JP2003279381A - エンコーダ用コード板、エンコーダ、エンコーダ用コード板のための金型製造方法、および、エンコーダ用コード板の製造方法 - Google Patents
エンコーダ用コード板、エンコーダ、エンコーダ用コード板のための金型製造方法、および、エンコーダ用コード板の製造方法Info
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Abstract
用コード板、その金型の製造方法等を提供する。 【解決手段】 透明基板を用いて形成されたエンコーダ
用コード板は、透明基板に設けられ、各々の面が異なる
パターンを有する複数のトラックと、複数のトラックの
間に設けられ、複数のトラックの各々の面と高さの異な
るトラック間領域とを備えている。このようなエンコー
ダ用コード板のための金型製造方法は、第1の材料に、
各々が平坦な面を有する複数のトラックを加工するステ
ップと、複数のトラックの間に、平坦な面と高さの異な
るトラック間領域を加工するステップと、平坦な面の各
々に、異なるパターンを形成するステップと、第1の材
料のパターンにメッキを行うステップと、第1の材料か
らメッキを剥離して金型を得るステップとからなる。
Description
おいて位置検出を行う、高分解能の光学式エンコーダに
関する。
テムでは変位センサーとしてエンコーダが使用されてい
る。エンコーダは、モータ等の回転、直線運動、回転運
動等を行う物体の位置や角度、そして速度等の変位情報
を検出する。エンコーダは、大別して、磁気方法と光学
方式のいずれかの方式で変位情報を検出する。
からの光を受光する受光部を収納した筐体と、移動物体
としての光学スケール(コード板)とで構成されてい
る。例えば、回転体の回転情報を検出する光学式ロータ
リエンコーダは、回転体に連結した回転円板(コード
板)上にスリット状の光透過部と光遮光部を周期的に配
置している。図12は、コード板120と、光源122
と、受光部123とを備えた光学式エンコーダの検出部
の断面図である。コード板120は、光源122と受光
部123との間に設けられている。コード板120は、
ガラス板にCrを蒸着したパターン121を有しており、
パターン121を利用して、位置を検出するために光束
124を選択的に受光する。このようなコード板120
は、割れ易い、重い、コストが高い等の問題点があっ
た。
形成されたコード板が利用されている(特許文献1参
照)。図13の(a)は、プラスチックで形成されたコ
ード板130の断面図を示す。コード板130の基板1
32には、凹部が設けられ、その凹部には入射光を所定
方向に光変調させる所定のパターンが形成されている。
図13の(b)は、基板132の拡大断面図を示す。基
板132の凹部134の底面には、パターン136が形
成されている。コード板130は、回転軸Pで回転し、
凹部134のパターン136を介して検出された光源か
らの光に基づいて、回転情報を検出する。
130は、凹部134の平面的な底面全体に単一のパタ
ーン136が設けられているため、すなわち、いわゆる
単一のトラックしか存在していないため、相対移動量し
か検出することができない。これでは、サーボ系の電源
が切られた場合、またはリセットされた場合等には、絶
対位置が割り出せない。
分解能なエンコーダ用コード板を提供することである。
用コード板は、透明基板を用いて形成されたエンコーダ
用コード板であって、透明基板に設けられ、各々の面が
異なるパターンを有する複数のトラックと、複数のトラ
ックの間に設けられ、複数のトラックの前記各々の面と
高さの異なるトラック間領域とを備えており、これによ
り上記目的が達成される。
過させる透過部と、光を反射する反射部とを備え、透過
部および反射部の配置により、異なるパターンが形成さ
れていてもよい。
に対してV字型に形成された溝であってもよい。
に対してV字型に形成された突起であってもよい。
異なっていてもよい。
置とは異なる位置に平坦面をさらに備え、平坦面は、複
数のトラックの前記各々の面より高い位置に設けられて
いてもよい。
光源、および、光源からの光を受光する受光部を収納し
た筐体と、前記複数のトラックが光源と受光部との間に
設けられたエンコーダ用コード板であって、光源から照
射された光を透過し、または反射することにより、前記
物体の位置情報を検出する、上述のエンコーダ用コード
板とを備えており、これにより上記目的が達成される。
の金型製造方法は、第1の材料に、各々が平坦な面を有
する複数のトラックを加工するステップと、複数のトラ
