JP2003280566A - 埋設物の表示構造および表示具 - Google Patents

埋設物の表示構造および表示具

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JP2003280566A
JP2003280566A JP2002083721A JP2002083721A JP2003280566A JP 2003280566 A JP2003280566 A JP 2003280566A JP 2002083721 A JP2002083721 A JP 2002083721A JP 2002083721 A JP2002083721 A JP 2002083721A JP 2003280566 A JP2003280566 A JP 2003280566A
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Yoshiyuki Shimoda
佳幸 下田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両が頻繁に走行し、ブルドーザなどが地面を
掘削する造成地などの工事現場でも、埋設物の位置を確
実に表示できる埋設物の表示構造と表示具。 【解決手段】埋設物Gの位置を表示する表示手段4が、
地面B側から目視可能に埋設されている表示構造で、表
示手段4が、地面Bから埋設物Gの近傍に至る深さ方向
に沿って埋設され、深さ方向の中間部において掘削具に
より掘削除去可能に構成されて、周囲の土壌から識別可
能に構成されている表示構造と、埋設物Gの位置を表示
するために埋設される表示具1で、長尺状の筒状体2
と、筒状体2に収納されて土壌から識別可能に構成され
た充填物4で構成され、筒状体2と充填物4とが、長手
方向の中間部において掘削具により掘削除去可能に構成
されている表示具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中への埋設物の
位置を表示する表示手段が、地面側から目視可能な状態
で地中に埋設されている埋設物の表示構造、および、地
中への埋設物の位置を表示するために地中に埋設される
埋設物の表示具に関する。
【0002】
【従来の技術】このような埋設物の表示構造や表示具
は、例えば、道路や宅地などの造成工事現場において、
地中に埋設されているガス管や上下水道管、電力ケーブ
ル、通信ケーブルなどの埋設物が誤って破損されるのを
防止するため、その埋設物の位置を地面側から目視でき
るように表示しておくためのもので、従来、地表面にス
プレー塗料などで表示したり、木杭などを地中に打ち込
み、その木杭の上部を地面から突出させて表示してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、造成工事現場
などでは、ダンプカーなどの各種の車両が頻繁に走行す
るため、スプレー塗料による表示では、その表示が踏み
荒らされて消滅してしまう可能性がある。また、ブルド
ーザやバックホーなどが地面を掘削することもあるた
め、木杭などを地面に打ち込んで表示するものでは、地
面の掘削に伴って木杭が抜けてしまって、埋設位置が分
からなくなる可能性がある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、たとえ各種の車両が頻繁に走
行し、かつ、ブルドーザなどが地面を掘削する可能性の
ある造成地などの工事現場であっても、埋設物の位置を
確実に表示することのできる埋設物の表示構造と表示具
を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、図1〜図7に例示するごとく、地中Aへの埋設物
Gの位置を表示する表示手段4が、地面B側から目視可
能な状態で地中Aに埋設されている埋設物の表示構造で
あって、前記表示手段4が、地面Bから前記埋設物Gの
近傍に至る深さ方向に沿って埋設され、その深さ方向の
中間部において掘削具Cにより掘削除去可能に構成され
るとともに、周囲の土壌から識別可能に構成されている
ところにある。
【0006】請求項1の発明の特徴構成によれば、地中
への埋設物の位置を表示する表示手段が、地面から埋設
物の近傍に至る深さ方向に沿って埋設されているので、
各種の車両などが表示手段上を頻繁に走行しても、表示
手段が消滅することはなく、しかも、その表示手段が、
深さ方向の中間部において掘削具により掘削除去可能に
構成されているので、ブルドーザなどによる地面の掘削
に伴って表示手段そのものを掘削しても、掘削によって
上方部分は除去されるものの、全体が抜けることはな
く、下方部分は地中内に確実に残存することになる。そ
