JP2003275694A - 塗布針洗浄方法,塗布針洗浄機構,修正装置 - Google Patents

塗布針洗浄方法,塗布針洗浄機構,修正装置

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JP2003275694A
JP2003275694A JP2002085308A JP2002085308A JP2003275694A JP 2003275694 A JP2003275694 A JP 2003275694A JP 2002085308 A JP2002085308 A JP 2002085308A JP 2002085308 A JP2002085308 A JP 2002085308A JP 2003275694 A JP2003275694 A JP 2003275694A
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needle
cleaning
solvent
liquid substance
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Toru Fukatsu
透 深津
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Hoya Photonics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な洗浄効果が得られ,繰り返しの洗浄作
業に対しても高い洗浄効果を維持可能な塗布針洗浄方
法,塗布針洗浄機構,および安定した塗布による修正が
可能な修正装置を提供すること。 【解決手段】 針先に液状物質4が付着した塗布針2を
減圧吸引部6の塗布針差し込み口6aに配置し,真空ポ
ンプ18により減圧吸引部6内を排気し,減圧空間にす
る。これより,減圧吸引口6bから減圧経路11へ向か
う方向の吸引状態が生成される。この状態でディスペン
サ8から溶剤5を吐出する。溶剤5は溶剤供給経路7を
経由して,溶剤供給口7aから供給され,ジェット状の
流体となって液状物質4に激しく衝突する。液状物質4
は,溶剤5の衝突と,真空ポンプ18による吸引作用と
により,塗布針2から離脱し,除去される。このように
して,塗布針2が洗浄される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,塗布針の洗浄方法
および洗浄機構,該洗浄機構を有する修正装置に関し,
特に液晶,半導体,プラズマディスプレイ等の配線の欠
陥修正に好適な修正装置,該装置で用いられるのに好適
な塗布針の洗浄方法および洗浄機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,液晶,半導体用マスク,プラズマ
ディスプレイ等では,数十μm程度の微小な配線が行わ
れる。この配線の製造過程において,本来接続している
べき部分が断線している欠陥,いわゆる白欠陥が発生す
ることがある。一般に白欠陥の修正は,欠陥部に導電性
ペーストを塗布して焼成する等,微小領域へ液状物質を
塗布することにより行われる。塗布領域が微小なため塗
布量は微少量となる。微少量の液状物質を塗布するに
は,容器に入れた液状物質に塗布針の針先を浸けて液状
物質を付着させ,その塗布針の針先を塗布対象物に接触
させる方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では,針先
についた液状物質全てを塗布対象物に塗布できるわけで
はない。塗布後,針先には液状物質が残存する。この針
先に残存した液状物質を除去しないと,液状物質が固ま
ることにより塗布手段の先端形状が変わる。例えば,先
細形状や尖端形状であるべき先端形状が,固まった液状
物質のために先太になり,略球状の先端形状となる場合
がある。このように先端形状が変化すると,所望の微小
領域へ安定した塗布ができなくなる。
【0004】そこで,塗布針を洗浄し,針先から液状物
質を除去することが考えられる。除去方法としては,液
状物質が付着した針先を洗浄液に浸す方法や,スポンジ
に針先を突き刺す方法が採用されている。しかしなが
ら,これらの方法では,洗浄効果が確実ではない上に,
