JP2003279218A - 車載用ポータブル冷蔵庫 - Google Patents

車載用ポータブル冷蔵庫

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JP2003279218A
JP2003279218A JP2002079149A JP2002079149A JP2003279218A JP 2003279218 A JP2003279218 A JP 2003279218A JP 2002079149 A JP2002079149 A JP 2002079149A JP 2002079149 A JP2002079149 A JP 2002079149A JP 2003279218 A JP2003279218 A JP 2003279218A
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scroll compressor
portable refrigerator
vehicle
casing
vehicle portable
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Application number
JP2002079149A
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English (en)
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Yuichiro Asano
祐一郎 浅野
Mineo Takahashi
岑夫 高橋
Yoshiichi Ishii
芳一 石井
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A & A Kenkyusho Kk
A&A Kenkyusho KK
Original Assignee
A & A Kenkyusho Kk
A&A Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の空きスペースに簡単に載置し得ると
ともに、車外に持ち運び自在なように小型軽量化された
車載用ポータブル冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 被冷蔵物11を収容する断熱性を有する冷
蔵庫ケース1に、冷媒を圧縮循環させる小型スクロール
圧縮機2を組み込んでなる冷却サイクルシステムを一体
的に取り付け車載用ポータブル冷蔵庫。冷却サイクルシ
ステムは、冷媒ガス圧縮機としての小型スクロール圧縮
機2と、小型スクロール圧縮機2の排出口に接続された
コンデンサ3と、コンデンサ3の出口に接続された膨張
弁4と、膨張弁4の出口に接続された入口及び小型スク
ロール圧縮機2の吸入口に接続された出口を有するエバ
ポレータ5を有する蓄冷器15と、小型スクロール圧縮機
2の駆動手段に給電するための電源装置8とを具備する
ことを特徴とする車載用ポータブル冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶ジュース等の被
冷蔵物を収容する車載用ポータブル冷蔵庫に関し、特に
小型で持ち運び自在な車載用ポータブル冷蔵庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車に乗車中にジュースなどの清涼飲
料を飲みたくなることが多いが、清涼飲料は適当な温度
に冷蔵されていないと飲んだときにおいしくない。その
ため一旦自動車を止めて、沿道の自販機やコンビニ等か
ら所望の清涼飲料を買い求めるのが普通である。しか
し、自動車を止めるのは面倒なことが多く、また山中等
では自販機やコンビニ等がないことも多い。
【0003】そのため、車載用の冷蔵庫として種々のも
のが提案されている。例えば特開昭60-179344号は、断
熱構造を有する冷蔵庫ケースと、この冷蔵庫ケースに開
閉自在に設けられた扉と、前記冷蔵庫ケースと扉により
形成された庫内空間に設けられ、車両用冷房装置の冷凍
サイクルを利用して蓄冷材を冷却する蓄冷器と、この蓄
冷器の外表面上に設けられ、蓄冷器の表面温度を検出す
る温度センサと、この温度センサの検出信号が入力さ
れ、この検出信号と設定信号とを比較し、前記蓄冷器表
面温度が設定温度まで低下したとき出力信号を出す制御
回路と、車室内の乗員により認識し易い位置に設けら
れ、前記制御回路の出力信号により蓄冷度合いを表示す
