JP3179316B2 - 光センサ - Google Patents

光センサ

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JP3179316B2
JP3179316B2 JP20000795A JP20000795A JP3179316B2 JP 3179316 B2 JP3179316 B2 JP 3179316B2 JP 20000795 A JP20000795 A JP 20000795A JP 20000795 A JP20000795 A JP 20000795A JP 3179316 B2 JP3179316 B2 JP 3179316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線の対地間電
圧あるいは線路電流等を検知する光PT(変成器)ある
いは光CT(変流器)等に利用される電圧センサあるい
は電流センサ等としての光センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の強度変調方式電圧センサとして、
例えば図8に示すように、光の入射側から光軸上に、設
定角π/2ラジアンの第一の偏光子47、1/4波長板
48、ポッケルス素子49および設定角π/2ラジアン
の第二の偏光子52を配置し、被測定電圧51をポッケ
ルス素子49に印加するように構成したものが知られて
いる。50はポッケルス素子49の電極である。
【0003】無偏波入射光53が第一の偏光子47によ
り直線偏光54となり、1/4波長板48により円偏光
55となる。56はポッケルス素子49に印加されてい
る被測定電圧51により変化されてポッケルス素子49
から出力される光の各種偏光状態を示す。そして、第二
の偏光子52から出力される出力光57の強度変化は、
被測定電圧51により変化するポッケルス素子49の出
力光の偏光状態56に対応するので、第二の偏光子52
の出力光量の変調度をモニターすることにより被測定電
圧51を検出することができる。
【0004】ここで、上記光量の変調度とは、光量のA
C成分と光量のDC成分の比のことである。
【0005】また、従来の強度変調方式電流センサとし
て、例えば図9に示すように、光の入射側から光軸上
に、設定角π/2ラジアンの第一の偏光子58、ファラ
デー素子60および設定角π/4ラジアンの第二の偏光
子59を配置し、被測定電流により発生する磁界65を
ファラデー素子60に印加するように構成したものが知
られている。
【0006】無偏波入射光53が第一の偏光子58によ
り直線偏光54となり、ファラデー素子60において被
測定磁界65に応じてファラデー回転角(θ)61変化
した直線偏光62となる。被測定磁界65は被測定電流
に対応する被測定物理量である。そして、第二の偏光子
59の出力光63の強度変化は、上記磁界65により変
化するファラデー素子60の出力光62の偏光状態(直
線偏光角度変化)に対応するので、第二の偏光子59の
出力光63の光量の変調度をモニターすることにより被
測定電流を検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
光センサにおいても、各光学部品の結合ロスの変化や外
部環境(例えば、ガラスのくもりや結露、振動による光
軸のずれ、光ファイバーでの揺れによる応力発生など)
による入射光の強度変化などのため、前述の出力光量に
は、上記の被測定電圧あるいは被測定電流に応じた光量
の変調以外によるゆっくりとした光量変化が加わる。す
なわち、上記光量のAC成分が歪む。特に被測定電圧あ
るいは被測定電流の周波数がDC近傍の場合は、被測定
電圧あるいは被測定電流によるAC成分と被測定電圧あ
るいは被測定電流以外の原因によるAC成分との区別が
不可能となり、正確な電圧あるいは電流測定ができな
い。これは、いずれの光センサもAM変調(振幅変調)
を行って検出している点に原因がある。
【0008】本発明は、従来の光センサがもつ上記のよ
うな課題を考慮し、DC測定から高周波測定まで外部環
境の影響を受けない光センサ(電圧センサあるいは電流
センサ)を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の光センサは、
光学部と、信号処理部とを備え、上記光学部は、光軸上
に、光の入射側に配置された第1の偏光子と、光の出射
側に配置され、第1の偏光子に対し偏光方向が実質上平
行あるいは垂直方向に設定される第2の偏光子と、第1
の偏光子と第2の偏光子との間に配置され、被測定物理
量に応じて光波に位相変調をかける第1の光波位相変調
器と、第1の偏光子と第2の偏光子との間に、第1の光
波位相変調器の位相変調方向に対し位相変調方向が実質
上平行あるいは垂直となるように配置され、被測定物理
量の周波数より高い周波数の制御変調物理量に応じて光
波に位相変調をかける第2の光波位相変調器とを有し、
上記信号処理部は、第2の偏光子からの光出力を電気信
号に変換するO/E変換部と、制御変調物理量の位相を
π×n±π/2ラジアン(n:整数)変化させる位相器
と、O/E変換部の出力と位相器の出力とを加算する加
算器と、その加算器の出力を復調する復調器とを有す
る。
