JP2001331558A - 化学物質総合管理システム及び化学物質総合管理方法 - Google Patents

化学物質総合管理システム及び化学物質総合管理方法

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JP2001331558A
JP2001331558A JP2001009653A JP2001009653A JP2001331558A JP 2001331558 A JP2001331558 A JP 2001331558A JP 2001009653 A JP2001009653 A JP 2001009653A JP 2001009653 A JP2001009653 A JP 2001009653A JP 2001331558 A JP2001331558 A JP 2001331558A
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Satoshi Oishi
聡 大石
Yoshiaki Ichikawa
芳明 市川
Akira Sekine
関根  昭
Takako Ono
田香子 大野
Tetsuya Matsui
哲也 松井
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、管理物質の排出移動先を容易
に管理できる化学物質総合管理システム及び化学物質管
理方法を提供する。また、化学物質管理情報を関係者が
共有でき、更には、化学物質の管理を必要とする事業者
に対しその管理ビジネスを提供する。 【解決手段】本発明では、管理が必要である物質毎の排
出移動先における当該物質の重量比率データを排出係数
データとしてデータベース化した排出係数データベース
を設けることによって、事業者が取り扱う材料或いは製
品に含有される化学物質がどの位、どこへ放出したかを
容易に管理できる。そして、材料組成データベースや管
理物質データベースなどを広域ネットワーク網を介して
アクセス可能に構成する。更に、各データベースの情報
に基づき、化学物質の管理を必要とする事業者に対し、
官公庁に提出するレポートの作成を含む管理ビジネスを
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】現在流通している様々な製品
には、環境へのインパクトの大きい、数百種類の物質
(以下「管理物質」と呼ぶ)が含まれており、製造,流
通,貯蔵などのプロセスにおいて、それらの成分となる
管理物質のどの位の量が移動され、どのくらいが大気や
土壌,水系に排出され、或いは出荷製品中に含まれて市
場に提供されているのかを調査する必要がある。
【0002】また、各事業者が事業所内における管理物
質の排出と移動についての量的なデータを国や自治体に
報告することによって、国内全体の環境インパクトを推
定する法的な制度もスタートしている。
【0003】本発明は事業者が取り扱う材料或いは製品
に含有される管理物質を管理する化学物質総合管理シス
テム及び化学物質総合管理方法に関するものである。
【0004】
【従来の技術】従来は、管理物質の基礎データを部署や
工程毎に入力し、その結果を上位の組織(事業所,会
社)単位でくくって集計している。法的な制度への対応
書類としてはこの結果のみが必要なためである。このよ
うな従来技術に関する資料としては、例えば「環境資
源」(1999年12月号)の特集で述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、事業所として
の集計結果としてキシレンが10トン大気に排出されて
いると仮定する。この数値のみでは、排出の原因となる
プロセスの特定や材料の特定ができないために、最終的
な目的である排出量の削減には活用できない。
【0006】また、最近重視されてきているリスクコミ
ュニケーションに必要なデータを提供することができな
い。リスクコミュニケーションでは、管理物質の排出と
いう事実に関する住民の不安を解消することが重要であ
るが、その物質がどの様な経緯で排出されているかをプ
ロセスや材料を特定しながら調査し、煙突の高さなども
含むプロセスの特徴や、材料の安全性データなどを参考
にしながらコミュニケーションを図る必要がある。
【0007】化学物質管理情報を纏めるに当たり、化学
物質情報、すなわち製品別成分情報を入手したとして
も、自工場で使用した使用量を製品付着分・大気放出分
・水域放出分・廃棄物放出分・土壌放出分に分析整理し
なければならないが、どの管理物質がどの位、どこへ放
出したかを容易に管理できなければならないという課題
がある。
【0008】また、管理物質は、将来どのような物質が
出現するか分からないことから、管理対象物質は時間の
経過と共に管理物質の対象が時々刻々と変化・改変され
ていくことが予想される。つまり、将来の汚染の危機か
ら事前に身を守ることができるようにならなければなら
ない。
【0009】また、この化学物質管理で用いられる情報
は、1事業者だけで判断できるものでは少なく、国,自
治体,専門機関など多方面で決定されるものと、製品製
造者や原料製造者によって製品情報を公開しなければな
らないものとがある。すなわち、これらの化学物質管理
情報を関係者が共有できるかが課題である。
【0010】また、この化学物質管理情報は、製品の市
場の流れを考えると、原料〜素材加工〜組立加工〜物流
〜販売〜消費者〜リサイクル業者〜廃棄物処理と廻って
循環状に製品が流れて行き、これら関連情報も製品の流
れと同じ様に循環状に廻らなければならない。この循環
サイクルに関わってくる事業者は、大企業,中小企業,
個人,自治体と千差万別であり、これらの関係者が全て
情報共有されない限り、精度の高い化学物質管理は実現
できないものである。
【0011】更に、この循環サイクルに関わってくる事
業者それぞれが精度の高い化学物質管理を行わなければ
ならない。
【0012】そこで、第一番目の発明の目的は、管理物
質がどの位、どこへ放出したかを容易に管理できる化学
物質総合管理システム及び化学物質総合管理方法を提供
することにある。
【0013】第二番目の発明の目的は、化学物質管理情
報を関係者が共有できる化学物質総合管理システム及び
化学物質総合管理方法を提供することにある。
【0014】第三番目の発明の目的は、化学物質の管理
を必要とする事業体に対し、その管理ビジネスを提供で
きる化学物質総合管理方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第一番目の発明の目的を
達成するために本発明では、材料或いは製品の成分組成
情報をデータベース化した材料組成データベースと、管
理が必要な物質をリスト化した管理物質データベースと
を備え、製造工程で投入される材料或いは製品について
前記材料組成データベースより前記材料或いは製品を構
成する物質を特定すると共に、前記管理物質データベー
スより管理が必要な物質を特定する。そして、管理が必
要である物質毎の排出移動先における当該物質の重量比
率データを排出係数データとしてデータベース化した排
出係数データベースを設ける。これによって、事業者が
取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質の排出移
動先への移動量を算出し、管理することができる。
【0016】なお、管理が必要な物質を特定するため
に、更に、材料の取り扱い注意事項等の製品安全性情報
シート(MSDS)をデータベース化したMSDSデー
タベースを備えていてもよい。
【0017】第二番目の発明の目的を達成するために本
発明では、少なくとも1社の製造メーカーが製造する材
料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材料
組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質をリ
スト化した管理物質データベースと、を広域ネットワー
ク網を介してアクセス可能に構成されている。
【0018】そして、これら各データベースの情報は、
化学物質の管理を必要とする企業が入手できるので、化
学物質の管理における関係者は化学物質管理情報を共有
することができる。なお、更に、材料の取り扱い注意事
項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデータベー
ス化したMSDSデータベースを上記各データベースと
共にアクセス可能に構成されていてもよい。
【0019】第三番目の発明の目的を達成するため本発
明では、事業者の依頼に応じて当該事業者が取り扱う材
料或いは製品に含有される化学物質を各製造メーカーが
製造する材料或いは製品の成分組成情報をデータベース
化した材料組成データベースと、官公庁が管理を要求す
る物質をリスト化した管理物質データベースに基づい
て、化学物質の管理を必要とする事業者に対し、その管
理ビジネスを提供する。