して、その表示手段は、周囲の土壌から識別可能に構成
されているので、地中内に残存する表示手段により埋設
物の位置を知ることができ、したがって、たとえ各種の
車両が頻繁に走行したり、ブルドーザなどにより掘削さ
れる可能性のある造成地などの工事現場であっても、埋
設物の位置を確実に表示することができる。
【0007】請求項2の発明の特徴構成は、図1〜図7
に例示するごとく、上述した埋設物の表示構造で、前記
表示手段4が、前記深さ方向に沿って配設された無数の
粒状体で構成されているところにある。
【0008】請求項2の発明の特徴構成によれば、表示
手段が、その深さ方向に沿って配設された無数の粒状体
で構成されているので、ブルドーザなどによって表示手
段そのものを掘削する場合でも、その掘削が容易で、し
かも、掘削に伴って下方部分が上方へ引き抜かれるおそ
れもなく、埋設物の位置表示が一層確実となる。
【0009】請求項3の発明の特徴構成は、上述した埋
設物の表示構造で、前記無数の粒状体が、バインダによ
り所定の形状に固められているところにある。
【0010】請求項3の発明の特徴構成によれば、無数
の粒状体が、バインダにより所定の形状に固められてい
るので、その無数の粒状体からなる表示手段の取り扱い
が容易となり、地中への埋設作業も簡単、確実に行うこ
とができる。
【0011】請求項4の発明の特徴構成は、図1〜図7
に例示するごとく、上述した埋設物の表示構造で、前記
掘削具Cによる掘削除去に伴って、その掘削除去位置が
前記埋設物Gに近接することを報知する報知手段4b
が、前記表示手段4の深さ方向の先端側に設けられてい
るところにある。
【0012】請求項4の発明の特徴構成によれば、掘削
具による掘削除去に伴って、その掘削除去位置が埋設物
に近接することを報知する報知手段が、表示手段の深さ
方向の先端側に設けられているので、掘削作業者は、そ
の報知手段によって埋設物が近いことを確実に知ること
ができ、したがって、掘削作業時に誤って埋設物を破損
してしまう危険性は少ない。
【0013】請求項5の発明の特徴構成は、図2、図3
に例示するごとく、上述した埋設物の表示構造で、前記
埋設物Gが、長尺状の埋設物であって、前記表示手段4
が、その長尺状の埋設物Gの方向を示す方向表示手段7
を備えているところにある。
【0014】請求項5の発明の特徴構成によれば、埋設
物が、長尺状の埋設物であって、表示手段が、その長尺
状の埋設物の方向を示す方向表示手段を備えているの
で、地面側から埋設物の位置のみならず、その埋設方向
も知ることができ、したがって、埋設物がガスや上下水
などの管類、あるいは、ケーブル類のように長いもので
あっても、それらを誤って破損してしまう可能性は少な
い。
【0015】請求項6の発明の特徴構成は、図1〜図5
に例示するごとく、地中Aへの埋設物Gの位置を表示す
るために地中Aに埋設される埋設物の表示具であって、
その表示具1が、長尺状の筒状体2と、その筒状体2に
収納されて土壌から識別可能に構成された充填物4で構
成され、前記筒状体2と充填物4とが、その長手方向の
中間部において掘削具Cにより掘削除去可能に構成され
ているところにある。
【0016】請求項6の発明の特徴構成によれば、地中
への埋設物の位置を表示するための表示具が、長尺状の
筒状体と、その筒状体に収納されて土壌から識別可能に
構成された充填物で構成されているので、長尺状の筒状
体と充填物で構成される表示具を埋設物の上方におい
て、上下方向に向けて埋設することにより、地中への埋
設物の位置を表示することができ、その筒状体と充填物
とが、長手方向の中間部において掘削具により掘削除去
可能に構成されているので、上述したように、ブルドー
ザなどにより表示具そのものを掘削しても、全体が抜け
ることはなく、筒状体と充填物の下方部分は地中内に確
実に残存し、残存する充填物により埋設物の位置を知る
ことができ、ブルドーザなどにより掘削される可能性の
ある造成地などの工事現場であっても、埋設物の位置を
確実に表示することができる。
【0017】請求項7の発明の特徴構成は、図2〜図5
に例示するごとく、上述した埋設物の表示具で、前記筒
状体2が、生分解性材料により形成され、前記充填物4
が、無数の粒状体で構成されているところにある。
【0018】請求項7の発明の特徴構成によれば、筒状
体が、生分解性材料により形成されているので、筒状体
の一部あるいは全部が、最終的に地中内に残存したとし
ても、公害問題などを誘発するおそれはなく、また、充
填物は、無数の粒状体で構成されているので、入手が容
易で安価な砂や小石を使用したり、生分解性材料により
形成された粒状体を使用することによって公害問題のお
それなく、安全に実施することができる。
【0019】請求項8の発明の特徴構成は、図2〜図5
