JP2003278528A - 内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置 - Google Patents

内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置

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JP2003278528A
JP2003278528A JP2002081602A JP2002081602A JP2003278528A JP 2003278528 A JP2003278528 A JP 2003278528A JP 2002081602 A JP2002081602 A JP 2002081602A JP 2002081602 A JP2002081602 A JP 2002081602A JP 2003278528 A JP2003278528 A JP 2003278528A
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electric
dpf
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combustion engine
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Shuichi Nakamura
村 秀 一 中
Akira Kawakami
上 彰 川
Naomichi Koike
池 尚 道 小
Hisashi Akagawa
川 久 赤
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気配線の断線、接触不良やショートを検知
して事故を未然に回避し、電気配線の接続部の接触不良
による発熱を検知して火災発生等の重大事故を未然に防
止する内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置の提供。 【解決手段】 電気ヒータ(Fh1、Fh2)を内蔵し
た排気処理装置(F1、F2)を1個以上排気系(6、
7)に介装した内燃機関(1)の電気ヒータ付排気処理
装置において、電流を遮断する為の保護回路(91、9
2)を備えた制御手段(9)を有し、電気配線(Le、
Ld、Li、Lo)の異常時には前記保護回路(91、
92)において電流を遮断する様に構成されたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電気ヒータを用い
た交互再生式パティキュレートフィルタ、又は電気ヒー
タ付触媒装置の排気処理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気ヒータを用いた交互再生式パティキ
ュレートフィルタ、又は電気ヒータ付触媒装置では、フ
ィルタ再生時や触媒の暖機時にヒータへの通電量が大き
い。そこで電力供給ラインの電源と電気ヒータの間にフ
ューズを介装し、万一ショートが発生し、大電流が流れ
た場合にはフューズが切れるように構成している。しか
し、接続部の接触不良がある場合は、発熱によってケー
ブル火災の恐れがある。又、断線の場合にはフィルタの
再生不良や触媒の暖機不良が生じ、フィルタの機能であ
るパティキュレートマター、所謂「PM」、を含む有害
物質の除去能力が低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、電気配
線の断線、接触不良やショートを検知して事故又は故障
を未然に回避し、電気配線の接続部の接触不良による発
熱を検知して火災発生等の重大事故を未然に防止する内
燃機関の電気ヒータ付排気処理装置の提供を目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の内燃機関の電気
ヒータ付排気処理装置は、電気ヒータ(Fh1、Fh
2)を内蔵した排気処理装置(F1、F2)を1個以上
排気系(6、7)に介装した内燃機関(1)の電気ヒー
タ付排気処理装置において、電流を遮断する為の保護回
路(91、92)を備えた制御手段(9)を有し、電気
配線(Le、Ld、Li、Lo)の異常時には前記保護
回路(91、92)において電流を遮断する様に構成さ
れたことを特徴とする(請求項1:図1〜図3)。
【0005】前記保護回路(91、92)には、前記制
御手段(9)内部の温度を検出する温度検出手段を含
み、前記制御手段(9)は該温度検出手段からの情報に
基づき、電気配線(Le、Ld、Li、Lo)において
異常発熱を検知した場合に、前記保護回路(91、9
2)により電流を遮断するように制御する(請求項2:
図1〜図3)。
【0006】ここで、前記温度検出手段は、例えばトラ
ンジスタ回路、IC、又は温度フューズを用いることが
好ましい。
