JP2004011957A - 超臨界冷媒サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータにおける熱交換能力を向上させる。
【解決手段】コンプレッサ10、ガスクーラ154、膨張弁156及びエバポレータ157を順次環状に接続し、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータ157の出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に基づいて膨張弁156の弁開度を調整し、当該エバポレータ157の出口側の過熱度を制御する。膨張弁156により、エバポレータ157の出口側の過熱度を大きくとる。
【選択図】 図2
【解決手段】コンプレッサ10、ガスクーラ154、膨張弁156及びエバポレータ157を順次環状に接続し、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータ157の出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に基づいて膨張弁156の弁開度を調整し、当該エバポレータ157の出口側の過熱度を制御する。膨張弁156により、エバポレータ157の出口側の過熱度を大きくとる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンプレッサ、ガスクーラ、絞り手段及びエバポレータを順次環状に接続して構成され、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば自動車の車室内を空調するカーエアコンは、ロータリコンプレッサ(コンプレッサ)、ガスクーラ、中間熱交換器、絞り手段(膨張弁等)及びエバポレータ等を順次環状に配管接続して冷媒サイクル(冷媒回路)が構成されている。そして、ロータリコンプレッサの回転圧縮要素の吸込ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経てガスクーラに流入して放熱し、中間熱交換器にて低圧側冷媒と熱交換した後、絞り手段で絞られてエバポレータに供給される。そこで冷媒が蒸発し、そのときに周囲から吸熱することにより冷却作用を発揮して車室内を空調するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、近年では地球環境問題に対処するため、この種のカーエアコン等の冷媒サイクルにおいても、従来のフロンを用いずに例えば特公平7−18602号公報に示されるような自然冷媒であるCO2(二酸化炭素)を冷媒として用い、高圧側を超臨界圧力として運転することが試みられているが、従来ではエバポレータの後にレシーバータンクを配設し、このレシーバータンクに液冷媒を貯溜することを前提としていたため、エバポレータ出口側の冷媒過熱度はとられていない。
【0004】
即ち、絞り手段(膨張弁)の開度は開き気味とされるため、エバポレータでの冷媒蒸発温度が高くなり、空気との熱交換が十分に行われなくなる。これにより、所要の冷房能力(冷凍能力)を得るためにはより多くの冷媒循環量が必要となり、コンプレッサでの消費電力も増大してしまう問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータにおける熱交換能力を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明では冷媒サイクル装置のエバポレータ出口側の冷媒温度と冷媒圧力に基づいて絞り手段の開度を調整し、当該エバポレータ出口側の過熱度を制御するので、例えば請求項2の如く絞り手段により、エバポレータ出口側の過熱度を大きくとることにより、エバポレータにおける冷媒のエンタルピー差が大きくなり、エバポレータでの熱交換能力を最大限引き出せるようになる。
【0007】
これにより、エバポレータの外形寸法の削減や冷媒循環量を減少させながら、所要の冷凍能力を維持できるようになり、コンプレッサでの消費電力も低減させることができるようになる。
【0008】
請求項3の発明では、上記に加えてガスクーラを出た冷媒とエバポレータを出た冷媒とを熱交換させるための中間熱交換器と、コンプレッサに吸い込まれる冷媒を一旦貯溜するレシーバータンクとを備え、エバポレータから出て中間熱交換器を経た冷媒をレシーバータンクに流入させるようにしているので、エバポレータから出た温度の低い冷媒を、レシーバータンクを介さずに中間熱交換器に流入させ、ガスクーラから出た冷媒をより一層効果的に冷却することができるようになる。これにより、冷凍能力の更なる改善を図ることができるようになる。
【0009】
請求項4の発明では上記各発明に加えてCO2冷媒を使用するので、環境問題の解決にも寄与できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の冷媒サイクル装置に使用するコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図である。
【0011】
即ち、10はCO2(二酸化炭素)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサで、このコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)から成る回転圧縮機構部18にて構成されている。
【0012】
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成され、且つ、このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0013】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。
【0014】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
