JP2003281014A - 多地点通信システムおよび中継装置 - Google Patents

多地点通信システムおよび中継装置

Info

Publication number
JP2003281014A
JP2003281014A JP2002078131A JP2002078131A JP2003281014A JP 2003281014 A JP2003281014 A JP 2003281014A JP 2002078131 A JP2002078131 A JP 2002078131A JP 2002078131 A JP2002078131 A JP 2002078131A JP 2003281014 A JP2003281014 A JP 2003281014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
processing unit
communication
command
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002078131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003281014A5 (ja
Inventor
Hidemasa Tanaka
秀昌 田中
Toshikazu Kaneko
俊和 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Megafusion Corp
Original Assignee
Megafusion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Megafusion Corp filed Critical Megafusion Corp
Priority to JP2002078131A priority Critical patent/JP2003281014A/ja
Publication of JP2003281014A publication Critical patent/JP2003281014A/ja
Publication of JP2003281014A5 publication Critical patent/JP2003281014A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークのトラフィックの増大を極力抑
制し得て、通信端末間のコミュニケーション効率を向上
させ得る多地点通信システムの提供。 【解決手段】 多地点通信システム1は、ネットワーク
NW上の通信端末T1,T2,…と、通信端末T1,T
2,…間のデータ転送を行う中継局RSとからなる。こ
の中継局RSは、複数の通信端末T1,T2,…の中か
ら特定の通信端末をグループ化し、各グループに属する
通信端末間のデータ転送を行う中継処理部30を有す
る。中継局RSは、更に、各グループに属する通信端末
T1,T2から送信されたコマンドを解釈してコンテン
ツを取得し、取得した当該コンテンツをグループに属す
る通信端末へ転送する制御を行うコマンド処理部31を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・ネ
ットワークなどの通信網を介して多地点間通信を行う多
地点通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ・ネットワーク
や電話回線を介して、多地点間で映像と音声の送受信を
行う多地点通信システムが存在する。図11は、多地点
通信システムの一種であるテレビ会議システムの構成例
を示す概略図である。このテレビ会議システムは、ネッ
トワークNW1,NW2に接続された複数の通信端末T
0,T1,T2,T3と、これら通信端末T0,T1,
T2,T3間のデータ転送を実行する中継サーバSV0
とを備えて構成されている。中継サーバSV0は管理設
定用の画像表示装置100を備えている。また、通信端
末T0は、議長用の端末機器であり、画像表示装置10
1、カメラ101A、マイクロフォン101Bおよびス
ピーカー101Cに接続されている。また、議長を除く
会議参加者が使用する他の通信端末T1〜T3も、それ
ぞれ、表示装置102,103,104、カメラ102
A,103A,104A、マイクロフォン102B,1
03B,104Bおよびスピーカー102C,103
C,104Cに接続されている。
【0003】会議参加者は、通信端末T0〜T3に組み
込まれたソフトウェアによって、通信端末T0〜T3に
備わるカメラ101A〜104Aで撮像した動画像と、
マイクロフォン101B〜104Bで取得した音声と
を、ネットワークNW1,NW2を介して中継サーバS
V0に送信することができる。中継サーバSV0は、受
信したそれら映像および音声を加工して全会議参加者に
配信する。具体的には、中継サーバSV0は、各通信端
末T0〜T3から受信した映像および音声を、各通信端
末T0〜T3毎に振り分けて配信する。これにより、会
議参加者は、ネットワークNW1,NW2を介して互い
の映像および音声を共有しつつ会議を進行できる。
【0004】また、近年、インターネットなどの広域ネ
ットワークを利用した多地点通信システムが普及してい
る。この種のネットワーク型多地点通信システムの中に
は、映像および音声の通信機能だけでなく、インターネ
ット技術を活かした、ウェブページや画像データなどの
コンテンツの共有化機能、チャット機能および電子メー
ル機能などに対応したものも存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多地点通信システムでは、コミュニケーションに必須の
映像および音声の他に、ウェブページや画像データなど
のコンテンツを共有化しようとするときに、そのコンテ
ンツ伝送がネットワークのトラフィックを増大させる場
合がある。かかる場合に、映像や音声の一部欠落などが
生じてスムーズなコンテンツ配信の障害になるという問
題が生じていた。例えば、図11に示すテレビ会議シス
テムでは、中継サーバSV0がそのコンテンツの転送処
理を行うことになるが、コンテンツの容量が大きいと中
継サーバSV0の処理負荷が過大になり、輻輳が起こる
可能性が高くなる。これは、テレビ会議システムに参加
する通信端末が多数になればなる程に起こり易い現象で
ある。
【0006】また、近年の多地点通信システムには、イ
ンターネット技術を取り入れた多種多様な機能を有する
ものが多く、コミュニケーション効率を向上させ得るシ
ステム開発が望まれている事情もある。
【0007】以上の問題や事情などに鑑みて本発明が目
的とするところは、ネットワークのトラフィックの増大
を極力抑制し得て、通信端末間のコミュニケーション効
率を向上させ得る多地点通信システムを提供する点にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、通信網における複数地点に
配置された複数の通信端末と、該複数の通信端末間のデ
ータ転送を行う中継装置とで構成される多地点通信シス
テムであって、前記中継装置は、前記複数の通信端末の
中からグループ化された前記通信端末を登録するグルー
プ・データベースと、前記グループ・データベースに登
録されたグループに属する当該通信端末間のデータ転送
を行う転送処理部と、当該グループに属する通信端末か
ら送信されたコマンドを解釈してコンテンツを取得し、
取得した当該コンテンツを当該グループに属する通信端
末へ転送せしめるコマンド処理部と、を備えていること