ックの間に、前記平坦な面と高さの異なるトラック間領
域を加工するステップと、前記平坦な面の各々に、異な
るパターンを形成するステップと、前記第1の材料のパ
ターンにメッキを行うステップと、前記第1の材料から
メッキを剥離して金型を得るステップとからなり、これ
により上記目的が達成される。
記平坦な面の各々に、配置の異なるV字型の溝を形成す
るステップであってもよい。
々が異なる高さを有する複数のトラックを加工するステ
ップであってもよい。
い。
の金型製造方法は、母材にメッキを行うステップと、メ
ッキ部に、各々が平坦な面を有する複数のトラックを加
工するステップと、複数のトラックの間に、前記平坦な
面と高さの異なるトラック間領域を加工するステップ
と、前記平坦な面の各々に、異なるパターンを形成して
金型を得るステップとからなり、これにより上記目的が
達成される。
記平坦な面の各々に、配置の異なるV字型の溝を形成す
るステップであってもよい。
々が異なる高さを有する複数のトラックを加工するステ
ップであってもよい。
い。
数のトラックおよび前記トラック間領域に、さらにNi
Pメッキを行うステップを含んでいてもよい。
方法は、上述の方法により得られた金型に、透明の樹脂
材料を射出するステップと、金型から前記樹脂材料を剥
離して、エンコーダ用コード板を得るステップとからな
り、これにより上記目的が達成される。
発明の実施の形態を説明する。本実施の形態では、主と
して光学式エンコーダに用いられるコード板を説明す
る。ここでいう光学式エンコーダとは、モータ等の回
転、直線運動、回転運動等を行う物体の位置や角度、そ
して速度等の変位情報を、光学的な手法により検出する
センサである。光学式エンコーダには、回転運動を行う
対象に用いられるロータリエンコーダ、直線運動を行う
対象に用いられるリニアエンコーダ等が知られている。
光学式エンコーダは、光源、および、光源からの光を受
光する受光部を収納した筐体と、移動物体としての回転
体に連結されたコード板とで構成されている。例えば、
図12には、光学式エンコーダのコード板120と、光
源122と、受光部123とを示す。コード板120
は、光源122と、受光部123との間に設けられる。
る光学式エンコーダのコード板を説明する。まず、検出
対象の絶対位置を高分解能で検出するためには、異なる
パターンを有する複数のトラックが必要となる。「トラ
ック」とは、光源122からの光束を通過させる、区分
された領域をいう。そこで、本実施の形態では、コード
板に2つのトラックを設けた。図1の(a)〜(d)
は、本実施の形態による2つのトラックを有するロータ
リエンコーダ用コード板(以下、「コード板」と称す
る)10の構成を示す図である。光学式ロータリエンコ
ーダは、回転体に連結した回転円板(コード板)上にス
リット状の光透過部と光遮光部を周期的に配置してお
り、回転体の回転情報を検出する。コード板10は、回
転角度の絶対位置を検出する際に利用され、ポリカーボ
ネート等の透明の樹脂材料で形成されている。(a)は
上面図、(b)は断面図、(c)および(d)は、部分
断面図である。
は、2種類のトラック1、2と、平坦部4とを備えた円
形の板状体である。トラック1、2、および、平坦部4
の各々は同心円状に形成され、同じく同心円状の凹部3
により区分されている。トラック1、2には、それぞれ
V字型に形成された溝(以下、「V溝」)による異なる
パターンが形成されている。(d)および(c)は、ト
ラック1のA−A’断面と、トラック2のB−B’断面
の形状を示す。各断面のV溝は、後述の原理により光を
反射する反射部である。V溝間の平坦な面は、光を透過
させる透過部である。各トラックのV溝パターンは放射
状に(径方向に)形成されている。
C’における断面図である。(b)から理解されるよう
に、トラック1、2、および、平坦部4は、コード板1
0に突起して設けられているとも言える。トラック2の
上面は、トラック1の上面よりも高い位置にある。ま
た、パターンを形成していない平坦部4は、さらに高い
位置(円板の最も厚い部分)に位置する。なお、トラック
1、2が設けられた側に受光部が設けられ、反対側に光
源が設けられる。コード板10は、回転軸Pを中心にし
て回転し、光源からの光束を通過させ、または反射す
る。
理をより詳しく説明する。図2は、トラックのV溝部分
の断面図である。V溝部分に到達する光源(図示せず)
からの光は、内部全反射し、コード板10の受光部側に
は透過しない。一方、V溝間の平面部分に到達する光源
からの光は、透過して、受光部(図示せず)に入射す