【0010】また、請求項2の光センサは、光学部と、
信号処理部とを備え、上記光学部は、光軸上に、光の入
射側に配置された第1の偏光子と、光の出射側に配置さ
れ、第1の偏光子に対し偏光方向が実質上平行あるいは
垂直方向に設定される第2の偏光子と、第1の偏光子と
第2の偏光子との間に配置され、被測定物理量を時間積
分した値に応じて光波に位相変調をかける第1の光波位
相変調器と、第1の偏光子と前記第2の偏光子との間
に、第1の光波位相変調器の位相変調方向に対し位相変
調方向が実質上平行あるいは垂直となるように配置さ
れ、被測定物理量の周波数より高い周波数の制御変調物
理量に応じて光波に位相変調をかける第2の光波位相変
調器とを有し、上記信号処理部は、第2の偏光子からの
光出力を電気信号に変換するO/E変換部と、制御変調
物理量の位相をπ×n±π/2ラジアン(n:整数)変
化させる位相器と、O/E変換部の出力と位相器の出力
とを加算する加算器と、その加算器の出力を復調する復
調器とを有する。
【0011】また、請求項3の光センサは、上記請求項
1、又は2の光センサにおいて、第1の偏光子、第1の
光波位相変調器、第2の光波位相変調器、第2の偏光子
における相互の間のうち少なくとも一つの間に光の偏波
状態を維持する光伝送路を用いる。
【0012】また、請求項4の光センサは、上記請求項
1から3までのいずれかの光センサにおいて、第1の光
波位相変調器及び第2の光波位相変調器のうち少なくと
も一方の光波位相変調器が、複数の光波位相変調部から
なる。
【0013】また、請求項5の光センサは、上記請求項
1から4までのいずれかの光センサにおいて、第1の光
波位相変調器及び第2の光波位相変調器は、1つの電気
光学結晶上に電極が別々に形成されて一体化したもので
ある。
【0014】また、請求項6の光センサは、上記請求項
1から5までのいずれかの光センサにおいて、被測定電
気線から電源を得て、制御変調物理量を得るための信号
を発振する発振器と、被測定物理量を得るために被測定
電気線の対地間電圧を分圧する分圧器とを更に備える。
【0015】また、請求項7の光センサは、上記請求項
1から4までのいずれかの光センサにおいて、被測定電
気線から電源を得て、制御変調物理量を得るための信号
を発振する発振器と、被測定物理量を得るために被測定
電気線の被測定電流を得る補助部とを更に備える。
【0016】また、請求項8の光センサは、被測定物理
量が被測定電気線の電圧と電流とであって、その電圧と
電流とを同時に測定できるように、請求項6の光センサ
と請求項7の光センサとを一体化したものである。
【0017】請求項1の光センサにおいては、被測定物
理量(被測定電圧あるいは被測定電流)は、光センサの
出力光量に対してPM(位相)変調を施すので、被測定
物理量の情報は光センサの出力変化の時間軸方向に反映
されることとなり、これは光センサの出力変化の強度軸
方向に反映される外部環境情報と直交関係になる結果、
被測定物理量の情報は外部環境の影響を受けず、DCか
ら高周波まで被測定物理量の情報を正確に検出すること
ができる。
【0018】請求項2の光センサにおいては、被測定物
理量は、光センサの出力光量変化に対してFM変調を施
すことになるので、請求項1の場合と同様に、被測定物
理量の情報は光センサの出力変化の時間軸方向に反映さ
れ、強度軸方向に反映される外部環境情報と直交関係に
なり、外部環境の影響を受けずに、DCから高周波まで
被測定物理量の情報を正確に検出することができる。
【0019】請求項3の光センサにおいては、被測定物
理量が遠隔にあっても、また、各部品が同一光軸上に配
置できない条件下にあっても、上記と同様の効果が得ら
れる。
【0020】請求項4の光センサのように、第1の光波
位相変調器及び第2の光波位相変調器のうち少なくとも
一方の光波位相変調器が、複数の光波位相変調部から構
成されていても上記と同様の効果が得られる。
【0021】請求項5の光センサのように、光波位相変
調器として電気光学効果を利用する場合に、第1の光波
位相変調器及び第2の光波位相変調器の各電極を1つの
電気光学結晶上に別々に形成して一体化することによ
り、簡単な構成で上記と同様の効果が得られる。
【0022】請求項6の光センサにおいては、被測定電
気線の対地間電圧を、外部環境の影響を受けずに、DC
から高周波まで正確に検出することができる。
【0023】請求項7の光センサにおいては、被測定電
気線の線路電流を、外部環境の影響を受けずに、DCか
ら高周波まで正確に検出することができる。
【0024】請求項8の光センサにおいては、被測定電
気線の対地間電圧と線路電流とを、外部環境の影響を受
けずに、DCから高周波まで正確に、かつ同時的に検出
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る光センサの実施の形
態例について図面を参照しながら説明する。
【0026】〔第一実施形態〕図1に、本発明の光セン
サの第一実施形態であるPM変調方式電圧センサの概要
図を示す。この電圧センサの構成は、光学部aと信号処
理部bからなる。
【0027】光学部aは、光の入射側から光軸7上に、
設定角π/2ラジアンの第一の偏光子1、主軸の設定角
