JP2003280153A - 印画紙現像処理装置 - Google Patents

印画紙現像処理装置

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JP2003280153A
JP2003280153A JP2002086337A JP2002086337A JP2003280153A JP 2003280153 A JP2003280153 A JP 2003280153A JP 2002086337 A JP2002086337 A JP 2002086337A JP 2002086337 A JP2002086337 A JP 2002086337A JP 2003280153 A JP2003280153 A JP 2003280153A
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Atsushi Yago
淳 矢後
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクイズローラのスクイズ性能を長期間維持
し、感光材料の乾燥ムラや乾燥不良をなくす。 【解決手段】 乾燥部13は、乾燥室31、送風ダクト
32、ヒータ34、送風機35、搬送ラック40から構
成される。スクイズ部12は第1スクイズローラ対4
1、第2スクイズローラ対42から構成される。送風ダ
クト32のスクイズ部12側の側面32aには、スリッ
ト61が設けられる。スリット61から、第2スクイズ
ローラ対42のスクイズローラ42aに乾燥風を吹き付
ける。乾燥部13の乾燥風でスクイズローラ42aが乾
燥され、吸水性能が低下することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼付露光済みの印画
紙を現像処理する印画紙現像処理装置に関し、特に、印
画紙に付着した水分を取って乾燥部へ送るスクイズ部の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印画紙現像処理装置では、現像処理され
て水分が付着した印画紙を効率良く乾燥させるために、
水洗槽と乾燥部との間に、スクイズ部を設けている。こ
のスクイズ部はスクイズローラ対から構成されており、
印画紙がスクイズローラ対により挟持搬送されること
で、印画紙に付着した水分がしぼり取られる。
【0003】ところで、印画紙現像処理装置は、露光焼
付けの前にプリントサイズに合わせて印画紙をカットし
て搬送するシート搬送タイプと、露光焼付け・現像処理
・乾燥後に印画紙をカットするロール搬送タイプとがあ
る。シート搬送タイプの場合、装置の処理能力を上げる
ために振り分け機構を設け、複数列で現像処理・乾燥を
行うことができる。したがって、スクイズ部を通過する
枚数が増えることにより、スクイズする水分量が増加す
る。
【0004】このスクイズする水分量の増加によって、
スクイズローラ対を構成する吸水ローラの吸水性が飽和
する可能性がある。吸水性が飽和してしまうと、取りき
れない水分が印画紙に付着したまま乾燥部に送られるた
め、乾燥ムラや未乾燥などの不具合の原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、スクイズロ
ーラ対の吸水性を維持するために、スクイズローラとは
別にヒートローラなどを別個に設け、このヒートローラ
をスクイズローラに接触させ、スクイズローラを乾燥さ
せることにより、吸水性能を維持するようにしている
(例えば、特開平3−163424号公報、特開平5−
72708号公報)。また、吸水性を増大させるために
ローラを大きくすることも考えられるが、装置コンパク
ト化や製造コストの削減などの要請によって、ローラを
大きくすることにも限界がある。
【0006】ところで、特開2000−112107号
公報には、写真フイルムの現像処理装置における乾燥装
置として、乾燥部のターンローラに乾燥風を吹き付け
て、ターンローラが写真フイルムから吸収した水分を乾
燥させることが提案されている。しかしながら、この乾
燥装置では、スクイズローラ対への言及はなく、スクイ
ズローラ対の吸水性の維持は依然として困難である。特
に、写真フイルムと異なり、処理面積が大きく、しかも
サイズや搬送列数が変動する印画紙のスクイズの場合に
は、スクイズローラ対の吸水性の維持は重要な問題であ
る。
【0007】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単な構成でスクイズ部の吸水性を維持すること
ができるようにした印画紙現像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、焼付露光された印画紙を処理槽にて現
像処理し、この現像処理後の印画紙を乾燥部に送って、
この乾燥部で乾燥風を吹き付けて前記印画紙を乾燥する
