JP2003272506A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2003272506A JP2002077607A JP2002077607A JP2003272506A JP 2003272506 A JP2003272506 A JP 2003272506A JP 2002077607 A JP2002077607 A JP 2002077607A JP 2002077607 A JP2002077607 A JP 2002077607A JP 2003272506 A JP2003272506 A JP 2003272506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分電盤内での分岐ブレーカの100V接続と
200V接続との切り替えの確認を容易にする。 【解決手段】 回路遮断器11の電源接続部21に、それぞ
れ選択端子である端子体74を備えた2個の切替つまみ66
を設ける。上側の切替つまみ66を上側に回動し、端子体
74を中性極の導電バーNに接続することにより、100
V状態になり、表示窓65は白色となる。上側の切替つま
み66を下側に回動し、端子体74を一方の電圧極の導電バ
ーL1に接続することにより、200V状態になり、表
示窓65は赤色となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、単相三線
式の分電盤に取り付けられる回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分電盤に分岐ブレーカとして取り
付けられる回路遮断器が用いられている。そして、単相
三線式の分電盤に用いられる回路遮断器について、2個
の端子を備え、これら2個の端子のうちの一方の端子が
導電バーを選択的に接続することにより、100Vと2
00Vとを切り替えて使用可能な構成が知られている。
【0003】このような従来技術として、特開2000
−35341号公報に示されるように、器体の一端部に
位置して、それぞれ導電バーを差込み可能な3段の差込
部を形成し、最下段の差込部に連通する収納部には共通
端子を配置するとともに、上側の2段の差込部に連通す
る内方収納部には1個の選択端子を上下にスライド可能
に収納したスライド部材を備える構成が知られている。
そして、このような構成では、共通端子に導電バーを接
続するとともに、選択端子をいずれかの差込部に移動さ
せた状態で導電バーを接続することにより、100Vと
200Vとを切り替えて使用することが可能になってい
る。また、器体の天井部分には、通孔が形成され、スラ
イド部材の上部に形成した表示部がこの通孔に近接し、
あるいは離れることにより、選択端子の位置を視認する
ことを図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、固
定された共通端子とスライドにより移動可能な選択端子
を備える構成では、例えば、上から下へのスライドで
は、上面から内方収納部に連通する通孔に工具などを押
し込み選択端子を移動させ、逆に、下から上へのスライ
ドでは、内方収納部から外側に突出した突出部を下から
上側に移動させて選択端子を移動させる作業が必要にな
り、選択端子の操作部が移動方向により異なるため、操
作が紛らわしい問題を有している。また、選択端子の位
置を示す表示部は、単に通孔に近接するか離れるかで表
示するため、必ずしも選択端子の位置の確認が容易でな
い。さらに、この構成では、100Vであるか200V
であるかを示す構成は明確には示されていない。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、電源側の導電体の配置への対応の自由度が高いと
ともに、切替端子部の切替状態を容易に確認できる回路
遮断器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回路遮断
器は、複数の導電体接続口及び表示窓を設けた筐体と;
それぞれ移動可能に設けられ導電体接続口に選択的に臨
む複数の選択端子部を備えた電源接続部と;少なくとも
一方の選択端子部の移動に連動し、選択端子部の位置を
示す表示部を表示窓から表示する表示手段と;負荷に接
続される負荷接続部と;電源接続部と負荷接続部との間
の回路を遮断可能に接続する回路遮断部と;を具備した
ものである。
【0007】そして、この構成では、それぞれ移動可能
な複数の選択端子部を備えたため、固定的に設けられる
端子を備えた構成に較べ、電源側の導電体の配置への対
応の自由度が高い。例えば、電圧と相とが容易に切り替
えられる。また、選択端子部の位置は、表示手段の表示
部により表示窓から示される。
【0008】請求項2記載の回路遮断器は、請求項1記
載の回路遮断器において、導電体接続口は、単相三線式
の中性極の導電体が配置される位置と2個の電圧極の導
