JP2002316119A - 飛灰の処理方法 - Google Patents

飛灰の処理方法

Info

Publication number
JP2002316119A
JP2002316119A JP2001120436A JP2001120436A JP2002316119A JP 2002316119 A JP2002316119 A JP 2002316119A JP 2001120436 A JP2001120436 A JP 2001120436A JP 2001120436 A JP2001120436 A JP 2001120436A JP 2002316119 A JP2002316119 A JP 2002316119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
dust
washing
filtrate
cake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001120436A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Nakagawa
健一 中川
Kozo Osaki
功三 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2001120436A priority Critical patent/JP2002316119A/ja
Publication of JP2002316119A publication Critical patent/JP2002316119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/02Treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/24Cements from oil shales, residues or waste other than slag
    • C04B7/28Cements from oil shales, residues or waste other than slag from combustion residues, e.g. ashes or slags from waste incineration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
    • C04B7/364Avoiding environmental pollution during cement-manufacturing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】効率のよい飛灰の処理方法を提供する。 【解決手段】飛灰をスラリー化させて洗浄して飛灰ケー
キと水溶性塩を含む飛灰濾液とに固液分離し、飛灰ケー
キをセメントキルンに投入し、キルンのバイパスダスト
を水洗して重金属を含むダストケーキとダスト濾液とに
固液分離し、ダストケーキをクリンカー粉砕工程に送っ
てセメント原料として利用し、ダスト濾液は飛灰濾液と
合わせて処理する構成とし、より好ましくは、飛灰又は
バイパスダストを水洗する際に、廃塩酸を加えて飛灰の
処理と同時に廃塩酸の処理を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉の排ガスか
ら回収される焼却飛灰の処理方法に関するものであり、
特にセメントキルンの塩素バイパス・システムの回収ダ
ストをも好適に処理し得る処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】焼却施設において都市ゴミ等を焼却した
場合、焼却灰として焼却炉本体から主灰が排出されるほ
かに、排ガスととも飛灰が排出される。飛灰中には溶出
性の重金属類やダイオキシン類といった有害物質が含ま
れていることから、現在では焼却灰の多くが次に示すい
ずれかの方法で有害物質の溶出防止処理を施した後、埋
立て処分されている。 溶融固化法:焼却灰を加熱溶融した後、冷却し固化す
る方法。 セメント固化法:焼却灰にセメントを混合し、固化す
る方法。 キレート処理法:焼却灰にキレート剤を添加すること
により重金属類を安定化させ、溶出を防ぐ方法。 酸又はその他溶媒による抽出処理法:焼却灰を酸や溶
媒で洗浄し、溶出しやすい重金属類等の有害物質を予め
除去し、洗浄液は別途処理する方法。
【0003】ところで、塩素を含む都市ゴミ等を焼却す
る際に発生する排ガス中には塩化水素が含まれ、これを
中和処理するために石灰が投入されている。したがって
排ガスに伴われる飛灰中には、本来のゴミの灰分以外
に、中和生成物である多量の塩化カルシウムや未反応の
石灰(消石灰)が混在する。
【0004】このような飛灰を埋立て処分した場合に
は、雨水により塩類が溶出しやすく、たとえ有害物質の
溶出防止処理を施したとしても、多量の塩類の溶出に伴
って有害物質が環境中に放出されないとは断言できな
い。また、全国的に埋立て地が逼迫してきているという
問題もある。
【0005】そこで、埋立て処分を採らずに焼却灰を処
理する方法の一つとして、焼却灰をセメント原料として
再利用する方法が一部で採用されている。この方法は、
セメント製造工場に焼却灰を搬入し、そのうちの飛灰に
洗浄用水を加えてセメントの性能に影響する塩化カルシ
ウムなどの可溶成分を水に溶解させた後、固液分離し、
飛灰ケーキ(灰分及び未反応石灰を含有)及び焼却炉主
灰はセメント原料としてキルンに投入して灰中に残存す
るダイオキシン類を熱分解しつつクリンカー化させ、固
液分離後の飛灰濾液はその中に含まれる重金属をpH調
整、薬品等による凝集沈殿等で除去して基本的には無害
化した後、放流するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によれば、焼
却灰をセメント原料として再利用可能となり、しかも埋
立地の問題及び有害物質が環境中に放出されるという問
題を解決することが可能となる。
【0007】しかしながら、上記放流液中には塩化カル
シウム等の塩が多量に含まており、下水道以外の河川に
は放流できない。このように濾液が放流できない場所で
は、濃縮移送、集中処理方式も考えられるが、濾液は飛
灰の略5倍量となるため、水分蒸発に多大な熱エネルギ
ーを要するという問題が生じることになる。
【0008】すなわち、都市ゴミの焼却飛灰は微粉体で
平均径20〜30μであり、塩類の溶出操作には飛灰に
対して一定量以上の水量が必要で、それより少ないと微
粉体の分散が充分に行なわれずスラリーとしてのハンド
リング性が悪化する。そのため、従来法では、図12に
示すように、飛灰攪拌槽1に飛灰を連続的に供給しつ
つ、飛灰に対して略5倍量の水を加えスラリーを形成
し、攪拌混合移送が可能なように操作される。スラリー
はベルトフィルター3で濾過し、飛灰濾液を抜き出し、
ベルト3a上の飛灰ケーキは水を散布してフィルター3
で水洗され取り出される。
【0009】上述したように、飛灰を洗浄処理する場合
においては、多量の洗浄用水が必要となり、飛灰濾液中
の可溶性塩や重金属等を処理するには、多大な熱エネル
ギーをかけて飛灰濾液を濃縮することが必要となるた
め、一般的な処理方法として普及するには至っていない
のが現状である。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、飛灰を洗浄処理する場合において、効率のよい
処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る飛灰の処理方法は、排ガスとともに排