がπ/4ラジアンの第一のポッケルス素子3、主軸が第
一のポッケルス素子(検出用ポッケルス素子)3と平行
あるいは垂直である第二のポッケルス素子(変調用ポッ
ケルス素子)4、および設定角π/2の第二の偏光子2
の順に配置して構成されている。検出用ポッケルス素子
3と変調用ポッケルス素子4には、0ラジアン方向の平
行電界を発生するように、それぞれ検出電圧用電極対と
変調周期電圧用電極対を設け、検出用ポッケルス素子3
には被測定電圧(VS *sin(ωS t))5を印加
し、変調用ポッケルス素子4には被測定電圧より十分高
い周波数を有する制御変調周期電圧(Vm *sin(ω
m t))6を印加する。例えば、被測定物理量である被
測定電圧が商用周波の場合は、制御変調物理量である制
御変調周期電圧の角速度は、1kHz程度の周波数とな
る。又、この制御変調周期電圧は、本実施形態では図1
に一点鎖線で示すように、後述する信号処理部bから供
給される。ここで、検出用ポッケルス素子3が本発明の
第1の光波位相変調器を構成し、変調用ポッケルス素子
4が本発明の第2の光波位相変調器を構成している。
【0028】一方、信号処理部bは、前述の光学部aの
光量出力を電気信号に変換するO/E変換部17、変調
用ポッケルス素子4に印加された制御変調周期電圧6の
位相をπ/2ラジアン(一般的にはπ×n±π/2ラジ
アン(n:整数))変化させ、かつゲインも調整可能な
位相器15(その出力電圧はVm ′*sin(ωm t+
π/2))、上記O/E変換部17の出力と位相器15
の出力とを加算する加算器16、およびその加算器16
の出力変化の位相変化により被測定電圧の変化を復調す
る復調器cで構成されている。ここで、この復調器cと
しては、図1に示すように、FM復調器18と積分器1
9を使用するのが一般的である(ただし、後述するよう
に積分器を使用しない場合もある)。また、前述の検出
用ポッケルス素子3および変調用ポッケルス素子4の一
例としてLiNbO3 等が挙げられる。以後、LiNb
3 をLNと表記する。
【0029】図2は、本第一実施形態の製品例を示す図
である。図2において、光センサは光学部aと変調電源
内蔵信号処理部bとに分離されてており、それらが電線
内蔵光ファイバーケーブル208により接続されてい
る。
【0030】光学部aには、光軸上に、光ファイバー2
06からの入射光を入射するレンズ203、第1の偏光
子としての偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと記
す)1、第1の光波位相変調器としての測定用のLiN
bO3 結晶3、第2の光波位相変調器としての変調用の
LiNbO3 結晶4、第2の偏光子としてのPBS2、
出射光211を光ファイバー206に出射するレンズ2
03等が配置され、それらが耐候性のあるケース201
に内蔵されている。被測定電圧Vsは、ケース201外
部に露出した電極301を介して測定用のLiNbO3
結晶3に印加され、制御変調周期電圧Vmは電線212
を介して変調電源内蔵信号処理部bから変調用のLiN
bO3 結晶4に印加される。ここで202はフェルー
ル、204はレンズホルダ、205は割りスリーブであ
る。
【0031】また、変調電源内蔵信号処理部bの構成
は、図1と基本的には同様であるが、更に、制御変調周
期電圧を発生させる変調電源部が内蔵され、測定結果を
表示する表示部209が設けられている。
【0032】なお、LN等のポッケルス素子を第一実施
形態のように、光軸に平行な面に電極を形成した横型変
調方式で使用する場合、LN結晶の構成は、例えば第1
の光波位相変調器及び第2の光波位相変調器に同じ構成
の結晶を用いるとして、6通りある。また、これら6通
りのLNの各構成につき第一の偏光子1と第二の偏光子
2の設定方向はいろいろである。
【0033】
【0034】〔第二実施形態〕 次に、図3に、本発明の光センサの第二実施形態である
PM変調方式電流センサの概要図を示す。この電流セン
サの構成も、光学部aと信号処理部bからなる。
【0035】光学部aは、光の入射側から光軸7上に、
設定角π/2ラジアンの第一の偏光子1、第一のファラ
デー素子(検出用ファラデー素子)20、第二のファラ
デー素子(変調用ファラデー素子)21、および上記第
一の偏光子1に対し平行あるいは垂直に設定される第二
の偏光子2の順に配置して構成されている。検出用ファ
ラデー素子20と変調用ファラデー素子21には、光軸
方向とほぼ平行に磁界を発生するようにそれぞれ検出電
流用コイル26と変調電流用コイル27を設け、検出用
ファラデー素子20には被測定物理量としての被測定電
流(IS *sin(ωS t))22を印加し、変調用フ
ァラデー素子21には被測定電流より十分高い周波数を
有する制御変調物理量としての制御変調周期電流(Im
*sin(ωm t))23を印加する。
【0036】一方、信号処理部bは、前述の光学部aの
光量出力を電気信号に変換するO/E変換部17、上記
変調用ファラデー素子21に印加された制御変調周期電
流23を同相の電圧(Vm *sin(ωm t))24に
変換する電流電圧変換器231、その変換された電圧
(Vm *sin(ωm t))24の位相をπ/2ラジア
ン(一般的にはπ×n±π/2ラジアン(n:整数))
