JP2003271318A - ディスク記憶装置における自己ミラーリング方法及び同方法を適用するディスク記憶装置 - Google Patents

ディスク記憶装置における自己ミラーリング方法及び同方法を適用するディスク記憶装置

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JP2003271318A
JP2003271318A JP2002069144A JP2002069144A JP2003271318A JP 2003271318 A JP2003271318 A JP 2003271318A JP 2002069144 A JP2002069144 A JP 2002069144A JP 2002069144 A JP2002069144 A JP 2002069144A JP 2003271318 A JP2003271318 A JP 2003271318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスク記憶装置においてデータの2重化を維
持できるようにする。 【解決手段】ライトコマンドに対し、一方のディスク面
上の目標トラックと、他方のディスク面上の目標トラッ
クと同一シリンダ位置の別トラックに同一データを書き
込む。リードコマンドに対しては、目標トラックからデ
ータを読み出し、リードエラーとなったなら、目標トラ
ックと同一シリンダ位置の別トラックのデータを読み出
す。そして、目標トラックからのデータの読み出しのリ
トライを行い(S16〜S20)、リトライに成功して
もリトライ回数がRMAX2を超えているか(S21)、リ
トライに失敗し、且つ別トラックのデータが正しく読め
ていたか(S24)、リトライに失敗し、且つ別トラッ
クからのデータ読み出しのリトライに成功した場合には
(S27)、正しく読み出せたデータを各ディスク面の
シリンダ位置が同一の代替先に記録する(S22,S2
3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク媒体の各
ディスク面に対応してそれぞれ設けられるヘッドを前記
ディスク媒体の半径方向に移動可能なように支持するア
クチュエータを備えたディスク記憶装置に係り、特に1
つのライトコマンドに対して同一データを目標トラック
及び当該目標トラックとは異なるトラックに書き込むこ
とにより自己ミラーリングを実現するのに好適な、ディ
スク記憶装置における自己ミラーリング方法及び同方法
を適用するディスク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク媒体を対象とするデータのリー
ド/ライトがヘッドにより行われるディスク記憶装置と
して、磁気ディスク装置が知られている。この磁気ディ
スク装置では、1つのライトコマンドに対し、データ
は、ディスク媒体(磁気ディスク)上の当該コマンドで
指定された箇所にだけに書かれるのが一般的であった。
【0003】しかし、このような磁気ディスク装置で
は、ヘッドクラッシュ等で、ディスク媒体上の該当する
箇所が損傷して、その箇所のデータが読み取り不能とな
った場合、そのデータを回復することは困難であった。
【0004】そこで従来は、RAID(Redundant Arra
y of Independent Disks)システムを構築してデータの
ミラーリングを行うことで、データが失われるのを防い
でいた。しかし、RAIDシステムは磁気ディスク装置
を複数台必要とするため、家庭での使用など、規模の小
さいシステムでの使用には適していない。
【0005】一方、特開平9−91855号公報には、
ディスクの一方の面と他方の面とに、それぞれ異なるヘ
ッドA,Bにより同一のデータを同時に書き込むこと
で、データの2重化を図った、つまり自己ミラーリング
を図った磁気ディスク装置が記載されている。この公報
記載の磁気ディスク装置においては、読み出し時に、一
方のヘッドAによりデータを読み出し、このデータに異
常があった場合に、他方のヘッドBによりバックアップ
データを読み出すようにしている。このヘッドBにより
読み出されたデータは、そのまま、復旧書き込みデータ
となり、ヘッドAにより記録することで、自動復旧する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の技術では、ヘッドクラッシュ等に起因する読
み出しエラーについては考慮されていない。即ち、ヘッ
ドクラッシュ等でディスク媒体上の該当する箇所が損傷
した場合、その箇所にデータを正しく書き込むことは困
難であり、また書き込めたとしても正しく読み出すこと
は困難である。このような場合、自動復旧されず、デー
タの2重化を実現できなくなる。したがって、もう一方
のデータが記録されている箇所が損傷した場合には、デ
ータは回復できない。また、上記公報には、データの2
重化を、ランダムリード時の読み出し性能の向上を図る
ことに利用することは何も記載されていない。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ディスク記憶装置においてデータの2重
化を常に維持できる自己ミラーリング方法及び同方法を
適用するディスク記憶装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、ランダムリード時の
読み出し性能が向上できる自己ミラーリング方法及び同
方法を適用するディスク記憶装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、ディスク媒体の各ディスク面に対応してそれぞれ
設けられるヘッドを当該ディスク媒体の半径方向に移動
可能なように支持するアクチュエータを備えたディスク
記憶装置における自己ミラーリング方法が提供される。
この方法は、1つのライトコマンドに対し、当該ライト
コマンドで指定されるディスク媒体の目標トラックが存
在するディスク面及びディスク媒体のもう一方のディス
ク面にそれぞれ対応して設けられた各ヘッドを用いて、
上記目標トラック及び当該目標トラックとシリンダ位置
が同一の別のトラックに、同一データを同時に書き込む
ステップと、1つのリードコマンドに対し、当該リード
コマンドで指定されるディスク媒体の目標トラックが存
在するディスク面に対応して設けられたヘッドを用いて
当該目標トラックのデータを読み出すステップと、上記
目標トラックのデータを読み出すステップでリードエラ
ーが発生した場合、ディスク媒体の上記目標トラックが
存在するディスク面とは異なるもう一方のディスク面に
対応して設けられたヘッドを用いて、上記目標トラック
とシリンダ位置が同一の別のトラックからデータを読み
出すステップと、上記別のトラックからデータを読み出
すステップの後に、目標トラックのデータの読み出しの
リトライを、予め定められた第1のリトライ回数を上限
に実行するステップと、上記目標トラックのデータの読
み出しのリトライに失敗し、且つ上記別のトラックから
データを読み出すステップでリードエラーが発生した場
合、当該別トラックのデータの読み出しのリトライを、
上記第1のリトライ回数を上限に実行するステップと、
少なくとも、上記目標トラックのデータの読み出しのリ
トライまたは上記別トラックのデータの読み出しのリト
ライの結果に応じて、上記目標トラックまたは上記別ト
ラックのデータが現在回復不能なデータまたは回復不能
となる可能性のあるデータであるか否かを検証するステ
ップと、上記検証ステップでの検証結果に応じて、上記
目標トラックまたは上記別トラックのデータのうち正し
く読み出されたデータを、ディスク媒体の各データ面に
それぞれ確保された、それぞれシリンダアドレス範囲が
同一の代替領域内の対応する代替トラックに記録する代
替処理を実行するステップとを備えたことを特徴とす
る。
【0010】このように、本発明の第1の観点に係る自
己ミラーリング方法においては、ディスク媒体の各ディ
