JP2004296005A - アクチュエータ - Google Patents

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JP2004296005A
JP2004296005A JP2003087250A JP2003087250A JP2004296005A JP 2004296005 A JP2004296005 A JP 2004296005A JP 2003087250 A JP2003087250 A JP 2003087250A JP 2003087250 A JP2003087250 A JP 2003087250A JP 2004296005 A JP2004296005 A JP 2004296005A
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Haruo Taguchi
春男 田口
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
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Abstract

【課題】磁気ヘッドの駆動変位の信頼性を高めたアクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明に係るアクチュエータ10は、薄膜磁気ヘッド11を備え、また、スライダ機能を有する可動部12をX方向に変位させるものであり、可動部12と駆動部13および固定部14がお互い連結し一体の長方形板状を呈している。また、駆動部13には圧電素子20a、20bを備え、圧電素子の伸縮により可動部12を変位させ、微小位置決めを可能としている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気ヘッドの駆動に好適に用いられるアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,磁気記録においては,急速な勢いでハードディスク等の記録媒体の記録密度が向上してきている。この記録密度の向上に伴い,トラックピッチの狭小化,すなわちトラック密度も飛躍的に伸びている。
【0003】
このようにトラックピッチの幅が狭くなると,トラックの位置に対する磁気ヘッドスライダ(以下,単に「スライダ」という)の位置制御の精度を上げなければならない。しかし,スライダの位置を従来のボイスコイルモータ(VCM)だけで制御することには限界がある。このため,スライダを更に精密に制御することが求められている。
【0004】
このようなスライダを制御するデバイスとしては,次のように開示されている特許文献1を挙げることができる。図4に示すように左右一対の可動部12a、12bとその一端側に固定部14を有する基体40と、基体40の可動部12a、12bの側面に配設した圧電素子20a、20bおよびスライダ30を備えるアクチュエータが開示されている。このようなアクチュエータでは、圧電素子20a、20bの伸縮により、可動部12a、12bを変位させることでスライダ30の位置を制御する。
【0005】
【特許文献1】特開2002―289936号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記の従来のアクチュエータではスライダとアクチュエータが別個に作られ,スライダを支持部材に対して高精度に位置あわせをして接着しなければならなかったため製造工程が複雑になってしまうという問題があった。また,スライダは通常接着剤によって取り付けられるため,接着剤の過不足が接着性や変位に影響を与えるため量の調整が難しかった。さらに,スライダの取り付け部分は変位に伴い応力がかかり信頼性上の問題があった。これらの問題は,近年の磁気ヘッド用アクチュエータのマイクロアクチュエータ化に伴いより複雑で難しいものとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本発明によるアクチュエータは磁気ヘッド素子と,浮上力発生のための浮上面を備える可動部と、圧電素子を接着してなる駆動部と,支持機構に固着される固定部とが一体に構成されていることを特徴とする。
【0008】
このアクチュエータにおいて圧電素子に電圧が印加されると電歪効果により圧電素子に歪が生じ,その歪による力が可動部に伝わることにより,可動部が変位する。この変位の向きおよび大きさは圧電素子に印加する電場の向きおよび大きさによって制御することができる。
【0009】
ここで,スライダ機能を有する可動部と駆動部と固定部が一体になっているため従来必要であったスライダの位置決め,接着剤による接着が不要であり、製造が容易でかつ信頼性の高いアクチュエータが容易に実現される。(請求項1)