洗浄液やスポンジが液状物質ですぐに汚染されるため,
洗浄液やスポンジを高頻度で交換する必要があるという
問題がある。
【0005】本発明は,このような問題に鑑みてなされ
たものであり,その目的とするところは,確実な洗浄効
果が得られ,繰り返しの洗浄作業に対しても高い洗浄効
果を維持可能な塗布針洗浄方法,塗布針洗浄機構,およ
び安定した塗布による修正が可能な修正装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1発明は,針先に付着させた液状物質を
塗布対象物に塗布する塗布針を洗浄する方法であって,
前記塗布針に溶剤を噴射して針先に付着した前記液状物
質を除去することを特徴とする塗布針洗浄方法を提供す
る。
【0007】噴射された溶剤は,加勢された状態で液状
物質に衝突し,針先から液状物質を強力に除去できる。
これにより,従来の方法よりも確実な洗浄効果を得るこ
とができる。溶剤は固化した液状物質を溶解可能なもの
が好ましい。溶剤はディスペンサ等に貯留して洗浄の度
に少量ずつ供給すればよく,一度洗浄に用いた溶剤を再
び使用することはないため,繰り返しの洗浄作業に対し
ても効果を維持できる。
【0008】また,本発明の第2の発明は,針先に付着
させた液状物質を塗布対象物に塗布する塗布針を洗浄す
る方法であって,減圧空間に配置された前記塗布針の針
先に溶剤を供給することにより針先に付着した前記液状
物質を除去することを特徴とする塗布針洗浄方法を提供
する。
【0009】減圧空間に供給された溶剤は加速され,ジ
ェット状の流体となり激しく液状物質に衝突する。液状
物質は,この衝突による衝撃と,減圧による吸引力を受
けて,容易に塗布針から離脱する。かかる構成によれば
高い洗浄効果が得られる。溶剤はディスペンサ等に貯留
して洗浄の度に少量ずつ供給すればよく,一度洗浄に用
いた溶剤を再び使用することはないため,繰り返しの洗
浄作業に対しても効果を維持できる。また,液状物質や
供給された溶剤は所定の減圧経路を通るため,これら廃
液の回収が容易になる。
【0010】この際に,上記記載の塗布針洗浄方法と,
溶剤を浸した軟質部材に前記塗布針の針先を挿脱する洗
浄方法と,を含む塗布針洗浄方法を併用してもよい。
【0011】これらの洗浄方法を併用することにより,
洗浄効果がいっそう高まる。この場合,上記記載の洗浄
方法により洗浄した後,軟質部材に塗布針の針先を挿脱
する洗浄方法を採用すれば,軟質部材の汚染度が極めて
低くなり,軟質部材の交換頻度を低くできる。
【0012】本発明の第3の発明は,針先に付着させた
液状物質を塗布対象物に塗布する塗布針を洗浄する機構
であって,前記塗布針に溶剤を噴射する手段を具備する
ことを特徴とする塗布針洗浄機構を提供する。
【0013】噴射された溶剤は,加勢された状態で液状
物質に衝突し,針先から液状物質を強力に除去できる。
これより,従来の方法よりも確実な洗浄効果を得ること
ができる。噴射する手段としては加圧式のディスペンサ
等が考えられる。溶剤はディスペンサ等に貯留して洗浄
の度に少量ずつ供給すればよく,一度洗浄に用いた溶剤
を再び使用することはないため,繰り返しの洗浄作業に
対しても効果を維持できる。
【0014】本発明の第4の発明は,針先に付着させた
液状物質を塗布対象物に塗布する塗布針を洗浄する機構
であって,減圧発生源に接続された減圧吸引部と,前記
減圧吸引部に前記塗布針の針先を配置する手段と,前記
減圧吸引部に配置された前記塗布針に溶剤を供給する手
段と,を具備し,減圧空間に前記塗布針の針先を配置す
ると共に,前記塗布針の針先に溶剤を供給することを特
徴とする塗布針洗浄機構を提供する。
【0015】減圧空間に供給された溶剤は加速され,ジ
ェット状の流体となり激しく液状物質に衝突する。液状
物質は,この衝突による衝撃と,減圧による吸引力を受
けて,容易に塗布針から離脱する。かかる構成によれば
高い洗浄効果が得られる。溶剤はディスペンサ等に貯留
して洗浄の度に少量ずつ供給すればよく,一度洗浄に用
いた溶剤を再び使用することはないため,繰り返しの洗
浄作業に対しても効果を維持できる。また,液状物質や
供給された溶剤は所定の減圧経路を通るため,これら廃
液の回収が容易になる。
【0016】この際に,上記記載の塗布針洗浄機構と,
