JP2003277360A - 新規ビス環状イミド類とその製造方法 - Google Patents
新規ビス環状イミド類とその製造方法Info
- Publication number
- JP2003277360A JP2003277360A JP2002365379A JP2002365379A JP2003277360A JP 2003277360 A JP2003277360 A JP 2003277360A JP 2002365379 A JP2002365379 A JP 2002365379A JP 2002365379 A JP2002365379 A JP 2002365379A JP 2003277360 A JP2003277360 A JP 2003277360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenoxy
- bis
- group
- general formula
- benzene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- GDMVPQUDQUNSDP-UHFFFAOYSA-N C=CC(CC=C1)=C(CO)C1=C Chemical compound C=CC(CC=C1)=C(CO)C1=C GDMVPQUDQUNSDP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
する。 【解決手段】(1)一般式(I)で示されるビス環状イ
ミド類。 【化1】 (式中、nは2〜7のいずれかの整数を表し、Rは、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素
基からなる群より選ばれる原子または基を表し、−A−
は不飽和炭化水素基を表す。) (2)一般式(II): 【化2】 (式中、−A−は(1)で定義した通り)で示される酸
無水物と一般式(III): 【化3】 (式中、n,R及び置換位置は(1)で定義した通
り。)で示される芳香族ジアミン化合物とを酸性触媒存
在下で、加熱還流下に、反応で生成する水を系外に除去
しながら反応を行うことを特徴とする一般式(I)で示
されるビス環状イミド類の製造方法。
Description
剤および架橋剤として有用な新規なビス環状イミド類お
よびその製造法に関する。
樹脂は電気絶縁性、耐熱性、成形品の寸法安定性に優れ
た性能を有するため、産業上広く利用されている。しか
しながら、芳香族系ビスマレイミドを使用している熱硬
化性樹脂は耐熱性には優れているが、耐衝撃性および靭
性に乏しいという欠点があった。その解決策としてTg
(ガラス転移点)を低下させ柔軟性を上げ、耐衝撃性、
靭性を向上させる方法がある。一般に樹脂は、繰返し単
位の骨格鎖長が短い場合ほど高いTgを示し、長鎖骨格を
有する樹脂ではTgが低くなることが報告されている。実
際、1,3−ビス(3−(2,5−ジオキソ−2,5−
ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)ベンゼン(APB−BMIと略す)を用いた熱硬化性樹脂
は、N,N‘−4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミ
ドなどを用いた樹脂よりも低いTgを有している。この構
造をさらに延長した一般式(I)に示した新規二官能性
マレイミド誘導体は、樹脂のTgを低下させ、耐衝撃性、
靭性の向上が期待されるものの、ビス(4−(4−
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル以
外は報告されていなかった(特許文献1)。
原料、樹脂添加剤として用いる際に、従来のマレイミド
類に比べ、高い耐衝撃性、靭性を示す新規な二官能性マ
レイミド誘導体を提供することである。更に、その新規
化合物を工業的に製造できる方法を提供することであ
る。
性が期待される一般式(I)で示される芳香族ビス環状
イミドが今まで製造されなかったのは、前駆体の一般式
(VIII)で示される新規芳香族ジアミンを合理的に製造
する方法が存在しなかったためと考え、当該化合物を合
理的に製造する方法を鋭意検討した。
芳香族ジアミン化合物を合成するための原料である、芳
香族ジハロゲン化合物を有効に製造する方法を完成し、
さらに芳香族ジハロゲン化合物にアミノフェノール誘導
体を付加し、芳香族ジアミン化合物を有効に製造する方
法を完成している(特願2002−247130)。本
発明者らは、一般式(VIII)で示される芳香族ジアミン
化合物を原料として合成した一般式(I)で示される新
規なビス環状イミド類が、樹脂原料、樹脂添加剤または
架橋剤として使用した場合、特徴的な物性を示しうるこ
とを見出し、この発明を完成した。
し、Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子お
よび炭化水素基からなる群より選ばれる原子または基を
表す。−A−は下記一般式(II):
水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、炭化水素
基を表す)、または下記一般式(III):
水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、炭化水素
基を表し、R3とR8が結合して下記一般式(IV):
基、または酸素原子を表す)で示されるビシクロ環を構
成しても良い)で示される基を表す。但し、n=2の場
合、それぞれのベンゼン環に結合する窒素原子および酸
素原子からなる群より選ばれる2つのヘテロ原子は、少
なくとも一つのベンゼン環上で互いにオルト位またはメ
タ位にあるとする。) (2)一般式(V)で示される(1)記載のビス環状イ
ミド類。
り。但し、n=2の場合、それぞれのベンゼン環に結合
する窒素原子および酸素原子からなる群より選ばれる2
つのヘテロ原子は、少なくとも一つのベンゼン環上で互
いにオルト位またはメタ位にあるとする。) (3)一般式(VI)で示される(1)記載のビス環状イ
ミド類
り) (4)一般式(VII):
で示される酸無水物と一般式(VIII):
但し、n=2の場合、それぞれのベンゼン環に結合する
