JP2003273419A - 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置 - Google Patents

重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置

Info

Publication number
JP2003273419A
JP2003273419A JP2002074638A JP2002074638A JP2003273419A JP 2003273419 A JP2003273419 A JP 2003273419A JP 2002074638 A JP2002074638 A JP 2002074638A JP 2002074638 A JP2002074638 A JP 2002074638A JP 2003273419 A JP2003273419 A JP 2003273419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
heating
work stage
heat block
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002074638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3980386B2 (ja
Inventor
Masanao Fujii
昌直 藤井
Toru Okada
徹 岡田
Hidehiko Kobayashi
秀彦 小林
Morikazu Shimoura
盛一 下浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002074638A priority Critical patent/JP3980386B2/ja
Priority to US10/199,850 priority patent/US8153941B2/en
Publication of JP2003273419A publication Critical patent/JP2003273419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3980386B2 publication Critical patent/JP3980386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/01Manufacture or treatment
    • H10N30/07Forming of piezoelectric or electrostrictive parts or bodies on an electrical element or another base
    • H10N30/072Forming of piezoelectric or electrostrictive parts or bodies on an electrical element or another base by laminating or bonding of piezoelectric or electrostrictive bodies
    • H10N30/073Forming of piezoelectric or electrostrictive parts or bodies on an electrical element or another base by laminating or bonding of piezoelectric or electrostrictive bodies by fusion of metals or by adhesives

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1および第2部品の位置ずれを回避しつ
つ、製造コストの低減および生産性の向上を実現するこ
とができる重ね合わせ部品の加熱方法を提供する。 【解決手段】 作業ステージ上に第1板状素材41は設
置される。第1板状素材41では複数個の部品29が連
結部材に連結される。続いて作業ステージ上には第2板
状素材51が設置される。第2板状素材51では複数個
の部品31が連結部材に連結される。個々の第2部品3
1は対応する第1部品29に重ね合わせられる。各板状
素材41、51は1部品として取り扱われる。生産性は
著しく向上する。第2部品31にヒートブロックの加熱
面は押し付けられる。各連結部材の熱膨張は阻止され
る。部品29、31相互間で規定の間隔は確実に維持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業ステージ上で
第1部品上に第2部品を重ね合わせ、少なくとも第2部
品に接触するヒートブロックで第1および第2部品を加
熱する重ね合わせ部品の加熱方法に関し、特に、こうい
った加熱方法に利用される加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1対の剪断型の圧電素子を用いたピエゾ
マイクロアクチュエータは広く知られる。この種のピエ
ゾマイクロアクチュエータでは、平板状の圧電素子は1
対の電極板の間に挟まれる。電極板は圧電素子の表裏に
接着される。一方の電極板には例えば固定側の微小部品
が接着される。他方の電極板には可動側の微小部品が接
着される。これらの接着には例えば熱硬化性接着剤が用
いられる。電極板から圧電素子に所定の電圧が印加され
ると、圧電素子の剪断に基づき電極板の間すなわち微小
部品同士の間で相対的な回転運動は生み出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピエゾマイクロアクチ
ュエータはしばしば高精度の変位制御機構として利用さ
れる。こうした場合には、例えば微小部品と電極板との
接着にあたって両者の間で相対的な位置ずれは回避され
なければならない。電極板と微小部品との間に高精度の
位置決めが実現された後に熱硬化性接着剤は加熱されな
ければならない。高精度の位置決めの実現にあたって高
価な画像認識技術や位置決めロボットが用いられる。し
かも、微小部品と電極板とは1組ずつで取り扱われる。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、第1および第2部品の位置ずれを回避しつつ、製造
コストの低減および生産性の向上を実現することができ
る重ね合わせ部品の加熱方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、こういった加熱方法の実現に大い
に貢献する加熱装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、第1連結部材に連結される複数
個の第1部品を作業ステージ上に設置する工程と、第2
連結部材に連結される複数個の第2部品を第1部品上に
重ね合わせる工程と、第1および第2連結部材の熱膨張
を阻止しつつ第2部品から加熱する工程とを備えること
を特徴とする重ね合わせ部品の加熱方法が提供される。
【0006】こういった加熱方法によれば、複数個の第
1部品や複数個の第2部品は1塊の素材として取り扱わ
れることができる。したがって、第1部品や第2部品の
個数に応じて重ね合わせや加熱の手間は軽減される。生
産性は著しく向上する。しかも、加熱にあたって第1連
結部材や第2連結部材の熱膨張は阻止される。第1部品
相互間や第2部品相互間で規定の間隔は確実に維持され
る。こうして第1部品と第2部品との間で位置ずれは防
止されることができる。
【0007】第1および第2部品の間には熱硬化性接着
剤が挟み込まれることができる。こうして熱硬化性接着
剤が加熱されると、第1および第2部品は相互に接着さ
れることができる。こうして第1および第2部品の位置
関係は固定される。温度上昇にも拘わらず、当初の位置
合わせに基づき第1および第2部品の位置関係は決定さ
れることができる。
【0008】特に、こういった加熱方法では個々の第2
部品ごとに加熱が実施されることが望まれる。こうして
第2部品のみに熱が伝達されれば、連結部材の熱膨張は
確実に阻止されることができる。たとえ第2部品同士の
間に連結部材が存在しても、連結部材の熱膨張は確実に
阻止されることができる。
【0009】第2発明によれば、対象物を受け止める作
業ステージと、作業ステージに向き合わせられるヒート
ブロックと、作業ステージに向かってヒートブロックの
表面から隆起する少なくとも1筋の突片と、突片の頂上
面に個別に規定されて、個々に対象物に接触する複数の
加熱面とを備えることを特徴とする加熱装置が提供され
る。
【0010】この加熱装置では、ヒートブロックの表面
から隆起する突片で対象物に熱は伝達される。例えば連
結部材に連結される1列の部品は同時に熱に曝されるこ
とができる。しかも、加熱面ごとに対象物に接触するこ
とができることから、個々の部品ごとに熱は伝達される
ことができる。
【0011】こういった加熱装置では、加熱面同士の間
で突片にスリットが形成されてもよい。こういったスリ
ットによれば、たとえ1列の部品同士の間で連結部材の
熱膨張が発生しても、連結部材はスリット内で十分に湾
曲することができる。こうした湾曲で、部品同士の間隔
を広げることなく連結部材の熱膨張は逃されることがで
きる。部品同士の間で十分に断熱が確立されない場合で
も、スリットの働きで部品相互間の位置ずれは確実に回