スク面の同一シリンダ位置に同一データが記録され、デ
ータの2重化、つまり自己ミラーリングが実現される。
しかも、2重化されたデータの少なくとも一方が正しく
読めるものの、そのデータが回復不能となる可能性のあ
るデータである場合(例えば、一定の回数を超えるリト
ライで正しく読めた場合)、または2重化されたデータ
の一方が現在回復不能なデータ(例えばリトライを予め
定められた上限回数繰り返しても正しく読めなかったデ
ータ)であり、且つもう一方のデータが正しく読める場
合に、正しく読めたデータを用いて、ディスク媒体の各
データ面にそれぞれ確保された、それぞれシリンダアド
レス範囲が同一の代替領域内の対応する代替トラックに
記録する代替処理が行われるため、2重化されたデータ
が両方とも回復不能となるのを未然に防いで、データの
2重化を常に維持できる。
【0011】本発明の第2の観点に係る自己ミラーリン
グ方法は、同一ディスク面上にシリンダ数が同一の第1
及び第2のユーザ領域を確保し、この第1及び第2のユ
ーザ領域内の相対シリンダ位置が同一のシリンダに同一
データを書き込むことで、データの2重化、つまり自己
ミラーリングを実現するようにしたことを特徴とする。
【0012】本発明の第2の観点に係る自己ミラーリン
グ方法においは、リードコマンドに対し、当該コマンド
で指定された第1のユーザ領域内の目標トラック、また
は当該目標トラックが存在するディスク面上の第2のユ
ーザ領域内の、当該目標トラックと相対シリンダ位置が
同一の別のトラックのうち、現在のヘッド位置に近いト
ラックのデータを読むことにより、ランダムリード時の
読み出し性能の向上が図れる。しかも、2重化されたデ
ータの少なくとも一方が正しく読めるものの、そのデー
タが回復不能となる可能性のあるデータである場合、ま
たは2重化されたデータの一方が現在回復不能なデータ
で、且つもう一方のデータが正しく読める場合に、正し
く読めたデータを用いて、第1及び第2のユーザ領域に
対してそれぞれ一定の位置関係を保って確保された第1
及び第2の代替領域内の対応する代替トラックに記録す
る代替処理が行われるため、データの2重化を常に維持
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を磁気ディスク装置
に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディ
スク装置の構成を示すブロック図である。図1の磁気デ
ィスク装置(以下、HDDと称する)において、磁気記
録媒体としてのディスク(磁気ディスク)11は上側と
下側の2つのディスク面11-0,11-1を有している。
ディスク11の各ディスク面11-0,11-1は、データ
が磁気記録される記録面をなしている。各ディスク面1
1-0,11-1には、同心円状の多数のトラック(データ
トラック)が配置されたリング状のデータ領域が確保さ
れている。
【0015】ディスク11の各ディスク面11-0,11
-1に対応してそれぞれヘッド(磁気ヘッド)ヘッドH
0,H1が配置されている。ヘッドH0,H1は、ディ
スク11(のディスク面11-0,11-1)へのデータ書
き込み(データ記録)及びディスク11(のディスク面
11-0,11-1)からのデータ読み出し(データ再生)
に用いられる。なお、図1の構成では、単一枚のディス
ク11を備えたHDDを想定しているが、ディスク11
が複数枚積層配置されたHDDであっても構わない。
【0016】ディスク11の各ディスク面11-0,11
-1には、複数のサーボ領域(図示せず)がディスク11
の半径方向に放射状に且つディスク11の円周方向に等
間隔で離散的に配置されている。各サーボ領域には、ヘ
ッドH0,H1を目標トラックに移動させて当該目標ト
ラックの目標範囲内に位置付けるのに用いられるサーボ
データが記録されている。このサーボデータは、当該サ
ーボデータを識別するための固有のパターンであるサー
ボマーク、トラックコード(シリンダアドレス)及びバ
ースト信号を含む。トラックコード及びバースト信号
は、ヘッドH0,H1を目標トラックの目標範囲内に位
置付けるための位置情報として用いられる、更に詳細に
述べるならば、トラックコードは、対応するサーボ領域
が位置するトラック(シリンダ)を示す。このトラック
コードに基づき、ヘッドH0,H1を目標トラックに移
動させるシーク制御が行われる。バースト信号は、対応
するサーボ領域が位置するトラックにおけるヘッドの相
対的な位置情報(位置誤差)を、再生波形の振幅で示
す。シーク制御の完了後、このバースト信号に基づき、
ヘッドH0,H1を目標トラックの目標範囲内に位置付
けるためのトラックキング制御が行われる。隣接するサ
ーボ領域の間は、ユーザデータ領域となっており、当該
データ領域にはデータセクタが複数個配置されている。
【0017】また、ディスク11のディスク面11-0,
11-1には、図2に示すように、ユーザから利用可能な
ユーザ領域111-0,111-1と、欠陥セクタの代替先
となる代替トラックが確保された代替領域112-0,1
12-1と、システム管理に必要な情報、つまりシステム
管理情報を保存する管理領域113-0,113-1とが割
り当てられている。システム管理情報は、欠陥セクタと
当該セクタに割り当てられるセクタ(代替セクタ)との
対応関係を示す欠陥セクタ管理情報を含む。欠陥セクタ
管理情報は、欠陥セクタのアドレスと当該セクタに割り
当てられるセクタのアドレスとの組を含む。なお、図1
の例では、代替領域113-0,113-1はユーザ領域1
11-0,111-1の外周側にリング状に配置されている
が、これに限るものではない。例えば、ユーザ領域11
1-0,111-1の内周側に、或いはユーザ領域111-
0,111-1の外周側と内周側の両方に、代替領域が配
置されるようにしても構わない。代替領域112-0,1
12-1と管理領域113-0,113-1とは、システムの
みが使用する、つまりユーザからは見えない非ユーザ領
域である。この代替領域112-0,112-1と管理領域
113-0,113-1とを合わせた領域はシステム領域と
呼ばれる。なお、管理領域113-0,113-1だけがシ
ステム領域と呼ばれることもある。
【0018】ディスク11はスピンドルモータ(以下、
SPMと称する)13により高速に回転する。ヘッドH
0,H1はヘッド移動機構としてのアクチュエータ(キ
ャリッジ)14の先端に、ディスク11の半径方向に移
動可能なように支持されている。アクチュエータ14
は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイ
ルモータ(以下、VCMと称する)15を有しており、
当該VCM15により駆動される。
【0019】SPM13及びVCM15は、ドライバI
C(Integrated Circuit)16からそれぞれ供給される
駆動電流により駆動される。ドライバIC16は1チッ
プ化されたモータドライバであり、SPMドライバ及び
VCMドライバを構成する。ドライバIC16からSP
M13及びVCM15にそれぞれ供給される駆動電流を
決定するための値(制御量)は、CPU20により決定
される。
【0020】ヘッドH0,H1はフレキシブルプリント
配線板(FPC)に実装されたヘッドIC17と接続さ
れている。ヘッドIC17は、ヘッドH0,H1により
読み取られた微弱な信号(リード信号)を増幅するリー
ドアンプ、及びライトデータをヘッドH0,H1に例え
ば同時に供給するライト電流に変換するライトアンプを
含む、1チップ化されたヘッドアンプ回路である。
【0021】ヘッドIC17は、リード/ライトチャネ
ル(以下、R/Wチャネルと称する)18と接続されて
いる。R/Wチャネル18は、ヘッドIC17から出力
される増幅されたリード信号に対するA/D(アナログ
/デジタル)変換処理、ライトデータの符号化処理及び
リードデータの復号化処理、A/D変換処理で2値化さ
れたリード信号からゲートアレイ19により生成される