窒素原子および酸素原子からなる群より選ばれる2つの
ヘテロ原子は、少なくとも一つのベンゼン環上で互いに
オルト位またはメタ位にあるとする。)で示される芳香
族ジアミン化合物とを酸性触媒存在下で、加熱還流下
に、反応で生成する水を系外に除去しながら反応を行う
ことを特徴とする一般式(I)で示されるビス環状イミ
ド類の製造方法。
る。一般式(I)〜(VIII)のR、R1〜R8において、
ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子または
ヨウ素原子を表す。低級アルコキシ基としてはメトキシ
基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、
n-ブトキシ基、イソブトキシ基、tert-ブトキシ基、n-
ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチ
ルオキシ基等を表す。
級アルケニル基、アラルキル基、アリール基を表す。低
級アルキル基としては直鎖、分岐または環状の炭素数1
〜8の置換基、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル
基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-
ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチ
ル基、シクロペンチル基、n-へキシル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等を表す。
岐の炭素数2〜6のアルケニル基であり、例えば、ビニ
ル基、アリル基、イソプロペニル基、4−ペンテニル
基、5−ヘキセニル基等が挙げられる。アラルキル基と
しては、炭素数7〜15のアラルキル基、例えば、ベン
ジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基、フェニルプ
ロピル基等が挙げられる。また、アリール基としては、
炭素数6〜15のアリール基、例えば、フェニル基、ト
リル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられる。
(3−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−
1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、ビス(4−(3−(2,5−ジオキソ−
2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フ
ェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(3−(4−
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、
ビス(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒド
ロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェ
ニル)エーテル、ビス(3−(3−(2,5−ジオキソ
−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)
4−メチルフェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(2
−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H
−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)4−クロロフ
ェニル)エーテル、ビス(4−(3−(3−メチル−
2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロ
ール−1−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(4
−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ
[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノ
キシ)フェニル)エーテル、ビス(4−(4−(4−ア
ザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]
−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェニル)エー
テル、ビス(2−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソ
トリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(4−(2
−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ニル)エーテル、ビス(3−(3−(4−アザ−3,5
−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02 ,6]−8−デセ
ン−4−イル)4−メチルフェノキシ)フェニル)エー
テル、ビス(3−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソ
トリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)2−クロロフェニル)エーテル、
オキソトリシクロ[5.2.2.02,6]−8−ウンデセ
ン−4−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス
(2−(3−(10−オキサ−4−アザ−3,5−ジオ
キソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4
−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(3−
(2−(8−アザ−7,9−ジオキソビシクロ[4.