避されることができる。
【0012】ヒートブロックの表面と突片の頂上面との
高低差は2.0mm以上に設定されることが望まれる。
こうしたヒートブロックによれば、たとえヒートブロッ
クの表面が対象物に向き合わせられても、ヒートブロッ
クと対象物との間には膜厚2.0mm以上の空気層は確
保される。加熱面の周囲でヒートブロックから対象物へ
の熱の伝達は大いに抑制される。こうして連結部材の温
度上昇は確実に回避されることができる。
【0013】第3発明によれば、対象物を受け止める作
業ステージと、作業ステージに向き合わせられるヒート
ブロックと、作業ステージに向かってヒートブロックの
表面から隆起する少なくとも1筋の突片と、突片の頂上
面に規定されて、対象物に接触する加熱面と、突片の隣
でヒートブロックの表面に形成されて、突片の長手方向
中央から突片の長手方向外側に向かって広がる窪みとを
備えることを特徴とする加熱装置が提供される。
【0014】こういったヒートブロックによれば、突片
の長手方向外側に比べて突片の長手方向中央で厚い空気
層は確立されることができる。その結果、突片の長手方
向外側付近では、突片の長手方向中央付近に比べて、ヒ
ートブロックの表面は作業ステージに接近する。突片の
長手方向外側では、突片の長手方向中央付近に比べて、
加熱面の周囲から熱が逃げにくい。したがって、たとえ
突片に平行に延びる1本の発熱体が採用されても、突片
の長手方向に均一な温度は確保されることができる。加
熱面全体を通じて温度のばらつきは極力回避されること
ができる。その一方で、突片の長手方向にわたって均一
厚みの空気層が形成されると突片の長手方向外側で突片
から熱が逃げやすく、長手方向中央付近と長手方向外側
との間に温度差が生じてしまう。
【0015】第4発明によれば、表面で対象物を受け止
める作業ステージと、作業ステージに向き合わせられる
ヒートブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業
ステージ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージ
の表面に規定されて、ヒートブロックの加熱面に向き合
わせられる受け面と、受け面の周囲で作業ステージの表
面に規定される吸熱面とを備えることを特徴とする加熱
装置が提供される。
【0016】こういった加熱装置では、対象物(特に部
品)は受け面に受け止められることができる。例えば部
品同士を連結する連結部材は受け面の周囲で吸熱面に受
け止められることができる。連結部材の熱は吸熱面から
作業ステージに逃されることができる。こうして連結部
材の温度上昇は極力回避されることができる。連結部材
の熱膨張は確実に抑制される。吸熱面は例えば高熱伝導
率の素材から構成されればよい。
【0017】第5発明によれば、表面で対象物を受け止
める作業ステージと、作業ステージに向き合わせられる
ヒートブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業
ステージ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージ
の表面に形成されて、ヒートブロックの加熱面に向き合
わせられる断熱層とを備えることを特徴とする加熱装置
が提供される。
【0018】こういった加熱装置では、対象物(特に部
品)は断熱層の表面に受け止められることができる。対
象物は断熱層と加熱面との間に挟み込まれる。加熱面か
ら対象物に熱が伝達されると、対象物では温度上昇は実
現される。このとき、断熱層の働きで対象物からの熱の
放射は抑制されることができる。対象物は効率的に加熱
されることができる。
【0019】第6発明によれば、表面で対象物を受け止
める作業ステージと、作業ステージに向き合わせられる
ヒートブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業
ステージ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージ
の表面に規定されて、ヒートブロックの加熱面に向き合
わせられる受け面と、受け面の周囲で作業ステージの表
面に刻まれる溝とを備えることを特徴とする加熱装置が
提供される。
【0020】こういった加熱装置では、対象物(特に部
品)は、溝に囲まれる受け面に受け止められることがで
きる。加熱面から対象物に熱が伝達されると、対象物で
は温度上昇は実現される。このとき、溝の働きで受け面
の周囲には空気層が形成される。受け面と周囲とは熱的
に断絶される。したがって、受け面から熱は逃げにく
い。こうして対象物からの熱の放射は抑制されることが
できる。対象物は効率的に加熱されることができる。
【0021】第7発明によれば、所定の基準面に設置さ
れる土台と、土台に着脱自在に搭載され、表面で対象物
を受け止めるパレットと、パレットの表面に向き合わせ
られるヒートブロックと、ヒートブロックに規定され
て、パレット上の対象物に接触する加熱面とを備えるこ
とを特徴とする加熱装置が提供される。
【0022】こういった加熱装置では、パレットは簡単
に交換されることができる。対象物ごとにパレットは用
意されることができる。対象物は、確実に広い面積で対
象物に接触することができる。パレットは確実に加熱面
の押し付け力を受け止めることができる。対象物はパレ
ットの表面とブロックの加熱面との間に確実に挟み込ま
れる。しかも、対象物はパレットごと持ち運ばれること
ができる。生産性の向上が期待される。
【0023】以上のような加熱方法や加熱装置は、例え
ばハードディスク駆動装置(HDD)に組み込まれるマ
イクロアクチュエータの製造にあたって利用されること
ができる。その他、前述の加熱方法や加熱装置は任意の
部材や部品の重ね合わせや接着にあたって利用されるこ
とができる。しかも、第1連結部材に連結される第1部
品は必ずしも同一形状である必要はなく、第2連結部材
に連結される第2部品も必ずしも同一形状である必要は
ない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態を説明する。
【0025】図1は磁気記録媒体駆動装置の一具体例す
なわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構
造を概略的に示す。このHDD11は、例えば平たい直
方体の内部空間を区画する箱形の筐体本体12を備え
る。収容空間には、記録媒体としての1枚以上の磁気デ
ィスク13が収容される。磁気ディスク13はスピンド
ルモータ14の駆動軸に装着される。スピンドルモータ
14は、例えば7200rpmや10000rpmとい
った高速度で磁気ディスク13を回転させることができ
る。筐体本体12には、筐体本体12との間で収容空間
を密閉する蓋体すなわちカバー(図示されず)が結合さ
れる。
【0026】収容空間にはヘッドアセンブリ15がさら
に収容される。このヘッドアセンブリ15は、垂直方向
に延びる支軸16に回転自在に連結される。ヘッドアセ
ンブリ15は、支軸16から水平方向に延びる複数のア
クチュエータアーム17と、各アクチュエータアーム1
7の先端に取り付けられてアクチュエータアーム17の
先端から前方に延びる弾性サスペンション18とを備え
る。アクチュエータアーム17には所定の剛性が与えら
れる。アクチュエータアーム17は、例えばステンレス
鋼板から打ち抜き加工に基づき成型されてもよく、アル
ミニウム材料から押し出し加工に基づき成型されてもよ
い。アクチュエータアーム17は磁気ディスク13の表
面および裏面ごとに設置される。アクチュエータアーム
17は支軸16回りに揺動することができる。こういっ
たアクチュエータアーム17の揺動は例えばボイスコイ
ルモータ(VCM)といった駆動源19の働きで実現さ
れればよい。
【0027】アクチュエータアーム17および弾性サス
ペンション18の間にはマイクロアクチュエータ21が
挟み込まれる。このマイクロアクチュエータ21は、所
定の駆動電圧に基づきアクチュエータアーム17および
弾性サスペンション18の間で相対変位を引き起こすこ
とができる。こういった相対変位は、後述されるよう
に、例えばアクチュエータアーム17の先端で揺動軸回
りに実現される揺動に代表される。こういった揺動の揺
動軸は支軸16に平行に設定されればよい。
【0028】弾性サスペンション18の先端では、いわ
ゆるジンバルばね(図示されず)の働きで浮上ヘッドス
ライダ22が片持ち支持される。浮上ヘッドスライダ2
2には、磁気ディスク13の表面に向かって弾性サスペ
ンション18から押し付け力が作用する。磁気ディスク
13の回転に基づき磁気ディスク13の表面で生成され
る気流の働きで浮上ヘッドスライダ22には浮力が作用
する。弾性サスペンション18の押し付け力と浮力との
バランスで磁気ディスク13の回転中に比較的に高い剛
性で浮上ヘッドスライダ22は浮上し続けることができ
る。
【0029】浮上ヘッドスライダ22上にはいわゆる磁
気ヘッドすなわち電磁変換素子(図示されず)が搭載さ
れる。この電磁変換素子は、例えば、スピンバルブ膜や
トンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク13
から情報を読み出す巨大磁気抵抗効果素子(GMR)や
トンネル接合磁気抵抗効果素子(TMR)といった読み
出し素子(図示されず)と、薄膜コイルパターンで生成
される磁界を利用して磁気ディスク13に情報を書き込
む薄膜磁気ヘッドといった書き込み素子(図示されず)