タイミング信号に従ってサーボデータを抽出するサーボ
データ検出処理等の各種の信号処理を実行する。
【0022】R/Wチャネル18は、ASIC(Applic
ation Specific Integrated Circuit)としての例えば
ゲートアレイ19及びHDC(ディスクコントローラ)
23と接続されている。ゲートアレイ19は、R/Wチ
ャネル18により検出されたサーボデータから位置情報
を抽出して、CPU20から読み込み可能なように保持
する。またゲートアレイ19は、HDDにおけるデータ
の読み出し/書き込み、R/Wチャネル18でのサーボ
データの検出等に必要な各種のタイミング信号を生成す
る。ゲートアレイ19は、制御用のレジスタ群(図示せ
ず)を有している。この制御用レジスタ群はCPU20
のメモリ領域の一部に割り当てられており、CPU20
がこの領域に対して読み出し及び書き込みを行うことで
ゲートアレイ19及びHDC23を制御する。
【0023】CPU20は、制御プログラムが格納され
た不揮発性メモリ、例えばROM(Read Only Memory)
21と、当該CPU20のワーク領域等を提供するRA
M(Random Access Memory)22と接続されている。C
PU20は、HDDの主コントローラであり、ROM2
1に格納されている制御プログラムに従ってHDD内各
部を制御する。
【0024】例えばCPU20は、ゲートアレイ19に
より抽出される位置情報に基づいてヘッド12を目標ト
ラックの目標範囲内に位置付ける制御を行う。CPU2
0はまたディスク11におけるデータの2重化のため
に、ゲートアレイ19を介してヘッドIC17を制御す
ることで、1つのライトコマンドに対して、ディスク1
1の一方のディスク面上に存在する目標トラックの目標
セクタと、当該目標トラックとシリンダ位置が同一であ
る他方のディスク面上の当該目標セクタに対応するセク
タに同一データを書き込ませる制御を行う。本実施形態
では、ホストからはディスク面11-0のユーザ領域11
1-0が割り当てられる論理アドレスのみが見えるように
なっている。つまりディスク面11-1の領域は、ディス
ク面11-0に対するバックアップ領域として用いられ
る。
【0025】またCPU20は、ディスク11のディス
ク面11-0,11-1上のそれぞれ対応するセクタの一方
が異常(欠陥セクタ)の場合、もう一方のセクタのデー
タを用いて、ディスク面11-0,11-1上の代替領域1
12-0,112-1における同一シリンダ位置への代替処
理を行う。
【0026】HDC(ディスクコントローラ)23は、
R/Wチャネル18によって復号化されたリードデータ
からホストに転送すべきデータを生成する。またHDC
23は、ホストから転送されたライトデータを符号化し
てR/Wチャネル18に転送する。HDC23、R/W
チャネル18により復号されたリードデータのECC
(エラー検出訂正)処理を実行するECC回路230を
内蔵する。
【0027】バッファメモリ24は例えばRAMであ
る。バッファメモリ24には、ホストとHDD(内のH
DC23)との間で転送されるデータを一時格納するバ
ッファ領域が確保されている。バッファメモリ24には
また、ディスク11のディスク面11-0,11-1上の管
理領域113-0,113-1に保存されている欠陥セクタ
管理情報の群の写しがHDDの立ち上げ時に格納され
る、欠陥セクタ管理情報領域が確保されている。CPU
20は、バッファメモリ24上の欠陥セクタ管理情報の
群を参照することで、目的セクタが欠陥セクタである場
合に、その代替セクタを高速に認識することができる。
【0028】次に、図1の構成の動作を説明する。ま
ず、ライト動作について図3のフローチャートを参照し
て説明する。図1のHDDでは、ホストからのライトコ
マンドで指定されたデータの書き込みは、セクタ単位で
順次行われる。
【0029】今、目標トラックの目標セクタSCT0が
ディスク11のディスク面11-0上のシリンダCx内に
あるものとする。この場合、CPU20は、ドライバI
C16を介してVCM15を駆動することで、アクチュ
エータ14により支持されているヘッドH0を、ディス
ク面11-0上の目標トラックに移動させるシーク制御
と、ヘッドH0を当該目標トラックの目標範囲内に位置
付けるトラッキング制御とを行う。この制御により、ヘ
ッドH1は、ディスク面11-0上の目標トラックとシリ
ンダ番号が同一の、ディスク面11-1上のシリンダCx
の位置に位置付けられる。
【0030】この状態でCPU20は、ゲートアレイ1
9を介してヘッドIC17を制御することで、ヘッドH
0及びH1により、ディスク面11-0のシリンダCx内
の目標セクタSCT0及びディスク面11-1のシリンダ
Cx内の当該目標セクタSCT0と同一セクタ番号のセ
クタSCT1に同一データを同時に書き込ませる(ステ
ップS1)。これにより、ディスク面11-0上のシリン
ダCx内の目標セクタSCT0に書き込まれたデータと
同一のデータが、ディスク面11-1上のシリンダCx内
の上記目標セクタSCT0と同一セクタ番号のセクタS
CT1にも書き込まれる。この結果、1つのHDD内で
のデータの2重化、つまり自己ミラーリングが図られ
る。
【0031】次に、図1の構成におけるリード動作につ
いて、図4及び図5のフローチャートを参照して説明す
る。図1のHDDでは、ホストからのリードコマンドで
指定されたデータの読み込みも、セクタ単位で順次行わ
れる。
【0032】今、目標トラック内の目標セクタSCT0
が、上記ライト動作の場合と同様に、ディスク11のデ
ィスク面11-0上のシリンダCx内にあるものとする。
この場合、CPU20は、ヘッドH0をディスク面11
-0上の目標トラック(シリンダCx)の目標範囲内に位
置付ける。このとき、ヘッドH1は、ディスク面11-1
上のシリンダCxの位置に位置付けられる。
【0033】この状態でCPU20は、ゲートアレイ1
9を介してヘッドIC17を制御することで、ヘッドH
0によりディスク面11-0上のシリンダCx(目標トラ
ック)からデータを読み出させ、HDC23によりその
データから、シリンダCx内の目標セクタSCT0のデ
ータを抽出させる(ステップS11)。このときHDC
23では、ECC回路230によりエラー検出・訂正処
理が行われる。
【0034】CPU20は、HDC23により正しいデ
ータが抽出できないリードエラーの発生の有無を判定す
る(ステップS12)。もし、リードエラーがないなら
ば、目標セクタSCT0からデータを読み出すリード動
作は終了する。
【0035】これに対し、リードエラーが発生した場
合、CPU20は、ゲートアレイ19を介してヘッドI
C17を制御することで、ヘッドH1によりディスク面
11-1上のシリンダCxからデータを読み出させ、HD
C23によりそのデータから、上記目標セクタSCT0
と同一セクタ番号のセクタSCT1のデータを抽出させ
る(ステップS13)。ここで、リードエラーが発生し
なかったならば(ステップS14)、つまりセクタSC
T1のデータがHDC23により正しく抽出されたなら
ば、そのデータが上記目標セクタSCT0からの正しい
読み出しデータとして用いられる。このときCPU20
は、図示せぬフラグをONし(ステップS15)、リー
ドリトライのためにステップS16に進む。これに対
し、リードエラーが発生したならば、CPU20はその
ままリードリトライのためにステップS16に進む。
【0036】CPU20はステップS16において、リ
トライ回数をカウントするカウンタ(リトライカウン
タ)Rを初期値0に設定し、しかる後にヘッドH0によ
りディスク面11-0のシリンダCxのデータを読み出さ
せ、そのデータからHDC23により目標セクタSCT
0のデータを抽出させる(ステップS17)。ここで、
リードエラーが発生したならば(ステップS18)、C
PU20はリトライカウンタRを1だけインクリメント
し(ステップS19)、そのインクリメント後のリトラ