る表示手段とを具備することを特徴とする車両用冷蔵庫
を開示している。
【0004】この車両用冷蔵庫は乗車中に冷たい清涼飲
料を飲みたくなったとき等に便利であるが、自動車に一
体的に取り付けられているので可搬性がなく、例えば行
楽時に車外に搬出することができないという欠点があ
る。そのため車載し得るとともに持ち運び自在な冷蔵庫
が望まれている。しかしながら、冷蔵庫には冷媒圧縮用
のコンプレッサ、コンデンサ、エバポレータ及び電源装
置を一体的に設けなければならないので、車載に適する
サイズまで小型化することが困難であるのみならず、コ
ンプレッサ等は非常に重いので、持ち運び自在なまで軽
量化することも困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、自動車の空きスペースに簡単に載置し得るととも
に、車外に持ち運び自在なように小型軽量化された車載
用ポータブル冷蔵庫を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、被冷蔵物の収納用冷蔵庫ケース
に、冷媒を圧縮循環させるための小型スクロール圧縮機
を具備する冷却サイクルシステムを一体的に取り付ける
ことにより、冷蔵庫を小型軽量化できることを発見し、
本発明に想到した。
【0007】すなわち、本発明の車載用ポータブル冷蔵
庫は、被冷蔵物を収容する断熱性を有する冷蔵庫ケース
に、冷媒を圧縮循環させる小型スクロール圧縮機を組み
込んでなる冷却サイクルシステムを一体的に取り付けた
ことを特徴とする。
【0008】具体的には、前記冷却サイクルシステム
は、冷媒ガス圧縮機としての小型スクロール圧縮機と、
前記小型スクロール圧縮機の排出口に接続されたコンデ
ンサと、前記コンデンサの出口に接続された膨張弁と、
前記膨張弁の出口に接続された入口及び前記小型スクロ
ール圧縮機の吸入口に接続された出口を有するエバポレ
ータを有する蓄冷器と、前記小型スクロール圧縮機の駆
動手段に給電するための電源装置とを具備するのが好ま
しい。
【0009】前記冷却サイクルシステムはさらに、冷蔵
庫ケース内に取り付けられた温度センサに接続して温度
変化を管理するデータロガを具備するのが好ましい。前
記冷蔵庫ケースの冷蔵室の内壁に冷却板が取り付けられ
ており、前記冷却板は前記蓄冷器に接しているのが好ま
しい。電源装置は充電式電池と、シュガレットライター
用アダプターと、家庭電源用プラグ又はコンセントとを
具備するのが好ましい。
【0010】前記小型スクロール圧縮機は、駆動モータ
の回転軸の中空部に偏心した旋回軸を設け、前記旋回軸
に旋回スクロールを固定し、旋回スクロール部の反対側
に前記旋回軸の自転を防止する自転防止装置を設置して
なるのが好ましい。さらに具体的には、前記小型スクロ
ール圧縮機は、ケーシングと、前記ケーシングに固定さ
れた固定スクロールと、前記ケーシングに固定されたス
テータと、前記ケーシングに回転可能に支持されて前記
駆動手段としてのモータで回転する回転軸と、前記回転
軸に固定された旋回スクロールと、固定部が前記ケーシ
ングに固定されかつ移動部が旋回軸部と係合した自転防
止手段とを有するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】[1] 全体構成 図1は本発明の好ましい一実施例による車載用ポータブ
ル冷蔵庫の構成を示す部分断面概略図であり、図2は小
型スクロール圧縮機等を組み込んだ冷却サイクルシステ
ムを具備する車載用ポータブル冷蔵庫の一具体例を示す
部分破断斜視図である。図2では、冷蔵庫ケースに一体
的に取り付けられた冷却サイクルシステムを示すため
に、前部及び側部の壁面を除去してある。
【0012】(1) 冷蔵庫ケース 冷蔵庫全体の軽量化のために、冷蔵庫ケース1は、発泡
ポリスチレン、発泡ウレタン等の断熱性心材とその表面
を覆う合成樹脂製外皮材とからなる断熱材により形成す
るのが好ましい。冷蔵庫ケース本体1aの上面には蓋部
1bが蝶番1dにより開閉自在に取り付けられているが、
蓋部1bの位置は上部に限らず、必要に応じて定置型の
冷蔵庫のように側面に設けても良い。また蓋部1bの開
放端には複数のフック部材1eが取り付けられており、
閉塞時に蓋部1bに設けられた把手1fをもって冷蔵庫ケ
ース1を持ち上げても、蓋部1bが開放しないようにな
っている。
【0013】冷蔵庫ケース1の冷蔵室1cの内面はステ
ンレススチール、アルミニウム等の優れた熱伝導性及び
耐腐食性を有する金属からなる冷却板12で覆われてい