とで構成されればよい。
【0030】こうしたヘッドアセンブリ15では、支軸
16回りでアクチュエータアーム17が揺動すると、弾
性サスペンション18は磁気ディスク13の半径方向に
移動することができる。同時に、アクチュエータアーム
17の先端で揺動軸回りに弾性サスペンション18が揺
動すると、弾性サスペンション18の先端で浮上ヘッド
スライダ22は磁気ディスク13の半径方向に移動する
ことができる。これらアクチュエータアーム17および
弾性サスペンション18の協調動作に基づき浮上ヘッド
スライダ22上の磁気ヘッドは目標の記録トラックに対
して正確に位置決めされることができる。浮上ヘッドス
ライダ22上の磁気ヘッドは、周知のようにアクチュエ
ータアーム17で実現される粗動に加えて、アクチュエ
ータアーム17上で実現される弾性サスペンション18
の微動の働きで目標の記録トラックを追従し続けること
ができる。
【0031】図1から明らかなように、ヘッドアセンブ
リ15には、アクチュエータアーム17ごとに、アクチ
ュエータアーム17の先端からアクチュエータアーム1
7の付け根に向かって延びる個別中継フレキシブルプリ
ント配線基板(FPC)24と、ヘッドアセンブリ15
上で複数の個別中継FPC24を受け止め、ヘッドアセ
ンブリ15から制御回路基板25に向かって延びる共通
中継フレキシブルプリント配線基板(FPC)26とが
結合される。制御回路基板25上には、例えば読み出し
素子の読み出し動作や書き込み素子の書き込み動作を制
御するヘッドIC(集積回路)27が実装される。こう
したヘッドIC27の働きで、磁気情報の読み出し時
に、読み出し素子に向けてセンス電流は供給されたり、
供給されたセンス電流に基づき読み出される情報信号は
処理されたりすることができる。同様に、ヘッドIC2
7は、磁気情報の書き込み時に書き込み素子に向けて書
き込み電流を供給する。制御回路基板25にはコネクタ
28が接続される。
【0032】コネクタ28は筐体本体12の底板に固定
される。コネクタ28は、底板の裏側に取り付けられる
プリント配線基板(図示されず)に連結される。このプ
リント配線基板上には例えばアクチュエータ駆動ICが
実装される。アクチュエータ駆動ICは、所定のデジタ
ル制御信号に基づきアナログ制御信号すなわちマイクロ
アクチュエータ21向けの駆動電圧を生み出す。アクチ
ュエータ駆動ICとコネクタ28とは、例えばプリント
配線基板に形成される導体の配線パターンで相互に電気
的に接続される。
【0033】図2に示されるように、マイクロアクチュ
エータ21は、アクチュエータアーム17の先端に固定
される第1固定板29を備える。この第1固定板29
は、アクチュエータアーム17の表面に重ね合わせられ
て固定される第1平板体29aと、第1平板体29aか
らアクチュエータアーム17の前方に延びる第2平板体
29bとを備える。第2平板体29bは第1平板体29
aとは段違いに配置される。第2平板体29bの表面に
は第1電極板31が貼り付けられる。この貼り付けにあ
たって例えば熱硬化性接着剤は用いられる。
【0034】第1電極板31は、例えばステンレス鋼製
の薄板基材と、この薄板基材の表面に被覆される絶縁被
膜とから構成される。絶縁被膜の表面には、1対の剪断
型圧電素子32、32を受け止める導電パッド33が形
成される。各圧電素子32は導電パッド33に接着され
ればよい。こういった接着にあたって例えば熱硬化性接
着剤は用いられる。各圧電素子32および導電パッド3
3の間では、接着剤の介在にも拘わらず、圧電素子32
や導電パッド33の表面粗さに基づき電気的接続が確立
される。
【0035】第1電極板31には、第1電極板31に直
交する姿勢で立ち上がる1対の電圧端子34、35が一
体に形成される。電圧端子34、35はアクチュエータ
アーム17の側面に沿って広がる。こういった電圧端子
34、35は第1電極板31の素材から折り曲げ形成さ
れればよい。一方の電圧端子34は導電パッド33に接
続される。こういった接続にあたって、絶縁被膜の表面
に形成される導電パターンは利用される。他方の電圧端
子35は接続端子36に接続される。この接続にあたっ
ては、絶縁被膜の表面で導電パッド33を迂回しつつ第
1電極板31を横切る導電パターンが利用される。電圧
端子34や導電パッド33と、電圧端子35や接続端子
36とは相互に電気的に隔絶される。各電圧端子34、
35には個別中継FPC24上の配線パターン(図示さ
れず)が接続される。電圧端子34、35には前述のア
クチュエータ駆動ICから駆動電圧が供給される。
【0036】圧電素子32、32の表面には第2電極板
37が貼り付けられる。この貼り付けにあたって例えば
熱硬化性接着剤は用いられる。第2電極板37は、例え
ばステンレス鋼製の薄板基材と、この薄板基材の表面に
被覆される絶縁被膜とから構成される。絶縁被膜の表面
には、圧電素子32、32に受け止められる導電パッド
(図示されず)が形成される。各圧電素子32は導電パ
ッドに接着されればよい。こういった接着にあたって例
えば熱硬化性接着剤は用いられる。各圧電素子32およ
び導電パッドの間では、接着剤の介在にも拘わらず、圧
電素子32や導電パッドの表面粗さに基づき電気的接続
が確立される。
【0037】第2電極板37には、第2電極板37上の
導電パッドに接続される接続端子38が形成される。こ
の接続端子38は第1電極板31の接続端子36に電気
的に接続される。したがって、電圧端子34、35に駆
動電圧が供給されると、第1および第2電極板31、3
7の導電パッドから圧電素子32、32に電圧が印加さ
れる。こうして電圧が印加されると、2つの圧電素子3
2、32は互い違いの方向に剪断力を発揮する。
【0038】第2電極板37の表面には第2固定板39
が貼り付けられる。こういった貼り付けにあたって例え
ば熱硬化性接着剤が用いられる。第2固定板39の表面
には、弾性サスペンション18の根本(基端)が重ね合
わせられて固定される。前述のように各圧電素子32に
剪断変形が引き起こされると、弾性サスペンション18
はアクチュエータアーム17に対して揺動軸40回りで
揺動することができる。
【0039】次にマイクロアクチュエータ21の製造方
法を簡単に説明する。まず、例えば図3に示されるよう
に、複数個(例えば9個)の第1固定板29を含む第1
板状素材41が用意される。この第1板状素材41は四
角い連結部材すなわちフレーム板42を備える。フレー
ム板42の1長尺板42aには各第1固定板29が個別
に取り付けられる。各第1固定板29は仮留め片43で
長尺板42aに連結される。フレーム板42、仮留め片
43および第1固定板29は例えば打ち抜き加工に基づ
き1枚の金属板(例えばステンレス鋼板)から成型され
ればよい。ここで、金属板すなわち第1板状素材41の
厚みは例えば100μm程度に設定される。
【0040】フレーム板42には、1直線44上に配置
される位置決め用貫通孔45が形成される。個々の第1
固定板29は、位置決め用貫通孔45で規定される直線
44に対して規定の位置に位置決めされる。ここでは、
例えば個々の第1固定板29の姿勢(向き)を決定する
基準線46は直線44に直交すればよく、各基準線46
と直線44との交点47は所定の間隔sで等間隔に配置
されればよい。いずれの第1固定板29でも、基準線4
6と第1固定板29の外形との間には共通の位置関係が
確立される。こうした基準線46に基づき各第1固定板
29の第2平板体29bでは接着予定域48が規定され
る。すなわち、全ての第1固定板29では接着予定域4
8と基準線46との間に共通の位置関係が確立される。
【0041】同様に、図4に示されるように、複数個
(例えば9個)の第1電極板31を含む第2板状素材5
1が用意される。第1電極板31の枚数は第1板状素材
41に含まれる第1固定板29と同数であればよい。こ
の第2板状素材51は長尺の連結部材すなわち連結板5
2を備える。この連結板52には各第1電極板31が個
別に取り付けられる。各第1電極板31は仮留め片53
で連結板52に連結される。同時に、仮留め片53は、
隣接する第1電極板31同士を連結する。連結板52、
仮留め片53および第1電極板31は例えば打ち抜き加
工に基づき1枚の金属薄板(例えばステンレス鋼板)か
ら成型されればよい。金属薄板の表面には、前述の絶縁
被膜や導電パッド33、接続端子36、導電パターンが
予め形成される。成型にあたって前述の電圧端子34、
35は同時に折り曲げ形成されてもよい。ここで、第2
板状素材51の厚みは例えば25μm程度に設定され
る。
【0042】連結板52には、前述と同様に、1直線5
4上に配置される位置決め用貫通孔55が形成される。
個々の第1電極板31は、位置決め用貫通孔55で規定
される直線54に対して規定の位置に位置決めされる。
第1電極板31の配置は、前述のように第1板状素材4
1で確立される接着予定域48の配置を反映する。ここ
では、例えば個々の第1電極板31の姿勢(向き)を決
定する基準線56は直線54に直交すればよく、各基準
線56と直線54との交点57は前述の間隔sで等間隔
に配置されればよい。いずれの第1電極板31でも、基
準線56と第1電極板31の外形との間には共通の位置
関係が確立される。
【0043】第1板状素材41には第2板状素材51が
重ね合わせられる。図5に示されるように、第1板状素
材41の直線44と第2板状素材51の直線54との間
には所定の間隔S1で平行関係が確立される。こういっ
た位置合わせにあたって例えば各板状素材41、51の