【0007】上記構成を有し、上述の制御を行う内燃機
関の電気ヒータ付排気処理装置によれば、制御手段
(9)の中に温度検出手段を含む保護回路(91、9
2)を組込むことで、例えば、電気配線(Le、Ld、
Li、Lo)の接続部の接触不良による発熱を検知出
来、火災発生等の重大事故を未然に回避することが出来
る。
【0008】また、前記保護回路(91、92)には、
電気配線(Le、Ld、Li、Lo)において異常電流
の発生を検出する異常電流検出手段を含み、前記制御手
段(9)は該異常電流検出手段からの情報に基づき、電
気配線(Le、Ld、Li、Lo)における異常電流の
発生を検知した場合に、前記保護回路(91、92)に
より電流を遮断するように制御することを特徴とする
(請求項3:図1〜図3)。
【0009】ここで、前記異常電流検出手段は、トラン
ジスタ又はICの出力電流及び/又は入力電流を検出す
るような電子回路であることが好ましい。
【0010】上記構成を有し、上述の制御を行う内燃機
関の電気ヒータ付排気処理装置によれば、制御手段
(9)の中に異常電流検出手段を含む保護回路(91、
92)を組込むことで、例えば、電気配線(Le、L
d、Li、Lo)の断線、接触不良やショートによる異
常電流値を検知出来、事故を未然に回避することが出来
る。
【0011】上述した様に、本発明の内燃機関の電気ヒ
ータ付排気処理装置は、二つの機能、即ち、電気系統の
故障による発熱検知機能、及び異常電流検知機能を有
し、排気処理装置に関わる電気系統の故障を未然に回避
出来る自己診断機能を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態を説明する。先ず、図1〜図3を参照して
実施形態を説明する。
【0013】図1において、エンジン1の排気マニフォ
ルド2にはターボチャージャ3を介して排気管4が接続
されている。該排気管4には分岐部5が接続され、該分
岐部5には第1の分岐管6と第2の分岐管7とが夫々並
列に接続されている。そして、前記第1の分岐管6の後
端と前記第2の分岐管7の後端とは1本のテールパイプ
8に合流する様に接続されている。
【0014】前記第1の分岐管6には、上流側に第1の
切替え弁V1が、下流側に第1のパティキュレートフィ
ルタ「DPF」(請求項1〜3において電気ヒータ付排
気処理装置:以降、電気ヒータ付排気処理装置を単にフ
ィルタ、又は「DPF」と略記する)F1が介装されて
いる。
【0015】そして、前記第2の分岐管7には、上流側
に第2の切替え弁V2が、下流側に第2の「DPF」F
2が介装されている。
【0016】前記第1の「DPF」F1は、上流側に第
1の電気ヒータFh1を、下流側に第1のフィルタ本体
Ff1を内装している。又、前記第2の「DPF」F2
は、上流側に第2の電気ヒータFh2を、下流側に第2
のフィルタ本体Ff2を内装している。
【0017】前記第1及び第2の切替え弁V1、V2
は、第1、第2のエアシリンダC1、C2によって開閉
作動する。
【0018】前記第1、第2のエアシリンダC1、C2
は夫々エアラインLa1、La2によって第1、第2の
電磁弁SV1、SV2に接続され、図示しないエア供給
源から圧縮エアの供給を受ける。
【0019】エンジン1にはエンジン回転数を検出する
エンジン回転センサSn及び過給圧を検出する圧力セン
サSaが介装されている。前記第1及び第2のフィルタ
本体Ff1、Ff2の直前にはフィルタ前の排気温度を
検出する第1及び第2の排気温度センサT1、T2が介
装されている。また、前記分岐部5にはフィルタ上流圧
を検出する検出手段である圧力センサSpが取付けられ
ている。尚、図1中、符号31はバッテリリレーを、符
号35はヒータリレーを、符号40はフューズを、符号
50は大気圧センサを、符号60はレギュレータを示
す。
【0020】各センサSn、Sa、T1、T2、Spは
共に入力信号ラインLiによって制御手段であるDPF
コントローラ9に接続されている。前記第1のソレノイ
ド弁SV1、第2の電磁弁SV2は出力信号ラインLo
によって前記DPFコントローラ9に接続されている。
【0021】又、前記第1の電気ヒータFh1及び第2
の電気ヒータFh2は、前記DPFコントローラ9を介
してバッテリ30の電力、又はエンジン1によって駆動
されるジェネレータ20で発電された電力を電力供給ラ
インLe、Ldによって供給される。
【0022】前記DPFコントローラは9には、第1の
保護回路91と、第2の保護回路92が組込まれてい
る。
【0023】第1の保護回路91は前記「DPF」F
1、F2の第1及び第2の温度センサT1、T2からの
入力信号ラインLi側と接続している。
【0024】前記第2の保護回路92は前記「DPF」
F1、F2の第1及び第2の電気ヒータFh1、Fh2
への供給電源ラインLd側と接続している。
【0025】又、前記第1及び第2の保護回路は共に、
DPF内部の温度を検出する図示しない温度センサと、