出される飛灰を回収して飛灰洗浄槽内に供給し、飛灰洗
浄用水を加えてスラリー化させて洗浄した後に濃縮機に
導入し、この濃縮機で濃縮された濃縮スラリーを飛灰ケ
ーキと水溶性塩を含む飛灰濾液とに固液分離し、濃縮機
から排出されるオーバーフロー液を飛灰洗浄槽に循環さ
せることを特徴とするものである。
【0012】上記方法によれば、スラリーを洗浄用水を
略半分に減らしてもオーバーフロー液が還元されるた
め、飛灰攪拌槽内のスラリー濃度を低く保つことがで
き、飛灰攪拌槽内でのハンドリング性を損なうことな
く、系外へ排出される濾液を略半減させることが出来
る。したがって、結果的に濾液中の塩濃度を高めること
が可能となり、効率のよい処理が可能となる。
【0013】このようにスラリーを濃縮すれば、いわゆ
るケーキ濾過の形態をとるため、フィルターにおける濾
過が容易になり、濾過速度も速く洗浄効果も向上するた
め、フィルターの濾過面積も小さく済む。このような効
果を奏するには濃縮機でスラリーが約2倍濃縮された底
部液をフィルターに導入すればよい。
【0014】濃縮機としては、蒸発缶のように多大な熱
エネルギーを使用して水分を蒸発させるものではなく、
水と飛灰との比重差を利用してスラリーを濃縮できるも
のであれば特に限定されることなく使用することがで
き、例えば、清澄槽型シックナー(ドルシックナー)、
メカニカルデカンター、あるいは、液体サイクロン等を
好適に使用することができる。
【0015】固液分離された濾液の処理方法としては、
濾液中に含まれる重金属を分離し、残液に含まれる塩を
分離して回収する方法や、濾液に含まれる塩を他の塩に
転換した後、重金属を分離し、残液に含まれる塩を分離
して回収する方法等を採用することができる。
【0016】固液分離された飛灰ケーキの処理方法とし
ては、前述のごとく、ケーキ中に含まれるダイオキシン
類を分解可能である点からセメントキルンに投入するの
が好ましい。ただ、近年、セメントの焼成キルンにはい
ろいろな産業廃棄物が投入されているため、塩素、硫
黄、アルカリなどの揮発性成分が揮発し、キルン・プレ
ヒーター系内を循環することにより濃縮され、低融点物
質の形成によるコーテイングトラブルを誘発し、キルン
の安定運転を損なう原因となっている。
【0017】このような弊害を防止するために、セメン
トキルンに塩素バイパスシステムを付設し、揮発性成分
を冷却してバグフィルターで塩素バイパスダスト(以
下、バイパスダストという)として回収している。バイ
パスダストの成分は、KClを主体とする可溶性塩、C
aO、CaSO4、CaCO3などの不溶性物、Pbを主
成分とする重金属などである。したがって、現在、塩素
バイパスシステムから回収されたバイパスダストの処理
も問題となっている。
【0018】この塩素バイパスダストの処理方法とし
て、 1.セントクリンカーに回収ダストを混合し粉砕して利
用する方法 2.飛灰の水洗工程において同時処理する方法 などの従来法があるが、以下のように矛盾と課題が残さ
れている。
【0019】すなわち、上記1.の方法では、セメント
の製造工程においては、セメントに塩素分を極力持ち込
まないためのいろいろな対策が採られているのにもかか
わらず、KClを主成分とする回収ダストをセメントに
戻すことは、この対策に矛盾する。また、上記2の方法
では、飛灰と共に水洗すると、塩類は除去できるが、濃
厚な重金属成分が固形物と共に再度キルンに戻り濃縮さ
れることとなる セメントキルン内では、ダイオキシン類は完全に分解さ
れ、SiO2、Fe2 3、Al23などの灰分は、クリ
ンカーに移行するが、重金属は問題である。Cu、M
n、TiO2、TCrなどは比較的クリンカーに移行す
る部分もあるが、他の成分は低融点のため揮散し、後流
においてダストとしてキャッチされる。
【0020】Hg、Cdは略100%、Pbも90%は
揮散されるので、系外に出さなければ次第に濃縮され
て、プレヒーターの閉塞の原因ともなる。これら重金属
のなかでも、Pbが特に含有量が高く問題を起こす。
【0021】そこで、本発明においては、排ガスととも
に排出される飛灰を回収して飛灰洗浄槽内に供給して飛
灰洗浄用水を加えてスラリー化させて洗浄し、飛灰ケー
キと水溶性塩を含む飛灰濾液とに固液分離し、得られた
飛灰ケーキをセメントキルンに投入し、セメントキルン
から塩素バイパスシステムによって回収されるバイパス
ダストをダスト洗浄用水で洗浄して重金属を含むダスト
ケーキとダスト濾液とに固液分離し、ダストケーキをセ
メント製造工場の粉砕工程に送ってセメント原料として
利用し、ダスト濾液は前記飛灰濾液と合わせて処理する
方法を採用可能とした。
【0022】上記方法によれば、バイパスダストは水洗
した後にセメントに混入されるため、セメントの性能を
低下させるおそれがなく、また、水洗後のダストケーキ
に含まれる重金属はセメントによって封入され、しかも
金属塩化物は水酸化物の形となって存在するため、外部
に溶出する可能性は大幅に減少する。水溶性の塩を含む
ダスト濾液は、飛灰濾液と混合し、以後の液処理を共通
して行うことにより濾液処理の効率が向上する。
【0023】上述したように、飛灰の洗浄とバイパスダ
ストの洗浄とを別々に行い、それぞれの濾液を合わせて
処理することによっても処理効率を向上させることは可
能となるが、飛灰を飛灰洗浄槽内に供給し、飛灰洗浄用
水を加えてスラリー化させて洗浄し、飛灰ケーキと水溶
性塩を含む飛灰濾液とに固液分離し、得られた飛灰ケー
キはセメントキルンに投入し、セメントキルンから塩素
バイパスシステムによって回収されるバイパスダストを
ダスト洗浄用水で洗浄して重金属を含むダストケーキと
ダスト濾液とに固液分離し、ダストケーキをセメント製
造工場の粉砕工程に送ってセメント原料として利用し、
ダスト濾液は飛灰洗浄用水として前記飛灰洗浄槽に導入
すれば、飛灰洗浄用水のみで飛灰とバイパスダストとを
洗浄することができ、濾液中の水溶性の塩濃度を高める
ことによって処理効率を向上させることが可能となる。
【0024】上記方法のほかにも、飛灰を飛灰洗浄槽内
に供給し、飛灰洗浄用水を加えてスラリー化させて洗浄
し、飛灰ケーキと水溶性塩を含む飛灰濾液とに固液分離
し、得られた飛灰ケーキはセメントキルンに投入し、セ
メントキルンから塩素バイパスシステムによって回収さ
れるバイパスダストを前記飛灰濾液で洗浄して重金属を
含むダストケーキとダスト濾液とに固液分離し、ダスト
ケーキをセメント製造工場の粉砕工程に送ってセメント
原料として利用することも可能であり、この場合も上記
と同様の効果を得ることができる。なお、この方法は、
バイパスダストの処理量が少ない場合に適している。
【0025】ところで、近年、金属の酸洗いなど重金属
を含んだ廃塩酸量が増加しており、その処理が問題とな
っている。一方、飛灰スラリー中には塩酸を中和可能な
水酸化カルシウムが多量に含まれているとともに、両者
とも重金属を含有する点で共通している。そこで、本発
明においては、飛灰攪拌槽に廃塩酸を加え、飛灰の処理
と同時に廃塩酸の処理を行う構成を採用可能とした。飛
灰攪拌槽に加えられた塩酸は、飛灰中の水酸化カルシウ
ムと反応して、以下の式(1)に示すように塩化カルシ
ウムを生成する。
【0026】 Ca(OH)2+HCl→CaCl2+H2O (1) このように、特に中和剤を使用することなく塩酸の中和
が行えるとともに、中和によって生成する塩は、もとも
と飛灰中に含まれる塩と同じ塩化カルシウムであるた
め、濾液中の塩化カルシウム濃度を高めるのと同じ効果
が得られ、効率のよい処理が可能となる。
【0027】飛灰攪拌槽に廃塩酸を加える場合、飛灰量
に対して廃塩酸量が過剰になると、飛灰中の水酸化カル