変化させ、かつゲインも調整可能な位相器15(その出
力電圧はVm ′*sin(ωm t+π/2))、O/E
変換部17の出力と位相器15の出力とを加算する加算
器16、その加算器16の出力変化の位相変化により被
測定電流の変化を復調する復調器cで構成される。ここ
で、この復調器cとしては、図3に示すようにFM復調
器18と積分器19を使用するのが一般的である(ただ
し、後述するように積分器を使用しない場合もある)。
ここで、検出用ファラデー素子20が本発明の第1の光
波位相変調器を構成し、変調用ファラデー素子21が本
発明の第2の光波位相変調器を構成している。また、検
出用ファラデー素子20および変調用ファラデー素子2
1の一例としてガーネット等が挙げられる。
【0037】次に、本発明における作用を説明する。第
一実施形態の電圧センサと第二実施形態の電流センサ
は、光学部aの光波位相変調器(ポッケルス素子とファ
ラデー素子)が異なり、光波の振る舞いが異なるだけ
で、その他の信号処理部bの作用は同一である。
【0038】第一実施形態の電圧センサの光学部aの作
用は、図1において、無偏波入射光8が第一の偏光子1
により直線偏光9となり、検出用ポッケルス素子3の通
過後はこの検出用ポッケルス素子3の位相差角θS (=
O *sin(ωS t)、ここで、SO はVS に比例し
た値である)に対応する楕円偏光となり、変調用ポッケ
ルス素子4の通過後は、この変調用ポッケルス素子4に
よる位相差角θm (=MO *sin(ωm t)、ここ
で、MO はVm に比例した値である)と検出用ポッケル
ス素子3による位相差角θS の和である位相差角の合計
θS +θm に対応する楕円偏光11となる。この楕円偏
光11は、位相差角θS 、θm が、上式から明らかなよ
うに、それぞれ最大振幅がSO 、MO で、角速度ωS
ωm で振動しているので、それに対応して振動している
楕円偏光である。図中、10は主軸方向を、13はポッ
ケルス素子の結晶軸を示している。従って、第二の偏光
子2を通過した直線偏光12の強度は、この図におけ
る、第1の偏光子1、検出用ポッケルス素子3、変調用
ポッケルス素子4、第2の偏光子2の全体の入出力特性
が(cosθ+1)÷2であるので、入射光の強度に対
して{cos(θm +θ S )+1}÷2の強度変化を示
すことになる。
【0039】ここで、図11に第一実施形態における光
学部aの入出力特性を示す。横軸に位相差角θをとり縦
軸に光出力Pをとると、図11に示すように、入出力特
性はcosカーブとなる。また、本発明のように第1の
偏光子1と第2の偏光子2の偏光方向が平行な場合は、
入出力特性における頂点付近の非線形部分を動作点とし
て利用する。なお、第1の偏光子1と第2の偏光子2の
偏光方向が垂直の場合は、前記入出力特性における底点
付近の非線形部分を動作点として利用する。検出用のポ
ッケルス素子3と変調用のポッケルス素子4により変調
されて楕円偏光となった光信号Aは、第2の偏光子2を
通過することにより、入出力特性の非線形部分の作用に
より、光信号Aに対応した歪んだ信号波形Bになる。
【0040】ここで、ノイズとしての入射光の変動は、
図の入出力特性のPの方向にのってcosカーブの頂点
が変動する状態として現れ、出力信号波形Bの振幅の方
向にノイズ成分が出現することになる。すなわち、pを
入射光強度として、光学部aの光出力を上式を用いてp
×{cos(θm +θS )+1}÷2で表すと、ノイズ
成分はpの変動成分として現れる。
【0041】ところで、被測定電圧、制御変調周期電圧
により変調され、入出力特性の非線形部分を利用して出
力された出力信号波形Bは、位相変調成分、周波数変調
成分、振幅変調成分等が含まれた信号となるが、最終的
に復調するときに時間軸との交点を検出する位相変調を
利用する。この時、非線形化された信号波形Bだけで
は、復調すべき周波数が分からず、位相変調とするた
め、後述するように、制御変調周期電圧の位相をπ/2
ずらした信号を付加することにより検出できるようにす
る。従って、上記のノイズ成分の影響を受ける方向が、
出力信号波形Bの位相方向とは直交した方向であるの
で、復調時の位相検出にはノイズによる影響が全く関与
しないので、被測定電圧を外部の影響を受けずに測定す
ることができる。
【0042】一方、第二実施形態の電流センサの光学部
aの作用は、図3において、無偏波入射光8が、第一の
偏光子1により直線偏光9となり、検出用ファラデー素
子20の通過後はこの検出用ファラデー素子20の回転
角θS (=SO *sin(ωS t)、ここで、SO はI
S に比例した値である)に対応して傾いた直線偏光とな
り、変調用ファラデー素子21の通過後は、この変調用
ファラデー素子21による回転角θm (=MO *sin
(ωm t)、ここで、MO はIm に比例した値である)
と検出用ファラデー素子20による回転角θS の和であ
る回転角の合計θS +θm に対応して傾いた直線偏光と
なる。さらに、第二の偏光子2を通過した直線偏光12
の強度は、入射光の強度に対して{cos2(θ m +θ
S )+1}÷2の強度変化を示す。
【0043】ここで、ファラデー素子の場合の位相差が
生じる光波は、右回りと左回りの円偏光であるので、フ