接続された電気配線の異常電流の発生を検知する図示し
ない異常電流発生検出手段を有している。前記温度セン
サとして、例えばサーミスタ、熱電対、又は温度フュー
ズを用いている。又、前記異常電流発生検出手段とし
て、トランジスタ又はICの出力電流及び/又は入力電
流を検出する電子回路を用いている。
【0026】次に、図2を参照して実施形態のメイン制
御ルーチンについて説明する。
【0027】ステップS1において、DPFコントロー
ラ9は各検出手段Sn、Sa、T1、T2、Sp及びヒ
ータリレー35からのデータであるパラメータを読込
み、ステップS2に進む。
【0028】ステップS2では、DPFコントローラ9
はエラー又は異常が発生しているか否かを判断する。前
記異常の中には、例えば、ケーブル接続部の接触不良に
よる発熱現象や、ヒータ又はケーブル配線の断線、接続
不良及びショート等が含まれ、このような異常現象は前
述の構成、及び後述のエラー検出制御フローチャート
(図3)によって検知される。
【0029】エラー又は異常が発生している場合(ステ
ップS2のYES)は、ステップS3に進み、発生して
いなければ(NO)、ステップS5に進む。
【0030】ステップS3ではDPFコントローラ9
は、エラー表示を行い、警告を例えば図示しないブザー
を鳴動させる、或いはワーニングランプを点滅させる等
で行い、次のステップS4に進む。ステップS4では、
DPFの電気ヒータFh1(又は、Fh2)への通電を
遮断してステップS1に戻る。
【0031】ステップS5では、DPFコントローラ9
は、エンジン回転センサSnからの情報に基づき、エン
ジンが回転中であるか否かを判断する。回転中であれば
(ステップS5のYES)、ステップS6に進み、回転
中でない場合(ステップS5のNO)は、前述のステッ
プS4以降の制御を行う。
【0032】ステップS6では、ヒータリレー35から
の入力信号によって図示しない吸気用エアヒータに通電
中か否かを判断して、通電中であれば(ステップS6の
YES)、前述のステップS4以降の制御を行い、通電
中でなければ(ステップS6のNO)、ステップS7に
進む。
【0033】ステップS7では、DPFが暖機中である
か否かを判断して、暖機中であれば(ステップS7のY
ES)、ステップS8の暖機運転を続行し、暖機中でな
い場合は(ステップS7のNO)、ステップS9に進
む。
【0034】ステップS9では、DPFコントローラ9
は、「DPF」F1(又は、F2)においてフィルタ本
体Ff1(又はFf2)が再生中であるか否かを判断す
る。再生中であれば(ステップS9のYES)、DPF
再生運転にセット(ステップS10)する。又、再生中
でない場合(ステップS9のNO)は、捕集運転にセッ
ト(ステップS11)して制御はステップS1に戻る。
【0035】その様な構成及び制御方法を有する第1実
施形態の内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置によれ
ば、各種のセンサ類Sn、Sa、T1、T2、Sp、及
び電気系統が異常となった際に、前記電気ヒータFh
1、Fh2を非通電にするフェールセーフ機能を有して
いるので、異常が発生した場合でも「DPF」F1、F
2の破損を防止出来る。
【0036】次は図3を参照して、実施形態である排気
処理装置に関わる電気系統の故障診断制御に関して説明
する。
【0037】ステップS21において、DPFコントロ
ーラ9はエンジン回転センサSnの異常を検知してお
り、エンジン回転数が設定値より低いか否かを判断す
る。エンジン回転数が設定値より低い場合(ステップS
21のYES)は、ステップS22に進み回転センサ異
常と判断した後ステップ23に進む。エンジン回転数が
設定値より低くない場合(ステップS21のNO)は、
そのままステップS23に進む。
【0038】ステップS23では、DPF再生中、又は
DPF暖機中における電気ヒータの断線及び接続異常を
検知しており、再生開始後から所定時間の間に電流が規
定値以下の状態が設定時間以上検出されたか否かを判断
する。再生開始後から所定時間の間に電流が規定値以下
の状態が設定時間以上検出された場合(ステップS23
のYES)は、ステップS24においてヒータ断線又は
接続異常と判断した後、ステップS25に進む。設定時
間以上検出されない場合(ステップS23のNO)は、
そのままステップS25に進む。
【0039】ステップS25では、DPFコントローラ
9内の温度異常を検知しており、DPFコントローラ9
内の温度が所定値を超えたか否かを判断する。設定値を
超えた場合(ステップS25のYES)は、ステップS
26においてDPFコントローラ温度異常と判断した後
ステップS27に進む。設定時間以上検出されない場合
(ステップS25のNO)は、そのままステップS27
に進む。
【0040】ステップS27では、電源電圧の異常を検