【0015】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が狭持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けた上下偏心部42、44にて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画するベーン50、52と、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
【0016】
一方、上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上側の吸込通路は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上カバー66、下カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
【0017】
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する連通路にて連通されており、連通路の上端には中間吐出管121が立設され、この中間吐出管121から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒が密閉容器12内に吐出される。
【0018】
また、第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と連通する吐出消音室62の上面開口部を閉塞する上部カバー66は、密閉容器12内を吐出消音室62と電動要素14側とに仕切る。
【0019】
そして、冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述したCO2(二酸化炭素)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等該存のオイルが使用される。
【0020】
密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上部カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0021】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。この冷媒導入管94の他端は後述するレシーバータンク158の下側に接続されている。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒導入管96の一端は吐出消音室62と連通する。
【0022】
前記レシーバータンク158はコンプレッサ10に吸い込まれる冷媒の気液分離を行うタンクであり、密閉容器12の容器本体12Aの上部側面に溶接固定されたブラケット147に取り付けられている。
【0023】
次に、図2は本発明を自動車の車室内を冷房するカーエアコン(空気調和機)に適用した場合の冷媒サイクルを示しており、上述したコンプレッサ10は図2に示すカーエアコンの冷媒サイクルの一部を構成する。即ち、コンプレッサ10の冷媒吐出管96はガスクーラ154の入口に接続される。このガスクーラ154を出た配管は中間熱交換器160を経て絞り手段としての電子式膨張弁156に至る。
【0024】
膨張弁156の出口はエバポレータ157の入口に接続され、エバポレータ157の出口は中間熱交換器160を経て前記レシーバータンク158に至る。そして、レシーバータンク158の出口は冷媒導入管94に接続される。171は前記コンプレッサ10の電動要素14の回転数や膨張弁156の弁開度を制御(調整)する制御装置であり、エバポレータ157の出口側の冷媒温度を検出する温度センサ159Aの出力や、エバポレータ157の出口側の冷媒圧力を検出する圧力センサ159B、図示しない自動車の車室内温度を検出する車室内温度センサ161、車室内に差し込む日差しの日射量を検出する日射センサ162及び外気温を検出する外気温センサ163の出力も入力される。
【0025】
以上の構成で次に図3のp−h線図(モリエル線図)を参照しながら動作を説明する。制御装置171によりターミナル20及び図示されない配線を介してコンプレッサ10の電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0026】
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧(図3で実線で示すAの状態)の冷媒は、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
【0027】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリ−ブ144から出て冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して図示しない吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62を経て冷媒吐出管96より外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている(図3で実線で示すBの状態)。
【0028】
冷媒吐出管96から吐出された冷媒ガスはガスクーラ154に流入し、そこで空冷若しくは水冷方式により放熱された後、中間熱交換器160を通過する。冷媒はそこで低圧側の冷媒により更に冷却された後(図3のCの状態)、膨張弁156に至る。
【0029】