る。このようにV溝のパターンを形成することで、受光
部(図示せず)において透過光を選択的に受光できる。
応じて変化する、コード板の位置変位と、信号強度との
関係を示すグラフである。図示されるように、トラック
2ではV溝のピッチが変化し、これに対応して透過光量
の変化を検知できる。コード板全周にV溝ピッチが変化
するパターンを形成することで、絶対位置を検出でき
る。一方、図3の(b)は、トラック1のV溝形状に応
じて変化する、コード板の位置変位と、信号強度との関
係を示すグラフである。トラック1には、コード板全周
に一定ピッチのV溝が形成されている。トラック1から
の透過光の受光部に同じピッチの遮光用スリットを入れ
ておくことで、図3の(b)に示すように、このピッチ
に対応した透過光量の変化を検知できる。すなわち、2
種類の検知信号を組み合わせて処理することで、絶対位
置を高分解能で検出することができる。
ラック2に刻まれたパターンにより、コード板が1回転
する各位置に応じて、レベルが変化する信号が生成され
る。この信号を検出することにより、概略的な絶対位置
が検出できる。そして、トラック1に刻まれたパターン
により、1回転で所定回数(例えば、16回)、レベル
が繰り返される信号が生成される。受光部にトラック1
のパターンピッチと同じピッチの受光素子を配置するこ
とで、コード板の動きに応じて、例えば、図3の(b)
に示す信号が得られる。トラック2のパターンに基づく
信号により、おおよその絶対位置を検出し、さらに、ト
ラック1のパターンに基づく信号により、さらに精度高
く位置を検出できる。例えば、繰り返しが16回であれ
ば、約16倍の精度で位置が検出できる。
部分に平坦部4(図1)を設けることにより、組み立て
時などにトラック1、トラック2のパターン部を保護す
ることができ、パターン部を傷付けることなく、安定し
た位置情報を得ることができる。
説明する。コード板10(図1)は、樹脂を射出成形し
て作製される。射出成形に際しては、金型材が必要とな
る。図4の(a)〜(c)は、金型材45の製造工程を
示す図である。金型材45の製造工程は、(a)母材に
コード板10の形状を加工する工程、(b)加工した母
材にメッキを行う工程、および、(c)メッキを母材か
ら剥離する工程に大別される。剥離されたメッキが金型
材となる。
工した母材40を示す。母材には、しんちゅう等が使用
される。加工工程を説明すると、まず、トラック1、ト
ラック2にそれぞれ対応するリング部41、42を平坦
に加工する。リングには高低差を設ける。すなわち、リ
ング部42の上面は、リング部41の上面よりも高い位
置にする。各上面は、面粗さの小さい鏡面である。各リ
ング41、42に隣接して、同心円状の凹み部43を加
工する。次に、リング部41、42の上面にV溝を加工
する。トラック1とトラック2のパターンは異なるの
で、リング部41、42上面のV溝のパターンも異な
る。ここで、リング部41、42に高低差を設けた理由
は、一方のリング部の上面にV溝のパターンを加工する
際に、工具が他方のリング部に干渉しないようにするた
めである。図5は、加工時の工具50の位置を示す図で
ある。図から理解されるように、工具50は、リング部
41、42に高低差があることにより、リング部42に
干渉することなくリング部41を加工できる。また、リ
ング部間に凹み部43を設けることにより、V溝加工の
際の切りくずを逃がし、バリの発生を抑制できる。
と、その上に設けられたメッキ部45とを示す。メッキ
部45は、電鋳メッキと称されるNiメッキを行う。メ
ッキは、リング部の高低差、同心円状の凹み量、およ
び、各リング部のV溝の深さに対して十分な厚さが得ら
れるまで行う。
キ部45を示す。このメッキ部は、金型材45として、
コード板10の製造に際して利用される。いうまでもな
く、金型材45は、母材40に反転品である。金型材4
5に対して透明な樹脂材料を射出することにより、コー
ド板10(図1)が得られる。
こと、複数トラックの高さが同一でないこと、および上
述の製造方法により、小型で高精度なコード板を得るこ
とができる。また、金型作製後は樹脂射出成形によりコ
ード板10を製造できるので、製造コストを低減でき
る。
の形態1と同様、回転角度の絶対位置検出を行うロータ
リエンコーダ用コード板(以下、「コード板」と称す
る)を説明する。コード板は、異なるパターンを有する
複数のトラックを有し、ポリカーボネート等の透明の樹
脂材料で作られる。図6の(a)〜(d)は、本実施の
形態による2つのトラックを有するコード板60の構成
