JP2003279601A - ファラデー回転子とこれを用いた偏光制御方法および電流計測方法 - Google Patents

ファラデー回転子とこれを用いた偏光制御方法および電流計測方法

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JP2003279601A
JP2003279601A JP2002085429A JP2002085429A JP2003279601A JP 2003279601 A JP2003279601 A JP 2003279601A JP 2002085429 A JP2002085429 A JP 2002085429A JP 2002085429 A JP2002085429 A JP 2002085429A JP 2003279601 A JP2003279601 A JP 2003279601A
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faraday rotator
current
optical fiber
faraday
polarization control
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JP2002085429A
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Toshihiko Yoshino
俊彦 芳野
Takeshi Kenmochi
武志 見持
Masayuki Yokota
正幸 横田
Hidenobu Koide
英延 小出
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ高感度で、周波数特性の良好なファ
ラデー効果を呈する素子を提供する。 【解決手段】 ファラデー効果を呈する素子として、従
来は専ら結晶構造のものが用いられているが、これには
発熱の問題や、感度向上のためには大きな素子(特に、
長さの長いもの)が必要で大型化するなどの問題がある
が、この発明では光ファイバ11(特に、光弾性の影響
が少なくベルデ定数が大きな鉛ガラスファイバを用いる
と良い)をリング状に巻き、これに導線12を巻いて構
成することにより、掲記課題の解決を図る。これを用い
て、電流計測や偏光制御などを全光学的に行なうことが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバから
なるファラデー素子(ファラデーローテータまたはファ
ラデー回転子とも言う)とこれを用いた電流計測および
偏光制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファラデー素子としては、ファラデー効
果を呈する直方体状の等方性バルク固体が一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】結晶体では発熱した
り、感度を上げようとすると長さを長くしなければなら
ず、大型化するなどの問題がある。したがって、この発
明の課題は、ファラデー素子の小型,高感度化を図り、
各種の応用に供し得るようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、光ファイバをリング状に
巻き、これに導線をトロイダル状に巻いて構成したこと
を特徴とする。この請求項1の発明においては、光ファ
イバを鉛ガラスファイバとすることができる(請求項2
の発明)。請求項1または2においては、前記導線に電
流を流すことにより、前記光ファイバに入射される直線
偏光の制御を可能にすることができ(請求項3の発
明)、または前記ファラデー回転子を2つ用い、この間
に1/4波長板を光路に対して縦続的に配置し、2つの
ファラデー回転子の各導線に電流を流すことにより、任
意の入射光の偏光制御を可能にすることができる(請求
項4の発明)。
【0005】上記請求項4の発明においては、前記1/
4波長板は光ファイバを曲げて形成することができる
(請求項5の発明)。また、請求項1または2の発明に
おいては、前記導線に交流電流を流すことにより、交流
電流の計測を可能にすることができ(請求項6の発
明)、または、前記導線に交流電流を流すとともに、前
記ファラデー回転子の導線が巻かれている部分に重ねる
か、または導線が巻かれていない直線部分に別途巻かれ
た巻線に直流電流を流すことにより、直流電流の計測を
可能にすることができる(請求項7の発明)。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態を示す構成図である。光ファイバ11をリング状に巻
き、これに導線(コイル)12をトロイダル状に巻くこ
とで、ファラデー効果を有する素子1(ファラデーロー
テータまたはファラデー回転子とも言う)を形成するも
のである。このとき、コイルの巻数を多くしてもその断
面積はできるだけ小さくなるようにして(インダクタン
スを小さくし)、大きな磁界が作れるようにして小型,
高感度化を図り、周波数特性を上げることが望ましい。
また、光ファイバ11としては、光弾性の影響が少な
い、換言すればブリュースター(Brewster)係
数が小さく、ベルデ定数が大きい鉛ガラスファイバを用
いるのが、特に高感度化の点で好適であるが、これに限
らず全ての光ファイバが使用可能である。
【0007】ここで、図1のファラデー回転子1に対
し、図2のようにファンクションシンセサイザ21から
交流信号を与え、交流電流がどのように変化するかをデ
ジタルマルチメータ22でその電流値を読み取って調べ
ると、一つの例として図3の結果となった。つまり、交
流電流IACは1kHzまではほぼ一定であり、良好な特
性を得ている。また、導線(コイル)の巻径等を小さく
することにより、更に高周波領域まで伸ばすことが可能
である。
【0008】次に、図1のような素子を用いたこの発明
の実施の形態を図4に示す。同図において、1は上述の
ファラデー回転子、2は光源としてのスーパールミネッ
セントダイオード(SLD)、31,32,33はレン
ズ、4は偏光子(Pol:Polarizer)、5は
検光子(Ana:Analyzer)、6はディテク
タ、7はオシロスコープである。SLD2から出射され
た光は対物レンズ31で平行光にされた後、偏光子4を
通過して直線偏光となり、対物レンズ32で集光された
後ファラデー回転子1の光ファイバ11に入射される。
ファラデー回転子1を通過する光は、コイル12に流れ
る電流が誘起する磁界により、ファラデー効果による偏
光面の回転を受ける。ファイバ11からの出射光をレン
ズ33で平行光にした後、検光子5を通過させ、フォト
ダイオード(PD)等のディテクタ6で光量を電気信号
に変換し、これをオシロスコープ7で測定する。
【0009】図5に図1のような素子を用いたこの発明
の他の実施の形態を示す。これは、任意の方位と楕円率
をもつ偏光状態を作り出せるようにしたもので、2つの
ファラデー回転子1A,1Bの間に1/4波長板として
の光ファイバコイル81を挿入した点が特徴である。ま
た、楕円偏光を特定の直線偏光に変化させるために、S
LD2からの出射光を偏光子を使わずに光ファイバコイ
ル82を用いて、偏光状態を変化させるようにしてい
る。つまり、SLD2からの出射光を光ファイバコイル
82により楕円偏光にしてファラデー回転子1Aに入射
し、その電流を調節して楕円偏光の軸を回転させ、1/
4波長板としての光ファイバコイル81の軸に合わせ
る。この光ファイバコイル81を通過後は楕円偏光は直