冷媒は膨張弁156における圧力低下により、図3に実線で示すDのようにガス/液体の二相混合体とされ、その状態でエバポレータ157内に流入する。そこで冷媒が蒸発し、そのときに車室内に循環される空気から吸熱することにより冷却作用を発揮して車内を冷房した後、流出する(図3のAの状態)。そして、中間熱交換器160を通過し、そこで高圧側の冷媒により加熱作用を受けた後、レシーバータンク158に至る。レシーバータンク158では気液が分離され、ガス冷媒のみが冷媒導入管94からコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
【0030】
制御装置171は、車室内温度センサ161、日射センサ162及び外気温センサ163の各出力に基づいてコンプレッサ10の電動要素14の回転数を制御することにより、冷媒サイクルの冷房能力(冷凍能力)を調整して車室内を設定温度に維持する制御を行う。
【0031】
更に、制御装置171は温度センサ159Aと圧力センサ159Bが検出するエバポレータ157の出口側の冷媒温度と冷媒圧力に基づき、膨張弁156の弁開度を調整する。このとき、制御装置171はエバポレータ157の出口側の過熱度(図3で実線で示すAの状態)が5deg程度の大きい値となるように、弁開度を絞り気味とする。
【0032】
ここで、膨張弁156の弁開度を開き気味として図3に破線で示すA’のようにエバポレータ157の過熱度をとらない場合、エバポレータ157内における冷媒の蒸発温度が高くなるため、空気との熱交換が十分に行われなくなり、冷房能力が低下する。
【0033】
この状態を図3で説明する。即ち、過熱度をとらない場合コンプレッサ10の吐出冷媒は図3に破線で示すB’の状態となり、膨張弁156を出てエバポレータ157に流入する冷媒は図3に破線で示すD’の状態となる。そして、この場合の冷媒サイクルの冷房能力Qe’はQe’=Δie’×Gr’となる(Δie’はA’とD’のエンタルピー差であり、Gr’は冷媒流量である)。
【0034】
一方、上述の如く過熱度をとった場合の冷房能力QeはQe=Δie×Grとなる(ΔieはAとDのエンタルピー差であり、Grは冷媒流量である)。そして、この図からも明らかなように、実線で示すΔieは破線で示すΔie’よりも大きくなるため、冷房能力Qeも、過熱度をとらない場合のQe’より大きくなることが分かる(Qe>Qe’)。
【0035】
逆に、一定の冷房能力とする場合には、冷媒流量GrをGr’より少なくすることができるようになることが分かる(Gr<Gr’)。また、このことはエバポレータ157の外径寸法の縮小も可能となることを意味している。
【0036】
また、膨張弁156の弁開度を調整してエバポレータ157の出口側の過熱度を変化させた場合の冷房能力の変化を図4に示す。この図からも明らかな如く、冷媒サイクルの冷房能力は過熱度5deg付近でピークとなる山型を示す。
【0037】
固定容量型開放コンプレッサは、ベルトを介してエンジンにより駆動される。従って、コンプレッサの回転数はエンジン回転数に依存するため、車速変化に応じて冷媒循環量は大きく変動することになる。このため、エバポレータ出口の過熱度を常に所定値にするのは困難であり、レシーバタンクにより変動分を吸収している。これに対し、可変容量型開放コンプレッサや固定容量でも電動モータで駆動されるコンプレッサでは冷媒循環量の変動が少ないため、過熱度を所定値に制御することは容易に行われる。即ち、本発明は冷媒循環量の変動が少ない冷媒システムにおいて、より効果が発揮できる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によればコンプレッサ、ガスクーラ、絞り手段及びエバポレータを順次環状に接続し、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータ出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に基づいて絞り手段の開度を調整し、当該エバポレータ出口側の過熱度を制御するので、請求項2の如く絞り手段により、エバポレータ出口側の過熱度を大きくとることにより、エバポレータにおける冷媒のエンタルピー差が大きくなり、エバポレータでの熱交換能力を最大限引き出せるようになる。
【0039】
これにより、エバポレータの外形寸法の削減や冷媒循環量を減少させながら、所要の冷凍能力を維持できるようになり、コンプレッサでの消費電力も低減させることができるようになるものである。
【0040】
また、請求項3の発明では、上記に加えてガスクーラを出た冷媒とエバポレータを出た冷媒とを熱交換させるための中間熱交換器と、コンプレッサに吸い込まれる冷媒を一旦貯溜するレシーバータンクとを備え、エバポレータから出て中間熱交換器を経た冷媒をレシーバータンクに流入させるようにしているので、エバポレータから出た温度の低い冷媒を、レシーバータンクを介さずに中間熱交換器に流入させ、ガスクーラから出た冷媒をより一層効果的に冷却することができるようになる。これにより、冷凍能力の更なる改善を図ることができるようになるものである。
【0041】
更に、請求項4の発明では上記各発明に加えてCO2冷媒を使用するので、環境問題の解決にも寄与できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷媒サイクルを構成する多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の実施例のカーエアコンの冷媒サイクルを示す図である。
【図3】図2の冷媒サイクルのp−h線図である。
【図4】エバポレータ出口の過熱度と冷房能力の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
92、94 冷媒導入管
96 冷媒吐出管
154 ガスクーラ
156 膨張弁
157 エバポレータ
158 レシーバータンク
159A 温度センサ
159B 圧力センサ
160 中間熱交換器