知しており、DPFコントローラ9の電源電圧が所定値
以下か否かを判断する。所定値以下の場合(ステップS
27のYES)は、ステップS28において電源電圧の
異常と判断した後、ステップS29に進む。所定値以下
でない場合(ステップS27のNO)は、そのままステ
ップS29に進む。
【0041】ステップS29では、圧力センサの異常を
検知しており、取得した圧力値が所定範囲内であるか否
かを判断する。所定範囲内である場合(ステップS29
のYES)は、ステップS30において圧力センサの異
常と判断した後、ステップS31に進む。規定範囲内で
ない場合(ステップS29のNO)は、そのままステッ
プS31に進む。
【0042】ステップS31では、圧力センサの異常を
検知しており、取得した圧力値が所定範囲内であるか否
かを判断する。所定範囲内である場合(ステップS31
のYES)は、ステップS32において圧力センサの異
常と判断した後、ステップS21に戻る。所定範囲内で
ない場合(ステップS29のNO)は、そのままステッ
プS21に戻る。
【0043】係る構成及び制御方法を有する第2実施形
態の内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置によれば、排
気処理装置に関わる電気系統の断線、又は接続異常が早
期に発見出来、非通電によるDPFの再生不良を未然に
防ぐことが出来る。
【0044】また、排気処理装置に関わる電気系統の接
触不良及びショートによる発熱を早期に発見出来、出火
等の重大事故を未然に防ぐことが出来る。その他、各セ
ンサ類の異常も検出出来、早期の内にこれらの異常に対
処することが出来る。
【0045】次は、図4を用い、図1中のサブルーチン
である捕集運転の制御を説明する。
【0046】ステップS41においてDPFコントロー
ラ9は、図示しない吸気用エアヒータに第1の所定時間
(T秒)以上通電したか否かを判断する。所定時間
(T秒)以上通電した場合(ステップS41のYE
S)は、低温始動後と見なし、ステップS42に進み、
第1の所定時間(T秒)以上通電しない場合(ステッ
プS41のNO)は、低温始動後でないと見なしてステ
ップS44まで進む。
【0047】ステップS42では、DPFコントローラ
9は、エアヒータ通電後(通電を切られてから)第2の
所定時間(T分)が経過したか否かを判断する。ここ
で、第2の所定時間(T分)が経過していない場合
(ステップS42のNO)、即ち経過するまでは、「D
PF」の暖機運転(ステップS43)を続ける。また、
第2の所定時間(T分)が経過した場合(ステップS
42のYES)は、暖機終了と見なして、ステップS4
4に進む。
【0048】ステップS44においてDPFコントロー
ラ9は、煤の詰まり量が所定値を超えているか否かを判
断する。所定値(閾値)を越えていれば(ステップS4
4のYES)、ステップS47に進み、超えていなけれ
ば(ステップS44のNO)、ステップS45に進む。
【0049】ステップS45においてDPFコントロー
ラ9は、前記圧力センサSpからの情報に基づき、フィ
ルタ本体Ff1(又はFf2)の圧損が所定値(閾値)
を超えているか否かを判断する。超えていれば(ステッ
プS45のYES)、ステップS27に進み、超えてい
なければ(ステップS45のNO)、ステップS46に
進む。
【0050】ここで、所定値(ステップS45の閾値)
とは、登坂時や高速・高負荷時等排圧が高くなると燃費
が悪化するが、このような場合の圧損の値を示す。
【0051】ステップS46では、DPFコントローラ
9は、捕集運転継続時間が所定値(閾値)を超えている
か否かを判断し、超えていれば(ステップS26のYE
S)、ステップS47に進み、超えていなければ(ステ
ップS46のNO)、ステップS49に進む。尚、ステ
ップS46は、例えば排気流量、圧力が低く、検出精度
が低い領域、即ち煤が溜まっていることが検出し難い領
域で運転する場合等に適用され、所定値(閾値)は例え
ば2時間程度とするのがよい。
【0052】ステップS47においてDPFコントロー
ラ9は、前記第1の切替えバルブV1或いは第2の切替
えバルブV2のうち、開いている側を閉鎖する様に切替
える(閉じている方は開く)。そしてステップS48に
進み、「DPF」F1又はF2を再生運転(図5の再生
運転サブルーチン)にセットする。
【0053】ステップS49では、DPFコントローラ
9は、DPFの電気ヒータFh1又はFh2への通電を
遮断して、制御は元に戻る。
【0054】このような制御を行う実施形態の内燃機関
の電気ヒータ付排気処理装置によれば、図示しない吸気
用エアヒータとDPFの電気ヒータFh1、Fh2への
同時通電は行われないので、ジェネレータ20、及びバ
ッテリ30の延命・保護が出来る。
【0055】また、捕集運転時には圧力検出手段Sp、
Saと、エンジン回転数検出手段Snとの出力信号に基
づいて、フィルタFf1、Ff2の煤の詰まり量を推定