線偏光に変換され、ファラデー回転子1Bの電流を調節
して直線偏光の方向を回転させて特定の方向を向くよう
にしたものである。その他の点は、図4と同様である。
【0010】図6に図1のような素子を用いたこの発明
のさらに他の実施の形態を示す。これは、交流電流計測
の例を示し、ファラデー回転子1の表示態様が異なる外
は図4の場合と基本的に同じであるが、ここではファラ
デー回転子1に印加される交流電流を計測する例として
示す。
【0011】図7に別の例を示す。これは、ファラデー
回転子1のコイル12が巻かれていないファイバ11の
直線状部分に導線(コイル)13を巻き、偏光子4と検
光子5との間に挿入したものである。そして、ファラデ
ー回転子1の外周に正弦波の電流imを流し、コイル1
3に被測定用の直流電流Iを流すと、ファラデー回転子
1からは偏波面の方位が正弦波状に変調された光が出射
された後、コイル13で電流Iに比例する角度だけ回転
するので、この光を偏光子4に直交した検光子5を通過
させ、ディテクタ6で電気信号に変換する。ここで、フ
ァラデー回転子1は変調用ファラデー素子として、ま
た、コイル13は検出用ファラデー素子として機能す
る。
【0012】図8に図7の原理説明図を示す。同図の縦
軸の下に描かれている波形はファラデー変調を示し、横
軸にはその変調に対応する出力信号波形を表わしてい
る。この出力信号には変調用正弦波電流imの周波数成
分ωmと、2倍の周波数成分2ωmが観測され、被測定用
の直流分は2つの成分のピーク値の差として得られる。
なお、図8のδは検出用ファラデー素子における偏光面
の回転角、aは変調用ファラデー素子における偏光面の
回転角の振幅を示す。図7でファラデー回転子1に流す
電流(バイアス電流)を正弦波交流としたが、これに限
らず矩形波,三角波またはパルス等を用いることがで
き、それに応じて上記ωm,2ωm成分も矩形波,三角波
またはパルス波形となる。
【0013】図9に図7の変形例を示す。これは、コイ
ル13をファラデー回転子1のコイル12が巻かれてい
るところへ重ねて巻くようにした点が異なるだけで、そ
の他は図7と同様である。なお、図4〜図7および図9
は透過型に構成されているが、ミラーやビームスプリッ
タを用いて反射型に構成できることは勿論である。
【0014】
【発明の効果】請求項1,2の発明によれば、小型で高
感度、かつ周波数特性の良好なファラデー回転子を提供
することができる。請求項3〜5の発明によれば、全電
気光学的な偏光制御が実現でき、可動部もないため小
型,高速化が可能である。請求項6,7の発明によれ
ば、全電気光学的な電流計測ができ、可動部もないため
小型,高速化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】ファラデー回転子の特性を測定するための構成
図である。
【図3】ファラデー回転子の周波数特性図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図5】この発明の第3の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図6】この発明の第4の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図7】この発明の第5の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図8】図7の原理説明図である。
【図9】図7の変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…ファラデー回転子、11…光ファイバ、12,13
…導線(コイル)、2…光源(SLD:super−l
uminescent diode)、21…ファンク
ションシンセサイザ、22…デジタルマルチメータ、3
1,32,33…レンズ、4…偏光子(Pol:Pol
arizer)、5…検光子(Ana:Analyze
r)、6…ディテクタ(フォトダイオード(PD))、
7…オシロスコープ(OSC)、81…1/4波長板
(光ファイバコイル)、82…光ファイバコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 正幸 群馬県桐生市相生町1−167−3 (72)発明者 小出 英延 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA05 AB09 AB10 AC06 AC07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバをリング状に巻き、これに導
    線をトロイダル状に巻いて構成したことを特徴とするフ
    ァラデー回転子。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバは鉛ガラスファイバであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のファラデー回転
    子。
  3. 【請求項3】 前記導線に電流を流すことにより、前記
    光ファイバに入射される直線偏光の制御を可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のファラデー回
    転子を用いた偏光制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ファラデー回転子を2つ用い、この
    間に1/4波長板を光路に対して縦続的に配置し、2つ
    のファラデー回転子の各導線に電流を流すことにより、
    任意の入射光の偏光制御を可能にしたことを特徴とする
    請求項1または2に記載のファラデー回転子を用いた偏
    光制御方法。
  5. 【請求項5】 前記1/4波長板は光ファイバを曲げて
    形成したことを特徴とする請求項4に記載のファラデー
    回転子を用いた偏光制御方法。
  6. 【請求項6】 前記導線に交流電流を流すことにより、
    交流電流の計測を可能にしたことを特徴とする請求項1
    または2に記載のファラデー回転子を用いた交流電流計
    測方法。
  7. 【請求項7】 前記導線に交流電流を流すとともに、前
    記ファラデー回転子の導線が巻かれている部分に重ねる
    か、または導線が巻かれていない直線部分に別途巻かれ
    た巻線に直流電流を流すことにより、直流電流の計測を
    可能にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    ファラデー回転子を用いた直流電流計測方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222725A (ja) * 2009-07-06 2009-10-01 Toshiba Corp 光電流検出装置
JP2018112442A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 日本電気硝子株式会社 電流センサ用ファラデー回転子

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JP2009222725A (ja) * 2009-07-06 2009-10-01 Toshiba Corp 光電流検出装置
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