シウムが全量消費されてしまうことになる。水酸化カル
シウムは前述のごとく、ケーキ濾過を可能とするために
必要な、飛灰ケーキの主要構成成分であるため、塩酸に
よって消費されると濾過性能が大幅に低下する。
【0028】したがって、飛灰攪拌槽に廃塩酸を加える
場合は、飛灰ケーキの濾過性が損なわれないように水酸
化カルシウムが過剰な状態を維持するのが好ましく、そ
のためには、飛灰攪拌槽内のpHが常にアルカリ性を維
持するように廃塩酸を加えればよい。具体的には、飛灰
攪拌槽内の塩酸が多くならないように監視用のpH計を
設け、pHが11.5を切らないように運転する。
【0029】ただ、上記方法では、大量の廃塩酸を処理
する場合には対応できない。そこで、大量の廃塩酸を処
理する場合には、あらかじめ廃塩酸に炭酸カルシウムを
加えて中和し、この中和液を飛灰攪拌槽に加える構成を
採用可能とした。中和反応においては、以下の式(2)
に示すように塩化カルシウムを生成する。従って、濾液
中の塩化カルシウム濃度を高めることができ、効率のよ
い処理が可能となる。
【0030】 2HCl+CaCO3→CaCl2+CO2↑ (2) また、バイパスダストをダスト洗浄用水で洗浄する際
に、廃塩酸を加えて重金属を溶出させ、ダストケーキと
重金属を含むダスト濾液とに固液分離し、ダスト濾液を
飛灰洗浄用水として飛灰攪拌槽に導入することも可能で
ある。
【0031】この場合、バイパスダストに含まれる相当
量の重金属が溶出し、最終製品のセメントに持ち込む重
金属量を減らすことが可能となり、より安全性の高い処
理が可能となる。重金属成分の固体中の残存率(重量
%)を以下に示す。 Pb Cd Zn Cr pH=4 50〜60 2〜5 20 40 pH=3 40〜50 2〜5 18 22
【0032】材質の保護の問題もあるので、pHを3よ
りも低くするのは難しいとして、上記pHの範囲では、
Pbはおおよそ半分が液側に移行されると考えるので、
適当に系外に抜き出されキルン内で濃縮されることな
い。一方、ダスト水洗後のダストケーキは、セメント製
造工場の粉砕工程に送ってセメント原料として利用して
もよいし、重金属の量が少ないことからセメントキルン
に投入することもできる。
【0033】さらに、バイパスダストは、主にCaCO
3、CaSO4、CaOおよびKCl含んでおり、これに
塩酸を加えると、Ca成分は、CaSO4・2H2OとC
aCl2となり、固体分が相当に減少する。
【0034】また、都市ゴミの焼却灰、飛灰の処理方法
の一つとして、焼却灰、飛灰を熱的に安定化する方法と
して、溶融による固定化法がある。これには燃料による
溶融法と電気よる溶融法とがある。いずれの方法も灰の
溶融点以上の高温に保持して灰分の溶融スラグ化を図る
が、その過程で低沸点重金属が揮散し分離されていく。
この揮散したものを冷却捕集した溶融炉ダストの処理も
問題になっている。
【0035】この溶融炉ダストは、塩化ナトリウムの含
有量が多いことを除けば、塩素バイパスダストの組成と
類似している。そこで、本発明においては、バイパスダ
ストをダスト洗浄用水で洗浄する際に、ダストに灰溶融
炉及び/又はガス化溶融炉から回収される溶融炉ダスト
を添加可能とし、これによりバイパスダストと同一処理
をすることにより、塩の処理と重金属の回収を効率よく
行なうことができる。
【0036】上記バイパスダスト及び/又は溶融炉ダス
トを洗浄したダスト濾液は、そのまま飛灰濾液とともに
濾液処理することもできるが、これらダスト濾液には前
述のごとく、重金属でも特に鉛等の揮発性重金属が多く
含まれているため、飛灰濾液の重金属の処理とは別に行
うのが好ましい。そこで、本発明においては、ダスト濾
液のpHをアルカリ性に調整し、重金属を沈殿除去した
後の液を飛灰濾液とともに濾液処理する構成を採用可能
とした。これにより重金属の分別回収を容易に行うこと
ができる。
【0037】廃塩酸の種類としては、塩酸が一定量以上
含有されているものであれば特に限定されるものではな
く、金属の酸洗いなどで使用された塩酸以外にも、工業
用塩酸を使用してもよい。この場合、飛灰スラリーに工
業用塩酸を添加すれば、飛灰濾液から回収される塩量を
増加させることが可能となり、ダストスラリーに工業用
塩酸を添加すれば、バイパスダストに含まれる相当量の
重金属が溶出し、最終製品のセメントに持ち込む重金属
量を減らすことが可能となる。
【0038】さらに、廃塩酸としては、ポリ塩化ビニル
(PVC)の熱分解炉から排出される排ガスを洗浄する
湿式洗浄塔の排ガス洗浄液を使用することもできる。農
業用ポリ塩化ビニルシートなどPVC製の廃棄物を焼却
処分する場合、熱分解または焼却炉において、多量のH
Clガスが発生するとともに、中和によるアルカリ中和
剤の経費などが問題となっていたが、本発明により、排
ガス洗浄液を効率よく処理することが可能となる。
【0039】ただ、排ガス洗浄液を飛灰攪拌槽に送って
処理する方法では、処理液量が増加することから、飛灰
攪拌槽内のスラリーの一部を、ポリ塩化ビニル熱分解炉
の排ガスを洗浄する湿式洗浄塔の洗浄液として、湿式洗
浄塔と飛灰攪拌槽との間で循環させるようにすれば、処
理液量が増加することなく、より効率のよい処理が可能
となるとともに、飛灰スラリーには水酸化カルシウムが
含まれており、スラリーのpHがアルカリ性であること
から、中和剤を使用することなく、排ガス中の塩化水素
を吸収することができる。
【0040】以上説明したところの飛灰処理方法におい
ては、スラリーを固液分離した後のケーキ中にはまだ相
当量の飛灰濾液が残存するため、ケーキ中に残存する濾
液をケーキ洗浄用水で洗浄し、洗浄後の液を回収して飛
灰洗浄用水として使用するケーキ洗浄工程を設ければケ
ーキによって持ち出される水溶性塩の量を低減すること
ができる。なお、洗浄するケーキとしては、飛灰ケーキ
のほかにダストケーキであってもよい。
【0041】上記ケーキ洗浄工程において、ケーキ搬送
方向に対して複数段の洗浄装置を設け、後段側で使用し
たケーキ洗浄用水を回収して前段側の洗浄装置の洗浄用
水として利用するようにすれば、少量のケーキ洗浄用水
で効率のよい洗浄が可能となる。
【0042】また、PVC熱分解炉の湿式洗浄塔の洗浄
液の処理を合わせて行う場合、洗浄液は蒸発により減少
するため、ケーキ洗浄工程で使用したケーキ洗浄用水を
回収して湿式洗浄塔の蒸発補給水に使用するようにすれ
ば、濃縮を兼ねた効率のよい処理が可能となる。
【0043】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を基に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、図中、FAは飛灰を、Wは洗浄用水を、R−KCl
はバイパスダストを、PHCはpHコントローラを、P
HIはpH指示器を、LCはレベルコントローラを、そ
れぞれ示している。
【0044】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1の
実施形態を示す概略図である。本実施の形態において
は、濃縮機としてシックナーを用い、このシックナーに
より飛灰スラリーを濃縮し、これにより飛灰濾液中の塩
濃度を高めている点に特徴がある。
【0045】すなわち、本実施形態では、先ず、飛灰を
飛灰攪拌槽1に供給し、洗浄用水を加えてスラリー化
し、水溶性の塩を溶出させた後、スラリーをシックナ−
2に送って濃縮する。シックナ−2で濃縮された濃縮ス
ラリーは、シックナーの下方に配された固液分離装置と
してのベルトフィルター3に図示しないスラリーポンプ
によって送られ、ベルト3a表面に注下・展開される。
ベルト3aは二層構造とされており、内面側に金網が、