【0020】このとき、前記材料組成データベースとし
て少なくとも1社の製造メーカーが製造する材料或いは
製品の成分組成情報をデータベース化して保有して管理
ビジネスを提供してもよい。
【0021】また、前記材料組成データベースとして少
なくとも1社の製造メーカーが製造する材料或いは製品
の成分組成情報をデータベース化して保有すると共に、
前記排出データベースとして事業者の排出データをデー
タベース化して保有して管理ビジネスを提供してもよ
い。
【0022】なお、化学物質の管理においては、更に、
材料の取り扱い注意事項等の製品安全性情報シート(M
SDS)をデータベース化したMSDSデータベースに
基づいて管理してもよい。
【0023】そして、この管理には、事業者が取り扱う
材料或いは製品に含有される化学物質の排出移動先への
移動量の官公庁に提出するレポートを当該事業者に代行
して作成することを含むものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
化学物質総合管理システムの全体構成を示している。こ
の化学物質総合管理システムは、材料投入量,購入量,
在庫量の入力から始まり、各種データベース化された情
報を元に集計および管理を行う。
【0025】MSDSデータベース102は,材料の取
り扱い注意事項や有害性,法規性への該当項目を示す製
品安全性情報シート(MSDS)を、材料毎にデータベ
ース化してある。ここで、材料とは、完成製品の原料と
なる素材(例えば、鉱石や原油等の未加工品や鉄板等の
一次加工品,基盤等の半製品等)、及び完成品の生産に
利用されるもの(例えば、皮膜剤,洗浄剤,塗料,冷却
剤)をいう。なお、完成製品とは、主として事業者が製
品として出荷するものをいい、例えば、自動車,カメ
ラ,パソコン,フィルム,テレビ,CPU,板材,ケー
ブル,洋服,食料品,建築物,電気,水等が該当する。
【0026】材料組成データベース104は、材料の成
分組成をデータベース化したものである。一つの材料
は、通常複数の物質すなわち分子で構成されており、物
質(分子)にはCAS番号(Chemical Abstract Service
s)などの識別子が存在する。そこで材料組成データベ
ース104のレコードは、材料或いは製品の名称,材料
が含有する管理物質の識別子(例えば、管理物質の名称
や管理物質のCAS番号等)、当該管理物質の含有割合
(好ましくは、質量割合)の下限及び上限の各々をフィ
ールドとして構成するのが好ましい。管理物質とは、P
RTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び
管理の改善の促進に関する法律)が対象とする化学物質
(第一種指定化学物質)や都道府県又は制令指定都市の
化学物質管理指針や環境保全指針等が対象とする化学物
質等のように、環境に重大な影響を与える物質やその周
辺の物質として管理が必要な物質をいい、例えば、トル
エンやキシレン酸,メチルイソブチルケトン,イソプロ
パノール,クロム酸鉛,エボシキ樹脂類,塩化メチレ
ン,ベンゼン,ジエチル亜鉛,アクリルアミド,水銀,
塩化ビニール等が該当する。
【0027】管理物質データベース105は、環境に重
大な影響を与える物質やその周辺の物質として管理が必
要な物質をリストアップしたデータベースである。任意
のジャンル(毒物,劇物,管理対象,法規指定物質,自
主管理物質など)と、その該当物質の識別子をフィール
ドとするレコード群を収納する。さらに、物質の識別子
とその物性をフィールドとするレコード群も収納する。
物性には、分子質量から純金属質量に換算する場合の係
数,蒸気圧や密度などの値を含む。
【0028】これらの物質は具体的には「特定化学物質
の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関す
る法律」(平成11年7月13日公布法律第86号)で
制定されている指定物質を含むものである。
【0029】排出係数データベース106は、各々のプ
ロセスとそのプロセスで取り扱われる材料の組み合わせ
に対して、排出移動先(大気,水域,土壌,消費,依託
廃棄,リサイクル,製造含有など)毎の管理物質と当該
管理物質の排出移動量(好ましくは、重量割合)をフィ
ールドとしたレコードを収納する。ここで、プロセスと
は、事業者が製品の生産プロセスや製品の検査プロセ
ス,製品の開発プロセスをいい、例えば、成形プロセ
ス,加工プロセス,熱処理プロセス,塗装プロセス,洗
浄プロセス,エッチングプロセス,表面処理プロセス,
組み立てプロセス等が該当する。例えば,ある部署の生
産ラインにおける塗装プロセスでは,塗料Aの投入に対
して、塗料A中の成分であるトルエンの80%が大気に
排出されるなどのデータである。
【0030】調査手段101は、上記したデータベース
のレコード群から相互に共通するフィールドを関連付け
て検索したり、名称やCAS番号などの識別子で検索し
たり、或いはフィールド内のテキストについての部分一
致でレコードを検索したりした後、画面やファイルとし
て出力する機能を有する。結果データベース110は、
本システムの各々の手段が利用したレコードやその結果
として生成したレコードを収納し、その対応情報も収納
するデータベースである。結果表示手段111は結果デ
ータベースの内容を検索し、読み出し、様々な集計結果
を表示する。
【0031】図2は、本発明の実施の形態における各デ
ータベースのデータ構造例を示したものである。
【0032】材料組成データベース104には、材料名
をキーインデックスにして、CAS番号などの組成物質
の識別子,組成成分の物質の名称、及び組成の上限値及
び下限値が記載されている。材料名には、市場流通品と
しての材料名、または事業所が購入する際の品番などを
用いる。
【0033】管理物質データベース105には、CAS
番号などの物質の識別子をキーインデックスにして、物
質名、その物質がどのような団体に指定されているかの
情報、および物性データが記載されている。
【0034】排出係数データベース106には、事業の
プロセスの名称をキーインデックスにして、投入される
物質,排出先,投入物質の質量に対する排出割合を示す
係数が記載されている。
【0035】MSDSデータベース102には、物質名
をキーインデックスにして、取扱注意事項や毒性、適用
法規などの製品安全性情報が記載されている。
【0036】図3は、図1で示した化学物質総合管理シ
ステムにおける管理物質の取扱例の概念図であり、情報
処理の流れを説明するために仮想的に単純化したもので
ある。
【0037】まず、塗料Aという材料を購入するところ
から始まる()。塗料Aの購入量は100立方メート
ル/月であり、タンクへの貯蔵料は一定であることが普
通であるから、プロセスへの投入量も同じく100立方
メートル/月と想定する。この塗料Aの密度が1,20
0kg/m3であることから、その投入量は120,000kg/月
である。全てが塗装工程()に投入される。ここまで
の情報処理はデータ入力手段103により実行する。
【0038】次に、塗料Aにはトルエンが30%、カド
ミウムが1%各々含まれていることを材料組成データベ
ース104から読み取ることができる。つまり、塗装工
程への物質の投入量はトルエンが36,000kg/月、
カドミウムが1,200kg/月という計算になる。この
計算はプロセス集計手段107が実行する。
【0039】次に、塗装工程においては、出荷製品の上
にスプレーにより塗料を塗装するが、一部は乾燥して大
気に放出される()。その割合はトルエンの94%、
カドミウムの0%であることを排出係数データベース1
06より読み取ることができる。つまり、トルエンは毎
月33,840kg 大気中に放出されているということが
評価される。また同様に産業廃棄物()としては、一
月当たりトルエンが1,800kg、カドミウムが120k
g廃棄され、また出荷製品中にはトルエンが360kg、
カドミウムが1,080kgの割合で含有されていること
が評価できる。この評価計算は、評価計算手段108が
実施する。
【0040】図4は、市場を流通する製品の流れと化学
物質管理の関係を示したものである。市場を流れる製品
は、原料メーカー1〜素材加工メーカー2〜組立メーカ
ー3〜物流業者4〜小売店5〜消費者6〜廃棄物処理業
者7〜リサイクル業者8〜にたどり着き、また原料メー
カー1に戻ってこのサイクルを循環する。例えば、化学
物質管理対象範囲が点線で示した範囲であるとすると、
原材料メーカー1,素材加工メーカー2,組立メーカー
3,廃棄物処理業者7,リサイクル業者8は「特定化学
物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に
関する法律」(以下、PRTR法)の対象事業者にな
る。従って、各事業者はPRTR法に基づいた管理情報
(9a〜9e)を提出しなければならない。
【0041】図4から分かるように、製品の前工程(企
業)から後工程(企業)へと製品自身が動くことは、製