位置決め用貫通孔45、55は利用される。前述のよう
に、第1固定板29同士の間隔sと第1電極板31同士
の間隔sとは等しく設定されることから、第1板状素材
41の1基準線46上に第2板状素材51の1基準線5
6が重ね合わせられると、全ての基準線46と基準線5
6とは完全に位置合わせされる。こうして個々の第1固
定板29の接着予定域48には対応する第1電極板31
が重ね合わせられる。こうした重ね合わせに先立って第
1固定板29の表面には熱硬化性接着剤が塗布される。
熱硬化性接着剤は例えばエポキシ樹脂を含めばよい。重
ね合わせの完了後、第1固定板29および第1電極板3
1は加熱される。接着剤の硬化に伴い、第1固定板29
および第1電極板31の位置関係は固定される。
【0044】その後、第1電極板31から連結板52は
切り離される。連結板52とともに仮留め片53は第1
電極板31から切り離される。続いて、例えば図6に示
されるように、各第1電極板31上には所定の位置決め
に基づき1対の圧電素子32、32が接着される。接着
にあたって例えば熱硬化性接着剤は用いられる。接着剤
の硬化に伴い、圧電素子32、32および第1電極板3
1すなわち第1固定板29の位置関係は固定される。こ
うして第1積層素材58は作成される。
【0045】次に、例えば図7に示されるように、複数
個(例えば9個)の第2固定板39を含む第3板状素材
61が用意される。第2固定板39の枚数は第1板状素
材41に含まれる第1固定板29と同数であればよい。
この第3板状素材61は長尺の連結部材すなわち連結板
62を備える。この連結板62には各第2固定板39が
個別に取り付けられる。各第2固定板39は仮留め片6
3で連結板62に連結される。連結板62、仮留め片6
3および第2固定板39は例えば打ち抜き加工に基づき
1枚の金属板(例えばステンレス鋼板)から成型されれ
ばよい。ここでは、金属板すなわち第3板状素材61の
厚みは例えば100μm程度に設定される。
【0046】連結板62には、前述と同様に、1直線6
4上に配置される位置決め用貫通孔65が形成される。
個々の第2固定板39は、位置決め用貫通孔65で規定
される直線64に対して規定の位置に位置決めされる。
第2固定板39の配置は第1固定板29の配置を反映す
る。ここでは、例えば個々の第2固定板39の姿勢(向
き)を決定する基準線66は直線64に直交すればよ
く、各基準線66と直線64との交点67は前述の間隔
sで等間隔に配置されればよい。いずれの第2固定板3
9でも、基準線66と第2固定板39の外形との間に共
通の位置関係は確立される。こうした基準線66に基づ
き各第2固定板39では接着予定域68が規定される。
すなわち、全ての第2固定板39では接着予定域68と
基準線66との間に共通の位置関係が確立される。
【0047】さらに、図8に示されるように、複数個
(例えば9個)の第2電極板37を含む第4板状素材7
1が用意される。第2電極板37の枚数は第1板状素材
41に含まれる第1固定板29と同数であればよい。こ
の第4板状素材71は長尺の連結部材すなわち連結板7
2を備える。この連結板72には各第2電極板37が個
別に取り付けられる。各第2電極板37は仮留め片73
で連結板72に連結される。同時に、仮留め片73は、
隣接する第2電極板37同士を連結する。連結板72、
仮留め片73および第2電極板37は例えば打ち抜き加
工に基づき1枚の金属薄板(例えばステンレス鋼板)か
ら成型されればよい。金属薄板の表面には、前述の絶縁
被膜や導電パッド、接続端子38が予め形成される。こ
こで、第4板状素材71の厚みは例えば25μm程度に
設定される。
【0048】連結板72には、前述と同様に、1直線7
4上に配置される位置決め用貫通孔75が形成される。
個々の第2電極板37は、位置決め用貫通孔75で規定
される直線74に対して規定の位置に位置決めされる。
第2電極板37の配置は、前述のように第3板状素材6
1で確立される接着予定域68の配置を反映する。ここ
では、例えば個々の第2電極板37の姿勢(向き)を決
定する基準線76は直線74に直交すればよく、各基準
線76と直線74との交点77は前述の間隔sで等間隔
に配置されればよい。いずれの第2電極板37でも、基
準線76と第2電極板37の外形との間には共通の位置
関係が確立される。
【0049】第3板状素材61には第4板状素材71が
重ね合わせられる。この重ね合わせにあたって第4板状
素材71は裏返される。図9に示されるように、第3板
状素材61の直線64と第4板状素材71の直線74と
の間には所定の間隔S2で平行関係が確立される。こう
いった位置合わせにあたって例えば各板状素材61、7
1の位置決め用貫通孔65、75は利用される。前述の
ように、第2固定板39同士の間隔sと第2電極板37
同士の間隔sとは等しく設定されることから、第3板状
素材61の1基準線66上に第4板状素材71の1基準
線76が重ね合わせられると、全ての基準線66と基準
線76とは完全に位置合わせされる。こうして個々の第
2固定板39の接着予定域68には対応する第2電極板
37が重ね合わせられる。こうした重ね合わせに先立っ
て第2固定板39の表面には熱硬化性接着剤が塗布され
る。熱硬化性接着剤は例えばエポキシ樹脂を含めばよ
い。重ね合わせの完了後、第2固定板39および第2電
極板37は加熱される。接着剤の硬化に伴い、第2固定
板39および第2電極板37の位置関係は固定される。
その後、例えば図10に示されるように、第2電極板3
7から連結板72は切り離される。連結板72とともに
仮留め片73は第2電極板37から切り離される。こう
して第2積層素材78は作成される。
【0050】続いて第2積層素材78は第1積層素材5
8に重ね合わせられる。図11に示されるように、第1
板状素材41の直線44と第3板状素材61の直線64
との間には所定の間隔S3で平行関係が確立される。こ
ういった位置合わせにあたって例えば各板状素材41、
61の位置決め用貫通孔45、65は利用される。前述
のように、第1固定板29同士の間隔sと第2固定板3
9同士の間隔sとは等しく設定されることから、第1積
層素材58中の1基準線46、56上に第2積層素材7
8中の1基準線66、76が重ね合わせられると、全て
の基準線46、56と基準線66、76とは完全に位置
合わせされる。こうして個々の第2電極板37は対応す
る第1電極板31上に受け止められる。各第2電極板3
7は第1電極板31との間に1対の圧電素子32、32
を挟み込む。こうした挟み込みに先立って圧電素子3
2、32の表面には熱硬化性接着剤が塗布される。熱硬
化性接着剤は例えばエポキシ樹脂を含めばよい。挟み込
みの完了後、第1および第2積層素材58、78は加熱
される。接着剤の硬化に伴い、圧電素子32、32およ
び第2電極板37の位置関係は固定される。
【0051】その後、第2固定板39から連結板62は
切り離される。連結板62とともに仮留め片63は第2
固定板39から切り離される。その後、第1固定板2
9、第1電極板31、圧電素子32、第2電極板37お
よび第2固定板39は再び加熱炉に入れられる。この加
熱で熱硬化性接着剤は完全に硬化する。続いて、第1固
定板29からフレーム板42は切り離される。フレーム
板42とともに仮留め片43は第1固定板29から切り
離される。こうして個々のマイクロアクチュエータ21
は作成される。
【0052】こういった製造方法によれば、重ね合わせ
や加熱にあたって各板状素材41、51、61、71は
1部品として取り扱われることができる。したがって、
各板状素材41、51、61、71に含まれる固定板2
9、39や電極板31、37の枚数に応じて重ね合わせ
や加熱の手間は軽減される。生産性は著しく向上する。
加えて、板状素材41、51、61、71同士の位置決
めや積層素材58、78同士の位置決めにあたって単純
な位置決め用貫通孔45、55、65、75が用いられ
る。高価な画像認識技術や位置決めロボットが導入され
なくても、比較的に簡単に高い精度で関連する部品2
9、31、37、39同士の位置合わせは実現される。
したがって、製造コストは著しく低減されることができ
る。
【0053】図12は、板状素材41、51、61、7
1同士や積層素材58、78同士の接着にあたって利用
される加熱装置81を示す。この加熱装置81は、対象
物を受け止める作業ステージ82を備える。作業ステー
ジ82の上面にはヒートブロック83が向き合わせられ
る。ヒートブロック83には加圧シリンダ84が接続さ
れる。加圧シリンダ84はヒートブロック83の上下動
を生み出す。こうした上下動に基づきヒートブロック8
3は作業ステージ82に向かって接近したり作業ステー
ジ82から遠ざかったりすることができる。しかも、加
圧シリンダ84は作業ステージ82に対してヒートブロ
ック83を押し付けることができる。
【0054】作業ステージ82は、例えば所定の基準面
(例えば床面)に設置される土台85を備える。この土
台85には、表面で対象物を受け止めるパレット86が
着脱自在に搭載される。パレット86は例えばステンレ
ス鋼といった金属材料から成型されればよい。パレット
86の構造の詳細は後述される。
【0055】ヒートブロック83は、加圧シリンダ84
に連結される熱源ブロック87を備える。熱源ブロック
87は例えばセラミックヒータで構成されればよい。熱
源ブロック87の下向き面にはヘッド88が着脱自在に
連結される。ヘッド88には、後述されるように、パレ
ット86上の対象物に接触する加熱面が形成される。熱