溶剤を浸した軟質部材に前記塗布針の針先を挿脱する機
構と,を併設してもよい。
【0017】これらの機構を併設することにより,洗浄
効果がいっそう高まる。この場合,上記記載の洗浄機構
で洗浄した後,軟質部材に塗布針の針先を挿脱する機構
で洗浄するようにすれば,軟質部材の汚染度が極めて低
くなり,軟質部材の交換頻度を低くできる。
【0018】本発明の第5の発明は,塗布対象物の欠陥
部に液状物質を塗布して修正を行う修正装置であって,
塗布針と,前記塗布針の針先に前記液状物質を付着さ
せ,前記欠陥部に前記塗布針を接触させて前記液状物質
を塗布する手段と,上記記載の洗浄機構を具備すること
を特徴とする修正装置を提供する。
【0019】かかる構成によれば,上記洗浄機構により
塗布針を確実に洗浄できるため,塗布手段の先端形状が
変化することなく,安定した塗布作業ができ,正確な修
正が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付
図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素
については,同一符号を付すことにより,重複説明を省
略する。図1は,本発明の実施の形態に係る洗浄機構の
構成を示す模式図である。塗布針2は塗布対象物に液状
物質を塗布するための針であり,その針先に液状物質4
を付着させて,針先を塗布対象物に接触させることによ
り塗布を行うものである。塗布後,塗布針2の針先には
液状物質4が残存し,図1に示すように付着した状態と
なる。洗浄機構はこの残存した液状物質4を塗布針2か
ら除去するためのものである。
【0021】洗浄機構は,減圧吸引部6,ディスペンサ
8,コントローラ10,電磁弁12,フィルター14,
リザーバータンク16,真空ポンプ18を有する。減圧
吸引部6は,上方の開口部である塗布針差し込み口6a
と,下方の開口部である減圧吸引口6bを有する。塗布
針差し込み口6aは,塗布針2が差し込まれる開口部で
ある。減圧吸引口6bは,減圧経路11を介して真空ポ
ンプ18と接続されている。
【0022】ディスペンサ8は溶剤5を貯留し,吐出部
8aから溶剤5を吐出する。溶剤5は固化した液状物質
4を溶解可能なものが好ましい。吐出部8aは溶剤供給
経路7の一端に接続され,溶剤供給経路7の他端である
溶剤供給口7aは塗布針差し込み口6aの上方に配置さ
れている。溶剤供給経路7は,例えばチューブ状のもの
で構成でき,溶剤5をディスペンサ8から塗布針差し込
み口6a近傍まで導く機能を有する。ディスペンサ8は
コントローラ10と接続されており,コントローラ10
は吐出時の溶剤5の圧力を制御する。コントローラ10
により,所定量の溶剤5が供給される。溶剤5は,塗布
針差し込み口6aより減圧吸引部6に吸い込まれる時
に,ジェット状の流体となり,塗布針2上の液状物質4
を除去する。なお,吐出部8aにバルブを設けてもよ
い。この場合は,吐出の必要のないときはバルブを閉じ
て液だれを防ぐことができ,さらに,バルブの開閉スト
ロークを調整することにより,吐出流量の微調整も可能
になる。
【0023】減圧経路11は減圧吸引口6bから電磁弁
12,フィルター14,リザーバータンク16を順に経
由するよう設けられ,真空ポンプ18に接続されてい
る。電磁弁12は電磁石の力で弁を開閉する電磁弁であ
り,減圧経路11の開閉や圧力調整を行う。フィルター
14は,液状物質4や溶剤5等の液体を通過させ,減圧
経路11の流通性を低下させる恐れのある固形物等を排
除する。リザーバータンク16は溶剤5および液状物質
4を貯留するタンクである。真空ポンプ18は減圧経路
11およびこれに接続された減圧吸引部6等を排気して
減圧空間を生成する。
【0024】次に本機構を用いて洗浄を行う動作につい
て説明する。針先に液状物質4が付着した塗布針2を減
圧吸引部6の塗布針差し込み口6aに配置する。真空ポ
ンプ18を稼働させ,電磁弁12を開放する。真空ポン
プ18により減圧経路11および減圧吸引部6が排気さ
れ,減圧状態になる。これにより,図1に矢印で示すよ
うに減圧吸引口6bから減圧経路11へ向かう方向に空
気の流れができ,減圧吸引部6内のものは減圧経路11
へ向かう方向に吸引される。
【0025】この吸引状態でディスペンサ8から溶剤5
