JP2001246736A - スクリーン版の洗浄型クリーニングシステム - Google Patents

スクリーン版の洗浄型クリーニングシステム

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JP2001246736A
JP2001246736A JP2000061291A JP2000061291A JP2001246736A JP 2001246736 A JP2001246736 A JP 2001246736A JP 2000061291 A JP2000061291 A JP 2000061291A JP 2000061291 A JP2000061291 A JP 2000061291A JP 2001246736 A JP2001246736 A JP 2001246736A
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Japan
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screen plate
cleaning
container
cleaning liquid
housing
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JP2000061291A
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English (en)
Inventor
Hideho Inasawa
秀穗 稲澤
Kenichi Otsuka
謙一 大塚
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Tani Denkikogyo Co Ltd
Original Assignee
Tani Denkikogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に対するクリーム半田等のスクリーン印刷に使用
して汚れたスクリーン版を効果的にクリーニンク゛する。 【解決手段】 スクリーン版の洗浄型クリーニンク゛システムは、上部装
置Aと下部装置Bとで構成されている。上部装置は、水平
に保持されたスクリーン版2の上面側に昇降可能に設けられて
いて、下降位置に下降したとき、該スクリーン版上面と密接
し得る開口部3Aを有するハウシ゛ンク゛3と、該ハウシ゛ンク゛を昇降させ
る昇降手段4と、スクリーン版の振動手段5及び洗浄液を
該スクリーン版上面に吹き出す吹出手段を併有し、かつハウシ゛ンク゛
3内に前後方向に往復移動可能に配設されたクリーニンク゛ユニットC
とを具備する。クリーニンク゛ユニットCは、その移動方向と直交す
る方向に振動手段5を往復移動させる駆動機構を有す
る。下部装置は、スクリーン版の下面側に昇降可能に設けら
れていて、その洗浄時に上昇してスクリーン版のハ゜ターン開孔を
通して流れ落ちる洗浄液を受ける容器21を備えている。
振動手段5はその振動子5Bをスクリーン版上に溜まった洗浄液
に浸漬した状態で作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷に
不可欠のスクリーン版のクリーニング装置に係り、殊
に、基板に対するクリーム半田等の印刷材料の印刷に使
用したスクリーン版を洗浄液を使用してクリーニングす
る洗浄型のスクリーン版クリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路基板等の基板に対す
るクリーム半田等の印刷材料の印刷に使用したスクリー
ン版に洗浄液を噴霧状にして吹き付けて該スクリーン版
を洗浄するクリーニング装置は、例えば、実開平5−1
3745号公報、特開平10−71705号公報等に開
示されているように公知である。また、そのような装置
に超音波振動装置を付加したものも公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン印刷におい
ては、クリーム半田等の使用印刷材料の粘性が高ければ
高い程、印刷工程終了後にスクリーン版、特にそのパタ
ーン開孔内やその周辺に印刷材料が付着し、残渣として
残留し易くなり、これらの残渣を放置したまま印刷を続
行すると、印刷にじみや、かすれ等の印刷不良を惹起す