に例示するごとく、上述した埋設物の表示具で、前記無
数の粒状体の表面色が、前記筒状体2の長手方向におけ
る一端側と他端側とで互いに異なるように構成されてい
るところにある。
【0020】請求項8の発明の特徴構成によれば、無数
の粒状体の表面色が、筒状体の長手方向における一端側
と他端側とで互いに異なるように構成されているので、
表示具を含んでその周囲を掘削する際、その色の違いを
埋設物までの距離の目安とすることができ、誤って埋設
物を破損してしまう危険性が抑制される。
【0021】請求項9の発明の特徴構成は、図1〜図3
に例示するごとく、上述した埋設物の表示具で、前記筒
状体2の長手方向の一端部から可撓性を有する長尺状の
目印部材6が延設されているところにある。
【0022】請求項9の発明の特徴構成によれば、筒状
体の長手方向の一端部から可撓性を有する長尺状の目印
部材が延設されているので、目印部材が地面から突出す
るように埋設することにより、地中への埋設物の位置を
一層明確に表示することができ、しかも、地面から突出
する目印部材は可撓性を有するため、たとえ作業員など
が当接しても怪我をするおそれはなく、また、走行する
車両などが当接しても一時的に傾倒して再び元の姿勢に
復帰するので、埋設物の位置表示が阻害されることはな
い。
【0023】なお、上述のように、図面との対照を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明による埋設物の表示構造お
よび表示具につき、その実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0025】[第1実施形態]この表示構造および表示
具は、図1および図2の(イ)に示すように、例えば、
道路や宅地などの造成工事現場において、地中Aに埋設
された埋設物の一例であるガス管Gの位置や方向を地面
B側から目視可能にして、ガス管Gが破損されるのを防
止するためのものである。そのために使用する表示具1
は、図2の(イ)、(ロ)に示すように、断面形状が楕
円形の長尺状の筒状体2を有し、底部には大きな表面積
の底板3が取り付けられ、筒状体2の内部には、ガス管
Gの位置を表示する表示手段としての充填物4が収納さ
れて蓋体5により閉鎖され、その蓋体5には長尺状の目
印部材としてのポール6が取り付けられている。
【0026】筒状体2は、自己保形が可能で、かつ、掘
削具Cによる掘削が可能なように、例えば、空気孔を多
数含んだプラスチック、ポリエチレン、ゴムなどで形成
されるか、あるいは、段ボールや多層状の厚紙などで形
成され、好ましくは、地中の生物により分解される生分
解性樹脂のような生分解性材料で形成されている。その
他、各種の合成樹脂で形成して、掘削具Cによる掘削が
可能なように、長手方向の多数箇所に、周方向に沿った
掘削用の切り込みを入れて構成することもできる。充填
物4は、表示具1が地中Aに埋設された際、周囲の土壌
から識別可能なように機能するもので、蓋体5側の充填
物4aと底板3側の充填物4bとの2種類で構成され、
いずれの充填物4a,4bも、天然の砂や小石、アスフ
ァルトやコンクリートの粉砕チップ、PE管の粉砕チッ
プ、生分解性樹脂製の粒子などの無数の粒状体で構成さ
れて、両充填物4a,4bは、互いに識別可能なように
異なる色に着色されている。
【0027】例えば、蓋体5側の充填物4aは、無数の
粒状体の表面色が白色などに着色されて構成されてお
り、底板3側の充填物4bは、後述するように報知手段
として機能するもので、無数の粒状体の表面色が注意を
促す赤色に着色されて構成されている。ただし、全ての
粒状体を着色する必要はなく、例えば、蓋体5側の充填
物4aにおいては、無着色の粒状体に白色に着色した粒
状体を混入し、底板3側の充填物4bにおいては、無着
色の粒状体に赤色に着色した粒状体を混入して識別可能
にすることもできる。なお、充填物4は、掘削具Cによ
って容易に掘削されるものであれば良く、したがって、
必ずしも粒状体に限るものではなく、例えば、比較的脆
い石膏や発泡セメントなどからなるブロック状のもの
や、上述した粒状体をバインダで固めたブロック状のも
のも使用可能である。
【0028】底板3は、筒状体2の断面積よりもかなり
大きな表面積を有し、例えば、比較的丈夫な木製、合成
樹脂製、あるいは、金属製の板で形成されて、接着剤な
どによって筒状体2の底部に固着されている。蓋体5
は、ゴムや合成樹脂により形成されて、その上面には、
図2の(ロ)に示すように、長尺状の埋設物であるガス
管Gの長手方向を示す方向表示手段としての矢印7が明
記され、かつ、埋設物がガス管Gである旨も表示されて
いる。だたし、筒状体2と同様、蓋体5も楕円形である
ため、その楕円形の長手方向がガス管Gの長手方向に一