171 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンプレッサ、ガスクーラ、絞り手段及びエバポレータを順次環状に接続して構成され、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば自動車の車室内を空調するカーエアコンは、ロータリコンプレッサ(コンプレッサ)、ガスクーラ、中間熱交換器、絞り手段(膨張弁等)及びエバポレータ等を順次環状に配管接続して冷媒サイクル(冷媒回路)が構成されている。そして、ロータリコンプレッサの回転圧縮要素の吸込ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経てガスクーラに流入して放熱し、中間熱交換器にて低圧側冷媒と熱交換した後、絞り手段で絞られてエバポレータに供給される。そこで冷媒が蒸発し、そのときに周囲から吸熱することにより冷却作用を発揮して車室内を空調するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、近年では地球環境問題に対処するため、この種のカーエアコン等の冷媒サイクルにおいても、従来のフロンを用いずに例えば特公平7−18602号公報に示されるような自然冷媒であるCO2(二酸化炭素)を冷媒として用い、高圧側を超臨界圧力として運転することが試みられているが、従来ではエバポレータの後にレシーバータンクを配設し、このレシーバータンクに液冷媒を貯溜することを前提としていたため、エバポレータ出口側の冷媒過熱度はとられていない。
【0004】
即ち、絞り手段(膨張弁)の開度は開き気味とされるため、エバポレータでの冷媒蒸発温度が高くなり、空気との熱交換が十分に行われなくなる。これにより、所要の冷房能力(冷凍能力)を得るためにはより多くの冷媒循環量が必要となり、コンプレッサでの消費電力も増大してしまう問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータにおける熱交換能力を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明では冷媒サイクル装置のエバポレータ出口側の冷媒温度と冷媒圧力に基づいて絞り手段の開度を調整し、当該エバポレータ出口側の過熱度を制御するので、例えば請求項2の如く絞り手段により、エバポレータ出口側の過熱度を大きくとることにより、エバポレータにおける冷媒のエンタルピー差が大きくなり、エバポレータでの熱交換能力を最大限引き出せるようになる。
【0007】
これにより、エバポレータの外形寸法の削減や冷媒循環量を減少させながら、所要の冷凍能力を維持できるようになり、コンプレッサでの消費電力も低減させることができるようになる。
【0008】
請求項3の発明では、上記に加えてガスクーラを出た冷媒とエバポレータを出た冷媒とを熱交換させるための中間熱交換器と、コンプレッサに吸い込まれる冷媒を一旦貯溜するレシーバータンクとを備え、エバポレータから出て中間熱交換器を経た冷媒をレシーバータンクに流入させるようにしているので、エバポレータから出た温度の低い冷媒を、レシーバータンクを介さずに中間熱交換器に流入させ、ガスクーラから出た冷媒をより一層効果的に冷却することができるようになる。これにより、冷凍能力の更なる改善を図ることができるようになる。
【0009】
請求項4の発明では上記各発明に加えてCO2冷媒を使用するので、環境問題の解決にも寄与できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の冷媒サイクル装置に使用するコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図である。
【0011】
即ち、10はCO2(二酸化炭素)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサで、このコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)から成る回転圧縮機構部18にて構成されている。
【0012】
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成され、且つ、このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0013】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。
【0014】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24はステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して形成されている。
【0015】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が狭持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ38、下シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けた上下偏心部42、44にて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画するベーン50、52と、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
【0016】
一方、上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上側の吸込通路は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上カバー66、下カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
【0017】