を特徴とするものである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の多
地点通信システムであって、前記中継装置は、コンテン
ツを格納するコンテンツ・データベースを更に備え、前
記コマンド処理部は、前記コンテンツ・データベースか
ら前記コンテンツを取得する機能を有するものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の多地点通信システムであって、前記複数の通信端
末のうち少なくとも一の通信端末は、受信したコマンド
を解釈してコンテンツを取得するコマンド処理部を更に
備えて構成されるものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項3記載の多
地点通信システムであって、前記コマンド処理部を備え
る通信端末は、コンテンツを格納するコンテンツ・デー
タベースを更に備え、前記通信端末における前記コマン
ド処理部は、当該通信端末における前記コンテンツ・デ
ータベースから前記コンテンツを取得する機能を有する
ものである。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何
れか1項に記載の多地点通信システムであって、前記中
継装置における前記転送処理部は、時間的に連続な前記
コンテンツをリアルタイムに配信する機能を有し、前記
通信端末は、前記通信網を介して受信した前記コンテン
ツをリアルタイムに再生する機能を有するものである。
【0013】請求項6に係る発明は、請求項5記載の多
地点通信システムであって、前記通信端末は、撮像した
動画像と音声とを含む前記コンテンツを前記中継装置に
送信する機能を有するものである。
【0014】請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何
れか1項に記載の多地点通信システムであって、前記中
継装置は、前記グループ・データベースに登録された前
記グループを更に複数の下位グループに分割する機能を
有し、前記転送処理部は、前記下位グループ単位で前記
コンテンツの一部のデータ転送を制限する機能を有する
ものである。
【0015】請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何
れか1項に記載の多地点通信システムであって、前記中
継装置は、前記コマンド処理部による前記コマンドの解
釈結果に基づいて前記通信網に散在しているコンテンツ
を探索して取得するコンテンツ取得部を更に備えるもの
である。
【0016】請求項9に係る発明は、請求項1〜8の何
れか1項に記載の多地点通信システムであって、前記通
信網は、インターネット技術を用いたコンピュータ・ネ
ットワークであり、前記中継装置における前記コマンド
処理部は、ウェブページの所在を含むコマンドを配信す
る機能を有し、且つ、前記通信端末は、前記通信網を介
して取得した前記コマンドに基づいて当該ウェブページ
を取得し再生する機能を有するものである。
【0017】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
多地点通信システムであって、前記ウェブページは、前
記通信網上の通信端末からアクセスされ動的に内容が更
新されるホワイトボードを含むものである。
【0018】請求項11に係る発明は、請求項1〜10
の何れか1項に記載の多地点通信システムであって、前
記コマンドに基づいて前記グループに属する通信端末間
で個人情報が送受信されるものである。
【0019】次に、請求項12に係る発明は、通信網に
おける複数地点に配置された複数の通信端末間のデータ
転送を行う中継装置であって、前記複数の通信端末の中
からグループ化された通信端末を登録するグループ・デ
ータベースと、前記グループ・データベースに登録され
たグループに属する当該通信端末間のデータ転送を行う
転送処理部と、当該グループに属する通信端末から送信
されたコマンドを解釈してコンテンツを取得し、取得し
た当該コンテンツを当該グループに属する通信端末へ転
送せしめるコマンド処理部と、を備えることを特徴とす
るものである。
【0020】請求項13に係る発明は、請求項12記載
の中継装置であって、コンテンツを格納するコンテンツ
・データベースを更に備え、前記コマンド処理部は、前
記通信端末から送信されたコマンドを解釈して、前記コ
ンテンツ・データベースから前記コンテンツを取得する
機能を有するものである。
【0021】請求項14に係る発明は、請求項12また
は13記載の中継装置であって、前記転送処理部は、時
間的に連続な前記コンテンツをリアルタイムに配信する
機能を有するものである。
【0022】請求項15に係る発明は、請求項14記載
の中継装置であって、前記コンテンツは動画像と音声と
を含むものである。
【0023】請求項16に係る発明は、請求項12〜1
5の何れか1項に記載の中継装置であって、前記グルー
プ・データベースに登録された前記グループを更に複数
の下位グループに分割する機能を有しており、前記転送
処理部は、前記下位グループ単位で前記コンテンツの一
部のデータ転送を制限する機能を有するものである。
【0024】請求項17に係る発明は、請求項12〜1
6の何れか1項に記載の中継装置であって、前記コマン
ド処理部による前記コマンドの解釈結果に基づいて前記
通信網に散在しているコンテンツを探索して取得するコ
ンテンツ取得部を更に備えるものである。
【0025】請求項18に係る発明は、請求項12〜1
7の何れか1項に記載の中継装置であって、前記通信網
は、インターネット技術を用いたコンピュータ・ネット
ワークであり、前記コマンド処理部は、ウェブページの
所在を含むコマンドを配信する機能を有するものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る多地点通信システム1の全体構成を示す概略図であ
る。この多地点通信システム1は、ネットワークNWに
おける複数地点に配置された複数の通信端末T1〜T5
と、中継局(中継装置)RSとで構成される。これら通
信端末T1〜T5の基本構成は同一である。本実施の形
態では、ネットワークNWとしては、インターネット、
そのインターネット技術を用いたイントラネットやLA
N(Local Area Network)、VPN(バーチャル・プラ
イベート・ネットワーク)などが挙げられる。また通信
端末T1〜T5および中継局RSは、所定の通信プロト
コル群に従って双方向のIP(Internet Protocol)通
信を行う機能を有している。
【0027】図2に、2台の通信端末T1,T2の概略
構成と中継局RSの概略構成とを示す。通信端末T1
は、IP通信を実現する双方向の通信機能を有するネッ
トワーク・インターフェース15Aと、動画像および音
声の圧縮伸長機能などを有するコーデック16Aと、コ
マンド処理部13Aと、映像や音楽などのコンテンツを
格納するコンテンツ・データベース14Aとを備えてい
る。尚、説明の便宜上図示しないが、通信端末T1は、
これら各部13A,14A,15A,16Aを制御する
CPU、このCPUで実行されるソフトウェアを格納す
るROM(Read Only Memory)、データ入力を実行せし
めるユーザー・インターフェースおよびバッファ・メモ
リなどを内部に搭載している。
【0028】通信端末T2も、前記通信端末T1と同じ
基本機能を備えている。すなわち、通信端末T2に搭載
されているネットワーク・インターフェース15B、コ
ーデック16B、コマンド処理部13Bおよびコンテン
ツ・データベース14Bは、それぞれ、通信端末T1に