計算し、煤詰まり量が所定値以上の場合に、前記切替え
弁V1又はV2を閉鎖し、フィルタFf1、Ff2を再
生運転する様に切替え、煤の詰まり量が所定値以上でな
い場合は、前記電気ヒータFh1又はFh2を非通電に
するように制御するので、煤の過捕集によるフィルタF
1、F2の損傷を防止すると共に高効率の捕集が可能と
なる。
【0056】次に、図5を用い、図1中のサブルーチン
である「DPF」再生運転の制御を説明する。
【0057】ステップS51において、閉弁中のDPF
の上流温度を前記温度センサT1又はT2によって検出
し、次のステップS52において、DPFコントローラ
9は検出された温度に応じて閉弁中のDPFの電気ヒー
タFh1、Fh2の電流値をデューティー制御する。
【0058】次のステップS53において、DPFコン
トローラ9は「再生中」の信号を出力して次のステップ
S54に進む。
【0059】ステップS54ではDPFコントローラ9
は、再生の経過時間が第1の設定値を超えたか否かを判
断する。第1の設定値を超えていれば(ステップS54
のYES)、ステップS55に進み、DPFの電気ヒー
タFh1又はFh2への通電を遮断して制御は元に戻
る。第1の設定値を超えていなければ(ステップS34
のNO)、そのまま制御は元に戻る。
【0060】ここで、第1の設定値とは、通常の走行に
おけるフィルタ再生の所要時間(フィルタへの通電時
間)で、例えば40分に設定してある。
【0061】このような制御を行う実施形態の内燃機関
の電気ヒータ付排気処理装置によれば、再生運転時には
「DPF」F1、F2上流の温度に応じてヒータFh
1、Fh2の電流をデューティー制御するので、消費電
力を最小限に押さえ、且、過加熱によるフィルタ本体F
f1、Ff2の溶損を防ぐことが出来る。
【0062】次に、図6を用い、図1中のサブルーチン
である「DPF」暖気運転の制御を説明する。
【0063】ステップS61において、閉弁中のDPF
の上流温度を温度センサT1又はT2によって検出し、
次のステップS62において、DPFコントローラ9は
検出された温度に応じて閉弁中のDPF電気ヒータFh
1又はFh2の電流値をデューティー制御する。
【0064】ステップS63に進み、DPFコントロー
ラ9は「暖機中」の信号を出力し、次のステップS64
ではDPFコントローラ9は、暖機の経過時間が第2の
設定値(例えば5分)を超えたか否かを判断する。第2
の設定値を超えていれば(ステップS64のYES)、
ステップS65に進み、電気ヒータFh1又はFh2へ
の通電を遮断してステップS66に進む。
【0065】ステップS66では、当該切替え弁V1又
はV2を開放に切替えて制御は元に戻る。第2の設定値
を超えていなければ(ステップS34のNO)、制御は
元に戻る。
【0066】このような制御を行う第4実施形態の内燃
機関の排気処理装置によれば、暖機運転時には閉弁中の
DPF上流の温度に応じて当該電気ヒータFh1又はF
h2の電流をデューティー制御するので、消費電力を最
小限に押さえ、且、過加熱によるフィルタ本体Ff1、
Ff2の溶損を防ぐことが出来る。
【0067】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を
付記する。
【0068】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に記す。 (a) 各種のセンサ類及び電気系統が異常となった際
に、電気ヒータを非通電にするフェールセーフ機能を有
しているので、異常が発生した場合でも電気ヒータ付排
気処理装置の破損を防止出来る。 (b) 制御手段の中に温度検出手段を含む保護回路を
組込むことで、電気配線の接続部の接触不良による発熱
を検知出来、火災発生等の重大事故を未然に回避するこ
とが出来る。 (c) 制御手段の中に異常電流検出手段を含む保護回
路を組込むことで、電気配線の断線、接触不良やショー
トによる異常電流値を検知出来、事故を未然に回避する
ことが出来る。 (d) 吸気用エアヒータと排気処理装置の電気ヒータ
への同時通電は行われないので、ジェネレータ、及びバ
ッテリの延命・保護が出来る。 (e) 捕集運転時には圧力検出手段と、エンジン回転
数検出手段との出力信号に基づいて、フィルタの煤の詰
まり量を推定計算し、煤の詰まり量が所定値以上でない
場合は、電気ヒータを非通電にするように制御するの
で、煤の過捕集によるフィルタの損傷を防止すると共に
高効率の捕集が可能となる。 (f) 再生運転時には電気ヒータ付排気処理装置上流
の温度に応じてヒータの電流をデューティー制御するの
で、消費電力を最小限に押さえ、且、過加熱によるフィ
ルタ本体の溶損を防ぐことが出来る。 (g) 暖機運転時には閉弁中の電気ヒータ付排気処理
装置上流の温度に応じて当該電気ヒータの電流をデュー
ティー制御するので、消費電力を最小限に押さえ、且、