印画紙現像処理装置において、前記処理槽の出口と前記
乾燥部の入り口との間に配置され、印画紙に付着した水
分を取るスクイズローラ対と、前記乾燥部に設けられ、
送られてきた前記印画紙に乾燥風を吹き付ける乾燥風吹
き付け手段と、前記乾燥風吹き付け手段から分岐され、
前記スクイズローラ対に向けて乾燥風を吹き付けるスク
イズローラ対乾燥手段とを備えている。
【0009】なお、前記乾燥部を、前記乾燥風吹き付け
手段と、前記印画紙の感光乳剤面と反対側の面に接触し
て前記印画紙を搬送する印画紙搬送手段とから構成し、
前記乾燥風吹き付け手段を、前記印画紙搬送手段で搬送
される印画紙の前記感光乳剤面に向けて乾燥風を吹き出
して印画紙を前記印画紙搬送手段に押し付ける乾燥ダク
トから構成し、前記スクイズローラ対乾燥手段を、前記
乾燥ダクトに設けられ、前記乳剤面に接触するスクイズ
ローラに向けて乾燥風を吹き出す乾燥風吹き出し孔また
はノズルから構成することが好ましい。また、前記スク
イズローラを吸水ローラから構成し、前記乾燥風吹き出
し孔またはノズルは吹き出し乾燥風量を調節する乾燥風
量調節手段を備え、この乾燥風量調節手段を前記吸水ロ
ーラの吸水状態に応じて制御することが好ましい。さら
に、前記乾燥風量調節手段は、前記吸水ローラが吸水飽
和状態になる前に乾燥風を吸水ローラに向けて吹き付け
ることが好ましい。また、前記吸水ローラをポリウレタ
ンミクロポーラス多孔体から構成することにより、乾燥
風の吹き付けによる吸水性能の回復が速くなり、吸水性
が効率よく維持される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したプリン
タプロセサ2の内部構成の概略を示すものである。プリ
ンタプロセサ2は、プリンタ部3とプロセサ部4とから
構成される。プリンタ部3は、マガジン5、カッタ6、
裏印字部7、露光部8、振り分け部9から構成される。
マガジン5にセットされた帯状の印画紙10は、プリン
トサイズに応じてカッタ6により切断され、カットシー
ト状の印画紙10a(図2及び図3参照)となる。この
印画紙10aは、図1に2点鎖線で示す搬送経路15に
沿って、露光部8に向けて搬送され、その途中で裏印字
部7によってコマ番号や補正データなどの印字が行われ
る。そして、露光部8で画像データに基づいた画像が印
画紙10aの受光面に露光記録される。その後、露光済
の印画紙10aは、振り分け部9により、プリントサイ
ズ、プリント数量に応じて、単列または複数列に振り分
けられ、プロセサ部4に搬送される。
【0011】プロセサ部4は、現像処理部11、スクイ
ズ部12、乾燥部13、及びソータ部14から構成され
る。現像処理部11は、印画紙10aの搬送方向上流側
(図中左側)から順に、現像槽16、漂白定着槽17、
第1〜第4水洗槽18〜21が設けられている。現像槽
16には現像液が、漂白定着槽17には漂白定着液が、
また第1〜第4水洗槽18〜21には水洗液が所定量貯
留されている。現像槽16および漂白定着槽17の内部
には、印画紙10aを槽内で略U字形状に搬送する複数
の搬送ローラからなる搬送ラック22が設けられてい
る。水洗槽18〜21内には、印画紙10aを槽内で略
U字形状に搬送する搬送ローラ対23が設けられてい
る。印画紙10aは、搬送ラック22や搬送ローラ対2
3により各槽16〜21内に送られ現像処理が行われ
る。
【0012】水洗槽18〜21では、隔壁に設けた液中
スクイズ部24を介して印画紙10aが次の槽へ送られ
る。液中スクイズ部24は弾性変形する薄板からなるブ
レードを備えており、このブレードは印画紙10aの通
過を許容すると共に、水洗液の流出を阻止する。現像処
理された印画紙10aはスクイズ部12で付着した水滴
を除去され、乾燥部13に送られる。なお、液中スクイ
ズ部24を用いる代わりに、他の処理槽16,17と同
じように、搬送ラックも用いた搬送方式であってもよ
い。
【0013】図2に示すように、スクイズ部12は印画
紙10aの搬送方向に離して配置された第1スクイズロ
ーラ対41と第2スクイズローラ対42とから構成され
ている。これら第1スクイズローラ対41,第2スクイ
ズローラ対42は、印画紙10aの画像記録面10bに
接触するスクイズローラ41a,42a、裏面10cに
接触する対向ローラ41b,42bからなり、印画紙1
0aを挟み込む構成になっている。第1スクイズローラ
対41,第2スクイズローラ対42は図示しないモータ
により回転駆動される。
【0014】第2スクイズローラ対42の画像記録面1
0bに接触するスクイズローラ42aは、超微細連続気
孔多孔質体から構成される。超微細連続気孔多孔質体と
しては、ポリウレタンミクロポーラス多孔体(製品名:
ルビーセル(トーヨーポリマー株式会社製))を用い
る。このポリウレタンミクロポーラス多孔体は液状焼結
法により得られ、通気性、透湿性、吸水性に優れてい