源ブロック87で生成される熱は熱源ブロック87から
ヘッド88に伝達される。こうして加熱されるヘッド8
8が加熱面で対象物に接触する結果、対象物は加熱され
る。
【0056】以上の加熱装置81では、後述されるよう
に、接着される対象物ごとに固有のパレット86および
ヘッド88が用意される。前述のマイクロアクチュエー
タ21の製造では、第1積層素材58の作成時に第1板
状素材41および第2板状素材51の接着にあたって固
有のパレット86およびヘッド88が加熱装置81に装
着される。同様に、第2積層素材78の作成時に第3板
状素材51および第4板状素材61の接着にあたって固
有のパレット86およびヘッド88が加熱装置81に装
着される。さらに同様に、第1積層素材58および第2
積層素材78の接着にあたって固有のパレット86およ
びヘッド88が加熱装置81に装着される。これら3種
類のパレット86やヘッド88が1台の加熱装置81で
利用される場合には、パレット86やヘッド88は接着
のたびに交換されればよい。その他、各パレット86お
よびヘッド88の組み合わせごとに1台の加熱装置81
が用意されてもよい。こうして3台の加熱装置81が用
意されれば、ヘッド88の交換の手間は省略されるとと
もに作業時間は短縮されることができる。同時に、ヘッ
ド88の交換に基づくヘッド88の熱損失は極力回避さ
れることができる。
【0057】図13は、第1積層素材58の作成にあた
って加熱装置81に装着される第1パレット86aを示
す。この第1パレット86aには平坦な第1基準面91
すなわち吸熱面が規定される。第1基準面91には、第
1直線92に沿って第1位置決めピン93が配列され
る。第1位置決めピン93は第1基準面91の垂直方向
に立ち上がる。第1積層素材58の作成にあたって第1
板状素材41のフレーム板42は第1基準面91に受け
止められる。第1位置決めピン93が第1板状素材41
の位置決め用貫通孔45に受け入れられると、第1板状
素材41の直線44は第1直線92上に位置合わせされ
る。
【0058】同様に、第1パレット86aには平坦な第
2基準面94すなわち吸熱面が規定される。この第2基
準面94は第1基準面91に段違いに配置される。第2
基準面94には、第1直線92に平行な第2直線95に
沿って第2位置決めピン96が配列される。第2位置決
めピン96は第2基準面94の垂直方向に立ち上がる。
第1直線92と第2直線95との間隔は、前述のように
第1板状素材41に対して第2板状素材54が重ね合わ
せられる際に第1板状素材41の直線44と第2板状素
材51の直線54との間で確立される間隔S1に設定さ
れる。第1積層素材58の作成にあたって第2板状素材
51の連結板52は第2基準面94に受け止められる。
第2位置決めピン96が第2板状素材51の位置決め用
貫通孔55に受け入れられると、第2板状素材51の直
線54は第2直線95上に位置合わせされる。
【0059】第1基準面91には、第1直線92と第2
直線95との間で窪み97が形成される。この窪み97
の中には複数個の台座98が配置される。台座98の個
数は第1板状素材41に含まれる第1固定板29と同数
であればよい。台座98の頂上面には平坦な受け面99
が規定される。全ての受け面99は1平面内で配置され
る。受け面99の配置は、第1位置決めピン93および
第1板状素材41の位置決め用貫通孔45に基づき第1
板状素材41が位置合わせされる際に確立される第2平
板体29bの配置に基づき決定される。こうして窪み9
7および台座98の働きで少なくとも各受け面99と第
1および第2基準面91、94との間には断熱溝101
が形成される。断熱溝101の深さは例えば第2基準面
94から1.0mm〜2.0mm程度であればよい。
【0060】図14に示されるように、第1板状素材4
1の位置決め用貫通孔45と第1位置決めピン93との
位置合わせに基づき第1パレット86a上に第1板状素
材41が搭載されると、第1板状素材41のフレーム板
42は第1パレット86aの第1基準面91に受け止め
られる。フレーム板42の裏面は全面で第1基準面91
すなわち吸熱面に接触する。このとき、各第1固定板2
9の第2平板体29bは対応する受け面99に受け止め
られる。受け面99は全面で第2平板体29bの裏面に
接触する。
【0061】続いて、第2板状素材51の位置決め用貫
通孔55と第2位置決めピン95との位置合わせに基づ
き第1パレット86a上に第2板状素材51が搭載され
ると、第2板状素材51の連結板52は第2基準面94
に受け止められる。連結板52の裏面は全面で第2基準
面94すなわち吸熱面に接触する。このとき、第2板状
素材51に含まれる各第1電極板31は台座98上で第
1固定板29の表面に受け止められる。各第1電極板3
1は対応する第1固定板29の接着予定域48に全面で
接触する。こうして第1板状素材41に第2板状素材5
1は重ね合わせられる。
【0062】図15から明らかなように、各受け面99
は、少なくとも第1固定板29の輪郭よりも小さく形成
される。すなわち、第1固定板29の第2平板体29b
が受け面99に受け止められる際に、第2平板体29b
は受け面99の周囲から満遍なくはみ出る。受け面99
の大きさは、ヘッド88の加熱面が受け面99に対して
押し付けられる際に加熱面および受け面99の間に挟ま
れる第2平板体29bで十分に温度が上昇する程度に設
定されればよい。ここでは、受け面99の輪郭と第2平
板体29bの輪郭との間隔は例えば100μm〜200
μm程度に設定される。
【0063】図16は、第1積層素材58の作成にあた
って加熱装置81に装着される第1ヘッド88aを示
す。この第1ヘッド88aには、作業ステージ82すな
わち第1パレット86aに向き合わせられる平坦な下向
き面すなわち基準面102が規定される。基準面102
には、1直線103に沿って延びる1筋の突片104が
形成される。この突片104は作業ステージ82に向か
って基準面102から隆起する。突片104の頂上面に
は複数の加熱面105が規定される。全ての加熱面10
5は1平面内に配置される。加熱面105の配置は第1
パレット86aの受け面99の配置を反映する。加熱面
105と基準面102との高低差は例えば2.0mmに
設定される。
【0064】隣接する加熱面105同士の間にはスリッ
ト106が形成される。スリット106の深さは例えば
加熱面105と基準面102との高低差よりも小さく設
定される。ここでは、スリット106の深さは加熱面1
05から200μm程度に設定される。
【0065】基準面102には、突片104の隣で突片
104に沿って窪み107が形成される。この窪み10
7は、突片104の長手方向中央から突片104の長手
方向外側に向かって広がる。窪み107の深さは突片1
04の長手方向中央で最も深く設定される。しかも、窪
み107の深さは突片104の長手方向外側に向かうに
つれて徐々に減少する。ここでは、突片104の長手方
向中央で窪み107の深さは4.0mmに設定される。
窪み107と基準面102との境界付近では窪み107
の深さは3.0mmに設定される。すなわち、窪み10
7の深さは段階的に変化する。こういった第1ヘッド8
8aが加熱装置81の熱源ブロック87に固定される
と、図16から明らかなように、熱源ブロック87内の
発熱体108は直線103すなわち突片104に平行に
配置される。
【0066】いま、前述の第1パレット86aおよび第
1ヘッド88aが加熱装置81に装着される場面を想定
する。第1パレット86a上には、前述のように、第1
および第2板状素材41、51が順番に搭載される。こ
の搭載にあたって、第1板状素材41に含まれる第1固
定板29の第2平板体29bと、第2板状素材51に含
まれる第1電極板31との間には熱硬化性接着剤が挟み
込まれる。第1ヘッド88aの固定後、熱源ブロック8
7内の発熱体108には電力が供給される。発熱体10
8は熱源ブロック87を熱する。続いて、熱源ブロック
87の熱は第1ヘッド88aに伝達される。第1ヘッド
88aは例えば摂氏200度に加熱される。
【0067】その後、加圧シリンダ84の働きで第1ヘ
ッド88aは第1パレット86aに対して押し付けられ
る。第1ヘッド88aの各加熱面105は、例えば図1
7に示されるように、第1パレット86aの受け面99
との間に第1固定板29の第2平板体29bおよび第1
電極板31を挟み込む。加熱面105の熱は第1固定板
29の第2平板体29bおよび第1電極板31に伝達さ
れる。第2平板体29bおよび第1電極板31の温度上
昇に基づき熱硬化性接着剤は硬化する。こうして第1固
定板29上に第1電極板31は接着される。
【0068】このとき、図17から明らかなように、第
1電極板31の表面には第1ヘッド88aの加熱面10
5が接触するものの、第1板状素材41のフレーム板4
2や第2板状素材51の連結板52には第1ヘッド88
aは接触しない。加熱面105の周囲では、第1ヘッド
88aとフレーム板42や連結板52との間に膜厚2.
0mm以上の空気層が形成される。第1ヘッド88aか
らフレーム板42や連結板52への熱の伝達は大いに抑
制される。しかも、フレーム板42や連結板52の熱は
第1パレット86aの第1および第2基準面91、94
に逃される。フレーム板42や連結板52の温度上昇は
極力回避される。フレーム板42や連結板52の熱膨張
は確実に抑制される。こうして、第1板状素材41中の
第1固定板29同士の間隔sや、第2板状素材51中の
第1電極板31同士の間隔sは一定に維持される。第1