イカウンタRの値が、リトライ回数の上限値RMAX1を超
えているか否かを判定する(ステップS20)。もし、
RがRMAX1を超えていないならば、CPU20は再びヘ
ッドH0によるリード動作のリトライを行う(ステップ
S17)。
【0037】このように、CPU20はRMAX1を上限
に、ヘッドH0によるリード動作で目標セクタSCT0
のデータが正しく読み出せるまで、リードリトライを繰
り返す(ステップS17〜S20)。
【0038】もし、RがRMAX1を超える前に、目標セク
タSCT0のデータが正しく読み出せたならば、CPU
20はそのときのRの値が、当該セクタSCT0を正常
セクタと認定するリトライ回数の上限値RMAX2(RMAX2
<RMAX1)を超えているか否かを判定する(ステップS
21)。もし、RがRMAX2を超えていないならば、CP
U20は上記目標セクタSCT0は正常であるとして、
目標セクタSCT0からデータを読み出すリード動作を
終了する。
【0039】これに対し、RがRMAX2を超えているなら
ば、つまりRMAX2を超える回数のリトライにより初めて
目標セクタSCT0のデータを正しく読み出せたなら
ば、CPU20は当該目標セクタSCT0は欠陥セクタ
の可能性があり、近い将来、RMAX1で示される回数のリ
トライを行っても当該セクタから正しいデータが読み出
せなくなる虞があると判定する。この場合、CPU20
は、上記目標セクタSCT0を欠陥セクタと認定し、以
下に述べる代替処理を行う。
【0040】まずCPU20は、ディスク面11-0上の
シリンダCx内の目標セクタSCT0に、当該ディスク
面11-0の代替領域112-0内の任意の空きセクタを代
替セクタとして割り当てて、当該代替セクタに上記目標
セクタSCT0から読み出されたデータをヘッドH0に
より書き込ませる代替処理を行う(ステップS22)。
ここでは、欠陥セクタのアドレスと代替セクタのアドレ
スとの対を含む欠陥セクタ管理情報が、バッファメモリ
24内の欠陥セクタ管理情報領域に追加される。このバ
ッファメモリ24内の欠陥セクタ管理情報領域には、図
1のHDDの立ち上げ時にディスク面11-0,11-1の
管理領域113-0,113-1から読み出された欠陥セク
タ管理情報群が格納されている。
【0041】次にCPU20は、ディスク面11-1上の
シリンダCx内の(上記目標セクタSCT0とセクタ番
号が同一の)セクタSCT1に、当該セクタSCT1が
正常であるか否かに無関係に、当該ディスク面11-1の
代替領域112-1内の任意の空きセクタ(好ましくは上
記目標セクタSCT0に対する代替セクタに対応する位
置の空きセクタ)を代替セクタとして割り当てて、その
割り当てた代替セクタに上記目標セクタSCT0から読
み出されたデータをヘッドH1により書き込ませる代替
処理を行う(ステップS23)。ここでは、欠陥セクタ
のアドレスと代替セクタのアドレスとの対を含む欠陥セ
クタ管理情報が、バッファメモリ24内の欠陥セクタ管
理情報領域に追加される。
【0042】これにより、ディスク面11-0のシリンダ
Cx内の欠陥と認定されたセクタSCT0と、ディスク
面11-1のシリンダCx内の当該セクタSCT0に対応
するセクタSCT1とは共に、代替領域112-0,11
2-1内の空きセクタに代替され、データの2重化が維持
される。
【0043】なお、ディスク面11-0,11-1の代替領
域112-0,112-1内のセクタ群をそれぞれ管理する
バッファメモリ24内の欠陥セクタ管理情報群は、HD
Dのアイドル状態における任意のタイミングと、HDD
の停止時とに、ディスク面11-0,11-1の管理領域1
13-0,113-1に書き戻される。
【0044】一方、ヘッドH0によるリード動作のリト
ライをRMAX1回繰り返しても、目標セクタSCT0のデ
ータを正しく読み出せなかったならば(ステップS2
0)、つまりRMAX1回のリトライに失敗したならば、C
PU20は当該目標セクタSCT0は回復不能な欠陥セ
クタであると認定する。
【0045】この場合、上記フラグがONしているなら
ば(ステップS24)、CPU20は、ディスク面11
-1上のシリンダCx内の(上記目標セクタSCT0とセ
クタ番号が同一の)セクタSCT1のデータは正しく読
み出されているものとして、当該データを用いて(先に
目標セクタSCT0のデータを用いて行った場合と同様
にして)上記ステップS22,S23の代替処理を行
う。これにより、セクタSCT0が回復不能な欠陥セク
タであっても、当該欠陥セクタSCT0に対応するセク
タSCT1のデータを用いることで、欠陥セクタSCT
0とセクタSCT1とは共に、代替領域112-0,11
2-1内の空きセクタに代替され、データの2重化が維持
される。
【0046】これに対し、上記フラグがONしていない
ならば(ステップS24)、CPU20は、上記ステッ
プS16から始まるヘッドH0によるリード動作のリト
ライと同様にして、ヘッドH1によるリード動作のリト
ライを開始する。即ちCPU20は、リトライカウンタ
Rを初期値0に設定し(ステップS25)、しかる後に
RMAX1を上限に、ヘッドH1によるリード動作で、ディ
スク面11-1のシリンダCx内の、目標セクタSCT0
に対応するセクタSCT1のデータが正しく読み出せる
まで、リードリトライを繰り返す(ステップS26〜S
29)。
【0047】もし、RがRMAX1を超える前に、セクタS
CT1のデータが正しく読み出せ場合(ステップS2
7)、そのデータが上記目標セクタSCT0からの正し
い読み出しデータとして用いられる。この場合、、CP
U20は、セクタSCT1のデータを用いて(先に目標
セクタSCT0のデータを用いて行った場合と同様にし
て)上記ステップS22,S23の代替処理を行う。こ
れにより、セクタSCT0が回復不能な欠陥セクタであ
っても、セクタSCT1のデータを用いることで、欠陥
セクタSCT0とセクタSCT1とは共に、代替領域1
12-0,112-1内の空きセクタに代替され、データの
2重化が維持される。
【0048】これに対し、ヘッドH1によるリード動作
のリトライをRMAX1回繰り返しても、セクタSCT1の
データを正しく読み出せなかったならば、つまりヘッド
H0及びH1による、それぞれRMAX1回のリトライに失
敗したならば、CPU20は目標セクタSCT0及び対
応するセクタSCT1のいずれも回復不能な欠陥セクタ
であるとして、エラー処理に進む。
【0049】[第1の変形例]次に、上記実施形態の第
1の変形例について説明する。
【0050】この第1の変形例の特徴は、データの2重
化を、ディスク11の同一ディスク面上で実現する点に
ある。そのため、ディスク11の各ディスク面11-0,
11-1では、ユーザ領域が、図6に示すようにディスク
11の半径方向に2つのユーザ領域211-0及び211
-1に分割されている。ここで、ユーザ領域211-0及び
211-1内のシリンダ(トラック)数は同一であり、n
であるものとする。また、各シリンダ(トラック)内の
セクタ(データセクタ)数は同一であるものとする。ユ
ーザ領域(外周側のユーザ領域)211-0のシリンダア
ドレスは0〜n−1であり、ユーザ領域(内周側のユー
ザ領域)211-1のシリンダアドレスはn〜2n−1で
ある。ホストからは、ユーザ領域211-0のシリンダの
アドレス0〜n−1だけが見えるものとする。ユーザ領
域211-0の外周側には、当該ユーザ領域211-0内の
欠陥セクタの代替に用いられる代替領域212-0と、図
2中の管理領域113-0,113-1に相当する管理領域
213とが確保されている。また、ユーザ領域211-1
の外周側(ユーザ領域211-0の内周側)には、当該ユ
ーザ領域211-1内の欠陥セクタの代替に用いられる代
替領域212-1が確保されている。ここでは、代替領域
212-0,212-1のシリンダ数は同一であり、ユーザ
領域211-0,211-1に対して一定の関係を保つ位
置、例えばユーザ領域211-0,211-1の外周に接す