る。後述するように、冷却板12は蓄冷器15と接している
ので、冷蔵室1c内を効率よく冷却することができる。
【0014】(2) 冷却サイクルシステム 図1に示す実施例では、冷却サイクルシステムは、小型
スクロール圧縮機2、コンデンサ3、温度制御のための
精密膨張弁4、エバポレータ5を有する蓄冷器15、温度
センサ6、データロガ7、及び電源装置8を具備する。
【0015】(a) 小型スクロール圧縮機 小型スクロール圧縮機2の詳細は特願2000-123920号に
記述されている。具体的には、図4及び図5に本発明に
係る冷媒ガス圧縮機として用いられるスクロール圧縮機
を示す。図に示すように、第一ケーシング21に第二ケー
シング22が液密に固定され、第二ケーシング22に固定ス
クロール23が固定され、固定スクロール23には渦巻状の
ラップが設けられている。固定スクロール23に高圧室24
が固定され、第一ケーシング21にステータ25が固定され
ている。また第一ケーシング21にボールベアリング28,
29を介して回転軸27が回転可能に支持され、回転軸27に
ロータ26が固定され、ステータ25、ロータ26等によりモ
ータが構成されている。
【0016】回転軸27にボールベアリング31、32を介し
て旋回軸30が回転可能に支持され、回転軸27の中心線と
旋回軸30の中心線とは偏っている。すなわち、旋回軸30
は回転軸27に偏心して回転可能に支持されている。旋回
軸30の上部に旋回スクロール33が取り付けられている。
旋回スクロール33と固定スクロール23との間にシール34
が設けられ、旋回スクロール33の下部にバランサ35が取
り付けられている。旋回スクロール33には固定スクロー
ル23のラップ23aとほぼ同じ形状のラップ33aが設けら
れ、旋回スクロール33のラップ33aと固定スクロール23
のラップ23aとが気密に重なり合って、複数の圧縮室50
が形成されている。
【0017】旋回軸30の下部、すなわち図4の紙面下方
部に旋回板36が固定され、第一ケーシング21と旋回板36
との間に突起38、39を有するオルダムリング37が設けら
れている。第一ケーシング21には一対の溝40,40が設け
られており、旋回板34にはスリット41,41が設けられて
おり、溝40,40とスリット41,41とは直交している。な
お図4には、本来は溝40,40及びスリット41,41のいず
れか一方のみ図示すべきであるが、説明の都合上1つの
溝40と1つのスリット41を図示する。
【0018】図5に示すように、第一ケーシング21の溝
40,40及び旋回板34のスリット41,41にそれぞれオルダ
ムリング37の突起38、39が係合しているので、回転軸27
が回転すると、回転軸27に対して偏心位置に設けられた
旋回軸30に固定された旋回板34により、オルダムリング
37は第一ケーシング21に対して左右に運動するととも
に、旋回板34はオルダムリング37に対して左右に運動す
る。その結果、旋回板34は方向を変えずに第一ケーシン
グ21に対して旋回運動するので、旋回軸30は自転せずに
偏心旋回をすることになる。
【0019】ケーシング21の底部、すなわち図4の紙面
下部に蓋42が取り付けられ、固定スクロール23に吸入管
47が接続され、吸入管47は圧縮機本体の圧縮室50及び第
二ケーシング22の室22aに連通している。高圧室24に吐
出管48が接続され、吐出管48は逆止弁49を介して圧縮機
本体の圧縮室50に連通している。
【0020】このスクロール圧縮機のステータ25の巻線
に通電すると、ロータ26及び回転軸27が回転し、旋回軸
30の中心線は回転軸27の中心線を中心として偏心旋回す
る。このときオルダムリング37等からなる自転防止手段
が設けられているため、旋回軸30は自転しない。このよ
うに旋回軸30及び旋回スクロール33がケーシング21及び
固定スクロール23に対して回転せずに偏心旋回するか
ら、旋回スクロール33と固定スクロール23との間に形成
された圧縮室50が徐々に縮小する。したがって、冷媒ガ
スは吸入管47から吸引され、圧縮室50で圧縮されて吐出
管48から吐出される。
【0021】このようなスクロール圧縮機2において
は、自転防止手段の固定部である軸受支えはケーシング
21に固定され、移動部であるオルダムリング37は旋回軸
部である旋回板36との間に設けられているから、旋回ス
クロール33の温度が上昇したとしても、オルダムリング
37の温度が上昇することがないので、オルダムリング37
の寿命が長くなり、またオルダムリング37が熱膨張しな
