JP2003281259A - 廃棄物処理チェックシステムおよびコンピュータプログラム - Google Patents

廃棄物処理チェックシステムおよびコンピュータプログラム

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JP2003281259A
JP2003281259A JP2002079277A JP2002079277A JP2003281259A JP 2003281259 A JP2003281259 A JP 2003281259A JP 2002079277 A JP2002079277 A JP 2002079277A JP 2002079277 A JP2002079277 A JP 2002079277A JP 2003281259 A JP2003281259 A JP 2003281259A
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waste
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Tomoaki Sawada
知明 澤田
Hisao Naito
久生 内藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廃棄物の処理が適切に行われたか否かを容易に
確認し、廃棄物の処理のための手配を効率的に行う。 【解決手段】複数の工程からなる廃棄物の処理が適切に
行われたか否かをチェックする管理サーバ10に、処理
の工程ごとに処理予定情報77を記憶する処理予定デー
タベース1D6と、処理の工程を実行した実績を示すマ
ニフェスト情報78を記憶する処理実績データベース1
D7と、処理の工程が実行されたときにそのマニフェス
ト情報78を処理実績データベース1D7に登録する実
績情報取得部109と、処理の工程が適切に実行された
か否かをその排出予定情報72およびマニフェスト情報
78に基づいて判別する妥当性判別部110と、妥当性
判別部110による判別結果を廃棄物の排出元である排
出事業者に対して通知する処理結果通知部111と、を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の処理のた
めのシステムであって、特に、予定に基づいて各処理が
適切に行われたか否かをチェックするための廃棄物処理
チェックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】わが国では、廃棄物が適切に処分される
ようにするために、マニフェスト制度が設けられてい
る。マニフェスト制度は、行政庁の指導の下、法令に基
づいて運用されている。現行のマニフェスト制度による
と、排出事業者には、特に産業廃棄物について自らこれ
を処分するように義務付けられている。また、排出事業
者は、産業廃棄物の処分のための処理を処理業者に委託
した場合は、各処理業者において処理が適切に行われ産
業廃棄物が最終処分されたことを確認し、所定の期間内
にその旨を行政庁に報告しなければならない。
【0003】処理が適切に行われたことを確認するため
に、排出事業者は、処理が完了するごとに処理業者から
マニフェスト伝票を受け取る。電子マニフェストシステ
ムを用いると、マニフェスト伝票を電子データとして受
け取ることができる。
【0004】また、排出事業者は、産業廃棄物でない一
般の廃棄物であっても、責任を持って自らこれを処分す
べきであり、処理業者に委託した場合であってもすべて
の処理が適切に行われたことを確認すべきである。最近
では、法令による規制の有無を問わず一般の廃棄物を産
業廃棄物の場合と同様に適切に処分しようとする積極的
な運動が、メーカや民間団体などを中心に社会全体に拡
がりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】機械類、建築物、また
は化学製品などは様々な部品または原料によって作られ
ているので、これらの廃棄物を適切に処分するには多く
の処理工程を要する。
【0006】したがって、排出事業者は、廃棄物の処分
のために、一連の処理工程ごとに処理業者および廃棄物
を運搬する運搬業者を手配しなければならない。係る手
配は、所定の期間内に行政庁への報告ができるように考
慮して行わなければならないので非常に煩わしい。ま
た、処理工程の数が多い分、手配どおりに処理が行われ
ているか否かを確認するのが大変である。一方、処理業
者は、早期に処理の依頼を引き受けて処理計画を立て、
自らの処理施設を効率的に運転できることを望んでい
る。
【0007】しかし、上記の電子マニフェストシステム
によると、排出事業者は、収集運搬業者および処理業者
からマニフェスト伝票を受け取るまで処理が指示どおり
に行われたか否かを確認することができない。また、処
理業者または運搬業者の手配を行う機能が設けられてい
ない。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑み、廃棄
物の処理が適切に行われたか否かを容易に確認すること
ができ、廃棄物の処理のための手配を効率的に行うこと
ができるようにする廃棄物処理チェックシステムを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る廃棄物処理
チェックシステムは、複数の工程からなる廃棄物の処理
が適切に行われたか否かをチェックする廃棄物処理チェ
ックシステムであって、前記工程ごとに当該工程を実行
する予定を示す予定情報を記憶するための予定情報記憶
手段と、前記工程を実行した実績を示す実績情報を記憶
するための実績情報記憶手段と、前記工程が実行された
ときに、当該工程の前記実績情報を前記実績情報記憶手
段に登録する実績情報登録手段と、前記工程が適切に実
行されたか否かを当該工程の前記予定情報および前記実
績情報に基づいて判別する判別手段と、前記判別手段に
よる判別結果を廃棄物の排出元である排出事業者に対し
て通知する通知手段とを有してなる。
【0010】または、複数の処理工程群を実行すること
によって廃棄物を最終処分するための廃棄物処理システ
ムにおいて、各処理工程群が適切に実行されたか否かを
チェックする廃棄物処理チェックシステムであって、排
出される予定の排出物に関する排出予定情報を排出事業
者から取得する排出予定取得手段と、取得された前記排
