母液水洗
    し、その水洗液を前記熱交換器に通し前記スラリー液の
    一部と熱交換して加温し、前記飛灰水洗槽に導入するこ
    とを特徴とする請求項9記載の灰の洗浄処理方法。
  11. 【請求項11】 焼却炉、ガス化溶融炉、灰溶融炉など
    から排出される排ガス集塵飛灰、および/またはセメン
    トキルンからのバイパスダストを飛灰水洗槽に投入して
    攪拌・水洗処理し、含まれる塩類を溶出せしめ、残った
    固形分を濾過分離するに際し、飛灰水洗槽から槽内スラ
    リー液を抜き出し、沈降槽でスラリーを濃縮した後に濾
    過し、沈降槽の上部液は、液中に含まれる懸濁微粒子を
    除去し、再び飛灰水洗槽に戻すことを特徴とする灰の洗
    浄処理方法。
  12. 【請求項12】 焼却炉、ガス化溶融炉、灰溶融炉など
    から排出される排ガス集塵飛灰、および/またはセメン
    トキルンからのバイパスダストを請求項8記載の飛灰水
    洗槽に投入し、攪拌・水洗処理し、含まれる塩類を溶出
    せしめ、残った固形分を濾過分離するに際し、飛灰水洗
    槽から槽内スラリー液を抜き出し、沈降槽でスラリーを
    濃縮した後に濾過し、沈降槽の上部液は、液中に含まれ
    る懸濁微粒子を除去し、再び飛灰水洗槽に戻すことを特
    徴とする灰の洗浄処理方法。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12の灰の洗浄
    処理方法において、沈降槽の上部液中に含まれる懸濁微
    粒子を凝集沈降槽で凝集沈降してスラッジとして除去す
    るか、または清澄濾過機により濾過助剤と共に濾過ケー
    キとして除去する灰の洗浄処理方法。
  14. 【請求項14】前記請求項1〜13のいずれかに記載の
    灰の洗浄方法において、得られる塩化カルシウム、塩化
    カリウム、塩化ナトリウムの3種の塩を主として含有す
    る微粒の灰成分を含む洗浄濾液に、ナトリウムの炭酸塩
    あるいは硫酸塩、またはカリウムの炭酸塩あるいは硫酸
    塩のうち、一の塩を反応当量加えて複分解反応させ、固
    体として生成したカルシウムの炭酸塩または硫酸塩を濾
    別して、塩化カリウム及び塩化ナトリウムの2種の塩よ
    りなる洗浄濾液を得ることを特徴とする灰の洗浄処理方
    法。
  15. 【請求項15】請求項14記載の複分解反応において、
    その反応液の一部を抜き出して燃焼排ガスと気液接触さ
    せ、pHを6以下として複分解反応槽内に循環し、さら
    に前記微粒の灰成分を含む洗浄濾液のアルカリ分に対し
    て、なお不足する酸をpH調節計の指示にしたがい、硫
    酸、塩酸等の酸で補ってpHを9前後に調整し、前記洗
    浄濾液中の鉛を難溶解性の塩基性重炭酸鉛とし、また前
    記カルシウムの炭酸塩または硫酸塩と共に濾別し、灰の
    洗浄濾液に含まれる鉛を除去する灰の洗浄処理方法。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載の灰の洗浄処
    理方法において、複分解反応終了後のスラリーを濾過機
    で濾過し、その固形分を分離すると共に、濾液を沈降槽
    に導いて沈降分離し、その沈降スラッジを飛灰洗浄槽ま
    たは沈降槽に戻し、また、前記沈降槽の清澄液は別途液
    処理系統にて処理する灰の洗浄処理方法。
  17. 【請求項17】請求項13記載の重金属を含むスラッジ
    または濾過ケーキを塩酸などの酸で処理して溶解重金属
    液と不溶性残渣とに濾過分離し、濾液にアルカリを添加
    してアルカリ性にして重金属の水酸化物として濾過分離
    する工程において、溶解槽と濾液貯槽を複数基設けてバ
    ッチ運転とし、1台の濾過機にて交互に濾別処理し、重
    金属を処理することを特徴とする灰の洗浄処理方法。
  18. 【請求項18】請求項17の灰の洗浄処理方法におい
    て、請求項16記載の濾過機から得られる濾液を凝集沈
    降槽に導いて凝集沈殿した沈降スラッジ、および/また
    は前記凝集沈降槽の上澄液を清澄濾過して得られる沈降
    スラッジも合わせて処理する灰の洗浄処理方法。
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