いため、効率が低下することがない。またオルダムリン
グ37がケーシング21の下部に設けられているから、オル
ダムリング37を容易に潤滑することができるので、オル
ダムリング37の寿命がさらに長くなり、効率をさらに向
上することができる。
【0022】図6は本発明に係る他のスクロール圧縮機
を示す概略断面図であり、図7は図6のB-B断面図であ
る。図に示すように、ケーシング51に支持部材81が固定
され、支持部材81に図7の紙面上下方向に移動可能に移
動板82が支持されている。移動板82に長手が移動板82の
移動方向と直交する方向、すなわち図7の紙面左右方向
である長方形の穴83が設けられ、旋回軸60の下部の両側
に切欠面84が設けられている。切欠面84は旋回軸60の中
心線と平行な面であり、両面の切欠面84はそれぞれが平
行である。切欠面84は穴83の幅方向、すなわち図7の紙
面上下方向と直角な面に係合しており、支持部材81、移
動板82等により旋回軸60の偏心旋回を許容しつつ旋回軸
60の自転を防止する自転防止手段が構成されている。す
なわち、自転防止手段の固定部である支持部材81はケー
シング51に固定され、移動部である移動板82は旋回軸部
である切欠面84と係合している。
【0023】このスクロール圧縮機においては、ステー
タ53の巻線に通電すると、ロータ54及び回転軸55が回転
し、旋回軸60は回転軸55の中心線を中心として偏心旋回
するが、支持部81、移動板82等からなる自転防止手段が
設けられているから、旋回軸60は自転しない。このた
め、旋回軸60及び旋回スクロール63がケーシング51、固
定スクロール52に対して回転せずに偏心旋回し、旋回ス
クロール63と固定スクロール52との間に形成された圧縮
室75が徐々に縮小する。したがって、空気等の被圧縮ガ
スは吸入管70から吸引され、圧縮室75で圧縮されて吐出
管71から吐出される。
【0024】このようなスクロール圧縮機においては、
自転防止手段の固定部である支持部材81はケーシング51
に固定され、また移動部である移動板82は旋回軸部であ
る切欠面84と係合しているから、旋回スクロール63の温
度が上昇したとしても、移動板82の温度上昇することが
ないので、移動板82の寿命が長くなり、また移動板82が
熱膨張しないため、効率が低下することがない。また移
動板82がケーシング51の下部に設けられているから、移
動板82を容易に潤滑することができるので、移動板82の
寿命がさらに長くなり、また効率をさらに向上すること
ができる。
【0025】なお、上記各実施の形態においては、旋回
軸30,60の下部に旋回板36又は移動板82を固定したが、
旋回軸30の他の個所に旋回板36は移動板82を固定しても
よい。例えば旋回軸30の上部に旋回板36を固定したとき
には、旋回軸30のねじれの影響が小さくなるから、圧縮
機本体の効率を向上することができる。また上記実施の
形態においては、旋回軸60の下部に切欠面84を設けたと
きには、旋回軸60のねじれの影響が小さくなるから、圧
縮機本体の効率を向上することができる。なお旋回軸60
を穴に貫通させるときには、移動板82を中央部で2分割
し、旋回軸60を穴に貫通させた状態で移動板82を接合す
る。また上記実施態様において旋回軸30,60の片側にの
み圧縮機本体を設けたが、旋回軸30,60の両側に圧縮機
本体を設けても良い。
【0026】(b) コンデンサ コンデンサ3の入口は小型スクロール圧縮機2の排出口
に接続しており、出口は膨張弁4の入口に接続してい
る。コンデンサ3は小型化のために空冷自然対流型であ
るのが好ましいが、コンデンサ3のチューブ内を流通す
る冷媒を急速に冷却するためにファン13を設けても良
い。コンデンサ3の構造としては、チューブを低ピッチ
寸法に折り曲げたバンデイタイプの構造を有するのが好
ましい。
【0027】(c) 膨張弁 温度制御のための精密膨張弁4は、冷蔵庫ケース1の冷
蔵室1c内を所定の温度に維持するために重要である。
そのため膨張弁4には、冷蔵庫ケース1内の温度を検知
するために冷却板12に固定した温度センサ6が接続して
いる。膨張弁4はエバポレータ5に冷媒を高精度の流量
で供給するニードル型のものが好ましい。なお、膨張弁
4を一定にしてインバータ回路を用いてスクロール圧縮
機2のスクロールの回転速度を変えて、温度をコントロ
ールしても良い。
【0028】(d) 蓄冷器 蓄冷器15はエバポレータ5の周囲に蓄冷材16が充填され
た構造を有し、蓄冷器15の冷蔵室1cに面する側面は冷
却板12に接している。このため冷蔵室1cを効果的に冷