3.0]−3−ノネン−8−イル)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、、ビス(3−(3−(8−アザ−3−メ
チル−7,9−ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノ
ネン−8−イル)フェノキシ)フェニル)エーテル、
1,3−ビス(3−(3−(2,5−ジオキソ−2,5
−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−(3−
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ン、
キソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス
(2−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−
1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(3−(3−(2,5−ジ
オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−
イル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(2−(3−(2,5−ジオキソ−2,5
−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)4−クロロフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(4−(3−(3−メチル−2,5−ジオキソ−2,5
−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−(3−
(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(4−(3−(4−ア
ザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]
−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベ
ンゼン、1,4−ビス(4−(4−(4−アザ−3,5
−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセ
ン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,2−ビス(2−(3−(4−アザ−3,5−ジオキ
ソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−
イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8
−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(3−(3−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3−(3−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)フェノキシ)2−クロロフェノキシ)ベンゼ
ン、1,2−ビス(2−(3−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.2.02,6]−8−ウンデセ
ン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(2−(3−(10−オキサ−4−アザ−
3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8
−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3−(2−(8−アザ−7,9−ジ
オキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン−8−イル)
フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(3
−(3−(8−アザ−3−メチル−7,9−ジオキソビ
シクロ[4.3.0]−3−ノネン−8−イル)フェノキ
シ)フェノキシ)ベンゼン、ビス(3−(3−(3−
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、
ソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビ
ス(3−(4−(3−(2,5−ジオキソ−2,5−ジ
ヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)
フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(2−(2−2
−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−
ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、ビス(3−(3−(4−(2,5−ジオ
キソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イ
ル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)フェニル)エ
ーテル、ビス(2−(3−(4−(2,5−ジオキソ−
2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フ
ェノキシ)フェノキシ)4−クロロフェニル)エーテ
ル、ビス(4−(3−(2−(3−メチル−2,5−ジ
オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−
イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、
ビス(3−(3−(2−(4−アザ−3,5−ジオキソ
トリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビ
ス(2−(4−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソト
リシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビ
ス(4−(4−(4−(4−アザ−3,5−ジオキソト
リシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、
5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デ
セン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)
エーテル、ビス(4−(2−(3−(4−アザ−3,5
−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセ
ン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エ
ーテル、ビス(3−(3−(2−(4−アザ−3,5−
ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン
−4−イル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)フェ
ニル)エーテル、ビス(3−(3−(4(4−アザ−
3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8
−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)2−ク
ロロフェニル)エーテル、ビス(2−(3−(2−(4
−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.2.0
2,6]−8−ウンデセン−4−イル)フェノキシ)フェノ
キシ)フェニル)エーテル、ビス(2−(3−(3−
(10−オキサ−4−アザ−3,5−ジオキソトリシク
ロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェ
ノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、
9−ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン−8−
イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテ
ル、、ビス(3−(3−(4−(8−アザ−3−メチル
−7,9−ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン
−8−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エー
テル、1,3−ビス(3−(3−(3−(2,5−ジオ
キソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(4−(3−(2−(2,5−ジオキソ−
2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フ
ェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,3
−ビス(3−(2−(4−(2,5−ジオキソ−2,5
−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス
(2−(2−(4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒ
ドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フ
ェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−
(3−(4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−
1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)4−メチ
ルフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−
1−イル)フェノキシ)フェノキシ)4−クロロフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−(3−(4−(3
−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H
−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)
フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−(2−(3
−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(4−
(3−(4−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ
[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノ
キシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビ
ス(4−(4−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソト
リシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,2−ビス(2−(3−(4−(4−アザ−3,5−
ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン
−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(4−(2−(3−(4−アザ−
3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8
−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノ
キシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−(3−(2−(4
−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.0
2,6]−8−デセン−4−イル)4−メチルフェノキシ)
フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3
−(3−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシク
ロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェ
ノキシ)フェノキシ)2−クロロフェノキシ)ベンゼ
ン、
ザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.2.02,6]
−8−ウンデセン−4−イル)フェノキシ)フェノキ
シ)フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(2−(2−
(3−(10−オキサ−4−アザ−3,5−ジオキソト
リシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(3−(2−(2−(8−アザ−7,9−
ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン−8−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
1,2−ビス(3−(3−(4−(8−アザ−3−メチ
ル−7,9−ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネ
ン−8−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)
ベンゼン、ビス(3−(3−(3−(4−(2,5−ジ
オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−
イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、ビス(4−(3−(2−(4−(2,5
−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−
1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ニル)エーテル、
ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1
−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、ビス(2−(2−(2−(4−(2,5
−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−
1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ニル)エーテル、ビス(3−(3−(4−(3−(2,
5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール
−1−イル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェニル)エーテル、ビス(2−(3−(4−
(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−
1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フ
ェノキシ)4−クロロフェニル)エーテル、ビス(4−
(3−(2−(3−(3−メチル−2,5−ジオキソ−
2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フ
ェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテ
ル、
−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−
8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェニル)エーテル、ビス(2−(4−(3−
(4−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.