本発明のアクチュエータの第2の特徴は,圧電素子の長手方向が可動部の変位方向と交叉する方向に配置され圧電素子が駆動部に接着されていることである。(請求項2)
これにより,トラック位置に対する磁気ヘッドの位置制御がより容易に行われるようになる。
【0010】
さらに、請求項3の発明にあっては、アクチュエータは長方形板状であり貫通孔を有し、貫通孔に対応する位置の板状基体の側面に圧電素子が接着されていることを特徴とする。
【0011】
貫通孔を有することによりアームが形成され、この貫通孔左右側部に圧電素子が配されることにより圧電素子の電歪効果による歪が効率的に可動部に伝達され大きな変位が得られる。
【0012】
また、請求項4の発明にあっては、アクチュエータは長方形板状であり,長手方向中央部に相対向する凹部を有し,凹部に圧電素子が接着されていてもよい。
【0013】
駆動部を細い梁部とすることにより,上記の貫通孔と同様の効果即ち可動部の変位を大きくすることができ,また,より小型の装置を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下,発明の実施の形態について詳細に説明する。なお,図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し重複する説明を省略する。また,図示の便宜上,図面の寸法比率は図示の値に限定されず,また,また説明のものと必ずしも一致しない。
【0015】
図1は、本発明によるアクチュエータの一実施形態を示す斜視図である。アクチュエータ10は薄膜ヘッド11を有する可動部12をX方向に変位させるものであり、可動部12と駆動部13および固定部14がお互いに連結し一体の長方形板状を呈している。また、駆動部13には圧電素子20a、20bを備えている。
【0016】
アクチュエータの基体としては微細加工の可能な材質が好ましく、例えばシリコンや、アルミナ、ジルコニアなどのセラミクス、液晶ポリマー、ガラスフリット入りのポリブチレンテレフタート(PBT)などの樹脂等を用いることができる。
【0017】
可動部12には薄膜ヘッド11が形成されており、また、磁気ヘッドスライダとしての機能も併せ持つ。図1の下方の面、即ち符号S1で示される面はハードディスクの記録面に対向する記録媒体対向面であり、エアベアリング面(ABS:Air Bearing surface)S1と称される。また、ABS面S1には記録再生時にハードディスクから浮上させるための浮上面(図示せず)が形成されている。
【0018】
ハードディスクが回転する際この回転に伴う空気流によって可動部12が浮上し、エアベアリング面S1はハードディスクの記録面から離隔する。なお、エアベアリング面S1には保護膜を施すことが好ましい。保護膜としては耐磨耗性の良好な高硬度膜であればよくDLC(Diamond Like Carbon)等のコーティングを施してもよい。なお、浮上面はABS面S1より若干(数μm)記録媒体に近くなるよう設計されることが好ましい。
【0019】
駆動部13は貫通孔15を有し、一対のアーム16a、16bを形成している。アーム16a、16bは同一の四角柱形状をしており対を成している。アーム16a、16bの対抗する面とは反対側の面にそれぞれ圧電素子20a、20bが接着されている。接着剤としてはエポキシ系、シリコン系、アクリル系の等が好ましい。圧電素子20a、20bは長方形の板状をしており、その長辺がアーム16a、16bの延びる方向に沿って接着されている。
【0020】
図2は図1の圧電素子20a、20bの一構成例を説明するための断面図である。圧電素子20a、20bは複数の圧電体層21、内部電極層22a、22b、及び外部電極23a、23bを備える圧電素子である。図に示すように圧電体層21と内部電極層22とは交互に積層されて積層体をなしている。また、積層体の積層方向に垂直な一側面S2がアクチュエータに対する接着面となる。
【0021】
また、積層体の内部電極22a、22bとそれぞれ電気的に接続している外部電極23a、23bは図のように側面から引き回されS2面と反対の面で対向する構成となっている。ここでは積層型圧電素子の一構成例を示したが、積層型に限らず単板型、バイモルフ型であってもよい。また、圧電素子はCVD法などにより基体に薄膜で形成されてもよい。
【0022】
固定部14は図1の上方の面、(貫通孔15を介してS1と反対側の面)つまり記録媒体対向面の反対の面がジンバルのタング部(図示せず)に接着、固定される。この際、ジンバル固定面の全部を固定せず一部のみをタング部に固定し、固定部以外はタング部より離間させることで変位可能とし、これにより、可動部を大きく変位させることもできる。
【0023】