搭載されているネットワーク・インターフェース15
A、コーデック16A、コマンド処理部13Aおよびコ
ンテンツ・データベース14Aと同じ機能をもつ。図1
に示した他の通信端末T3〜T5についても同様であ
る。以上の通信端末T1〜T5は、中継局RSと双方向
にIP通信できる通信機器であればよく、例えば、ネッ
トワーク対応のパーソナル・コンピュータやセット・ト
ップ・ボックス(家庭用通信端末機)、携帯電話機、P
HS(Personal Handyphone System)、PDA(携帯情
報端末;Personal Digital Assistants)であればよ
い。
【0029】前記通信端末T1に搭載されるコーデック
16Aは、画像の圧縮伸長処理を行う画像処理部10A
と、音声の圧縮伸長処理を行う音声処理部11Aと、圧
縮画像データと圧縮音声データとをITU−T規格など
に従って多重化すると共に多重化データを圧縮画像デー
タと圧縮音声データとに分離して出力する多重・分離部
12Aとを有している。通信端末T1は、画像表示装置
20A、CCD撮像センサやCMOS撮像センサなどを
有するカメラ21A、マイクロフォン22Aおよびスピ
ーカー23Aを外部に搭載している。これら周辺機器2
0A,21A,22A,23Aは、入出力端子(図示せ
ず)などを介してコーデック16Aと接続されている。
そのカメラ21Aで撮像した画像(動画像,静止画像)
は画像処理部10Aに転送され、MPEG(Moving Pic
ture Experts Group)やJPEG(Joint Photographic
Experts Group)或いはモーション−JPEGなどの方
式で圧縮符号化され、圧縮画像データとなって多重・分
離部12Aに出力される。また、マイクロフォン22A
で取得された音声は、音声処理部11Aに転送され圧縮
符号化されて、圧縮音声データとなって多重・分離部1
2Aに出力される。多重・分離部12Aは、それら圧縮
画像データと圧縮音声データとを多重化してネットワー
ク・インターフェース15Aに出力する。
【0030】一方で、通信端末T1には、複数の通信端
末から中継局RSを介して、圧縮映像データと圧縮音声
データとを多重化した多重化データを含むパケットが転
送される。そのパケットは、ネットワーク・インターフ
ェース15Aで受信され多重化データに合成されて、多
重・分離部12Aに出力される。多重・分離部12Aが
その多重化データを分離して得られる圧縮画像データと
圧縮音声データとは、それぞれ、画像処理部10Aと音
声処理部11Aとで伸長復号化される。次いで、その画
像処理部10Aが出力する映像データは、転送元の各通
信端末毎に1フレーム内の異なる範囲に表示されるよう
に加工された後に画像表示装置20Aに出力され、表示
される。例えば、画像表示装置20Aに出力する映像フ
レームを複数領域に分割し、各領域に1の映像を表示す
るといった処理が行われる。また、音声処理部11Aが
出力する音声データは、ミキシングされた後にスピーカ
ー23Aに出力され、再生される。
【0031】尚、他方の通信端末T2も、通信端末T1
と同様に、画像表示装置20B、カメラ21B、マイク
ロフォン22Bおよびスピーカー23Bを有する。
【0032】前記中継局RSは、ネットワークNWを介
して2台の通信端末T1,T2間のデータ転送を行う中
継処理部(サーバ)30と、コマンド処理部31と、ネ
ットワーク・インターフェース33A,33Bと、種々
のコンテンツを格納する大容量のコンテンツ・データベ
ース32とで構成されている。図2に示した例では、説
明の便宜上、中継局RSは、2台の通信端末T1,T2
間のデータ転送を実行しているが、図1に示す5台の通
信端末T1〜T5の中の任意の複数台から転送されたパ
ケット(データグラム)を集約し、所定の宛先(通信端
末)へ転送するデータ転送機能をもつ。
【0033】尚、中継局RSにおける中継処理部30、
コマンド処理部31、ネットワーク・インターフェース
33A,33Bおよびコンテンツ・データベース32
は、単一の機器内にソフトウェアまたはハードウェアの
形態で組み込まれてもよいし、各々が複数の機器内に何
れかの形態で組み込まれ分散動作するものでもよい。
【0034】図3は、前記中継処理部30の概略構成を
示す機能ブロック図である。この中継処理部30は、複
数の通信端末の中から特定の通信端末群を選択してグル
ープ化する転送制御部51を備えている。本実施の形態
では、図1に示した5台の通信端末T1〜T5がグルー
プ化された通信端末群である。中継処理部30は、更
に、グループ化された通信端末群を登録するグループ・
データベース52を備えている。
【0035】前記転送制御部51は、そのグループ・デ
ータベース52に対して、通信端末群T1〜T5のネッ
トワーク・アドレスや機器情報、配信条件などの登録情
報の読出しおよび更新を行うことができる。また、転送
制御部51は、グループ・データベース52から登録情
報を読出し、転送処理部50に対して配信条件を指定す
る制御情報TCD1を供給する。また、権限を有する通
信端末が、ネットワークNWを介してグループ・データ
ベース52にアクセスし、そのグループ・データベース
52内の登録情報を登録したり更新したりすることが可
能である。
【0036】前記中継処理部30は、転送制御部51か
ら供給された制御情報TCD1に基づいて、グループに
属する通信端末T1〜T5間のデータ転送を行う転送処
理部50を備えている。この転送処理部50は、通信端
末T1,T2からネットワークNWを介して受信したス
トリーミング・コンテンツMD1,MD2を集約し、宛
先毎に構成(パッキング)して得られるストリーミング
・コンテンツSD1,SD2を通信端末T1,T2に配
信するデータ転送機能をもつ。また、この転送処理部5
0は、制御情報TCD1によって、データの宛先をグル
ープ内の通信端末に限定したり、送信先の通信端末の受
信状況に応じて転送レートを調整したり、送信先の通信
端末のディスプレイの解像度に応じて転送する画像デー
タの解像度を変換したりする機能をも有している。
【0037】前記転送処理部50は、複数の通信端末か
らネットワークNWを介して受信したパケット・データ
を、宛先に応じて振り分けるというパッキング処理機能
を有する。例えば、転送処理部50は、5台の通信端末
T1〜T5から受信したパケットのうち、通信端末T1
〜T3から受信したパケットを通信端末T1用にパッキ
ングして転送し、他の通信端末T4,T5から受信した
パケットを通信端末T2用にパッキングして転送すると
いう処理が可能である。
【0038】本多地点通信システム1をテレビ会議シス
テムに適用する場合は、各通信端末T1〜T5から受信
したストリーミング・コンテンツを集約し、宛先毎に構
成(パッキング)して得られるコンテンツを通信端末T
1〜T5に配信すればよい。他方で、本多地点通信シス
テム1を2地点間通信を行うテレビ電話システムに適用
する場合は、転送処理部50は、一方の通信端末T1か
ら受信したストリーミング・コンテンツを加工せずに、
他方の通信端末T2に転送することが可能である。
【0039】次に、中継局RSが備えるコマンド処理部
31と、通信端末T1,T2が備えるコマンド処理部1
3A,13Bとについて説明する。これらコマンド処理
部31,13A,13BはネットワークNWを介して連
携して動作する。その中継局RSが備えるコマンド処理
部31は2種類の機能を備えている。第1の機能では、
コマンド処理部31は、通信端末T1,T2との間でコ
マンドCN1,CN2を送受信し、通信端末T1,T2
からコマンドCN1,CN2を受信した場合は、コマン
ド処理部31はそれらコマンドCN1,CN2の文字列