る。そのため、残渣が発生したときは、これをスクリー
ンから除去してやる必要がある。前記した従来公知の洗
浄型クリーニング装置は、洗浄液の使用によりスクリー
ン版の上下両面に付着した残渣の除去のみならず、その
パターン開孔内に付着した残渣の除去も可能となるの
で、クリーニングスキージないしスクレーパ・ブレード
等をスクリーン版に接触させた状態で摺動させてその上
面又は下面に付着した残渣を除去するようにした摺動除
去方式を採用する他の公知のクリーニング装置と比較す
ると有利である。しかし乍ら、近年、電子機器の一層の
小型化、高密度化、高集積化等の傾向の増大に伴って、
プリント回路基板等に対する電子部品の表面実装作業に
先行して行われるスクリーン印刷に用いられるスクリー
ン版のパターン開孔についても益々高精細化、高密度化
の傾向が増大してきており、現にそのパターン開孔の孔
径が約100ミクロン前後のスクリーン版さえ登場して
きているのが実状である。このように、高精細化、高密
度化されたパターン開孔を有するスクリーン版を使用し
てするスクリーン印刷では、人の肉眼では見えないよう
な微細な残渣や異物でもそれがパターン開孔に付着して
いる場合には印刷結果に悪影響を及ぼすばかりでなく、
そのような微細なパターン開孔に詰まった残渣や異物は
単に洗浄液を噴霧状にして吹き付けて洗浄しただけ、又
はそれと同時にスクリーン版に超音波振動を付与するだ
けでは除去が容易ではなく、また、目詰まりした粘性の
高いクリーム半田の残渣や硬化したクリーム半田残渣の
除去も困難である、本発明は、上記の如き問題点に着目
してなされたものであり、基板に対するクリーム半田等
のスクリーン印刷に使用して汚れたスクリーン版すなわ
ちクリーム半田等が付着してそのパターン開孔等に残渣
として残留するスクリーン版を効果的にクリーニングす
ることができるようにしたスクリーン版の洗浄型クリー
ニングシステムを提供することをその主たる目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスクリーン版の洗浄型クリーニングシ
ステムは、その保持手段を介して水平に保持されたスク
リーン版の上面側に昇降可能に設けられていて、下降位
置に下降したとき、該スクリーン版上面と密接し得る開
口部を有する中空ハウジングと、該ハウジングを昇降さ
せる昇降手段と、該スクリーン版に振動を付与する振動
手段及び洗浄液を該スクリーン版上面に吹き出す吹出手
段を併有し、かつ前記ハウジングの内部に前後方向に往
復移動可能に配設されたクリーニングユニットと、該ク
リーニングユニットを前後方向に往復移動させる駆動機
構とからなる上部装置と、前記スクリーン版の下面側に
昇降可能に設けられていて、その洗浄時に上昇位置に上
昇して該スクリーン版の下面に密接した状態でそのパタ
ーン開孔を通して流れ落ちる洗浄液を受ける容器と、該
容器を昇降させる昇降手段とからなる下部装置とからな
り、前記クリーニングユニットにはその移動方向と直交
する方向に前記振動手段を往復移動させる駆動機構を設
けると共に、前記振動手段の振動子を前記吹出手段によ
る吹き出しによって前記スクリーン版上に溜まった洗浄
液に浸漬した状態において該振動手段を作動させるよう
にしたことを特徴とするものである。本発明に係るスク
リーン版の洗浄型クリーニングシステムの他の構成上の
特徴については請求項2〜9の各記載事項を参照された
い。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき、その実施の
形態の一例を示した添付図面を算しようして使用に説明
する。
【0006】図面は、本発明をプリント回路基板、ウエ
ハー等の基板に対するクリーム半田のスクリーン印刷に
使用してその残渣で汚れたスクリーン版の洗浄型クリー
ニングシステムに実施した一例を示したもので、該クリ
ーニングシステムは、機枠に装着されたスクリーン保持
手段としての保持枠1に水平に保持されたスクリーン版
2を挟んだ上下両側にそれぞれ配設された上部装置Aと
下部装置Bとこれら上下2つの装置を作動させる機構と
で大略構成されている。
【0007】上部装置Aは、保持枠1に水平に保持され
たスクリーン版2の上面側に昇降可能に設けられてい
て、下降位置に下降したとき、該スクリーン版の上面と
水密に接触し得る開口部3Aを有する中空ハウジング3