ァラデー素子での回転角とポッケルス素子の位相差角
は、上述のように同一となり、直線偏光となった入射光
に対して、光波位相変調器であるポッケルス素子及びフ
ァラデー素子は同一の機能を与える。また、上記回転角
に関する式のωS とωm は、被測定電流22と制御変調
周期電流23の角速度であり、第二実施形態において
も、回転角θS 、θm は、SO 、MO を最大振幅として
角速度ωS 、ωm で振動することになり、変調用ファラ
デー素子21を通過した後の直線偏光の回転角θS +θ
m は振動している。また、光学部aの入出力特性、各信
号波形に関する事項等、基本的な動作は、上記第一実施
形態の説明と同様である。
【0044】上記のように、第一実施形態のPM変調方
式電圧センサと第二実施形態のPM変調方式電流センサ
の光学部aの出力をスペクトル展開してみたところ、強
度は異なるが、図4の実線で示す同じスペクトル分布と
なった。すなわち、第一および第二実施形態の光学部a
の出力には、制御変調物理量の角速度ωm の整数倍毎に
擬似的なPM変調(位相変調)部が存在することが判明
した。これら疑似PM変調部のうち、角速度ωm の擬似
PM変調部31を利用すれば、被測定物理量の情報を復
元することができることを発明者は発見した。ただし、
破線で示す搬送波信号(スペクトルωm の位置)が欠落
した信号であるため、この出力信号だけでは復調できな
い。
【0045】
【0046】
【0047】第一および第二実施形態では、角速度ωm
の部分の疑似PM変調部31を利用するために付加信号
28を加える。この付加信号28は、第一実施形態の電
圧センサも第二実施形態の電流センサも、位相器15の
出力(Vm ′*sin(ωmt+π/2))25のこと
であり、加算器16によりO/E変換部17の出力に加
算する。その加算器16からの出力スペクトルは、図4
において破線を加えたものとなる。
【0048】この角速度ωm の付加信号28(位相器1
5の出力25)を図5に示すキャリア(搬送波)Aと
し、角速度ωm −ωS の側波帯スペクトル−J
1 (SO )J1(MO )29を図5に示す側波帯Cと
し、角速度ωm +ωS の側波帯スペクトルJ1 (SO
1 (MO )30を図5に示す側波帯Bとすると、前記
搬送波Aと前記2個の側波帯B,Cのベクトル図は図5
に示すようになり、PM変調信号はA+B+Cとなっ
て、通常のPM変調(位相変調)となることが分かる。
【0049】このPM変調信号をFM復調器18と積分
器19に通すことによって、被測定物理量(被測定電圧
あるいは被測定電流)の情報が完全に復調される。
【0050】ここで、第一実施形態における各部の信号
波形の一例を図12及び図13に示す。まず、図12に
おいて、波形1は、ポッケルス素子4に印加される周波
数1kHzの制御変調周期電圧の信号を示し、波形2
は、その制御変調信号の位相を位相器15によりπ/2
変化させた信号を示す。波形3は、光学部aの出力信号
(O/E変換部17により電気信号に変換された信号)
を示し、光学部aの入出力特性の非線形部分による歪ん
だ波形となっている。波形4は、波形2と波形3とを加
算器16により加算した後の信号を示し、FM復調器1
8に入力される信号である。次に、図13において、波
形1が図12の波形4の加算器16により加算された信
号であり、時間軸は図12より縮めて図示している。波
形2は、波形1をコンパレーターにより処理した後の信
号であり、波形3は、そのコンパレーター出力の周波数
を電圧に変換した後の信号を示している。この周波数/
電圧変換された信号をLPF(ローパスフィルタ)に通
過させることにより被測定電圧に比例した電圧信号の波
形4が得られる。なお、コンパレータやLPFは図1の
FM復調器18に含まれている。
【0051】上記のように通常のPM変調となるがゆえ
に、被測定作用(被測定電圧あるいは被測定電流)の情
報は、光センサの出力変化の時間軸方向に反映されるこ
とになり、光センサの出力変化の強度軸方向に載る外部
環境情報とは直交関係となるため、被測定物理量の情報
は外部環境の影響を受けず、DCから高周波まで被測定
物理量の情報を正確に検出することができる。
【0052】〔第三実施形態〕次に、本発明の第三実施
形態を図6を用いて説明する。図6に示すように、第三
実施形態は、上記第一実施形態のPM変調方式電圧セン
サを用いて電気線36の対地間電圧(V)38を測定す
るものである。
【0053】本実施形態の構成は、コア40とコイル3
5からなるCT(変流器)を介して被測定電気線36の
電流(I)37から電源の供給をうける発振器34と、
被測定電気線36の対地間電圧38を対地間浮遊容量4
2を利用して分圧する分圧器32と、上記第一実施形態
の電圧センサからなり、コア40、コイル35、発振器
34、分圧器32、及び電圧センサのうち第一実施形態
の光学部33(a)は、耐候性のあるケース39内に収
納されている。一方、電圧センサの発光部68と信号処
理部bは、光学部33(a)を収納したケース39から
離れたところに設置されており、それらの間の光の伝送
には光ファイバー66,67を用いる。又、41はアー
スである。ここで、上記発振器34は、制御変調周期電