2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)
フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス
(4−(4−(4−(4−(4−アザ−3,5−ジオキ
ソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−
イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニ
ル)エーテル、ビス(2−(3−(4−(3−(4−ア
ザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]
−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フ
ェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(4−(2−(3
−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ
[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノ
キシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、
ビス(3−(3−(2−(2−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)フェノ
キシ)フェニル)エーテル、
−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−
8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ノキシ)2−クロロフェニル)エーテル、ビス(2−
(3−(4−(2−(4−アザ−3,5−ジオキソトリ
シクロ[5.2.2.02,6]−8−ウンデセン−4−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)
エーテル、ビス(2−(3−(3−(3−(10−オキ
サ−4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、ビス(3−
(3−(2−(3−(8−アザ−7,9−ジオキソビシ
クロ[4.3.0]−3−ノネン−8−イル)フェノキ
シ)フェノキシ)フェノキシ)フェニル)エーテル、、
ビス(3−(3−(4−(3−(8−アザ−3−メチル
−7,9−ジオキソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン
−8−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フ
ェニル)エーテル、1,3−ビス(3−(3−(3−
(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−
1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フ
ェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−
(3−(2−(4−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒ
ドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フ
ェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキ
シ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−(2−
(4−(2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−
1H−1−ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキ
シ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(3−(3−(4−(4−(2,5−ジオキソ−2,5
−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イル)フェノキ
シ)4−メチルフェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(2−(3−(2−(4−
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)4−クロ
ロフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(4−(3−(4−(2−(3−メチル−2,5−ジオ
キソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピロール−1−イ
ル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(3−(2−(3−(3−
(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−
ビス(4−(3−(4−(2−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ノキシ)ベンゼン、
(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,2−
ビス(2−(3−(4−(3−(4−アザ−3,5−ジ
オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−
4−イル)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェ
ノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−(2−(3−
(2−(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.
2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)
フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,
3−ビス(3−(3−(2−(2−(4−アザ−3,5