る。特に、スポンジ等の発泡材料に比べて、非発泡材料
であるこのポリウレタンミクロポーラス多孔体は、気孔
のサイズが小さい。したがって、吸水性が非常に高く、
吸水率(材料の重さに対する吸水可能な水分の重さの
比)は300%以上となる。しかも、通気性に優れるた
め、吸った水が乾きやすく、さらには耐久性にも優れる
【0015】図3及び図4に示すように、乾燥部13
は、水洗処理後にスクイズ部12でスクイズ処理された
印画紙10aを乾燥するためのものであり、乾燥室3
1、送風ダクト32、ヒータ34、送風機35、搬送ラ
ック40から構成される。
【0016】搬送ラック40は、印画紙10aの送り方
向から順に、搬送ベルト43、第1〜第3搬送ローラ対
46〜48から構成され、印画紙搬送路を形成する。ス
クイズ部12のスクイズローラ対41,42は現像処理
部11から送られてきた印画紙10aを挟持搬送して搬
送ベルト43に送り出す。この挟持搬送によって、印画
紙10aに付着した水分を搾りとられる。
【0017】搬送ベルト43は、メッシュで形成された
エンドレスベルトから構成されており、ローラ44間に
巻きかけられている。スクイズローラ対42から送られ
てきた印画紙10aは、後述するようにガイド板33の
ノズル38aから吹き付けられる乾燥風によって、搬送
ベルト43に押し付けられた状態で搬送され、第1搬送
ローラ対46に送り出される。したがって、印画紙10
aの画像記録面10bがガイド板33から離間した状態
で搬送されることになり、印画紙10aとガイド板33
との摺動によって画像記録面10bが傷つくことがなく
なる。
【0018】第1〜第3搬送ローラ対46〜48は、ガ
イド板33の乾燥風の吹き出しにより乾燥された印画紙
10aをソータ部14に向けて搬送する。そして、乾燥
部13を通過した印画紙10aは、ソータ部14により
各オーダー毎に仕分けられる。
【0019】送風ダクト32は、搬送ベルト43に沿っ
て取り付けられており、印画紙搬送路と対面する部分に
はガイド板33が設けられている。ガイド板33は、ア
ルミニウム製で印画紙10aと対面する部分33aが黒
色塗装されている。これにより、ガイド板33の熱伝導
率も高く、かつ印画紙10aに対する放射率も高く(全
放射率0.9以上)されている。したがって、放射熱量
が多くなり、効果的に印画紙10aを乾燥させることが
できる。
【0020】図5に示すように、ガイド板33には、多
数のノズル列38が感光材料搬送方向(X方向)に並べ
て設けられている。ノズル列38は、感光材料搬送方向
に直交する方向(Y方向)に多数のノズル38aを所定
ピッチで設けて構成されている。ノズル38aは直径D
の円孔から構成されている。ノズル列38の各ノズル3
8aは、隣接するノズル列38の間では(1/4)D分
だけオーバーラップするように、その形成位置がずらさ
れている。これにより、印画紙10aに対してムラなく
乾燥風を吹き付けることができる。なお、ノズルの形状
は円形に限定されることなく、楕円形やスリット等であ
ってもよい。
【0021】また、ガイド板33に対するノズル38a
の開口率は10%以下とされている。これは、ノズル3
8aの開口率を低く抑えることによって、ノズル38a
から感光材料10aに吹き付けられる乾燥風の吹き出し
速度(風速)を所定値以上とするとともに、ガイド板3
3全面で均一とするためである。印画紙10aの乾燥速
度は、吹きつけられる風速に依存するものであることか
ら、吹き出し速度を増加させることによって乾燥速度の
向上を図ったものである。
【0022】図4に示すように、ノズル38aから乾燥
風を吹き出すために、送風ダクト32内には乾燥風供給
通路51が形成されている。この乾燥風供給通路51内
には、ヒータ34、送風機35が設けられている。送風
機35は、乾燥部13内で乾燥風を循環させる。ヒータ
34は、乾燥風を60〜90℃程度に加熱する。なお、
図示は省略したが、送風ダクト32には空気取入口が形
成されており、乾燥部13外から新鮮な空気が取り入れ
られる。
【0023】コントローラ37は、プリンタプロセサ2
の各部を制御する。送風ダクト32内には温度センサ5
2が取り付けられており、この温度センサ52の検出温
度はコントローラ37に送られる(図3参照)。コント
ローラ37は、温度センサ52の検出温度に基づきヒー
タ34をフィードバック制御して、乾燥風を一定温度に
保持する。
【0024】図3及び図5に示すように、送風ダクト3
2のスクイズ部12側の側面32aには、スリット61
が設けられる。スリット61はスクイズ部12のスクイ
ズローラ42aに乾燥風を吹き付けるためのもので、乾
燥部13内を循環していた乾燥風が吹き出される。この
吹き出し乾燥風をスクイズローラ42aに吹き付けるこ
とにより、スクイズローラ42aは乾燥する。
【0025】乾燥風設定温度を85℃とした場合(幅の