電体が配置される位置とに臨んで設けられ、中性極の導
電体が配置される位置に選択端子部が臨んで位置しない
状態で、表示部が表示窓から表示されるものである。
【0009】そして、この構成では、選択端子部が中性
極を用いる電圧の低い状態から外れた状態で、表示部に
よる表示がなされるので、電源側に200ボルトを接続
した状態で、負荷側に200ボルトの配線を接続すべき
ことが明確に示され、誤って負荷側に100ボルトの配
線を行うことが抑制される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路遮断器の一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】図1は本発明の回路遮断器の一実施の形態
を示す200V状態の断面図であり、図2は同上回路遮
断器を取り付けた分電盤の説明図であり、(a)は扉を取
り外した状態の正面図、(b)は扉を閉じた状態の側面図
であり、図3は同上回路遮断器の平面図であり、(a)は
オン状態、(b)はオフ状態であり、図4は同上回路遮断
器のドアを開いた状態の後面図であり、図5は同上回路
遮断器の前面図であり、図6は同上回路遮断器の一部の
底面図であり、図7は同上回路遮断器の一部の断面図で
あり、図8は同上回路遮断器の一部を拡大した断面図で
ある。
【0012】図2において、1は分電盤で、この分電盤
1は、主に家庭や店舗などに設置されるもので、垂直な
壁面などに設置されるベース2と、このベース2の正面
側に取り付けられる枠状のカバー3と、このカバー3の
正面側に開閉可能に取り付けられる扉4とを備えてい
る。そして、この分電盤1の内側には、電源線に接続さ
れる図示しないリミッタが取り付けられるリミッタ取付
部5と、このリミッタの2次側が接続される主幹漏電ブ
レーカ6と、この主幹漏電ブレーカ6の2次側が接続さ
れる複数の回路遮断器11となどが取り付けられ、収納さ
れている。
【0013】また、分電盤1は、単相三線式で、主幹漏
電ブレーカ6の2次側に接続されたブスバーとも呼ばれ
る導電体としての3本の板状の導電バーN,L1,L2を
必要に応じて備えている。そして、これら導電バーN,
L1,L2は、上下2列に並ぶ回路遮断器11の間に配置さ
れ、各回路遮断器11を、中性極の導電バーNと一方の電
圧極の導電バーL1とに接続し、あるいは、中性極の導
電バーNと他方の電圧極の導電バーL2とに接続するこ
とにより、100Vとして利用され、また、両電圧極の
導電バーL1と導電バーL2とに接続することにより、2
00Vとして利用するようになっている。
【0014】そして、各回路遮断器11は、プラグインブ
レーカ、プラグイン端子ブレーカ、分岐用回路遮断器な
どとも呼ばれる開閉器で、本実施の形態では、白色の薄
形の筐体12を備えた薄形の分岐ブレーカを構成してい
る。なお、回路遮断器11については、通常垂直な壁面に
設置される分電盤に備えられるものであるが、以下の説
明においては、筐体12を水平な平面上に載置した状態で
説明する。また、各図の端子の配置は、200V時の状
態を示している。
【0015】そして、この筐体12は、絶縁性を有する合
成樹脂にて形成された一対のケース体13,14を組合せ、
複数の本実施の形態では4個のリベットであるピン16で
連結して薄箱状に形成されている。また、このケース体
13,14の内側は、筐体12を構成する絶縁性を有する前後
のセパレータ17,18により両側に区画されている。さら
に、この筐体12は、底部の一部が裏蓋19で覆われ、ま
た、側部の一部が開閉可能なドア20で覆われている。
【0016】また、この筐体12には、一端部としての後
側部に、電源接続部21が収納され、中央部に熱動式の回
路遮断部22が収納されているとともに、他端部としての
前側部に負荷接続部23が収納されている。そして、筐体
12の後端部には、電源接続部21に臨み、上下に所定間隔
で導電体接続口25,26,27が形成されている。また、筐
体12の前端部には、円孔状の両側一対の電線挿入口29,
29が形成されているとともに、これら電線挿入口29,29
の下側に位置して、矩形状の検電用挿入口30,30が形成
されている。
【0017】また、筐体12には、下部の底面部32に、分
電盤に係合して取り付けられる前後一対の取付部32aが
形成されているとともに、前側の端部には、係合を保持
するロックレバー32bが上下動可能に取り付けられてい
る。そして、上部の天面部33には、電線接続用レバー取
付部35、ハンドル取付部36、及び表示部取付部37が形成
され、さらに、後面部には、各導電体接続口25,26,27
同士の間に位置して、操作部取付部38が形成されてい
る。また、筐体12の両側面は、平面状に形成されてい
る。なお、筐体12の天面部33には、必要に応じて銘板33
a,33bが貼着されている。
【0018】そして、回路遮断部22は、銅より線の配線
であるジャンパ線40を介して電源接続部21に接続された