圧(Vm*sin(ωm t))6を発生し、その電圧を
変調用ポッケルス素子4に印加する。また、分圧器32
は、対地間電圧38に比例する被測定電圧(VS *si
n(ωS t))5を分圧して検出用ポッケルス素子3に
印加する。信号処理部bにより復調された被測定電圧5
は分圧器32の比例係数を掛けることにより目的の対地
間電圧(V)38が計測される。
【0054】このようにして、被測定電気線36の対地
間電圧38を、外部環境の影響を受けずに、DCから高
周波まで正確に検出することができる。
【0055】〔第四実施形態〕本発明の第四実施形態を
図7を用いて説明する。図7に示すように、第四実施形
態は、上記第二実施形態のPM変調方式電流センサを用
いて電気線36の線路電流(I)37を測定するもので
ある。
【0056】本実施形態の構成は、コア40とコイル3
5からなるCTを介して被測定電気線36の線路電流3
7から電源の供給をうける発振器44と、補助コア46
と補助コイル43を介して被測定電気線36の線路電流
37に比例する磁界を検出用ファラデー素子20に印加
するための補助部dと、上記第二実施形態の電流センサ
からなり、コア40、コイル35、発振器44、補助部
d、及び電流センサのうち第二実施形態の光学部45
(a)は、耐候性のあるケース39内に収納されてい
る。一方、電流センサの発光部68と信号処理部bは、
光学部45(a)を収納したケース39から離れたとこ
ろに設置されており、それらの間の光の伝送には光ファ
イバー66,67を用いる。ここで、上記発振器44
は、制御変調周期電流(Im *sin(ωm t))23
を発生し、変調用ファラデー素子21に印加する。ま
た、上記補助部dは、被測定電流(IS *sin(ωS
t))22(37)に比例する磁界を検出用ファラデー
素子20に印加する。信号処理部bにより復調された磁
界は補助部dの比例係数を掛けることにより目的の線路
電流(I)37が測定される。
【0057】これにより、被測定電気線36に流れる線
路電流37を、外部環境の影響を受けずに、DCから高
周波まで正確に検出することができる。
【0058】〔第五実施形態〕図10に示すように、前
述の第三実施形態の電圧測定用の光センサと第四実施形
態の電流測定用の光センサとを一体化して電気線36に
取り付けると、対地間電圧38と線路電流37を同時に
測定することができる。すなわち、耐候性のあるケース
39内に、第1実施形態の電圧センサの光学部33
(a)と、第2実施形態の電流センサの光学部45
(a)と、制御変調周期電圧Vm を発生する発振器34
と、制御変調周期電流Im を発生する発振器44と、分
圧器32と、コイル35,43を有するコア40とを収
納する。更に、このケース39から離れた位置に発光部
68’及び信号処理部b’を設置して、これらの間を各
2本の光ファイバー66,67によりそれぞれ接続す
る。ここでは、CTのコアを1つとし、このコア40に
電源供給用のコイル35と電流検出用のコイル43を巻
いた構成とし、又、光学部68’及び信号処理部b’
は、2つの信号を処理できる構成としている。ここで、
発振器34,44は、2つの異なる信号を出力できる2
出力タイプの発振器を用いれば、1つに集約可能であ
る。また、光ファイバー66,67の代わりに、4芯の
光ファイバーを用いて、1本の多芯光ファイバーで接続
しても勿論よい。また、図10に示す構成は一例であっ
て、電流測定用に専用のCTを用いても良いし、信号処
理部を電圧と電流とで別々に設けてもよい。本実施形態
の光センサを用いて、配電線で対地間電圧と線路電流を
同時に測定することにより、その配電線の地絡、短絡な
どの事故の検査に有効に利用できる。
【0059】〔第六実施形態〕上記第一実施形態におけ
る検出用ポッケルス素子3と変調用ポッケルス素子4の
うち少なくともいずれか一方を、複数のポッケルス素子
を用いて構成しても、上記と同様の効果が得られる。ま
た、上記第二実施形態における検出用ファラデー素子2
0と変調用ファラデー素子21のうち少なくともいずれ
か一方を、複数のファラデー素子を用いて構成しても、
上記と同様の効果が得られる。
【0060】〔第七実施形態〕上記第一実施形態あるい
は第二実施形態において、P部あるいはQ部に積分器1
01を配置し(図1及び図3に点線で示す)、被測定電
圧(VS *sin(ω S t))5あるいは被測定電流
(IS *sin(ωS t))22を時間積分するように
構成する。この場合は、上記各実施形態で説明したよう
な位相変調ではなく、変調された搬送波の周波数変化に
より被測定電圧や被測定電流を正確に検出することがで
きる。つまり、周波数変化(FM変調)に基づいて被測
定電圧や被測定電流の情報を光センサの出力変化の時間
軸方向に載せることになり、被測定物理量と光センサの
出力変化の強度軸方向に載る外部環境情報とは直交関係
となるため、被測定物理量の情報は外部環境の影響を受
けず、DCから高周波まで被測定物理量の情報を正確に
検出することができる。
【0061】このように、検出用ポッケルス素子3に被
測定電圧を時間積分した値に比例する電圧を印加し、あ
るいは検出用ファラデー素子20に被測定電流を時間積
分した値に比例する電流を印加すれば、信号処理部bの
復調器cはFM復調器18のみでよく、積分器19を省