を解釈し、当該コマンドに該当する実行ファイルを呼び
出して実行する。そして、コマンド処理部31は、その
実行結果すなわちコマンドの解釈結果に応じたコンテン
ツを取得して通信端末T1,T2へ配信するように制御
する。また、第2の機能は、通信端末T1,T2から送
信されたコンテンツCD1,CD2を加工して、或いは
未加工のまま、転送する機能である。
【0040】第1の機能では、コマンド処理部31は、
ネットワーク・インターフェース33Aまたは33Bを
介して受信したコマンドCN1,CN2を解釈し、コン
テンツ・データベース32から、その解釈結果に応じた
コンテンツを取得する。次いで、コマンド処理部31
は、取得したコンテンツを加工して、或いは未加工のま
ま、グループ内の通信端末T1〜T5に配信する。以下
の表1に、コマンドの例を示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1に例示したコマンドの解釈は以下の
(1)〜(6)の通りである。(1)"Cn00"はウェブペ
ージを取得するコマンドである。コマンド"Cn00"のパラ
メータ(引数)"file name"と"file location"は、それ
ぞれ、ウェブページのファイル名と当該ファイルの格納
場所を示している。例えば、通信端末T1のコマンド処
理部13Aがコマンド"Cn00 xxxx.yy"("xxxx.yy"はフ
ァイル名)を発行し、中継局RSのコマンド処理部31
がそのコマンド"Cn00 xxxx.yy"を受信した場合は、コマ
ンド処理部31は、コンテンツ・データベース32から
ファイル"xxxx.yy"を取得することになる。
【0043】(2)"Cn01"は、文書データあるいは文字
列を表示させるコマンドである。コマンド"Cn01"のパラ
メータ"strings"と"file name"は、それぞれ、文字列と
文書データのファイル名を示し、"mode"は、文字列と文
書データの表示形式を指定するパラメータを示してい
る。例えば、コマンド"Cn01 Hello!"を受信したコマン
ド処理部31は、文字列"Hello!"を表示するウェブペー
ジなどを動的に生成する。
【0044】(3)"Cn02"は、画像ファイルを取得する
コマンドである。コマンド"Cn02"のパラメータ"file na
me"と"file location"は、それぞれ、画像ファイルのフ
ァイル名とその格納場所を示している。
【0045】(4)"Cn03"は、音声ファイルを取得する
コマンドである。コマンド"Cn03"のパラメータ"file na
me"と"file location"は、それぞれ、音声ファイルのフ
ァイル名と格納場所を示している。例えば、コマンド"C
n02 xxx.gif"と"Cn03 yyy.wav"を受信したコマンド処理
部31は、コンテンツ・データベース32から、画像フ
ァイル"xxx.gif"と音声ファイル"yyy.wav"を取得するこ
とになる。
【0046】(5)"Cn04"は、複数のコマンドの組み合
わせ処理を実行させるコマンドである。コマンド"Cn04"
のパラメータ"Num"はコマンド数を示し、"C1","C2","
C3",…はNum個からなる一連のコマンドを示している。
(6)"Cn05"は、データ交換を実行させるコマンドであ
る。コマンド"Cn05"のパラメータ"file name"は、交換
対象のファイル名を示している。
【0047】また、コマンド処理部31は、コマンドを
解釈した結果、転送制御部51に対してグループ・デー
タベース52の登録情報を記録或いは更新する旨の制御
情報CTを生成する処理を行うことが可能である。この
制御情報CTは、例えば、通信端末T1からグループに
新たな通信端末を追加或いは削除する場合や、後述のグ
ループ処理を行う場合などに発生させられる。
【0048】また、上記第2の機能では、コマンド処理
部31は、中継処理部30の転送制御部51から制御情
報TCD2を供給されて、コンテンツの配信条件の制限
を受けている。この制御情報TCD2は、グループ・デ
ータベース52の登録情報に基づいて生成されるもので
ある。コマンド処理部31は、その制御情報TCD2
よって、データの転送先を制限したり、送信先の通信端
末の受信状況に応じて転送レートを調整するようにネッ
トワーク・インターフェース33A,33Bに指示した
りする。
【0049】また、通信端末T1,T2が備えるコマン
ド処理部13A,13Bも、中継局RSのコマンド処理
部31と同様にコマンドを解釈し、その解釈結果に応じ
たコンテンツを取得する機能を有する。例えば、通信端
末T1のコマンド処理部13Aは、中継局RSのコマン
ド処理部31または通信端末T2のコマンド処理部13
Bから発行され送信されたコマンドを解釈し、コンテン
ツ・データベース14Aから、その解釈結果に応じたコ
ンテンツを取得することができる。そのコマンド処理部
13Aが取得したコンテンツは、画像処理部10Aまた
は音声処理部11Aに出力され変換されて、画像表示装
置20Aで表示されたり、スピーカー23Aで再生され
たりする。
【0050】以上の構成を有する多地点通信システム1
の動作手順の例を、図4のフローチャートを参照しつつ
以下に説明する。本動作例では、通信端末T1を「送信
元端末」と呼び、通信端末T2をコンテンツを受信する
「受信端末」と呼ぶものとする。
【0051】先ずステップST1では、送信元端末T1
のコマンド処理部13Aは、ユーザーの指示により中継
局RSに宛ててコマンドCN1を発行する。次に、コマ
ンド処理部13Aは、受信端末T2のコマンド処理部1
3Bに対して、当該コマンドCN1の解釈結果に応じた
コンテンツが受信端末T2のコンテンツ・データベース
14Bに存在するか否かの問い合わせを行う(ステップ
ST2)。その問い合わせに対して、受信端末T2のコ
マンド処理部13Bから当該コンテンツが存在する旨の
回答を得た場合、コマンド処理部13Aは、当該コマン
ドCN1を受信端末T2に直接転送する(ステップST
3)。
【0052】次に、前記ステップST3で受信端末T2
に転送されたコマンドCN1は、コマンド処理部13B
で解釈される。また、コマンド処理部13Bは、コンテ
ンツ・データベース14Bから、その解釈結果に応じた
コンテンツを取得してコーデック16Bに出力する(ス
テップST4)。その結果、当該コンテンツは画像表示
装置20Bとスピーカー23Bとで再生される(ステッ
プST5)。
【0053】他方、前記ステップST2の問い合わせに
対して、受信端末T2のコマンド処理部13Bから当該
コンテンツが存在しない旨の回答があった場合は、コマ
ンド処理部13Aは、当該コマンドCN1を中継局RS
のコマンド処理部31に宛てて転送させる(ステップS
T6)。
【0054】次に、中継局RSのコマンド処理部31
は、送信元端末T1から受信したコマンドCN1を解釈
し、その解釈結果に応じたコンテンツが自己のコンテン
ツ・データベース32に存在するか否かの問い合わせを
行う(ステップST7)。コンテンツ・データベース3
2から当該コンテンツが存在する旨の回答があった場
合、コマンド処理部31は、コンテンツ・データベース
32から当該コンテンツを取得し、それを受信端末T2
に送信する(ステップST8)。続けて、前述したステ
ップST5の処理により、受信端末T2で当該コンテン
ツは再生される。
【0055】他方、上記ステップST7の問い合わせに
対して当該コンテンツが存在しない旨の回答があった場
合は、コマンド処理部31は、送信元端末T1のコマン
ド処理部13Aに対して当該コンテンツの転送要求を発
する(ステップST9)。