過電流引外し手段を構成する一対のバイメタル板41と、
これらバイメタル板41に対向する磁鉄片42と、これらバ
イメタル板41に銅より線の配線であるジャンパ線43を介
して接続された可動接点板である一対のコンタクトアー
ム44と、これらコンタクトアーム44の先端部に固定され
た可動接点45と、負荷接続部23に接続され可動接点45に
接離される固定接点46とを備えている。また、コンタク
トアーム44は、基端部を支点として回動可能に支持さ
れ、かつ、付勢手段であり主スプリングと呼ばれるコイ
ルスプリング48により、可動接点45が固定接点46から離
間する方向に付勢されている。なお、各磁鉄片42の部分
には、鉄枠49、磁鉄片ばね49a、支持枠49b、四角ナット
49c、この四角ナット49cに螺合する調整ねじ49dなどが
設けられている。
【0019】また、回路遮断部22には、接点開閉機構51
が設けられている。そして、この接点開閉機構51は、ハ
ンドル取付部36に回動可能に取り付けられたスナップと
も呼ばれるハンドル52、このハンドル52を回動可能に軸
支する軸52a、このハンドル52を所定方向に付勢する付
勢手段としての線ばねであるスナップスプリング53及び
復帰スプリング54、ハンドル52に連結されたリンク軸で
ある金属製の第1リンク55、この第1リンク55の移動方
向を規制する引外し板である第2リンク56、第1リンク
55に押動されてコンタクトアーム44を押動する可動枠で
ある合成樹脂製の押動体57、第2リンク56の位置を規制
する引外しレバーであるラッチ体58,59、ラッチ体58の
軸58a、及びこのラッチ体58,59を所定方向に付勢する
付勢手段としての線ばねである復帰スプリング60などを
備えている。なお、ハンドル52の一面である前面には、
オンを示す1を表示したラベル52bが貼着され、ハンド
ル52の他面である後面には、オフを示す0を表示したラ
ベル52cが貼着されている。
【0020】そこで、この回路遮断部22は、過電流が流
れていない状態では、ラッチ体58,59に位置規制された
第2リンク56により第1リンク55が押動体57を押動可能
に案内され、ハンドル52を後方(図1に示す矢印A方向)
に回動することにより、第1リンク55が押動体57を下方
に押動し、この押動体57がコンタクトアーム44を下方に
押動して、コイルスプリング48の付勢力に抗して可動接
点45を固定接点46に圧接し、回路が閉成された状態が維
持される。
【0021】一方、回路遮断部22は、過電流が流れる
と、バイメタル板41が湾曲し、ラッチ体58,59を移動さ
せ、第2リンク56の位置の規制が解除される。すると、
第1リンク55が押動体57から外れ、コイルスプリング48
の付勢力により、可動接点45を固定接点46から引き外
し、回路が遮断される。
【0022】また、電源接続部21は、ケース体13,14あ
るいはセパレータ17,18に一体などに形成された区画板
61により、他の部分から区画された電源接続部収納部64
に収納されている。また、この電源接続部収納部64の一
側部は、ドア20により開閉される。このドア20は、上下
の端部に軸部20a,20aを設けた基部20bと、この基部20b
から延設され、それぞれ操作部取付部38,38に連接する
片部20c,20cと、これら片部20c,20cから電源接続部収
納部64の内側に向かって突設された係止部20d,20dとが
一体に形成されている。また、このドア20の軸部20a,2
0aは、ケース体14に回動可能に、かつ、前後方向に若干
移動可能に軸支されている。
【0023】さらに、この電源接続部収納部64の上部に
は、表示窓65が形成されている。この表示窓65は、矩形
状の通孔と、この通孔の下方に所定の間隔を介して配置
されたケース体13と一体の底板とを備えている。そこ
で、この表示窓65は、他の部材が通孔と底板との間に位
置しない状態では、ケース体13,14と同色の白色とな
る。
【0024】そして、電源接続部収納部64には、区画板
61と操作部取付部38,38との間に約180度だけ回動可
能に軸支された上下一対の切替つまみ66,66が配置され
ている。すなわち、各切替つまみ66は、絶縁性を有する
合成樹脂などにて形成され、円盤の一部を切り欠いた形
状をなす基部67と、この基部67から前側に突設された前
軸部68と、基部67から後側に突設された円柱状の後軸部
69とを備えている。そして、前軸部68は、スペーサ71を
介して区画板61側に回動可能に軸支され、後軸部69は、
操作部取付部38に形成された円孔72に回動可能に軸支さ
れている。また、この後軸部69には、円孔72を介して外
部に露出する治具受部すなわちプラスドライバ用の溝が
形成されている。さらに、基部67の外周の縁部近傍に
は、後側に向かって突設された係止受部67aが形成され
ている。
【0025】さらに、各切替つまみ66の基部67には、そ
れぞれ切り欠いた部分に端子体74が取り付けられてい
る。この端子体74は、PIR端子とも呼ばれるもので、
弾性変形可能かつ導電性を有する金属板を折曲などし
て、相対向する一対の接触部75が形成され、それぞれジ
ャンパ線40を介して回路遮断部22の異なるバイメタル板
41に接続されている。
【0026】そして、ドア20を開いた状態で、プラスド
ライバなどの治具を用いて各切替つまみ66を回動するこ
とにより、各接触部75がいずれかの導電体接続口25,2
6,27に対向する。すなわち、上側の切替つまみ66の端
子体74の接触部75は、中性極の導電バーNが挿入される
導電体接続口25または一方の電圧極の導電バーL1が挿
入される導電体接続口26に配置され、下側の切替つまみ
66の端子体74の接触部75は、一方の電圧極の導電バーL
1が挿入される導電体接続口26または他方の電圧極の導
電バーL2が導電体接続口27に配置され、それぞれ挿入
された導電バーN,L1,L2を接触部75で弾性的に挟持
して、電気的に接続される。また、これら切替つまみ66
は、ドア20を閉じることにより、係止部20dと係止受部6
7aとが係合し、回動が抑止され、位置が固定される。
【0027】さらに、電源接続部収納部64内の上端部に
は、表示駒である表示手段81が配置されている。そし
て、この表示手段81は、例えば赤色の合成樹脂にて形成
され、前後方向を軸方向としてケース体13に回動可能に
軸支された軸部82と、この軸部82から径方向に突設され
た表示部83及び作用部84を備えている。また、この表示
手段81には、付勢手段としての線ばねである表示駒スプ
リング86が装着されている。そこで、作用部84に力が加
わっていない状態では、表示部83が表示窓65に臨み、す
なわち、表示部83が表示窓65の通孔と底板との間に入り
込み、この表示部83が外部から赤く見えるようになって
いる。そして、上側の切替つまみ66の端子体74が上側に
回動して中性極の導電バーNが挿入される導電体接続口
25に臨む位置に存在する場合は、端子体74が表示駒スプ
リング86の付勢力に抗して作用部84を押動し、表示部83
が表示窓65から外れ、表示部83が外部から白く見えるよ
うになっている。
【0028】ここで、電源接続部21の100V(110
V)と200V(220V)との切り替え動作を説明す
る。
【0029】まず、100Vの接続状態は、上端の中性
極の導電バーNを必ず利用するとともに、いずれかの導
電バーL1,L2を利用して実現される。すなわち、上側
の切替つまみ66の端子体74は上側に回動され、下側の切
替つまみ66の端子体74は上下いずれかに回動される。こ
のとき、表示部83が外部から白く見える。
【0030】一方、200Vの接続状態は、中央の導電
バーL1と下端の導電バーL2とを利用して実現される。
すなわち、図1に示すように、上下側の切替つまみ66の
端子体74はいずれも下方に回動される。このとき、表示
部83が外部から赤く見える。
【0031】なお、切替つまみ66の基部67の径方向への
突出寸法よりも、端子体74の径方向への突出寸法は大き
く、切替の中間状態では、端子体74がドア20に当接し、
ドア20を閉じることはできないようになっている。
【0032】一方、負荷接続部23は、ねじなし端子を構
成するもので、筐体12に固定された導電性を有する固定
接点板である一対の端子板101と、弾性変形可能な金属
製でありSL端子ばねとも呼ばれる一対の係止板102
と、絶縁性を有する合成樹脂製の一対のハンドルである
レバー103とを備えている。なお、これらレバー103は、
互いに異なる色に着色されている。そして、各端子板10
1は、各電線挿入口29の軸方向に沿って配置された電線
接続部105を備えている。そして、この電線接続部105か
ら延設された接点支持部106に、固定接点46が固着され
ている。また、各端子板101には、電線接続部105から屈
曲して延設された検電部を兼ねたガイド部108が設けら
れ、電線接続部105とガイド部108とが筐体12に設けたリ
ブ111,112に直接あるいは間接に当接して、がたつくこ
となく保持されている。また、ガイド部108は、筐体12
に設けた検電用挿入口30に対向し、この検電用挿入口30
から挿入された治具が当接して検電できるようになって
いる。
【0033】また、係止板102は、端子板101の電線接続
部105とリブ111との間に挟持された基部116と、この基
部116から延設され約270°弧状に屈曲された屈曲部1
17と、この屈曲部117の先端部に設けられた矩形孔状の
電線係止部118とを備えている。そして、この電線係止
部118内を、電線接続部105が挿通するように配置され、
係止板102の復帰変形する付勢力により、電線係止部118
の縁部が電線接続部105に圧接されている。
【0034】さらに、レバー103は、筐体12の電線接続
用レバー取付部35に回動可能に支持される軸部121と、
この軸部121から一方に延設されたレバー操作部122と、
軸部121からレバー操作部122の略反対側に延設された作
用部123とを備えている。
【0035】そこで、この負荷接続部23は、レバー操作
部122を上方に引き上げることにより、作用部123が屈曲
部117を下方に押動し、係止板102の電線係止部118が電
線挿入口29に対向して開口する。そして、この状態で、
負荷側の電線が電線挿入口29を介して電線係止部118内
に挿入される。次いで、レバー操作部122を前側下方に
おろすことにより、係止板102が復帰変形し、電線係止
部118の縁部が挿入された電線を端子板101の電線接続部
105に圧接させ、電線を端子板101に電気的に接続すると
ともに、機械的に抜け止めする。一方、再度レバー操作
部122を引き上げることにより、容易に電線を取り外せ
るようになっている。
【0036】このように、本実施の形態によれば、電源
接続部21に、それぞれ選択端子である端子体74を備えた
2個の切替つまみ66を設け、いわば2軸の切替手段を備
えたため、導電バーN,L1,L2を適宜組み合わせて利
用でき、電圧切替、相切替を容易に行うことができる。
【0037】そして、筐体12の天面部33に設定すなわち
選択電圧が見える表示を設け、中性極(N極)の導電バー
Nが挿入される導電体接続口25に端子体74が存在しない
状態で、すなわち200Vが選択されている状態で、天
面部33の表示が白色から赤色になり、200V電圧表示
を行うようにしたため、選択電圧を、特に、200Vを
選択した状態を容易に確認でき、過電圧を負荷機器に印
加することを抑制できる。
【0038】また、電源接続部21は、2個の切替つまみ
66を設けて構成したため、1個の端子を上下にスライド
させる構成などに比べて、各部材も簡略な構成で部品点
数の削減も可能であり、製造コストを低減できる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の回路遮断器によれば、そ
れぞれ移動可能な複数の選択端子部を備えたため、固定
的に設けられる端子を備えた構成に較べ、電源側の導電
体の配置への対応の自由度を高めることができる。ま
た、選択端子部の位置は、表示手段の表示部により表示
窓から示すことができる。
【0040】請求項2記載の回路遮断器によれば、請求
項1記載の効果に加え、選択端子部が中性極を用いる電
圧の低い状態から外れた状態で、表示部による表示がな
されるので、電源側に200ボルトを接続した状態で、
負荷側に200ボルトの配線を接続すべきことを明確に
示し、誤って負荷側に100ボルトの配線を行うことを
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路遮断器の一実施の形態を示す20
0V状態の断面図である。
【図2】同上回路遮断器を取り付けた分電盤の説明図で
ある。 (a)は扉を取り外した状態の正面図 (b)は扉を閉じた状態の側面図
【図3】同上回路遮断器の平面図である。 (a)はオン状態 (b)はオフ状態
【図4】同上回路遮断器のドアを開いた状態の後面図で
ある。
【図5】同上回路遮断器の前面図である。
【図6】同上回路遮断器の一部の底面図である。
【図7】同上回路遮断器の一部の断面図である。
【図8】同上回路遮断器の一部を拡大した断面図であ
る。
【符号の説明】
11 回路遮断器 12 筐体 21 電源接続部 22 回路遮断部 23 負荷接続部 25,26,27 導電体接続口 65 表示窓 81 表示手段 83 表示部 N,L1,L2 導電体としての導電バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 可部 雅章 大阪府大阪市旭区新森六丁目2番1号 旭 東電気株式会社内 Fターム(参考) 5G030 BA03 CA03 EA03 XX20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電体接続口及び表示窓を設けた
    筐体と;それぞれ移動可能に設けられ導電体接続口に選
    択的に臨む複数の選択端子部を備えた電源接続部と;少
    なくとも一方の選択端子部の移動に連動し、選択端子部
    の位置を示す表示部を表示窓から表示する表示手段と;
    負荷に接続される負荷接続部と;電源接続部と負荷接続
    部との間の回路を遮断可能に接続する回路遮断部と;を
    具備したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 導電体接続口は、単相三線式の中性極の
    導電体が配置される位置と2個の電圧極の導電体が配置
    される位置とに臨んで設けられ、中性極の導電体が配置
    される位置に選択端子部が臨んで位置しない状態で、表
    示部が表示窓から表示されることを特徴とする請求項1
    記載の回路遮断器。
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