表面側に布地がそれぞれ配されており、これにより飛灰
スラリーは、飛灰ケーキと飛灰濾液とに固液分離され
る。シックナー2から排出されるオーバーフロー液は再
度飛灰攪拌槽1に戻されて、スラリー濃度を一定に保つ
ようにされている。
【0046】上記構成においては、シックナー2のオー
バーフロー液は飛灰攪拌槽1に戻されるため、スラリー
中の塩濃度は高くなり、飛灰ケーキによって持ち出され
る塩量も増加する。このような飛灰ケーキをキルンに投
入するとセメントの性能に影響を与えるおそれが生じる
ことから、本実施形態においては、飛灰ケーキは、散水
ノズル4から散布された洗浄用水Wによって飛灰ケーキ
洗浄された後、セメントキルン(図示せず)に投入され
る。飛灰ケーキ洗浄に使用された洗浄用水Wは回収さ
れ、配管5によって飛灰攪拌槽1に投入され、飛灰洗浄
用水として利用される。一方、ベルトから吸引された飛
灰濾液は、配管6によって回収される。その後、飛灰濾
液は、濾液中に含まれる重金属を分離し、残液に含まれ
る塩を分離して回収する方法によって濾液処理される。
【0047】[第2の実施形態]図2は、第2の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、バイパ
スダストを水洗し、塩分を除去した後に固形分をクリン
カー粉砕工程に送り、ダスト濾液を飛灰濾液と合わせて
処理する点に特徴がある。
【0048】すなわち、本実施形態では、飛灰は飛灰攪
拌槽1に供給され、飛灰洗浄用水を加えてスラリー化し
て水溶性塩を溶出させた後、ベルトフィルター3に送ら
れ、飛灰ケーキと飛灰濾液とに固液分離される。
【0049】飛灰ケーキは、散水ノズル4から散布され
た洗浄用水W1によって飛灰ケーキ洗浄された後、セメ
ントキルン(図示せず)に投入される。飛灰ケーキ洗浄
に使用された洗浄用水W1は回収され、配管5によって
飛灰攪拌槽1に投入され、飛灰洗浄用水として利用され
る。ベルト3aから流下・吸引された飛灰濾液は、配管
6によって回収され、その一部は飛灰濾液の塩濃度を高
めるために飛灰攪拌槽1に還元され、残りは濾液処理さ
れる。
【0050】一方、バイパスダストは、ダスト攪拌槽7
に供給され、ダスト洗浄用水を加えて水溶性塩を溶出さ
せる。このとき、ダストスラリーは、バイパスダスト中
に含まれるCaOによってpHが12.5以上となり、
これによりダスト中の鉛等の重金属は大部分が水酸化物
としてダストケーキ側に移る。従って、これをセメント
に混入しても、金属水酸化物の絶対量が極めて少ないこ
とと、金属水酸化物が安定であることから、重金属が再
度溶出することがない。
【0051】バイパスダストは、ベルトフィルターに送
られ、ダストケーキとダスト濾液とに固液分離される。
ダストケーキは、散水ノズル4から散布されたダスト洗
浄用水W2によって洗浄された後、セメント原料として
クリンカー粉砕工程に送られる。ダスト洗浄に使用され
た洗浄用水W2は回収され、配管5によってダスト攪拌
槽7に投入され、ダスト洗浄用水として利用される。ベ
ルト3aから流下・吸引されたダスト濾液は、配管6に
よって回収され、飛灰濾液と合わせて濾液処理される。
【0052】[第3の実施形態]図3は、第3の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、ダスト
濾液を飛灰洗浄用水として利用し、これにより濾液中の
塩濃度を高めている点に特徴があり、その他の構成は第
2の実施形態と同様とされている。すなわち、ベルト3
aから流下・吸引されたダスト濾液は、配管8によって
回収され、飛灰攪拌装置1に加えられる構成とされてい
る。
【0053】[第4の実施形態]図4は、第4の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、飛灰ケ
ーキ洗浄に使用された洗浄用水W1を配管9によってダ
スト攪拌槽7に送り、ダスト洗浄用水として使用すると
ともに、固液分離後のダストケーキはダスト洗浄用水に
よる洗浄を行わずにそのままクリンカー粉砕工程に送る
ことにより、さらに濾液中の塩濃度を高めている点に特
徴があり、その他の構成は第3の実施形態と同様とされ
ている。この方式は、バイパスダストの処理量が飛灰処
理量に比べて少ない場合、濾過工程を簡素化するのに適
している。
【0054】[第5の実施形態]図5は、第5の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、飛灰攪
拌槽1に廃塩酸を添加することにより、飛灰とともに廃
塩酸を処理する点に特徴がある。
【0055】すなわち、本実施形態では、先ず、飛灰を
飛灰攪拌槽1に供給し、洗浄用水を加えてスラリー化し
た後、液のpHがアルカリ性を維持するように留意しな
がら廃塩酸を少量ずつ加え、水酸化カルシウムにより中
和し、塩化カルシウムを生成させた後、スラリーをベル
トフィルター3により固液分離する。
【0056】飛灰ケーキは、散水ノズル4から散布され
た洗浄用水Wによってケーキ洗浄された後、セメントキ
ルン(図示せず)に投入される。飛灰ケーキ洗浄に使用
された洗浄用水Wは回収され、配管5によって飛灰攪拌
槽1に投入され、飛灰洗浄用水として利用される。一
方、ベルトから流下・吸引された飛灰濾液は、配管6に
よって回収され、濾液中に含まれる重金属を分離し、残
液に含まれる塩を分離して回収する方法によって処理さ
れる。
【0057】[第6の実施形態]図6は、第6の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、予め廃
塩酸に炭酸カルシウムを加えてpH制御で中和し、中和
液を飛灰攪拌槽に供給することによって大量の廃塩酸の
処理する場合、又は、飛灰スラリーの濾過性に問題があ
る場合に適している点に特徴があり、その他の構成は第
5の実施形態と同様とされている。
【0058】すなわち、本実施形態では、先ず、中和槽
10に廃塩酸を供給し、そこへPHIでpH制御しなが
ら炭酸カルシウムを加えて中和した後、中和液を飛灰攪
拌槽1に送る構成とされている。
【0059】[第7の実施形態]図7は、第7の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、バイパ
スダストをダスト洗浄用水で洗浄する際に、廃塩酸を加
えて重金属を溶出させ、ダストケーキと重金属を含むダ
スト濾液とに固液分離し、飛灰濾液とともに濾液処理す
ることにより、最終製品のセメントに持ち込む重金属量
を減らす点に特徴があり、その他の構成は第6の実施形
態と同様とされている。
【0060】すなわち、本実施形態では、中和槽10に
バイパスダストを供給し、pHが3〜4程度になるよう
に廃塩酸を加え、十分に攪拌した後、固液分離し、ダス
トケーキはクリンカー粉砕工程、あるいは、セメントキ
ルンに送って、直接、セメント原料として利用してもよ
いし、飛灰攪拌槽1に投入することも可能である。ダス
ト濾液は飛灰濾液とともに共通の濾液処理を行う。
【0061】[第8の実施形態]図8は、第8の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、第7の
実施形態において、バイパスダストを水洗した後のダス
ト濾液をアルカリ性にpH調整し、重金属を沈殿除去し
た後の液を飛灰濾液とともに処理することによって相当
量の重金属(本実施形態では、Pb、Zn、Cdを主成
分とする重金属)を金属水酸化物として回収することが
可能となる点が特徴とされており、その他の構成は第7
の実施形態と同様とされている。
【0062】すなわち、本実施形態では、ダスト濾液
は、濾液処理する前に中和槽11に導入し、アルカリ性