を吐出する。溶剤5はコントローラ10により所定の量
が供給される。溶剤5は溶剤供給経路7を経由して,図
1に矢印で示すように溶剤供給口7aから減圧吸引部6
内に吸い込まれる。減圧吸引部6内は減圧経路11へ向
かう方向に吸引力が生じているため,溶剤5は加速さ
れ,ジェット状の流体となり激しく液状物質4に衝突す
る。液状物質4は,溶剤5の衝突と,真空ポンプ18に
よる吸引作用とにより,塗布針2から離脱する。このよ
うにして,塗布針2から液状物質4が除去され,塗布針
が洗浄される。
【0026】供給された溶剤5および離脱した液状物質
4は,減圧吸引口6bから減圧経路11へ吸引され,フ
ィルター14を経由し,リザーバータンク16に貯留さ
れる。リザーバータンク16に貯留された溶剤5および
液状物質4は廃液として適時,廃棄される。
【0027】なお,上記動作において,真空ポンプ18
を稼働させず,溶剤5を供給するだけでも,液状物質4
の付着の程度によっては,塗布針2から液状物質4を除
去する効果が得られる。この場合は,溶剤を供給する際
に,加圧手段等を用いて溶剤を噴射させると洗浄効果が
向上する。また,溶剤5を供給せずに減圧吸引部6内を
吸引状態にしただけでも,場合によって塗布針2から液
状物質4を除去する効果が得られる。塗布針2への液状
物質4の付着程度に応じて,洗浄方法を選択することが
好ましい。
【0028】図2は,上記洗浄機構を適用した修正装置
の全体構成図である。修正装置は塗布対象物の欠陥部に
液状物質4を塗布して修正を行う装置である。修正装置
は塗布を行う塗布機構部100を有し,塗布機構部10
0の中に上記洗浄機構の一部が設けられている。図2に
おいて,塗布対象である塗布基板110はチャックテー
ブル120上に載置され,チャックテーブル120はX
Yステージ130上に配置されている。XYステージ1
30は塗布基板110表面に平行な面内を2次元的に自
由に移動可能であり,XYステージ130の移動に伴
い,チャックテーブル120,塗布基板110も一体的
に移動する。XYステージ130をまたぐように塗布基
板110の上方には,塗布機構部100と塗布基板11
0を観察するための顕微鏡140とが設置されている。
顕微鏡140の頂部先端にはCCDカメラ150が装着
されている。顕微鏡140により観察される塗布基板1
10の表面をCCDカメラ150は撮像し,その画像は
装置上部のモニタ160に表示される。
【0029】図3は塗布機構部100の拡大図である。
塗布機構部100は塗布針2,塗布針駆動用モータ2
0,カップ22,減圧吸引部6,ディスペンサ8,溶剤
供給経路7,リザーバータンク16,エアシリンダ2
4,26を有する。塗布針駆動用モータ20は,図3に
矢印で示すように,塗布針2を上下方向に駆動する。カ
ップ22は塗布する液状物質4が入っている容器であ
る。エアシリンダ24,26はそれぞれ,図3に矢印で
示すように,カップ22,減圧吸引部6を左右方向に駆
動する。
【0030】図3に示すように,減圧吸引部6,溶剤供
給経路7,ディスペンサ8,リザーバータンク16は塗
布機構部100の中に設けられている。その他の前述の
洗浄機構の各部も修正装置に設けられているが,図2,
3では図示を省略している。
【0031】塗布を行う際は,まず塗布位置を設定す
る。XYステージ130を移動させ,顕微鏡140によ
り塗布基板110の表面の部分拡大像が得られる。その
画像をモニタ160で観察しながら修正すべき位置を探
す。修正位置をモニタ160で確認し,塗布位置を設定
したら,XYステージ130を顕微鏡140から塗布機
構部100の方向へ,顕微鏡140と塗布機構部100
間の距離だけ移動させる。これにより,塗布機構部10
0の塗布針2の真下の位置が塗布位置となる。
【0032】次に,塗布機構部100により塗布作業を
行う。塗布機構部100では,エアシリンダ24が駆動
し,カップ22が図3の右方向へ移動し,塗布針2の下
に位置する。塗布針駆動用モータ20が作動し,塗布針
2がカップ22内の液状物質4に達するまで下がり,塗
布針2の針先にカップ22内の液状物質4が付着する。
塗布針駆動用モータ20が作動し,塗布針2がカップ2
2より上方へ上がる。エアシリンダ24が駆動し,カッ
プ22が図3の左方向へ移動し,塗布針2の下の位置か
ら外れる。塗布針駆動用モータ20が作動し,塗布針2