−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセ
ン−4−イル)フェノキシ)4−メチルフェノキシ)フ
ェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−
(3−(3−(3−(4−アザ−3,5−ジオキソトリ
シクロ[5.2.1.02,6]−8−デセン−4−イル)
フェノキシ)フェノキシ)2−クロロフェノキシ)フェ
ノキシ)ベンゼン、
(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
2.02,6]−8−ウンデセン−4−イル)フェノキシ)
フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,
3−ビス(2−(2−(3−(4−(10−オキサ−4
−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.1.0
2,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェノキ
シ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(3−(4−(2−(2−(8−アザ−7,9−ジオキ
ソビシクロ[4.3.0]−3−ノネン−8−イル)フェ
ノキシ)フェノキシ)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ン、1,2−ビス(4−(3−(3−(4−(8−アザ
−3−メチル−7,9−ジオキソビシクロ[4.3.0]
−3−ノネン−8−イル)フェノキシ)フェノキシ)フ
ェノキシ)フェノキシ)ベンゼン等を挙げることができ
るがこれらに限定されるものではない。
レイン酸無水物、2−メチルマレイン酸無水物、2,3
−ジメチルマレイン酸無水物、ブロモマレイン酸無水
物、ジクロロマレイン酸無水物、1,2,3,6−テト
ラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−
ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]オクト−5
−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、5−メチル−5
−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、3,6
−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無
水物、3,6−ジフェニル−1,2,3,6−テトラヒ
ドロフタル酸無水物等を挙げることができる。
芳香族ジアミン化合物は、アミノフェノール誘導体と、
芳香族ジハロゲン化合物を塩基存在下反応させることに
より製造することができる。芳香族ジハロゲン化合物
は、ジハロゲン化ベンゼン誘導体とジヒドロキシベンゼ
ン誘導体を反応させることにより製造することができ
る。
(VII)で表される酸無水物と前記一般式(VIII)で表
される芳香族ジアミン化合物を酸性触媒存在下で、加熱
還流下に、反応で生成する水を系外に除去しながら反応
を行うことにより製造することができる。
酸、リン酸等の鉱酸;リンタングステン酸、リンモリブ
デン酸等のヘテロポリ酸;p-トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸等の有機スルホン酸;トリクロロ酢酸、ト
リフルオロ酢酸等のハロゲン化カルボン酸;シリカ、ア
ルミナ、活性白土等の固体酸、カチオン交換型イオン交
換樹脂等が使用され、特に硫酸、リン酸、p-トルエンス
ルホン酸が好適である。これらの酸は単独で用いてもよ
いし、2種以上を混合して用いても構わない。またこれ
らの酸は原料の一般式(VIII)で示される芳香族ジアミ
ンとの塩の形となっていてもよい。
で示される芳香族ジアミン化合物に対して0.001〜
10倍モル、好ましくは0.01〜5.0倍モル、更に
好ましくは0.1〜1.0倍モルである。
ン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン等の脂肪族及び
脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素及びこれら脂肪族又は芳香族炭化水素のハ
ロゲン化物、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン、アニソール、n−ブチル
エーテル等の含酸素、含窒素又は含硫黄極性溶媒及びこ
れらの混合溶媒が使用される。
が、原料の芳香族ジアミン化合物又は酸無水物に対し1
〜100倍重量、好ましくは2〜50倍重量、更に好ま
しくは5〜10倍重量である。
とができる予め酸無水物、触媒および溶媒を混合した溶
液に、加熱還流しながら一般式(VIII)で示される芳香
族ジアミン化合物を溶媒に溶解した溶液を滴下する、あ
るいは芳香族ジアミン化合物、酸無水物、酸性触媒およ
び溶媒を同時に仕込んで加熱還流を行うこともできる。
異なるが、一般に80〜250℃、好ましくは100〜
200℃、更に好ましくは120〜150℃の範囲であ
る。反応圧力は、常圧でも加圧下で実施してもいずれで
も良く、用いる溶媒と反応温度とに応じて選択される。
反応により生じた水は共沸等により系外に除去する。
される芳香族ジアミン化合物に対して、2〜50倍モ
ル、好ましくは2.5〜30倍モル、更に好ましくは3
〜10倍モルである。一般式(VIII)で示される芳香族
ジアミン化合物の溶液を滴下する場合の滴下時間は、1
〜10時間、好ましくは2〜7時間、更に好ましくは3
〜5時間である。滴下終了後、所定の温度で更に撹拌を
続けても良い。反応により生じた水は共沸等により系外
に除去する。反応の経過は液体クロマトグラフィーによ
り確認する。
触媒、過剰の酸無水物を除去した後、溶媒を留去して濃
縮物を得る。この濃縮物にアルコールを加えて撹拌する
と、目的物であるビス環状イミドアリール類の結晶粉末
が得られる。ここで得られた粗結晶は再結晶法によって
精製することが好ましい。
媒であればいずれでも良いが、例えばペンタン、ヘキサ
ンもしくはヘプタン等の炭化水素類;トルエン、キシレ
ンもしくはエチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;メタ
ノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノール
等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
キサン等のエーテル類が挙げられる。これらの溶媒は単
独または混合して用いてもよい。
いて得られる樹脂組成物について説明する。本発明の新
規ビス環状イミド類は、熱硬化性樹脂組成物の製造で使
用するのに適している。これらの組成物は新規ビス環状
イミド類および1種以上の液体共反応物および任意に他
の添加剤からなっている。
ビス環状イミド類と重合又は反応可能な1種以上のビニ
ル基を有する化合物,例えばN−ビニル−2−ピロリジ
ノン、N−ビニルカプロラクタム、エチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、トリアリルイソシ
アヌレート、O,O'−ジアリルビスフェノールA、オイ
ゲノール、トリアリルトリメリテート、ジビニルベンゼ
ン、ジシクロペンタジエニルアクリレート、ビニルシク
ロヘキセンモノエポキシド、1,4−ブタンジオールジ
ビニルエーテル、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、
スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、p-フ
ェニルスチレン、不飽和ポリエステル類、ビニルエステ
ル樹脂等を挙げることができるがこれらに限定されるも
のではない。
ポキシ基を含有する化合物、またはエポキシ樹脂を挙げ
ることができる。エポキシ基は分子内の末端位に位置す
るエポキシ基であっても、それ以外に位置する内部エポ
キシ基であっても良い。
類を挙げることができる。該液体共反応物に用いられる
ジアミン類としては、p−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、2−メチル−m−フェニレンジアミ
ン、6−メチル−m−フェニレンジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェ
ニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジ
アミノジフェニルチオエーテル、3,3’−ジアミノジ
フェニルチオエーテル、4,4’−ジアミノジフェニル
スルフォン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフォ
ン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジアミノビフェニル、2,2−ビス(4
−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アミ
ノフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノ−3,3’
−ジメチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−
3,3’−ジメチルビフェニル、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(3−アミ
ノフェノキシ)ビフェニル等を挙げることができるがこ
れらに限定されるものではない。常温で固体の化合物は
加熱して溶融状態で使用する。
で表されるビスマレイミド類と上記液体共反応物から得
られる重合体を、本発明による新規なビス環状イミド類
を架橋剤として用いて架橋しても良い。
X)のRは、例えば、p−フェニレン基、m−フェニレ
ン基、o−フェニレン基、または−R−として
-,-O-,-S-,-SO2-,-CO-,-NHCO-,-C(C
F3)2-を表わす。)等であるが、これらに限定されるも
のではない。
の充填剤を分散させて強度を上げた充填剤入り熱硬化性
樹脂組成物として用いても良い。また、当該熱硬化性樹
脂組成物を有機または無機繊維布に含浸させることによ
りプリプレグ樹脂として用いても良い。以下に実施例を
示すが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもの
ではない。
(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−ピ
ロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼン
の合成 温度計、還流冷却器、滴下ロート、及び撹拌器を備えた
100mlの4口フラスコに無水マレイン酸2.35g
(24mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物
0.38g(2mmol)、混合キシレン30mlを仕
込んだ。このフラスコを油浴に浸し、フラスコ内容物を
140℃まで昇温せしめた。一方、滴下ロートの中に、
1,3−ビス(3−(3−アミノフェノキシ)フェノキ
シ)ベンゼン3g(6mmol)を混合キシレン15m
lと1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン5mlと
を混合した混合溶媒に溶かした溶液を調整した。フラス
コ内温度が所定の温度に達し、混合キシレンの還流が始
まったところで滴下ロート内の前記溶液の滴下を開始し
た。滴下ロート内溶液の全量を4時間かけて滴下した
後、更に後反応を1時間行った。上記反応において、
1,3−ビス(3−(3−アミノフェノキシ)フェノキ
シ)ベンゼンの滴下を開始すると同時に、反応生成水と
キシレンの共沸が始まった。反応生成水は、還流冷却器
と反応フラスコの間に取り付けた水抜き取り器に全量集
めた。
ンを添加して分液操作を行い、有機層を分取し、溶媒を
減圧留去した。酢酸エチル、エタノール混合溶媒により
再結晶を行い、白色固体である1,3−ビス(3−(3
−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−1−
ピロール−1−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼ
ンが3.43g(5.4mmol、収率90%、純度(HP
LC)98%)得られた。構造および物性は以下の通り。
9−6.83 (dd, 6H, J = 7.83, 2.43 Hz), 7.05−7.08
(m, 5H), 7.12−7.16 (m, 5H), 7.34−7.51 (m, 5H) FD-mass 636(M+)
(4−アザ−3,5−ジオキソトリシクロ[5.2.