品に含まれている化学物質管理情報も、前工程(企業)
から後工程(企業)へと引継がれなければ、社会全体の
化学物質管理は成立しない。
【0042】図5は、図4を企業レベルで展開したもの
である。企業レベルには、例えば、工場或いは事業所と
いう範囲がある。工場或いは事業所に資材購買を行う部
署,施設を有する部署,製造を行う部署があるとする。
ここで、施設は、湯・蒸気・圧縮空気・冷熱等を製造
し、工場或いは事業所内に供給する設備を有しているも
のとする。
【0043】資材購買を行う部署では、原料10,半製
品11,購入品12を購買することになるが、それぞれ
には管理物質情報10a,11a,12aが存在する。
【0044】また、製造を行う部署では、製造工程にお
いて管理物質が大気放出13されたり、水系放出14さ
れたり、或いは、土壌放出15されたりする。また、廃
棄物16を出すこともある。大気放出13,水系放出1
4、或いは、土壌放出15された物質にはそれぞれ管理
物質情報13a〜15aが存在し、また、廃棄物にも管
理物質情報16aが存在することになる。そして、製造
を行う部署からは、半製品17や完成品18を製造する
が、これらにも管理物質情報17a,18aが存在す
る。
【0045】同様に、施設においても管理物質が大気放
出13されたり、水系放出14されたり、或いは、土壌
放出15されたり、また、廃棄物16を出すこともあ
る。これらにも管理物質情報14a,15a,16aが
存在する。
【0046】図6は、図5における製造部署の製造ライ
ンを示したものである。例えば、Aライン(工程)19
では、原料,半製品,購入品から半製品と完成品を製造
する。このとき、原料,半製品,購入品,半製品、或い
は、完成品のそれぞれには管理物質情報が存在すること
になる。Bライン(工程)20,Cライン(工程)21
でも同様である。
【0047】図5,図6から、企業内、例えば、工場或
いは事業所では、職場間,工程間という対象範囲におい
て管理物質情報の授受・共有が必要であることがわか
る。
【0048】図7は、製品の前工程(企業)から後工程
(企業)における各企業における物質管理情報を纏めた
ものである。各企業に入ってくる情報(Input)22,企
業から出て行く情報(Output)23について原料メーカ
ー1,素材加工メーカー2,組立メーカー3,流通業者
4,小売店5,消費者6,廃棄物処理業者7,リサイク
ル業者8毎に記載してある。前工程(企業)から後工程
(企業)へとこれらの物質管理情報が引継がれなけれ
ば、社会全体の化学物質管理は成立ない。
【0049】図8は図1におけるデータ入力手段103
を実行するためのフロー図である。データ入力手段10
3は資材購入帳票や在庫管理帳票から材料の投入や購入
に関する情報を読込む。ここでは一例として購買実績の
レコードを読込むことから始める(24)。
【0050】次に、読込まれたレコードから材料の投入
された日付を特定する(25)。
【0051】次に、読込まれたレコードから材料の投入
された質量を特定(26)。
【0052】次に、発注者名などを利用して読込まれた
レコードから材料が投入されるプロセスを特定する(2
7)。これらの一連の結果をプロセス投入量レコードと
して結果データベース110に収納する。結果データの
元となるデータへリンク情報も併せて収納する(2
8)。
【0053】ここでリンク情報とは、本手段があらかじ
め存在するデータレコード(元レコードと呼ぶ)を読込
み、これを情報処理して新たなデータレコード(結果レ
コードと呼ぶ)を生成した場合に、両者を関係付けるこ
とができる情報である。1対1の関係の場合はどちらか
に相手方へのポインターを付加することで実現できる。
また両者とも複数で、N対Nの関係がある場合は、元レ
コードに対しては全ての結果レコードへのポインター
を、結果レコードにたいしては全ての元レコードに対す
るポインターを付加する。
【0054】図9は図1におけるプロセス集計手段10
7を実行するためのフロー図である。
【0055】まず結果データベース110からプロセス
に投入された材料の質量を読み出す(29)。
【0056】次に、材料組成データベース104から上
記材料の成分の組成を検索し、管理物質毎の取扱量に換
算する(30)。例えば、材料の投入量が質量(kg)の単
位になっていれば、質量パーセントで収納された成分組
成と掛け算することにより、管理物質の取扱量を質量(k
g)で得ることができる。
【0057】そして、上記の結果を示す物質取扱量レコ
ードと元となるデータへリンク情報も併せて結果データ
ベース110に収納する(31)。
【0058】図10は図1における評価計算手段108
を実行するためのフロー図である。
【0059】まず結果データベース110から物質取扱
量レコードを取り出し、プロセスに投入された管理物質
毎の質量を読み出す(32)。
【0060】次に、排出係数データベースから管理物質
毎にプロセスの排出移動係数を読み出す(33)。
【0061】次に、管理物質データベースから管理物質
の物性(換算係数など)を読み出す(34)。
【0062】次に、プロセスの大気,水域,土壌への排
出量、あるいは製品への移動量,廃棄物としての移動量
を計算する(35)。排出移動係数は、投入物質と排出
移動物質の比率を示した数値であることから、投入量に
この係数を掛け算することで、各々の排出移動先への物
質の排出移動量を計算できる。この物質が金属の塩など
の場合は、排出物質として純粋な金属元素を必要とす
る。この場合は、管理物質の物性データを用いてさらに
換算する。
【0063】そして、上記排出移動レコードおよび読込
んだ元レコードへのリンク情報を結果データベース11
0に格納する(36)。
【0064】図11は図1における総合集計手段109
を実行するためのフロー図である。
【0065】まず、指定された集計範囲(例えば職場,
部,課,ライン,工程,工場,事業所,事業グループ,
地域など)に該当するプロセス群を特定する(37)。
【0066】次に、指定された期間、例えば1999年
4月1日から1999年5月31日、における上記プロ
セス群の排出移動レコードを結果データベースから読み
出す(38)。
【0067】次に、指定された管理物質グループ(例え
ば環境庁指定物質)の排出移動レコードのみを取り出す
(39)。
【0068】次に、これらのレコードを集計する(4
0)。
【0069】そして、集計結果のレコードおよび読込ん
だ元レコードへのリンク情報を結果データベース(11
0)に格納する(41)。
【0070】図12は図1における逆トレース手段11
2を実行するためのフロー図である。
【0071】まず、排出移動量集計結果の1レコードを
操作者が出力画面上で選択することにより最初の逆トレ
ースの指示を受ける(42)。
【0072】次に、結果データベース110から、その
レコードが集計される元となったプロセスの排出移動量
レコードをリンク情報を辿ることにより選択し(4
3)、選択された複数のプロセスの排出移動量レコード
を出力表示する(44)。
【0073】次に、上記の1レコードを操作者が選択す
ることにより2段階目の逆トレースの指示を受けると
(45)、結果データベース110からそのレコードが
生成される元となった物質取扱量レコードをリンク情報
を辿ることにより選択し(46)、選択された複数の物質
取扱量レコードを出力表示する(47)。
【0074】そして、上記の1レコードを操作者が選択
することにより3段階目の逆トレースの指示を受けると
(48)、結果データベース110からそのレコードが生
成される元となった材料取扱量レコードをリンク情報を
辿ることにより選択し(49)、選択された複数の材料
(資材,副資材)取扱量レコードを出力表示する。また
さらに補足情報として資材注文コードや発注者コードな
ども同様に検索し出力表示する(50)。
【0075】図13は図11のフロー図を補足する為の
説明図である。本システムで処理生成される5種類のレ
コードを示している。左側の実線の矢印で示すフローは
順動作の処理の流れを示し、右側の点線で示した矢印
は、各レコードにあるリンク情報を用いた逆トレースの
流れを示した。図12では、一つのレコードから一つの
レコードが生成されているように見えるが、実際には一
つのレコードから複数のレコードが生成される場合もあ
り、また複数のレコードから一つのレコードが生成され
る場合もある。基本的にはN対Nの関係である。
【0076】単に法的な届け出書類を作るだけならば不
要ではあるが、逆トレースを実施するためには図12に
示すように処理の途中経過となるレコードを保存してお
く必要がある。この場合、新たな問題点として、既に作
成してしまった過去レコードを消去して新しい条件でも
う一度作り直したいというニーズが生じる。例えば過去
にはある材料の組成情報が不確かであったが、最近にな
って確かな組成情報が入手できた場合などである。この
時にある期間、ある材料、といった範囲を指定し、これ