【0056】次のステップST10では、前記転送要求
を受信したコマンド処理部13Aは、コンテンツ・デー
タベース14Aに対して、当該コンテンツがコンテンツ
・データベース14Aに存在するか否かを問い合わせ
る。コンテンツ・データベース14Aから当該コンテン
ツが存在しない旨の回答があった場合、コマンド処理部
13Aは、エラー信号を中継局RSに返して以上の処理
を終了する(ステップST11)。他方、コンテンツ・
データベース14Aから当該コンテンツが存在する旨の
回答があった場合は、コマンド処理部13Aは、コンテ
ンツ・データベース14Aから当該コンテンツを取得
し、次いで、グループに属する全通信端末T1〜T5に
当該コンテンツを配信する場合は、当該コンテンツを中
継局RSに送信させ、受信端末T2のみに当該コンテン
ツを配信する場合は、当該コンテンツを受信端末T2に
直接送信する(ステップST12)。その後、前述した
ステップST5の処理により、受信端末T2で当該コン
テンツは再生される。以上で処理は終了する。
【0057】このように、中継局RSのみならず、各通
信端末T1,T2がコマンド処理部13A,13Bとコ
ンテンツ・データベース14A,14Bを備えているた
め、配信するコンテンツが送信元端末T1、受信端末T
2および中継局RSの何れかに存在すれば、ネットワー
クNWの負荷を最小にする形態で当該コンテンツを受信
端末T2に提供することが可能となる。
【0058】次に、通信端末間のウェブページの共有
(ウェブ・コラボレーション)処理について説明する。
上記中継局RSのコマンド処理部31は、ウェブページ
の所在を示すURL(Uniform Resource Locator)を含
むコマンドCN1,CN2を配信する機能を有し、通信
端末T1,T2のコマンド処理部13A,13Bは、中
継局RSから送信されたコマンドCN1,CN2に含ま
れるURLにアクセスしてウェブページを取得し再生さ
せる機能を有している。中継局RSのコマンド処理部3
1は、その種のコマンドCN1,CN2を自動的に発行
してもよいし、何れかの通信端末T1〜T5が送信した
コマンドを転送するものでもよい。これにより、ネット
ワークNW上の通信端末間でウェブ・コラボレーション
が可能となり、コミュニケーション効率の一層の向上が
可能となる。
【0059】更には、前記ウェブ・コラボレーションで
共有化するウェブページが、ネットワークNW上の通信
端末T1〜T5からアクセスされ動的に内容が変更され
るホワイトボードでもよい。このホワイトボードには、
通信端末T1〜T5のアクセスによりテキストが書き込
まれたり、画像データを含めたりすることができる。ホ
ワイトボードの内容が更新される度にそのウェブページ
は動的生成され、閲覧に供される。これにより、各通信
端末T1〜T5のユーザーは、情報交換を簡易且つ素早
く実行できる。
【0060】次に、中継局RSにおけるグループ処理に
ついて説明する。中継処理部30は、原則として、同一
グループに属する通信端末T1〜T5に同一内容のスト
リーミング・コンテンツを配信する。中継処理部30
は、更に、同一グループ内でも通信端末間で配信内容を
差別化する機能を有している。具体的には、図3に示す
転送制御部51は、権限をもつ通信端末から制御情報C
Tによる指示を受けて、グループ・データベース52に
登録されているグループを複数の下位グループに分割す
る。その下位グループの情報はグループ・データベース
52に登録される。そして、転送処理部50は、上記パ
ッキング処理機能を用いて、配信するコンテンツの一部
のデータ転送を下位グループ単位で制限する。
【0061】図5および図6にグループ処理の例を示
す。図5によれば、5台の通信端末T1〜T5で構成さ
れるグループは、通信端末T1,T2からなる第1グル
ープと、通信端末T3,T4,T5からなる第2グルー
プとに分割される。そして、中継局RSは、第1グルー
プと第2グループとで異なるコンテンツPV2,PV1
を配信する。
【0062】また、図6に示す例では、中継局RSは、
第1グループと第2グループとで共通の映像情報Pcを
配信するが、第1グループに配信する音声情報V1と第
2グループに配信する音声情報V2とを差別化してい
る。これにより、例えば、A社所属の者とB社所属の者
とが合同でテレビ会議を行っている場合に、B社所属の
者に対して内密の情報を、A社のグループの者間だけで
交換することが可能となる。また、テレビ会議の進行途
中で、各社単位(各グループ単位)で音声を分けて打ち
合わせを行うといった処理を行うことも可能である。
【0063】次に、上記多地点通信システム1によって
実現される個人情報交換処理について説明する。図7お
よび図8は、通信端末T1,T2間での個人情報Sig
1,Sig2の交換手順を説明するための概略図であ
る。図7は、中継局RSの仲介無しで個人情報Sig
1,Sig2を交換する場合の図、図8は、中継局RS
の仲介によって個人情報Sig1,Sig2を交換する
場合の図である。
【0064】図7に示す個人情報交換処理では、ユーザ
ー操作によって、通信端末T1,T2のコマンド処理部
13A,13Bの一方または双方が相手方に宛てて、中
継局RSを介さずに、上記コマンドの形式で個人情報の
開示要求CR1,CR2を発行し送信する。その開示要
求CR1,CR2を受信したコマンド処理部13A,1
3Bは、コンテンツ・データベース14A,14Bに記
録された個人情報Sig1,Sig2を読み出して相手
に宛てて送信させる。そして、双方が相手方の個人情報
Sig1,Sig2を受信することで個人情報の交換が
行われる。図7に示した個人情報Sig1、Sig2
は、それぞれ、名刺に記載される事項(「氏名」,「E-
mail(電子メールアドレス)」,「Tel(電話番
号)」)を含んでいる。
【0065】また、図8に示す個人情報交換処理では、
ユーザー操作によって、通信端末T1,T2のコマンド
処理部13A,13Bの一方または双方が中継局RSに
宛てて、相手方の個人情報Sig1,Sig2の開示要
求RQT1,RQT2を発行する。中継局RSは、両者
の個人情報Sig1,Sig2を保有しているため、各
開示要求RQT1,RQT2に応えて相手方の個人情報
Sig1,Sig2を読み出して送信する。この中継局
RSが通信端末T1,T2の身元保証(認証)を行うこ
とで、個人情報Sig1,Sig2の信頼性向上が可能
となる。
【0066】次に、上記実施の形態の変形例に係る中継
局RSについて説明する。図9は、本変形例に係る中継
局RSの概略構成を示す機能ブロック図である。図9
中、図1に示した符号と同一符号を付された機能ブロッ
クについては、図1の当該機能ブロックと略同一機能を
有するものとして詳細な説明を省略する。
【0067】本変形例では、中継局RSがコンテンツ取
得部34を有する点に特徴がある。このコンテンツ取得
部34は、ネットワークNW上に散在しているコンテン
ツの中から、コマンド処理部31が要求するコンテンツ
を探索して取得する機能を有するものである。具体的に
は、コンテンツ取得部34は、コマンド処理部31から
のコンテンツの取得要求RQTに応えて、ネットワーク
NW上に存在するかもしれない当該コンテンツを探索す
る。コンテンツ取得部34が当該コンテンツを発見でき
ない場合は、エラー信号をコマンド処理部31に返す
が、当該コンテンツを発見した場合は、ネットワークN
W上のコンテンツ提供サーバ40にコンテンツ転送要求
RQTを発して当該コンテンツCD3を取得し、それを
コマンド処理部31に出力する。
【0068】このように、コンテンツ取得部34は、ネ
ットワークNW上に散在しているコンテンツの中から所