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する連通路にて連通されており、連通路の上端には中間吐出管121が立設され、この中間吐出管121から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒が密閉容器12内に吐出される。
【0018】
また、第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と連通する吐出消音室62の上面開口部を閉塞する上部カバー66は、密閉容器12内を吐出消音室62と電動要素14側とに仕切る。
【0019】
そして、冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述したCO2(二酸化炭素)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等該存のオイルが使用される。
【0020】
密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上部カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0021】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。この冷媒導入管94の他端は後述するレシーバータンク158の下側に接続されている。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒導入管96の一端は吐出消音室62と連通する。
【0022】
前記レシーバータンク158はコンプレッサ10に吸い込まれる冷媒の気液分離を行うタンクであり、密閉容器12の容器本体12Aの上部側面に溶接固定されたブラケット147に取り付けられている。
【0023】
次に、図2は本発明を自動車の車室内を冷房するカーエアコン(空気調和機)に適用した場合の冷媒サイクルを示しており、上述したコンプレッサ10は図2に示すカーエアコンの冷媒サイクルの一部を構成する。即ち、コンプレッサ10の冷媒吐出管96はガスクーラ154の入口に接続される。このガスクーラ154を出た配管は中間熱交換器160を経て絞り手段としての電子式膨張弁156に至る。
【0024】
膨張弁156の出口はエバポレータ157の入口に接続され、エバポレータ157の出口は中間熱交換器160を経て前記レシーバータンク158に至る。そして、レシーバータンク158の出口は冷媒導入管94に接続される。171は前記コンプレッサ10の電動要素14の回転数や膨張弁156の弁開度を制御(調整)する制御装置であり、エバポレータ157の出口側の冷媒温度を検出する温度センサ159Aの出力や、エバポレータ157の出口側の冷媒圧力を検出する圧力センサ159B、図示しない自動車の車室内温度を検出する車室内温度センサ161、車室内に差し込む日差しの日射量を検出する日射センサ162及び外気温を検出する外気温センサ163の出力も入力される。
【0025】
以上の構成で次に図3のp−h線図(モリエル線図)を参照しながら動作を説明する。制御装置171によりターミナル20及び図示されない配線を介してコンプレッサ10の電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合された上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0026】
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧(図3で実線で示すAの状態)の冷媒は、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
【0027】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリ−ブ144から出て冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して図示しない吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高圧高温の冷媒ガスとなり、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62を経て冷媒吐出管96より外部に吐出される。このとき、冷媒は適切な超臨界圧力まで圧縮されている(図3で実線で示すBの状態)。
【0028】
冷媒吐出管96から吐出された冷媒ガスはガスクーラ154に流入し、そこで空冷若しくは水冷方式により放熱された後、中間熱交換器160を通過する。冷媒はそこで低圧側の冷媒により更に冷却された後(図3のCの状態)、膨張弁156に至る。
【0029】
冷媒は膨張弁156における圧力低下により、図3に実線で示すDのようにガス/液体の二相混合体とされ、その状態でエバポレータ157内に流入する。そこで冷媒が蒸発し、そのときに車室内に循環される空気から吸熱することにより冷却作用を発揮して車内を冷房した後、流出する(図3のAの状態)。そして、中間熱交換器160を通過し、そこで高圧側の冷媒により加熱作用を受けた後、レシーバータンク158に至る。レシーバータンク158では気液が分離され、ガス冷媒のみが冷媒導入管94からコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
【0030】
制御装置171は、車室内温度センサ161、日射センサ162及び外気温センサ163の各出力に基づいてコンプレッサ10の電動要素14の回転数を制御することにより、冷媒サイクルの冷房能力(冷凍能力)を調整して車室内を設定温度に維持する制御を行う。
【0031】
更に、制御装置171は温度センサ159Aと圧力センサ159Bが検出するエバポレータ157の出口側の冷媒温度と冷媒圧力に基づき、膨張弁156の弁開度を調整する。このとき、制御装置171はエバポレータ157の出口側の過熱度(図3で実線で示すAの状態)が5deg程度の大きい値となるように、弁開度を絞り気味とする。