は針先が塗布基板110に触れるまで下がり,塗布位置
に塗布する。その後,塗布針駆動用モータ20が作動し
て,塗布針2は上がり,塗布前の高さまで戻る。
【0033】塗布後,洗浄機構により塗布針2の針先の
洗浄を行う。エアシリンダ26が駆動し,減圧吸引部6
が図3の左方向へ移動し,塗布針2の下に位置する。塗
布針駆動用モータ20が作動して,塗布針2が下がり減
圧吸引部6の塗布針差し込み口6aに差し込まれる。そ
の後は,前述の洗浄機構の動作と同様の洗浄動作が行わ
れる。電磁弁12(図2,図3では不図示)が開放さ
れ,減圧吸引部6内が減圧される。ディスペンサ8から
溶剤5が吐出され,減圧吸引部6にジェット状の流体と
なって吸い込まれる。塗布針2に付着している液状物質
4は溶剤5に衝突されると共に,吸引され,塗布針2か
ら離脱する。
【0034】液状物質4が除去されると,塗布針駆動用
モータ20が作動し,塗布針2は上がり,減圧吸引部6
から離脱する。エアシリンダ26が駆動し,減圧吸引部
6が図3の右方向へ移動し,塗布針2の下の位置から外
れる。洗浄作業終了後,再び塗布作業を行うことができ
る。
【0035】上記洗浄方法により,塗布針2の針先に付
着した液状物質4の除去,すなわち,針先の洗浄を確実
に行うことができる。上記洗浄方法では,溶剤5は洗浄
の度にディスペンサ8から供給され,また,溶剤5と液
状物質4は除去の度に吸引されてリザーバータンク16
に廃液として溜められる。これより,一度洗浄に用いた
溶剤5を再び使用することはなく,液状物質4により汚
染された溶剤5が洗浄用の溶剤5と混合することもな
い。これらのことから,洗浄作業を繰り返し行っても洗
浄効果が低下することなく,安定した洗浄効果が得られ
る。よって,塗布の度に塗布手段の先端形状が変化する
ということはなく,常に同じ状態に保つことができるの
で,安定した塗布を行うことができる。
【0036】なお,上記洗浄作業後,図4の模式図に示
すように,溶剤を浸したスポンジ等の軟質部材30に塗
布針2の針先を挿脱させるようにしてもよい。例えば,
軟質部材30の入った容器32と,容器32を移動させ
るエアシリンダとを塗布機構部100にさらに設け,塗
布針駆動用モータ20により塗布針2を上下させて,軟
質部材30へ塗布針2を挿脱させるようにしてもよい。
【0037】図1に示す洗浄方法と図4に示す洗浄方法
の2つの洗浄方法を併用した場合には,洗浄効果が一層
向上する。この場合,液状物質4のほとんどは図1に示
す洗浄方法により除去されているため,軟質部材30に
付着する汚れはわずかとなる。よって,従来のようにス
ポンジに針先を突き刺す方法のみで洗浄していた場合に
比べ,スポンジ交換頻度を大幅に低減することができ,
自動化に好適となる。
【0038】なお,溶剤を供給する際に,加圧式のディ
スペンサ等の加圧手段を用いて,塗布針に向けて溶剤を
噴射させるようにしてもよい。
【0039】なお,例えば,液状物質としてパーフェク
トゴールド(製品名:真空冶金株式会社から入手可能)
を用いた場合には,溶剤としてα−テルピネオールを用
いることができる。溶剤は,液状物質の種類に応じて,
適宜決めることが好ましい。
【0040】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる好適な実施形態について説明したが,本発明はかか
る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であ
れば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内
において,各種の変更例または修正例に想到し得ること
は明らかであり,それらについても当然に本発明の技術
的範囲に属するものと了解される。
【0041】
【発明の効果】以上,詳細に説明したように本発明によ
れば,確実な洗浄効果が得られ,繰り返しの洗浄作業に
対しても高い洗浄効果を維持可能な塗布針洗浄方法,塗
布針洗浄機構を提供できる。本発明の別の観点によれ
ば,安定した塗布により正確な修正が可能な修正装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る洗浄機構の模式図