1.02,6]−8−デセン−4−イル)フェノキシ)フェ
ノキシ)ベンゼンの合成 温度計、還流冷却器、滴下ロート、及び撹拌器を備えた
100mlの4口フラスコに5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボン酸無水物3.69g(24mmol)、p
−トルエンスルホン酸一水和物0.38g(2mmo
l)、混合キシレン30mlを仕込んだ。このフラスコ
を油浴に浸し、フラスコ内容物を140℃まで昇温せし
めた。一方、滴下ロートの中に、1,3−ビス(3−
(3−アミノフェノキシ)フェノキシ)ベンゼン3g
(6mmol)を混合キシレン15mlと1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン5mlとを混合した混合溶
媒に溶かした溶液を調整した。フラスコ内温度が所定の
温度に達し、混合キシレンの還流が始まったところで滴
下ロート内の前記溶液の滴下を開始した。滴下ロート内
溶液の全量を4時間かけて滴下した後、更に後反応を1
時間行った。上記反応において、1,3−ビス(3−
(3−アミノフェノキシ)フェノキシ)ベンゼンの滴下
を開始すると同時に、反応生成水とキシレンの共沸が始
まった。反応生成水は、還流冷却器と反応フラスコの間
に取り付けた水抜き取り器に全量集めた。
ンを添加して分液操作を行い、有機層を分取し、溶媒を
減圧留去した。残さを酢酸エチルにより洗浄し、白色固
体である1,3−ビス(3−(3−(4−アザ−3,5
−ジオキソトリシクロ[5.2.1.02,6]−8−デセ
ン−4−イル)フェノキシ)フェノキシ)ベンゼンが
3.16g(4.1mmol、収率70%、純度(HPLC)
96%)得られた。構造および物性は以下の通り。
1.62 Hz), 3.45-3.47 (m, 4H), 6.20 (t, 4H, J = 1.62
Hz), 6.71 (t, 3H, J = 2.30 Hz), 6.78−6.84(m, 8
H), 6.89−6.92 (d, 2H, J = 8.10 Hz), 7.04−7.07
(dd, 2H, J = 7.83,2.43 Hz), 7.36−7.48 (m, 5H) FD-mass 769(M+)
よび架橋剤として従来の環状イミド類に比べ特徴的な物
性を示す新規な二官能性環状イミド類および当該化合物
の工業的製造法を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式(I)で示されるビス環状イミ
ド類。 【化1】 (式中、nは2〜7のいずれかの整数を表し、Rは、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素
基からなる群より選ばれる原子または基を表す。−A−
は下記一般式(II): 【化2】 (式中、R1〜R2は同一または相異なり、水素原子、ハ
ロゲン原子、低級アルコキシ基、炭化水素基を表す)、
または下記一般式(III): 【化3】 (式中、R3〜R8は同一または相異なり、水素原子、ハ
ロゲン原子、低級アルコキシ基、炭化水素基を表し、R
3とR8が結合して下記一般式(IV): 【化4】 (Xは、炭素数1ないし2のアルキレン基、または酸素
原子を表す)で示されるビシクロ環を構成しても良い)
で示される基を表す。但し、n=2の場合、それぞれの
ベンゼン環に結合する窒素原子および酸素原子からなる
群より選ばれる2つのヘテロ原子は、少なくとも一つの
ベンゼン環上で互いにオルト位またはメタ位にあるとす
る。) - 【請求項2】一般式(V)で示される請求項1記載のビ
ス環状イミド類。 【化5】 (式中、n、−A−は請求項1で定義した通り。但し、
n=2の場合、それぞれのベンゼン環に結合する窒素原
子および酸素原子からなる群より選ばれる2つのヘテロ
原子は、少なくとも一つのベンゼン環上で互いにオルト
位またはメタ位にあるとする。) - 【請求項3】一般式(VI)で示される請求項1記載のビ
ス環状イミド類 【化6】 (式中、n、−A−は請求項1で定義した通り) - 【請求項4】一般式(VII): 【化7】 (式中、−A−は請求項1で定義した通り)で示される
酸無水物と一般式(VIII): 【化8】 (式中、n,Rは請求項1で定義した通り。但し、n=
2の場合、それぞれのベンゼン環に結合する窒素原子お
よび酸素原子からなる群より選ばれる2つのヘテロ原子
は、少なくとも一つのベンゼン環上で互いにオルト位ま
たはメタ位にあるとする。)で示される芳香族ジアミン
化合物とを酸性触媒存在下で、加熱還流下に、反応で生
成する水を系外に除去しながら反応を行うことを特徴と
する一般式(I)で示されるビス環状イミド類の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002365379A JP2003277360A (ja) | 2002-01-16 | 2002-12-17 | 新規ビス環状イミド類とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-6928 | 2002-01-16 | ||
JP2002006928 | 2002-01-16 | ||