と、該ハウジングを昇降させる昇降手段としてのエアシ
リンダ4と、該中空ハウジング3の内部に前後方向に往
復移動可能に配設されていて、スクリーン版2に振動を
付与する超音波振動装置5と、該振動装置の振動子5B
を挟んだ前後両側に位置し、該スクリーン版の洗浄時に
は洗浄液を該スクリーン版の上面に吹き出すと共に、そ
の洗浄後は該スクリーン版上に滞留する洗浄液を吸引す
るように構成した構造が簡単な前後一対の吹き出し兼吸
い込み用ノズル部6A、6Bとを備えたクリーニングユ
ニットを前後方向に往復移動させる駆動機構7とからな
っている。
【0008】前記クリーニングユニットCは、図6に示
すように、左右方向に延在する前後一対の内部通路8
A、8Bと、これら2つの内部通路を相互に連通させる
内部通路8Cとを有する平面大略H形をした箱状のユニ
ット部材CAと、二叉状の分岐部CB′、CB″を有
し、図7に示すように、該ユニット部材CAの頂部に取
り外し可能に固定された頂板CBとからなるユニット本
体CPを具備しており、前記内部通路8A、8B、8C
はスクリーン版2の上面に向けて開口する前記前後一対
の吹き出し兼吸い込み用ノズル部6A、6Bの開口6
A′、6B′とそれぞれ連通する共通の通路を形成して
いる。
【0009】前記クリーニングユニットのユニット本体
CPは、図4、5、6及び7に示すように、、前記通路
に洗浄液を供給する入口となる入口継手9A、9Bを有
し、一方の入口継手9Aは導管9A′を介して洗浄液供
給装置(図示してない)に接続されており、他方の入口
継手9Bはホース9B′を介して前記一方の入口継手9
Aと連通するバイパス用出口継手10に接続されてい
る。また、ユニット本体CPは、それらの図に示されて
いるように、前記ノズル部6A、6Bによって吸い込ま
れた洗浄液の出口となる径大な出口継手11を有し、該
出口継手11は管路11Aを介してバキューム装置(図
示してない)に連結されている。
【0010】前記超音波振動装置5は、本体5Aと振動
子5Bとからなり、該装置本体は、図6及び7に示すよ
うに、前記クリーニングユニットCの本体CPの頂板C
Bの一方の分岐部CB″上に長手方向、すなわち該ユニ
ットCの移動方向と直交する方向に延設されたガイドレ
ール12に摺動自在に装着されており、振動子5Bは、
前記頂板CBの二叉状分岐部CB′、CB″間に垂直に
配設された前記振動装置本体5と一体のエアシリンダ1
3のピストンロッド13′の下端部に固定され、該シリ
ンダの作動により昇降されるようになっている。符号1
4は前記ガイドレール12に沿って超音波振動装置5を
往復移動させるためのモータであって、該振動装置に往
復運動を付与する機械要素と共に駆動機構を構成してい
る。
【0011】前記クリーニングユニットCを前後方向に
往復移動させる駆動機構7は、図1〜5に示したよう
に、モータ15、ボールネジ16、ナット17で構成さ
れ、クリーニングユニットCは、モータ15の回転に伴
って前進後退せしめられるナット17に固定され、かつ
水平に延設されたガイドロッド18に案内されて摺動す
る支持板19に垂下突設されている。従って、クリーニ
ングユニットCは、モータ15が正転せしめられると前
進し、逆転せしめられると後退するようになっている。
クリーニングユニットCには、前記前後一対の吹き出し
兼吸い込み用ノズル部6A、6Bの各外側にスクリーン
版2の上面に付着したクリーム半田の残渣を摺動除去し
得るようにした摺動除去手段としての摺動板20A、2
0Bがそれぞれ取り付けられている。
【0012】下部装置Bは、前記スクリーン版2の下面
側に昇降可能に設けられていて、上昇位置に上昇したと
き、該スクリーン版の下面と密接し得る平面四角形の当
接面21Aを有する突起部21Bと、該突起部21Bの
四周を取り囲む案内溝21Cと、該案内溝21Cの四周
壁21Dと、該突起部に囲まれた凹所Rと、該案内溝2
1Cに設けた排液口21Fとからなり、洗浄時にスクリ
ーン版2を前記上部装置Aのハウジング3の開口部3A
とで挟持した状態において該スクリーン版のパターン開
孔を通して流れ落ちる洗浄液を受ける底の浅い皿形の容
器21と、該皿形容器21を昇降させる昇降手段として
のエアシリンダ22と、該皿形容器21を傾動可能に支
持する支持機構23と、該皿形容器の下方に配置され、