に該当する全レコードを消去して、新しい条件で計算処
理をし直すという手段も設けられている。この手段の実
現方法のフロー図を図14に示した。
【0077】図1で示したリスクコミュニケーション支
援手段113は、図10に示した各プロセスのレコード
に関し、計算処理上の相互関連だけでなく、各々のフィ
ールドについての意味的なリンクをたどる機能を提供す
る手段である。すなわち、材料に関してはその材料の組
成情報を材料組成データベース104から検索して出力
表示し、或いはMSDS情報をMSDSデータベース1
02から検索して出力表示する。また管理物質に関して
はその物質の情報を管理物質データベース105から検索
して出力表示する。更に当該物質の当該プロセスに関す
る排出移動係数を排出係数データベース106から検索
して出力表示する。この機能によって、付近の住民や利
害関係者からの排出移動データに関する問い合わせなど
に対して、根拠のあるデータを元に自信を持ってコミュ
ニケーションを図ることができる。
【0078】図15は、本発明の実施の形態である計算
機システムを示したものである。統括管理部署に専用サ
ーバ1101を設置し、図1に示したデータベースと手
段を格納する。社内ネットワーク1102をこの専用サ
ーバ1101に接続することにより、社内の様々な事業
所における様々な部署の既設OA端末1103にて全て
の機能を活用可能とする。また、汎用データ提供サイト
1105にデータベースを置き、インターネット110
4を介して接続することで、専用サーバに格納しきれな
い広い範囲のデータや、頻繁に改訂されるデータについ
ても活用を可能とする。
【0079】図16は、本発明の実施の形態である材料
組成データベース,管理物質データベース、及びMSD
Sデータベースが分散されている化学物質総合管理シス
テムである。
【0080】製品製造メーカーであるA社,B社,C社
がそれぞれ材料組成データベースをもつ(104a,1
04a,104a)。官公庁は管理を要求する物質をデ
ータ化した管理物質データベース105をもつ。管理団
体は管理を必要とする物質をデータ化したMSDSデー
タベース102をもつ。これら各データベースは広域ネ
ットワーク網51で結ばれている。化学物質の管理を実
施する企業(化学物質管理企業)は、化学物質の管理に
必要となる情報を広域ネットワーク網51を介してアク
セスし、必要な情報を入手することができる。これら情
報と、排出係数データベース106に基づき、化学物質
管理企業は、取り扱う材料或いは製品に含有される化学
物質の排出移動先への移動量を集計処理52し、集計処
理結果を結果データベース110に格納する。
【0081】ここで、図16で示した化学物質総合管理
システムを用い、化学物質管理企業が取り扱う材料或い
は製品に含有される化学物質の排出移動先への移動量を
集計処理するフロー図を図17に示す。
【0082】化学物質管理企業は、A社材料組成データ
ベース104a,B社材料組成データベース104b,
C社材料組成データベース104cなどを参照し、化学
物質管理企業が取り扱う材料或いは製品に含有される化
学物質に関する材料組成データを取り込む(17a)。
【0083】次に、化学物質管理企業は、官公庁の管理
物質データベース105などを参照し、化学物質管理企
業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に関
する管理物質データを取り込む(17b)。
【0084】次に、化学物質管理企業は、管理団体のM
SDSデータベース106などを参照し、化学物質管理
企業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に
関するMSDSデータを取り込む(17c)。
【0085】なお、17a〜17cにおける必要なデー
タの取り込みは、適宜行えばよく、またその取り込み順
番もランダムでよい。
【0086】そして、化学物質管理企業は、上記取込ん
だ各データと、自ら保有する排出係数データベース10
6の排出係数データから、取り扱う材料或いは製品に含
有される化学物質の排出移動先への移動量を集計処理す
る(17d)。
【0087】最後に、集計処理結果を自ら保有する結果
データベース110へ格納する(17e)。
【0088】以下、本発明の実施の形態である化学物質
総合管理システムを利用したビジネス形態を説明する。
【0089】図18は、製品製造メーカーと化学物質管
理企業との間に、材料組成データを集約するアウトソー
シング会社が存在し、このアウトソーシング会社の持つ
データベースとして製品製造メーカーから提供される材
料組成データを格納しておくものである。
【0090】ここで、A社の製品情報は広域ネットワー
クを介してアウトソーシング会社の材料組成データベー
ス104dに登録されており、製品製造メーカーB社,
C社の製品情報はそれぞれB社材料組成ベース104
b,C社の材料組成データベース104cに登録されて
いる製品情報が、広域ネットワーク網を介してアウトソ
ーシング会社の材料組成データベース104dに登録さ
れている。これによって、各社の製品の材料組成情報は
アウトソーシング会社によって一元管理され、化学物質
管理企業の要求により、アウトソーシング会社の有する
材料組成データベース104dの情報を提供することが
できる。
【0091】なお、アウトソーシング会社と化学物質管
理企業の間には、提供するサービスに対する費用の取り
決めがなされている場合があり、その取り決めは、会費
制、提供する情報量に応じて決定される料金体制などが
考えられる。
【0092】そして、アウトソーシング会社の提供する
サービスの対価として支払われる費用は、例えば、クレ
ジットによる自動引き落とし等が考えられる。アウトソ
ーシングのサービス申込み時に、クレジット口座を登録
する。年会費の場合は毎年そのクレジット口座より費用
を引き落とす。また、サービスの提供時に提供する情報
量に応じてそのクレジット口座より費用を引き落とす方
法が考えられる。
【0093】また、官公庁が管理対象物質を登録してい
る管理登録データベース105や、管理団体が管理対象
物質を登録しているMSDSデータベース102につい
ては、それぞれ営利を目的としてデータベースを保有し
ているものでないため、化学物質管理企業は別の広域ネ
ットワーク網54を介してアクセス可能とされている。
【0094】化学物質管理企業は、アウトソーシング会
社の有する材料組成データベース104dと、管理が必
要な物質をリスト化した管理物質データベース105に
広域ネットワークを介してアクセスし、必要な情報を入
手することで、製造工程で投入される材料或いは製品を
構成する物質を特定することになる。このとき、更に、
MSDSデータベース102にアクセスし、必要な情報
を入手することで、製造工程で投入される材料或いは製
品を構成する物質を特定することもある。そして、特定
された物質毎に各企業が保有する排出係数データベース
106から排出移動先における当該物質の移動量を集計
処理し、結果データベース110に登録する。
【0095】図19に、アウトソーシング会社が保有す
る材料組成データベースに格納するデータを収集・更新
するプロセスのフロー図を示す。
【0096】まず、製品製造メーカーが対象製品製造メ
ーカーかどうかの判断を行う(19a)。
【0097】次に、対象製品製造メーカーであれば、そ
の製品製造メーカーから材料組成データを収集する(1
9b)。
【0098】次に、アウトソーシング会社の材料組成デ
ータベース104dへの登録を行う(19c)。
【0099】そして、対象製品製造メーカーからのデー
タ収集終了かの判断を行う(19d)。
【0100】この処理を別の対象製品製造メーカーに対
しても行うことで、アウトソーシング会社が保有する材
料組成データベース104dに格納するデータを収集・
更新する。
【0101】これによって、各社の製品の材料組成情報
はアウトソーシング会社によって一元管理され、化学物
質管理企業の要求により、アウトソーシング会社の有す
る材料組成データベース104dの情報を提供すること
ができる。
【0102】図20に、化学物質管理企業が取り扱う材
料或いは製品に含有される化学物質の排出移動先への移
動量を集計処理するフロー図を示す。
【0103】化学物質管理企業は、アウトソーシング会
社の材料組成データベース104dなどを参照し、化学
物質管理企業が取り扱う材料或いは製品に含有される化
学物質に関する材料組成データを取り込む(20a)。
【0104】次に、化学物質管理企業は、官公庁の管理
物質データベース105などを参照し、化学物質管理企
業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に関
する管理物質データを取り込む(20b)。
【0105】次に、化学物質管理企業は、管理団体のM
SDSデータベース102などを参照し、化学物質管理
企業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に