を示す図である。コード板60は、回転角度の絶対位置
を検出する際に利用され、ポリカーボネート等の透明の
樹脂材料で形成されている。(a)は上面図、(b)は
断面図、(c)および(d)は、部分断面図である。
(図1)と異なるのは、コード板10(図1)の凹部と
凸部とが反転していることである。以下、具体的に説明
する。
は、2種類のトラック61、62と、平坦部64とを備
えた円形の板状体である。トラック61、62、およ
び、平坦部64の各々は同心円状に形成され、同じく同
心円状の凸部63により区分されている。すなわち凸部
63は、トラック61および62に対して突出してい
る。トラック61、62には、それぞれV字型に形成さ
れた突起(以下、「V突起」)による異なるパターンが
形成されている。(d)および(c)は、トラック61
のA−A’断面と、トラック62のB−B’断面の形状
を示す。各断面のV突起は、後述の原理により光を反射
する反射部である。V突起間の平坦な面は、光を透過さ
せる透過部である。各トラックのV突起パターンは放射
状に(径方向に)形成されている。
C’における断面図である。(b)から理解されるよう
に、トラック61、62は、コード板60の凹部として
設けられているとも言える。トラック62の上面は、ト
ラック61の上面よりも高い位置にある。パターンを形
成していない平坦部4は、最も高い位置(円板の最も厚
い部分)に位置する。なお、トラック61、62が設け
られた側に受光部が設けられ、反対側に光源が設けられ
る。コード板60は、回転軸Pを中心にして回転し、光
源からの光束を通過させ、または反射する。
理をより詳しく説明する。図7は、トラックのV突起部
分の断面図である。V突起部分に到達する光源(図示せ
ず)からの光は、内部全反射し、コード板60の受光部
側には透過しない。一方、V突起間の平面部分に到達す
る光源からの光は、透過して、受光部(図示せず)に入
射する。このようにV突起のパターンを形成すること
で、受光部(図示せず)において透過光を選択的に受光
できる。
ピッチに応じて変化する、コード板の位置変位と、信号
強度との関係を示すグラフである。一方、図8の(b)
は、トラック61のV突起形状に応じて変化する、コー
ド板の位置変位と、信号強度との関係を示すグラフであ
る。図8の(a)および(b)と、図3の(a)および
(b)との相違は、概してV突起かV溝かの違いのみで
ある。よって、図3の(a)および(b)の説明を読み
替えればよいので、その説明は省略する。また、コード
板60の最上部(最も厚い部分)に平坦部64を設けたこ
とにより、トラックを保護でき、安定した位置情報を得
ることができることについても、実施の形態1と同様で
ある。
説明する。コード板60(図6)は、樹脂を射出成形し
て作製される。図9は、射出成形に際して必要となる、
金型母材95と金型90とを示す図である。まず、金型
母材95にCuメッキを行う。金型母材として、鋼材が
多く用いられる。その後、Cuメッキ部90の金型母材
95と反対側の面に、トラック61、トラック62(図
6)にそれぞれ対応するリング部91、92を平坦に加
工する。リングには高低差を設ける。すなわち、金型母
材95からの距離は、リング部92の面のほうが、リン
グ部91の面よりも近い位置にする。各面は、面粗さの
小さい鏡面としておく。各リング91、92に隣接し
て、同心円状の凹み部93を加工する。凹み部93は、
成形品では突起部63(図6)となるべき個所である。
次に、Cuメッキ面にV溝を加工する。加工されたV溝
は、成形品ではV突起となる。トラック61とトラック
62のパターンは異なるので、リング部91、92面の
V溝のパターンも異なる。
低差を設けた理由は、一方のリング部の面にV溝のパタ
ーンを加工する際に、工具が他方のリング部に干渉しな
いようにするためである。図10は、加工時の工具10
0の位置を示す図である。図から理解されるように、工
具100は、リング部91、92に高低差があることに
より、リング部92に干渉することなくリング部91を
加工できる。また、リング部間に凹み部93を設けるこ
とにより、V溝加工の際の切りくずを逃がし、バリの発
生を抑制できる。
命化のために、全面にNiPを0.5μm程度の厚さで
メッキする。
キで構成することもできる。この場合には、後者のメッ
キ、すなわち全面NiPメッキは不要になる。
こと、複数トラックの高さが同一でないこと、また上述
の製造方法により、小型で高精度なコード板を得ること
ができる。また、金型作製後は樹脂射出成形によりコー