JP2002365379A JP2003277360A (ja) | 2002-01-16 | 2002-12-17 | 新規ビス環状イミド類とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003277360A true JP2003277360A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29252911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002365379A Pending JP2003277360A (ja) | 2002-01-16 | 2002-12-17 | 新規ビス環状イミド類とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003277360A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2133384A3 (en) * | 2008-06-09 | 2010-01-13 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Bismaleamic acid, bismaleimide and cured product thereof |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002365379A patent/JP2003277360A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2133384A3 (en) * | 2008-06-09 | 2010-01-13 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Bismaleamic acid, bismaleimide and cured product thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU602325B2 (en) | Curable resins | |
TW201139400A (en) | Process for the synthesis of ketobenzofuran derivatives | |
JPH0635437B2 (ja) | 二環式イミド及びその製法 | |
JPS6143372B2 (ja) | ||
US6096900A (en) | Solventless preparation of phthalimides | |
KR920007761B1 (ko) | 폴리말레이미드화합물 및 그 제조방법 | |
JP2011219539A (ja) | ビスイミド化合物、ビスアミド酸化合物およびそれらの製造方法 | |
WO1987003871A1 (en) | Aromatic bismaleimido compounds and process for their preparation | |
JP2003277360A (ja) | 新規ビス環状イミド類とその製造方法 | |
US5498687A (en) | Unsaturated imide compounds containing alicyclic structure, process for producing the same and intermediate therefor | |
JPH0774202B2 (ja) | 置換された不飽和スルホニルオキシ基含有ビシクロイミド及びその製法 | |
JP2514907B2 (ja) | ビス(イミド)及びアルケニルオキシアニリンからのイミド基含有重合体の製造方法 | |
JPH0825935B2 (ja) | 1,3−ジヒドロキシ−4,6−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンおよびその製造方法 | |
JP2002249482A (ja) | 新規トリス環状イミド類とその製造方法 | |
JP3128150B2 (ja) | エポキシ樹脂硬化剤 | |
JPS5822113B2 (ja) | ビスマレイミドの製造方法 | |
JP3128148B2 (ja) | エポキシ樹脂硬化剤 | |
JP3128151B2 (ja) | エポキシ樹脂硬化剤 | |
JP3009484B2 (ja) | 5−(2,4−ジオキソテトラヒドロ−3−フラニルメチル)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物及びその製造法 | |
JPS63161007A (ja) | 新規なマレイミド基材化合物及びこれらを含有する新規な熱硬化性組成物 | |
JPH0649025A (ja) | ナフタレン環含有不飽和イミド化合物 | |
KR940003762B1 (ko) | 비스(이미드) 및 알케닐옥시아닐린으로 부터 이미드기를 함유하는 중합체 | |
JP3902849B2 (ja) | ビスエポキシ−1,5,7,11−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン誘導体を含むエポキシ樹脂組成物 | |
EP0028419A2 (en) | Imides and process for producing the same | |
US5053518A (en) | Hydroxy-substituted cyclic-1,6-diaza[4.4]spirodilactams |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20071023 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081203 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090331 |