JP2003271724A - 廃棄物代行処理業務の支援方法及びシステム,支援端末及びサーバ,並びに支援端末及びサーバ用プログラム - Google Patents

廃棄物代行処理業務の支援方法及びシステム,支援端末及びサーバ,並びに支援端末及びサーバ用プログラム

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JP2003271724A
JP2003271724A JP2002070919A JP2002070919A JP2003271724A JP 2003271724 A JP2003271724 A JP 2003271724A JP 2002070919 A JP2002070919 A JP 2002070919A JP 2002070919 A JP2002070919 A JP 2002070919A JP 2003271724 A JP2003271724 A JP 2003271724A
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Tadashi Sano
正 佐野
Kan Yoshimura
完 吉村
Yoshio Sato
芳男 佐藤
Motohiro Hanabusa
基弘 花房
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Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Fujitsu Ltd
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Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長期的な計画に基づく効率的な廃棄物処理を
可能にすると共に、PRTR量の算出を容易化してPR
TR制度の周知・普及を促進でき、且つ、事業活動に際
しての事業者の負担を軽減できるようにする。 【解決手段】 PRTR量算出手順として、端末3に記
憶された数理モデル及び入力された事業実施情報に基づ
き一定期間におけるPRTR量を算出して出力ととも
に、PRTR量算出情報を端末3からサーバ2に送信し
てサーバ2で累積的に記憶し、廃棄物処理委託手順とし
て、端末3において入力された廃棄物処理委託情報をサ
ーバ2に送信してサーバ2で出力するとともに、サーバ
2で廃棄物処理委託情報を累積的に記憶し、更に、廃棄
物処理支援手順として、サーバ2においてPRTR量算
出情報及び廃棄物処理委託情報を利用して将来の前記事
業の実施に伴う廃棄物発生予測情報を作成し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事業者の事業活動
に伴い発生する廃棄物の処理を廃棄物処理業者が代行し
て行なう際に、事業者の委託作業及び廃棄物処理業者の
代行業務を支援する、廃棄物代行処理業務の支援方法及
びシステムに関し、更には、前記システムに用いられる
支援端末及びサーバ、並びに、前記端末及びサーバとし
てコンピュータを機能させる端末及びサーバ用プログラ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の事業活動に伴って排出され
る産業廃棄物は、その種類及び分量ともに増大し続けて
おり、その処理に多くの時間や経費を要するとともに、
処理に伴うダイオキシン等の有害物質の発生や、最終処
分場の不足、不法投棄といった数多くの問題の原因とな
っている。こうした問題を解決するために、産業廃棄物
の処理手順は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
(以下、通称に従って「廃棄物処理法」と呼ぶ。)等の
法令によって制度化されており、産業廃棄物はその種類
に応じて、適切な処理責任,処理方法,処理施設の基
で、廃棄処分やリサイクル(再利用処理)等の適切な処
理を受けることになる。
【0003】具体的には、廃棄物を排出する事業者(排
出事業者)は、「汚染者負担の原則(Polluter-Pays Pr
inciple:PPP)」に基づき、その事業活動によって
生じた産業廃棄物を自らの責任において処理する義務が
ある。廃棄物の処理の方法として、排出事業者が自分で
処理施設を作って廃棄処分やリサイクル等の処理をする
場合と、専門の廃棄物処理業者(収集運搬業者,中間処
理業者,最終処分業者,リサイクル業者等)に廃棄処分
やリサイクル等を委託して処理する場合とがあるが、廃
棄物処理法の下では、何れの場合も、排出事業者は自ら
の責任において最終処分まで適正に処理を行なう義務が
ある。
【0004】更に、排出事業者や廃棄物処理業者による
不法投棄を防止し、産業廃棄物の適正な処理を確保する
ため、産業廃棄物管理票制度(マニフェスト制度)が導
入されている。本制度は、排出事業者が産業廃棄物の処
理を他人に委託する際に、処理に携わる収集運搬業者,
中間処理業者,最終処分業者,リサイクル業者等に対し
て産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付し、これを
廃棄物処理の進行に伴って回収・確認することによっ
て、廃棄物処理の流れや処理状況を自ら把握することを
義務付けるものである。本制度の適用内容は徐々に強化
されており、平成10年12月からは全ての産業廃棄物
の委託処理に対して義務化された上に、平成13年4月
には改正廃棄物処理法によって排出事業者の確認義務の
拡充が行なわれた。こうした施策によって、産業廃棄物
の処理状況が適正化され、上述の各種の問題が効果的に
解決されることが期待されている。
【0005】一方、事業活動に伴い環境に排出された化
学物質が、人の健康や生態系に悪影響を与える危険性も
指摘されている。現在、事業活動において取り扱われる
化学物質の種類は多岐にわたるが、こうした化学物質が
環境中に排出された場合に、環境中の経路を通じて人の
健康や生態系に有害な影響を及ぼす可能性(環境リス
ク)は、充分に把握されていない。こうした状況を改善
し、人の健康や生態系の保全を図るために、様々な化学
物質の環境リスクを正確に評価する試みが進められてい
る。
【0006】その一端として、様々な化学物質の環境へ
の排出量を正確に把握する目的で、「特定化学物質の環
境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法
律」(法律第86号:以下、通称に従い「PRTR法」
と呼ぶ。)が制定され、平成13年4月1日から、環境
汚染物質排出移動登録(Pollutant Release and Transf
er Register:PRTR)制度(以下、通称に従い「P
RTR制度」と呼ぶ。)が実施されている。これは、人
の健康や生態系に有害な懼れがある化学物質について、
事業者がその環境中への排出量及び廃棄物に伴う移動量
を自ら把握して、都道府県を経由し国に報告する一方
で、国が事業者からの報告や統計資料を用いて、その排
出量・移動量を集計・公表する制度である。
【0007】この制度によれば、特定の化学物質(PR
TR法第二条第2項にて規定する「第一種指定化学物
質」。以下、「PRTR指定化学物質」又は単に「指定
化学物質」と呼ぶ場合がある。)を取り扱う事業者は、
自らの事業に伴うその指定化学物質の環境中への排出量
及び廃棄物に伴う移動量(これらを総称して、以下、
「PRTR量」と呼ぶ場合がある。)を測定し、測定が
困難な場合にはその予測値を算出して、都道府県に報告
することが義務付けられている。
【0008】また、事業者が指定化学物質やそれを含む
製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方に対して
化学物質等安全データシート(Material Safety Data S
heet:MSDS)を交付することにより、その成分や性
質、取扱い方法などに関する情報を提供することも義務
化された。こうした施策により、産業活動の持続的発展
を損なうことなく化学物質の取扱い状況が改善されて、
上述の数々の問題が効果的に解決されることが期待され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各種施策の基で、産業廃棄物の処理や化学物質の取扱
に関して、以下(1)〜(3)の課題が存在している。
【0010】(1)事業者がその事業活動に伴う廃棄物
を外部の廃棄物処理業者に処理させる場合、その一般的
な手順としては、事業者が廃棄物の発生に応じて随時、
産業廃棄物の処理を廃棄物処理業者に依頼しており、廃
棄物処理業者もその依頼に応じて随時、廃棄物の運搬,
保管,処理等の計画を立て、産業廃棄物の処理を行なっ
ている。
【0011】しかし、こうした従来の手順では、事業者
は廃棄物の発生に伴って随時、廃棄物処理業者に処理を
依頼するとともに、処理に必要な情報を報告しなければ
ならない。廃棄物処理法に基づいて適正な処理を依頼す
るためには、廃棄物の種類や量、発生時期等の情報を、
廃棄物処理業者に詳細に伝えなければならないが、こう
した作業は、特に、小規模で廃棄物管理の人員や予算が
充分に取れない事業者や、廃棄物の発生予測が立て難い
事業を行なう事業者にとっては、大きな負担となる。
【0012】また、廃棄物処理業者も処理依頼を受ける
度に、受け入れ可能な時期を随時決定して、廃棄物の運
搬,処理,保管等の計画を立てる必要がある。廃棄物処
理法に基づいて適正な処理を行なうためには、廃棄物の
運搬手段の手配や廃棄物の保管施設及び処理施設の利用
の見通しが立たない限り、廃棄物を受け入れることがで
きない。よって、廃棄物処理に伴う車両手配や施設利用
の長期的な計画を立てて、効率的な廃棄物処理を行なう
ことは困難であった。
【0013】(2)上述したように、PRTR制度の実
施に伴い、PRTR対象化学物質を扱う事業者であって
法定条件を満たす者は、自らの事業に伴うPRTR対象
化学物質の環境中への排出量及び廃棄物としての移動量
(PRTR量)を、実測又は予測に基づき算出して、こ
れを都道府県に報告しなければならない。
【0014】しかし、PRTR量の算出手順は概して非
常に複雑である。主な業種における一般的な工程につい
ては、各省庁や各業種の工業会・協会等がPRTR量の
算出マニュアルを作成して公開しているものの、小規模
の事業者や特殊な業種の事業者にとっては、PRTR量
の算出は大きな負担となる。
【0015】また、PRTR制度は様々な業種、幅広い
規模の事業者を対象としているため、前記算出手順の難
解さとも相俟って、制度の周知及び普及がまだ充分に図
れているとは言い難い。よって、PRTR量の算出を容
易にし、PRTR制度の周知・普及を促進する必要が唱
えられている。
【0016】(3)産業廃棄物の発生を伴う事業活動を
行なう場合、事業者は上述の様に、廃棄物処理業者に廃
棄物の処理を依頼するとともに、PRTR量の測定又は
算出結果を行政に報告する必要があるが、これらの依頼
及び報告を別個に行なうのは手間がかかり不便である。
加えて、マニフェストの管理義務やMSDSの添付義務
が課せられることを考慮すると、事業活動に際しての事
業者の負担は極めて大きなものとなる。
【0017】上記(1)〜(3)の課題を背景として、
長期的な計画に基づく効率的な廃棄物処理を可能にする
と共に、PRTR量の算出を容易化してPRTR制度の
周知・普及を促進でき、且つ、事業活動に際しての事業
者の負担を軽減する、効果的な方策が希求されていた。
【0018】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のである。すなわち、本発明の目的は、長期的な計画に
基づく効率的な廃棄物処理を可能にすると共に、PRT
R量の算出を容易化してPRTR制度の周知・普及を促
進でき、且つ、事業活動に際しての事業者の負担を軽減
することが可能な、産業廃棄物代行処理業務の支援シス
テムを提供することに存する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、数理モデルに基づき
PRTR量(の予測値)を自動的に算出するとともに、
PRTR量の算出に関する情報と廃棄物の処理委託に関
する情報とを累積的に記憶し、これらの情報を利用して
将来の廃棄物の発生を予測するように構成することによ
り、上記課題が何れも効果的に解決されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0020】すなわち、本発明の要旨は、特定化学物質
の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関す
る法律において指定する化学物質(以下「指定化学物
質」と呼ぶ。)の使用又は発生を伴う一以上の工程から
なる事業について、前記事業の実施に伴い排出される廃
棄物の代行処理業務を支援する方法であって、前記事業
の実施状況と前記指定化学物質の環境中への排出量及び
/又は前記廃棄物の排出に伴う移動量(以下「PRTR
量」と呼ぶ。)との関連を表わす数理モデルを予め記憶
する端末と、該端末と通信ネットワークを介して互いに
通信可能に構成されたサーバとを有するシステムを用
い、PRTR量算出手順として、該端末において、一定
期間における前記事業の実施状況に関する情報(以下
「事業実施情報」と呼ぶ。)を入力されるステップと、
記憶されている前記数理モデル及び入力された前記事業
実施情報に基づき前記一定期間におけるPRTR量を算
出するステップと、算出された前記PRTR量を出力す
るステップと、前記PRTR量の算出に関する情報(以
下「PRTR量算出情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信
するステップと、該サーバにおいて、該端末から送信さ
れてきた前記PRTR量算出情報を受信するステップ
と、受信された前記PRTR量算出情報を累積的に記憶
するステップとを備え、且つ、廃棄物処理委託手順とし
て、該端末において、前記廃棄物の処理委託に関する情
報(以下「廃棄物処理委託情報」と呼ぶ。)を該サーバ
に送信するステップと、該サーバにおいて、該端末から
送信されてきた前記廃棄物処理委託情報を受信するステ
ップと、受信された前記廃棄物処理委託情報を出力する
ステップと、受信された前記廃棄物処理委託情報を累積
的に記憶するステップとを備え、更に、廃棄物処理支援
手順として、該サーバにおいて、累積的に記憶された前
記PRTR量算出情報及び前記廃棄物処理委託情報を利
用して、将来の前記事業の実施に伴い予測される前記廃
棄物の発生に関する情報(以下「廃棄物発生予測情報」
と呼ぶ。)を作成するステップと、作成された前記廃棄
物発生予測情報を出力するステップとを備えることを特
徴とする、廃棄物代行処理業務の支援方法に存する(請
求項1〜6)。
【0021】また、本発明の別の要旨は、上述の廃棄物
代行処理業務を支援する方法であって、前記事業の実施
状況と前記指定化学物質の環境中への排出量及び/又は
前記廃棄物の排出に伴う移動量(以下「PRTR量」と
呼ぶ。)との関連を表わす数理モデルを予め記憶するサ
ーバと、該サーバと通信ネットワークを介して互いに通
信可能に構成された端末とを有するシステムを用い、P
RTR量算出手順として、該端末において、一定期間に
おける前記事業の実施状況に関する情報(以下「事業実
施情報」と呼ぶ。)を入力されるステップと、入力され
た前記事業実施情報を該サーバに送信するステップと、
該サーバにおいて、該端末から送信されてきた前記事業
実施情報を受信するステップと、記憶されている前記数
理モデル及び受信した前記事業実施情報に基づき、前記
一定期間におけるPRTR量を算出するステップと、算
出された前記PRTR量を該端末に送信するステップ
と、前記PRTR量の算出に関する情報(以下「PRT
R量算出情報」と呼ぶ。)を累積的に記憶するステップ
と、該端末において、該サーバから送信されてきた前記
PRTR量を受信するステップと、受信された前記PR
TR量を出力するステップとを備え、且つ、廃棄物処理
委託手順として、該端末において、前記廃棄物の処理委
託に関する情報(以下「廃棄物処理委託情報」と呼
ぶ。)を該サーバに送信するステップと、該サーバにお
いて、該端末から送信されてきた前記廃棄物処理委託情
報を受信するステップと、受信された前記廃棄物処理委
託情報を出力するステップと、受信された前記廃棄物処
理委託情報を累積的に記憶するステップとを備え、更
に、廃棄物処理支援手順として、該サーバにおいて、累
積的に記憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃棄
物処理委託情報を利用して、将来の前記事業の実施に伴
い予測される前記廃棄物の発生に関する情報(以下「廃
棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成するステップと、
作成された前記廃棄物発生予測情報を出力するステップ
とを備えることを特徴とする、廃棄物代行処理業務の支
援方法に存する(請求項7〜12)。
【0022】更に、本発明の別の要旨は、上述の廃棄物
代行処理業務を支援するシステムであって、通信ネット
ワークを介して互いに通信可能に構成された端末とサー
バとを備え、該端末が、前記事業の実施状況と前記指定
化学物質の環境中への排出量及び/又は前記廃棄物の排
出に伴う移動量(以下「PRTR量」と呼ぶ。)との関
連を表わす数理モデルを予め記憶する手段と、一定期間
における前記事業の実施状況に関する情報(以下「事業
実施情報」と呼ぶ。)を入力される手段と、記憶されて
いる前記数理モデル及び入力された前記事業実施情報に
基づき前記一定期間におけるPRTR量を算出する手段
と、算出された前記PRTR量を出力する手段と、前記
PRTR量の算出に関する情報(以下「PRTR量算出
情報」と呼ぶ。)及び前記廃棄物の処理委託に関する情
報(以下「廃棄物処理委託情報」と呼ぶ。)を該サーバ
に送信する手段とを有し、該サーバが、該端末から送信
されてきた前記PRTR量算出情報及び前記廃棄物処理
委託情報を受信する手段と、受信された前記廃棄物処理
委託情報を出力する手段と、受信された前記PRTR量
算出情報及び前記廃棄物処理委託情報を累積的に記憶す
る手段と、累積的に記憶された前記PRTR量算出情報
及び前記廃棄物処理委託情報を利用して、将来の前記事
業の実施に伴い予測される前記廃棄物の発生に関する情
報(以下「廃棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成する
手段と、作成された前記廃棄物発生予測情報を出力する
手段とを有することを特徴とする、廃棄物代行処理業務
の支援システムに存する(請求項13〜18)。
【0023】加えて、本発明の別の要旨は、上記の廃棄
物代行処理業務を支援するシステムであって、通信ネッ
トワークを介して互いに通信可能に構成された端末とサ
ーバとを備え、該端末が、一定期間における前記事業の
実施状況に関する情報(以下「事業実施情報」と呼
ぶ。)を入力される手段と、入力された前記事業実施情
報及び前記廃棄物の処理委託に関する情報(以下「廃棄
物処理委託情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信する手段
とを有し、該サーバが、前記事業の実施状況と前記指定
化学物質の環境中への排出量及び/又は前記廃棄物の排
出に伴う移動量(以下「PRTR量」と呼ぶ。)との関
連を表わす数理モデルを予め記憶する手段と、該端末か
ら送信されてきた前記事業実施情報及び前記廃棄物処理
委託情報を受信する手段と、記憶されている前記数理モ
デル及び受信された前記事業実施情報に基づき前記一定
期間におけるPRTR量を算出する手段と、算出された
前記PRTR量を該端末に送信する手段と、受信された
前記廃棄物処理委託情報を出力する手段とを有し、該端
末が、更に、該サーバから送信されてきた前記PRTR
量を受信する手段と、受信された前記PRTR量を出力
する手段とを有し、該サーバが、更に、前記PRTR量
の算出に関する情報(以下「PRTR量算出情報」と呼
ぶ。)及び前記廃棄物処理委託情報を累積的に記憶する
手段と、累積的に記憶された前記PRTR量算出情報及
び前記廃棄物処理委託情報を利用して、将来の前記事業
の実施に伴い予測される前記廃棄物の発生に関する情報
(以下「廃棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成する手
段と、作成された前記廃棄物発生予測情報を出力する手
段とを有することを特徴とする、廃棄物代行処理業務の
支援システムに存する(請求項19〜24)。
【0024】また、本発明の別の要旨は、上記の廃棄物
代行処理業務の支援システムに用いられる廃棄物代行処
理業務の支援端末(請求項25〜29)及び廃棄物代行
処理業務の支援サーバ(請求項30〜35)、並びに、
前記端末及びサーバとしてコンピュータを機能させるた
めのプログラムであって、前記の廃棄物代行処理業務の
支援端末を構成する各手段及び前記の廃棄物代行処理業
務の支援サーバを構成する各手段としてそれぞれ該コン
ピュータを機能させることを特徴とする、廃棄物代行処
理業務の支援端末用プログラム及び委託支援サーバ用プ
ログラム(請求項36,37)に存する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を詳細に説明する。なお、以下の記載では説明の簡単
のため、まず本発明の基本概念について簡単に説明した
上で、各実施形態の説明に移ることにする。
【0026】〔I〕 本発明の基本概念 本発明は、事業者の事業活動に伴い発生する廃棄物の処
理を廃棄物処理業者が代行して行なう際に、事業者の委
託作業及び廃棄物処理業者の代行業務を支援するもので
ある。具体的には、事業の実施に伴い使用され、又は発
生する特定の化学物質について、そのPRTR量を数理
モデルに基づき自動的に算出するとともに、このPRT
R量の算出に関する情報を事業者からの廃棄物の処理委
託に関する情報と併せて用い、その事業の実施に伴う将
来の廃棄物の発生を予測するサービスを行なう。
【0027】このため、本発明では、ネットワークを介
して通信可能に構成された端末及びサーバを、それぞれ
事業者及び廃棄物処理業者に配する。そして、前記端末
及びサーバからなる情報通信システムの動作として、上
記のサービスを実現するのである。
【0028】ここで、本発明の対象とする特定の化学物
質(指定化学物質)とは、人の健康や生態系に影響を及
ぼす可能性がある化学物質であって、事業者によるPR
TR量の報告が法令で義務付けられているものである。
現在では、PRTR法第二条第2項で規定されている
「第一種指定化学物質」が該当するが、必ずしもこれら
に限定されるものではなく、今後の法改正等において条
文の変更・追加や関連法令の変更が生じた場合でも、上
述の趣旨に沿う化学物質であれば、全て本発明の対象と
なり得る(なお、PRTR法に関する以下の記載は全
て、現行法(平成11年12月22日公布法律第160
号による改正法)に基づく。法改正等による変更が生じ
た場合には、本発明の趣旨に応じて適宜、対応する規定
に読み替えるものとする)。
【0029】一般的なPRTR量の算出の手順として
は、まず、対象となる事業の全体工程を検討して、指定
化学物質が排出される可能性のある経路を把握する。そ
して、各経路を通じて排出される指定化学物質の量を、
適切な手法を用いて算出する。こうして算出された経路
毎の排出量を全経路について集計することにより、最終
的なPRTR量が求められる。
【0030】事業の工程フローの例とPRTR量の把握
箇所との関係を、図15を用いて説明する。図15に示
す事業所Wでは、原料・燃料等Sを用いて複数の工程A
〜Dを実施することにより、製品Eを製造している。な
お、図15では、複数の工程A〜Dが単線的に連続し、
原料Sから一方向的な流れの下で製品Eが得られる例を
示しているが、本発明の対象となる事業の全体工程はこ
れに限られるものではなく、より複雑な全体工程を有す
る事業(例えば、複数の工程が途中で合流や分岐を有す
る複線的な流れを構成する事業や、中間原料の使用や中
間製品の産生を伴う事業など)であってもよい。この場
合、事業の工程フローはより複雑なものとなる。
【0031】ここで、指定化学物質は、(1)排気等に
よる大気中への排出、(2)各種排水による生活水域や
公共下水道等の水域への排出、及び(3)埋め立て等に
よる土壌中への排出を経て、環境中へと排出される可能
性がある。また、一部の指定化学物質は、(4)廃棄物
中に含有された状態で、廃棄物の搬出等に伴い一緒に移
動する可能性がある。上記(1)〜(4)の経路を経て
事業所W外へ排出される指定化学物質の量をそれぞれM
1(大気中への排出量)、M2(水域への排出量)、M
3(土壌中への排出量)、M4(廃棄物中の含有量)と
すると、事業所Wの事業者が把握すべきPRTR量は、
M1+M2+M3+M4となる。
【0032】上記各経路を経て事業所W外へ排出される
指定化学物質の量を求める手法としては、一般に、
(i)実測による手法、(ii)物質収支による手法、
(iii)排出係数による方法、及び(iv)物性値を用い
る手法が挙げられる。(i)の手法は、事業の実施に伴
って生じる排気、排水や廃棄物等における指定化学物質
の含有量を測定し、この測定値及び前記排気、排水や廃
棄物等の発生量から、その経路における指定化学物質の
排出量を直接算出するもので、最も確実で理想的な手法
ではあるが、この様な測定が不可能又は困難である場合
や、コストの面で大きな負担となる場合も多い。こうし
た場合には、(ii)〜(iv)の手法を用いて、指定化学
物質の排出量を予測値として算出する。これらの(ii)
〜(iv)の手法では、原料や燃料等の使用量、排気、排
水や廃棄物等の発生量、製品の生産量等を利用して、予
め決められた各種の計算式に基づき計算を行なうことに
より、指定化学物質の排出量の予測値が求められる。
【0033】即ち、上記(i)〜(iv)の手法に従え
ば、指定化学物質が排出される可能性のある経路の各々
について、事業の実施状況に関する各種の情報(原料や
燃料等の使用量、排気、排水や廃棄物等の発生量、製品
の生産量等)を独立変数、その経路を通じた指定化学物
質の排出量(の予測値)を従属変数とする関数(以下、
「PRTR量算出関数」と呼ぶ。)を定式化することが
できるのである。
【0034】先述した各省庁や各業種の工業会・協会等
発行のPRTR量の算出マニュアルの多くは、この様な
PRTR量算出関数の定式化手法を説明したものである
が、これらのマニュアルに従ったとしても、一般の事業
者が全排出経路についての定式化を行なうのは大きな負
担となる上に、適切なPRTR量算出関数を得るのは困
難である。
【0035】そこで、本発明では、情報通信システムに
よるサービスの運用に先立ち、予め廃棄物処理業者の業
務対象となる事業者の事業内容を調査して、指定化学物
質の各排出経路についてのPRTR量算出関数を定式化
し、全排出経路についてのPRTR量算出関数からなる
数理モデルを作成する。
【0036】指定化学物質についての数理モデルは、例
えば下記式(1)の様な形で表される。
【数1】 ...式(1)
【0037】上記式(1)において、各列の式はそれぞ
れ指定化学物質A,B,Cについての数理モデル(各排
出経路についてのPRTR量算出関数を足し合せたも
の)を示す。左辺QA,QB,QCはそれぞれ、一定期間
における指定化学物質A,B,CのPRTR量を示し、
右辺のa1,a2,a3,...ana、b1,b2
3,...bnb、c1,c2,c3,...cncはそれぞ
れ、一定期間における事業の実施状況に関する情報(原
料や燃料等の使用量、排気、排水や廃棄物等の発生量、
製品の生産量等)を示す。言い換えれば、各指定化学物
質A,B,Cについての数理モデルは、事業の実施状況
に関する情報a1,a2,a3,...ana、b1,b2
3,...bnb、c1,c2,c3,...cncを独立変
数、指定化学物質A,B,CのPRTR量QA,QB,Q
Cを従属変数とする関数FA,FB,FCとして表されるの
である。
【0038】本発明では、上記式(1)にて表される様
な数理モデルを、予め端末又はサーバに記憶させてお
く。これによって、サービスの運用時に、事業者がこの
数理モデルに基づき、一定期間における事業の実施状況
に関する情報を用いて計算を行なうことにより、前記一
定期間における指定化学物質のPRTR量を求めること
が可能となる。
【0039】なお、上述の数理モデルに基づくPRTR
量の算出に必要な事業の実施に関する情報(即ち、上記
式(1)の各関数FA,FB,FCの独立変数となる情
報)の中に、廃棄物の発生に関する情報(廃棄物の種
類,量,性状等)が含まれている場合や、これらの事業
の実施に関する情報を用いて廃棄物の発生に関する情報
を算出できる場合には、PRTR量の算出に伴って廃棄
物の発生に関する情報を得ることが可能となる。従っ
て、本発明ではこれらの事業の実施に関する情報を利用
して、端末を通じて廃棄物処理業者に自動的に廃棄物の
処理委託を行なう。
【0040】更に、数理モデルに基づくPRTR量の算
出に用いられる、事業の実施状況に関する各種の情報
(原料や燃料等の種類及び使用量、排気、排水等の発生
量、製品の生産量等)の中には、廃棄物の発生と相関性
を有する各種の情報が含まれている。従って、本発明で
は、これらの情報(事業実施情報)を、実際に事業者か
ら処理を委託された廃棄物の種類、量、性状等の情報
(廃棄物処理委託情報)とともに累積的に記憶してい
く。そして、サービスの運用に伴って蓄積されたこれら
の情報を比較・解析することによって、事業実施情報と
廃棄物処理委託情報との間にある相関性を導き出すので
ある。
【0041】具体的には、事業実施情報の各項目(例え
ば、原料や燃料等の種類や使用量など)と廃棄物処理委
託情報(例えば、処理委託廃棄物の量や種類など)の各
項目をそれぞれ変数と見なし、公知の各種の統計解析手
法(多変量解析等)を用いてこれらの項目間の相関性を
算出する。そして、事業実施情報の特定の項目と廃棄物
処理委託情報の特定の項目との間に一定の基準以上の相
関性が見られた場合には、その相関性を表わす関数とし
て、その事業実施情報の特定の項目を独立変数とし、そ
の処理委託情報の特定の項目を従属変数とする関数(廃
棄物発生予測関数)を策定する。
【0042】例として、廃棄物処理委託情報における各
廃棄物の処理委託量と、事業実施情報における複数の項
目との間に相関性が見られる場合、これらの相関性を表
わす廃棄物発生予測関数は、例えば下記式(2)の様な
形で表される。
【数2】 ...式(2)
【0043】上記式(2)において、各列の式はそれぞ
れ、廃棄物S,T,Uについて得られる関数を示す。左
辺QS,QT,QUはそれぞれ、廃棄物処理委託情報の特
定の項目の例として、廃棄物S,T,Uの処理委託量、
即ち、一定期間における廃棄物S,T,Uの発生量を示
し、右辺のs1,s2,s3,...sns、t1,t2
3,...tnt、u1,u2,u3,...unuはそれぞ
れ、事業実施情報の特定の項目(例えば、原料や燃料等
の使用量など)を示す。
【0044】統計解析によって上記式(2)の様な関数
が得られたら、その後はこの関数を用いることによっ
て、将来の事業の実施に関する情報に基づき、その事業
の実施に伴う廃棄物の発生内容に関する情報(上記式
(2)の例では、各指定化合物S,T,Uの将来の発生
量など)を予測することが可能となる。こうして予測さ
れた、将来の事業の実施に伴う廃棄物の発生内容に関す
る情報(廃棄物発生予測情報)が、廃棄物処理業者の廃
棄物代行処理業務に活用されるのである。
【0045】特に、廃棄物処理業者が廃棄物の処理を行
なう際には、上述した様に、廃棄物を受け入れ可能な時
期を随時決定して、廃棄物の運搬,処理,保管等の計画
を立てる必要がある。その際に、将来の事業の実施に伴
う廃棄物の発生内容が予測できれば、その予測に基づ
き、廃棄物の運搬手段(車両)の手配や廃棄物の保管施
設及び処理施設の利用について、長期的な計画を立てる
ことが可能となる。
【0046】なお、本発明ではこうしたサービスに加え
て、事業者が廃棄物の処理委託を行なう際に併せて必要
となる、MSDSの準備やマニフェストの管理等の煩雑
な作業について、廃棄物処理業者がこれらの作業を代行
又は補助するサービスも実現する。即ち、本発明の情報
通信システムを使用することにより、廃棄物処理業者は
事業者に対して、廃棄物処理に伴う諸々の作業について
のワンストップ・サービスを提供できる。
【0047】本発明の情報通信システムによるサービス
は、何らかの形で指定化学物質を扱う事業者及び廃棄物
処理業者であれば、任意の事業者及び廃棄物処理業者に
適用が可能である。但し、現実の廃棄物処理の委託業務
においては、収集運搬業者,中間処理業者,最終処分業
者,リサイクル業者等の様に、各種の処理作業を専門的
に請け負う処理業者(専門処理業者)が多く、事業者が
これらの専門処理業者に個別に処理を委託するのは煩雑
であることから、廃棄物処理委託の仲介を行なう業者
(本明細書中では以下、この様な業者を総称して「廃棄
物処理仲介業者」と呼ぶことにする。)が事業者から一
括して廃棄物処理の委託を受けた上で、可能な処理作業
は自ら行ない、他の処理については所定の条件の基で専
門処理業者に再度委託する場合が多い。ここで、この廃
棄物処理仲介業者が本発明の情報通信システムのサーバ
を用いて、本発明によるサービスを行なうことにより、
ワンストップ・サービスの提供という上記の効果をより
顕著に得ることができる。
【0048】特に、マニフェスト制度に関して、現在で
は、従来の6枚複写式の紙伝票による方式(紙マニフェ
スト)に加えて、情報通信システムを用いた新しい方式
(電子マニフェスト)が法律で規定されている。この電
子マニフェストは、厚生省が指定する情報処理センター
と事業者及び廃棄物処理業者とを接続した情報通信ネッ
トワーク(Japan Waste NETwork:JWNET)を用い
て情報をやり取りすることにより、マニフェストの報告
・管理を電子的に行なうものである。電子マニフェスト
によれば、従来の紙マニフェストでは極めて煩雑だった
マニフェスト管理の手間が省け、廃棄物の処理状況の効
率的な把握が可能となるが、事業者及び廃棄物の処理に
関わる排出事業者の全てが本ネットワークに加入してい
なければ利用できない、という難点がある。この様な場
合でも、廃棄物処理仲介業者が本発明の情報通信システ
ムのサーバを用いる、紙マニフェストの管理を一元化し
て行なうことができるので、事業者に対して極めて有効
なサービスを提供できる。
【0049】以下、本発明の実施形態として、本発明を
実現するための情報通信システムの構成及び動作を、数
理モデルを端末に記憶させる場合(第1実施形態)と、
サーバに記憶させる場合(第2実施形態)とに分けて説
明する。
【0050】〔II〕 第1実施形態 まず、第1実施形態では、PRTR量算出のための数理
モデルを端末側に配置し、事業者が必要な情報を端末に
入力してPRTR量を算出するとともに、その算出に関
する情報のみがサーバに送信されて、廃棄物の発生予測
に使用される場合について説明する。
【0051】図1は、本発明の第1実施形態に係る情報
通信システム(廃棄物代行処理業務の支援システム)の
基本的な構成を示す模式図である。図1に示すように、
本情報通信システム1は、廃棄物処理業者が使用するサ
ーバ2と、事業者が使用する端末3とをそなえるととも
に、これらのサーバ2及び端末3が通信ネットワーク1
0に接続され、通信ネットワーク10を介して互いに通
信可能となるように構成されている。
【0052】なお、図1では説明の簡便のため、一のサ
ーバ2に対して一の端末3が設けられる場合を示した
が、実際には一のサーバ2に対して設けられる端末3の
数は任意であり、廃棄物処理業者による委託業務の対象
となる事業者の数に応じて適宜調整することが可能であ
る。特に、本システム1を用いて実際に廃棄物処理業者
による委託業務の支援を行なう場合には、廃棄物処理業
者が複数の事業者から廃棄物処理の委託を受けている状
況で、その委託業務を支援する場合が多いと想定され
る。更に、本システム1は、多数の事業者からの廃棄物
処理の委託を支援することにより、後述するように幾つ
かの効果が得られる。従って、以下の記載では必要に応
じて、単数の廃棄物処理業者(サーバ2)に対して複数
の事業者(端末3)が存在することを前提とした説明を
行なう。
【0053】通信ネットワーク10としては、通信経路
を構成する資源(resource)の集合としての一般的なネッ
トワークであれば特に制限は無く、公知の様々なネット
ワークを使用することができる。具体的に言えば、使用
できる通信ネットワーク10は、構内通信ネットワーク
(local area network : LAN)か広域通信ネットワーク(w
ide area network : WAN)かに拠らず、また専用回線等
の固定ネットワークか電話交換網等の交換ネットワーク
かに拠らず、さらには携帯電話網等の無線ネットワーク
か固定電話網等の有線ネットワークかを問わない。ま
た、独立した単一のネットワークである必要は無く、複
数のネットワークの集合であっても構わない。
【0054】本発明においては、通信ネットワーク10
として、特に広域性及び普及性の観点から、インターネ
ットを使用することが好ましい。この場合、サーバ2を
WWW(World Wide Web)サーバとしても機能させ、本
システムを利用したサービスに関するウェブ・サイトを
公開するとともに、端末3がWWWブラウザを利用して
このウェブ・サイトにアクセスし、このウェブ・サイト
を通じて各種の情報やデータの送受信を行なうように構
成すれば、迅速且つ簡便に本システムによるサービスを
受けることが可能となり、本システムの普及にも益す
る。
【0055】なお、データセキュリティを考慮して、V
PN(Virtual Private Network)を形成するのも望ま
しい。このようなネットワークを採用すると、端末3が
一般のパーソナルコンピュータ等である場合にも、サー
バ2との間で安全な接続が可能であり、サーバ2の出力
を直接、端末3に送信するサービスも可能となる。
【0056】サーバ2は、本システム1を利用する廃棄
物処理業者等のサーバ管理者(廃棄物処理業者本人であ
っても、その管理を代行する業者等の他人であっても構
わない。以下の記載では単に「管理者」と呼ぶ。)が使
用するもので、図1に示すように、各種機能を実現する
ための複数の機能要素(受信部21,送信部22,記憶
部23,演算・制御部24,入力部25,出力部26)
から構成されている。
【0057】なお、サーバ2には図示しないCPU,R
AM,ハードディスク等が内蔵されており、CPUがハ
ードディスクに記憶されたプログラムに従って各種の演
算処理を実行するとともに、CPUの各種演算処理に必
要なデータがRAMに適宜記憶・更新されるようになっ
ている。また、サーバ2には更に図示しない各種周辺機
器(キーボード、マウス等の入力機器、ディスプレイ、
プリンタ等の出力機器、CD−ROMドライブ、フロッ
ピー(R)ディスクドライブ等の記憶媒体読取・書込装
置、通信ネットワーク10とのインターフェースなど)
が内蔵又は接続されており、CPUの演算処理によって
制御されるようになっている。すなわち、これらCP
U,RAM,ハードディスク等や各種周辺機器等の機能
によって、以下説明する各機能要素21〜26の各機能
が実現されるようになっているのであり、換言すれば、
サーバ2は、CPU,RAM,ハードディスクや各種周
辺機器等を備えた通常の情報処理端末であって充分なス
ペックを有するもの(例えば各種ネットワークサーバ、
ワークステーション、パーソナルコンピュータ等)を用
いることによって、容易に実現することが可能である。
以下、これらの機能要素21〜26について説明する。
【0058】受信部21は、後述する演算・制御部24
の制御を受けて、通信ネットワーク10経由で送られて
きた信号やデータを受信し、演算・制御部24に出力す
るようになっている。また、送信部22は、同じく演算
・制御部24の制御を受けて、演算・制御部24から入
力されたデータを通信ネットワーク10に向けて送信す
るようになっている。これらの受信部21及び送信部2
2は、サーバ2に備えられた通信ネットワーク10との
通信インターフェースによって主に構成されることにな
る。
【0059】具体的には、受信部21は、後述するPR
TR量算出情報,廃棄物処理委託情報,MSDS要求情
報,マニフェスト交付情報等を、端末3から受信する機
能を有する。また、送信部22は、同じく後述する対象
MSDS情報,マニフェスト報告情報,マニフェスト警
告情報,数理モデル更新情報等を、端末3に送信する機
能を有する。
【0060】さらに、受信部21,送信部22は、送受
信するデータについて、暗号化、スクランブル、インタ
ーリーブ等、公知の様々な秘匿処理を施すことが可能と
なっている。すなわち、受信部21,送信部22は、秘
匿処理の設定・解除を行なうために、後述する端末3の
受信部31,送信部32と共通の様々な秘匿処理様式
(暗号化の鍵、スクランブルの規則、インターリーブの
規則等)を備えており、端末3に送信するデータについ
ては秘匿処理の設定を、また、端末3から受信するデー
タについては秘匿処理の解除を行なうことにより、デー
タの内容を隠蔽しながら端末3との間でデータの送受信
を行なうことが可能となっている。
【0061】記憶部23は、後述する演算・制御部24
の制御を受けて、演算・制御部24で使用される各種情
報を記憶するもので、記憶された各種情報は、後述する
演算・制御部24の制御によって適宜、追加・更新・削
除を行なうことが可能になっている。この記憶部23
は、サーバ2に備えられたハードディスクや外部記憶媒
体等によって主に構成されることになる。
【0062】記憶部23には、本システムの運用に先立
ち、MSDSデータベース及び事業所データベースが作
成される。MSDSデータベースには、各種の指定化学
物質のMSDSに関する情報が、後述する演算・制御部
24により様々な検索キーを用いて検索できるような状
態にして格納される。また、事業所データベースには、
本システムを利用する事業者に関する各種の情報が、事
業者毎に事業者レコードとして格納される。これらのM
SDSデータベース及び事業所データベースの内容は、
本システムの運用中に適宜、追加・更新・削除が行なわ
れる。
【0063】特に、事業所データベースの各事業者レコ
ードには、本システムの運用に伴い、端末3から受信し
た対応する事業者のPRTR量算出情報及び廃棄物処理
委託情報が、累積的に記憶されるとともに、対応する事
業者から委託された廃棄物の処理に伴い入力されたマニ
フェスト管理情報が、随時記憶される。更に、廃棄物発
生予測情報の作成に用いられる廃棄物発生予測関数も、
適宜記憶されることになる。
【0064】図2(A)及び(B)に、記憶部23の事
業所データベースの各事業者レコードにおける記憶形式
の一例として、それぞれPRTR量算出情報及び廃棄物
処理委託情報を表わしたテーブル(PRTR量算出情報
テーブル,廃棄物処理委託情報テーブル)を示す。図2
(A)に示すPRTR量算出情報テーブルは、端末3に
おけるPRTR量の算出に関する情報(PRTR量算出
情報)として、事業の実施状況に関する各種の情報(原
料や燃料等の使用量、排気、排水や廃棄物等の発生量、
製品の生産量等)、及び、各指定化学物質について算出
されたPRTR量を、項目毎に累積的に記憶する。この
うち、前者の事業の実施状況に関する各種の情報は、端
末3においてPRTR量の算出に際し入力される情報
(後述する事業実施情報)とその項目は基本的に同一で
あるが、事業者のプライバシーに係わる項目は省かれて
いる。また、図2(B)に示す廃棄物処理委託情報テー
ブルは、廃棄物処理委託情報として、端末3から送信さ
れてきた廃棄物処理委託の月日,廃棄物の種類,性状,
分量等に関する情報を、項目毎に累積的に記憶する。
【0065】この他にも、記憶部23及びその中の事業
者データベースには、廃棄物処理委託に伴う代金の決済
を行なうために必要な各種の情報が記憶されることにな
る。これらの情報の詳細については後述する。
【0066】演算・制御部24は、サーバ2の動作に必
要な各種演算を行なうとともに、受信部21での受信情
報や記憶部23での記憶情報、後述する入力部25での
入力情報に応じて、送信部22,記憶部23,後述する
出力部26の各動作を制御するものである。この演算・
制御部24は、サーバ2に備えられたCPU,RAM,
ハードディスク等によって主に構成されることになる。
【0067】具体的な機能として、演算・制御部24
は、記憶部23に累積的に記憶されたPRTR量算出情
報及び廃棄物処理委託情報を利用して、廃棄物発生予測
情報を作成する機能、及び、作成された廃棄物発生予測
情報に基づき廃棄物処理計画を作成する機能を有する。
前者は、上述したように、PRTR量算出情報の特定項
目と廃棄物処理委託情報の特定項目との相関性を表わす
関数(廃棄物発生予測関数)を作成し、この関数を用い
て、将来の事業の実施に伴い予測される廃棄物の発生内
容に関する情報(廃棄物発生予測情報)を作成する機能
である。また、後者は、作成された廃棄物発生予測情報
に基づき、使用可能な運搬手段,保管施設,処理施設等
の種類,日時,数量等の情報(施設等に関するスケジュ
ール)を参照しながら、適切な廃棄物処理計画(廃棄物
の運搬,保管,処理等の日程や、使用する運搬手段,保
管手段,処理手段の種類,数量等についての計画)を作
成する機能である。施設等に関するスケジュールは、サ
ーバ2の管理者が入力部25を通じて入力してもよく、
記憶部23に予め記憶しておいても良い。
【0068】また、演算・制御部24は、端末3から受
信されたMSDS要求情報(特定の指定化学物質につい
てのMSDSを要求する情報)に基づき、記憶部23の
MSDSデータベースから対象MSDS情報を検索する
機能を有する。これは、MSDS要求情報に含まれる検
索キー(MSDSを要求する指定化学物質の番号や名称
等)を用いて、記憶部23のMSDSデータベースに記
憶されている各種の指定化学物質についてのMSDSに
関する情報の中から、対象となる指定化学物質のMSD
Sに関する情報(対象MSDS情報)を検索する機能で
ある。
【0069】更に、演算・制御部24は、マニフェスト
の管理に関する各種の演算処理機能も有する。具体的に
は、廃棄物処理業者が廃棄物の処理委託を受注すると、
その廃棄物処理委託・代行に伴うマニフェストの交付状
況に関する情報(交付対象の運搬業者・処分業者の名
前,交付の年月日,交付したマニフェストの返還期限等
の情報。これを「マニフェスト交付情報」と呼ぶ。)が
後述する様に端末3からサーバ2に送信されるが、演算
・制御部24はこれを記憶部23に記憶させるととも
に、このマニフェスト交付情報の内容に応じて、対応す
るマニフェストの返還状況に関する情報(返還元の運搬
業者・処分業者の名前,返還の年月日,実際に行なわれ
た運搬や処分等の情報。これを「マニフェスト返還情
報」と呼ぶ。)の入力状況を監視する。即ち、マニフェ
ストの返還期限内にマニフェスト返還情報の入力が行な
われるか否かを監視するとともに、マニフェスト返還情
報の入力が行なわれた場合には、その内容が適正か否か
(即ち、運搬や処分等が適正に行なわれたか否か、等)
を監視する。
【0070】監視の結果、マニフェスト返還情報の入力
状態が所定の基準を満たしていると判断された場合に
は、演算・制御部24は、マニフェストの返還結果(マ
ニフェストの返還日や、返還されたマニフェストに記載
された、実際に実施された処理の内容等)を報告する情
報(マニフェスト報告情報)を生成する。一方、マニフ
ェスト返還情報の入力状態が所定の基準を満たしていな
いと判断された場合(マニフェストの返還期限内にマニ
フェスト返還情報の入力が無い場合や、入力されたマニ
フェスト返還情報の内容が適正でない場合など)には、
演算・制御部24は、マニフェスト返還情報の入力状態
が所定の基準を満たしていない旨を事業者に警告する情
報(マニフェスト警告情報)を生成するようになってい
る。
【0071】加えて、演算・制御部24は、記憶部23
に累積的に記憶されたPRTR量算出情報と廃棄物処理
委託情報とを比較して、端末3に記憶された数理モデル
を更新する情報(数理モデル更新情報)を作成する機能
も有する。また、廃棄物処理委託に伴う代金の決済を行
なうために必要な各種の機能も、この演算・制御部24
において実施されることになる。これらの機能について
は後述する。
【0072】入力部25は、サーバ2の管理者との間の
入力インターフェースであって、サーバ2の管理者がこ
の入力部25を操作することにより、演算・制御部24
での演算・制御に使用されるマニフェスト返還情報等の
各種情報を入力されるようになっている。この入力部2
5は、サーバ2に備えられたキーボードやマウス等のデ
ータ入力装置,ビデオカメラ等の画像・映像撮影装置,
マイク等の集音装置などによって主に構成されることに
なる。また、通信ネットワーク10を介したリモートコ
ンソールによる各種データ入力作業によって、この入力
部25を達成してもよい。
【0073】出力部26は、サーバ2の管理者との間の
出力インターフェースであって、サーバ2の管理者に対
し、廃棄物発生予測情報,廃棄物処理委託情報,廃棄物
処理計画等の各種情報を出力するようになっている。こ
の出力部26は、サーバ2に備えられたプリンタ等の印
字装置,ディスプレイ等の表示装置,スピーカ等の発音
装置などによって主に構成されることになる。また、通
信ネットワーク10を介したリモートコンソールによる
各種データ出力作業によって、この出力部26を達成し
てもよい。
【0074】なお、入力部25及び出力部26のインタ
ーフェースとしては、GUI(Graphical User Interfa
ce)等の公知のインタラクティブなインターフェースを
適用し、サーバ2の管理者が容易にデータの入出力を行
なえるようにすることが好ましい。
【0075】なお、上述したように、サーバ2の各機能
要素21〜26に相当する機能は、実際には、ハードデ
ィスクに記録されたコンピュータ・プログラム(以下、
「サーバ用プログラム」という。)をRAMに読み出
し、そのサーバ用プログラムを起動してCPUで実行す
ることにより、CPUの動作として、又はCPUとRA
M,ハードディスク,各種周辺機器等との協動動作とし
て実現される。
【0076】ここで、このサーバ用プログラムを、例え
ばCD−ROM、DVD−ROM、MOディスク等の、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録しておき、
必要に応じて随時、サーバ2が有する記憶媒体読取装置
(図示せず)を通じて、これを直接、又はサーバ2のハ
ードディスクにインストールして使用するのが好まし
い。或いは、サーバ2から情報通信ネットワーク10を
通じてアクセス可能な外部記憶領域(他のコンピュータ
等)にサーバ用プログラムを記録しておき、必要に応じ
て随時、前記の外部記憶領域から情報通信ネットワーク
10を通じてこれを直接、又はサーバ2のハードディス
クにインストールして使用するのが好ましい。
【0077】一方、端末3は、本システム1を利用する
事業者等の端末使用者(事業者本人であっても、その管
理を代行する業者等の他人であっても構わない。以下の
記載では単に「使用者」と呼ぶ。)が使用するもので、
図1に示すように、各種機能を実現するための複数の機
能要素(受信部31,送信部32,記憶部33,演算・
制御部34,入力部35,出力部36)から構成されて
いる。
【0078】なお、端末3にもサーバ2と同様、図示し
ないCPU,RAM,ハードディスク等が内蔵されると
ともに、同じく図示しない各種周辺機器(キーボード、
マウス等の入力機器、ディスプレイ、プリンタ等の出力
機器、CD−ROMドライブ、フロッピー(R)ディス
クドライブ等の記憶媒体読取・書込装置、通信ネットワ
ーク10とのインターフェースなど)が内蔵又は接続さ
れており、これらCPU,RAM,ハードディスクや各
種周辺機器等の機能によって、以下説明する各機能要素
31〜36の各機能が実現されるようになっている。換
言すれば、端末3は、CPU,RAM,ハードディスク
や各種周辺機器等を備えた通常の情報処理端末(例えば
パーソナルコンピュータ(ディスクトップ型、ノート型
を問わない)、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話
等)により実現することが可能である。以下、これらの
機能要素31〜36について説明する。
【0079】受信部31は、後述する演算・制御部34
の制御を受けて、通信ネットワーク10経由で送られて
きた信号やデータを受信し、演算・制御部34に出力す
るようになっている。また、送信部32は、同じく演算
・制御部34の制御を受けて、演算・制御部34から入
力されたデータを通信ネットワーク10に向けて送信す
るようになっている。これらの受信部31及び送信部3
2は、端末3に備えられた通信ネットワーク10との通
信インターフェースによって主に構成されることにな
る。
【0080】具体的には、受信部31は、対象MSDS
情報,マニフェスト警告情報,数理モデル更新情報を、
サーバ2から受信する機能を有する。また、送信部32
は、PRTR量算出情報,廃棄物処理委託情報,MSD
S要求情報を、サーバ2に送信する機能を有する。
【0081】さらに、受信部31,送信部32は、送受
信するデータについて、暗号化、スクランブル、インタ
ーリーブ等、公知の様々な秘匿処理を施すことが可能と
なっている。すなわち、受信部31,送信部32は、前
述したサーバ2の受信部21,送信部22と共通の様々
な秘匿処理様式(暗号化の鍵、スクランブルの規則、イ
ンターリーブの規則等)を備えており、サーバ2に送信
するデータについては秘匿処理の設定を、また、サーバ
2から受信するデータについては秘匿処理の解除を行な
うことにより、データの内容を隠蔽しながらサーバ2と
の間でデータの送受信を行なうことが可能となってい
る。
【0082】記憶部33は、後述する演算・制御部34
の制御を受けて、演算・制御部34で使用される各種情
報を記憶するもので、記憶された各種情報は、後述する
演算・制御部34の制御によって適宜、追加・更新・削
除を行なうことが可能になっている。この記憶部33
は、端末3に備えられたハードディスクや外部記憶媒体
等によって主に構成されることになる。
【0083】特に、記憶部33には、端末を使用する事
業者の事業について策定された、事業の実施状況とPR
TR量との関連を表わす数理モデル(例えば、上記式
(1)にて表される様な関数からなる数理モデル)が、
サービスの運用に先立って予め記憶される。この数理モ
デルは、演算・制御部34によって、PRTR量の算出
に利用されるとともに、サーバ2から送信されてきた後
述する数理モデル更新情報に基づき適宜更新される。
【0084】演算・制御部34は、端末3の動作に必要
な各種演算を行なうとともに、受信部31での受信情報
や記憶部33での記憶情報、後述する入力部35での入
力情報に応じて、送信部32,記憶部33,後述する出
力部36の各動作を制御するものである。この演算・制
御部34は、端末3に備えられたCPU,RAM,ハー
ドディスク等によって主に構成されることになる。
【0085】具体的には、演算・制御部34は、入力部
35を通じて入力された、一定期間における原料や燃料
等の使用量、排気、排水や廃棄物等の発生量、製品の生
産量等の、事業の実施に関する情報(事業実施情報)に
基づき、記憶部33に記憶された数理モデルを用いて、
その期間における指定化学物質のPRTR量を算出する
機能を有する。
【0086】また、演算・制御部34は、PRTR量の
算出に伴い、一定期間における廃棄物の発生量を算出す
るとともに、この廃棄物発生量が所定の基準を満たした
場合に、廃棄物処理委託情報を作成してサーバ2に送信
させる機能、並びに、サーバ2から受信された前記数理
モデル更新情報に基づき、記憶部33に記憶された数理
モデルを更新する機能を有する。これらの機能の詳細に
ついては後述する。
【0087】入力部35は、端末3の使用者との間の入
力インターフェースであって、端末3の使用者がこの入
力部35を操作することにより、演算・制御部34での
演算・制御に使用される事業実施情報,廃棄物処理委託
情報等の各種の情報を入力されるようになっている。こ
の入力部35は、端末3に備えられたキーボードやマウ
ス等のデータ入力装置,ビデオカメラ等の画像・映像撮
影装置,マイク等の集音装置などによって主に構成され
ることになる。また、通信ネットワーク10を介したリ
モートコンソールによる各種データ入力作業によって、
この入力部35を達成してもよい。
【0088】出力部36は、端末3の使用者との間の出
力インターフェースであって、端末3の使用者に対し、
PRTR量,対象MSDS情報,マニフェスト警告情報
等の各種情報を出力するようになっている。この出力部
36は、端末3に備えられたプリンタ等の印字装置,デ
ィスプレイ等の表示装置,スピーカ等の発音装置などに
よって主に構成されることになる。また、通信ネットワ
ーク10を介したリモートコンソールによる各種データ
出力作業によって、この出力部36を達成してもよい。
【0089】なお、入力部35及び出力部36のインタ
ーフェースとしては、GUI等の公知のインタラクティ
ブなインターフェースを適用し、端末3の使用者が容易
にデータの入出力を行なえるようにすることが好まし
い。
【0090】なお、上述したように、端末3の各機能要
素31〜36に相当する機能は、実際には、ハードディ
スクに記録されたコンピュータ・プログラム(以下、
「端末用プログラム」という。)をRAMに読み出し、
その端末用プログラムを起動してCPUで実行すること
により、CPUの動作として、又はCPUとRAM,ハ
ードディスク,各種周辺機器等との協動動作として実現
される。
【0091】ここで、この端末用プログラムを、例えば
CD−ROM、DVD−ROM、MOディスク等の、コ
ンピュータ読み取り可能な各種の記憶媒体に記録してお
き、必要に応じて随時、端末3が有する記憶媒体読取装
置(図示せず)を通じて、これを直接、又は端末3のハ
ードディスクにインストールして使用するのが好まし
い。或いは、端末3から情報通信ネットワーク10を通
じてアクセス可能な外部記憶領域(他のコンピュータ
等)に端末用プログラムを記録しておき、必要に応じて
随時、前記の外部記憶領域から情報通信ネットワーク1
0を通じてこれを直接、又は端末3のハードディスクに
インストールして使用するのが好ましい。
【0092】次に、以上の構成を有する本実施形態の情
報通信システムにおいて行なわれる動作について、図3
〜8を用いて説明する。ここで、図3〜8は何れも、本
実施形態の情報通信システムにおけるサーバ2及び端末
3の動作を、ほぼ時系列に沿って示す動作フローであ
る。
【0093】まず、本実施形態の情報通信システムの運
用に先立って、端末3を使用する事業者の事業を調査し
て、事業の実施状況とPRTR量との関連を表わす数理
モデルを策定し、これを端末3の記憶部33に記憶させ
る。そして、運用が開始されると、本実施形態の情報通
信システムでは、主として以下に挙げる7種類の手順
(A)〜(G)に従って動作が行なわれることになる。
【0094】(A)PRTR量算出手順 本手順は、事業者が一定期間毎に、端末3に記憶された
数理モデルを利用して、その一定期間におけるPRTR
量を算出する手順である。PRTR量の報告義務は現時
点では1年毎であるが、本手順の実施間隔は任意であ
り、より短い期間毎(例えば、3ヶ月毎、2ヶ月毎、1
ヶ月毎、2週間毎、1週間毎)に実施した方が、後述す
る廃棄物発生量の予測精度及び予測効率が向上するので
好ましい。本手順に従って行なわれる動作について、図
3に示す動作フロー(ステップA1〜A6)を参照しな
がら説明する。
【0095】まず、端末3の使用者が入力部35を通じ
て、一定期間における事業実施情報を端末3に入力する
(ステップA1)。入力に際しては、出力部36(特に
ディスプレイ等)を通じて実現されるインターフェース
により、記憶部33に記憶された数理モデルの内容に応
じて、PRTR量の算出に必要となる事業実施情報の項
目を入力するよう要求される。
【0096】事業実施情報が入力されると、演算・制御
部34によって、入力された事業実施情報と記憶部33
に記憶されている数理モデルとに基づき、一定期間にお
ける指定化学物質のPRTR量が算出され(ステップA
2)、出力部36を通じて任意の出力形態(ディスプレ
イ上への表示や、プリンタによる印刷等)で出力される
(ステップA3)。また、算出されたPRTR量は、テ
キスト文書や表形式文書等の各種形式のファイルとし
て、記憶部33に保存することも可能である。
【0097】また、このPRTR量の算出に関する情報
(PRTR量算出情報)が作成され、これが送信部32
を通じてサーバ2に送信される(ステップA4)。PR
TR量算出情報には、入力された事業実施情報の各項目
や算出されたPRTR量等が含まれるが、事業者が予め
指定した項目(例えば、原料・燃料の使用量等、事業上
のプライバシーに関する事項など)は、事業に関するプ
ライバシーが端末3外に漏洩するのを防ぎ、事業者のセ
キュリティーを確保するために、PRTR量算出情報か
ら省かれる様になっている。
【0098】一方、サーバ2では、端末3から送信され
てきたPRTR量算出情報が、受信部21を通じて受信
される(ステップA5)。受信されたPRTR量算出情
報は、演算・制御部24によって、記憶部23の事業者
データベース中の対応する事業者レコードに累積的に記
憶される(ステップA6)。
【0099】以上の手順によって、事業者は、容易にP
RTR量を把握してこれを報告することができるように
なり、人員や費用についての負担が軽減される。また、
事業の全体工程を表わす数理モデルが端末3に記憶され
ており、PRTR量を端末3において算出できるので、
事業の実施に関する情報をサーバ2に送る必要がなく、
事業者の活動内容に関するプライバシーが保証される。
ひいては、PRTR制度の周知・普及に大きく寄与す
る。
【0100】なお、端末3の演算・制御部34が、算出
したPRTR量(又は、記憶部33に各種文書形式で保
存されたPRTR量)を利用して、所定の書式に則った
行政機関へのPRTR量の報告文書を作成し、これを出
力部36を通じて出力する機能を有することが好まし
い。これによって事業者は、自ら行政機関への行政機関
へのPRTR量の報告文書を作成しなくとも、算出され
たPRTR量に基づいて自動的にこの報告文書が作成さ
れるので、PRTR量の報告に伴う負担がより軽減され
る。
【0101】(B)廃棄物処理委託手順 本手順は、事業者が端末3を使用して、サーバ2の管理
者を通じ、廃棄物処理業者に廃棄物の処理を委託する手
順である。本手順の実施間隔も任意であり、事業者が廃
棄物の発生に応じて適宜、実施すればよい。本手順に従
って行なわれる動作について、図4に示す動作フロー
(ステップB1〜B5)を参照しながら説明する。
【0102】まず、端末3の使用者が入力部35を通じ
て、廃棄物の処理を委託する旨の情報(廃棄物処理委託
情報)を端末3に入力すると(ステップB1)、入力さ
れた廃棄物処理委託情報が送信部32を通じてサーバ2
に送信される(ステップB2)。
【0103】一方、サーバ2では、端末3から送信され
てきた廃棄物処理委託情報が、受信部21を通じて受信
されると(ステップB3)、これが出力部21を通じて
任意の出力形態(ディスプレイ上への表示やプリンタに
よる印刷など)により出力されるとともに(ステップB
4)、演算・制御部24によって、記憶部23の事業者
データベース中の対応する事業者レコードに累積的に記
憶される(ステップB5)。
【0104】以上の手順によって、事業者は廃棄物処理
業者に対して、端末3を通じて迅速且つ容易に廃棄物の
処理委託をすることが可能となる。また、廃棄物処理業
者も、サーバ2を通じて迅速且つ容易に廃棄物処理を受
注し、廃棄物処理の準備を行なうことが可能となるとと
もに、廃棄物処理仲介業者の場合には、専門処理業者へ
の委託を計画的に行なうことが可能となる。
【0105】なお、上述の数理モデルに基づくPRTR
量の算出に必要な事業実施情報(即ち、上述した式
(1)の各関数FA,FB,FCの独立変数となる情
報)の中に、廃棄物の発生に関する情報(廃棄物の種
類,量,性状等)が含まれている場合、または、事業実
施情報を用いて廃棄物の発生に関する情報を算出できる
場合には、端末3の使用者が入力部35を通じて上記の
廃棄物処理委託情報を入力することなく、PRTR量の
算出に伴って、事業実施情報に基づき自動的に廃棄物の
処理委託がなされるようにすることもできる。
【0106】具体的には、上記PRTR量算出手順にお
ける、演算・制御部34による一定期間の指定化学物質
のPRTR量算出に伴い、同じく演算・制御部34によ
って、一定期間における廃棄物の発生量が算出される。
そして、算出された廃棄物発生量が所定の基準と比較さ
れ、廃棄物発生量が所定の基準を満たした場合には、廃
棄物処理委託情報が自動的に作成される。作成された廃
棄物処理委託情報は、送信部32を通じてサーバ2に送
信される。
【0107】以上の手順によって、事業者は、PRTR
量の算出に必要な情報を事業実施情報として入力するだ
けで、必要に応じて適宜、廃棄物の処理委託が自動的に
行なわれるので、事業者の負担がより軽減される。
【0108】(C)廃棄物処理支援手順 本手順は、サーバ2において、上記の(A)PRTR量
算出手順及び(B)廃棄物処理委託手順により得られた
情報を用いて、廃棄物の発生予測や廃棄物処理計画の作
成など、廃棄物処理業者による廃棄物処理の支援を行な
う手順である。本手順の実施間隔も任意であるが、上記
手順(A)及び(B)がそれぞれ幾度か実施され、サー
バ2の記憶部23にある程度のPRTR量算出情報及び
廃棄物処理委託情報が蓄積されている必要があるので、
上記手順(A)及び(B)の実施間隔よりも長い実施間
隔で定期的に行なうことが好ましい。本手順に従って行
なわれる動作について、図5に示す動作フロー(ステッ
プC1〜C3)を参照しながら説明する。
【0109】まず、演算・制御部24により、記憶部2
3の事業者データベース中の対応する事業者レコードに
累積的に記憶されたPRTR量算出情報及び廃棄物処理
委託情報を利用して、廃棄物発生予測関数が作成され、
これを用いて将来の事業の実施に伴う廃棄物発生予測情
報が作成される(ステップC1)。更に、この廃棄物発
生予測情報に基づいて、将来の廃棄物処理に関する廃棄
物処理計画が作成される(ステップC2)。そして、作
成された廃棄物発生予測情報及び廃棄物処理計画が、出
力部26を通じて出力される(ステップC3)。
【0110】以上の手順によって、廃棄物処理業者は、
将来の廃棄物の発生を予測して長期的な処理計画(廃棄
物の運搬,保管,処理の計画)を立てることができ、廃
棄物処理を効率的に行なうことが可能になる。また、事
業者が廃棄物の処理を委託する際に処理業者に詳細な情
報を報告する手間が省け、事業者の負担も軽減される。
また、廃棄物処理業者は、作成された廃棄物処理計画に
基づいて廃棄物処理を行なうことができるので、より効
率的な廃棄物処理が可能になる。
【0111】(D)MSDS検索手順 本手順は、事業者が端末3を使用して、予めサーバ2に
記憶されている上述のMSDSデータベースから、所望
の指定化学物質のMSDSに関する情報を得る手順であ
る。本手順の実施間隔も任意であるが、MSDSは廃棄
物の委託処理に伴って必要となるので、上記(B)廃棄
物処理委託手順の実施に伴い同時に実施することが好ま
しい。本手順に従って行なわれる動作について、図6に
示す動作フロー(ステップD1〜D7)を参照しながら
説明する。
【0112】まず、端末3の使用者が入力部35を通じ
て、廃棄物処理委託情報を端末3に入力すると(ステッ
プD1)、演算・制御部24によって、所望の指定化学
物質についてのMSDSを要求する旨の情報(MSDS
要求情報)が作成され、これが送信部32を通じてサー
バ2に送信される(ステップD2)。なお、このMSD
S要求情報は、先の(B)廃棄物処理委託手順において
端末3に廃棄物処理委託情報が入力され、又は端末3で
自動的に作成された際に、その廃棄物処理委託情報の内
容に応じて、演算・制御部34によって自動的に作成さ
れる構成としても良い。
【0113】一方、サーバ2では、端末3から送信され
てきたMSDS要求情報が、受信部21を通じて受信さ
れると(ステップD3)、演算・制御部24によって、
このMSDS要求情報に基づき、記憶部23に記憶され
たMSDSデータベースから、所望の指定化学物質につ
いての対象MSDS情報が検索される(ステップD
4)。そして、検索された対象MSDS情報が、送信部
22を通じて端末3に送信される(ステップD5)。
【0114】さらに、端末3では、サーバ2から送信さ
れてきた対象MSDS情報が、受信部31を通じて受信
され(ステップD6)、出力部36を通じて出力される
(ステップD7)。対象MSDS情報の出力形態は、デ
ィスプレイ上への表示やプリンタによる印刷など任意で
あるが、少なくともMSDSの書式の文書として印刷で
きるように構成すれば、対象指定化学物質を含む廃棄物
の搬送の際に、印刷されたMSDSをそのまま添付でき
るので好ましい。また、この対象MSDS情報は、テキ
スト文書や表形式文書などの任意の形式のファイルとし
て、記憶部33に保存することも可能である。
【0115】以上の手順によって、事業者は、事業の実
施に伴い必要となる指定化学物質のMSDSに関する情
報を、本システムを利用して容易且つ迅速に得ることが
可能となり、ひいては、廃棄物の処理委託に伴う負担が
より軽減される。
【0116】(E)マニフェスト管理手順 本手順は、事業者が廃棄物処理業者に委託した廃棄物の
処理に伴うマニフェストの管理を、サーバ2において代
行して行なう手順である。本手順は、事業者が上記
(B)廃棄物処理委託手順に従って廃棄物処理業者に廃
棄物の処理を委託した場合に、それに伴って適宜実施さ
れる。以下、本手順に従って行なわれる動作について、
図7に示す動作フロー(ステップE1〜E9)を参照し
ながら説明する。
【0117】まず、事業者が廃棄物処理の委託に伴っ
て、廃棄物処理業者に所定のマニフェストを交付する。
サーバ2を使用する廃棄物処理業者が廃棄物処理仲介業
者である場合には、事業者に代わってこの廃棄物処理仲
介業者が、専門処理業者に対してマニフェストを交付し
ても良い。何れの場合にも、交付したマニフェストに応
じた処理の実施後に、そのマニフェストがサーバ2を使
用する廃棄物処理業者(廃棄物処理仲介業者)に返還さ
れるように、予め取り決めておく。
【0118】更に、端末3の使用者が入力部35を通じ
て、マニフェストの交付状況に関する情報(マニフェス
ト交付情報)を端末3に入力する(ステップE1)。こ
のマニフェスト交付情報も、先の(B)廃棄物処理委託
手順において端末3に廃棄物処理委託情報が入力され、
又は端末3で自動的に作成された際に、その廃棄物処理
委託情報の内容に応じて、演算・制御部34によって自
動的に作成される構成としても良い。入力されたマニフ
ェスト交付情報は、送信部32を通じてサーバ2に送信
される(ステップE2)。
【0119】一方、サーバ2では、端末3から送信され
てきたマニフェスト交付情報が、受信部21を通じて受
信されると(ステップE3)、演算・制御部24によっ
て、記憶部23の事業者データベース中の対応する事業
者レコードに記憶される(ステップE4)。
【0120】その後、サーバ2の管理者は、廃棄物処理
の進行に従って廃棄物処理業者に返還されてくるマニフ
ェストについて、その返還状況に関する情報(マニフェ
スト返還情報)を、入力部25を通じて適宜サーバ2に
入力する(ステップE4)。入力されたマニフェスト返
還情報は、演算・制御部24によって、必要に応じて適
宜、記憶部23の対応する事業者レコードに記憶され
る。
【0121】また、この間、演算・制御部24によっ
て、記憶部23に記憶されたマニフェスト交付情報に対
応するマニフェスト返還情報の入力状態が、一定の基準
を満たしているか否か(例えば、所定の期間内に入力が
あるか否か、入力されたマニフェスト返還情報の内容が
マニフェスト交付情報の内容と合致しているか否か)が
監視される(ステップE5)。そして、所定の基準を満
たしていると判断された場合には(ステップE5のYE
Sルート)、マニフェストの返還結果を報告するマニフ
ェスト報告情報が生成される(ステップE6a)一方
で、所定の基準を満たしていないと判断された場合には
(ステップE5のNOルート)、その旨を警告するマニ
フェスト警告情報が生成される(ステップE6b)。生
成されたマニフェスト報告情報又はマニフェスト警告情
報は、送信部22を通じて端末3に送信される(ステッ
プE7)。
【0122】その後、端末3では、サーバ2から送信さ
れてきたマニフェスト報告情報又はマニフェスト警告情
報が、受信部31を通じて受信される(ステップE
8)。受信されたマニフェスト報告情報及びマニフェス
ト警告情報は、出力部36を通じて任意の出力形態(デ
ィスプレイ上への表示やプリンタによる印刷など)によ
り出力される(ステップE9)。また、マニフェスト報
告情報及びマニフェスト警告情報は、テキスト文書や表
形式文書などの任意の形式のファイルとして記憶部33
に保存することも可能である。
【0123】以上の手順によって、事業者は、廃棄物処
理業者への廃棄物の処理委託に併せて、それに伴うマニ
フェストの管理作業も委託することができ、また、自ら
排出した廃棄物の各種処理(輸送・保管・処理)の進行
状況を容易に把握することが可能となるので、廃棄物の
処理委託の際の負担がより軽減される。
【0124】なお、サーバ2を使用する廃棄物処理業者
が廃棄物処理仲介業者である場合には、廃棄物処理仲介
業者によるマニフェストの交付に伴い、サーバ2の管理
者がサーバ2に直接、マニフェスト交付情報を入力して
も良い。これによって、事業者のマニフェスト交付情報
を入力する手間を省くことができ、廃棄物の処理委託の
際の事業者の負担をより軽減することができる。
【0125】また、事業者が端末3を通じて、サーバ2
の記憶部23内の自らの事業者データベースに記憶され
たマニフェスト返還情報(即ち、事業者の送付したマニ
フェスト交付情報に対応してサーバ2に入力されたマニ
フェスト返還情報)の内容を確認できるように構成して
もよい。これによって、事業者は、自ら排出した廃棄物
の各種処理(輸送・保管・処理)の進行状況を、端末3
を用いて容易に、詳細且つ迅速に把握することが可能と
なる。
【0126】(F)数理モデル更新手順 本手順は、上記の(A)PRTR量算出手順及び(B)
廃棄物処理委託手順により得られた情報を用いて、端末
3に記憶された数理モデルを更新する手順である。
【0127】上述の(C)廃棄物処理支援手順において
得られる、事業実施情報と廃棄物処理委託情報との相関
性を示す関数(廃棄物発生予測関数)を利用することに
より、端末3の記憶部33に記憶されている数理モデル
を、よりPRTR量を正確に算出できるものに更新する
ことが可能である。よって本発明では、サーバ2におい
て、この廃棄物発生予測関数に基づいて端末3の数理モ
デルを更新するための情報を作成し、これを用いて端末
3において適宜、記憶されている数理モデルの更新を行
なう。
【0128】本手順の実施間隔も任意であるが、上記
(C)廃棄物処理支援手順が実施され、サーバ2の記憶
部23に廃棄物発生予測関数が記憶されている必要があ
るので、上記手順(C)の実施間隔と同等又はそれより
も長い実施間隔で定期的に行なうことが好ましい。以
下、本手順に従って行なわれる動作について、図8に示
す動作フロー(ステップF1〜F4)を参照しながら説
明する。
【0129】まず、サーバ2において、演算・制御部2
4により、記憶部23に累積的に記憶されたPRTR量
算出情報及び廃棄物処理委託情報に基づき得られた廃棄
物発生予測関数を利用して、端末3に記憶されている数
理モデルを更新するための数理モデル更新情報が作成さ
れる(ステップF1)。作成された数理モデル更新情報
は、送信部21を通じて端末に送信される(ステップF
2)。
【0130】一方、端末3では、サーバ2から送信され
てきた数理モデル更新情報が、受信部31を通じて受信
される(ステップF3)。そして、受信された数理モデ
ル更新情報に基づいて、演算・制御部34により、記憶
部33に記憶された数理モデルが更新される(ステップ
F4)。
【0131】以上の手順によって、PRTR量をより高
い精度で算出できるようになり、行政機関によるPRT
R量の統計精度の向上に寄与するとともに、将来の廃棄
物の発生をより正確に予測できるようになり、廃棄物処
理業者がより効率的に廃棄物処理を行なうことが可能に
なる。
【0132】以上、端末3とサーバ2との間で実施され
る手順(A)〜(G)について説明したが、本システム
の運用に伴いこれらの手順を多数の端末3(事業者)と
サーバ2との間で繰り返した場合、サーバ2の記憶部2
3には、多数の事業者についてのPRTR量算出情報及
び廃棄物処理委託情報が蓄積されることになる。多数の
事業者について蓄積されたこれらの情報は、様々な目的
に使用することが可能である。
【0133】例えば、多数の事業者についてPRTR量
の算出結果を集計することにより、各種の指定化学物質
のPRTR量についての統計を得ることが可能になる。
従来こうした統計は行政機関が作成しているが、本シス
テムでは運用に伴い自動的に、PRTR量に関する多量
のデータが整理された形で収集されるので、こうした統
計を従来よりも低コストで作成することが可能になると
ともに、作成された統計は関連する行政機関や研究機関
等の利用に供することができる。
【0134】また、多数の事業者についてPRTR量算
出情報と廃棄物処理委託情報との相関性を解析すること
で、より正確なPRTR量算出関数の定式化の手法を作
成することも可能になると考えられる。この場合、各事
業者について新たにPRTR量算出関数の定式化を行な
い、得られたPRTR量算出関数を基に前述した手順
(F)に従って、端末3の数理モデルの更新を行なうこ
とができる。
【0135】(G)廃棄物処理決済手順 本手順は、上記(B)廃棄物処理委託手順に従って、事
業者が廃棄物処理業者に廃棄物の処理を委託した場合
に、その廃棄物処理委託に伴う代金の決済を行なう手順
である。本手順に従って行なわれる動作について、図9
〜12に示す動作フロー(ステップG11〜G236)
を参照しながら説明する。
【0136】(G−1)廃棄物処理委託前の手順 最初に、本情報通信システム1の運用開始後、初めての
廃棄物処理委託の前に行なわれる手順について、図9を
用いて説明する。まず、上記(C)廃棄物処理支援手順
に従って、事業者について初めての廃棄物発生予測情報
が作成された後に、サーバ2の演算・制御部24によ
り、この廃棄物発生予測情報に基づいて、将来予想され
る廃棄物の処理委託に伴う料金(予想処理委託料金)が
算出される(ステップG11)。この予想処理委託料金
の算出は、記憶部23に記憶され、又は入力部25より
入力された、一定の基準に従って実行される。予想処理
委託料金の算出方法の具体例としては、処理委託に係る
廃棄物の単位量当たりの料金(一回の処理委託毎の従量
価格)として算出する方法や、年間又は月間の予測発生
量当たりの料金(一定期間毎の従量価格)として算出す
る方法、年極め又は月極めの定額料金(一定期間毎の定
額価格)として算出する方法等が挙げられる。これらの
方法は、予め何れかを決めておいても良く、事業者の選
択に応じて任意の方法を選択しても良い。こうして算出
された予想処理委託料金に関する情報(予想処理委託料
金情報)は、送信部22を通じて端末3に送信されると
ともに、記憶部23の事業者データベース中の対応する
事業者レコードに記憶される(ステップG12)。
【0137】一方、端末3では、サーバ2から送信され
てきた予想処理委託料金情報が受信部31を通じて受信
されると、演算・制御部34の制御により、この予想処
理委託料金情報が出力部36を通じて任意の出力形態に
より出力される(ステップG13)。また、入力部35
(特にキーボード、マウス等)と出力部36(特にディ
スプレイ等)を通じて実現されるインターフェースによ
り、事業者は、予想処理委託料金情報の内容を参考にし
て、廃棄物の処理委託料金の決済方式を選択するよう要
求される。
【0138】料金の決済方式としては、前払い、即時払
い、後払いの3つの方式が選択できる。前払い方式は、
廃棄物の処理委託の実施前に予め料金を支払う方式、即
時払い方式は、廃棄物の処理委託を実施する度に料金を
支払う方式、後払い方式は、廃棄物の処理委託の実施後
に纏めて料金を支払う方式である。事業者は、これらの
決済方式の中から所望の方式を選択するとともに、決済
に必要な情報(後述する支払いの方法の選択、後払いの
場合における清算の期間等)を入力する。
【0139】これらの方式の中から、端末3の使用者が
入力部35を通じて所望の決済方式を選択すると(ステ
ップG14)、演算・制御部34の制御により、決済方
式の選択に関する情報(決済方式選択情報)が、送信部
32を通じてサーバ2に送信される(ステップG1
5)。
【0140】その後、サーバ2では、端末3から送信さ
れてきた決済方式選択情報が、受信部21を通じて受信
される。受信された決済方式選択情報は、演算・制御部
24によって、記憶部23の事業者データベース中の対
応する事業者レコードに記憶される(ステップG1
6)。
【0141】なお、端末3の使用者が料金の決済方式と
して前払いを選択した場合には、その後、実際の廃棄物
処理の委託前に、処理委託料金の支払いが行なわれる
(ステップG170)。支払いの方法としては、本情報
通信システム1やその他の金融ネットワークシステムを
使ったオンライン支払い、現金や有価証券等による支払
い、ICカード等による電子媒体を介した支払い等が使
用できる。
【0142】これに対して、廃棄物処理業者は、記憶部
23の事業者レコードに記憶された予想処理委託料金情
報及び決済方式選択情報を参照して、廃棄物処理業者に
よる処理委託料金の支払いの確認を行なう(ステップG
171)。所定の期間内に所定の料金の支払いが行なわ
れたことを確認したら、廃棄物処理業者は、支払い金額
に応じた廃棄物の処理委託を行なう権利(処理委託権)
を事業者に付与し、入力部25を通じてサーバ2に、付
与された処理委託権に関する情報(処理委託権情報)を
入力する。入力された処理委託権情報は、送信部22を
通じて端末3に送信されるとともに(ステップG17
2)、付与された処理委託権の使用状況や残分に関する
情報(処理委託権使用情報)が記憶部23に記憶される
(ステップG173)。この段階では、まだ廃棄物の処
理委託は行なわれていないため、付与された処理委託権
は全て使用可能な状態である。
【0143】端末3では、サーバ2から送信されてきた
処理委託権情報が、受信部31を通じて受信される。受
信された処理委託権情報は、演算・制御部34の制御に
より出力部36を通じて任意の出力形態で出力される
(ステップG174)。
【0144】(G−2)廃棄物処理委託時の手順 次いで、事業者が廃棄物処理業者に廃棄物の処理を委託
した場合に、その廃棄物処理委託に伴う代金の決済を行
なう手順について、図10〜12を用いて説明する。
【0145】まず、上記(B)廃棄物処理委託手順に従
って、端末3から送信されてきた廃棄物処理委託情報が
サーバ2において受信されると、サーバ2では、演算・
制御部24によって、受信された廃棄物処理委託情報の
内容に応じた実際の処理委託料金が算出される(図10
〜12のステップG20)。処理委託料金の算出は、上
述した予想処理委託料金の算出と同様、記憶部23に記
憶され、又は入力部25より入力された、一定の基準に
従って実行される。算出方法としても、上述した予想処
理委託料金の算出と同様、廃棄物の単位量当たりの料金
として算出する方法や、年間又は月間の予測発生量当た
りの料金として算出する方法、年極め又は月極めの定額
料金として算出する方法が選択できる。
【0146】また、これと同時に、演算・制御部24に
よって、記憶部23に記憶された決済方式選択情報に基
づき、事業者の選択した決済方式の検証が行なわれる。
決済方式が前払いの場合には(図10のステップG2
1)、記憶部23に記憶された処理委託権使用情報に基
づいて、今回算出された処理委託料金が残余の処理委託
権によって清算可能か否かの検証が行なわれる(ステッ
プG210)。ここで、処理委託料金が残余の処理委託
権により清算可能である(即ち、使用可能な処理委託権
が十分に残っている)場合には(ステップG210のY
ESルート)、廃棄物処理業者によって廃棄物処理が受
託され、処理委託料金の清算が行なわれる(ステップG
211)。そして、処理委託料金の清算内容に基づい
て、記憶部23に記憶された処理委託権使用情報が更新
される(即ち、使用可能な処理委託権の残分から、清算
された処理委託料金に相当する分が差し引かれる。ステ
ップG212)。
【0147】一方、処理委託料金が残余の処理委託権で
は清算できない(即ち、使用可能な処理委託権の残高が
不足している)場合には(ステップG210のNOルー
ト)、演算・制御部24によって、不足分の処理委託料
金が算出される(ステップG213)。算出された不足
分の処理委託料金に関する情報(不足処理委託料金情
報)は、送信部22を通じて端末2に送信されるととも
に、記憶部23の事業者データベース中の対応する事業
者レコードに記憶される(ステップG214)。
【0148】端末3では、サーバ2から送信されてきた
不足処理委託料金情報が、受信部31を通じて受信され
る。受信された不足処理委託料金情報は、演算・制御部
34の制御により出力部36を通じて任意の出力形態で
出力される(ステップG215)。事業者は、出力され
た不足処理委託料金情報に基づいて、不足分以上の処理
委託料金を支払う(ステップG216)。支払いの方法
としては、前払いの方法について説明したのと同様に、
オンライン支払い、現金や有価証券等による支払い、I
Cカード等による電子媒体を介した支払い等が使用でき
る。
【0149】これに対して、廃棄物処理業者は、記憶部
23の事業者レコードに記憶された不足処理委託料金情
報を参照して、不足分の処理委託料金の支払いの確認を
行なう(ステップG217)。所定の期間内に所定の料
金の支払いが行なわれたことを確認できたら、廃棄物処
理が受託され、処理委託料金の清算が行なわれる(ステ
ップG218)。そして、不足処理委託料金情報と、実
際に支払われた処理委託料金とに基づいて、記憶部23
に記憶された処理委託権使用情報が更新される(ステッ
プG219)。
【0150】一方、サーバ2における決済方式の検証の
結果、決済方式が即時払いである場合には(図11のス
テップG22)、演算・制御部24の制御により、算出
された処理委託料金に関する情報(処理委託料金情報)
が、送信部22を介して端末3に送信されるとともに、
記憶部23の事業者データベース中の対応する事業者レ
コードに記憶される(ステップG221)。
【0151】端末3では、サーバ2から送信されてきた
料金情報が、受信部31を通じて受信される。受信され
た処理委託料金情報は、演算・制御部34の制御により
出力部36を通じて任意の出力形態(ディスプレイ上へ
の表示やプリンタによる印刷など)により出力される
(ステップG222)。事業者は、出力された処理委託
料金情報に基づいて、処理委託料金を支払う(ステップ
G223)。支払いの方法としては、上述したオンライ
ン支払い、現金や有価証券等による支払い、ICカード
等による電子媒体を介した支払い等が使用できる。
【0152】これに対して、廃棄物処理業者は、記憶部
23の事業者レコードに記憶された処理委託料金情報を
参照して、処理委託料金の支払いの確認を行なう(ステ
ップG224)。所定の期間内に所定の料金の支払いが
行なわれたことを確認できたら、廃棄物処理が受託さ
れ、処理委託料金の清算が行なわれる(ステップG22
5)。
【0153】また、サーバ2における決済方式の検証の
結果、決済方式が後払いである場合には(図12のステ
ップG23)、この時点で廃棄物処理が受託されるとと
もに(ステップG231)、演算・制御部24によって
算出された処理委託料金に関する情報が、記憶部23の
事業者データベース中の対応する事業者レコードに、処
理委託料金情報履歴として累積的に記憶される(ステッ
プG232)。
【0154】決済方式の選択の際に事業者が指定した清
算期間が経過すると、サーバ2では、演算・制御部24
によって、サーバ2の記憶部23に記憶された処理委託
料金情報履歴に基づき、前記の清算期間内に累積した処
理委託料金(累積処理委託料金)が算出される(ステッ
プG233)。そして、算出された累積処理委託料金に
関する情報(累積処理委託料金情報)が、送信部22を
介して端末3に送信されるとともに、記憶部23の事業
者データベース中の対応する事業者レコードに記憶され
る(ステップG234)。
【0155】端末3では、サーバ2から送信されてきた
累積処理委託料金情報が、受信部31を通じて受信され
る。受信された累積処理委託料金情報は、演算・制御部
34の制御により出力部36を通じて任意の出力形態で
出力される(ステップG235)。事業者は、出力され
た累積処理委託料金情報に基づいて、累積処理委託料金
を支払う(ステップG236)。支払いの方法として
は、上述したオンライン支払い、現金や有価証券等によ
る支払い、ICカード等による電子媒体を介した支払い
等が使用できる。
【0156】これに対して、廃棄物処理業者は、記憶部
23の事業者レコードに記憶された累積処理委託料金情
報を参照して、累積処理委託料金の支払いの確認を行な
う(ステップG237)。所定の期間内に所定の料金の
支払いが行なわれたことを確認できたら、累積処理委託
料金の清算が行なわれる(ステップG238)。
【0157】以上の手順によって、事業者及び廃棄物処
理業者が本システム1を利用して廃棄物の処理委託・受
託を実施した場合に、それに伴う処理委託代金の決済を
迅速且つ容易に行なうことが可能になる。また、事業者
が自らの希望に応じて、支払方法等を自由に選択するこ
とができ、決済に伴う事業者の負担を軽減することが可
能になる。
【0158】なお、サーバ2の記憶部23の事業者デー
タベースに記憶された、予想処理委託料金情報,決済方
式選択情報,処理委託権使用情報,処理委託料金情報,
処理委託料金情報履歴等の情報は、事業者が好きな時
に、端末3を通じてその内容を確認し、端末3の出力部
36を通じて任意の出力形態で出力することができる。
また、処理委託料金の決済上差し支えの無い範囲であれ
ば、事業者が端末3を通じてその内容を修正・変更でき
るように構成しても良い(例えば、選択された決済方式
等は、事業者が端末3を通じて変更できる様に構成する
ことが可能である)。こうした構成及び動作は、本実施
形態の情報通信システム1のような一般的な情報通信シ
ステムを用いれば容易に実現することが可能であるの
で、その詳細については説明を省略する。
【0159】以上説明した手順(A)〜(G)のうち、
(D)MSDS検索手順,(E)マニフェスト管理手
順,(F)数理モデル更新手順,及び(G)廃棄物処理
決済手順については、これらの全部又は一部を省略する
ことも可能である。また、上の手順(B)に関する記載
中で補足的に述べた、PRTR量の算出に伴い自動的に
廃棄物の処理委託を行なう手順、及び、上の手順(C)
に関する記載中で補足的に述べた、廃棄物処理計画を作
成する手順についても、同様の省略が可能である。本シ
ステムの使用目的や使用条件に応じて上記手順の中から
必要最小限の手順を選択し、それに応じて本システムを
構成することにより、効率化・低コスト化を図ることが
できる。
【0160】〔III〕 第2実施形態 続いて、第2実施形態では、PRTR量算出のための数
理モデルをサーバ側に配置しておき、事業者が端末に入
力した情報をサーバに送信してPRTR量を算出すると
ともに、PRTR量の算出結果が端末に送信されて使用
される場合について説明する。
【0161】図13は、本発明の第2実施形態にかかる
情報通信システム(廃棄物代行処理業務の支援システ
ム)の基本的な構成を示す模式図である。図13に示す
ように、本情報通信システム1も、通信ネットワーク1
0に接続されたサーバ2および端末3をそなえ、前記通
信ネットワーク10を介して前記のサーバ2および端末
3が互いに通信可能となるように構成されている。通信
ネットワーク10の構成は第1実施形態と同様なので、
詳細な説明は省略するものとする。また、図中、第1実
施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して
いる。
【0162】本実施形態において、サーバ2及び端末3
は、基本的には第1実施形態と同一の構成要素を有して
いるが、以下の点が第1実施形態と異なる。
【0163】第1実施形態では端末3の記憶部33に記
憶されていた、事業者の事業の全体工程を表わす数理モ
デルが、本実施例ではサーバ2の記憶部23に記憶され
る。また、第1実施形態では端末3の演算・制御部34
が有していた、数理モデルを用いた処理に関する各種の
機能(数理モデル及び事業実施情報に基づき、一定期間
におけるPRTR量を算出する機能、PRTR量の算出
に伴い、一定期間における廃棄物の発生量を算出する機
能、算出された廃棄物発生量が所定の基準を満たした場
合に、廃棄物処理委託情報を作成する機能等)が、本実
施例では省略されるとともに、これらの機能をサーバ2
の演算・制御部24が有している。
【0164】なお、第1実施形態と同様、上述のサーバ
2及び端末3に備えられた各手段に相当する各機能も、
実際には、サーバ2や端末3が備えるハードディスクに
記録されたコンピュータ・プログラム(サーバ用プログ
ラム及び端末用プログラム)により実現される。そし
て、これらのコンピュータ・プログラムを、コンピュー
タ読み取り可能な各種記憶媒体や、サーバ2や端末3に
接続された外部記憶領域に記録しておき、必要に応じて
随時、サーバ2や端末3のハードディスクにインストー
ルして使用可能である点も、第1実施形態と同様であ
る。
【0165】以上の構成を有する本発明の第2実施形態
の情報通信システムでは、第1実施形態について列挙し
た7種類の手順(A)〜(G)のうち、(A)PRTR
量算出手順及び(F)数理モデル更新手順が、第1実施
形態とは異なる内容を有する。なお、その他の手順
(B)〜(E)及び(G)については第1実施形態と同
様であるので、その詳細は省略する。
【0166】(A)PRTR量算出手順 この手順は、本実施形態においては、事業者が端末3を
介して、サーバ2に記憶された数理モデルに基づき、一
定期間におけるPRTR量を算出する手順となる。本手
順に従って行なわれる動作について、図14に示す動作
フロー(ステップA’1〜A’8)を参照しながら説明
する。
【0167】まず、端末3の使用者が入力部35を通じ
て、一定期間における事業実施情報を端末3に入力する
と(ステップA’1)、入力された事業実施情報は送信
部32を通じてサーバ2に送信される(ステップA’
2)。
【0168】一方、サーバ2では、端末3から送信され
てきた事業実施情報が、受信部21を通じて受信される
と(ステップA’3)、受信された事業実施情報と記憶
部23に記憶されている数理モデルとに基づき、演算・
制御部24によって、一定期間における指定化学物質の
PRTR量が算出される(ステップA’4)。そして、
算出されたPRTR量が、送信部22を通じて端末3に
送信されるとともに(ステップA’5)、このPRTR
量の算出に関するPRTR量算出情報が、演算・制御部
24によって、記憶部23に累積的に記憶される(ステ
ップA’6)。
【0169】さらに、端末3では、サーバ2から送信さ
れてきたPRTR量が受信部31を通じて受信され(ス
テップA’7)、出力部36を通じて出力される(ステ
ップA’8)。
【0170】以上の手順によって、端末3に記憶すべき
情報量を削減することができるので、端末3に要求され
るスペックがそれほど厳しくなくて済み、端末3の価格
を抑えることが可能となる。また、サーバ2において数
理モデルを一元的に管理することができる。
【0171】(F)数理モデル更新手順 この手順は、本実施形態においては、上記の(A)PR
TR量算出手順及び(B)廃棄物処理委託手順により得
られた情報を用いて、サーバ2に記憶された数理モデル
を更新する手順となる。
【0172】まず、サーバ2において、演算・制御部2
4により、記憶部23に累積的に記憶されたPRTR量
算出情報と廃棄物処理委託情報とが比較され、記憶部2
3に記憶されている数理モデルを更新するための数理モ
デル更新情報が作成される。そして、作成された数理モ
デル更新情報に基づいて、演算・制御部24により、記
憶部23に記憶された数理モデルが更新される。
【0173】以上の手順によって、数理モデルが端末3
に記憶されている場合に比べて、数理モデルの更新を容
易且つ迅速に行なうことが可能となる。
【0174】なお、第1実施形態と同様、本実施形態に
おいても、本システムの運用に伴い手順(A)〜(G)
を多数の端末3(事業者)とサーバ2との間で繰り返し
た場合、サーバ2の記憶部23には多数の事業者につい
てのPRTR量算出情報及び廃棄物処理委託情報が蓄積
されるが、これらの情報を、各種の指定化学物質につい
てのPRTR量の統計の作成や、新たなPRTR量算出
関数の定式化など、様々な目的に使用することが可能で
ある。
【0175】また、上述の手順(D)〜(G)や、PR
TR量算出に伴う廃棄物の自動処理委託の手順、廃棄物
処理計画の作成の手順については、その全部又は一部の
省略が可能である。本システムの使用目的や使用条件に
応じて上記手順の中から必要最小限の手順を選択し、そ
れに応じて本システムを構成することにより、効率化・
低コスト化を図ることができる。
【0176】〔IV〕 その他 以上、本発明の実施形態につき具体的に説明したが、勿
論、本発明は上述の実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を越えない限りにおいて、種々の形態で実
施することが可能である。
【0177】例えば、上記の各実施形態では、廃棄物処
理仲介業者に代表される廃棄物処理業者が情報通信シス
テム1のサーバ2を用いることを前提としていたが、サ
ーバ2を用いることができるのは廃棄物処理業者に限ら
れる訳ではなく、任意の者がサーバ2を用いて本発明に
よるサービスを行なうことが可能である。具体的には、
廃棄物処理に携わるその他の業者(例えば、収集運搬業
者,中間処理業者,最終処分業者,リサイクル業者等の
専門処理業者など)や、廃棄物処理に関する各種情報や
サービスを提供するサービス業者(廃棄物処理業者のデ
ータベースを提供する業者や、廃棄物処理に関するアプ
リケーションを提供するASP(application service
provider)等)などが挙げられる。この場合、上記の各
実施形態のサーバ2の基本的な構成を変更する必要は無
く、本発明によるサービスを行なう業者がサーバ2の管
理を行なうとともに、必要に応じて適宜、廃棄物処理業
者へ廃棄物処理委託情報や廃棄物発生予測情報、廃棄物
処理計画等を通知するようにすればよい。特に、複数の
廃棄物処理業者について、記憶部23の記憶内容の全部
又は一部を廃棄物処理業者毎に備えることにより、サー
バ2を用いて複数の廃棄物処理業者の処理委託業務を支
援することが可能となる。
【0178】
【発明の効果】本発明によれば、サーバにおいて、指定
化学物質の排出量及び/又は移動量(PRTR量)の算
出に関する情報と廃棄物の処理委託に関する情報とが累
積的に記憶され、これらの情報を利用して将来の廃棄物
の発生に関する情報が得られるので、廃棄物処理業者
は、将来の廃棄物の発生を予測して長期的な処理計画
(廃棄物の運搬,保管,処理の計画)を立てることがで
き、廃棄物処理を効率的に行なうことが可能になる。ま
た、事業者が廃棄物の処理を委託する際に処理業者に詳
細な情報を報告する手間が省け、事業者の負担も軽減さ
れる。
【0179】また、端末又はサーバにおいて、入力され
た事業実施情報(使用した材料化学物質の量などの情
報)と予め記憶されている数理モデルとに基づき、PR
TR量が算出されるので、事業者によるPRTR量の把
握及び報告が容易になり、事業者の負担が軽減される
(請求項1,7,13,19,25,30)。
【0180】ここで、数理モデルを端末におく構成とす
れば、事業の実施に関する情報をサーバに送る必要がな
く、事業者の活動内容に関するプライバシーを保持する
ことができ、PRTR制度の周知・普及に寄与する(請
求項1,13,25)。一方、数理モデルをサーバにお
く構成とすれば、端末に記憶すべき情報量を削減するこ
とができるとともに、サーバにおいて数理モデルを一元
的に管理することができ、数理モデルの更新等を容易に
行なうことが可能となる(請求項7,19,30)。
【0181】なお、指定化学物質の収支と廃棄物の発生
量との間に相関がある場合には、端末又はサーバにおい
て、PRTR量算出に伴って廃棄物の発生量が算出さ
れ、所定の基準を満たした場合には廃棄物処理委託情報
が作成される構成とすれば、事業者が、PRTR量算出
に必要な情報を事業実施情報として適宜入力するだけ
で、自動的に廃棄物の処理委託が行なわれるので、事業
者の負担がより軽減される(請求項2,8,14,2
0,26,31)。
【0182】更に、サーバにおいて、廃棄物発生予測情
報に基づいて将来の廃棄物処理に関する計画が自動的に
作成される構成とすれば、廃棄物処理業者はその計画に
基づいて廃棄物処理を行なえばよく、より効率的な廃棄
物処理が可能になる(請求項3,9,15,21,3
2)。
【0183】また、端末からの要求に応じて、サーバに
予め記憶されたMSDSデータベースから指定化学物質
のMSDSが検索されて端末に送信される構成とすれ
ば、事業者は、事業の実施に伴い必要となるMSDSを
自動的に得ることが可能となり、廃棄物処理業者はその
計画に基づいて廃棄物処理を行なえばよく、その負担が
更に軽減される(請求項4,10,16,22,27,
33)。
【0184】加えて、サーバにおいて、マニフェストの
交付状況及び返還状況に関する情報が記憶・監視され、
基準を満たさない場合にはその旨が端末に送信される構
成とすれば、廃棄物の処理委託に伴うマニフェストの管
理を自動化することができ、事業者の負担が一層軽減さ
れる(請求項5,11,17,23,28,34)。
【0185】更に、サーバに累積的に記憶されたPRT
R量算出情報と廃棄物処理委託情報との比較結果に基づ
いて、端末又はサーバの数理モデルが更新されるように
構成すれば、PRTR量がより高い精度で算出できるよ
うになり、行政機関によるPRTR量の統計精度の向上
に寄与するとともに、将来の廃棄物の発生をより正確に
予測できるようになり、廃棄物処理業者がより効率的に
廃棄物処理を行なうことが可能になる(請求項6,1
2,18,24,29,35)。
【0186】なお、上記の端末及びサーバを構成する各
手段としてそれぞれコンピュータを機能させるプログラ
ムを提供することにより、既存の各種汎用コンピュータ
を用いて上記の端末及びサーバを実現することができ、
本発明の普及に益する(請求項36,37)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムの基本的な構成を模式的に示す図で
ある。
【図2】 (A),(B)はいずれも、本発明の第1実
施形態に係る廃棄物代行処理業務の支援システムにおけ
る、サーバの記憶部の事業所データベースの各事業者レ
コードの記憶形式の例を示す図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、PRTR量算出手順に従
ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャート
である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、廃棄物処理委託手順に従
ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャート
である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、廃棄物処理支援手順に従
ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャート
である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、MSDS検索手順に従っ
てサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、マニフェスト管理手順に
従ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャー
トである。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、数理モデル更新手順に従
ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャート
である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処理
業務の支援システムにおいて、廃棄物処理決済手順に従
ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャート
である。特に、廃棄物処理委託前における動作を示して
いる。
【図10】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処
理業務の支援システムにおいて、廃棄物処理決済手順に
従ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャー
トである。特に、事業者が前払い方式を選択した場合
の、廃棄物処理委託時における動作を示している。
【図11】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処
理業務の支援システムにおいて、廃棄物処理決済手順に
従ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャー
トである。特に、事業者が即時払い方式を選択した場合
の、廃棄物処理委託時における動作を示している。
【図12】 本発明の第1実施形態に係る廃棄物代行処
理業務の支援システムにおいて、廃棄物処理決済手順に
従ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャー
トである。特に、事業者が後払い方式を選択した場合
の、廃棄物処理委託時及びその後における動作を示して
いる。
【図13】 本発明の第2実施形態に係る廃棄物代行処
理業務の支援システムの基本的な構成を模式的に示す図
である。
【図14】 本発明の第2実施形態に係る廃棄物代行処
理業務の支援システムにおいて、PRTR量算出手順に
従ってサーバ及び端末が行なう動作を示すフローチャー
トである。
【図15】 一般的な事業の工程フローの例とPRTR
量の把握箇所との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 情報通信システム(廃棄物代行処理業務の支援シス
テム) 2 サーバ 3 端末 21 受信部 22 送信部 23 記憶部 24 演算・制御部 25 入力部 26 出力部 31 受信部 32 送信部 33 送信部 34 演算・制御部 35 入力部 36 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 完 福島県いわき市小名浜字高山34番地 日本 化成株式会社内 (72)発明者 佐藤 芳男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 花房 基弘 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号 株 式会社富士通総研内 Fターム(参考) 4D004 DA16

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定化学物質の環境への排出量の把握等
    及び管理の改善の促進に関する法律において指定する化
    学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は発
    生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事業
    の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援す
    る方法であって、 前記事業の実施状況と前記指定化学物質の環境中への排
    出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移動量(以下
    「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす数理モデル
    を予め記憶する端末と、該端末と通信ネットワークを介
    して互いに通信可能に構成されたサーバとを有するシス
    テムを用い、 PRTR量算出手順として、 該端末において、 一定期間における前記事業の実施状況に関する情報(以
    下「事業実施情報」と呼ぶ。)を入力されるステップ
    と、 記憶されている前記数理モデル及び入力された前記事業
    実施情報に基づき前記一定期間におけるPRTR量を算
    出するステップと、 算出された前記PRTR量を出力するステップと、 前記PRTR量の算出に関する情報(以下「PRTR量
    算出情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信するステップ
    と、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記PRTR量算出情報を受
    信するステップと、 受信された前記PRTR量算出情報を累積的に記憶する
    ステップとを備え、且つ、 廃棄物処理委託手順として、 該端末において、 前記廃棄物の処理委託に関する情報(以下「廃棄物処理
    委託情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信するステップ
    と、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記廃棄物処理委託情報を受
    信するステップと、 受信された前記廃棄物処理委託情報を出力するステップ
    と、 受信された前記廃棄物処理委託情報を累積的に記憶する
    ステップとを備え、更に、 廃棄物処理支援手順として、 該サーバにおいて、 累積的に記憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃
    棄物処理委託情報を利用して、将来の前記事業の実施に
    伴い予測される前記廃棄物の発生に関する情報(以下
    「廃棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成するステップ
    と、 作成された前記廃棄物発生予測情報を出力するステップ
    とを備えることを特徴とする、廃棄物代行処理業務の支
    援方法。
  2. 【請求項2】 該PRTR量算出手順として、更に、 該端末において、 前記PRTR量の算出に伴い前記一定期間における前記
    廃棄物の発生量を算出するステップと、 算出された前記廃棄物の発生量が所定の基準を満たした
    場合に、前記廃棄物処理委託情報を作成して該サーバに
    送信させるステップとを備えることを特徴とする、請求
    項1記載の廃棄物代行処理業務の支援方法。
  3. 【請求項3】 該廃棄物処理支援手順として、更に、 該サーバにおいて、 作成された前記廃棄物発生予測情報に基づき将来の廃棄
    物処理に関する計画(以下「廃棄物処理計画」と呼
    ぶ。)を作成するステップと、 作成された前記廃棄物処理計画を出力するステップとを
    備えることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載
    の廃棄物代行処理業務の支援方法。
  4. 【請求項4】 該サーバが、各種の指定化学物質の化学
    物質等安全データシート(以下「MSDS」と呼ぶ。)
    に関する情報(以下「MSDSデータベース」と呼
    ぶ。)を予め記憶しているとともに、 MSDS検索手順として、 該端末において、 前記指定化学物質のMSDSを要求する情報(以下「M
    SDS要求情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信するステ
    ップと、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記MSDS要求情報を受信
    するステップと、 受信された前記MSDS要求情報に基づき、前記MSD
    Sデータベースから対象となる前記指定化学物質のMS
    DSに関する情報(以下「対象MSDS情報」と呼
    ぶ。)を検索するステップと、 検索された前記対象MSDS情報を該端末に送信するス
    テップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記対象MSDS情報を受
    信するステップと、 受信された前記対象MSDS情報を出力するステップと
    を備えることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項
    に記載の廃棄物代行処理業務の支援方法。
  5. 【請求項5】 マニフェスト管理手順として、 該端末において、 前記廃棄物処理委託情報に基づく廃棄物処理の実施に伴
    う産業廃棄物管理票(以下「マニフェスト」と呼ぶ。)
    の交付状況に関する情報(マニフェスト交付情報)を該
    サーバに送信するステップと、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記マニフェスト交付情報を
    受信するステップと、 受信された前記マニフェスト交付情報を記憶するステッ
    プと、 記憶された前記マニフェスト交付情報に対応するマニフ
    ェストの返還状況に関する情報(以下「マニフェスト返
    還情報」と呼ぶ。)を入力されるステップと、 前記マニフェスト交付情報に対応する前記マニフェスト
    返還情報の入力状態が所定の基準を満たしているかどう
    かを監視するステップと、 前記マニフェスト返還情報の入力状態が前記所定の基準
    を満たしている場合には、マニフェストの返還結果を報
    告する情報(以下「マニフェスト報告情報」と呼ぶ。)
    を生成する一方、前記マニフェスト返還情報の入力状態
    が前記所定の基準を満たしていない場合には、その旨を
    警告する情報(以下「マニフェスト警告情報」と呼
    ぶ。)を生成するステップと、 生成された前記マニフェスト報告情報又は前記マニフェ
    スト警告情報を該端末に送信するステップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記マニフェスト報告情報
    又は前記マニフェスト警告情報を受信するステップと、 受信された前記マニフェスト報告情報又は前記マニフェ
    スト警告情報を出力するステップとを備えることを特徴
    とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の廃棄物代行
    処理業務の支援方法。
  6. 【請求項6】 数理モデル更新手順として、 該サーバにおいて、 累積的に記憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃
    棄物処理委託情報に基づき、該端末に記憶されている前
    記数理モデルを更新するために必要な情報(以下「数理
    モデル更新情報」と呼ぶ。)を作成するステップと、 作成された前記数理モデル更新情報を該端末に送信する
    ステップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記数理モデル更新情報を
    受信するステップと、 受信された前記数理モデル更新情報に基づき前記数理モ
    デルを更新するステップとを備えた ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の
    廃棄物代行処理業務の支援方法。
  7. 【請求項7】 特定化学物質の環境への排出量の把握等
    及び管理の改善の促進に関する法律において指定する化
    学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は発
    生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事業
    の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援す
    る方法であって、 前記事業の実施状況と前記指定化学物質の環境中への排
    出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移動量(以下
    「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす数理モデル
    を予め記憶するサーバと、該サーバと通信ネットワーク
    を介して互いに通信可能に構成された端末とを有するシ
    ステムを用い、 PRTR量算出手順として、 該端末において、 一定期間における前記事業の実施状況に関する情報(以
    下「事業実施情報」と呼ぶ。)を入力されるステップ
    と、 入力された前記事業実施情報を該サーバに送信するステ
    ップと、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記事業実施情報を受信する
    ステップと、 記憶されている前記数理モデル及び受信した前記事業実
    施情報に基づき、前記一定期間におけるPRTR量を算
    出するステップと、 算出された前記PRTR量を該端末に送信するステップ
    と、 前記PRTR量の算出に関する情報(以下「PRTR量
    算出情報」と呼ぶ。)を累積的に記憶する累積的に記憶
    するステップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記PRTR量を受信する
    ステップと、 受信された前記PRTR量を出力するステップとを備
    え、且つ、 廃棄物処理委託手順として、 該端末において、 前記廃棄物の処理委託に関する情報(以下「廃棄物処理
    委託情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信するステップ
    と、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記廃棄物処理委託情報を受
    信するステップと、 受信された前記廃棄物処理委託情報を出力するステップ
    と、 受信された前記廃棄物処理委託情報を累積的に記憶する
    ステップとを備え、更に、 廃棄物処理支援手順として、 該サーバにおいて、 累積的に記憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃
    棄物処理委託情報を利用して、将来の前記事業の実施に
    伴い予測される前記廃棄物の発生に関する情報(以下
    「廃棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成するステップ
    と、 作成された前記廃棄物発生予測情報を出力するステップ
    とを備えることを特徴とする、廃棄物代行処理業務の支
    援方法。
  8. 【請求項8】 該PRTR量算出手順として、更に、 該サーバにおいて、 前記PRTR量の算出に伴い前記一定期間における前記
    廃棄物の発生量を算出するステップと、 算出された前記廃棄物の発生量が所定の基準を満たした
    場合に、前記廃棄物処理委託情報を作成するステップと
    を備えることを特徴とする、請求項7記載の廃棄物代行
    処理業務の支援方法。
  9. 【請求項9】 該廃棄物処理支援手順として、更に、 該サーバにおいて、 作成された前記廃棄物発生予測情報に基づき将来の廃棄
    物処理に関する計画(以下「廃棄物処理計画」と呼
    ぶ。)を作成するステップと、 作成された前記廃棄物処理計画を出力するステップとを
    備えることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載
    の廃棄物代行処理業務の支援方法。
  10. 【請求項10】 該サーバが、各種の指定化学物質の化
    学物質等安全データシート(以下「MSDS」と呼
    ぶ。)に関する情報(以下「MSDSデータベース」と
    呼ぶ。)を予め記憶しているとともに、 MSDS検索手順として、 該端末において、 前記指定化学物質のMSDSを要求する情報(以下「M
    SDS要求情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信するステ
    ップと、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記MSDS要求情報を受信
    するステップと、 受信された前記MSDS要求情報に基づき、前記MSD
    Sデータベースから対象となる前記指定化学物質のMS
    DSに関する情報(以下「対象MSDS情報」と呼
    ぶ。)を検索するステップと、 検索された前記対象MSDS情報を該端末に送信するス
    テップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記対象MSDS情報を受
    信するステップと、 受信された前記対象MSDS情報を出力するステップと
    を備えることを特徴とする、請求項7〜9の何れか一項
    に記載の廃棄物代行処理業務の支援方法。
  11. 【請求項11】 マニフェスト管理手順として、 該端末において、 前記廃棄物処理委託情報に基づく廃棄物処理の実施に伴
    う産業廃棄物管理票(以下「マニフェスト」と呼ぶ。)
    の交付状況に関する情報(マニフェスト交付情報)を該
    サーバに送信するステップと、 該サーバにおいて、 該端末から送信されてきた前記マニフェスト交付情報を
    受信するステップと、 受信された前記マニフェスト交付情報を記憶するステッ
    プと、 記憶された前記マニフェスト交付情報に対応するマニフ
    ェストの返還状況に関する情報(以下「マニフェスト返
    還情報」と呼ぶ。)を入力されるステップと、 前記マニフェスト交付情報に対応する前記マニフェスト
    返還情報の入力状態が所定の基準を満たしているかどう
    かを監視するステップと、 前記マニフェスト返還情報の入力状態が前記所定の基準
    を満たしている場合に、マニフェストの返還結果を報告
    する情報(以下「マニフェスト報告情報」と呼ぶ。)を
    生成する一方、前記マニフェスト返還情報の入力状態が
    前記所定の基準を満たしていない場合に、その旨を警告
    する情報(以下「マニフェスト警告情報」と呼ぶ。)を
    生成するステップと、 生成された前記マニフェスト報告情報又は前記マニフェ
    スト警告情報を該端末に送信するステップと、 該端末において、 該サーバから送信されてきた前記マニフェスト報告情報
    又は前記マニフェスト警告情報を受信するステップと、 受信された前記マニフェスト報告情報又は前記マニフェ
    スト警告情報を出力するステップとを備えることを特徴
    とする、請求項7〜10の何れか一項に記載の廃棄物代
    行処理業務の支援方法。
  12. 【請求項12】 数理モデル更新手順として、 該サーバにおいて、 累積的に記憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃
    棄物処理委託情報に基づき、該サーバに記憶されている
    前記数理モデルを更新するために必要な情報(以下「数
    理モデル更新情報」と呼ぶ。)を作成するステップと、 作成された前記数理モデル更新情報に基づき前記数理モ
    デルを更新するステップとを備えたことを特徴とする、
    請求項7〜11の何れか一項に記載の廃棄物代行処理業
    務の支援方法。
  13. 【請求項13】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムであって、 通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成された
    端末とサーバとを備え、 該端末が、前記事業の実施状況と前記指定化学物質の環
    境中への排出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移動
    量(以下「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす数
    理モデルを予め記憶する手段と、一定期間における前記
    事業の実施状況に関する情報(以下「事業実施情報」と
    呼ぶ。)を入力される手段と、記憶されている前記数理
    モデル及び入力された前記事業実施情報に基づき前記一
    定期間におけるPRTR量を算出する手段と、算出され
    た前記PRTR量を出力する手段と、前記PRTR量の
    算出に関する情報(以下「PRTR量算出情報」と呼
    ぶ。)及び前記廃棄物の処理委託に関する情報(以下
    「廃棄物処理委託情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信す
    る手段とを有し、 該サーバが、該端末から送信されてきた前記PRTR量
    算出情報及び前記廃棄物処理委託情報を受信する手段
    と、受信された前記廃棄物処理委託情報を出力する手段
    と、受信された前記PRTR量算出情報及び前記廃棄物
    処理委託情報を累積的に記憶する手段と、累積的に記憶
    された前記PRTR量算出情報及び前記廃棄物処理委託
    情報を利用して、将来の前記事業の実施に伴い予測され
    る前記廃棄物の発生に関する情報(以下「廃棄物発生予
    測情報」と呼ぶ。)を作成する手段と、作成された前記
    廃棄物発生予測情報を出力する手段とを有することを特
    徴とする、廃棄物代行処理業務の支援システム。
  14. 【請求項14】 該端末が、前記PRTR量の算出に伴
    い前記一定期間における前記廃棄物の発生量を算出する
    手段と、算出された前記廃棄物の発生量が所定の基準を
    満たした場合に、前記廃棄物処理委託情報を作成して該
    サーバに送信させる手段とを有することを特徴とする、
    請求項13記載の廃棄物代行処理業務の支援システム。
  15. 【請求項15】 該サーバが、作成された前記廃棄物発
    生予測情報に基づき将来の廃棄物処理に関する計画(以
    下「廃棄物処理計画」と呼ぶ。)を作成する手段と、作
    成された前記廃棄物処理計画を出力する手段とを有する
    ことを特徴とする、請求項13又は請求項14に記載の
    廃棄物代行処理業務の支援システム。
  16. 【請求項16】 該端末が、前記指定化学物質の化学物
    質等安全データシート(以下「MSDS」と呼ぶ。)を
    要求する情報(以下「MSDS要求情報」と呼ぶ。)を
    該サーバに送信する手段を有し、 該サーバが、各種の指定化学物質のMSDSに関する情
    報(以下「MSDSデータベース」と呼ぶ。)を記憶す
    る手段と、該端末から送信されてきた前記MSDS要求
    情報を受信する手段と、受信された前記MSDS要求情
    報に基づき前記MSDSデータベースから対象となる前
    記指定化学物質のMSDSに関する情報(以下「対象M
    SDS情報」と呼ぶ。)を検索する手段と、検索された
    前記対象MSDS情報を該端末に送信する手段とを有
    し、 該端末が、更に、該サーバから送信されてきた前記対象
    MSDS情報を受信する手段と、受信された前記対象M
    SDS情報を出力する手段とを有することを特徴とす
    る、請求項13〜15の何れか一項に記載の廃棄物代行
    処理業務の支援システム。
  17. 【請求項17】 該端末が、前記廃棄物処理委託情報に
    基づく廃棄物処理の実施に伴う産業廃棄物管理票(以下
    「マニフェスト」と呼ぶ。)の交付状況に関する情報
    (マニフェスト交付情報)を該サーバに送信する手段を
    有するとともに、 該サーバが、該端末から送信されてきた前記マニフェス
    ト交付情報を受信する手段と、受信された前記マニフェ
    スト交付情報を記憶する手段と、記憶された前記マニフ
    ェスト交付情報に対応するマニフェストの返還状況に関
    する情報(以下「マニフェスト返還情報」と呼ぶ。)を
    入力される手段と、前記マニフェスト交付情報に対応す
    る前記マニフェスト返還情報の入力状態が所定の基準を
    満たしているかどうかを監視する手段と、前記マニフェ
    スト返還情報の入力状態が前記所定の基準を満たしてい
    る場合に、前記マニフェストの返還結果を報告する情報
    (以下「マニフェスト報告情報」と呼ぶ。)を生成する
    一方、前記マニフェスト返還情報の入力状態が前記所定
    の基準を満たしていない場合に、その旨を警告する情報
    (以下「マニフェスト警告情報」と呼ぶ。)を生成する
    手段と、生成された前記マニフェスト報告情報又は前記
    マニフェスト警告情報を該端末に送信する手段とを有
    し、且つ、 該端末が、更に、該サーバから送信されてきた前記マニ
    フェスト報告情報又は前記マニフェスト警告情報を受信
    する手段と、受信された前記マニフェスト報告情報又は
    前記マニフェスト警告情報を出力する手段とを有するこ
    とを特徴とする、請求項13〜16の何れか一項に記載
    の廃棄物代行処理業務の支援システム。
  18. 【請求項18】 該サーバが、累積的に記憶された前記
    PRTR量算出情報及び前記廃棄物処理委託情報に基づ
    き、該端末に記憶されている前記数理モデルを更新する
    ために必要な情報(以下「数理モデル更新情報」と呼
    ぶ。)を作成する手段と、作成された前記数理モデル更
    新情報を該端末に送信する手段とを有し、 該端末が、該サーバから送信されてきた前記数理モデル
    更新情報を受信する手段と、受信された前記数理モデル
    更新情報に基づき前記数理モデルを更新する手段とを有
    することを特徴とする、請求項13〜17の何れか一項
    に記載の廃棄物代行処理業務の支援システム。
  19. 【請求項19】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムであって、 通信ネットワークを介して互いに通信可能に構成された
    端末とサーバとを備え、 該端末が、一定期間における前記事業の実施状況に関す
    る情報(以下「事業実施情報」と呼ぶ。)を入力される
    手段と、入力された前記事業実施情報及び前記廃棄物の
    処理委託に関する情報(以下「廃棄物処理委託情報」と
    呼ぶ。)を該サーバに送信する手段とを有し、 該サーバが、前記事業の実施状況と前記指定化学物質の
    環境中への排出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移
    動量(以下「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす
    数理モデルを予め記憶する手段と、該端末から送信され
    てきた前記事業実施情報及び前記廃棄物処理委託情報を
    受信する手段と、記憶されている前記数理モデル及び受
    信された前記事業実施情報に基づき前記一定期間におけ
    るPRTR量を算出する手段と、算出された前記PRT
    R量を該端末に送信する手段と、受信された前記廃棄物
    処理委託情報を出力する手段とを有し、 該端末が、更に、該サーバから送信されてきた前記PR
    TR量を受信する手段と、受信された前記PRTR量を
    出力する手段とを有し、 該サーバが、更に、前記PRTR量の算出に関する情報
    (以下「PRTR量算出情報」と呼ぶ。)及び前記廃棄
    物処理委託情報を累積的に記憶する手段と、累積的に記
    憶された前記PRTR量算出情報及び前記廃棄物処理委
    託情報を利用して、将来の前記事業の実施に伴い予測さ
    れる前記廃棄物の発生に関する情報(以下「廃棄物発生
    予測情報」と呼ぶ。)を作成する手段と、作成された前
    記廃棄物発生予測情報を出力する手段とを有することを
    特徴とする、廃棄物代行処理業務の支援システム。
  20. 【請求項20】 該サーバが、前記PRTR量の算出に
    伴い前記一定期間における前記廃棄物の発生量を算出す
    る手段と、算出された前記廃棄物の発生量が所定の基準
    を満たした場合に、前記廃棄物処理委託情報を作成する
    手段とを有することを特徴とする、請求項19記載の廃
    棄物代行処理業務の支援システム。
  21. 【請求項21】 該サーバが、作成された前記廃棄物発
    生予測情報に基づき将来の廃棄物処理に関する計画(以
    下「廃棄物処理計画」と呼ぶ。)を作成する手段と、作
    成された前記廃棄物処理計画を出力する手段とを有する
    ことを特徴とする、請求項19又は請求項20に記載の
    廃棄物代行処理業務の支援システム。
  22. 【請求項22】 該端末が、前記指定化学物質の化学物
    質等安全データシート(以下「MSDS」と呼ぶ。)を
    要求する情報(以下「MSDS要求情報」と呼ぶ。)を
    該サーバに送信する手段を有し、 該サーバが、各種の指定化学物質のMSDSに関する情
    報(以下「MSDSデータベース」と呼ぶ。)を記憶す
    る手段と、該端末から送信されてきた前記MSDS要求
    情報を受信する手段と、受信された前記MSDS要求情
    報に基づき前記MSDSデータベースから対象となる前
    記指定化学物質のMSDSに関する情報(以下「対象M
    SDS情報」と呼ぶ。)を検索する手段と、検索された
    前記対象MSDS情報を該端末に送信する手段とを有
    し、 該端末が、更に、該サーバから送信されてきた前記MS
    DSを受信する手段と、受信された前記MSDSを出力
    する手段とを有することを特徴とする、請求項19〜2
    1の何れか一項に記載の廃棄物代行処理業務の支援シス
    テム。
  23. 【請求項23】 該端末が、前記廃棄物処理委託情報に
    基づく廃棄物処理の実施に伴う産業廃棄物管理票(以下
    「マニフェスト」と呼ぶ。)の交付状況に関する情報
    (マニフェスト交付情報)を該サーバに送信する手段を
    有するとともに、 該サーバが、該端末から送信されてきた前記マニフェス
    ト交付情報を受信する手段と、受信された前記マニフェ
    スト交付情報を記憶する手段と、記憶された前記マニフ
    ェスト交付情報に対応するマニフェストの返還状況に関
    する情報(以下「マニフェスト返還情報」と呼ぶ。)を
    入力される手段と、前記マニフェスト交付情報に対応す
    る前記マニフェスト返還情報の入力状態が所定の基準を
    満たしているかどうかを監視する手段と、前記マニフェ
    スト返還情報の入力状態が前記所定の基準を満たしてい
    る場合に、マニフェストの返還結果を報告する情報(以
    下「マニフェスト報告情報」と呼ぶ。)を生成する一
    方、前記マニフェスト返還情報の入力状態が前記所定の
    基準を満たしていない場合に、その旨を警告する情報
    (以下「マニフェスト警告情報」と呼ぶ。)を生成する
    手段と、生成された前記マニフェスト報告情報又は前記
    マニフェスト警告情報を該端末に送信する手段とを有
    し、且つ、 該端末が、更に、該サーバから送信されてきた前記マニ
    フェスト報告情報又は前記マニフェスト警告情報を受信
    する手段と、受信された前記マニフェスト報告情報又は
    前記マニフェスト警告情報を出力する手段とを有するこ
    とを特徴とする、請求項19〜22の何れか一項に記載
    の廃棄物代行処理業務の支援システム。
  24. 【請求項24】 該サーバが、前記PRTR量算出情報
    及び前記廃棄物処理委託情報に基づき、該サーバに記憶
    されている前記数理モデルを更新するために必要な情報
    (以下「数理モデル更新情報」と呼ぶ。)を作成する手
    段と、作成された前記数理モデル更新情報に基づき前記
    数理モデルを更新する手段とを有することを特徴とす
    る、請求項19〜23の何れか一項に記載の廃棄物代行
    処理業務の支援システム。
  25. 【請求項25】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムにおいて、通信ネットワークを介して通信
    可能に構成されたサーバとともに用いられる端末であっ
    て、 前記事業の実施状況と前記指定化学物質の環境中への排
    出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移動量(以下
    「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす数理モデル
    を予め記憶する手段と、一定期間における前記事業の実
    施状況に関する情報(以下「事業実施情報」と呼ぶ。)
    を入力される手段と、記憶されている前記数理モデル及
    び入力された前記事業実施情報に基づき前記一定期間に
    おけるPRTR量を算出する手段と、算出された前記P
    RTR量を出力する手段と、前記PRTR量の算出に関
    する情報(以下「PRTR量算出情報」と呼ぶ。)及び
    前記廃棄物の処理委託に関する情報(以下「廃棄物処理
    委託情報」と呼ぶ。)を該サーバに送信する手段とを有
    することを特徴とする、廃棄物代行処理業務の支援端
    末。
  26. 【請求項26】 前記PRTR量の算出に伴い前記一定
    期間における前記廃棄物の発生量を算出する手段と、算
    出された前記廃棄物の発生量が所定の基準を満たした場
    合に、前記廃棄物処理委託情報を作成して該サーバに送
    信させる手段とを有することを特徴とする、請求項25
    記載の廃棄物代行処理業務の支援端末。
  27. 【請求項27】 前記指定化学物質の化学物質等安全デ
    ータシート(以下「MSDS」と呼ぶ。)を要求する情
    報(以下「MSDS要求情報」と呼ぶ。)を該サーバに
    送信する手段と、前記MSDS要求情報に基づき該サー
    バから送信されてきた対象となる前記指定化学物質のM
    SDSに関する情報(以下「対象MSDS情報」と呼
    ぶ。)を受信する手段と、受信された前記対象MSDS
    情報を出力する手段とを有することを特徴とする、請求
    項25又は請求項26に記載の廃棄物代行処理業務の支
    援端末。
  28. 【請求項28】 前記廃棄物処理委託情報に基づく廃棄
    物処理の実施に伴う産業廃棄物管理票(以下「マニフェ
    スト」と呼ぶ。)の交付状況に関する情報(マニフェス
    ト交付情報)を該サーバに送信する手段と、該サーバか
    ら送信されてきた、前記マニフェスト交付情報に対応す
    るマニフェストの返還結果を報告する情報(以下「マニ
    フェスト報告情報」と呼ぶ。)又は前記マニフェストの
    返還状況が所定の基準を満たしていない旨を警告する情
    報(以下「マニフェスト警告情報」と呼ぶ。)を受信す
    る手段と、受信された前記マニフェスト報告情報又は前
    記マニフェスト警告情報を出力する手段とを有すること
    を特徴とする、請求項25〜27の何れか一項に記載の
    廃棄物代行処理業務の支援端末。
  29. 【請求項29】 該サーバから送信されてきた、該端末
    に記憶されている前記数理モデルを更新するために必要
    な情報(以下「数理モデル更新情報」と呼ぶ。)を受信
    する手段と、受信された前記数理モデル更新情報に基づ
    き前記数理モデルを更新する手段とを有することを特徴
    とする、請求項25〜28の何れか一項に記載の廃棄物
    代行処理業務の支援端末。
  30. 【請求項30】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムにおいて、通信ネットワークを介して通信
    可能に構成された端末とともに用いられるサーバであっ
    て、 該サーバが、前記事業の実施状況と前記指定化学物質の
    環境中への排出量及び/又は前記廃棄物の排出に伴う移
    動量(以下「PRTR量」と呼ぶ。)との関連を表わす
    数理モデルを予め記憶する手段と、該端末から送信され
    てきた、一定期間における前記事業の実施状況に関する
    情報(以下「事業実施情報」と呼ぶ。)及び廃棄物の処
    理委託に関する情報(以下「廃棄物処理委託情報」と呼
    ぶ。)を受信する手段と、記憶されている前記数理モデ
    ル及び受信された前記事業実施情報に基づき前記一定期
    間におけるPRTR量を算出する手段と、算出された前
    記PRTR量を該端末に送信する手段と、受信された前
    記廃棄物処理委託情報を出力する手段と、前記PRTR
    量の算出に関する情報(以下「PRTR量算出情報」と
    呼ぶ。)及び前記廃棄物処理委託情報を累積的に記憶す
    る手段と、累積的に記憶された前記PRTR量算出情報
    及び前記廃棄物処理委託情報を利用して、将来の前記事
    業の実施に伴い予測される前記廃棄物の発生に関する情
    報(以下「廃棄物発生予測情報」と呼ぶ。)を作成する
    手段と、作成された前記廃棄物発生予測情報を出力する
    手段とを有することを特徴とする、廃棄物代行処理業務
    の支援サーバ。
  31. 【請求項31】 前記PRTR量の算出に伴い前記一定
    期間における前記廃棄物の発生量を算出する手段と、算
    出された前記廃棄物の発生量が所定の基準を満たした場
    合に、前記廃棄物処理委託情報を作成する手段とを有す
    ることを特徴とする、請求項30記載の廃棄物代行処理
    業務の支援サーバ。
  32. 【請求項32】 作成された前記廃棄物発生予測情報に
    基づき将来の廃棄物処理に関する計画(以下「廃棄物処
    理計画」と呼ぶ。)を作成する手段と、作成された前記
    廃棄物処理計画を出力する手段とを有することを特徴と
    する、請求項30又は請求項31に記載の廃棄物代行処
    理業務の支援サーバ。
  33. 【請求項33】 各種の指定化学物質のMSDSに関す
    る情報(以下「MSDSデータベース」と呼ぶ。)を記
    憶する手段と、該端末から送信されてきた前記指定化学
    物質の化学物質等安全データシート(以下「MSDS」
    と呼ぶ。)を要求する情報(以下「MSDS要求情報」
    と呼ぶ。)を受信する手段と、受信された前記MSDS
    要求情報に基づき前記MSDSデータベースから対象と
    なる前記指定化学物質のMSDSに関する情報(以下
    「対象MSDS情報」と呼ぶ。)を検索する手段と、検
    索された前記対象MSDS情報を該端末に送信する手段
    とを有することを特徴とする、請求項30〜32の何れ
    か一項に記載の廃棄物代行処理業務の支援サーバ。
  34. 【請求項34】 該端末から送信されてきた、前記廃棄
    物処理委託情報に基づく廃棄物処理の実施に伴う産業廃
    棄物管理票(以下「マニフェスト」と呼ぶ。)の交付状
    況に関する情報(マニフェスト交付情報)を受信する手
    段と、受信された前記マニフェスト交付情報を記憶する
    手段と、記憶された前記マニフェスト交付情報に対応す
    るマニフェストの返還状況に関する情報(以下「マニフ
    ェスト返還情報」と呼ぶ。)を入力される手段と、前記
    マニフェスト交付情報に対応する前記マニフェスト返還
    情報の入力状態が所定の基準を満たしているかどうかを
    監視する手段と、前記マニフェスト返還情報の入力状態
    が前記所定の基準を満たしている場合に、前記マニフェ
    ストの返還結果を報告する情報(以下「マニフェスト報
    告情報」と呼ぶ。)を生成する一方、前記マニフェスト
    返還情報の入力状態が前記所定の基準を満たしていない
    場合にその旨を警告する情報(以下「マニフェスト警告
    情報」と呼ぶ。)を生成する手段と、生成された前記マ
    ニフェスト報告情報又は前記マニフェスト警告情報を該
    端末に送信する手段を有することを特徴とする、請求項
    30〜33の何れか一項に記載の廃棄物代行処理業務の
    支援サーバ。
  35. 【請求項35】 累積的に記憶された前記PRTR量算
    出情報及び前記廃棄物処理委託情報に基づき、該サーバ
    に記憶されている前記数理モデルを更新するために必要
    な情報(以下「数理モデル更新情報」と呼ぶ。)を作成
    する手段と、作成された前記数理モデル更新情報に基づ
    き前記数理モデルを更新する手段とを有することを特徴
    とする、請求項30〜34の何れか一項に記載の廃棄物
    代行処理業務の支援サーバ。
  36. 【請求項36】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムにおいて、通信ネットワークを介して通信
    可能に構成されたサーバとともに用いられる端末とし
    て、コンピュータを機能させるためのプログラムであっ
    て、 請求項25〜29の何れか一項に記載の廃棄物代行処理
    業務の支援端末を構成する各手段として該コンピュータ
    を機能させることを特徴とする、廃棄物代行処理業務の
    支援端末用プログラム。
  37. 【請求項37】 特定化学物質の環境への排出量の把握
    等及び管理の改善の促進に関する法律において指定する
    化学物質(以下「指定化学物質」と呼ぶ。)の使用又は
    発生を伴う一以上の工程からなる事業について、前記事
    業の実施に伴い排出される廃棄物の代行処理業務を支援
    するシステムにおいて、通信ネットワークを介して通信
    可能に構成された端末とともに用いられるサーバとし
    て、コンピュータを機能させるためのプログラムであっ
    て、 請求項30〜35の何れか一項に記載の廃棄物代行処理
    業務の支援システム用サーバを構成する各手段として該
    コンピュータを機能させることを特徴とする、廃棄物代
    行処理業務の支援サーバ用プログラム。
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