関するMSDSデータを取り込む(20c)。
【0106】なお、20a〜20cにおける必要なデー
タの取り込みは、適宜行えばよく、またその取り込み順
番もランダムでよい。
【0107】そして、化学物質管理企業は、上記取込ん
だ各データと、自ら保有する排出係数データベース10
6の排出係数データから、取り扱う材料或いは製品に含
有される化学物質の排出移動先への移動量を集計処理す
る(20d)。
【0108】最後に、集計処理結果を自ら保有する結果
データベース110へ格納する(20e)。
【0109】図21は、図18で示した化学物質総合管
理システムにおいて、アウトソーシング会社が排出係数
データベース106も有するものである。この排出係数
データベース106の情報は化学物質管理企業が企業内
の製造工程・製造プロセスを分析し、排出係数データを
作成し、アウトソーシング会社に登録するものである。
そして、化学物質管理企業は、資材購入情報,資材使用
状況情報をアウトソーシング会社に伝えれば、化学物質
管理の為の集計作業,レポート作成をアウトソーシング
会社が行う。
【0110】図22に、アウトソーシング会社が保有す
る材料組成データベース104d,排出係数データベー
ス106に格納するデータを収集・更新するプロセスの
フロー図を示す。
【0111】材料組成データベース104dに格納する
データを収集・更新するプロセスは、図20と同様であ
る(22a〜22d)。
【0112】排出係数データベース106に格納するデ
ータを収集・更新するプロセスは、まず、化学物質管理
企業が対象化学物質管理企業かどうかの判断を行う(2
2e)。例えば、アウトソーシング会社と契約のある化
学物質管理かどうかを確認する。
【0113】次に、対象化学物質管理企業であれば、そ
の化学物質管理企業から排出係数データを収集する(2
2f)。
【0114】次に、アウトソーシング会社の排出係数デ
ータベース106への登録を行う(22g)。そして、
対象化学物質管理企業からのデータ収集終了かの判断を
行う(22h)。
【0115】アウトソーシング会社は、同様のプロセス
を契約のある化学物質管理企業に対して行う。このプロ
セスによりアウトソーシング会社が保有する排出係数デ
ータベース106に格納するデータを収集・更新するこ
とができる。これによって、各社の製品の材料組成情報
はアウトソーシング会社によって一元管理され、また、
化学物質管理企業の排出係数データベースもアウトソー
シング会社によって一元管理され、化学物質管理企業の
要求により、アウトソーシング会社の有する材料組成デ
ータベース104d及び排出係数データベース106の
情報を提供することができる。
【0116】図23に、化学物質管理企業が取り扱う材
料或いは製品に含有される化学物質の排出移動先への移
動量を集計処理するフロー図を示す。
【0117】化学物質管理企業は、アウトソーシング会
社の材料組成データベース104d,排出係数データベ
ース106などを参照し、化学物質管理企業が取り扱う
材料或いは製品に含有される化学物質に関する材料組成
データ及び排出係数データを取り込む(23a)。
【0118】次に、化学物質管理企業は、官公庁の管理
物質データベース105などを参照し、化学物質管理企
業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に関
する管理物質データを取り込む(23b)。
【0119】次に、化学物質管理企業は、管理団体のM
SDSデータベース106などを参照し、化学物質管理
企業が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質に
関するMSDSデータを取り込む(23c)。
【0120】なお、23a〜23cにおける必要なデー
タの取り込みは、適宜行えばよく、またその取り込み順
番もランダムでよい。
【0121】そして、化学物質管理企業は、上記取込ん
だ各データから、取り扱う材料或いは製品に含有される
化学物質の排出移動先への移動量を集計処理する(23
d)。
【0122】最後に、集計処理結果を自ら保有する結果
データベース110へ格納する(23e)。
【0123】図24は、図18で示した化学物質総合管
理システムにおいて、アウトソーシング会社が材料組成
データベース104dの他、化学物質管理企業の排出係
数データベース106,結果データベース110を持
ち、化学物質管理企業が管理する化学物質管理業務をア
ウトソーシング会社で行えるようになっている。化学物
質管理企業が企業内の製造工程・製造プロセスを分析
し、排出係数データを作成し、アウトソーシング会社に
登録するものである。そして、化学物質管理企業は、資
材購入情報,資材使用状況情報をアウトソーシング会社
に連絡すれば、化学物質管理の為の集計作業,レポート
作成をアウトソーシング会社が行ってくれるものであ
る。
【0124】また、アウトソーシング会社では材料組成
データベース104dの情報を用いてグリーン調達デー
タベース55を作成し、化学物質管理企業へ資材購入の
指標となるグリーン調達情報を提供することができる。
そして、化学物質管理企業が資材購入を検討する際に、
環境に影響を与えない材料を容易に探し出せるようにな
り、化学物質の削減や代替資材の調達が容易に実行でき
るようになる。
【0125】なお、アウトソーシング会社と化学物質管
理企業の間には、化学物質管理のための集計作業,レポ
ート作成等の管理業務に関する料金の取り決めがなされ
ている場合もあり、その取り決めは、会費制,提供する
情報量に応じて決定される料金体制などが考えられる。
【0126】アウトソーシング会社が保有する材料組成
データベース104d、排出係数データベース106に
格納するデータを収集・更新するプロセスは図22と同
様である。
【0127】ここで、化学物質管理企業とアウトソーシ
ング会社間の情報のやり取りを図25に示す。
【0128】まず、化学化学物質管理企業が企業内の製
造工程・製造プロセスを分析し、排出係数データを作成
し、アウトソーシング会社の排出係数データベースに登
録する(25a)。
【0129】そして、化学物質管理企業は、資材購入情
報,資材使用状況情報等をアウトソーシング会社に連絡
する(25b)。
【0130】これを受けたアウトソーシング会社は、化
学物質管理の為の集計作業,レポート作成を行い、その
情報を化学物質管理企業に送付する(25c)。
【0131】また、アウトソーシング会社では材料組成
データベース104dの情報を用いてグリーン調達デー
タを作成し、化学物質管理企業へ資材購入の指標となる
グリーン調達情報を提供する(25d)。
【0132】図26は、図24で示した化学物質総合管
理システムにおいて、更に、化学物質管理企業の資材購
入情報,資材使用状況情報,製造過程情報,廃棄物の情
報、等々をアウトソーシング会社が、化学物質管理企業
より自動収集するモニタリングシステムを備えているも
のである。
【0133】図24に示した化学物質総合管理システム
においては、化学物質管理企業が上記各情報を当該企業
自らが主体的に入手する必要があったが、図26に示し
た化学物質総合管理システムではモニタリングシステム
を備えることによって、アウトソーシング会社は化学物
質管理のための基礎的な情報を入手することができ、一
方では、化学物質管理企業は主体的な情報収集活動の必
要がなくなる。
【0134】なお、資材購入情報,資材使用状況情報,
製造過程情報,廃棄物情報、等々の情報の入手は、例え
ば以下のように行う。
【0135】資材購入情報の入手は、資材メーカ名,資
材商品名,購入量,入荷予定日からなり、化学物質管理
企業の資材発注システムに登録されている情報が基礎情
報となる。ここで、資材発注システムとは、資材購入品
の発注手配,購入品受入管理を行うシステムを言う。そ
して、資材購入情報は、例えば、資材購入受入時、また
は、1ヶ月等の一定周期で情報の授受が行われる。情報
入手方法としては、専用回線,公衆回線,ネットワーク
網の通信媒体を利用し、目的とする情報の授受を行うも
のである。
【0136】資材使用状況情報は、資材購入情報におけ
る資材がどの位消費されたかをあらわす情報であるが、
例えば、定期的(例えば、1回/月,1回/週)に実施
されている在庫品の棚卸し情報、液体であれば貯蔵タン
クのレベル,タンクから出ている配管を流れる流量積算
値、気体であれば貯蔵タンクの重量,タンクから出てい
る配管を流れる流量積算値などが該当する。プラントや
設備のデータは、生産管理システムで管理されている場
合が多いので、その生産管理システムにより専用回線,
公衆回線,ネットワーク網などの通信媒体を介して情報
の授受を行う。
【0137】製造過程情報は、工場内やプラントを更に
細かく分割した工程単位などの情報であるが、この分割
された範囲で資材使用料を把握するための情報である。
【0138】廃棄物情報は、化学物質管理企業内にある
排水処理施設に流れる廃棄物であったり、業者に委託し