略できる。
【0062】〔第八実施形態〕上記第一実施形態におい
て、検出用ポッケルス素子3および被測定電圧5と、変
調用ポッケルス素子4および制御変調周期電圧6との位
置を互いに入れ換え、すなわち、光路上の順序を逆にし
た構成でも上記と同様の効果が得られる。また、上記第
二実施形態において、検出用ファラデー素子20および
被測定電流22と、変調用ファラデー素子21および制
御変調周期電流23との位置を互いに入れ換えても上記
同様の効果が得られる。
【0063】すなわち、第一実施形態の検出用ポッケル
ス素子3と変調用ポッケルス素子4の光路上での順序、
あるいは第二実施形態の検出用ファラデー素子20と変
調用ファラデー素子21の光路上での順序は任意であ
る。
【0064】〔第九実施形態〕上記第一実施形態の電圧
センサの場合、被測定電圧5が遠隔にある場合とか、第
一の偏光子1あるいは検出用ポッケルス素子3あるいは
変調用ポッケルス素子4あるいは第二の偏光子2を装置
に組み込む場合等において、同一光軸上に第一の偏光子
1、検出用ポッケルス素子3、変調用ポッケルス素子
4、第二の偏光子2を全て配置できない場合には、第一
の偏光子1、検出用ポッケルス素子3、変調用ポッケル
ス素子4、第二の偏光子2のそれぞれの間のうち、距離
が離れたり光軸が異なるところは偏波面保存ファイバー
等の偏波状態を変化させない光伝送路を用いるとよい。
上記第二実施形態の電流センサについても同様のことが
いえる(ポッケルス素子をファラデー素子に置き換えて
読めばよい)。
【0065】このように、偏波状態を変化させない光伝
送路を用いることにより、被測定物理量が遠隔にある場
合でも、また、物理的な条件から光軸を不一致とせざる
を得ないような場合でも、上記と同様の効果が得られ
る。
【0066】以上要するに、変調された光の搬送波の時
間軸方向変化すなわち位相変化(PM変調)あるいは周
波数変化(FM変調)により被測定電圧や被測定電流等
の物理量を測定すると、従来の強度変調方式の光センサ
で問題となっていた光伝送路を扱う上での基本的問題で
ある光学部品の結合ロスの変化や外部環境による光強度
変化の影響を受けることなく、被測定電圧あるいは被測
定電流を正確に測定することができる。また、被測定物
理量以外の外乱的な情報が位相変化あるいは周波数変化
に混入しないので、従来例に示すような強度変化でDC
近傍の電圧を測定する際に問題となる被測定電圧あるい
は電流とそれ以外の外部影響との識別を考慮する必要が
なくなり、DCからACまで一貫した方法で電圧あるい
は電流を測定することができる。
【0067】なお、本発明は、上記したいくつかの実施
形態を合わせ有する実施形態も含むものとする。
【0068】また、上記実施形態では、いずれも光波位
相変調器としてバルク型の素子を用いたが、これに代え
て、例えば光導波路型の素子を用いてもよい。
【0069】また、上記実施形態のうち、ポッケルス素
子を用いた電圧センサの場合、1つの電気光学結晶表面
上に、第1の光波位相変調器用の電極と第2の光波位相
変調器用の電極とを別々に光軸方向に並べて形成して、
第1の光波位相変調器と第2の光波位相変調器とを一体
化して構成してもよい。この場合は、構成が簡単とな
り、組立時におけるそれら2つの光波位相変調器の光軸
調整も不要となる。
【0070】また、上記実施形態では、いずれも被測定
物理量として電圧又は電流を用いて説明したが、これに
限らず、被測定物理量が電圧又は電流に変換可能であれ
ば、例えば、音、光等、他の物理量であってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、外部環境の影響を受けない状態で、DCから高
周波まで被測定物理量の情報を正確に検出することがで
きるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態におけるPM変調方式電
圧センサの概要図である。
【図2】上記第一実施形態におけるPM変調方式電圧セ
ンサの製品例を示す図である。
【図3】本発明の第二実施形態におけるPM変調方式電
流センサの概要図である。
【図4】本発明の光学部の出力スペクトルの説明図であ
る。
【図5】本発明のPM変調方式を説明するベクトル図で
ある。
【図6】本発明の第三実施形態におけるPM変調方式電
圧センサの概要図である。
【図7】本発明の第四実施形態におけるPM変調方式電
流センサの概要図である。
【図8】従来の電圧測定に利用される強度変調方式電圧
センサの概要図である。
【図9】従来の電流測定に利用される強度変調方式電流
センサの概要図である。
【図10】本発明の第五実施形態におけるPM変調方式
電圧電流センサの概要図である。
【図11】本発明の第一実施形態における光学部の入出
力特性を示す図である。
【図12】本発明の第一実施形態における各部の信号波
形の一例を示す図である。
【図13】本発明の第一実施形態における各部の信号波
形の一例を示す図である。
【符号の説明】