出予定情報に示される廃棄物を最終処分するまでに必要
な処理工程群ごとに、当該処理工程群を受注することを
希望する1または複数の処理業者から受注希望金額およ
び当該処理工程群の実行期日の見積を示す見積情報を取
得する見積取得手段と、前記各必要な処理工程群のうち
各処理業者から取得した最初に実行すべき処理工程群に
係る前記各見積情報の中からいずれか1つの見積情報を
前記排出事業者に選択させるための第一の選択手段と、
前記各必要な処理工程群のうち二番目以降に実行すべき
処理工程群ごとに、各処理業者から取得した当該処理工
程群に係る前記各見積情報の中からいずれか1つの見積
情報を当該処理工程群の1つ前の処理工程群を実行する
予定である処理業者に選択させるための第二の選択手段
と、処理工程群が実行された実績を示す実績情報を、当
該処理工程群を実行した処理業者から取得する実績情報
取得手段と、処理工程群が適切に実行されたか否かを当
該処理工程群に対応する前記実績情報および選択された
前記見積情報に基づいて判別する判別手段と、前記判別
手段による判別結果を前記排出事業者に対して通知する
通知手段とを有してなる。
【0011】または、処理業者ごとに当該処理業者の実
行可能な処理工程群を示す実行可否情報を記憶する実行
可否情報記憶手段と、前記排出予定情報が取得されたと
きに、前記各実行可否情報に基づいて前記必要な処理工
程群のうち最初に実行すべき処理工程群の実行が可能な
各処理業者に対して当該処理工程群についての前記見積
情報を要求する第一の見積要求手段と、前記見積情報が
取得されたときに、前記各実行可否情報に基づいて当該
見積情報に係る処理工程群の次に実行すべき処理工程群
の実行が可能な各処理業者に対して当該次に実行すべき
処理工程群についての前記見積情報を要求する第二の見
積要求手段とを有してなる。排出事業者または処理業者
から排出された廃棄物または中間処理廃棄物を次の処理
工程群を実行する予定である処理業者に運搬するのに要
する運搬費用に関する運搬見積情報を各運搬業者に対し
て要求する第三の見積要求手段を有し、前記第一の選択
手段および前記第二の選択手段は、それぞれ、見積情報
とともに、各運搬業者から取得した当該見積情報に係る
処理工程群を実行する予定の処理業者への廃棄物の運搬
に係る前記各運搬見積情報の中からいずれか1つの運搬
見積情報を選択させるように構成してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は廃棄物処理管理システム1
の構成の例を示す図、図2は廃棄物処理の流れの例を説
明する図、図3は管理サーバ10のハードウェア構成の
例を説明する図、図4は管理サーバ10の機能的構成の
例を説明する図である。
【0013】廃棄物処理管理システム1は、図1に示す
ように、管理サーバ10、排出事業者端末装置2、処理
業者端末装置3、運搬業者端末装置4、および通信回線
5などによって構成される。通信回線5として、インタ
ーネット、専用線、または公衆回線などが用いられる。
廃棄物処理管理システム1を構成する各装置は、通信回
線5を介して互いに接続することができる。また、マニ
フェストセンターの情報処理装置6に接続することがで
きる。マニフェストセンターとは、廃棄物の処分が完了
した旨の報告を受け付ける情報処理センターのことであ
る。排出事業者は、マニフェスト制度で定められた廃棄
物(例えば産業廃棄物)を排出した場合は、処理を依頼
した各処理業者において処理が完了し、廃棄物の処分が
終了した旨をマニフェストセンターに報告しなければな
らない。以下、パーソナルコンピュータ(パソコン)を
廃棄した場合についても係る報告が必要であると仮定し
て、廃棄物処理管理システム1について説明する。
【0014】排出事業者から排出された廃棄物は、幾つ
かの処理業者などによって順に処理が施され、最終処分
される。例えば、AA社製のパソコンPの場合は、図2
に示すような順で処理が施される。すなわち、図2にお
いて、排出事業者Xから排出されたパソコンPは、運搬
業者によって回収され、処理業者Yに運搬される(#
1、#2)。排出事業者XはパソコンPを排出した旨を
管理サーバ10に報告し(#3)、運搬業者はパソコン
Pを回収し運搬した旨を管理サーバ10に報告する(#
4)。係る報告は、排出事業者端末装置2または運搬業
者端末装置4にマニフェスト伝票(マニフェスト情報7
8)を入力することによって行われる。運搬業者の代わ
りに処理業者Yが、パソコンPの運搬が完了した旨(つ
まり廃棄物を受け取った旨)を報告してもよい。
【0015】処理業者Yは、受け取ったパソコンPに対
して所定の処理を施して、他の形態に加工する(#
5)。例えば、パソコンPを解体し、プラスチック部
品、ケーブル、フレーム、プリント板、ディスプレイ装
置、および磁気記憶装置などの部品ごとに仕分ける。そ
して、処理業者Yは、処理業者Y自身が行うべき一連の
処理の工程が完了した旨を管理サーバ10に報告する
(#6)。以下、このように1つの処理業者において実
行される一連の処理の工程を「処理工程群」と記載する
ことがある。最終処理されるまでに生じるプラスチック
部品またはケーブルなどの廃棄物を「中間処理廃棄物」
または「中間処理物」と記載することがある。また、処
理業者による所定の処理および運搬業者による運搬の処
理など、廃棄物または中間処理物に対して行う処理を単
に「処理」と記載することがある。
【0016】処理業者Yから排出されたプラスチック部
品またはケーブルなどの各中間処理物Q(Q1、…、Q
n)は、次の処理工程群のためにそれぞれの処理業者Z
(Z1、…、Zn)に運搬される(#7)。つまり、こ
の場合は、中間処理業者Yは中間処理物Qを排出する排
出事業者となる。運搬業者は、ステップ#4の場合と同
様に、中間処理物Qを回収し運搬した旨を管理サーバ1
0に報告する(#8)。
【0017】各処理業者Zは、受け取った中間処理物Q
に応じて所定の処理工程群を実行し、最終処分が可能な
状態の物に加工する(#9)。例えば、ケーブル、フレ
ーム、またはプリント板などは、さらに細かく解体さ
れ、洗浄処理または化学処理などが施され、鉄、銅、ア
ルミニウム、または金などの資源ごとに仕分けられる。
プラスチック部品は、洗浄処理、粉砕処理、または熱処
理などの工程を経てプラスチック製品の原料または溶鉱
炉のコークスなどに加工される。ディスプレイ装置また
は磁気記憶装置などは、保守または修理が行われ、再生
品となる。以下、このように加工された物を「最終処理
廃棄物」または「最終物」と記載する。最終処理廃棄物
は、それぞれ、埋め立てられ、焼却され、または再利用
のため倉庫に保管される。これにより、最終処分が終了
する。そして、各処理業者Zは、それぞれが実行すべき
処理工程群が完了した旨を管理サーバ10に報告する
(#10)。
【0018】なお、図2に示す例では、2段階の処理工
程群を経て廃棄物が最終物に加工されたが、廃棄物また
は中間処理物によっては処理工程群が3段階以上である
場合または1段階のみの場合がある。以下、中間処理物
を最終物に加工し最終処理する処理工程群を「最終処
理」と記載し、最終処理に至る前の処理工程群を「中間
処理」と区別して記載することがある。また、中間処理
および最終処理を行う処理業者をそれぞれ「中間処理業
者」および「最終処理業者」と区別して記載することが
ある。
【0019】管理サーバ10は、中間処理業者、最終処
理業者、または運搬業者からマニフェスト情報78を受
信するたびに、排出事業者Pにそのマニフェスト情報7
8を転送するとともに、処理の妥当性すなわち処理が適
切に行われたか否かを通知する(#11)。中間処理業
者Yに対しては、その中間処理業者Yが実行した中間処
理以降の各処理についてマニフェスト情報78の転送な
どを行う。
【0020】排出事業者Xは、マニフェスト制度の規定
に従って、受け取ったマニフェスト伝票(マニフェスト
情報78)をまとめ、廃棄物の最終処分が完了した旨を
示す処分完了報告情報70をマニフェストセンターの情
報処理装置6に送信する。中間処理業者Yも、必要に応
じて排出事業者Xの場合と同様に、処分完了報告情報7
0を情報処理装置6に送信する。なお、現行のマニフェ
スト制度では、排出事業者Xは、原則として、廃棄物を
排出した日(排出日)から90日以内に、排出先の処理
業者Yでの処理が完了した旨の報告をマニフェストセン
ターに対して行わなければならない。処理業者Yも、中
間処理廃棄物を処理業者Zに排出するので、同様に報告
を行わなければならない。さらに、排出事業者Xは、排
出日から180日以内に、最終処理が完了した旨の報告
を行わなければならない。
【0021】なお、マニフェスト伝票(マニフェスト情
報78)が各処理業者Y、Zまたは運搬業者から管理サ
ーバ10およびマニフェストセンターの情報処理装置6
の両方に送信されるように廃棄物処理管理システム1を
構成してもよい。その場合の運用は、法令の定める規定
やマニフェストセンターの運用形態に応じた仕組みに適
宜変更可能である。
【0022】図1に戻って、管理サーバ10は、廃棄物
が排出されてから最終処分がなされるまでの各処理の予
約および適切に行われたか否かのチェックを行う。この
管理サーバ10は、図3に示すように、CPU10a、
RAM10b、ROM10c、磁気記憶装置10d、デ
ィスプレイ装置10e、およびマウスまたはキーボード
などの入力装置10fなどによって構成される。
【0023】磁気記憶装置10dには、オペレーティン
グシステム(OS)および後に説明する各機能を実現す
るための種々のプログラムおよびデータが記憶されてい
る。これらのプログラムは、CD−ROM、MO、また
はDVD−ROMなどの記録媒体STから磁気記憶装置
10dにインストールされる。これらのプログラムおよ
びデータは必要に応じてRAM10bにロードされ、C
PU10aによって実行される。管理サーバ10とし
て、サーバコンピュータ、ワークステーション、または
パーソナルコンピュータなどが用いられる。
【0024】排出事業者端末装置2、処理業者端末装置
3、および運搬業者端末装置4として、例えば、パーソ
ナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assista
nt)、または携帯電話端末などが用いられる。これらの
端末装置2〜4には、管理サーバ10または情報処理装
置6に対して送信するためのデータを入力しまたは受信
したデータを表示するためのプログラムがインストール
されている。係るプログラムとして、例えば、WWWブ
ラウザまたは電子メール用アプリケーション(メーラ)
などが用いられる。
【0025】このような構成によって、管理サーバ10
には、図4に示すように、第一の情報記憶部101、廃
棄物情報取得部102、排出予定取得部103、見積依
頼部104、見積取得部105、見積チェック部10
6、見積集計部107、契約決定部108、実績情報取
得部109、妥当性判別部110、処理結果通知部11
1、第二の情報記憶部112、および処理予定生成部1
13などの機能が実現される。以下、図4の各部を主に
廃棄物の処理の予定を設定するためのものと主に適切に
処理が行われたか否かをチェックするためのものとに分
けて説明する。 〔処理予定の設定のための機能〕第一の情報記憶部10
1は、廃棄物データベース1D1、排出予定データベー
ス1D2、処理見積データベース1D3、業者データベ
ース1D4、および運搬見積データベース1D5などの
データベースを管理する。
【0026】図5は業者データベース1D4の例を示す
図、図6は廃棄物データベース1D1の例を示す図、図
7は排出予定データベース1D2の例を示す図、図8は
排出予定登録画面HG2の例を示す図、図9は排出事業
者一覧画面HG3の例を示す図、図10は排出予定一覧
画面HG4の例を示す図、図11は処理見積登録画面H
G5の例を示す図、図12は処理見積データベース1D
3の例を示す図、図13は見積選択画面HG6の例を示
す図、図14は運搬見積データベース1D5の例を示す
図、図15は見積結果画面HG7の例を示す図である。
【0027】業者データベース1D4は、図5に示すよ
うに、排出事業者、中間処理業者、最終処理業者、およ
び運搬業者に関する業者情報73を記憶する。例えば、
業者情報73aは、会社名が「AA社」である排出事業
者の連絡先および事業所の住所などを示している。業者
情報73cは、会社名が「CC社」である中間処理業者
がパソコンの中間処理を行うことができることを示して
いる。
【0028】廃棄物データベース1D1は、図6に示す
ように、廃棄物から生じる中間処理物の構成の内容を示
す廃棄物構成情報71を記憶する。例えば、廃棄物構成
情報71aは、AA社製のパソコン(PC)が1台当た
り5キログラムであり、このパソコンを廃棄物として排
出した場合に、1キログラムのプラスチック部品、0.
5キログラムのケーブル、および0.5キログラムのプ
リント板などの中間処理物が生じることを示している。
「基準金額」は、その廃棄物を処理し終えるまでに要す
る費用の目安を示している。
【0029】廃棄物構成情報71は、廃棄物情報取得部
102によって取得される。すなわち、まず、AA社ま
たはBB社など各事業者の排出事業者端末装置2に対し
て廃棄物構成情報71を入力するための画面情報8Dを
送信する。画面情報8Dは、例えば、HTML(Hypert
ext Markup Language )またはXML(Extensible Mar
kup Language)などの言語で記述される。後に説明する
排出事業者端末装置2、処理業者端末装置3、および運
搬業者端末装置4に表示する各画面ための画面情報につ
いても同様である。
【0030】画面情報8Dを受信した排出事業者端末装
置2には、廃棄物構成情報71の入力画面が表示され
る。排出事業者の従業員は、この入力画面を見ながら廃
棄物構成情報71を入力する。そして、廃棄物情報取得
部102は、入力された廃棄物構成情報71を受信し、
廃棄物データベース1D1に登録する。
【0031】排出予定データベース1D2は、図7に示
すように、廃棄物または中間処理物の排出の予定に関す
る排出予定情報72などを記憶する。排出予定情報72
の「排出元」は、廃棄物または中間処理物を排出する排
出事業者または中間処理業者の会社名を示す。「排出種
類」、「排出事業所」、「排出日」、および「排出量」
は、それぞれ、排出を予定している廃棄物または中間処
理物の名称、排出される事業所などの名称、排出の予定
日、および排出の予定量を示す。例えば、排出予定情報
721は、2001年8月1日にAA社の大阪事業所か
らパソコン50キログラムが排出される予定であること
を示している。
【0032】排出予定情報72は、排出予定取得部10
3によって取得される。すなわち、まず、廃棄物または
中間処理物の排出を予定している排出事業者の排出事業
者端末装置2または中間処理業者の処理業者端末装置3
に対して排出予定情報72を入力するための画面情報を
送信する。
【0033】画面情報を受信した排出事業者端末装置2
または処理業者端末装置3には、図8に示すような排出
予定登録画面HG2が表示される。排出事業者または中
間処理業者の従業員は、排出予定登録画面HG2の各テ
キストボックスに排出の予定を入力する。
【0034】登録ボタンBN21がクリックされると、
排出予定取得部103は、各テキストボックスに入力さ
れた排出予定情報72を受信し、排出予定IDを付して
排出予定データベース1D2に登録する。登録が完了す
ると、排出予定登録画面HG2には、その旨を知らせる
メッセージMG2が表示される。なお、「見積登録期
限」は、処理業者から受け取る見積の提出期限を意味す
る。例えば、排出事業者が廃棄物の排出予定を入力する
と、後に説明するように、この廃棄物の中間処理を実行
することができる中間処理業者に対して係る処理に要す
る費用および期間の見積を提出するように要求する。こ
の中間処理を請け負いたい中間処理業者は、排出予定登
録画面HG2で指定された見積登録期限までに、見積を
作成し、排出事業者に提出しなければならない。
【0035】排出予定情報72を入力する時期は、排出
事業者の業務形態などに応じて排出事業者ごとに異な
る。例えば、排出事業者がパソコンのメーカである場合
は、自社製品をユーザから回収した後で排出予定情報7
2を入力する。または、ユーザから回収の依頼を受けた
ときに入力してもよい。排出事業者がリース会社である
場合は、リース契約に基づいてリース切れの時期に合わ
せて早めに(例えば数ヶ月前に)入力してもよい。
【0036】見積依頼部104は、第一の見積依頼部1
41、第二の見積依頼部142、および第三の見積依頼
部143によって構成される。第一の見積依頼部141
は、排出事業者が排出予定登録画面HG2に入力した廃
棄物の排出の予定(排出予定情報72)を、この廃棄物
に最初の処理工程群(中間処理)を実行することができ
る各中間処理業者の処理業者端末装置3に送信し、その
中間処理のために要する期間および費用の見積を作成す
るように要求する。中間処理の実行が可能であるか否か
は、図5に示す各中間処理業者の業者情報73の「業務
種別」に基づいて判別することができる。
【0037】中間処理業者は、受け取った排出予定情報
72に基づいて見積を作成する。見積は、必ずしも受け
取った排出予定情報72に示されるすべての廃棄物につ
いて作成する必要はない。例えば、自己の処理能力に応
じて、排出予定情報72に示される一部の廃棄物につい
ての見積を作成してもよい。処理能力に余裕がある場合
は、複数の排出予定情報72の廃棄物についてまとめて
見積を作成してもよい。
【0038】見積の作成は、例えば、処理業者端末装置
3に表示される図9〜図11に示す画面に従って行われ
る。図9に示す排出事業者一覧画面HG3には、排出事
業者ごとに現在排出を予定している廃棄物に関する情報
が表示されている。「合計量」は、排出を予定している
廃棄物の量を意味する。「処理予定量」は、各中間処理
業者から集まった見積に示される処理の量の合計を意味
する。「処理決定量」は、排出事業者との間で既に仮契
約されている処理の量の合計を意味する。排出事業者一
覧画面HG3によると、例えば、BB社は1000キロ
グラムのパソコンの排出を予定しており、そのうち80
0キログラム分の見積が各中間処理業者から提出されて
おり、500キログラム分の処理の仮契約が既に結ばれ
ていることが分かる。AA社は400キログラムのパソ
コンの排出を予定しているが、いずれの中間処理業者か
らもまだ見積が提出されていないことが分かる。
【0039】中間処理業者であるCC社がAA社に対し
ての見積を作成する場合は、CC社の従業員は、排出事
業者一覧画面HG3のAA社のチェックボックスCB3
1にチェックを入れ、選択ボタンBN31をクリックす
る。すると、CC社の処理業者端末装置3には、図10
に示すように、AA社のパソコンの排出予定を示す排出
予定一覧画面HG4が表示される。従業員は、これらの
予定の中からCC社で処理が可能である分を選択した
後、選択ボタンBN41をクリックする。
【0040】すると、処理業者端末装置3には、図11
に示すように、処理見積登録画面HG5が表示される。
従業員は、排出の予定ごとに、引き受け可能な量、処理
の完了予定日すなわち期日、および処理を行う場所を各
テキストボックスに入力する。そして、見積金額を入力
し、見積登録ボタンBN51をクリックする。このよう
にして、見積が作成される。作成された見積は、処理見
積情報74として管理サーバ10に送信される。
【0041】図4に戻って、第二の見積依頼部142
は、中間処理業者から排出される中間処理物に最終処理
を施すために要する期間および費用の見積を作成するよ
うに、最終処理業者に対して要求する。これについて
は、後に説明する。
【0042】見積取得部105は、中間処理業者または
最終処理業者が作成した処理見積情報74を取得し、図
12に示すように、頭文字が「A」の処理見積IDを付
して処理見積データベース1D3にこれを登録する。こ
のとき、取得された処理見積情報74の処理見積ID
は、図7に示すように、排出予定情報72の排出予定I
Dと対応付けられる。例えば、図12の処理見積情報7
4a(処理見積ID=A000011)は、排出予定I
D=000011、000013の排出予定情報72
1、723と対応付けられる。これは、処理見積情報7
4aが、排出予定情報721、723の2つをまとめて
見積もった見積情報であることを意味する。なお、処理
見積情報74の送信元の処理業者端末装置3には、図1
1に示すように、見積が登録された旨のメッセージMG
5が表示される。
【0043】見積チェック部106は、図7に示す排出
予定情報72について見積が提出(登録)されているか
否かをチェック(監視)する。チェックの結果、所定の
期間が経過したにも関わらず見積が登録されていないと
判別される場合は、見積依頼部104に、再度、各処理
業者に対して見積を作成するように要求させる。例え
ば、見積登録期限日を過ぎても見積が得られない場合に
再要求してもよい。排出予定日(図7に示す排出日)の
3週間前になっても見積が得られない場合に再要求して
もよい。なお、すべての処理業者から見積が得られなく
とも、所定の数の見積が得られた場合は、再要求しない
ようにしてもよい。所定の数の見積が得られていない場
合は、まだ見積を提出していない処理業者に対してのみ
再要求してもよい。これにより、排出事業者は、処理業
者の手配をより確実に行うことができる。
【0044】第三の見積依頼部143は、見積取得部1
05が取得した処理見積情報74に係る処理の依頼元の
業者からその見積元の業者(すなわち処理を請け負うこ
とを希望している業者)へ廃棄物などを回収し運搬する
のに要する費用の見積を提出するように各運搬業者に対
して要求する。係る要求は、図5に示す業者情報73に
基づいて各運搬業者の運搬業者端末装置4に処理見積情
報74を送信することによって行われる。
【0045】処理見積情報74を受信した運搬業者端末
装置4には、図13に示すような見積選択画面HG6が
表示される。運搬業者の従業員は、引き受けたい運搬の
仕事のチェックボックスにチェックを入れ、テキストボ
ックスに見積金額を入力し、見積登録ボタンBN61を
クリックする。このとき、入力された見積金額が運搬見
積情報75として管理サーバ10に送信される。
【0046】見積取得部105は、運搬見積情報75を
受信すると、図14に示すように、頭文字が「B」の運
搬見積IDを発行し、運搬見積情報75を運搬見積ID
と対応付けて運搬見積データベース1D5に登録する。
運搬見積データベース1D5によると、例えば処理見積
ID=A000011に対して3社の運搬業者が見積を
提出していることが分かる。なお、運搬見積情報75が
登録されると、運搬業者端末装置4には、図13に示す
ように、その旨のメッセージMG6が表示される。
【0047】見積集計部107は、排出事業者ごとに集
まった処理見積情報74および運搬見積情報75を集計
し、見積結果情報76を生成する。例えば、図7に示す
ように、排出事業者であるAA社は5件の廃棄物の排出
を予定しており、これらの予定に対して2つの処理見積
情報74(処理見積ID=A000011、A0000
12)が得られている。また、図14に示すように、処
理見積ID=A000011、A000012に対して
それぞれ3つまたは2つの運搬見積情報75が得られて
いる。これらの処理見積情報74および運搬見積情報7
5を集計すると、図15に示すような見積結果情報76
が得られる。なお、見積結果情報76の「単位当たり金
額」は、廃棄物1キログラム当たりに要する処理および
運搬の費用を示す。すなわち、運搬見積情報75に示さ
れる見積金額と見積結果情報76に示される見積金額と
を合計し、処理量で割ることによって求められる。
【0048】契約決定部108は、第一の見積選択部1
81および第二の見積選択部182などによって構成さ
れる。第一の見積選択部181は、見積集計部107に
よって生成された見積結果情報76を画面情報とともに
見積の要求元である排出事業者端末装置2に送信し、こ
の見積結果情報76に示される処理の見積および運搬の
見積の組合せの中からいずれか1組を排出事業者に選択
させる。
【0049】見積結果情報76などを受信した排出事業
者端末装置2には、図15に示すような見積結果画面H
G7が表示される。排出事業者の従業員は、見積結果画
面HG7の処理量、処理日、単位当たり金額、および基
準金額などを参照しかつマニフェスト制度で定められて
いる90日および180日の期間に留意して、いずれか
1組の処理見積情報74および運搬見積情報75を選択
する。
【0050】見積結果画面HG7の契約実行ボタンBN
71がクリックされると、第一の見積選択部181は、
選択された組合せを示す情報を取得し、処理見積データ
ベース1D3および運搬見積データベース1D5の状態
フラグを次のように更新する。
【0051】例えば、見積結果画面HG7において処理
見積ID=A000011および運搬見積ID=B00
0011の組合せが選択された場合は、図12および図
14に示すように、処理見積情報74aおよび運搬見積
情報75aの状態フラグを「3」に更新する。状態フラ
グ「3」は、その見積が採用され、見積元の処理業者ま
たは運搬業者と仮契約がなされたことを意味する。この
ようにして、排出業者と中間処理業者および運搬業者と
の間の仮契約が一括して行われる。
【0052】仮契約が結ばれた処理業者および運搬業者
に対しては、その旨を記載した電子メールが送信され
る。敗退した業者に対しても、その旨を記載した電子メ
ールが送信される。そして、敗退した業者の処理見積情
報74および運搬見積情報75の状態フラグは「7」に
更新される。これは、所定の期間経過後にデータベース
から削除されることを意味する。
【0053】なお、見積結果画面HG7において、単位
当たり金額が基準金額よりも大幅に高い場合(例えば単
位当たり金額が基準金額の3倍以上である場合)は、そ
の見積を表示しないようにしてもよい。
【0054】図16は排出予定一覧画面HG8の例を示
す図、図17は処理見積登録画面HG9の例を示す図、
図18は見積結果画面HG7' の例を示す図である。中
間処理およびそのための運搬についての仮契約が終わる
と、廃棄物処理管理システム1は、廃棄物の最終処理の
ための予定の設定処理を行う。係る設定処理は、基本的
に上記と同様の手順で行われる。
【0055】第二の見積依頼部142は、中間処理によ
って生じた各中間処理物を最終処理するために要する費
用および期間の見積を提出するように各最終処理業者に
対して依頼する。例えば、100キログラムのAA社の
パソコンを中間処理した場合は、図6に示す廃棄物構成
情報71aより、20キログラムのプラスチック部品お
よび10キログラムのケーブルなどの中間処理物が生じ
ることが分かる。第二の見積依頼部142は、これらの
数量の中間処理物についての見積を作成するように、各
最終処理業者に対して依頼する。係る依頼は、第一の見
積依頼部141の場合と同様に、排出予定情報72を各
最終処理業者の処理業者端末装置3に送信することによ
って行われる。なお、図7に示す排出予定情報727、
728、…は、CC社から排出される各中間処理物の排
出予定情報であり、第一の見積選択部181によってC
C社の見積が採用された際に排出予定データベース1D
2に登録される。
【0056】例えば、20キログラムのプラスチック部
品の最終処理について見積の依頼を受けた最終処理業者
の処理業者端末装置3には、図16に示す排出予定一覧
画面HG8および図17に示す処理見積登録画面HG9
が表示される。これらの画面の構成は、図10に示す排
出予定一覧画面HG4および図11に示す処理見積登録
画面HG5と同じである。つまり、最終処理業者の従業
員は、図10および図11の場合と同様の手順で、自社
で処理できる量、その処理に要する期間(処理完了
日)、および見積金額を入力する。
【0057】見積取得部105は、処理見積登録画面H
G9で入力された情報(処理見積情報74' )を取得す
る。第三の見積依頼部143は、中間処理業者から最終
処理業者への中間処理物の運搬に要する費用の見積を各
運搬業者に対して要求する。そして、見積取得部105
は、各運搬業者の運搬業者端末装置4から運搬見積情報
75' を取得する。
【0058】見積集計部107は、集まった処理見積情
報74' および運搬見積情報75'を中間処理物ごとに
集計し、集計結果を見積結果情報76' として見積の依
頼元である中間処理業者の処理業者端末装置3に送信す
る。このとき、処理業者端末装置3には、図18に示す
ような見積結果画面HG7' が表示される。従業員は、
図15に示す見積結果画面HG7の場合と同様に、1組
の処理見積情報74'および運搬見積情報75' を選択
する。
【0059】第二の見積選択部182は、第一の見積選
択部181の場合と同様に、選択された見積の組合せを
受け付け、その組合せに基づいて処理見積データベース
1D3および運搬見積データベース1D5の状態フラグ
を更新する。このようにして、プラスチック部品の最終
処理についての仮契約が完了する。ケーブルまたはフレ
ームなど他の中間処理物についても同様に仮契約を行
う。
【0060】排出される廃棄物についての中間処理、最
終処理、および運搬に関するすべての仮契約が終わる
と、排出事業者は、各処理業者および各運搬会社とそれ
ぞれ正式に契約を結ぶ。このとき、処理見積データベー
ス1D3および運搬見積データベース1D5のうち、仮
契約に係る運搬見積情報75、75' および見積結果情
報76、76' の状態フラグを「3」から「6」に更新
する。このようにして、処理の予定の内容(規模)が確
定するとともに、排出業者と各業者との間の契約が確定
する。 〔処理のチェックのための機能〕図19は処理予定デー
タベース1D6の例を示す図、図20は処理実績データ
ベース1D7の例を示す図である。
【0061】第二の情報記憶部112は、処理予定デー
タベース1D6および処理実績データベース1D7など
を管理する。処理予定生成部113は、正式契約に係る
見積に基づいて廃棄物が排出されてから最終処理が完了
するまでの処理の予定を示す処理予定情報77を生成す
る。すなわち、処理見積データベース1D3および運搬
見積データベース1D5の中から状態フラグが「6」で
ある運搬見積情報75、75' および見積結果情報7
6、76' を抽出し、これらの情報に示される処理の対
象、処理の量、および処理の予定日などに基づいて処理
予定情報77を生成する。例えば、処理予定情報77a
および処理予定情報77cは、ともに図12に示す処理
見積情報74aに基づいて生成される。処理予定情報7
7bは、図14に示す運搬見積情報75aに基づいて生
成される。生成された処理予定情報77は、図19に示
すように、契約IDが付され、処理予定データベース1
D6に登録される。
【0062】実績情報取得部109は、各処理業者また
は運搬業者などで処理が完了するたびに各端末装置2〜
4から処理が完了した旨および実際に行った処理の内容
すなわち実績を示すマニフェスト情報78を取得し、図
20に示すように、対応する処理予定情報77の契約I
Dを付して処理実績データベース1D7に登録する。係
る登録の流れを、図2を参照して説明する。
【0063】図2において、まず、処理予定情報77a
に従って2001年8月1日に排出事業者であるAA社
から100キログラムのパソコンが排出される(#
1)。運搬業者であるEE物流は、処理予定情報77b
に従ってこれらのパソコンを中間処理業者であるCC社
に運搬する(#2)。AA社およびEE物流は、それぞ
れの排出事業者端末装置2または運搬業者端末装置4に
自分の行うべき処理が完了した旨およびその処理の内容
を入力し、マニフェスト情報78(78a、78b)を
管理サーバ10に送信する(#3、#4)。これらのマ
ニフェスト情報78は、実績情報取得部109によって
取得され、処理実績データベース1D7に登録される。
【0064】CC社は、AA社から排出されたパソコン
に中間処理を施した後(#5)、処理業者端末装置3に
処理が完了した旨およびその処理の内容を入力し、マニ
フェスト情報78を管理サーバ10に送信する(#
6)。係る中間処理によって生じたプラスチック部品お
よびケーブルなどの各中間処理物は、運搬業者によって
それぞれの最終処理業者に運搬され(#7)、最終処理
が施される(#9)。このとき、ステップ#3、#4、
#6の場合と同様に、中間処理業者、運搬業者、および
最終処理業者からそれぞれのマニフェスト情報78が送
信され(#8、#10)、処理実績データベース1D7
に登録される。
【0065】図4に戻って、妥当性判別部110は、各
処理業者または運搬業者からマニフェスト情報78を受
信するごとに、そのマニフェスト情報78とそれに対応
する処理予定情報77とを比較し、処理の妥当性すなわ
ち処理が適切に行われたか否かを判別する。そして、そ
の判別結果を判別結果情報79としてAA社の排出事業
者端末装置2にマニフェスト情報78ととも送信する。
係る判別および送信の処理は、図2のステップ#11に
相当する。
【0066】例えば、処理予定情報77bの予定量とマ
ニフェスト情報78bの運搬量とを比較し、両者が一致
すれば処理(運搬)が適切に行われたことを示す判別結
果情報79を送信する。なお、CC社の処理業者端末装
置3には、ステップ#7以降の処理についての判別結果
情報79が送信される。
【0067】また、妥当性判別部110は、処理予定情
報77に示す予定日を過ぎても対応するマニフェスト情
報78が得られない場合は、処理が遅延していると判別
し、その旨を通知するための判別結果情報79を排出事
業者端末装置2などに送信する。
【0068】AA社の従業員は、依頼したすべての処理
の判別結果情報79を見てすべての処理が適切に行われ
たことを確認した後、廃棄物の処分の完了の報告書を作
成し、マニフェストセンターの情報処理装置6に処分完
了報告情報70を送信する。同様に、各処理業者または
運搬業者の従業員は、必要事項を記入した報告書をマニ
フェストセンターに提出する。
【0069】本実施形態によると、処理または運搬の予
定に関する情報とその結果に関する情報とを比較するこ
とにより、処理または運搬の妥当性すなわち処理または
運搬が適切に行われたか否かを容易に判別することがで
きる。
【0070】排出事業者は、排出予定の廃棄物を管理サ
ーバ10に登録して公開することにより中間処理業者ま
たは運搬業者から見積が得られるので、容易に処理また
は運搬の計画を立てることができる。中間処理業者、最
終処理業者、および運搬業者は、自己の処理能力に合わ
せて早期に処理または運搬の依頼を引き受けることがで
きるので、自己の処理施設を効率的に運転することがで
きる。また、このように、管理サーバ10を介して排出
事業者、中間処理業者、最終処理業者、および運搬業者
の四者の間で処理または運搬の見積、予定、および結果
に関する情報を相互に送受信することにより、廃棄物の
処理を円滑に行うことができる。
【0071】排出事業者は、取得した複数の中間処理業
者または運搬業者の見積を比較することができるので、
コストの削減を図ることができる。同様に、中間処理業
者も、最終処理業者または運搬業者の見積を比較し、コ
ストの削減を図ることができる。
【0072】廃棄物処理管理システム1に、処理または
運搬の代金を支払うための機能を設けてもよい。つま
り、図4に示す妥当性判別部110によって処理または
運搬が適切に行われたと判別された場合に、対応する処
理見積情報74または運搬見積情報75に示される金額
の支払を行う。処理または運搬が予定日よりも遅れて行
われた場合は、ペナルティとして代金が割り引かれるよ
うにしてもよい。代金の支払のための機能は、公知の電
子商取引システムと組み合わせるなどして実現すること
ができる。
【0073】また、見積を自動計算するための機能を設
けてもよい。すなわち、業者ごとに自動計算のための関
数を用意しておく。そして、見積依頼部104から見積
の依頼があった場合に、排出予定情報72に基づいて廃
棄物の種類、廃棄量、実行する曜日、または運搬距離な
どの値を関数のパラメータに自動入力し、見積を作成す
るようにしてもよい。この際に、廃棄物ごとに設定され
ている基準金額(図5参照)を用いて計算するようにし
てもよい。
【0074】処理業者は、廃棄物または中間処理物を再
資源化または再利用化し、それを売ることにより利益が
得られる場合は、廃棄物または中間処理物を買い取る見
積を作成してもよい。この場合に、処理業者は、見積金
額がマイナスになるように処理見積情報を入力すればよ
い。
【0075】廃棄物処理管理システム1は、マニフェス
ト制度の下で用いられるほか、企業、企業組合、または
NGO(nongovernmental organization)やNPO(no
nprofit organization)などの民間団体が自主的に廃棄
物処理の管理を行う場合に用いてもよい。
【0076】廃棄物処理管理システム1は、機械類、建
築物、化学製品、または動植物など様々な種類の廃棄物
の処理の管理に用いることができる。その他、廃棄物処
理管理システム1、排出事業者端末装置2、処理業者端
末装置3、運搬業者端末装置4の全体または各部の構
成、廃棄物データベース1D1などのデータベースの構
成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って
適宜変更することができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1および請求項5に係る発明によ
ると、処理が適切に行われたか否かを容易に確認するこ
とができる。請求項2および請求項3に係る発明による
と、廃棄物の処理のための手配を効率的に行うことがで
きる。請求項4に係る発明によると、一連の処理工程お
よびそのための運搬処理の予定を一括して設定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物処理管理システムの構成の例を示す図で
ある。
【図2】廃棄物処理の流れの例を説明する図である。
【図3】管理サーバのハードウェア構成の例を説明する
図である。
【図4】管理サーバの機能的構成の例を説明する図であ
る。
【図5】業者データベースの例を示す図である。
【図6】廃棄物データベースの例を示す図である。
【図7】排出予定データベースの例を示す図である。
【図8】排出予定登録画面の例を示す図である。
【図9】排出事業者一覧画面の例を示す図である。
【図10】排出予定一覧画面の例を示す図である。
【図11】処理見積登録画面の例を示す図である。
【図12】処理見積データベースの例を示す図である。
【図13】見積選択画面の例を示す図である。
【図14】運搬見積データベースの例を示す図である。
【図15】見積結果画面の例を示す図である。
【図16】排出予定一覧画面の例を示す図である。
【図17】処理見積登録画面の例を示す図である。
【図18】見積結果画面の例を示す図である。
【図19】処理予定データベースの例を示す図である。
【図20】処理実績データベースの例を示す図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理管理システム 10 管理サーバ(廃棄物処理チェックシステム) 103 排出予定取得部(排出予定取得手段) 105 見積取得部(見積取得手段) 109 実績情報取得部(実績情報取得手段) 110 妥当性判別部(判別手段) 111 処理結果通知部(通知手段) 113 処理予定生成部(実績情報登録手段) 141 第一の見積依頼部(第一の見積要求手段) 142 第二の見積依頼部(第二の見積要求手段) 143 第三の見積依頼部(第三の見積要求手段) 181 第一の見積選択部(第一の選択手段) 182 第二の見積選択部(第二の選択手段) 1D4 業者データベース(実行可否情報記憶手段) 1D6 処理予定データベース(予定情報記憶手段) 1D7 処理実績データベース(実績情報記憶手段) 72 排出予定情報 73 業者情報(実行可否情報) 74 処理見積情報(予定情報、見積情報) 75 運搬見積情報(予定情報) 77 処理予定情報(予定情報) 78 マニフェスト情報(実績情報) 79 判別結果情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の工程からなる廃棄物の処理が適切に
    行われたか否かをチェックする廃棄物処理チェックシス
    テムであって、 前記工程ごとに当該工程を実行する予定を示す予定情報
    を記憶するための予定情報記憶手段と、 前記工程を実行した実績を示す実績情報を記憶するため
    の実績情報記憶手段と、 前記工程が実行されたときに、当該工程の前記実績情報
    を前記実績情報記憶手段に登録する実績情報登録手段
    と、 前記工程が適切に実行されたか否かを当該工程の前記予
    定情報および前記実績情報に基づいて判別する判別手段
    と、 前記判別手段による判別結果を廃棄物の排出元である排
    出事業者に対して通知する通知手段と、 を有してなることを特徴とする廃棄物処理チェックシス
    テム。
  2. 【請求項2】複数の処理工程群を実行することによって
    廃棄物を最終処分するための廃棄物処理システムにおい
    て、各処理工程群が適切に実行されたか否かをチェック
    する廃棄物処理チェックシステムであって、 排出される予定の排出物に関する排出予定情報を排出事
    業者から取得する排出予定取得手段と、 取得された前記排出予定情報に示される廃棄物を最終処
    分するまでに必要な処理工程群ごとに、当該処理工程群
    を受注することを希望する1または複数の処理業者から
    受注希望金額および当該処理工程群の実行期日の見積を
    示す見積情報を取得する見積取得手段と、 前記各必要な処理工程群のうち各処理業者から取得した
    最初に実行すべき処理工程群に係る前記各見積情報の中
    からいずれか1つの見積情報を前記排出事業者に選択さ
    せるための第一の選択手段と、 前記各必要な処理工程群のうち二番目以降に実行すべき
    処理工程群ごとに、各処理業者から取得した当該処理工
    程群に係る前記各見積情報の中からいずれか1つの見積
    情報を当該処理工程群の1つ前の処理工程群を実行する
    予定である処理業者に選択させるための第二の選択手段
    と、 処理工程群が実行された実績を示す実績情報を、当該処
    理工程群を実行した処理業者から取得する実績情報取得
    手段と、 処理工程群が適切に実行されたか否かを当該処理工程群
    に対応する前記実績情報および選択された前記見積情報
    に基づいて判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果を前記排出事業者に対して
    通知する通知手段と、 を有してなることを特徴とする廃棄物処理チェックシス
    テム。
  3. 【請求項3】処理業者ごとに当該処理業者の実行可能な
    処理工程群を示す実行可否情報を記憶する実行可否情報
    記憶手段と、 前記排出予定情報が取得されたときに、前記各実行可否
    情報に基づいて前記必要な処理工程群のうち最初に実行
    すべき処理工程群の実行が可能な各処理業者に対して当
    該処理工程群についての前記見積情報を要求する第一の
    見積要求手段と、 前記見積情報が取得されたときに、前記各実行可否情報
    に基づいて当該見積情報に係る処理工程群の次に実行す
    べき処理工程群の実行が可能な各処理業者に対して当該
    次に実行すべき処理工程群についての前記見積情報を要
    求する第二の見積要求手段と、を有してなる、 請求項2記載の廃棄物処理チェックシステム。
  4. 【請求項4】排出事業者または処理業者から排出された
    廃棄物または中間処理廃棄物を次の処理工程群を実行す
    る予定である処理業者に運搬するのに要する運搬費用に
    関する運搬見積情報を各運搬業者に対して要求する第三
    の見積要求手段を有し、 前記第一の選択手段および前記第二の選択手段は、それ
    ぞれ、見積情報とともに、各運搬業者から取得した当該
    見積情報に係る処理工程群を実行する予定の処理業者へ
    の廃棄物の運搬に係る前記各運搬見積情報の中からいず
    れか1つの運搬見積情報を選択させる、 請求項2または請求項3記載の廃棄物処理チェックシス
    テム。
  5. 【請求項5】複数の工程からなる廃棄物の処理が適切に
    行われたか否かをチェックするコンピュータに用いられ
    るコンピュータプログラムであって、 前記工程ごとに当該工程を実行する予定を示す予定情報
    を予定情報記憶手段に登録する処理と、 前記工程が実行されたときに、当該工程が実行された実
    績を示す実績情報を実績情報記憶手段に登録する処理
    と、 前記工程が適切に実行されたか否かを当該工程の前記予
    定情報および前記実績情報に基づいて判別する処理と、 前記判別手段による判別結果を廃棄物の排出元である排
    出事業者に対して通知する処理と、 をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログ
    ラム。
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