広い印画紙10aを処理する場合の乾燥風設定温度)、
スリット61からの吹き出し乾燥風により、スクイズロ
ーラ42aの表面は70〜85℃程度まで昇温し、吸収
した水分は即時に蒸発する。このように、スクイズロー
ラ42aを常に乾いた状態に保つことができ、スクイズ
性能を長期間維持することができる。
【0026】図4に示すように、印画紙10aに吹き付
けられた乾燥風は、メッシュで形成された搬送ベルト4
3を通過し、循環通路53を経由して乾燥風供給通路5
1に還流する。すなわち、送風機35の駆動によって乾
燥風が還流する構成となっているため、一旦所定の温度
に到達後は、乾燥風を所定温度に効率的に維持すること
ができる。
【0027】なお、上記実施形態では、送風ダクトにス
リットを設け、そのスリットからスクイズローラに乾燥
風を吹き付けたが、送風ダクトに円形や楕円形のノズル
を設け、そのノズルからスクイズローラに乾燥風を吹き
付けてもよい。また、スクイズローラの乾燥速度は、吹
き付けられる乾燥風の速度に依存するものであり、スク
イズローラに持ち込まれる水分量を感光材料のサイズ・
種類・搬送列数等の違いに応じて各々測定し、その最大
測定水分量に基づいて乾燥風速度を決定している。そし
て、その乾燥風速度になるように、スリットやノズルの
形状が決定されている。
【0028】また、上記実施形態では、スクイズ部のう
ち、最終スクイズローラだけに乾燥風を吹き付けたが、
スリットを大きくしたり、ダクトを設けたりして、スク
イズ部全体に乾燥風を吹き付けてもよい。
【0029】さらに、上記実施形態では、スクイズ部を
2個のスクイズローラ対から構成したが、これらスクイ
ズローラ対の個数は適宜変更してもよい。
【0030】また、本発明を実施したプリンタプロセサ
では、カッタにて印画紙をカットシート状の印画紙にカ
ットして処理を行っているが、カットする際に後端が盛
り上がってしまう、いわゆるバリが発生することがあ
る。このバリに水分を溜めたまま乾燥部に送られると、
他の部分との水分量の違いから乾燥ムラとなることがあ
る。ローラニップによるスクイズだけでは、印画紙の処
理が多くなると最終スクイズローラ対に水分が溜まり、
スクイズ性能が低下し、上述した乾燥ムラが発生するこ
とがある。そこで、スクイズローラを吹き出し乾燥風に
よって乾燥させることは、カットシートタイプで処理を
行う装置での、乾燥ムラの対策としても有効である。
【0031】図6は他の実施形態における乾燥部13の
要部を示す概略図である。この実施形態では、送風ダク
ト32のスリット61にシャッタ71を設け、シフト機
構72によりシャッタを開閉している。現像処理を開始
した直後は、まだスクイズローラ42aが充分に吸水性
能を保持しているので、シャッタ71を閉じ位置にして
スリット61を塞ぐ。これにより、乾燥部13で印画紙
10aを効率よく乾燥することができる。吸水性能が低
下する時点を予め現像処理開始後からの稼働時間で求め
ておき、この稼働時間に達したときにスクイズローラ4
2aの吸水性能を回復させるように一定時間シャッタ7
1を開位置にして乾燥風をスクイズローラ42aに吹き
付ける。吸水性能を回復させるための乾燥風吹きつけ時
間は予め実験などにより求めておく。また、それ以降の
吸水性能の低下時間を求めておき、以降は吸水性能が低
下する前に定期的にシャッタ71を開いて、吸水性能を
維持させる。なお、シャッタ71を断続的に開閉する代
わりに、一定期間を経過した後はシャッタ71を常時開
としてもよい。
【0032】上記実施形態では、現像処理開始後からの
稼働時間などに基づきシャッタをシフト機構により開閉
するようにしたが、この他に、スクイズ部に吸水量を検
出するセンサなどを設け、このセンサにより検出した吸
水量に基づきシャッタを開閉してもよい。また、シャッ
タを開放位置と退避位置との間で変位させる際にその途
中で停止させて、乾燥風量を調節してもよく、この場合
には、吸水ローラの吸水性能に応じてより細やかな乾燥
制御が可能になる。また、スリットなどの吹き出し孔に
代えて、スクイズローラに向けて乾燥風を吹き出すノズ
ルとこのノズルの手前にシャッタとを配置し、このノズ
ルからの風量をシャッタなどの遮風装置により風量制御
してもよい。なお、本発明は、印画紙現像処理装置の他
に写真フイルムの現像処理装置に適用してもよく、この
場合にもスクイズローラの吸水性能を維持することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥風吹き付け手段か
ら分岐され、スクイズローラ対に向けて乾燥風を吹き付
けるスクイズローラ対乾燥手段を設けたから、別個にス
クイズローラ対の乾燥手段を設ける必要がなく、構成簡
単にしてスクイズ部の吸水性能を維持することができ
る。とくに、画像記録面に接触するスクイズローラに向
けて乾燥風を吹き出す乾燥風吹き出し孔またはノズルか
ら、スクイズローラ対乾燥手段を構成することにより、