引き取ってもらう廃棄物の情報である。
【0139】なお、上記各情報のサンプリング周期は、
化学物質管理周期に合わせる必要があるが、化学物質管
理を厳密に行うとすれば、上記各情報のサンプリング周
期を短くする必要がある。
【0140】アウトソーシング会社が保有する材料組成
データベース104d,排出係数データベース106に
格納するデータを収集・更新するプロセスは図22と同
様である。
【0141】ここで、化学物質管理企業とアウトソーシ
ング会社間の情報のやり取りを図27に示す。
【0142】化学物質管理企業が企業内の製造工程・製
造プロセスを分析し、排出係数データを作成し、アウト
ソーシング会社の排出係数データベースに登録する(2
7a)。
【0143】化学物質管理企業は、資材購入情報,資材
使用状況情報等をアウトソーシング会社に連絡する(2
7b)。
【0144】これを受けたアウトソーシング会社は、化
学物質管理の為の集計作業,レポート作成を行い、その
情報を化学物質管理企業に送付する(27c)。
【0145】また、アウトソーシング会社では材料組成
データベース104dの情報を用いてグリーン調達デー
タを作成し、化学物質管理企業へ資材購入の指標となる
グリーン調達情報を提供する(27d)。
【0146】更に、アウトソーシング会社は、化学物質
管理企業の資材購入情報,資材資料情報,製造過程情
報,廃棄物の情報、等を自動収集することでモニタリン
グを行う(27e)。
【0147】そして、化学物質管理企業は、アウトソー
シング会社からモニタリング情報の提供を受ける(27
f)。
【0148】なお、以上説明した化学物質総合管理シス
テムを利用したビジネス形態で提供されるサービスは、
化学物質管理企業の業種と従業員規模,報告対象化学物
質の年間取扱い数量,資材購入品取扱い数により提供す
るサービスも多様化する。
【0149】また、提供されるサービスも、(1)材料
組成データベースの参照、(2)上記(1)に加え、管
理データの集計処理,官庁提出用レポート作成、(3)
上記(2)に加え、グリーン調達データベースの参照・
紹介、(4)上記(3)に加え、自動モニタリング、
(5)管理を行わなくてもよい業種であることを証明す
るための自主管理と証明用レポート作成、など多様なサ
ービスを提供できる。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、第一番目の発明で
は、管理物質がどの位、どこへ放出したかを容易に管理
できる化学物質総合管理システム及び化学物質総合管理
方法を提供することができる。
【0151】また、第二番目の発明では、化学物質管理
情報を関係者が共有できる化学物質総合管理システム及
び化学物質総合管理方法を提供することができる。
【0152】第三番目の発明では、化学物質の管理を必
要とする事業体に対し、その管理ビジネスを提供できる
化学物質総合管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である化学物質総合管理シ
ステムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるデータベースのデ
ータ構造例の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態における管理物質の取扱例
の概念図である。
【図4】市場を流通する製品の流れと化学物質管理の関
係を示した概念図である。
【図5】図4を企業レベルで展開した概念図である。
【図6】製造ラインにおける原料、半製品及び購入品の
流れを示した概念図である。
【図7】各ステップにおける企業毎の物質管理情報を纏
めた概念図である。
【図8】本発明の実施の形態であるデータ入力処理のフ
ロー図である。
【図9】本発明の実施の形態であるプロセス集計処理の
フロー図である。
【図10】本発明の実施の形態である評価集計処理のフ
ロー図である。
【図11】本発明の実施の形態である総合集計処理のフ
ロー図である。
【図12】本発明の実施の形態である逆トレース処理の
フロー図である。
【図13】本発明の実施の形態である集計処理及び検索
処理を補足説明する概念図である。
【図14】本発明の実施の形態である新しい条件でレコ
ードを作り直す処理のフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態である化学物質総合管理
システムの系統構成図である。
【図16】本発明の実施の形態である化学物質総合管理
システムの構成図である。
【図17】化学物質の排出移動先への移動量を集計処理
するフロー図である。
【図18】本発明の実施の形態であるアウトソーシング
会社を介した化学物質総合管理を行うための概念図であ
る。
【図19】アウトソーシング会社が保有する材料組成デ
ータベースに格納するデータを収集・更新するプロセス
のフロー図である。
【図20】化学物質管理企業が取り扱う材料或いは製品
に含有される化学物質の排出移動先への移動量を集計処
理するフロー図である。
【図21】本発明の実施の形態であるアウトソーシング
会社を介した化学物質総合管理を行うための概念図であ
る。
【図22】アウトソーシング会社が保有する材料組成デ
ータベース104d、排出係数データベース106に格
納するデータを収集・更新するプロセスのフロー図であ
る。
【図23】化学物質管理企業が取り扱う材料或いは製品
に含有される化学物質の排出移動先への移動量を集計処
理するフロー図である。
【図24】本発明の実施の形態であるアウトソーシング
会社を介した化学物質総合管理を行うための概念図であ
る。
【図25】化学物質管理企業とアウトソーシング会社間
の情報のやり取りを示す図である。
【図26】本発明の実施の形態であるアウトソーシング
会社を介した化学物質総合管理を行うための概念図であ
る。
【図27】化学物質管理企業とアウトソーシング会社間
の情報のやり取りを示す図である。
【符号の説明】
1…原料メーカー、2…素材加工メーカー、3…組立メ
ーカー、4…物流業者、5…小売店、6…消費者、7…
廃棄物処理業者、8…リサイクル業者、51,53,5
4…広域ネットワーク網、55…グリーン調達データベ
ース、56…モニタリングシステム、101…調査手
段、102…MSDSデータベース、103…データ入力
手段、104…材料組成データベース、105…管理物
質データベース、106…排出係数データベース、10
7…プロセス集計手段、108…評価計算手段、109
…総合集計手段、110…結果データベース、111…
結果表示手段、112…逆トレース手段、1101…専
用サーバ、1102…社内ネットワーク、1103…既
設OA端末、1104…インターネット、1105…汎
用データ提供サイト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 昭 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所産業システムグループ内 (72)発明者 大野 田香子 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所産業システムグループ内 (72)発明者 松井 哲也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料或いは製品の成分組成情報をデータベ
    ース化した材料組成データベースと、管理が必要な物質
    をリスト化した管理物質データベースとを備え、製造工
    程で投入される材料或いは製品について前記材料組成デ
    ータベースより前記材料或いは製品を構成する物質を特
    定すると共に、前記管理物質データベースより管理が必
    要な物質を特定して事業者が取り扱う材料或いは製品に
    含有される化学物質を管理する化学物質総合管理システ
    ムであって、該特定された物質毎の排出移動先における
    当該物質の重量比率データを排出係数データとしてデー
    タベース化した排出係数データベースを設けたことを特
    徴とする化学物質総合管理システム。
  2. 【請求項2】材料或いは製品の成分組成情報をデータベ
    ース化した材料組成データベースと、管理が必要な物質
    をリスト化した管理物質データベースと、材料の取り扱
    い注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデ
    ータベース化したMSDSデータベースとを備え、製造
    工程で投入される材料或いは製品について前記材料組成
    データベースより前記材料或いは製品を構成する物質を
    特定すると共に、前記管理物質データベースと前記MS
    DSデータベースより管理が必要な物質を特定して事業
    者が取り扱う材料或いは製品に含有される化学物質を管
    理する化学物質総合管理システムであって、該特定され