ド板60を製造できるので、製造コストを低減できる。
は、異なるパターンを有する複数のトラックを備えた光
学式ロータリエンコーダを説明した。実施の形態3で
は、異なるパターンを有する複数のトラックを備えた光
学式リニアエンコーダを説明する。光学式リニアエンコ
ーダは、直線運動を行う物体の位置、速度等の変位情報
を、光学的な手法により検出するセンサである。
による2つのトラックを有するリニアエンコーダ用コー
ド板(以下、「コード板」と称する)110の構成を示
す図である。コード板10は、直線運動する対象の絶対
位置を検出する際に利用され、ポリカーボネート等の透
明の樹脂材料で形成されている。(a)は上面図、
(b)は断面図、(c)および(d)は、部分断面図で
ある。
0は、直線状の2種類のトラック111、112と、平
坦部114とを備えた長方形の板状体である。トラック
111、112は、および平坦部114の各々は、凹部
113により区分されている。トラック111、112
には、それぞれV字型に形成された溝(以下、「V
溝」)による異なるパターンが形成されている。(d)
および(c)は、トラック1のA−A’断面と、トラッ
ク2のB−B’断面の形状を示す。実施の形態1と同様
に、各断面のV溝は、後述の原理により光を反射する反
射部である。V溝間の平坦な面は、光を透過させる透過
部である。各トラックのV溝パターンは、C−C’方向
と平行に設けられている。
C’における断面図である。(b)から理解されるよう
に、トラック111、112、および、平坦部114
は、コード板110に突起して設けられているとも言え
る。トラック112の上面は、トラック111の上面よ
りも高い位置にある。また、パターンを形成していない
平坦部114は、さらに高い位置(円板の最も厚い部分)
に位置する。なお、トラック111、112が設けられ
た側に受光部が設けられ、反対側に光源が設けられる。
理、および、コード板の位置変位と信号強度との関係
は、図2および図3で説明した内容と実質的に同じであ
るので、その説明は省略する。このような構成のコード
板110は、実施の形態1と同様の方法で金型を製作す
ることにより、容易に製造できる。ただし、金型を製作
工程についても、図4および5を参照して説明した工程
と実質的に同じであるので、その説明は省略する。この
結果、実施の形態1と同等の効果が得られる。
れたV溝のパターンをV突起とし、また、トラック11
1、112、および、平坦部114と、凹部113とを
反転させることにより、コード板110を変形したコー
ド板(図示せず)を得ることができる。光がそのコード
板を透過/反射する原理、および、コード板の位置変位
と信号強度との関係は、図7および図8で説明した内容
と実質的に同じであるので、その説明は省略する。この
ようなコード板は、実施の形態2と同様の方法で金型を
製作することにより、容易に製造できる。ただし、金型
を製作工程は、図9および図10を参照して説明した工
程と実質的に同じであるので、その説明は省略する。こ
の結果、実施の形態2と同等の効果が得られる。
の金型は、各々の面が異なるパターンを有する複数のト
ラックを有する。これにより、トラック間隔をせばめて
小型化できる。このようなエンコーダ用コード板は、高
分解能で運動物体の絶対位置を検出できる。
パターンを形成するので、各トラックの光学特性は異な
る。その結果、高分解能で運動物体の絶対位置を検出で
きる。
は突起であるため、V溝加工時にバリを出さず高精度な
コード板となり、安定した位置情報を得ることができ
る。
るので、トラック間隔をせばめて小型にできる。
置に平坦面を設けた。これにより、組立て時などにトラ
ックを保護することができる。すなわち、トラックのパ
ターンを傷つけることなく、安定した位置情報を得るこ
とができる。
コーダを形成することにより、高分解能で運動物体の絶
対位置を検出できる。
メッキであるので、技術的に容易である。トラックおよ
びトラック間領域にNiPメッキを行うことにより、酸
化防止と成形時の長寿命化を実現できる。
を製造するので、低コスト化を実現できる。
るロータリエンコーダ用コード板の構成を示す図であ
る。(a)は上面図である。(b)は断面図である。
(c)および(d)は、部分断面図である。
々のV溝形状に応じて変化する、コード板の位置変位
と、信号強度との関係を示すグラフである。
示す図である。(b)は、加工後の母材と、その上に設
けられたメッキ部とを示す図である。(c)は、母材か
ら剥離されたメッキ部を示す図である。
るコード板の構成を示す図である。(a)は上面図であ