固定板29と、第1固定体29に貼り合わせられる第1
電極板31との位置ずれは防止されることができる。本
発明者の検証によれば、2.0mm以上の空気層でフレ
ーム板42や連結板52の熱膨張は十分に規制されるこ
とが確認された。その一方で、フレーム板42や連結板
52が同時に加熱されると、摂氏120度程度のヘッド
の温度を境に第1固定板29と第1電極板31との位置
ずれが著しく増大することが確認された。
【0069】加えて、第1パレット86aでは、断熱溝
101の働きで受け面99と基準面91、94すなわち
吸熱面との間に空気層は形成される。受け面99と基準
面91、94とは熱的に断絶される。したがって、受け
面99から基準面91、94に向かって熱は伝達されに
くい。第1固定板29や第1電極板31は効率的に加熱
されることができる。こういった熱の逃げの防止にあた
って、例えば図18に示されるように、第1パレット8
6aには、受け面99や台座98を形成する断熱層10
9が埋め込まれてもよい。この種の断熱層109は例え
ばAl2 3 −TiCといったアルミナセラミックから
構成されればよい。アルミナセラミックのように硬度が
高ければ、台座98および受け面99の摩耗は極力回避
されることができる。
【0070】しかも、例えば図19に示されるように、
前述の第1ヘッド88aによれば、第1電極板31同士
の間で仮留め片53の熱膨張が発生しても、仮留め片5
3はスリット106内で十分に湾曲することができる。
こうした湾曲で、第1電極板31同士の間隔を広げるこ
となく仮留め片53の熱膨張は逃されることができる。
すなわち、第1電極板31同士の間で十分に断熱が確立
されない場合でも、スリット106の働きで第1電極板
31の位置ずれは確実に回避されることができる。
【0071】さらに、前述の第1ヘッド88aでは、図
20に示されるように、突片104を挟み込む空気層の
厚みは突片104の長手方向中央に向かうにつれて増大
する。その結果、突片104の長手方向外側付近では、
突片104の長手方向中央付近に比べて、第1ヘッド8
8aの表面は第1パレット86aに接近する。突片10
4の長手方向外側では、突片104の長手方向中央付近
に比べて、加熱面105の周囲から熱が逃げにくい。突
片104に平行に延びる1本の発熱体108の採用にも
拘わらず、個々の加熱面105ごとに均一な温度は確保
されることができる。全ての加熱面105を通じて温度
のばらつきは極力回避されることができる。その一方
で、突片104の長手方向に一律に基準面102が広が
ると、突片104の長手方向外側で突片104から熱が
逃げやすく、長手方向中央付近の加熱面105と長手方
向外側の加熱面105との間に温度差が生じてしまう。
【0072】前述のような加熱装置81では、図21か
ら明らかなように、各加熱面105は少なくとも第1電
極板31の輪郭よりも小さく形成される。すなわち、第
1電極板31に加熱面105が押し付けられる際に、第
1電極板31は加熱面105の周囲から満遍なくはみ出
る。加熱面105の大きさは、加熱面105および受け
面99の間に挟まれる第2平板体29bで十分に温度が
上昇する程度に設定されればよい。ここでは、加熱面1
05の輪郭と第1電極板31の輪郭との間隔は例えば1
00μm〜200μm程度に設定される。
【0073】こうして小さめの受け面99や小さめの加
熱面105が用いられると、図22に示されるように、
第1固定板29や第1電極板31の周囲から溢れ出る接
着剤111は第1パレット86aや第1ヘッド88aに
接触することはない。毛細管現象の働きで接着剤111
が第1パレット86aや第1ヘッド88aに向かって吸
い上げられることはない。したがって、第1パレット8
6aや第1ヘッド88aは清浄に保たれ続けることがで
きる。その一方で、第1固定板29よりも大きめの受け
面や、第1電極板31よりも大きめの加熱面が用いられ
ると、毛細管現象に基づき余分な接着剤が受け面や加熱
面に付着しやすい。
【0074】なお、第2積層素材78の作成や、第1お
よび第2積層素材58、78同士の接着にあたっては、
前述と同様に、パレット86やヘッド88が用意されれ
ばよい。パレット86では、各板状素材41、61、7
1のフレーム板42や連結板62、72を受け止める吸
熱面や、各板状素材41、61、71に含まれる第1固
定板29、第2固定板39および第2電極板37を受け
止める受け面が規定されればよい。一方で、ヘッド88
では、ヘッド88の表面から隆起する突片や、個々の第
2電極板37や第2固定板39に接触する複数の加熱面
が形成されればよい。いずれの場合でも、各板状素材4
1、61、71に含まれる第1固定板29、第2電極板
37および第2固定板39同士の間では一定の間隔sは
維持され続けることができる。
【0075】(付記1) 第1連結部材に連結される複
数個の第1部品を作業ステージ上に設置する工程と、第
2連結部材に連結される複数個の第2部品を第1部品上
に重ね合わせる工程と、第1および第2連結部材の熱膨
張を阻止しつつ第2部品から加熱する工程とを備えるこ
とを特徴とする重ね合わせ部品の加熱方法。
【0076】(付記2) 付記1に記載の加熱方法にお
いて、前記第1および第2部品の間には熱硬化性接着剤
が挟み込まれることを特徴とする加熱方法。
【0077】(付記3) 付記1または2に記載の加熱
方法において、個々の前記第2部品ごとに加熱すること
を特徴とする加熱方法。
【0078】(付記4) 対象物を受け止める作業ステ
ージと、作業ステージに向き合わせられるヒートブロッ
クと、作業ステージに向かってヒートブロックの表面か
ら隆起する少なくとも1筋の突片と、突片の頂上面に個
別に規定されて、個々に対象物に接触する複数の加熱面
とを備えることを特徴とする加熱装置。
【0079】(付記5) 付記4に記載の加熱装置にお
いて、前記突片には前記加熱面同士の間でスリットが形
成されることを特徴とする加熱装置。
【0080】(付記6) 付記4に記載の加熱装置にお
いて、前記ヒートブロックの表面と前記突片の頂上面と
の高低差は2.0mm以上に設定されることを特徴とす
る加熱装置。
【0081】(付記7) 対象物を受け止める作業ステ
ージと、作業ステージに向き合わせられるヒートブロッ
クと、作業ステージに向かってヒートブロックの表面か
ら隆起する少なくとも1筋の突片と、突片の頂上面に規
定されて、対象物に接触する加熱面と、突片の隣でヒー
トブロックの表面に形成されて、突片の長手方向中央か
ら突片の長手方向外側に向かって広がる窪みとを備える
ことを特徴とする加熱装置。
【0082】(付記8) 表面で対象物を受け止める作
業ステージと、作業ステージに向き合わせられるヒート
ブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業ステー
ジ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージの表面
に規定されて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせら
れる受け面と、受け面の周囲で作業ステージの表面に規
定される吸熱面とを備えることを特徴とする加熱装置。
【0083】(付記9) 付記8に記載の加熱装置にお
いて、前記作業ステージは、所定の基準面に設置される
土台と、この土台に着脱自在に搭載されて、表面で前記
受け面および吸熱面を規定するパレットとを備えること
を特徴とする加熱装置。
【0084】(付記10) 付記8または9に記載の加
熱装置において、前記ヒートブロックには、前記作業ス
テージに向かってヒートブロックの表面から隆起し、頂
上面で前記加熱面を規定する少なくとも1筋の突片が形
成されることを特徴とする加熱装置。
【0085】(付記11) 表面で対象物を受け止める
作業ステージと、作業ステージに向き合わせられるヒー
トブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業ステ
ージ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージの表
面に形成されて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせ
られる断熱層とを備えることを特徴とする加熱装置。
【0086】(付記12) 付記11に記載の加熱装置
において、前記作業ステージは、所定の基準面に設置さ
れる土台と、この土台に着脱自在に搭載されて、前記対
象物を受け止めるパレットとを備えることを特徴とする
加熱装置。
【0087】(付記13) 付記11または12に記載
の加熱装置において、前記ヒートブロックには、前記作
業ステージに向かってヒートブロックの表面から隆起
し、頂上面で前記加熱面を規定する少なくとも1筋の突
片が形成されることを特徴とする加熱装置。
【0088】(付記14) 表面で対象物を受け止める
作業ステージと、作業ステージに向き合わせられるヒー
トブロックと、ヒートブロックに規定されて、作業ステ
ージ上の対象物に接触する加熱面と、作業ステージの表
面に規定されて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせ
られる受け面と、受け面の周囲で作業ステージの表面に
刻まれる溝とを備えることを特徴とする加熱装置。
【0089】(付記15) 付記14に記載の加熱装置
において、前記作業ステージは、所定の基準面に設置さ
れる土台と、この土台に着脱自在に搭載され、前記受け