    た物質毎の排出移動先における当該物質の重量比率デー
    タを排出係数データとしてデータベース化した排出係数
    データベースを設けたことを特徴とする化学物質総合管
    理システム。
  3. 【請求項3】少なくとも1社の製造メーカーが製造する
    材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材
    料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質を
    リスト化した管理物質データベースとを広域ネットワー
    ク網を介してアクセス可能に構成され、前記各データベ
    ースを化学物質の管理を必要とする企業に対して情報を
    提供できる化学物質総合管理システム。
  4. 【請求項4】少なくとも1社の製造メーカーが製造する
    材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材
    料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質を
    リスト化した管理物質データベースと、材料の取り扱い
    注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデー
    タベース化したMSDSデータベースとを広域ネットワ
    ーク網を介してアクセス可能に構成され、前記各データ
    ベースを化学物質の管理を必要とする企業に対して情報
    を提供できる化学物質総合管理システム。
  5. 【請求項5】材料或いは製品の成分組成情報をデータベ
    ース化した材料組成データベースと、管理が必要な物質
    をリスト化した管理物質データベースとを備え、製造工
    程で投入される材料或いは製品について前記材料組成デ
    ータベースより前記材料或いは製品を構成する物質を特
    定し、前記管理物質データベースより管理が必要な物質
    を特定して事業者が取り扱う材料或いは製品に含有され
    る化学物質を管理する化学物質総合管理方法であって、
    該特定された物質毎の排出移動先における当該物質の重
    量比率データに基づいて該特定された物質毎の排出移動
    先における排出移動量を算出することを特徴とする化学
    物質総合管理方法。
  6. 【請求項6】材料或いは製品の成分組成情報をデータベ
    ース化した材料組成データベースと、管理が必要な物質
    をリスト化した管理物質データベースと材料の取り扱い
    注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデー
    タベース化したMSDSデータベースと、を備え、製造
    工程で投入される材料或いは製品について前記材料組成
    データベースより前記材料或いは製品を構成する物質を
    特定し、前記管理物質データベースとMSDSデータベ
    ースの少なくとも一方のデータベースより管理が必要な
    物質を特定して事業者が取り扱う材料或いは製品に含有
    される化学物質を管理する化学物質総合管理方法であっ
    て、該特定された物質毎の排出移動先における当該物質
    の重量比率データに基づいて該特定された物質毎の排出
    移動先における排出移動量を算出することを特徴とする
    化学物質総合管理方法。
  7. 【請求項7】少なくとも1社の製造メーカーが製造する
    材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材
    料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質を
    リスト化した管理物質データベースとを広域ネットワー
    ク網を介してアクセス可能に構成され、前記各データベ
    ースの情報に基づき管理が必要な物質を特定して取り扱
    う材料或いは製品に含有される化学物質を管理する化学
    物質総合管理方法。
  8. 【請求項8】少なくとも1社の製造メーカーが製造する
    材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材
    料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質を
    リスト化した管理物質データベースと、材料の取り扱い
    注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデー
    タベース化したMSDSデータベースとを広域ネットワ
    ーク網を介してアクセス可能に構成され、前記各データ
    ベースの情報に基づき管理が必要な物質を特定して取り
    扱う材料或いは製品に含有される化学物質を管理する化
    学物質総合管理方法。
  9. 【請求項9】少なくとも1社の製造メーカーが製造する
    材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材
    料組成データベースと、管理が必要な物質をリスト化し
    た管理物質データベースとを備え、製造工程で投入され
    る材料或いは製品について前記材料組成データベースよ
    り前記材料或いは製品を構成する物質を特定すると共
    に、前記管理物質データベースより管理が必要な物質を
    特定して事業者が取り扱う材料或いは製品に含有される
    化学物質を管理する化学物質総合管理方法であって、前
    記材料組成データベースを一元管理し、前記事業者に対
    して前記材料組成データベースの情報を提供する化学物
    質総合管理方法。
  10. 【請求項10】少なくとも1社の製造メーカーが製造す
    る材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した
    材料組成データベースと、材料或いは製品の成分組成情
    報をデータベース化した材料組成データベースと、管理
    が必要な物質をリスト化した管理物質データベースと材
    料の取り扱い注意事項等の製品安全性情報シート(MS
    DS)をデータベース化したMSDSデータベースと、
    を備え、製造工程で投入される材料或いは製品について
    前記材料組成データベースより前記材料或いは製品を構
    成する物質を特定し、前記管理物質データベースとMS
    DSデータベースの少なくとも一方のデータベースより
    管理が必要な物質を特定して事業者が取り扱う材料或い
    は製品に含有される化学物質を管理する化学物質総合管
    理方法であって、前記材料組成データベースを一元管理
    し、前記事業者に対して前記材料組成データベースの情
    報を提供する化学物質総合管理方法。
  11. 【請求項11】少なくとも1社の製造メーカーが製造す
    る材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した
    材料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質
    をリスト化した管理物質データベースとから管理が必要
    な物質を特定する企業化学物質総合管理方法であって、
    事業者の依頼に応じて当該事業者が取り扱う材料或いは
    製品に含有される化学物質を管理することを特徴とする
    化学物質総合管理方法。
  12. 【請求項12】少なくとも1社の製造メーカーが製造す
    る材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した
    材料組成データベースと、官公庁が管理を要求する物質
    をリスト化した管理物質データベースと、材料の取り扱
    い注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)をデ
    ータベース化したMSDSデータベースとから管理が必
    要な物質を特定する企業化学物質総合管理方法であっ
    て、事業者の依頼に応じて当該事業者が取り扱う材料或
    いは製品に含有される化学物質を管理することを特徴と
    する化学物質総合管理方法。
  13. 【請求項13】各製造メーカーが製造する材料或いは製
    品の成分組成情報をデータベース化した材料組成データ
    ベースと、官公庁が管理を要求する物質をリスト化した
    管理物質データベースとから管理が必要な物質を特定す
    る企業化学物質総合管理方法であって、事業者の依頼に
    応じて当該事業者が取り扱う材料或いは製品に含有され
    る化学物質について官公庁に提出するレポートを当該事
    業者に代行して作成することを特徴とする化学物質総合