る位置に配置されている。
【0051】次に、上記実施形態の第1の変形例の動作
について、便宜的に図1の構成を援用して説明する。
【0052】まず、目標トラックiがディスク11のデ
ィスク面11-0のユーザ領域211-0に含まれている場
合のライト動作について図7のフローチャートを参照し
て説明する。今、ヘッドH0がディスク面11-0のユー
ザ領域211-0内の目標トラックiにシーク・位置決め
されているものとする。この状態でCPU20は、ディ
スク11のユーザ領域211-0内の目標トラックiの目
標セクタSCT0にヘッドH0によりデータを書き込ま
せる(ステップS31)。次にCPU20は、ヘッドH
0を、ディスク11のユーザ領域211-1内の、上記目
標トラックiと相対位置(相対シリンダ位置)が同一の
トラックjに移動して、そのトラックjの上記目標セク
タSCT0と同一セクタ番号のセクタSCT1に、当該
目標セクタSCT0に書き込んだのと同一のデータをヘ
ッドH0により書き込ませる(ステップS32)。これ
により、ディスク面11-0のユーザ領域211-0のトラ
ックi内の目標セクタSCT0に書き込まれたデータと
同一のデータが、同じディスク面11-0のユーザ領域2
11-1の当該目標セクタSCT0と相対位置が同一のト
ラックj内の対応するセクタSCT1にも書き込まれ
る。この結果、1つのHDD内でのデータの2重化、つ
まり自己ミラーリングが図られる。ここで、トラックi
のシリンダアドレスをCxとすると、トラックjのシリ
ンダアドレスはCx+nで表される。
【0053】次に、上記第1の変形例におけるリード動
作について、目標トラックがディスク11のディスク面
11-0のユーザ領域211-0内にある場合について、図
8乃至図11のフローチャートを参照して説明する。ま
ずCPU20は、ホストからのリードコマンドで指定さ
れたデータの読み込みをセクタ単位で実行するに際し、
ゲートアレイ19により検出される現在のヘッド位置
(ここではヘッドH0のシリンダ位置)を、ユーザ領域
211-0内の目標トラックiの位置(シリンダ位置C
x)、及びユーザ領域211-1内の、当該目標トラック
iと相対位置が同一のトラックjの位置(シリンダ位置
Cx+n)と比較する(ステップS41)。そしてCP
U20は、現在のヘッド位置(ヘッドH0のシリンダ位
置)が、目標トラックiまたは対応するトラックjのい
ずれの側に近いかを判定する(ステップS42)。
【0054】もし、ヘッドH0がトラックi,jのうち
のトラックiに近いならば、CPU20はヘッドH0を
現在位置からトラックiの位置(シリンダCxの位置)
に移動(シーク)させる(ステップS43)。次にCP
U20は、ヘッドH0によりユーザ領域211-0内のト
ラックi(シリンダCx)からデータを読み出させ、H
DC23によりそのデータから、トラックi内の目標セ
クタSCT0のデータを抽出させる(ステップS4
4)。
【0055】CPU20は、HDC23により正しいデ
ータが抽出できないリードエラーの発生の有無を判定す
る(ステップS45)。もし、リードエラーがないなら
ば、目標セクタSCT0からデータを読み出すリード動
作は終了する。この場合、2重化されたデータのうち、
ヘッドH0の位置に近い方のデータが読み出されたこと
から、高速読み出しが実現できる。即ち第1の変形例に
よれば、ランダムリードアクセス時には、異なるシリン
ダ位置に格納された2重化データを利用して、その際の
ヘッド位置に近い方のデータを読み出すことにより、シ
ーク時間を短縮して、より速い応答速度を実現できる。
【0056】これに対し、リードエラーが発生した場
合、CPU20はヘッドH0をトラックi(シリンダC
x)からユーザ領域211-1内のトラックjの位置(シ
リンダCx+n)に移動(シーク)させる(ステップS
46)。次にCPU20は、ヘッドH0によりユーザ領
域211-1内のトラックj(シリンダCx+n)からデ
ータを読み出させ、HDC23によりそのデータから、
トラックj内のセクタSCT1のデータを抽出させる
(ステップS47)。ここで、リードエラーが発生しな
かったならば(ステップS48)、CPU20はトラッ
クj内のセクタSCT1は正常であるとして図示せぬF
1フラグをONし(ステップS49)、先にエラーとな
ったトラックi内のセクタSCT0を対象とするリード
リトライのためにステップS68に進む。
【0057】これに対し、リードエラーが発生したなら
ば(ステップS48)、CPU20は上記実施形態と同
様にして、当該リードエラーとなったトラックj内のセ
クタSCT1を対象とするリードリトライを開始する。
即ちCPU20は、リトライカウンタRを初期値0に設
定し(ステップS50)、しかる後にRMAX1を上限に、
ヘッドH0によるリード動作で、ディスク面11-0のユ
ーザ領域211-1のトラックj(シリンダCx+n)内
の、目標セクタSCT0に対応するセクタSCT1のデ
ータが正しく読み出せるまで、リードリトライを繰り返
す(ステップS51〜S54)。
【0058】もし、RがRMAX1を超える前に、トラック
j内のセクタSCT1のデータが正しく読み出せ(ステ
ップS52)、且つRがRMAX2をも超えていないならば
(ステップS52a)、CPU20は当該セクタSCT
1は正常であるとして上記F1フラグをONし(ステッ
プS49)、上記ステップS68に進む。
【0059】また、RがRMAX1を超える前に、セクタS
CT1のデータが正しく読み出せても(ステップS5
2)、RがRMAX2を超えているならば(ステップS52
a)、CPU20は当該セクタSCT1は近い将来回復
不能な欠陥セクタとなる虞があるものと判断し、図示せ
ぬF2フラグをONして(ステップS52b)、上記ス
テップS68に進む。
【0060】また、リードリトライをRMAX1回繰り返し
ても、トラックj内のセクタSCT1のデータを正しく
読み出せなかったならば、CPU20は当該セクタSC
T1は回復不能な欠陥セクタであると認定する。この場
合、CPU20はそのまま上記ステップS68に進む。
【0061】CPU20は、ステップS68において、
ヘッドH0をトラックj(シリンダCx+n)からユー
ザ領域211-0内のトラックiの位置(シリンダCx)
に移動させる。そしてCPU20は、先にエラーとなっ
たトラックi内のセクタSCT0を対象とするリードリ
トライを開始する。即ちCPU20は、リトライカウン
タRを初期値0に設定し(ステップS69)、しかる後
にRMAX1を上限に、ヘッドH0によるリード動作で、デ
ィスク面11-0のユーザ領域211-0のトラックi(シ
リンダCx)内の目標セクタSCT0のデータが正しく
読み出せるまで、リードリトライを繰り返す(ステップ
S70〜S73)。
【0062】もし、RがRMAX1を超える前に、セクタS
CT0のデータが正しく読み出せた場合(ステップS7
1)、CPU20はF1フラグがONしているか否かを
判定する(ステップS74)、CPU20は、F1フラ
グがONしている場合、ユーザ領域211-1のトラック
j(シリンダCx+n)内のセクタSCT1は正常であ
ると判断する。この場合、CPU20は、RがRMAX2を
超えているか否かを判定する(ステップS75)。も
し、RがRMAX2を超えていないならば、CPU20はユ
ーザ領域211-0のトラックi(シリンダCx)内の目
標セクタSCT0も正常であると判断し、当該目標セク
タSCT0からデータを読み出すリード動作を終了す
る。これに対し、RがRMAX2を超えているならば、CP
U20はユーザ領域211-0のトラックi(シリンダC
x)内の目標セクタSCT0は欠陥セクタとなる可能性
があるとして、セクタSCT0またはSCT1から読み
出されたデータを用いて、以下に述べる代替処理を行
う。
【0063】まずCPU20は、現在ヘッドH0が位置
しているディスク面11-0のトラックi(シリンダC
x)内の目標セクタSCT0に、当該ディスク面11-0