面および溝を提供するパレットとを備えることを特徴と
する加熱装置。
【0090】(付記16) 付記14または15に記載
の加熱装置において、前記ヒートブロックには、前記作
業ステージに向かってヒートブロックの表面から隆起
し、頂上面で前記加熱面を規定する少なくとも1筋の突
片が形成されることを特徴とする加熱装置。
【0091】(付記17) 所定の基準面に設置される
土台と、土台に着脱自在に搭載され、表面で対象物を受
け止めるパレットと、パレットの表面に向き合わせられ
るヒートブロックと、ヒートブロックに規定されて、パ
レット上の対象物に接触する加熱面とを備えることを特
徴とする加熱装置。
【0092】(付記18) 付記17に記載の加熱装置
において、前記ヒートブロックには、前記パレットに向
かってヒートブロックの表面から隆起し、頂上面で前記
加熱面を規定する少なくとも1筋の突片が形成されるこ
とを特徴とする加熱装置。
【0093】(付記19) 付記17または18に記載
の加熱装置において、前記パレットの表面には、ヒート
ブロックの加熱面に向き合わせられる受け面と、受け面
の周囲に配置される吸熱面とが規定されることを特徴と
する加熱装置。
【0094】(付記20) 付記19に記載の加熱装置
において、前記受け面は、前記パレットの表面に埋め込
まれる断熱材の表面で規定されることを特徴とする加熱
装置。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1およ
び第2部品の位置ずれを回避しつつ、製造コストの低減
および生産性の向上を実現することができる重ね合わせ
部品の加熱方法は提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードディスク駆動装置(HDD)の内部構
造を概略的に示す平面図である。
【図2】 マイクロアクチュエータの構造を概略的に示
す拡大分解斜視図である。
【図3】 マイクロアクチュエータの第1固定板を含む
第1板状素材を概略的に示す平面図である。
【図4】 マイクロアクチュエータの第1電極板を含む
第2板状素材を概略的に示す平面図である。
【図5】 第1板状素材に重ね合わせられた第2板状素
材を示す平面図である。
【図6】 第1積層素材の第1電極板上に重ね合わせら
れた圧電素子を示す平面図である。
【図7】 マイクロアクチュエータの第2固定板を含む
第3板状素材を概略的に示す平面図である。
【図8】 マイクロアクチュエータの第2電極板を含む
第4板状素材を概略的に示す平面図である。
【図9】 第3板状素材に重ね合わせられた第4板状素
材を示す平面図である。
【図10】 第2積層素材を示す平面図である。
【図11】 第1積層素材に重ね合わせられた第2積層
素材を示す平面図である。
【図12】 本発明に係る加熱装置の全体構成を概略的
に示す斜視図である。
【図13】 第1パレットの構造を概略的に示す平面図
である。
【図14】 図13の14−14線に沿った拡大部分断
面図である。
【図15】 第1パレットの受け面と、受け面に受け止
められる第1固定板との位置関係を示す概念図である。
【図16】 第1ヘッドの構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図17】 図14に対応し、第1パレットおよび第1
ヘッドの間に挟み込まれる第1固定板および第1電極板
の様子を概略的に示す断面図である。
【図18】 図14に対応し、一変形例に係る第1パレ
ットの構造を概略的に示す断面図である。
【図19】 図13の19−19線に沿った拡大部分断
面図に対応し、第1パレットおよび第1ヘッドの間に挟
み込まれる第1固定板および第1電極板の様子を概略的
に示す断面図である。
【図20】 図16の20−20線に沿った拡大部分断
面図に対応し、第1ヘッドの基準面および窪みと第1パ
レットとの間隔を示す断面図である。
【図21】 第1ヘッドの加熱面と、加熱面を受け止め
る第1電極板との位置関係を示す概念図である。
【図22】 図19に対応し、第1固定板および第1電
極板の間に挟まれる熱硬化性接着剤の様子を概略的に示
す断面図である。
【符号の説明】
29 部品としての第1固定板、31 部品としての第
1電極板、37部品としての第2電極板、39 部品と
しての第2固定板、42 連結部材としてのフレーム
板、43 連結部材としての仮留め片、52 連結部材
としての連結板、53 連結部材としての仮留め片、6
2 連結部材としての連結板、63 連結部材としての
仮留め片、72 連結部材としての連結板、73 連結
部材としての仮留め片、81 加熱装置、82 作業ス
テージ、83 ヒートブロック、85 土台、86 パ
レット、86a パレット、88 ヒートブロックを構
成するヘッド、88a ヒートブロックを構成するヘッ
ド、91 吸熱面としての第1基準面、94 吸熱面と
しての第2基準面、99 受け面、101 断熱溝、1
02 基準面すなわちヒートブロックの表面、104
突片、105 加熱面、106 スリット、107 窪
み、109 断熱層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 秀彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 下浦 盛一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1連結部材に連結される複数個の第1
    部品を作業ステージ上に設置する工程と、第2連結部材
    に連結される複数個の第2部品を第1部品上に重ね合わ
    せる工程と、第1および第2連結部材の熱膨張を阻止し
    つつ第2部品から加熱する工程とを備えることを特徴と
    する重ね合わせ部品の加熱方法。
  2. 【請求項2】 対象物を受け止める作業ステージと、作
    業ステージに向き合わせられるヒートブロックと、作業
    ステージに向かってヒートブロックの表面から隆起する
    少なくとも1筋の突片と、突片の頂上面に個別に規定さ
    れて、個々に対象物に接触する複数の加熱面とを備える
    ことを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 表面で対象物を受け止める作業ステージ
    と、作業ステージに向き合わせられるヒートブロック
    と、ヒートブロックに規定されて、作業ステージ上の対
    象物に接触する加熱面と、作業ステージの表面に規定さ
    れて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせられる受け
    面と、受け面の周囲で作業ステージの表面に規定される
    吸熱面とを備えることを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 表面で対象物を受け止める作業ステージ
    と、作業ステージに向き合わせられるヒートブロック
    と、ヒートブロックに規定されて、作業ステージ上の対
    象物に接触する加熱面と、作業ステージの表面に形成さ
    れて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせられる断熱
    層とを備えることを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 表面で対象物を受け止める作業ステージ
    と、作業ステージに向き合わせられるヒートブロック
    と、ヒートブロックに規定されて、作業ステージ上の対
    象物に接触する加熱面と、作業ステージの表面に規定さ
    れて、ヒートブロックの加熱面に向き合わせられる受け
    面と、受け面の周囲で作業ステージの表面に刻まれる溝
    とを備えることを特徴とする加熱装置。
JP2002074638A 2002-03-18 2002-03-18 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置 Expired - Fee Related JP3980386B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074638A JP3980386B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置
US10/199,850 US8153941B2 (en) 2002-03-18 2002-07-19 Method of heating superposed components and heating apparatus therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074638A JP3980386B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006258891A Division JP4663609B2 (ja) 2006-09-25 2006-09-25 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003273419A true JP2003273419A (ja) 2003-09-26