である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る修正装置の全体構
成図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る塗布機構部の構成
図である。
【図4】 軟質部材による洗浄方法を説明する模式図で
ある。
【符号の説明】
2 塗布針 4 液状物質 5 溶剤 6 減圧吸引部6 6a 塗布針差し込み口 6b 減圧吸引口 7 溶剤供給経路 7a 溶剤供給口 8 ディスペンサ 8a 吐出部 10 コントローラ 11 減圧経路 12 電磁弁 14 フィルター 16 リザーバータンク 18 真空ポンプ 20 塗布針駆動用モータ 22 カップ 24,26 エアシリンダ 30 軟質部材 32 容器 100 塗布機構部 110 塗布基板 120 チャックテーブル 130 XYステージ 140 顕微鏡 150 CCDカメラ 160 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 101 G02F 1/13 101 4F041 G03F 7/40 511 G03F 7/40 511 4F042 Fターム(参考) 2H088 FA21 FA30 MA20 2H096 AA25 AA27 HA05 3B116 AA47 AB39 AB47 AB53 BA06 BB22 BB72 3B201 AA47 AB39 AB47 AB53 BA06 BB22 BB72 BB95 CD11 4D075 AC06 AC07 BB65Z CA47 DB13 DB14 DC22 DC24 EA05 4F041 AA02 AA05 AA06 AB01 BA60 4F042 AA06 AA07 AB00 CA01 CC08 CC10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針先に付着させた液状物質を塗布対象物
    に塗布する塗布針を洗浄する方法であって,前記塗布針
    に溶剤を噴射して針先に付着した前記液状物質を除去す
    ることを特徴とする塗布針洗浄方法。
  2. 【請求項2】 針先に付着させた液状物質を塗布対象物
    に塗布する塗布針を洗浄する方法であって,減圧空間に
    配置された前記塗布針の針先に溶剤を供給することによ
    り針先に付着した前記液状物質を除去することを特徴と
    する塗布針洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の塗布針洗浄方
    法と,溶剤を浸した軟質部材に前記塗布針の針先を挿脱
    する洗浄方法と,を含むことを特徴とする塗布針洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 針先に付着させた液状物質を塗布対象物
    に塗布する塗布針を洗浄する機構であって,前記塗布針
    に溶剤を噴射する手段を具備することを特徴とする塗布
    針洗浄機構。
  5. 【請求項5】 針先に付着させた液状物質を塗布対象物
    に塗布する塗布針を洗浄する機構であって,減圧発生源
    に接続された減圧吸引部と,前記減圧吸引部に前記塗布
    針の針先を配置する手段と,前記減圧吸引部に配置され
    た前記塗布針に溶剤を供給する手段と,を具備し,減圧
    空間に前記塗布針の針先を配置すると共に,前記塗布針
    の針先に溶剤を供給することを特徴とする塗布針洗浄機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の塗布針洗浄機
    構と,溶剤を浸した軟質部材に前記塗布針の針先を挿脱
    する機構と,を具備することを特徴とする塗布針洗浄機
    構。
  7. 【請求項7】 塗布対象物の欠陥部に液状物質を塗布し
    て修正を行う修正装置であって,塗布針と,前記塗布針
    の針先に前記液状物質を付着させ,前記欠陥部に前記塗
    布針を接触させて前記液状物質を塗布する手段と,請求
    項4から6のいずれか1項に記載の洗浄機構を具備する
    ことを特徴とする修正装置。
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