構成がより一層簡単になる。
【0034】また、スクイズローラを吸水ローラから構
成し、乾燥風吹き出し孔またはノズルは吹き出し乾燥風
量を調節する乾燥風量調節手段を備え、この乾燥風量調
節手段を吸水ローラの吸水状態に応じて制御することに
より、乾燥部の乾燥効率を低下させることなく、吸水性
能を維持することができる。さらに、乾燥風量調節手段
は、吸水ローラが吸水飽和状態になる前に乾燥風を吸水
ローラに向けて吹き付けることにより、吸水性能を確実
に維持することができる。また、吸水ローラをポリウレ
タンミクロポーラス多孔体から構成することにより、乾
燥風の吹き付けによる吸水性能の回復が速くなり、吸水
性能が効率よく維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタプロセサを示す概略
図である。
【図2】スクイズ部を示す斜視図である。
【図3】乾燥部とスクイズ部との構成を示す概略正面図
である。
【図4】乾燥部の構成を示す概略側面図である。
【図5】乾燥部の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す、乾燥部とスクイ
ズ部の構成概略図である
【符号の説明】
10a 印画紙 12 スクイズ部 13 乾燥部 32 送風ダクト 32a 側面 37 コントローラ 41 第1スクイズローラ対 42 第2スクイズローラ対 42a スクイズローラ 42b 対向ローラ 61 スリット 71 シャッタ 72 シフト機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼付露光された印画紙を処理槽にて現像
    処理し、この現像処理後の印画紙を乾燥部に送って、こ
    の乾燥部で乾燥風を吹きつけて前記印画紙を乾燥する印
    画紙現像処理装置において、 前記処理槽の出口と前記乾燥部の入り口との間に配置さ
    れ、印画紙に付着した水分を取るスクイズローラ対と、 前記乾燥部に設けられ、送られてきた前記印画紙に乾燥
    風を吹き付ける乾燥風吹き付け手段と、 前記乾燥風吹き付け手段から分岐され、前記スクイズロ
    ーラ対に向けて乾燥風を吹き付けるスクイズローラ対乾
    燥手段とを備えたことを特徴とする印画紙現像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥部を、前記乾燥風吹き付け手段
    と、前記印画紙の感光乳剤面と反対側の面に接触して前
    記印画紙を搬送する印画紙搬送手段とから構成し、 前記乾燥風吹き付け手段を、前記印画紙搬送手段で搬送
    される印画紙の前記感光乳剤面に向けて乾燥風を吹き出
    して印画紙を前記印画紙搬送手段に押し付ける乾燥ダク
    トから構成し、 前記スクイズローラ対乾燥手段を、前記乾燥ダクトに設
    けられ、前記乳剤面に接触するスクイズローラに向けて
    乾燥風を吹き出す乾燥風吹き出し孔またはノズルから構
    成したことを特徴とする請求項1記載の印画紙現像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記スクイズローラを吸水ローラから構
    成し、前記乾燥風吹き出し孔またはノズルは吹き出し乾
    燥風量を調節する乾燥風量調節手段を備え、この乾燥風
    量調節手段を前記吸水ローラの吸水状態に応じて制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の印画紙現像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記乾燥風量調節手段は、前記吸水ロー
    ラが吸水飽和状態になる前に乾燥風を吸水ローラに向け
    て吹き付けることを特徴とする請求項3記載の印画紙現
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記吸水ローラをポリウレタンミクロポ
    ーラス多孔体から構成したことを特徴とする請求項3ま
    たは4記載の印画紙現像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041021A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Noritsu Koki Co Ltd 感光材料乾燥装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007041021A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Noritsu Koki Co Ltd 感光材料乾燥装置

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