る。(b)は断面図である。(c)および(d)は、部
分断面図である。
々のV突起形状に応じて変化する、コード板の位置変位
と、信号強度との関係を示すグラフである。
型とを示す図である。
るリニアエンコーダ用コード板の構成を示す図である。
(a)は上面図である。(b)は断面図である。(c)
および(d)は、部分断面図である。
学式エンコーダの検出部の断面図である。
ド板の断面図である。(b)は、基板の拡大断面図であ
る。
エンコーダ用コード板。
Claims (17)
- 【請求項1】 透明基板を用いて形成されたエンコーダ
用コード板であって、透明基板に設けられ、各々の面が
異なるパターンを有する複数のトラックと、 複数のトラックの間に設けられ、複数のトラックの前記
各々の面と高さの異なるトラック間領域とを備えた、エ
ンコーダ用コード板。 - 【請求項2】 複数のトラックの前記各々の面は、光を
透過させる透過部と、光を反射する反射部とを備え、透
過部および反射部の配置により、異なるパターンが形成
されている、請求項1に記載のエンコーダ用コード板。 - 【請求項3】 透過部は平坦な面であり、反射部は透過
部に対してV字型に形成された溝である、請求項2に記
載のエンコーダ用コード板。 - 【請求項4】 透過部は平坦な面であり、反射部は透過
部に対してV字型に形成された突起である、請求項2に
記載のエンコーダ用コード板。 - 【請求項5】 複数のトラックの前記各々の面は、高さ
が異なる、請求項1〜4のいずれかに記載のエンコーダ
用コード板。 - 【請求項6】 透明基板に設けられ、複数のトラックの
位置とは異なる位置に平坦面をさらに備え、平坦面は、
複数のトラックの前記各々の面より高い位置に設けられ
ている、請求項1〜5のいずれかに記載のエンコーダ用
コード板。 - 【請求項7】 光を照射する光源、および、光源からの
光を受光する受光部を収納した筐体と、 前記複数のトラックが光源と受光部との間に設けられた
エンコーダ用コード板であって、光源から照射された光
を透過し、または反射することにより、前記物体の位置
情報を検出する、請求項1〜6のいずれかに記載のエン
コーダ用コード板とを備えたエンコーダ。 - 【請求項8】 第1の材料に、各々が平坦な面を有する
複数のトラックを加工するステップと、 複数のトラックの間に、前記平坦な面と高さの異なるト
ラック間領域を加工するステップと、 前記平坦な面の各々に、異なるパターンを形成するステ
ップと、 前記第1の材料のパターンにメッキを行うステップと、 前記第1の材料からメッキを剥離して金型を得るステッ
プとからなる、エンコーダ用コード板のための金型製造
方法。 - 【請求項9】 異なるパターンを形成するステップは、
前記平坦な面の各々に、配置の異なるV字型の溝を形成
するステップである、請求項8に記載の金型製造方法。 - 【請求項10】 複数のトラックを加工するステップ
は、各々が異なる高さを有する複数のトラックを加工す
るステップである、請求項9に記載の金型製造方法。 - 【請求項11】 前記メッキは、Niメッキである、請
求項8に記載の金型製造方法。 - 【請求項12】 母材にメッキを行うステップと、 メッキ部に、各々が平坦な面を有する複数のトラックを
加工するステップと、 複数のトラックの間に、前記平坦な面と高さの異なるト
ラック間領域を加工するステップと、 前記平坦な面の各々に、異なるパターンを形成して金型
を得るステップとからなる、エンコーダ用コード板のた
めの金型製造方法。 - 【請求項13】 異なるパターンを形成するステップ
は、前記平坦な面の各々に、配置の異なるV字型の溝を
形成するステップである、請求項12に記載の金型製造
方法。 - 【請求項14】 複数のトラックを加工するステップ
は、各々が異なる高さを有する複数のトラックを加工す
るステップである、請求項13に記載の金型製造方法。 - 【請求項15】 前記メッキは、NiPメッキである、
請求項12に記載の金型製造方法。 - 【請求項16】 前記メッキは、Cuメッキであり、 前記複数のトラックおよび前記トラック間領域に、さら
にNiPメッキを行うステップを含む、請求項12に記
載の金型製造方法。 - 【請求項17】 請求項8〜16のいずれかにより得ら
れた金型に、透明の樹脂材料を射出するステップと、 金型から前記樹脂材料を剥離して、エンコーダ用コード
板を得るステップとからなる、エンコーダ用コード板の
製造方法。
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