該容器内に溜まった使用済み洗浄液を集液するタンク2
4と、皿形容器21、支持機構23等を取り囲む下部ケ
ース25とで大略構成されている。
【0013】前記支持機構23は前記エアシリンダ22
のピストンロッド22A及び前記下部ケース25の底部
25Aに上下方向に摺動可能に取り付けた支柱26A、
26Bの各上端部に支持板23Aを介して設置されてお
り、皿形容器21を水平に保持する部材と、引きバネ2
7と、該容器を該引きバネの弾性に抗して一方向へ傾動
させるエアシリンダ28と、該容器を傾斜させた状態に
保持する支持棒29とからなっている。
【0014】図9及び10において、符号30はスクリ
ーン版2の洗浄終了後水平に移動して上部装置Aのハウ
ジング3の開口部3Aに付着した残渣を清掃するための
ローラで、機枠に設けた駆動機構(図示してない)で往
復移動せしめられるようになっている。符号31は該ロ
ーラ30に付着する残渣を該ローラ30の回転に伴って
その外周面に摺接して除去する掻き落とし板で、32は
該掻き落とし板によって除去された残渣を吸引する吸引
ダクトであり、該ダクトは不図示の吸気装置に接続され
ている。
【0015】図面には示してないが、前記ローラ30と
同様にスクリーン半2の洗浄終了後に水平に往復移動し
ながら該スクリーン版の上下両面に乾燥空気を吹き付け
て該スクリーン版に付着した洗浄液を乾燥させる上下一
対のユニットからなる乾燥装置が組み合わされており、
各ユニットにはスクリーン版2の上下両面に付着した洗
浄液中に残存することのある残渣を拭き取る拭き取り手
段が設けられている。
【0016】図中、19Cは洗浄液の供給およびその停
止を制御するための電磁バルブ、A1は上部装置Aを装
着する、機枠に固定された天板、4′はエアシリンダ4
のピストンロッド、4A、4Bは摺動ロッドである。洗
浄液としては、水溶性溶剤としてのグリコールエーテル
ないし炭化水素を含むものを使用するとよい。
【0017】上記の如く構成された洗浄型クリーニング
システムは、制御装置(図示してない)を介して運転さ
れるもので、その運転に当たっては、先ず第1に、上部
装置Aを図2に示す待機位置から昇降手段としてのエア
シリンダ4を作動させることによって図1に示す下降位
置まて゛下降させてシール部材からなるハウジング3の
下端開口部3Aをスクリーン版2の上面に水密に接触さ
せると共に、下部装置Bを図2に示す待機位置から図1
に示す上昇位置まで上昇させて皿形容器21の当接面2
1Aをスクリーン版2の下面に密接に当接させることに
よって前記中空ハウジング3と前記皿形容器21とでス
クリーン版2を挟持させる。
【0018】次に、この状態において、前記した前後一
対のノズル部6A、6Bの各開口6A′、6B′から溶
剤を含む洗浄液をスクリーン版2の上面に吹き出させ、
該スクリーン版が浸漬されると共に、該スクリーン版上
面を超えた一定のレベルまで液位が上昇するように洗浄
液を該スクリーン版上に溜める。この場合、洗浄液の液
位がスクリーン版2の上面を超えて所定のレベルに達し
た状態においては、皿形容器21の四角形突起部21B
に囲まれた凹所R内にはスクリーン版2のパターン開孔
を通って流れ落ちた洗浄液が一杯に溜まっていて、該ス
クリーン版の下面を浸していると共に、該パターン開孔
を通して該スクリーン版上に溜まった洗浄液と連絡して
いる。そして、前記突起部の当接面21Aが該スクリー
ン版下面に密接しているため、前記凹所Rに溜まった洗
浄液は溢出を阻止されている。次いで、このようにして
該スクリーン版上に溜まった洗浄液中に超音波振動装置
5の振動子5Bを浸漬した状態で該振動装置5を作動さ
せてその振動子5Bを介してスクリーン版2を超音波振
動させる。
【0019】上記のようにしてスクリーン版2及び振動
装置5の振動子5Bを該スクリーン版上に溜まった洗浄
液中に浸漬した状態で該スクリーン版に超音波振動を付
与すると、従来技術におけるように単にスクリーン版に
洗浄液を噴霧状にして吹き付けた状態で該スクリーン版
を超音波振動させるようにしたものと異なり、スクリー
ン版の多数のパターン開孔に洗浄液が完全に浸透した状
態で該スクリーン版が振動せしめられると共に、洗浄液
それ自体にも連続的に波動が発生して、その波がスクリ
ーン版2を連続的に洗うように作用するので、溶剤を含
む洗浄液の有する溶解力と相俟って、スクリーン版2の