却することができる。エバポレータ5の入口は膨張弁4
に接続しており、出口は小型スクロール圧縮機2に接続
している。エバポレータ5の構造は、直冷式のロールボ
ンド又はパイプオンシートのような平板式が好ましく、
その大きさは冷却温度レベルに応じて決める。
【0029】(e) データロガ データロガ7は、膨張弁4、温度センサ6及び電源装置
8に接続している。温度センサ6が検知した冷蔵室1c
内の温度を所望の設定温度にするために、電源装置8に
信号を送って小型スクロール圧縮機2の駆動を制御する
とともに、膨張弁4にも信号を送ってエバポレータ5に
供給する冷媒の流量を高精度に制御するように作動す
る。
【0030】(f) 電源装置 電源装置8は、リチュウム充電式電池、ニッカッド(Ni
Cd)充電式電池等の充電式電池と、シュガレットライタ
ー用アダプター9と、家庭電源用プラグ又はコンセント
10とを具備するのが好ましい。自動車内で使用する場合
には、自動車の電源を利用するためにシュガレットライ
ターにアダプター9を差し込む。しかし、車外で使用す
る場合には、家庭用電源があればプラグ又はコンセント
10を介して給電すれば良いし、屋外であれば充電式電池
から給電すれば良い。
【0031】[2] 冷却サイクルシステムの取り付け 図3は冷蔵庫ケース1における冷却サイクルシステムの
取り付け位置の一例を示す。この例では、ケース1の一
側端側が多少幅広になっており、その中に小型スクロー
ル圧縮機2、コンデンサ3、ファン13、データロガ7及
び電源装置8が取り付けられている。またケース1の別
の側面に膨張弁4及びエバポレータ5を有する蓄冷器15
を設けるのが好ましい。ケース1の外皮には、電源装置
8から小型スクロール圧縮機2まで空気が流通するよう
に、スリット窓17a,17aを設けても良い。
【0032】[3] 冷却サイクルシステムの作動 図1に示すように、小型スクロール圧縮機2により圧縮
された高圧ガス冷媒は、コンデンサ3により冷却されて
液状冷媒になる。この液状冷媒は精密膨張弁4を経てエ
バポレータ5に入り、そこで気化する際に蓄冷器15の熱
を奪う。冷却された蓄冷器15は冷却板12を介して冷蔵庫
ケース1の冷蔵室1c内部の熱を奪い、その中を必要な
低温度に維持する。気化した冷媒は再び小型スクロール
圧縮機2で圧縮される。このように冷媒の循環冷却サイ
クルにより、冷蔵庫ケース1内は冷却される。
【0033】
【発明の効果】本発明の車載用ポータブル冷蔵庫は、高
効率の小型スクロール圧縮機を組み込んだ冷却サイクル
システムを使用することにより、従来のロータリー圧縮
機を具備するポータブル冷蔵庫ケースと比較し、冷却能
力、エネルギー効率及び耐久性が格段に向上しているこ
とに加えて、著しく小型であり、かつロータリー圧縮機
仕様に比較し振動が少ない。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい一実施例による車載用ポー
タブル冷蔵庫の構成を示す部分断面概略図である。
【図2】 小型スクロール圧縮機を組み込んだ冷却サイ
クルシステムを具備する車載用ポータブル冷蔵庫の一具
体例を示す部分破断斜視図である。
【図3】 車載用ポータブル冷蔵庫における冷却サイク
ルシステムの取り付け例を示す部分断面図である。
【図4】 本発明の車載用ポータブル冷蔵庫に使用する
小型スクロール圧縮機の一例を示す断面図である。
【図5】 図4のA−A断面図である。
【図6】 本発明の車載用ポータブル冷蔵庫に使用する
小型スクロール圧縮機の別の例を示す概略断面図であ
る。
【図7】 図6のB-B断面図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫ケース 1a・・・冷蔵庫ケース本体 1b・・・蓋部 1c・・・冷蔵室 1d・・・蝶番 1e・・・フック 1f・・・把手 2・・・スクロール圧縮機 3・・・コンデンサ 4・・・膨張弁 5・・・エバポレータ 6・・・温度センサ 7・・・データロガ 8・・・電源装置 11・・・清涼飲料缶 12・・・冷却板 13・・・ファン 15・・・蓄冷器 16・・・蓄冷材 17a,17a・・・スリット窓 21・・・第一ケーシング 22・・・第二ケーシング 22a・・・室 23・・・固定スクロール 23a・・・ラップ 24・・・高圧室 25・・・ステータ 26・・・ロータ 27・・・回転軸 28,29・・・ボールベアリング 30・・・旋回軸 31,32・・・ボールベアリング 33・・・旋回スクロール 33a・・・ラップ 