次に、本実施形態に係るアクチュエータ10の動作について述べる。駆動部13のアーム16a、16bに接着されている圧電素子20a、20bの外部電極に電圧が印加されると電歪効果によりアーム16a、16bが伸長あるいは収縮する。圧電素子20aを伸長させるとともに圧電素子20bを縮めることによって、アーム16aが縮めた側に曲がりこれにより可動部を変位させることができる。また、伸長あるいは収縮する長さは印可する電圧の大きさによって制御することができる。これによりボイスコイルモータでは実現できない磁気ヘッド部の微細な動作を制御でき、狭小化されたトラックピッチを有する記録媒体に対応することができる。
【0024】
続いて本実施形態によるアクチュエータ10の効果について説明する。アクチュエータ10においては、スライダ機能を有する可動部12と圧電素子20a、20bを接着させた駆動部13とジンバルのタング部に固着される固定部14とがひとつの基体により構成されている。これにより部品点数が減り、さらにスライダの接着にともなう接着量のバラツキによる特性のバラツキや接着信頼性の問題がないため低コストかつ製造が容易なアクチュエータが実現されている。また、長方形板状の単純な形状であるためアームの長さ等の寸法精度が高く、それゆえ、信頼性の高い特性バラツキの小さいアクチュータ10を実現することができる。
【0025】
次に本発明の第2実施形態に係るアクチュエータについて説明する。
図3は第2実施形態に係るアクチュエータ10aを示す斜視図である。第2実施形態に係るアクチュエータは第1実施形態に係るアクチュエータと駆動部に貫通孔が形成されずに長方形板状の基体の中間部に相対する凹部が形成され、それにより可動部と固定部を連結する細い梁部が形成されており、この凹部に圧電素子が接着される点が異なる。
【0026】
第2実施形態に係るアクチュエータ10aでは駆動部13を可動部12、固定部14よりも細い四角柱状にすることによりABS面S1の浮上力とアクチュエータのジンバルのタング部への固着力を損なわずに小型化が可能となる。また、細い四角柱状の梁部両側面に圧電素子を接着することにより変位が大きくとれる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、スライダ機能を有する可動部と圧電素子を備える駆動部および支持体に固着される固定部を一体の基体で構成することにより部品点数の少ない、特性バラツキの小さい、信頼性の高いアクチュエータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアクチュエータの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1圧電体20a、20bの一構成例を示す断面図である。
【図3】本発明によるアクチュエータの他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、10a、10b…アクチュエータ、11…薄膜ヘッド、12…可動部、13…駆動部、14…固定部、15…貫通孔、16a、16b…アーム、20a、20b…圧電素子、21…圧電体層、22…内部電極、23a、23b…外部電極、30…スライダ、S1…ABS面、S2…接着面

Claims (4)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面と前記媒体対向面の近傍に配置された磁気ヘッド素子と浮上力発生のための浮上面を備える可動部が、圧電素子により変位を発生する駆動部に直結され、前記駆動部は支持機構に固着される固定部と連結されており前記可動部,駆動部および固定部が一体に構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記圧電素子の長手方向が、前記可動部の変位方向と交叉する方向に配置され前記基体の前記駆動部に接着されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 長方形板状であり、貫通孔を有し前記圧電素子は前記貫通孔に対応する位置の板状基体の側面に接着されていることを特徴とする請求項1および2記載のアクチュエータ。
  4. 長方形板状であり,長手方向中間部に相対向する凹部を有し,前記凹部に前記圧電素子が接着されていることを特徴とする請求項1および2記載のアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100458918C (zh) * 2004-11-01 2009-02-04 新科实业有限公司 微驱动器、使用该微驱动器的磁头折片组合以及磁盘驱动器
KR100896192B1 (ko) 2006-06-29 2009-05-12 삼성전자주식회사 압전 마이크로-액츄에이터 조립체와 이를 구비한 헤드 짐발조립체 및 하드 디스크 드라이브

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