の中和剤を加えてpHを9〜10程度に調整して鉛等の
重金属を金属水酸化物の形で沈殿除去した後、飛灰濾液
とともに濾液処理する構成を採用したものである。
【0063】[第9の実施形態]図9は、第9の実施形
態を示す概略図である。本実施形態においては、PVC
製の各種廃プラスチックを高温燃焼する熱分解炉の排ガ
ス洗浄塔の洗浄液を飛灰とともに処理する点に特徴があ
る。
【0064】すなわち、本実施形態では、PVC熱分解
炉12からの高温排ガスを洗浄塔13に導入し、飛灰攪
拌槽1内のスラリーの一部をこの洗浄塔13に循環し、
燃焼炉12の排ガス浄化を行なうものである。なお、飛
灰攪拌槽1から洗浄塔13にスラリーを供給する際に
は、配管の途中で洗浄塔の洗浄液に適したpHに調整し
た後に洗浄塔13に導入する。また、本実施形態におい
ては、洗浄塔13への水分補給は飛灰ケーキの水洗後の
洗浄用水Wで行ない、洗浄塔内に流入する高温の排ガス
によって水分を蒸発させることにより、最終的に処理す
る濾液量を減少させている。
【0065】[第10の実施形態]図10は、第10の
実施形態を示す飛灰ケーキ洗浄工程の概略図である。本
実施形態においては、飛灰スラリーを固液分離した後の
飛灰ケーキを飛灰ケーキ洗浄用水W1で洗浄するケーキ
洗浄工程において、飛灰ケーキ搬送方向に対して複数段
の洗浄装置を設け、後段側で使用した飛灰ケーキ洗浄用
水W1を回収して前段側の洗浄装置の洗浄用水として利
用し、これにより少量の洗浄用水で洗浄効率の高い洗浄
を可能とした点に特徴がある。
【0066】すなわち、本実施形態では、飛灰攪拌槽1
内の飛灰スラリーをベルトフィルター3で飛灰ケーキと
飛灰濾液とに固液分離し、ベルト3aから流下・吸引さ
れた飛灰濾液は、配管6によって回収され、その一部は
飛灰濾液の塩濃度を高めるために飛灰攪拌槽1に還元さ
れ、残りは濾液処理される。飛灰ケーキは、ベルトフィ
ルターの上方に洗浄装置として飛灰ケーキ搬送方向に対
して2段に設けられた散水ノズル4a,4bから散布さ
れた洗浄用水W1によってケーキ洗浄された後、セメン
トキルン(図示せず)に投入される。
【0067】このとき、洗浄用水W1は、後段側の散水
ノズル4bから供給し、ケーキ洗浄後に回収された使用
後の洗浄用水W1は、配管14を通って前段側の散水ノ
ズル4aに送られて散水される。このように、ケーキの
搬送方向に対して洗浄用水を向流的に散水することによ
り、同一の水洗量で脱塩率(水洗効果)を上げることが
出来る。
【0068】本実施形態は、散水ノズルが2段の例であ
るが、通常1段の場合の1/1.4程度の水量でよい。
全3段とすると、水量は1段の場合の1/1.7と少な
くすることが可能である。固液分離装置の種類として
は、ベルトフィルターに限定されるものではないが、ベ
ルトフィルターを使用する場合は、その水洗部を長くす
ることで、比較的簡単に洗浄装置を設置することができ
る。
【0069】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲で多くの修正、偏光を加えるこ
とができるのはもちろんである。例えば、固液分離装さ
れた飛灰濾液は第1実施形態のようにそのまま濾液処理
してもよいが、第2実施形態等のように、飛灰濾液の塩
濃度を高めるために一部を飛灰攪拌槽1に還元し、残り
を濾液処理してもよい。また、中和槽と攪拌槽はそれぞ
れ別のものを使用しているが、適当な貯蔵タンクを用い
ることによって、同一槽を使用することも可能である。
【0070】[実施計画例]以下、上記実施形態のうち
のいくつかを取り上げ、具体的な実施計画例を説明す
る。 (第1実施計画例)先ず、第1実施形態(図1)、第2
実施形態(図2)、第4実施形態(図4)及び従来例
(図12)における計算例について検討する。
【0071】飛灰1トン/Hr、CaCl2 +NaCl
及びKClの合計を20%とした場合、塩類は200k
g/Hrで、そのときの飛灰ケーキは1455kg/Hr
(乾物800kg/Hr、水分655kg/Hr(45
%))となる。
【0072】従来例(図12)では、洗浄用水5T/H
rとして、略4.5T/Hrが濾液として出る。このと
き、塩濃度は4.4%程度である。
【0073】第1実施形態においては、図1に示すよう
に、飛灰を攪拌槽1に供給し、水を加えてスラリーを形
成する際に、シックナー2のオーバーフロー液を飛灰攪
拌槽1に循環し、槽内において飛灰に対し水分5倍量相
当のスラリー濃度を保つ。
【0074】フィルターはスラリー濃度が高いほど濾過
がし易く、いわゆるケーキ濾過の形態をとる。濾過速度
も速く水洗効果もよい。したがって、フィルターの濾過
面積も小さくてよいこととなる。 通常、槽内スラリー
濃度は、飛灰1トンに対して5倍量以上の水量が適当
で、溶解分を除くと800kgの固形分に対して水50
00kgで14%程度のスラリー濃度で、少なくとも水
量の1/2、800kg/2500kg、すなわち約25
%まで濃縮してフィルターにかければ、フィルター3の
容量は1/2で済む。
【0075】また、シックナー2は、清澄が目的ではな
いので、大きなものを必要とはしない。しかも圧縮ゾー
ンも不要である。飛灰攪拌槽1からの抜き出しは8.5
トンとしてシックナー2に導入された後、5トンが攪拌
槽1に戻り、3.5トンがベルトフィルター3に供給さ
れる。フィルター3から飛灰濾液が排出される一方、飛
灰ケーキ水洗水約2.5トンが飛灰攪拌槽1にフイード
される。
【0076】第2の実施形態においては、図2に示すよ
うに、バイパスダスト200kg/Hr、可溶性塩20
%とした場合、可溶性塩40kg/Hr、固形物160
kg/Hr、水分50%として約300kg/Hrの湿り
ダストケーキとなる。バイパスダストケーキの水洗水を
1トン/Hr、また飛灰の抜き出し濾液量を2トン/Hr
とすると、濾液の合計量は3トン/Hrで、塩濃度8%
を得る。
【0077】第4実施形態においては、図4に示すよう
に、飛灰のケーキを水洗して塩濃度3.9%の水濾液約
2.5トン/Hrで、キルン回収ダスト攪拌槽に供給す
る。ここで塩濃度が4.4%となって飛灰攪拌槽に入
り、塩濃度は更に上昇して12%になり、2トン/Hr
で排出される。バイパスダストの水洗後の湿りケーキは
乾物150kg/Hr、水分150kg/Hrであり、
6.6kg/Hrの塩を含む。これにより、もとの塩40
kg/Hrが1/6になる。この湿りダストケーキは、比
較的に少量であるので無水洗でも、そのままセメント粉
砕用に供給できる。以上の計算例をまとめると、下記の
ようになり、図1の方式は、従来の図12の方式より高
濃度処理が可能である。
【0078】またキルン回収ダスト処理も図4の方式
は、回収ダストが多くないときは有利な方法である。た
だし、飛灰と回収ダストの比が異なったときは図2の方
式あるいは図3の方式が有利の場合がある。
【0079】 濾 液 塩濃度 <飛灰処理> 従来例(図12の従来方式) 4.5トン/Hr 4.4%(CaCl2) 第1実施形態(図1の方式) 2.0 〃 10 〃(CaCl2) <バイパスダスト共用> 第2実施形態(図2の方式) 3.0 〃 8〃(CaCl2+KCl) 第4実施形態(図4の方式) 2.0 〃 12〃(CaCl2+KCl)
【0080】(第2実施計画例)図11に示すように、
廃塩酸中和槽10に約1トン10%の廃塩酸を投入し、
CaCO3140kgでpHを中性か若干酸性側にして
十分中和し、スラリーを飛灰攪拌槽1に注入する。飛灰
は1トンとして可溶性塩200kgと飛灰中のCa(O
H)2300kgのうち約100kgを塩酸で中和する。
【0081】飛灰攪拌槽1へも廃塩酸1トンを供給す
る。したがって、飛灰攪拌槽1内で溶出CaCl2と中
和CaCl2が合計250kg生成される。次いでフィ
ルター3へスラリーを供給する。ケーキ洗浄用水3m3
で、無塩飛灰ケーキ700kg(ドライ)を得る。排出
濾液は3m3で、塩濃度は7%である。
【0082】ダスト攪拌槽7ではバイパスダスト200
kg、廃塩酸300kgとして一部飛灰の濾液を加え
て、KCl 40kg、CaCl240kg、その他20
kg程度の可溶性塩を含む液を濾過機15で濾過して、
ダスト濾液は飛灰スラリーの濾液と合流させて後処理を
行う。
【0083】ダストケーキは乾物160kg程度で、セ
メント粉砕機に投入する。廃液は約4.8m3で、塩と
してCaCl2350kg、KCl 80kg、NaCl
40kg、合計470kgを含む9.7%程度の溶液
を得て、次工程に移す。
【0084】この方法によれば飛灰1トン/Hr処理で
濃度10%程の廃塩酸2トン/Hr以上の処理が充分出
来る。
【0085】(第3実施計画例)第8実施形態のおける
計算例を示す。図8において、液中に溶出しているPb
の溶解度が比較的高いため、Pbを溶出してその後に飛
灰の濾液と合流させる場合、中和槽10に廃塩酸を添加
し、pH3〜4で洗浄すると、Pbの約50%が液中に
溶出する。
【0086】この場合、洗浄水1トン、回収ダスト20
0kg、Pb3%として、Pbが液中に3kg溶出し、
濃度0.3%(3000ppm)となる。一方、飛灰の
濾液中のPbは20ppmと低いので、回収ダストの濾
液と飛灰の濾液を合流させる前に、バイパスダストの濾
液から事前にPbの除去を行なう方が有利である。
【0087】中和槽11に石灰石を入れてpHを9〜1
0程度に調整すると、Pb(OH)2の形で析出し、Pb
(OH)2としてΔ3500ppm析出するため、シード
を充分に循環させてフロックを成長させ、若干のCd、
Znを含む濃度の高いPb成分を濾過分離、脱水して得
ることが出来る。バイパスダストの処理量次第で、山元
還元して、Pb資源の回収に役立てることが出来る。p
H調整によりPb成分を析出させた残りのバイパスダス
トの濾液には、なお数ppmのPbを含むので、飛灰の
濾液と共に処理をする。
【0088】(第4実施計画例)第9実施形態のおける
計算例を示す。図9において、PVC焼却炉12でPV
C約400kg/Hrを焼却し、700℃のHClを含
む燃焼排ガスを湿式スクラッバー13でガス洗浄して、
HClおよび煤塵を除去する。80トン/Hr0.6%
のスラリーの循環水でガス吸収を行なう。飛灰の処理量
は1トン/Hrとする。
【0089】湿式スクラッバー13で蒸発する水3.2
トンは、飛灰ケーキ洗浄後の液5トンの中から抜き出し
補給する。洗浄用水Wは5トンで、飛灰ケーキ洗浄して
飛灰攪拌槽1へは2.2トンが供給され、フィルター3
からは、2.2トンの飛灰濾液が抜き出されることにな
る。抜き出した飛灰濾液は、飛灰中20%のCaCl 2
とPVCによる150kgのCaCl2により16%の
高濃度のものを得る。
【0090】湿式スクラッバー13の液槽には、pHが
3〜6程度になるように飛灰攪拌槽1のスラリーを供給
する。湿式スクラッバー13の液槽内のアッシュによる
スラリー濃度の増加は6000ppm程度でスクラッバ
ーには問題ない。この工程に、濾液循環工程(図1)を
加えることにより、さらに高塩濃度の濾液を得ることが
可能となる。
【0091】このように、PVC焼却の飛灰の水洗工程
を同時に設けることにより、PVC焼却炉側には中和剤
が不要になるとともに、、廃液の処理問題及び重金属の
問題が解決する。一方、飛灰側では、蒸発補給液として
水洗後液を使用でき、結局高濃度の飛灰濾液を得ること
になり、両方ともに効果を得る。
【0092】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、飛灰洗浄槽内に供給した飛灰をスラリー化さ
せて洗浄した後に濃縮機に導入し、濃縮機で濃縮された
濃縮スラリーを飛灰ケーキと飛灰濾液とに固液分離し、
濃縮機から排出されるオーバーフロー液を飛灰洗浄槽に
循環させるようにしたため、飛灰攪拌槽内のスラリー濃
度を低く保ちながら、濾液を略半減させることがで
き、、効率のよい処理が可能となる。
【0093】また、固液分離された飛灰ケーキは、ダイ
オキシン類の処理の面からセメントキルンに投入するの
が好ましく、セメントキルンから塩素バイパスシステム
によって回収されるバイパスダストをダスト洗浄用水で
洗浄して重金属を含むダストケーキとダスト濾液とに固
液分離し、ダストケーキはセメント製造工場のクリンカ
ー粉砕工程に送ってセメント原料として利用し、ダスト
濾液は前記飛灰濾液と合わせて処理するようにすれば、
有害なバイパスダストをセメント製造工場に害をおよぼ
すことなく処理できるとともに、両濾液をまとめて処理
することができるため、効率のよい処理が可能となる。
【0094】飛灰やバイパスダスト及び/又は溶融炉ダ
ストを水洗する際に、廃塩酸を加えれば、処理が厄介な
廃塩酸を飛灰処理に有効に使用しながら、Pb、Cd、
Znなどの重金属を効果的に回収することにより山元還
元も可能となり、適切な処分が可能となる。
【0095】廃塩酸として、ポリ塩化ビニル熱分解炉の
排ガスを洗浄する湿式洗浄塔の洗浄液を用いれば、PV
C焼却排ガス処理と飛灰の洗浄を組合せることにより、
排ガス中の塩酸ガスの処理と飛灰処理とを効果的に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す概略図
【図2】第2の実施形態を示す概略図
【図3】第3の実施形態を示す概略図
【図4】第4の実施形態を示す概略図
【図5】第5の実施形態を示す概略図
【図6】第6の実施形態を示す概略図
【図7】第7の実施形態を示す概略図
【図8】第8の実施形態を示す概略図
【図9】第9の実施形態を示す概略図
【図10】第10の実施形態を示す概略図
【図11】第2実施計画例を示す概略図
【図12】従来の飛灰処理形態を示す概略図
【符号の説明】
1 飛灰攪拌槽 2 シックナー 3 ベルトフィルター 4 散水ノズル 7 ダスト攪拌槽 10、11 中和槽 12 PVC熱分解炉 13 洗浄塔 15 濾過機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 功三 千葉県船橋市大穴北3丁目3−3 Fターム(参考) 4D004 AA37 AB03 AB07 BA02 CA04 CA13 CA15 CA34 CA35 CA40 CB03 CB05 CB09 CB27 CB31 CB44 CC03 CC12 DA01 DA02 DA10 DA20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却施設から排出される飛灰の処理方法
    であって、排ガスとともに排出される飛灰を回収して飛
    灰洗浄槽内に供給し、飛灰洗浄用水を加えてスラリー化
    させて洗浄した後に濃縮機に導入し、該濃縮機で濃縮さ
    れた濃縮スラリーを飛灰ケーキと水溶性塩を含む飛灰濾
    液とに固液分離し、濃縮機から排出されるオーバーフロ
    ー液を飛灰洗浄槽に循環させることを特徴とする飛灰の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 焼却施設から排出される飛灰の処理方法
    であって、排ガスとともに排出される飛灰を回収して飛
    灰洗浄槽内に供給して飛灰洗浄用水を加えてスラリー化
    させて洗浄し、飛灰ケーキと水溶性塩を含む飛灰濾液と
    に固液分離し、得られた飛灰ケーキをセメントキルンに
    投入し、セメントキルンから塩素バイパスシステムによ
    って回収されるバイパスダストをダスト洗浄用水で洗浄
    して重金属を含むダストケーキとダスト濾液とに固液分
    離し、ダスト濾液は前記飛灰濾液と合わせて処理するこ
    とを特徴とする飛灰の処理方法。
  3. 【請求項3】 焼却施設から排出される飛灰の処理方法
    であって、排ガスとともに排出される飛灰を回収して飛
    灰洗浄槽内に供給し、飛灰洗浄用水を加えてスラリー化
    させて洗浄し、飛灰ケーキと水溶性塩を含む飛灰濾液と
    に固液分離し、得られた飛灰ケーキはセメントキルンに
    投入し、セメントキルンから塩素バイパスシステムによ
    って回収されるバイパスダストをダスト洗浄用水で洗浄
    して重金属を含むダストケーキとダスト濾液とに固液分
    離し、ダスト濾液は飛灰洗浄用水として前記飛灰洗浄槽
    に導入することを特徴とする飛灰の処理方法。
  4. 【請求項4】 焼却施設から排出される飛灰の処理方法
    であって、排ガスとともに排出される飛灰を回収して飛
    灰洗浄槽内に供給し、飛灰洗浄用水を加えてスラリー化
    させて洗浄し、飛灰ケーキと水溶性塩を含む飛灰濾液と
    に固液分離し、得られた飛灰ケーキはセメントキルンに
    投入し、セメントキルンから塩素バイパスシステムによ
    って回収されるバイパスダストを前記飛灰濾液で洗浄し
    て重金属を含むダストケーキとダスト濾液とに固液分離
    することを特徴とする飛灰の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記ダストケーキをセメント製造工場の
    クリンカー粉砕工程に送ってセメント原料として利用す
    ることを特徴とする請求項2、3又は4記載の飛灰の処
    理方法。
  6. 【請求項6】 前記飛灰攪拌槽に廃塩酸を加え、飛灰の
    処理と同時に廃塩酸の処理を行うことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の飛灰の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記飛灰攪拌槽内のpHが常にアルカリ
    性を維持するように廃塩酸を加えることを特徴とする請
    求項6記載の飛灰の処理方法。
  8. 【請求項8】 予め廃塩酸にCaCO3を加えて中和
    し、この中和液を前記飛灰攪拌槽に加えることを特徴と
    する請求項7記載の飛灰の処理方法。
  9. 【請求項9】 前記バイパスダストをダスト洗浄用水で
    洗浄する際に、廃塩酸を加えて重金属を溶出させ、ダス
    トケーキと重金属を含むダスト濾液とに固液分離し、ダ
    ストケーキをセメント製造工場のクリンカー粉砕工程及
    び/又はセメントキルンに送って処理し、ダスト濾液を
    飛灰濾液とともに処理することを特徴とする請求項2又
    は4記載の飛灰の処理方法。
  10. 【請求項10】 前記バイパスダストに、灰溶融炉及び
    /又はガス化溶融炉から回収される溶融炉ダストを加え
    ることを特徴とする請求項9記載の飛灰の処理方法。
  11. 【請求項11】 前記ダスト濾液をアルカリ性にpH調
    整し、重金属を沈殿除去した後の液を飛灰濾液とともに
    処理することを特徴とする請求項9又は10記載の飛灰
    の処理方法。
  12. 【請求項12】 前記廃塩酸が、ポリ塩化ビニル熱分解
    炉の排ガスを洗浄する湿式洗浄塔の洗浄液である請求項
    6〜11のいずれかに記載の飛灰の処理方法。
  13. 【請求項13】 前記飛灰攪拌槽内のスラリーの一部
    を、ポリ塩化ビニル熱分解炉の排ガスを洗浄する湿式洗
    浄塔の洗浄液として、湿式洗浄塔と飛灰攪拌槽との間で
    循環させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の飛灰の処理方法。
  14. 【請求項14】 前記ケーキ中に残存する濾液をケーキ
    洗浄用水で洗浄し、洗浄後の液を回収して飛灰洗浄用水
    として使用するケーキ洗浄工程を有し、該ケーキ洗浄工
    程において、ケーキ搬送方向に対して複数段の洗浄装置
    を設け、後段側で使用したケーキ洗浄用水を回収して前
    段側の洗浄装置の洗浄用水として利用することを特徴と
    する請求項1〜13のいずれかに記載の飛灰の処理方
    法。
  15. 【請求項15】 前記ケーキ洗浄工程で使用したケーキ
    洗浄用水を回収してポリ塩化ビニル熱分解炉の排ガスを
    洗浄する湿式洗浄塔の蒸発補給水に使用することを特徴
    とする請求項14記載の飛灰の処理方法。
JP2001120436A 2001-04-19 2001-04-19 飛灰の処理方法 Pending JP2002316119A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120436A JP2002316119A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 飛灰の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120436A JP2002316119A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 飛灰の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002316119A true JP2002316119A (ja) 2002-10-29

Family

ID=18970471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001120436A Pending JP2002316119A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 飛灰の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002316119A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1762309A2 (en) * 2005-07-01 2007-03-14 Future Industrial Services Limited Improvements in and relating to waste processing
EP1923366A1 (de) * 2006-11-15 2008-05-21 Alexander Kehrmann Verfahren zur Aufarbeitung von Bypassstäuben und hieraus erhältliche Produkte
EP2047919A1 (en) * 2007-10-12 2009-04-15 Future Industrial Services Limited Improvements in and relating to waste handling
EP2673064A1 (en) * 2011-02-09 2013-12-18 Solvay SA Process for the purification of a residue
ES2423708R1 (es) * 2012-03-20 2014-02-04 Fundación Centro De Innovación Y Desarrollo Tecnológico Recuperación de los metales tóxicos presentes en la biomasa de programas de fitorremediación