【0032】
ここで、膨張弁156の弁開度を開き気味として図3に破線で示すA’のようにエバポレータ157の過熱度をとらない場合、エバポレータ157内における冷媒の蒸発温度が高くなるため、空気との熱交換が十分に行われなくなり、冷房能力が低下する。
【0033】
この状態を図3で説明する。即ち、過熱度をとらない場合コンプレッサ10の吐出冷媒は図3に破線で示すB’の状態となり、膨張弁156を出てエバポレータ157に流入する冷媒は図3に破線で示すD’の状態となる。そして、この場合の冷媒サイクルの冷房能力Qe’はQe’=Δie’×Gr’となる(Δie’はA’とD’のエンタルピー差であり、Gr’は冷媒流量である)。
【0034】
一方、上述の如く過熱度をとった場合の冷房能力QeはQe=Δie×Grとなる(ΔieはAとDのエンタルピー差であり、Grは冷媒流量である)。そして、この図からも明らかなように、実線で示すΔieは破線で示すΔie’よりも大きくなるため、冷房能力Qeも、過熱度をとらない場合のQe’より大きくなることが分かる(Qe>Qe’)。
【0035】
逆に、一定の冷房能力とする場合には、冷媒流量GrをGr’より少なくすることができるようになることが分かる(Gr<Gr’)。また、このことはエバポレータ157の外径寸法の縮小も可能となることを意味している。
【0036】
また、膨張弁156の弁開度を調整してエバポレータ157の出口側の過熱度を変化させた場合の冷房能力の変化を図4に示す。この図からも明らかな如く、冷媒サイクルの冷房能力は過熱度5deg付近でピークとなる山型を示す。
【0037】
固定容量型開放コンプレッサは、ベルトを介してエンジンにより駆動される。従って、コンプレッサの回転数はエンジン回転数に依存するため、車速変化に応じて冷媒循環量は大きく変動することになる。このため、エバポレータ出口の過熱度を常に所定値にするのは困難であり、レシーバタンクにより変動分を吸収している。これに対し、可変容量型開放コンプレッサや固定容量でも電動モータで駆動されるコンプレッサでは冷媒循環量の変動が少ないため、過熱度を所定値に制御することは容易に行われる。即ち、本発明は冷媒循環量の変動が少ない冷媒システムにおいて、より効果が発揮できる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によればコンプレッサ、ガスクーラ、絞り手段及びエバポレータを順次環状に接続し、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置において、エバポレータ出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に基づいて絞り手段の開度を調整し、当該エバポレータ出口側の過熱度を制御するので、請求項2の如く絞り手段により、エバポレータ出口側の過熱度を大きくとることにより、エバポレータにおける冷媒のエンタルピー差が大きくなり、エバポレータでの熱交換能力を最大限引き出せるようになる。
【0039】
これにより、エバポレータの外形寸法の削減や冷媒循環量を減少させながら、所要の冷凍能力を維持できるようになり、コンプレッサでの消費電力も低減させることができるようになるものである。
【0040】
また、請求項3の発明では、上記に加えてガスクーラを出た冷媒とエバポレータを出た冷媒とを熱交換させるための中間熱交換器と、コンプレッサに吸い込まれる冷媒を一旦貯溜するレシーバータンクとを備え、エバポレータから出て中間熱交換器を経た冷媒をレシーバータンクに流入させるようにしているので、エバポレータから出た温度の低い冷媒を、レシーバータンクを介さずに中間熱交換器に流入させ、ガスクーラから出た冷媒をより一層効果的に冷却することができるようになる。これにより、冷凍能力の更なる改善を図ることができるようになるものである。
【0041】
更に、請求項4の発明では上記各発明に加えてCO2冷媒を使用するので、環境問題の解決にも寄与できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷媒サイクルを構成する多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の実施例のカーエアコンの冷媒サイクルを示す図である。
【図3】図2の冷媒サイクルのp−h線図である。
【図4】エバポレータ出口の過熱度と冷房能力の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
92、94 冷媒導入管
96 冷媒吐出管
154 ガスクーラ
156 膨張弁
157 エバポレータ
158 レシーバータンク
159A 温度センサ
159B 圧力センサ
160 中間熱交換器
171 制御装置
Claims (4)
- コンプレッサ、ガスクーラ、絞り手段及びエバポレータを順次環状に接続し、高圧側が超臨界圧力で運転される冷媒サイクル装置であって、
前記エバポレータ出口側の冷媒温度及び冷媒圧力に基づいて前記絞り手段の開度を調整し、当該エバポレータ出口側の過熱度を制御することを特徴とする超臨界冷媒サイクル装置。 - 前記絞り手段により、前記エバポレータ出口側の過熱度を大きくとることを特徴とする請求項1の超臨界冷媒サイクル装置。
- 前記ガスクーラを出た冷媒と前記エバポレータを出た冷媒とを熱交換させるための中間熱交換器と、前記コンプレッサに吸い込まれる冷媒を一旦貯溜するレシーバータンクとを備え、前記エバポレータから出て前記中間熱交換器を経た冷媒を前記レシーバータンクに流入させることを特徴とする請求項1又は請求項2の超臨界冷媒サイクル装置。
- CO2冷媒を使用することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の超臨界冷媒サイクル装置。
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