望のコンテンツを探索して取得できるため、中継局RS
が自己のコンテンツ・データベース32に持たないコン
テンツであっても、そのコンテンツを取得できる確率が
増す。この結果、通信端末T1〜T2間のコミュニケー
ション効率を高めることが可能となる。
【0069】図10は、本変形例に係る中継局RSを有
する多地点通信システムの動作手順の例を示すフローチ
ャートである。このフローチャート中、ステップST1
〜ST12の処理は図4に示したフローチャートの処理
と同じである。図10と図4と相違点は、図10に示す
一連の処理が、ステップST7とステップST9の間に
ステップST20,ST21を有する点にある。
【0070】上述の通り、ステップST7では、コマン
ド処理部31は、コマンドCN1の解釈結果に応じたコ
ンテンツがコンテンツ・データベース32に存在するか
否かの問い合わせを行う。その問い合わせの結果、コマ
ンド処理部31がコンテンツ・データベース32から当
該コンテンツが存在しない旨の回答を得た場合、ステッ
プST20に処理が移行し、コマンド処理部31は、コ
ンテンツ取得部34に対して当該コンテンツの取得要求
RQTを発する。コンテンツ取得部34が取得要求RQ
Tに対してエラー信号を返した場合、コマンド処理部3
1は、上記ステップST9以後の処理を実行する。他
方、コンテンツ取得部34が取得要求RQTに応えて当
該コンテンツを取得し、それをコマンド処理部31に返
した場合は、コマンド処理部31は、当該コンテンツを
受信端末T2に送信する(ステップST21)。その
後、上記ステップST5以後の処理が実行される。
【0071】以上に説明したように、本実施の形態に係
る多地点通信システム1によって、コミュニケーション
効率の高い多地点会議システムや遠隔教育システム、遠
隔医療システムなどが実現可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る多地点通信シス
テムおよび請求項12に係る中継装置によれば、グルー
プ・データベースに登録されたグループに属する通信端
末から中継装置にコマンドを発行するだけで、中継装置
はそのコマンドを解釈してコンテンツを取得し、それを
グループに属する通信端末に配信できることから、通信
端末間で直接コンテンツのやり取りを行う必要が無い。
従って、ネットワークのトラフィックが低減し、輻輳の
発生が抑制され、通信端末間でコンテンツをスムーズに
共有化し得る多地点通信システムが実現可能である。ま
た、通信端末がもたないコンテンツを配信できることか
ら、利便性の高いサービス提供が可能となる。
【0073】請求項2および請求項13によれば、中継
装置はコンテンツ・データベースにコンテンツを蓄積し
ておくことで、コマンド処理部は、通信端末が発行した
コマンドの解釈結果に応じて、コンテンツ・データベー
スからコンテンツを取得し配信することができる。
【0074】請求項3によれば、中継装置だけでなく通
信端末がコマンド処理部を備えているため、中継装置は
その通信端末にコマンドを転送するだけで当該通信端末
はコンテンツを取得できることから、中継装置の処理負
荷が軽減し、通信端末間でコンテンツをスムーズに共有
化することが可能となる。
【0075】請求項4によれば、コマンド処理部を備え
る通信端末は、通信網を介さずに、自己のコンテンツ・
データベースからコンテンツを迅速且つ簡便に取得でき
る。
【0076】請求項5および請求項14によれば、中継
装置は、動画データや音声データなどのストリーミング
・コンテンツを通信端末に配信でき、通信端末は、通信
網を介して受信したそのストリーミング・コンテンツを
再生できる。
【0077】請求項6および請求項15によれば、通信
端末間で動画像および音声のリアルタイム送受信が可能
となる。よって、通信網上の各地点の映像および音声を
相互にやり取りするテレビ電話システムやテレビ会議シ
ステムなどを実現できる。
【0078】請求項7および請求項16によれば、同一
グループ内にあっても下位グループ単位でコンテンツの
配信内容を差別化できる。例えば、テレビ会議システム
の場合、同一グループに属する全ての通信端末に同じ映
像を配信する一方で、音声だけを特定の通信端末のみに
配信し、その他の通信端末には配信しないといった処理
が可能である。
【0079】請求項8および請求項17によれば、通信
網上に散在している多数のコンテンツの中から所望のコ
ンテンツを探索して取得し、それを通信端末に提供する
ことが可能となる。
【0080】請求項9および請求項18によれば、通信
端末間でウェブページの共有(ウェブ・コラボレーショ
ン)が可能となり、多地点通信システムの利便性が向上
する。
【0081】請求項10によれば、各通信端末のユーザ
ーは、ホワイトボードを介してテキストや画像などの情
報交換を行うことができ、コミュニケーション効率の高
いサービス提供が可能となる。
【0082】請求項11によれば、通信端末間で個人情
報を互いに提供できるため、コミュニケーションの効率
を高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る多地点通信システム
の全体構成を示す概略図である。
【図2】実施の形態に係る多地点通信システムの概略構
成を示す機能ブロック図である。
【図3】実施の形態に係る中継局の中継処理部の概略構
成を示す機能ブロック図である。
【図4】実施の形態に係る多地点通信システムの動作手
順を例示するフローチャートである。
【図5】実施の形態に係る多地点通信システムによるグ
ループ処理の例を示す概略図である。
【図6】実施の形態に係る多地点通信システムによるグ
ループ処理の例を示す概略図である。
【図7】実施の形態に係る多地点通信システムによる個
人情報交換処理の例を説明するための図である。
【図8】実施の形態に係る多地点通信システムによる個
人情報交換処理の例を説明するための図である。
【図9】実施の形態の変形例に係る中継局の概略構成を
示す機能ブロック図である。
【図10】変形例に係る中継局を有する多地点通信シス
テムの動作手順を例示するフローチャートである。
【図11】多地点通信システムの一種であるテレビ会議
システムの構成例を示す概略図である。
【符号の説明】 1 多地点通信システム 13A,13B コマンド処理部 14A,14B コンテンツ・データベース 15A,15B ネットワーク・インターフェース 16A,16B コーデック 20A,20B 画像表示装置 21A,21B カメラ 22A,22B マイクロフォン 23A,23B スピーカー 30 中継処理部 31 コマンド処理部 32 コンテンツ・データベース 34 コンテンツ取得部 40 コンテンツ提供サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C064 BA01 BA07 BB05 BC10 BC18 BC23 BD02 BD08 5K030 GA13 HB01 HB02 JA11 KA07 LD08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網における複数地点に配置された複
    数の通信端末と、該複数の通信端末間のデータ転送を行
    う中継装置とで構成される多地点通信システムであっ
    て、 前記中継装置は、 前記複数の通信端末の中からグループ化された通信端末
    を登録するグループ・データベースと、 前記グループ・データベースに登録されたグループに属
    する当該通信端末間のデータ転送を行う転送処理部と、 当該グループに属する通信端末から送信されたコマンド
    を解釈してコンテンツを取得し、取得した当該コンテン