    管理方法。
  14. 【請求項14】各製造メーカーが製造する材料或いは製
    品の成分組成情報をデータベース化した材料組成データ
    ベースと、官公庁が管理を要求する物質をリスト化した
    管理物質データベースと、材料の取り扱い注意事項等の
    製品安全性情報シート(MSDS)をデータベース化したM
    SDSデータベースとから管理が必要な物質を特定する
    企業化学物質総合管理方法であって、事業者の依頼に応
    じて当該事業者が取り扱う材料或いは製品に含有される
    化学物質について官公庁に提出するレポートを当該事業
    者に代行して作成することを特徴とする化学物質総合管
    理方法。
  15. 【請求項15】材料組成データベースと、管理が必要な
    物質をリスト化した管理物質データベースと、該特定さ
    れた物質毎の排出移動先における当該物質の重量比率デ
    ータを排出係数データとしてデータベース化した排出係
    数データベースを備え、製造工程で投入される材料或い
    は製品について前記材料組成データベースより前記材料
    或いは製品を構成する物質を特定し、前記管理物質デー
    タベースより管理が必要な物質を特定し、前記排出係数
    データベースより前記管理が必要な物質の排出移動先の
    移動量を算出して事業者が取り扱う材料或いは製品に含
    有される化学物質を管理する化学物質総合管理方法であ
    って、前記材料組成データベースとして少なくとも1社
    の製造メーカーが製造する材料或いは製品の成分組成情
    報をデータベース化して保有し、事業者の依頼により前
    記各データベースに基づいて当該事業者が取り扱う材料
    或いは製品に含有される化学物質を管理する化学物質総
    合管理方法。
  16. 【請求項16】材料組成データベースと、管理が必要な
    物質をリスト化した管理物質データベースと、管理が必
    要な物質をリスト化した管理物質データベースと材料の
    取り扱い注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)
    をデータベース化したMSDSデータベースと、該特定
    された物質毎の排出移動先における当該物質の重量比率
    データを排出係数データとしてデータベース化した排出
    係数データベースを備え、製造工程で投入される材料或
    いは製品について前記材料組成データベースより前記材
    料或いは製品を構成する物質を特定し、前記管理物質デ
    ータベース或いはMSDSデータベースの少なくとも一
    方より管理が必要な物質を特定し、前記排出係数データ
    ベースより前記管理が必要な物質の排出移動先の移動量
    を算出して事業者が取り扱う材料或いは製品に含有され
    る化学物質を管理する化学物質総合管理方法であって、
    前記材料組成データベースとして少なくとも1社の製造
    メーカーが製造する材料或いは製品の成分組成情報をデ
    ータベース化して保有し、事業者の依頼により前記各デ
    ータベースに基づいて当該事業者が取り扱う材料或いは
    製品に含有される化学物質を管理する化学物質総合管理
    方法。
  17. 【請求項17】材料組成データベースと、管理が必要な
    物質をリスト化した管理物質データベースと、該特定さ
    れた物質毎の排出移動先における当該物質の重量比率デ
    ータを排出係数データとしてデータベース化した排出係
    数データベースを備え、製造工程で投入される材料或い
    は製品について前記材料組成データベースより前記材料
    或いは製品を構成する物質を特定し、前記管理物質デー
    タベースより管理が必要な物質を特定し、前記排出係数
    データベースより前記管理が必要な物質の排出移動先の
    移動量を算出して事業者が取り扱う材料或いは製品に含
    有される化学物質を管理する化学物質総合管理方法であ
    って、前記材料組成データベースとして少なくとも1社
    の製造メーカーが製造する材料或いは製品の成分組成情
    報をデータベース化して保有すると共に、前記排出デー
    タベースとして事業者の排出データをデータベース化し
    て保有し、事業者の依頼により前記各データベースの情
    報に基づいて当該事業者が取り扱う材料或いは製品に含
    有される化学物質を管理する化学物質総合管理方法。
  18. 【請求項18】材料組成データベースと、管理が必要な
    物質をリスト化した管理物質データベースと、管理が必
    要な物質をリスト化した管理物質データベースと材料の
    取り扱い注意事項等の製品安全性情報シート(MSDS)
    をデータベース化したMSDSデータベースと、該特定
    された物質毎の排出移動先における当該物質の重量比率
    データを排出係数データとしてデータベース化した排出
    係数データベースを備え、製造工程で投入される材料或
    いは製品について前記材料組成データベースより前記材
    料或いは製品を構成する物質を特定し、前記管理物質デ
    ータベース或いはMSDSデータベースの少なくとも一
    方より管理が必要な物質を特定し、前記排出係数データ
    ベースより前記管理が必要な物質の排出移動先の移動量
    を算出して事業者が取り扱う材料或いは製品に含有され
    る化学物質を管理する化学物質総合管理方法であって、
    前記材料組成データベースとして少なくとも1社の製造
    メーカーが製造する材料或いは製品の成分組成情報をデ
    ータベース化して保有すると共に、前記排出データベー
    スとして事業者の排出データをデータベース化して保有
    し、事業者の依頼により前記各データベースの情報に基
    づいて当該事業者が取り扱う材料或いは製品に含有され
    る化学物質を管理する化学物質総合管理方法。
  19. 【請求項19】請求項7,請求項8,請求項11、また
    は請求項12における化学物質総合管理方法において、
    前記事業者が取り扱う材料或いは製品に含有される化学
    物質の管理は、管理が必要と特定された物質毎の排出移
    動先における当該物質の重量比率データに基づいて管理
    することを特徴とする化学物質総合管理方法。
  20. 【請求項20】請求項13又は請求項14における化学
    物質総合管理方法において、前記事業者が取り扱う材料
    或いは製品に含有される化学物質について官公庁に提出
    するレポートは、管理が必要と特定された物質毎の排出
    移動先における当該物質の重量比率データに基づいて管
    理することを特徴とする化学物質総合管理方法。
  21. 【請求項21】請求項11,請求項12,請求項15,
    請求項16,請求項17、または請求項18における化
    学物質総合管理方法において、前記事業者が取り扱う材
    料或いは製品に含有される化学物質の管理は、前記事業
    者と間で取り決められた料金に基づいて行われることを
    特徴とする化学物質総合管理方法。
  22. 【請求項22】請求項13、または請求項14における
    化学物質総合管理方法において、前記事業者が取り扱う
    材料或いは製品に含有される化学物質について官公庁に
    提出するレポートは、前記事業者と間で取り決められた
    料金に基づいて行われることを特徴とする化学物質総合
    管理方法。
  23. 【請求項23】請求項15,請求項16,請求項17、
    または請求項18における化学物質総合管理方法におい
    て、前記事業者が取り扱う材料或いは製品に含有される
    化学物質の管理は、前記事業者が取り扱う材料或いは製
    品に含有される化学物質について官公庁に提出するレポ
    ートの作成まで含むことを特徴とする化学物質総合管理
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003271724A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Nippon Kasei Chem Co Ltd 廃棄物代行処理業務の支援方法及びシステム,支援端末及びサーバ,並びに支援端末及びサーバ用プログラム
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JP2007213337A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Ricoh Co Ltd 環境負荷評価方法、環境負荷評価システム及び環境負荷評価プログラム
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