の代替領域212-0内の任意の空きセクタを代替セクタ
として割り当てて、当該代替セクタにセクタSCT0ま
たはSCT1から読み出されたデータをヘッドH0によ
り書き込ませる代替処理を行う(ステップS76)。こ
こでは、欠陥セクタのアドレスと代替セクタのアドレス
との対を含む欠陥セクタ管理情報が、バッファメモリ2
4内の欠陥セクタ管理情報領域に追加される。
【0064】次にCPU20は、ヘッドH0をディスク
面11-0のトラックj(シリンダCx+n)に移動さ
せ、当該トラックj(シリンダCx+n)内のセクタS
CT1に、当該ディスク面11-0の代替領域212-1内
の任意の空きセクタを代替セクタとして割り当てて、当
該代替セクタにセクタSCT0またはSCT1から読み
出されたデータをヘッドH0により書き込ませる代替処
理を行う(ステップS77)。ここでは、欠陥セクタの
アドレスと代替セクタのアドレスとの対を含む欠陥セク
タ管理情報が、バッファメモリ24に格納されている欠
陥セクタ管理情報群に追加される。
【0065】これにより、ディスク面11-0のトラック
i(シリンダCx)内の欠陥セクタであると認定された
セクタSCT0と、同じディスク面11-0のトラックj
(シリンダCx+n)内の当該セクタSCT0に対応す
るセクタSCT1とは共に、代替領域212-0,212
-1内の空きセクタに代替され、データの2重化が維持さ
れる。
【0066】一方、トラックi内のセクタSCT0を対
象とするリードリトライをRMAX1回繰り返しても、当該
セクタSCT0のデータを正しく読み出せなかったなら
ば(ステップS73)、CPU20は当該セクタSCT
0は回復不能な欠陥セクタであると認定する。
【0067】この場合、上記F1またはF2フラグがO
Nしているならば(ステップS78)、CPU20は、
トラックj(シリンダCx+n)内のセクタSCT1か
らは正しいデータが読み出されていると判断し、当該セ
クタSCT1から読み出されたデータを用いて(先にセ
クタSCT0またはSCT1のデータを用いて行った場
合と同様にして)上記ステップS76,S77の代替処
理を行う。これにより、セクタSCT0が回復不能な欠
陥セクタであっても、当該欠陥セクタSCT0に対応す
るセクタSCT1のデータを用いることで、欠陥セクタ
SCT0とセクタSCT1とは共に、代替領域212-
0,212-1内の空きセクタに代替され、データの2重
化が維持される。
【0068】以上、ヘッドH0がトラックi,jのうち
のトラックiに近い場合の動作について説明した。ヘッ
ドH0がトラックi,jのうちのトラックjに近い場合
の動作については、ヘッドH0がトラックiに近い場合
と同様であるため、説明を省略する。必要があれば、上
述の動作説明において、トラックiをトラックjに、ト
ラックjをトラックiに、それぞれ読み替えられたい。
【0069】また、ディスク面11-1を対象とするヘッ
ドH1によるライト動作及びリード動作についても、上
記したディスク面11-0を対象とするヘッドH0による
ライト動作及びリード動作と同様である。
【0070】[第2の変形例]次に、上記実施形態の第
2の変形例について説明する。
【0071】上記第1の変形例では、ディスク11上の
各シリンダ内のセクタ数は同一であるとしている。しか
し、ディスク面がディスク半径方向に複数のリング状の
ゾーンに分割して管理されるCDR(Constant Density
Recording)方式のHDDの場合、各シリンダ内のセク
タ数は、ゾーン毎に異なり、ディスク11の外周側のゾ
ーンほど、シリンダ内のセクタ数は多くなる。この場
合、上記第1の変形例は適用できない。
【0072】そこで、例えば図12に示すように、ディ
スク11の各ディスク面が、ゾーンZ0及びZ1に分割
して管理されているものとすると、そのゾーンZ0及び
Z1のユーザ領域を、ディスク11の半径方向に、それ
ぞれ、シリンダ数が同一の2つのユーザ領域311-0
0,311-01及び311-10,311-11に分割して管理
するとよい。そして、ユーザ領域311-00,311-01
及び311-10,311-11毎に、代替領域312-00,
312-01及び312-10,312-11を確保する。ここ
では、ユーザ領域311-00,311-01及び代替領域3
12-00,312-01の組と、ユーザ領域311-10,3
11-11及び代替領域312-10,312-11の組が、そ
れぞれ、上記第1の変形例におけるユーザ領域211-
0,211-1及び代替領域212-0,212-1の組に対
応する。
【0073】上記実施形態では、本発明をHDD(磁気
ディスク装置)に適用した場合について説明した。しか
し本発明は、ディスク媒体を対象とするデータのリード
/ライトがヘッドにより行われるディスク記憶装置であ
れば、光磁気ディスク装置などHDD以外のディスク記
憶装置にも適用可能である。
【0074】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つ
が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少
なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除
された構成が発明として抽出され得る。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1の観点
によれば、ディスク媒体の各ディスク面の同一シリンダ
位置に同一データを記録することによりデータの2重
化、つまり自己ミラーリングを実現できる。しかも本発
明によれば、2重化されたデータの少なくとも一方が正
しく読めるものの、そのデータが回復不能となる可能性
のあるデータである場合、または2重化されたデータの
一方が現在回復不能なデータで、且つもう一方のデータ
が正しく読める場合に、正しく読めたデータを用いて、
ディスク媒体の各データ面にそれぞれ確保された、それ
ぞれシリンダアドレス範囲が同一の代替領域内の対応す
る代替トラックに記録する代替処理を行うようにしたの
で、データの2重化を常に維持できる。
【0076】また本発明の第2の観点によれば、同一デ
ィスク面上にシリンダ数が同一の第1及び第2のユーザ
領域を確保し、この第1及び第2のユーザ領域内の相対
シリンダ位置が同一のシリンダに同一データを書き込む
ようにしたので、データの2重化、つまり自己ミラーリ
ングを実現できる。しかも、リードコマンドに対し、当
該コマンドで指定された第1のユーザ領域内の目標トラ
ック、または当該目標トラックが存在するディスク面上
の第2のユーザ領域内の、当該目標トラックと相対シリ
ンダ位置が同一の別のトラックのうち、現在のヘッド位
置に近いトラックのデータを読むようにしたので、ラン
ダムリード時の読み出し性能の向上が図れる。更に、2
重化されたデータの少なくとも一方が正しく読めるもの
の、そのデータが回復不能となる可能性のあるデータで
ある場合、または2重化されたデータの一方が現在回復
不能なデータであり、且つもう一方のデータが正しく読
める場合に、正しく読めたデータを用いて、第1及び第
2のユーザ領域に対して一定の位置関係を保って確保さ
れた第1及び第2の代替領域内の対応する代替トラック
に記録する代替処理を行うようにしたので、データの2
重化を常に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】図1中のディスク11の各ディスク面11-0,
11-1のフォーマットの概念を示す図。
【図3】同実施形態におけるライト動作を説明するため
のフローチャート。
【図4】同実施形態におけるリード動作を説明するため
のフローチャートの一部を示す図。
【図5】同実施形態におけるリード動作を説明するため
のフローチャートの残りを示す図。
【図6】同実施形態の第1の変形例で適用されるディス
ク11のフォーマットの概念を示す図。
【図7】同実施形態の第1の変形例におけるライト動作
を説明するためのフローチャート。
【図8】同実施形態の第1の変形例におけるリード動作
を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図9】同実施形態の第1の変形例におけるリード動作
を説明するためのフローチャートの他の一部を示す図。
【図10】同実施形態の第1の変形例におけるリード動
作を説明するためのフローチャートの更に他の一部を示
す図。
【図11】同実施形態の第1の変形例におけるリード動
作を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【図12】同実施形態の第2の変形例で適用されるディ
スク11のフォーマットの概念を示す図。
【符号の説明】
11…ディスク 11-0,11-1…ディスク面 20…CPU 23…HDC(ディスクコントローラ) 111-0,111-1,211-0,211-1,311-0
0,311-01,311-10,311-11…ユーザ領域 112-0,112-1,212-0,212-1,312-0
0,312-01,312-10,312-11…代替領域 113-0,113-1,213,313…管理領域 H0,H1…ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 552 G11B 20/18 552B 552F Fターム(参考) 5B065 BA01 EA04 EA15 EA31 EA35 5D031 AA04 FF02 FF06 FF07 HH16 5D044 BC01 CC05 DE62 DE64 DE72 DE96 GK19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク媒体の各ディスク面に対応して
    それぞれ設けられるヘッドを前記ディスク媒体の半径方
    向に移動可能なように支持するアクチュエータを備えた
    ディスク記憶装置における自己ミラーリング方法であっ
    て、 1つのライトコマンドに対し、当該ライトコマンドで指
    定される前記ディスク媒体の目標トラックが存在するデ
    ィスク面及び前記ディスク媒体のもう一方のディスク面
    にそれぞれ対応して設けられた前記各ヘッドを用いて、
    前記目標トラック及び当該目標トラックとシリンダ位置
    が同一の別のトラックに、同一データを同時に書き込む
    ステップと、 1つのリードコマンドに対し、当該リードコマンドで指
    定される前記ディスク媒体の目標トラックが存在するデ
    ィスク面に対応して設けられた前記ヘッドを用いて当該
    目標トラックのデータを読み出すステップと、 前記目標トラックのデータを読み出すステップでリード
    エラーが発生した場合、前記ディスク媒体の前記目標ト
    ラックが存在するディスク面とは異なるもう一方のディ
    スク面に対応して設けられた前記ヘッドを用いて、前記
    目標トラックとシリンダ位置が同一の別のトラックから
    データを読み出すステップと、 前記別のトラックからデータを読み出すステップの後
    に、前記目標トラックのデータの読み出しのリトライ
    を、予め定められた第1のリトライ回数を上限に実行す
    るステップと、 前記目標トラックのデータの読み出しのリトライに失敗
    し、且つ前記別のトラックからデータを読み出すステッ
    プでリードエラーが発生した場合、前記別トラックのデ
    ータの読み出しのリトライを、前記第1のリトライ回数
    を上限に実行するステップと、 少なくとも、前記目標トラックのデータの読み出しのリ
    トライまたは前記別トラックのデータの読み出しのリト
    ライの結果に応じて、前記目標トラックまたは前記別ト
    ラックのデータが現在回復不能なデータまたは回復不能
    となる可能性のあるデータであるか否かを検証するステ
    ップと、 前記検証ステップでの検証結果に応じて、前記目標トラ
    ックまたは前記別トラックのデータのうち正しく読み出
    されたデータを、前記ディスク媒体の各データ面にそれ
    ぞれ確保された、それぞれシリンダアドレス範囲が同一
    の代替領域内の対応する代替トラックに記録する代替処
    理を実行するステップとを具備することを特徴とするデ
    ィスク記憶装置における自己ミラーリング方法。
  2. 【請求項2】 前記代替処理実行ステップは、前記目標
    トラックのデータの読み出しのリトライに成功しても、
    その際のリトライ回数が前記第1のリトライ回数より少
    ない予め定められた第2のリトライ回数を超えている場
    合、または前記目標トラックのデータの読み出しのリト
    ライに失敗し、且つ前記別のトラックからデータを読み
    出すステップで正しくデータが読み出せた場合、または
    前記別トラックのデータの読み出しのリトライに成功し
    た場合に、対応する正しく読み出されたデータを用いて
    前記代替処理を実行することを特徴とする請求項1記載
    のディスク記憶装置における自己ミラーリング方法。
  3. 【請求項3】 ディスク媒体の各ディスク面に対応して
    それぞれ設けられるヘッドを前記ディスク媒体の半径方
    向に移動可能なように支持するアクチュエータを備え、
    前記ディスク媒体の前記各ディスク面のユーザ領域が当
    該ディスク媒体の半径方向にシリンダ数が同一の第1及
    び第2のユーザ領域に分割されたディスク記憶装置にお
    ける自己ミラーリング方法であって、 前記第1のユーザ領域内のトラックを目標トラックとし
    て指定する1つのライトコマンドに対し、当該ライトコ
    マンドで指定される前記ディスク媒体の目標トラックが
    存在するディスク面に対応して設けられた前記ヘッドを
    用いて、前記目標トラックにデータを書き込むステップ
    と、 前記目標トラックが存在する前記ディスク面上の前記第
    2のユーザ領域内の、前記目標トラックと相対シリンダ
    位置が同一の別のトラックに、前記目標トラックに書き
    込んだのと同一のデータを書き込むステップと、 前記第1のユーザ領域内のトラックを目標トラックとし
    て指定する1つのリードコマンドに対し、前記目標トラ
    ック、または当該目標トラックが存在する前記ディスク
    面上の前記第2のユーザ領域内の、当該目標トラックと
    相対シリンダ位置が同一の別のトラックのうち、現在の
    ヘッド位置に近いトラックである第1のトラックのデー
    タを読み出すステップと、 前記第1のトラックのデータを読み出すステップでリー
    ドエラーが発生した場合、前記目標トラックまたは前記
    別のトラックのうちの残りのトラックである第2のトラ
    ックのデータを読み出すステップと、 前記第2のトラックのデータを読み出すステップでリー
    ドエラーが発生した場合、当該第2のトラックのデータ
    の読み出しのリトライを、予め定められた第1のリトラ
    イ回数を上限に実行するステップと、 前記第2のトラックのデータを読み出すステップでリー
    ドエラーが発生した場合、前記第1のトラックのデータ
    の読み出しのリトライを、前記第1のリトライ回数を上
    限に実行するステップと、 少なくとも、前記第1のトラックのデータの読み出しの
    リトライまたは前記第2のトラックのデータの読み出し
    のリトライの結果に応じて、前記第1または第2のトラ
    ックのデータが現在回復不能なデータまたは回復不能と
    なる可能性のあるデータであるか否かを検証するステッ
    プと、 前記検証ステップでの検証結果に応じて、前記目標トラ
    ックまたは前記別トラックのデータのうち正しく読み出
    されたデータを、前記目標トラックが存在する前記第1
    のユーザ領域に対して一定の位置関係を保って同一ディ
    スク面上に確保された第1の代替領域内と、前記別のト
    ラックが存在する前記第2のユーザ領域に対して、前記
    第1のユーザ領域に対する前記第1の代替領域の位置関
    係と同一の位置関係を保って同一ディスク面上に確保さ
    れた第2の代替領域内の、それぞれ対応する代替トラッ
    クに記録する代替処理を実行するステップとを具備する
    ことを特徴とするディスク記憶装置における自己ミラー
    リング方法。
  4. 【請求項4】 前記代替処理実行ステップは、 前記第1のトラックのデータの読み出しのリトライに成
    功しても、その際のリトライ回数が前記第1のリトライ
    回数より少ない予め定められた第2のリトライ回数を超
    えているか、もしくは前記第2のトラックのデータの読
    み出しのリトライに成功しても、その際のリトライ回数
    が前記第2のリトライ回数を超えている場合、 または、前記第1のトラックのデータの読み出しのリト
    ライに失敗した場合で、且つ第2のトラックのデータを
    読み出すステップで正しくデータが読み出せた場合、も
    しくは前記第2のトラックのデータの読み出しのリトラ
    イに成功した場合に、 対応する正しく読み出されたデータを用いて前記代替処
    理を実行することを特徴とする請求項3記載のディスク
    記憶装置における自己ミラーリング方法。
  5. 【請求項5】 前記ディスク媒体の前記各ディスク面は
    当該ディスク媒体の半径方向に、それぞれシリンダ内の
    セクタ数が異なる複数のゾーンに分割されており、前記
    各ゾーンは、それぞれ前記第1及び第2のユーザ領域に
    分割されていることを特徴とする請求項3記載のディス
    ク記憶装置における自己ミラーリング方法。
  6. 【請求項6】 各ディスク面の第1のシリンダアドレス
    範囲にユーザ領域が、確保されると共に、第2のシリン
    ダアドレス範囲に代替領域が確保されたディスク媒体
    と、 前記ディスク媒体の各ディスク面に対応してそれぞれ設
    けられるヘッドを前記ディスク媒体の半径方向に移動可
    能なように支持するアクチュエータと、 1つのライトコマンドに対し、当該ライトコマンドで指
    定される前記ディスク媒体の目標トラックが存在するデ
    ィスク面及び前記ディスク媒体のもう一方のディスク面
    にそれぞれ対応して設けられた前記各ヘッドを用いて、
    前記目標トラック及び当該目標トラックとシリンダ位置
    が同一の別のトラックに、同一データを同時に書き込む
    手段と、 1つのリードコマンドに対し、当該リードコマンドで指
    定される前記ディスク媒体の目標トラックが存在するデ
    ィスク面に対応して設けられた前記ヘッドを用いて当該
    目標トラックのデータを読み出す目標トラックデータ読
    み出し手段と、 前記目標トラックデータ読み出し手段によるデータ読み
    出しでリードエラーが発生した場合、前記ディスク媒体
    の前記目標トラックが存在するディスク面とは異なるも
    う一方のディスク面に対応して設けられた前記ヘッドを
    用いて、前記目標トラックとシリンダ位置が同一の別の
    トラックからデータを読み出す別トラックデータ読み出
    し手段と、 前記別トラックデータ読み出し手段によるデータ読み出
    し後に、前記目標トラックのデータの読み出しのリトラ
    イを、予め定められた第1のリトライ回数を上限に実行
    する第1のリトライ手段と、 前記第1のリトライ手段によるリトライに失敗し、且つ
    前記別トラックデータ読み出し手段によるデータ読み出
    しでリードエラーが発生した場合、前記別トラックのデ
    ータの読み出しのリトライを、前記第1のリトライ回数
    を上限に実行する第2のリトライ手段と、 少なくとも、前記第1または第2のリトライ手段による
    リトライの結果に応じて、前記目標トラックまたは前記
    別トラックのデータが現在回復不能なデータまたは回復
    不能となる可能性のあるデータであるか否かを検証する
    検証手段と、 前記検証手段による検証結果に応じて、前記目標トラッ
    クまたは前記別トラックのデータのうち正しく読み出さ
    れたデータを、前記ディスク媒体の各データ面にそれぞ
    れ確保された、前記代替領域内の対応する代替トラック
    に記録する代替処理を実行する代替処理手段とを具備す
    ることを特徴とするディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】 各ディスク面にシリンダ数が同一の第1
    及び第2のユーザ領域が確保されると共に、前記第1及
    び第2のユーザ領域に対してそれぞれ一定の位置関係を
    保って第1及び第2の代替領域が確保されたディスク媒
    体と、 前記ディスク媒体の各ディスク面に対応してそれぞれ設
    けられるヘッドを前記ディスク媒体の半径方向に移動可
    能なように支持するアクチュエータと、 前記第1のユーザ領域内のトラックを目標トラックとし
    て指定する1つのライトコマンドに対し、当該ライトコ
    マンドで指定される前記ディスク媒体の目標トラックが
    存在するディスク面に対応して設けられた前記ヘッドを
    用いて、前記目標トラックにデータを書き込むと共に、
    前記目標トラックが存在する前記ディスク面上の前記第
    2のユーザ領域内の、前記目標トラックと相対シリンダ
    位置が同一の別のトラックに、前記目標トラックに書き
    込んだのと同一のデータを書き込む書き込む手段と、 前記第1のユーザ領域内のトラックを目標トラックとし
    て指定する1つのリードコマンドに対し、前記目標トラ
    ック、または当該目標トラックが存在する前記ディスク
    面上の前記第2のユーザ領域内の、当該目標トラックと
    相対シリンダ位置が同一の別のトラックのうち、現在の
    ヘッド位置に近いトラックである第1のトラックのデー
    タを読み出す第1のトラックデータ読み出し手段と、 前記第1のトラックデータ読み出し手段によるデータ読
    み出しでリードエラーが発生した場合、前記目標トラッ
    クまたは前記別のトラックのうちの残りのトラックであ
    る第2のトラックのデータを読み出す第2のトラックデ
    ータ読み出し手段と、 前記第2のトラックデータ読み出し手段によるデータ読
    み出しでリードエラーが発生した場合、前記第2のトラ
    ックのデータの読み出しのリトライを、予め定められた
    第1のリトライ回数を上限に実行する第1のリトライ手
    段と、 前記第2のトラックデータ読み出し手段によるデータ読
    み出しでリードエラーが発生した場合、前記第1のトラ
    ックのデータの読み出しのリトライを、前記第1のリト
    ライ回数を上限に実行する第2のリトライ手段と、 少なくとも、前記第1または第2のリトライ手段による
    リトライの結果に応じて、前記第1または第2のトラッ
    クのデータが現在回復不能なデータまたは回復不能とな
    る可能性のあるデータであるか否かを検証する検証手段
    と、 前記検証手段による検証結果に応じて、前記目標トラッ
    クまたは前記別トラックのデータのうち正しく読み出さ
    れたデータを、前記目標トラックが存在する前記第1の
    ユーザ領域に対応する前記第1の代替領域内と、前記別
    のトラックが存在する前記第2のユーザ領域に対応する
    前記第2の代替領域内の、それぞれ対応する代替トラッ
    クに記録する代替処理を実行する代替処理手段とを具備
    することを特徴とするディスク記憶装置。
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