パターン開孔に目詰まりしたクリーム半田等の残渣のみ
ならず、その上下両面に付着した残渣も極めて効果的に
除去されることとなる。そして、クリーニングユニット
Cが前記駆動機構7により前後方向に移動せしめられる
と、超音波振動装置5はクリーニングユニットCの移動
に伴ってこれと一体に移動せしめられると共に、前記モ
ータ14の起動によりクリーニングユニットCの移動方
向と直交する方向に往復移動せしめられるため、スクリ
ーン版2を広範囲に亘ってまんべんなく振動させること
ができるので超音波振動の付与によるスクリーン版2の
クリーニング効果は一層高められる。
【0020】また、図示の例にあっては、クリーニング
ユニットCは、前述したように、前記ノズル部6A、6
Bの各外側にスクリーン版2の上面に付着したクリーム
半田残渣の摺動除去手段としての摺動板20A、20B
がそれぞれ取り付けられており、クリーニングユニット
Cが前後方向に移動せしめられると、これに伴なつて、
その移動方向前方の摺動板20Aまたは20Bが該スク
リーン版上面に付着した残渣を前記超音波振動装置5に
よる振動除去に先行して摺動除去するので、該振動装置
5による振動除去を容易ならしめると共に、残渣除去の
バラツキを少なくすることができる。他方、クリーニン
グユニットCの移動方向後方の摺動板20Bまたは20
Aは、先行する摺動板及び該振動装置5に追随して残渣
の残りがある場合にその残りを摺動除去するのて、スク
リーン版の清掃効果をより一層高めることができる。
【0021】上記のようにしてスクリーン版2に付着し
た残渣を除去すると、除去された残渣はスクリーン版2
上に溜まっている洗浄液及び皿形容器21の前記凹所R
に溜まっている洗浄液にそれぞれ混入し、沈殿物ないし
浮遊物となって洗浄液を汚染する。本発明において
は、、この汚染された使用済みの洗浄液は、上記クリー
ニング作業終了後、先ず最初にスクリーン版2上に滞留
しているものを回収し、次いで、皿形容器21の前記凹
所に溜まっているものを回収するようになっている。
【0022】スクリーン版2上に滞留している使用済み
洗浄液を回収するに当たっては、先ず最初に、上部装置
Aのハウジング3を図1に示す下降位置に保持させたま
まの状態において、超音波振動装置5の振動子5Bをエ
アシリンダ13を作動させて図4において仮想線で示し
てある位置まで上昇させておく。次いで、前記バキュー
ム装置を作動させ、前記した前後一対の吹き出し兼吸い
込み用ノズル部6A、6Bの開口6A′、6Bにスクリ
ーン版上に滞留している使用済み洗浄液をその中に含ま
れている残渣及び前記摺動板21A、20Bに付着した
残渣と共に吸い込ませて移送させる。
【0023】次に、前記した皿形容器21の凹所Rに溜
まっている使用済み洗浄液は、該皿形容器を傾斜させて
溢出させることによって回収する。この場合には、先ず
最初に、昇降手段としての前記エアシリンダ22を作動
させて皿形容器21を図2に示す位置まで下降させる。
次いで、傾動手段としての前記エアシリンダ28を作動
させると共に、前記支持棒29を上動させることによっ
て皿形容器21を前記案内溝21Cの排液口21Fの方
向に傾けてやる。このようにすると、前記凹所Rに溜ま
っている使用済み洗浄液は前記突起部21Bを超えて前
記案内溝21C内に流れ込み、前記排液口21Fを経て
タンク24内に流れ落ち、該タンクに集液される。
【0024】次いで、上部装置Aの中空ハウジング3を
図1に示す下降位置から図2に示す上昇位置まで上昇さ
せ、前記清掃用ローラ30をその待機位置(図示してな
い)から出動させ、該ハウジング3の開口部3A及び超
音波振動装置の振動子5Bの下面に付着した残渣を含む
使用済み洗浄液を該ローラ30で拭き取り、該付着液の
スクリーン版2上への滴落を防止する一方、この拭き取
りによって該ローラ30の外周面に付着した残渣等を前
記拭き落とし板32で除去して該ローラを清掃し、除去
された残渣等は吸引ダクト32を介して移送処理する。
【0025】最後に、前記した上下一対のユニットから
なる乾燥装置を水平に往復移動させながらスクリーン版
2の上下両面に該ユニットにより乾燥空気を吹き付けて
該スクリーン版を乾燥させると当時に、前記拭き取り手
段によりスクリーン版2の上下両面に付着してなお残存
することのある残渣の残りを拭き取ってクリーニングの
仕上げをする。これにより、汚れたスクリーン版2のク