JP3980386B2 JP3980386B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=28035317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002074638A Expired - Fee Related JP3980386B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8153941B2 (ja)
JP (1) JP3980386B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044489A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Fujitsu Limited マイクロアクチュエータ装置並びにヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶媒体駆動装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3024470C2 (de) * 1980-06-28 1985-02-28 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim Vorrichtung zum Verhindern des Beschlagens oder der Vereisung einer Windschutzscheibe
FR2580887B1 (fr) * 1985-04-19 1989-04-14 Seb Sa Element chauffant plat a resistance electrique et article chauffant comprenant un tel element
JP2833875B2 (ja) 1991-04-16 1998-12-09 キヤノン株式会社 インクジェットヘッドの製造方法、及びその製造機
JPH0555406A (ja) 1991-08-23 1993-03-05 Shinko Electric Ind Co Ltd セラミツクパツケージの製造方法
JP3235395B2 (ja) 1995-03-29 2001-12-04 松下電器産業株式会社 電子部品の熱圧着装置および熱圧着方法
JP2626621B2 (ja) 1995-04-21 1997-07-02 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法
US5644895A (en) * 1995-05-01 1997-07-08 Johnson & Johnson Vision Products, Inc. Packaging arrangement
JPH08316253A (ja) 1995-05-18 1996-11-29 Toshiba Mechatronics Kk 半導体ペレット移送装置及びその移送装置を用いた半導体ペレットボンディング装置
JP3167907B2 (ja) 1995-12-26 2001-05-21 シャープ株式会社 太陽電池セルとカバーガラスの接着方法および接着装置
JP3434704B2 (ja) 1998-05-06 2003-08-11 住友ベークライト株式会社 導電性要素配列シート製造装置
JP2000151102A (ja) 1998-11-16 2000-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層回路基板の製造方法
JP2001171122A (ja) 1999-12-22 2001-06-26 Canon Inc 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法
US6433317B1 (en) * 2000-04-07 2002-08-13 Watlow Polymer Technologies Molded assembly with heating element captured therein
JP3837736B2 (ja) * 2001-07-02 2006-10-25 ウシオ電機株式会社 レジスト硬化装置のワークステージ
US6683283B2 (en) * 2002-05-10 2004-01-27 Dynisco Hot Runners Inc. Canada Apparatus and method for heating injection molding fluid

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044489A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Fujitsu Limited マイクロアクチュエータ装置並びにヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶媒体駆動装置
JP4840788B2 (ja) * 2007-10-05 2011-12-21 東芝ストレージデバイス株式会社 マイクロアクチュエータ装置並びにヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶媒体駆動装置
US8098461B2 (en) 2007-10-05 2012-01-17 Toshiba Storage Device Corporation Micro actuator device, head suspension assembly and storage medium driving device

Also Published As

Publication number Publication date
US8153941B2 (en) 2012-04-10
US20030173411A1 (en) 2003-09-18
JP3980386B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4840788B2 (ja) マイクロアクチュエータ装置並びにヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶媒体駆動装置
US8964335B2 (en) Head suspension with piezoelectric element support having electrically insulative adhesive layer
KR100772071B1 (ko) 헤드 어셈블리 및 기록 매체 구동 장치
US7420785B2 (en) Suspension assembly, hard disk drive, and method of manufacturing suspension assembly
US7242132B2 (en) Piezoelectric actuator and head assembly using the piezoelectric actuator
JP4227365B2 (ja) マイクロアクチュエータ付きヘッドアセンブリ
JP2008226385A (ja) ロングテールサスペンション、ヘッドスタックアセンブリ、記憶装置及びフレキシブルプリント基板の接合体
US7356894B2 (en) Method of producing a micro-actuator
JP3980386B2 (ja) 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置
US7518833B2 (en) Micro-actuator with electric spark preventing structure, HGA, and disk drive unit with the same, and manufacturing method thereof
JP4663609B2 (ja) 重ね合わせ部品の加熱方法および加熱装置
US20030081355A1 (en) Magnetic disk drive and carriage
JP3847549B2 (ja) マイクロアクチュエータの組立方法
US7796363B2 (en) PZT element, head gimbal assembly, and disk drive unit with same
JP4150000B2 (ja) 微小駆動ユニットおよび記録媒体駆動装置
JP4566529B2 (ja) 微動アクチュエータおよび記録媒体駆動装置
JP2009223959A (ja) ヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶装置
JPWO2009004689A1 (ja) ヘッドサスペンションアセンブリおよび記憶媒体駆動装置
JP2007179727A (ja) 回転式マイクロアクチュエータ及びその製造方法
JP3794789B2 (ja) ヘッドスライダ
JP2004296005A (ja) アクチュエータ
JP2020047315A (ja) ディスク装置のアクチュエータアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置
JP2004288329A (ja) アクチュエータ、スライダユニット、及びその製造方法
JP2007059049A (ja) ディスクドライブ装置に使用されるマイクロアクチュエータ及びヘッドジンバルアセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees