JP2003031102A - 回路遮断器及び分電盤 - Google Patents

回路遮断器及び分電盤

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JP2003031102A
JP2003031102A JP2001212639A JP2001212639A JP2003031102A JP 2003031102 A JP2003031102 A JP 2003031102A JP 2001212639 A JP2001212639 A JP 2001212639A JP 2001212639 A JP2001212639 A JP 2001212639A JP 2003031102 A JP2003031102 A JP 2003031102A
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circuit breaker
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wire
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Toshiaki Matsushita
寿朗 松下
Tomonobu Masuko
智信 益子
Hiromi Yasumoto
宏己 安本
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路遮断器の負荷側の電線接続を容易かつ確
実にする。 【解決手段】 回路遮断器11の負荷接続部23に、端子装
置100を設ける。端子装置100は、電線接続部105を設け
た端子板101と、この端子板101に電線を圧接する接圧部
119を設けた接圧ばね102と、この接圧ばね102を押動す
る操作レバー103を備える。電線挿入口29の内側に、傾
斜した第2の接圧部114を設ける。この第2の接圧部114
で電線の先端部を保持し、電線の移動を抑制する。操作
レバー103に、確認口を兼ねた検電口125を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路遮断器、及び
回路遮断器を備えた分電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の回路遮断器を備えた分電盤
が用いられている。そして、各回路遮断器は、漏電ブレ
ーカなどを介して電源側に接続されるとともに、負荷側
の電線に接続されている。
【0003】そして、この回路遮断器が負荷側の電線に
接続される部分には、いわゆる2段押さえばねを用いた
端子装置が用いられている。すなわち、この端子装置
は、導電性を有する端子板と、この端子板に対向する2
段押さえばねを備え、この2段押さえばねは、一段目の
係止部で電線を係止して抜け止めするとともに、2段目
の押圧部で電線を端子板に圧接し、電線を電気的及び機
械的に端子板に固定し接続している。
【0004】また、端子装置としては、電線が端子板に
押圧される場所が接圧ばねが電線を押さえる場所となる
クランプ状の接圧ばねを用いる構成が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、2
段押さえばねを用いる構成では、端子板への電線押圧は
押圧部の役割とし、係止部にて電線の固定接続を行って
いるが、押圧力を大きくさせようとすると、ばね自体の
大きさが大きくなり、ひいては端子部そのものが大きく
なるとともに、電線の接続及び取り外しの作業が困難に
なる問題を有している。また、クランプ状の接圧ばねを
用いた端子装置では、電線の端子板への固定と押圧とを
1枚のばねで負担しており、また、ケースに設けられた
電線挿入口は偏平な筒状をなすため、電線を振るような
張力が加わると、電線挿入口で電線が踊り、さらに、接
圧ばねによる電線接続固定部分にも力が加わって、接続
状態を悪化させるおそれがある問題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、電線を作業性良く安定して接続できる回路遮断器
及び分電盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回路遮断
器は、電線挿入口を設けた筐体と;電線挿入口から筐体
内に挿入された電線に電気的に接続される電線接続部を
設けた端子板、電線挿入口から筐体内に挿入された電線
を電線接続部に弾性的に押圧する接圧部を設けた接圧ば
ね、及び、接圧部を電線接続部に押圧及び解除させる操
作レバーを備えた端子装置を備え、負荷に接続される負
荷接続部と;電源に接続される電源接続部と;電源接続
部と負荷接続部との間の回路を遮断可能に接続する回路
遮断部と;を具備したものである。
【0008】そして、この構成では、操作レバーを操作
して、接圧部を電線接続部側に押圧する状態で、電線を
端子板に圧接し、回路遮断器が負荷側に接続される。ま
た、操作レバーを操作して、接圧部の電線接続部側への
押圧を解除する状態で、電線挿入及び取り外しが容易に
なり、作業性が向上する。
【0009】請求項2記載の回路遮断器は、請求項1記
載の回路遮断器において、端子装置は、電線挿入口から
筐体内に挿入された電線を電線接続部側に案内して圧接
させる第2の接圧部を備えたものである。
【0010】そして、この構成では、電線は、接圧ばね
の接圧部に加えて第2の接圧部で案内され電線接続部側
に押圧されるため、電線に張力が加わった場合などに
も、電線が移動することなく安定して支持される。
【0011】請求項3記載の回路遮断器は、請求項1ま
たは2記載の回路遮断器において、第2の接圧部は筐体
に設けられたものである。
【0012】そして、この構成では、部品点数の増加を
抑制し、組立作業性を容易にしつつ、電線が移動するこ
となく安定して支持される。
【0013】請求項4記載の回路遮断器は、請求項1な
いし3いずれか一記載の回路遮断器において、第2の接
圧部は弾性を有する樹脂にて形成されたものである。
【0014】そして、この構成では、絶縁の確保を容易
にしつつ、電線が移動することなく安定して支持され
る。また、電線の径寸法に対する適応性が良好になる。
【0015】請求項5記載の回路遮断器は、請求項1な
いし4いずれか一記載の回路遮断器において、第2の接
圧部は接圧ばねとは別体のばねに設けられたものであ
る。
【0016】そして、この構成では、電線の移動の防止
に適した付勢力が容易に設定される。また、電線の径寸
法に対する適応性が良好になる。
【0017】請求項6記載の回路遮断器は、請求項1な
いし5いずれか一記載の回路遮断器において、操作レバ
ーは、検電用の治具を筐体内に挿入可能な検電口を備え
たものである。
【0018】そして、この構成では、筐体に専用の開口
を設ける必要がなく、回路遮断器の小型化が容易にな
る。
【0019】請求項7記載の回路遮断器は、請求項1な
いし6いずれか一記載の回路遮断器において、操作レバ
ーは、端子板と電線との接続部分を目視可能な確認口を
備えたものである。
【0020】そして、この構成では、電線の接続状態が
容易に確認されるとともに、専用の開口を筐体に設ける
必要がなく、回路遮断器の小型化が容易になる。
【0021】請求項8記載の回路遮断器は、請求項1な
いし7いずれか一記載の回路遮断器において、操作レバ
ーは、極性が表示されたものである。
【0022】そして、この構成では、回路遮断器に電線
を接続する施工時の確認作業が容易になる。
【0023】請求項9記載の分電盤は、分電盤本体と;
この分電盤本体に取り付けられる請求項1ないし8いず
れか一記載の回路遮断器と;回路遮断器の操作レバーを
覆い、操作レバーが接圧部を電線接続部に押圧させる位
置で、分電盤本体の所定位置に装着されるカバー体と;
を具備したものである。
【0024】そして、この構成では、操作レバーが接圧
部を電線接続部に押圧させる位置でのみ、カバー体を所
定位置に装着できるため、電線の接続作業の確認が容易
になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路遮断器及び分
電盤の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の回路遮断器の一実施の形態
を示す断面図である。図2は同上回路遮断器を備えた分
電盤の断面図である。図3は本発明の回路遮断器の他の
実施の形態を示す一部の断面図である。
【0027】図2において、1は分電盤で、この分電盤
1は、主に家庭や店舗などに設置される単相3線式のも
のである。なお、分電盤1は、通常垂直な壁面に設置さ
れるものであるが、以下、分電盤1を水平な平面上に載
置した状態で説明する。そして、この分電盤1は、上面
を開口したベースとしての略箱状の分電盤本体2と、こ
の分電盤本体2の上側の開口を開閉覆うカバー体3を備
え、さらに、本実施の形態では、カバー体3の外側を覆
う外カバー4が備えられている。また、分電盤本体2に
は、図示しないフレームが設けられ、このフレームに、
漏電ブレーカ、ブスバーとも呼ばれる導電体としての3
本の板状の導電バーなどとともに、複数の回路遮断器11
が取り付けられている。そして、これら3本の導電バー
の内、いずれか2本を選択することにより、100Vと
して利用し、あるいは、200Vとして利用できるよう
になっている。
【0028】そして、この回路遮断器11は、分電盤に組
み込まれる分岐用の開閉器である分岐用回路遮断器すな
わち分岐ブレーカであり、図1及び図2に示すように、
薄形の筐体12を備えた薄形分岐ブレーカを構成してい
る。そして、この筐体12は、絶縁性を有する合成樹脂に
て形成された一対のケース本体13及びケース蓋体14を組
合せ、複数のピン16で連結して薄箱状に形成されてい
る。また、この筐体12の内側は、筐体12を構成する絶縁
性を有する区画体17により両側に区画されている。
【0029】そして、この筐体12には、一端部としての
後側部に、電源接続部21が収納され、中央部に熱動式の
回路遮断部22が収納されているとともに、他端部として
の前側部に、負荷接続部23が収納されている。そして、
筐体12の後端部には、電源接続部21に臨み、上下に所定
間隔で導電体接続口25,26,27が形成されている。ま
た、筐体12の前端部には、円孔状の両側一対の電線挿入
口29,29が形成されている。
【0030】また、筐体12には、下部が分電盤本体2に
取り付けられる底面部32となり、上部の天面部33には、
電線用レバー取付部35及びハンドル取付部36が形成され
ている。また、筐体12の両側面は、平面状に形成されて
いる。
【0031】そして、回路遮断部22は、より線の配線40
を介して電源接続部21に接続された過電流引きはずし手
段を構成する一対のバイメタル板41と、これらバイメタ
ル板41により線の配線43を介して接続された一対のコン
タクトアーム44と、これらコンタクトアーム44の先端部
に固定された可動接点45と、負荷接続部23に接続され可
動接点45に接離される固定接点46とを備えている。ま
た、コンタクトアーム44は、基端部を支点として回動可
能に支持され、かつ、付勢手段であるコイルスプリング
48により、可動接点45が固定接点46から離間する方向に
付勢されている。なお、図1においては、区画体17によ
り隠され、一方のコンタクトアーム44は表示されていな
い。
【0032】また、回路遮断部22には、接点開閉機構51
が設けられている。そして、この接点開閉機構51は、ハ
ンドル取付部36に回動可能に取り付けられたハンドル5
2、このハンドル52を所定方向に付勢する付勢手段とし
ての線ばね53、ハンドル52に連結された金属製の第1リ
ンク55、この第1リンク55の移動方向を規制する第2リ
ンク56、第1リンク55に押動されてコンタクトアーム44
を押動する合成樹脂製の押動体57、第2リンク56の位置
を規制するラッチ体58,59、及びこのラッチ体58,59を
所定方向に付勢する付勢手段としての線ばね60などを備
えている。
【0033】そこで、この回路遮断部22は、過電流が流
れていない状態では、ラッチ体58,59に位置規制された
第2リンク56により第1リンク55が押動体57を押動可能
に案内され、ハンドル52を後方に回動することにより、
第1リンク55が押動体57を下方に押動し、この押動体57
がコンタクトアーム44を下方に押動して、コイルスプリ
ング48の付勢力に抗して可動接点45を固定接点46に圧接
し、回路が閉成された状態が維持される。
【0034】一方、回路遮断部22は、過電流が流れる
と、バイメタル板41が湾曲し、ラッチ体58,59を移動さ
せ、第2リンク56の位置の規制が解除される。すると、
第1リンク55が押動体57から外れ、コイルスプリング48
の付勢力により、可動接点45を固定接点46から引き外
し、回路が遮断される。
【0035】また、電源接続部21には、ケース本体13に
端子保持部61が一体などに形成され、この端子保持部61
に、2個の端子部71,72が取り付けられている。そし
て、これら端子部71,72は、弾性変形可能かつ導電性を
有する金属板を折曲などして、相対向する一対の接触部
を形成し、いずれかの導電体接続口25,26,27に対向す
る状態で固定的に配置されている。なお、本実施の形態
では、一方の端子部71は、下部の導電体接続口27に固定
的に取り付けられて共通端子部とされ、挿入された導電
バーLを接触部間で弾性的に挟持して、電気的に接続さ
れる。また、この共通端子部となる端子部71は、配線40
により、一方のバイメタル板41に電気的に接続されてい
る。また、他方の端子部72は、上部あるいは中央の導電
体接続口25,26に対向する状態で固定的に配置される選
択端子部とされている。そこで、この選択端子部となる
端子部72に、いずれかの導電バーL,Nを接触部間で弾
性的に挟持して、電気的に接続することにより、100
V(110V)と200V(220V)とを切り替えて使用
できる。そして、この端子部72は、配線40を介して、他
方のバイメタル板41に接続されている。
【0036】一方、負荷接続部23は、ねじなし端子であ
る端子装置100を備え、この端子装置100は、筐体12に固
定された銅板など導電性を有する一対の端子板101と、
弾性変形可能な金属製の一対の接圧ばね102と、絶縁性
を有する合成樹脂製の一対の操作レバー103とを備えて
いる。
【0037】そして、各端子板101は、各電線挿入口29
の軸方向に沿って配置された電線接続部105を備えてい
る。そして、この電線接続部105から後側に延設された
接点支持部106に、固定接点46が固着されている。ま
た、当接部となる電線接続部105の前側の端部107は、上
側に向かい、すなわち電線挿入口29に向かって拡開する
ように傾斜して形成されている。そして、各端子板101
は、筐体12に設けたリブ111,112,113に直接あるいは
間接に当接して保持されている。さらに、筐体12のケー
ス蓋体14には、電線挿入口29から離間するにつれて電線
接続部105に接近するように傾斜する第2の接圧部114が
形成されている。
【0038】また、接圧ばね102は、端子板101の電線接
続部105とリブ111との間に挟持された基部116と、この
基部116から延設され約270°弧状に屈曲された屈曲
部117と、この屈曲部117の先端部に設けられた矩形孔状
の電線係止部118とを備えている。そして、この電線係
止部118内を、電線接続部105が挿通するように配置さ
れ、接圧ばね102の復帰変形する付勢力により、電線係
止部118の縁部の接圧部119が電線接続部105に圧接され
ている。
【0039】さらに、操作レバー103は、筐体12の電線
用レバー取付部35に回動可能に支持される軸部121と、
この軸部121から一方に延設されたレバー操作部122と、
軸部121からレバー操作部122の略反対側に延設された作
用部123とを備えている。さらに、レバー操作部122は、
このレバー操作部122を貫通する確認口を兼ねた検電口1
25が形成されている。
【0040】そして、この端子装置100は、レバー操作
部122を上方に引き上げることにより、作用部123が屈曲
部117を下方に押動し、接圧ばね102の電線係止部118が
電線挿入口29に対向して開口する。そして、この状態
で、負荷側の電線が電線挿入口29を介して電線係止部11
8内に挿入される。次いで、レバー操作部122を前側下方
におろすことにより、接圧ばね102が復帰変形し、電線
係止部118の縁部の接圧部119が挿入された電線を端子板
101の電線接続部105に圧接させ、電線を端子板101に電
気的に接続するとともに、機械的に抜け止めする。一
方、再度レバー操作部122を引き上げることにより、挿
入した電線を容易に取り外せるようになっている。
【0041】また、電線挿入口29に挿入された電線の先
端部は、第2の接圧部114に案内され、電線接続部105に
圧接された状態で位置決めして保持される。
【0042】さらに、電線挿入口29の上側には、操作レ
バー103が回動する空間に連通する空間が形成されてい
るが、この空間は、筐体12に一体に形成された案内リブ
127により、電線接続部105の前側の端部107に向かい、
すなわち、端子板101と電線との接続部分に向かう点検
口128が形成されている。
【0043】さらに、操作レバー103の検電口125は、操
作レバー103を前側に倒した接続用状態で、点検口128と
ほぼ連通し、端子板101の一部である端部107及び端子板
101と電線との接続部分が、これら検電口125及び点検口
128を介して目視可能に形成されている。
【0044】また、この回路遮断器11が取り付けられる
分電盤1のカバー体3は、図2に示すように、回路遮断
器11の回路遮断部22のハンドル52の部分を除いて、この
回路遮断器11を覆うようになっている。そして、端子装
置100の操作レバー103が上側に立ち上げられた非押圧状
態では、すなわち、挿入された電線を保持できない状態
では、操作レバー103がカバー体3に当接し、カバー体
3を分電盤本体2に係合して閉じることができないよう
になっている。
【0045】そして、本実施の形態によれば、回路遮断
器11の負荷接続部23について、操作レバー103を有する
ねじなし端子としたため、負荷側の電線を作業性良く着
脱できるとともに、確実に保持することができる。
【0046】また、電線挿入口29の内側の筒状の部分
に、第2の接圧部114を設け、奥側に向かい径寸法が小
さくなる先細りのテーパー形状としたため、電線の先端
部をこの第2の接圧部114と端子板101との間で位置決め
して保持できる。そこで、接続した電線に仮に張力が加
わっても、電線が踊ることなく、接続状態を安定して保
持できる。そして、第2の接圧部114を設けることによ
り、接圧ばね102の付勢力の設定が容易になる。
【0047】また、第2の接圧部114は、筐体12を構成
するケース蓋体14に一体に形成したため、絶縁性を容易
に確保できるとともに、構成を簡略化し、また、部品点
数を削減して、製造コストを低減できる。
【0048】なお、第2の接圧部114は、この第2の接
圧部114と電線接続部105との間で電線を挟んで保持する
他、第2の接圧部114のみで電線を保持する構成とする
こともできる。また、この第2の接圧部114は、筐体12
を構成する部材に一体に形成するほか、弾性を有する合
成樹脂あるいはゴムなどにて別部材を形成し、この別部
材を負荷接続部23の所定位置に接着などして取り付け、
電線の先端部を押さえることもできる。そして、弾性を
有する部材を用いることにより、弾性を有しない部材を
用いる構成に比べ、電線の径寸法に対する適応性を向上
でき、種々の径寸法や形状の電線を安定して保持でき
る。
【0049】また、負荷接続部23の操作レバー103に
は、検電口125を形成したため、この検電口125に治具と
しての検電用ピンを挿入することにより、この検電用ピ
ンを当接部となる電線接続部105の前側の端部107に当接
させ、検電を行うことができる。さらに、検電口125を
操作レバー103に設けたため、検電を行うためのスペー
スを操作レバー103の動作範囲外に必要とせず、回路遮
断器11を小形化できる。
【0050】さらに、この操作レバー103の検電口125
は、電線接続状態確認用の確認口を兼ねるもので、この
検電口125を介して、電線の被覆を剥いた芯線が端子板1
01の電線接続部105に接触しているかを容易に確認で
き、不完全な状態での電線接続を防止できる。また、検
電口125を操作レバー103に設けることにより、下方ある
いは真上方向から確認する構成などに比べて、電線の接
続状態を容易に確実に確認できる。さらに、確認口であ
る検電口125を操作レバー103に設けたため、視認による
確認を行うためのスペースを操作レバー103の動作範囲
外に必要とせず、回路遮断器11を小形化できる。
【0051】また、この回路遮断器11が取り付けられる
分電盤1は、負荷接続部23の操作レバー103が立ち上が
った押圧解除位置では、操作レバー103がカバー体3に
当接し、カバー体3を分電盤本体2に装着して閉じるこ
とができないため、施工作業の際は、カバー体3の装着
時に結線が確実に行われたかどうかを容易に確認でき、
すなわち、電線の接続動作の完了を容易に確認できる。
また、操作レバー103は、カバー体3に当接可能とする
ために長手寸法を大きく形成することにより、操作レバ
ー103の操作力を小さくできる。
【0052】なお、上記の実施の形態では、第2の接圧
部114を設け、電線挿入口29の内側の筒状の部分を奥側
に向かい径寸法が小さくなる先細りのテーパー形状とし
て、電線の移動を防止して接続状態を保持したが、この
構成に限られず、ばねを用い、このばねに形成した第2
の接圧部で電線の先端部を押さえ、電線の移動を防止し
て接続状態を保持することもできる。
【0053】例えば、図3に示すように、端子板101の
電線接続部105の電線が挿入される側に、ばね151を設
け、このばね151に、電線を電線接続部105側に向かって
押さえる第2の接圧部152を設けることもできる。すな
わち、このばね151は、電線接続部105の固定接点46側に
リベットなどの固着手段153で固着し、電線挿入口29側
に向かって開口するように配置することにより、挿入さ
れてきた電線の先端部を弾性的に押さえ、接続した電線
に仮に張力が加わっても、電線が踊ることなく、接続状
態を安定して保持できる。また、ばね151を用いること
により、弾性変形しない部材を用いる構成に比べ、電線
の径寸法に対する適応性を向上でき、種々の径寸法や形
状の電線を安定して保持できる。なお、このばね151
は、端子板101に固定する他、筐体12に設けたリブなど
に固定することもできる。
【0054】また、このような第2の接圧部152を設け
たばね151は、独立した部材として設ける他、他の弾性
変形可能な部材に一体に形成することもできる。例え
ば、クランプ式の接圧ばね102に一体的に第2の接圧部
を設け、電線の確実な保持を図ることもできる。また、
接圧ばね102に一体的に第2の接圧部152を設けることに
より、部品点数を削減し、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0055】また、上記の各実施の形態の回路遮断器11
について、負荷接続部23の操作レバー103に着色などし
て極性表示を設けることにより、極性表示の電線挿入口
の近傍に設定し、施工時の電線極性の誤配線を抑制でき
る。なお、極性表示は、極性別に操作レバー自体の色相
を設定し、あるいは、操作レバーに他方の操作レバー自
体の色相とは異なる極性表示を行うことなどで実現でき
る。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の回路遮断器によれば、操
作レバーを操作して、接圧部を電線接続部側に押圧する
状態で、電線を端子板に圧接し、回路遮断器を負荷側に
接続できる。また、操作レバーを操作して、接圧部の電
線接続部側への押圧を解除する状態で、電線挿入及び取
り外しが容易になり、作業性を向上できる。
【0057】請求項2記載の回路遮断器によれば、請求
項1記載の効果に加え、端子装置は、電線挿入口から筐
体内に挿入された電線を電線接続部側に案内して圧接さ
せる第2の接圧部を備えたため、電線は、接圧ばねの接
圧部に加えて第2の接圧部で案内され電線接続部側に押
圧されるため、電線に張力が加わった場合などにも、電
線を移動することなく安定して支持できる。
【0058】請求項3記載の回路遮断器によれば、請求
項1または2記載の効果に加え、第2の接圧部を筐体に
設けたため、部品点数の増加を抑制し、組立作業性を容
易にしつつ、電線を移動することなく安定して支持でき
る。
【0059】請求項4記載の回路遮断器によれば、請求
項1ないし3いずれか一記載の効果に加え、第2の接圧
部は弾性を有する樹脂にて形成したため、絶縁の確保を
容易にしつつ、電線を移動することなく安定して支持で
きる。また、電線の径寸法に対する適応性を良好にでき
る。
【0060】請求項5記載の回路遮断器によれば、請求
項1ないし4いずれか一記載の効果に加え、第2の接圧
部は接圧ばねとは別体のばねに設けたため、電線の移動
の防止に適した付勢力を容易に設定できる。また、電線
の径寸法に対する適応性を良好にできる。
【0061】請求項6記載の回路遮断器によれば、請求
項1ないし5いずれか一記載の効果に加え、操作レバー
は、検電用の治具を筐体内に挿入可能な検電口を備えた
ため、筐体に専用の開口を設ける必要がなく、回路遮断
器を容易に小型化できる。
【0062】請求項7記載の回路遮断器によれば、請求
項1ないし6いずれか一記載の効果に加え、操作レバー
は、端子板と電線との接続部分を目視可能な確認口を備
えたため、電線の接続状態を容易に確認できるととも
に、専用の開口を筐体に設ける必要がなく、回路遮断器
を容易に小型化できる。
【0063】請求項8記載の回路遮断器によれば、請求
項1ないし7いずれか一記載の効果に加え、操作レバー
に極性を表示したため、回路遮断器に電線を接続する施
工時の確認作業を容易にできる。
【0064】請求項9記載の分電盤によれば、操作レバ
ーが接圧部を電線接続部に押圧させる位置でのみ、カバ
ー体を所定位置に装着できるため、電線の接続作業を容
易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路遮断器の一実施の形態を示す断面
図である。
【図2】同上回路遮断器を備えた分電盤の断面図であ
る。
【図3】本発明の回路遮断器の他の実施の形態を示す一
部の断面図である。
【符号の説明】
1 分電盤 2 分電盤本体 3 カバー体 11 回路遮断器 12 筐体 21 電源接続部 22 回路遮断部 23 負荷接続部 29 電線挿入口 100 端子装置 101 端子板 102 接圧ばね 103 操作レバー 105 電線接続部 114,152 第2の接圧部 119 接圧部 125 確認口を兼ねた検電口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 宏己 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 5G030 EA02 YY04 5G052 BB07 HA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿入口を設けた筐体と;電線挿入口
    から筐体内に挿入された電線に電気的に接続される電線
    接続部を設けた端子板、電線挿入口から筐体内に挿入さ
    れた電線を電線接続部に弾性的に押圧する接圧部を設け
    た接圧ばね、及び、接圧部を電線接続部に押圧及び解除
    させる操作レバーを備えた端子装置を備え、負荷に接続
    される負荷接続部と;電源に接続される電源接続部と;
    電源接続部と負荷接続部との間の回路を遮断可能に接続
    する回路遮断部と;を具備したことを特徴とする回路遮
    断器。
  2. 【請求項2】 端子装置は、電線挿入口から筐体内に挿
    入された電線を電線接続部側に案内して圧接させる第2
    の接圧部を備えたことを特徴とする請求項1記載の回路
    遮断器。
  3. 【請求項3】 第2の接圧部は筐体に設けられたことを
    特徴とする請求項1または2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 第2の接圧部は弾性を有する樹脂にて形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一
    記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 第2の接圧部は接圧ばねとは別体のばね
    に設けられたことを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    か一記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 操作レバーは、検電用の治具を筐体内に
    挿入可能な検電口を備えたことを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか一記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 操作レバーは、端子板と電線との接続部
    分を目視可能な確認口を備えたことを特徴とする請求項
    1ないし6いずれか一記載の回路遮断器。
  8. 【請求項8】 操作レバーは、極性が表示されたことを
    特徴とする請求項1ないし7いずれか一記載の回路遮断
    器。
  9. 【請求項9】 分電盤本体と;この分電盤本体に取り付
    けられる請求項1ないし8いずれか一記載の回路遮断器
    と;回路遮断器の操作レバーを覆い、操作レバーが接圧
    部を電線接続部に押圧させる位置で、分電盤本体の所定
    位置に装着されるカバー体と;を具備したことを特徴と
    する分電盤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101037468B1 (ko) 2008-02-21 2011-05-26 파나소닉 덴코 덴로 가부시키가이샤 회로 차단기
JP2013168291A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Tempearl Ind Co Ltd 回路遮断器のねじなし端子部構造
JP2018037318A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 開閉器及び分電盤

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WO2001003245A1 (en) * 1999-07-01 2001-01-11 Stephen Cutler Electrical connector with improved locking means

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