リーニング工程は全て終了する。
【0026】以上、本発明の実施形態の一例を図面を参
照して詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で、それに
各種の改変を施して実施することができるものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されているの
で、これによれば、スクリーン版の上下両面に付着した
クリーム半田等の残渣のみならず、スクリーン版のパタ
ーン開孔の大小にかかわらずその内側面に付着して残留
する残渣をも極めて能率的かつ的確に除去、清掃するこ
とができ、基板に対するクリーム半田等のスクリーン印
刷における作業能率及び印刷精度を格段と向上させるこ
とのできるスクリーン版の洗浄型クリーニングシステム
を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例としてのスクリーン版
の洗浄型クリーニングシステムであって、その洗浄作業
時における上部装置と下部装置との相対的位置関係を示
す要部縦断側面図。
【図2】スクリーン版の洗浄後における上部装置と下部
装置との相対的位置関係を示す図1に示したクリーニン
グシステムの要部縦断側面図。
【図3】上部装置の要部拡大縦断面図。
【図4】上部装置のクリーニングユニットの要部を拡大
して示す縦断側面略図。
【図5】上部装置の平面図。
【図6】クリーニングユニットの分解斜視図。
【図7】クリーニングユニット組立斜視図。
【図8】下部装置の皿形容器の斜視図。
【図9】上部装置のハウジングの下端開口部等を清掃用
ローラ装置で清掃する状態を示す側面図。
【図10】清掃用ローラ装置の一部拡大側面図。
【符号の説明】
A 上部装置 B 下部装置 C クリーニングユニット 2 スクリーン版 3 中空ハウジング 3A 開口部 4 昇降手段 5 超音波振動装置 5B 振動子 6A、6B 吹出し兼吸込み用ノズル部 7 クリーニングユニット駆動機構 12 ガイドレール 14、15 モータ 16 ボールネジ 21 皿形容器 23 支持機構 24 タンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その保持手段を介して水平に保持された
    スクリーン版の上面側に昇降可能に設けられていて、下
    降位置に下降したとき、該スクリーン版上面と密接し得
    る開口部を有する中空ハウジングと、該ハウジングを昇
    降させる昇降手段と、該スクリーン版に振動を付与する
    振動手段及び洗浄液を該スクリーン版上面に吹き出す吹
    出手段を併有し、かつ前記ハウジングの内部に前後方向
    に往復移動可能に配設されたクリーニングユニットと、
    該クリーニングユニットを前後方向に往復移動させる駆
    動機構とからなる上部装置と、前記スクリーン版の下面
    側に昇降可能に設けられていて、その洗浄時に上昇位置
    に上昇して該スクリーン版の下面に密接した状態でその
    パターン開孔を通して流れ落ちる洗浄液を受ける容器
    と、該容器を昇降させる昇降手段とからなる下部装置と
    からなり、前記クリーニングユニットにはその移動方向
    と直交する方向に前記振動手段を往復移動させる駆動機
    構を設けると共に、前記振動手段の振動子を前記吹出手
    段による吹き出しによって前記スクリーン版上に溜まっ
    た洗浄液に浸漬した状態において該振動手段を作動させ
    るようにしたことを特徴とするスクリーン版の洗浄型ク
    リーニングシステム。
  2. 【請求項2】 吹出手段がスクリーン版の洗浄後該スク
    リーン版上に滞留する洗浄液を吸引する吸引手段として
    機能するように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の洗浄型クリーニングシステム。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングユニットに、その移動
    に伴って、スクリーン版上面に付着したクリーム半田の
    残渣を摺動除去し得るようにした摺動除去手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄型クリー