致するように設定すれば、矢印7を明記する必要はな
い。ポール6は、ポリエチレンなどのような柔軟性のあ
る材料により直径2cm程度の棒状に形成されて、筒状
体2の長手方向に延出するように、蓋体5に取り付けら
れている。
【0029】このような表示具1を使用してガス管Gの
位置を表示する手順について説明すると、地中Aへのガ
ス管Gの埋設作業が完了した後、図3の(イ)、(ロ)
に示すように、ガス管Gに沿って適当間隔置きに多数の
表示具1を配置して埋め戻すか、あるいは、埋め戻した
後、適当間隔置きに埋設用の穴を掘って表示具1を地中
Aに埋設する。ガス管Gの埋設深さは、一般的に60c
m〜100cm程度であり、その埋設深さに応じて筒状
体2の長さを予め設定しておく。すなわち、図2の
(イ)および図3の(ロ)に示すように、底板3がガス
管Gの近傍に位置した状態で、蓋体5とポール6のみが
地面Bから突出するように筒状体2の長さを設定し、か
つ、底板3側の充填物4bの高さhを50cm程度に設
定して、蓋体5の矢印7がガス管Gの長手方向に沿うよ
うに配置して埋設する。ただし、埋設深さが60cm未
満の場合もあり、その場合には、筒状体2への充填物4
は底板3側の充填物4bのみ、つまり、赤色に着色され
た粒状体のみを充填し、好ましくは、蓋体5やポール6
も赤色に着色したものを使用する。
【0030】以上のようにして多数の表示具1を埋設す
ることにより、ガス管1の埋設位置や方向を地面B側か
ら容易に目視することができ、地面Bから突出している
ポール6は、柔軟な材料で構成されて可撓性を有するた
め、作業員が当接しても怪我をするおそれはない。ま
た、走行する車両などが当接しても一時的に傾倒し、再
び元の姿勢に復帰するので、ガス管1の埋設位置などを
確実に目視することができるとともに、車両の荷重は、
大きな表面積の底板3によって分散されるので、その下
に位置するガス管Gに対しては、局部的な大荷重の作用
が回避される。さらに、ブルドーザやバックホーなどが
地面Bを掘削し、図4の(イ)、(ロ)に示すように、
その掘削具Cが表示具1の深さ方向の中間部を掘削して
も、表示具1を構成する筒状体2と充填物4とは、その
長手方向の中間部において掘削具Cによる掘削が可能な
ように構成されているので、上方部のみが掘削により除
去され、下方部はそのまま地中Aに残存する。
【0031】地中Aに残存した筒状体2には、周囲の土
壌から識別可能な充填物4が収納され、例えば、蓋体5
側の充填物4aが地面Bに露出されるので、掘削具Cに
より掘削したにもかかわらず、依然としてガス管Gの位
置を知ることができ、また、断面形状が楕円形の筒状体
2によりガス管Gの方向も知ることができる。そして、
さらに掘削が進行して、図5の(イ)、(ロ)に示すよ
うに、底板3側の充填物4bが収納されている部分を掘
削除去した場合には、赤色に着色された充填物4bが地
面Bに露出される。この赤色に着色された充填物4b
は、掘削具Cによる掘削除去位置がガス管Gに近接する
ことを作業者に報知する報知手段として機能するもの
で、赤色に着色された充填物4bが露出されることによ
り、作業者に対して注意を促すことになる。
【0032】[第2実施形態]第2の実施形態による表
示構造は、図6に示すように、地面Bからガス管Gの近
傍に至る深さにわたって他数の筒状の穴H1が、ガス管
Gに沿って適当間隔置きに掘られ、その各筒状の穴H1
内に白色に着色された無数の粒状体からなる充填物4a
と赤色に着色された無数の粒状体からなる充填物4bと
が直接収納されて構成され、報知手段として機能する赤
色充填物4bの高さhが50cm程度に設定されてい
る。この第2の実施形態の変形構造としては、図7に示
すように、地面Bからガス管Gの近傍に至る深さのスリ
ット状の穴H2が、ガス管Gに沿って連続して掘られる
か、あるいは、ほぼ一定の間隔で断続的に掘られて、そ
のスリット状の穴H2内に白色の粒状体からなる充填物
4aと赤色の粒状体からなる充填物4bとが直接収納さ
れて構成されている。
【0033】これらの充填物4a,4bも、第1の実施
形態で述べたと同様に、天然の砂や小石、アスファルト
やコンクリートの粉砕チップ、PE管の粉砕チップ、生
分解性樹脂製の粒子などの粒状体、石膏や発泡セメント
などからなるブロック状のものが使用可能であり、粒状
体の場合には、バインダで固めてブロック状にして使用
することもできる。この第2の実施形態においても、掘
削具Cで地面Bを掘削すると、上方に位置する充填物4
のみが掘削除去され、下方に位置する充填物4はそのま
ま地中Aに残存して地面Bに露出されるので、掘削具C
により掘削したにもかかわらず、ガス管Gの位置や方向
を目視することができ、ガス管1の近くを掘削すると、