    ツを当該グループに属する通信端末へ転送せしめるコマ
    ンド処理部と、を備えていることを特徴とする多地点通
    信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多地点通信システムであ
    って、前記中継装置は、コンテンツを格納するコンテン
    ツ・データベースを更に備え、 前記コマンド処理部は、前記コンテンツ・データベース
    から前記コンテンツを取得する機能を有する、多地点通
    信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の多地点通信シス
    テムであって、前記複数の通信端末のうち少なくとも一
    の通信端末は、受信したコマンドを解釈してコンテンツ
    を取得するコマンド処理部を更に備えて構成される多地
    点通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の多地点通信システムであ
    って、前記コマンド処理部を備える通信端末は、コンテ
    ンツを格納するコンテンツ・データベースを更に備え、 前記通信端末における前記コマンド処理部は、当該通信
    端末における前記コンテンツ・データベースから前記コ
    ンテンツを取得する機能を有する、多地点通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の多地
    点通信システムであって、 前記中継装置における前記転送処理部は、時間的に連続
    な前記コンテンツをリアルタイムに配信する機能を有
    し、 前記通信端末は、前記通信網を介して受信した前記コン
    テンツをリアルタイムに再生する機能を有する、多地点
    通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の多地点通信システムであ
    って、前記通信端末は、撮像した動画像と音声とを含む
    前記コンテンツを前記中継装置に送信する機能を有す
    る、多地点通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載の多地
    点通信システムであって、 前記中継装置は、前記グループ・データベースに登録さ
    れた前記グループを更に複数の下位グループに分割する
    機能を有し、 前記転送処理部は、前記下位グループ単位で前記コンテ
    ンツの一部のデータ転送を制限する機能を有する、多地
    点通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項に記載の多地
    点通信システムであって、前記中継装置は、前記コマン
    ド処理部による前記コマンドの解釈結果に基づいて前記
    通信網に散在しているコンテンツを探索して取得するコ
    ンテンツ取得部を更に備える、多地点通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項に記載の多地
    点通信システムであって、 前記通信網は、インターネット技術を用いたコンピュー
    タ・ネットワークであり、 前記中継装置における前記コマンド処理部は、ウェブペ
    ージの所在を含むコマンドを配信する機能を有し、且
    つ、前記通信端末は、前記通信網を介して取得した前記
    コマンドに基づいて当該ウェブページを取得し再生する
    機能を有する、多地点通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の多地点通信システムで
    あって、前記ウェブページは、前記通信網上の通信端末
    からアクセスされ動的に内容が更新されるホワイトボー
    ドを含む、多地点通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    多地点通信システムであって、前記コマンドに基づいて
    前記グループに属する通信端末間で個人情報が送受信さ
    れる、多地点通信システム。
  12. 【請求項12】 通信網における複数地点に配置された
    複数の通信端末間のデータ転送を行う中継装置であっ
    て、 前記複数の通信端末の中からグループ化された通信端末
    を登録するグループ・データベースと、 前記グループ・データベースに登録されたグループに属
    する当該通信端末間のデータ転送を行う転送処理部と、 当該グループに属する通信端末から送信されたコマンド
    を解釈してコンテンツを取得し、取得した当該コンテン
    ツを当該グループに属する通信端末へ転送せしめるコマ
    ンド処理部と、を備えることを特徴とする中継装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の中継装置であって、 コンテンツを格納するコンテンツ・データベースを更に
    備え、 前記コマンド処理部は、前記通信端末から送信されたコ
    マンドを解釈して、前記コンテンツ・データベースから
    前記コンテンツを取得する機能を有する、中継装置。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載の中継装置
    であって、前記転送処理部は、時間的に連続な前記コン
    テンツをリアルタイムに配信する機能を有する、中継装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の中継装置であって、
    前記コンテンツは動画像と音声とを含む、中継装置。
  16. 【請求項16】 請求項12〜15の何れか1項に記載
    の中継装置であって、前記グループ・データベースに登
    録された前記グループを更に複数の下位グループに分割
    する機能を有しており、 前記転送処理部は、前記下位グループ単位で前記コンテ
    ンツの一部のデータ転送を制限する機能を有する、中継
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項12〜16の何れか1項に記載
    の中継装置であって、前記コマンド処理部による前記コ
    マンドの解釈結果に基づいて前記通信網に散在している
    コンテンツを探索して取得するコンテンツ取得部を更に
    備える中継装置。
  18. 【請求項18】 請求項12〜17の何れか1項に記載
    の中継装置であって、 前記通信網は、インターネット技術を用いたコンピュー
    タ・ネットワークであり、 前記コマンド処理部は、ウェブページの所在を含むコマ
    ンドを配信する機能を有する、中継装置。
JP2002078131A 2002-03-20 2002-03-20 多地点通信システムおよび中継装置 Pending JP2003281014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002078131A JP2003281014A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 多地点通信システムおよび中継装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002078131A JP2003281014A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 多地点通信システムおよび中継装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003281014A true JP2003281014A (ja) 2003-10-03