a 光学部 b 信号処理部 c 復調器 1 第一の偏光子 2 第二の偏光子 3 第一のポッケルス素子(検出用) 4 第二のポッケルス素子(変調用) 5 被測定電圧 6 制御変調周期電圧 7 光軸 15 位相器 16 加算器 17 O/E変換部 18 FM復調器 19 積分器 201 ケース 202 フェルール 203 レンズ 204 レンズホルダ 205 割りスリーブ 206 光ファイバー 208 電線内蔵光ファイバーケーブル 209 表示部 211 出射光 212 電線 301 電極

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部と、信号処理部とを備え、 前記光学部は、光軸上に、光の入射側に配置された第1
    の偏光子と、光の出射側に配置され、前記第1の偏光子
    に対し偏光方向が実質上平行あるいは垂直方向に設定さ
    れる第2の偏光子と、前記第1の偏光子と前記第2の偏
    光子との間に配置され、被測定物理量に応じて光波に位
    相変調をかける第1の光波位相変調器と、前記第1の偏
    光子と前記第2の偏光子との間に、前記第1の光波位相
    変調器の位相変調方向に対し位相変調方向が実質上平行
    あるいは垂直となるように配置され、前記被測定物理量
    の周波数より高い周波数の制御変調物理量に応じて光波
    に位相変調をかける第2の光波位相変調器とを有し、 前記信号処理部は、前記第2の偏光子からの光出力を電
    気信号に変換する光電変換部(以下、O/E変換部と記
    す)と、前記制御変調物理量の位相をπ×n±π/2ラ
    ジアン(n:整数)変化させる位相器と、前記O/E変
    換部の出力と前記位相器の出力とを加算する加算器と、
    その加算器の出力を復調する復調器とを有する、 ことを特徴とする光センサ。
  2. 【請求項2】 光学部と、信号処理部とを備え、 前記光学部は、光軸上に、光の入射側に配置された第1
    の偏光子と、光の出射側に配置され、前記第1の偏光子
    に対し偏光方向が実質上平行あるいは垂直方向に設定さ
    れる第2の偏光子と、前記第1の偏光子と前記第2の偏
    光子との間に配置され、被測定物理量を時間積分した値
    に応じて光波に位相変調をかける第1の光波位相変調器
    と、前記第1の偏光子と前記第2の偏光子との間に、前
    記第1の光波位相変調器の位相変調方向に対し位相変調
    方向が実質上平行あるいは垂直となるように配置され、
    前記被測定物理量の周波数より高い周波数の制御変調物
    理量に応じて光波に位相変調をかける第2の光波位相変
    調器とを有し、 前記信号処理部は、前記第2の偏光子からの光出力を電
    気信号に変換するO/E変換部と、前記制御変調物理量
    の位相をπ×n±π/2ラジアン(n:整数)変化させ
    る位相器と、前記O/E変換部の出力と前記位相器の出
    力とを加算する加算器と、その加算器の出力を復調する
    復調器とを有する、ことを特徴とする光センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1の偏光子、前記第1の光波位相
    変調器、前記第2の光波位相変調器、前記第2の偏光子
    における相互の間のうち少なくとも一つの間に光の偏波
    状態を維持する光伝送路を用いることを特徴とする請求
    項1、又は2記載の光センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の光波位相変調器及び前記第2
    の光波位相変調器のうち少なくとも一方の光波位相変調
    器が、複数の光波位相変調部からなることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の光センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1の光波位相変調器及び前記第2
    の光波位相変調器は、1つの電気光学結晶上に電極が別
    々に形成されて一体化したものであることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の光センサ。
  6. 【請求項6】 被測定電気線から電源を得て、前記制御
    変調物理量を得るための信号を発振する発振器と、前記
    被測定物理量を得るために前記被測定電気線の対地間電
    圧を分圧する分圧器とを更に備えたこと特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の光センサ。
  7. 【請求項7】 被測定電気線から電源を得て、前記制御
    変調物理量を得るための信号を発振する発振器と、前記
    被測定物理量を得るために前記被測定電気線の被測定電
    流を得る補助部とを更に備えたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の光センサ。
  8. 【請求項8】 前記被測定物理量は被測定電気線の電圧
    と電流とであって、その電圧と電流とを同時に測定でき
    るように、請求項6の前記光センサと請求項7の前記光
    センサとを一体化したことを特徴とする光センサ。
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