赤色に着色された充填物4bが地面Bに露出され、作業
者に対して注意を促すことになる。
【0034】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、埋設物の一例としてガス管G
を示したが、上下水道管、電力ケーブル、通信ケーブル
などの長尺物は勿論のこと、例えば、下水槽などのよう
に長尺状でない埋設物にも適用可能である。また、表示
具1を構成する筒状体2として、断面形状が楕円形のも
のを示したが、円形をはじめとして各種断面形状の筒状
体を使用することができる。特に、菱形などのように方
向性を備えた断面形状であれば、その形状によって長尺
状埋設物の方向をも表示することができるので好まし
い。
【0035】(2)先の実施形態では、赤色に着色した
充填物4bによって埋設物が近いことを報知する報知手
段を構成した例を示したが、例えば、掘削具Cが当接す
ることによって発光したり音を発生する装置を埋設物の
近傍に埋設したり、表示具1の深さ方向の先端側に取り
付けることもでき、また、掘削具Cによる掘削除去によ
って光りに曝されると、発光したり音を発生する装置を
埋設物の近傍に埋設したり表示具1に取り付けて実施す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋設物の表示構造および表示具の実施形態を示
す斜視図
【図2】埋設物の表示構造および表示具の断面図と表示
具の上面図
【図3】埋設物の表示構造および表示具の平面図と断面
【図4】埋設物の表示構造および表示具の平面図と断面
【図5】埋設物の表示構造および表示具の平面図と断面
【図6】別の実施形態による埋設物の表示構造を示す断
面図
【図7】別の実施形態による埋設物の表示構造を示す断
面斜視図
【符号の説明】
1 表示具 2 筒状体 4 表示手段としての充填物 4b 報知手段 6 目印部材 7 方向表示手段 A 地中 B 地面 C 掘削具 G 埋設物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中への埋設物の位置を表示する表示手
    段が、地面側から目視可能な状態で地中に埋設されてい
    る埋設物の表示構造であって、 前記表示手段が、地面から前記埋設物の近傍に至る深さ
    方向に沿って埋設され、その深さ方向の中間部において
    掘削具により掘削除去可能に構成されるとともに、周囲
    の土壌から識別可能に構成されている埋設物の表示構
    造。
  2. 【請求項2】 前記表示手段が、前記深さ方向に沿って
    配設された無数の粒状体で構成されている請求項1に記
    載の埋設物の表示構造。
  3. 【請求項3】 前記無数の粒状体が、バインダにより所
    定の形状に固められている請求項2に記載の埋設物の表
    示構造。
  4. 【請求項4】 前記掘削具による掘削除去に伴って、そ
    の掘削除去位置が前記埋設物に近接することを報知する
    報知手段が、前記表示手段の深さ方向の先端側に設けら
    れている請求項1〜3のいずれか1項に記載の埋設物の
    表示構造。
  5. 【請求項5】 前記埋設物が、長尺状の埋設物であっ
    て、前記表示手段が、その長尺状の埋設物の方向を示す
    方向表示手段を備えている請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の埋設物の表示構造。
  6. 【請求項6】 地中への埋設物の位置を表示するために
    地中に埋設される埋設物の表示具であって、 その表示具が、長尺状の筒状体と、その筒状体に収納さ
    れて土壌から識別可能に構成された充填物で構成され、
    前記筒状体と充填物とが、その長手方向の中間部におい
    て掘削具により掘削除去可能に構成されている埋設物の
    表示具。
  7. 【請求項7】 前記筒状体が、生分解性材料により形成
    され、前記充填物が、無数の粒状体で構成されている請
    求項6に記載の埋設物の表示具。
  8. 【請求項8】 前記無数の粒状体の表面色が、前記筒状
    体の長手方向における一端側と他端側とで互いに異なる
    ように構成されている請求項7に記載の埋設物の表示
    具。
  9. 【請求項9】 前記筒状体の長手方向の一端部から可撓
    性を有する長尺状の目印部材が延設されている請求項6
    〜8のいずれか1項に記載の埋設物の表示具。
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Cited By (7)

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