34・・・シール 35・・・バランサ 36・・・旋回板 37・・・オルダムリング 38,39・・・突起 40・・・溝 41・・・スリット 42・・・蓋 47・・・吸入管 48・・・吐出管 49・・・逆止弁 50・・・圧縮室 51・・・ケーシング 52・・・固定スクロール 53・・・ステータ 54・・・ロータ 55・・・回転軸 56,57・・・ボールベアリング支え 58・・・ボールベアリング 60・・・旋回軸 63・・・旋回スクロール 70・・・吸入管 71・・・吐出管 75・・・圧縮室 81・・・支持部材 82・・・移動板 83・・・穴 84・・・切欠面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 祐一郎 東京都目黒区南3−13−21 (72)発明者 高橋 岑夫 千葉県八千代市八千代台北13−9−3 (72)発明者 石井 芳一 東京都西東京市新町5−1−1 Fターム(参考) 3L045 AA04 BA01 BA02 BA10 CA02 DA02 EA03 JA13 KA14 PA04 PA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷蔵物を収容する断熱性を有する冷蔵
    庫ケースに、冷媒を圧縮循環させる小型スクロール圧縮
    機を組み込んでなる冷却サイクルシステムを一体的に取
    り付けたことを特徴とする車載用ポータブル冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載用ポータブル冷蔵
    庫において、前記冷却サイクルシステムは、冷媒ガス圧
    縮機としての小型スクロール圧縮機と、前記小型スクロ
    ール圧縮機の排出口に接続されたコンデンサと、前記コ
    ンデンサの出口に接続された膨張弁と、前記膨張弁の出
    口に接続された入口及び前記小型スクロール圧縮機の吸
    入口に接続された出口を有するエバポレータを有する蓄
    冷器と、前記小型スクロール圧縮機の駆動手段に給電す
    るための電源装置とを具備することを特徴とする車載用
    ポータブル冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車載用ポータブル冷蔵
    庫において、前記冷却サイクルシステムはさらに、冷蔵
    庫ケース内に取り付けられた温度センサに接続して温度
    変化を管理するデータロガを具備することを特徴とする
    車載用ポータブル冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車載用
    ポータブル冷蔵庫において、前記冷蔵庫ケースの冷蔵室
    の内壁に冷却板が取り付けられており、前記冷却板は前
    記蓄冷器に接していることを特徴とする車載用ポータブ
    ル冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の車載用
    ポータブル冷蔵庫において、前記小型スクロール圧縮機
    は駆動モータの回転軸の中空部に偏心した旋回軸を設
    け、前記旋回軸に旋回スクロールを固定し、旋回スクロ
    ール部の反対側に前記旋回軸の自転を防止する自転防止
    装置を設置してなることを特徴とする車載用ポータブル
    冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の車載用
    ポータブル冷蔵庫において、前記小型スクロール圧縮機
    は、ケーシングと、前記ケーシングに固定された固定ス
    クロールと、前記ケーシングに固定されたステータと、
    前記ケーシングに回転可能に支持されて前記駆動手段と
    してのモータで回転する回転軸と、前記回転軸に固定さ
    れた旋回スクロールと、固定部が前記ケーシングに固定
    されかつ移動部が旋回軸部と係合した自転防止手段とを
    有することを特徴とする車載用ポータブル冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の車載用
    ポータブル冷蔵庫において、前記電源装置が充電式電池
    と、シュガレットライター用アダプターと、家庭電源用
    プラグ又はコンセントとを具備することを特徴とする車
    載用ポータブル冷蔵庫。
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