CN101773924B (zh) * 2010-01-29 2014-04-16 清华大学 回流脱出液的生活垃圾焚烧飞灰水泥窑协同预处理的方法
CN104084415A (zh) * 2014-07-02 2014-10-08 天津壹鸣环境工程有限公司 一种垃圾焚烧飞灰水浸预处理减量化技术
JP2015072200A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 Jfeエンジニアリング株式会社 飛灰洗浄装置および飛灰洗浄方法
CN109396163A (zh) * 2018-12-18 2019-03-01 杭州秀澈环保科技有限公司 一种提高氯离子溶出率的垃圾飞灰处理工艺
CN110917719A (zh) * 2019-12-24 2020-03-27 上海和惠生态环境科技有限公司 一种应用于飞灰水洗系统的真空过滤机
CN113941580A (zh) * 2021-08-31 2022-01-18 江西盖亚环保科技有限公司 多级逆向制浆的飞灰水洗工艺
JP2022103074A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 住友大阪セメント株式会社 水洗方法およびセメント原料の製造方法
CN114933428A (zh) * 2022-05-31 2022-08-23 山东大学 一种利用有机酸处置飞灰的处理方法及系统

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1762309A3 (en) * 2005-07-01 2010-11-17 Future Industrial Services Limited Improvements in and relating to waste processing
EP1762309A2 (en) * 2005-07-01 2007-03-14 Future Industrial Services Limited Improvements in and relating to waste processing
EP1923366A1 (de) * 2006-11-15 2008-05-21 Alexander Kehrmann Verfahren zur Aufarbeitung von Bypassstäuben und hieraus erhältliche Produkte
EP2047919A1 (en) * 2007-10-12 2009-04-15 Future Industrial Services Limited Improvements in and relating to waste handling
GB2453583B (en) * 2007-10-12 2013-01-02 Future Ind Services Ltd Improvements in and relating to waste handling
CN101773924B (zh) * 2010-01-29 2014-04-16 清华大学 回流脱出液的生活垃圾焚烧飞灰水泥窑协同预处理的方法
EP2673064A1 (en) * 2011-02-09 2013-12-18 Solvay SA Process for the purification of a residue
ES2423708R1 (es) * 2012-03-20 2014-02-04 Fundación Centro De Innovación Y Desarrollo Tecnológico Recuperación de los metales tóxicos presentes en la biomasa de programas de fitorremediación
JP2015072200A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 Jfeエンジニアリング株式会社 飛灰洗浄装置および飛灰洗浄方法
CN104084415A (zh) * 2014-07-02 2014-10-08 天津壹鸣环境工程有限公司 一种垃圾焚烧飞灰水浸预处理减量化技术
CN109396163A (zh) * 2018-12-18 2019-03-01 杭州秀澈环保科技有限公司 一种提高氯离子溶出率的垃圾飞灰处理工艺
CN109396163B (zh) * 2018-12-18 2024-02-02 杭州秀澈环保科技有限公司 一种提高氯离子溶出率的垃圾飞灰处理工艺
CN110917719A (zh) * 2019-12-24 2020-03-27 上海和惠生态环境科技有限公司 一种应用于飞灰水洗系统的真空过滤机
JP2022103074A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 住友大阪セメント株式会社 水洗方法およびセメント原料の製造方法
JP2022140541A (ja) * 2020-12-25 2022-09-26 住友大阪セメント株式会社 セメント原料の製造方法
JP7145420B2 (ja) 2020-12-25 2022-10-03 住友大阪セメント株式会社 セメント原料の製造方法
CN113941580A (zh) * 2021-08-31 2022-01-18 江西盖亚环保科技有限公司 多级逆向制浆的飞灰水洗工艺
CN114933428A (zh) * 2022-05-31 2022-08-23 山东大学 一种利用有机酸处置飞灰的处理方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101835837B1 (ko) 칼슘의 제거 방법
JP2003080199A (ja) 灰の洗浄処理方法
CN112808746B (zh) 一种焚烧炉渣及飞灰的资源化处置方法
JP4549579B2 (ja) 塩素分および鉛分の含有量が高い廃棄物の処理方法
JP2002316119A (ja) 飛灰の処理方法
JP3306471B2 (ja) セメントキルン排ガスダストの処理方法
CN112225242A (zh) 一种垃圾焚烧飞灰与盐酸反应的母液的资源化处理装置及工艺
TWI469935B (zh) 含氯物處理時產生之溶液的處理方法
KR101975668B1 (ko) 소각 비산재 또는 시멘트 공정 부산더스트 내 염화물 수득시스템
JP6261706B1 (ja) 飛灰の洗浄方法
CN213701193U (zh) 一种垃圾焚烧飞灰与盐酸反应的母液的资源化处理装置
JP2003002611A (ja) 灰洗浄濾液の処理方法
JP4033420B2 (ja) 排ガス中の塩化水素の乾式除去方法および乾式除去装置
JP2003334510A (ja) 溶融飛灰の塩素除去処理方法
JP6637657B2 (ja) 飛灰の処理装置および処理方法
JP4158642B2 (ja) 灰溶融炉の溶融飛灰処理装置
JP4084503B2 (ja) ダイオキシン類含有焼却飛灰の処理方法
JP3276074B2 (ja) 焼却炉からの飛灰の処理方法
JP4231935B2 (ja) 飛灰の有効利用方法
JPH07214029A (ja) 焼却灰または飛灰の無害化処理による重金属のリサイクル方法
JP6606132B2 (ja) 放射性セシウムの除去方法および処理施設
JP3973835B2 (ja) 廃棄物処理装置
JPH01284381A (ja) 飛灰処理方法
JP2002239530A (ja) 焼却灰及び焼却灰洗液の処理方法
JP6508829B2 (ja) 放射性セシウムの除去方法及び除去装置