JP2003281014A5 JP2003281014A5 (ja) 2006-02-23

Family

ID=29228251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002078131A Pending JP2003281014A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 多地点通信システムおよび中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003281014A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341291A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Canon Inc データ配信装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP2006229416A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fujitsu Ltd 多地点会議システム
JP2007180791A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Kyocera Corp 通信装置及び通信方法
US8095228B2 (en) 2004-05-27 2012-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Data distribution apparatus, its control method, program, and storage medium
JP2019121812A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理システム、その制御方法及びプログラム。
WO2022009335A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 日本電気株式会社 サーバ装置、オンライン会議システム、名刺交換方法及びコンピュータ読取可能な記憶媒体

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341291A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Canon Inc データ配信装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
JP4498011B2 (ja) * 2004-05-27 2010-07-07 キヤノン株式会社 配信装置及びその処理方法及びプログラム及び記憶媒体
US8095228B2 (en) 2004-05-27 2012-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Data distribution apparatus, its control method, program, and storage medium
JP2006229416A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fujitsu Ltd 多地点会議システム
JP4700977B2 (ja) * 2005-02-16 2011-06-15 富士通株式会社 多地点会議システム
JP2007180791A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Kyocera Corp 通信装置及び通信方法
JP4574540B2 (ja) * 2005-12-27 2010-11-04 京セラ株式会社 通信装置及び通信方法
JP2019121812A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理システム、その制御方法及びプログラム。
JP7092986B2 (ja) 2017-12-28 2022-06-29 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理システム、その制御方法及びプログラム。
WO2022009335A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 日本電気株式会社 サーバ装置、オンライン会議システム、名刺交換方法及びコンピュータ読取可能な記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6704769B1 (en) Media role management in a video conferencing network
US9537667B2 (en) Duplicating digital streams for digital conferencing using switching technologies
JP5384349B2 (ja) 動的なストリーミング保管構成のための方法および装置
US7996540B2 (en) Method and system for replacing media stream in a communication process of a terminal
JP2002524004A (ja) コンピュータネットワークに基礎を置く電話のための通信管理システム
JP2000023132A (ja) データ通信制御装置及びその制御方法、及びデータ通信システム
JP3659528B2 (ja) テレビ会議システム
CN112543301B (zh) 一种基于ims的智能会议系统及其实现方法
JP2004187170A (ja) ビデオ会議システム
JP2003281014A (ja) 多地点通信システムおよび中継装置
JP2003223407A (ja) コンテンツ共有支援システム、ユーザ端末装置、コンテンツ共有支援サーバ、複数のユーザ間でコンテンツを共有するための方法、そのプログラム並びにプログラム記録媒体
JP2013074307A (ja) 遠隔会議システム
JP2003271530A (ja) 通信システム,システム間関連装置,プログラム,及び,記録媒体
JPH1198257A (ja) 会議システム
JP2004356897A (ja) ゲートウェイ装置およびそれを用いた情報提供システム
JPH09114759A (ja) コミュニケーション機能制御装置
JPH0888842A (ja) 画像伝送システム
JP2017092802A (ja) 会議通話システム及びそれに用いられるバックエンドシステム
GB2402014A (en) Multimedia conference terminal with source selection means
WO2005026967A1 (ja) データ通信システムおよびデータ通信方法
JP2003339035A (ja) 多地点通信システム
CN115695387A (zh) 音视频会议实现方法、音视频会议系统及相关装置
Zhu Honors and Awards
JPH1040204A (ja) 分散型マルチメディアシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070227