過加熱によるフィルタ本体の溶損を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第5実施形態の構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の第1実施形態のメイン制御フローチャ
ート。
【図3】本発明の第2実施形態である故障診断制御フロ
ーチャート。
【図4】本発明の第3実施形態であるDPF捕集運転制
御フローチャート。
【図5】本発明の第4実施形態であるDPF再生運転制
御フローチャート。
【図6】本発明の第5実施形態であるDPF暖気運転制
御フローチャート。
【符号の説明】
1・・・エンジン 2・・・排気マニフォルド 4・・・排気管 5・・・分岐部 6・・・第1の分岐管 7・・・第2の分岐管 9・・・DPFコントローラ 91・・・第1の保護回路 92・・・第2の保護回路 10・・・冷却系 20・・・ジェネレータ 30・・・バッテリ F1、F2・・・第1、第2のDPF Ff1、Ff2・・・第1、第2のフィルタ本体 Fh1、Fh2・・・第1、第2の電気ヒータ V1、V2・・・第1、第2の切替え弁 T1、T2・・・第1、第2の排気温度センサ Sa、Sp・・・圧力センサ Sn・・・回転センサ
フロントページの続き (72)発明者 小 池 尚 道 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (72)発明者 赤 川 久 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA24 DA27 DA30 DA31 EB22 EB23 FA00 FA27 FA33 3G090 AA02 AA04 BA04 CB24 DA03 DA13 DA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータを内蔵した排気処理装置を1
    個以上排気系に介装した内燃機関の電気ヒータ付排気処
    理装置において、電流を遮断する為の保護回路を備えた
    制御手段を有し、電気配線の異常時には前記保護回路に
    おいて電流を遮断する様に構成されたことを特徴とする
    内燃機関の電気ヒータ付排気処理装置。
  2. 【請求項2】 前記保護回路には、前記制御手段内部の
    温度を検出する温度検出手段を含み、前記制御手段は該
    温度検出手段からの情報に基づき、電気配線において異
    常発熱を検知した場合に、前記保護回路により電流を遮
    断するように制御することを特徴とする請求項1の内燃
    機関の電気ヒータ付排気処理装置。
  3. 【請求項3】 前記保護回路には、電気配線における異
    常電流の発生を検出する異常電流検出手段を含み、前記
    制御手段は該異常電流検出手段からの情報に基づき、電
    気配線における異常電流の発生を検知した場合に、前記
    保護回路により電流を遮断するように制御することを特
    徴とする請求項1、2の何れかの内燃機関の電気ヒータ
    付排気処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112011104896T5 (de) 2011-02-16 2013-11-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abgasreinigungssystem für ein Hybridfahrzeug und ein Steuerverfahren dafür

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112011104896T5 (de) 2011-02-16 2013-11-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abgasreinigungssystem für ein Hybridfahrzeug und ein Steuerverfahren dafür
US8875487B2 (en) 2011-02-16 2014-11-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust purifying system for hybrid vehicle and control method therefor
DE112011104896B4 (de) * 2011-02-16 2015-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abgasreinigungssystem für ein Hybridfahrzeug und ein Steuerverfahren dafür

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