    ニングシステム。
  4. 【請求項4】 前記摺動除去手段が前記吹出手段と共に
    前記振動手段をを挟んだ前後両側に設けられていること
    を特徴とする請求項3に記載の洗浄型クリーニングシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液を受ける容器が底の浅い皿形
    容器として形成されていると共に、前記下部装置に設け
    た支持機構を介して傾動可能に支持されていること、及
    び、該皿形容器の下方に該容器内に溜まった使用済み洗
    浄液を集液するタンクを備えていることを特徴とする請
    求項1から4までのいずれか1項に記載の洗浄型クリー
    ニングシステム。
  6. 【請求項6】 その保持手段を介して水平に保持された
    スクリーン版の上面側に昇降可能に設けられていて、下
    降位置に下降したとき、該スクリーン版上面と水密に接
    触し得る開口部を有する中空ハウジングと、該ハウジン
    グを昇降させる昇降手段と、該ハウジングの内部に前後
    方向に往復移動可能に配設されていて、該スクリーン版
    に振動を付与する超音波振動装置と、該振動装置の振動
    子を挟んだ前後両側に位置し、該スクリーン版の洗浄時
    には洗浄液をその上面に吹き出すと共に、その洗浄後は
    該スクリーン版上に滞留する洗浄液を吸引するように構
    成した前後一対の吹き出し兼吸込み用ノズル部とを備え
    たクリーニングユニットと、該クリーニングユニットを
    前後方向に往復移動させる駆動機構とからなる上部装置
    と、前記スクリーン版の下面側に昇降可能に設けられて
    いて、その洗浄時に上昇位置に上昇して該スクリーン版
    を前記中空ハウジングの開口部とで挟持した状態におい
    てそのパターン開孔を通して流れ落ちる洗浄液を受ける
    容器と、該容器を昇降させる昇降手段とを備えた下部装
    置とからなり、前記クリーニングユニットには、その移
    動方向と直交する方向に前記超音波振動装置を往復移動
    させる駆動機構を設けると共に、該クリーニングユニッ
    トの移動に伴って、前記スクリーン版上面に付着したク
    リーム半田の残渣を摺動除去し得るようにした摺動除去
    手段を設けたことを特徴とするスクリーン版の洗浄型ク
    リーニングシステム。
  7. 【請求項7】 前記超音波振動装置の振動子を前記前後
    一対のノズル部からの吹き出しによって前記スクリーン
    版上に溜まった洗浄液に浸漬した状態において該振動装
    置を作動させるようにしたことを特徴とする請求項6に
    記載の洗浄型クリーニングシステム。
  8. 【請求項8】 前記洗浄液を受ける容器が底の浅い皿形
    容器として形成されていると共に、前記下部装置に設け
    た支持機構を介して傾動可能に支持されていること、及
    び、該皿形容器の下方に該容器内に溜まった使用済み洗
    浄液を集液するタンクを備えていることを特徴とする請
    求項6又は7に記載の洗浄型クリーニングシステム
  9. 【請求項9】 洗浄された前記スクリーン版の上下両面
    に乾燥空気を吹き付けて該スクリーン版に付着した洗浄
    液を乾燥させる乾燥装置を組み合わせた構成としたこと
    を特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載
    の洗浄型クリーニングシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101809603B1 (ko) * 2016-11-24 2017-12-18 코오롱글로텍주식회사 스크린 세척장치
CN112140722A (zh) * 2020-09-23 2020-12-29 席志竹 一种全自动变码印制机

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KR101809603B1 (ko) * 2016-11-24 2017-12-18 코오롱글로텍주식회사 스크린 세척장치
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